【実施例】
【0019】
図1は本発明を採用した車両配車システムの構成を示している。
【0020】
本実施例の車両配車システムは、マンションなどの集合住宅(以下、単に「集合住宅」と称する)において、その集合住宅の駐車場に貸出車両を配車するサービスを提供する。車両貸出サービスの配車予約サーバ(501:後述)と連携して貸出車両の配車先の駐車場(303:後述)の管理を行なう制御手段は集合住宅に設置された物品収受装置100の物品収受装置の制御回路によって構成される。
【0021】
本実施例の集合住宅に配置される物品収受装置100は
図1の右方に示すように、宅配物の授受に用いる宅配ボックス(宅配ロッカー)や、郵便受けなどとして構成される。
【0022】
図1の物品収受装置100は、たとえば集合住宅の(宅配業者や郵便配達員がアクセスできる)公共側に面する側を図示してある。ここでは、まず物品収受装置100の概略構成につき説明する。
【0023】
物品収受装置100は、複数の物品収受ボックス101、101…から構成され、物品収受ボックス101が郵便受けとして構成される場合には破線で示すように投函口102、102…が設けられ、物品収受ボックス101…の投函口102とは反対側(不図示)の面には郵便物を取り出すための電気錠(あるいは番号キー)により開閉される扉(不図示)が設けられる。
【0024】
物品収受ボックス101、101…が宅配ボックスとして構成される場合には、図示の公共側の面は宅配業者が宅配物を収容するための扉(この扉は居住者が宅配物を取り出すための扉を兼ねていてもよい)として構成され、その反対側には居住者が宅配物を取り出すための扉(不図示)が設けられ、これらの扉の施錠・開錠は電気錠(不図示)により制御される。
【0025】
物品収受ボックス101、101…の郵便物を取り出すための扉、あるいは宅配物を収容し、また取り出すための表裏の2つの扉の開閉は、コンソール103での居住者あるいは宅配業者の操作に応じて制御部200(後述)により制御される。
【0026】
コンソール103は、ここでは便宜上、公共側に配置されたものを図示しているが、ほぼ同じ構造、ほぼ同じ機能のものをプライベート側(図示した側と反対側)に設けることができる。これら公共側およびプライベート側のコンソール103は、いずれも本実施例に関してはほぼ同様に用いることができるものとする。
【0027】
コンソール103には、LCDパネル(あるいはさらにタッチパネル)などから構成されたディスプレイ104、ファンクションキーやテンキーから成るキーボード105、および認証手段としてのIDカード111の情報を読み取るカードリーダー106が設けられる。
【0028】
IDカード111は、集合住宅の居住者がそれぞれ保有するもので、たとえばその居室番号などがID情報として記録されたICカードなどにより構成される。また、当該集合住宅以外のIDカード111を用いたりできないように、IDカード111には、当該集合住宅で用いることができる正規のカードであることを示す特定の鍵情報を格納したり、あるいは居室番号などのID情報を当該集合住宅のみで通用する鍵情報を用いて暗号化して記録したりすることができる。
【0029】
さらに本実施例では、IDカード111は、駐車場303の予約の際に、カードリーダー106に提示することにより行なうユーザ認証に用いられる。駐車場303の予約管理は、この認証手続が成功することを条件として、物品収受装置100の制御部200によって制御される。駐車場303は、当該集合住宅の居住者が車両貸出システムの配車先(あるいは来客用の臨時駐車用)として予約することができるよう、当該集合住宅の管理規約などが定められているものとする。
【0030】
なお、IDカード111は当該集合住宅の特定の居住者のユニークなID情報を記録しているため、たとえばIDカード111を提示して駐車場303の管理区画を車両貸出システムの配車先(あるいは来客用の臨時駐車用)として予約(後述の
図4)する場合、制御部200は当該の特定の居住者がその予約操作を行なっている、ということを確実に認識することができる。
【0031】
また、本実施例では、後述するように制御部200による駐車場303の管理と、車両貸出システム(の配車予約サーバ501)の配車予約処理を連携させる必要があり、たとえば貸出車両の配車先の駐車場予約の際IDカード111の提示により識別される当該集合住宅の特定の居住者と、配車予約サーバ501にネットワーク経由でアクセスして行なう配車予約を申し込んだユーザの一致を保証できる必要がある。
【0032】
たとえば、この駐車場予約と配車予約におけるそれぞれのユーザ一致は、免許証提示などの本人(あるいはさらに住所)確認を経て行なわれる車両貸出システムの会員登録の際に、集合住宅名やその住所、居室番号などの識別情報を申告させ、車両貸出システムの会員情報データベースに格納することなどにより保証することができる。
【0033】
上述のような、集合住宅側および車両貸出システム側のユーザ登録の細部や、認証制御の細部の仕様などは、あらかじめ集合住宅の管理組合(あるいは本システムの運営組織)と、車両貸出システムの運営組織との間の取り決めによって予め決定しておくことができる。
