特許第6137966号(P6137966)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6137966
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】シャツ仕上げ機
(51)【国際特許分類】
   D06F 73/00 20060101AFI20170522BHJP
【FI】
   D06F73/00 103B
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-141263(P2013-141263)
(22)【出願日】2013年7月5日
(65)【公開番号】特開2015-12985(P2015-12985A)
(43)【公開日】2015年1月22日
【審査請求日】2016年6月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】504435818
【氏名又は名称】株式会社三幸社
(74)【代理人】
【識別番号】100084571
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 玄陽
(72)【発明者】
【氏名】打越 満幸
【審査官】 遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−236642(JP,A)
【文献】 特開2006−000430(JP,A)
【文献】 特開昭61−033700(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00170106(EP,A1)
【文献】 特開2007−117323(JP,A)
【文献】 特開昭62−254800(JP,A)
【文献】 実公昭46−020077(JP,Y1)
【文献】 特許第4409522(JP,B2)
【文献】 米国特許第4199088(US,A)
【文献】 特開2009−153642(JP,A)
【文献】 特開2009−028126(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 73/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャツを着せるための人体型と、この人体型の両側に配置されて駆動手段で人体型の側方に傾倒しシャツの袖を牽引する左右一対の支持腕とを備え、この支持腕の上部に、フレームが人体型の前後方向に沿った軸を中心に正逆方向に回転自在に設けられ、このフレームに、袖の先端部をセットするための下鏝と、この下鏝の上面を押圧して袖の先端部をプレス仕上げするための上鏝とが設けられ、またこのフレームの回転角を、支持腕の回動に連れて下鏝の先端が人体型の肩口に向く状態に規制するバーが人体型の両側に設けられているシャツ仕上げ機であって、上記の支持腕の高さを変更する昇降動作機構が人体型の後側に設けられ、この昇降動作機構が、上記の支持腕の下端が取り付けられている動作部と、この動作部を昇降させる駆動装置と、この駆動装置で昇降する動作部を上下方向に案内するガイド部とで形成され、上記のバーの長さが支持腕の高さに応じて調節可能に形成され、このバーの下端と、上記の支持腕の駆動手段が、上記の動作部に設けられていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
【請求項2】
請求項1記載のシャツ仕上げ機であって、駆動装置が、人体型の後側に、垂直に設けられている一台のシリンダーで形成され、このシリンダーで支持腕の高さが高い状態と低い状態の二段階に変更可能に形成されていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
【請求項3】
請求項1又は2記載のシャツ仕上げ機であって、バーが、棒状の本体部と、この本体部に直線状に連結されているシリンダーとで形成されていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯したワイシャツ等のシャツをプレス仕上げするためのシャツ仕上げ機に関し、更に詳しくは人体型にシャツを着せた状態で、シャツの皺を除去できるよう形成したシャツ仕上げ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の仕上げ機としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
この従来機は、シャツを着せるための人体型と、この人体型の両側に配置されて駆動手段で人体型の側方に傾倒しシャツの袖を牽引する左右一対の支持腕とを備えて形成されている。
【0003】
そして、従来機は、支持腕の上部に、フレームが人体型の前後方向に沿った軸を中心に正逆方向に回転自在に設けられている。またこの従来機は、フレームに、袖の先端部をセットするための下鏝と、この下鏝の上面を押圧して袖の先端部をプレス仕上げするための上鏝とが設けられ、フレームの回転角を、支持腕の回動に連れて下鏝の先端が人体型の肩口に向く状態に規制するバーが人体型の両側に設けられている。
