(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1スタッカクレーンに対して前記走行方向における前記一方の側に配置され、前記棚と前記入出庫ポートとの間で前記荷を搬送する第2スタッカクレーンを更に備え、
前記第2スタッカクレーンは、
前記走行路に沿って転動する第2走行用駆動輪を含む第2走行部と、
鉛直方向から見た場合に前記第2走行用駆動輪と重なるように前記第2走行部に立設された第2マストと、
前記第2マストに対して前記走行方向における他方の側に配置され、前記第2マストに沿って昇降する第2昇降台と、
前記第2昇降台に設けられた第2移載装置と、
前記第2走行用駆動輪を駆動させる第2走行用モータと、
前記第2昇降台を駆動させる第2昇降用モータと、を有し、
前記第2走行部は、前記走行方向において、前記第2マストの一方の側の端部よりも他方の側に配置され、
前記第2走行用モータ及び前記第2昇降用モータは、前記走行方向において、前記第2マストの一方の側の端部よりも他方の側かつ前記第2マストの他方の側の端部よりも一方の側に配置され、
前記第2走行用モータは、前記第2走行部から前記第2マストの延在方向及び前記走行路の延在方向に交差する方向の一方の側に突出して配置され、
前記第2昇降用モータは、前記第2走行部から前記第2マストの延在方向及び前記走行路の延在方向に交差する方向の他方の側に突出して配置されている、請求項1〜3のいずれか一項記載の自動倉庫。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような自動倉庫では、デッドスペースをできる限り小さくする必要があることから、設置面積を低減し得る技術の開発が望まれている。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、設置面積を低減することができる自動倉庫及びその運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面の自動倉庫は、荷が収納される複数の棚と、荷の入庫及び出庫が行われる入出庫ポートと、棚と入出庫ポートとの間で荷を搬送する第1スタッカクレーンと、第1スタッカクレーンが走行する走行路と、を備え、第1スタッカクレーンは、走行路に沿って転動する第1走行用駆動輪を含む第1走行部と、鉛直方向から見た場合に第1走行用駆動輪と重なるように第1走行部に立設された第1マストと、第1マストに対して走行方向における一方の側に配置され、第1マストに沿って昇降する第1昇降台と、第1昇降台に設けられた第1移載装置と、を有する。
【0007】
本発明の一側面の自動倉庫では、第1スタッカクレーンの第1昇降台が第1マストに対して走行方向における一方の側に配置されているため、走行方向における他方の側の端の棚に対して荷を移載する際に、第1マストが棚から走行方向における他方の側にはみ出す。このため、自動倉庫内に、第1マストを逃がすための領域を設ける必要がある。本発明の一側面の自動倉庫では、鉛直方向から見た場合に第1走行用駆動輪と第1マストとが重なるように設けられている。このため、走行方向における他方の側の端の棚に対して荷を移載する際に、第1スタッカクレーンにおいて第1マスト以外の棚からはみ出す部分が低減され、無駄になる領域を減らすことができる。従って、設置面積を低減することができる。
【0008】
第1走行部は、第1走行用駆動輪に対して走行方向における一方の側に配置され、走行路に沿って転動する第1案内輪と、第1走行用駆動輪に対して走行方向における一方の側に配置され、第1案内輪を支持する第1支持部と、を含み、第1支持部は、第1昇降台の少なくとも一部が進入可能な空間を有していてもよい。この構成によれば、第1案内輪及び第1支持部は、第1マストに対して第1昇降台と同じ側に配置されることになるため、走行方向における他方の側の端の棚に対して荷を移載する際に、第1スタッカクレーンにおいて第1マスト以外の棚からはみ出す部分が低減され、無駄になる領域を減らすことができる。従って、設置面積を低減することができる。さらに、第1支持部が有する空間に第1昇降台の少なくとも一部が進入可能であるため、第1昇降台を比較的低い位置まで降下させることができる。従って、棚の数を増やすこと又は棚の設置位置を低くすること等ができる。
