特許第6139126号(P6139126)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6139126
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】パイプコネクタ
(51)【国際特許分類】
   F16L 37/12 20060101AFI20170522BHJP
   H01M 10/625 20140101ALN20170522BHJP
【FI】
   F16L37/12
   !H01M10/625
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-274572(P2012-274572)
(22)【出願日】2012年12月17日
(65)【公開番号】特開2014-119025(P2014-119025A)
(43)【公開日】2014年6月30日
【審査請求日】2015年10月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000135209
【氏名又は名称】株式会社ニフコ
(74)【代理人】
【識別番号】100082669
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 賢三
(74)【代理人】
【識別番号】100095337
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100095061
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 恭介
(72)【発明者】
【氏名】黒河内 昌彦
【審査官】 杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−252969(JP,A)
【文献】 特開平11−222138(JP,A)
【文献】 実開平02−044195(JP,U)
【文献】 特開2000−104878(JP,A)
【文献】 実開昭51−121819(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 37/12
H01M 10/625
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周に環状フランジを有するパイプ体の接続されるパイプコネクタであって、
一端にパイプ端部が装着され、他端にホース体が接続されるコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングと前記パイプ体とを係合および解除可能なロック部材と
前記コネクタハウジングの内側に取り付けられたブッシュとを備え、
前記コネクタハウジングは、前記パイプ体の挿入される内周にパイプ体の前進を阻止するリブ部材を設け、このリブ部材に前記パイプ体が当接した状態で前記ブッシュが前記フランジから離れていることを特徴とするパイプコネクタ。
【請求項2】
前記リブ部材は、コネクタハウジングの内周から半径方向に向かって延設された複数の突起から成ることを特徴とする請求項1に記載のパイプコネクタ。
【請求項3】
前記リブ部材は、コネクタハウジングの内周に等間隔に配設されたことを特徴とする請求項1または2に記載のパイプコネクタ。
【請求項4】
前記リブ部材は、コネクタハウジングの内周に形成された直径方向に延設された棒状部材であることを特徴とする請求項1に記載のパイプコネクタ。
【請求項5】
前記リブ部材の先端は、断面が矩形状であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載のパイプコネクタ。
【請求項6】
前記リブ部材の先端は、断面が半円状であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載のパイプコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、流体配管の接続に用いられるパイプコネクタに関し、特に電気自動車等の車載バッテリー冷却配管の接続を迅速かつ確実に行うことのできるパイプコネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に流体配管の接続に用いられるパイプコネクタは、コネクタハウジング(コネクタ本体)と雄部材(パイプ部材)を結合部材(ロック部材)を操作することによって、係合および解除することのできる構成である。また、コネクタハウジング(コネクタ本体)と雄部材(パイプ部材)とのシーリングは、コネクタハウジングの内側に配置したOリングとOリングを保持するブッシュにより実現している。
例えば、特許文献1に示すように、パイプコネクタはコネクタ本体の内周に径の変化した段部を設け、この段部近傍にシール部材であるOリングを配置し、パイプ部材の挿入側に固定用のブッシュを配置している(特許文献1)。そして、このブッシュは、Oリングを固定すると共に、挿入されて来るパイプ部材側面のストッパーの役割を有しており、Oリングの保護部材の役目を果たしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−145185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のパイプコネクタでは、挿入されて来たパイプ部材は、ブッシュを介して最終的にコネクタ本体で受け止める構造であるために、ブッシュの端部にパイプのフランジ部を受け止める平面部分を設け、この平面部分で適切に力を受け止めて、Oリングの圧壊(潰れ)を防止していた。
