特許第6138981号(P6138981)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6138981複数の事業所の集中訪問看護管理装置及び集中訪問看護管理方法並びに訪問看護管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6138981
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】複数の事業所の集中訪問看護管理装置及び集中訪問看護管理方法並びに訪問看護管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20120101AFI20170522BHJP
   G06Q 10/06 20120101ALI20170522BHJP
【FI】
   G06Q50/22
   G06Q10/06 302
【請求項の数】8
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2016-13417(P2016-13417)
(22)【出願日】2016年1月27日
【審査請求日】2016年1月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】599127542
【氏名又は名称】インキュベクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001922
【氏名又は名称】特許業務法人 日峯国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 栄一
(72)【発明者】
【氏名】上村 隆幸
【審査官】 山下 剛史
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−105611(JP,A)
【文献】 特開2015−41183(JP,A)
【文献】 特開平9−134386(JP,A)
【文献】 特開2010−176371(JP,A)
【文献】 特開2008−234185(JP,A)
【文献】 特開平10−143565(JP,A)
【文献】 特開2015−35036(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0255596(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の在宅した利用者の訪問看護関連情報を集中的に管理して、訪問看護業務を行う訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置において、
訪問看護を受ける利用者と、訪問看護担当の経験に対応した経験程度と関連づけられた訪問看護担当と、複数の訪問看護担当が各所属する複数の事業所と、訪問看護担当の経験に対応して経験程度の高い順に複数列挙することの可能な訪問看護担当欄をX軸にし、要求表示及び空白表示を同じ時間長さの単位時間として、訪問看護担当欄に形成された時間帯に利用者要求のある時に要求表示で、利用者要求のない時に空き表示で表示する要求表示をY軸にして、要求表示及び空き表示を互いに入れ替え可能な訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧と、を格納するデータベースと、
画面に、前記訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧を表示し、該訪問看護担当割り振り表のX軸に、看護担当欄を表示し、Y軸に、事業所に所属する訪問看護担当別に曜日ごとの時間帯を表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、利用者からの要求を訪問看護担当別に「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」に分類した要求情報が時間ごとに生成されたときに、当該要求情報を取得して、当該要求情報を前記訪問看護担当割り振り表の時間帯に表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、「経験 高」又は「経験 中」の訪問看護担当欄にある「要求 小」を、「経験 小」の訪問看護担当欄に空き移動させ、「経験 高」の訪問看護担当欄にある「要求 中」を、「経験 中」の訪問看護担当欄に空き移動させる移動指示情報が生成されたときに、当該移動指示情報を取得して、再編が繰り返された訪問看護担当割り振り表を表示して、「経験 高」の訪問看護担当欄に空きの表示が他の経験の訪問看護担当欄に割り振られた空き表示よりも多く割り振り表示をする演算処理手段と、
再編された訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧を画面に表示する画面表示手段と、
を備えたことを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置において、当該移動指示情報が、同一の訪問看護担当欄内時間帯で訪問看護担当割り振り表になされて、訪問看護担当訪問スケジュール一覧の画面表示がなされたことを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置。
【請求項3】
請求項1に記載された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置において、当該移動指示情報が、経験の異なる訪問看護担当欄の同じ時間間で訪問看護担当割り振り表になされて、訪問看護担当訪問スケジュール一覧の画面表示がなされたことを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置。
【請求項4】
請求項1に記載された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置において、訪問スケジュール作成担当によって、「要求 高」の空き表示に、他のいずれかの事業所の訪問看護担当割り振り表の「経験 高」の訪問看護担当欄に割り振られた「要求 高」表示を移動させる指示がなされたときに、事業間移動指示情報を取得して、再編された事業所の訪問看護担当訪問スケジュール一覧を画面表示することを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置。
【請求項5】
請求項1に記載された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置において、利用者からの要求を「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」からなる要求に分類する要求基準がデータベースに格納され、利用者からの要求が、自動的に、「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」からなる要求に分類する要求基準に従って分類され、要求情報が生成されるようにしたことを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置が複数個ネットワークで結合され、訪問スケジュール作成担当によって、複数の事業所の集中訪問看護管理装置間で、いずれかの事業所の「要求 高」の空き表示に、他のいずれかの事業所の訪問看護担当割り振り表の「経験 高」の訪問看護担当欄に割り振られた「要求 高」表示を移動させる事業間移動指示情報が生成されときに、当該事業間移動指示情報を取得して、「要求 高」が移動されて再編された訪問看護担当訪問スケジュール一覧を画面表示することを特徴とする訪問看護管理システム。
