特許第6139095号(P6139095)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6139095
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】エプロン
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/04 20060101AFI20170522BHJP
【FI】
   A41D13/04
【請求項の数】4
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2012-234020(P2012-234020)
(22)【出願日】2012年10月23日
(65)【公開番号】特開2014-84541(P2014-84541A)
(43)【公開日】2014年5月12日
【審査請求日】2015年10月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】391009372
【氏名又は名称】ミドリ安全株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】土田 庄司
(72)【発明者】
【氏名】石橋 恒貴
【審査官】 米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3061734(JP,U)
【文献】 特開昭60−088545(JP,A)
【文献】 特開2005−068580(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3167807(JP,U)
【文献】 特開2002−119800(JP,A)
【文献】 特開平05−125604(JP,A)
【文献】 実開昭59−148800(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3125282(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/00−13/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の前面を覆う前面部と、前記前面部とともに筒状の袖部を形成するために前記前面部の上端から下方に向かって前記前面部よりも短く延びている背面部と、前記前面部と前記背面部との上端部に設けられた首通し孔とを備えたエプロンにおいて、
前記エプロンが広げられており前記背面部が奥側に位置し前記前面部が手前側に位置している状態から、前記エプロンの横方向の一端側で前記エプロンの縦方向に延びた第1の縦折り線のところで、前記前面部の前記第1の縦折り線よりも前記一端側の部位が手前側に来て前記前面部同士が接触するように、第1の縦折りがなされ、
前記第1の縦折りがなされた後に、前記エプロンの横方向の他端側で前記エプロンの縦方向に延びた第2の縦折り線のところで、前記前面部の前記第2の縦折り線よりも前記他端側の部位が手前側に来て前記前面部同士が接触するように、第2の縦折りがなされ、
前記第2の縦折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向における前記背面部とは反対側で前記エプロンの横方向に延びた第1の横折り線のところで、前記前面部の前記第1の横折り線よりも前記背面部とは反対側の部位が手前側に来て前記前面部同士が接触するように、第1の横折りがなされ、この第1の横折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向における中央部で前記エプロンの横方向に延びた第2の横折り線のところで、前記前面部同士が接触するように、第2の横折りがなされ、この第2の横折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向における中央部で前記エプロンの横方向に延びた第3の横折り線のところで、前記前面部同士が接触するように、第3の横折りがなされているか、
または、前記第2の縦折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向における中央部で前記エプロンの横方向に延びた第1の横折り線のところで、前記前面部同士が接触するように、第1の横折りがなされ、この第1の横折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向における中央部で前記エプロンの横方向に延びた第2の横折り線のところで、前記前面部同士が接触するように、第2の横折りがなされているか、
または、前記第2の縦折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向で所定の間隔をあけ前記エプロンの横方向に延びた複数の横折り線のところで、つづら折りがなされていることを特徴とするエプロン。
【請求項2】
請求項1に記載のエプロンにおいて、
前記横折り線のところでの折り込みがなされた後に、前記エプロンの横方向の一端側で前記エプロンの縦方向に延びた第3の縦折り線のところで、前記前面部の前記第3の縦折り線よりも前記一端側の部位が手前側に来て前記前面部同士が接触するように、第3の縦折りがなされ、
前記第3の縦折りがなされた後に、前記エプロンの横方向の他端側で前記エプロンの縦方向に延びた第4の縦折り線のところで、前記前面部の前記第4の縦折り線よりも前記他端側の部位が手前側に来て前記前面部同士が接触するように、第4の縦折りがなされていることを特徴とするエプロン。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のエプロンにおいて、
前記背面部には、前記第1の縦折りをする位置の目印と、前記第2の縦折りをする位置の目印とが設けられていることを特徴とするエプロン。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のエプロンにおいて、
前記前面部から一対の腰紐が下方に向かって延出しており、
前記第1の縦折りでは、前記一対の腰紐のうちの一方の腰紐が、前記前面部の前記第1の縦折り線よりも前記一端側の部位といっしょに縦折りされ、
前記第2の縦折りでは、前記一対の腰紐のうちの他方の腰紐が、前記前面部の前記第2の縦折り線よりも前記他端側の部位といっしょに縦折りされていることを特徴とするエプロン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エプロンに係り、特に、医療用に適したものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療用エプロンとして特許文献1に記載の使い捨てエプロンが知られている。医療用のエプロンは、病原体に感染し咳やくしゃみなどを伴う患者の処置、緊急搬送されてきた出血を伴う患者の処置、嘔吐を伴う患者の処置等の際に、患者と医療従事者間、患者相互間で生じる感染の防止を目的として使用されるものである。このため、迅速な着用と脱ぎ捨てができることと、身体を十分に覆うことができる形状であることが必要である。
