(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1連結部材の回転軸が鉛直方向に一致する状態を基準として、前記第1係合面の水平方向に対する傾き角度は、前記第1係合面に対する前記第2爪部の摩擦角よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の連結具。
前記第1連結部材の回転軸が鉛直方向に一致する状態を基準として、前記第1係合面の水平方向に対する傾き角度は45度よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の連結具。
前記第1連結部材には被係止部が設けられ、前記第2連結部材には係止部が設けられ、前記係止部が前記被係止部に係止することによって、前記第1連結部材と前記第2連結部材が連結され、前記第1係合面と前記第2係合面とが当接した状態においては、前記係止部と前記被係止部との係止が維持されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の連結具。
駆動部を備える本体と、前記本体からの回転駆動力により回動駆動される被駆動部材と、前記本体と前記被駆動部材とを連結させて前記本体からの回転駆動力を前記被駆動部材に伝達するための連結具と、を備える清掃装置であって、
前記連結具は請求項1〜5の何れかに記載の連結具であり、
前記被駆動部材は清掃具であることを特徴とする清掃装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような連結具101では、
図13に示す様に床Xの水平面X1を清掃する際には問題ないが、
図14に示す様に清掃装置100Aが床Xの水平面X1から傾斜面X2に変化している場所に侵入すると、溝部121に対する一部の係止部171の係合が外れてしまうという問題があった。
【0005】
即ち、
図13に示す状態では、第1連結部材102及び第2連結部材103は平坦面X1に沿って水平に保たれ、これらの軸芯は一致する。しかしながら、
図14に示す状態になると、第1連結部材102は水平に保たれる一方で、第2連結部材103は傾斜面X2からの反力により傾斜し、第2連結部材103の軸芯は第1連結部材102の軸芯に対して角度を持って交わるようになる。その結果、水平面X1側(
図14(a)における右方)では第1連結部材102と第2連結部材103の間に隙間Gが生じると共に、係止部171が溝部121から外れてしまう。このように溝部121から外れた係止部171も、回転して傾斜面X2側(
図14(a)における左方)へ到達するまでの間に傾斜面X2からの反力によって再び溝部121と係合するが、このときに異音が発生する。そして、このような係合と係合解除が複数の係止部171において繰り返し発生することにより、連結部101では連続的な異音の発生が生じ、清掃作業に支障が出ると同時に係止部171が損傷して連結具の寿命が短くなる。
【0006】
本発明は、回転駆動中における第1連結部材と第2連結部材との係合をより確実にできる連結具、及びこれを備えた清掃装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に記載の連結具は、駆動部を備える本体を被駆動部材に連結するための連結具であって、前記本体に装着されて、前記本体からの回転駆動力により回転される第1連結部材と、前記被駆動部材に装着されると共に前記第1連結部材に連結される第2連結部材と、を備え、前記第1連結部材には第1突出部が設けられ、前記第2連結部材には
第2突出部が設けられ、前記第1連結部材の回転方向において前記第1突出部が前記第2突出部に当接することによって前記第2連結部材は前記第1連結部材と一体に回転し、 前記第1突出部
は、第1側面と、前記第1側面よりも前記第1連結部材の径方向外側に位置する第1爪部と、を有し、前記第2突出部
