(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
天井(U)に設けられる室内ユニット本体(21)の下部への化粧パネル(40)の取付け作業時に該化粧パネル(40)を上記室内ユニット本体(21)に仮掛けする空気調和機の室内ユニットの化粧パネル仮掛け構造であって、
上記室内ユニット本体(21)に設けられたフック部材(80)と、
上記化粧パネル(40)における上記フック部材(80)に対応する部分に非使用位置と使用位置との間で回動可能に支持され、上記使用位置において上記フック部材(80)に引っ掛けて係合させることで上記化粧パネル(40)を上記室内ユニット本体(21)に仮掛けする引っ掛け部材(70)と、
上記化粧パネル(40)における上記引っ掛け部材(70)の支持部分に設けられ、該引っ掛け部材(70)が上記使用位置に回動されたときに上記引っ掛け部材(70)が係合することで該引っ掛け部材(70)をその位置に保持する保持部(95b)とを備え、
上記化粧パネル(40)が上記室内ユニット本体(21)に仮掛けされた状態から該室内ユニット本体(21)に取り付けられた状態になったときに、上記引っ掛け部材(70)の先端(71a)が上記フック部材(80)の上方に離間する位置で該引っ掛け部材(70)が保持されることで、上記使用位置に保持された引っ掛け部材(70)と上記フック部材(80)との係合状態が維持されることを特徴とすることを特徴とする空気調和機の室内ユニットの化粧パネル仮掛け構造。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の如く化粧パネル仮掛け構造では、地震等により化粧パネルが室内ユニット本体から外れて落下するという問題がある。
【0006】
この問題を解決するために、化粧パネルが室内ユニット本体から外れて落下することを抑制する部材を別途設けることが考えられるが、そうすると、構造が複雑になるという課題がある。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構造で、化粧パネルを室内ユニット本体に仮掛けすると共に地震等により化粧パネルが室内ユニット本体から外れて落下することを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、天井(U)に設けられる室内ユニット本体(21)の下部への化粧パネル(40)の取付け作業時に該化粧パネル(40)を上記室内ユニット本体(21)に仮掛けする空気調和機の室内ユニットの化粧パネル仮掛け構造であって、上記室内ユニット本体(21)に設けられたフック部材(80)と、上記化粧パネル(40)における上記フック部材(80)に対応する部分に非使用位置と使用位置との間で回動可能に支持され、上記使用位置において上記フック部材(80)に引っ掛けて係合させることで上記化粧パネル(40)を上記室内ユニット本体(21)に仮掛けする引っ掛け部材(70)と、上記化粧パネル(40)における上記引っ掛け部材(70)の支持部分に設けられ、該引っ掛け部材(70)が上記使用位置に回動されたときに上記引っ掛け部材(70)が係合することで該引っ掛け部材(70)をその位置に保持する保持部(95b)とを備え、上記化粧パネル(40)が上記室内ユニット本体(21)に仮掛けされた状態から該室内ユニット本体(21)に取り付けられた状態になったときに、
上記引っ掛け部材(70)の先端(71a)が上記フック部材(80)の上方に離間する位置で該引っ掛け部材(70)が保持されることで、上記使用位置に保持された引っ掛け部材(70)と上記フック部材(80)との係合状態が維持されることを特徴とするものである。
【0009】
第1の発明では、引っ掛け部材(70)が室内ユニット本体(21)の下部への化粧パネル(40)の取付け作業時に非使用位置から使用位置へと回動されて、該使用位置においてフック部材(80)に引っ掛かり係合する。また、引っ掛け部材(70)が使用位置に回動されたときに保持部(95b)に係合する。そして、化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)に仮掛けされた状態から室内ユニット本体(21)に取り付けられた状態になったときに、使用位置に保持された引っ掛け部材(70)とフック部材(80)との係合状態が維持される。これにより、引っ掛け部材(70)は、地震等により化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)から外れたときに、フック部材(80)に引っ掛かる。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、上記室内ユニット本体(21)は、ケーシング(22)と、該ケーシング(22)内に設けられたベルマウス(31)とを有し、上記フック部材(80)は、上記ベルマウス(31)に設けられ、上記化粧パネル(40)の中央部には、吸込流路(42)が形成され、上記引っ掛け部材(70)は、上記吸込流路(42)の内周面に支持されていることを特徴とするものである。