【請求項7】
多数の在宅した利用者の訪問看護関連情報を集中的に管理して、訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置で実行される集中訪問看護管理方法において、
訪問看護を受ける利用者、訪問看護担当の経験に対応した経験程度と関連づけられた訪問看護担当と、複数の訪問看護担当が各所属する複数の事業所と、訪問看護担当の経験に対応して経験程度の高い順に複数列挙することの可能な訪問看護担当欄をX軸にし、要求表示及び空白表示を同じ時間長さの単位時間として、訪問看護担当欄に形成された時間帯に利用者要求のある時に要求表示で、利用者要求のない時に空き表示で表示する要求表示をY軸にして、要求表示及び空き表示を互いに入れ替え可能な訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧と、を格納するデータベースを有し、
画面に、前記訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧を表示し、該訪問看護担当割り振り表のX軸に事業所に所属する訪問看護担当別に訪問看護担当欄を、Y軸に曜日ごとの時間帯を表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、訪問看護担当別に利用者からの要求を「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」に分類した要求情報が時間ごとに生成されたときに、当該要求情報を取得して、当該要求情報を前記訪問看護担当割り振り表の時間帯に表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、「経験 高」又は「経験 中」の訪問看護担当欄にある「要求 小」を、「経験 小」の訪問看護担当欄に空き移動させ、「経験 高」の訪問看護担当欄にある「要求 中」を、「経験 中」の訪問看護担当欄に空き移動させる移動指示情報が生成されたときに、当該移動指示情報を取得して、再編が繰り返された訪問看護担当割り振り表を表示して、「要求 高」の訪問看護担当欄に空きの表示が他の経験の訪問看護担当欄に割り振られた空き表示よりも多く割り振り表示すること
からなることを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置によって実行される集中訪問看護管理方法。
【請求項8】
請求項7に記載された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置によって実行される集中訪問看護管理方法において、訪問スケジュール作成担当によって、「要求 高」の空き表示に、他のいずれかの事業所の訪問看護担当割り振り表の「経験 高」の訪問看護担当欄に割り振られた「要求 高」表示を移動させる指示がなされたときに、事業間移動指示情報を取得して、再編された事業所の訪問看護担当訪問スケジュール一覧を画面表示することを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置によって実行される集中訪問看護管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、訪問看護ステーション支援装置に代表される事業所に関して、複数の事業所の集中訪問看護管理装置及び集中訪問看護管理方法並びに訪問看護管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
訪問看護ステーションにおける訪問スケジュール管理での間接業務の負担軽減が図られる。
【0003】
訪問看護支援装置は、多数の在宅患者である利用者の訪問看護関連情報を集中的に管理する集中管理手段を備える。訪問看護ステーションに記憶されている訪問看護師日程情報・訪問能力情報、各在宅利用者に対する訪問回数情報・地域情報及び各訪問看護担当の出勤時間情報の各情報に基づき、訪問スケジュール画定手段が、日ごとの訪問利用者を決定するとともに、決定した日ごとの訪問利用者を各訪問担当に割り振って各訪問看護担当それぞれの日ごとの担当利用者を画定することがなされて来た。
【0004】
特許文献1には、かかる担当利用者を画定する訪問スケジュール画定手段を備えた訪問看護支援装置が記載されている。
【0005】
特許文献2には、訪問看護の割り付けを修正するか、又はナース勤務条件情報及び患者訪問希望情報を修正することにより訪問スケジュールの再割り付けを行うことが記載されている。
【0006】
特許文献3には、順番が隣り合う各往診訪問先の間の距離及び各往診訪問先の診療完了状態を記憶して、医師の次の往診訪問先を判断する判断部を備えた往診状況確認支援装置が記載されている。
【0007】
特許文献4には、月別、週別の表示されたスケジュール画面で訪問日を指定すると、訪問日における訪問ルートを地図表示画面に表示するルート表示機能を備えて、患者名の在宅位置が訪問ルートと共に表示され、訪問ルートの調整を自由に行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平9−134386号公報
【特許文献2】特開平10−105611号公報
【特許文献3】特開2014−229245号公報
【特許文献4】特許第5158548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
訪問看護ステーションにおける訪問スケジュール管理での間接業務の負担軽減が求められている。
【0010】
利用者情報は、担当している訪問看護担当が一番多く有しており、それらの情報が訪問看護ステーション内で共有されず、訪問看護担当間で利用者変更がなされるような場合、利用者を同行訪問といった2人で一緒に訪問して申し送るといったことがなされたり、利用者を担当する訪問看護担当は、一部の訪問看護担当に集中したりすることがあった。
【0011】
訪問看護ステーションでの訪問スケジュールが60%程度埋まってくると、訪問看護担当の技術(スキル・対応可能範囲)のばらつきにより、利用者割り付け状態に偏りが発生して、利用者からの訪問依頼に対して、空き枠が限られてくるため、断る率が増加することになる。
【0012】
従来技術によれば、各訪問看護担当について、訪問スケジュール画定、訪問看護の割り付けの修正、順番が隣り合う各往診訪問先の間の距離あるいは訪問ルートの調整といったことをコンピュータの特性を生かして効率的に処理することが提案されてきた。
【0013】
訪問看護の割り付けの修正及び訪問ルートの調整といった複雑な処理をするためのプログラムの開発には多大の労力と費用を要するものとなっているため、現在ビジネスに直接実用に供することのできるシステムは見当たらない状態にある。訪問看護担当の技術(スキル・対応可能範囲)のばらつきにより、利用者割り付け状態に偏りが発生して、利用者からの訪問依頼に対して、割り付けの空き枠が限られてくるため、断る率が増加し、有効に対処することが出来るようになっていない。
【0014】
本発明は、かかる点に鑑み事業所の訪問看護管理を予め枠組みを定め、その中で特定した事項について集中して行うようにして、プログラムへの依存程度を下げ、事業所内での訪問看護担当間おける訪問看護担当間調整のための間接業務を軽減し、利用者からの訪問依頼に対して迅速に応えら、訪問看護ビジネスの実用に直ちに適用され得るように簡易化した集中訪問看護管理装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、多数の在宅した利用者の訪問看護関連情報を集中的に管理して、訪問看護業務を行う訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置において、