【0034】
あるいはさらに、IDカード111は、宅配物(あるいは郵便物や郵便小包)を収容するため物品収受ボックス101、101…の公共側の扉を開錠するためだけ用いる(居住者に配布するものとは異なる限定された機能を有する)特別なカードとして特定の宅配業者(あるいは郵便配達人)に配布することもできる。さらに、IDカード111は、集合住宅のエントランスの扉(不図示。いわゆるオートロック制御される玄関扉)や、居住者個々の居室を開閉する鍵として機能するカードキーを兼ねていてもよい。
【0035】
コンソール103のディスプレイ104、キーボード105は、物品収受ボックス101の操作や物品収受装置100の管理作業に用いられる他、本実施例では後述する車両貸出システムの配車予約サーバ(501)にアクセスし貸出予約を行なうためのアプリケーション(たとえば汎用ないしは専用のブラウザなどの形態で実装される)を実行するのに用いることができる。
【0036】
物品収受装置100の制御部200は、コンソール103でのIDカード111の提示、操作に応じて、物品収受装置100の物品収受ボックス101、101…を施錠/開錠する電気錠の開閉制御を行なう。
【0037】
制御部200は、主制御部としてのCPU201、後述のプログラムを格納したROM202、ワークエリアとして用いられるRAM203、検出制御部301と通信するための所定通信方式によるインターフェース205(たとえば IEEE 802.3 ネットワークインターフェース、シリアルインターフェースなど)、から構成される。
【0038】
さらに制御部200には、HDDや不揮発メモリカードから成る外部記憶装置207が接続されており、後述のプログラム、および管理データベース情報はこの外部記憶装置207に格納される。
【0039】
また、制御部200は、ネットワークインターフェース204(たとえば IEEE 802.3 ネットワークインターフェースや所定方式の WAN インターフェースなど)を有し、ネットワーク206(インターネット、またはイントラネット)を介して遠隔地のサーバと通信することができる。
【0040】
また、本実施例では、駐車場(303)の予約管理を行なうために、時刻に応じたシステム制御を行なえるよう制御部200にはリアルタイムクロック211が設けられている。
【0041】
図1のシステムが設置された集合住宅は、駐車場303を有し、この駐車場303は駐車区画(図中においてPLと略記する場合がある)3031、3032、3033…から構成される。
【0042】
駐車区画3031、3032、3033…は集合住宅の居住者に専有的に貸与されるよう利用される他、そのうちのいくつかの区画を来客用駐車場などとして利用することができる。こうした駐車区画3031、3032、3033…の運用の態様は集合住宅の管理規約などに応じて任意であるが、本実施例では駐車区画3031、3032、3033…の内いくつかの区画をレンタカーや、カーシェアリングシステムなどから配車される貸出車両の配車先として用いることができるものとする。
【0043】
貸出車両の配車先として用いられる駐車区画は、貸出車両の配車専用であってもよいし、また、来客用の駐車区画などを一部共用するような運用であってもよいが、以下の説明では説明を容易にするため、少なくとも駐車区画3031、3032の2つの区画が貸出車両の配車のために割り当てられているものとする。
【0044】
駐車区画3031、3032、3033…には、各区画に実際に車両が駐車しているか否かを検出するセンサ3041、3042、3043…を配置することができる。センサ3041、3042、3043…は、たとえば車両により検出光が遮られることにより車両検出を行なう光学式センサなどから構成することができる他、駐車区画3031、3032、3033…がたとえば有料式の駐車区画として構成されコインパーキングなどで用いられるようなフラップ(ロック板)が設けられている場合には、このフラップ(ロック板)を上下させるのに用いられるセンサを流用することも考えられる。センサ3041、3042、3043の出力は検出回路301によって取り込まれ、制御部200のCPU201はインターフェース205を介して各駐車区画3031、3032、3033…のそれぞれの利用状態をリアルタイムで把握することができる。
【0045】
上述のように、本実施例の駐車場303は、レンタカー、カーシェアリングシステムなどの車両貸出システムの配車先として利用することができるよう運用する。以下では、この車両貸出システムネットワーク(インターネットあるいはイントラネット)206経由で配車予約が可能であるものとする。
【0046】
このために、車両貸出システムの運営組織(たとえばレンタカー運営会社)はネットワーク206上に配車予約サーバ(以下、配車サーバと記す)501を配置する。そして、この配車サーバ501に対してパーソナルコンピュータや携帯端末などの端末502からインターネットブラウザないしは専用プログラムなどのアプリケーションを用いてアクセスし、配車予約を行なうことができるよう車両貸出システムが構成される。
【0047】
