【実施例】
【0072】
標準的な試験方法及び手順
[ポリマー水溶液の調製並びに光透過率及び粘度の測定]
1グラムのポリマーを99グラムの脱イオン水に加え、メカニカルスターラーを用いて600rpmで撹拌した。ホウ酸塩で処理されたガラクトマンナンポリマー組成物のために、10質量%のクエン酸溶液をその分散液に加え、その溶液のpHを5.5に下げ、水中でポリマーを溶解させた。その混合物を室温でさらに50分間撹拌し、最終的な溶液を室温で一晩静置した。その後、その溶液の光学的な透明性を、Cary 5E スペクトロメータで、試料を通る600nmの波長の光の透過率を測定することにより分析した。その溶液から分取した試料を適切なガラス容器に入れ、25℃で2時間保持した後、Brookfield LVT Modelで、適切なスピンドルを用いて、30rpmで粘度を測定した。
【0073】
[界面活性剤溶液の透過率]
ポリマー水溶液及びシャンプー処方の光学的透明性を、Caryのスペクトロメータを用いて、600nmの波長で測定した。600nmの波長で試料を通る光のパーセント透過率は、溶液の光学的な透明性と相互に関係があるので、この特定の透過率データを示した。600nmで少しも吸光度がない場合は、光学的に透明な溶液は95%以上の透過率を有するとみなされる。
【0074】
[ポリマー水溶液及びシャンプー処方の光学的透明性]
光学的透明性。表4及び5に、水、シャンプー処方1〜4、及びシャンプー処方5中の600nmでの選択された試料の透過率データをそれぞれ示した。600nmの波長で試料を通る光の透過率は、溶液の光学的な透明性と相互に関係があるので、この特定の透過率データを示した。600nmで少しも吸光度がない場合は、光学的に透明な溶液は600nmで、95%を超える透過率を有し、好ましくは97%を超える透過率を有し、そしてより好ましくは99%を超える透過率を有する。
【0075】
(1)本発明のポリマー及び比較のポリマーの1質量%水溶液、並びに(2)表1(「シャンプー処方1〜4」ともいう)及び表2(「シャンプー処方5」ともいう)の界面活性剤組成物中の600nmの波長での透過率を測定した。シャンプー処方2は、ラウレス硫酸ナトリウム12質量%(2エチレンオキシドスペーサー)/コカミドプロピルベタイン2質量%/塩化ナトリウム1質量%を含む界面活性剤組成物中に、0.2質量%のそれぞれのポリマーを含む。600nmの波長で試料を通る光の透過率は、溶液の目視した時の光学的な透明性と相互に関係があるので、この特定の透過率データを選択した。600nmで少しも吸光度がない場合は、光学的に透明な溶液は600nmの波長で90%を超える透過率を有するとみなされ、好ましくは92%を超えるパーセント以上の透過率を有するとみなされ、よりに好ましくは95%を超える透過率を有するとみなされる。
【0076】
[ポリマーの不溶性物の含有量]
(カチオン性グァーからの不溶性物の単離)
0.5%〜0.8%のカチオン性グァーの溶液を脱イオン水中で調製し、1時間から2時間撹拌した。pHは、塩酸を用いて約5に調整した。その溶液をさらに1時間から2時間撹拌し、少なくとも16時間冷蔵庫で静置し、そして、再度撹拌した。
【0077】
その溶液を一部遠心分離し、ほとんど透明な上清層を除去した。沈殿物を水中に分散させて一体とした。その溶液を、再度遠心分離し、上清を除去した。その分散と遠心分離とを少なくとも3回繰り返した。繰り返された分散による沈殿物の合計の希釈は、少なくとも体積で1000倍とした。すべての溶液及び沈殿物は、処理しないときは冷蔵して保管した。
【0078】
最後の沈殿物及び最初の上清溶液の一部は、さらなる分析のために凍結乾燥した。カチオン性グァー中の不溶性物の濃度を、凍結乾燥した沈殿物の重量を試料の元の重量で割ることで計算した。
【0079】
[ポリマーの可溶性物の含有量]
その後、上記した測定したポリマーの不溶性物の重量を、元のポリマー重量から差し引くことによって、ポリマーの水溶性物の含有量を計算した。
【0080】
[窒素質量%及び全タンパク質%]
多糖類組成物の窒素含有量を、誘導結合プラズマ法を用いる元素分析により測定した。その結果データは、窒素含有量のケルダール測定及びカチオン性の置換度のNMR測定による窒素含有量の推定量とよく相関した。その後、タンパク質含有量を、窒素含有量をタンパク質含有量に変換する標準方法による、6.25を窒素%に掛けることによって計算した。(Food Energy:Methods of Analysis and Conversion Factors, Chapter2:Methods of Food Analysis;Food and Agricultural Organization of the United Nations.)
