(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6137578
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】バーコードを利用した支払決済システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/28 20120101AFI20170522BHJP
G06Q 20/32 20120101ALI20170522BHJP
G06Q 20/40 20120101ALI20170522BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20170522BHJP
【FI】
G06Q20/28
G06Q20/32 330
G06Q20/40
G07G1/12 321P
【請求項の数】14
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-561266(P2015-561266)
(86)(22)【出願日】2014年2月28日
(65)【公表番号】特表2016-514312(P2016-514312A)
(43)【公表日】2016年5月19日
(86)【国際出願番号】KR2014001669
(87)【国際公開番号】WO2014137107
(87)【国際公開日】20140912
【審査請求日】2015年9月29日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0023991
(32)【優先日】2013年3月6日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515240049
【氏名又は名称】ホン,パ−ウル
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ホン,パ−ウル
【審査官】
関 博文
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−102883(JP,A)
【文献】
特開2001−344545(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済要求手段を介して決済金額の入力を受けて決済金額、ユーザー識別情報及び機器識別情報を含む決済要求信号を送信し、前記決済要求信号に応答してバーコードを受信して格納及び表示するユーザースマート機器と;
前記ユーザースマート機器から前記バーコードをスキャンし、前記スキャンされたバーコード情報、加盟店識別情報及び購入金額を含む決済承認要求信号を伝送し、前記決済承認要求信号に応答して、前記バーコードの決済金額情報及び購入した商品の購入金額情報を含む決済内訳を受信して格納及び表示する加盟店スマート機器と;
前記ユーザースマート機器から、決済要求信号の受信時に、前記決済要求信号に含まれた決済金額、ユーザー識別情報及び機器識別情報を含むバーコードを生成して登録の後に前記ユーザースマート機器へ伝送し、加盟店スマート機器からの決済承認要求信号の受信時に前記決済承認要求信号に含まれたバーコードと一致するバーコードが登録されているか否かを検査し、一致するバーコードが登録されている場合、前記決済内訳を加盟店スマート機器へ伝送する支払決済管理サーバーとを含み、
前記ユーザースマート機器は、
ユーザーから暗証番号の入力をさらに受けて前記決済要求信号に含めて伝送し、
前記支払決済管理サーバーは、
前記決済要求信号の受信によるバーコードを生成して登録時に前記暗証番号を前記バーコードにマッピングして格納し、前記加盟店スマート機器からの前記決済承認要求信号の受信による決済内訳を提供した後、加盟店スマート機器からの前記バーコードに対する暗証番号の入力時に、前記バーコードにマッピングされて格納された暗証番号と比較して一致すると、ユーザー識別情報のユーザーに対して予め登録された決済情報に基づいて金融サーバー部に接続して支払決済を行うことを特徴とする、バーコードを利用した支払決済システム。
【請求項2】
前記支払決済管理サーバーは、
前記決済要求信号の受信時に、ユーザー識別情報にマッピングされて格納された決済手段を介して前記決済要求信号の決済金額に対する支払能力の有無を照会し、支払能力がある場合に前記バーコードを生成することを特徴とする、請求項1に記載のバーコードを利用した支払決済システム。
【請求項3】
前記支払決済管理サーバーは、
前記加盟店スマート機器へ前記決済内訳を伝送した後、前記登録されたバーコードを削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して前記バーコードが削除されるようにすることを特徴とする、請求項1に記載のバーコードを利用した支払決済システム。
【請求項4】
前記支払決済管理サーバーは、
前記バーコードの登録時に前記バーコードの生成時刻を一緒に登録し、前記生成時から一定の時間を超えるまで、前記ユーザースマート機器に発行されたバーコードが使用されなければ、自動削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して削除することを特徴とする、請求項1に記載のバーコードを利用した支払決済システム。
【請求項5】
前記加盟店スマート機器は、
前記決済内訳の表示後に、前記購入金額に対する支払を要求する支払要求が発生すると、加盟店識別情報、前記購入金額及びバーコード情報を含む購入支払要求信号を前記支払決済管理サーバーへ伝送し、
前記ユーザースマート機器は、
支払決済管理サーバーから承認確認信号が受信されると、表示し、ユーザーから承認コマンドが入力されると、承認信号を生成して支払決済管理サーバーへ伝送し、
前記支払決済管理サーバーは、
前記購入支払要求信号の受信時に、前記バーコード情報に含まれた機器識別情報に対応するユーザースマート機器へ支払決済要求による承認確認信号を伝送し、前記承認確認信号に応答して前記ユーザースマート機器から承認信号が受信されると、ユーザー識別情報のユーザーに対して予め登録された決済情報に基づいて金融サーバー部に接続して支払決済を行うことを特徴とする、請求項1に記載のバーコードを利用した支払決済システム。
