(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
円筒状の回転体の側面に複数のガイドバーが等間隔で放射状に設けられた羽根車形をなし、複数の容器を搬送するコンベアの側部に、前記回転体の回転により各ガイドバーが前記コンベア内を通過するように回転自在に配設された容器間隔調整手段と、
前記複数のガイドバーの先端が前記コンベアの搬送速度よりも低い所定の周速度で回転するように前記回転体の回転を制御する回転制御手段と、
を備え、前記コンベアで搬送される容器を前記ガイドバーに当接させた状態で下流側に案内することにより、前記複数の容器の容器間隔を所定の容器間隔に調整する容器間隔調整装置であって、
前記回転体の回転により円軌道上を移動する前記複数のガイドバーを当該円軌道の所定の位置で検出し、その検出信号に基づいて前記容器間隔調整手段の回転姿勢を検出する回転姿勢検出手段と、
前記コンベアの前記容器間隔調整手段の配設位置よりも上流側の所定の位置で当該コンベアにより搬送される容器を検出する容器検出手段と、
前記容器検出手段により前記容器が検出されたときに前記回転姿勢検出手段で検出される前記容器間隔調整手段の回転姿勢が、その後の姿勢変化で当該容器が前記ガイドバーの先端部に当接するときに回避すべき回転姿勢となる所定の回転姿勢であるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記容器検出時の前記容器間隔調整手段の回転姿勢が前記所定の回転姿勢であると判別されると、前記回転体の回転速度を一時的に変速する変速手段と、
を備えたことを特徴とする容器間隔調整装置。
前記変速手段は、前記回転体の回転速度を規定の速度から当該規定の速度よりも低い所定の低速度に減少させた後、当該規定の速度よりも高い所定の速度に上昇させ、その後に前記規定の速度に戻す変速制御を行う、請求項1に記載の容器間隔調整装置。
前記複数のガイドバーは、隣り合う2つのガイドバーの先端の間隔が前記容器を1個だけ収納する所定のサイズに設定されている、請求項1又は2に記載の容器間隔調整装置。
前記回避すべき回転姿勢は、前記容器が当接する前記ガイドバーの当接点が当該容器の中心と前記回転体の中心とを結ぶ直線上に位置することになる回転姿勢を含む所定の回転姿勢の範囲である、請求項1乃至3のいずれかに記載の容器間隔調整装置。
前記回避すべき回転姿勢は、前記容器が当接する前記ガイドバーの当接点が当該容器の中心と前記ガイドバーの支持点とを結ぶ直線上に位置することになる回転姿勢を含む所定の回転姿勢の範囲である、請求項5に記載の容器間隔調整装置。
前記コンベアの前記回転体の配設位置よりも下流側に当該コンベアの側縁に沿って配置され、側面に凹溝が前記所定の容器間隔で螺旋状に穿設されたスクリューコンベアを更に備え、
前記回転制御手段は、前記回転体の回転により前記ガイドバーで案内される容器が当該ガイドバーから放出されるタイミングと前記スクリューコンベアの凹溝が前記ガイドバーから放出された容器を受け取るタイミングが同期するように、前記回転体の回転を制御する、請求項1乃至6のいずれかに記載の容器間隔調整装置。
前記変速手段は、前記回転姿勢検出手段が前記ガイドバーを検出する周期よりも短い時間内で前記回転体の回転速度を規定の速度から当該規定の速度よりも低い所定の低速度に減少させた後、当該規定の速度よりも高い所定の速度に上昇させ、その後に前記規定の速度に戻す変速制御を行う、請求項7に記載の容器間隔調整装置。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0027】
図1は、本発明に係る容器間隔調整装置が適用される容器処理システムの概略構成を示す図(上から見た図)である。
図2は、容器間隔調整装置の構成を示す図である。
図3は、容器間隔調整機の構成を示す図で、(a)は上面図、(b)は(a)においてX方向から見た側面図である。なお、
図3(a)では、ガイドバー321Bの取り付け構造を分かり易くするため、上板3211を省略し、
図3(b)では、横中心線上の2つガイドバー321Bだけを描き、他のガイドバー321Bは省略している。
【0028】
容器処理システム1は、多数の容器Bを所定の容器間隔D
I[mm]で一列に搬送しながら各容器Bに所定の処理を行う容器処理部2と、この容器処理部2に多数の容器Bを所定の容器間隔D
Iで一列に並べて供給する容器供給部3と、この容器供給部3に容器Bを充填する容器充填部4とを含む。容器Bは、ガラス瓶やPETボトル等のボトルタイプの容器である。容器処理部2は、例えば、各容器Bに薬剤や飲料水等の商品を充填したり、各容器Bの胴体に商品ラベルを装着したりする処理部である。以下の説明では、容器Bの胴体に商品ラベルを装着する容器処理部を例に説明する。
【0029】
容器供給部3は、ランダムな容器間隔D
B(隣り合う2つの容器Bの中心を結ぶ距離)で多数の容器Bを立てた状態で一列に並べて容器処理部2側に搬送し、容器処理部2の手前で各容器Bの容器間隔D
Bを所定の容器間隔D
Iに調整して容器処理部2に供給する。容器充填部4は、ストックしている多数のボトルBを1個ずつ順番に容器供給部3に充填する。