しかし、平面部分を設けようとするとブッシュ自体のレイアウトも制限される為、製品設計上の自由が制限されると云う問題が存在した。
【0005】
この発明は、上記したような不都合を解消する為になされたもので、外周に環状フランジを有するパイプ体の接続されるパイプコネクタであって、一端にパイプ端部が装着され、他端にホース体が接続されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングと前記パイプ体とを係合および解除可能なロック部材とを備え、前記コネクタハウジングは、前記パイプ体の挿入される内周にパイプ体の前進を阻止するリブ部材を設けたので、ブッシュとパイプ体とを平面部分で当接させる必要がなくなるため、コネクタハウジングの小型化を図ることができる。また、ブッシュの傾斜面は、パイプ体挿入時のガイドとして作用し、パイプ体の接続を円滑に行うことができる。更に、設計上の自由度を向上したパイプコネクタを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、以下のような内容である。
(1)上記目的を達成するため、本発明は外周に環状フランジを有するパイプ体の接続されるパイプコネクタであって、一端にパイプ端部が装着され、他端にホース体が接続されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングと前記パイプ体とを係合および解除可能なロック部材とを備え、前記コネクタハウジングは、前記パイプ体の挿入される内周にパイプ体の前進を阻止するリブ部材を設けたことを特徴とする。
(2)また、前記リブ部材は、コネクタハウジングの内周から半径方向に向かって延設された複数の突起から成ることを特徴とする。
(3)前記リブ部材は、コネクタハウジングの内周に等間隔に配設されたことを特徴とする。
(4)前記リブ部材は、コネクタハウジングの内周に形成された直径方向に延設された棒状部材であることを特徴とする。
(5)前記リブ部材の先端は、断面が矩形状であることを特徴とする。
(6)前記リブ部材の先端は、断面が半円状であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、外周に環状フランジを有するパイプ体の接続されるパイプコネクタであって、一端にパイプ端部が装着され、他端にホース体が接続されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングと前記パイプ体とを係合および解除可能なロック部材とを備え、前記コネクタハウジングは、前記パイプ体の挿入される内周にパイプ体の前進を阻止するリブ部材を設けたので、ブッシュとパイプ体とを平面部分で当接させる必要がなくなるため、コネクタハウジングの小型化を図ることができる。また、ブッシュの傾斜面は、パイプ体挿入時のガイドとして作用し、パイプ体の接続を円滑に行うことができる。更に、設計上の自由度を向上できる。
【0008】
また、前記リブ部材は、コネクタハウジングの内周から半径方向に向かって延設された複数の突起から成るので、挿入されるパイプ体をコネクタハウジングが直接受け止め、ブッシュやOリングを破損する虞がない。
【0009】
また、前記リブ部材は、コネクタハウジングの内周に等間隔に配設されたので、挿入されたパイプ体からの力を均等に受けることができ、応力集中による破損を防ぐことができる。
【0010】
また、前記リブ部材は、コネクタハウジングの内周に形成された直径方向に延設された棒状部材であるので、挿入されるパイプ体をコネクタハウジングが直接受け止め、ブッシュやOリングを破損する虞がない。
【0011】
また、前記リブ部材の先端は、断面が矩形状であるので、挿入されるパイプ体をコネクタハウジングが直接受け止め、ブッシュやOリングを破損する虞がない。
【0012】
また、前記リブ部材の先端は、断面が半円状であるので、流路径を確保して、圧力損出を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明の一実施形態を示すパイプコネクタの斜視図である。
図2図2は、同パイプコネクタの離間状態を示す側面図である。
図3図3は、同パイプコネクタの離間状態を示す縦断面図である。
図4図4は、同パイプコネクタの結合状態を示す縦断面図である。
図5図5は、コネクタハウジングを示す拡大側面図である。
図6図6は、図5のA−A線断面図である。
図7図7は、リブ部材の他の実施形態を示す拡大説明図である。
図8図8は、リブ部材の他の実施形態を示す拡大説明図である。
図9図9は、リブ部材の他の実施形態を示す拡大説明図である。
図10図10は、本発明の他の実施形態を示すパイプコネクタの離間状態を示す側面図である。
図11図11は、同コネクタハウジングとロック部材の仮組み状態を示す縦断面図である。
図12図12は、同コネクタハウジングとロック部材の仮組み状態を示す正面図である。
図13図13は、同パイプコネクタの結合状態を示す縦断面図である。