本実施例においては、インターネット上の端末502(パーソナルコンピュータや携帯端末など)から配車サーバ501が貸出車両予約を受け付け(インターネットないしはイントラネット予約)できるようにする。
【0048】
しかも、本実施例では配車サーバ501が、特定の集合住宅の駐車場303の駐車区画3031、3032…を配車先として指定された車両貸出予約を受け付けることができるようにするが、いたずら予約などを防止するため、上述のように当該の車両貸出予約を行なっているユーザと、特定の集合住宅の駐車場303の駐車区画3031、3032…を予約したユーザ(当該の特定の居住者)の一致が保証できなければならない。
【0049】
このため、車両貸出システムの運営組織は、貸出車両のインターネット(イントラネット)予約を希望するユーザに対しては予め利用者登録を要求し、さらに特定の集合住宅の駐車場303の駐車区画3031、3032…を配車先として用いることを希望するユーザに対しては、住所、氏名や連絡先(電話番号および電子メールアドレスなど)の必要事項の他、さらに少なくとも集合住宅名称、集合住宅住所、および居室番号の登録を要求することが望ましい。また、規約上、この利用者登録の際、住所や本人確認は免許証の提示などを義務付けるのが望ましい。この利用者登録を行なった後、車両貸出システムの運営組織からユーザに対してはユーザID(会員番号など)およびパスワードなどの認証データを発行する。
【0050】
そして、貸出車両のインターネット(イントラネット)予約を行なうため、配車サーバ501にアクセスする場合には、ユーザ(本実施例の集合住宅の居住者)はこのユーザIDと認証データを用いてログインすることを要求する。このログイン後は、配車サーバ501は当該ユーザの住所、氏名、連絡先などの通常の会員情報の他、ユーザが配車先の集合住宅駐車場を登録している場合は、当該集合住宅の名称やその住所(あるいはさらに駐車場の駐車区画の数など)を把握した上で配車予約を進めることになる。
【0051】
さらに、後述の制御例では、配車サーバ501が制御部200の管理するデータベース(後述の
図2、
図3)の駐車区画予約データにアクセスするとともに、配車サーバ501が制御部200に対して配車先の駐車区画の予約を要求できるようにするが、このために、配車サーバ501が制御部200に対してアクセスする通信手段が必要となる。
【0052】
このための通信プロトコルとしては、HTTP(S)やSSH、SSLなどの任意のインターネットプロトコルを用いることができるが、その場合、配車サーバ501は、集合住宅の制御部200のアドレス(URI/URLやIPアドレス)を認識している必要がある。
【0053】
また、この通信のため、集合住宅の制御部200のアドレス(URI/URLやIPアドレス)は、たとえば上記の車両貸出システムの利用者登録の際、ユーザに申告させ、集合住宅名や住所と関連づけて登録する手法が考えられる。あるいは、車両貸出システム、および集合住宅の管理会社、管理組合、あるいは制御部200が管理する宅配ボックスの管理組織との間で配車サービスに関して特定の契約が結ばれるようなケースでは、契約に基づき集合住宅名などから特定の集合住宅の制御部200のアドレス(URI/URLやIPアドレス)を抽出できるようなデータベースを用意できる可能性があり、その場合には配車サーバ501はそのデータベースを用いて車両予約の際、ユーザが申告した集合住宅名などから特定の集合住宅の制御部200のアドレス(URI/URLやIPアドレス)を求めることが可能となる。上記のような構成により、後述の配車予約処理(
図5)の際、配車サーバ501から制御部200に対して通信を行なえるようになる。
【0054】
図2および
図3は、
図1の物品収受装置および車両貸出システムからなる装置の制御に用いられるデータベースの構成の一例を示している。
【0055】
図2および
図3のデータベースは、制御部200の外部記憶装置、ないしはネットワーク206に配置された不図示の管理サーバの外部記憶装置(不図示)の記憶領域(通常、特定のデータベース方式におけるデータベースファイル)を用いて構成される。
【0056】
この種のデータベースは、通常、いわゆるリレーショナル形式により構成され、複数の記憶領域を関連づける形で種々のデータレコードを格納する。
【0057】
図2は、本実施例のシステムにおける主データベースの概要を示しており、このデータベースにおいては、各レコードはフィールド1301の居室ID(居室番号)ごとに1レコードを構成する。この1レコードは符号1301〜1304で示すフィールド、すなわち、居室ID、物品収受ボックスID、物品収受データベースへのポインタ、および駐車場303の予約管理データ(駐車予約データ)をそれぞれ格納するフィールドから構成される。
【0058】
このうち、居室ID1301のフィールドには、IDカード111によって識別される居住者の居室ID(たとえば居室の部屋番号)を格納する。
【0059】
物品収受ボックスID1302のフィールドには、物品収受ボックス101が郵便受け、宅配ボックスのいずれの場合であっても、居室ID1301のデータの示す居住者に対応づけられた物品収受ボックス101が存在する場合に、そのボックスのID(ここでは物品収受ボックス101、101…に割り付けられた2桁の番号を例示している)が格納される。