【0009】
自動倉庫は、走行路と対向するように走行路の上方に設けられ、第1スタッカクレーンの走行を補助する補助路を更に備え、第1スタッカクレーンは、第1マストの上端部に取り付けられ、補助路に沿って転動する第1補助用駆動輪を含む第1補助走行部を更に有していてもよい。この構成によれば、第1走行用駆動輪及び第1補助用駆動輪を同期させて駆動させることにより、第1マストの姿勢を安定させることができる。
【0010】
自動倉庫は、第1スタッカクレーンに対して走行方向における一方の側に配置され、棚と入出庫ポートとの間で荷を搬送する第2スタッカクレーンを更に備え、第2スタッカクレーンは、走行路に沿って転動する第2走行用駆動輪を含む第2走行部と、鉛直方向から見た場合に第2走行用駆動輪と重なるように第2走行部に立設された第2マストと、第2マストに対して走行方向における他方の側に配置され、第2マストに沿って昇降する第2昇降台と、第2昇降台に設けられた第2移載装置と、を有していてもよい。この構成によれば、第1スタッカクレーン及び第2スタッカクレーンの双方により荷を搬送することが可能となるため、複数の荷を迅速に搬送することができる。また、本発明の一側面の自動倉庫では、第2スタッカクレーンの第2昇降台が第2マストに対して走行方向における他方の側に配置されているため、走行方向における一方の側の端の棚に対して荷を移載する際に、第2マストが棚から走行方向における一方の側にはみ出す。このため、自動倉庫内に、第2マストを逃がすための領域を設ける必要がある。本発明の一側面の自動倉庫では、鉛直方向から見た場合に第2走行用駆動輪と第2マストとが重なるように設けられている。このため、走行方向における一方の側の端の棚に対して荷を移載する際に、第2スタッカクレーンにおいて第2マスト以外の棚からはみ出す部分が低減され、無駄になる領域を減らすことができる。従って、設置面積を低減することができる。
【0011】
本発明の一側面の自動倉庫の運転方法は、上述の自動倉庫の運転方法であって、第1移載装置と第2移載装置とを、鉛直方向において互いに異なる位置に配置する第1の工程と、第1の工程の後に、第1移載装置と第2移載装置とが水平方向において互いに同じ位置の棚と対向するように、第1スタッカクレーン及び第2スタッカクレーンを配置する第2の工程と、を備える。
【0012】
本発明の一側面の自動倉庫の運転方法では、水平方向において互いに同じ位置の2つの棚に荷を移載することが可能となる。従って、複数の荷を迅速に搬送することができる。
【0013】
本発明の一側面の自動倉庫の運転方法は、上述の自動倉庫の運転方法であって、第1スタッカクレーンが故障した場合において、第1移載装置が走行方向における他方の側の端の棚と対向するように、第1スタッカクレーンを配置する第1の工程と、第2スタッカクレーンに荷を搬送させる第2の工程と、を備える。
【0014】
本発明の一側面の自動倉庫の運転方法では、第1スタッカクレーンが故障した場合に、第1移載装置が走行方向における他方の側の端の棚と対向するように、第1スタッカクレーンが配置される。第1スタッカクレーンが故障した場合に、第1スタッカクレーンを走行路内の所定の位置に配置して退避させるとき、第1スタッカクレーンが棚を塞いでしまい、第1スタッカクレーンにより塞がれた棚に対して、第2スタッカクレーンが荷を移載することができないことが考えられる。さらに、第1スタッカクレーンと第2スタッカクレーンとの干渉を確実に防止するために、第1スタッカクレーンにより塞がれた棚の周辺の棚に対しても、第2スタッカクレーンが荷を移載することができないことが考えられる。本発明の一側面の自動倉庫の運転方法では、第1移載装置が走行方向における他方の側の端の棚と対向するように、第1スタッカクレーンが配置されるため、第2スタッカクレーンが荷を移載することができない棚は、第1移載装置に対して走行方向における他方の側には発生しない。従って、第1スタッカクレーンが障害となって第2スタッカクレーンが荷を移載することができない棚の数を抑えながら、第2スタッカクレーンにより荷の搬送を継続することができる。