【0003】
また、医療用エプロンは使用のために広げると嵩張ってしまうので、使用前の保管状態では小さく折りたたまれている(たとえば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案公報第3061734号公報
【特許文献2】特開昭60−88545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、使用前の小さく折りたたまれている状態から、使用ためにエプロンを広げるときに、時間がかかってしまうという問題がある。すなわち、従来の折りたたみ方では、折りたたみの回数が多く複数回の折りたたみにおいて折りたたみ線の方向が異なっているとともに複雑に組み合わされているので、使用ためにエプロンを広げようとしても途中で引っかかってしまい、広げるために比較的長い時間を要してしまう。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、使用に際したたまれている状態から広げるときに要する時間を極力短縮することができるエプロンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、着用者の前面を覆う前面部と、前記前面部とともに筒状の袖部を形成するために前記前面部の上端から下方に向かって前記前面部よりも短く延びている背面部と、前記前面部と前記背面部との上端部に設けられた首通し孔とを備えたエプロンにおいて、前記エプロンが広げられており前記背面部が奥側に位置し前記前面部が手前側に位置している状態から、前記エプロンの横方向の一端側で前記エプロンの縦方向に延びた第1の縦折り線のところで、前記前面部の前記第1の縦折り線よりも前記一端側の部位が手前側に来て前記前面部同士が接触するように、第1の縦折りがなされ、前記第1の縦折りがなされた後に、前記エプロンの横方向の他端側で前記エプロンの縦方向に延びた第2の縦折り線のところで、前記前面部の前記第2の縦折り線よりも前記他端側の部位が手前側に来て前記前面部同士が接触するように、第2の縦折りがなされ、前記第2の縦折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向における前記背面部とは反対側で前記エプロンの横方向に延びた第1の横折り線のところで、前記前面部の前記第1の横折り線よりも前記背面部とは反対側の部位が手前側に来て前記前面部同士が接触するように、第1の横折りがなされ、この第1の横折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向における中央部で前記エプロンの横方向に延びた第2の横折り線のところで、前記前面部同士が接触するように、第2の横折りがなされ、この第2の横折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向における中央部で前記エプロンの横方向に延びた第3の横折り線のところで、前記前面部同士が接触するように、第3の横折りがなされているか、または、前記第2の縦折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向における中央部で前記エプロンの横方向に延びた第1の横折り線のところで、前記前面部同士が接触するように、第1の横折りがなされ、この第1の横折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向における中央部で前記エプロンの横方向に延びた第2の横折り線のところで、前記前面部同士が接触するように、第2の横折りがなされているか、または、前記第2の縦折りがなされた後に、前記エプロンの縦方向で所定の間隔をあけ前記エプロンの横方向に延びた複数の横折り線のところで、つづら折りがなされているエプロンである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエプロンにおいて、前記横折り線のところでの折り込みがなされた後に、前記エプロンの横方向の一端側で前記エプロンの縦方向に延びた第3の縦折り線のところで、前記前面部の前記第3の縦折り線よりも前記一端側の部位が手前側に来て前記前面部同士が接触するように、第3の縦折りがなされ、前記第3の縦折りがなされた後に、前記エプロンの横方向の他端側で前記エプロンの縦方向に延びた第4の縦折り線のところで、前記前面部の前記第4の縦折り線よりも前記他端側の部位が手前側に来て前記前面部同士が接触するように、第4の縦折りがなされているエプロンである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のエプロンにおいて、前記背面部には、前記第1の縦折りをする位置の目印と、前記第2の縦折りをする位置の目印とが設けられているエプロンである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のエプロンにおいて、前記前面部から一対の腰紐が下方に向かって延出しており、前記第1の縦折りでは、前記一対の腰紐のうちの一方の腰紐が、前記前面部の前記第1の縦折り線よりも前記一端側の部位といっしょに縦折りされ、前記第2の縦折りでは、前記一対の腰紐のうちの他方の腰紐が、前記前面部の前記第2の縦折り線よりも前記他端側の部位といっしょに縦折りされているエプロンである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、使用に際したたまれている状態から広げるときに要する時間を極力短縮することができるエプロンを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係るエプロンを着等するために広げた状態を示す斜視図である。
図2図1におけるII矢視図である。
図3】本発明の実施形態に係るエプロンの展開図である。
図4】エプロンの折りたたみ工程を示す図である。
図5】エプロンの折りたたみ工程を示す図である。
図6】エプロンの折りたたみ工程を示す図である。
図7】エプロンの折りたたみ工程を示す図である。
図8】エプロンの折りたたみ工程を示す図である。
図9】エプロンの折りたたみ工程を示す図である。
図10】エプロンの折りたたみ工程を示す図である。
図11】エプロンの折りたたみ工程を示す図である。
図12】たたみ込まれたエプロンを広げるときの状態を示す図である。