訪問看護を受ける利用者と、訪問看護担当の経験に対応した経験程度と関連づけられた訪問看護担当と、複数の訪問看護担当が各所属する複数の事業所と、訪問看護担当の経験に対応して経験程度の高い順に複数列挙することの可能な訪問看護担当欄をX軸にし、要求表示及び空白表示を同じ時間長さの単位時間として、訪問看護担当欄に形成された時間帯に利用者要求のある時に要求表示で、利用者要求のない時に空き表示で表示する要求表示をY軸にして、要求表示及び空き表示を互いに入れ替え可能な訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧と、を格納するデータベースと、
画面に、前記訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧を表示し、該訪問看護担当割り振り表のX軸に、看護担当欄を表示し、Y軸に、事業所に所属する訪問看護担当別に曜日ごとの時間帯を表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、利用者からの要求を訪問看護担当別に「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」に分類した要求情報が時間ごとに生成されたときに、当該要求情報を取得して、当該要求情報を前記訪問看護担当割り振り表の時間帯に表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、「経験 高」又は「経験 中」の訪問看護担当欄にある「要求 小」を、「経験 小」の訪問看護担当欄に空き移動させ、「経験 高」の訪問看護担当欄にある「要求 中」を、「経験 中」の訪問看護担当欄に空き移動させる移動指示情報が生成されたときに、当該移動指示情報を取得して、再編が繰り返された訪問看護担当割り振り表を表示して、「経験 高」の訪問看護担当欄に空きの表示が他の経験の訪問看護担当欄に割り振られた空き表示よりも多く割り振り表示をする演算処理手段と、
再編された訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧を画面に表示する画面表示手段と、
を備えたことを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置を提供する。
【0016】
本発明は、上述された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置において、当該移動指示情報が、同一の訪問看護担当欄内時間帯で訪問看護担当割り振り表になされて、訪問看護担当訪問スケジュール一覧の画面表示がなされたことを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置を提供する。
【0017】
本発明は、上述された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置において、当該移動指示情報が、経験の異なる訪問看護担当欄の同じ時間間で訪問看護担当割り振り表になされて、訪問看護担当訪問スケジュール一覧の画面表示がなされたことを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置を提供する。
【0018】
本発明は、上述された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置において、訪問スケジュール作成担当によって、「要求 高」の空き表示に、他のいずれかの事業所の訪問看護担当割り振り表の「経験 高」の訪問看護担当欄に割り振られた「要求 高」表示を移動させる指示がなされたときに、事業間移動指示情報を取得して、再編された事業所の訪問看護担当訪問スケジュール一覧を画面表示することを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置を提供する。
【0019】
本発明は、上述された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置において、利用者からの要求を「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」からなる要求に分類する要求基準がデータベースに格納され、利用者からの要求が、自動的に、「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」からなる要求に分類する要求基準に従って分類され、要求情報が生成されるようにしたことを特徴とする訪問看護を業とする集中訪問看護管理装置を提供する。
【0020】
本発明は、上述された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置が複数個ネットワークで結合され、訪問スケジュール作成担当によって、複数の事業所の集中訪問看護管理装置間で、いずれかの事業所の「要求 高」の空き表示に、他のいずれかの事業所の訪問看護担当割り振り表の「経験 高」の訪問看護担当欄に割り振られた「要求 高」表示を移動させる事業間移動指示情報が生成されときに、当該事業者間移動指示情報を取得して、「要求 高」が移動されて再編された訪問看護担当訪問スケジュール一覧を画面表示することを特徴とする訪問看護管理システムを提供する。
【0021】
本発明は、多数の在宅した利用者の訪問看護関連情報を集中的に管理して、訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置で実行される集中訪問看護管理方法において、
訪問看護を受ける利用者、訪問看護担当の経験に対応した経験程度と関連づけられた訪問看護担当と、複数の訪問看護担当が各所属する複数の事業所と、訪問看護担当の経験に対応して経験程度の高い順に複数列挙することの可能な訪問看護担当欄をX軸にし、要求表示及び空白表示を同じ時間長さの単位時間として、訪問看護担当欄に形成された時間帯に利用者要求のある時に要求表示で、利用者要求のない時に空き表示で表示する要求表示をY軸にして、要求表示及び空き表示を互いに入れ替え可能な訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧と、を格納するデータベースを有し、
画面に、前記訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧を表示し、該訪問看護担当割り振り表のX軸に事業所に所属する訪問看護担当別に訪問看護担当欄を、Y軸に曜日ごとの時間帯を表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、訪問看護担当別に利用者からの要求を「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」に分類した要求情報が時間ごとに生成されたときに、当該要求情報を取得して、当該要求情報を前記訪問看護担当割り振り表の時間帯に表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、「経験 高」又は「経験 中」の訪問看護担当欄にある「要求 小」を、「経験 小」の訪問看護担当欄に空き移動させ、「経験 高」の訪問看護担当欄にある「要求 中」を、「経験 中」の訪問看護担当欄に空き移動させる移動指示情報が生成されたときに、当該移動指示情報を取得して、再編が繰り返された訪問看護担当割り振り表を表示して、「要求 高」の訪問看護担当欄に空きの表示が他の経験の訪問看護担当欄に割り振られた空き表示よりも多く割り振り表示すること
