(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記グランド線は、前記RFIDモジュール基板と前記アンテナとを接続する同軸ケーブルの外部導体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のRFID読取装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年では、無線通信時の読取精度の向上や通信距離の広範囲化など、アンテナの更なる高利得化が望まれており、単に軟磁性体電波吸収体によりアンテナを覆う構造だけでは、アンテナの高利得化に関して不十分となる場合がある。また、上記特許文献1のように、別途、軟磁性体電波吸収体を設ける場合には、製造コストが増大するだけでなく、設置場所によっては更なる小型化を阻害する要因となってしまうという問題も生じてしまう。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、アンテナの高利得化を図り得るRFID読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、アンテナ(32)を介して送受信される電波を媒介としてRFIDタグ(50)を読み取るRFID読取装置(10)であって、RFIDモジュール基板(31)と、グランドが設けられる他の基板(20,20a)と、前記RFIDモジュール基板のグランドと前記アンテナのグランドとを接続するグランド線(33)と、前記RFIDモジュール基板、前記他の基板および前記グランド線を収容する筐体(11)と、を備え、前記グランド線は、少なくとも一部(33a)が前記RFIDモジュール基板より外にはみ出し、且つ、前記他の基板に対して沿うように配置され
て、前記RFIDモジュール基板の縁から離れた位置で折り返すように引き回されていることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明では、RFIDモジュール基板のグランドとアンテナのグランドとを接続するグランド線の少なくとも一部(以下、容量結合用配線部ともいう)が、RFIDモジュール基板より外にはみ出し、且つ、他の基板に対して沿うように配置される。これにより、容量結合用配線部と他の基板のグランドとが容量結合することで他の基板をアンテナの仮想グランドとして利用することができ、筐体の小型化を阻害することなくアンテナの高利得化を図ることができる。
【0008】
請求項2の発明では、グランド線は、容量結合用配線部の配線方向が筐体の長手方向に沿うように配置される。これにより、筐体の長手方向のアンテナの利得が向上することとなる。筐体はその長手方向の一側に形成される把持部を把持することで、RFIDタグの読み取り時にはその長手方向の他側がRFIDタグに向けられるので、上述のように筐体の長手方向のアンテナの利得が向上することで、実際の読取状況に即したアンテナの高利得化を図ることができる。また、筐体の長手方向にグランド線の容量結合用配線部を伸ばすように配線することとなるので、例えば、筐体の短手方向に容量結合用配線部を伸ばす場合と比較して、容量結合用配線部が他の基板に沿う長さを容易に長くすることができ、確実にアンテナの高利得化を図ることができる。
【0009】
請求項3の発明では、電子部品と他の基板のグランドとを電気的に接続するケーブルは、その電気的接続経路長が電波の1波長の約1/2に設定される。ここで、電波の1波長の約1/2とは、電波の1波長の1/2を中心として前後にある程度の幅を持たせた値である。
【0010】
このため、アンテナからの電波の放射に起因して上記ケーブルに電流が誘起される場合でも、ケーブルの両端では電流が0に近づくので、電子部品に誘起される電流を小さくすることができる。これにより、電子部品からの電波の放射が抑制されて、アンテナの利得低下を防止することができる。
【0011】
請求項4の発明では、グランド線は、RFIDモジュール基板とアンテナとを接続する同軸ケーブルの外部導体として構成されている。このように、グランド線が外部導体として構成される同軸ケーブルの容量結合用配線部を他の基板に対して沿うように配置しても、この容量結合用配線部と他の基板のグランドとが容量結合することで他の基板をアンテナの仮想グランドとして利用することができ、アンテナの高利得を図ることができる。
【0012】
請求項5の発明では、他の基板は、RFIDモジュール基板と接続されるメイン基板として構成されている。このため、RFIDモジュール基板がメイン基板に対して近接して配置されることとなるので、容量結合用配線部とメイン基板のグランドとの距離を容易に小さくでき、容量結合による効果をさらに高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
以下、本発明に係るRFID読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係るRFID読取装置10の構成概要を示す図であり、
図1(A)は正面図、
図1(B)は側面図である。
図2は、RFID読取装置10の電気的構成を例示するブロック図である。