【0030】
容器供給部3は、容器充填部4からランダムな容器間隔D
Bで補給される容器Bを所定の速度v
1[mm/秒]で容器処理部2側に搬送するコンベア31と、このコンベア31で搬送された多数の容器Bの容器間隔D
Bを所定の容器間隔D
Iに調整する容器間隔調整装置32とを含む。コンベア31は、容器充填部4と容器処理部2との間に形成される容器Bの搬送経路に沿って複数のベルトコンベアCV
1,CV
2,…CV
nを一列に連結して構成される。ベルトコンベアCV
1,CV
2,…CV
nの両側部には、側縁によってライン状のガイド部材311(
図2参照)が設けられている。ガイド部材311は、コンベア31によって立てた状態で搬送される容器Bの転倒を防止しながら搬送経路に沿って移動させるガイドを行う。
【0031】
容器間隔調整装置32は、
図2に示すように、羽根車型の容器間隔調整機321とスクリューコンベア322とを含む。容器間隔調整機321は、ベルトコンベアCV
1に設定された所定の容器受取位置P
1の一方の側部(
図2では上側)に配設されている。スクリューコンベア322は、側面に凹溝322aが容器間隔D
Iのピッチで螺旋状に形成された棒状のコンベアである。スクリューコンベア322の軸322bは、コンベア31の先端部のベルトコンベアCV
1(容器処理部2に延びるベルトコンベア)の両側に、当該ベルトコンベアCV
1の側縁に沿って回転自在に支持されている。スクリューコンベア322が設けられる部分にはガイド部材311は設けられていない。なお、スクリューコンベア322は、ベルトコンベアCV
1の片側に取り付けられていてもよい。
【0032】
容器処理が容器Bの胴体に商品ラベルを装着するラベル装着処理の場合、容器処理部2は、
図1に示すように、ラベル装着を行うロータリ型のラベル装着装置2Aと、ベルトコンベアCV
1及びスクリューコンベア322によって供給される容器Bを受け取り、ラベル装着装置2Aに渡すスターホイール型の容器受渡装置2Bとを含む。ラベル装着装置2Aには容器間隔D
Iで容器Bを保持する複数の容器保持部(図示省略)が設けられ、容器受渡装置2Bには容器間隔D
Iで容器Bの受け取り/引き渡しを行う複数の容器クランプ部(図示省略)が設けられている。ラベル装着装置2Aの回転軸(主軸)と容器受渡装置2Bの回転軸は、ラベル装着装置2Aに設定された容器引渡位置αで容器保持部と容器クランプ部が出合うように位置合わせして歯車機構により連結されている。
【0033】
従って、ラベル装着装置2Aの回転に連動して容器受渡装置2Bが回転し、容器引渡位置αで容器受渡装置2Bからラベル装着装置2Aに容器Bが引き渡される。容器受渡装置2BがベルトコンベアCV
1及びスクリューコンベア322によって供給される容器Bを連続して受け取っている場合は、容器受渡装置2Bからラベル装着装置2Aに容器間隔D
Iで容器Bが引き渡され、容器Bを不連続に受け取っている場合は、容器受渡装置2Bからラベル装着装置2Aに容器間隔D
I若しくは容器間隔D
Iの整数倍の容器間隔(N×D
I)(N:2以上の整数)で容器Bが引き渡される。
【0034】
ベルトコンベアCV
1の先端部には容器Bを容器受渡装置2Bに受け渡す容器受渡位置βが設定されている。スクリューコンベア322は、容器受渡位置βで凹溝322aと容器受渡装置2Bの容器クランプ部が出会うように位置合わせしてベルトコンベアCV
1に取り付けられている。スクリューコンベア322の軸322bもラベル装着装置2Aの主軸に歯車機構によって連結されており、スクリューコンベア322はラベル装着装置2Aの回転に連動して回転する。
【0035】
従って、ラベル装着装置2Aが回転すると、容器受渡装置2B及びスクリューコンベア322が連動して回転し、スクリューコンベア322の凹溝322aにより搬送される容器Bは、容器受渡位置βで容器受渡装置2Bの容器クランプ部に受け取られ、容器引渡位置αで容器受渡装置2Bの容器クランプ部からラベル装着装置2Aの容器保持部に引き渡される。
【0036】
ラベル処理装置2Aは、毎分数百本の速度でラベル装着処理を行う。ラベル処理装置2Aの処理速度をF[本/分]とすると、スクリューコンベア322の容器Bの供給速度は、F[本/分]である。従って、スクリューコンベア322の凹溝322aの軸方向の移動速度v
2は、F×D
I×60[mm/秒]である。容器間隔調整機321の回転速度は、ガイドバー321Bの先端の周速度がスクリューコンベア322の凹溝322aの軸方向の移動速度v
2と略同一になるように、回転制御器321D(
図2参照)によって制御される。
【0037】
ベルトコンベアCV
1で搬送される容器Bの速度v
1は、ガイドバー321Bの先端の周速度v
2よりも速い速度に設定されているので、ベルトコンベアCV
1で搬送される容器Bが容器受取位置P
1に近付くと、当該容器Bはその前を通過するガイドバー321Bの先端部に当接し、当該ガイドバー321Bの回転移動によりスクリューコンベア322側に案内される。ガイドバー321Bが容器受取位置P
1よりも下流側でベルトコンベアCV