からなることを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置によって実行される集中訪問看護管理方法を提供する。
【0022】
本発明は、上述された訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置によって実行される集中訪問看護管理方法において、訪問スケジュール作成担当によって、「要求 高」の空き表示に、他のいずれかの事業所の訪問看護担当割り振り表の「経験 高」の訪問看護担当欄に割り振られた「要求 高」表示を移動させる指示がなされたときに、事業間移動指示情報を取得して、再編された事業所の訪問看護担当訪問スケジュール一覧を画面表示することを特徴とする訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置によって実行される集中訪問看護管理方法を提供する。
【発明の効果】
【0023】
経験 小の訪問看護担当に欄に空きの時間帯があるときに、経験 高又は経験 中の訪問看護担当に欄にある要求 小を、空きのある限りにおいて移動させ、経験 中の訪問看護担当に欄に空きの時間帯があるときに、経験 高の訪問看護担当に欄にある要求中を、空きのある限りにおいて移動させて、再編された前記訪問看護担当割り振り表を形成させることで訪問看護担当訪問スケジュール一覧を調整し、画面表示することが出来る。これによって、集中訪問看護管理をすることが出来、訪問看護業務における間接業務が軽減することが出来る。また、訪問看護ステーションでの訪問スケジュールが60%程度まで埋まってきたような場合にあっても、訪問端担当の技術(スキル・対応可能範囲)が生かされつつ、訪問端担当の技術のばらつきによっては利用者割り付け状態に偏りが発生することを極力防止して、利用者からの訪問依頼に対して、空き枠が限られてくるため、断る率が増加することになり易いことに有効に対処し、このような断りを防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明のシステム構成を示す図。
図2】本発明の実施例の構成をブロックで示す図。
図3】本発明のデータベース格納される各種ファイルを示す図。
図4】データベースに格納される利用者基本情報を示す図。
図5】データベースに格納される訪問担当の基本情報を示す図。
図6】データベースに格納される訪問看護ステーション別利用者情報を示す図。
図7】利用者の要望・訪問看護担当管理方法を示す図。
図8】本発明の実施例の概念を示す図。
図9】訪問看護師のスキルを判断する項目を示す図。
図10】訪問時間別訪問管理法を示す図。
図11】割り振り法1.による訪問看護担当の割り振り方法を示す図。
図12】割り振り法1.による訪問看護担当の割り振り方法を示す図。
図13】割り振り法1.による訪問看護担当の割り振り方法を示す図。
図14】割り振り法1.による訪問看護担当の割り振り方法を示す図。
図15】割り振り法1.による訪問看護担当の割り振り方法を示す図。
図16】割り振り法1.による訪問看護担当の割り振り方法を示す図。
図17】割り振り法1.による訪問看護担当の割り振り方法を示す図。
図18】割り振り法1.による訪問看護担当の割り振り方法を示す図。
図19】割り振り法1.による訪問看護担当の割り振り方法を示す図。
図20】割り振り法1.による訪問看護担当の割り振り方法を示す図。
図21】割り振り法1.による訪問看護担当の割り振り方法を示す図。
図22】ある事業所が担当する地域における分割された分割地を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施例(本実施例という。)のシステム構成を示す図である。本実施例は、訪問看護を業とする複数の事業所の集中訪問看護管理装置及び集中訪問看護管理方法を提供する。訪問看護を業とする事業所には、単独の訪問看護を業とする事業所及び複数の事業者が含まれる。以下、単独の訪問看護を業とする事業所を例にとり、事業所として典型的な例を訪問看護ステーションに採って以下説明し、複数の事業所の集中訪問看護管理装置以下、集中管理装置100と記載して説明する。集中管理装置100と訪問看護ステーション102との結合体を訪問看護管理システム110と呼称する。
【0027】
図1において、集中管理装置100は、各訪問看護ステーション101(101A,101B,101C,101D等にネットワーク102で結ばれている。各訪問看護ステーション101からの各種情報は、集中管理装置100に集められ、訪問看護ステーション管理のために生成された管理情報が各訪問看護ステーション101に送付される。管理情報は、訪問スケジュール作成担当103によって関与、調整されることで作成されており、使い勝手のよい情報とされる。
【0028】
本実施例では、訪問看護担当は、各訪問看護ステーション101に所属する訪問看護担当であるスタッフを意味し、訪問看護師ばかりでなく、訪問介護師、医療関係者も含まれて使用される。また、本実施例で、訪問看護ステーションで看護される患者等は、利用者として記載され、経験は、単に看護経験の日数ばかりでなく、看護経験の深さ、特別な看護に必要とされるスキル技術・管理技術を含めての意味で使用される。また、経験 高、経験 中、 経験 小と記載した時に、各経験には、各訪問看護ステーション101の看護事情に対応した一人または複数の訪問看護担当が含まれる。また、「要求」と記載した時に、要求 高、要求中及び要求 小の各要求が含まれ、要求枠は、図示された要求表示を意味する。
【0029】
図2は、本発明の実施例の構成をブロックで示す図である。
【0030】
図2において、集中管理装置100は、集中管理手段100Aを持つパソコンによって構成され、入力手段1、演算処理手段2、出力手段2、データベース4及び画面表示手段5を備える。これらの手段は、回線6によって互いに結ばれている。
【0031】
訪問看護ステーション支援装置100は、多数の外部の訪問看護ステーション101に通信手段7を介して結ばれている。
【0032】
入力手段1は、訪問看護ステーションごとに、利用者情報、訪問看護情報を入力する。
【0033】
演算処理手段2は、
・訪問スケジュールの生成
・前提条件の設定・格納
単位時間:訪問時間=空白時間の設定・格納
・訪問看護スケジュールの再編による調整
・訪問看護スケジュール一覧の画面表示指示
させる機能を持つ。
【0034】
データベース4に格納された訪問看護を受ける利用者と、訪問看護担当の経験に対応した経験程度と関連づけられた訪問看護担当と、複数の訪問看護担当が各所属する複数の事業所に関して、キーボードなどから指定された一つの事業所についての訪問看護スケジュール一覧の画面表示指示を行う。
【0035】
出力手段3は、演算処理手段2が形成した各種情報を内部の画面表示手段5の画面に表示させ、また外部に送信する機能を持つ。
【0036】
データベース4は、図3に示されるように、
利用者関連ファイル:ここには、個人別の利用者基本情報[ID番号、氏名、生年月日、住所、地域コード、健康保険事項、公費負担事項、市町村番号、家族関係、病歴・薬歴事項、現状病状、訪問回数事項]などの住所地域情報が納められている。
【0037】
訪問看護担当ファイル:ここには、個人別の訪問看護担当の基本情報[番号、氏名、住所、職種区分(正看護師、純看護師、保健師、理学療法士など)、勤務形態事項(常勤、非常勤)、勤務時間情報(勤務曜日、勤務時間帯など)]が納められている。また、ここには訪問看護担当に経験が、経験 高、経験 中及び経験 小の形態で格納される。
