【文献】
3GPP TR 23.888 V1.4.0,2011年 8月 5日,pages 123-124,URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.888/23888-140.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記データを受信する段階後に、単位時間当たり発生する次のデータの数があらかじめ設定された値以上である場合、AS securityを適用したDRBを設定する段階と、
前記DRBを介して前記次のデータを前記端末から受信する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、移動通信システムで小さいサイズのデータパケットを間歇的に伝送しなければならないとき、シグナリングオーバーヘッドを低減しながら、これを効果的に伝送するための方法及び装置に関する。
【0019】
本発明を説明するに先立って、LTEシステムについて簡略に説明する。
【0020】
図1は、本発明が適用されるLTEシステムの構造を示す図である。
【0021】
図1を参照すれば、図示のように、LTEシステムの無線アクセスネットワークは、次世代基地局(Evolved Node B、以下、ENB、Node Bまたは基地局)105、110、115、120とMME(Mobility Management Entity)125及びS−GW(Serving−Gateway)130で構成される。ユーザ端末(User Equipment、以下、UEまたは端末)135は、ENB 105〜120及びS−GW 130を介して外部ネットワークに接続する。
【0022】
図1で、ENB 105〜120は、UMTSシステムの既存ノードBに対応する。ENBは、UE 135と無線チャネルで連結され、既存ノードBより複雑な役目を行う。LTEシステムでは、インターネットプロトコルを介したVoIP(Voice over IP)のようなリアルタイムサービスを含めたすべてのユーザトラフィックが共用チャネル(shared channel)を介してサービスされるので、UEのバッファー状態、可用伝送電力状態、チャネル状態などの状態情報を取り集めてスケジューリングをする装置が必要であり、これをENB 105〜120が担当する。
【0023】
1つのENBは、通常、多数のセルを制御する。例えば、100Mbpsの伝送速度を具現するために、LTEシステムは、例えば、20MHz帯域幅で直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、以下、OFDMという)を無線接続技術として使用する。また、端末のチャネル状態に合わせて変調方式(modulation scheme)とチャネルコーディング率(channel coding rate)を決定する適応変調コーディング(Adaptive Modulation & Coding、以下、AMCという)方式を適用する。S−GW 130は、データベアラーを提供する装置であり、MME 125の制御によってデータベアラーを生成するかまたは除去する。MMEは、端末に対する移動性管理機能はもちろん、各種制御機能を担当する装置であって、多数の基地局と連結される。
【0024】
図2は、本発明が適用されるLTEシステムにおいて無線プロトコル構造を示す図である。
【0025】
図2を参照すれば、LTEシステムの無線プロトコルは、端末とENBでそれぞれPDCP(Packet Data Convergence Protocol)205、240、RLC(Radio Link Control)210、235、MAC(Medium Access Control)215、230よりなる。PDCP(Packet Data Convergence Protocol)205、240は、IPヘッダー圧縮/復元などの動作を担当し、無線リンク制御(Radio Link Control、以下、RLCという)210、235は、PDCP PDU(Packet Data Unit)を適切なサイズに再構成し、ARQ動作などを行う。MAC 215、230は、1つの端末に構成された様々なRLC階層装置と連結され、RLC PDUをMAC PDUに多重化し、MAC PDUからRLC PDUを逆多重化する動作を行う。物理階層220、225は、上位階層データをチャネルコーディング及び変調し、OFDMシンボルに作って、無線チャネルで伝送するか、または無線チャネルを介して受信したOFDMシンボルを復調し、チャネルデコーディングし、上位階層に伝達する動作をする。
【0026】
図3は、端末がデータを送受信するために網と連結を設定する手続を説明する図である。
【0027】
現在連結が設定されていない端末(以下、idle mode UE)は、伝送すべきデータが発生すれば、基地局とRRC CONNECTION ESTABLISHMENT過程を行う。端末は、ランダムアクセス過程を通じて基地局と逆方向伝送同期を樹立し、RRC CONNECTION REQUESTメッセージを基地局に伝送する(305)。前記メッセージには、端末の識別子と連結を設定しようとする理由などが収納される。基地局は、端末がRRC連結を設定するようにRRC CONNECTION SETUPメッセージを伝送する(310)。前記メッセージには、RRC連結構成情報などが収納される。RRC連結は、SRB(Signaling Radio Bearer)とも言い、端末と基地局との間の制御メッセージであるRRCメッセージ送受信に使用される。
【0028】
