特許第6137871号(P6137871)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6137871中央制御で調節されるレベリング・ボードを備えた作業機械
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6137871
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】中央制御で調節されるレベリング・ボードを備えた作業機械
(51)【国際特許分類】
   A01B 33/06 20060101AFI20170522BHJP
   A01B 33/16 20060101ALI20170522BHJP
   A01B 35/04 20060101ALI20170522BHJP
   A01B 49/06 20060101ALI20170522BHJP
【FI】
   A01B33/06 A
   A01B33/16
   A01B35/04 A
   A01B49/06
【請求項の数】13
【外国語出願】
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-37200(P2013-37200)
(22)【出願日】2013年2月27日
(65)【公開番号】特開2013-172715(P2013-172715A)
(43)【公開日】2013年9月5日
【審査請求日】2016年2月26日
(31)【優先権主張番号】1251757
(32)【優先日】2012年2月27日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】591090851
【氏名又は名称】クーン ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】KUHN SOCIETE ANONYME
(74)【代理人】
【識別番号】100092277
【弁理士】
【氏名又は名称】越場 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100155446
【弁理士】
【氏名又は名称】越場 洋
(72)【発明者】
【氏名】エルヴェ テジャン
(72)【発明者】
【氏名】ミシェル ランハルト
(72)【発明者】
【氏名】ミシェル フリシュ
【審査官】 中澤 真吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭60−019407(JP,A)
【文献】 仏国実用新案証公開第02485869(FR,A3)
【文献】 特開2010−252729(JP,A)
【文献】 特開2006−055113(JP,A)
【文献】 実公昭48−035693(JP,Y1)
【文献】 米国特許第04088083(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 34/00−34/01
A01D 34/412−34/90
A01D 42/00−42/08
A01B 33/16
A01B 35/04
A01B 49/06
B27B 25/00−33/20
B23D 45/00−65/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業ツール(3)を支持する横断ビーム(2)と、基準部材(4)と、作業ツール(3)と基準部材(4)との間に延びているレベリング・ボード(5)とを有し、このレベリング・ボード(5)が作業ツール(3)に対して垂直方向位置が調節できる土壌作業機械(1)において、
レベリング・ボード(5)が中央制御化した垂直方向調整を実行するための調整装置(12)によって駆動される制御バー(10)を有し、この制御バー(10)の回転運動をレベリング・ボード(5)の並行運動に変える手段(11)とを有し、この手段(11)がアーム(15)を有し、このアームの一端が制御バー(10)に剛体固定され、その他端がレベリング・ボード(5)とリンク結合していることを特徴とする土壌作業機械(1)。
【請求項2】
制御バー(10)が土壌作業機械(1)の幅に略等しい長さを有する請求項1に記載の土壌作業機械。
【請求項3】
上記手段(11)によってレベリング・ボード(5)の調整レンジで連続的に垂直方向に調整できる請求項1または2に記載の土壌作業機械。
【請求項4】