【0015】
第2の工程では、第1スタッカクレーンにおいて、第1マストに対する第1昇降台の拘束が解除されていてもよい。この構成によれば、第1スタッカクレーンが障害となって第2移載装置が荷を移載することができない棚との間で荷を移載したい場合に、第1昇降台を移動させることにより、荷を移載することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、設置面積を低減することができる自動倉庫及びその運転方法を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しつつ実施形態について詳細に説明する。なお、同一又は相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0019】
図1及び2に示されるように、自動倉庫1は、建屋100内に設けられている。自動倉庫1には、例えば、搬送装置によって搬送されてきた荷Hが保管される。
【0020】
自動倉庫1は、ストッカ本体2、ラック3A,3B、入出庫ポート4,4、走行路5、補助路6、スタッカクレーン(第1スタッカクレーン)7A及びスタッカクレーン(第2スタッカクレーン)7Bを備えている。
【0021】
ストッカ本体2は、所定の空間を囲う筐体状(例えば、中空の直方体状)を呈している。ストッカ本体2は、スタッカクレーン7A及びスタッカクレーン7Bをストッカ本体2外に出すことが可能な第1開口部21及び第2開口部22を有している。第1開口部21と第2開口部22とは、水平方向において対向するように設けられている。第1開口部21及び第2開口部22のそれぞれに、扉が設けられている。
【0022】
ラック3A,3Bのそれぞれは、ストッカ本体2内に立設されている。ラック3Aとラック3Bとは、対向するように設けられている。ラック3Aは、ストッカ本体2内において対向する2つの側壁のうち、一方側(
図2において上側)の側壁に沿って設けられている。ラック3Aは、一方側の側壁において、水平方向における両端部を除いた部分に設けられている。ラック3Bは、ストッカ本体2内において対向する2つの側壁のうち、他方側の側壁に沿って設けられている。ラック3B,3Bは、他方側の側壁において、水平方向における両端部及び中央部を除いた部分に設けられている。他方側の側壁には、水平方向の中央部に入出庫ポート4,4が設けられており、入出庫ポート4,4の両側のそれぞれにラック3Bが設けられている。入出庫ポート4では、自動倉庫1に対する荷Hの入庫及び出庫が行われる。
【0023】
ラック3A,3Bのそれぞれには、荷Hが収納される棚31が複数設けられている。棚31は、水平方向に沿って複数列設けられていると共に、鉛直方向に沿って複数段設けられている。
【0024】
走行路5及び補助路6のそれぞれは、ストッカ本体2内において、第1開口部21と第2開口部22との間に亘って設けられている。走行路5は、複数列の棚31に沿って床面に設けられている。走行路5には、走行レール51が敷設されている。補助路6は、走行路5と対向するように、複数列の棚31に沿って走行路5の略直上に設けられている。補助路6には、補助レール61が敷設されている。
【0025】
スタッカクレーン7A及びスタッカクレーン7Bのそれぞれは、走行路5を走行して棚31と入出庫ポート4との間で荷Hを搬送し、棚31に対して荷Hの移載(荷積み及び荷下ろし)を行う。スタッカクレーン7Bは、スタッカクレーン7Aに対して、走行路5及び補助路6に沿った走行方向における一方側(
図1及び2において右側、スタッカクレーン7Aに対して第2開口部22側)に配置されている。
【0026】
ストッカ本体2内には、スタッカクレーン7Aが走行方向における他方の側の端の列の棚31に対して荷Hを移載する際に、スタッカクレーン7Aが配置される領域A1が設けられている。領域A1では、スタッカクレーン7Aの移載装置(第1移載装置)74a(後述)と、走行方向における他方の側の端の列の棚31とが対向する。領域A1には、スタッカクレーン7Aのマスト(第1マスト)72a(後述)を逃がすための領域が含まれている。
