(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を
図1〜
図10に基づいて説明する。
図2に示すように、ガスメータ10は、インナーアッシ90の外側を、板金製のメータケース11で覆った構造をなしている。メータケース11は、直方体の箱形構造をなし、
図1に示すように、上下方向の中間部で上側ケース構成体12と下側ケース構成体18とに分割可能となっている。上側ケース構成体12は、矩形状をなしたケース上面壁13(
図5参照)の縁部から上ケース側壁14が垂下し、その上ケース側壁14の下端部から側方に上ケース鍔壁15が張り出した構造をなす。一方、下側ケース構成体18は、矩形状をなしたケース底壁19の縁部から下ケース側壁20が直立し、その下ケース側壁20の上端部から側方に下ケース鍔壁21が張り出した構造をなす。上ケース鍔壁15及び下ケース鍔壁21は互いに重ね合わされて、それらを貫通した複数のボルト及びナットにより締結されている。なお、上ケース鍔壁15と下ケース鍔壁21との間には、図示しないパッキンが挟まれている。
【0022】
図1に示すように、下ケース側壁20の正面には、導入孔カバー23が取り付けられている。
図4に示すように、導入孔カバー23は、メータケース11内を大気圧状態にするための大気導入孔20Hと、大気導入孔20Hに隣接したケーブル導入孔(図示せず)とを覆っており、それら大気導入孔20H及びケーブル導入孔からの雨水の浸入を防止している。導入孔カバー23は下方に開放しており、その開口部23H及びケーブル導入孔にケーブルCbが挿通されている。そのケーブルCbによって、メータケース11内に収容されたコントローラ95(
図2及び
図3参照)と、メータケース11の外部に配置された図示しない外部機器との間が電気的に接続可能となっている。なお、下ケース側壁20の正面には、導入孔カバー23に隣接して表示器22が取り付けられている。
【0023】
図2に示すように、ケース上面壁13には、1対の口金固定孔16,17が貫通形成されている。これら口金固定孔16,17は、矩形状をなしたケース上面壁13の短手方向の中央かつ、長手方向の両端寄り位置に配置されている。
【0024】
口金固定孔16,17にはそれぞれ口金30,31が通されて固定されている。これら口金30,31のうち、第1の口金30は、ガスメータ10より上流側のガス管G1に接続され、第2の口金31は、ガスメータ10より下流側のガス管G2に接続される(
図1参照)。以下、第1の口金30が固定された口金固定孔16を、「第1の口金固定孔16」といい、第2の口金31が固定された口金固定孔17を、「第2の口金固定孔17」という。さらに、以下の説明では、1対の口金30,31の並び方向を「第1水平方向H1」といい、その第1水平方向H1と直交した水平方向を「第2水平方向H2]という。
【0025】
第1の口金30と第2の口金31は同一構造をなしている。詳細には、
図6に示すように、口金30,31は、上端から下端に向かって段階的に外径が大きくなるように、小径部32と、その小径部32より外径が大きな中径部33と、さらに外径が大きな大径部34とを並べた構造をなしている。小径部32、中径部33及び大径部34の各外周面には、それぞれ螺子部が形成されており、中径部33と大径部34との間には、大径部34よりもさらに外径が大きな中間フランジ35が形成されている。小径部32及び中径部33の外径は、口金固定孔16,17の内径よりも小さくなっており、大径部34及び中間フランジ35の外径は、口金固定孔16,17の内径よりも大きくなっている。そして、中径部33及び小径部32が、ケース上面壁13の上方に突出し、中間フランジ35及び大径部34がケース上面壁13の下面側に配置されている。
【0026】
第1及び第2の口金30,31は、中径部33の外周面に螺合したナット36とケース上面壁13の下面に宛がわれた中間フランジ35との間でケース上面壁13(口金固定孔16,17の開口縁)を挟んで固定されている。
【0027】
インナーアッシ90は、上述した第1及び第2の口金30,31と、以下に説明する支持フレーム80、メータ本体40、緊急遮断弁装置60及びベローズ70を一体にした構成となっている。メータ本体40は、
図6に示すように、第1水平方向H1で対向した1対のバッファ容器41,42の間に、複数の樹脂製の計測管43を並列に接続し(
