特許第6138435号(P6138435)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社タチエスの特許一覧

<>
  • 特許6138435-自動車シートに用いるシート・パッド 図000002
  • 特許6138435-自動車シートに用いるシート・パッド 図000003
  • 特許6138435-自動車シートに用いるシート・パッド 図000004
  • 特許6138435-自動車シートに用いるシート・パッド 図000005
  • 特許6138435-自動車シートに用いるシート・パッド 図000006
  • 特許6138435-自動車シートに用いるシート・パッド 図000007
  • 特許6138435-自動車シートに用いるシート・パッド 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6138435
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】自動車シートに用いるシート・パッド
(51)【国際特許分類】
   A47C 27/12 20060101AFI20170522BHJP
   A47C 7/14 20060101ALI20170522BHJP
   A47C 7/46 20060101ALI20170522BHJP
   A47C 27/14 20060101ALI20170522BHJP
【FI】
   A47C27/12 J
   A47C7/14 B
   A47C7/46
   A47C27/14
【請求項の数】11
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-165476(P2012-165476)
(22)【出願日】2012年7月26日
(65)【公開番号】特開2014-23676(P2014-23676A)
(43)【公開日】2014年2月6日
【審査請求日】2015年3月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000133098
【氏名又は名称】株式会社タチエス
(74)【代理人】
【識別番号】100141221
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 和明
(72)【発明者】
【氏名】宮田 敬
(72)【発明者】
【氏名】田口 雅之
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 康行
【審査官】 金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−070599(JP,A)
【文献】 実開昭58−137356(JP,U)
【文献】 特開2011−005154(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 27/12
A47C 7/14
A47C 7/46
A47C 27/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイド・サポートが左右両側に形成された自動車シートに用いるシート・パッドで、
別体で前記左右のサイド・サポートに対応的にはめ込まれ、もしくは、パッド成形時に前記左右のサイド・サポートに対応的に一体化される左右のサイド・サポート・コアは、リブが前倒れ状又は前下り状で櫛歯状に形成されて成る自動車シートに用いるシート・パッド。
【請求項2】
サイド・サポートが左右両側に形成された自動車シートに用いるシート・パッドで、
別体で前記左右のサイド・サポートに対応的にはめ込まれ、もしくは、パッド成形時に前記左右のサイド・サポートに対応的に一体化される左右のサイド・サポート・コアは、リブが左右方向に伸び上下方向に積み重ねてハニカム状に形成されて成る自動車シートに用いるシート・パッド。
【請求項3】
前記サイド・サポート・コアが、エラストマーの樹脂で成形される請求項1又は2に記載の自動車シートに用いるシート・パッド。
【請求項4】
クッション・サイド・サポートが左右両側に形成された自動車シートに用いるシート・クッション・パッドで、
別体で前記左右のクッション・サイド・サポートに対応的にはめ込まれ、もしくは、パッド成形時に前記左右のクッション・サイド・サポートに対応的に一体化される左右のクッション・サイド・サポート・コアは、リブが前倒れ状で櫛歯状に形成されて成る自動車シートに用いるシート・クッション・パッド。
【請求項5】
クッション・サイド・サポートが左右両側に形成された自動車シートに用いるシート・クッション・パッドで、