【請求項6】
前記支払決済管理サーバーは、
前記支払決済の処理後に、前記登録されたバーコードを削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して削除させることを特徴とする、請求項1または5に記載のバーコードを利用した支払決済システム。
【請求項7】
前記支払決済管理サーバーは、
前記バーコードの登録時に前記バーコードの生成時刻を一緒に登録し、前記生成時から一定の時間を超えるまで、前記ユーザースマート機器に発行されたバーコードが使用されなければ、自動削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して削除させることを特徴とする、請求項1または5に記載のバーコードを利用した支払決済システム。
【請求項8】
支払決済管理サーバーが、ユーザー及び加盟店をユーザーのユーザー識別情報及び決済情報と加盟店の加盟店識別情報及び決済情報の入力を受けて格納し、バーコード支払決済サービス会員として登録する登録過程と;
ユーザースマート機器が、決済金額、ユーザー識別情報及び機器識別情報を含む決済要求信号を支払決済管理サーバーへ伝送する決済要求過程と;
支払決済管理サーバーが、前記ユーザースマート機器からの決済要求信号の受信時に、前記決済要求信号に含まれた決済金額、ユーザー識別情報及び機器識別情報を含むバーコードを生成して登録の後に前記ユーザースマート機器へ伝送するバーコード提供過程と;
加盟店スマート機器が、前記ユーザースマート機器に表示されたバーコードをスキャンし、スキャンされたバーコード、加盟店識別情報及び購入金額を含む決済承認要求信号を支払決済管理サーバーへ伝送する決済承認要求過程と;
支払決済管理サーバーが、前記決済承認要求信号の受信時に、前記決済承認要求信号に含まれたバーコードと同じバーコードが登録されているか否かを検査し、登録されていると、決済内訳を前記加盟店スマート機器へ伝送する決済内訳提供過程とを含み、
前記ユーザースマート機器が、前記決済要求過程でユーザーから入力された暗証番号をさらに含めて伝送し、
前記支払決済管理サーバーが、前記決済要求信号の受信によるバーコードを生成して登録時に前記暗証番号を前記バーコードにマッピングして格納し、
前記支払決済管理サーバーが、前記決済内訳提供過程の後、加盟店スマート機器から前記バーコードに対する暗証番号が入力されると、前記バーコードにマッピングされて格納された暗証番号と比較して一致すると、ユーザー識別情報のユーザーに対して予め登録された決済情報に基づいて金融サーバー部に接続して支払決済を行う支払決済過程をさらに含むことを特徴とする、バーコードを利用した支払決済方法。
【請求項9】
前記バーコード提供過程は、
前記支払決済管理サーバーが、前記決済要求信号の受信時に、ユーザー識別情報にマッピングされて格納された決済手段を介して前記決済要求信号の決済金額に対する支払能力の有無を照会する支払能力照会段階と、
前記支払能力有無の照会で支払能力があると判断されれば、前記バーコードを生成するバーコード生成段階とを含むことを特徴とする、請求項8に記載のバーコードを利用した支払決済方法。
【請求項10】
前記決済内訳提供過程の後、前記支払決済管理サーバーが前記バーコードを削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して前記バーコードが削除されるようにするバーコード削除過程をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載のバーコードを利用した支払決済方法。
【請求項11】
前記バーコードの登録時に前記バーコードの生成時刻を一緒に登録し、前記生成時から一定の時間を超えるまで、前記ユーザースマート機器に発行されたバーコードが使用されなければ、自動削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して前記バーコードが削除されるようにするバーコード自動削除過程をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載のバーコードを利用した支払決済方法。
【請求項12】
決済内訳提供過程の後、前記加盟店スマート機器が、前記決済内訳の表示後、前記購入金額に対する支払を要求する支払要求が発生すると、加盟店識別情報、前記購入金額及びバーコード情報を含む購入支払要求信号を前記支払決済管理サーバーへ伝送する購入支払要求過程と、
支払決済管理サーバーが、前記購入支払要求信号の受信時、前記バーコード情報に含まれた機器識別情報に対応するユーザースマート機器へ支払決済要求による承認確認信号を伝送する支払決済承認確認過程と、
前記ユーザースマート機器が、支払決済管理サーバーから承認確認信号が受信されると表示し、ユーザーから承認コマンドが入力されると、承認信号を生成して支払決済管理サーバーへ伝送する支払決済承認過程と、
前記支払決済管理サーバーが、前記承認確認信号に応答して前記ユーザースマート機器から承認信号が受信されると、ユーザー識別情報のユーザーに対して予め登録された決済情報に基づいて金融サーバー部に接続して支払決済を行う支払決済過程とをさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載のバーコードを利用した支払決済方法。
【請求項13】
前記支払決済過程の後、前記支払決済管理サーバーが、前記支払決済の処理後に、前記登録されたバーコードを削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して削除させるワンタイムバーコード削除過程をさらに含むことを特徴とする、請求項8または12に記載のバーコードを利用した支払決済方法。
【請求項14】
前記支払決済管理サーバーが、バーコード提供過程で、前記バーコードの登録時に前記バーコードの生成時刻を一緒に登録し、