【0011】
第2の発明では、フック部材(80)がベルマウス(31)に設けられ、引っ掛け部材(70)が吸込流路(42)の内周面に支持されている。
【0012】
第3の発明は、上記第2の発明において、上記引っ掛け部材(70)は、上記吸込流路(42)の内周面における相対する一対の面部にそれぞれ支持され、上記フック部材(80)は、上記ベルマウス(31)における上記各引っ掛け部材(70)に対応する部分に設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
第3の発明では、引っ掛け部材(70)が吸込流路(42)の内周面における相対する一対の面部にそれぞれ支持され、フック部材(80)がベルマウス(31)における各引っ掛け部材(70)に対応する部分に設けられている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、引っ掛け部材(70)が使用位置においてフック部材(80)に引っ掛かり係合するので、フック部材(80)及び引っ掛け部材(70)を利用して、化粧パネル(40)を室内ユニット本体(21)に仮掛けできる。
【0015】
また、引っ掛け部材(70)が使用位置に回動されたときに保持部(95b)に係合するので、引っ掛け部材(70)をその位置に保持できる。
【0016】
そして、引っ掛け部材(70)は、地震等により化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)から外れたときに、フック部材(80)に引っ掛かる。このため、化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)から外れて落下することを抑制する部材を別途設けることなく、フック部材(80)及び引っ掛け部材(70)を利用して、地震等により化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)から外れて落下することを抑制できる。
【0017】
以上により、簡単な構造で、化粧パネル(40)を室内ユニット本体(21)に仮掛けすると共に地震等により化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)から外れて落下することを抑制できる。
【0018】
また、上記第2の発明によれば、化粧パネル(40)を室内ユニット本体(21)に仮掛けする作業を簡単に行うことができる。
【0019】
また、上記第3の発明によれば、化粧パネル(40)を室内ユニット本体(21)に安定して仮掛けできる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【0022】
本発明の実施形態は、室内の冷房及び暖房を行う空気調和機(10)である。
図1に示すように、空気調和機(10)は、室外に設置される室外ユニット(11)と、室内に設置される室内ユニット(20)とを有する。室外ユニット(11)と室内ユニット(20)とは、2本の連絡配管(2,3)によって互いに接続される。これにより、空気調和機(10)では、冷媒回路(C)が構成される。冷媒回路(C)では、充填された冷媒が循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
【0023】
〈冷媒回路の構成〉
室外ユニット(11)には、圧縮機(12)、室外熱交換器(13)、室外膨張弁(14)、及び四方切換弁(15)が設けられる。圧縮機(12)は、低圧の冷媒を圧縮し、圧縮後の高圧の冷媒を吐出する。圧縮機(12)では、スクロール式、ロータリ式等の圧縮機構が圧縮機モータ(12a)によって駆動される。圧縮機モータ(12a)は、インバータ装置によって、その回転数(運転周波数)が可変に構成されている。
【0024】
室外熱交換器(13)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室外熱交換器(13)の近傍には、室外ファン(16)が設置される。室外熱交換器(13)では、室外ファン(16)が搬送する空気と冷媒とが熱交換する。室外ファン(16)は、室外ファンモータ(16a)によって駆動されるプロペラファンによって構成される。室外ファンモータ(16a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成される。
【0025】
室外膨張弁(14)は、開度が可変な電子膨張弁で構成される。四方切換弁(15)は、第1から第4までのポートを有している。四方切換弁(15)では、第1ポートが圧縮機(12)の吐出側に接続し、第2ポートが圧縮機(12)の吸入側に接続し、第3ポートが室外熱交換器(13)のガス側端部に接続し、第4ポートがガス側閉鎖弁(5)に接続している。四方切換弁(15)は、第1状態(
図1の実線で示す状態)と第2状態(
