(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6137588
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】表示装置、表示制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G09G 3/36 20060101AFI20170522BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20170522BHJP
G09G 3/34 20060101ALI20170522BHJP
G02F 1/133 20060101ALI20170522BHJP
【FI】
G09G3/36
G09G3/20 612G
G09G3/20 631V
G09G3/20 642J
G09G3/20 670J
G09G3/34 J
G02F1/133 535
G02F1/133 580
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-79054(P2012-79054)
(22)【出願日】2012年3月30日
(65)【公開番号】特開2013-210434(P2013-210434A)
(43)【公開日】2013年10月10日
【審査請求日】2015年2月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】302069930
【氏名又は名称】NECエンベデッドプロダクツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】井上 敦志
【審査官】
武田 悟
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−156157(JP,A)
【文献】
特開2011−19625(JP,A)
【文献】
特開昭63−138395(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 − 3/38
G02F 1/133
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、該表示部を制御する制御部とを有する表示装置であって、
前記表示部の起動時刻、停止時刻を測定する時刻測定部と、
前記時刻測定部により測定された前記起動時刻と前記停止時刻から前記表示部の稼働時間を積算して記憶する積算部と、
前記表示部の稼働時間と輝度補正値との関係を紐付して記憶する輝度補正テーブルと、
前記輝度補正テーブルを参照し、前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間に対応する輝度補正値を取得し、該輝度補正値に基づいて、前記制御部から前記表示部への輝度制御信号を補正する輝度調整部と、
前記表示部の起動時、停止時の温度を測定する温度測定部と、
前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間と前記温度測定部により測定された前記表示部の温度とに基づいて、前記時刻測定部の計時時刻を補正する時刻補正部と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記輝度調整部は、
前記制御部から表示部へのパルス幅変調された輝度制御信号のデューティ比を調整することで前記表示部の輝度を補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記輝度調整部は、
前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間と前記温度測定部により測定された前記表示部の温度とに基づいて、前記輝度補正テーブルから輝度補正値を取得し、該輝度補正値に基づいて、前記制御部から前記表示部への輝度制御信号を補正する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示部の色度を補正する色度補正部と、
前記表示部の稼働時間と色度補正値との関係を紐付して記憶する色度補正テーブルと、
前記色度補正テーブルを参照し、前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間に対応する色度補正値を取得し、該色度補正値に基づいて、前記色度補正部へのパラメータを補正する色度調整部と、
を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示部の色度を補正する色度補正部と、