【0004】
ところで、袖は、傾斜角やデザインが、微妙に異なるのが通例である。例えばワイシャツは、図8に示されるように、袖の傾斜角が、緩いタイプA(一般的に米国に多いため、以下、「米国型」という)と、急なタイプB(一般的に欧州に多いため、以下、「欧州型」という)とに分けられる。
【0005】
而して、クリーニング工場に持ち込まれる洗濯物の中には、米国型のシャツも、欧州型のシャツも混在しているのが通例である。従って、この種の仕上げ機は、袖の傾斜角が異なる場合でも、一台で柔軟に対応できるよう形成されているのが望ましい。
【0006】
しかるに、従来機は、支持腕の高さ、即ち、袖の先端部をセットするための下鏝の高さが決められていた。換言すると、従来機は、シャツの袖の角度が異なっても、支持腕が同じ高さで回動して袖を牽引する構造であった。
【0007】
そのため、例えば米国型のシャツに合せて支持腕の傾斜角が設定されている従来機で、欧州型のシャツを処理すると、袖をバランスよく牽引できなかった。
その結果、従来機の場合は、袖の一部に引き攣れや弛みを発生させたから、従来機によると、例えば米国型や欧州型のシャツを、一台で綺麗に仕上げることができない、という問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第4409522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような従来品の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の解決しようとする技術的課題は、左右一対の支持腕を備えて形成されているシャツ仕上げ機において、シャツの袖の傾斜角が異なる場合でも、一台で柔軟に対応して袖を綺麗に仕上げることができるよう形成したシャツ仕上げ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本発明は、図1等に示されるように、シャツ1を着せるための人体型2と、この人体型2の両側に配置されて駆動手段3で人体型2の側方に傾倒しシャツ1の袖1aを牽引する左右一対の支持腕4とを備え、この支持腕4の上部に、フレーム5が人体型2の前後方向に沿った軸6aを中心に正逆方向に回転自在に設けられ、このフレーム5に、袖1aの先端部をセットするための下鏝7と、この下鏝7の上面を押圧して袖1aの先端部をプレス仕上げするための上鏝8とが設けられ、またこのフレーム5の回転角を、支持腕4の回動に連れて下鏝7の先端が人体型2の肩口に向く状態に規制するバー9が人体型2の両側に設けられているシャツ仕上げ機であって、上記の支持腕4の高さを変更する昇降動作機構10が人体型2の後側に設けられ、この昇降動作機構10が、上記の支持腕4の下端が取り付けられている動作部10aと、この動作部10aを昇降させる駆動装置10bと、この駆動装置10bで昇降する動作部10aを上下方向に案内するガイド部10cとで形成され、上記のバー9の長さが支持腕4の高さに応じて調節可能に形成され、このバー9の下端と、上記の支持腕4の駆動手段3が、上記の動作部10aに取り付けられていることを特徴とする(請求項1)。
【0011】
而して、この場合、本発明は、駆動装置10bが、人体型2の後側に、垂直に設けられている一台のシリンダーで形成され、このシリンダーで支持腕4の高さが高い状態と低い状態の二段階に変更可能に形成されているのが好ましい(請求項2)。
なぜならこれによると、左右の支持腕4ごと駆動装置10bを設ける場合に比べ、構造を簡単化でき、部品コストを低減できるからである。また支持腕4の高さを二段階に変更できるため、これによると、シャツ1が米国型でも欧州型でも、一台で容易に対応できるからである。
【0012】
また本発明は、図2等に示されるように、バー9が、棒状の本体部9aと、この本体部9aに直線状に連結されているシリンダー9bとで形成されているのが好ましい(請求項3)。
なぜならこれによると、バー9の長さ調節を、少ない部品で、且つ簡単な構造で実現できるからである。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、このようにシャツの袖の傾斜角に応じて、支持腕の高さを変更可能に形成されている。
従って、本発明の場合は、袖の一部に引き攣れや弛みを発生させることなく、支持腕で袖をバランスよく牽引できるから、これによれば、洗濯物の中に袖の傾斜角が異なるシャツが混じっていても、本発明品の一台で、袖を綺麗に仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の仕上げ機の好適な一実施形態を示す要部正面図である。
図2】同上仕上げ機の要部背面図である。
図3】同上仕上げ機の要部拡大背面図である。
図4】同上仕上げ機の要部拡大斜視図である。
図5】同上仕上げ機の要部拡大斜視図である。
図6】同上仕上げ機の作用を説明するための要部背面図である。
図7】同上仕上げ機の作用を説明するための要部背面図である。
