特許第6137768号(P6137768)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6137768
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】低電力ノード管理のための磁場通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/06 20090101AFI20170522BHJP
   H04B 5/02 20060101ALI20170522BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20170522BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20170522BHJP
【FI】
   H04W28/06 110
   H04B5/02
   H04W52/02 111
   H04W84/10
【請求項の数】2
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2011-70359(P2011-70359)
(22)【出願日】2011年3月28日
(65)【公開番号】特開2011-217372(P2011-217372A)
(43)【公開日】2011年10月27日
【審査請求日】2014年2月14日
【審判番号】不服2015-20035(P2015-20035/J1)
【審判請求日】2015年11月6日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0029276
(32)【優先日】2010年3月31日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】599028364
【氏名又は名称】電子部品研究院
【氏名又は名称原語表記】KOREA ELECTRONICS TECHNOLOGY INSTITUTE
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100125874
【弁理士】
【氏名又は名称】川端 純市
(72)【発明者】
【氏名】元 允載
(72)【発明者】
【氏名】林 承玉
(72)【発明者】
【氏名】金 善煕
(72)【発明者】
【氏名】黄 圭盛
【合議体】
【審判長】 大塚 良平
【審判官】 中野 浩昌
【審判官】 林 毅
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2005/013637(WO,A1)
【文献】 SunHee Kim et al., Design of Physical Layer for Magnetic Field Area Network, Proceedings of the 4th International Conference on Ubiquitous Information Technologies Applications, 2009(ICTU’09), 2009年12月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 28/06
H04W 52/02
H04W 84/10
H04B 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの低周波帯の無線ネットワーク(MFAN−C)と少なくとも1つの低周波帯の無線ノード(MFAN−N)とで構成された低周波帯の無線ネットワークで行われるが、
物理層フレームをプリアンブルと、ヘッダーと、ペイロードとで構成し、
前記プリアンブルをウェイクアップビット列と同期ビット列とで構成してなる低電力ノード管理のための磁場通信方法であって、
前記ウェイクアップビット列は、MFAN−Nを節電状態から活性化状態へ遷移させようとする時に、MFAN−Cから伝送するフレームのプリアンブルだけに付加され、
前記ウェイクアップビット列はASK(Amplitude Shift Keying)方式で変調され、前記同期ビット列はBPSK(Binary Phase Shift Keying)方式で変調されることを特徴とする低電力ノード管理のための磁場通信方法。
【請求項2】
請求項1記載の低電力ノード管理のための磁場通信方法を行うプログラムが収録されてコンピューターで読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は磁場通信低周波帯の無線ネットワークの通信性能と効率を改善した低電力ノード管理のための磁場通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、磁場通信低周波帯の無線ネットワーク(Magnetic Field Area Network;MFAN)とは、低周波帯(30KHz〜300KHz)で磁場信号を用いて情報を送受信する無線ネットワークである。無線通信の動作中心周波数は128KHzであり、変調方式として主に2相位相偏移(Binary Phase Shift Keying;BPSK)方式を用いる。データレートを多様化するためにマンチェスター(Manchester)符号化と非ゼロ復帰レベル(Non-Return-to-Zero Level;NRZ-L)符号化を使用することにより数メートルの距離で数Kbpsのデータレートを提供する。