(ガラクトース/マンノース比の測定)
ガラクトース及びマンノース単位のアノマープロトンを、種々のポリマーの酸加水分解物のプロトンNMRスペクトルで同定し、ガラクトース/マンノース比を標準方法で測定した(p.4592−4593 in J.O.Duus et al,Chem Rev.2000, 100, 4589−4614.)
(分子量測定)
サイズ排除クロマトグラフィーを分子量分析に用いた。質量平均分子量を、光散乱検出器を用いて測定した。分離は、pH2のシュウ酸のカラム移動相を用いて行った。
【0081】
(カチオン性置換及びヒドロキシプロピル置換基測定)
カチオン性及びヒドロキシプロピル置換基の測定を、ポリマー試料の酸加水分解物で、標準方法によるプロトンNMRを用いて測定した。
【0082】
[シャンプーの調製A:シャンプー処方1,2,3,4]
表4に示したコンディショニングシャンプー処方を、分散羽根を備えるCaframo社製オーバーヘッドメカニカルスターラーを用いて、600rpmで撹拌しながら、表1に示した予備混合した界面活性剤組成物73質量部(parts by weight,pbw)を、脱イオン水6.7pbw、及び本発明で使用の多糖類又は修飾化多糖類13.3pbwとともに組み合わせることにより調製した。室温で45分間その組成物を混合した後、その処方を室温で一晩保持した。pHの値を5.5〜6.0の範囲内にした状態で、その処方の粘度およびpHの値を記録した。
【0083】
その後、塩化ナトリウム塩溶液4pbw(25質量%)及び水3pbwをそのシャンプーに加え、さらに15分間の撹拌を行った。そのシャンプー組成物を室温で一晩保持し、それぞれのシャンプーの粘度を、Brookfield LVT粘度計を使用して、Brookfield LVT粘度計、スピンドル4を用いて、30rpmで測定した。
【0084】
【表1】
【0085】
[シャンプーの調製B、シャンプー5]
サルフェートを使用しないシャンプー系を、表2の予備混合物を用いて調製して、表%のシャンプー処方5を製造した。
【0086】
【表2】
【0087】
[シャンプーの調製、シャンプー6]
シリコーンマイクロエマルジョン(ダウコーニング(登録商標) 1784エマルジョン、Dow Corning社より入手可能)を用い、表1の処方2の予備混合物を使用して、カルボマー980(Carbopol 980、Lubrizol社より入手可能)0.4pbw、並びに活性シリコーン(ダウコーニング(登録商標) 1784エマルジョン、Dow Corning社より入手可能)1.5質量%及びポリマー0.2質量%を用いてシャンプー系を調製した。これらのシャンプー処方及びデータを表5に示した。
【0088】
シャンプー処方6からのシリコーンの沈着を、パーソナルケア処方、ハウスホールド処方、及び工業処方からの有益な薬剤の沈着のための本発明のポリマーの沈着の有効性を評価するモデルとして、以下のとおりに測定した。シリコーンの沈着を、本発明のポリマー及び比較例のポリマーを含むシャンプー処方6でバージンブラウンヘアを処理することによって測定した。シリコーンの沈着のデータを表5に示した。
【0089】
[コンディショニング性能測定−沈着測定]
コンディショニングシャンプーが毛髪で機能するために、材料の沈着が起こらなくてはならず、その結果、湿潤状態及び乾燥状態での繊維間摩擦が低減し、湿潤状態及び乾燥状態での毛髪を櫛でとかす労力が減少する。
【0090】
