(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記鉱物層には、クオーツ、ローズクオーツ、トルマリン、ベッコウ、メノウタイガーアイ、マラカルト、レチルクオーツ、タイライト、アマゾナイト、ターコイズ、ラピスラズリ、タンブル、ホークアイタンブルのうちの1種類以上の鉱物が含まれる、請求項1又は2に記載のミネラル蒸気生成装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述のミネラルの摂取は、一般的にミネラルを含有する飲料やサプリメントを摂取することにより行われており、例えば個人の味の好み等により摂取できない、または十分に摂取できないこともあり得る。
【0004】
そこで、発明者は、ミネラルを含有するミネラル蒸気を用いて体からミネラルを吸収することを考えている。しかし、それを実現する装置や方法は今までに考えられていなかった。
【0005】
本出願はかかる点に鑑みてなされたものであり、ミネラル蒸気を用いて簡単かつ十分にミネラルを吸収することを実現可能なミネラル蒸気生成装置及び、そのミネラル蒸気生成装置を備えたミネラル蒸気室及びミネラル蒸気の供給方法を提供することをその目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討した結果、所定の構造のミネラル蒸気生成装置によりミネラル蒸気を好適に生成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下の態様を含む。
(1)重し板と、前記重し板の下に設けられた鉱物層と、前記鉱物層の下部に設けられたヒータと、前記重し板と前記ヒータとの間に設けられ
、給水穴が形成された給水管と、を有し、前記給水管
の給水穴から水を供給し、当該水を前記ヒータにより蒸発させ、その蒸気を前記鉱物層と前記重し板を通過させ前記重し板の外側に放出するように構成され、前記給水管から供給される水の供給量、又は前記ヒータの温度の少なくともいずれかを制御して、前記鉱物層の温度を40℃以上100℃以下の範囲に調整可能に構成された、ミネラル蒸気生成装置。
(2)前記鉱物層の鉱物を収容する容器を有し、前記容器は、装置本体から取り外し自在に構成されている、(1)に記載のミネラル蒸気生成装置。
(3)前記鉱物層には、クオーツ、ローズクオーツ、トルマリン、ベッコウ、メノウタイガーアイ、マラカルト、レチルクオーツ、タイライト、アマゾナイト、ターコイズ、ラピスラズリ、タンブル、ホークアイタンブルのうちの1種類以上の鉱物が含まれる、(1)又は(2)に記載のミネラル蒸気生成装置。
(4)前記重し板は、溶岩板である、(1)〜(3)のいずれかに記載のミネラル蒸気生成装置。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載のミネラル蒸気生成装置を有し、前記ミネラル蒸気生成装置によって生成されたミネラル蒸気を室内に供給可能に構成された、ミネラル蒸気室。
(6)前記ミネラル蒸気生成装置が床部に設けられ、前記重し板が床部の床面を構成している、(5)に記載のミネラル蒸気室。
(7)重重し板と、前記重し板の下に設けられた鉱物層と、前記鉱物層の下部に設けられたヒータと、前記重し板と前記ヒータとの間に設けられ
、給水穴が形成された給水管と、を有するミネラル蒸気生成装置を用いて、ミネラル蒸気室にミネラル蒸気を供給する方法であって、前記重し板の下に配置する鉱物層の鉱物の種類を選択する工程と、前記給水管
の給水穴から前記鉱物層に水を供給し、当該水を前記ヒータにより蒸発させ、その蒸気を前記鉱物層と前記重し板を通過させ前記重し板の外側に放出する工程と、前記給水管から供給される水の供給量、又は前記ヒータの温度の少なくともいずれかを制御して、前記鉱物層の温度を40℃以上100℃以下の範囲に調整する工程と、を有する、ミネラル蒸気の供給方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ミネラル蒸気を用いて体内にミネラルを簡単かつ十分に吸収することを実現できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。また、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかるミネラル蒸気生成装置1の構成の概略を示す模式図である。