【0003】
一方、MFANに参与した機器はその役目によってMFAN−C(Coordinator)とMFAN−N(Node)とに分けられる。1つのMFANの中にはただ1つのMFAN−Cだけが存在し、MFAN−Cを中心として多数のMFAN−N装置がネットワークを形成する。MFAN−CはMFAN−Nの接続及び解除を管理する。MFANでは時間分割多重接続(Time Division Multiple Access;TDMA)方式を使用する。MFAN−CがMFANにおける接続を管理して、MFAN−Nの接続時、MFAN−Cの判断に従って時間資源が分配される。このようなMFAN技術はセンサーネットワーク、ホームネットワーク及び建設、農業、交通など応用サービス分野に適用することができる。
【0004】
このようなMFANと関連して、本出願人は、発明の名称「磁場ベースの低周波帯の無線通信における物理層の構成方法」の韓国特許出願(出願番号10-2008-131920;特許文献1及び2参照。以下、「従来例」という。)を以前に出願したことがある。
【0005】
前述の従来例は、従来のMFANではデータレートや符号化方式が固定されていて効率的な通信を行うことができないという問題点に鑑み、周辺環境に応じて可変的なデータレートや符号化方式で無線通信を行うことができるように物理層を構成する方法を提案している。前述の従来例では物理層のフレームフォーマットを大きく三つの構成要素、即ちプリアンブルと、ヘッダーとペイロードとで構成している。パケットが伝送される時にまずプリアンブルが伝送され、次いでヘッダーが伝送され、最後にペイロードが伝送される。最下位ビット(Least Significant Bit;LSB)から伝送が行われる。一方、プリアンブルは、図1に示すように、従来の一般要求フォーマットや一般応答フォーマットのフレーム開始(Start Of Frame;SOF)フィールドと同様の機能を行う。このようなプリアンブルは、また最下位ビットから最上位ビット(Most Significant Bit;MSB)の順からなるが、例えば、ユーザーによって長さが指定される0、4、8又は12ビットの「0」数列、4ビットの「0000」数列、及び、4ビットの「1010」数列からなることができる。つまり、ユーザー指定数列が0ビットである場合は、ユーザー指定数列が存在しないことになって、プリアンブルは4ビットの「0000」数列と4ビットの「1010」数列とからなる。
【0006】
一方、従来の磁場通信低周波帯の無線ネットワーク通信方法において、全てのMFAN−NはMFAN−Cから伝送するキャリア周波数を検出してウェイクアップを行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国出願公開第2010−073289号公報
【特許文献2】国際公開WO2010−074374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、前述のような従来の磁場通信低周波帯の無線ネットワーク通信方法によれば、MFAN−Nが別途のウェイクアップ信号によらず、単にキャリア周波数を検出してウェイクアップされるため、例えば他のMFAN−NがMFAN−Cに伝送するキャリアによってもウェイクアップされる等、無駄に、また頻繁にウェイクアップされることになって、MFAN−Nの電力消費が多くなる問題点があった。
【0009】
さらに、従来の磁場通信低周波帯の無線ネットワーク通信方法によれば、MFAN−Cの動作過程でエラーが続けて発生しても、その過程を適切に中止させる手続きが用意されていないため、電力消費が多くなる問題点があった。
【0010】
本発明は前述の問題点を解決するために案出されたものであって、磁場通信低周波帯の無線ネットワークの通信性能と効率を改善した低電力ノード管理のための磁場通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の目的を達成するための本発明に係る低電力ノード管理のための磁場通信方法は、1つのMFAN−Cと少なくとも1つのMFAN−Nとで構成された低周波帯の無線ネットワークで行われるが、物理層フレームをプリアンブルとヘッダーとペイロードとで構成し、前記プリアンブルをウェイクアップビット列と同期ビット列で構成してなる。
【0012】
前述の構成において、前記ウェイクアップビット列はMFAN−Nを節電状態から活性化状態へ遷移させようとする時、MFAN−Cから伝送するフレームのプリアンブルだけに付加するのが望ましい。
【0013】
前記ウェイクアップビット列はASK方式で変調され、前記同期ビット列はBPSK方式で変調されるのが望ましい。
【0014】
コンピューターで読み取り可能な記録媒体は、低電力ノード管理のための磁場通信方法が実行可能なプログラムを格納することができる。
【0015】