RRC連結を設定した端末は、RRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージを基地局に伝送する(315)。前記メッセージには、端末が所定のサービスのためのベアラー設定をMMEに要請するSERVICE REQUESTという制御メッセージが含まれている。基地局は、RRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージに収納されたSERVICE REQUESTメッセージをMMEに伝送し(320)、MMEは、端末が要請したサービスを提供するか否かを判断する。判断結果、端末が要請したサービスを提供することに決定したら、MMEは、基地局にINITIAL CONTEXT SETUP REQUESTというメッセージを伝送する(325)。前記メッセージには、DRB(Data Radio Bearer)設定時に適用するQoS情報、そしてDRBに適用するsecurity関連情報(例えば、Security Key、Security Algorithm)などの情報が含まれる。基地局は、端末とsecurityを設定するために、SECURITY MODE COMMANDメッセージ330とSECURITY MODE COMPLETEメッセージ335を交換する。security設定が完了すれば、基地局は、端末にRRC CONNECTION RECONFIGURATIONメッセージを伝送する(340)。前記メッセージには、ユーザデータが処理されるDRBの設定情報が含まれ、端末は、前記情報を適用してDRBを設定し、基地局にRRC CONNECTION RECONFIGURATION COMPLETEメッセージを伝送する(345)。端末とDRB設定を完了した基地局は、MMEにINITIAL CONTEXT SETUP COMPLETEメッセージを伝送し(350)、これを受信したMMEは、S−GWとS1 bearerを設定するためにS1 BEARER SETUPメッセージとS1 BEARER SETUP RESPONSEメッセージを交換する。S1 BEARERは、S−GWと基地局との間に設定されるデータ伝送用connectionであり、DRBと1対1でマッピングされる。前記過程がすべて完了すれば、端末は、基地局とS−GWを介してデータを送受信する(365、370)。
【0029】
一方、端末と網は、基本的に2つの種類の保安設定を維持する。端末とMMEとの間の保安を保安1と言い、端末と基地局との間の保安を保安2と言うとき、これらは、下記のような特徴を有する。
【0030】
保安1:所定の保安キーと所定の保安アルゴリズム及びCOUNTを利用して端末とMMEとの間の制御メッセージ(以下、端末とMMEとの間の制御メッセージをNASメッセージという)に対して提供される保安である。保安1は、端末が網に最初に接続した後には、端末がアイドルモードに遷移しても維持される。保安1は、integrity protectionとcipheringを提供する機能を行う。
integrity protectionは、初期接続メッセージを除いたすべてのNASメッセージに適用され、cipheringは、端末に一番目のDRBを設定された後から適用される。端末は、SERVICE REQUESTメッセージにどんな保安キーを適用したかを指示する情報を含ませて伝送し、MMEは、前記情報及びSERVICE REQUESTの所定の一連番号などを利用してintegrity checkを行う。
【0031】
そして、integrity checkがverifyされれば、以後のNASメッセージからはcipheringを適用する。COUNTは、パケットごとに単調増加する変数であり、NAS一連番号から誘導される。本発明では、保安1のCOUNTをCOUNT1と言う。
【0032】
保安2:所定のさらに他の保安キーと所定の保安アルゴリズム及びCOUNTを利用して端末と基地局との間のデータ交換に対して提供される保安である。保安2は、端末がRRC連結を設定し、SECURITY MODE COMMAND/COMPLETEメッセージを基地局と交換した後から適用され、端末のPDCP階層によって行われる。
【0033】
保安キーとアルゴリズム情報などは、前記SECURITY MODE設定過程で決定される。COUNTは、パケットごとに単調増加する変数であり、PDCP一連番号から誘導される。本発明では、保安2のCOUNTをCOUNT2と言う。
【0034】
図3の過程は、大きく、RRC連結設定、保安2設定、DRB設定の3段階で構成される。一般的なdata transferなら、このような過程を行うことが問題になることがないが、間歇的に発生する小さいサイズの数個のパケットを送受信するための連結である場合に、前記過程をすべて行うと、相対的なシグナリングオーバーヘッドが急激に増加する問題が惹起されることができる。
【0035】
本発明では、前記問題を解決するために、小さいサイズのパケットを間歇的に送受信する場合には、適合な新しいdata transfer過程(以下、small packet transfer過程)を定義する。
【0036】
図4は、本発明を概略的に説明するための図である。
【0037】
図4に示されたように、本発明によれば、アイドル状態の端末(RRC連結が設定されていない端末)が新しいデータを生成する場合(405)、端末は、前記新しく発生したデータがsmall packet transfer条件を満足させるか否かを判断する(410)。段階410で、端末が当該条件を満足させないと判断した場合、(すなわち一般的なデータ送受信手続を適用することが好ましいものと判断されたら)、415段階に進行し、data transfer procedure 1を行う。この際、data transfer procedure 1は、従来の方法として、
図3に示した手続を例示することができる。
【0038】
一方、small packet伝送送受信手続を適用することが好ましいものと判断されれば、420段階に進行し、data transfer procedure 2を行う。 data transfer procedure 2は、本発明で提案した方法であって、以下、添付の図面とともに詳しく後述される。
(第1実施形態)
【0039】
第1実施形態によれば、前記保安2設定によるシグナリングオーバーヘッドを低減することができる。具体的には、AS securityを適用しないことを特徴とするDRBを利用して、低容量を有するパケットを伝送することができる。
【0040】
このために、AS security activation以前(すなわち、