【0015】
図1(A),(B)に示すRFID読取装置10は、ユーザによって携帯されて様々な場所で用いられる携帯型の情報端末として構成されており、アンテナを介して送受信される電波を媒介としてRFIDタグ(無線タグ)50に記憶されている情報を読み取る無線タグリーダとしての機能に加えて、バーコードや二次元コードなどの情報コードを読み取る情報コードリーダとしての機能を備え、読み取りを二方式で行いうる構成となっている。
【0016】
図1(A),(B)に示すように、RFID読取装置10は、ABS樹脂等の合成樹脂材料により形成される上側ケース11aおよび下側ケース11bが組み付けられて構成される長手状の筐体11によって外郭が形成されている。また、上側ケース11aには、所定の情報を入力する際に操作されるファンクションキーおよびテンキー等のキー操作部25や、所定の情報を表示するための表示部24等が配置されている。また、下側ケース11bには、下方に向けて開口する読取口12が形成されている。なお、以下の説明では、筐体11のうちキー操作部25等が配置されて把持部として構成される側を長手方向一側、表示部24や読取口12が配置される側を長手方向他側として説明する。
【0017】
次に、RFID読取装置10が備えている機能について説明する。
図1および
図2(A)に示すように、RFID読取装置10の筐体11内には、各種部品(各種電気部品等)がメイン基板20等に実装されて収容されており、このメイン基板20には、RFID読取装置10全体を制御する制御部21が設けられている。この制御部21は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有し、メモリ22とともに情報処理装置を構成している。また、制御部21には、LED23、表示部24、キー操作部25、バイブレータ26、ブザー27、外部インタフェース28などが接続されている。
【0018】
キー操作部25は、制御部21に対して操作信号を与える構成をなしており、制御部21は、この操作信号を受けて操作信号の内容に応じた動作を行う。また、LED23、表示部24、バイブレータ26およびブザー27は、制御部21によって制御される構成をなしており、それぞれ、制御部21からの指令を受けて動作する。外部インタフェース28は、外部機器等との間でのデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御部21と協働して通信処理を行う構成をなしている。また、筐体11内には、電源部29が設けられており、この電源部29やバッテリ29aによって制御部21や各種電気部品に電力が供給されるようになっている。
【0019】
また、制御部21には、非接触通信部30および情報コード読取部40が接続されている。
まず、非接触通信部30について、
図2(B)および
図3を用いて説明する。
非接触通信部30は、アンテナ32を介してRFIDタグ50と非接触通信を行うためのRFIDモジュール基板31を備えている。このRFIDモジュール基板31は、メイン基板20に接続されており、所定の隙間を介して対向するアンテナ32に対して同軸ケーブル33を介して接続されている。アンテナ32は、C型アンテナ、または、導線を多数回巻回して構成されたループアンテナとして構成されている。
【0020】
同軸ケーブル33は、その内部導体がRFIDモジュール基板31とアンテナ32とを接続する信号線として機能し、その外部導体がRFIDモジュール基板31のグランドとアンテナ32のグランドとを接続するグランド線として機能するように配線されている。なお、RFIDモジュール基板31や同軸ケーブル33の配置については後に詳述する。
【0021】
非接触通信部30は、アンテナ32及び制御部21と協働してRFIDタグ50との間で電波(電磁波)による通信を行ない、RFIDタグ50に記憶されるデータの読取り、或いはRFIDタグ50に対するデータの書込みを行なうように機能するものである。
【0022】
この非接触通信部30は、公知の電波方式で伝送を行う回路として構成されており、
図2(B)にて概略的に示すように、発振器34、変調器35、復調器36などを備えてなるものである。なお、非接触通信部30のRFIDモジュール基板31には、これら以外の公知構成(例えば、増幅器、フィルタ回路、整合回路等)も設けられているが、
図2(B)ではこれらについては図示を省略している。
【0023】
次に、情報コード読取部40について、
図2(C)を用いて説明する。
情報コード読取部40は、情報コードを光学的に読み取るように機能するもので、
図2(C)に示すように、CCDエリアセンサからなる受光センサ43、結像レンズ42、複数個のLEDやレンズ等から構成される照明部41などを備えた構成をなしており、制御部21と協働して読取対象Rに付された情報コードC(バーコードや二次元コード)を読み取るように機能する。
【0024】
この情報コード読取部40によって読み取りを行う場合、まず、制御部21によって指令を受けた照明部41から照明光Lfが出射され、この照明光Lfが読取口12(
