技術分野
配電系統において短絡事故が発生した時に配電線や配電系統内の機器を保護するための配電系統保護装置
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】 逆潮流時に短絡事故が起こった場合においても、確実にPGBが作動し遮断を行う配電系統保護装置を提供すること、及び配電線を電流が流れている状態において電圧低下が継続して発生している時にも配電系統を保護するようにすること。
【解決手段】 PGB1、電圧検出手段2及び電流検出手段3、潮流方向を判別する電流方向判別手段4、電圧値が5280V以下である時に電圧異常と判別する電圧異常判別手段5、検出された電流値と潮流方向に基づいて電流増分値を演算する電流増分値演算手段6、電流増分値が50A以上である時に電流異常と判別する電流異常判別手段7、電圧異常かつ電流異常と判別された時にPGB1を作動させる遮断器作動手段8、1400ms以上に亘って電圧異常と判別され、かつ、電流値が50A以上である時にPGB1を作動させる後備保護手段9を備える配電系統保護装置。
【選択図】 図1
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかし、特許文献1に記載されている方式においても、図17に示すように逆潮流によって配電線に流れる電流が設定値以上(図17では逆潮流電流:200A、PGB設定値200A)であるとPGBが誤遮断する。また、逆潮流電流による誤遮断を防ぐため、設定値を逆潮流電流以上に設定すると、図18に示すように配電線の下流側で短絡が発生し、かつ、その短絡電流が設定値以内(図18では逆潮流電流:200A、短絡電流:200A、PGB設定値250A)となった場合には、遮断しなければならないにもかかわらず遮断器が作動しないという問題があった。
本発明の第1の課題は、このような問題を解決し、逆潮流時に短絡事故が起こった場合においても、確実にPGBが作動し遮断を行う配電系統保護装置を提供することである。
また、本発明の第2の課題は、配電線に電流が流れている状態において電圧低下が継続して発生している時にPGBを作動させて配電系統を保護する手段(以下「後備保護手段」という。)を備える配電系統保護装置を提供することである。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
請求項1に係る発明は、配電線の短絡事故を検出した時に遮断器を作動させ、配電線や配電系統内の機器を保護するための配電系統保護装置であって、
前記遮断器の近傍における配電線の電圧を一定時間毎に検出する電圧検出手段と、
前記遮断器の近傍における配電線の電流を一定時間毎に検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段で検出された電流の潮流方向を判別する電流方向判別手段と、
前記電圧検出手・・・ 続きを
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【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、電圧異常判別手段だけでなく、一定時間毎の電流値と電流の潮流方向に基づいて電流増分値を演算する電流増分値演算手段と、演算された電流増分値が所定の電流増分閾値以上である時に電流異常と判別する電流異常判別手段と、電圧異常判別手段で電圧異常と判別され、かつ、電流異常判別手段で電流異常と判別された時に遮断器を作動させる遮断器作動手段を備えているので、逆潮流時に短絡事故が起こった場合においても確実に遮断器が作動し配電系統を遮断することができる。
また、電圧低下監視方式の配電系統保護装置による効果、すなわち、逆潮流時や電力融通時に配電線に流れる電流が設定値を超えるような場合において誤遮断が発生しないという効果や遮断器の台数を削減することができるという効果は同様に得られる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明による効果に加えて、遮断器作動手段は、電圧異常判別手段で電圧異常と判別され、電流異常判別手段で電流異常と判別された状態が所定時間以上に亘って継続した時に遮断器を作動させるので、誤遮断がより発生しにくい。
請求項3に係る発明によれば、請求項2に係る発明による効果に加えて、遮断器作動手段は、さらに、電流検出手段で検出された電流値が所定の電流閾値以上である時に遮断器を作動させるので、遮断の必要性が低い電流値が小さい時には遮断器が作動しない。
請求項4に係る発明によれば、請求項1〜3のいずれかに係る発明による効果に加えて、後備保護手段を備えているので、電圧低下が継続して発生している時にも遮断器を作動させて配電系統を保護することができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項4に係る発明による効果に加えて、後備保護手段は、さらに、電流検出手段で検出された電流値が所定の電流閾値以上である時に遮断器を作動させるので、遮断の必要性が低い電流値が小さい時には遮断器が作動しない。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 実施例の配電系統保護装置のブロック図。
【図2】 実施例の配電系統保護装置における処理の流れを示すフローチャート。
【図3】 実施例の配電系統保護装置の動作イメージ図。
【図4】 実施例の配電系統保護装置の論理ブロック図。
【図5】 実施例の配電系統保護装置における電圧低下検出及び復帰条件を示す図。
【図6】 実施例の配電系統保護装置における電流増分検出及び復帰条件を示す図。
【図7】 実施例の配電系統保護装置におけるタイムチャートの例を示す図。
【図8】 一般的な配電系統保護装置の動作イメージ図。
【図9】 一般的な配電系統保護装置の逆潮流時の動作イメージ図。
【図10】 一般的な配電系統保護装置の電力融通時の動作イメージ図。
【図11】 電圧低下監視方式の配電系統保護装置の動作イメージ図。
【図12】 電圧低下監視方式の配電系統保護装置の逆潮流時の動作イメージ図。
【図13】 電圧低下監視方式の配電系統保護装置の電力融通時の動作イメージ図。
【図14】 PGBを上流側に設置した場合の動作イメージ図。
【図15】 上側の配電線での短絡が下側の配電線に波及した時の動作イメージ図。
【図16】 特許文献1記載の方式での図15と同じ状態における動作イメージ図。
【図17】 特許文献1記載の方式における逆潮流時の動作イメージ図。
【図18】 特許文献1記載の方式において逆潮流時に短絡した時の動作イメージ図。
1 遮断器(PGB) 2 電圧検出手段 3 電流検出手段
4 電流方向判別手段 5 電圧異常判別手段 6 電流増分値演算手段
7 電流異常判別手段 8 遮断器作動手段 9 後備保護手段
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