前記表示部の稼働時間と色度補正値との関係を紐付して記憶する色度補正テーブルと、
前記色度補正テーブルを参照し、前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間に対応する色度補正値を取得し、該色度補正値に基づいて、前記色度補正部へのパラメータを補正する色度調整部と、
を更に備え、
前記色度調整部は、
前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間と前記温度測定部により測定された前記表示部の温度とに基づいて、前記色度補正テーブルから色度補正値を取得し、該色度補正値に基づいて、前記色度補正部へのパラメータを補正する
ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
使用環境における経年変化として、前記表示部の稼働時間と前記表示部の画面上の汚れ度合に応じた汚れ補正値とを紐付して記憶する補正テーブルを更に備え、
前記輝度調整部は、
前記補正テーブルを参照し、前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間に対応する汚れ補正値を取得し、該汚れ補正値に基づいて、前記制御部から前記表示部への輝度制御信号を補正する
ことを特徴とする請求項1、2、3、5の何れか一項に記載の表示装置。
【請求項7】
使用環境における経年変化として、前記表示部の稼働時間と前記表示部の画面上の汚れ度合に応じた汚れ補正値とを紐付して記憶する補正テーブルを更に備え、
前記色度調整部は、
前記補正テーブルを参照し、前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間に対応する汚れ補正値を取得し、該汚れ補正値に基づいて、前記色度補正部へのパラメータを補正する
ことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項8】
表示部と、該表示部を制御する制御部とを有する表示装置の表示制御方法であって、
時刻測定部が前記表示部の起動時刻、停止時刻を測定するステップと、
そのステップにより測定された前記起動時刻と前記停止時刻から積算部が前記表示部の稼働時間を積算して記憶するステップと、
前記表示部の稼働時間と輝度補正値との関係を紐付して輝度補正テーブルに予め記憶するステップと、
輝度調整部が前記輝度補正テーブルを参照し、前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間に対応する輝度補正値を取得し、該輝度補正値に基づいて、前記制御部から前記表示部への輝度制御信号を補正するステップと、
温度測定部が前記表示部の起動時、停止時の温度を測定するステップと、
時刻補正部が前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間と前記温度測定部により測定された前記表示部の温度とに基づいて、前記時刻測定部の計時時刻を補正するステップと、
を含むことを特徴とする表示制御方法。
【請求項9】
表示部と、該表示部を制御する制御部とを有する表示装置のコンピュータに、
前記表示部の起動時刻、停止時刻を測定する時刻測定機能、
前記時刻測定機能により測定された前記起動時刻と前記停止時刻から前記表示部の稼働時間を積算して記憶する積算機能、
前記表示部の稼働時間と輝度補正値との関係を紐付して輝度補正テーブルに予め記憶する輝度補正値記憶機能、
前記輝度補正テーブルを参照し、前記積算機能で積算された前記表示部の稼働時間に対応する輝度補正値を取得し、該輝度補正値に基づいて、前記制御部から前記表示部への輝度制御信号を補正する輝度調整機能、
前記表示部の起動時、停止時の温度を測定する温度測定機能、
前記積算機能で積算された前記表示部の稼働時間と前記温度測定機能により測定された前記表示部の温度とに基づいて、前記時刻測定機能の計時時刻を補正する時刻補正機能、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
アーケードゲーム機や遊技機等において、液晶表示器などの表示装置が多く用いられている。これまでは、遊技機等の使用環境に関しては、長期間の稼働を得られる機種が限られており、数ヶ月で交換され廃棄される状況が多く見受けられた。しかしながら、近年、長期稼働が行われる機種、またリユース対応により、長期間にわたって液晶表示装置を使用する可能性が増えてきた。このため、まだ補正や調整を行えれば、使用可能であるにもかかわらず、経時変化や環境変化によって、液晶表示装置の輝度が低下したり、色度がシフトしたりすることで、使用不可と判断されてしまう場合がある。そこで、液晶表示装置の特性を調整する技術が重要となってきている。