1の外側に移動すると、容器Bからガイドバー321Bが外れ、当該容器Bは、容器引渡位置P4でスクリューコンベア322の凹溝322aに渡される。
【0038】
容器間隔調整機321の各ガイドバー321Bで容器引渡位置P4に案内された各容器Bは、凹溝322aの移動間隔D
Iで各ガイドバー321Bから放出されるので、容器Bと後続の容器Bとの容器間隔D
Bは、所定の容器間隔D
I若しくは容器間隔D
Iの整数倍の容器間隔(k×D
I)(k:2以上の整数)に調整される。
【0039】
なお、容器Bの容器間隔D
Bが容器間隔D
Iに調整される場合は、隣り合う2つ容器Bが容器間隔調整機321の隣り合う2つのガイドバー321Bに連続して案内される場合(容器間隔D
Bが略容器Bの胴部の直径rとなる場合)であり、容器Bの容器間隔D
Bが容器間隔(k×D
I)に調整される場合は、隣り合う2つの容器Bが容器間隔調整機321のk個だけ離れた2つのガイドバー321Bにそれぞれ案内される場合(容器間隔D
Bが略k×rとなる場合)である。
【0040】
容器間隔D
Bが容器間隔D
I若しくは容器間隔(k×D
I)に調整された各容器Bは、ガイドバー321Bが外れる容器引渡位置P4でスクリューコンベア322の凹溝322aに渡されるので、当該スクリューコンベア322により調整された容器間隔D
I若しくは容器間隔(k×D
I)が確実に保持された状態で容器受渡位置βに搬送される。
【0041】
ベルトコンベアCV
1により搬送される多数の容器Bの各容器間隔D
Bを所定の容器間隔D
I若しくは容器間隔(k×D
I)に確実に調整するためには、容器間隔調整機321のガイドバー321BがベルトコンベアCV
1内を通過する際に、隣り合う2つのガイドバー321Bによって挟まれる空間(以下、「ポケット」という。)に複数の容器Bが入らないようにする必要がある。
【0042】
従って、容器間隔調整機321の所定数のガイドバー321Bは、ガイドバー321Bの先端の間隔L
Bが容器Bの胴体部の直径rよりも僅かに広くなる寸法に設定されている。本実施形態では、回転体321Aの中心O
cからガイドバー10Bの先端までの距離RをR≒2×rの関係に設計しているので、ガイドバー321Bの数をn[本]とすると、ガイドバー321Bは、L
B=4πr/n≒rよりn≒4πを満たす12[本]に設定されている。なお、ガイドバー321Bの先端の間隔L
Bは、上記の例に限定されるものではなく、2つのガイドバー321Bによって形成されるポケットに容器Bが1個だけ収納されるサイズであれば任意のサイズ(r<L
B<2・rのサイズ)に設定することができる。
【0043】
容器間隔調整機321は、
図3に示されるように、低背の回転体321Aと、回転体321Aの側面に等間隔で回動自在に取り付けられた複数枚(
図3では12枚)のガイドバー321Bと、回転体321Aを回転駆動するサーボモータ321Cと、サーボモータ321Cの回転速度を制御する回転制御器321Dで構成される。回転体321Aは、円盤状の上板3211(
図2参照)と下板3212の中央部を複数本の連結部材(図示省略)で連結した構成である。上板3211の中心O
cの内側には下板3212を貫通して下方に延びる回転軸3213が固定されている。回転軸3213は、サーボモータ321Cのロータに固定されている。
【0044】
上板3211及び下板3212の中心O
cから所定の距離だけ離れた円周上に等間隔で12個のガイドバー321Bを回動自在に支持する12本の支持軸3214が取り付けられている。支持軸3214は、細い棒部材で構成され、上板3211と下板3212を連結する連結部材としても機能している。ガイドバー321Bは、断面が楔形で、上板3211と下板3212の間隔より小さい幅寸法の板部材で構成されている。ガイドバー321Bの基端部には、一方の側面(
図3(b)では上側の側面)に切り欠きが設けられ、その切り欠きが設けられた端部が支持軸3214への取付部となっている。ガイドバー321Bの取付部の側面には幅方向の貫通孔が設けられている。ガイドバー321Bは、先端を回転体321Aから外側に突出させるように貫通孔に支持軸3214を貫通させて回転体321Aに回動自在に取り付けられている。
【0045】
回転体321Aには、支持軸3214毎に、各支持軸3214より外側の所定の位置にガイドバー321Bの回動を規制する規制部材3215が固着されている。規制部材3215は、細い棒部材で構成され、回転体321Aに支持軸3214と平行に取り付けられている。規制部材3215の配設位置は、
図3(a)において、回転体321Aの中心O
cと支持軸3214の配設位置とを結ぶ直線M
1よりも回転体321Aの回転方向(
図3(a)では反時計回り)にずれた位置である。
【0046】
各ガイドバー321Bの取付部と上板3211との隙間には、支持軸3214に遊嵌させて捩りコイルバネ3216が取り付けられている。各捩りコイルバネ3216の両端は、当該捩りコイルバネ3216のバネ力がガイドバー321Bに作用して当該ガイドバー321Bを回転体321Aの回転方向と同一の方向に回転させるように、回転体321Aに固定されている。