図3での330段階以前)に設定することができるDRBを提案し、前記DRBを以下ではTemporary DRBまたはTemp DRBと言う。前記Temporary DRBは、AS security activation以前に設定されるので、PDCP階層では、ROHC及びAS securityを行わないことがある。第1実施形態では、前記Temporary DRB設定のための端末及びNW動作を提案し、Temp DRBの保安のためにS−GWでNAS securityを適用する方案を説明する。また、パケット伝送が続く場合も考慮して、本発明の伝送過程から従来伝送過程に遷移する方法も一緒に提示する。パケット伝送が続く場合なら、従来のdata transfer procedure 1に切り替えた後、パケットを伝送することがさらに好ましいからである。
【0041】
第1実施形態を説明するに先立って、本発明の理解を助けるためにDRB(Data Radio Bearer)について説明する。
図23は、EPS Bearer Service Architectureを示す。
【0042】
図23で、DRB 2315は、E−UTRANで端末2305と基地局2310との間でユーザデータを交換するのに利用される。一般的に、INITIAL SECURITY ACTIVATIONの過程後、RRC CONNECTION RECONFIGURATIONメッセージを利用してDRB設定が行われ、integrity protection及びcipheringの保安動作が適用される。Integrity protectionは、当該パケットが誰かによって、汚染されたかを判断するために利用される。一方、cipheringは、他人が見られないようにパケットを暗号化するものである。
【0043】
図24は、Integrity protection過程を説明するための図である。
【0044】
送信装置は、所定のKey 2425と所定の変数及びIntegrity protectionを適用したメッセージ2415を所定の保安アルゴリズムを具備した装置に入力し、MACを算出する。前記所定の変数としては、COUNT 805、DIRECTION 2410、BEARER 2420などがある。COUNTは、NAS一連番号から誘導される変数であり、DIRECTIONは、逆方向/順方向によって決定される変数であり、BEARERは、あらかじめ定義された所定の値である。
【0045】
図25は、ciphering過程を説明するための図である。
【0046】
Cipheringは、cipheringが適用されるビットストリーム(PLAINTEXT 2535)と同一の長さを有するKEYSTREAM BLOCK 2530に対して所定の演算(例えばexclusive OR演算)を適用して完了する。KEYSTREAMBLOCKは、所定のキーと所定のアルゴリズムと所定の変数によって生成され、前記所定の変数としては、COUNT 2505、BEARER 2510、DIRECTION 2515、LENGTH 2520などがある。
【0047】
LENGTHは、PLAINTEXT/KEYSTREAM BLOCKの長さを指示する変数である。Decipheringは、cipheringに適用された同一のキー、同一のアルゴリズム及び同一の変数によって生成されたKEYSTREAM BLOCKとCIPHERTEXT BLOCKに対して所定の演算を適用することによって完了する。
【0048】
図5は、第1実施形態を説明するための動作流れ図である。
505段階で、端末が低容量のパケットを生成した場合、510段階で、端末は、低容量パケットを本発明の第1実施形態を通じて伝送するか否かを決定することができる。端末が段階510で適用する決定規則は、下記のように例示することができる。
【0049】
第1決定規則:現在RRC連結が行われないとき、伝送すべきIPパケットが発生し、当該IPパケットのサイズが一定のサイズ以下であるとき(IP packet occurs when there isno RRC connection;and the size of the IP packet is smaller than a threshold);
【0050】
第2決定規則:現在RRC連結が行われないとき、伝送すべきIPパケットが発生し、当該IPパケットアドレス/ポート/TOS(Term of Service)があらかじめ定められたものと一致するとき(IP packet occurs when there is no RRC connection for it;and IP address/port/TOS matches with an predefined one);
【0051】
第3決定規則:現在RRC連結が行われないとき、伝送すべきIPパケットが発生し、当該IPパケットがあらかじめ定められたアプリケーションと関連するとき(IP packet occurs when there is no RRC connection for it;and IP address is coming from the predefined application)。
【0052】
前記所定のアプリケーション(application)やIP address/port/TOSなどは、事業者によってあらかじめ設定されることができると仮定することができる。前記3つの決定規則のうち、いずれか1つだけを決定規則に設定するか、または3つの決定規則がすべて適用され、いずれか1つでも条件が満足したら、本発明でのdata transfer procedureを使用することができると設定することができる。上記羅列されたもの以外の決定規則が本発明に適用されることができる。
【0053】
その後、515段階で、端末は、基地局にRRC CONNECTION REQUESTメッセージを通じて、Temp DRBを要請する。520段階で、基地局は、RRC CONNECTION SETUPメッセージを通じて、SRB及びTemp DRBを設定する。525段階で、端末は、低容量パケットを伝達するために、本発明で定義したフォーマットを有するIPパケットを基地局に伝送する。前記加工されたIPパケットは、NASルーティング情報(NAS UP rout.)、NAS security情報、IPパケットを含むことができる。
【0054】
前記IPパケットに対する説明は、添付の
図6と