図13】(a)は、図7におけるXIII―XIII断面を簡略化して示した図(腰紐を表示していない図)であり、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)は、(a)に対応した図であって、折りたたみ方の変形例を示す図である。
図14】(a)は、図10におけるXIV―XIV断面を簡略化して示した図(腰紐や袖部を表示していない図)であり、(b)、(c)は、(a)に対応した図であって、折りたたみ方の変形例を示す図である。
図15】(a)は、図10におけるXVA矢視を簡略化して示した図(腰紐や袖部を表示していない図)であり、(b)は、図11におけるXVB矢視を簡略化して示した図(腰紐や袖部を表示していない図)であり、(c)は、(b)に対応した図であって、折りたたみ方の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態に係るエプロン1は、たとえば、一枚の合成樹脂(ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、不織布等)の薄肉シートによって形成されている。そして、図3に示す展開図の形状に裁断(形抜き)した薄肉シート3の必要箇所(袖部13のところ)5を接着(たとえば熱溶着)することで形成されている。この接着によって袖部13が筒状になっている。
【0017】
また、エプロン1は、医療従事者と患者との直接的または間接的な接触を防止して相互間で発生する感染病(ウイルス感染、血液感染等によるもの)を予防するために使用されるものである。特に、救急患者の処置時に生じる嘔吐(または、咳やくしゃみ)、汚物や飛散する血液との接触を防止するために重要な役割を果たすものである。
【0018】
エプロン1は、使い捨てとすることが望ましいが、やむを得ず再利用する場合には、洗浄と滅菌処理とを行う必要がある。
【0019】
また、エプロン1は、左右対称に形成されており、シート状の前面部7とシート状の背面部9と首通し孔11とを備えて構成されている。前面部7は、着用者の前面(胸部と腹部とを含む前面)を覆うものである。シート状の背面部9は、前面部7に一体で設けられており(図3参照)、折り曲げ線L1のところで折り曲げ、熱溶着箇所5のところを熱溶することにより、背面部9の一部(左右の両端部側の部位)が前面部7とともに筒状の袖部13を形成するようになっている。
【0020】
さらに説明すると、図3等で示すように、前面部7は、概ね矩形状に形成されている本体部15と、概ね矩形状に形成されて本体部15の上端側で左右に突出している一対の袖部形成部17とで概ね「T」字状に形成されている。
【0021】
また、本体部15の上下方向の中間部からは、一対の腰紐19が突出している。右側の腰紐19は、本体部15から右方向に少し突出した後、突出方向が曲がり下方に延出している。上下方向では、右側の腰紐19の先端(下端)は、本体部15の下端よりも僅かに上方に位置しており、左右方向では、右側の腰紐19の右端は、右側の袖部形成部17の右端よりも左方に位置している。左側の腰紐19も、右側の腰紐19と同様にして、本体部15から左方向に少し突出した後、突出方向が曲がり下方に延出している。
【0022】
また、袖部形成部17と腰紐19との間には、一対のくびれ部21が設けられており、このくびれ部21が設けられているところでは、本体部15の幅が本体部15の下側の部位(腰紐19の突出部位よりも下方の部位)よりも若干狭くなっている。
【0023】
袖部13は、着用者の左右の腕を通すためのものであり、左右一対で形成されている。また、起立している着用者がエプロン1を着用した場合、前面部7の本体部15は、上下方向では、肩や首の付け根のところ(鎖骨の上側の体の部位)から着用者の胸や腹を覆うようにして下方に延伸し、下端が膝部のあたりに位置する長さ(上下方向の寸法)になっている。また、起立しているエプロン1を着用者が着用した場合、前面部7の本体部15は、左右方向では、右端が右脇腹(体の右側面)よりも僅かに背側のところに位置し、左端が右脇腹(体の左側面)よりも僅かに背側のところに位置するようになっている。
【0024】
背面部9は、上下方向では、前面部7の上端から下方に向かって前面部7よりも短く延びおり、起立している着用者が着用した場合、下端が脇の下のあたりに位置する長さ(上下方向の寸法)になっている。さらに、背面部9は、左右方向の中央部(本体部15に相当する部位の幅)で、高さ寸法H1が他の部位の高さ寸法H2よりも小さくなるような切り欠き25が形成されている。
【0025】
袖部13は、着用者が着用した場合、先端が着用者の手首のところに位置する長さになっている。また、袖部13は先端(袖口)18側に向かうほど径は小さくなっており、袖口18には、開口を弾性的に縮めるようにゴム紐が内装されており、着用者の手首部分に袖口18が密着するようになっている。
【0026】
首通し孔11は、前面部7と背面部9との上端部であって前面部7と背面部9との左右方向の中央部に設けられている。また、背面部9には、背面部9の破断を容易にするための切り込み23が設けられている。エプロン1の着用後エプロン1を脱ぐときに、切り込み23のところで背面部9が破断しやすくなり、首通し孔11が壊れやすくなる。これによりエプロン1をぬぎやすくなる。
【0027】
ところで、各図で示した右側や左側は、エプロン1を着用した着用者から見たときの右側、左側である。したがって、図3図9では、左右の表示が逆になっている。
【0028】
エプロン1は次に示すたたみ込み(畳み込み)がなされて保管等されるのでされるのであるが、そのたたみ込みについて説明する。
【0029】
まず、エプロン1が広げられて(「T」字状になって)おり背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態(折り曲げ前の初期状態)から、図4で示すように、第1の縦折りをする。
【0030】
第1の縦折りは、第1の縦折り線L4のところでエプロン1を折り曲げることでなされる。第1の縦折りがなされたことで、前面部7の第1の縦折り線L4よりも一端側の部位(たとえば右側の部位)が手前側に来て前面部7同士が接触する(重なる;図5参照)。
【0031】
第1の縦折り線L4は、エプロン1の横方向(左右方向)の一端側(たとえば右側)でエプロン1の縦方向(上下方向)に延びている。
【0032】
さらに説明すると、第1の縦折りがなされたことで、第1の縦折り線L4のところで180°程度の谷折りがなされ、第1の縦折り線L4よりも右側の部位の厚さ方向と第1の縦折り線L4よりも左側の部位の厚さ方向とがお互いに一致して重なっている。
【0033】