湿潤時及び乾燥時の毛髪の櫛通り性(combability)の測定は、シャンプー及びコンディショナー用途におけるコンディショニング性能を測定するために使用される典型的な試験方法である。スキンケア用途において、皮膚の潤滑性又は減少した摩擦又はより柔軟な皮膚の感触、減少した水蒸気透過率及び高められた皮膚の弾力性は、皮膚のコンディショニングを測定するために使用される試験方法である。食器用洗剤、繊維用柔軟剤、及び帯電防止性製品等のコンディショニング性能が求められる界面活性剤に基づいたハウスホールド洗浄製品処方において、コンディショニングは、より柔軟な感触を与え、静的効果を排除し、織物の繊維の破損を排除し、又は毛羽立ちとして知られている変形を排除することに及ぶ。色保持特性を繊維に与えることもまた重要であり、測定することが可能である。
【0091】
[湿潤時/乾燥時櫛通り性能測定−ヨーロッパ人のバージンブラウンヘア及び軽くブリーチしたミディアムブラウンヘアの状態]
一定温度と湿度で測定した(72°F及び相対湿度50%)。
【0092】
(前洗浄手順)
それぞれの編んだ一房の毛髪を、界面活性剤0.1g〜5g/編んだ一房の毛髪1gを使用したラウリル硫酸ナトリウム、SLS、又は他のアニオン性界面活性剤、例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)を用いて2回洗浄し、2回洗浄した後、73°F、及び相対湿度50%で一晩風乾した。2回洗浄した編んだ一房の毛髪を大きな歯の櫛を用いて5回手でといた後、小さな歯の櫛を用いて5回手でとかした(合計10回)。
【0093】
以下の手順をブリーチされたバージンヘアに対して使用した。2から3の編んだ一房の毛髪を使用し、上記した測定の前の編んだ一房の毛髪をより多く前もって櫛でとかした状態で、編んだ一房の毛髪当たり8回櫛でとかした2から3の編んだ一房の毛髪の平均を記録した。
【0094】
(シャンプー手順)
1.それぞれの編んだ一房の毛髪を1gの編んだ一房の毛髪当たりシャンプー0.1gを用いて2回シャンプーした(すべての編んだ一房の毛髪は3.0gである。)
2.それぞれのシャンプーした編んだ一房の毛髪を大きな歯の櫛で2回手でとかした。
3.その手でとかした編んだ一房の毛髪をInstron計器に導入し、クロスヘッドを下限の停止位置まで下げた。編んだ一房の毛髪を小さな歯の櫛で2回とかし、二重の櫛に入れた。
Instronを標準状態で起動させた
試験を開始した後、編んだ一房の毛髪を、水分を保つために脱イオン水でスプレーした。
4.8回の試験が終了した後、その編んだ一房の毛髪を一晩つるした。
5.次の日、それぞれの編んだ一房の毛髪を乾燥時の櫛でとかすテストを8回行った。乾燥した編んだ一房の毛髪を手でとくことは行わなかった。
6.16回のInstron起動の間の湿潤時の櫛でとかす労力を平均化し、そして、標準偏差とともに平均を記録した。
7.15回のInstron起動の間の乾燥時の櫛でとかす労力を平均化し、そして、標準偏差とともに平均を記録した。
【0095】
シャンプーからの編んだ一房の毛髪に対するシリコーンの沈着及び人工皮膚に対する亜鉛の沈着は、いくつかの方法で測定できる。毛髪に対するシリコーンの沈着を定量するために使用される一つの非破壊的な方法、及び人工皮膚等の固形物質に対する亜鉛の沈着を定量する一つの方法を以下に示す。
【0096】
(生体外皮膚基材に対する亜鉛及びシリコーンの沈着測定)
生体外皮膚を2.5cmの円盤の形に切断し、その円盤を真空下で、亜鉛(Zn)のためのBruker型S4 Explorer X−ray Fluorescenve(SRF)Spectrometerの蛍光X線分析によって分析した。それぞれの元素のおおよその検出限界は、百万分の50(0.0050質量%)である。この方法はすでに、誘導結合プラズマ(ICP)を使用する灰化したモデル皮膚基材中の無機イオンの直接的な測定方法で実証された。
【0097】
[シリコーン沈着測定]