コンピューターで読み取り可能な記録媒体は、低電力ノード管理のための磁場通信方法が実行可能なプログラムを格納することができ、ここでウェイクアップビット列はASK方式で変調され、前記同期ビット列はBPSK方式で変調される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の低電力ノード管理のための磁場通信方法によれば、MFAN−Nがウェイクアップ信号によってのみ節電状態から活性化状態に切り替わるため、従来のキャリア周波数の検出によるウェイクアップ方式に比してMFAN−Nの電力消費が減る。
【0017】
さらに、ウェイクアップビット列をASK方式で変調するため、MFAN−Nの電力消費を減らすことができる。またMFAN−CやMFAN−Nの動作過程でエラーやアドレス不一致などが所定の回数以上発生した場合に、その過程を強制的に中止させることで電力消費を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】従来の磁場通信低周波帯の無線ネットワーク通信方法に係る物理層のフレームフォーマットを示した図である。
図2】MFANの時間的構成要素であるスーパーフレームの構造図である。
図3】MFANの物理的構成要素であるネットワークの構造図である。
図4】本発明の低電力ノード管理のための磁場通信方法に係る物理層のフレームフォーマットである。
図5】本発明のMFANにおける物理層フレームのプリアンブルフォーマットである。
図6】ASK変調方式を説明するための図である。
図7】BPSK変調方式を説明するための図である。
図8】本発明の低電力ノード管理のための磁場通信方法においてプリアンブルの符号化及び変調方式を説明するための図である。
図9】本発明の低電力ノード管理のための磁場通信方法においてMFAN−Cの状態遷移図である。
図10】本発明の低電力ノード管理のための磁場通信方法においてMFAN−Nの状態遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図面及び詳細な説明において、特別な事情がないかぎり、同じ図面番号は同じ要素、特徴及び構造を意味する。これら構成要素の相対的な大きさや説明は、明確性、図解及び便宜のために誇張される場合もある。
【0020】
以下、添付の図面を参照して、本発明の低電力ノード管理のための磁場通信方法の望ましい実施例について詳細に説明する。
【0021】
MFANを構成する重要な構成要素は時間的要素と物理的要素とに分けられる。時間的要素は要求区間と、応答区間と非活性区間とで構成されるスーパーフレームのことを言い、物理的要素はMFAN−CとMFAN−Nとで構成されるネットワークを意味する。物理的要素の最も基本となる要素はノードである。ノードの種類にはネットワークを管理するMFAN−Cとネットワークの構成要素であるMFAN−Nがある。
【0022】
MFANで最初に決定しなければならないノードはMFAN−Cであり、MFAN−Cが要求区間で要求パケットを伝送することによりMFANのスーパーフレームが始まる。MFAN−Cは通信領域内のMFAN−Nの構成、合流、分離、解除及び送受信区間を管理する役目をする。MFANは通信領域内で1つのチャンネルを使うことができるので1つのネットワークだけが存在する。MFAN内でMFAN−Cを除いた残りのノードはMFAN−Nになる。MFAN−Cと各MFAN−Nとの間は1:1で繋がっており、MFANに参与したノードらはその役目によってMFAN−CとMFAN−Nとに分けられるが、全てのノードはMFAN−C又はMFAN−Nの役目をすることができる。
【0023】
図2はMFANの時間的構成要素であるスーパーフレームの構造を示す。MFANで活用することができる時間的要素は、時間分割多重接続(TDMA)方式でのタイムスロット(Time Slot)である。MFAN−Cは応答区間でデータを伝送するMFAN−Nのグループを管理し、選択されたグループのMFAN内のMFAN−Nによってタイムスロットは自律的に管理される。MFANスーパーフレームの構造は図2に示すように、要求区間と、応答区間と、非活性区間とからなり、要求区間と応答区間の長さは可変的である。スーパーフレームはMFAN−Cが要求区間で応答要求パケットを伝送することで始まる。応答要求パケットには応答区間の間に応答パケットを伝送することができるMFAN−Nに関する情報が含まれており、MFAN−Nは応答要求パケット内の情報を用いて応答区間の間に応答パケットを伝送する。
【0024】
要求区間は、MFAN−Cが応答区間の間に応答フレームを伝送するためのMFAN−Nに関する情報を持っている応答要求フレームを伝送する区間である。
【0025】
応答区間は、MFAN−Cの応答要求に応じてMFAN−Nが応答フレームを伝送することができる区間であり、MFAN内のMFAN−Nの個数によっていくつかのタイムスロットに分けられる。各タイムスロットの長さは応答フレームの長さと受信確認フレームの長さによって可変的である。スロット番号は分割されたタイムスロットの手順によって決められ、各タイムスロットで伝送するMFAN−NはMFAN−Cによって割り当てられる。MFAN−Cは応答区間の使用のために特定グループに応答区間を割り当てて、割り当てられたグループのノードらは応答区間を通じて自律的にデータフレームを伝送する。