前記支払決済管理サーバーが、前記生成時から一定の時間を超えるまで、前記ユーザースマート機器に発行されたバーコードが使用されなければ、自動削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して削除させるバーコード自動削除過程をさらに含むことを特徴とする、請求項8または12に記載のバーコードを利用した支払決済方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子取引による支払決済システム及び方法に係り、より詳しくは、任意のユーザーが電子取引に使用する金額に対する支払意思を示すワンタイムバーコードを生成し、前記バーコードを用いて前記バーコードの金額内でオフライン及びオンラインで支払を行うことができる、バーコードを利用した支払決済システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、有無線インターネット通信技術の急激な発展に伴い、オンラインを介した電子商取引が普遍化されており、電子商取引のための電子金融取引も普遍化及び多様化されており、スマート機器の発達及び普及に伴い、スマート機器を利用した電子商取引及び電子金融取引が増加している趨勢である。
【0003】
このような電子金融取引には、最も基本的なカード決済、インターネットバンキング、サイバーバンキング(ホームバンキング)、及びモバイルバンキングなどがある。
【0004】
このように、有無線インターネット網を利用した電子商取引及び電子金融取引が普遍化・多様化されるにつれて、電子商取引及び電子金融取引を利用した各種フィッシング犯罪が増加している。
【0005】
このようなフィッシング犯罪を防止するための方法としては、個人情報及び決済情報を最小に露出することが可能な方法が主流をなしている。
【0006】
また、最近では、バーコードを利用した電子商取引及び電子金融取引が活性化されている。このようなバーコードを利用した電子商取引及び電子金融取引は、一定の金額または一定の金額の商品に対する電子金融取引を行い、前記金額及び商品に対応するバーコードを生成して提供するモバイルクーポン方式と、多数の決済手段による決済情報にマッピングされるバーコードを生成して他の決済手段の代わりにバーコードを用いるバーコード決済方式などが適用されている。
【0007】
しかし、モバイルクーポン方式は、モバイルクーポンを購入するための電子金融取引の際に、従来と同様にいちいち決済情報を入力しなければならないので、依然としてフィッシング犯罪に晒されるという問題点があり、バーコード決済方式は、決済の際に個人情報及び決済情報をフィッシングされるおそれはないが、バーコードを第3者が盗用する場合、すべての決済を行うことができるので、セキュリティに脆弱であるという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、任意のユーザーが電子取引に使用する金額に対する支払意思を示すワンタイムバーコードを生成し、前記バーコードを用いて前記バーコードの金額内でオフライン及びオンラインで決済を行うことができる、バーコードを利用した支払決済システム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係るバーコードを利用した支払決済システムは、決済要求手段を介して決済金額の入力を受け、決済金額、ユーザー識別情報及び機器識別情報を含む決済要求信号を送信し、前記決済要求信号に応答してバーコードを受信して格納及び表示するユーザースマート機器と;前記ユーザースマート機器から前記バーコードをスキャンし、前記スキャンされたバーコード情報、加盟店識別情報及び購入金額を含む決済承認要求信号を伝送し、前記決済承認要求信号に応答して、前記バーコードの決済金額情報及び購入した商品の購入金額情報を含む決済内訳を受信して格納及び表示する加盟店スマート機器と;前記ユーザースマート機器からの決済要求信号の受信時に、前記決済要求信号に含まれた決済金額、ユーザー識別情報及び機器識別情報を含むバーコードを生成して登録の後に前記ユーザースマート機器へ伝送し、加盟店スマート機器からの決済承認要求信号の受信時に、前記決済承認要求信号に含まれたバーコードと一致するバーコードが登録されているか否かを検査し、一致するバーコードが登録されている場合、前記決済内訳を加盟店スマート機器へ伝送する支払決済管理サーバーとを含むことを特徴とする。
【0010】
前記支払決済管理サーバーは、前記決済要求信号の受信時にユーザー識別情報にマッピングされて格納された決済手段を介して前記決済要求信号の決済金額に対する支払能力の有無を照会し、支払能力がある場合に前記バーコードを生成することを特徴とする。
【0011】
前記支払決済管理サーバーは、前記加盟店スマート機器へ前記決済内訳を伝送した後、前記登録されたバーコードを削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して前記バーコードが削除されるようにすることを特徴とする。
【0012】
前記支払決済管理サーバーは、前記バーコードの登録時に前記バーコードの生成時刻を一緒に登録し、前記生成時から一定の時間を超えるまで、前記ユーザースマート機器に発行されたバーコードが使用されなければ、自動削除し、前記ユーザースマート機器と加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して削除させることを特徴とする。
【0013】
前記加盟店スマート機器は、前記決済内訳の表示後に、前記購入金額に対する支払を要求する支払要求が発生すると、加盟店識別情報、前記購入金額及びバーコード情報を含む購入支払要求信号を前記支払決済管理サーバーへ伝送し、前記ユーザースマート機器は、支払決済管理サーバーから承認確認信号が受信されると表示し、ユーザーから承認コマンドが入力されると承認信号を生成して支払決済管理サーバーへ伝送し、前記支払決済管理サーバーは、前記支払決済要求信号の受信時に、前記バーコード情報に含まれた機器識別情報に対応するユーザースマート機器へ支払決済要求による承認確認信号を伝送し、前記承認確認信号に応答して前記ユーザースマート機器から承認信号が受信されると、ユーザー識別情報のユーザーに対して予め登録された決済情報に基づいて金融サーバー部に接続して支払決済を行うことを特徴とする。