図8】シャツの袖の傾斜角の違いを説明するための要部正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に従って説明する。
本発明の仕上げ機は、図1等に示されるように、シャツ1を着せるための人体型2(人体の上部を模した型)と、この人体型2の両側に配置されて駆動手段3で人体型2の側方に傾倒しシャツ1の袖1aを牽引する左右一対の支持腕4とを備えて形成されている。本発明の場合、人体型2の内部は排気され、シャツ1の前後の身頃は、人体型2の表面に吸着可能に形成されている。駆動手段3は、この実施形態ではシリンダーである。
【0016】
本発明は、支持腕4の上部に、フレーム5が人体型2の前後方向に沿った軸6aを中心に正逆方向に回転自在に設けられている。また本発明は、このフレーム5に、袖1aの先端部をセットするための下鏝7と、この下鏝7の上面を押圧して袖1aの先端部をプレス仕上げするための上鏝8とが設けられている。
【0017】
また本発明は、フレーム5の回転角を、支持腕4の回動に連れて下鏝7の先端が人体型2の肩口に向く状態に規制するバー9が、人体型2の両側に設けられている。このバー9は、支持腕4が傾倒したり引き起こされるとき、下鏝7の先端が、袖1aの内面の上側を突き上げたり、内面に接触して生地を傷めたり、生地に皺を付けることを防止するためのものである。
【0018】
このバー9の上端は、フレーム5の所定箇所に回転可能に取り付けられている。またこのバー9は、図2図3等に示されるように、棒状の本体部9aと、この本体部9aに直線状に連結されているシリンダー9bとで形成されている。そして、バー9は、左右の支持腕4ごと、人体型2の左右側に、夫々傾斜状に設けられている。
【0019】
また本発明は、上記の支持腕4の高さを変更する昇降動作機構10(図1図5参照)が、人体型2の後側に設けられている。この昇降動作機構10は、上記の支持腕4の下端が回転可能に取り付けられている動作部10aと、この動作部10aを昇降させる駆動装置10bと、この駆動装置10bで昇降する動作部10aを上下方向に案内するガイド部10cとで形成されている。
【0020】
上記の駆動装置10bは、この実施形態では一台のシリンダーで形成され、人体型2の後側の支柱11の下部内に、垂直に設けられている。駆動装置10bとしてのシリンダーは、この実施形態では支持腕4の高さを、高くする状態と低くする状態の二段階に変更可能に形成されている。この支持腕4の高さは、米国型と欧州型のシャツ1の両方に対応できるよう、適宜選定される。
【0021】
また支持腕4の高さを切り換えるためのスイッチ12a、12b(図1参照)は、この実施形態では前側のプレス鏝13の前面の所定位置に設けられている。12aは支持腕4を高くするスイッチであり、12bは支持腕4を低くするスイッチである。
【0022】
スイッチ12a、12bは、支持腕4の移動方向が明確になるよう、上向きの三角形と下向きの三角形に形成され、プレス鏝13の前面のほぼ中央に設けられている。
従って、この実施形態の本発明機によると、袖1aの傾きに合せて支持腕4の高さ変更を、作業者は、楽な姿勢で迅速にできるものである。なお、前側のプレス鏝13は、左右方向にスライド可能に設けられている。
【0023】
また図5に示されるように、ガイド部10cは、左右一対のガイド10c1と、このガイド10c1に係合して上下動するスライド部材10c2と、このスライド部材10c2が内面に固着されているカバー10c3とで形成されている。
【0024】
ガイド10c1は、支柱11の前面に、縦向きに且つ平行状に取り付けられている。スライド部材10c2は、ガイド10c1の上下位置に、左右一対状に配置されている。またカバー10c3は、動作部10aに固定されている。
従って、駆動装置10bとしてのシリンダーのロッドが伸縮すると、ガイド10c1に案内されて、スライド部材10c2、カバー10c3、及び動作部10aが一緒に昇降する。
【0025】
また上記のバー9の下端と、上記の支持腕4の駆動手段3は、上記の動作部10aに取り付けられている。即ち、バー9の下端は、動作部10aの端部に、人体型2の前後方向に沿った軸6b(図5参照)を中心に正逆方向に回転するよう取り付けられている。
【0026】
また支持腕4の駆動手段3としてのシリンダーは、図3等に示されるように、先端が支持腕4に、基端が動作部10aの上部に、人体型2の前後方向に沿った軸6c、6dを中心に回動可能に取り付けられている。これにより、支持腕4、動作部10a、バー9、及び駆動手段3は、一緒に上下動する。
【0027】
また動作部10aは、図3等に示されるように、支持腕4の傾倒時の急降下を抑えると共に、引き起こし時の動きを補助するコイルバネ14を備えて形成されている。コイルバネ14は、支持腕4の下端に起立状に接続されている棒15に嵌め挿され、棒15に固定されている鍔16と、動作部10aの仕切板17との間に設けられている。
【0028】
このように動作部10aが、コイルバネ14を備えて形成される場合は、支持腕4の傾倒時に、駆動手段3に加わる負荷を軽減でき、また支持腕4の引き起こしを小さい力で楽にできるものである。