【0060】
居室ID1301(あるいはさらに物品収受ボックスが各居室に専有割り当てされる場合には物品収受ボックスID1302も)のフィールドには、特定のIDカード111に対して特定の居住者ないし物品収受ボックス101のボックスIDを発行する登録時などにおいてその居住者に対応する居室番号(あるいはさらに物品収受ボックス番号)の情報が格納される。この登録処理は上記のコンソール103、あるいは不図示の別の登録システムを用いて実行する(この登録処理は本発明の本質とはほとんど関係しないのでここでは詳細については説明を省略する)。
【0061】
物品収受ボックス101が宅配物などの収受に用いられるボックスである場合は、物品収受ボックス101は特定のユーザの専有使用ではなく、共用形態で使用される場合もあるが、その場合にはフィールド1302は、着荷があった場合にのみ、当該ユーザ宛ての荷物が格納されたボックスIDが格納されるよう用いられる。
【0062】
また、物品収受データベースへのポインタ1303は、当該居住者の物品収受ボックス101を用いた物品収受に関する物品収受データベース(不図示)の格納領域へのポインタ(ファイル名や、メモリアドレス)である。この物品収受データベースには、当該居住者に対して物品収受ボックス101により行なわれた物品(宅配物、郵便物など)の収受に関する情報、たとえば着荷日時や、物品収受サービスに関して課金が行なわれる場合にはその課金情報などが蓄積される。ここでは、この種の物品収受を管理する物品収受データベースについては公知であるから詳細な説明は省略するが、物品収受データベースへのポインタ1303の値として例示したP11〜P13は実際には他の特定のデータベース領域へのポインタ(ファイル名や、メモリアドレス)である。
【0063】
フィールド1304に格納される駐車予約データは、駐車場303の駐車区画3031、3032、3033…のうち、フィールド1301で示される居室の居住者が駐車場を予約すると生成される。
【0064】
フィールド1304の予約データは、当該居住者に専有的に割り当てられる駐車区画ではなく、後述の車両貸出システムの配車先として予約されるか、あるいは来客用に予約されるなど、居住者の明示的な操作によって駐車区画が予約される場合に生成され、図示のように少なくともその駐車区画が予約された時間帯(日時)データと、予約された駐車区画の番号などを含む。
【0065】
図2の例では、居室番号101の居住者が4月12日(2013年)10:00−10:30の時間帯において、1番めの駐車区画(PL1:
図1の駐車区画3031に対応)を予約している。この1番めの駐車区画は、上述のように車両貸出システムの配車先として用いられるもので、予約時間は30分間で比較的短い。
【0066】
また、居室番号103の居住者は4月12日(2013年)11:00−18:00の時間帯において、3番めの駐車区画(PL3:
図1の駐車区画3033に対応)を予約している。この3番めの駐車区画は、たとえば車両貸出システムの配車先ではなく、この居住者はたとえば来客用などの目的で7時間の予約時間をとっている。
【0067】
なお、集合住宅の管理規約によっては、車両貸出システムの配車先や来客用などに臨時に駐車場を使用する場合には、管理組合から駐車場使用料を課金する場合があるが、この課金単価なども必要に応じてフィールド1304(あるいは別途設けたフィールド)に格納することができる。
【0068】
上記のような主データベースが用意されていれば、物品収受に関しては、IDカード111がコンソール103のカードリーダー106に提示されるなどして認証操作が行なわれると、CPU201が居住者のID情報であるIDカード111に記録されたユーザID(居室ID)を取得すると、その居室IDを用いて
図2の居室IDのフィールド1301を有するデータベースレコードを参照することによりその居住者に割り当てられた物品収受ボックスID(フィールド1302)を特定することができる。
【0069】
また、駐車場303の予約に関しては、IDカード111をコンソール103のカードリーダー106に提示する認証操作を条件として許容するが、この場合、上記同様に居室IDからその居室ID(居室番号)を有するレコードを特定でき、そのフィールド1304の駐車場予約データを参照し、また必要に応じてその内容を更新することができる。
【0070】
図3は、駐車場303の駐車区画のためのデータベースレコードの構造を示している。
図3のデータベースは以下に示すように駐車場303の各駐車区画を管理するデータを格納する。
【0071】
図3の行方向に配列されたフィールドから成る1レコードは、駐車区画1つごとに割り当てられており、1レコードは駐車区画番号(2301)、その駐車区画の属性(2302)、その駐車区画の予約データ(2303)、およびその他の管理データ(2304)のための各フィールドから構成される。
【0072】
図示の例では1〜15番の15台分の駐車区画に対応する15レコードが示されており(図示上は途中のレコードを省略)、本実施例では、属性フィールド(2302)が「R」となっている1番と2番の駐車区画(