図7に対する説明で詳しく後述される。530段階で、基地局は、前記IPパケットの受信を完了した後、前記IPパケットに含まれたS−GW idを確認する。基地局は、S−GW idが指示するS−GWに共通bearerを利用して当該IPパケットを伝達することができる。
【0055】
その後、前記IPパケットを受信したS−GWは、共通bearer(すなわち、common GTP tunnel)を通じて特定S−TMSIがsecurity contextを含んでいるかを確認する。S−TMSI(SAE Temporary Mobile Subscriber Identity)は、1つのMME pool(1つ以上のMMEで構成された)内で特定端末を指示するのに使用される識別子である。もし存在しなければ、S−GWは、MMEから前記contextを要請する。S−GWが前記Security contextを獲得すれば、前記contextを利用して、IPパケットをdecipheringする。
【0056】
図6は、第1実施形態で使用されるIPパケットフォーマットである。
【0057】
前記加工されたIPパケットは、NASルーティング情報605、NAS security情報610、IPパケット615で構成される。ここで、ルーティング情報は、S−GW idとGUTI値になることができる。S−GW idは、基地局が前記IPパケットをフォワーディングする特定S−GWを指示するのに利用される。
【0058】
GUTIは、
図7のように、MME id(GUMMEI)730と端末id(M−TMSI)725で構成される。GUMMEIは、uniqueなMME idであり、M−TMSIは、特定MME内で使用される端末idである。GUTIが含まれる理由は、NAS securityを行うためにUE contextが必要であり、これをMMEから提供されるためである。したがって、これを受け取るためには、関連MME idと端末idをS−GWに通知しなければならない。GUTIを構成する各IDに対する説明は、次の通りである。
【0059】
MCC(Mobile Country Code)705:ITUで割り当てた国家コードであって、12ビットで構成される。
【0060】
MNC(Mobile Network Code)710:各国の関連国家機関で割り当てたネットワークコードであって、8〜12ビットで構成される。
【0061】
MMEGI(MME Group Identifier)715:1つのPLMN内で1つのMMEグループを指示するのに利用され、16ビットで構成される。
【0062】
MMEC(MME Identifier)720:1つのPLMN内で1つのMMEを指示するのに利用され、8ビットで構成される。
【0063】
M−TMSI(MME Mobile Subscriber Identifier)725:1つのMMEで1つの端末を指示するのに利用され、32ビットで構成される。
【0064】
NAS security情報としては、KSI、MAC−I、NAS SNなどになることができる。UEが伝送するIPパケット615は、NAS security 610を適用してcipheringされることができる。
【0065】
図8は、第1実施形態で端末動作ブロック図である。
【0066】
805段階で、端末は、小さいサイズのパケットを伝送するために、本発明で提案したdata transfer方法を初期化する。810段階で、端末は、基地局にRRC CONNECTION REQUESTメッセージを伝達する。前記RRCメッセージは、Temporary DRBの設定を要請するのに利用される。815段階で、端末は、基地局から伝送されたRRC CONNECTION SETUPメッセージを受信する。前記RRCメッセージには、SRBとTemporary DRB設定情報を含んでいる。820段階で、端末は、設定されたTemporary DRBを利用して、前記IPパケットを伝送する。
【0067】
図9は、第1実施形態で基地局動作ブロック図である。
【0068】
905段階で、基地局は、端末からRRC CONNECTION REQUESTメッセージを受信する。910段階で、基地局は、前記RRCメッセージにTemporary DRBに対する要請内容が含まれているか否かを判断する。もし前記要請がなければ、915段階で、
図3で記述されたもののように従来の過程を行う。
【0069】
RRCメッセージにTemporary DRBに対する要請が含まれた場合には、920段階で、前記基地局は、第1実施形態での小さいサイズのパケットを伝送するためのdata transfer procedureを支援するかを決定する。支援しなければ、915段階を行う。支援する場合なら、925段階で、SRBとTemporary DRBを設定するために、端末にRRC CONNECTION SETUPメッセージを伝送する。930段階で、基地局は、端末からTemporary DRBを利用したIPパケットを受信する。935段階で、基地局は、前記受信したパケットをS−GWにフォワーディングする。
【0070】
図10は、第1実施形態での端末プロトコル構造である。
【0071】
IP階層1005で端末が伝達すべきIPパケットが発生する。端末プロトコル構造でpacket filtering 1010は、本発明の伝送過程を行うべきかを決定する。本発明の伝送過程を行う場合、従来のPDCP階層1015とRLC階層1020は、適用されず、あらかじめ定められたNAS security 1035、UP routing 1040、RLC AM entity 1045を行う。MAC階層1025でもあらかじめ定められたフォーマットによってMAC PDUを構成する。PHY階層1030を介してIPパケットが基地局に伝達される。
【0072】
図11は、第1実施形態での基地局及びS−GWプロトコル構造である。
【0073】
