【課題を解決するための手段】
【0004】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは以下を含む:吸い口、本体部;吸入可能なエアロゾルを生成するべく粘着性の気化可能な材料を加熱するためにプリント回路基板を含む、前記本体部内の電子ヒーター;および、温度調節器。吸入可能なエアロゾルは、約2ミクロン未満の粒子(長さ、幅、深さに関係なく、その最長寸法で)を含むポッド、または、ほぐれた葉タバコおよび他の植物製品(ポッドはない)を収容することができる。
【0005】
1つの態様では、抵抗発熱体と、蒸発温度をモニタし正確に制御するためのサーミスタが、材料をエアロゾル化するためのデバイスでの使用のために開示される。幾つかの実施形態では、発熱体は、電子ヒーターを駆動させるためのパワートランジスタを備えた電子回路を含む。特定の実施形態では、電子回路の尾部(tail)は、PCB(プリント回路基板)とはんだ付けされる。幾つかの実施形態では、デバイスは、効率および低露出面温度を維持するために、エアロゲル絶縁体を含む。特定の実施形態では、エアロゲルは、強化繊維(例えば、Pyrogel 2250 フレキシブルエアロゲルブランケット)を備えたシリカエアロゲルである。幾つかの実施形態では、デバイスは単一のボタン・インタフェースを含み、単一のボタン・インタフェースは、オンにする、オフにする、および、スリープから起こすための手段を提供する。
【0006】
幾つかの実施形態では、電子ヒーターは、ポリイミド薄膜(「flex」)プリントヒーター回路(heater circuit)(同様に/代替的にフレキシブルヒータ回路と呼ぶ)を含む。特定の実施形態において、制御ループのためにはんだ付けしたサーミスタ素子を含む電子ヒーターが提供される。特定の実施形態では、デバイスは、運転温度を制御するためにPID(比例・積分・微分の)制御ループを含む。
【0007】
幾つかの実施形態において、デバイスは、磁荷コネクタ(magnetic charge connector)を含む。幾つかの実施形態では、デバイスは、バッテリーを節約するために、時間またはセンサーベースのスタンバイ起動部(stanby actication)を含む。これも同様に/代替的にスタンバイモードと呼ばれることもある。特定の実施形態において、検知手段は、加速度計または他の触覚/振動センサー、容量(タッチ)センサー、または、デバイスを吹かすユーザーによってヒーターが装填されているかどうか検知するためにサーミスタをモニタすることを含む。
【0008】
幾つかの実施形態では、ヒーターは金属ヒーターであり、ヒーターの部品はヒートステークされ、超音波接合され、または、オーバーモールドされ、高温に対応するプラスチック部品になる。そのプロセスはハーメチックシールまたはダストシールを形成する。幾つかの実施形態では、分離した吸い口設計が、材料をエアロゾル化するデバイスでの使用について開示されている。分離した吸い口の半分は除去可能であり、デバイスの外形に一致する。幾つかの実施形態では、吸い口は、希土類磁石を用いてデバイスの本体部に取り付けられる。幾つかの実施形態では、吸い口は、プラスチックの戻り止めまたは他の同様の機構で本体部に取り付けられる。他の実施形態では、吸い口は、ヒンジまたは他の機構(例えば、紐など)を用いてデバイスと一体化する。特定の実施形態では、吸い口は、加熱チャンバーを見えるようにするために、回転するまたはスライドする。特定の実施形態では、吸い口は、掃除または交換のために取り付け機構から完全に分離されるが、デバイスには再度接続する(「取り外し可能なように捕らえられる」)。
【0009】
別の態様において、ほぐれた葉タバコおよび/または他の植物製品とともに使用するための電子による独立型の気化器デバイスが提供される。幾つかの実施形態では、デバイスは、プッシュプッシュ(push−push)機構を備えた前記デバイスから引っ込められる吸い口を含む。幾つかの実施形態では、プッシュプッシュ機構も、吸い口に埋め込まれた磁石とPCB(プリント回路基板)の上のホール効果センサーによって、デバイスを回転させる。特定の実施形態では、吸い口は、圧縮ばね、板ばね、および、キャッチ用溝(catch groove)とトグルスライダ(toggle slider)で吸い口に取り付けられたステンレス鋼管を含む。幾つかの実施形態では、デバイスは、リードまたはホール効果スイッチを用いる、磁気オン・オフ制御部を含む。特定の実施形態では、磁気制御部は、追加のボタンを除去するために吸い口に一体化される。幾つかの実施形態では、吸い口は、吸い口の引っ張りおよび/または引っ込みのためにプッシュプッシュ機構を適合させる。幾つかの実施形態では、デバイスは、気化チャンバーを覆うための磁石の蓋を含む。幾つかの実施形態では、デバイスは、余剰な熱を分配し、かつ低露出面温度を維持するために、熱伝導性のシェルを含む。幾つかの実施形態では、デバイスは、視覚式の、可聴式のインジケータ、および/または、他の体感出力(例えば振動)を含むボタン作動型の温度選択部を含む。幾つかの実施形態では、吸い口は、ヒンジまたは他の機構(例えば、紐など)を用いてデバイスと一体化する。幾つかの実施形態では、気化デバイスは薄壁金属加熱チャンバーを含む。薄壁は低熱量とゆえに迅速な始動を可能にする。幾つかの実施形態では、デバイスは、蓋が偶然開くのを防ぐべく蓋をその閉位置に留めるために、磁石取り付け具またはスナップ取り付け具を用いる傾斜した蓋を含む。傾斜した蓋には目に見える取り外しボタンがない。