【0014】
前記ユーザースマート機器は、ユーザーから暗証番号の入力をさらに受けて前記決済要求信号に含めて伝送し、前記支払決済管理サーバーは、前記決済要求信号の受信によるバーコードを生成して登録の際に前記暗証番号を前記バーコードにマッピングして格納し、前記加盟店スマート機器から前記決済承認要求信号の受信による決済内訳を提供した後、加盟店スマート機器からの前記バーコードに対する暗証番号の入力の際に、前記バーコードにマッピングされて格納された暗証番号と比較して一致すると、ユーザー識別情報のユーザーに対して予め登録された決済情報に基づいて金融サーバー部に接続して支払決済を行うことを特徴とする。
【0015】
前記支払決済管理サーバーは、前記支払決済の処理後に、前記登録されたバーコードを削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して削除させることを特徴とする。
【0016】
前記支払決済管理サーバーは、前記バーコードの登録時に前記バーコードの生成時刻を一緒に登録し、前記生成時から一定の時間を超えるまで、前記ユーザースマート機器に発行されたバーコードが使用されなければ、自動削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して削除させることを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明に係るバーコードを利用した支払決済方法は、支払決済管理サーバーがユーザー及び加盟店をユーザーのユーザー識別情報及び決済情報と加盟店の加盟店識別情報及び決済情報の入力を受けて格納し、バーコード支払決済サービス会員として登録する登録過程;ユーザースマート機器が、決済金額、ユーザー識別情報及び機器識別情報を含む決済要求信号を支払決済管理サーバーへ伝送する決済要求過程;支払決済管理サーバーが、前記ユーザースマート機器からの決済要求信号の受信時に、前記決済要求信号に含まれた決済金額、ユーザー識別情報及び機器識別情報を含むバーコードを生成して登録の後に前記ユーザースマート機器へ伝送するバーコード提供過程;加盟店スマート機器が前記ユーザースマート機器に表示されたバーコードをスキャンし、スキャンされたバーコード、加盟店識別情報及び購入金額を含む決済承認要求信号を支払決済管理サーバーへ伝送する決済承認要求過程;及び支払決済管理サーバーが、前記決済承認要求信号の受信時に、前記決済承認信号に含まれたバーコードと同じバーコードが登録されているかを検査し、登録されていると、決済内訳を前記加盟店スマート機器へ伝送する決済内訳提供過程を含むことを特徴とする。
【0018】
前記バーコード提供過程は、前記支払決済管理サーバーが、前記決済要求信号の受信時に、ユーザー識別情報にマッピングされて格納された決済手段を介して前記決済要求信号の決済金額に対する支払能力の有無を照会する支払能力照会段階;及び前記支払能力有無の照会で支払能力があると判断されれば、前記バーコードを生成するバーコード生成段階を含むことを特徴とする。
【0019】
前記方法は、前記決済内訳提供過程の後、前記支払決済管理サーバーが前記バーコードを削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して前記バーコードが削除されるようにするバーコード削除過程をさらに含むことを特徴とする。
【0020】
前記方法は、前記バーコードの登録時に前記バーコードの生成時刻を一緒に登録し、前記生成時から一定の時間を超えるまで、前記ユーザースマート機器に発行されたバーコードが使用されなければ、自動削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器へバーコード削除要求信号を伝送して前記バーコードが削除されるようにするバーコード自動削除過程をさらに含むことを特徴とする。
【0021】
前記方法は、決済内訳提供過程の後、前記加盟店スマート機器が前記決済内訳を表示した後、前記購入金額に対する支払を要求する支払要求が発生すると、加盟店識別情報、前記購入金額及びバーコード情報を含む購入支払要求信号を前記支払決済管理サーバーへ伝送する購入支払要求過程;支払決済管理サーバーが、前記支払決済要求信号の受信時に、前記バーコード情報に含まれた機器識別情報に対応するユーザースマート機器に支払決済要求による承認確認信号を伝送する支払決済承認確認過程;前記ユーザースマート機器が、支払決済管理サーバーから承認確認信号が受信されると表示し、ユーザーから承認コマンドが入力されると、承認信号を生成して支払決済管理サーバーへ伝送する支払決済承認過程;及び前記支払決済管理サーバーが、前記承認確認信号に応答して前記ユーザースマート機器から承認信号が受信されると、ユーザー識別情報のユーザーに対して予め登録された決済情報に基づいて金融サーバー部に接続して支払決済を行う支払決済過程をさらに含むことを特徴とする。
【0022】
前記ユーザースマート機器が前記決済要求過程でユーザーから入力された暗証番号をさらに含めて伝送し、前記支払決済管理サーバーが、前記決済要求信号の受信によるバーコードを生成し、登録時に前記暗証番号を前記バーコードにマッピングして格納するが、前記方法は、前記支払決済管理サーバーが、前記決済内訳提供過程の後、加盟店スマート機器から前記バーコードに対する暗証番号が入力されると、前記バーコードにマッピングされて格納された暗証番号と比較して一致すると、ユーザー識別情報のユーザーに対して予め登録された決済情報に基づいて金融サーバー部に接続して支払決済を行う支払決済過程をさらに含むことを特徴とする。
【0023】
前記方法は、前記支払決済過程の後、前記支払決済管理サーバーが、前記支払決済の処理後に前記登録されたバーコードを削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器にバーコード削除要求信号を伝送して削除させるワンタイムバーコード削除過程をさらに含むことを特徴とする。