図3参照)、それら各計測管43に、それぞれ1対の超音波素子44,44が固定された構造をなしている。1対のバッファ容器41,42は、第2水平方向H2に延びた直方体形状をなしており、それぞれ第1の口金30の下方位置と、第2の口金31の下方位置に配置されている。また、複数の各計測管43は、それぞれ第1水平方向H1に延びかつ、第2水平方向H2に並べて配置されている。
【0028】
1対のバッファ容器41,42のうち、計測管43を挟んで対向した対向壁部41W,42Wには、それぞれ接続孔41H,42Hが貫通形成されており、それら接続孔41H,42Hに計測管43の両端部が挿入されている。また、1対のバッファ容器41,42のうち、対向壁部41W,42Wとは反対側の壁部は、着脱可能な蓋パネル48によって構成されている。以下、1対のバッファ容器41,42のうち、第1の口金30の下方に配置されたバッファ容器41を「第1のバッファ容器41」といい、第2の口金31の下方に配置されたバッファ容器42を「第2のバッファ容器42」という。
【0029】
各計測管43の軸方向の中間部は上下に潰れた偏平管部45となっており、その偏平管部45に1対の超音波素子44,44が固定されている。1対の超音波素子44,44は、偏平管部45の上流側と下流側とに離して配置され、偏平管部45の内側を流れるガスの流れ方向に対して斜めに交差する方向で対向している。各超音波素子44,44は、コントローラ95(
図2及び
図3参照)と電気的に接続されており、コントローラ95からの信号に基づいて、超音波素子44,44の間で超音波が送受信される。そして、一方の超音波素子44から発信された超音波が、他方の超音波素子44で受信されるまでの伝搬時間に基づいて、第1のバッファ容器41から第2のバッファ容器42へと流れるガスの流量が計測される。
【0030】
図6に示すように、計測管43の軸方向の両端部は、円筒管部46,47となっており、それら円筒管部46,47と偏平管部45との間には、円筒管部46,47よりも大径な鍔部49,49が形成されている。
【0031】
円筒管部46,47のうち、上流側の円筒管部46は、第1のバッファ容器41に備えた接続孔41Hに差し込まれている。また、上流側の円筒管部46の外周面には螺子部が形成されている。計測管43は、円筒管部46の螺子部に螺合したナット55と鍔部49との間で対向壁部41W(接続孔41Hの開口縁)を挟んで固定されている。また、鍔部49と対向壁部41Wとの間に挟まれたOリング49Rによって、第1のバッファ容器41と計測管43との接続部分が気密状態にシールされている。
【0032】
下流側の円筒管部47は、第2のバッファ容器42に備えた接続孔42Hに差し込まれている。円筒管部47の外周面には、その先端側を向いた環状段差面が形成され、その環状段差面より先端側にOリング47Rが装着されている。
【0033】
一方、第2のバッファ容器42に備えた接続孔42Hの内周面には、円筒管部47に形成された環状段差面と軸方向で対向した環状段差面が設けられている。そして、円筒管部47の環状段差面と、接続孔42Hの環状段差面との間でOリング47Rが押し潰されて、第2のバッファ容器42と計測管43との接続部分が気密状態にシールされている。
【0034】
図2に示すように、緊急遮断弁装置60は、第1の口金30と第1のバッファ容器41との間に配置されており、それらの間を連通状態に接続している。緊急遮断弁装置60は、コントローラ95と電気的に接続されており、ガス漏洩や地震等の異常が検知された場合に、コントローラ95からの信号に基づいて作動して、ガスの供給を自動停止する。
【0035】
緊急遮断弁装置60は、
図3に示す弁ハウジング61の内側に図示しない弁座及び弁体を備えている。弁ハウジング61のうち、第2水平方向H2の一端側には流入側の接続端部62が備えられ、他端側には流出側の接続端部63が備えられている。弁ハウジング61の内部には、接続端部62,63の間を連絡した図示しないガス流路が形成されており、そのガス流路の途中に設けられた弁座に弁体が接離可能となっている。
【0036】
弁ハウジング61は、第2水平方向H2の中間部(接続端部62,63の間)で、流入側と流出側の2つのハウジング分割体64,65に分割可能となっており、それらハウジング分割体64,65同士がボルトによって締結されている。流入側のハウジング分割体64には、流入側の接続端部62が一体に設けられており、流出側のハウジング分割体65には、流出側の接続端部63が一体に設けられている。
