特許第6137528号(P6137528)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6137528データセンターの構造、およびデータセンターの空調方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6137528
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】データセンターの構造、およびデータセンターの空調方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/20 20060101AFI20170522BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20170522BHJP
   F24F 3/044 20060101ALI20170522BHJP
【FI】
   G06F1/20 C
   G06F1/20 B
   H05K7/20 U
   F24F3/044
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-1746(P2013-1746)
(22)【出願日】2013年1月9日
(65)【公開番号】特開2014-134914(P2014-134914A)
(43)【公開日】2014年7月24日
【審査請求日】2015年12月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(74)【代理人】
【識別番号】100095256
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 孝雄
(72)【発明者】
【氏名】樫原 和男
(72)【発明者】
【氏名】清水 健一
(72)【発明者】
【氏名】小松 宏之
【審査官】 征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−293832(JP,A)
【文献】 特開2011−149603(JP,A)
【文献】 特開昭52−059844(JP,A)
【文献】 特開2011−190967(JP,A)
【文献】 特開2011−257116(JP,A)
【文献】 特開2012−037193(JP,A)
【文献】 特開2012−093859(JP,A)
【文献】 特開2006−064303(JP,A)
【文献】 特開2009−257718(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/20
H05K7/20
F24F3/00−13/078
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホットアイル・コールドアイル方式の空調システムを備えたデータセンターの構造であって、
空調機から供給された冷却空気を上方へ吹き出してラック間のコールドアイルに冷温領域を形成する床吹出口が設けられた床と、
ラック内の装置を経てラック間のホットアイルであって前記コールドアイルと物理的に区画されていない前記ホットアイルに形成される高温空気を排出するために、少なくとも前記ホットアイルを覆う領域に亘って延在するように天井開口部が設けられた天井とを備え、
前記天井は、少なくとも前記コールドアイルを覆う領域に亘って延在するように設けられ、
前記天井開口部は、前記ホットアイルの上部から、その両側のラックの前記コールドアイル側の端部に近い位置の上部まで連続的に延びるとともに、ラックの長手方向に沿って一方の側の内壁から他方の側の内壁まで連続的に延びていることを特徴とするデータセンターの構造。
【請求項2】
前記天井開口部を介して上昇した高温空気をラックの長手方向に沿って一方の向きへ導くために鉛直方向に対して傾斜配置された第1整流板と、前記天井開口部を介して上昇した高温空気をラックの長手方向に沿って他方の向きへ導くために前記第1整流板と逆向きに傾斜配置された第2整流板とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のデータセンターの構造。
【請求項3】
ホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターの空調方法であって、
空調機から供給された冷却空気を床吹出口から上方へ吹き出してラック間のコールドアイルに冷温領域を形成することと、
ラック内の装置を経てラック間のホットアイルであって前記コールドアイルと物理的に区画されていない前記ホットアイルに形成される高温空気を、前記ホットアイルを覆う領域に亘って延在するように設けられた天井開口部から排出することとを含み、
前記天井開口部が設けられた天井は、少なくとも前記コールドアイルを覆う領域に亘って延在するように設けられ、
前記天井開口部は、前記ホットアイルの上部から、その両側のラックの前記コールドアイル側の端部に近い位置の上部まで連続的に延びるとともに、ラックの長手方向に沿って一方の側の内壁から他方の側の内壁まで連続的に延びていることを特徴とする空調方法。
【請求項4】