上記手段(11)によってレベリング・ボード(5)の垂直方向を2方向でブロッキングできる請求項1〜3のいずれか一項に記載の土壌作業機械。
【請求項5】
レベリング・ボード(5)の各端部に上記手段(11)を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の土壌作業機械。
【請求項6】
上記アーム(15)が長孔(16)を備え、この長孔(16)中をラグ(17)が移動し、ラグ(17)はレベリング・ボード(5)にリンク結合している請求項1〜5のいずれか一項に記載の土壌作業機械。
【請求項7】
案内装置(14)によってレベリング・ボード(5)の略垂直移動を案内できる請求項1〜のいずれか一項に記載の土壌作業機械。
【請求項8】
上記調整装置(12)と上記案内装置(14)とが分離している請求項1〜のいずれか一項に記載の土壌作業機械。
【請求項9】
上記調整装置(12)が案内装置(14)に対してオフセットした(ズレた)状態で制御バー(10)に固定さている請求項またはに記載の土壌作業機械。
【請求項10】
上記調整装置(12)が土壌作業機械(1)の横方向端部近傍に位置している請求項1〜のいずれか一項に記載の土壌作業機械。
【請求項11】
上記調整装置(12)が水平軸を有する第1関節接合(19)を介して基準部材(4)に固定され且つ水平軸を有する第2関節接合(21)を介して制御バー(10)に固定されている請求項1〜のいずれか一項に記載の土壌作業機械。
【請求項12】
上記調整装置(12)によって第1関節接合(19)と第2関節接合との間のスペースを変えることが可能である請求項11に記載の土壌作業機械。
【請求項13】
レベリング・ボード(5)が基準部材(4)上に載置されている請求項1〜12のいずれか一項に記載の土壌作業機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に農業機械、特に、土壌作業するための農業機械に関するものである。
本発明は、作業ツールを支持した横断ビームと、基準部材と、作業ツールと基準部材との間に延びたレベリング・ボードとを有し、レベリング・ボードは作業ツールに対して垂直に調節可能である、土壌作業機械に関するものである。
【背景技術】
【0002】
このタイプの土壌作業機械は公知で、例えば土壌作業ツールを支持した横断ビームを有するロータリハローがある。前進方向に見て作業ツールの後方にはレベリング・ボード(levelling board)と、従動ローラー(follower)とが配置されている。レベリング・ボードは作業ツールと従動ローラーとの間に延びている。このレベリング・ボードは垂直方向に調節自在な状態でシャシーに取付けられていて、作業ツールに対して上下に移動できる。そのためレベリング・ボードは案内装置を介してシャシーに取付けられている。一般に、作業ツールの深さ方向は従動ローラーに対して調整され、深さ調整をした後にはレベリング・ボードの高さを合わせなければならない。
【0003】
特許文献1(フランス特許第FR 2947984号公報)にはレベリング・ボードと従動ローラーとの間を結合することができる連結装置を使用した土壌作業機械が記載されている。この装置では作業深さを調整するとレベリング・ボードの高さが自動的に調整される。この場合、レベリング・ボードは横断ビーム上に載置されており、従って、その高さは作業ツールに対して調節できる点に注意されたい。レベリング・ボードの垂直方向の案内は横断ビームにリンクされた上記案内装置によって確実に行われる。従って、作業ツールに対して高さを合わせる必要が生じた場合、例えば作業ツールが磨耗した場合には、作業者は機械の両側でそれぞれ調整しなければならない。レベリング・ボードには案内レール上に配置された複数の孔を有している。上記の調整を実行する時には作業者が偏心レバーの形をした補助手段を使用し、先ず最初に、連結装置のボルトを取り外すことができるようになるまで補助手段を旋回させる。その後に補助手段をさらに大きく旋回させて次の孔にボルトを設置する。レベリング・ボードが所望位置に達するまでこの作業を繰返す。この調整作業は、レベリング・ボードの垂直移動がブロッキングされるのを防ぐために、土壌作業機械の両側で左右交互には実行しれなければならない。この作業は一段ずつ実行しなければならないため時間がかかり、しかも、一人で実行するのが難しい。さらに、機械中央部分の高さでのアクセスがほとんどできない折り畳み式の農業機械の場合にはこの種の作業は実施が不可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】フランス特許第FR2947984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は上記の欠点を解決することにある。