図3(a)において、ガイドバー321Bは捩りコイルバネ3216のバネ力によって反時計回りに回動するが、ガイドバー321Bの基端部が規制部材3215に当接するので、ガイドバー321Bの方向は、直線M
1に対して回転体321Aの回転方向とは逆方向に所定の角度θ(
図3(a)では、凡そ30°)だけ傾いている。
【0047】
本実施形態では、ガイドバー321Bの付勢部材として捩りコイルバネ3216を用いているが、付勢部材は捩りコイルバネに限定されるものではない。また、ガイドバー321Bを傾ける角度θの30°は一例であって、任意の鋭角を選択することができる。
【0048】
容器間隔調整機321には、回転体321Aの回転により回転するガイドバー321Bの位置を検出するバー検出器5が設けられている。本実施形態では、バー検出器5は、
図2において、3時の方向に対して凡そ15°時計回りに回転した方向でガイドバー321Bが回転移動する移動軌跡を臨む位置P
2(以下、「バー検出位置P
2」という。)に設けられている。バー検出器5は、反射型のフォトインターラプタで構成され、バー検出位置P
2の容器間隔調整機321よりも上方に配設され、容器間隔調整機321よりも下方に反射鏡(図示省略)が配設されている。
【0049】
本実施形態では、バー検出器5として反射型のフォトインターラプタを用いているが、非接触でガイドバー321Bを検出できるものであれば、他のセンサであってもよい、
【0050】
回転体321Aの回転によりガイドバー321Bが回転すると、各ガイドバー321Bがバー検出位置P
2を通過する毎にバー検出器5の投光が遮光され、これによりバー検出器5から位置P
1を通過する各ガイドバー321Bを検出した信号が出力される。バー検出器5の検出信号S
aは、各ガイドバー321Bがバー検出位置P
2を通過する周期τ
a[秒]で瞬時的にレベルが反転するパルス信号である。
【0051】
バー検出信号5の検出信号S
aは、回転制御器321Dに入力され、各ガイドバー321Bについて、ガイドバー321Bがバー検出位置P
2を通過する時を回転基準としたガイドバー321Bの回転位置を検出するのに用いられる。本実施形態では、12本のガイドバー321Bが30°間隔で設けられているので、検出信号S
aにおけるガイドバー321Bの検出パルスの周期τ
a内の任意の時刻τ(0≦τ≦τ
a)は、ガイドバー321Bがバー検出位置P
2を通過してから30°×(τ/τ
a)だけ回転した位置に対応している。周期τ
aの間にサーボモータ321Cの回転を制御する制御パルスがn
a個出力されるとすると、回転制御器321Dは、検出信号S
aのガイドバー321Bを検出した時点から制御パルス数nをカウントし、30°×(n/n
a)を演算して時刻τにおけるガイドバー321Bの位置を検出する。
【0052】
容器間隔調整機321を上側から見たときの形(以下、「容器間隔調整機321の回転姿勢」という。)は、回転体321Aが30°回転する毎に同一の回転姿勢が周期的に繰り返される。ガイドバー321Bがバー検出位置P
2を通過する時の回転姿勢(
図2に示す回転姿勢)を基準姿勢とすると、30°×(n/n
a)(0≦n≦n
a)の演算値は、ガイドバー321Bの任意の位置の回転姿勢を示す演算値に相当する。なお、n=0の場合は、ガイドバー321Bの回転姿勢は基準姿勢である。従って、回転制御器321Dでは、バー検出信号5の検出信号S
aと制御パルスのカウント数nを用いて上記の演算を行うことにより容器間隔調整機321の回転姿勢が検出される。
【0053】
本実施形態では、容器間隔調整機321から送り出される各容器Bの容器間隔D
Iを安定化し、確実に容器受渡位置βで容器処理部2の容器受渡装置2Bに受け渡すために、補助的にスクリューコンベア322が設けられている。このため、容器間隔調整装置32では、
図4に示すように、容器引渡位置P4でスクリューコンベア322が容器Bを受け取るときに当該容器Bが当接しているガイドバー321Bが外れるような関係となるように、スクリューコンベア322に対する容器間隔調整機321の回転姿勢を調整する必要がある。
【0054】
スクリューコンベア322の軸322bはラベル装着装置2Aの回転に連動して回転し、スクリューコンベア322の凹部322aはガイドバー321Bの先端の周速度v
2と略同一の速度v
2でベルトコンベアCV
1の搬送方向に移動する。スクリューコンベア322の凹部322aの間隔(すなわち、凹部322aのエッジEの間隔)は容器間隔D
Iであるから、容器引渡位置P4にはD
I/v
2[秒]の周期τ
aで凹部322aのエッジEが現れ、容器Bを受け取る状態が生じる。
【0055】
従って、容器間隔調整装置32では、容器引渡位置P4に凹部322aのエッジEが現れるのに同期して容器間隔調整機321の各ガイドバー321Bが容器Bから外れる回転姿勢となるように、容器間隔調整機321の回転姿勢が調整される。
【0056】
容器間隔調整機321の回転姿勢の調整は、スクリューコンベア322の回転姿勢を示す回転姿勢信号S
1を回転制御器321Dに入力し、回転制御器321Dで容器間隔調整機321の回転姿勢を示す回転姿勢信号S
2と回転姿勢信号S