【0010】
別の態様において、喫煙を模倣したデバイスが提供され、該デバイスは、植物製品を含む粘着性物質を約150℃まで加熱することによって、被験体に吸入されるエアロゾルを生成し、エアロゾルは口または呼吸器で触覚応答(tactile response)を有する。粘着性物質は、加熱されると目に見えるエアロゾルを生成するために、プロピレングリコールとグリセリンの少なくとも1つを含むことができる、エアロゾル形成媒体を含むことができる。粘着性物質はタバコと風味材料(flavorants)も含むことができる。
【0011】
デバイスは、エアロゾルの一部である活性要素を、ユーザーに送達することができる。活性要素は呼吸器で吸収され得る。エアロゾルは直径約2ミクロン未満の粒子を含むことができる。
【0012】
デバイス中の粘着性物質を加熱するための標的温度は、約100℃から約200℃でありえる。好ましくは、標的温度は、エアロゾルを生成する約150℃である。
【0013】
別の態様では、口または呼吸器で触覚応答をもたらす方法が開示される。前記方法は、喫煙を模倣するデバイスを展開する工程であって、前記デバイスが、内部に植物製品を含む粘着性物質を加熱することによって、口または呼吸器で触覚応答を有する無煙のエアロゾルを生成する、工程;標的温度まで粘着性物質を加熱する工程;加熱した粘着性物質から、口または呼吸器で触覚応答を有するエアロゾルを生成する工程;および、エアロゾルを吸入する工程、を含む。粘着性物質は、加熱されると目に見えるエアロゾルを生産するために、プロピレングリコールとグリセリンの少なくとも1つを含むことができるエアロゾル形成媒体を含むことができる。粘着性物質は、タバコと風味材料の少なくとも1つを含むことができる。デバイスは、エアロゾルの一部である活性要素をユーザーに送達することができる。活性要素は呼吸器で吸収され得る。
【0014】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、前記本体部内にヒーター回路、オーブン、および、プリント回路基板を含む電子ヒーターであって、前記電子ヒーターが、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された、電子ヒーター;および、温度調節器、を含む。
【0015】
幾つかの実施形態では、吸い口は分離しているか、または、デバイスに一体化される。幾つかの実施形態では、吸い口は、プッシュプッシュ機構でデバイスから引っ込められる。
【0016】
幾つかの実施形態では、ヒーター回路はヒーター回路基板にはんだ付けされる。幾つかの実施形態では、電子ヒーターは、抵抗発熱体と、粘着性の気化可能な材料の気化温度をモニタし、正確に制御するように構成されたサーミスタとを含む。幾つかの実施形態では、ヒーター回路は薄膜ポリイミドヒーターである。
【0017】
幾つかの実施形態では、電子ヒーターはハーメチックシールまたはダストシールによって密封される。
【0018】
幾つかの実施形態では、デバイスはリードまたはホール効果スイッチを用いる磁気制御部を含む。幾つかの実施形態では、リードまたはホール効果スイッチを用いる磁気制御部は、吸い口に一体化される。
【0019】
幾つかの実施形態において、デバイスは磁石の蓋を含む。
【0020】
幾つかの実施形態では、デバイスは、余剰な熱を分配し、低露出面温度を維持するように構成された熱伝導性のシェルを含む。
【0021】
幾つかの実施形態では、デバイスは、時間ベースまたはセンサーベースのスタンバイモード起動部を含む。幾つかの実施形態では、センサーは、加速度計または他の触覚/振動センサー、容量(タッチ)センサー、あるいは、デバイスを吹かすユーザーによって、ヒーターが装着されているかどうかを検知するように構成されたサーミスタをモニタするためのセンサーを含む。
【0022】
幾つかの実施形態では、デバイスは、運転温度を制御するように構成された比例・積分・微分(PID)の制御ループを含む。
【0023】
幾つかの実施形態では、デバイスは薄壁金属加熱チャンバーを含む。
【0024】
他の実施形態において、デバイスはエアロゲル絶縁体を含む。幾つかの実施形態では、エアロゲル絶縁体は、強化繊維を備えたシリカエアロゲルを含む。