【0003】
例えば、特許文献1では、遊技機の一部がリユース可能であるかを判定可能にするために、演出制御CPUが、稼働時間および温度センサによって検出された温度に基づいて、遊技機の劣化度(劣化の程度)を示す劣化指数を求め、RTCのRAMの予め設定された記憶領域に記録する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−067427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1では、劣化の程度を知ることができたとしても、劣化途中での使用時における、表示装置における、輝度の低下や色度の変化など、経時変化や環境変化による特性劣化を調整することはできず、調整することなくそのまま使用するしかないという問題がある。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決することのできる表示装置、表示制御方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は、表示部と、該表示部を制御する制御部とを有する表示装置であって、
前記表示部の起動時刻、停止時刻を測定する時刻測定部と、前記時刻測定部により測定された前記起動時刻と前記停止時刻から前記表示部の稼働時間を積算して記憶する積算部と、前記表示部の稼働時間と輝度補正値との関係を紐付して記憶する輝度補正テーブルと、前記輝度補正テーブルを参照し、前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間に対応する輝度補正値を取得し、該輝度補正値に基づいて、前記制御部から前記表示部への輝度制御信号を補正する輝度調整部と
、前記表示部の起動時、停止時の温度を測定する温度測定部と、前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間と前記温度測定部により測定された前記表示部の温度とに基づいて、前記時刻測定部の計時時刻を補正する時刻補正部と、を備えることを特徴とする表示装置である。
【0008】
また、上述した課題を解決するために、本発明は、表示部と、該表示部を制御する制御部とを有する表示装置の表示制御方法であって、
時刻測定部が前記表示部の起動時刻、停止時刻を測定するステップと、そのステップにより測定された前記起動時刻と前記停止時刻から積算部が前記表示部の稼働時間を積算して記憶するステップと、前記表示部の稼働時間と輝度補正値との関係を紐付して輝度補正テーブルに予め記憶するステップと、輝度調整部が前記輝度補正テーブルを参照し、前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間に対応する輝度補正値を取得し、該輝度補正値に基づいて、前記制御部から前記表示部への輝度制御信号を補正するステップと
、温度測定部が前記表示部の起動時、停止時の温度を測定するステップと、時刻補正部が前記積算部で積算された前記表示部の稼働時間と前記温度測定部により測定された前記表示部の温度とに基づいて、前記時刻測定部の計時時刻を補正するステップと、を含むことを特徴とする表示制御方法である。
【0009】
また、上述した課題を解決するために、本発明は、表示部と、該表示部を制御する制御部とを有する表示装置のコンピュータに、
前記表示部の起動時刻、停止時刻を測定する時刻測定機能、前記時刻測定機能により測定された前記起動時刻と前記停止時刻から前記表示部の稼働時間を積算して記憶する積算機能、前記表示部の稼働時間と輝度補正値との関係を紐付して輝度補正テーブルに予め記憶する輝度補正値記憶機能、前記輝度補正テーブルを参照し、前記積算機能で積算された前記表示部の稼働時間に対応する輝度補正値を取得し、該輝度補正値に基づいて、前記制御部から前記表示部への輝度制御信号を補正する輝度調整機能
、前記表示部の起動時、停止時の温度を測定する温度測定機能、前記積算機能で積算された前記表示部の稼働時間と前記温度測定機能により測定された前記表示部の温度とに基づいて、前記時刻測定機能の計時時刻を補正する時刻補正機能、を実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、長時間使用であっても、常に、所定の表示特性に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態による表示装置1の構成を示すブロック図である。
【
図2】本第1実施形態によるLCD14のバックライトの輝度特性の変化とその補正方法を示す概念図である。
【
図3】本第1実施形態による輝度補正方法を説明するための概念図である。
【