【0037】
流入側のハウジング分割体64のうち、流出側のハウジング分割体65とは反対側の壁部には、弁体の駆動源であるソレノイド66が固定されている。また、流出側のハウジング分割体65のうち、流入側のハウジング分割体64とは反対側の壁部には、中間軸65Jが直動可能に支持されている。なお、中間軸65Jは、メータケース11の外面に備えた復帰ボタン(図示せず)に対する操作力を、弁ハウジング61内の弁体に伝達するものであり、緊急遮断弁装置60を手動操作によって閉弁状態から開弁状態に切り替えるためのものである。
【0038】
流入側のハウジング分割体64は、第1の口金30の真下位置に配置されており、そのハウジング分割体64から真上に突出した流入側の接続端部62が、第1の口金30の下端部に接続されている。具体的には、
図6に示すように、接続端部62の上端寄り位置から側方に張り出した鍔部62Aが、口金30の下端面に宛がわれており、その鍔部62Aを貫通した複数のボルトによって口金30に固定されている。また、口金30の下端面と鍔部62Aとの間に挟まれたOリング30Rによって、緊急遮断弁装置60と第1の口金30との接続部分が気密状態にシールされている。
【0039】
流出側のハウジング分割体65からは、真下に向かって流出側の接続端部63が突出しており、その接続端部63が第1のバッファ容器41に接続されている。具体的には、接続端部63の下端部から側方に張り出した鍔部63A(
図3参照)が、バッファ容器41の上面壁を貫通した接続開口41A(
図6参照)の周辺部分に宛がわれており、その鍔部63Aを貫通した複数のボルトによって、第1のバッファ容器41に固定されている。また、鍔部63Aとバッファ容器41の上面壁との間に挟まれたOリング41R(
図6参照)によって、緊急遮断弁装置60と第1のバッファ容器41との間が気密状態にシールされている。
【0040】
このように、第1の口金30と第1のバッファ容器41との間は、緊急遮断弁装置60の弁ハウジング61によって不動状態に連結されている。
【0041】
これに対し、第2の口金31と第2のバッファ容器42との間は、ゴム製又は金属製のベローズ70によって可動状態に連結されている。
図7に示すように、ベローズ70は、軸方向の両端部にそれぞれフランジ部72,73を備えると共に、軸方向の中間部に蛇腹部71を備え、蛇腹部71とフランジ部72,73との間が、フランジ部72,73に向かうに従って拡径したテーパ部74となっている。以下、フランジ部72,73を区別するために、「上端フランジ部72」及び「下端フランジ部73」という。
【0042】
図6に示すように、第2のバッファ容器42の上端壁からは、円筒形の接続筒部50が起立している。接続筒部50は、第2の口金31と同軸上に配置されており、その上端部には螺合鍔部51が一体形成されている。螺合鍔部51の外周面には螺子部が形成され、袋ナット52が螺合している。
【0043】
図7に示すように、螺合鍔部51の上面には環状溝51Mが形成されており、その環状溝51Mにベローズ70の下端フランジ部73が嵌合している。下端フランジ部73の上面には、ワッシャ53が重ねられており、ワッシャ53と下端フランジ部73とが、螺合鍔部51と袋ナット52との間で挟まれて固定されている。また、下端フランジ部73は、螺合鍔部51と袋ナット52との間で押し潰されて、ベローズ70と第2のバッファ容器42との間が気密状態にシールされている。
【0044】
ベローズ70の上端フランジ部72は、第2の口金31の下端面に宛がわれて固定されている。詳細には、
図7に示すように、上端フランジ部72の上面には、環状突条72Tが一体形成されている。これに対し、第2の口金31の下端面には環状溝31Mが形成されており、それら環状突条72Tと環状溝31Mとが凹凸係合している。また、上端フランジ部72は、その下面に宛がわれた押さえリング54と第2の口金31の下端面との間で挟まれており、その状態で、押さえリング54と上端フランジ部72とが、複数のボルトによって、第2の口金31に共締めされている。また、上端フランジ部72が押さえリング54と第2の口金31との間で押し潰されて、ベローズ70と第2の口金31との間が気密状態にシールされている。