本発明は特に、調整が簡単なレベリング・ボードを有する土壌作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのための本発明の重要な特徴は、レベリング・ボードが中央制御化した垂直方向調整を実行するための調整装置によって駆動される制御バーを有し、この制御バーの回転運動をレベリング・ボードの並行運動に変える手段とを有する点にある。
この特徴によってレベリング・ボードの垂直方向の調整を機械の単一の側部で実行でき、しかもその操業を簡単に実行できる。従って、使用者が上記のような多くの物理作業をする必要はない。また、レベリング・ボードの高さ調節は連続的に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の土壌作業機械の側面図。
図2】上記土壌作業機械の上側斜視図。
図3】前方から見たレベリング・ボードの一部の拡大斜視図。
図4】3/4背面から見たレベリング・ボードの図。
図5】レベリング・ボードの側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上記以外の本発明の他の特徴および利点は添付図面を参照した以下の実施例の説明からより良く理解できよう。しかし、本発明が下記の説明に限定されるものではない。
【0009】
本発明の農業機械は種床(seed bed)を作るための土壌作業機械(1)である。 [図1]に示した土壌作業機械(1)は横断ビーム(2)と、作業ツール(3)と、基準部材(4)と、レベリング・ボード(5)とを特に有している。この土壌作業機械(1)は、それを移動可能にするためにトラクタ(図示せず)に対して3点で連結された装置を備えたフレーム(6)をさらに有している。トラクタは移動でき、矢印(A)で示した前進方向に沿って農業機械(1)を駆動させることができる。以下の記載で「前部」、「後部」および「前方」、「後方」という用語は上記の前進方向(A)に対して定義される。
【0010】
図2]は土壌作業機械の斜視図である。この図には横部デフレクターは図示しておらず、また、左側のビーム(2)と基準部材(reference member)(4)との間の連結アームも示していない。ビーム(2)は前進方向(A)に対して横断方向に延び、作業ツール(3)を支持しているということは理解できよう。基準部材(4)は作業ツール(3)の後方に配置されている。この基準部材(4)は土壌の表面を検出し、作業ツール(3)の深さを制御するのに使う。レベリング・ボード(5)は作業ツール(3と基準部材(4)との間に延びている。レベリング・ボード(5)は作業ツール(3)によって投げ上げられた土塊(クロッド)を打ち砕いて粉砕する役目をする。それによって、土塊が十分に小さくなって、それから逃げることができるようになるまで土塊を作業ツール(3)のリーチ内に保持することができる。レベリング・ボード(5)は、土壌作業機械(1)の幅全体に延び、作業ツール(3)の列全体で土塊を保持する、従って横断ビーム(2)とほぼ平行である。土塊が作業ツール(3)を通過すると、レベリング・ボード(5)が土壌の表面を加工する。レベリング・ボード(5)は異なるタイの土壌および作業条件に対して作業ツール(3)に対して垂直方向に調節できるようになっている。特に、作業ツール(3)が磨耗した場合、この調整を行うことでレベリング・ボード(5)の垂直方向位置を再整理することができる。
【0011】
図1]および[図2]に示す実施例の土壌作業機械(1)はシード・ベッドを作るためのロータリハロー(harrow)である。これは土壌表面をルーズにし、表面を平らにする役目をする。作業ツール(3)はローター(7)に放射状に取付けられ、作業時にはほぼ垂直な軸線の周りを旋回できる。これらは、作業部と連結部とで構成され、連結部は好ましくはほぼ垂直方向に延びて、全体として湾曲形状になる。作業ツール(3)はブレードまたは歯である。横断ビーム(2)上に配置された駆動部材(図示せず)は例えばトラクタの動力取出し部からの回転運動をローター(7)へ伝える役目をする。ロータリハローは前進方向を横断する方向に列を形成して相互に並んで配置された複数のローター(7)を有している。