PHY階層1140で受信したパケットは、前記上位階層であるMAC階層1135に伝達される。前記MAC階層は、パケットフォーマットを見て、従来技術の方法を適用すべきか、または本発明の方法を適用すべきかを決定する。受信したパケットのフォーマットが従来技術と対応すれば、RLC階層1130、PDCP階層1125、GTP 1120を介して従来技術の方法でパケットを処理する。もし本発明と連関したパケットなら、RLC AM 1160、UP routing 1155、共通GTP 1150を介してパケットを処理する。この際、ルーティング情報をデコーディングし、一致するS−GWにcommon GTP tunnelを利用してIPパケットを伝達する。S−GWでは、NAS security1145を利用して、前記パケットをデコーディングし、P−GW 1105に伝達する。
【0074】
図12は、第1実施形態の伝送過程から従来伝送過程に遷移する方法を説明するための図である。
【0075】
1205段階で、前記記述した決定規則に従って低容量伝送過程をトリガーする。1210段階で、低容量伝送過程を行う。しかし、1215段階で、単位時間当り発生するパケットの数が一定水準以上発生すれば、S−GWは、一般伝送過程に切り替えることに決定する。
【0076】
この場合、各エンティティーは、1220段階で、RRC CONNECTION ESTABLISHMENT過程を行い、端末は、基地局にRRC CONNECTION REQUESTメッセージを伝送する。1225段階で、基地局とMMEは、context setupを行う。1230段階で、端末と基地局は、SECURITY MODE Command過程を通じて、AS securityを適用し、RRC CONNECTION RECONFIGURATIONメッセージを通じて、DRBを設定する。端末は、DRBが正常にsetupされれば(またはRRC CONNECTION RECONFIGURATION手続が完了すれば)、enhanced procedureの適用を中止する。1235段階で、従来技術でのDRBを通じて、IPパケット伝送する。1240段階で、従来技術でのS1−U bearerを通じて、IPパケット伝送する。
【0077】
第1実施形態において様々な代案が存在することができる。
図13及び
図14は、このような代案を説明するための図である。
【0078】
図13は、第1実施形態の代案のうち1つであって、RRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージにTemp DRB request情報とS−GW id情報を収納する方法を説明するための図である。
【0079】
1305段階で、端末は、低容量のパケットを発生させる。1310段階で、端末は、あらかじめ定められた所定の規則に従って本発明の動作過程を行い、低容量パケットを伝送すべきかを決定する。1315段階で、端末は、基地局にRRC CONNECTION REQUESTメッセージを伝送する。この際、
図5とは異なって、前記RRCメッセージは、Temporary DRB要請情報を含まない。このような理由は、RRC CONNECTION REQUESTメッセージは、非常に制限されたサイズを有するので、Temp DRB要請情報が負担になることができる。したがって、前記temp DRB要請をRRC CONNECTION REQUESTメッセージの代わりに、RRC CONNECTION SETUP COMPLETEに含ませるものである。1320段階で、基地局は、端末にRRC CONNECTION SETUPメッセージを伝送する。1325段階で、端末は、基地局にtemp DRB要請情報を含むRRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージを伝達する。この際、基地局は、S−GW id情報を端末がMMEとNAS procedureを行う過程で獲得することができる。例えば、TAU update過程で提供可能である。これは、第1実施形態で各IPパケットごとにS−GW idを収納し、オーバーヘッドが増加することを防止するためである。1330段階で、基地局は、端末にRRC CONNECTION RECONFIGURATIONメッセージを利用して、temp DRBを設定する。1335段階で、端末は、temp DRBを利用してパケットを伝送する。1340段階で、基地局は、S−GWにcommon bearerを利用して前記パケットをフォワーディングする。
【0080】
図14は、第1実施形態の代案のうち1つであって、端末動作変更はなく、最小の情報を有するcontext setup過程を適用する方法を説明するための図である。
【0081】
1405段階で、端末は、低容量のパケットを発生させる。1410段階で、端末は、MMEにREQUESTを行いながら、securityに必要な情報を伝達する。1415段階で、NAS securityを設定する。1420段階で、AS securityは、setupし、routing情報をcontextに通知し、端末がIP packetにrouting情報を含ませる必要がないようにする。
【0082】
1425段階で、端末と基地局は、SECURITY MODE Command過程を通じて、AS securityを適用し、RRC CONNECTION RECONFIGURATIONメッセージを通じて、DRBを設定する。1430段階で、security動作を行う。1435段階で、従来の一般的なDRBを利用してIPパケットを基地局に伝送する。1440段階で、基地局は、従来の一般的なEPS bearerを利用して前記パケットをフォワーディングする。従来の技術で行った過程をすべて行うので、シグナリング数を大きく低減することはできないが、端末の影響は最小化しながら、MMEが最小限のcontextだけを送るようにして、シグナリングオーバーヘッドを低減することができる。
【0083】
(第2実施形態)
第2実施形態での特徴は、従来のRACH過程を改善し、低容量を有するパケットを伝送するのに利用するのにある。RACH過程を活用することによって、AS securityを適用することができない問題をNAS securityを適用して解決する。
【0084】
第2実施形態では、RAR受信後に、端末から基地局に伝達される、ルーターヘッダー、NAS security情報、IPパケットなどで構成されたメッセージの形式を提案する。当該発明を支援するための新しいprotocol stack構成及び各layer別機能は、第1実施形態と同一であり、既に
図10と