【0045】
ここで、ベローズ70の上端フランジ部72と第2の口金31との接続構造(押さえリング54を使用した接続構造)を、ベローズ70の下端フランジ部73と第2のバッファ容器42(接続筒部50)との接続に適用してもよいし、ベローズ70の下端フランジ部73と第2のバッファ容器42(接続筒部50)との接続構造(袋ナット52を使用した接続構造)を、ベローズ70の上端フランジ部72と第2の口金31との接続に適用してもよい。
【0046】
図2に示すように、インナーアッシ90のうち、支持フレーム80は、上述したメータ本体40、緊急遮断弁装置60及びベローズ70を囲んだ矩形枠構造をなしている。支持フレーム80は、第1水平方向H1で対向した1対のフレーム側板81,81(本発明の「フレーム柱部材」に相当する)と、1対のフレーム側板81,81の下端部同士を連結したフレーム底板82(本発明の「フレーム底部材」に相当する)と、1対のフレーム側板81,81の上端部同士を連結したフレーム天板83とから構成されている。1対のフレーム側板81,81は、第1及び第2のバッファ容器41,42の蓋パネル48,48にそれぞれ宛がわれており、メータ本体40を第1水平方向H1で挟んで固定している。フレーム底板82は、メータ本体40に下方から宛がわれてメータ本体40を下方から支持している。フレーム天板83には、1対の口金30,31のうち、第1の口金30のみが固定されており、第2の口金31は、フレーム天板83に対する移動が許容されている。
【0047】
図6に示すように、1対のフレーム側板81,81は、メータケース11の側壁内面に隙間をあけて対向しており、それらフレーム側板81の上下方向の中間部から、メータケース11の側壁に向かって、フレーム突片84が張り出している。
図10に示すように、フレーム突片84は、フレーム側板81を構成する板金の一部を直角に切り起こして形成されている。また、フレーム突片84は、第2水平方向H2に延びており、その長手方向の両端寄り位置に1対の係合孔84Hが貫通形成されている。
【0048】
図6に示すように、メータケース11のうち、第1水平方向H1で対向した両側壁からは、それぞれケース突片25,25が張り出している。これらケース突片25は、フレーム突片84に下方から隙間をあけて対向している。また、
図10に示すように、ケース突片25は、フレーム突片84と同様に、第2水平方向H2に延びており、その長手方向の両端寄り位置から、フレーム突片84に向かって1対の係合軸部26が垂直に起立している。そして、各ケース突片25に備えた係合軸部26が、各フレーム突片84に形成された係合孔84Hを直動可能に貫通している。この係合軸部26と係合孔84Hとの
嵌合により、メータケース11内におけるインナーアッシ90の水平移動が規制されている。
【0049】
なお、本実施形態では、フレーム突片84に係合孔84Hを設け、ケース突片25に係合軸部26を設けていたが、フレーム突片84に係合軸部を設け、ケース突片25に係合孔を設けてもよい
。
【0050】
図6に示すように、メータケース11のうち、第1水平方向H1で対向した両側壁の内面には、メータケース11とは別に成形された板金製の補強部材27,27(
図10参照)がそれぞれ固定されており、その補強部材27の一部が、ケース突片25を構成している。
図10に示すように、補強部材27は、下ケース側壁20の内面に宛がって固定された主板部27Aの両側辺から、1対の側部突片27B,27B(
図10には一方の側部突片27Bのみが図示されている)が直角に曲げ起こされると共に、主板部27Aの上辺から側部突片27Bと同じ側にケース突片25が直角に曲げ起こされた構造をなしている。また、補強部材27は、その上側半分が下側ケース構成体18の上面開口から突出して、上ケース側壁14の内面に宛がわれている。即ち、補強部材27は、上ケース側壁14と下ケース側壁20とに跨って配置されており、メータケース11の第1水平方向H1で対向した両側壁を補強して変形を抑制している。
【0051】
図6に示すように、支持フレーム80のフレーム天板83は、メータケース11のケース上面壁13に下方から対向すると共に、第1の口金固定孔16と同軸に配置された第1の貫通孔85と、第2の口金固定孔17と同軸に配置された配置された第2の貫通孔86とを有している。第1の貫通孔85には、第1の口金30の下端部(大径部34)が挿通され、第2の貫通孔86には、第2の口金31の下端部(大径部34)が挿通されている。