別体で前記左右のクッション・サイド・サポートに対応的にはめ込まれ、もしくは、パッド成形時に前記左右のクッション・サイド・サポートに対応的に一体化される左右のクッション・サイド・サポート・コアは、リブが左右方向に伸び上下方向に積み重ねてハニカム状に形成されて成る自動車シートに用いるシート・クッション・パッド。
【請求項6】
前記クッション・サイド・サポート・コアは、エラストマーの樹脂で成形される請求項4又は5に記載の自動車シートに用いるシート・クッション・パッド。
【請求項7】
バック・サイド・サポートが左右両側に形成された自動車シートに用いるシート・バック・パッドで、
別体で前記左右のバック・サイド・サポートに対応的にはめ込まれ、もしくは、パッド成形時に前記左右のバック・サイド・サポートに対応的に一体化される左右のバック・サイド・サポート・コアは、リブが前下り状で櫛歯状に形成されて成る自動車シートに用いるシート・バック・パッド。
【請求項8】
バック・サイド・サポートが左右両側に形成された自動車シートに用いるシート・バック・パッドで、
別体で前記左右のバック・サイド・サポートに対応的にはめ込まれ、もしくは、パッド成形時に前記左右のバック・サイド・サポートに対応的に一体化される左右のバック・サイド・サポート・コアは、リブが左右方向に伸び上下方向に積み重ねてハニカム状に形成されて成る自動車シートに用いるシート・バック・パッド
【請求項9】
前記バック・サイド・サポート・コアは、エラストマーの樹脂で成形される請求項7又は8に記載の自動車シートに用いるシート・バック・パッド。
【請求項10】
前記櫛歯状のリブは、略半円形状に形成された請求項1,4,7記載の自動車シートに用いるシート・バック・パッド。
【請求項11】
前記ハニカム状のリブは略六角形状に形成された請求項2,5,8記載の自動車シートに用いるシート・バック・パッド。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車シートに用いるシート・パッドに関し、詳細には、シートのサイド・サポート部分が上下方向に良好に潰れ、左右方向に剛性が発揮させてそのシートに良好なサポート性および乗降性を両立させるシート・パッドの改善に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、自動車シートでは、シート・パッドがウレタンで発泡成形されるので、シート・サイド・サポート部分にはサポート性と乗降性が相反する要素となり、その両立には妥協が必要であった。
それでクッション・パッドでは、座面部分とクッション・サイド・サポート部分との間で、また、バック・パッドでは、背当て面部分とバック・サイド・サポート部分との間で硬さを変えた原料配合によって異硬度の一体発泡ウレタン・パッドに成形された。
その場合にも硬いとサポート性は良くなるが、乗降性が悪くなるので、また、軟らかいとその乗降性は良くなるが、そのサポート性が悪くなるので、その両立には妥協が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008−132254公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の課題は、シートのサイド・サポート部分にサポート性と乗降性を両立させて乗り降りおよび座り心地を向上させるところの自動車シートに用いるシート・パッドの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の自動車シートに用いるシート・パッドは、左右のサイド・サポート・コアが、たわみ方向性のある櫛歯状、ハニカム状などのリブ構造で支持断面形状に形成され、そして、別体で左右のサイド・サポートに対応的にはめ込まれ、もしくは、パッド成形時にその左右のサイド・サポートに対応的に一体化される。
【発明の効果】
【0006】
この発明の自動車シートに用いるシート・パッドでは、そのサイド・サポート部分がたわみ方向性のある櫛歯状、ハニカム状などのリブ構造で支持断面形状に形成されてそのサイド・サポート部分のパッド全体、あるいは表層を残したコア部分をそのサイド・サポート・コアに置き換えられるので、シート・クッションでは、上下方向(縦方向)に良好に潰れて乗降性に寄与し、左右方向に剛性を発揮させてサポート性がもたらされ、また、シート・バックでは、前後方向(縦方向)に良好に潰れて乗降性に寄与し、左右方向に剛性を発揮させてサポート性がもたらされ、そのようにしてそのサポート性とその乗降性が両立されて乗り降りおよび座り心地が改善されて良好になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】この発明の自動車シートに用いるシート・パッドの具体例を活用するところの乗用車のドライバー・シートを示した斜視図である。
図2】そのドライバー・シートを示した側面図である。