図1(B)参照)を通って読取対象Rに照射される。そして、照明光Lfが情報コードC(バーコードや二次元コード)にて反射した反射光Lrは読取口12を通って装置内に取り込まれ、結像レンズ42を通って受光センサ43に受光される。読取口12と受光センサ43との間に配される結像レンズ42は、情報コードCの像を受光センサ43上に結像させる構成をなしており、受光センサ43はこの情報コードCの像に応じた受光信号を出力する。受光センサ43から出力された受光信号は、画像データとしてメモリ22(
図2(A))に記憶され、情報コードCに含まれる情報を取得するためのデコード処理に用いられるようになっている。なお、情報コード読取部40には、受光センサ43からの信号を増幅する増幅回路や、その増幅された信号をデジタル信号に変換するAD変換回路等が設けられているがこれらの回路については図示を省略している。
【0025】
次に、本実施形態に係るRFID読取装置10の特徴的構成について、
図3を参照して説明する。
図3は、メイン基板20と同軸ケーブル33との位置関係を示す説明図である。
本実施形態では、アンテナ32の利得向上を図るため、同軸ケーブル33をその一部がメイン基板20に沿うように配置している。
【0026】
具体的には、
図1に示すように、メイン基板20は、その長手方向が筐体11の長手方向に一致するように当該筐体11に収容されている。そして、
図3に示すように、RFIDモジュール基板31は、メイン基板20の長手方向他側(
図3の上側)の部位に対して、平行となるように配置されている。
【0027】
また、同軸ケーブル33は、RFIDモジュール基板31の長手方向一側(
図3の下側)の縁からアンテナ32が設けられるアンテナ基板の長手方向一側の縁にかけて、両基板から離れた位置で折り返すように引き回されている。特に、RFIDモジュール基板31より外にはみ出している同軸ケーブル33の一部(以下、容量結合用配線部33aともいう)が、メイン基板20の基板面に平行であって当該メイン基板20の長手方向(
図3の上下方向)に沿うように配置されている。
【0028】
本実施形態では、容量結合用配線部33aの長さは、電波の1波長をλとするとき、1/8λ以上となるように設定されている。また、
図3からわかるように、メイン基板20の長手方向の長さは、RFIDモジュール基板31から延出する容量結合用配線部33aの折り返し点よりも十分に長くなるように設定されている。
【0029】
このため、同軸ケーブル33の容量結合用配線部33aが、メイン基板20に対して平行に近接して沿うように配置されることとなり、容量結合用配線部33aのグランド線とメイン基板20のグランドとが容量結合可能な配置状態となる。
【0030】
このような状態でアンテナ32から電波が放射されると、同軸ケーブル33の容量結合用配線部33aのグランド線とメイン基板20のグランドとが容量結合することから、メイン基板20のグランドがアンテナ32の仮想グランドとして利用されることとなる。このため、メイン基板20の長手方向、すなわち、筐体11の長手方向のアンテナ32の利得が向上する。
【0031】
例えば、900MHz帯(電波の1波長λ=320mm)を使用するRFID読取装置10では、RFIDモジュール基板31の長手方向一側の縁からアンテナ32が設けられるアンテナ基板の長手方向一側の縁までの同軸ケーブル33の長さを約110mmとすると、筐体11の長手方向のアンテナ32の利得を2dB向上させることができた。この方向のアンテナ32の利得は、同軸ケーブル33を長くするとさらに向上した。すなわち、同軸ケーブル33の長さ(メイン基板20の長手方向に沿う容量結合用配線部33aの長さ)を長くすると、筐体11の長手方向のアンテナ32の利得をより向上させることができる。
【0032】
以上説明したように、本実施形態に係るRFID読取装置10では、RFIDモジュール基板31のグランドとアンテナ32のグランドとを接続する同軸ケーブル33の容量結合用配線部33aが、RFIDモジュール基板31より外にはみ出し、且つ、メイン基板20に対して沿うように配置される。これにより、容量結合用配線部33aのグランド線とメイン基板20のグランドとが容量結合することでメイン基板20をアンテナ32の仮想グランドとして利用することができ、アンテナ32の高利得化を図ることができる。
【0033】
特に、同軸ケーブル33は、容量結合用配線部33aの配線方向が筐体11の長手方向に沿うように配置されるため、筐体11の長手方向のアンテナ32の利得が向上することとなる。筐体11はその長手方向の一側(キー操作部25等が配置される側)に形成される把持部を把持することで、RFIDタグ50の読み取り時にはその長手方向の他側(表示部24等が配置される側)がRFIDタグ50に向けられるので、上述のように筐体11の長手方向のアンテナ32の利得が向上することで、実際の読取状況に即したアンテナ32の高利得化を図ることができる。また、筐体11の長手方向に同軸ケーブル33の容量結合用配線部33aを伸ばすように配線することとなるので、例えば、筐体11の短手方向に容量結合用配線部33aを伸ばす場合と比較して、容量結合用配線部33aがメイン基板20に沿う長さを容易に長くすることができ、確実にアンテナ32の高利得化を図ることができる。