すべての編んだ一房の毛髪に対して沈着したシリコーンのために、それぞれ2g〜5gの編んだ一房の毛髪の試料を、最も近いミリグラムまで重量を測定し、そして、約150mlの塩化メチレンで抽出した。その試料を室温で1.5時間振とうした。塩化メチレンの上清をWhatman#41フィルターペーパーを用いて濾過し、蒸発するまで脱水した。その後、それぞれの試料を重水素化クロロホルム2ml中に溶解させ、そして、5ml容積のフラスコに定量的に移した。それぞれの試料を、NICOLET MAGNA 550 FT−IRで、共同付加スキャン150、分解4cm
−1、速度0.4747で、0.1cmに固定された経路を有する塩のセルを用いて分析した。重水素化クロロホルムの参照スペクトルを使用して、溶媒バンド(diff=1.0)を除いた。シリコーンの量を、1260cm
−1のSi−CH
3伸縮のピーク高さ(ベースラインは1286cm
−1及び1227cm
−1)を測定することにより決定し、その後、百万分の10〜300部(ppm)から延びる低水準の較正曲線を使用してシリコーンのmg/mlへ変換した。それぞれの試料を希釈体積及び試料の質量で補正した。すべての値は最も近いppmまで記録した。
【0098】
[編んだ一房の毛髪の長さに沿ったシリコーンのマッピング]
編んだ一房の毛髪の長さに沿ったシリコーンの沈着の相対濃度を、表面の赤外分光法、減衰全反射赤外分光法(ATR−IR)を用いて、マッピングした。ATR−IR法は、796.5cm
−1付近のシリコーンバンドのピーク高さ(ベースラインは接線)の、940.1cm
−1から919.9cm
−1までの毛髪の参照バンドの一部の領域に対する比率を使用し、式1による相対的な表面のシリコーンの量を測定する。この表面のシリコーン測定の方法は、300ppmから4000ppmまでの範囲にわたる抽出されたすべてのシリコーンの量と相関を有することが示された。
【0099】
比率:796.5cm
−1のピーク高さ/ピーク領域(940.1cm
−1から919.9cm
−1まで)=相対的な表面のシリコーンの量(検出限界=0.05)(式1)
【0100】
その方法を使用して、1mmの円形スポットを用いた1回の測定で、約10〜20の毛髪の房を測定することができる。それぞれの編んだ一房の毛髪からの繊維の束は、重水素化された硫酸トリグリシン(DTGS)検出器を備えたThermo−Nicolet MAGNA 760 FTIRスペクトロメータのGolden GateダイアモンドATRアクセサリ上に置かれる。赤外分光スペクトルは、編んだ一房の毛髪の上端から始め、その編んだ一房の毛髪の下端に向かって進みながら、編んだ一房の毛髪の異なる12の位置で集められた。
【0101】
[実施例]
(比較例1)
表3に示した量のグァー片、水、及び腐食剤溶液をミキサーに入れた。温度を40℃〜60°に上げた。3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(4級試薬)、追加の腐食剤、水、並びにホウ酸ナトリウム十水和物をその後加え、反応を1時間進めた。室温まで冷却した後、粗生成物を水で洗浄し、乾燥し、粉にした。
【0102】
(実施例2)
界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート及びポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートを最初の工程で加えたこと以外は、
比較例1と同じ方法で実施例2を調製した。
【0103】
(比較例3)
表3に示した所定量のグァー片、水、及び過酸化水素溶液をミキサーに入れた。その混合物を40℃〜60℃の間で3時間まで処理した。3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(4級試薬)、追加の腐食剤、及び水、並びにホウ酸ナトリウム十水和物をその後加え、その混合物を40℃〜60℃の間で2時間まで処理した。室温まで冷却した後、粗生成物を水で洗浄し、乾燥し、粉にした。