前記天井開口部を介して上昇した高温空気を鉛直方向に対して傾斜配置された第1整流板によりラックの長手方向に沿って一方の向きへ導くことと、前記天井開口部を介して上昇した高温空気を前記第1整流板と逆向きに傾斜配置された第2整流板によりラックの長手方向に沿って他方の向きへ導くこととをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の空調方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データセンターの構造、およびデータセンターの空調方法に関する。さらに詳細には、本発明は、ホットアイル・コールドアイル方式の空調システムを備えたデータセンターの構造、およびホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターの空調方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
データセンターのサーバー室では、並列配置された複数のラックに収容された多数のサーバーを効率良く冷却することが求められる。従来、ホットアイル・コールドアイル方式の空調システムとして、空調機から供給された冷却空気を床吹出口から上方へ吹き出すとともに天井吸込口から高温空気を吸い込んで空調機へ還流させる方式、すなわち床吹出し・天井吸込み方式の空調システムが知られている。
【0003】
具体的に、床吹出し・天井吸込み方式の空調システムでは、空調機から床下チャンバに供給された冷却空気が、例えば床給気パネルに形成された開口部を介して上方へ吹き出され、ラック間のコールドアイルに冷温領域を形成する。コールドアイルの冷却空気は、ラック内のサーバーを冷却した後に、サーバーから高温空気として排出される。ラック内のサーバーからホットアイルへ排出された高温空気は、ホットアイルの上方において間隔を隔てて配置された天井吸込口から吸い込まれて空調機へ還流する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の構成では、天井吸込口により吸い込み切れない高温空気が、天井面に沿った下側空間に留まり、やがてコールドアイルへ拡散する。その結果、コールドアイルの冷温領域の温度が上昇し、ラック内のサーバーを十分に冷却することが困難になる。この現象は、ホットアイルを挟む一方のラック内のサーバーの発熱量と他方のラック内のサーバーの発熱量との差が大きくなるほど顕著に発生する。
【0005】
この場合、天井面に沿った下側空間に留まった高温空気がコールドアイルへ拡散しないようにコールドアイルへの冷却空気の供給量を増大させると、過剰に供給された冷却空気がラック内のサーバーの冷却に利用されることなく、ホットアイルからの高温空気と混ざり合って天井吸込口から吸い込まれて空調機へ還流する。その結果、冷却空気の有効活用ができないだけでなく、空調機において余分なファン動力が必要になる。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、ホットアイルから上昇した高温空気をコールドアイルへ拡散させることなく空調機へ確実に還流させることのできるデータセンターの構造およびデータセンターの空調方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、ホットアイル・コールドアイル方式の空調システムを備えたデータセンターの構造であって、
空調機から供給された冷却空気を上方へ吹き出してラック間のコールドアイルに冷温領域を形成する床吹出口が設けられた床と、
ラック内の装置を経てラック間のホットアイルであって前記コールドアイルと物理的に区画されていない前記ホットアイルに形成される高温空気を排出するために、少なくとも前記ホットアイルを覆う領域に亘って延在するように天井開口部が設けられた天井とを備え、
前記天井は、少なくとも前記コールドアイルを覆う領域に亘って延在するように設けられ、
前記天井開口部は、前記ホットアイルの上部から、その両側のラックの前記コールドアイル側の端部に近い位置の上部まで連続的に延びるとともに、ラックの長手方向に沿って一方の側の内壁から他方の側の内壁まで連続的に延びていることを特徴とするデータセンターの構造を提供する。
【0008】
本発明の第2形態では、ホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターの空調方法であって、
空調機から供給された冷却空気を床吹出口から上方へ吹き出してラック間のコールドアイルに冷温領域を形成することと、
ラック内の装置を経てラック間のホットアイルであって前記コールドアイルと物理的に区画されていない前記ホットアイルに形成される高温空気を、前記ホットアイルを覆う領域に亘って延在するように設けられた天井開口部から排出することとを含み、
前記天井開口部が設けられた天井は、少なくとも前記コールドアイルを覆う領域に亘って延在するように設けられ、