【0034】
なお、容量結合用配線部33aは、メイン基板20(筐体11)の長手方向に沿うように配置されることに限らず、利得を向上させたい方向に沿うように配置されてもよい。
【0035】
また、RFIDモジュール基板31のグランドとアンテナ32のグランドとを接続するグランド線は、同軸ケーブル33の外部導体として構成されることに限らず、例えば、信号線と別に設けられる専用のグランド線として構成されてもよい。この場合には、専用のグランド線の一部を容量結合用配線部33aとしてメイン基板20に沿うように配置することで、アンテナ32の高利得化を図ることができる。
【0036】
[第2実施形態]
次に、本第2実施形態に係るRFID読取装置について、
図4〜
図6を参照して説明する。
図4は、第2実施形態におけるRFID読取装置10の要部を示す説明図である。
図5は、バイブレータ26に接続されるケーブル26aに誘起される電流を概念的に説明する説明図である。
図6は、アンテナ32からの電波の放射により誘起される電流分布を概念的に説明する説明図である。なお、
図5および
図6では、説明の便宜上、ケーブル26aを直線状に伸ばした状態を示す。
【0037】
本第2実施形態では、アンテナ32の利得の低下を防止するためにメイン基板20に接続されるケーブル等の長さを調整する点が、上記第1実施形態に係るRFID読取装置と主に異なる。したがって、第1実施形態のRFID読取装置と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0038】
メイン基板20にケーブル等を介して電気的に接続される電子部品(金属部品を含む)がアンテナ32の周囲に配置される場合、アンテナ32からの電波の放射に起因して上記ケーブル等に電流が誘起される。この場合には、上記ケーブル等に接続される電子部品にも電流が流れることとなり、この電流値に応じた電波が電子部品から放射されるために、アンテナ32の利得を低下させる要因となる場合がある。
【0039】
そこで、本実施形態では、電子部品とメイン基板20のグランドとを電気的に接続するケーブルは、その電気的接続経路長が電波の1波長λの約1/2(1/2λを中心として前後にある程度の幅を持たせた値)に設定される。本実施形態では、例えば、アンテナ32近傍に配置されるバイブレータ26とメイン基板20のグランドとを接続するケーブル26aの電気的接続経路長が1/2λに設定されている。
【0040】
このため、アンテナ32からの電波の放射に起因して上記ケーブル26aに電流I3が誘起される場合でも、
図5および
図6に例示するように、ケーブル26aの両端では電流が0に近づくこととなる。これにより、バイブレータ26に誘起される電流を0または小さくでき、バイブレータ26からの電波の放射が抑制されて、アンテナ32の利得低下を防止することができる。なお、
図6では、アンテナ32に流れる電流を符号I1にて示し、メイン基板20に流れる電流を符号I2にて示す。
【0041】
なお、バイブレータ26に接続されるケーブル26aの電気的接続経路長が約1/2λに設定されることに限らず、筐体11内にてアンテナ32に近接して配置される電子部品とメイン基板20のグランドとを接続するケーブルの電気的接続経路長が約1/2λに設定されても、アンテナ32の利得低下を防止することができる。
【0042】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)上記第1実施形態において、容量結合用配線部33aは、メイン基板20に沿うように配置されることに限らず、同じ筐体11内に収容されるグランドを有する他の基板に沿うように配置されてもよい。この場合には、容量結合用配線部33aのグランド線と他の基板のグランドとが容量結合することで他の基板をアンテナ32の仮想グランドとして利用することができ、アンテナ32の高利得化を図ることができる。
【0043】
(2)上記第2実施形態において、バイブレータ26等の電子部品がケーブルを介して接続される基板は、メイン基板20に限らず、同じ筐体11内に収容されるグランドを有する他の基板に接続されてもよい。
【0044】
(3)
図7は、他の基板20aと同軸ケーブル30との位置関係の変形例を示す説明図である。
上述した他の基板(メイン基板20を含む)は、容量結合用配線部33aが平行に近接して沿うように、RFIDモジュール基板31から延出する容量結合用配線部33aの折り返し点よりも十分に長くなるように配置されることに限らず、同軸ケーブル33等のグランド線が一部でも沿うように配置されることで、アンテナ32の高利得化を図ることができる。
【0045】
具体的には、例えば、
図7に例示するように、他の基板20aの長手方向(
図7の上下方向)の長さは、RFIDモジュール基板31から延出する容量結合用配線部33aの折り返し点よりも短くなるように設定されている。
このようにしても、第1実施形態よりも利得の向上が小さくなるものの、他の基板20aのグランド線とメイン基板20のグランドとが容量結合することで他の基板20aをアンテナ32の仮想グランドとして利用することができ、アンテナ32の高利得化を図ることができる。