【0104】
(比較例4)
グァー片100部及び18%腐食剤溶液152部をミキサーに入れた。温度を65℃まで上げ、そこで1時間保持した。室温まで冷却した後、そのグァー片を水で洗浄し、その後30%、60%、及び80%イソプロパノールで洗浄した。そのグァー片をその後ミキサーに戻した。温度を41℃まで上げ、真空を適用してイソプロパノールを除去した。その後、
比較例3の方法に続けてグァーガムをキャットグァー(cat guar)に変換した。
【0105】
(実施例5,6,9,10,15)
ポリソルベート系界面活性剤のTween20及びTween80を最初の工程で加えたこと以外は、実施例5,6,9,10及び15を
比較例3と同じ方法により調製した。これらの実施例は、本発明の方法により製造された本発明のカチオン性ポリガラクトマンナン製品を実証する。
【0106】
4級試薬を加える前にグァー片とともに70℃で3時間まで酸化プロピレンを反応したこと以外は、実施例5aを表3に示した成分を用いて実施例5と同じ方法で調製した。この実施例は、本発明の方法で調製された、混合された誘導体である、本発明のカチオン性ヒドロキシプロピルグァー製品を実証する。
【0107】
(比較例7〜8)
比較例7を表3に示した成分を用いて
比較例3と同じ方法により調製した。比較例8を、比較例7の生成物の一部に追加の洗浄を行って得た。
【0108】
(実施例11〜14)
表3に示された種々の界面活性剤を加えたこと以外は、比較例8と同じ方法で実施例11,12及び14を調製した。
比較例7,8および実施
例11,12及び14では、より純度の高いグァー片を使用した。
【0109】
【表3】
【0110】
実施例13を、実施例12の製品の一部をラウレス−13−カルボキシレートナトリウムアニオン性界面活性剤(Sandopan(登録商標)LS 24N界面活性剤、Clarient社より入手可能)2%を含む水で洗浄して得た。
【0111】
(比較例16〜22)
比較例16〜22は、市販のカチオン性グァーポリマーの比較例を示している。
【0112】
(実施例23,24及び26)
実施例23,24及び26は、大規模で製造した実施例5の複製である。
【0113】
(比較例25及び
実施例27)
比較例25は、大規模で製造した比較例3の複製である。
【0114】
実施例27は、大規模で製造した
実施例11の複製である。
【0115】
0.5質量%の濃度(シャンプー1)及び0.2質量%の濃度(シャンプー2)で使用した際の本発明の製品の高められた透明性を、表4に示した。実施例2,5,6,9,10,11,13及び15のポリマーは、比較の対照ポリマーと比較して、最も高い透明性を有するシャンプー処方を形成した。表4中のシャンプー2の透過率の比較によれば、結論は以下のように導かれる:(a)比較例1と比較すると、実施例2の本発明のポリマーを含むシャンプー2は、より高い透過率を有する、(b)比較例3と比較すると、実施例5,6,9,10及び15の本発明のポリマーを含むシャンプー2は、より高い透過率を有する、そして(C)比較例8と比較すると、実施例11,12,13及び14の本発明のポリマーを含むシャンプー2は、より高い透過率を有する。
【0116】
ポリマー1質量%の濃度の水溶液中、及びポリマー0.2質量%の濃度の界面活性剤組成物であるシャンプー2中でのこれらのポリマーの透過率は、議論するのに有益である。
【0117】
比較例4の1%ポリマー溶液の水溶液の透明性が示すとおり、US5489674中で示されているグァーの腐食剤の抽出物は、ポリマーのタンパク質の含有量を低減させ、ポリマーの水溶液の透明性を高める。しかしながら、0.5質量%の濃度でポリマーが存在する場合のシャンプー処方1の低い透過率が示すとおり、腐食剤の抽出物によるポリマー水溶液の透明性の向上は、シャンプー処方1の比較例4の高められた透明性をもたらさなかった。