図1の破線で示す状態)とに切り換わる。第1状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第3ポートが連通し且つ第2ポートと第4ポートが連通する。第2状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第4ポートが連通し且つ第2ポートと第3ポートが連通する。
【0026】
2本の連絡配管は、液連絡配管(2)及びガス連絡配管(3))によって構成される。液連絡配管(2)は、一端が液側閉鎖弁(4)に接続され、他端が室内熱交換器(32)の液側端部に接続される。ガス連絡配管(3)は、一端がガス側閉鎖弁(5)に接続され、他端が室内熱交換器(32)のガス側端部に接続される。
【0027】
室内ユニット(20)には、室内熱交換器(32)と室内膨張弁(39)とが設けられる。室内熱交換器(32)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室内熱交換器(32)の近傍には、室内ファン(27)が設置される。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)によって駆動される遠心式の送風機である。室内ファンモータ(27a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。室内膨張弁(39)は、冷媒回路(C)において室内熱交換器(32)の液端部側に接続される。室内膨張弁(39)は、開度が可変な電子膨張弁で構成される。
【0028】
〈室内ユニットの詳細構造〉
空気調和機(10)の室内ユニット(20)の詳細構造について
図2〜
図4を参照しながら説明する。本実施形態の室内ユニット(20)は、天井埋込式に構成されている。つまり、室内ユニット(20)は、
図3に示すように、室内空間(R)に面する天井(U)の開口部(O)に嵌め込まれて取り付けられる。室内ユニット(20)は、室内ユニット本体(21)と、該室内ユニット本体(21)の下部に取り付けられる化粧パネル(40)とを有している。
【0029】
−室内ユニット本体−
図2及び
図3に示すように、室内ユニット本体(21)は、略直方体形状の箱形のケーシング(22)を有している。ケーシング(22)は、平面視において略正方形状の天板(23)と、該天板(23)の周縁部から下方に延びる略矩形状の4枚の側板(24)とを有し、下面に開口が形成されている。
図2に示すように、4つの側板(24)のうちの1つの側板(24a)には、縦長の箱形の電装品箱(25)が取り付けられる。また、この側板(24a)には、室内熱交換器(32)と接続する液側接続管(6)とガス側接続管(7)とが貫通している。液側接続管(6)には、液連絡配管(2)が接続され、ガス側接続管(7)には、ガス連絡配管(3)が接続される。
【0030】
ケーシング(22)の内部には、室内ファン(27)と、ベルマウス(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(36)とが収容されている。
【0031】
図3及び
図4に示すように、室内ファン(27)は、ケーシング(22)の内部中央に配置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)と、ハブ(28)と、シュラウド(29)と、羽根車(30)とを有している。室内ファンモータ(27a)は、ケーシング(22)の天板(23)に支持されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の回転駆動される駆動軸(27b)の下端に固定されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の径方向外方に形成される環状の基部(28a)と、該基部(28a)の内周縁部から下方に膨出する中央膨出部(28b)とを有している。
【0032】
シュラウド(29)は、ハブ(28)の基部(28a)に対向するように、該基部(28a)の下側に配置される。シュラウド(29)の下部には、ベルマウス(31)の内部と連通する円形の中央吸込口(29a)が形成される。羽根車(30)は、ハブ(28)とシュラウド(29)との間の羽根収容空間(29b)に配置されている。羽根車(30)は、駆動軸(27b)の回転方向に沿うように配列された複数のターボ翼(30a)によって構成されている。
【0033】
ベルマウス(31)は、室内ファン(27)の下側に配置されている。ベルマウス(31)は、上端及び下端にそれぞれ円形の開口を有し、化粧パネル(40)に向かうにつれて開口面積が拡大した筒状に形成される。ベルマウス(31)の内部空間(31a)は、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)に連通している。
【0034】