図1の3031、3032)は、車両貸出システムの配車先として用いられるものである。
【0073】
また、1番と2番以外の駐車区画(
図1の3033〜)は、属性フィールド(2302)が「N」となっており、これらの駐車区画は、居住者に専有的な駐車区画として貸し出されるか、あるいは来客用などとして臨時に貸出される形態で使用される。なお、ここでは簡略化のため、居住者に(たとえば集合住宅の管理規約に基づく月極め契約などにより)専有的に貸出される駐車区画と、来客用などの臨時の貸出し区画を、「N」の属性で示し、両者を区別していないが、もちろんこれらにそれぞれ異なる属性を割り当てて管理してもよい。
【0074】
図3の例では、1番と3番の駐車区画のフィールド2303に、
図2の予約状態に対応する予約データが格納されている。1番めの駐車区画(
図1の3031)は車両貸出システムの配車先として4月12日(2013年)10:00−10:30の時間帯において、また、3番めの駐車区画(
図1の3033)は来客用などの臨時駐車のために4月12日(2013年)11:00−18:00の時間帯においてそれぞれ予約されている。
【0075】
なお、
図2および
図3のデータベースにおいて、駐車区画予約データのフィールド1304、2303は簡略化のため、1つのみ図示しているが、これらのフィールドが可変長である場合、あるいは2つめ以降の予約データフィールドを確保してポインタなどによって参照できるようシステムが構成されていれば、複数の予約データを格納できるのはいうまでもない。
【0076】
次に上記構成における動作につき説明する。
【0077】
図4は駐車場303の駐車区画3031、3032…を予約する際のCPU201が実行する制御手順を示している。図示の手順はCPU201のプログラムとして、ROM202や外部記憶装置207に格納しておくことができる。
【0078】
図4の予約ルーチンは、コンソール103の予約操作に基づき、独立して起動される他、たとえば後述の車両貸出予約処理(
図5)における配車サーバ501からの要求などに応じてサブルーチンとして呼び出すこともできる。
【0079】
図4のステップS41では、駐車場予約操作がコンソール103で行われる。ここでは、居住者のみに予約操作を許可するため、IDカード111をカードリーダ106に提示させる認証操作を操作者に行わせ、その後、駐車予約の希望日時(使用開始および終了の日付と時刻)を少なくとも入力させる。操作者、すなわち駐車場の予約者が誰であるかは、IDカード111から読み取ることができる。
【0080】
また、本実施例では、駐車区画は車両貸出システムの配車先か、それ以外の用途かで使い分けられるため、ステップS41では操作者は予約する駐車区画が車両貸出システムの配車先か、それ以外の用途かを指定する。この指定には、たとえば駐車区画の見取図を用途別に表示して車両貸出システムの配車用またはそれ以外の駐車区画を操作者に指定させることなどにより暗黙に指定させるような方式が考えられる。
【0081】
なお、車両貸出予約処理(
図5)において配車サーバ501からの要求に応じて
図4の処理が呼び出される場合には、駐車予約の希望日時などの必要事項は端末502やコンソール103からではなく、配車サーバ501から要求を受け取った上位ルーチンによって入力される。
【0082】
ステップS42では、
図3のデータベースを参照して、ステップS41で入力された予約日時に、操作者が希望する車両貸出システムの配車用の(またはそれ以外の)駐車区画に空きがあるか否かを判定する。車両貸出システムの配車用の駐車区画は、たとえば番号の若い方から順に予約日時と衝突する予約データが既に登録されているか否かが判定され、予約日時(予約期間)に空きとなっている駐車区画があればステップS43に移行して、
図3のデータベースにおいて当該の駐車区画の(フィールド2301が目的の駐車区画番号を有する)レコードのフィールド2303に予約データを格納するとともに、
図2のデータベースにおいても、ステップS41のIDカード提示によって特定された居住者の居室番号を有するレコードのフィールド1304に対応する予約操作データを格納し、駐車場予約処理を終了する。
【0083】
一方、ステップS42で予約希望の日時に車両貸出システムの配車用(またはそれ以外の)駐車区画に空きがない場合にはステップS41に戻って他の予約希望日時を入力させる処理を繰り返すが、その際、ステップS44において予約操作を中止するか否かを操作者が選択できるようにしておく。ステップS44で予約操作が中止された場合には
図4の予約処理は終了となる。
【0084】
図5は、配車サーバ501によって行われる車両貸出予約操作の流れを示している。ここでは、特に本システムの集合住宅の駐車場が配車先として用いられる場合の処理を示している。配車サーバ501側の制御手順は、不図示のサーバ側のHDDなどに格納されるものとする。
【0085】
図5の車両貸出予約と、集合住宅の配車先の駐車場予約との前後関係に関しては、
(1)車両貸出予約に先立ち、集合住宅の居住者が
図4の手順によって予め配車先の駐車区画を予約しておく