【0026】
次に、非活性区間は、一定の時間の間に応答パケットを伝送するノードがなければ始まり、MFAN−Cの要求がなくてもノードらがデータを伝送することができる区間である。この区間はMFAN−Cが要求パケットを送信する前まで持続する。
【0027】
図3はMFANの物理的構成要素であるネットワークの構造を示す。MFANを構成する物理的要素は、MFAN−Cを中心とするスター型トポロジーネットワークでのMFAN−CとMFAN−Nとを含むノードである。MFANはMFAN−Cを中心として各々のMFAN−Nとデータを伝送することができるネットワークであり、MFANの基本構成要素はノードである。ノードはその役目によってMFAN−CとMFAN−Nとに分けられる。MFAN−CはMFAN全体を管理し、1つのネットワークの中にただ1つだけが存在しなければならない。MFAN−Cは応答要求パケットを全てのMFAN−Nに同時にブロードキャスティングすることによりMFAN−Nを制御する。MFAN−NはMFAN−Cの統制に従って応答パケットを送受信しなければならない。
【0028】
一方、MFANでは各々のMFAN−Nを区別するためにMFAN ID、UID(Unique IDentifier)、グループアドレス及びノードアドレスなどのアドレス体系を使用する。MFAN IDはMFANを区別する固有IDとして、その値は他のMFANのIDと重なることのない唯一の値であって、MFANが持続する間その値は維持される。UIDは64ビットで構成された固有識別子として、グループアドレスと、IC生産者コードと、IC生産者シリアル番号とで構成される。MFAN−NはUIDによって区別される。グループアドレスは分類されたMFAN−Nグループの識別子として、パケット伝送時にグループ単位でデータ伝送要求をすることができて、衝突を最小化にするための方法に活用され、0x00〜0x2Fの値を持つ。ノードアドレスはUIDの代わりに各ノードを区別するために使用する識別子として、ネットワークの合流時、MFAN−Cによって割り当てられる16ビットのアドレスである。
【0029】
図4は本発明の低電力ノード管理のための磁場通信方法に係る物理層のフレームフォーマットである。図4に示すように、本発明によるMFANの各々の物理層フレームは3つの構成要素、即ち、従来と同様のプリアンブル(preamble)、ヘッダー(head)及びペイロード(payload)で構成される。パケットが伝送される時に、まずプリアンブルが伝送され、次いでヘッダーが伝送され、最後にペイロードが伝送される。最下位ビットから伝送が行われる。
【0030】
図5は本発明のMFANにおける物理層フレームのプリアンブルフォーマットである。図5に示すように、本発明に係るプリアンブルは従来とは異なり、2部分、即ち[00000000]の8ビットからなるウェイクアップビット列(wakeup sequence)及び[000000000000]の12ビット列と繋がる[1010]の4ビット列からなる同期ビット列(synchronization sequence)で構成される。前述の構成で、ウェイクアップビット列はMFAN−CがMFAN−Nに対して、後述する節電状態から活性化状態に入ることを所望する時にのみ存在することができる。同期ビット列はパケットの認識と、シンボルタイミングと、キャリア周波数の推定用に使われる。プリアンブルは下記の表1で定義されているTYPE0方式で符号化される。
【0031】
次に、ヘッダーは図4に示すように、データレート及び符号化、ペイロードデータの長さの2つのデータ領域と、8ビットのヘッダー検査数列とからなり、これについては下記の表1に整理されている。ヘッダーはLSBから伝送されるため、データレート及び符号化のLSBが最初に伝達され、ヘッダー検査数列の最上位ビットが最後に伝達される。ヘッダーは下記の表2に定義されているTYPE0方式で符号化される。
【0032】
【表1】
【0033】
一方、データレート及び符号化方式は総8種で定義されているが、表2のように3ビットで表される。
【0034】
【表2】
【0035】
次いで、変調方式について説明する。本発明によれば、従来とは異なり、プリアンブルのウェイクアップビット列と同期ビット列を異なる変調方式を用いて変調、即ち、ウェイクアップビット列は振幅偏移(Amplitude Shift Keying;ASK)変調方式を用いて変調し、残りの同期ビット列は従来と同様にBPSK変調方式を用いて変調している。
【0036】
図6はASK変調方式を説明するための図面である。図6に示すように、符号化された直列入力データは、2つのASKの信号配置点(コンステレーションポイント;constellation point)のうち1つを表す数に変換される(wc=2πf_c及びf_cはMFANのキャリア周波数である)。
【0037】
図7はBPSK変調方式を説明するための図面である。図7に示すように、符号化された直列入力データは、2つのBPSKの信号配置点のうち1つを表す数に変換される(wc=2πf_c及びf_cはMFANのキャリア周波数である)。
【0038】