図14図14は、同コネクタハウジングを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明のパイプコネクタは、外周に環状フランジを有するパイプ体の接続されるものであって、一端にパイプ端部が装着され、他端にホース体が接続されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングと前記パイプ体とを係合および解除可能なロック部材とを備え、前記コネクタハウジングは、前記パイプ体の挿入される内周にパイプ体の前進を阻止するリブ部材を設けたので、挿入されるパイプ体をコネクタハウジングが直接受け止め、ブッシュやOリングを破損する虞のないパイプコネクタを提供するものである。
【実施例1】
【0015】
以下、一実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を示すパイプコネクタの斜視図、図2は本発明のパイプコネクタの離間状態を示す側面図、図3は本発明のパイプコネクタの離間状態を示す縦断面図である。ここでパイプコネクタ10は、外周に環状フランジ11を有するパイプ体12の接続されるものであって、一端にパイプ端部が装着され、他端にホース体13が接続されるコネクタハウジング14と、前記コネクタハウジング14と前記パイプ体12とを係合および解除可能なロック部材15とを備え、前記コネクタハウジング14は、前記パイプ体12の挿入される内周にパイプ体12の前進を阻止するリブ部材16を設けた構成である。
【0016】
パイプ体12は、図2〜4等に示すように例えば金属或いは合成樹脂等から構成された筒状をしており先端12aが截頭円錐状に形成されると共に、外周にロック部材15の係合する環状フランジ11が形成されている。環状フランジ11は、本実施の形態では所定の間隔を有して二条形成されている。
【0017】
コネクタハウジング14は、図1図5図6に示すように一端側にロック部材15が移動可能に装着されると共にパイプ体12が連結される連結部17が設けられ、他端側には、ホース体13が挿入される挿入部18が設けられている。
【0018】
また、コネクタハウジング14の挿入部18の先端側にテーパ部19が形成されており、テーパ部19の先端はホース体13の内径よりも小径とされ、ホース体13が挿入しやすく構成されている。更に、テーパ部19の後端部には、環状突部19a及びテーパ突起19bが設けられている。この環状突部19a及びテーパ突起19bの最大外径はホース体13の内径寸法よりも大径に形成されており、挿入部18へホース体13を挿入する際、圧入する必要がある。
【0019】
挿入部18と連結部17の間には、挿入部18の外径寸法よりも大径の大径部20が設けられており、ホース体13の先端面が該大径部20の端面に当接することで、ホース体13は移動規制される。この状態で、図外のクランプ等によってホース体13を固定する。
【0020】
一方、連結部17は、開口端側の外形が略四角形状をしており、他端は大径部20に接続されている。大径部20の内周面には、Oリング21を固定するための段部22が形成されている。この段部22にはOリング21が嵌め込まれ、その後ろから環状のブッシュ23が嵌合される。ブッシュ23の内径寸法は、パイプ体12の外径寸法と略同一とされ、例えば、合成樹脂等で作られる。また、ブッシュ23の外周には、図外の突起が形成されており、コネクタハウジング14の内周に形成された図外の凹部に嵌合する。更に、ブッシュ23のパイプ体12の挿入される側には、傾斜面23aが形成されている。したがって、パイプ体12が連結部17に挿入されたとき、この傾斜面23aがガイド部の役目をすることができる。また、ブッシュ23とOリング21は、大径部20の内周面とパイプ体12の外周面との隙間を埋めてシールすることができる。
【0021】
また、段部22の更に奥で、パイプ体12の先端の挿入される部位(挿入部18の内周)には、パイプ体12の前進を阻止するリブ部材16が形成されている。リブ部材16は、図6に示す例では、コネクタハウジング14の内周から半径方向に向かって延設された複数の突起から成り、120度の等間隔に形成されている。突起の先端断面が矩形状に形成されている。
【0022】
なお、リブ部材16は、図7に示すように挿入部18の内周に180度の間隔に対向配置してもよい。また、リブ部材16aは、図8に示すように挿入部18の内周を直径方向に接続する棒状部材であってもよい。更に、リブ部材16bは、図9に示すように挿入部18の内周に90度の等間隔に形成されて、先端断面が半円状であってもよい。図7、9に示すリブ部材16、16bの挿入部内周面からの寸法は、挿入されるパイプ体12の先端12aの内周面より短く構成されている。また、図8に示すリブ部材16aの断面形状は、円形、楕円形、流線形に構成してもよい。
【0023】
また、連結部17には、コネクタハウジング14の軸線方向に沿って、ロック部24と装着部25とが設けられており、ロック部24が大径部20側(奥端)に配置されている。装着部25には後述するロック部材15が装着可能とされ、ロック部24では装着されたロック部材15が所定の位置でロックされるようになっている。
【0024】
ロック部材15は連結部17の上方から装着可能に構成されている。ロック部材15の中央に位置する基部15Aの内面からは、装着部25に形成された貫通孔26に対応して一対のストッパ27が垂下している。
【0025】
ロック部材15を連結部17の上方から装着させるとき、ストッパ27、27はそれぞれ貫通孔26、26へ挿入される。このように、ストッパ27、27を分割することで、ロック部材15の両端部を離間させる方向(径方向)へ弾性変形しやすくなる。また、ロック部材15の基部15Aの下面は、連結部17の頂部と略同一の曲率を有しており、ロック部材15の結合状態で、ロック部材15の基部15Aの下面が接触する。