【0027】
ストッカ本体2内には、スタッカクレーン7Bが走行方向における一方の側の端の列の棚31に対して荷Hを移載する際に、スタッカクレーン7Bが配置される領域A2が設けられている。領域A2では、スタッカクレーン7Bの移載装置(第2移載装置)74b(後述)と、走行方向における一方の側の端の列の棚31とが対向する。領域A2には、スタッカクレーン7Bのマスト(第2マスト)72b(後述)を逃がすための領域が含まれている。
【0028】
図3に示されるように、スタッカクレーン7Aは、走行部(第1走行部)71a、マスト72a、昇降台(第1昇降台)73a、移載装置74a及び補助走行部(第1補助走行部)75aを有している。
【0029】
走行部71aは、走行路5に沿って走行する。マスト72aは、走行部71aの上部に立設されている。昇降台73aは、マスト72aに対して走行方向に突出するように配置されており、マスト72aに沿って昇降する。移載装置74aは、昇降台73aの上部に設けられている。移載装置74aは、棚31との間で荷Hを移載すると共に、入出庫ポート4との間で荷Hを移載する。補助走行部75aは、補助路6に沿って走行する。
【0030】
走行部71aについて詳細に説明する。
図4及び5に示されるように、走行部71aは、走行用駆動輪(第1走行用駆動輪)76a、ハウジング77a、走行用モータ78a、一対の昇降台側走行用案内輪(第1案内輪)79a,79a、支持部(第1支持部)80a及び一対のマスト側走行用案内輪81a,81aを含んでいる。
【0031】
走行用駆動輪76aは、走行レール51の上面に沿って転動する。走行用駆動輪76aは、鉛直方向から見た場合に、マスト72aと重なるように配置されている。ハウジング77aは、走行用駆動輪76aを回転可能に支持している。ハウジング77aは、マスト72aの下端部に固定されている。
【0032】
走行用モータ78aは、ハウジング77aに対して、ラック3Bの棚31側に突出するように固定されている。走行用モータ78aは、走行用駆動輪76aの駆動源である。なお、ハウジング77aには、ラック3Aの棚31側に突出するように、昇降台73aの駆動源である昇降用モータ82aが取り付けられている。
【0033】
昇降台側走行用案内輪79aは、走行レール51の側面に沿って転動する。昇降台側走行用案内輪79aは、走行用駆動輪76aに対して走行方向における一方の側に配置されている。一対の昇降台側走行用案内輪79a,79aは、水平方向において走行レール51を挟んでいる。
【0034】
支持部80aは、一対の昇降台側走行用案内輪79a,79aを回転可能に支持している。支持部80aは、走行用駆動輪76aに対して走行方向における一方の側に配置されている。支持部80aは、走行レール51の両側に配置された一対の部分を有しており、各部分のそれぞれが昇降台側走行用案内輪79aを支持している。支持部80aの一対の部分の間に形成された空間には、昇降台73aが進入可能となっている。支持部80aの一対の部分のそれぞれは、ハウジング77aから突出した部材と、当該部材の下面から突出して昇降台側走行用案内輪79aを回転可能に支持する部材と、を含んでいる。
【0035】
マスト側走行用案内輪81aは、走行レール51の側面に沿って転動する。マスト側走行用案内輪81aは、鉛直方向から見た場合に、マスト72aと重なるように配置されている。一対のマスト側走行用案内輪81a,81aは、水平方向において走行レール51を挟んでいる。マスト側走行用案内輪81aは、ハウジング77aの下部に回転可能に取り付けられている。
【0036】
スタッカクレーン7Aを走行レール51へ据え付ける際には、走行部71aに、従動輪ユニット83aが取り付けられている。従動輪ユニット83aは、支持部80aにおいて、ハウジング77aから突出した一対の部材の先端部に掛け渡されている。従動輪ユニット83aは、走行レール51の上面に沿って転動可能な従動輪84aを含んでいる。従動輪ユニット83aは、スタッカクレーン7Aを走行レール51へ据え付けた後、走行部71aから取り外される(