【0012】
ミネラル蒸気生成装置1は、
図1に示すように例えば溶岩層10と、溶岩層10の直下に設けられた鉱物層11と、鉱物層11の下部に設けられたヒータ12と、溶岩層10とヒータ12との間に設けられた給水管13と、鉱物層11の温度を調整する温度制御部14とを有している。
【0013】
溶岩層10は、複数の重し板としての溶岩板20が敷設されて構成されている。溶岩板20は、例えば方形に加工され、例えば20mm以上40mm以下、好ましくは30mm程度の厚みを有している。溶岩板20には、溶岩の地表における上から例えば2層目か3層目の層を取り出して形成された空隙があって通気性があるものが用いられている。
【0014】
鉱物層11は、例えば1種類以上の鉱物から構成されている。鉱物層11には、例えばクオーツ、ローズクオーツ、トルマリン、ベッコウ、メノウタイガーアイ、マラカルト、レチルクオーツ、タイライト、アマゾナイト、ターコイズ、ラピスラズリ、タンブル、ホークアイタンブルのうちの1種類以上、好ましくは5種類以上の鉱物が含まれている。鉱物層11の鉱物には、上記鉱物の種類の中から、体の機能回復や機能改善等の目的に適した鉱物が選択されている。鉱物層11の鉱物には、例えば3cm以上10cm以下程度の大きさのものが用いられる。鉱物層11は、例えば30mm〜50mm、好ましくは40mm程度の厚みを有している。なお、この鉱物層11には、鉱物以外のものが含まれていてもよい。
【0015】
図1及び
図2に示すヒータ12は、鉱物層11の下部に設けられている。ヒータ12は、例えば5cm幅程度の線状に配置されていてもよいし、面状に配置されていてもよい。ヒータ12は、給電により100℃以上に発熱できる。
【0016】
給水管13は、鉱物層11の下、或いは鉱物層11内に設けられ、
図1に示す例えば水道などの給水源30に通じている。給水管13は、例えば直径10mm程度の金属管からなり、当該管に沿って複数の給水穴13aが形成されている。給水穴13aは、例えば給水管13の上半分の位置に上に向けて形成されている。
【0017】
温度制御装部14は、
図1に示すように例えばヒータ21への給電量を制御するヒータ制御部40と、給水管13の給水量を制御可能なバルブ41と、バルブ41の開放量又は開放時間を制御するバルブ制御部42と、ヒータ制御部40やバルブ制御部42の制御を行う全体制御部43等から構成されている。全体制御部43は、例えばコンピュータであり、例えばヒータ12の温度設定値等を手動で入力可能な温度設定入力部50と、給水管13の給水量の設定値等を手動で入力可能な給水量設定入力部51を有している。全体制御部43は、例えば温度設定入力部50に入力された温度設定値に基づいてヒータ制御部40を制御し、ヒータ制御部40によりヒータ12の温度を制御できる。また全体制御部43は、例えば給水量設定入力部51に入力された給水量設定値に基づいてバルブ制御部42を制御し、バルブ制御部42によりバルブ41の開放量又は開放時間を制御して給水管13の給水量を制御できる。この結果、温度制御装置14は、給水管13から排出される水の排出量、又はヒータ12の温度の少なくともいずれかを制御して、鉱物層11の温度を40℃以上100℃以下の範囲、好ましく60℃以上80℃以下に調整することができる。
【0018】
ミネラル蒸気生成装置1の作動時には、温度制御装置14において設定された流量(例えば2〜4cl/h)の水が給水管13内を流れ、給水管13の給水穴13aから排出される。また、温度制御装置14において設定された温度(例えば110℃程度)にヒータ12が制御される。