図8は本発明の低電力ノード管理のための磁場通信方法においてプリアンブルの符号化及び変調方式を説明するための図面である。図8に示すように、プリアンブルビット列はTYPE 0を用いて符号化された後、ウェイクアップビット列はASK方式で変調される一方、同期ビット列はBPSK方式で変調される。このように、プリアンブルのウェイクアップビット列をASK方式を用いて変調する理由は、ウェイクアップ信号を低電力で簡単に区別するためである。即ち、ウェイクアップ信号をBPSK方式で変調する場合は、MFAN−Nがウェイクアップビット列を検出するためには位相を区別する内部ブロックを駆動しなければならず、これに伴って電力消費が増加するのに対し、ウェイクアップ信号をASK方式で変調する場合は、前記の位相区別ブロックを駆動させなくても、つまり大きな電力を消費せずに信号の高低によって簡単にウェイクアップビット列を検出することができるからである。
【0039】
以下、本発明の低電力ノード管理のための磁場通信方法に係るMFAN−CとMFAN−Nの状態遷移図について説明する。
【0040】
図9は本発明の低電力ノード管理のための磁場通信方法において、MFAN−Cの状態遷移図である。図9に示すように、まずMFAN−Cが待機(standby)状態でキャリアを検出する間、MFAN−Nからパケットが受信されるとパケット分析(packet analysis)状態へ遷移する(S10)。この時、MFAN−CのノードIDと受信したデータパケットの目的地アドレスとが一致すると、MFAN−Cはパケット生成(packet generation)状態(S11)へ遷移してDA(Data receiving Acknowledgement;データ受信確認)パケットを生成した後、MFAN−Nに送信する。以後、MFAN−Cは待機状態(S12)に復帰する。
【0041】
一方、パケット分析状態でMFAN−CのノードIDと受信したデータパケットの目的地アドレスとが一致しないか、データパケットにエラーが発生した場合は、MFAN−Cはすぐ待機状態(S13)に復帰する。パケット分析状態で受信した応答パケットにエラーが発生したり、MFAN−CのノードIDと受信した応答パケットの目的地アドレスとが一致しないと、MFAN−Cはパケット生成状態でSQ(Response Request:応答要求)パケットを再生成してMFAN−Nに再伝送する。もし、このようなエラーが連続して発生する場合は、パケット分析状態の手続きが要求される回数(最大N)、例えば3回くらい繰り返して実行(S14)される。この状態で、手続きがN+1回に至る時、MFAN−CはSQパケットの再伝送をこれ以上繰り返して行うことは無駄だと判断して、電力消費を減らすためにパケット分析状態から待機状態(S13)に復帰する。
【0042】
一方、上位システムなどから任意のシステム命令(system command)を受信する場合に、MFAN−Cは待機状態からパケット生成状態(S15)へ遷移して該当する要求パケットを伝送した後、待機状態(S16)に復帰する。この状態で、システム命令にエラーが発生したり、MFAN−CのノードIDと受信したシステム命令の目的地アドレスとが一致しないと、SQパケットを伝送した後、待機状態(S17)に復帰する。
【0043】
図10は本発明の低電力ノード管理のための磁場通信方法において、MFAN−Nの状態遷移図である。図10に示すように、全てのMFAN−Nは持続的にキャリアをチェックする。MFAN−Nは電源がオンになると、節電(hibernation)状態(S20)に入る。この状態で、ウェイクアップ 信号(ビット列)が検出されると、MFAN−Nは活性化(activation)状態(S21)へ遷移する。この状態で、SQパケットが受信されると、MFAN−Nはパケット分析状態に入って受信したSQパケットを分析する。
【0044】
この時、SQパケットの目的地アドレス、グループID及びMFAN−NのノードIDが一致すると、MFAN−Nはパケット生成状態(S23)へ遷移してMFAN−Cに応答パケットを送信した後、待機状態(S24)へ遷移する。一方、SQパケットの目的地アドレス、グループID及びMFAN−NのノードIDが一致しないと、すぐ節電状態(S25)に復帰する。待機状態でキャリア検出を遂行(S26)する間に自分のノードに対するSA(response acknowledgement;応答確認)パケットを受信した場合は、MFAN−Nは節電状態(S27)に復帰する反面、他のノードに対するSAパケットを受信した場合は、パケット生成状態へ遷移(S28)する。
【0045】
待機状態でスロットナンバーが割り当てられず、タイムアウト周期が経過する時は、MFAN−Nは節電状態(S29)にすぐ復帰する反面、スロットナンバーが割り当てられる時は、タイムアウト周期の経過回数が連続して最大N回になるまでパケット生成状態(S30)へ遷移して応答パケットを生成して再伝送し、待機状態でスロットナンバーが割り当てられ、タイムアウト周期の経過回数がN+1回になる時は、これ以上の反復的な応答パケット生成は無駄だと判断して電力消費を減らすために節電状態(S31)に復帰する。もし待機状態でキャリア検出を行う間にSQパケットを受信すると、MFAN−Nはパケット分析状態(S32)へ遷移する。
【0046】