【0052】
第1の貫通孔85の内径は中間フランジ35の外径より小さくなっている。第1の口金30は、その大径部34に螺合したナット37と中間フランジ35との間でフレーム天板83(第1の貫通孔85の開口縁)を挟んで固定されている。そして、フレーム天板83は、ケース上面壁13の内面との間に、中間フランジ35の板厚分の隙間をあけて下方から対向している。
【0053】
一方、第2の貫通孔86は、
図7に示すように、内径の異なる上下2つの孔部86A,86Bを有した異径孔となっている。即ち、第2の貫通孔86は、中間フランジ35の外径より大きな内径の上孔部86Aと、中間フランジ35の外径より小さな内径の下孔部86Bとから構成されている。そして、この第2の貫通孔86の内側に、第2の口金31の下端部(大径部34)が遊嵌している。また、上孔部86Aと下孔部86Bとの間に形成された段差部分(下孔部86Bの周縁部)は、本発明に係るフランジ受止部86Cとなっていて、第2の口金31の中間フランジ35に下方から隙間をあけて対向している。
【0054】
ここで、本実施形態のフレーム天板83は、
図8に示すように、メイン板部83Mとサブ板部83Sとを重ねて固定した構造となっている。メイン板部83Mには、第1の貫通孔85と、第2の貫通孔86のうち上孔部86Aのみが貫通形成されており、サブ板部83Sには、第2の貫通孔86の下孔部86Bのみが貫通形成されている。そして、下孔部86Bと上孔部86Aと同軸に配置した状態で、サブ板部83Sがメイン板部83Mの下面に宛がわれて固定されている。
【0055】
図7に示すように、下孔部86Bの両開口縁はテーパ状になっており、第2の貫通孔86の内側における第2の口金31の傾動を許容した構造になっている。また、
図8及び
図9に示すように、第2の口金31のうち、大径部34の外側面の一部には、平坦面31Dが形成されており、第2の貫通孔86のうち、下孔部86Bの内側面の一部には、平坦面31Dと対向した平坦面(図示せず)が形成されている。これら平坦面によって、下流側の貫通孔86内における第2の口金31の回転範囲が規制されている。
【0056】
本実施形態のガスメータ10の構成は以上である。さて、上述したガスメータ10は、
図1に示すように、ガス管G1,G2の端部に備えられた袋ナットN1,N2を、第1及び第2の口金30,31の上端部(小径部32)に螺合することでガス管G1,G2に接続される。このとき、第1及び第2の口金30,31の中心軸と、ガス管G1,G2の中心軸が概ね一致していれば、袋ナットN1,N2を口金30,31に螺合するだけで取り付け作業は完了する。
【0057】
これに対し、例えば、第1の口金30とガス管G1の中心軸を一致させたときに、第2の口金31に対してガス管G2の中心軸が僅かに傾いでいる場合には、以下のようにして接続を行う。即ち、ケース上面壁13は板金で構成されているから、第2の口金31の周辺部分を変形させることが可能であり、ガス管G2と第2の口金31の中心軸のズレが小差であれば、そのガス管G2の傾きに応じて第2の口金31を傾けて、ガス管G2との接続を行うことができる。このとき、メータケース11内では、傾けられた第2の口金31とメータ本体40との間でベローズ70が柔軟に変形して第2の口金31の変位を吸収するから、メータ本体40が負荷を受けることを防止することができる。即ち、メータ本体40(詳細には、樹脂製の計測管43や、計測管43とバッファ容器41,42との接続部分)に負荷をかけることなく、傾いだガス管G2と第2の口金31とを接続することが可能となる。そして、ベローズ70は、メータケース11内のガス流路を構成する部材として、予めメータケース11内に組み込まれているから、傾いだガス管と口金との間をベローズで繋ぐという煩雑な作業が不要になる。つまり、本実施形態のガスメータ10によれば、取り付け作業の煩雑化を防止することができると共に、ベローズ70の破損を防止することができる。
【0058】
また、第1の口金30とメータ本体40は、共通の支持フレーム80に固定されているから、それら第1の口金30とメータ本体40との間の歪みや、メータ本体40の歪みを防止することができる。
【0059】