図3】サイド・サポート・コアを示した斜視図である。
図4】そのドライバー・シートのシート・クッションを前方から見て横方向剛性確保を示した部分正面図である。
図5】そのサイド・サポート・コアでクッション・サイド・サポート・コアおよびバック・サイド・サポート・コアの上下方向たわみを示した側面図である。
図6】この発明の自動車シートに用いるシート・パッドの別の具体例を活用するところの乗用車のドライバー・シートを示した側面図である。
図7】別のサイド・サポート・コアを示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
この発明の自動車シートに用いるシート・パッドは、左右のサイド・サポート・コアが、たわみ方向性のある櫛歯状、ハニカム状などのリブ構造で支持断面形状に形成され、そして、別体で左右のサイド・サポートに対応的にはめ込まれ、もしくは、パッド成形時にその左右のサイド・サポートに対応的に一体化される。
【0009】
具体的には、この発明の自動車シートに用いるシート・クッション・パッドは、 左右のクッション・サイド・サポート・コアが、たわみ方向性のある櫛歯状、ハニカム状などのリブ構造で支持断面形状に形成され、そして、別体で左右のクッション・サイド・サポートに対応的にはめ込まれ、もしくは、パッド成形時にその左右のクッション・サイド・サポートに対応的に一体化される。
【0010】
また、この発明の自動車シートに用いるシート・バック・パッドは、左右のバック・サイド・サポート・コアが、たわみ方向性のある櫛歯状、ハニカム状などのリブ構造で支持断面形状に形成され、そして、別体で左右のバック・サイド・サポートに対応的にはめ込まれ、もしくは、パッド成形時にその左右のバック・サイド・サポートに対応的に一体化される。
【0011】
そして、そのサイド・サポート・コア、そのクッション・サイド・サポート・コア、そのバック・サイド・サポート・コアは、エラストマーのような樹脂で成形されるのが望ましい。
【実施例1】
【0012】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明の自動車シートに用いるシート・パッドを説明するに、図1ないし図5は、この発明の自動車シートに用いるシート・
パッドの具体例10−11、10−12を活用するところの乗用車のドライバー・シート40を示し、そして、そのドライバー・シート40は、シート・トラックおよびシート・リフターを組み込むシート・クッション41、左右のリクライニング・デバイスでそのシート・クッション41側の左右のライザーに前倒しおよび角度調整可能に支持されるシート・バック43、およびそのシート・バック43に取り外し可能に取り付けられるヘッドレスト(図示せず)などで組み立てられ、そして、そのシート・トラックでその乗用車のフロアに前後調整可能に据え付けられ、そのシート・リフターで上下調整可能にされる。勿論、そのリクライニング・デバイスは、リクライニング・レバー45で、そのシート・トラックは、タオル・バー型レバーで、そして、そのシート・リフターは、リフト・レバー46でそれぞれ操作される。
【0013】
このシート・パッド10は、シート・クッション・パッド11およびシート・バック・パッド12になされるもので、左右のサイド・サポート・コア17、18、26、27がたわみ方向性のある櫛歯状のリブ構造を採って左右のサイド・サポート部分(サイド・サポート)15、16、24、25のパッド全体あるいは表層を残す支持断面形状に設計され、そして、エラストマーのような樹脂で成形され、別体でその左右のサイド・サポート部分(サイド・サポート)15、16、24、25に対応的にはめ込まれ、もしくは、ウ
レタン樹脂でパッド成形時にその左右のサイド・サポート部分(サイド・サポート)15、16、24、25に対応的に一体化される。
【0014】
さらに、そのシート・パッド10をそのシート・クッション・パッド11およびそのシート・バック・パッド12として具体的に説明するに、先ず、そのシート・クッション・パッド11は、左右のクッション・サイド・コア17、18が、たわみ方向性のある櫛歯状リブ構造を採って左右のクッション・サイド・サポート15、16のパッド全体を置き換える支持断面形状に設計され、そして、エラストマーのような樹脂でシェル型コアに成形され、ウレタン樹脂でパッド成形時に左右のクッション・パッド・サイド13、14に対応的に一体化される。勿論、その左右のクッション・サイド・サポート・コア17、18は、その左右のクッション・サイド・サポート15、16の表層を残す支持断面形状のシェル型コアに設計され、そして、エラストマーのような樹脂で成形され、ウレタン樹脂でパッド成形時にその左右のクッション・サイド・サポート15、16に対応的に一体化されてもかまわない。
【0015】