一方、システムのインターラプトが発生すると、MFAN−Nは節電状態から活性化状態(S33)へ遷移する。この場合、MFAN−Nがシステムからデータを受信すると、パケット生成状態(S34)に移動してデータパケットを生成した後にMFAN−Cに伝送し、その後、パケット生成状態から待機状態(S35)へ遷移する。この状態で、もしDAパケットが受信されると、MFAN−Nは節電状態(S36)に復帰する。
【0047】
もしDAパケットがタイムアウト周期の間に受信されないと、MFAN−NはMFAN−Cにデータパケットを再生成して再伝送した後にパケット生成状態から待機状態(S37)に入るが、このようにDAパケットがタイムアウト周期が経過するまでに受信されないことが連続して発生すると、パケット生成状態の手続きが要求される回数(最大N)、例えば3回くらい繰り返して実行される。手続きがN+1回に至る時、MFAN−Nは待機状態から節電状態(S38)に復帰する。
【0048】
(シンボル及び略語の定義)
AQ:association request − 合流要求
AS:association response − 合流応答
ASA:association response acknowledgement − 合流応答確認
ASC:association status check − 合流状態チェック
ASQ:association status request − 合流状態要求
ASS:association status response − 合流状態応答
ASSA:association status response acknowledgement − 合流状態応答確認
【0049】
DA:data receiving acknowledgement − データ受信確認
DAQ:disassociation request − 分離要求
DAS:disassociation response − 分離応答
DASA:disassociation response acknowledgement − 分離応答確認
DQ:data request − データ要求
DS:data response − データ応答
DSA:data response acknowledgement − データ応答確認
LSB:least significant bit − 最下位ビット
MFAN:Magnetic Field Area Network − 磁場通信低周波帯の無線ネットワーク
MFAN−C:Magnetic Field Area Network Coordinator − 磁場通信ネットワークコーディネーター
MFAN−N:Magnetic Field Area Network Node − 磁場通信ネットワークノード
SA:response acknowledgement − 応答確認
SQ:response request − 応答要求
UID:unique identifier − 固有識別子
【0050】
以上で説明した工程、機能、方法及び/又はソフトウェアは、プロセッサがプログラム命令を実行又は遂行させるコンピューターによってインストールしたプログラム命令を含む1つ以上のコンピューターで読み取り可能な記録媒体に記録、格納又は固定されることができる。媒体はプログラム命令、データファイル、データ構造のようなものの単独又は組合を含むこともできる。媒体とプログラム命令は特別に設計されたか、構成されたものであることもあり、又は、コンピューターソフトウェア分野の当業者に広く知られているか、入手することができるものであることもある。コンピューターで読み取り可能な媒体はハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープのような磁気媒体と、CD-ROMディスクとDVDのような光媒体と、ROM、RAM、フラッシュメモリーのようにプログラム命令を格納し、且つ遂行するために特別に構成されたハードウェアデバイスなどを含む。プログラム命令としては、コンパイラによって生成された機械コード及び翻訳機を使ってコンピューターによって実行することができる高級コードが含まれたファイルを含む。上述したハードウェアデバイスは上記動作及び方法を遂行するために1つ又はその以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成するか、又はその逆に構成することができる。また、コンピューターで読み取り可能な記録媒体はネットワークを通じて連結されたコンピューターシステムの間に分散されることができ、コンピューターで読み取り可能なコード又はプログラム命令は、分散された形態で実行されることができる。
【0051】
以上のように、多様な事例を説明したが、これに限られず、多様に変形して実施することができる。例えば、前述した技法などが異なる順序で遂行されるか、及び/又は、記述したシステムに用いられた部品、アーキテクチャー、デバイス又は回路が他の方法で組合されたり、及び/又は他の部品やそれらの均等物で代替又は補充されても所望する結果が得られる。よって、その他のイムプリメンテーションは本発明の請求項の範囲に含まれる。
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