図11で詳しく説明した。また、パケット伝送が続く場合、本実施形態の伝送過程から従来伝送過程に遷移する方法を提示する。
【0085】
本実施形態に対する説明に先立って、発明の理解を助けるために、従来のRACH過程を説明する。
【0086】
図15は、従来技術でのRACH過程を示す図である。
端末は、1505段階で、基地局からrandom access実行のために必要な情報(prach−config;Physical Random Access Channel−configuration)をシステム情報ブロック(SIB;System Information Block)2を介して伝達される。この際、情報は、プリアンブル(preamble)選択基準、RA response windowサイズ、preamble送信電力情報などを含んでいる。端末は、1510段階で、連結が必要であると判断されれば、1515段階で、初期ランダムアクセスプリアンブル(random access(RA)preamble)を基地局に伝送する。
【0087】
次に、端末は、1520段階で、初期RA preambleを伝送するのに使用された資源の時間及び周波数位置情報に基づいてRA−RNTI(Random Access−Radio Network Temporary Identifier)を計算する。このRA−RNTI値は、下向きリンク制御チャネル(PDCCH;Physical Downlink Control Channel)を介して端末に伝達されるランダムアクセス応答(RAR;Random Access Response)のスケジューリング情報を捜すのに利用される。端末は、1525段階で、計算されたRA−RNTIを利用して、PDCCHをデコーディングする。そして、端末は、1530段階で、デコーディングされたPDCCHからRARのスケジューリング情報を獲得する。端末は、1540段階で、獲得したRARスケジューリング情報を利用して、RARを受信する。RARは、バックオフ指示子(BI;Backoff Indicator)情報を含む。そして、RAR受信試みは、特定時間区間内だけで行われ、この時間区間をRA response window 1535と言う。この時間区間が終わるようにRARが受信されなければ、端末は、当該ランダムアクセス(random access)が失敗したと判断する。また、RARが受信されても、前記端末が伝送したプリアンブル(preamble)のRAPID(Random Access PreambleIdentifier)を当該RARが有していなければ、端末は、1545段階で、ランダムアクセスが失敗したと判断する。そして、端末は、受信されたBI情報を格納する。Random accessが失敗と判断されれば、端末は、1550段階で、0からBI情報が指示する値との間のランダム値を選択し、バックオフを行う。バックオフ時間以後、端末は、ランダムアクセスを再び試みる。前記端末が伝送したプリアンブルのRAPIDを当該RARが有していれば、1555段階で、前記端末は、msg3メッセージを基地局に伝送する。Msg3は、RARメッセージを受信した後、6サブフレーム以後に伝送される。前記msg3は、前記RACHを行う目的によって、関連RRCメッセージを含む。例えば、初期アクセスのために、RACHを行ったら、前記msg3メッセージにRRC CONNECTION REQUESTメッセージを含ませる。RRC CONNECTION REESTABLISHMENT過程のためにRACHを行ったら、前記msg3メッセージにRRC CONNECTION REESTABLISHMENT REQUESTメッセージを含ませる。ハンドオーバー実行後、msg3メッセージは、目的セル(Target cell)にRRC CONNECTION RECONFIGURATIONメッセージを伝送するのに利用される。端末は、前記msg3メッセージが伝送した後、mac−ContentionResolutionTimerタイマーを始める。1560段階で、基地局は、端末にContention Resolutionメッセージを伝送する。前記メッセージは、最終的に前記端末がアクセス競争で成功したことを確認させるのに利用される。また、前記msg3メッセージに含まれたRRCメッセージによってこれに対応する応答RRCメッセージを含む。前記端末は、前記Contention Resolutionメッセージを受信するようになれば、mac−ContentionResolutionTimerタイマーを終了する。もし端末が前記タイマーが満了するまで(1565)前記Contention Resolutionメッセージを受信しなければ、RACH過程をはじめからさらに始まる。
【0088】
図16は、第2実施形態を説明するための動作流れ図である。
【0089】
1605段階で、端末は、低容量のパケットを発生させる。1610段階で、端末は、あらかじめ定められた所定の規則に従って本発明の動作過程を行い、低容量パケットを伝送すべきかを決定する。前記所定の規則の例は、既に
図5で説明した。
【0090】
1615段階で、端末は、基地局にRandom Access Preambleを伝送する。1620段階で、基地局は、RARを端末に伝送する。1625段階で、端末は、低容量パケットを伝達するために本実例で定義したフォーマットを有するMAC PDUを従来のmsg3の代わりに基地局に伝送する。当該MAC PDUは、添付の
図17に対する説明とともに後述される。
【0091】
1630段階で、UP PDUを一度に伝達しない場合、様々なセグメント(Segment)に送らなければならないし、このために、基地局は、UL grantを端末に伝送する。前記UL grantを伝送すべきか否かは、1625段階で、端末から受信したBSR(Buffer Status Report)を参考して決定する。
【0092】
1635段階で、端末は、UP PDUの残りセグメントを基地局に伝送する。1640段階で、基地局は、UP PDUの受信を完了した後、UP PDUに含まれたS−GWidを確認する。S−GWidが指示するS−GWであって、共通bearerを利用して当該IPパケットを伝達する。
【0093】