図4】本第2実施形態による表示装置1の構成を示すブロック図である。
【
図5】本第2実施形態での色度補正方法を説明するための概念図である。
図5には、CIExy色度図を示している。
【
図6】本第3実施形態による表示装置1の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0013】
A.第1実施形態
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態による表示装置1の構成を示すブロック図である。
図1において、CPU(Central Processing Unit)10は、所定のプログラムを実行することにより各部の動作を制御する。メモリ・IOコントローラ11は、CPU10(制御部)による制御に従って、図示しないメモリや、IO(入出力)を制御する。グラフィックLSI12は、メモリ・IOコントローラ11を介したCPUによる制御に従って、LCD(Liquid Crystal Display)14(表示部)へのグラフィック表示を制御する。色補正IC13(色度補正部)は、グラフィックLSIから出力される映像データの色を補正する。
なお、メモリ・IOコントローラ11は、CPUに内蔵されていても、また、色補正IC13は、グラフィックLSIに内蔵されていてもよい。
【0014】
LCD14は、カラー液晶表示器である。リセットIC15は、CPU10にリセットをかける。RTC(Real Time Clock)16(時刻測定部)は、内蔵RAM(Random Access Memory:不揮発性メモリ)を有しており、実時間を計時するとともに、CPU10からの制御に従って、当該機器の温度×稼働時間の積算値を保持する。温度センサ(またはハードウェアモニタIC)17(温度測定部)は、当該機器の温度を検出する。LEDバックライトコントローラ18は、CPU10からのPWM信号に従ってLCD14のバックライトへの駆動電流を制御する。
【0015】
輝度補正テーブル19は、LCD14のバックライトの輝度を補正するための、補正指標と輝度補正値とを紐付したテーブルである。具体的には、製造メーカにおける実験、あるいは、使用環境における実験に基づいて、LCD14のバックライトの輝度特性の使用温度による経年変化に基づいて輝度補正値を予め取得する。
なお、輝度補正テーブル19は、プログラム記憶装置ROMやHD(ハードディスク)などに内蔵されていてもよい。
【0016】
図2(a)、(b)は、本第1実施形態によるLCD14のバックライトの輝度特性の変化とその補正方法を示す概念図である。
図2(a)に示すように、LCD14のバックライトの輝度特性は、時間経過に伴って低下する傾向を示す。特に、使用温度が高いほど、低下速度(劣化)が速まることが知られている。そこで、本発明では、
図2(b)に示すように、時間経過に応じてバックライトへの駆動電流を増加させることで、LCD14のバックライトの輝度低下を補正する。
【0017】
そのために、LCD14の稼働時間と使用温度とから得られる補正指標(例えば、起動時刻、終了時刻(停止時刻)、稼働時刻それぞれにおける温度の積分値)とLCD14のバックライトへのPWM信号の輝度補正値(Duty比)とを紐付した輝度補正テーブル19を用意する。
【0018】
図3は、本第1実施形態による輝度補正方法を説明するための概念図である。
CPU10は、起動される度に、RTC16から起動時刻、温度センサ17から起動時の温度を取得し、RTC16の内蔵RAMに保持する。また、CPU10は、電源オフ時に、RTC16から終了時刻、温度センサ17から終了時の温度を取得し、RTC16の内蔵RAMに保持する。また、CPU10は、表示装置1の稼働中の各時刻と温度とをRTC16や温度センサ17から取得し、RTC16の内蔵RAMに保持する。そして、CPU10は、各時刻における温度の積分値を算出して補正指標を算出する。なおCPU10は、起動時刻と終了時刻とから稼働時間の積算値(以下、稼働時間積算値)を算出し、RTC16の内蔵RAMに保持するとともに(積算部)、起動時温度や終了時温度、起動時温度と終了時温度との温度差などに基づく温度係数を用いて、稼働時間積算値に温度係数を乗算して補正指標を算出するようにしてもよい。
【0019】
そして、CPU10は、上記補正指標に従って、輝度補正テーブル19を参照して輝度補正値を取得し、
図3に示すように、CPU10内部のレジスタに設定する。これにより、CPU10内部に備えられたPWM回路10−1が、レジスタに設定された輝度補正値に従って、LEDバックライトコントローラ18へのPWM(パルス幅変調)信号(輝度制御信号)のDuty比を制御する。より具体的にはPWM信号のON時間を延長することにより、平均バックライト電流を増加することにより、LCD14のバックライト輝度をアップさせる(輝度調整部)。