また、折り曲げ前の初期状態におけるエプロン1の横方向の一端と第1の縦折り線L4との間の距離W1の値と、袖部13と腰紐19とを除くエプロン1(本体部15)の横方向の寸法W3の値との比は、1/3.5程度になっている(図4参照)。なお、上記比の範囲が1/4〜1/3の間の値になっていてもよいし、さらには、上記比の範囲が1/5〜1/2の間の値になっていてもよい。
【0034】
また、第1の縦折りによって、一対の腰紐19のうちの一方の腰紐(右側の腰紐)19が、前面部7の第1の縦折り線L4よりも一端側の部位(右側の部位)といっしょに縦折りされている(図5参照)。腰紐19が、前面部7から下方に向かって延出していることで、腰紐19が右方向に向かって延出しているものに比べ、第1の縦折りがしやすくなっている。
【0035】
第1の縦折りがなされた後に、図5で示すように、右側の袖部13の斜め折り(第1の斜折り)がなされる。すなわち、右側の袖部13はこの付け根のところで斜めに延びている第1の斜折り曲げ線L5のところで180°程度の谷折りがなされる。この第1の斜折りによって、右側の袖部13が前面部7に重なって右肩の部位から下方に延伸する(図6参照)。
【0036】
第1の縦折りがなされ第1の斜折りがなされた後に、図6で示すように、第2の縦折りをする。
【0037】
第2の縦折りは、第2の縦折り線L6のところでエプロン1を折り曲げることでなされる。第2の縦折りがなされたことで、前面部7の第2の縦折り線L6よりも他端側の部位(たとえば左側の部位)が手前側に来て前面部同士が接触する(重なる;図7参照)。
【0038】
第2の縦折り線L6は、エプロン1の横方向(左右方向)の他端側(たとえば左側)でエプロン1の縦方向(上下方向)に延びている。
【0039】
第1の縦折りの場合と同様にして、第2の縦折りがなされたことで、第2の縦折り線L6のところで、180°程度の谷折りがなされ、第2の縦折り線L6よりも左側の部位の厚さ方向と第2の縦折り線L6よりも右側の部位の厚さ方向とがお互いに一致して重なっている。
【0040】
また、第1の縦折り線L4と第2の縦折り線L6とは、折り曲げ前の初期状態において、エプロンの中心を通り縦方向に延びる中心線に対してお互いが対称になっている。なお、上記比が1/2である場合には、第2の縦折りはなされない。
【0041】
第2の縦折りがなされた後に、左側の袖部13の斜め折り(第2の斜折り)がなされる(図7参照)。すなわち、左側の袖部13はこの付け根のところで斜めに延びている第2の斜折り曲げ線のところで180°程度の谷折りがなされる。この第2の斜折りによって、第1の斜折りの場合と同様にして、左側の袖部13が前面部に重なって左肩の部位から下方に延伸する。
【0042】
また、第2の縦折りによって、一対の腰紐19のうちの他方の腰紐(左側の腰紐)19が、前面部7の第2の縦折り線L6よりも他端側の部位(左側の部位)といっしょに縦折りされている。第1の縦折りの場合と同様にして、腰紐19が、前面部7から下方に向かって延出していることで、腰紐19が左方向に向かって延出しているものに比べ、第2の縦折りがしやすくなっている。
【0043】
なお、上述した縦折りと斜め折りとをした後、いずれの場合であっても、横方向で、縦折り線のところの谷の部位(本体部15における谷の部位)A1,A3が、1回以下の他の折り線を経由して、外気B1につながっている(図13参照)。
【0044】
すなわち、上述した縦折りと斜め折りとをした後における、袖部13と腰紐19とを除いた本体部15の断面を見ると、図13(a)(図7におけるXIII―XIII断面)で示すようになる。
【0045】
図13(a)において、縦折り線L4のところの谷の部位A1は、横方向で、他の縦折り線L6を経由して外気B1につながっている(谷の部位A1からエプロン1の外部B1まで延びる、直線の組み合わせで形成された折れ線を考えると、この折れ線は、谷の部位A1から出発し1つの縦折り線L6のみのところで約180°折れ曲がり、外部B1に到達している)。縦折り線L6のところの谷の部位A3は、他の縦折り線を経由すること無く、外気B1につながっている。
【0046】
図13(b)〜(f)は、上述した縦折りの変形例(図13(a)の変形例)を示しているが、図13(a)と同様にして、横方向で、縦折り線のところの谷の部位(本体部15における谷の部位)が、1回以下の他の折り線を経由して、外気B1につながっている。
【0047】
つまり、図13(b)では、部位A5,A7は、他の縦折り線を経由すること無く外気B1につながっている。図13(c)では、部位A9が、他の1本の縦折り線を経由して外気B1につながっており、部位A11は、他の縦折り線を経由すること無く外気B1につながっている。
【0048】
図13(d)では、部位A13、部位A15が、他の縦折り線を経由すること無く外気B1につながっている。図13(e)では、部位A17が、他の1本の縦折り線を経由して外気B1につながっており、部位A19,A21,A23は、他の縦折り線を経由すること無く外気B1につながっている。図13(f)では、部位A25,A27が、他の縦折り線を経由すること無く外気B1につながっている。
【0049】
なお、上述した各縦折りをすることで、エプロン1が、図13(b)〜(f)のいずれかの態様になっていてもよい。
【0050】
第2の縦折りがなされ第2の斜折りがなされた後に、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、図7で示すように、第1の横折りをする。
【0051】
第1の横折りは、第1の横折り線L7のところでエプロン1を折り曲げることでなされる。第1の横折りがなされたことで、前面部7の第1の横折り線L7よりも背面部9とは反対側の部位(下側の部位)が手前側に来て前面部7同士が接触する(重なる;図8参照)。
【0052】
第1の横折り線L7は、エプロン1の縦方向(上下方向)における背面部とは反対側(下側)でエプロン1の横方向(左右方向)に延びている。
【0053】
さらに説明すると、第1の横折りがなされたことで、第1の横折り線L7のところで、180°程度の谷折りがなされ、第1の横折り線L7よりも下側の部位の厚さ方向と第1の横折り線L7よりも上側の部位の厚さ方向とがお互いに一致して重なっている。なお、第2の縦折り後の状態における、エプロンの縦方向の下端と第1の横折り線との間の距離W5の値と、エプロン1の縦方向の寸法W7の値との比は、1/5程度になっている(図7参照)。
【0054】
第1の横折りがなされた後に、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、図8で示すように、第2の横折りをする。
【0055】
第2の横折りは、第2の横折り線L8のところでエプロン1を折り曲げることでなされる。第2の横折りがなされたことで、前面部7同士が接触する(重なる;図9参照)。
【0056】