【0038】
経験は同程度を表し、訪問看護ステーションに、一般的に一つの経験に複数人が所属する。経験 高の中には、経験 中であるが、管理の必要上、経験 高に区分けされた場合がある。
【0039】
施設関連ファイル:ここには、訪問看護ステーションの施設情報[事業者名、代表者、名称、所在地、営業時間、管理者名、開設者、併設状況、時間外、休日加算など]が納められている。
【0040】
関係機関関連ファイル:ここには、情報提供先機関(公共機関など)や看護費用請求先機関(保健機関等)及び医療施設などに関する情報[ID番号、名称、所在地など]が納められている。
【0041】
利用者診断関連ファイル:ここには、医師の訪問看護指示に基づく利用者診断情報[利用者氏名、傷病名、病状、治療状態、投与中の薬剤、痴呆の状況、装置医療機器事項、リハビリテーション事項など]が納められている。
【0042】
訪問看護計画関連ファイル:ここには、在宅利用者に対する訪問看護計画情報[看護目標、問題点、看護事項、リハビリテーションの計画・目標など]が納められている。
【0043】
スケジュールデータベース関連ファイル:ここには、在宅利用者に対する訪問スケジュール管理に必要な各種情報がテーブル形式で納められている。
【0044】
訪問看護スケジュール関連ファイル:ここには、必要なファイルの情報に基づいて画定された各訪問看護担当の1日ごとの訪問先在宅リストなどの情報が全訪問看護担当につき一定期間分納められている。
【0045】
ケア内容候補関連ファイル:ここには、実施する訪問看護内容項目の候補である看護内容項目群が内容的な関連をもとにして区分けされたグループ[身体状況に関する内容、訪問看護内容、リハビリ援助内容、医療的処置の内容、介護者に対する指導内容など]別にテーブルの形式で納められている。
【0046】
在宅ケア関連ファイル:ここには、看護内容項目群より各利用者に施すのに適用とされる在宅ケア情報[身体状況に関する内容、看護介護内容、リハビリ援助内容、医療的処置の内容、介護者に対する指導内容]が各利用者別に納められている。訪問看護担当の作成した看護レポートに記載された利用者と訪問看護担当の相性がここに記録される。
【0047】
訪問看護記録関連ファイル:ここには、主として、実施済の訪問看護記録情報が納められている。
【0048】
看護料金関連ファイル:ここには、実施した訪問看護に必要な費用を算出するために必要な情報[料金一覧など]が納められている。
【0049】
図4は、データベースに格納される利用者基本情報を示す図である。
【0050】
利用者基本情報は、情報項目とデータとからなる。
・一般的な要件:病状・必要処置・手技の種類・専門資格(看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚し)
・選択要件:男性、女性、実際に訪問した際の相性履歴
・緩和要件:訪問可能範囲、曜日、時間
【0051】
図5は、データベースに格納される訪問担当の基本情報を示す図である。
【0052】
基本情報は、基本情報項目とデータとからなり、資格のほか、経験範囲と熟練度・相性履歴が示される。
【0053】
図6は、訪問看護ステーションと訪問看護ステーションごとに登録された訪問看護利用者データを示す。
【0054】
これらのデータ、情報に基づいて、データベースには、訪問看護を受ける利用者、訪問看護担当、看護担当の所属する訪問看護ステーション、訪問看護担当をY軸に、週間の曜日かつ曜日の時間順をX軸にして表示させることができる。曜日順かつ曜日の時間順に訪問看護担当による利用者別訪問回数を表示する訪問看護担当利用者別訪問回数一覧、訪問看護担当をY軸に、週間の曜日かつ曜日の時間順をX軸にして表示する。訪問看護担当別に、かつ曜日順かつ曜日の時間順に訪問看護に要する時間及び空白時間を表示することのできる訪問看護担当訪問スケジュール一覧、及び当該訪問看護担当訪問スケジュール一覧上で複数の訪問看護担当割り振り法を実行させるコンピュータプログラムが格納される。このように、データベースは、訪問看護担当の経験に対応して経験程度の高い順に複数列挙することの可能な訪問看護担当欄をX軸にし、要求表示及び空白表示を同じ時間長さの単位時間として、訪問看護担当欄に形成された時間帯に利用者要求のある時に要求表示で、利用者要求のない時に空き表示で表示する要求表示をY軸にして、要求表示及び空き表示を互いに入れ替え可能な訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧と、を格納する。
【0055】
また、データベースには、地図情報と生成された訪問看護スケジュールに基づいてそれぞれのルートを地図上に設定させるコンピュータプログラムが格納されてよい。
【0056】
画面表示手段5は、表示画面を備えて、
調整あるいは再編前後の、
・訪問看護担当利用者別訪問回数一覧
・訪問看護担当訪問スケジュール一覧
・地図情報と複数のルート情報を表示することが出来る。
【0057】
図7は、本発明の実施例の概念を示す図である。本実施例の概念は、訪問看護ステーションの業務を支援すること内容としている。このために、訪問看護ステーションに所属する訪問看護担当割り振りが訪問看護ステーションの意図に沿ってなされ、訪問看護ステーションの業務の軽減効率化を図るものとされる次の3つの要件からなる。
・前提要件の取得
・表示画面上での訪問看護担当割り振り表の形成・再編
・訪問看護担当割り振り表の画面表示
【0058】
図7において、まずデータベースに格納された前提要件が取得される。前提要件は、二つの要件からなる。
【0059】
単位時間が設定される。単位時間は、訪問時間を示す要求表示と空白時間を示す空き表示とからなる。要求表示は、訪問看護担当が利用者を訪問、看護することを示し、この中には、利用者の利用場所から他の利用者の利用場所までの移動時間が含まれる。移動には、訪問看護ステーションご所有する自動車、自転車等が使用され、予め移動距離に対する移動時間が設定される。
【0060】
移動時間は、1単位時間で予め定めた時間であり、例えば1単位時間を45分あるいは60分としたときに、15分と定められる。
【0061】
要求表示と空き表示とは同じ長さの時間とされる。これによって、空き表示を要求表示で置換することが容易になる。逆の場合も同様である。
【0062】
次に、訪問看護担当割り振り表がデータベースから画面に取り出されて準備がなされる。
【0063】
画面に、前記訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧を表示し、該訪問看護担当割り振り表のX軸に、看護担当欄を表示し、Y軸に、事業所に所属する訪問看護担当別に曜日ごとの時間帯を表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、利用者からの要求を訪問看護担当別に「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」に分類した要求情報が時間ごとに生成されたときに、当該要求情報を取得して、当該要求情報を前記訪問看護担当割り振り表の時間帯に表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、経験 高又は経験 中の訪問看護担当欄にある要求 小を、経験 小の訪問看護担当欄に空き移動させ、経験 高の訪問看護担当欄にある要求 中を、経験 中の訪問看護担当欄に空き移動させる移動指示情報が生成されたときに、当該移動指示情報を取得して、再編が繰り返された訪問看護担当割り振り表を表示して、要求 高の訪問看護担当欄に空きの表示が他の経験の訪問看護担当欄に割り振られた空き表示よりも多く割り振り表示をする。