図4に示すように、室内熱交換器(32)は、室内ファン(27)の周囲を囲むように冷媒配管(伝熱管)が曲げられて配設されている。室内熱交換器(32)は、上方に起立するようにドレンパン(36)の上面に設置されている。室内熱交換器(32)には、室内ファン(27)から側方へ吹き出された空気が通過する。室内熱交換器(32)は、冷房運転時に空気を冷却する蒸発器を構成し、暖房運転時に空気を加熱する凝縮器(放熱器)を構成する。
【0035】
図3及び
図4に示すように、室内熱交換器(32)の下側には、ドレンパン(36)が配置される。ドレンパン(36)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)と水受部(36c)とを有している。内壁部(36a)は、室内熱交換器(32)の内周縁部に沿って形成され、上方に立設する環状の縦壁によって構成される。外壁部(36b)は、ケーシング(22)の4枚の側板(24)に沿って形成され、上方に立設する環状の縦壁によって構成される。水受部(36c)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)との間に形成され、室内熱交換器(32)で発生した凝縮水を回収するための溝によって構成される。また、ドレンパン(36)の外壁部(36b)には、各々が4枚の側板(24)に沿って延びる4つの本体側吹出流路(37)が上下に貫通して形成される。各本体側吹出流路(37)は、室内熱交換器(32)の下流側の空間と、化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)とを連通させる。
【0036】
また、室内ユニット本体(21)には、本体側断熱部材(38)が設けられている。本体側断熱部材(38)は、下側が開放する略箱状に形成される。本体側断熱部材(38)は、ケーシング(22)の天板(23)に沿って形成される天板側断熱部(38a)と、ケーシング(22)の側板(24)に沿って形成される側板側断熱部(38b)とを有している。天板側断熱部(38a)の中央部には、室内ファンモータ(27a)の上端部が貫通する円形の貫通穴(38c)が形成される。側板側断熱部(38b)は、ドレンパン(36)の外壁部(36b)のうち本体側吹出流路(37)の外側部位に設置される。
【0037】
−化粧パネル−
化粧パネル(40)は、ケーシング(22)の下面に取り付けられる。化粧パネル(40)は、パネル本体(41)と吸込グリル(60)とを備えている。
【0038】
パネル本体(41)は、平面視において矩形の枠状に形成されている。パネル本体(41)には、1つのパネル側吸込流路(42)と、4つのパネル側吹出流路(43)とが形成される。
【0039】
図3に示すように、パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の中央部に形成されている。パネル側吸込流路(42)の下端には、室内空間(R)に臨む吸込口(42a)が形成される。パネル側吸込流路(42)は、吸込口(42a)とベルマウス(31)の内部空間(31a)とを連通させる。パネル側吸込流路(42)には、枠状の内側パネル部材(44)が内嵌している。また、パネル側吸込流路(42)の内部には、吸込口(42a)から吸い込んだ空気中の塵埃を捕捉する集塵フィルタ(45)が設けられる。
【0040】
各パネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、該パネル側吸込流路(42)の外側に形成される。各パネル側吹出流路(43)は、各パネル側吸込流路(42)の四辺に沿ってそれぞれ延びている。各パネル側吹出流路(43)の下端には、室内空間(R)に臨む吹出口(43a)がそれぞれ形成される。各パネル側吹出流路(43)は、対応する吹出口(43a)と、対応する本体側吹出流路(37)とを連通させる。
【0041】
図3に示すように、パネル側吹出流路(43)の内側(パネル本体(41)の中央部側)には、内側断熱部(46)が設けられている。また、パネル側吹出流路(43)の外側(パネル本体(41)の外縁部側)には、外側断熱部(47)が設けられている。内側断熱部(46)及び外側断熱部(47)の上面には、パネル本体(41)とドレンパン(36)との間に介設される内側シール部材(48)が設けられる。
【0042】
外側断熱部(47)の内縁部には、外側パネル部材(49)が内嵌している。外側パネル部材(49)は、本体側吹出流路(37)の外壁面に沿って形成される隔壁部(50)と、該隔壁部(50)の下端部からパネル本体(41)の外縁部に向かって延出する延出部(51)とを有している。延出部(51)は、天井(U)の下面に沿った矩形枠状に形成されている。延出部(51)の上面には、該延出部(51)と天井(U)の間に介設される外側シール部材(52)が設けられる。
【0043】
また、各本体側吹出流路(37)には、本体側吹出流路(37)を流れる空気(吹出空気)の風向を調節するための風向調節羽根(53)が設けられている。風向調節羽根(53)は、ケーシング(22)の側板(24)に沿うように本体側吹出流路(37)の長手方向の一端から他端に亘って形成される。風向調節羽根(53)は、その長手方向に延びる回動軸(53a)を軸心として回動自在に構成される。