前記天井開口部は、前記ホットアイルの上部から、その両側のラックの前記コールドアイル側の端部に近い位置の上部まで連続的に延びるとともに、ラックの長手方向に沿って一方の側の内壁から他方の側の内壁まで連続的に延びていることを特徴とする空調方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、ホットアイルを覆う領域に亘って延在するように天井開口部が設けられているので、ホットアイルからの高温空気が天井開口部を介して天井の上側空間まで自然に上昇する。天井の上側空間まで上昇した高温空気は、天井により下降することが遮られてコールドアイルへ拡散することはなく、確実に空調機へ還流する。すなわち、本発明では、ホットアイルから上昇した高温空気をコールドアイルへ拡散させることなく空調機へ確実に還流させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態にかかるデータセンターの構造を概略的に示す平面図である。
図2図1の線A−Aに沿った断面図である。
図3図1の線B−Bに沿った断面図である。
図4】従来技術にかかるデータセンターの構造を概略的に示す平面図である。
図5図4の線C−Cに沿った断面図である。
図6図4の線D−Dに沿った断面図である。
図7】ホットアイルとコールドアイルとを物理的に区画した例を示す図である。
図8】天井を全く設けない構造の不都合を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるデータセンターの構造を概略的に示す平面図である。図2は、図1の線A−Aに沿った断面図である。図3は、図1の線B−Bに沿った断面図である。本実施形態では、一例として、データセンターのサーバー室の構造およびその空調方法に対して本発明を適用している。
【0012】
本実施形態にかかるデータセンターでは、複数のラック(サーバーラック)が並列に配置されている。図1では、単純な構成例として、2列に配置されたラック11aおよび11bが示されている。ラック11a,11bには、図示を省略した多数のサーバーが縦横に収容されている。IT機器としてのサーバーは、前面から空気を吸い込んでプロセッサなどの内部部品を冷却し、背面から排気する構造になっている。
【0013】
一般に、ホットアイル・コールドアイル方式のサーバー室では、各ラックにおいてすべてのサーバーの前面が同じ側を向くように収容される。また、隣り合う一対のラックにおいて、一方のラックに収容されたサーバーの前面(または背面)と他方のラックに収容されたサーバーの前面(または背面)とが向き合うように配置される。
【0014】
図1に示す構成例では、ラック11aに収容されたサーバーの背面と、ラック11bに収容されたサーバーの背面とが向き合うように設置されている。以下、収容されているサーバーの前面側をラックの前面側といい、サーバーの背面側をラックの背面側という。この場合、図3に示すように、ラック11aと11bとの間の空間(図中破線の楕円で示す)がホットアイル12であり、ラック11a,11bの前面側の空間(図中破線の楕円で示す)がコールドアイル13である。
【0015】
すなわち、ホットアイル12はサーバーから排出される暖気が集まる空間であり、コールドアイル13はサーバーが吸引する冷気を集める空間である。ホットアイル・コールドアイル方式では、並列配置された複数のラックの間にホットアイルとコールドアイルとが交互に形成され、室内空間がホットアイルとコールドアイルとに明確に区分けされている。その結果、空調機からの冷却空気が効率良くサーバーに供給されるので、サーバー室内の冷却効率が向上し、空調機の消費電力が削減される。
【0016】
具体的に、本実施形態にかかるデータセンターは、コールドアイル13の下方において間隔を隔てて配置された複数の床吹出口1aが設けられた床1と、コールドアイル13を覆う領域に亘って延在するように設けられた天井2とを備えている。すなわち、天井2には、ホットアイル12を覆う領域に亘って延在するように天井開口部2aが設けられている。
【0017】
本実施形態では、空調機14から床下チャンバ15に供給された冷却空気が、床吹出口1aを介して上方へ吹き出され、コールドアイル13に冷温領域を形成する。床吹出口1aは、例えば床給気パネルに形成された開口部として構成されている。コールドアイル13の冷却空気は、ラック11a,11b内のサーバーを冷却した後に、サーバーから高温空気として排出される。
【0018】
ラック11a,11b内のサーバーからホットアイル12へ排出された高温空気は、ホットアイル12を覆う領域に亘って延在するように設けられた天井開口部2aを介して天井2よりも上側の空間へ上昇する。天井開口部2aを介して天井2の上側空間へ上昇した高温空気の一部は、鉛直方向に対して傾斜配置された第1整流板3aによりラック11a,11bの長手方向(図2中の水平方向)に沿って一方の向き(図2中の左側)へ導かれる。第1整流板3aにより図2中の左側へ導かれた高温空気は、空調機14へ還流する。
【0019】
天井開口部2aを介して天井2の上側空間へ上昇した高温空気の残部は、第1整流板3aと逆向きに傾斜配置された第2整流板3bによりラック11a,11bの長手方向に沿って他方の向き(図2中の右側)へ導かれる。第2整流板3bにより図2中の右側へ導かれた高温空気は、図示を省略した経路に沿って空調機14へ還流するか、あるいは空調機14とは別の空調機(不図示)へ還流する。なお、図1および図3では、図面の明瞭化のために、ホットアイル12の上方に設けられた整流板3a,3bの図示を省略している。