【0012】
図示した基準部材(4)は表面の土塊の寸法を小さくして作業ツール(3)の動作を改良する役目をするローラーである。このローラーは土を軽くタンピングし、表面を平らにし、崩すことで作業ツール(3)の動作を補完する役目をする。このローラーを用いることで作業ツールの深さを正確にコントロールすることができる。ローラーは横断方向、好ましくは前進方向(A)に対して垂直に延びた縦軸(8)の周りを回転することができる。このローラーはほぼ円柱形のコア(9)から成り、その表面には土塊を崩す動作を完結させるためのクラウンが等距離に設けられている。すなわち、これはパッカーローラである。各種床のラインを個別かつ正確にタンピングする必要のある場合にはリング・ローラー形の基準部材(4)が使用することができる。どのタイプの基準部材を採用するかは土壌のコンシステンシー(硬さ)に従う。ローラーが詰まる場合には作業ツール(3)の規則的な有効作業深さを確保するために少なくとも一つの深さ制御リングに代えることができる。
【0013】
本発明の重要な特徴は、レベリング・ボード(5)が中央制御された垂直調整を実行するための制御バー(10)と、この制御バー(10)の回転運動をレベリング・ボード(5)の移動運動に変換させる手段(11)とを有する点にある。この特徴によって、レベリング・ボード(5)の垂直位置の調整を土壌作業機械(1)の一つの片側だけで実行できる。制御バー(10)は調整装置(12)によって駆動される。すなわち、垂直位置の調整を単一動作で実行でき、一人の作業者が容易に実行できる。制御バー(10)および上記手段(11)を用いることで垂直位置の調整を連続的に実行することができる。
【0014】
図3]はレベリング・ボード(5)が基準部材(4)に載置されていることを示している。レベリング・ボード(5)は基準部材(4)に対して上下でき、作業ツール(3)に対してその高さを調節することができる。制御バー(10)の長さは土壌作業機械(1)の幅にほぼ対応する。従って、制御バー(10)を、単一の位置で制御でき、レベリング・ボード(5)の高さを中央制御できる。[図2]の実施例では調整が土壌作業機械(1)の左側で実行するようになっている。
【0015】
図4]はレベリング・ボード(5)の両端を示しているレベリング・ボード(5)は2つのスライド(13)を有し、各スライド(13)は案内装置(14)と係合している。各スライド(13)はレベリング・ボード(5)の各端部に配置されている。案内装置(14)を用いることでレベリング・ボード(5)がほぼ垂直に運動するのを案内することができる。案内装置(14)は基準部材(4)に載置されている。このような案内方法にすることでレベリング・ボード(5)と基準部材(4)との間またはレベリング・ボード(5)と作業ツール(3)との間が干渉するのを防止することができる。中央制御するために2つのスライド(13)を同時に上下させる。それによって案内装置(14)中でのスライド(13)の固着を防ぐことができる。レベリング・ボード(5)は、種床から十分に逃げ且つ均一な種床が作れるまで、その全長にわたって、作業ツール(3)の範囲内で土塊を保持することができる。
【0016】
制御バー(10)の調整装置(12)の位置は、レベリング・ボード(5)の案内装置(14)から離すのが有利である。調整装置(12)は土壌作業機械(1)の任意の位置、好ましくは使用者が容易にアクセスできる位置に配置することができる。調整装置(12)の位置が案内装置(14)によって製薬されることはない。調整装置(12)を土壌作業機械(1)の横側端部近くに配置することで、使用者は完全に安全に工藤を行うことができる。[図2]および[図3]では調整装置(12)は左側に位置しており、調整装置(12)はスクリュープロップ(screw prop)から成る。垂直に調整することによって、土の流れがレベリング・ボード(5)上に投げ付けられるように、レベリング・ボード(5)は土壌の種類および作業深さに合わせることができる。レベリング・ボード(5)の下側端縁と地面との間には充分なスペースを維持して、基準部材(4)に向かって土が流れることができるようにする。あるいは、図示していないが、調整装置(12)をジャッキで作り、トラクタの運転室からレベリング・ボード(5)の高さを変更できるようにすることもできる。