【0044】
吸込グリル(60)は、パネル側吸込流路(42)の下端(即ち、吸込口(42a))に取り付けられる。吸込グリル(60)は、吸込口(42a)に面するグリル本体(61)と、グリル本体(61)から各吹出口(43a)側に向かって外側に延出する矩形状の延長部(65)とを有している。グリル本体(61)は、平面視において略正方形状に形成されている。グリル本体(61)の中央部には、多数の吸込孔(63)が格子状に配列される。これらの吸込孔(63)は、グリル本体(61)を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔によって構成される。吸込孔(63)は、その開口断面の形状が正方形状に形成される。
【0045】
吸込グリル(60)の延長部(65)は、グリル本体(61)から吹出口(43a)に向かって外方に延出する矩形枠状に形成される。延長部(65)は、内側断熱部(46)の下面と重なるように、パネル本体(41)と上下方向にオーバーラップしている。また、延長部(65)の側方端部は、吹出口(43a)の内側縁部よりも吸込口(42a)寄りにシフトしている。
【0046】
−室内ユニットの化粧パネル仮掛け構造−
次いで、室内ユニット本体(21)の下部への化粧パネル(40)の取付け作業時に化粧パネル(40)を室内ユニット本体(21)に仮掛けする室内ユニット(20)の化粧パネル仮掛け構造について説明する。
【0047】
図3及び
図5〜
図12に示すように、化粧パネル仮掛け構造は、一対の引っ掛け金具(70)(引っ掛け部材)と、一対のフック部材(80)とを有している。
【0048】
図5及び
図7〜
図12に示すように、引っ掛け金具(70)は、針金状に形成されたばね部材である。引っ掛け金具(70)は、U字状部(71)と、一対の連結部(72)と、一対の回動軸部(73)とを有している。U字状部(71)は、略U字状に形成されている。U字状部(71)は、水平に延びる水平部(71a)と、水平部(71a)の両端部からそれぞれ略直角に延びる一対の直角部(71b)とからなる。連結部(72)は、直線状に形成されている。連結部(72)は、各直角部(71b)における水平部(71a)とは反対側の端部から略直角に延びている。回動軸部(73)は、直線状に形成されている。回動軸部(73)は、各連結部(72)における直角部(71b)とは反対側の端部からU字状部(71)とは反対側に且つ内側パネル部材(44)(パネル側吸込流路(42))の内周面に沿って延びている。そして、引っ掛け金具(70)は、化粧パネル(40)の支持座(90)(化粧パネル(40)における引っ掛け金具(70)の支持部分)に化粧パネル(40)側に倒伏して支持座(90)の下側に格納された非使用位置(
図10を参照)と室内ユニット本体(21)側に起立した使用位置(
図7、
図9、
図11及び
図12を参照)との間で回動軸部(73)の軸心周りに手動で回動可能に支持されている。
【0049】
図6〜
図12に示すように、上記支持座(90)は、内側パネル部材(44)(パネル側吸込流路(42))の内周面における相対する一対の面部の上端中央部に1つずつ突設されている。支持座(90)は、略直方体状に形成されている。支持座(90)は、回動軸部(73)の軸方向に延びている。
【0050】
支持座(90)における回動軸部(73)に対応する部分には、収容孔(91)が形成されている。収容孔(91)は、回動軸部(73)の軸方向に延びている。収容孔(91)は、支持座(90)の上面に向かって開口している。そして、収容孔(91)は、回動軸部(73)を収容する。
【0051】
支持座(90)における回動軸部(73)の軸方向両側の各側壁部は、支持壁部(92)を構成している。支持壁部(92)は、対応する回動軸部(73)をその軸心周りに回動可能に貫通支持する。
【0052】
支持座(90)の底壁部(93)における各連結部(72)に対応する部分には、通過孔(93a)が形成されている。通過孔(93a)は、回動軸部(73)の軸方向と直交する方向に延びている。通過孔(93a)は、底壁部(93)を上下方向に貫通している。そして、引っ掛け金具(70)が非使用位置と使用位置との間で回動するときに、連結部(72)が通過孔(93a)を通過する。
【0053】
支持座(90)におけるパネル本体(41)の外縁部側の外壁部(94)には、各連結部(72)に対応する部分に収容凹部(94a)が形成されている。収容凹部(94a)は、収容孔(91)及び通過孔(93a)に連続している。収容凹部(94a)は、上下方向に延びている。収容凹部(94a)は、外壁部(94)の下面に向かって開口している。そして、引っ掛け金具(70)が非使用位置に位置するときに、連結部(72)が収容凹部(94a)に収容される。
【0054】