は、第2側面と、前記第2側面よりも前記第2連結部材の径方向外側に位置する第2爪部と、を有し、前記第1連結部材が回転すると、前記第1側面が前記第2側面に当接することにより、前記第1連結部材から前記第2連結部材へ回転駆動力が伝達され、前記第1爪部は
、前記第1突出部の先端に向かうに従い前記回転方向における下流側に向かって傾斜
する第1係合面を有し、前記第2爪部は
、前記第2突出部の先端に向かうに従い前記回転方向における上流側に向かって傾斜する
第2係合面を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項2に記載の
連結具は、前記第1連結部材の回転軸が鉛直方向に一致する状態を基準として、前記第1係合面の水平方向に対する傾き角度は、前記第1係合面に対する前記第2爪部の摩擦角よりも大きいことを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項3に記載の
連結具は、前記第1連結部材の回転軸が鉛直方向に一致する状態を基準として、前記第1係合面の水平方向に対する傾き角度は45度よりも小さいことを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項4に記載の連結具は
、前記第1連結部材の回転時において
、前記第1連結部材と前記第2連結部材の回転角度がずれると前記第1係合面が前記第2係合面に当接
することによって前記第1爪部と前記第2爪部とが係合し、前記回転駆動力のうち、前記第2係合面に平行な平行分力によって前記第1係合面と前記第2係合面との当接が維持されることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項5に記載の
連結具は、前記第1連結部材には被係止部が設けられ、前記第2連結部材には係止部が設けられ、前記係止部が前記被係止部に係止することによって、前記第1連結部材と前記第2連結部材が連結され、前記第1係合面と前記第2係合面とが当接した状態においては、前記係止部と前記被係止部との係止が維持されることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項6に記載の清掃装置は、駆動部を備える本体と、前記本体からの回転駆動力により回動駆動される被駆動部材と、前記本体と前記被駆動部材とを連結させて前記本体からの回転駆動力を前記被駆動部材に伝達するための連結具と、を備える清掃装置であって、前記連結具は請求項1〜5の何れかに記載の連結具であり、前記被駆動部材は清掃具であることを特徴とす
る。
また、本発明の請求項7に記載の連結具は、清掃装置用連結具であって、請求項1〜5の何れかに記載の連結具であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1に係る連結具によれば、第1連結部材の回転方向において第1突出部が第2突出部に当接することによって第2連結部材は第1連結部材と一体に回転するので、第1突出部及び第2突出部が回転駆動力の伝達部として機能する。そして、第1爪部とこれに係合される第2爪部は、駆動力の伝達部である第1突出部及び第2突出部にそれぞれ設けられているので、本体からの回転駆動力を利用して第1爪部と第2爪部との係合を強固にできる。また、第1爪部の第1係合面は、第1突出部の先端に向かうに従い回転方向下流側に向かって傾斜し、第1係合面に当接される第2爪部の第2係合面は、第2突出部の先端に向かうに従い回転方向上流側に向かって傾斜するので、第1係合部材の回転時においては、回転駆動力の第2係合面に対する平行分力は、第1爪部と第2爪部との係合を解除する方向とは逆方向に働く。よって、本体から伝達される回転駆動力を利用して第1爪部と第2爪部との係合を強固にすることができる。一方、第1係合部材の非回転時においては、このような回転駆動力は働かないため、第1爪部と第2爪部と間の摩擦力を超えるだけの僅かな力で第1爪部と第2爪部との係合を容易に解除することができる。
また、第1爪部及び第2爪部はそれぞれ第1及び第2突出部の第1及び第2側面よりも径方向外側に位置しているので、第2爪部により大きなトルクをかけることができ、駆動中における第1爪部と第2爪部との係合をより強固にできる。
