特許第6139098号(P6139098)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6139098
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20170522BHJP
【FI】
   A63F7/02 326
【請求項の数】3
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2012-236893(P2012-236893)
(22)【出願日】2012年10月26日
(65)【公開番号】特開2014-83378(P2014-83378A)
(43)【公開日】2014年5月12日
【審査請求日】2015年10月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】591199431
【氏名又は名称】有限会社愛和ライト
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】三輪 稔
(72)【発明者】
【氏名】山下 有一
(72)【発明者】
【氏名】中島 徹兵
(72)【発明者】
【氏名】馬原 誠
【審査官】 武田 知晋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−170597(JP,A)
【文献】 特開2008−113731(JP,A)
【文献】 特開2008−245969(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技を行う構成を収容可能な筐体を備える遊技機において、
前記筐体の一部である前面カバー前後方向に回動可能な可動部として構成され
モータによって駆動されて前記前面カバーを前後方向に回動させる駆動部を備えていること
を特徴とする遊技機。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機において、
前記可動部は、後端が開口する箱形状であり、前記筐体に外挿して動作可能となっていること
を特徴とする遊技機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
前記筐体内の天井面は前端が高くなるよう傾斜していること
を特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電飾効果とは異なる新たな演出効果を発揮可能な遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機では、遊技とは関係ない部分に電飾と呼ばれる装飾が施される場合があり、この電飾を用いて様々な演出効果を提供することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−225231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遊技機に対しては、上述の電飾による演出効果とは異なる新たな演出効果が求められていた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、電飾効果とは異なる新たな演出効果を発揮可能な遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた本発明に係る遊技機は、遊技を行う構成を収容可能な筐体を備える遊技機において、前記筐体の一部が動作し得る可動部として構成されているので、可動部の動作によって、電飾効果とは異なる新たな演出効果を発揮することができる。
【0006】
上述の可動部については、後端が開口する箱形状であり、筐体に外挿して動作可能となっていることが考えられる。
このように構成すれば、可動部と筐体との間から棒状または板状の物体を差し入れたとしても、物体の先端が筐体内部の遊技を行う構成へ到達するのを筐体のうち可動部が外挿する部分が阻止するので、不正行為を防止することができる。
【0007】
また、筐体内の天井面については、前端が高くなるよう傾斜していることが考えられる。
このように構成すれば、筐体内の天井面が後端と前端とで等しい水平である場合に比べて、遊技を行う構成を収容する容量を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態の遊技機1の斜視図(1)
図2】実施形態の遊技機1の斜視図(2)
図3】実施形態の遊技機1の側面図(1)
図4】実施形態の遊技機1の側面図(2)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。なお、本発明は下記実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
[1.遊技機1の構成の説明]
図1図4に示すように、スロットマシンやパチンコ機などの遊技機1は、遊技を行う構成としての遊技部(図示省略)と、前記遊技部を収容可能な筐体10を備える。なお、遊技部については公知技術に従っているのでここではその詳細な説明は省略する。
【0010】
筐体10は、開口が前面に形成された箱体である筐体本体11と、筐体本体11の開口を覆う前面カバー(可動部)12と、から構成される。
筐体本体11の開口の周囲には、延出部11aが前方に向けて延出するよう形成されている。この延出部11aは、遊技機1を正面から見て上側の上面部(天井面)11bと、上面部11bの左端に繋がる側面部(図示省略)と、上面部11bの右端に繋がる側面部11cと、からなる断面コの字状に形成されている。そして、上面部11bについては、前端の方が高くなるよう傾斜している。
【0011】
前面カバー12は、後端が開口する箱形状に形成されており、延出部11aに外挿された状態で筐体本体11の下部に軸支され、軸支される下部を中心として前後方向に回動可能となっている。なお、前面カバー12は、回動軸の周りに取り付けられた捻じりばね13によって後方に回動するよう付勢されている。
【0012】
また、前面カバー12前面の中央部は透光性を有する材料で構成され、前方から筐体本体11内部の遊技部を視認可能となっている。
さらに、延出部11a内部の上部左右には、駆動部16がそれぞれ配置されている。なお、左側の駆動部については図示を省略している。
【0013】
駆動部16は、前面カバー12を前後方向に回動させる機能を有する。具体的には、各駆動部16は、図示しないモータによって回転駆動される円盤状の円盤部材16aと、一端が円盤部材16aの回転軸から離れた部位に回転可能に取り付けられるとともに他端が前面カバー12の上部に回転可能に取り付けられた棒状の腕部材16bと、を有する。そして、各駆動部16は、腕部材16bを介して円盤部材16aと連結される前面カバー12を、円盤部材16aの回転に伴って閉鎖位置(図1および図3参照)と開放位置(図2および図4参照)との間を往復移動させるようになっている。この前面カバー12の動作は、図示しない操作スイッチへの遊技者の指示を受け付けると開始され、再び指示を受け付けると停止するようになっている。
【0014】
[2.実施形態の効果]
(1)このように本実施形態の遊技機1によれば、前面カバー12が、筐体本体11の延出部11aに外挿された状態で筐体本体11の下部に軸支され、軸支される下部を中心として前後方向に回動可能となっているので、前面カバー12の動作によって、電飾効果とは異なる新たな演出効果を発揮することができる。
【0015】
(2)また、本実施形態の遊技機1によれば、前面カバー12と延出部11aとの間から棒状または板状の物体を差し入れたとしても、物体の先端が筐体10内部の遊技を行う構成へ到達するのを延出部11aが阻止するので、不正行為を防止することができる。
【0016】
(3)また、本実施形態の遊技機1によれば、延出部11aの上面部11bについては、前端の方が高くなるよう傾斜しているので、上面部11bが後端と前端とで等しい水平である場合に比べて、遊技を行う構成を収容する容量を大きくすることができる。
【符号の説明】
【0017】
1…遊技機、10…筐体、11…筐体本体、11a…延出部、11b…上面部、11c…側面部、12…前面カバー、16…駆動部、16a…円盤部材、16b…腕部材
図1
図2
図3
図4