【0064】
このようにして、事業所の訪問看護管理を予め枠組みを定め、その中で特定した事項について集中して行うようにして、プログラムへの依存程度を下げ、事業所内での訪問看護担当間おける訪問看護担当間調整のための間接業務を軽減し、利用者からの訪問依頼に対して迅速に応えられ、訪問看護ビジネスに直ちに適用され得るように簡易化した集中訪問看護管理装置及び方法が構成される。
【0065】
以下、簡易化した集中訪問看護管理装置を用いての集中訪問看護管理方法を実施するステップについて説明する。
【0066】
利用者要望である要求に対応し、各訪問介護ステーションの訪問看護担当所属事情に対応した訪問看護担当の割り振りがなされる。
【0067】
利用者の要求があって、訪問看護担当に経験の差に対応して、過去の経験が生かされて、曜日ごとに大まかな割り振りがなされ、演算処理手段によって次の割り振りが自動的に調整される。大まかな割り振り:
利用者要望(要求) 訪問看護担当
小 → 経験 小
中 → 経験 中
高 → 経験 高
再編と調整:訪問スケジュール作成担当によって画面上で容易になされ得る。
割り振り表に表示された要求 小の経験 小への移動
割り振り表に表示された要求 小の経験 小への移動
空きの経験 高への集中化
調整された仮の訪問看護割り振り表の再編
【0068】
このようなルールの下、訪問看護担当の割り振りは、訪問看護担当別に一端割り振られたとときに、割り振りが経験小の訪問看護担当に優先的に移行されることで経験小の訪問看護担当から埋まって行き、経験 高に空きが集約される。これに伴って、経験小及び経験中について、平均化された割り振りがなされる。経験 高に経験 高に集中する。すなわち、経験 中あるいは経験 小に比べて秋の数が経験 高で多くなる。経験 高に空きを多くすることで、いろいろなメリットが得られる。
【0069】
これによって、割り振りがなされ、訪問看護ステーションに勤務する訪問看護担当に情報の共有化を図り、割り振りが単純化され、割り振られた訪問看護担当間における不満生成が少ないものとなる効果がある。
【0070】
形成された仮の訪問看護担当割り振り表の再編:
訪問スケジュール作成担当によって、仮の訪問看護担当割り振り表に表示された表示についての配置調整がなされる。この移動指示が取得され、事業所内の移動指示情報とされる。
【0071】
要求間変更指示情報
要求⇔空きの間の変換情報
これによって、訪問看護担当訪問スケジュール一覧の再編がなされる。
【0072】
演算処理手段は、訪問スケジュール作成担当から、仮の前記訪問看護担当割り振り表に表示されたいずれかの表示と同一の又は他の訪問看護担当欄に表示された表示との間での変更指示がなされたときに、当該変更指示を取得して、表示を変更させて、再編された訪問看護担当割り振り表を再編させる。
【0073】
図8は、利用者の要求及び訪問看護担当管理方法の例を示す図である。
【0074】
利用者の要望の程度に応じて、訪問看護ステーション新横浜2に所属する訪問看護担当A、B、Cの割り振り関係が取得される。
【0075】
利用者の要求に対応するため、訪問看護担当の管理がなされる。
【0076】
図9は、 訪問看護師のスキルを判断する項目を示す図である。
【0077】
訪問看護師のスキルが、図10に示される項目について確認される。この図に示される項目に従って訪問看護担当の経験の高さ・程度が判断される。この判断によって訪問看護担当の情報が取得され、利用者の要求に最適化された要求配置・空き配置が構成される。
【0078】
図10は、訪問時間別訪問管理法を示す図である。
【0079】
訪問時間別訪問管理は、訪問1単位時間あたりに訪問看護担当が取得した単位を表示する。また、売上管理に関して、単位が売り上げ要素となることを示す。
【0080】
図11図21は、訪問看護担当割り振り表を具体的に形成する方法・ステップを示す。本実施例は、これらの例に限定されず、変形することが可能である。
・訪問看護担当の割り振り表の準備と表示
・訪問看護割り振り表の表示と再編
・訪問看護担当訪問スケジュール一覧の表示
の作成方法をステップごとに示す図である。
【0081】
図11は、準備され、表示された訪問看護担当の割り振り表を示す。訪問看護担当の割り振り表は、訪問看護担当訪問スケジュール一覧の中に作成される。図中のおける1〜5あるいは1〜6の数字は、ある事業所が担当する地域における分割された分割地を示し、ある分割地から同地域の分割地への所定の交通手段による移動には、例えば7分30秒以内が設定される。ある事業所が担当する分割地は、多数とすることが出来るが、一人の訪問看護担当一日に担当する分割地は、6以上にすることができるが、6程度に設定することが勧められる。
【0082】
図22は、ある事業所が担当する地域における分割された分割地を示す。円が分割地を示す。数値はこの分割地の中で、一人の訪問看護担当が一日に担当する分割地を示し、各分割地に利用者が居住する。円の直径を距離係数「1」(1km)とする。目印「1」を起点として、矢印(1)(1km)→矢印(2)(2km)→矢印(3)(3km)→矢印(4)(4km)とし、移動距離を15分として2kmを移動可能範囲とする。
【0083】
縦方向(Y軸方向)は、訪問看護担当の移動方向を示す。横方向のX軸方向には、その事業所に所属する訪問看護担当の数の欄が設けられる。例えば、30個である。以下の例では、5つの欄を設けた例について示す。
【0084】
図11において、訪問看護担当の割り振り表は、一つの訪問看護ステーションに所属する訪問看護担当と利用者の要求と双方の関係を表示する。X軸に経験 高、経験 中、 経験 中、 経験 小、及び経験 小の5人の訪問看護担当を示す。勿論、これらの5人に限定されないが、経験が同じレベルにあるとき、隣同士に並べられる。Y軸に、要求 高、要求 中、要求 小及び空時間を示す空きが並ぶ。これらは、予め定められた単位時間を持つ。よって、最上部から最下部に向けて特定時間ごとの利用者に対する看護状態を示している。
【0085】
利用者の要求は、要求 高、要求 中、及び要求 小からなる。更に細分してもよいが、要求 高、要求 中、及び要求 小で形成することで十分である。
【0086】
経験 高の欄は、要求 小、要求 高、要求 中、要求中、空き、要求 中が当初設定された。このことは、経験 高の訪問看護担当が、当日この順序によるスケジュールで利用者を訪問して訪問看護することを表示する。
【0087】
経験 高、経験 中、 経験 小、及び経験 小の4人にそれぞれ空きが設定された。経験 小の欄に要求 小が設定されていることが理解されよう。これは、準備の段階で、経験 小の欄に要求 小が設定されたことを示しているが、経験 高の訪問看護担当に対して要求 中、要求 小が設定された。
【0088】
このような状況下、空き枠の配置調整による再配置がなされる。準備された空きには、経験の高さの高い要求が優先的に移動される。移動は、第一段階では、画面上で同一の高さ列にある空きと要求の高い順位の要求との間で移動が優先的になされる。
【0089】
訪問看護担当の割り振り表の準備には、過去の実績が参照されて作成されてもよい。
【0090】
図11の図示に従って説明する。
【0091】
経験同レベルの場合、左側の経験が右側の経験よりも空き優先順位が高い。
【0092】
最右の欄にある経験 小にある空きが優先的に選ばれ、かつ同高さ列にある最左の欄にある経験 高にある要求 小が優先的に選択される。経験 高にある要求 小が経験 小にある空きに移動される。経験 高にあった要求 小の跡は、空きになる。(S1)