【0118】
表4中のシャンプー1の透明性の測定としての透過率を用いることにより、比較例1と比べた実施例2及び比較例3と比べた実施例5のより高い光透過率は、シャンプー処方1等の界面活性剤に基づく系中の高められた透明性を示し、これは実施例2,5の本発明のポリマーによってもたらされたことが明らかである。実施例5と比較して、実施例6を含むシャンプー1処方の光学的な透明性の比較は、その方法における界面活性剤の濃度が、シャンプー1の界面活性剤系及び他の界面活性剤系中の得られたポリマーの透明性に影響を与えることを示す。比較例8を含むシャンプー1処方の光学的な透明性の比較例7との比較は、その方法の最後での追加の洗浄が、界面活性剤に基づく系中で通常の処理をされたポリマーの透明性を高めないことを示す。
【0119】
表4中のシャンプー処方2において、実施例5,9,10,11,13及び15の本発明のポリマーは、比較例3及び8の比較の対照ポリマーのいずれかよりも高い透明性を有する。同様に、シャンプー処方2において、実施例5,9,10,11,13及び15の本発明のポリマーは、比較例16,18,19及び22の対照よりも高い透明性を有する。
【0120】
表4中のシャンプー処方2,3及び4の透過率の値は、シャンプーの光学的な透明性に対する界面活性剤の濃度の減少の影響を示す。実施例11の本発明のポリマーを含むシャンプー処方2〜4は、比較例8又は比較例16,18,19又は22のいずれかを含む対応するシャンプーよりも、光学的な透明性に関連する、より高い透過率の値を常に有する。
【0121】
実施例2,5,6,9,10,11,12,13及び14の本発明のポリマーは、後の洗浄手順(実施例13)でのそれらの使用と同様に、本発明の製品を製造する方法における界面活性剤の帯電タイプ及び構造の種類の影響を示す。
【0122】
実施例5aの本発明のポリマーは、本発明のカチオン性のヒドロキシプロピルグァーを示す。
【0123】
実施例2,5,5a,6,9,10,11,12,14及び15の本発明のポリマーの1%水溶液の透過率は、600nmで測定した場合に60%未満であり、比較例1,3及び8,16,18,19,20及び22のポリマーの透過率と同様である。予期せずに、実施例2,5,5a,9,10,11,13,15,23及び24の本発明のポリマーは、1質量%の濃度でポリマーが存在する場合に55%未満の水溶液の透過率を有するが、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム12%、コカミドプロピルベタインの界面活性剤2%及び塩化ナトリウム1質量%からなる、表4中のシャンプー処方2において、85%かそれよりも高い透過率の値を有する。さらに、実施例11,15,23及び24の本発明のポリマーは、そのポリマーがそれぞれ処方中に0.2質量%及び0.5質量%で存在する場合、表4中のシャンプー処方2〜4、及び表5中のサルフェート系界面活性剤を使用しないシャンプー処方5において、85%〜90%の透過率を有するシャンプーをもたらす。比較例8は、そのポリマーがそれぞれ処方中に0.2質量%及び0.5質量%で存在する場合、表4中のシャンプー処方2〜4において、わずかに83%〜85%の透過率を示し、表5中のシャンプー処方5において、75%未満の透過率を示す。比較例16〜22のポリマーは、そのポリマーがそれぞれ処方中に0.2質量%及び0.5質量%存在する場合、シャンプー処方2〜4において80%未満の透過率を示し、シャンプー処方5において80%未満の透過率を示す。比較例20のポリマーは、そのポリマーが1質量%の濃度で溶液中に存在する場合、比較例20のポリマーが80%を超える透過率を有する一つの例外であり、1質量%の濃度でポリマーが存在する場合の水溶液において60%未満の透過率を有する本発明のポリマーとそのポリマーを異なるものにしている。