1を比較してサーボモータ321Cの回転を調整することにより行われる。
【0057】
図5は、容器引渡位置P4で容器間隔調整機321による容器Bの引渡しとスクリューコンベア322による当該容器Bの受取りとが同期するように容器間隔調整機321の回転姿勢が調整されたときの回転姿勢信号S
2と回転姿勢信号S
1の波形を示す図である。回転姿勢信号S
1は、容器引渡位置P4にスクリューコンベア322のエッジEが現れ、容器Bを受け取る状態になったタイミング(スクリューコンベア322の回転姿勢が
図4に示す回転姿勢になったタイミング)をパルスP
Eで示す信号である。回転姿勢信号S
2は、容器間隔調整機321のガイドバー321Bが容器引渡位置P4で容器Bから外れ、当該容器Bを引き渡す姿勢になったタイミング(容器間隔調整機321の回転姿勢が
図4に示す回転姿勢になったタイミング)をパルスP
GBで示す信号である。
【0058】
図5に示すように、パルスP
Eは周期τ
aで現れ、パルスP
GBは、パルスP
Eに同期して現れる。容器引渡位置P4における容器間隔調整機321による容器Bの引渡しがスクリューコンベア322による当該容器Bの受取りと同期していない場合、回転姿勢信号S
1の各パルスP
GBは、回転姿勢信号S
2の対応する各パルスP
Eに対してタイミングのずれΔτが生じる。回転制御器321Dは、回転姿勢信号S
2と回転姿勢信号S
1を比較し、ずれΔτが生じている場合は、容器間隔調整機321の回転速度を変化させてパルスP
GBがパルスP
Eに同期するように調整する。この調整は、容器処理システムの処理開始時の初期設定時に行われる。
【0059】
次に、容器間隔調整装置32による容器Bの容器間隔の調整動作について説明する。
【0060】
図6は、容器間隔調整装置32が正常に容器間隔調整動作をしている状態を示す図である。
【0061】
同図は、コンベア32で2個の容器Bが容器間隔D
Bで容器間隔調整機321に搬送され、当該容器間隔調整機321で容器間隔D
Bが所定の容器間隔D
Iに調整されてスクリューコンベア322の凹溝322aに渡される状態を、6個のコマ送り画像で示したものである。なお、
図6では、容器間隔調整機321の回転姿勢を分かり易くするため、上板3211は省略している。
【0062】
(a)は、容器間隔調整機321の回転姿勢が基準姿勢の時に2個の容器Bが当該容器間隔調整機321に進入する状態を示し、(b)〜(f)は、容器間隔調整機321の回転姿勢が基準姿勢から10°ずつ回転したときの状態を示している。そして、(f)は、容器間隔調整機321から先頭の容器Bがスクリューコンベア322の凹溝322aに渡された直後の状態を示している。
【0063】
12本のガイドバー321Bのうち、コンベア32内に進入しているガイドバー321B(以下、
図6の説明において、「ガイドバーGB
1」と表記する。)は、先頭の容器B(以下、
図6の説明において、「容器B
1」と表記する。)の前側に当接して当該容器B
1をガイドする働きをし、ガイドバーGB
1の後ろ側のガイドバー321B(以下、
図6の説明において、「ガイドバーGB
2」と表記する。)は、ガイドバーGB
1と共に容器B
1を収納するポケットを形成する働きをする。容器B
1がガイドバーGB
1とガイドバーGB
2によるポケットに収納されることによって当該容器B
1が後ろ側の容器B(以下、
図6の説明において「容器B
2」と表記する。)と確実に切り離される。そして、ガイドバーGB
1で容器B
1の搬送がガイドされることにより、容器B
2との容器間隔D
Bが所定の容器間隔D
Iに調整される。
【0064】
(a)では、容器B
1がガイドバーGB
2に対向する位置となっているが、容器B
1の移動速度v
1は、ガイドバーGB
2の先端の周速度v
2よりも僅かに速いので、(b)に示されるように、ガイドバーGB
2の先端は当該ガイドバーGB
2の回転方向に対してガイドバーGB
2の支持点と容器B
1の中心を結ぶ直線M
2よりも上流側で容器B
1に当接する。ガイドバーGB
2の先端が容器B
1に当接すると、(c),(d)に示されるように、ガイドバーGB
2は上流側に回動し、容器B
1は、捩じりコイルバネ3216の付勢力によってガイドバーGB
2に押されながら移動する。
【0065】
そして、容器B
1は、ガイドバーGB
1の先端部に当接すると、その移動速度がガイドバーGB
1の周速度v
2に制限され、ガイドバーGB
1の回転移動によって下流側にガイドされる。その後、ガイドバーGB
1の先端は、(e)に示されるように、容器受渡位置P
4でコンベア32外に移動するので、これにより容器B
1はガイドバーGB
1とガイドバーGB
2によるポケットから放出される。一方、この放出時に同期してスクリューコンベア322の基端には凹溝322aが現れるので、(f)に示されるように、容器B
1は凹溝322aに受け取られ、当該凹溝322aの下流側のエッジEで移動が規制されて凹溝322aと共に速度v
2で容器処理部2に搬送される。
【0066】
ガイドバーGB
1の先端とガイドバーGB
2の先端の周速度v
2は、スクリューコンベア322の凹溝322aの移動速度v