図2に示すように給水管13から鉱物層11の周辺に水が供給され、当該水がヒータ12により蒸発し、その蒸気が鉱物層11を通って上昇する。このとき、鉱物層11の鉱物のミネラル成分が蒸気の水分子に付着して所望のミネラル蒸気が生成される。このとき、ミネラル蒸気は、上部に重しとしての溶岩層10があるため、直ちに溶岩層10を通過せずに鉱物層11に一時的に滞留する。鉱物層11におけるミネラル蒸気の温度は、40℃以上100℃以下の範囲、好ましく60℃以上80℃以下になる。その後ミネラル蒸気は、例えば溶岩層10の溶岩板20同士の間の隙間や、溶岩板20の内部を通って上方に放出される。
【0019】
本実施の形態によれば、上記構成のミネラル蒸気生成装置1によりミネラル蒸気を好適に生成できるので、ミネラル蒸気を用いて所望のミネラルを簡単かつ十分に体内に吸収することを実現できる。また、鉱物層11の温度が、40℃以上100℃以下の範囲に調整されるので、雑菌を滅菌しつつ、水分子へのミネラル成分の付着を促進し、ミネラル蒸気を適切に生成できる。特に80℃以上であればほぼすべての菌類やウイルス類が死滅する。なお、鉱物層11の温度が40℃未満の場合には、十分なミネラル蒸気の発生や十分な滅菌が困難となる。また水分がある限り、鉱物層11の温度が100℃を超えたことはない。
【0020】
鉱物層31には、クオーツ、ローズクオーツ、トルマリン、ベッコウ、メノウタイガーアイ、マラカルト、レチルクオーツ、タイライト、アマゾナイト、ターコイズ、ラピスラズリ、タンブル、ホークアイタンブルのうちの1種類以上の鉱物が含まれるので、人体に有用なミネラルを含むミネラル蒸気を発生させ、体の機能回復、機能改善等を図ることがきる。
【0021】
ミネラル蒸気生成装置1は、スタンドアローンのものであってもよいし、施設の設備として組み込まれたものであってもよい。例えば
図3に示すようにミネラル蒸気生成装置1を室内の床部60に設置して、ミネラル蒸気室としてのリラクゼーション室61を構成するようにしてもよい。リラクゼーション室61とは、運動を行うことを目的としたいわゆるエクササイズスタジオを除くものとしてもよい。なお、エクササイズスタジオには、ヨガスタジオ、ストレッチスタジオ、ダンススタジオ、ピラティススタジオ、有酸素運動スタジオ、ダイエットスタジオが含まれる。
【0022】
かかる場合、溶岩層10の溶岩板20は、床部60の床面60aに縦横に並べて配置されている。また、溶岩板20は、
図4に示すように相対的に通気性の高い第1の溶岩板70と、相対的に通気性の低い第2の溶岩板71の2種類を有していてもよい。この場合、第1の溶岩板70には、溶岩の地表において上から3層目の層から取り出した岩密度が高く空隙率が低いものが用いられている。第2の溶岩板71には、溶岩の地表における上から2層目の層から取り出した岩密度が低く空隙率が高いものが用いられている。第1の溶岩板70と第2の溶岩板71は、同じ大きさの方形に加工されており、リラクゼーション室61の床面60aに同程度の割合で敷設されている。第1の溶岩板70と第2の溶岩板71は、例えば交互に市松模様状に配置されている。
【0023】
給水管13は、例えば
図5に示すようにリラクゼーション室61の床面60aの面内において所定のパターン、例えば複数本の給水管13が平行に並んだパターンに配置されている。
【0024】
かかる例によれば、リラクゼーション室61において、人がミネラル蒸気を用いてミネラルを簡単かつ十分に吸収することができる。なお、ミネラル蒸気生成装置1は、必ずしも床部60に設ける必要はなく、室の側壁部や天井部に設けてもよい。
【0025】
また、溶岩板20は、相対的に通気性の高い第1の溶岩板70と、相対的に通気性の低い第2の溶岩板71を有するので、鉱物層11において蒸気を適切に滞留させつつ、ミネラル蒸気を溶岩板20を通じて適切にリラクゼーション室61に放出することができる。
【0026】
上記実施の形態において、ミネラル蒸気生成装置1が、鉱物層11の鉱物を収容する容器(カートリッジ)を有し、容器が装置本体に対し取り外し自在に構成されていてもよい。例えば