(2)配車先の駐車区画を予約せずに車両貸出予約操作を開始し、必要に応じて配車サーバ501側から配車先の駐車区画を予約する(後述のステップS54)
といった形態が考えられるが、本実施例では、いずれの場合でも、従来構成とは異なり、配車サーバ501側が配車先として集合住宅の特定の駐車区画を使用できることを確認した上で車両貸出予約処理を完了させることができる点に大きな特徴がある。
【0086】
また、
図5の配車予約操作は、たとえばネットワーク206のPCや携帯電話などの端末502から配車サーバ501にアクセスして行なわれる。このとき、端末502と配車サーバ501間の通信プロトコルには、たとえば上述のようにHTTP(S)などの通信手順を利用することができる。また、たとえばコンソール103で端末502と同様のWWWブラウザなどのアプリケーションを実行できるように構成してあれば、コンソール103から配車サーバ501にアクセスすることにより、
図5の配車予約操作を行なうこともできる。
【0087】
図5のステップS51では、配車サーバ501から端末502(あるいはコンソール103)に対して会員IDとパスワードの入力を要求する、などのログイン(認証)処理を行なった上、配車予約処理が開始される。この配車予約処理では、まず端末502で予約操作画面がWWWブラウザなどのアプリケーション上に表示され、操作者はその予約操作画面を用いて配車希望の車種、配車日時、さらに集合住宅名および居室番号などのデータを入力(コンソール103からこの配車予約操作を行なっている場合や、上述のように車両貸出システムの会員登録の際、集合住宅名および居室番号などの情報が登録されている場合にはこれらの入力は省略することも可能である)する。また、配車先の駐車区画を既に予約済みである場合には、その配車先の駐車区画の番号などの識別情報を入力させるようにしておく。
【0088】
ステップS51aでは、車両貸出システムの配車サーバ501が、ステップS51で要求された日時に、要求された車種の貸出車両を配車先に配車できるか否かを判定し、当該の配車が可能であればステップS52に移行し、また当該の配車が不可能であればステップS51bにおいて配車予約の条件変更を伴なう予約操作を端末502側で行なわせ、再度ステップS51aで配車可能か否かの判定を行なう。
【0089】
なお、ステップS51aの配車可能か否かを判定する処理には、車両貸出システムの運営組織の構成によっても異なるが、たとえば数分以上の所要時間を要する可能性があり、その場合には、いったん通信を中止し、配車可能か否かを記載した電子メールなどを端末502のアドレスに送信し、ステップS52またはステップS51b以降の処理はたとえば、端末502がその電子メールに記載したURLなどにアクセスすることなどによって続行させることができる。
【0090】
ステップS52では、配車サーバ501から、制御部200との間の通信経路が確立され、制御部200との通信を介して、配車サーバ501は
図3(ないしは
図2)のデータベース中の全駐車区画予約データを読み取る。配車サーバ501から、制御部200との間で用いる通信プロトコルは任意であるが、たとえばSSHやSSLなどの公開鍵暗号通信方式を用いるのが好ましい。配車サーバ501から、制御部200との間でデータやコマンドを授受するためのデータフォーマットは予め適宜定めておく。
【0091】
続いてステップS53では、配車サーバ501は制御部200から取得した駐車区画予約データを解析し、ステップS51の配車予約操作において指定された日時に該当する有効な駐車区画予約データが存在するか否かを判定する。
【0092】
この判定は、配車予約操作において指定された配車先の集合住宅の駐車場の駐車区画を配車先として利用できるか否かを確認するために行なうもので、ここではまず配車予約操作を行なっている当該集合住宅の居住者が既に駐車区画を予約しているものとして、当該居住者による駐車区画予約データが確実に存在するか否かを判定する。
【0093】
すなわち、ステップS51で配車先の駐車区画が指定されている場合には、ステップS53では、制御部200から取得した駐車区画予約データ中で、ステップS51で入力された配車先の駐車区画が指定された配車日時に当該の居住者(居室番号により識別する)によって予約されているか否かを判定し、その旨を確認できた場合には、駐車区画予約有効、と判断する。
【0094】
また、この段階では、予め駐車区画がまだ予約されていない可能性があるが、ステップS53では、ステップS51で配車先の駐車区画が入力されていない場合も駐車区画予約無効、と判断する。
【0095】
また、ステップS53では、ステップS51で入力された配車先の駐車区画が、取得した駐車区画予約データ中で、指定された配車日時に予約されてはいるが、居住者が一致しない場合には、駐車区画予約無効、と判断する。
【0096】
ステップS53において、駐車区画予約有効、と判断された場合には、指定の日時に配車先として指定されたこの集合住宅の駐車区画が確実に利用できることが確認されたことになるので、配車サーバ501はステップS55において、車両貸出予約データを生成し、システムのデータベース(不図示)に登録する。この車両貸出予約データは少なくとも、車種、配車日時、配車先などの可読文字列(配車作業は現在のところ作業者の人力による運転などによって行なわれるため)データなどから構成される。