図1参照)。従って、スタッカクレーン7Aの稼働時には、昇降台73aは、支持部80aが有する上述の空間内に進入可能となっている。
【0037】
補助走行部75aについて詳細に説明する。
図6に示されるように、補助走行部75aは、一対の補助用駆動輪(第1補助用駆動輪)85a,85a、一対の補助用案内輪86a,86a及びハウジング87aを含んでいる。
【0038】
補助用駆動輪85aは、補助レール61に沿って転動する。一対の補助用駆動輪85a,85aは、水平方向において補助レール61を挟んでいる。補助用案内輪86aは、補助レール61に沿って転動する。一対の補助用案内輪86a,86aは、水平方向において補助レール61を挟んでいる。ハウジング87aは、マスト72aの上端部に固定されている。ハウジング87aには、補助用駆動輪85a及び補助用案内輪86aを回転可能に支持する部材が取り付けられている。ハウジング87aには、補助用駆動輪85aの駆動源である補助用モータ(不図示)が取り付けられている。
【0039】
スタッカクレーン7Aでは、走行用駆動輪76aと補助用駆動輪85a,85aとを同期させて駆動することにより、上述の従動輪ユニット83aを取り外しても、マスト72aが略垂直に保たれるようにマスト72aの姿勢を安定させることが可能となっている。
【0040】
スタッカクレーン7Bは、スタッカクレーン7Aと同様な構成であり、走行部(第2走行部)71b、マスト72b、昇降台(第2昇降台)73b、移載装置74b、補助走行部75b及び昇降用モータ82bを有している。走行部71bは、走行部71aと同様な構成であり、走行用駆動輪(第2走行用駆動輪)76b、ハウジング77b、走行用モータ78b、一対の昇降台側走行用案内輪79b,79b、支持部80b及び一対のマスト側走行用案内輪81b,81bを含んでいる。補助走行部75bは、補助走行部75aと同様な構成であり、一対の補助用駆動輪85b,85b、一対の補助用案内輪86b,86b及びハウジング87bを含んでいる。
【0041】
図1及び2に示されるように、スタッカクレーン7Aでは、昇降台73aは、マスト72aに対して走行方向における一方の側(スタッカクレーン7B側)に突出している。スタッカクレーン7Bでは、昇降台73bは、マスト72bに対して走行方向における他方の側(スタッカクレーン7A側)に突出している。このような構成により、スタッカクレーン7Aの移載装置74aとスタッカクレーン7Bの移載装置74bとは、鉛直方向において互いに異なる位置に配置されることで、水平方向において互いに同じ位置(列)の棚31,31にそれぞれ対向することが可能となっている。
【0042】
上述のような自動倉庫1では、スタッカクレーン7A及びスタッカクレーン7Bが、走行路5に沿って走行して棚31と入出庫ポート4との間で荷Hを搬送し、棚31及び入出庫ポート4に対して荷Hを移載する。
【0043】
この際、水平方向において互いに同じ位置(同じ列)の2つの棚31,31において荷Hを移載する場合には、先ず、スタッカクレーン7Aの移載装置74aとスタッカクレーン7Bの移載装置74bとを、鉛直方向において互いに異なる位置に配置する。続いて、スタッカクレーン7Aの移載装置74aとスタッカクレーン7Bの移載装置74bとが水平方向において互いに同じ位置の棚31,31とそれぞれ対向するように、スタッカクレーン7A及びスタッカクレーン7Bを配置する。
【0044】
続いて、スタッカクレーン7A及びスタッカクレーン7Bのそれぞれに、対向した棚31との間で荷Hを移載させる。なお、スタッカクレーン7A及びスタッカクレーン7Bのいずれか一方のみに荷Hを移載させてもよい。
【0045】
また、例えば、スタッカクレーン7Aが故障した場合には、スタッカクレーン7Bにより荷Hの搬送を継続する。この場合、
図7に示されるように、先ず、領域A1に、スタッカクレーン7Aを配置する。このとき、スタッカクレーン7Aにおいて、マスト72aに対する昇降台73aの拘束を解除し、昇降台73aを最下位置に配置しておく。この状態で、スタッカクレーン7Bの移載装置74bが対向することができない棚31(すなわち、スタッカクレーン7Bが荷Hを移載できない棚31)は、他方の側の端の列の最下段の棚31及び最下段の次の段の棚31、並びに、他方の側の端の列の次の列における最下段の棚31の3つの棚31である。続いて、スタッカクレーン7Bに荷Hを搬送させる。なお、スタッカクレーン7Aの退避は、駆動源からの駆動力により行われてもよいし、作業者の人力により行われてもよい。