【0014】
本発明の請求項2に記載の
連結具によれば、第1係合面の水平方向に対する傾き角度は、第1係合面に対する
被駆動部材の摩擦角よりも大きいため、第1連結部材の非回転時においては、
被駆動部材の自重のみによって第1爪部と第2爪部との係合を解くことができる。よって、回転駆動力が発生していない状態においては、
被駆動部材に装着された第2連結部材から第1連結部材を引き抜くように持ち上げるだけで、わざわざ第1連結部材を回転方向と逆方向に回転させて第1爪部と第2爪部とを周方向に離間させなくても、容易に第1連結部材から第2連結部材を取り外すことができる。
【0015】
本発明の請求項3に記載の
連結具によれば、第1係合面の水平方向に対する傾き角度は45度よりも小さいので、第1連結部材の回転時における第2係合面に対する回転駆動力の平行成分が相対的に大きくなり、回転駆動力を利用した第1爪部と第2爪部との係合をより強固にできる。
【0016】
本発明の請求項4に記載の連結具によれば、第1連結部材の回転時において第1係合面が第2係合面に当接すると、回転駆動力のうち、第2係合面に平行な平行分力によって第1係合面と第2係合面との当接が維持されるので、回転駆動力を利用して第1突出部と第2突出部の係合を強固にでき
る。
【0017】
本発明の請求項5に記載の
連結具によれば、係止部が被係止部に係止することによって第1連結部材と第2連結部材が連結され、第1係合面と第2係合面とが当接した状態においては、係止部と被係止部との係止が維持されるので、第1爪部と第2爪部との係合を維持することによって、係止部が被係止部から外れるのを防止することができる。
【0018】
本発明の請求項6に記載の清掃装置によれば、請求項1〜5の何れかに記載の
連結具を備えるので、上述したのと同様の効果が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係る清掃装置について説明する。
【0021】
図1に示す清掃装置Aは、本体Bと、ブラシやパッド等の清掃部(被駆動部材)Cと、本体Bと清掃部Cとを連結するための連結具1と、を有する。本体Bには図示しない駆動部や操作部が設けられており、本体Bに連結具1を介して清掃部Cを連結させた状態で本体Bを駆動することで、清掃部Cを回転軸C1を中心に回転方向R(又はその逆方向)に回転させて床面等を清掃できる。
【0022】
連結具1は、本体Bに取り付けられる第1連結部材2と、清掃部Cに取り付けられる第2連結部材3と、を有し、第1連結部材2と第2連結部材3とは後述するように複雑な操作や道具を必要とすることなく着脱可能に連結される。
【0023】
図2〜
図4を参照して、第1連結部材2は、第1基台部4と、膨出部5と、を有する。第1基台部4は、中央に円形の貫通孔41を有するリング形状を有し、その連結面42(第2連結部材3と対向する面)には、貫通孔41と同心円状の膨出部支持部43が設けられている。
【0024】
膨出部5は、第1基台部4の膨出部支持部43に支持されるものであって、本体部51と係止部材52とを備える。本体部51の中心には貫通孔53が設けられ、膨出部支持部43に取り付けられる略円筒状の基端部51aと、先端に向かうに従い外径が漸減する円錐台形状の先端部51bと、が一体形成されて構成されている。係止部材52は環状部材であって、膨出部5の基端部51aに外嵌されており、これにより係止部材52と第1基台部4との間に環状の溝部21(
図3)が規定されている。
【0025】
第1基台部4の連結面42には更に、複数の第1突出部6が突出形成されると共に、第1基台部4の外周縁から起立する枠状部44が設けられている。複数の第1突出部6は、膨出部支持部43を取り囲むように第1基台部4の周方向D2(回転方向R)に所定間隔で配列され、第1連結部材2の回転軸を中心に放射状に延出している。各第1突出部6は、周方向D2両側に突出する一対の爪部6Aを有して構成されている。また各第1突出部6は、第1基台部4の径方向内側に頂点6Bを有する様に、軸方向D1における高さ寸法が第1基台部4の径方向外側に向かうに従い漸減すると共に、周方向D2両側に向かうに従い漸減するように構成されている。