また、フレーム天板83が、メータケース11のケース上面壁13に下方から隙間をあけて対向しているから、第2の口金31を傾けた場合に、変形したケース上面壁13がフレーム天板83に当接して、フレーム天板83が負荷を受けることを防止することができる。
【0060】
また、第2の口金31は、支持フレーム80のフレーム天板83に対する回転範囲が規制されているから、ガス管G2に袋ナットN2を使用して第2の口金31を接続する際や、ナット36を使用して第2の口金31をケース上面壁13に固定する際に、第2の口金31が連れ回りしてベローズ70が捻れることを防ぐことができる。
【0061】
次に、本実施形態のガスメータ10の組み立て方法を説明する。まずは、インナーアッシ90を組み立てる。即ち、第1の口金30に、緊急遮断弁装置60における流入側のハウジング分割体64を固定し、その第1の口金30を、フレーム天板83に形成された第1の貫通孔85に通してナット37によりフレーム天板83に固定する。また、第2の口金31の下端面に押さえリング54を使用してベローズ70の上端部を固定し、その第2の口金31を、フレーム天板83に形成された第2の貫通孔86に通しておく。
【0062】
次に、メータ本体40における第1のバッファ容器41に、緊急遮断弁装置60における流出側のハウジング分割体65を固定し、そのメータ本体40をフレーム底板82に載置する。
【0063】
次に、第1及び第2のバッファ容器41,42の蓋パネル48,48に、1対のフレーム側板81,81を宛がって、それらフレーム側板81,81の下端部をフレーム底板82に固定する。
【0064】
次に、第1及び第2の口金30,31が取り付けられたフレーム天板83を、1対のフレーム側板81,81の上端部に固定する。また、流入側のハウジング分割体64と流出側のハウジング分割体65とを一体に固定して緊急遮断弁装置60を完成させると共に、ベローズ70の下端部を袋ナット52によって第2のバッファ容器42に接続する。以上で、インナーアッシ90が完成する。
【0065】
次に、完成したインナーアッシ90を、メータケース11のうち、下側ケース構成体18の内側に収容する。このとき、下側ケース構成体18に備えた係合軸部26と、インナーアッシ90(支持フレーム80)に備えた係合孔84Hとを
嵌合させる。
【0066】
次に、上側ケース構成体12をインナーアッシ90の上方から被せて、第1及び第2の口金30,31をケース上面壁13に形成された第1及び第2の口金固定孔16,17に通し、上側ケース構成体12の上ケース鍔壁15と下側ケース構成体18の下ケース鍔壁21とを重ね合わせて、それらを複数のボルト及びナットによって締結する。ここで、インナーアッシ90は、下側ケース構成体18に収容された状態で、係合軸部26と係合孔84Hの
嵌合によって水平方向への移動が規制されているから、第1及び第2の口金30,31と、第1及び第2の口金固定孔16,17との位置合わせを、比較的容易に行うことができる。
【0067】
最後に、1対の口金固定孔16,17を貫通してケース上面壁13から突出した第1及び第2の口金30,31にそれぞれナット36を締め付けて、それら第1及び第2の口金30,31をケース上面壁13に固定する。第1の口金30にナット36を締め付けることで、インナーアッシ90の全体がメータケース11内で引き上げられ、メータケース11内でインナーアッシ90が宙吊り状態になる。また、第2の口金31に対してナット36を締め付けると、第2の口金31に備えた中間フランジ35が、第2の貫通孔86の上方に抜けて、フランジ受止部86Cから浮き上がった状態になる。以上で、ガスメータ10は完成である。
【0068】
さて、第1の口金30は、ケース上面壁13から外された状態で、支持フレーム80のフレーム天板83に固定されているのに対し、第2の口金31は、ケース上面壁13から外された状態で、中間フランジ35がフランジ受止部86Cに受け止められている。ここで、「フランジ受止部86C」が存在しない構成では、第2の口金31がケース上面壁13から外された場合に、第2の口金31は、第2の口金固定孔17及び第2の貫通孔86を通って落下してしまう。そのため、ケース上面壁13に第2の口金31を固定する際には、第2の口金31を第2の貫通孔86及び第2の口金固定孔17に通して中径部33にナット36を螺合するまでは、第2の口金31を手で持ち上げておく必要があり、組み立て作業が困難になる。
【0069】