2と同一に制御されるので、容器間隔調整機321に進入するときの容器B
1と容器B
2の容器間隔D
Bが容器間隔D
Iに近い状態であれば、容器B
2は、容器B
1の場合と同様の動作でガイドバーGB
2に当接し、当該ガイドバーGB
2で案内されてスクリューコンベア322の容器B
1が受け取られた後ろ側の凹溝322aに受け取られて容器処理部2に搬送されることになる。従って、容器B
1と容器B
2は、所定の容器間隔D
Iに調整されて速度v
2で容器処理部2に搬送される。
【0067】
ところで、
図6の例では、ガイドバーGB
2の先端が容器B
1に当接する位置が直線M
2よりも上流側にずれていたが、容器間隔調整機321が
図6(a)の回転姿勢のときの容器B
1の位置が上流側にずれていた場合、
図7に示すように、直線M
2上でガイドバーGB
2の先端が容器B
1に当接する場合が生じる。この場合にはガイドバーGB
2が上流側に退避し難くなるので、容器B
1をスムースにガイドバーGB
1側に移動させてガイドバーGB
1とガイドバーGB
2のポケットに入れることができなくなるという不都合が生じる。このため、ガイドバーGB
1との接触によって容器B
1の移動がもたつくと、後続の容器B
2が容器B
1に衝突するなどの搬送異常が発生する。
【0068】
本実施形態では、上記の問題を回避するため、容器受取位置P
1よりも上流側の当該容器受取位置P
1に近接した所定の位置P
3(以下、「容器検出位置P
3」という。)に容器Bを検出する容器検出器6を設け、容器検出器6が容器Bを検出した時の容器間隔調整機321の回転姿勢が、その後に容器Bがガイドバー321Bに当接した時の回転姿勢が
図7に示す回転姿勢となるような回避すべき所定の回転姿勢の場合は、回転制御器321Dで容器間隔調整機321の回転速度を一時的に変速する変速処理をするようにしている。
【0069】
容器検出器6は、反射型のフォトインターラプタで構成され、容器検出位置P
3のガイドバー321Bの移動経路と干渉しない部分に投光がコンベア31を横断するように配設されている。コンベア31を挟んで容器検出器6とは反対側に当該容器検出器6からの投光を反射する反射鏡6aが配設されている。
【0070】
本実施形態では、容器検出器6として反射型のフォトインターラプタを用いているが、非接触で容器Bを検出できるものであれば、他のセンサであってもよい。
【0071】
コンベア31で搬送される容器Bが容器検出位置P
3を通過する毎に容器検出器6の投光が遮光され、これにより容器検出器6から容器検出位置P
3を通過する各容器Bを検出した信号が出力される。容器検出器6の検出信号S
bは、各容器Bが容器検出器6の投光を遮光した期間にレベルが反転するパルス信号である。この検出信号S
bは回転制御器321Dに入力される。回転制御器321Dは、例えば、検出信号S
bのレベルの反転開始タイミングを検出することにより容器Bを検出する。
【0072】
図8は、容器間隔調整機321の変速制御を行うときの容器Bと容器間隔調整機321の回転姿勢との関係を示す図である。
図8は、
図7の状態から容器検出器6により容器Bが検出される時まで容器間隔調整機321の回転姿勢と容器Bの位置を逆戻しした図である。
【0073】
回転制御器321Dは、容器間隔調整機321の回転姿勢を把握しているので、検出信号S
bから容器Bが検出される毎に、容器間隔調整機321の回転姿勢が容器Bに対して
図8に示す関係の回転姿勢(以下、「変速制御開始姿勢」という。)となっているか否かを判定し、変速制御開始回転姿勢となっている場合は、サーボモータ321Cの回転速度を一時的に変速する。なお、変速制御開始姿勢は、その後に容器Bがガイドバー321Bに当接した時の回転姿勢が
図7に示す回避すべき回転姿勢となる恐れのある姿勢であるので、判定条件としては、
図8に示す容器間隔調整機321の回転姿勢を中心に前後に所定の角度だけ回転させた範囲が設けられている。
【0074】
図9は、容器検出器6による容器Bの検出と容器間隔調整機321の変速処理との関係を示すタイムチャートである。
【0075】
(a)は、容器検出器6の検出信号S
bの波形図、(b)は、バー検出器5の検出信号S
aの波形図、(c)は、変速指令信号の波形図、(d)は、サーボモータ321Cの回転速度の変化を示す波形図である。
【0076】
ベルトコンベアCV
1により搬送される容器Bの容器間隔D
Bは一定していないので、容器検出器6からは、
図9(a)に示すように、容器間隔D
Bに応じた検出間隔τ
1,τ
2,…で各容器Bを検出したローパルスP
Bを含む検出信号S
bが出力される。一方、容器間隔調整機321は、変速処理が行われなければ、規定の速度v
mで等速回転をするので、バー検出器5からは、
図9(b)に示すように、周期τ
aでガイドバー321Bを検出したローパルスP
Gを含む検出信号S
aを出力する。例えば、容器処理部2の容器処理速度が420[本/分]であるとすると、周期τ
aは、60/420≒0.143[秒]である。
【0077】
検出信号S
aの各周期τ