図6に示すように鉱物層11の鉱物が容器80に収容されている。容器80の底は、例えば網状に形成されており、鉱物を保持しつつ水や蒸気を通過させることができる。そして、例えば鉱物を交換する際には、溶岩層10を外し、ミネラル蒸気生成装置1から容器80を取り外す。容器80内の中身を交換して、その容器80を元の位置に戻す。こうすることにより、ミネラル蒸気生成装置1の鉱物を新しい鉱物に交換したり、鉱物の種類を交換することができる。特に、個人やその個人の症状により機能回復や機能改善に必要なミネラルが異なる場合に、個人やその個人の症状に応じて最適な鉱物を選択して、ミネラル蒸気を生成することができる。
【0027】
リラクゼーション室61で用いる場合、例えば室内を複数の領域に分け、その領域ごとに鉱物の種類を変えたりすることもできる。
【0028】
(第2の実施の形態)
以上の実施の形態で記載したミネラル蒸気生成装置1において、鉱物層11に加え、その上下に砂状溶岩層を設けてもよい。例えば
図7に示すように鉱物層11の下層に第1の砂状溶岩層100を設け、鉱物層11の上層に第2の砂状溶岩層101を設けてもよい。
【0029】
この場合、下から順に第1の砂状溶岩層100、鉱物層11、第2の砂状溶岩層101及び溶岩板20からなる積層構造110が形成される。
【0030】
第1の砂状溶岩層100は、例えば溶岩石を細かく砕き、ふるいにかけて同程度の大きさに揃えたものである。第1の砂状溶岩層100は、例えば10mm以上30mm以下、好ましくは20mm程度の厚みを有している。第1の砂状溶岩層100は、例えば
図8に示すように相対的に砂状溶岩の粒径が小さい下層100aと、相対的に砂状溶岩の粒径が大きい上層100bを有している。下層100aの粒径は、例えば2mm程度以下であり、上層100bの粒径は、例えば5mm程度である。なお、下層100aと上層100bは厳格に分かれている必要はなく、ヒータ12上に粒径の小さい砂状溶岩を入れて下層100aを形成し、その後その下層100aの上に粒径の大きい砂状溶岩を入れて上層100bを形成したものであってもよい。
【0031】
第2の砂状溶岩層101は、例えば溶岩石を細かく砕き、ふるいにかけて同程度の大きさに揃えたものである。第2の砂状溶岩層101は、例えば5mm以上15mm以下、好ましくは10mm程度の厚みを有している。第2の砂状溶岩層101は、蒸気を滞留させるため、第1の砂状溶岩層100よりも厚く形成されている。第2の砂状溶岩層101は、例えば
図9に示すように相対的に砂状溶岩の粒径が大きい下層101aと、相対的に砂状溶岩の粒径が小さい上層101bを有している。下層101aの粒径は、例えば5mm程度であり、上層101bの粒径は、例えば2mm以下程度である。第2の砂状溶岩層101の厚みと溶岩板20の厚みの比は、1対2以上1対4以下に設定されている。
【0032】
ヒータ12は、第1の砂状溶岩層100の下部に設けられている。給水管13は、第1の砂状溶岩層100と鉱物層11との間に設けられている。
【0033】
リラクゼーション室61においてミネラル蒸気生成装置1を作動させた際には、
図10に示すように給水管13から第1の砂状溶岩層100に水が排出され、当該水がヒータ12により蒸発し、その蒸気が鉱物層11を通って上昇する。このとき、鉱物層11の鉱物のミネラル成分が蒸気の水分子に付着してミネラル蒸気が生成される。鉱物層11の温度は、例えば40℃以上100℃以下、好ましくは60℃〜80℃程度となる。鉱物層11を通過したミネラル蒸気は第2の砂状溶岩層101で滞留する。そして、第2の砂状溶岩層101のミネラル蒸気は、溶岩板20を通って外側(リラクゼーション室61)に放出される。このときのミネラル蒸気により、床面60aとなる溶岩板20の表面の温度は43℃〜44℃程度になり、リラクゼーション室61の湿度は、60%〜70%になり、リラクゼーション室61の温度が38℃〜40℃程度となる。また、温められた溶岩層100、101及び溶岩板20からはリラクゼーション室61内に遠赤外線が放射される。こうして、リラクゼーション室61内が、遠赤外線の放射と共に、ミネラル蒸気雰囲気となり、リラクゼーション室61が所定の温度及び湿度の所定の雰囲気に調整される。