図17は、第2実施形態で使用されるMAC PDUフォーマットである。
【0094】
前記加工されたIPパケットは、NASルーティング情報1705、NAS security情報1710、IPパケット1715で構成される。ルーティング情報には、S−GW id 1720とGUTI 1725値になることができる。S−GW idは、基地局が前記IPパケットをフォワーディングする特定S−GWを指示するのに利用される。GUTIは、
図7で既に詳しく説明した。
【0095】
NAS security情報としては、KSI、MAC−I、NAS SNなどになることができる。伝送されるIPパケット1715は、NAS security 1710を適用してcipheringされる。前記加工されたIPパケットは、MAC PDUに収納することができるように適切に分割される。分割されたUP PDU 1730は、本実施形態で定義した新しいMAC PDUに収納される。前記MAC PDUのフォーマットは、BSR 1760、PHR(Power Headroom Report)1765、UP PDU 1730、Connectionless C−RNTI 1755と各IEに対応するサブヘッダー1735、1740、1745、1750で構成される。前記Connectionless C−RNTIは、当該MAC PDUが低容量パケットを伝送するときに使用する。可用のC−RNTIのうちあらかじめ定められた数個のC−RNTIを当該目的のために専用する。端末は、低容量パケットを伝送することに決定すれば、Connectionless C−RNTIのセットのうち任意の1つを選択し、MAC PDUに含ませる。
【0096】
前記Connectionless C−RNTI 1755は、端末が特定C−RNTI集合から1つを任意に選択するものなので、多数の端末が同一のConnectionless C−RNTIを選択する場合、衝突が発生することができる。このような場合、当該端末は、何回の試みにもかかわらず、パケット伝送に失敗する。
【0097】
したがって、定められた試み中にパケット伝送に失敗する場合、端末は、当該過程を終了し、過程を初期化し、さらに始める。また、Connectionless C−RNTIを選択して使用するとき、1つのvalidity timerを適用する。一方、1625段階で、端末と基地局は、1つのvalidity timerを始める。当該validity timerが満了した後にも、端末または基地局が送るパケットが存在すれば、validity timerを更新する。これは、使用中のConnectionless C−RNTIを管理するのに有用である。
【0098】
前記BSR 1760は、UL grantが追加的に必要であるかを判断するのに使用する。一度の伝送でIPパケットをすべて伝達することができなければ、端末は、BSRを伝達する。基地局は、当該BSRを受信した後、追加的に資源が必要であるかを判断する。必要であると判断される場合、端末にUL grantを伝送する。
【0099】
前記PHR 1765は、電力制御を助けるために追加することができる。BSRとPHRは、追加パケット伝送有無、有用性によって選択事項として追加することができる。
【0100】
前記UP PDU 1730は、本実施形態でのRLC PDUを称する。
【0101】
Connectionless C−RNTI、BSR、PHR、UP PDUに対応する各サブヘッダー1735、1740、1745、1750は、前記MAC PDUに前記IEがどの手順に含まれたかを指示し、可変的なサイズを有するIEの場合には、当該IEのサイズ情報も一緒に含んでいる。
【0102】
図18は、第2実施形態で端末動作ブロック図である。
【0103】
1805段階で、端末は、小さいサイズのパケットを伝送するために、本発明で提案したdata transfer方法を初期化する。1810段階で、端末は、基地局にRandom access preambleを伝送する。1815段階で、端末は、基地局からRARメッセージを受信する。1820段階で、端末は、BSR、PHR、UP PDUで構成されたMAC PDUを構成し、基地局に伝送する。1825段階で、端末は、基地局からULgrantを受信する。1830段階で、端末は、さらに伝送しないUP PDUを伝送する。
【0104】
図19は、第2実施形態で基地局動作ブロック図である。
【0105】
1905段階で、基地局は、端末からrandom access preambleを受信する。1910段階で、基地局は、端末にRARメッセージを伝送する。1915段階で、基地局は、端末からmsg3を受信し、前記メッセージが従来のmsg3であるかまたは本実施形態で定義したMAC PDUであるかを判断する。もし従来のmsg3なら、1920段階で、従来の過程を行う。従来のRACH過程は、既に
図15で詳しく説明した。
【0106】
そうではなければ、1925段階で、基地局は、新しいMAC PDUを格納する。1930段階で、基地局は、前記MAC PDUに含まれたBSRを確認し、前記端末が送るべきデータがさらにあるか否かを判断する。もし送るべきデータがさらにあれば、1935段階で、基地局は、端末にUL grantを伝送する。
【0107】
1940段階で、基地局は、端末から追加的にデータを受信する。もし端末がこれ以上伝送するデータがなければ、1945段階で、基地局は、受信したデータを結合する。1950段階で、基地局は、前記結合されたデータをS−GWに伝送する。
【0108】
図20は、第2実施形態の伝送過程から従来伝送過程に遷移する方法を説明するための図である。
【0109】
2005段階で、前記記述した決定規則に従って低容量伝送過程をトリガーする。2010段階で、低容量伝送過程を行う。2015段階で、単位時間当り発生するパケットの数が一定水準以上発生すれば、端末は、一般伝送過程に切り替える。2020段階で、RRC CONNECTION ESTABLISHMENT過程を行い、端末は、基地局にRRC CONNECTION REQUESTメッセージを伝送する。2025段階で、端末は、基地局にRRC CONNECTION SETUPメッセージを伝送する。2030段階で、端末は、基地局にRRC CONNECTION SETUP Completeメッセージを伝送する。2035段階で、基地局は、MMEにSERVICE REQUESTメッセージを伝送する。2040段階で、基地局とMMEは、context setupを行う。