第2の横折り線L8は、エプロン1の縦方向(上下方向)における中央部でエプロン1の横方向(左右方向)に延びている。したがって、第2の横折りがなされたことで、エプロン1の上下方向の寸法が図1/2になる(図8の場合に比べて図9で約1/2になる)。
【0057】
さらに説明すると、第2の横折りがなされたことで、第2の横折り線L8のところで、180°程度の谷折りがなされ、第2の横折り線L8よりも下側の部位の厚さ方向と第2の横折り線L8よりも上側の部位の厚さ方向とがお互いに一致して重なっている。
【0058】
第2の横折りがなされた後に、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、図9で示すように、第3の横折りをする。
【0059】
第3の横折りは、第3の横折り線L9のところでエプロン1を折り曲げることでなされる。第3の横折りがなされたことで、前面部7同士が接触する(重なる)。
【0060】
第3の横折り線L9は、エプロン1の縦方向(上下方向)における中央部でエプロン1の横方向(左右方向)に延びている。したがって、第3の横折りがなされたことで、エプロン1の上下方向の寸法が約1/2になる(図9の場合に比べて図10で約1/2になる)。
【0061】
さらに説明すると、第3の横折りがなされたことで、第3の横折り線L9のところで、180°程度の谷折りがなされ、第3の横折り線L9よりも下側の部位の厚さ方向と第3の横折り線L9よりも上側の部位の厚さ方向とがお互いに一致して重なっている。
【0062】
図10は、図9において第3の横折り線L9のところでエプロンを折り終えた状態を示している。ただし、図10では、図9において第3の横折り線L9のところで折り終えたエプロン1を裏返して示している(背面部9が手前にくるように裏返している)。
【0063】
第1の横折りと第2の横折りと第3の横折りとがなされることで、図14(a)(図10におけるXIV−XIV断面)に示すようになる。なお、図14(a)では、理解を容易にするために、前面部7(本体部15の部位)、背面部9(破線参照;袖部13を除く部位)のみが示されている。
【0064】
ところで、上述した第1の横折りを削除してもよい。
【0065】
すなわち、第2の縦折りがなされ第2の斜折りがなされた後に、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の縦方向における中央部でエプロン1の横方向に延びた第1の横折り線のところで、前面部7同士が接触するように、第1の横折りをし、この第1の横折りをした後に、エプロン1の縦方向における中央部でエプロン1の横方向に延びた第2の横折り線のところで、前面部7同士が接触するように、第2の横折りをするようにしてもよい。これにより、図10におけるXIV−XIV断面は、図14(b)で示すようになる。
【0066】
また、第2の縦折りがなされ第2の斜折りがなされた後に、上述した第1の横折りと第2の横折りと第3の横折りとをすることに代えて、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1縦方向で所定の間隔をあけエプロン1横方向に延びた複数の横折り線のところで、つづら折りをしてもよい。これにより、図10におけるXIV−XIV断面は、図14(c)で示すようになる。
【0067】
つづら折りについて詳しく例示する説明する。前述した第2の縦折りがなされ第2の斜折りがなされた後に、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、第2の縦折りがなされ第2の斜折りがなされたエプロン1の縦方向で一定の間隔をあけ横方向に延びている複数本(たとえば4本)の横折り線(第1の横折り線〜第4の横折り線)を設定する。
【0068】
第1の横折り線は、第2の縦折りがなされ第2の斜折りがなされ背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置しているエプロン1の背面部側(上側)に位置しており、第2の横折り線は、第1の横折り線の下側に位置しており、第3の横折り線は、第2の横折り線の下側に位置しており、第4の横折り線は、第3の横折り線の下側に位置している。
【0069】
まず、第2の縦折りがなされ第2の斜折りがなされ背面部が奥側に位置し前面部が手前側に位置しているエプロンを、第1の横折り線のところで、180°程度の谷折りする。これにより、第1の横折り線よりも下側に位置していた部位が、第1の横折り線よりも上側に位置するようになる。
【0070】
続いて、第2の横折り線のところで、180°程度の谷折りする。これにより、第2の横折り線よりも上側に位置していた部位が、第2の横折り線よりも下側に位置するようになる。
【0071】
続いて、第3の横折り線のところで、180°程度の谷折りする。これにより、第3の横折り線よりも下側に位置していた部位が、第3の横折り線よりも上側に位置するようになる。
【0072】
続いて、第4の横折り線のところで、180°程度の谷折りする。これにより、第4の横折り線よりも上側に位置していた部位が、第4の横折り線よりも下側に位置するようになる。
【0073】
上述した第1の横折り線〜第4の横折り線による折り込みで、エプロン1の上下方向の寸法は、約1/5になる。
【0074】
なお、上述した各横折りをした後のいずれのもの(図14(a),(b),(c)参照)にあっても、背面部9は、縦方向に延びた縦折り線のところで折られているだけであり、横方向に延びた横折り線のところでは折られていない。そして、背面部9の左右方向中央部の下端27は、エプロン1の他のいずれの部位によっても覆われておらずに露出している。また、首だし孔11は、背面部9の左右方向中央部の下端27とは反対側(前面部7の上側)で露出している。
【0075】
また、上述した各横折りをした後のいずれのもの(図14(a),(b),(c)参照)にあっても、図13を用いて説明した場合と同様にして、縦方向で、横折り線のところの谷の部位が、1回以下の他の横折り線を経由して、外気につながっている。
【0076】
さらに、エプロン1において、上述した縦折りと横折りとがなされた後に(図10図14図15(a)で示す態様になっている態様で)、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、第3の縦折りと第4の縦折りとをしてもよい。
【0077】
すなわち、図10で示すように、第3の縦折り線L10aのところで、前面部7の第3の縦折り線L10aよりも一端側の部位(たとえば右側の部位)が奥側に行き前面部7同士が接触するように、第3の縦折りをし、第3の縦折りがなされた後に、第4の縦折り線L10bのところで、前面部7の第4の縦折り線L10bよりも他端側の部位(たとえば左側の部位)が奥側に行き前面部7同士が接触するように、第4の縦折りをしてもよい。