支持座(90)におけるパネル本体(41)の中央部側の内壁部(95)には、各連結部(72)に対応する部分に保持孔(95a)が形成されている。保持孔(95a)は、収容孔(91)及び通過孔(93a)に連続している。保持孔(95a)は、回動軸部(73)の軸方向と直交する方向に延びている。保持孔(95a)は、内壁部(95)におけるパネル本体(41)の中央部側の面に向かって開口している。保持孔(95a)は、内壁部(95)を上下方向に貫通している。各保持孔(95a)における回動軸部(73)の軸方向外側の面には、保持溝部(95b)(保持部)が形成されている。保持溝部(95b)は、収容孔(91)に連続している。保持溝部(95b)は、水平に延びている。そして、引っ掛け金具(70)が使用位置に位置するときに、連結部(72)が保持溝部(95b)に嵌合係合する。
【0055】
図9〜
図12に示すように、上記フック部材(80)は、ベルマウス(31)の下端周縁部における各引っ掛け金具(70)に対応する部分に1つずつ設けられている。フック部材(80)は、下垂部(81)と、フック本体(82)とを有している。下垂部(81)は、板状に形成されている。下垂部(81)は、ベルマウス(31)から下側に延びている。フック本体(82)は、板状に形成されている。フック本体(82)は、下垂部(81)の下端部から内側(パネル本体(41)の中央部側)に延びている。フック本体(82)は、水平に延びる水平部(82a)と、水平部(82a)における下垂部(81)とは反対側の端部から内側に行くに従って上側に傾斜して延びる傾斜部(82b)とからなる。傾斜部(82b)により、引っ掛け金具(70)をフック部材(80)に引っ掛けた状態を確実に保持できる。
【0056】
上述の如く構成された化粧パネル仮掛け構造では、引っ掛け金具(70)は、室内ユニット(20)の据え付け前の梱包時には、
図10に示すように、非使用位置に位置している。
【0057】
一方、引っ掛け金具(70)は、室内ユニット本体(21)の下部への化粧パネル(40)の取付け作業時には、
図11に示すように、非使用位置から使用位置へと上側に回動されて、該使用位置においてU字状部(71)がフック部材(80)の水平部(82a)に引っ掛かり係合する。これにより、化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)に仮掛けされる。
【0058】
また、引っ掛け金具(70)が使用位置に回動されると、
図7に示すように、引っ掛け金具(70)がそのばね力により回動軸部(73)の軸方向外側に広がって、連結部(72)が支持座(90)の保持溝部(95b)に嵌合して係合する。これにより、引っ掛け金具(70)が使用位置に保持される。
【0059】
一方、使用位置に保持された引っ掛け金具(70)をそのばね力に抗して回動軸部(73)の軸方向内側に縮めて、使用位置から非使用位置側へと下側に回動すると、連結部(72)の保持溝部(95b)への係合が解除される。これにより、引っ掛け金具(70)の使用位置への保持が解除される。
【0060】
また、使用位置に保持された引っ掛け金具(70)は、化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)に仮掛けされた仮掛け状態から室内ユニット本体(21)に図示しない4本のボルト(締結部材)で取り付けられた取付け状態になったときに、
図12に示すように、フック部材(80)に対して上側に移動する。詳細に、化粧パネル(40)が仮掛け状態から取付け状態になったときに、引っ掛け金具(70)のU字状部(71)の水平部(71a)がフック部材(80)の水平部(82a)の上側で且つベルマウス(31)の下端周縁部の下側に移動する。これにより、化粧パネル(40)が仮掛け状態から取付け状態になったときに、使用位置に保持された引っ掛け金具(70)とフック部材(80)との係合状態が維持される。このため、地震等によりボルトが緩んで抜けたり折れたりすることで化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)から外れたときに、引っ掛け金具(70)のU字状部(71)がフック部材(80)の水平部(82a)に引っ掛かる。また、化粧パネル(40)が取付け状態になったときに、上述の如く、引っ掛け金具(70)のU字状部(71)の水平部(71a)がベルマウス(31)の下端周縁部の下側に位置するので、室内ユニット(20)の据え付け後、ベルマウス(31)を室内ファンモータ(27a)等のメンテナンス作業時に室内ユニット本体(21)から取り外すときに、ベルマウス(31)が誤って落下することを引っ掛け金具(70)により抑制できる。
【0061】
−化粧パネル取付け作業−
次いで、室内ユニット(20)の据え付け時における化粧パネル(40)の室内ユニット本体(21)への取付け作業手順について説明する。
【0062】
まず、室内ユニット本体(21)を天井裏に取り付ける。そして、
図11に示すように、吸込グリル(60)を取り付けていない状態の化粧パネル(40)を室内ユニット本体(21)の下部に持ってくる。それから、化粧パネル(40)の引っ掛け金具(70)を非使用位置(
図11に示す下側の二点鎖線を参照)から使用位置(