【0017】
図3]〜[図5]では、調整装置(12)が制御バー(10)に作用したときにレベリング・ボード(5)の高さを細かく、連続的に調整できるようにする手段(11)が設けられている。この手段(11)はレベリング・ボード(5)の高さを2方向にロックして、大量の土壌によって大きな応力が生じた場合でも、レベリング・ボード(5)を調整された高さの作業位置に維持することができる。この手段(11)は少なくとも一つのアーム(15)を有する。このアーム(15)の一端は制御バー(10)に剛体固定され、その他端はレベリング・ボード(5)とリンク結合している。レベリング・ボード(5)とリンク結合した端部には長孔(16)が形成されており、この長孔(16)中にラグ(17)が可動に挿入されている。ラグ(17)はレベリング・ボード(5)とリンク結合している。レベリング・ボード(5)は制御バー(10)を介して手段(11)によって保持される。上記のラグ(17)はスライド(13)に挿入された挿入部材である。ラグ(17)の直径は長孔(16)の直径に対応し、ラグ(17)は長孔(16)中を移動できる。作業のためにレベリング・ボード(5)を2つの方向(上方および下方)にブロッキングするのは長孔(16中のラグ(17)である。アーム(15)はピンによってラグ(17)にロックされる。長孔(16)はレベリング・ボード(5)が充分な垂直材調整範囲を移動できるようにするだけの長さを有している。図示した実施例では手段(11)はレベリング・ボード(5)の各端部の所で延びている。
【0018】
図5]を見ると、調整装置(12)は、案内装置(14)に対してオフセットする(ズレる)ように制御バー(10)が固定されている。基準部材(4)は調整装置(12)を支持するための支持体(18)を有する。調整装置(12)は第1関節接合(19)を介して支持体(18)に関節接合している。第1関節接合(19)はほぼ水平で前進方向(A)に対して直角な軸線を有している。支持体(18)はさらに制御バー(10)の回転ガイド(20)も有している。調整装置(12)は第2関節接合(21)を介して制御バー(10)に接続している。第2関節接合(21)はほぼ水平で前進方向(A)に対して直角な軸線を有している。第2関節接合(21)は制御バー(10)に剛体固定された他のアーム中に配置されている。この調節装置(12)を用いることによって、第1関節接合(19)と第2関節接合(21)との間のスペースを変更することができ、制御バー(10)に回転運動をさせることができる。制御バー(10)のこの回転でレベリング・ボード(5)の高さを変えることができる。第2関節接合(21)は第1関節接合(19)に対して垂直に延びている。
【0019】
レベリング・ボード(5)は基準部材(4)上に載置するのが有利である。そうした配置にすることよって、基準部材(4)に対する作業ツール(3)の作業深さが調整されるので、垂直方向の調整頻度を減らすことができる。レベリング・ボード(5)の高さは作業深さが変わった時に自動的に合わせられる。
【0020】
図示した例では、レベリング・ボード(5)は少なくとも2つのスライド(13)を介して基準部材(4)に固定されている。スライド(13)は案内装置(14)と常に係合している。図示していない実施例では、レベリング・ボード(5)の作業幅が長い場合、レベリング・ボード(5)を例えば3つのスライド(3)で案内し、2つのスライド(13)はレベリング・ボード(5)の両端近傍に配置し、1つのスライドはレベリング・ボード(5)の中心から延ばす。各スライド(13)は上記手段(11)を介して制御バー(10)に接続する。
【0021】
本発明農業機械は剛体なリジッド機械にするか、少なくとも2つの部分に折り曲げることができる折畳式機械にすることができる。リジッド機械の場合、使用者は調整装置(12)の位置を横断ビーム(2)の一方の位置またはその反対位置に選択できる。折畳式機械の場合には横断ビーム(2)を少なくとも2つの部分で作り、各部分に調整装置(12)を備える。この場合、機械の中央部分へ容易にアクセスできないには、調整装置(12)を各部分の外側に配置する。
【0022】
本発明が上記の説明および添付図面に記載のものに限定されない、ということは理解できよう。特許請求の範囲を逸脱しない限り、変更が可能である。特に、各要素の構造または数を変えたり、行目樹的均等物に置換することができる。
図1
図2
図3
図4
図5