【0024】
前記支払決済管理サーバーが、バーコード提供過程で、前記バーコードの登録時に前記バーコードの生成時刻を一緒に登録するが、前記方法は、前記支払決済管理サーバーが、前記生成時から一定の時間を超えるまで、前記ユーザースマート機器に発行されたバーコードが使用されなければ、自動削除し、前記ユーザースマート機器及び加盟店スマート機器にバーコード削除要求信号を伝送して削除させるバーコード自動削除過程をさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、ユーザーがオンライン及びオフラインで商品を購入しようとするとき、商品購入の前に商品の購入金額に相応する金額に対する支払意思を表現するバーコードを生成してスマート機器に備え、前記スマート機器のバーコードを読み取ることが可能なオンライン及びオフラインの加盟店で、前記バーコードの生成時にバーコードに含まれた金額内でバーコードのみを用いて決済を行うことができるので、実質的なオンライン及びオフラインストアでユーザーの個人情報及び決済情報を露出しなくてもよいので、セキュリティ性を向上させることができるという効果をある。
【0026】
また、本発明のバーコードは、乱数を用いてワンタイム用で生成されるので、第3者による盗難を難しくするので、セキュリティ性を向上させることができるという効果がある。
【0027】
また、本発明のバーコードは、時間を設定して、その時間内で1回に限って使用可能であるので、第3者による盗難を難しくするので、セキュリティ性を向上させることができるという効果がある。
【0028】
また、本発明は、一定の金額に対するバーコードの生成時に、前記バーコードの生成を要求したユーザーが前記金額に対する支払能力があるか否かを照会し、支払能力がある場合に限ってバーコードを生成するので、バーコードに対する信頼性を向上させることができるという効果がある。
【0029】
また、本発明は、実質的な金額を支払う支払決済の際に、もう一度ユーザーに確認するか、或いは暗証番号による認証をさらに行うので、セキュリティ性を高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明に係るバーコードを利用した支払決済システムの構成を示す図である。
【
図2】本発明に係るバーコードを利用した支払決済システムの支払決済管理サーバーの構成を示す図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係るバーコードを利用した支払決済方法を示す手順図である。
【
図4】本発明の第2実施形態に係るバーコードを利用した支払決済方法を示す手順図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付図面を参照して、本発明のバーコードを利用した支払決済システムの構成及び動作を説明し、前記支払決済システムにおけるバーコードを利用した支払決済方法を説明する。
【0032】
図1は本発明に係るバーコードを利用した支払決済システムの構成を示す図である。
【0033】
図1を参照すると、本発明に係る支払決済システムは、ユーザースマート機器100、加盟店スマート機器200及び支払決済管理サーバー300を含み、決済を行うための金融サーバー部400をさらに含むことができる。
【0034】
有無線データ通信網110は、WiFi網、インターネット網(WAN)、3G網、LTE網などが結合され、ユーザースマート機器100と、加盟店スマート機器200と、支払決済管理サーバー300と、PGサーバー410、VANサーバー420、銀行サーバー430及びカード会社サーバー440などを含む金融サーバー400との間のデータ通信を行うことができるようにする。
【0035】
ユーザースマート機器100は、スマートフォン、スマートパッド、タブレットなどの機器であってもよく、有無線データ通信網110に無線で接続して支払決済管理サーバー300とのデータ通信を行う。本発明に係るユーザースマート機器100は、バーコードを利用して支払決済を行うためのユーザー識別情報及び金額情報の入力を受け、前記ユーザー識別情報、金額情報、ユーザースマート機器100の機器識別情報を含む決済要求信号を支払決済管理サーバー300へ提供し、前記決済要求信号に対応するバーコードを受信して格納及び表示する。前記決済要求信号にはスマート機器の位置情報がさらに含まれてもよい。一般に、バーコードは1次元バーコード及び2次元バーコードなどがあり、2次元バーコードとしてはQRコード(登録商標)などがある。
【0036】
加盟店スマート機器200は、カメラ及びバーコードをスキャンすることが可能な手段を備えるスマートフォン、スマートパッド、タブレット及びスマートTVなどの機器であってもよく、有無線データ通信網110に接続して支払決済管理サーバー300とのデータ通信を行う。本発明に係る前記加盟店スマート機器200は、前記ユーザースマート機器100に表示されたバーコードをスキャンし、スキャンされたバーコード情報、物品の購入金額、加盟店識別情報、加盟店スマート機器200の機器識別情報を含む決済承認要求信号を支払決済管理サーバー300へ伝送し、前記決済承認要求信号に応答して支払決済管理サーバー300から決済承認内訳情報を受信して表示する。
【0037】
支払決済管理サーバー300は、本発明によって任意のユーザー及び加盟店管理者からバーコード支払決済サービス登録情報の入力を受けて登録し、前記支払決済サービスに登録したユーザーのユーザースマート機器100からの決済要求信号の受信時に、前記決済要求信号のユーザーに対応して予め格納された決済情報によって前記決済要求信号の金額に対する支払能力を照会し、支払能力があれば、ワンタイムバーコードを生成して前記ユーザースマート機器100へ提供する。前記生成されたバーコードは支払決済DB321に格納されて管理される。ところが、前記バーコードは、上述したように、前記ユーザースマート機器100へ伝送されることもできるが、ユーザーがユーザースマート機器100を介して他人のスマート機器の電話番号などのスマート機器識別情報を入力した場合、前記スマート機器識別情報のスマート機器へ伝送されることもできる。