【0026】
ロック部材15の基部15Aの長手方向の両端からは、弾性片28及び係止片29がそれぞれ垂下している。係止片29はロック部24に対応して設けられ、弾性片28は装着部25に対応して設けられている。弾性片28と係止片29との間には、溝30が設けられており、係止片29と弾性片28はそれぞれ弾性変形可能としている。
【0027】
弾性片28は、その両端側が、互いに近接する方向(内側)へ向かって折れ曲がっており、装着部25の側壁に形成された貫通孔31を貫通し、ブッシュ23よりも内径側へ張出している。弾性片28の長手方向中央部には、図示しない突起部が設けられており、弾性片28が貫通孔31を貫通し、ロック部材15が装着部25に装着された状態で、架設部32に当接して、ロック部材15の上方向への移動を規制する。
【0028】
また、弾性片28の先端部には、略水平方向に沿って互いに近接する方向へ屈曲する当接部33が設けられている。この当接部33から弾性片28の延出方向中央部に架けて、開口部34側の端面は、パイプ12を連結部17の奥方へ案内するテーパとされている。
【0029】
以上のように構成されたパイプコネクタ10の動作について説明する。先ず、コネクタハウジング14の内周に形成された段部22にOリング21を装着した後、ブッシュ23を更に挿入して固定する。また、連結部17にはロック部材15を上から仮組みする(図1参照)。然る後、パイプ体12をコネクタハウジングの開口部34から挿入する。すると、パイプ体12の先端12aは、リブ部材16に当接して、それ以上の前進が阻止される(図2〜4参照)。同時に、連結部17に仮組みされていたロック部材15は、弾性片28が環状フランジ11によって押し広げられることで、係止片29とロック部24との係合が解除されて下降し、再度復帰した弾性片28がパイプ体12の環状フランジ11の間をロックし、パイプ体12は抜けなくなる。
【0030】
更に、コネクタハウジング14からパイプ体12を取り外す場合、ロック部材15の中央頂部の後端に設けられた突出部15bの下端へマイナスドライバー等を挿入して、ロック部材15を上方へ持ち上げる。これにより、当接部33がパイプ体12の外周面に沿って外側へ押し広げられ、当接部33を介して弾性片28が外側へ押し広げられて、係止片29も外側へ押し広げられてロック状態が解除される。ロック状態が解除されロック部材15は、上方へ持ち上げた状態を維持して、パイプ体12の取り外しが可能となる。
【0031】
本発明のパイプコネクタ10では、パイプ体12の挿入によってブッシュ23が直接押されることがなく、コネクタハウジング14の内周に設けたリブ部材16で停止されるので、Oリング21が潰れる虞がなく、充分なシール性を確保することができる。また、製品を設計する際の自由度を増すことができる。また、リブ部材は、パイプ内を流れる流体の邪魔になることもなく、圧力損出の増加を招く虞もない。
【実施例2】
【0032】
図10は、本発明の他の実施形態を示すパイプコネクタの離間状態を示す側面図、図11は他の実施形態を示すコネクタハウジングとロック部材の仮組み状態を示す縦断面図、図12は他の実施形態を示すコネクタハウジングとロック部材の仮組み状態を示す正面図である。ここで、第1の実施例と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態において、コネクタハウジング35の連結部17、大径部20、Oリング21、段部22、ブッシュ23は第1実施と同様であるが、パイプ体12の先端12aの挿入される部位から先の部分が相違しており、ホース体13が挿入される挿入部36が略直角に折曲されている。
【0033】
また、コネクタハウジング35の内周に形成されたリブ部材37の配置も図14に示すように三個設けられている。三個の配置は、例えばコネクタハウジング35の内周の水平直径位置に対向して2個、頂部に1個配設される。
なお、リブ部材37の配置は、これに限ることなく、他の配置であってもよい。
【0034】
以上のように構成した場合も、パイプ体12の先端12aがリブ部材37によって直接受け止められるので、Oリング21が潰れる虞がなく、充分なシール性を確保することができる(図13参照)。
【0035】
コネクタハウジング14にパイプ体12を装着する操作及び取り外す操作は、第1の実施形態と同様である。
【0036】
このように、本発明のパイプコネクタは、流体配管のコネクタとして、車載バッテリーの冷却配管、給排湯用の水系配管やガス、圧縮空気等のエア系の配管に使用することができる。
【符号の説明】
【0037】
10 パイプコネクタ
11 環状フランジ
12 パイプ体
12a 先端
13 ホース体
14 コネクタハウジング
15 ロック部材
15A 基部
15b 突出部
16 リブ部材
17 連結部
18 挿入部
19 テーパ部
19a 環状突部
19b テーパ突起
20 大径部
21 Oリング
22 段部
23 ブッシュ
23a 傾斜面
24 ロック部
25 装着部
26 貫通孔
27 ストッパ
28 弾性片
29 係止片
30 溝
31 貫通孔
32 架設部
33 当接部
34 開口部
35 コネクタハウジング
36 挿入部
37 リブ部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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