【0020】
上述した第1実施形態によれば、長時間使用されたとしても、LCDのバックライトのスペックの範囲内で調整でき、使用開始された頃と同様の輝度特性で使用することができる。
【0021】
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態では、更に、稼働時間と使用温度とに従って経年変化する、LCD14の色度特性を補正することを特徴とする。そのために、本第2実施形態では、LCD14の稼働時間と使用温度とから得られる補正指標(例えば、起動時刻、終了時刻、稼働時刻それぞれにおける温度の積分値)とLCD14の色度特性の色度補正値とを紐付した色度補正テーブル20を用意する。
【0022】
図4は、本第2実施形態による表示装置1の構成を示すブロック図である。なお、
図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。色度補正テーブル20は、LCD14の稼働時間と使用温度とから得られる補正指標(例えば、起動時刻、終了時刻、稼働時刻それぞれにおける温度の積分値)と紐付したLCD14の色度特性の色度補正値を保持する。
なお、色度補正テーブル20は、プログラム記憶装置ROMやHDなどに内蔵されていてもよい。
【0023】
図5は、本第2実施形態での色度補正方法を説明するための概念図である。
図5には、CIExy色度図を示している。実際には色の3原色がグラデーションを持って配色されている。本第2実施形態では、
図5に示す矢印のように、色度をシフトさせることで、LCD14の色度特性を補正する。
【0024】
CPU10は、起動される度に、RTC16から起動時刻、温度センサ17から起動時の温度を取得し、RTC16の内蔵RAMに保持する。また、CPU10は、電源オフ時に、RTC16から終了時刻、温度センサ17から終了時の温度を取得し、RTC16の内蔵RAMに保持する。また、CPU10は、表示装置1の稼働中の各時刻と温度とをRTC16や温度センサ17から取得し、RTC16の内蔵RAMに保持する。そしてCPU10は、各時刻における温度の積分値を算出して補正指標を算出する。なおCPU10は、起動時刻と終了時刻とから稼働時間の積算値(以下、稼働時間積算値)を算出し、RTC16の内蔵RAMに保持するとともに(積算部)、起動時温度や終了時温度、起動時温度と終了時温度との温度差などに基づく温度係数を用いて、稼働時間積算値に温度係数を乗算して補正指標を算出するようにしてもよい。
【0025】
そして、CPU10は、上記補正指標に従って、輝度補正テーブル19を参照して輝度補正値を取得し、LEDバックライトコントローラ16へのPWM信号のDuty比を該輝度補正値に従って制御することにより、LCD14のバックライト輝度を補正(上昇)する(輝度調整部)。さらに、CPU10は、上記補正指標に従って、色度補正テーブル20を参照して色度補正値を取得し、色補正IC13に対するパラメータを該色度補正値に従って制御することにより、LCD14の色度を補正する(色度調整部)。
【0026】
上述した第2実施形態によれば、長時間使用されたとしても、色補正ICのスペックの範囲内で調整でき、使用開始された頃と同様の輝度特性、色度特性で使用することができる。
【0027】
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本第3実施形態では、LCD14自体に色調整回路(色補正ICに相当)を備えている場合に、LCD14が備えている色調整回路のパラメータを補正する。
【0028】
図6は、本第3実施形態による表示装置1の構成を示すブロック図である。なお、
図1、
図4に対応する部分に同一の符号を付けて説明を省略する。
図6において、LCD14は、それ自体に色調整回路14−1と、時計部14−2とを備えている。色調整回路14−1は、色補正IC13に相当し、CPU10による制御に従って、LCD14の発光色を調整する。時計部14−2は、RTC16に相当し、実時間を計時するとともに、LCD14自体の累積稼働時間や、起動時温度や終了時温度などを内蔵RAM(不揮発性メモリ)に記憶する。
【0029】