【0038】
そして、支払決済管理サーバー300は、登録された加盟店スマート機器200からの決済承認要求信号の受信時、前記決済承認要求信号に含まれたバーコードと一致するバーコードが支払決済DB321に格納されているか否かを検査する。一致するバーコードがあれば、支払決済管理サーバー300は、決済承認要求信号に対する決済内訳情報を加盟店スマート機器200へ提供する。前記決済内訳情報は、前記ユーザースマート機器100のユーザーが決済した金額情報及び購入した商品の購入金額に対する支払能力の有無を示す支払能力情報などを含む。
【0039】
支払決済管理サーバー300は、前記決済内訳情報の伝送後、加盟店スマート機器200からの支払処理要求信号の受信時にユーザースマート機器100を介してユーザーの承認を得た後、金融サーバー400に接続してユーザーが登録の際に登録しておいた決済手段を介して実質的な支払決済処理を行う。
【0040】
支払決済管理サーバー300は、前記実質的な支払決済処理時にユーザースマート機器100を介してユーザーの実決済処理有無の確認を受けるか、或いは前記決済要求時に暗証番号を設定するようにし、ユーザーが加盟店スマート機器200を介して暗証番号を入力するようにして認証を行った後、実支払決済処理を行うように構成されることもできる。これは後述の
図3及び
図4を参照して詳細に説明する。
【0041】
図2は本発明に係るバーコードを利用した支払決済システムの支払決済管理サーバーの構成を示す図である。次に、
図2を参照して、支払決済管理サーバーの詳細構成及び動作を説明する。
【0042】
本発明に係る支払決済管理サーバー300は、制御部310、格納部320及び通信部330を含む。
【0043】
制御部310は、本発明に係るバーコード支払決済サービスを提供するための支払決済管理サーバー300の全般的な動作を制御する。制御部310の詳細構成及び動作は後述する。
【0044】
格納部320は、本発明に係るバーコード支払決済サービスを提供するための制御プログラムを格納するプログラム格納領域と、前記制御プログラムの実行中に発生するデータを一時格納する臨時領域と、決済情報を含むユーザー及び加盟店別の登録情報を格納し、本発明によって生成されて活性化中のバーコードに対するバーコード情報を格納して登録している支払決済DB321、及び各ユーザー及び各加盟店別にバーコード支払決済内訳情報を格納して管理する支払決済内訳DB322などを格納するデータ領域とを含む。前記支払決済DB321は、活性化されたバーコードに対するバーコード情報にマッピングして、バーコード生成時刻などを格納することができ、本発明の第2実施形態に係るユーザーの暗証番号などを格納する。
【0045】
通信部330は、有無線データ通信網110に接続して有無線データ通信網110に接続したユーザースマート機器100、加盟店スマート機器200及び金融サーバー部400とのデータ通信を行う。
【0046】
以下、制御部310の構成及び動作を詳細に説明すると、制御部310は、登録部311、バーコード生成部312、照会部316、承認処理部317、及び支払処理部318を含む。
【0047】
登録部311は、ユーザースマート機器100及び加盟店スマート機器200からバーコード支払決済サービスを利用するための登録情報を受信して格納部320の支払決済DB321に格納する。前記ユーザーの登録情報はユーザー識別情報及び決済情報を含み、加盟店登録情報は加盟店識別情報及び決済情報を含む。前記各登録情報は、該当スマート機器の機器識別情報をさらに含むことができる。
【0048】
バーコード生成部312は、任意の乱数を発生する乱数発生器314と、現在時刻を計算するタイマー313と、ユーザースマート機器100からの決済要求信号の受信時に、前記乱数生成器314を介して発生する乱数を取得し、前記タイマー313によって計算されている現在時刻をバーコード生成時刻情報として取得し、前記決済要求信号に含まれた決済金額、及び乱数などを含むバーコードを生成するバーコード生成器315とを含む。前記バーコードには、バーコード固有の識別番号と同じバーコード識別情報、ユーザースマート機器100の機器識別情報、及びユーザースマート機器100の位置情報の少なくとも一つがさらに含まれ得る。前記バーコード識別情報は、一連番号であってもよく、前記乱数発生器314で生成された乱数であってもよい。そして、前記位置情報が表示されるためには、ユーザースマート機器100が位置を測定し、前記決済要求信号に含めて伝送すべきであろう。
【0049】
照会部316は、有無線データ通信網110を介して金融サーバー部400に接続されてユーザースマート機器100から決済要求信号が受信されると、前記ユーザースマート機器100のユーザーが登録部311を介して登録しておいた決済手段に対応する金融サーバー部400の金融サーバー(カードサーバー、銀行サーバーなど)に残高及びサービス可否照会を行い、残高及びサービス可否に応じて、前記決済要求信号に含まれた決済金額に対する支払可否を判断する。たとえば、照会部316は、予め登録された決済手段が現金振り込みである場合、金融サーバーである銀行サーバーに残高照会を行い、残高が前記決済金額よりも大きいかを比較して支払可否を判断し、前記決済手段がカードである場合、カード会社に支払限度及び現在使用金額を照会して決済限度内で前記決済要求信号の決済金額を支払うことができるか否かを検査し、支払可否を判断することができる。
【0050】
承認処理部317は、加盟店スマート機器200からバーコードを含む決済承認要求信号を受信するとき、前記決済承認要求信号に含まれたバーコードと格納部320の支払決済DB321に登録されているバーコードとを比較して、一致するバーコードがあるか否かを検査し、一致するバーコードがあれば、承認に基づく決済内訳情報を加盟店スマート機器200へ提供する。
【0051】