同様に、そのシート・バック・パッド12は、左右のバック・サイド・コア26、27が、たわみ方向性のある櫛歯状リブ構造を採って左右のバック・サイド・サポート24、25のパッド全体を置き換える支持断面形状に設計され、そして、エラストマーのような樹脂でシェル型コアに成形され、ウレタン樹脂でパッド成形時に左右のバック・パッド・サイド22、23に対応的に一体化される。勿論、その左右のバック・サイド・サポート・コア26、27、その左右のバック・サイド・サポート24、25の表層を残す支持断面形状のシェル型コアに設計され、そして、エラストマーのような樹脂で成形され、ウレタン樹脂でパッド成形時にその左右のバック・サイド・サポート24、25に対応的に一体化されてもかまわない。
【0016】
そのクッション・サイド・サポート・コア17、18もそのバック・サイド・サポート・コア26、27もコア・ベース19、19および28、28上に多数の櫛歯状リブ20、29を前倒れ状、前下り状に突き出し、そして、コア・カバー21、21および30、30でその多数の櫛歯状リブ20、29を覆う支持断面形状のシェル型コアに設計され、そして、エラストマーのような樹脂で成形される。
【0017】
そのように、そのクッション・サイド・サポート・コア17、18もそのバック・サイド・サポート・コア26、27も櫛歯状リブ構造を採るので、そのシート・クッション41では、上下方向縦方向に良好に潰れて乗降性に寄与し、左右方向に剛性を発揮させてサポート性がもたらされ、また、そのシート・バック43では、前後方向縦方向に良好に潰れて乗降性に寄与し、左右方向に剛性を発揮させてサポート性がもたらされ、そのようにしてそのサポート性とその乗降性が両立されて乗り降りおよび座り心地が改善されて良好になる。
【実施例2】
【0018】
図6および図7は、この発明の自動車シートに用いるシート・パッドの別の具体例50−51、50−52を活用するところの乗用車のドライバー・シート70を示し、そして、そのドライバー・シート70は、シート・トラックおよびシート・リフターを組み込むシート・クッション71、左右のリクライニング・デバイスでそのシート・クッション71側の左右のライザーに前倒しおよび角度調整可能に支持されるシート・バック73、およびそのシート・バック73に取り外し可能に取り付けられるヘッドレスト(図示せず)などで組み立てられ、そして、そのシート・トラックでその乗用車のフロアに前後調整可能に据え付けられ、そのシート・リフターで上下調整可能にされる。勿論、そのリクライニング・デバイスは、リクライニング・レバー75で、そのシート・トラックは、タオル・バー型レバーで、そして、そのシート・リフターは、リフト・レバー76でそれぞれ操
作される。
【0019】
このシート・パッド50は、シート・クッション・パッド51およびシート・バック・パッド52になされるもので、左右のサイド・サポート・コア57、58、65、66がたわみ方向性のあるハニカム状リブ構造を採って左右のサイド・サポート部分(サイド・サポート)55、56、63、64のパッド全体あるいは表層を残す支持断面形状に設計され、そして、エラストマーのような樹脂で成形され、別体でその左右のサイド・サポート部分(サイド・サポート)55、56、63、64に対応的にはめ込まれ、もしくは、ウレタン樹脂でパッド成形時にその左右のサイド・サポート部分(サイド・サポート)55、56、63、64に対応的に一体化される。
【0020】
さらに、そのシート・パッド50をそのシート・クッション・パッド51およびそのシート・バック・パッド52として具体的に説明するに、先ず、そのシート・クッション・パッド51は、左右のクッション・サイド・コア57、58が、たわみ方向性のあるハニカム状リブ構造を採って左右のクッション・サイド・サポート55、56のパッド全体を置き換える支持断面形状に設計され、そして、エラストマーのような樹脂でシェル型コアに成形され、ウレタン樹脂でパッド成形時に左右のクッション・パッド・サイド53、54に対応的に一体化される。勿論、その左右のクッション・サイド・サポート・コア57、58は、その左右のクッション・サイド・サポート55、56の表層を残す支持断面形状のシェル型コアに設計され、そして、エラストマーのような樹脂で成形され、ウレタン樹脂でパッド成形時にその左右のクッション・サイド・サポート55、56に対応的に一体化されてもかまわない。
【0021】
同様に、そのシート・バック・パッド52は、左右のバック・サイド・コア65、66が、たわみ方向性のあるハニカム状リブ構造を採って左右のバック・サイド・サポート63、64のパッド全体を置き換える支持断面形状に設計され、そして、エラストマーのような樹脂でシェル型コアに成形され、ウレタン樹脂でパッド成形時に左右のバック・パッド・サイド61、62に対応的に一体化される。勿論、その左右のバック・サイド・サポート・コア65、66、その左右のバック・サイド・サポート63、64の表層を残す支持断面形状のシェル型コアに設計され、そして、エラストマーのような樹脂で成形され、ウレタン樹脂でパッド成形時にその左右のバック・サイド・サポート63、64に対応的に一体化されてもかまわない。