【0046】
他方の側の端の列の棚31のうち、最下段の棚31及び最下段の次の段の棚31以外の棚31に対して荷Hを移載する場合には、スタッカクレーン7Bの移載装置74bを所望の棚31の高さに配置し、移載装置74bが所望の棚31と対向するようにスタッカクレーン7Bを移動させる。
【0047】
他方の側の端の列の最下段の棚31及び最下段の次の段の棚31、並びに、他方の側の端の列の次の列における最下段の棚31のいずれかとの間で荷Hを移載する場合には、作業者にスタッカクレーン7Aの昇降台73aを最下段の次の段よりも上方の位置に移動させ、移載装置74bが所望の棚31と対向するようにスタッカクレーン7Bを移動させる。
【0048】
スタッカクレーン7Bで荷Hの移載を継続しながら領域A1に退避させたスタッカクレーン7Aを修理する際には、作業者の安全を確保するために、退避させたスタッカクレーン7A及びその周辺を覆うフェンス等を設置してもよい。この場合、スタッカクレーン7Bにより荷Hを搬送する際に、スタッカクレーン7Bがフェンスに干渉しないようにスタッカクレーン7Bを移動させる。なお、スタッカクレーン7Bが故障した場合にも、上述と同様にして、スタッカクレーン7Aにより荷Hの搬送を継続することができる。
【0049】
以上、本実施形態の自動倉庫1では、スタッカクレーン7Aの昇降台73aがマスト72aに対して走行方向における一方の側に配置されているため、走行方向における他方の側の端の棚31に対して荷Hを移載する際に、マスト72aが棚31から走行方向における他方の側にはみ出す。このため、自動倉庫1内に、マスト72aを逃がすための領域を設ける必要がある。本発明の自動倉庫1では、鉛直方向から見た場合に走行用駆動輪76aとマスト72aとが重なるように設けられている。このため、走行方向における他方の側の端の棚31に対して荷Hを移載する際に、スタッカクレーン7Aにおいてマスト72a以外の棚31からはみ出す部分が低減され、無駄になる領域を減らすことができる。従って、設置面積を低減することができる。
【0050】
走行部71aは、走行用駆動輪76aに対して走行方向における一方の側に配置され、走行路5に沿って転動する昇降台側走行用案内輪79a,79aと、走行用駆動輪76aに対して走行方向における一方の側に配置され、昇降台側走行用案内輪79a,79aを支持する支持部80aと、を含み、支持部80aは、昇降台73aの少なくとも一部が進入可能な空間を有している。このため、昇降台側走行用案内輪79a,79a及び支持部80aは、マスト72aに対して昇降台73aと同じ側に配置されることになるため、走行方向における他方の側の端の棚31に対して荷Hを移載する際に、棚31からはみ出す部分が低減され、無駄になる領域を減らすことができる。従って、設置面積を低減することができる。さらに、支持部80aが有する空間に昇降台73aの少なくとも一部が進入可能であるため、昇降台73aを比較的低い位置まで降下させることができる。従って、棚31の数を増やすこと又は棚31の設置位置を低くすること等ができる。スタッカクレーン7Bの走行部71bについても、同様である。
【0051】
自動倉庫1は、走行路5と対向するように走行路5の上方に設けられ、スタッカクレーン7Aの走行を補助する補助路6を更に備え、スタッカクレーン7Aは、マスト72aの上端部に取り付けられ、補助路6に沿って転動する補助用駆動輪85aを含む補助走行部75aを更に有している。これにより、走行用駆動輪76a及び補助用駆動輪85a,85aを同期させて駆動させることで、マスト72aの姿勢を安定させることができる。スタッカクレーン7Bについても、同様である。
【0052】