【0078】
第3の縦折り線L10aは、エプロン1の横方向(左右方向)の一端側(たとえば右側)でエプロン1の縦方向(上下方向)に延びており、第4の縦折り線L10bは、エプロン1の横方向(左右方向)の他端側(たとえば左側)でエプロン1の縦方向(上下方向)に延びている。
【0079】
さらに説明すると、図11図15(b)で示すように、第3の縦折りがなされたことで、第3の縦折り線L10aのところで180°程度の谷折り(図10では山折り)がなされ、第3の縦折り線L10aよりも右側の部位の厚さ方向と第3の縦折り線L10aよりも左側の部位の厚さ方向とがお互いに一致して重なっている。
【0080】
図10で示す形態まで折りたたまれているエプロン1の横方向の一端と第3の縦折り線L10aとの間の距離W9の値と、エプロン1の横方向の寸法の値との比は、1/3.5程度になっている。なお、上記比の範囲が1/4から1/3の間の値になっていてもよいし、さらには、上記比の範囲が1/5〜1/2の間の値になっていてもよい。
【0081】
また、第3の縦折りの場合と同様にして、第4の縦折りがなされたことで、第4の縦折り線L10bのところで、180°程度の谷折り(図10では山折り)がなされ、第4の縦折り線L10bよりも左側の部位の厚さ方向と第4の縦折り線L10bよりも右側の部位の厚さ方向とがお互いに一致して重なっている。
【0082】
第3の縦折り線L10aと第4の縦折り線L10bとは、図10で示す形態まで折りたたまれているエプロン1の中心を通り上下方向に延びる中心線に対してお互いが対称になっている。なお、上記比が1/2である場合には、第4の縦折りはなされない。
【0083】
なお、上述した各縦折り(横折り後の第3縦折りと第4の縦折り)をした後のいずれのもの(図11図15(b)参照)にあっても、図10で示した場合と同様に、背面部9は、縦方向に延びた縦折り線のところで折られているだけであり、横方向に延びた横折り線のところでは折られていない。そして、背面部9の左右方向中央部の下端27は、エプロン1の他のいずれの部位によっても覆われておらずに露出している。また、首出し孔11も露出している。
【0084】
また、横折り後の第3縦折りと第4の縦折りをすることによって、エプロン1が図15(c)で示す態様に折りたたまれてよい。図15(c)は、上述した第3縦折りと第4の縦折りの変形例(図13(a)の変形例)を示している。
【0085】
上述した各縦折り(横折り後の第3縦折りと第4の縦折り)をした後、いずれの場合であっても、図13を用いて説明した場合と同様にして、縦方向で、縦折り線のところの谷の部位が、1回以下の他の縦折り線を経由して、外気につながっている。
【0086】
なお、図9において折り曲げ線L9で折ったものを、図10では、裏返して表示しているので、図10では、折り曲げ線L10a,L10bのところで、上述したようにエプロン1を山折りすることになる。
【0087】
また、エプロン1の背面部9には、図4等で示すように、第1の縦折り(縦折り線L4での折りたたみ)をする位置の目印(たとえば、先端が尖っている凸部)29と、第2の縦折り(縦折り線L6での折りたたみ)をする位置の目印(たとえば、先端が尖っている凸部)29とが設けられている。なお、目印29が、凸部ではなく凹部もしくは貫通孔で形成されていてもよい。
【0088】
図11に示す状態まで折りたたまれているエプロン1は、別途袋に入れられて保管される。そして、図11の状態のエプロン1を使用する場合には、エプロン1を袋から取り出し。図12(a)で示すように、背面部9と前面部7との間の指を入れ、エプロン1を適宜振れば、途中でひっかかることなく、図12(b)に示すように、エプロン1は展開し、使用できる状態になる。
【0089】
エプロン1によれば、上述した順序で折りたたみがなされている(第1の縦折り、第2の縦折り、第1の横折り、第2の横折り、第3の横折りがなされている)ことで、従来のものよりも折りたたみ方が簡素化されており、使用に際したたまれている状態から広げる場合、開く途中での引っかかりがなくなり、広げるために要する時間を従来よりも相当に短縮することができる。
【0090】
これにより、エプロン1を着用するまでに要する時間を短縮することができ、たとえば患者の咳やくしゃみなどによって飛散する体液の粒子(飛沫)や、出血や嘔吐物が、医療従事者の身体や着用している衣服等に直接付着することがないよう、エプロン1の着用者が着用しているエプロン1で受けることができ、二次感染等を防止することができる。
【0091】
さらに説明すると、従来の折りたたまれたエプロンは、ひっかかりによって一度には広がらず(開かず)、病院や救急で使用する緊急時にすぐに着用できるものとは言えない。
【0092】
本実施形態に係るエプロン1の折りたたみ方は、袖付きエプロンを着用するときに「首だし孔」に頭を通してから袖部に両腕を通すのであるが、まずは「首だし孔」をすぐに見つけられるようにするために検討した結果、創作されたものである。
【0093】
そして、本実施形態に係るエプロン1では、上述した折りたたみによって次のような効果を得ることができる。
【0094】
すなわち、背面部の左右方向中央部の下端が、エプロン1の他のいずれの部位によっても覆われておらずに露出している。また、首だし孔11は、背面部9の左右方向中央部の下端27とは反対側で露出している(図11参照)。これによって、首だし孔11を瞬時に見つけることができる。また、エプロン1を広げるとき、背面部9の左右方向中央部の下端27から、背面部9と前面部7との間に指を入れてエプロン1をゆすれば、エプロン1が引っかかることなくエプロン1が瞬時に開く。
【0095】
そして、エプロン1の前面部7の前側の面に手が触れることなく、手についている雑菌やウイルスや汚れが患者と接する箇所であるエプロン1の前面部7の前側の面についてしまうことが防止され、エプロン1の着用者の雑菌等が患者にうつってしまうことを防止することができる。
【0096】
また、エプロン1によれば、折り方が簡素化されているので、折る際に空気抜きがしやすくなっており、エプロン1の折りたたみがしやすくなっている。
【0097】
また、エプロン1によれば、第1の縦折り、第2の縦折り、第1の横折り、第2の横折り、第3の横折りに加えて、第3の縦折り、第4の縦折りがなされているので、折りたたまれているエプロン1のサイズを一層小さくすることができる。なお、第3の縦折り、第4の縦折りが加えてなされていても、エプロン1を開くときにひっかかりが発生することは無く、首だし孔11が隠れてしまうこともない。
【0098】
また、エプロン1によれば、背面部9に、第1の縦折り、第2の縦折りをする位置の目印29が設けられているので、熟練者でなくてもエプロン1を正確かつ迅速に折りたたむことができる。
【0099】