【0020】
以下、本実施形態の作用効果の理解を容易にするために、図4図5および図6を参照して、従来技術における不都合を説明する。従来技術にかかる図4図6は、本実施形態にかかる図1図3にそれぞれ対応している。すなわち、図4は、従来技術にかかるデータセンターの構造を概略的に示す平面図である。図5は、図4の線C−Cに沿った断面図である。図6は、図4の線D−Dに沿った断面図である。図4図6において本実施形態の構成要素に対応する要素には、図1図3と同じ参照符号を付している。
【0021】
従来の構成では、複数の天井吸込口2bが、ホットアイル12の上方において間隔を隔てて設けられている。換言すれば、本実施形態ではホットアイル12を覆う領域に亘って延在するように天井開口部2aが設けられているのに対し、従来の構成ではホットアイル12の上方において間隔を隔てて複数の天井吸込口2bが設けられている。したがって、従来の構成では、天井吸込口2bにより吸い込み切れない高温空気が、天井面に沿った下側空間に留まり、やがてコールドアイル13へ拡散する(図6の左側部分を参照)。
【0022】
その結果、コールドアイル13の冷温領域の温度が上昇し、ラック11a,11b内のサーバーを十分に冷却することが困難になる。この現象は、ホットアイル13を挟む一方のラック11a内のサーバーの発熱量と他方のラック11b内のサーバーの発熱量との差が大きくなるほど顕著に発生する。図6では、ラック11a内のサーバーが高発熱でラック11b内のサーバーが低発熱の場合を例示している。
【0023】
この場合、天井面に沿った下側空間に留まった高温空気がコールドアイル13へ拡散しないようにコールドアイル13への冷却空気の供給量を単に増大させると、過剰に供給された冷却空気がラック11a,11b内のサーバーの冷却に利用されることなく、ホットアイル12からの高温空気と混ざり合って天井吸込口2bから吸い込まれて空調機14へ還流する(図6の右側部分を参照)。その結果、冷却空気の有効活用ができないだけでなく、空調機14において余分なファン動力が必要になる。
【0024】
ホットアイル12からの高温空気がコールドアイル13へ拡散すること、およびコールドアイル13へ過剰に供給された冷却空気がホットアイル12からの高温空気と混ざり合って天井吸込口2bから吸い込まれることを防止するために、図7に示すようにホットアイル12とコールドアイル13とを物理的に区画する区画壁16を付設する手法も考えられる。しかしながら、この手法では、ラック11a,11bの設置後に区画壁16のための追加工事を行う必要があり、コストが増大するだけでなく工期が長くなってしまうという不都合がある。
【0025】
本実施形態では、ホットアイル12を覆う領域に亘って延在するように天井開口部2aが設けられているので、ホットアイル12からの高温空気が自ら上昇気流を形成し、その上昇気流の作用により高温空気が天井開口部2aを介して天井2の上側空間まで自然に上昇する。天井2の上側空間まで上昇した高温空気は、天井2により下降することが遮られてコールドアイル13へ拡散することはなく、確実に空調機14へ還流する。ちなみに、図8に示すように天井を全く設けない構造では、ホットアイル12から自然に上昇した高温空気が、やがて下降してコールドアイル13へ拡散してしまう。
【0026】
すなわち、本実施形態では、ホットアイル12の上方を天井2が覆っていないので、ホットアイル12から自然に上昇した高温空気は天井2に遮られることがなく、ひいては天井面に沿った下側空間に留まってコールドアイル13へ拡散することがない。また、天井2がコールドアイル13を覆う領域に亘って延在するように設けられているので、天井2の上側空間まで上昇した高温空気は天井2により遮られて下降することがなく、コールドアイル13へ拡散することがない。
【0027】
このように、本実施形態では、ホットアイル12とコールドアイル13とを物理的に区画しなくても機能的に区画することができるので、ホットアイル12から上昇した高温空気をコールドアイル13へ拡散させることなく空調機14へ確実に還流させることができる。
【0028】
なお、上述の実施形態では、ホットアイル12の上方に一対の整流板3a,3bを設けている。しかしながら、一対の整流板3a,3bは本発明に必須の構成ではなく、その設置を省略することもできる。
【0029】
また、上述の実施形態では、データセンターのサーバー室における空調に対して本発明を適用している。しかしながら、サーバー室に限定されることなく、サーバー以外の各種のIT機器(コンピュータ装置、データ通信装置、無停電装置など)を収容する複数のラックが並列配置されたホットアイル・コールドアイル方式の室内空間における空調に対しても同様に本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 床
1a 床吹出口
2 天井
2a 天井開口部
3a,3b 整流板
11a,11b ラック
12 ホットアイル
13 コールドアイル
14 空調機
15 床下チャンバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8