【0026】
より具体的に、
図5を参照して、各第1突出部6は、第1基台部4の径方向内側に位置する第1連結部60と、第1連結部60と一体形成され第1基台部4の径方向外側に位置する第2連結部61と、を有する。
【0027】
第1連結部60は略五角形縦断面を有し、その基端部62は軸方向D1に沿って延びる一対の側面(第1側面)62aを有し、その先端部63は先端に向かうに従い相互に近接する方向に傾斜する一対の傾斜面63aを有する。第2連結部61はマッシュルーム形縦断面を有し、基端側の支持部64と、先端側の頭部65と、を有する。周方向D2において、第2連結部61の支持部64の幅W1は、第1連結部60の基端部62の幅W2よりも小さく設定され、第2連結部61の頭部65の最大幅W3は、第1連結部60の基端部62の幅W2よりも大きく設定されている。また、第2連結部61の頭部65は、先端に向かうに従い相互に離間するように周方向D2外側に向かって傾斜する一対の係合面(第1係合面)65aと、係合面65aよりも先端側に位置し、先端に向かうに従い相互に近接するように内側に向かって傾斜する一対の傾斜面65bと、を有し、これら一対の係合面65aと一対の傾斜面65bとによって上述した一対の爪部6Aが規定されている。また、傾斜面65bは第1連結部60の傾斜面63aに連続して設けられ、これらの傾斜面63a,65bによって被ガイド面が構成される。
【0028】
図2を参照して、第2連結部材3は、略円筒状の嵌合部7と、嵌合部7の外周に嵌合部7と一体に形成されたリング状の第2基台部8と、を有する。嵌合部7の先端には、第2基台部8の周方向(清掃部Cの回転方向R)に沿って複数の係止部71と複数の支持部72が交互に形成されている。係止部71は可撓性を有し、上述した係止部としての溝部21に係止可能とされている。各係止部71は、軸方向D1に沿って延びる壁面部73と、第2連結部材3の中心に向かって突出する突起部74と、を有する。
図6に示す様に、突起部74は全体的に、第2連結部材3の径方向中心に向かうに従って軸方向D1の厚みが漸減するテーパ形状を有し、基端側に位置して僅かに湾曲する下面74aと、先端側に位置して凹状に湾曲する上面74bと、を有して形成されている。
【0029】
図2を参照して、第2基台部8の連結面82(第1連結部材2と対向する面)には、嵌合部7を取り囲むように第2基台部8の周方向D2に所定間隔で配列された複数の第2突出部9が突出形成されると共に、第2基台部8の外周縁から起立する枠状部84が設けられている。複数の第2突出部9は、第1連結部材2の回転時に第1突出部6と当接することで第2連結部材3の回転を可能にするものであり、上述した第1突出部6と同一の形状及び配列とされている。
【0030】
即ち、各第2突出部9は、周方向D2両側に突出する一対の爪部9Aを有して構成されており、第2基台部8の径方向内側に頂点9Bを有する様に、軸方向D1における高さ寸法が、第2基台部8の径方向外側に向かうに従い漸減すると共に、周方向D2両側に向かうに従い漸減するように構成されている。また、
図7に示す様に、各第2突出部9は、第2基台部8の径方向内側に位置する第1連結部90と、第1連結部90と一体形成され第2基台部8の径方向外側に位置する第2連結部91と、を有する。
【0031】
第1連結部90は略五角形縦断面を有し、その基端部92は軸方向D1に沿って延びる一対の側面(第2側面)92aを有し、その先端部93は先端に向かうに従い相互に近接する方向に傾斜する一対の傾斜面93aを有する。第2連結部91はマッシュルーム形縦断面を有し、基端側の支持部94と、先端側の頭部95と、を有する。周方向D2において、第2連結部91の支持部94の幅W4は、第1連結部90の基端部92の幅W5よりも小さく設定され、第2連結部91の頭部95の最大幅W6は、第1連結部90の基端部92の幅W4よりも大きく設定されている。また、第2連結部91の頭部95は、先端に向かうに従い相互に離間するように周方向D2外側に向かって傾斜する一対の係合面(第2係合面)95aと、係合面95aよりも先端側に位置し、先端に向かうに従い相互に近接するように内側に向かって傾斜する一対の傾斜面95bと、を有し、これら一対の係合面95aと一対の傾斜面95bとによって上述した一対の爪部9Aが規定されている。また、傾斜面95bは第1連結部90の傾斜面93aに連続して設けられ、これらの傾斜面93a,95bによってガイド面が構成される。