【0124】
比較例21のポリマーは、その水溶液中での低い透過率、並びに表4中のシャンプー処方2〜4及び表5中のシャンプー5における85%を超える透過率の点で、実施例11,23,24,26及び27の本発明のポリマーと同様の特性を示している。しかしながら、実施例26及び27の本発明のポリマーは、0.4質量%を超える不溶性物の含有量を有しており、比較例21のポリマーの不溶性物の含有量よりも多い。さらに、本発明のポリマーは、毛髪等の基材に対して、シリコーン又は亜鉛等の、分散相成分としての沈着薬剤又は有益な薬剤としてより良い性能を示している。例えば、表5で、シャンプー処方6における実施例11,23及び24の本発明のポリマーは、比較例8のポリマーを含むシャンプー処方6に比べて、毛髪基材に対して沈着したシリコーンの40〜80%の向上をもたらし、そして、比較例21のポリマーと比べた場合に、毛髪基材に対して40%〜80%を超える沈着したシリコーンの向上をもたらしている。
【0125】
要するに、本発明のポリマーは、比較例のポリマーを超える改良である。
【0126】
さらに、実施例2,5,6,9,10,11,12,14及び15の本発明のポリマーのタンパク質含有量は、それらの比較例1,3及び8のタンパク質含有量と同様である。しかしながら、実施例2,5,6,9,10,11,12,14及び15の本発明のポリマーを含むシャンプー処方2の透明性は、比較例1,3及び8のそれぞれの対照ポリマーを含むシャンプーの透明性よりも優れている。
【0127】
比較例4のポリマーを含むシャンプーの低いシャンプーの透明性は、US5756720に開示された方法がタンパク質含有量を低減し、そのポリマーの水溶液の透明性を向上させるが、界面活性剤に基づく処方の透明性は向上させないことを示している。
【0128】
【表4】
【0129】
【表5】
【0130】
本発明のポリマーの不溶性部分の質量%は、実施例26及び27の本発明のポリマーが示すとおり、0.4質量%以上であることが示されている。この不溶性部分の量は、比較例21の不溶性物の含有量よりも多いと予想される。
【0131】
表4〜5で説明される結果は、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(2EO)12%/コカミドプロピルベタイン(CAPB)2%/塩化ナトリウム1%及びポリマー0.2質量%からなる診断に用いるシャンプー組成物を用いて、最終シャンプー処方において、600nmの波長で85%を超える透過率の値が測定されるように、透明性の度合の増加をもたらす点で、本発明のポリマーの驚くべき利益を実証しており、一方で、そのポリマーが1質量%の濃度で存在する場合、そのポリマーの水溶液は60%よりも低い透過率の値を有している。表4及び5の結果は、分子量、カチオン性の置換度、及び非イオン性の置換の広い範囲、並びにそのポリマー中のガラクトース/マンノース単位の比率により規定されるポリマーの構造の範囲にわたって、本発明のポリマーの性能を実証している。本発明のポリマーの驚くべき利益は、カチオン性の置換、分子量、ガラクトース/マンノース比率、及びポリマーのタンパク質含有量の広い範囲にわたって確認される。
【0132】
表5で説明される結果はまた、毛髪又は皮膚等の基材に対して、分散相成分としての沈着薬剤、又はシリコーン又は亜鉛等の有益な薬剤としての、本発明のポリマーの高められた性能を示している。
【0133】
本明細書で示された実施例は、本発明を制限するために理解されるべきではなく、むしろ、これらは本発明の詳しい具体例のいくつかを説明するために挙げられている。添付の特許請求の範囲から逸脱しない限り、本発明の種々の修正及び変更がなされ得る。