支払処理部318は、前記承認処理部317を介して承認が完了したバーコードに対して、予め登録されているユーザーの決済手段に対応する金融サーバーを介して実質的な支払決済を処理する。
【0052】
図3は本発明の第1実施形態に係るバーコードを利用した支払決済方法を示す手順図である。次に、
図1〜
図3を参照して説明する。
【0053】
まず、本発明のバーコード決済サービスを利用するために、ユーザーは、ユーザースマート機器100からスマートフォンバーコード決済アプリケーションを選択しなければならない。支払決済アプリケーションが選択されると、ユーザースマート機器100は、選択された支払決済アプリケーションを駆動する(S311)。前記アプリケーション駆動の際に、ユーザースマート機器100は、バーコード支払決済アプリケーションを介して、予め設定されたユーザー識別情報によって支払決済管理サーバー300に接続された状態である。
【0054】
アプリケーションが駆動された後、ユーザーがユーザースマート機器100を介して決済金額を入力して決済を要求すると、ユーザースマート機器100は、決済金額、ユーザー識別情報、及びユーザースマート機器100の機器識別情報を含む決済要求信号を支払決済管理サーバー300へ伝送する(S313)。この際、ユーザースマート機器100は、内部に構成されたGPSモジュールまたはネットワークを利用して自分の位置を測定し、測定された位置情報を前記決済要求信号にさらに含めて伝送することもできる。
【0055】
決済要求信号を受信した支払決済管理サーバー300は、決済要求信号からユーザー識別情報を検出して、前記ユーザー識別情報に対応するユーザーの決済手段(カードや現金振り込みなど)及び決済手段情報(カード番号、口座番号など)を含む決済情報をロードし、照会部312を介して前記決済情報に基づいて金融サーバー部400の当該金融サーバーへ金融情報照会要求信号を伝送する(S315)。
【0056】
前記金融情報照会要求信号に応答して金融情報が受信されると(S317)、支払決済理サーバー300は、金融情報を分析し、前記決済要求信号に含まれた決済金額を、前記決済手段を介して支払可能であるか否かを判断する(S319)。
【0057】
判断の結果、支払が不可能であれば、支払決済管理サーバー300は、ユーザースマート機器100に前記金額を支払うことができないことを知らせる支払不能通知を行う(S320)。
【0058】
一方、支払可能であれば、支払決済管理サーバー300は、バーコード生成部313を介してバーコードを生成し、格納部320の支払決済DB321に登録する(S321)。
【0059】
前記生成されたバーコードの登録後、支払決済管理サーバー300は、前記登録されたバーコードをユーザースマート機器100へ伝送する(S323)。
【0060】
前記ユーザースマート機器100へ伝送されたバーコードは、ユーザースマート機器100に格納され、前記バーコード支払決済アプリケーションまたは別のイメージ表示アプリケーションを介してユーザースマート機器100の画面に表示され得る。
【0061】
ユーザーは、上述のように、ユーザースマート機器100に格納及び表示されたバーコードを物品の購入時に提示することができる。
【0062】
加盟店スマート機器200も、加盟店用バーコード支払決済アプリケーションを駆動しているべきであり、バーコード支払決済アプリケーションの駆動時にバーコードがスキャンされるか否かを検査する(S326)。
【0063】
このとき、ユーザーがユーザースマート機器100を介してバーコードを提示すると、加盟店スマート機器200は、ユーザースマート機器100からバーコードをスキャンする(S325)。前記スキャンは、加盟店スマート機器200に接続された専用のバーコードスキャナによって行われてもよく、加盟店スマート機器200のカメラを介して行われてもよい。
【0064】
ユーザースマート機器100からバーコードがスキャンされると(S326)、加盟店スマート機器200は、前記スキャンされたバーコード及び購入金額を含む決済承認要求信号を支払決済管理サーバー300へ伝送する(S327)。
【0065】
すると、支払決済管理サーバー300は、前記決済承認要求信号に含まれて受信されたバーコードに対応する、格納部320の支払決済DB321に既に登録されたバーコードの登録有無によって前記バーコードの認証判断を行う(S329)。
【0066】
支払決済管理サーバー300は、判断の結果、互いに一致するバーコードが支払決済DB321にないため認証に失敗すると、加盟店スマート機器200に承認失敗を通知し(S331)、一致するバーコードがあって認証に成功すると、決済内訳情報を加盟店スマート機器200へ伝送する(S337)。上述したように、前記決済内訳情報は、前記ユーザースマート機器100のユーザーが決済した金額情報、及び購入した商品の購入金額に対する支払能力の有無を示す支払能力情報などを含む。
【0067】
前記説明では、支払決済管理サーバー300が、バーコードによる承認判断の際に承認に成功すると、すぐに前記決済内訳を加盟店スマート機器200へ伝送する場合を説明した。しかし、前記支払決済管理サーバー300は、バーコードの承認判断で承認に成功すると、ユーザースマート機器100へ決済承認内訳を伝送し(S333)、前記決済承認内訳に対する決済承認確認信号の入力を受けた後(S335)、決済内訳を加盟店スマート機器200へ伝送するように(S337)構成され得る。
【0068】
前記決済承認が完了すると、支払決済管理サーバー300は、格納部320の支払決済内訳DB322に決済内訳情報を格納する(S338)。前記決済内訳情報の格納後、支払決済管理サーバー300は、支払決済DB321に登録されている前記バーコード(決済承認に用いられたバーコード)を削除することもできる(S339)。これは、前記バーコードがワンタイムバーコードであるためである。
【0069】
前記バーコードの削除後、支払決済管理サーバー300は、ユーザースマート機器100及び加盟店スマート機器200へバーコード削除要求信号を伝送する(S341、S343)。すると、ユーザースマート機器100及び加盟店スマート機器200それぞれはバーコード支払決済アプリケーションによってバーコードを削除する。