即ち、駆動手段3のロッドが伸びて支持腕4が傾倒すると、コイルバネ14の弾発力に抗して支持腕4の下端が棒15と一緒に持ち上がり、コイルバネ14を鍔16が圧縮する。従って、このコイルバネ14の弾発力で、支持腕4の急激な傾倒動作が、防止される。
【0029】
また駆動手段3のロッドが収縮すると、支持腕4が引き起こされる。すると、支持腕4の下端が棒15と一緒に下げられ、コイルバネ14が復元する。そして、このコイルバネ14の弾発力が、支持腕4の引き起こしを補助するものである。
【0030】
なお、図1において、18は、支柱11の上端に設けられている肩用のプレス鏝である。また19は、半袖用のクランプ装置である。このクランプ装置19は、フレーム5に設けられている。本発明の仕上げ機は、スチームと熱風を、人体型2の内部から肩口を介してシャツ1の袖1aの中に供給可能に形成されている。
【0031】
また図2図5等において、20は、シャツ1の後側をプレスする鏝である。この後側のプレス鏝20は、支柱11と人体型2の間に配置され、支柱11に横向きに設けられているシリンダー21(図2参照)で進退動作する。
【0032】
次に、この実施形態に係る本発明の作用を説明する。
先ず、作業者は、図1に示されるように、シャツ1を人体型2にセットする。次に、作業者は、駆動手段3のスイッチを入れ、ロッドを収縮させる。これにより、支持腕4が、人体型2の傍に配置される。
【0033】
この状態で作業者は、先ず、人体型2に向かって左側の袖1aの先端部を、左側の支持腕4の下鏝7に嵌め挿して固定する。そして作業者が、始動スイッチを入れると、肩用のプレス鏝18が下降し、シャツ1の両肩をプレスする。また同時に、前側のプレス鏝13が、人体型2の前にスライドして配置される。そこで作業者は、人体型2に向かって右側の袖1aの先端部を、右側の支持腕4の下鏝7に嵌め挿して固定する。
【0034】
次に、前側のプレス鏝13と、後側のプレス鏝20が、シャツ1の前後をプレスし、同時に上鏝8が下降回動し、袖1aの先端部をプレスする。すると、シャツ1の袖1aに熱風が一定時間だけ供給され、その結果、袖1aが膨張し、袖1aの皴が除去される。
【0035】
而して、本発明は、この際に、シャツ1の袖1aが米国型の場合は、作業者が、支持腕4を高くするスイッチ12aを入れる。
すると、駆動装置10bとしてのシリンダーのロッドが伸び、支持腕4が、動作部10a、バー9、及び駆動手段3と一緒に上昇し、所定の高さHに配置される(図6参照)。
従って、袖1aの先端部がセットされている下鏝7が高く配置され、袖1aの角度が矯正される。
【0036】
この場合、バー9は、シリンダー9bのロッドが少し伸び、全長が僅かに長くなる。これにより、下鏝7の先端が、支持腕4の回動に連れ、人体型2の肩口に向く状態に矯正される。米国型のシャツ1の場合は、このようにして袖1aを持ち上げ、支持腕4で牽引して仕上げるものである。
【0037】
また作業者は、シャツ1の袖1aが欧州型の場合は、支持腕4を低くするスイッチ12bを入れる。すると、支持腕4が高く配置されている場合は、駆動装置10bとしてのシリンダーのロッドが収縮する。その結果、支持腕4が、動作部10a、バー9、及び駆動手段3と一緒に下降し、所定の高さHに配置される(図7参照)。
【0038】
これにより、支持腕4と共に、下鏝7の位置が低くなり、袖1aが引き下げられ、袖1aの角度が矯正される。またバー9は、下鏝7の先端が、支持腕4の回動に連れ、人体型2の肩口に向くよう、シリンダー9bのロッドが収縮し、全長が短くなる。
【0039】
而して、熱風は設定時間に至ると、供給が止まる。すると、前後のプレス鏝13が人体型2から離され、前側のプレス鏝13は右側方に退避する。同時に肩用のプレス鏝18が上昇して復帰する。また上鏝8が上方に回動し、袖1aの先端部の固定状態が解除される。この実施形態の本発明品は、これらの動作がプログラムで自動制御されている。
【0040】
そして、一連の動作が終了したら、作業者は、人体型2からシャツ1を脱がせて取り外す。これにより本発明は、シャツ1の袖1aが、米国型でも欧州型でも、本発明品の一台だけで、袖1aを綺麗に仕上げることができる。
【0041】
以上の処において、本発明は、支持腕4の高さを二段階に変更する場合に限定されるものではない。即ち、本発明は、シャツ1の袖1aの傾きに応じて、多段階に変更可能に形成されているのでも良い。
【0042】
また本発明は、昇降動作機構10を構成する駆動装置10bや、支持腕4の駆動手段3が、シリンダーに代え、例えばモータで構成されているのでも良い。またバー9は、シリンダー9bに代え、モータ等で長さ調節が可能になるよう形成されているのでも良い。
【符号の説明】
【0043】
1 シャツ
1a 袖
2 人体型
3 駆動手段
4 支持腕
5 フレーム
6a 軸
7 下鏝
8 上鏝
9 バー
10 昇降動作機構
10a 動作部
10b 駆動装置
10c ガイド部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8