これに対し、本実施形態によれば、第2の口金31をケース上面壁13から外した状態で、フランジ受止部86Cが第2の口金31の中間フランジ35を受け止めるから、ケース上面壁13に第2の口金31を固定する際に、第2の口金31を手で持ち上げておく必要は無く、組み立て作業をスムーズに行うことができる。
【0070】
[第2実施形態]
図11及び
図12に基づいて、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態は、インナーアッシ90の構造が上記第1実施形態とは異なる。以下、第1実施形態との相違点についてのみ説明を行うこととし、第1実施形態と同一の構成については、同一符号を付すことで重複した説明は省略する。
【0071】
図12に示すように、1対のバッファ容器41,42は、それらの対向方向で偏平な箱状をなしており、それらバッファ容器41,42の間を連絡した複数の計測管43が、上下方向に並べて配置されている。
【0072】
緊急遮断弁装置60と第1のバッファ容器41は、第1水平方向H1でずらして配置されており、緊急遮断弁装置60の下方には、サブバッファ容器100が配置されている。サブバッファ容器100は、第1のバッファ容器41に隣接配置されており、そのバッファ容器41とサブバッファ容器100とが合体して内部が連通状態となっている。
【0073】
図11に示すように、サブバッファ容器100の上面壁は、第2水平方向H2の一端側が他端側に対して段付き状に低くなっており、その低くなった部分から円筒形の接続筒部101が上方に突出している。接続筒部101は、緊急遮断弁装置60に備えられた流出側の接続端部63と同軸上に配置されており、それら接続筒部101と接続端部63との間がベローズ110によって接続されている。ベローズ110は、上記第1実施形態で説明したベローズ70と同一構造である。
【0074】
ベローズ110の下端部(図示しない下端フランジ部)は、接続筒部101の上端面に宛がわれており、接続筒部101の上端外周面に螺合した袋ナット104によって固定されている。ベローズ110の上端部に備えた上端フランジ部112は、接続端部63の鍔部63Aに宛がわれており、その上端フランジ部112の下面に宛がわれた押さえリング105と鍔部63Aとの間で挟まれている。その状態で、押さえリング105と上端フランジ部と鍔部63Aは、それらを貫通した複数のボルトによって共締めされている。
【0075】
なお、第1の口金30は、メータケース11のケース上面壁13及び支持フレーム80のフレーム天板83にそれぞれ固定されている。一方、第2の口金31は、ケース上面壁13だけに固定されており、フレーム天板83に対して移動可能となっている。本実施形態の構成でも、上記第1実施形態と同等の効果を奏する。
【0076】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0077】
(1)上記第1実施形態では、第2の口金31と第2のバッファ容器42との間のガス流路をベローズ70で構成し、上記第2実施形態では、第2の口金31と第2のバッファ容器42との間及び第1の口金30と第1のバッファ容器41との間のガス流路の一部をそれぞれベローズ70,110で構成したが、第1の口金30と第1のバッファ容器41との間のガス流路の一部のみを、ベローズで構成してもよい。
【0078】
(2)上記第2実施形態では、緊急遮断弁装置60と第1のバッファ容器41との間のガス流路の一部をベローズ110で構成していたが、第1の口金30と緊急遮断弁装置60との間のガス流路をベローズで構成してもよい。
【0079】
(3)上記第1及び第2実施形態では、超音波式ガスメータに本発明を適用していたが、膜式ガスメータに本発明を適用してもよい。
【0080】
(4)上記第1及び第2実施形態では、メータケース11が上下方向の中間部で分割可能となっていたが、例えば、メータケース11のうちケース上面壁13のみが取り外し可能な構成でもよいし、メータケース11のうちケース底壁19のみが取り外し可能な構成でもよい。
【0081】
(5)上記第1及び第2実施形態では、第1及び第2の口金30,31がメータケース11のケース上面壁13に横並びに設けられていたが、メータケース11の互いに対向した両側壁から相反する方向に第1及び第2の口金30,31が突出した構成としてもよい。