図11に示す実線を参照)へと上側に回動して、該使用位置においてU字状部(71)をフック部材(80)の水平部(82a)に引っ掛ける。これにより、化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)に仮掛けされる。また、引っ掛け金具(70)を使用位置に回動すると、
図7に示すように、引っ掛け金具(70)がそのばね力により回動軸部(73)の軸方向外側に広がって、連結部(72)が支持座(90)の保持溝部(95b)に嵌合して係合する。これにより、引っ掛け金具(70)が使用位置に保持される。
【0063】
続いて、
図12に示すように、化粧パネル(40)を室内ユニット本体(21)にボルトで取り付ける。すると、使用位置に保持された引っ掛け金具(70)がフック部材(80)に対して上側に移動する。詳細に、引っ掛け金具(70)のU字状部(71)の水平部(71a)がフック部材(80)の水平部(82a)の上側で且つベルマウス(31)の下端周縁部の下側に移動する。これにより、使用位置に保持された引っ掛け金具(70)とフック部材(80)との係合状態が維持される。このため、地震等によりボルトが緩んで抜けたり折れたりすることで化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)から外れたときに、引っ掛け金具(70)のU字状部(71)がフック部材(80)の水平部(82a)に引っ掛かる。
【0064】
次に、吸込グリル(60)をパネル側吸込流路(42)に取り付ける。以上により、化粧パネル(40)の室内ユニット本体(21)への取付け作業が完了する。
【0065】
−メンテナンス作業−
次いで、室内ユニット(20)の据え付け後における室内ファンモータ(27a)等のメンナンス作業手順について説明する。
【0066】
まず、吸込グリル(60)及びベルマウス(31)を室内ユニット本体(21)から順に取り外す。このとき、上述の如く、引っ掛け金具(70)のU字状部(71)の水平部(71a)がベルマウス(31)の下側に位置するので、ベルマウス(31)が誤って落下することを引っ掛け金具(70)により抑制できる。そして、室内ファンモータ(27a)等のメンナンスを行う。それから、ベルマウス(31)及び吸込グリル(60)を室内ユニット本体(21)に順に取り付ける。以上により、室内ファンモータ(27a)等のメンナンス作業が完了する。
【0067】
−運転動作−
次いで、本実施形態に係る空気調和機(10)の運転動作について説明する。空気調和機(10)では、冷房運転と暖房運転とが切り換えて行われる。
【0068】
〈冷房運転〉
冷房運転では、
図1に示す四方切換弁(15)が実線で示す状態となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室外熱交換器(13)が凝縮器となり、室内熱交換器(32)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
【0069】
具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒は、室外熱交換器(13)を流れ、室外空気と熱交換する。室外熱交換器(13)では、高圧冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換器(13)で凝縮した冷媒は、室内ユニット(20)へ送られる。室内ユニット(20)では、冷媒が室内膨張弁(39)で減圧された後、室内熱交換器(32)を流れる。
【0070】
室内ユニット(20)では、室内空気が吸込口(42a)、パネル側吸込流路(42)、ベルマウス(31)の内部空間(31a)を順に上方に流れ、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)へ吸い込まれる。羽根収容空間(29b)の空気は、羽根車(30)によって搬送され、ハブ(28)とシュラウド(29)の間から径方向外方へ吹き出される。この空気は、室内熱交換器(32)を通過し、冷媒と熱交換する。室内熱交換器(32)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発し、空気が冷媒によって冷却される。
【0071】
室内熱交換器(32)で冷却された空気は、各本体側吹出流路(37)に分流した後、パネル側吹出流路(43)を下方に流れ、吹出口(43a)より室内空間(R)へ供給される。また、室内熱交換器(32)で蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入され再び圧縮される。
【0072】
〈暖房運転〉
暖房運転では、
図1に示す四方切換弁(15)が破線で示す状態となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室内熱交換器(32)が凝縮器となり、室外熱交換器(13)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