【0110】
2045段階で、端末と基地局は、SECURITY MODE Command過程を通じて、AS securityを適用し、RRC CONNECTION RECONFIGURATIONメッセージを通じて、一般的なDRBを設定する。2050段階で、従来技術でのDRBを通じて、IPパケットを伝送する。2055段階で、従来技術でのS1−U bearerを通じて、IPパケットを伝送する。
【0111】
図21は、本発明の実施形態による端末の構成を示すブロック図である。
【0112】
図21を参照すれば、本発明の実施形態による端末は、送受信部2105、制御部2110、多重化及び逆多重化部2115、制御メッセージ処理部2130、各種上位階層処理部2120、2125、EPS bearer manager 2140及びNAS階層装置2145を含む。
【0113】
前記送受信部2105は、サービングセルの順方向チャネルを介してデータ及び所定の制御信号を受信し、逆方向チャネルを介してデータ及び所定の制御信号を伝送する。多数のサービングセルが設定された場合、送受信部2105は、前記多数のサービングセルを介したデータ送受信及び制御信号送受信を行う。多重化及び逆多重化部2115は、上位階層処理部2120、2125や制御メッセージ処理部2130で発生したデータを多重化するか、または送受信部2105で受信されたデータを逆多重化し、適切な上位階層処理部2120、2125や制御メッセージ処理部2130に伝達する役目をする。
【0114】
制御メッセージ処理部2130は、RRC階層装置であり、基地局から受信された制御メッセージを処理し、必要な動作を取る。例えば、RRC CONNECTION SETUPメッセージを受信すればSRB1とTemporary DRBを設定する。
【0115】
上位階層処理部2120、2125は、DRB装置を意味し、サービス別に構成されることができる。FTP(File Transfer Protocol)やVoIP(Voice over Internet Protocol)などのようなユーザサービスで発生するデータを処理し、多重化及び逆多重化部2115に伝達するか、または前記多重化及び逆多重化部2115から伝達したデータを処理し、上位階層のサービスアプリケーションに伝達する。1つのサービスは、1つのEPS bearer及び1つの上位階層処理部と一対一でマッピングされることができる。もし任意のEPS bearerが本発明で提案したdata transfer procedure 2(第1実施形態または第2実施形態)を使用すれば、当該EPS bearerに対しては、上位階層処理部が設定されない。
【0116】
制御部2110は、送受信部2105を介して受信されたスケジューリング命令、例えば逆方向グラントを確認し、適切な時点に適切な伝送資源で逆方向伝送が行われるように送受信部2105と多重化及び逆多重化部2115を制御する。
【0117】
EPS bearer managerは、data transfer procedure 2を適用するか否かを判断し、もしこのようなdata transfer procedureを適用したら、IP packetをRRC階層装置あるいはTemporary DRB装置に伝達する。
【0118】
図22は、本発明の実施形態による基地局、MME及びS−GWの構成を示すブロック図である。
【0119】
図22の基地局装置は、送受信部2205、制御部2210、多重化及び逆多重化部2220、制御メッセージ処理部2235、各種上位階層処理部2225、2230、スケジューラ2215、EPS bearer装置2240、2245及びNAS階層装置2250を含む。EPS bearer装置2240、2245は、S−GWに位置し、NAS階層装置2250は、MMEに位置する。
【0120】
送受信部2205は、順方向キャリアでデータ及び所定の制御信号を伝送し、逆方向キャリアでデータ及び所定の制御信号を受信する。多数のキャリアが設定された場合、送受信部2205は、前記多数のキャリアでデータ送受信及び制御信号送受信を行う。
【0121】
多重化及び逆多重化部2220は、上位階層処理部2225、2230や制御メッセージ処理部2235で発生したデータを多重化するか、または送受信部2205で受信されたデータを逆多重化し、適切な上位階層処理部2225、2230や制御メッセージ処理部2235、あるいは制御部2210に伝達する役目をする。制御メッセージ処理部2235は、端末が伝送した制御メッセージを処理し、必要な動作を取るか、または端末に伝達する制御メッセージを生成し、下位階層に伝達する。
【0122】
上位階層処理部2225、2230は、EPSベアラー装置2240、2245別に構成されることができ、EPSベアラー装置2240、2245から伝達されたデータをRLC PDUで構成し、多重化及び逆多重化部2220に伝達するか、または多重化及び逆多重化部2220から伝達されたRLC PDUをPDCPSDUで構成し、EPSベアラー装置2240、2245に伝達する。
【0123】
スケジューラ2215は、端末のバッファー状態、チャネル状態などを考慮して端末に適切な時点に伝送資源を割り当てて、送受信部2205に端末が伝送した信号を処理するか、または端末に信号を伝送するように処理する。
【0124】
EPSベアラー装置2240、2245は、上位階層処理部2225、2230別に構成され、上位階層処理部2225、2230から伝達されたデータを処理し、次のネットワークノードに伝達する。
【0125】
上位階層処理部2225、2230とEPSベアラー装置2240、2245は、S1−Uベアラーによって相互連結される。common DRBに該当る上位階層処理部2225、2230は、common DRBのためのEPSベアラーとcommon S1−Uベアラーによって連結される。
【0126】
NAS階層装置2250は、NASメッセージに収納されたIPパケットを処理し、S−GWに伝達する。