また、エプロン1によれば、腰紐19が下方に延伸しているので、図3に示す形態ものを切り出すときに材料の無駄が少なくなり、また、エプロン1の折りたたみがしやすくなっている。すなわち、腰紐19が下方に延伸していることで、着用者の後方に位置する腰紐19を手探りで簡単に探すことができるのである。
【0100】
ところで、エプロン1において、折りたたみ方を変更してもよい。上記たたみ方では、縦折りをし、横折りをし、その後、縦折りをしているが、縦無しでいきなり横折線での横折りをし、その後縦折り線でも縦折りをするようにしてもよい。
【0101】
すなわち、エプロン1を次のようにして折りたたんでもよい。
【0102】
まず、エプロン1の横方向の一端側の袖部の付け根のところで斜めに延びている第1の斜折り曲げ線のところで、一端側の袖部13が前面部7の手前側に来て一端側の袖部13がこの袖部13を除く前面部7に接触するように、第1の斜折りをする。
【0103】
続いて、エプロン1の横方向の他端側の袖部の付け根のところで斜めに延びている第2の斜折り曲げ線のところで、他端側の袖部13が前面部7の手前側に来て他端側の袖部13がこの袖部13を除く前面部7に接触するように、第2の斜折りをする。
【0104】
続いて、各斜折りがなされた後に、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の縦方向における背面部9とは反対側(下側)でエプロン1の横方向に延びた第1の横折り線のところで、前面部7の第1の横折り線よりも背面部9とは反対側の部位(下側の部位)が手前側に来て前面部7同士が接触するように、第1の横折りをする。
【0105】
続いて、第1の横折りがなされた後に、エプロン1の縦方向における中央部でエプロン1の横方向に延びた第2の横折り線のところで、前面部7同士が接触するように、第2の横折りをする。
【0106】
続いて、第2の横折りがなされた後に、エプロン1の縦方向における中央部でエプロン1の横方向に延びた第3の横折り線のところで、前面部7同士が接触するように、第3の横折りをする。
【0107】
なお、上記変形例における第1の横折りと第2の横折りと第3の横折りとに代えて、図14(b)、(c)で示し説明したような複数回の横折りをしてもよい。
【0108】
続いて、上記各横折り線のところでの折り込みがなされた後に、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の横方向の一端側でエプロン1の縦方向に延びた第1の縦折り線のところで、前面部7の第1の縦折り線よりも一端側の部位が手前側に来て前面部7同士が接触するように、第1の縦折りをする。
【0109】
続いて、第1の縦折りがなされた後に、エプロン1の横方向の他端側でエプロン1の縦方向に延びた第2の縦折り線のところで、前面部7の第2の縦折り線よりも他端側の部位が手前側に来て前面部7同士が接触するように、第2の縦折りをする。
【0110】
さらに、横方向の寸法を小さくするために、第1の縦折り線のところでの折り込みがなされ、第2の縦折り線のところでの折り込みがなされた後に、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の横方向の一端側で前記エプロン1の縦方向に延びた第3の縦折り線のところで、前面部7の第3の縦折り線よりも一端側の部位が手前側に来て前面部7同士が接触するように、第3の縦折りをする。
【0111】
続いて、第3の縦折りがなされた後に、エプロン1の横方向の他端側でエプロン1の縦方向に延びた第4の縦折り線のところで、前面部7の第4の縦折り線よりも他端側の部位が手前側に来て前面部7同士が接触するように、第4の縦折りをする。
【0112】
以上により、エプロン1が変形例されて折りたたまれていてもよい。
【0113】
なお、上述した変形例に係る折り方をした後であっても、背面部9は、縦方向に延びた縦折り線のところで折られているだけであり、横方向に延びた横折り線のところでは折られていない。そして、背面部9の左右方向中央部の下端27は、エプロン1の他のいずれの部位によっても覆われておらずに露出している。また、首出し孔11も露出している。
【0114】
エプロン1において、さらに、折りたたみ方を変更してもよい。上述した折りたたみ方では、縦折りをし、横折りをし、その後、縦折りをしているが、横折りの後に縦折りをしているが、最初に縦折り線での縦折をし、その後横折りをしてもよい。
【0115】
すなわち、エプロン1を次のようにして折りたたんでもよい。
【0116】
まず、エプロン1の横方向の一端側の袖部13の付け根のところで斜めに延びている第1の斜折り曲げ線のところで、一端側の袖部13が前面部7の手前側に来て一端側の袖部13がこの袖部13を除く前面部7に接触するように、第1の斜折りをする。
【0117】
続いて、エプロン1の横方向の他端側の袖部13の付け根のところで斜めに延びている第2の斜折り曲げ線のところで、他端側の袖部13が前面部7の手前側に来て他端側の袖部13がこの袖部13を除く前面部7に接触するように、第2の斜折りをする。
【0118】
続いて、各斜折りがなされた後に、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の横方向の一端側でエプロン1の縦方向に延びた第1の縦折り線のところで、前面部7の第1の縦折り線よりも一端側の部位が手前側に来て前面部7同士が接触するように、第1の縦折りをする。
【0119】
続いて、第1の縦折りがなされた後に、エプロン1の横方向の他端側でエプロン1の縦方向に延びた第2の縦折り線のところで、前面部7の第2の縦折り線よりも他端側の部位が手前側に来て前面部7同士が接触するように、第2の縦折りをする。
【0120】
続いて、第2の縦折り線のところでの折り込みがなされた後に、エプロン1の横方向の一端側でエプロン1の縦方向に延びた第3の縦折り線のところで、前面部7の第3の縦折り線よりも一端側の部位が手前側に来て前面部7同士が接触するように、第3の縦折りをする。
【0121】
続いて、第3の縦折りがなされた後に、エプロン1の横方向の他端側でエプロン1の縦方向に延びた第4の縦折り線のところで、前面部7の第4の縦折り線よりも他端側の部位が手前側に来て前面部7同士が接触するように、第4の縦折りをする。
【0122】
続いて、各縦折りがなされた後に、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の縦方向における背面部9とは反対側(下側)でエプロン1の横方向に延びた第1の横折り線のところで、前面部7の第1の横折り線よりも背面部9とは反対側の部位(下側の部位)が手前側に来て前面部7同士が接触するように、第1の横折りをする。
【0123】