【0025】
幾つかの実施形態では、ヒーターは、熱で押圧され、超音波接合され、または、オーバーモールドされることで、高温に対応するプラスチック部品になる。幾つかの実施形態では、ヒーターは、ヒートステーク(heat stated)または熱でスエージ加工されることで、高温に対応するプラスチック部品になる。幾つかの実施形態では、ヒーターは熱でスエージ加工されることで、高温に対応するプラスチック部品になる。
【0026】
幾つかの実施形態では、デバイスは、充電器にデバイスを接続するように構成された磁荷コネクタをさらに含む。
【0027】
幾つかの実施形態において、デバイスは、単一のボタン・インタフェースを含む。
【0028】
幾つかの実施形態では、粘着性の気化可能な材料は、除去可能なポッドの中にある。幾つかの実施形態では、除去可能なポッドは、約2ミクロン未満の粘着性の気化可能な材料の粒子を含む。幾つかの実施形態では、除去可能なポッドは、約2ミクロン未満の粒径から本質的になる粘着性の気化可能な材料を含む。
【0029】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;温度調節器、および、エアロゲル絶縁体、を含む。
【0030】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;温度調節器、および、磁荷コネクタを、含む。
【0031】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;バッテリー、温度調節器、および、バッテリーの電源を節約するように構成された時間またはセンサーベースのスタンバイ起動部、を含む。
【0032】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;バッテリー、温度調節器、または、温度制御ループ、を含む。
【0033】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;バッテリー、温度調節器、および、単一のボタン・インタフェース、を含む。
【0034】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;バッテリー、および、温度調節器、を含み、電子ヒーターはハーメチックシールまたはダストシールによって密封される。
【0035】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、気化チャンバー;粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;温度調節器、および、気化チャンバーを覆うように構成された磁石の蓋、を含む。
【0036】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;余剰な熱を分配し、低露出面温度を維持するように構成された熱伝導性のシェル;および、温度調節器、を含む。
【0037】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;および、温度調節器、および、引っ込められた位置と「オン」の位置との間で吸い口をトグルで留めるように構成されたプッシュプッシュ機構、を含む。
【0038】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;温度調節器、および、視覚的なインジケータ、聴覚的なインジケータ、および/または、振動によるインジケータによるボタン作動式の温度選択部、を含む。
【0039】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;温度調節器、および、その閉位置で維持するように構成された、および/または、蓋が偶然開くのを防ぐように構成された、磁石取り付け具またはスナップ取り付け具を含む傾斜した蓋、を含む。
【0040】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内の電子ヒーター;および、温度調節器、を含み、吸い口はデバイスに一体化される。
【0041】
吸入可能なエアロゾルを生成するためのデバイスが本明細書で提供され、該デバイスは、吸い口、本体部、粘着性の気化可能な材料を加熱し、吸入可能なエアロゾルを生成するように構成された前記本体部内のヒーター回路を含む電子ヒーター;および、温度調節器、を含み、単一のバッテリーがデバイスを作動させることができるように、ヒーター回路は抵抗性が低い。
【0042】
(参照による組み込み)
本明細書で言及されるすべての公報、特許、および、特許出願は、あたかも各々の個々の公報、特許、または、特許出願が、具体的かつ個別に引用によって組み込まれると指示されたのと同じ程度まで、引用によって本明細書に組み込まれる。