a内に設けられた範囲Wは、変速制御開始姿勢の範囲に相当する範囲である。容器検出器6により容器Bが検出されたときに容器間隔調整機321の回転姿勢が変速制御開始姿勢の範囲W内にあると(
図8の状態になると)、回転制御器321Dは、容器間隔調整機321の変速処理が必要と判断し、
図9(c)に示すように、変速指令信号S
cを出力して同図(d)に示す変速処理をする。
【0078】
図9の例では、検出信号S
bの3つの容器Bを検出したローパルスP
Bのうち、左から2つのローパルスP
Bが出力されたタイミングが検出信号S
aの変速制御開始姿勢の範囲W内であるので、回転制御器321Dでは、各ローパルスP
Bが出力されると同時に変速指令信号H
1,H
2が出力され、変速処理が行われている。一方、検出信号S
bの左から3つ目のローパルスP
Bは、検出信号S
aの変速制御開始姿勢の範囲W外で出力されているので、回転制御器321Dでは、変速指令信号S
cが出力されず、変速処理が行われていない。
【0079】
変速処理は、周期τ
aの凡そ1/3の時間内でサーボモータ321Cの回転速度を規定の速度v
mから一旦、予め設定された低速度v
L(<v
m)に低下した後予め設定された高速度v
H(>v
m)に上昇させ、その後に規定の速度v
mに戻す制御を行う処理である。τ
a/3の期間内でサーボモータ321Cの回転速度を一時的に規定の速度v
mに対して上下動させるのは、
図5に示した容器引渡位置P4での容器間隔調整機321による容器Bの引渡しとスクリューコンベア322による当該容器Bの受取りとの同期を保持するためである。
【0080】
例えば、
図5の時刻t
aで変速処理が開始され、サーボモータ321Cの回転速度が規定の速度v
mから所定の低速度v
Lに低下すると、回転姿勢信号S
2の左から2つ目以降の各パルスP
GBは、回転姿勢信号S
1の同期させるべき各パルスP
Eに対して瞬間的にタイミングの遅れΔτが生じることになる。サーボモータ321Cの回転速度を低速度v
Lに低下した後、時刻t
bで所定の高速度v
Hに上昇すると、各パルスP
GBのタイミングの遅れΔτは解消され、逆にタイミングの進みΔτ’が生じることになる。従って、サーボモータ321Cの回転速度を高速度v
Hに上昇した後、規定の速度v
mに戻すと、タイミングの進みΔτ’が減少し、回転姿勢信号S
2の左から1つ目のパルスP
GBが出力されてから周期τ
aが経過した時には回転姿勢信号S
2の2つ目以降の各パルスP
GBは、回転姿勢信号S
1の2つ目以降の各パルスP
Eに同期することにより、変速処理を行っても容器引渡位置P4での容器間隔調整機321による容器Bの引渡しとスクリューコンベア322による当該容器Bの受取りとの同期性が損なわれることはない。
【0081】
図10は、回転制御器321Dが行う容器間隔調整機321の変速制御の手順を示すフローチャートである。
【0082】
回転制御器321Dは、サーボモータ321Cの回転速度を規定の速度v
m(容器間隔調整機321のガイドバー321Bがスクリューコンベア322の凹溝322aに同期して容器Bを受け渡す速度)に制御し、容器検出器6により容器Bが検出されたか否かを監視している(S1,S2のループ)。
【0083】
回転制御器321Dは、容器検出器6により容器Bが検出されると(S2:YES)、基準姿勢からの制御パルスのカウント数nによって容器間隔調整機321の回転姿勢を検出し(S3)、その検出値が変速制御開始姿勢の範囲W内にあるか否かを判別する(S4)。容器間隔調整機321の回転姿勢が変速制御開始姿勢の範囲W内でなければ(S4:NO)、回転制御器321Dは、ステップS1に戻り、サーボモータ321Cの回転速度を規定の速度v
mに維持する。
【0084】
一方、容器間隔調整機321の回転姿勢が変速制御開始姿勢の範囲W内であれば(S4:YES)、回転制御器321Dは、サーボモータ321Cの回転速度v
mを所定の減速度で所定の低速度v
Lまで減少させた後(S5,S6のループ)、所定の加速度で所定の高速度v
Hまで上昇させる(S7,S8のループ)。
【0085】
そして、サーボモータ321Cの回転速度が高速度v
Hに上昇すると(S8:YES)、回転制御器321Dは、サーボモータ321Cの回転速度を所定の減速度で規定の速度v
mまで減少させ(S9,S10のループ)、サーボモータ321Cの回転速度が規定の速度v
mになると(S10:YES)、ステップS1に戻り、その速度v
mに維持して容器間隔調整機321回転速度をスクリューコンベア322に同期させる制御を行う。
【0086】
なお、本実施形態では、容器Bを検出する毎に容器間隔調整機321の回転姿勢が変速制御開始姿勢の範囲W内であるか否かを判定するが、これとは逆に、容器間隔調整機321の回転姿勢が変速制御開始姿勢の範囲Wになる毎に検出信号S
bから容器Bが検出されたか否かを判別するようにしてもよい。すなわち、容器間隔調整機321の回転姿勢が変速制御開始姿勢の範囲Wになっている期間に検出信号S
bから容器Bを検出したローパルスP
Bが出力されるか否かを判別するようにしてもよい。
【0087】
図11は、容器間隔調整機321の変速処理をしたときの容器間隔調整動作の状態を示す図である。