【0070】
前記説明では、ユーザーが購入した物品に対する決済金額を入力して、自分が該当金額を決済しようとする意思表現のみを行った場合について述べた。
【0071】
しかし、ユーザーは、前記バーコードを利用して加盟店の品物購入金額に対する実質的な支払決済を行うこともできる。この場合、前記過程でバーコードが削除されればならない。よって、以下の説明では、バーコードが削除されていない状態での動作を説明する。前記実質的な支払決済要求は加盟店スマート機器200によって発生できる。
【0072】
支払決済要求が発生すると、加盟店スマート機器200は、該当バーコード及び購入金額を含む支払決済要求信号を支払決済管理サーバー300へ伝送する(S345)。
【0073】
支払決済要求信号を受信した支払決済管理サーバー300は、支払決済承認確認要求信号をユーザースマート機器100へ伝送する(S347)。このとき、前記支払決済承認確認要求信号には購入金額、加盟店識別情報が含まれてもよく、前記決済要求信号に位置情報を含めて伝送した場合、決済者であるユーザーの位置情報が含まれてもよい。
【0074】
前記支払決済承認確認要求信号を受信したユーザースマート機器100は、前記支払決済承認確認要求信号に含まれた情報を表示し、ユーザーによる支払決済承認コマンドが入力されるか否かを検査する。このとき、ユーザーが支払決済承認コマンドを入力すると、ユーザースマート機器100は支払決済承認信号を支払決済管理サーバー300へ伝送する(S349)。もし承認拒否コマンドが入力されたならば、ユーザースマート機器100は、支払決済拒否信号(図示せず)を支払決済管理サーバー300へ伝送する。
【0075】
支払決済管理サーバー300は、ユーザースマート機器100から支払決済拒否信号が受信されると、支払決済失敗処理を行い、これを加盟店スマート機器200へ伝送し(図示せず)、支払決済承認信号が受信されると、前記ユーザーに対して予め登録されている決済情報に基づいて金融サーバー部400の当該金融サーバーに接続して実決済を行う(S351)。
【0076】
前記支払決済が完了すると、支払決済管理サーバー300は、前記支払決済内訳DB322に決済内訳を格納し、前記使用されたバーコードに対応して支払決済DB321に格納されているバーコードを削除する(S353)。
【0077】
前記バーコードの削除後、加盟店スマート機器200及びユーザースマート機器100それぞれにバーコード削除要求信号を伝送することもできる(S355、S357)。
【0078】
前記バーコード削除要求信号を受信した場合、ユーザースマート機器100及び加盟店スマート機器200は、バーコード支払決済サービスのために格納していたバーコードを削除する。
【0079】
図4は本発明の第2実施形態に係るバーコードを利用した支払決済方法を示す手順図である。次に、
図1〜
図2及び
図4を参照して説明する。
【0080】
図3では実支払決済処理の際に、ユーザースマート機器100に支払決済承認確認要求信号を伝送し(S347)、これに対する支払決済承認信号が入力される場合(S349)、支払決済処理が行われる場合を説明した。
【0081】
しかし、
図4ではバーコードに対して暗証番号を設定し、加盟店スマート機器200から暗証番号を含む支払決済要求信号が受信されると支払決済処理が行われる場合について説明する。
図4を説明する際に、
図3と同様の過程についてはその説明を簡略にするか省略することに留意すべきである。
【0082】
まず、ユーザーがユーザースマート機器100のバーコード支払決済アプリケーションを駆動し(S411)、前記バーコード支払決済アプリケーションを介して決済金額及び暗証番号を入力して決済を要求すると、ユーザースマート機器100は、暗証番号及び決済金額を含む決済要求信号を支払決済管理サーバー300へ伝送する(S413)。
【0083】
支払決済管理サーバー300は、前記決済要求信号の受信による支払可能判断の後(S415、S417、S419)、支払可能の場合にはバーコードを生成し、前記決済要求信号に含まれた暗証番号を生成されたバーコードとマッピングして支払決済DB321に登録する(S421)。
【0084】
前述のように暗証番号が生成されたバーコードにマッピングされて格納されると、支払決済管理サーバー300は、
図3と同様に、S423〜S443の過程を行う。
【0085】
加盟店スマート機器200は、前記決済内訳情報の受信及び表示(S433)の後、ユーザーによる暗証番号が入力されるか否かを検査する(S444)。
【0086】
暗証番号が入力されると、加盟店スマート機器200は、ユーザーによって入力された暗証番号とバーコードを含む支払決済要求信号を支払決済管理サーバー300へ伝送する(S445)。このとき、バーコードは再スキャンされて入力されることもできる。
【0087】
前記支払決済要求信号を受信した支払決済管理サーバー300は、前記支払決済要求信号から暗証番号を検出し、暗証番号と支払決済DB321の前記バーコードにマッピングされて格納された暗証番号とを比較し、一致するか否かを検査する(S446)。
【0088】
受信された暗証番号と登録されている暗証番号とが一致すると、支払決済管理サーバー300は、前記ユーザーに対して予め登録されている決済情報によって金融サーバー部400の当該金融サーバーに接続して実支払決済を行う(S447)。
【0089】
前記実支払決済の後、バーコード削除処理過程(S449、S451、S453)を行ってバーコードを削除する。
【0090】
一方、本発明は、前述した典型的な好適な実施例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々に改良、変更、代替または付加して実施し得るのは、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば容易に理解することができるだろう。それらの改良、変更、代替または付加による実施も以下の添付された特許請求の範囲の範疇に属するものであれば、その技術思想も本発明に属するものと見なすべきである。