【0022】
そのクッション・サイド・サポート・コア57、58もそのバック・サイド・サポート・コア65、66もコア・ベース59、59および67、67上に多数のハニカム・エレメントを左右方向(横方向)に伸びて上下方向に積み重ねるハニカム状リブ60、68で支持断面形状のシェル型コアに設計され、そして、エラストマーのような樹脂で成形される。
【0023】
そのように、そのクッション・サイド・サポート・コア57、58もそのバック・サイド・サポート・コア65、66もハニカム状リブ構造を採るので、そのシート・クッション71では、上下方向(縦方向)に良好に潰れて乗降性に寄与し、左右方向に剛性を発揮させてサポート性がもたらされ、また、そのシート・バック73では、前後方向(縦方向)に良好に潰れて乗降性に寄与し、左右方向に剛性を発揮させてサポート性がもたらされ、そのようにしてそのサポート性とその乗降性が両立されて乗り降りおよび座り心地が改善されて良好になる。
【0024】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(nature)および本質(substance)に由来し
、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し(be commensurate with)、そして、その発明の成立に必須である。
【産業上の利用可能性】
【0025】
上述から理解されるように、この発明の自動車シートに用いるシート・パッドは、左右のサイド・サポート・コアが、たわみ方向性のある櫛歯状、ハニカム状などのリブ構造で支持断面形状に形成され、そして、別体で左右のサイド・サポートに対応的にはめ込まれ、もしくは、パッド成形時にその左右のサイド・サポートに対応的に一体化されるので、この発明の自動車シートに用いるシート・パッドでは、そのサイド・サポート部分がたわみ方向性のある櫛歯状、ハニカム状などのリブ構造で支持断面形状に形成されてそのサイド・サポート部分のパッド全体、あるいは表層を残したコア部分をそのサイド・サポート・コアに置き換えられ、シート・クッションでは、上下方向(縦方向)に良好に潰れて乗降性に寄与し、左右方向に剛性を発揮させてサポート性がもたらされ、また、シート・バックでは、前後方向(縦方向)に良好に潰れて乗降性に寄与し、左右方向に剛性を発揮させてサポート性がもたらされ、そのようにしてそのサポート性とその乗降性が両立されて乗り降りおよび座り心地が改善されて良好になり、その結果、自動車シートにとって非常に有用で実用的である。
【符号の説明】
【0026】
10 シート・パッド
11 シート・クッション・パッド
12 シート・バック・パッド
13 左のクッション・パッド・サイド
14 右のクッション・パッド・サイド
15 左のクッション・サイド・サポート
16 右のクッション・サイド・サポート
17 左のクッション・サイド・サポート・コア
18 右のクッション・サイド・サポート・コア
19 コア・ベース
20 櫛歯状リブ
21 コア・カバー
22 左のバック・パッド・サイド
23 右のバック・パッド・サイド
24 左のバック・サイド・サポート
25 右のバック・サイド・サポート
26 左のバック・サイド・サポート・コア
27 右のバック・サイド・サポート・コア
28 コア・ベース
29 櫛歯状リブ
30 コア・カバー
40 ドライバー・シート
41 シート・クッション
42 表皮
43 シート・バック
44 表皮
45 リクライニング・レバー
46 リフト・レバー
50 シート・パッド
51 シート・クッション・パッド
52 シート・バック・パッド
53 左のクッション・パッド・サイド
54 右のクッション・パッド・サイド
55 左のクッション・サイド・サポート
56 右のクッション・サイド・サポート
57 左のクッション・サイド・サポート・コア
58 右のクッション・サイド・サポート・コア
59 コア・ベース
60 ハニカム状リブ
61 左のバック・パッド・サイド
62 右のバック・パッド・サイド
63 左のバック・サイド・サポート
64 右のバック・サイド・サポート
65 左のバック・サイド・サポート・コア
66 右のバック・サイド・サポート・コア
67 コア・ベース
68 ハニカム状リブ
70 ドライバー・シート
71 シート・クッション
72 表皮
73 シート・バック
74 表皮
75 リクライニング・レバー
76 リフト・レバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7