【0088】
(a)は、容器B
1が容器検出位置P
3を通過する時に容器間隔調整機321の回転姿勢が変速制御開始姿勢の範囲W内になっている状態を示す図である。(b)〜(f)は、(a)の状態で変速処理の制御をした場合に容器間隔調整機321が5°ずつ回転したときの回転姿勢を示している。
【0089】
なお、
図6と同様に、2つの容器Bのうち、前側の容器Bを「容器B
1」、後側の容器Bを「容器B
2」と表記し、容器B
1を受け止めるガイドバー321Bを「ガイドバーGB
1」と表記し、容器B
2を受け止めるガイドバー321Bを「ガイドバーGB
2」と表記している。
【0090】
容器B
1が容器検出位置P
3を通過する時に容器検出器6により当該容器B
1が検出され、容器間隔調整機321の変速処理が行われると、容器間隔調整機321の回転姿勢と容器B
1の移動位置は、(b),(c),(d),(e)のように変化する。容器間隔調整機321が(a)の回転姿勢から凡そ10°程度回転する期間にサーボモータ321Cの回転速度は規定速度v
mから一旦、低速度v
Lに減速した後、高速度v
Lに上昇するので(ガイドバー321Bの先端の周速度がv
2から(v
L/v
m)×v
2に減速した後、(v
H/v
m)×v
2に上昇するので)、(b),(c)に示されるように、この期間では容器間隔調整機321の回転姿勢は殆ど変化しない。
【0091】
従って、容器間隔調整機321が(a)の回転姿勢から変化するのは、実質的に凡そ10°程度回転させる時間が経過した後からになるので、その後は、(d),(e),(f)に示されるように、容器B
1がガイドバー321GB
2の先端よりも前側を移動していく。これにより、(a)の回転姿勢から25°回転したときの(f)の容器間隔調整機321の回転姿勢ではガイドバー321GB
2の先端が直線M
2より上流側で容器B
1に当接し、ガイドバー321GB
2を容器B
1よりも後方に確実に退避させることができる。従って、容器Bがガイドバー321GB
2に当接する時の容器間隔調整機321の回転姿勢を確実に
図7に示す状態にならないようにすることができる。
【0092】
上記実施形態では、容器間隔調整機321で調整した容器間隔D
Iを確実に保持して各容器Bを容器処理部2の容器受渡装置2Bに搬送するために、ベルトコンベアCV
1にスクリューコンベア322を設けていたが、例えば、容器受渡装置2Bまでの距離が短い場合等、各容器Bを容器間隔D
Iで安定して搬送できる場合にはスクリューコンベア322を省いてもよい。
【0093】
また、上記実施形態では、容器間隔調整機321の12本のガイドバー321Bを回転体321Aの回転方向に対して逆方向に傾け、回動可能にしていたが、12本のガイドバー321Bを傾けることなく放射状に回転体321Aに取り付けてもよい。この場合は、各ガイドバー321Bを回転体321Aの回転方向に対して逆方向に回動可能にしてもよく、各ガイドバー321Bを固定し、上述した容器間隔調整機321の変速制御を行って容器Bのガイドバー321Bへの当接位置を制御するようにしてもよい。
【0094】
以上説明したように、羽根車型の容器間隔調整機321によりコンベア32により速度v
1で搬送される容器Bを当該速度v
1よりも少し遅い周速度v
2で回転移動するガイドバー321Bの先端で受け止め、そのガイドバー321Bの回転移動によって容器Bを容器引渡位置P4まで案内した後、容器間隔D
Iでガイドバー321Bから放出するようにしたので、当該容器Bと後続の容器Bとの容器間隔D
Bを所定の容器間隔D
Iに調整することができる。
【0095】
特に、容器間隔調整機321の下流側にスクリューコンベア322を設け、容器間隔調整機321により容器間隔D
Iに調整された各容器Bをスクリューコンベア322の当該容器間隔D
Iで容器処理部2側に移動する凹溝322aにスムースに引き渡すようにしているので、各容器Bを容器間隔D
Iで安定して容器処理部2に供給することができる。
【0096】
また、コンベア32による容器Bの搬送速度v
1とガイドバー321Bの先端の周速度v
2の速度差は小さいので、コンベア32の容器受取位置P
1より上流側で複数の容器Bを滞留させることがない。従って、容器Bがガラス瓶等の場合には、ガラス瓶の衝突による大きな衝突音の発生やガラス瓶の損傷の発生等を防止することができる。
【0097】
更に、容器間隔調整機321の回転姿勢が変速制御開始姿勢の範囲内の姿勢となるときに容器Bが容器検出位置P
3で検出されると、容器間隔調整機321における容器間隔調整動作で異常発生の恐れがあるとして、容器間隔調整機321の回転速度を一時的に変速するようにしたので、容器間隔調整機321における容器間隔調整動作での異常発生を確実に防止することができる。これにより、容器供給部3から各容器Bを容器間隔D
I若しくは容器間隔(N×D
I)で安定して容器処理部2に供給することができる。
【0098】
なお、上記実施形態では、断面が円形の容器について説明したが、容器の断面形状は円形に限られない。また、本発明は、容器だけでなく一列には搬送される物品の間隔調整に広く適用できるものである。