【0034】
本実施の形態によれば、ミネラル蒸気生成装置1によりミネラル蒸気を好適に生成できる。また第1の砂状溶岩層100、第2の砂状溶岩層101及び溶岩板20から遠赤外線が放射されるので、体を深部から温める効果もある。また、鉱物層11の温度を40℃以上100℃以下の範囲に調整するので、鉱物層11において滅菌が行われる。この結果、鉱物層11における細菌の繁殖を抑制することができる。よって、細菌のないミネラル蒸気を放出でき、ミネラル蒸気生成装置1のメンテナンスの回数を減らしてコストを低減できる。
【0035】
第2の砂状溶岩層101は、相対的に砂状溶岩の粒径が大きい下層101aと、相対的に砂状溶岩の粒径が小さい上層101bを有しているので、下層101aで鉱物層11との境界を維持しつつ、上層101b上に溶岩板20を平坦に敷設することができる。
【0036】
第1の砂状溶岩層100は、相対的に砂状溶岩の粒径が小さい下層100aと、相対的に砂状溶岩の粒径が大きい上層100bを有しているので、給水管13の水を下層100aで十分拡散しつつ保持することができる。この結果、蒸気をヒータ12により床面全体で効率的かつ斑なく生じさせることができる。
【0037】
なお、本実施の形態において、鉱物層11の容器80(
図6に示す)を用いる場合には、容器80内に、鉱物層11に加えて第2の砂状溶岩層101が収容される。こうすることにより、鉱物の交換を簡単かつ迅速に行うことができる。
【0038】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0039】
例えば上記実施の形態における温度制御装置14の構成はこれに限られず、他の構成を有するものであってもよい。例えば温度制御装置14は、給水管13の流量をバルブ41によって調整していたが、ポンプによって調整してもよい。また、上記実施の形態では、ユーザが手動でヒータ12の温度設定や給水管13の流量設定を行っていたが、制御装置11が、例えばリラクゼーション室61の温度や湿度が所定の設定温度、設定湿度になるようにヒータ12やバルブ41を自動制御してもよい。かかる場合、例えば温度制御装置14は、
図11に示すようにリラクゼーション室61に設置された温度センサ120と湿度センサ121をさらに有し、全体制御部43が、その温度センサ120と湿度センサ121の検出値に基づいて、リラクゼーション室61の温度及び湿度が予め設定しておいた設定温度及び設定湿度になるように、ヒータ12の温度とバルブ41の開放量又は開放時間をフィードバック制御してもよい。この場合、温度制御装置14には、フィードバック制御を行うためのプログラムが記憶され、当該プログラムを実行することによってかかる制御を行ってもよい。
【0040】
その他、リラクゼーション室61の床面60内における第1の溶岩板70と第2の溶岩板71の割合や、溶岩板20の形状、大きさ、給水管13やヒータ12の設置パターン等はこれに限られない。また、ミネラル蒸気生成装置1の積層構造110は、少なくとも鉱物層11と溶岩層10が含まれていればこれに限られない。また、重し板は、溶岩板でなくてもよく、石板やコンクリート板などであってもよい。
【解決手段】ミネラル蒸気生成装置1は、溶岩板20と、溶岩板20の下に設けられた鉱物層11と、鉱物層11の下部に設けられたヒータ12と、溶岩板20とヒータ12との間に設けられた給水管13と、を有している。ミネラル蒸気生成装置1は、給水管13から水を供給し、当該水をヒータ12により蒸発させ、その蒸気を鉱物層11と溶岩板20を通過させ溶岩板20の外側に放出するように構成されている。ミネラル蒸気生成装置1は、給水管13から供給される水の供給量、又はヒータ12の温度の少なくともいずれかを制御して、鉱物層11の温度を40℃以上 100℃以下の範囲に調整可能に構成されている。