続いて、第1の横折りがなされた後に、エプロン1の縦方向における中央部でエプロン1の横方向に延びた第2の横折り線のところで、前面部7同士が接触するように、第2の横折りをする。
【0124】
続いて、第2の横折りがなされた後に、エプロン1の縦方向における中央部でエプロン1の横方向に延びた第3の横折り線のところで、前面部7同士が接触するように、第3の横折りをする。
【0125】
なお、上記変形例における第1の横折りと第2の横折りと第3の横折りとに代えて、図14(b)、(c)で示し説明したような複数回の横折りをしてもよい。
【0126】
以上により、エプロン1における別の変形例に係る折りたたみがなされていてもよい。
【0127】
なお、上述した変形例に係る折り方をした後であっても、背面部9は、縦方向に延びた縦折り線のところで折られているだけであり、横方向に延びた横折り線のところでは折られていない。そして、背面部9の左右方向中央部の下端27は、エプロン1の他のいずれの部位によっても覆われておらずに露出している。また、首出し孔11も露出している。
【0128】
なお、上述したエプロン1は、次に示すケースA,B,C,Dのいずれかの折りたたみがなされているものの例である。
【0129】
ケースAとして、まず、エプロン1が広げられて「T」字状になっており背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態(折り曲げ前の初期状態)から、エプロン1の横方向で所定の間隔をあけてエプロン1の縦方向に延びている複数本の縦折り線それぞれのところで、縦折り線のところの谷の部位が横方向で1回以下の他の縦折り線を経由して外気につながる第1の谷折り、第1の山折りの少なくともいずれかをする。
【0130】
続いて、第1の谷折り、第1の山折りがなされた後、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の縦方向で所定の間隔をあけてエプロン1の横方向に延びている複数本の横折り線それぞれのところで、横折り線のところの谷の部位が縦方向で1回以下の他の横折り線を経由して外気につながる第2の谷折り、第2の山折りの少なくともいずれかをする。
【0131】
続いて、第2の谷折り、第2の山折りがなされた後、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の横方向で所定の間隔をあけてエプロン1の縦方向に延びている複数本の縦折り線それぞれのところで、縦折り線のところの谷の部位が横方向で1回以下の他の縦折り線を経由して外気につながる第3の谷折り、第3の山折りの少なくともいずれかをする。
【0132】
ケースBとして、まず、エプロン1が広げられて「T」字状になっており背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態(折り曲げ前の初期状態)から、エプロン1の横方向で所定の間隔をあけてエプロン1の縦方向に延びている複数本の縦折り線それぞれのところで、縦折り線のところの谷の部位が横方向で1回以下の他の縦折り線を経由して外気につながる第1の谷折り、第1の山折りの少なくともいずれかをする。
【0133】
続いて、第1の谷折り、第1の山折りがなされた後、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の縦方向で所定の間隔をあけてエプロン1の横方向に延びている複数本の横折り線それぞれのところで、横折り線のところの谷の部位が縦方向で1回以下の他の横折り線を経由して外気につながる第2の谷折り、第2の山折りの少なくともいずれかをする。
【0134】
ケースCとして、エプロン1が広げられて(「T」字状になっており背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態(折り曲げ前の初期状態)から、エプロン1の縦方向で所定の間隔をあけてエプロン1の横方向に延びている複数本の横折り線それぞれのところで、横折り線のところの谷の部位が縦方向で1回以下の他の横折り線を経由して外気につながる第1の谷折り、第1の山折りの少なくともいずれかをする。
【0135】
続いて、第1の谷折り、第1の山折りがなされた後、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の横方向で所定の間隔をあけてエプロン1の縦方向に延びている複数本の縦折り線それぞれのところで、縦折り線のところの谷の部位が横方向で1回以下の他の縦折り線を経由して外気につながる第2の谷折り、第2の山折りの少なくともいずれかをする。
【0136】
ケースDとして、エプロン1が広げられて「T」字状になっており背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態(折り曲げ前の初期状態)から、エプロン1の縦方向で所定の間隔をあけてエプロン1の横方向に延びている複数本の横折り線それぞれのところで、横折り線のところの谷の部位が縦方向で1回以下の他の横折り線を経由して外気につながる第1の谷折り、第1の山折りの少なくともいずれかをする。
【0137】
続いて、第1の谷折り、第1の山折りがなされた後、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の横方向で所定の間隔をあけてエプロン1の縦方向に延びている複数本の縦折り線それぞれのところで、縦折り線のところの谷の部位が横方向で1回以下の他の縦折り線を経由して外気につながる第2の谷折り、第2の山折りの少なくともいずれかをする。
【0138】
続いて、第2の谷折り、第2の山折りがなされた後、背面部9が奥側に位置し前面部7が手前側に位置している状態を維持したまま、エプロン1の縦方向で所定の間隔をあけてエプロン1の横方向に延びている複数本の横折り線それぞれのところで、横折り線のところの谷の部位が縦方向で1回以下の他の横折り線を経由して外気につながる第3の谷折り、第3の山折りの少なくともいずれかをする。
【0139】
なお、ケースA、ケースB、ケースC、ケースDいずれの折り方をした後であっても、背面部9は、縦方向に延びた縦折り線のところで折られているだけであり、横方向に延びた横折り線のところでは折られていない。そして、背面部9の左右方向中央部の下端27は、エプロン1の他のいずれの部位によっても覆われておらずに露出している。また、首出し孔11も露出している。
【符号の説明】
【0140】
1 エプロン
7 前面部
9 背面部
11 首通し孔
13 袖部
L4 第1の縦折り線
L6 第2の縦折り線
L7 第1の横折り線
L8 第2の横折り線
L9 第3の横折り線
L10a 第3の縦折り線
L10b 第4の縦折り線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15