【0032】
次に、このように構成された第1連結部材2と第2連結部材3との連結について説明する。第1連結部材2を第2連結部材3に連結するには、
図2に示す様に第1連結部材2の連結面42を第2連結部材3の連結面82に対向させて、第1連結部材2の膨出部5を第2連結部材3の嵌合部7に挿入させる。このとき、膨出部5は円錐台形状を有することから、使用者は膨出部5の先端を第2連結部材2(第2連結部材2の係止部71や支持部72、第2突出部9等)に接触させた状態で第1連結部材2を前後左右にスライドさせれば、膨出部5は自然に嵌合部7内に誘導されていく。
【0033】
また、このとき
図8(a)及び
図8(b)に示す様に、第1突出部6の先端が第2突出部9の先端に接触する場合があるが、この場合でも第1突出部6と第2突出部9とは面で接触するのではなく、夫々の頂点6B、9Bで突き合って接触することになる。そして、第1連結部材2及び第2連結部材3が取り付けられる本体B及び清掃部Cは床面等に固定されている訳ではないため、頂点6B,9B同士が正接状態に遭遇しても、極めて不安定な状態となる。よって、第1連結部材2は自重によって第2突出部9のガイド面(傾斜面93a,95b)に沿って矢印D3の方向に滑り、更に
図8(c)に示す矢印D4の方向に滑り、
図8(d)に示す様に第1突出部6が第2突出部9に対して周方向D2に並ぶことになる。よって、第1突出部6と第2突出部9が軸方向D1に当接して膨出部5を嵌合部7内に挿入できないという問題を回避できる。
【0034】
そして、このように膨出部5を嵌合部7内に挿入させると、
図9に示す様に、係止部71が被係止部としての溝部21に係止される。即ち、膨出部5を嵌合部7内に挿入させる過程においては、膨出部5(より具体的には膨出部5の係止部材52)が係止部71の突起部74(
図6参照)に当接し、その上面74bに沿って移動しながら係止部71を径方向外方に撓ませる。そして、膨出部5が嵌合部7内に完全に挿入されると、膨出部5による係止部71への押圧が解かれて係止部71が元の状態に戻り、係止部71が溝部21に係止され、第1連結部材2と第2連結部材3とが回転軸方向D1において連結される。なお、この状態では突起部74は係止部材52に当接せず、両者の間には若干の遊び(隙間)が規定されて(即ち、突起部74と係止部材52との間は回転軸方向D1において所定距離だけ離隔して)いる。
【0035】
このようにして第1連結部材2と第2連結部材3とを連結させると、第1突出部6と第2突出部9とが周方向D2に交互に並んだ状態となる。そして、この状態で本体Bを駆動させて第1連結部材2を回転させると、
図10及び
図11に示す様に、各第1突出部6の側面62aは、回転方向R下流側に位置する第2突出部9の側面92aに当接する。これにより、第1連結部材2からの回転駆動力は、第1突出部6の側面62aが第2突出部9の側面92aを押圧することにより第2連結部材3に伝達され、第2連結部材3及び清掃部Cが回転する。なお、この状態においては、爪部6の係合面65aと爪部9Aの係合面95aとは接触せず、回転軸方向D1において所定距離だけ離隔しており、当該所定距離は、上述した突起部74と係止部材52との間の距離よりも小さく設定されている。
【0036】
次に、
図14に示す様に、駆動中の清掃装置Aが水平面から傾斜面に変化している場所(例えば、スロープ)に侵入した場合について説明する。