【0097】
一方、ステップS53で駐車区画予約無効と判断されるのは、上記のように配車予約を行なっている居住者が単にまだ駐車区画予約を行なっていない場合、あるいは配車予約日時に駐車区画予約はあるが、それが他の居住者による駐車区画予約である場合などがある。
【0098】
本実施例では、このような場合にも対処すべく、配車サーバ501側から制御部200に対して配車予約者が希望する配車日時に新たな(あるいは他の)駐車区画の予約(下記のステップS54)を要求することができるようにしてある。
【0099】
しかしながら、駐車区画が配車日時において満杯で空きがない場合には、いずれにしても駐車区画の予約は不可能であるから、ステップS53が否定された場合にはまずステップS53aにおいて、制御部200から取得した駐車区画予約データを参照し、配車日時において駐車区画に空きがあるか否かを判定する。そして、駐車区画に空きがない場合には配車日時変更などの配車条件の変更が必要になるため、上述のステップS51bに分岐し、端末502で配車条件の変更を行なわせる。
【0100】
一方、ステップS53aで駐車区画に空きがある場合には、ステップS54に移行し、配車サーバ501側から制御部200に対して駐車区画の予約処理を要求する。この予約処理は、
図4に示したものと同様の流れによって実行することができる、その場合、希望の予約日時(ステップS41でサーバ501側から入力)としてはステップS51(ないしはS51b)で入力された配車予約日時が用いられる。
【0101】
ステップS56ではステップS54の駐車区画予約処理が成功したか否かが判定され、駐車区画予約処理が成功した場合には、ステップS55に移行して車両貸出予約データを生成し、システムのデータベース(不図示)に登録する。
【0102】
ステップS55で駐車区画予約処理が成功しなかった場合には、配車日時を変更するなどの条件変更が必要になるため、ステップS56において条件変更を行なうか否かを端末502(あるいはコンソール103)側に確認させ、条件変更を行なう場合にはステップS51bに分岐して異なる配車条件を入力させ、条件変更を行なわない場合には
図5の処理を終了する。
【0103】
なお、上述の
図5においては、ステップS52の駐車区画予約データ取得、ステップS53、S53aの駐車区画予約の有効性に係る判定、およびステップS54の駐車区画予約は配車サーバ501側が行なうものとして説明したが、たとえば配車サーバ501から配車日時および端末502を操作している居住者の居室番号などの必要な情報を制御部200に送信して、制御部200側で上述の処理を行なうように構成することも考えられる。
【0104】
図4および
図5に示したような制御を行なうことによって、本実施例の車両配車システムが配置された集合住宅の居住者は、駐車場303の駐車区画3031、3032…を配車先として指定して、レンタカーシステムやカーシェアリングシステムといった車両貸出システムの貸出車両の配車予約を行なうことができる。本実施例の車両配車システムにおける貸出車両配車はたとえば次のような流れになる。
【0105】
本実施例の車両配車システムが配置された集合住宅の居住者は、インターネット(イントラネット)などのネットワーク206上の端末502(居住者の携帯端末や、居室に配置されたPCなど)、あるいはコンソール103上で実行されるWWWブラウザや専用アプリケーションを用いて配車サーバ501にアクセスし、貸出車両の配車予約操作(
図5ステップS51)を行なう。この際、配車サーバ501に対するログイン操作(あるいはコンソール103からの配車予約を行なう場合には、それに先立つコンソール103に対するIDカード111の提示)などの認証操作が行なわれるので、配車サーバ501は認証操作を介して特定の会員情報に到達でき、当該の車両貸出システム会員の集合住宅、および居室番号などの情報を認識することができる。
【0106】
配車先の駐車区画は、上述のように予め予約(
図4の手順による)しておいてもよく、また、配車先の駐車区画を予め予約しておかなくても配車サーバ501〜制御部200の通信(
図5ステップS53〜S54)によって、配車予約中に駐車区画の予約を行なうことができる。
【0107】
そして、本実施例は、配車サーバ501側から制御部200の駐車区画予約データにアクセスできるよう構成されており、本実施例における配車予約は、配車先の駐車区画が配車時間帯において該当する有効な駐車区画予約データが存在することを条件(
図5ステップS53)として成立するため、たとえばレンタカー営業所に車両を受け取りに行く旧来の形態ではなく、居住する集合住宅の駐車場を配車先として指定する形態においても、実際の配車が失敗してしまう可能性を大きく低減することができる。
【0108】
配車予約登録が正常に終了(
図5ステップS55)すると、配車予約登録データが車両貸出システムのデータベースに登録される。車両貸出システムの運営形態によって細部の差異は生じる可能性があるが、実際の配車作業は概ね次のように行なわれる。