CPU10は、起動される度に、時計部14−2から起動時刻、温度センサ17から起動時の温度を取得し、時計部14−2の内蔵RAMに保持する。また、CPU10は、電源オフ時に、時計部14−2から終了時刻、温度センサ17から終了時の温度を取得し、時計部14−2の内蔵RAMに保持する。また、CPU10は、表示装置1の稼働中の各時刻と温度とをRTC16や温度センサ17から取得し、RTC16の内蔵RAMに保持する。そしてCPU10は、各時刻における温度の積分値を算出して補正指標を算出する。なおCPU10は、起動時刻と終了時刻とから稼働時間の積算値(以下、稼働時間積算値)を算出し、時計部14−2の内蔵RAMに保持するとともに(積算部)、起動時温度や終了時温度、起動時温度と終了時温度との温度差などに基づく温度係数を用いて、稼働時間積算値に温度係数を乗算して補正指標を算出するようにしてもよい。
【0030】
そして、CPU10は、上記補正指標に従って、色度補正テーブル20を参照して色度補正値を取得し、色度調整回路14−1に対するパラメータを該色度補正値に従って制御することにより、LCD14の色度を補正する(色度調整部)。なお、第1、第2実施形態と同様に、輝度補正テーブル19を参照して輝度補正値を取得し、LCD14のバックライトの輝度を補正するようにしてもよい(輝度調整部)。
【0031】
上述した第3実施形態によれば、稼働時間積算値に温度係数を乗算して算出した補正指標に従って、色度補正テーブル20を参照して色度補正値を取得し、該色度補正値に従ってLCD14が備えている色調整回路14−1に対するパラメータを制御することにより、LCD14の色度を補正するようにしたので、LCD14自体をリユースなどで再利用する場合により効果的である。
【0032】
なお、上述した第1から第3実施形態では、LCD14の輝度、色度を補正するようにしたが、これに限らず、RTC16(または時計部14−2)による計時時間を補正するようにしてもよい。表示装置1では、実時間を計時する手段として、RTC16(または時計部14−2)を用いている。RTC16(または時計部14−2)は、水晶発振子により計時しているが、その計時時間は、使用温度や稼働時間に応じて誤差が生じる。そのため、計時時間の誤差が大きくなると、該稼働時間に基づいて算出していた稼働時間、稼働時間積算値の誤差も大きくなり、正確な補正指標が算出できなくなる。
【0033】
そこで、製造メーカにおける実験、あるいは、使用環境における実験に基づいて、LCD14の稼働時間と使用温度とから得られる補正指標(例えば、起動時刻、終了時刻、稼働時刻それぞれにおける温度の積分値)と紐付したRTC16(または時計部14−2)による計時時間の時刻補正値を保持する時刻補正テーブル(図示略)を用意する。
【0034】
CPU10(時刻補正部)は、各時刻における温度の積分値を算出して補正指標を算出し、該補正指標に従って、時刻補正テーブルを参照して時刻補正値を取得し、RTC16(または時計部14−2)を該時刻補正値に従って補正する。またはCPU10は、起動時刻と終了時刻とから稼働時間の積算値(以下、稼働時間積算値)を算出するとともに、起動時温度や終了時温度、起動時温度と終了時温度との温度差などに基づく温度係数を用いて、稼働時間積算値に温度係数を乗算して補正指標を算出し、該補正指標に従って、時刻補正テーブルを参照して時刻補正値を取得し、RTC16(または時計部14−2)を該時刻補正値に従って補正するようにしてもよい。この場合、より精度良くLCD14の稼働時間を計時することができるので、より精度良くLCD14の輝度、色度を補正することができる。
【0035】
また、上述した第1乃至第3実施形態では、起動時、電源オフ時に温度センサにより温度を測定していたが、これに限らず、電源オン状態に所定時間間隔で温度を測定し、補正指標の算出に反映させてもよい。
【0036】
また、上述した第1乃至第3実施形態では、LCD14の(バックライト)輝度、LCD14の色度を、稼働時間と使用温度とに基づいて補正するようにしたが、さらに、遊技機器等の使用環境(ホール等における煙草のヤニ(汚れ)や、ホールの照度による劣化の度合)による色変化を予め評価したパラメータを用いた補正テーブルを用意し、該補正テーブルを参照して算出した補正指標に対応する補正値を取得し、LCD14の輝度、LCD14の色度、RTC16(時計部14−2)での計時時間を補正するようにしてもよい。
【0037】
また、上述した第1乃至第4実施形態では、遊戯機を例に説明したが、これに限らず、輝度調整が任意に設定できない、電子機器であれば適用可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 表示装置
10 CPU
11 メモリ・IOコントローラ
12 グラフィックLSI
13 色補正IC
14 LCD
14−1 色度調整回路
14−2 時計部
15 リセットIC
16 RTC(内蔵RAM)
17 温度センサ
18 LEDバックライトコントローラ
19 輝度補正テーブル
20 色度補正テーブル
11 端末
12 端末
13 端末
21 プレゼンスサーバ
22 プレゼンスサーバ