自動倉庫1は、スタッカクレーン7Aに対して、走行方向における一方の側に配置され、棚31と入出庫ポート4との間で荷Hを搬送するスタッカクレーン7Bを更に備え、スタッカクレーン7Bは、走行路5に沿って転動する走行用駆動輪76bを含む走行部71bと、鉛直方向から見た場合に走行用駆動輪76bと重なるように、走行部71bに立設されたマスト72bと、マスト72bに対して走行方向における他方の側に配置され、マスト72bに沿って昇降する昇降台73bと、昇降台73bに設けられた移載装置74bと、を有している。このため、スタッカクレーン7A及びスタッカクレーン7Bの双方により荷Hを搬送することが可能となるため、複数の荷Hを迅速に搬送することができる。
【0053】
自動倉庫1では、スタッカクレーン7Bの昇降台73bがマスト72bに対して走行方向における他方の側に配置されているため、走行方向における一方の側の端の棚31に対して荷Hを移載する際に、マスト72bが棚31から走行方向における一方の側にはみ出す。このため、自動倉庫1内に、マスト72bを逃がすための領域を設ける必要がある。自動倉庫1では、鉛直方向から見た場合に走行用駆動輪76bとマスト72bとが重なるように設けられている。従って、走行方向における一方の側の端の棚31に対して荷Hを移載する際に、スタッカクレーン7Bにおいてマスト72b以外の棚31からはみ出す部分が低減され、無駄になる領域を減らすことができる。従って、設置面積を低減することができる。
【0054】
本実施形態の一例の自動倉庫1の運転方法は、スタッカクレーン7Aの移載装置74aとスタッカクレーン7Bの移載装置74bとを、鉛直方向において互いに異なる位置に配置する第1の工程と、第1の工程の後に、スタッカクレーン7Aの移載装置74aとスタッカクレーン7Bの移載装置74bとが水平方向において互いに同じ位置の棚31と対向するように、スタッカクレーン7A及びスタッカクレーン7Bを配置する第2の工程と、を備える。この運転方法では、水平方向において互いに同じ位置の2つの棚31に荷Hを移載することが可能となるため、複数の荷Hを迅速に搬送することができる。
【0055】
本実施形態の他の例の自動倉庫1の運転方法は、スタッカクレーン7Aが故障した場合において、スタッカクレーン7Aの移載装置74aが走行方向における他方の側の端の棚31と対向するように、スタッカクレーン7Aを配置する第1の工程と、スタッカクレーン7Bに荷Hを搬送させる第2の工程と、を備える。この運転方法では、スタッカクレーン7Aが故障した場合に、移載装置74aが走行方向における他方の側の端の棚31と対向するように、スタッカクレーン7Aが配置される。スタッカクレーン7Aが故障した場合に、スタッカクレーンを走行路5内の所定の位置に配置して退避させるとき、スタッカクレーン7Aが棚31を塞いでしまい、スタッカクレーン7Aにより塞がれた棚31に対して、スタッカクレーン7Bが荷Hを移載することができないことが考えられる。さらに、スタッカクレーン7Aとスタッカクレーン7Bとの干渉を確実に防止するために、スタッカクレーン7Aにより塞がれた棚31の周辺の棚31に対しても、スタッカクレーン7Bが荷Hを移載することができないことが考えられる。この運転方法では、移載装置74aが走行方向における他方の側の端の棚31と対向するように、スタッカクレーン7Aが配置されるため、スタッカクレーン7Bが荷Hを移載することができない棚31は、移載装置74aに対して走行方向における他方の側には発生しない。従って、スタッカクレーン7Aが障害となってスタッカクレーン7Bが荷Hを移載することができない棚31の数を抑えながら、スタッカクレーン7Bにより荷Hの搬送を継続することができる。
【0056】
第2の工程では、スタッカクレーン7Aにおいて、マスト72aに対する昇降台73aの拘束が解除されている。このため、スタッカクレーン7Aが障害となってスタッカクレーン7Bが荷Hを移載することができない棚31との間で荷Hを移載したい際に、スタッカクレーン7Aの昇降台73aを手動で移動させることにより、荷Hを移載することができる。
【0057】
以上、本発明の移載装置の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。各要素の構成、個数及び形状等は、上記実施形態における構成、個数及び形状等に限られず、適宜変更可能である。