図12をも参照して、このように清掃装置Aの一部が傾斜面に乗り上げると、係止部71と溝部21との係合を解く方向(引き抜き方向D5)に働く力F1が発生し、この引き抜き方向D5の力F1によって第1突出部6が第2突出部9に対して相対的に上昇し、第1突出部6が爪部9Aの係合面95aに押圧されると同時に、清掃装置Aの本体Bからの回転方向Rにおける回転駆動力F4によっても第1突出部6が爪部9Aの係合面95aに押圧される。上述したように、爪部6の係合面65aと爪部9Aの係合面95aとの間の距離は、係止部71の突起部74と係止部材52との間の距離よりも小さく設定されていることから、このようにして第1突出部6が第2突出部9に対して上昇して爪部6Aが爪部9Aに当接しても、係止部71が溝部21から外れることはない。
【0037】
そして、このようにして係合面95aに働く力F1は、係合面95aに垂直な垂直分力F2と、係合面95aに平行な平行分力F3と、へ分解でき、回転駆動力F4は係合面95aに垂直な垂直分力F5と、係合面95aに平行な平行分力F6と、へ分解できる。そうすると、清掃装置Aの駆動中に爪部6Aと爪部9Aとの係合を解くには、本体Bからの回転駆動力F4の平行分力F6よりも大きな平行分力F3を有する力F1が必要となるが、清掃装置Aが水平面から傾斜面に変化している場所に侵入した程度では、本体Bからの回転駆動力F4の平行分力F6を上回る平行分力F3を有する程の力F1が発生することはない。よって清掃装置Aが水平面から傾斜面に変化している場所に侵入し、第1連結部材2と第2連結部材3の回転角度がずれて双方の回転軸方向が交叉した場合であっても、爪部6A,9A同士の係合が維持され、これにより係止部71が溝部21に係止された状態が維持され、従来の連結具における異音の発生等の問題は発生しない。
【0038】
そして、清掃装置Aが水平面から傾斜面に変化している場所から離れて水平面に戻る(或いは完全に傾斜面へ移行する)と、第1連結部材2と第2連結部材3の回転角度のずれが解消され、第1突出部6及び第2突出部9は
図12に示す状態から
図11に示す状態へ戻る。即ち、通常の回転時においては、第1突出部6と第2突出部9とは側面62a,92aにおいて相互に当接し、第1連結部材2と第2連結部材3の回転角度がずれた場合においてのみ、爪部6A,9A同士が係合するように構成されている。このような構成とすることにより、回転時において常に爪部6A,9A同士が係合した状態となるように構成(設計)した場合と異なり、仮に第1突出部6や第2突出部9の寸法に製造誤差が生じても、通常の回転時における側面62a,92a同士の当接と、第1連結部材2と第2連結部材3の回転角度がずれた場合における爪部6A,9A同士の係合と、を確実に実現することができる。
【0039】
一方、第1連結部材2と第2連結部材3との連結を解除するには、本体Bの駆動を停止させ、清掃装置Aを床面から持ち上げる。この状態では、複数の係止部71が溝部21に係止されているために、第2連結部材3が取り付けられた清掃部Cが本体Bに取り付けられた第1連結部材2から脱落することはない。そして、この状態で清掃部Cを押し下げると、係止部71と溝部21との係合が解かれ、第1連結部材2を第2連結部材3から簡単に取り外すことができる。
【0040】
ここで、連結具1が回転を停止している状態では、第1突出部6の爪部6Aと第2突出部9の爪部9Aとが強固に係合しないため、第1連結部材2を第2連結部材3から取り外すために要する力は、爪部6A,9Aを有しない従来の連結具において第1連結部材を第2連結部材から取り外すために要する力と実質的に変わらない。即ち、連結具1が回転を停止している状態においては、回転駆動力F4は働かないため、この状態においては、爪部6Aの係合面65aと爪部9Aの係合面95aとの間の摩擦力を超えるだけの平行分力F3を有する矢印D5方向の僅かな力を加えるだけで、容易に爪部6A,9A同士の係合を解くことができる。
【0041】