【0109】
たとえば、配車予約登録データが車両貸出システムのデータベースに登録されると、その配車予約内容は車両貸出システムの営業所の社内端末などにおいて表示される配車予定確認画面に表示され、この配車予定確認画面に表示された配車予約内容にしたがって車両貸出システムの社員などの作業者が実際の配車作業を行なう。ただし、将来的に、貸出車両の完全な自動運転により無人配車が可能となった場合でも、本実施例の配車予約制御は本質的な変更を要することなく実施できるのはいうまでもない。
【0110】
上述のように、配車予約時、集合住宅名(あるいはさらに住所や予約者の電話番号など)や、予約者の居室番号、上記のようにして予約された駐車区画などの識別情報は配車サーバ501により認識されており、車両貸出システムの営業所の社内端末の表示などを介して作業者はこれらの情報を知り、それに基づいて配車作業を行なうことになる。
【0111】
実際の配車時間帯が近づくと、レンタカー営業所などの貸出車両の存在する位置から、配車先である集合住宅の駐車場303まで作業者が貸出車両を運転していき、予約されている所定の駐車区画に貸出車両を駐車する。この段階において、本実施例では、上述のように配車先の駐車区画が配車時間帯において該当する有効な駐車区画予約データが存在することが確認済みであるから、配車先の駐車区画が他の車によって占有されている、などの理由で配車不可能となってしまう可能性はかなり低くなる。
【0112】
所定の駐車区画に貸出車両を駐車した後、作業者は貸出車両を施錠し、貸出車両のキーを居住者に引き渡すが、多くの場合、配車時刻においては予約者である当該の居住者は在宅であろうから、集合住宅のインターホンなどを介して当該の居住者にコンタクトし、直接、貸出車両のキーを引き渡す。あるいは、運営規約や集合住宅の管理規約などによっては当該の居住者の居室番号の郵便ポストに貸出車両のキーを収容するような形態でキーの引き渡しを行なうことも考えられる。
【0113】
あるいは、物品収受ボックス101、101…のいくつかを特定物品の収受専用に用いる運用においては、車両貸出システム(レンタカー、カーシェアリングシステムなど)から配車される車両のキーを収受するための専用ボックスを割り当てる構成も考えられ、そのような専用ボックスが配置されている場合にはこの専用ボックスに配車作業者は配車した車両のキーを収容することができる。この場合、宛先の居住者の居室番号などの必要事項を配車作業者がコンソール103から入力することになる。
【0114】
なお、
図4、
図5のような制御を行なう場合、すなわち、配車先の駐車区画が配車時間帯において該当する有効な駐車区画予約データが存在することを確認する構成においても、不法駐車などによって配車先の駐車区画が使用不可能となっている可能性は否定しきれない。この問題に対処するために、駐車区画3031、3032…に配置したセンサ3041、3042…を利用することができる。
【0115】
図6は、駐車区画3031、3032…に配置したセンサ3041、3042…を利用して配車に係る時間帯において、配車先の駐車区画が空きとなっていることを確認する制御の一例を示している。図示の手順はCPU201のプログラムとして、ROM202や外部記憶装置207に格納しておくことができる。
【0116】
ステップS61では、制御部200のCPU201は配車に係る時間帯が到来しているか否かをリアルタイムクロック211を用いて判定する。ここでは簡略図示しているが、
図6の処理は、実際には、たとえばリアルタイムクロック211を用いたタイマ割り込み処理を
図3の駐車区画予約データ(フィールド2303)の1つごとに登録しておき、駐車区画予約時刻の到来に応じてタイマ割り込みを発生させ、ステップS62以降の処理を行なう、といった構成によって実現できる。
【0117】
その場合、たとえばステップS62以降の処理が、駐車区画予約時刻前30分間などの所定時間帯の間、数分おきなどの所定間隔で実行されるようタイマ割り込みを発生させる構成が考えられる。
【0118】
ステップS62では、CPU201は駐車区画3031、3032…に配置したセンサ3041、3042…のうち、配車に係る時間帯が到来している当該のセンサの状態を検出回路301を介して取得し、当該の駐車区画が空き、となっているか否かを判定し、当該の駐車区画の空きが確認できた場合は上位ルーチンに復帰(リターン)する。
【0119】
一方、ステップS62において当該の駐車区画が空いておらず、他の車両が駐車しているなどの場合は、ステップS63においてエラー処理を行なう。このエラー処理では、たとえば、集合住宅の管理人室などに配置した表示器やスピーカなどを用いて、貸出車両の配車(や来客臨時駐車など)のために予約された駐車区画が占有されていることを警告する。この警告に基づいて、たとえば集合住宅の管理人は、駐車車両のナンバーや車両貸出システムのステッカーを確認することなどによって予約された貸出車両が駐車しているか否かを確認したり、あるいは不法駐車である場合には運転者を捜す、などの作業を行なうことができ、障害に対処することができる。