つぎに、最右の欄にある他の経験 小にある空きが優先的に選ばれ、同一の高さ列にある左側の欄の経験 中にある要求 小が優先的に選択される。経験 中にある要求 小が経験 小にある空きに移動される。経験 中にあった要求 小の跡は、空きになる。(S2)
つぎに、左側の欄にある経験 小にある空きが選ばれ、同高さ列にある右側の欄の経験 中にある要求 小が選択される。左側の欄にある経験 小は左側の欄にある経験 小にある空きに移動される。右側の欄の経験 中の跡は、空きになる。(S3)
つぎに、最左側の経験 高にある要求 中が選択され、前のステップで形成された空きに移動される。最左側の経験 高にある要求 中の跡は、空きになる。(S4)
このようにして形成された訪問看護担当の割り振り表は、図12に示したようになる。
【0093】
図12についても、同一のルールに従ってより右側にある空きにより左側にある要求が移動される。
【0094】
図12において、左側の欄にある経験 小の空きが選択される。左側の欄の経験 中にある同高さの要求 小が選択される。経験 中にある同高さの要求 小が経験 小の空きに移動される。経験 中の跡は、空きになる。(S5)
【0095】
図12の状態で、右側欄の経験 小では、要求 小で欄は埋まり、空きは、経験 高に集中している。経験 中における空きが経験 小における空きよりも多い。
図13に示される状態となる。
【0096】
図13に示される図では、もはや同一高さでは左側にある要求を右側にある空きに移動することが出来ない。要求要件により一度決定した担当割りを時間変更可能な方を移動してさらに変更を行う。
【0097】
右側の欄の経験 中の要求 小が選択され、隣接した下側の空に移動された。これによって、最右側にある空きと同じ高さに要求 小が並んだことになる。(S6)
前述したルールに従って、この要求 小は最右側の欄の空に移動される。移動の跡は、空きになる。(S7)
このようにして形成された訪問看護担当の割り振り表は、図14に示したようになる。
【0098】
同様にして、経験 高にある二つの要求 中が選択され、右側にある二つの空にそれぞれ移動された。移動の跡は、空きとなる。(S8)〜(S10)
このようにして形成された訪問看護担当の割り振り表は、図15に示したようになる。
【0099】
この状態では、経験 小の欄および右側の経験 中には空はなく、今迄に示されたルールによっては最早どの要求も移動され得る状態にはない。
【0100】
これまで説明してきた空きへの要求の移動は、経験 小の空きへより高い経験の順に要求を移動させ、移動の跡を空きにするルールに従った移動であり、パソコンによって容易に移動操作がなされ、第一段階としての仮の訪問看護割り振り表の形成がなされてもよい。複数の事業所の集中訪問看護管理装置において、利用者からの要求を「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」からなる要求に分類する要求基準がデータベースに格納され、利用者からの要求が、自動的に、「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」からなる要求に分類する要求基準に従って分類され、要求情報が生成されるようにしてもよい。複雑ケースでない場合には、パソコンによって容易に移動操作を主にすることが出来る。
【0101】
このようにして、経験 高を優先して移動の跡を空きにするルールに従った人為的あるいは人為的操作に自動的操作を加えた移動によって第一のステップが完了して、第二のステップに移行する。
【0102】
図15以降の図は、第二のステップが実行され、訪問看護担当訪問スケジュール一覧の再編がなされることを示す。
【0103】
演算処理手段2は、訪問スケジュール作成担当から、仮の前記訪問看護担当割り振り表に表示されたいずれかの要求の時間帯と同一の又は他の訪問看護担当の時間帯との間での変更指示がなされたときに、当該変更指示を取得して、時間帯に変更させて、再編された訪問看護担当割り振り表を形成させる.
訪問スケジュール作成担当103(図1)は、(11)訪問看護記録関連ファイルを参照し、その他のファイルを参照して、上述した形成された訪問看護担当割り振り表における利用者と訪問看護担当との相性を判断する。このような相性の是非は、コンピュータによる属性判断では、的確に判断事項を形成することが困難であり、時間を要するものになる。訪問スケジュール作成担当が、収集された情報、自己の集めた情報に基づいて相性を判断することは、判断を経験することで学習効果が生まれ、より的確になっていく。
【0104】
図15において、訪問スケジュール作成担当によって、右側の経験 中と利用者との間の相性が判断された。その結果、同一の範疇にある右側の経験 中の要求 中が同じ高さの列にある左側の経験 中の空に移動された。(S11)
経験のレベルが同一同士で変更を行うことによって、利用者の要求が要求された経験の訪問看護担当に移動される。訪問スケジュール作成担当によって判断されるのは、相性ばかりでなく、相性がよい場合であっても過去の実績・実態を参照することで移動がなされる。この場合にあっても、経験のレベルが維持される。同一レベルでの変更が出来ないような場合には、一段高いレベルの経験に移動することがなされる。
【0105】
このようにして形成された訪問看護担当の割り振り表は、図16に示したようになる。
【0106】
図16の示された状態が再編された訪問看護担当割り振り表となる。この訪問看護担当割り振り表が決定されたことで、調整された訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧が完成され、この訪問看護担当訪問スケジュール一覧は、利用者の要求に従った経験レベルの訪問看護担当を割り振りながら、経験 高のレベルに空きを集中させ、経験 高の訪問看護担当の自由度が他の経験レベルの訪問看護担当に比べて確保された。経験 高の訪問看護担当の自由度が確保されることで、訪問看護ステーションの自由度が確保され、新たな利用者の新たな要求に対応することの自由度が確保され、また他の訪問看護ステーションとの連携による他の訪問看護ステーションへの訪問看護担当の移動がし易くなる。
【0107】
つぎに、調整された訪問看護担当割り振り表において、利用者の要求が、利用者の要求に対応した利用者の利用場所に変換される。
【0108】
図16に基づいて、図16に示された要求が、利用者の場所に変換された。この例では、利用者の要求に対応した利用者の利用場所を数値に置き換えて示される。他の記号が使用されてもよい。数値にすることで、訪問看護担当の訪問順序が一目で視認でき、地図上のどのようなるルートで訪問看護がなされるのか一目瞭然となる。
【0109】
このような訪問看護担当割り振り表が作成されると、距離要件の考慮に関しては一人ずつ時間変更が可能な場合に確定し、全体が最適化するまで変更を繰り替えす。
【0110】
図17は、利用者の要求に対応した利用者の利用場所を数値に置き換えた図である。使用された数値は、利用者であり、利用者の利用場所であることを示す。
【0111】
この例では、左側の経験 中の場合であって、4時間目に設定された5の利用者が当該訪問看護担当との間で相性が悪いとき、
・相性が悪く変更を要する
・訪問看護担当は固定
・時間変更で対応する
ことを考慮する。訪問スケジュール作成担当は、4時間目の設定を最終時間に設定することを考慮する。4時間目設定の“5”と最終時間に設定された“1”を交換する。
【0112】
一度決定した訪問看護担当の割り振りを地域要件により訪問先が確認されたことになる。
【0113】