従って、連結具1が回転を停止している状態においては、使用者はわざわざ第1連結部材2を回転させて第1突出部6と第2突出部9とを周方向D2に離間させなくても、第1連結部材2を第2連結部材3から軸方向D1に引き離すように引っ張るだけで係止部71と溝部21との係合及び爪部6A,9A間の係合を容易に解くことができ、第1連結部材2と第2連結部材3との連結を解除することができる。
【0042】
ここで、第1及び第2連結部材2,3の回転軸が鉛直方向に一致する状態を基準として、爪部6Aが有する係合面65aの水平方向に対する傾き角度αとしては、係合面65aに対する爪部9Aの摩擦角θよりも大きく設定するのが好ましい。このように傾き角度αを摩擦角θよりも大きく設定することで、爪部6A,9A同士の係合を清掃部Cの自重のみにより解除することができる。これは、傾き角度αが摩擦角θよりも大きいと、清掃部Cの自重F7の係合面65aに対する水平成分F9は、爪部6A,9A間の摩擦係数μにその垂直成分F8を乗じて得られた値よりも大きくなる(水平成分F9>摩擦係数μ×垂直成分F8)ためである。よって、連結具1の非回転時において使用者は、清掃部Cに装着された第2連結部材3から第1連結部材2を持ち上げるだけで、爪部6A、9A同士の係合を簡単に解くことができる。また、係合面65aの傾き角度αを、40度よりも小さく設定するのが好ましい。係合面65aの傾き角度αを45度よりも小さくすることにより、連結具1の回転時における回転駆動力F4の平行成分F6が相対的に大きくなり、回転駆動力F4を利用した爪部6A,9A同士の係合をより強固にできるためである。
【0043】
このように、本実施形態においては、爪部6A,9Aを動力伝達部である第1及び第2突出部6,9に設け、その係合面65a,95aが第1及び第2突出部6,9の先端に向かうに従い周方向D2(回転方向R)外側に傾斜するように構成しているので、本体Bからの回転駆動力F4を利用して、清掃装置Aの駆動時における爪部6A,9A間の係合を強固にできる。そして、このようにして爪部6A,9A間の係合を維持することにより、係止部71が溝部21から外れるのを防止できる。
【0044】
また、清掃装置Aの停止時においては回転駆動力F4が働かないため、爪部6Aと爪部9Aとの間の摩擦力を超えるだけの僅かな力で爪部6A,9A間の係合を容易に解くことができるため、第1連結部材2と第2連結部材3との連結を解除するのに必要な力は、爪部6A,9Aを有しない従来の連結具において必要とされる力と実質的に変わらない。
【0045】
更に、本実施形態においては、爪部6A,9Aは第1及び第2突出部6,9の径方向外側部分に設けられていることから、これらを第1及び第2突出部6,9の径方向内側部分に設けた場合と比較して、爪部9Aにより大きなトルクをかけることができ、駆動中における第1連結部材2と第2連結部材3との連結をより確実にできる。
【0046】
また、本実施形態においては、爪部6Aを第1突出部6の周方向D2両側に設け、爪部9Aを第2突出部9の周方向D2両側に設けているので、連結具1が何れの方向に回転される場合においても爪部6Aと爪部9Aとの係合を実現できる。
【0047】
以上、本発明の実施形態に係る清掃装置について添付の図面を参照して説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0048】
例えば、上記本実施形態では、第1連結部材2に本体Bを取り付け、第2連結部材3に清掃部Cを取り付ける場合を例に説明したが、連結具1は係る構成に限定されず、例えば、第1連結部材2に清掃部Cを取り付け、第2連結部材3に本体Bを取り付ける構成であってもよい。
【0049】
また、上記実施形態においては、第1突出部6及び第2突出部9が周方向D2両側に一対の爪部6A,9Aを有する構成としたが、連結具1の回転方向が一方向に限定される場合には、一方の爪部6A,9Aを省略することもできる。この場合、第1突出部6については回転方向R下流側に爪部6Aを設け、その係合面65aが第1突出部6の先端に向かうに従い周方向R下流側に傾斜するようにし、第2突出部9については回転方向R上流側に爪部9Aを設け、その係合面95aが第2突出部9の先端に向かうに従い回転方向R上流側に傾斜するようにすればよい。