【0073】
具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒は、室内ユニット(20)の室内熱交換器(32)を流れる。室内ユニット(20)では、室内空気が吸込口(42a)、パネル側吸込流路(42)、ベルマウス(31)の内部空間(31a)を順に上方に流れ、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)へ吸い込まれる。羽根収容空間(29b)の空気は、羽根車(30)によって搬送され、ハブ(28)とシュラウド(29)の間から径方向外方へ吹き出される。この空気は、室内熱交換器(32)を通過し、冷媒と熱交換する。室内熱交換器(32)では、冷媒が室内空気へ放熱して凝縮し、空気が冷媒によって加熱される。
【0074】
室内熱交換器(32)で加熱された空気は、各本体側吹出流路(37)に分流した後、本体側吹出流路(43)を下方に流れ、吹出口(43a)より室内空間(R)へ供給される。また、室内熱交換器(32)で凝縮した冷媒は、室外膨脹弁(14)で減圧された後、室外熱交換器(13)を流れる。室外熱交換器(13)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器(13)で蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入され再び圧縮される。
【0075】
−実施形態の効果−
以上により、本実施形態によれば、引っ掛け金具(70)が室内ユニット本体(21)の下部への化粧パネル(40)の取付け作業時に非使用位置から使用位置へと回動されて、該使用位置においてフック部材(80)に引っ掛かり係合するので、フック部材(80)及び引っ掛け金具(70)を利用して、化粧パネル(40)を室内ユニット本体(21)に仮掛けできる。
【0076】
また、引っ掛け金具(70)が使用位置に回動されたときに保持溝部(95b)に嵌合して係合するので、引っ掛け金具(70)をその位置に保持できる。そして、化粧パネル(40)が仮掛け状態から取付け状態態になったときに、使用位置に保持された引っ掛け金具(70)とフック部材(80)との係合状態が維持される。これにより、引っ掛け金具(70)は、地震等によりボルトが緩んで抜けたり折れたりすることで化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)から外れたときに、フック部材(80)に引っ掛かる。このため、化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)から外れて落下することを抑制する部材を別途設けることなく、フック部材(80)及び引っ掛け金具(70)を利用して、地震等により化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)から外れて落下することを抑制できる。
【0077】
以上により、簡単な構造で、化粧パネル(40)を室内ユニット本体(21)に仮掛けすると共に地震等により化粧パネル(40)が室内ユニット本体(21)から外れて落下することを抑制できる。
【0078】
また、フック部材(80)がベルマウス(31)に設けられ、引っ掛け金具(70)がパネル側吸込流路(42)の内周面に支持されているので、化粧パネル(40)を室内ユニット本体(21)に仮掛けする作業を簡単に行うことができる。
【0079】
また、引っ掛け金具(70)がパネル側吸込流路(42)の内周面における相対する一対の面部にそれぞれ支持され、フック部材(80)がベルマウス(31)における各引っ掛け金具(70)に対応する部分に設けられているので、化粧パネル(40)を室内ユニット本体(21)に安定して仮掛けできる。
【0080】
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
【0081】
上記実施形態では、保持部を上述の如く構成したが、引っ掛け金具(70)が使用位置に保持される限り、その構造や位置は上述のものに限定されない。
【0082】
また、上記実施形態では、フック部材(80)をベルマウス(31)に設け、引っ掛け金具(70)をパネル側吸込流路(42)の内周面に支持したが、フック部材(80)を室内ユニット本体(21)におけるベルマウス(31)以外の部分に設け、引っ掛け部材(70)を化粧パネル(40)におけるパネル側吸込流路(42)の内周面以外の部分に支持してもよい。
【0083】
また、上記実施形態では、フック部材(80)及び引っ掛け金具(70)をそれぞれ2つずつ設けたが、1つずつ又は3つずつ以上に設けてもよい。
【0084】
また、上記実施形態では、空気調和機(1)の室内ユニット(20)は、天井(U)の開口部(O)に嵌め込まれる天井埋込式に構成されていた。しかしながら、室内ユニット(20)は、天井に吊り下げられ、室内空間(R)に配置される天井吊下式に構成されていてもよい。