図17に示される交換に代えて、図18に示される交換が考慮され得る。この例の場合は、左側の経験 中の“5”と同一の範疇にある右側の経験 中の“1”との間で交換がなされる。(S13)
図18に示されるように、一度決定した訪問看護担当の割り振りを地域要件により訪問先が確認されたことになる。
【0114】
図19は、空き優先順位が高いところに移動させる例について示す。
【0115】
図19において、左側の経験 中から空きが選択される。右側の経験 中の“6”と“2”が選択される。“6”と“2”が交換され、引き続いて空きと“2”が交換される。(S14)
図20は、図19に図示された移動方法と同様であり、移動時間確保のために枠、すなわち表示移動可能な場合に移動を行う例について表示する。
【0116】
図20において、右側の経験 中の欄において、“2”と“4”とが移動時間確保のために枠、すなわち表示が移動された。(S15)
図21は、図20に図示された移動方法と同様であり、移動時間確保のために枠、すなわち表示移動可能な場合に移動を行う例について表示する。
【0117】
図21において、最左側の経験 高の欄において、“5”と“空き”とが移動時間確保のために枠、すなわち表示が移動された。(S16)
また、最左側の経験 高の欄における他の“空き”が選択され、右側の経験 中の欄における“2”が選択され、交換移動がなされた。(S17)
このように、前記訪問看護担当訪問スケジュール一覧に、要求表示及び空き表示からなる時間帯を持つ前記訪問看護担当割り振り表を表示し、該訪問看護担当割り振り表に、訪問看護担当別に要求 高、要求 中及び要求 小の表示及び「空き」の表示からなる時間帯を表示し、
経験 小の訪問看護担当欄に空きの表示があるときに、経験 高又は経験 中の訪問看護担当欄にある要求 小を、空きのある限りにおいて移動させ、経験 中の訪問看護担当欄に空き表示があるときに、経験 高の訪問看護担当欄にある要求 中を、空きのある限りにおいて移動させて、仮の前記訪問看護担当割り振り表を形成させ、
訪問スケジュール作成担当から、仮の前記訪問看護担当割り振り表に表示されたいずれかの表示と同一の又は他の訪問看護担当欄に表示された表示との間での変更指示がなされたときに、当該変更指示を取得して、表示を変更させて、再編された訪問看護担当割り振り表が形成された。
【0118】
前記表示が要求であるときに、要求の表示変更が、同一高さ経験の訪問看護担当欄内でなされて、訪問看護担当訪問スケジュール一覧が形成された。
【0119】
前記表示が要求であるときに、要求の表示変更が、経験の高さの異なる訪問看護担当欄の間でなされて、訪問看護担当訪問スケジュール一覧が形成された。
【0120】
要求 高の訪問看護担当欄に空きの表示が他の経験の訪問看護担当欄に割り振られた空き表示よりも多く割り振られた。
【0121】
訪問看護を業とする事業所の集中訪問看護管理装置を形成することで、訪問スケジュール作成担当によって、いずれかの事業所の訪問看護担当割り振り表に割り振られた空き表示に、他のいずれかの事業所の訪問看護担当割り振り表の経験 高の訪問看護担当欄に割り振られた要求 高表示を移動させる指示がなされたときに、当該移動指示を取得して、移動変更をなし、いずれかの事業所の訪問看護担当訪問スケジュール一覧及び他のいずれかの事業所の訪問看護担当訪問スケジュール一覧を再編することができる。
【0122】
いずれかの事業所の訪問看護担当割り振り表に割り振られた空き表示に、他のいずれかの事業所の訪問看護担当割り振り表の経験 高の訪問看護担当欄に割り振られた要求 高表示を移動させる指示をする場合に、訪問看護担当訪問スケジュール一覧内で移動させる指示を行う場合に比べて、前提要件となる利用者の利用場所から他の利用者の利用場所までに要する時間が上述した1単位時間よりも長い時間の単位時間が採用される。このために、最右側の経験 高の欄に空白を多数割り振っておくことは、交換移動の際にやり易く、自由度化確保されたことになる。また、経験 高の訪問看護担当が、経験 小の訪問看護担当を教育する時間が確保される。
【0123】
本実施例によって、訪問看護を業とする事業所である訪問看護ステーションをその業務負担を軽減して、業務に専任させるべく支援する複数の事業所の集中訪問看護管理装置と再編された事業所の訪問看護担当訪問スケジュール一覧の送信を受ける事業所である訪問看護ステーションの管理端末からなる訪問看護管理システムが構成される。
【0124】
事業所の集中訪問看護管理装置が複数個ネットワークで結合され、訪問スケジュール作成担当によって、複数の事業所の集中訪問看護管理装置間で、いずれかの事業所の要求 高の空き表示に、他のいずれかの事業所の訪問看護担当割り振り表の経験 高の訪問看護担当欄に割り振られた要求 高表示を移動させる事業者間移動指示情報が生成されときに、当該事業者間移動指示情報を取得して、「要求 高」が移動されて再編された訪問看護担当訪問スケジュール一覧を画面表示する訪問看護管理システムが構成される。
【0125】
本実施例によって、画面に、前記訪問看護担当割り振り表を持つ訪問看護担当訪問スケジュール一覧を表示し、該訪問看護担当割り振り表のX軸に、看護担当欄を表示し、Y軸に、事業所に所属する訪問看護担当別に曜日ごとの時間帯を表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、利用者からの要求を訪問看護担当別に「要求 高」、「要求 中」及び「要求 小」に分類した要求情報が時間ごとに生成されたときに、当該要求情報を取得して、当該要求情報を前記訪問看護担当割り振り表の時間帯に表示し、
訪問スケジュール作成担当によって、経験 高又は経験 中の訪問看護担当欄にある要求 小を、経験 小の訪問看護担当欄に空き移動させ、経験 高の訪問看護担当欄にある要求 中を、経験 中の訪問看護担当欄に空き移動させる移動指示情報が生成されたときに、当該移動指示情報を取得して、再編が繰り返された訪問看護担当割り振り表を表示して、経験 高の訪問看護担当欄に空きの表示が他の経験の訪問看護担当欄に割り振られた空き表示よりも多く割り振り表示をすることがなされるが提供されるが、この提供技術が一つのビジネスPR技術情報としての活用が可能である。図1に示される本実施例のシステム構成において、形成されたビジネスPR技術情報は、集中管理装置100から、インターネット通信網を介して関連の訪問看護ステーション101ばかりでなく、各種の訪問看護施設へ提供され、参考に供されることになる。
【符号の説明】
【0126】
1…入力手段、100…訪問看護ステーション支援装置、100A…集中管理手段、100…訪問看護ステーション、103…訪問看護支援担当、110…訪問看護管理システム。
【要約】
【課題】事業所内での訪問看護担当間おける訪問看護担当調整が十分になされ、複数の事業所の訪問看護管理を集中して有効におこなうことが出来るようにすることで、訪問看護業務における間接業務が軽減され、利用者からの訪問依頼に対して十分に応えられるようにする。
【解決手段】経験 高又は経験 中の訪問看護担当欄にある要求 小を、空きのある限りにおいて移動させ、経験 高の訪問看護担当欄にある要求 中を、空きのある限りにおいて移動させて、仮の前記訪問看護担当割り振り表を形成させ、訪問スケジュール作成担当から、仮の前記訪問看護担当割り振り表に表示されたいずれかの表示と同一の又は他の訪問看護担当欄に表示された表示との間での変更指示がなされたときに、当該変更指示を取得して、表示を変更させて、再編された訪問看護担当割り振り表を表示させる。
【選択図】図11
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22