(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
コンテンツに配信する広告情報の配信要求を受け付けると、前記コンテンツを提供する提供者によって該コンテンツに設定された前記広告情報の配信を許可する配信条件であって、前記コンテンツから抽出された特徴語と前記広告情報ごとに関連付けられた広告関連キーワードとの比較により算出される前記広告情報の関連度に関する条件であって、前記コンテンツにおける広告枠の位置に応じて変動する条件を含む配信条件を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記配信条件を満たす広告情報であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記配信条件を満たすと判定された広告情報を前記コンテンツに配信する配信手段と
を備えることを特徴とする広告配信装置。
コンテンツに配信する広告情報の配信要求を受け付けると、前記コンテンツを提供する提供者によって該コンテンツに設定された前記広告情報の配信を許可する配信条件を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記配信条件を満たす広告情報であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記配信条件を満たすと判定された広告情報であって、前記コンテンツにおけるユーザの離脱率が高い程、配信数が増加する広告情報を前記コンテンツに配信する配信手段と
を備えることを特徴とする広告配信装置。
前記コンテンツに設定される複数の配信条件が互いに関連する条件である場合に、一方の配信条件が設定されると他方の配信条件を動的に設定する設定画面を前記提供者によって利用される利用端末に提供する提供手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の広告配信装置。
前記判定手段によって配信条件を満たすと判定された広告情報の数に応じて前記コンテンツに含まれる広告枠の数を調整する調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の広告配信装置。
コンテンツに配信する広告情報の配信要求を受け付けると、前記コンテンツを提供する提供者によって該コンテンツに設定された前記広告情報の配信を許可する配信条件であって、前記コンテンツから抽出された特徴語と前記広告情報ごとに関連付けられた広告関連キーワードとの比較により算出される前記広告情報の関連度に関する条件であって、前記コンテンツにおける広告枠の位置に応じて変動する条件を含む配信条件を取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得された前記配信条件を満たす広告情報であるか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順によって前記配信条件を満たすと判定された広告情報を前記コンテンツに配信する配信手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする広告配信プログラム。
コンテンツに配信する広告情報の配信要求を受け付けると、前記コンテンツを提供する提供者によって該コンテンツに設定された前記広告情報の配信を許可する配信条件を取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得された前記配信条件を満たす広告情報であるか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順によって前記配信条件を満たすと判定された広告情報であって、前記コンテンツにおけるユーザの離脱率が高い程、配信数が増加する広告情報を前記コンテンツに配信する配信手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする広告配信プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る広告配信装置及び広告配信方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る広告配信装置及び広告配信方法が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
[第1の実施形態]
図1〜
図11を用いて、本願に係る広告配信装置および広告配信方法の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、広告配信装置は、コンテンツを提供する提供者によってコンテンツに設定された広告情報の配信を許可する配信条件を満たす広告情報をコンテンツに配信する。なお、以下の第1の実施の説明では、広告情報の配信を許可する配信条件がコンテンツと広告情報との関連度である場合を例に挙げて処理例を説明する。
【0012】
〔1−1.広告配信システムの構成〕
まず、
図1を用いて、第1の実施形態に係る広告配信システムの構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る広告配信システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る広告配信システムは、広告配信装置10と、コンテンツ提供装置20と、複数の広告主端末30A、30Bと、複数のユーザ端末40A、40Bとを含む。広告配信装置10と、コンテンツ提供装置20と、複数の広告主端末30A、30Bと、複数のユーザ端末40A、40Bとは、ネットワーク50を介して、無線通信又は有線通信を行う。なお、広告主端末30A、30B、および、ユーザ端末40A、40Bについて、特に区別無く説明する場合には、広告主端末30、ユーザ端末40と記載する。
【0013】
広告配信装置10は、複数の広告主端末30A、30Bから入札および広告の入稿を受け付ける。そして、広告配信装置10は、コンテンツ提供装置20からコンテンツに載せる広告を配信する旨の要求を受信すると、コンテンツを提供する提供者によって設定された配信条件(例えば、関連度に関する条件基づいて、コンテンツに載せる広告を取得し、取得した広告をコンテンツ提供装置20に配信する。
【0014】
コンテンツ提供装置20は、ユーザ端末40からのコンテンツ取得要求に応じてコンテンツを提供しており、例えば、ウェブページ閲覧サービスなどを提供している。例えば、コンテンツ提供装置20は、ユーザ端末40からウェブページの閲覧要求を受け付けた場合には、該ウェブページの内容に関連する広告情報を広告配信装置10に対して要求し、広告配信装置10から取得した広告情報をウェブページのHTMLデータに付加した後、そのウェブページのHTMLデータをユーザ端末40A、40Bに送信する。なお、ユーザ端末40からコンテンツ提供装置20へのコンテンツ取得要求時に、広告配信装置10にリダイレクトされて、ユーザ端末40に表示されているコンテンツの広告枠に広告配信装置10から広告を直接配信するようにしてもよい。
【0015】
また、コンテンツ提供装置20は、広告配信装置10に対してコンテンツに載せる広告情報を要求する際に、該コンテンツと広告との関連度に関する値を指定する場合には、リダイレクトのURLのパラメータに、広告が配信されてもよいコンテンツとの関連度に関する値を埋め込む。
【0016】
複数の広告主端末30A、30Bは、広告配信装置10によって配信される広告を設定する広告主の端末である。具体的には、広告主端末30A、30Bは、広告主の操作により、入札金額の設定および広告の入稿の設定等を広告配信装置10に対して通知する。
【0017】
なお、広告主は、広告の入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信装置10に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末30A、30Bだけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
【0018】
複数のユーザ端末40A、40Bは、ユーザの操作によりコンテンツ提供装置20にアクセスし、ウェブページのHTML(Hyper Text Markup Language)データなどを取得して、ウェブページをディスプレイに出力する端末である。
【0019】
〔1−2.広告配信装置の構成〕
次に、
図2を用いて、広告配信装置10の構成について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る広告配信装置の構成を示すブロック図である。広告配信装置10は、通信制御部11と、制御部12と、記憶部13とを有する。
【0020】
通信制御部11は、ネットワーク50を介してコンテンツ提供装置20、複数の広告主端末30A、30Bおよび複数のユーザ端末40A、40Bとの間で各種データを送受信する。通信制御部11は、例えば、NIC(network card)等に該当する。
【0021】
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。記憶部13は、広告テーブル13a、入札テーブル13bおよび広告主テーブル13cを記憶する。
記憶する。
【0022】
広告テーブル13aは、広告に関する情報を記憶する。例えば、広告テーブル13aは、
図3に例示するように、広告を識別する識別子である「広告ID」と、広告を入稿した広告主を識別する識別子である「広告主ID」と、広告に係る文章として表示される「タイトル」および「ディスクリプション」と、表示された広告に設定されるリンク先のURLである「リンク先」と、広告のカテゴリを示す「カテゴリ」と、広告に関連するキーワードである「広告関連キーワード」とを対応付けて記憶する。
【0023】
図3の具体例を挙げて説明すると、広告テーブル13aは、広告ID「1」と、広告主ID「U001」と、タイトル「新車発売」と、ディスクリプション「新車をお探しの方はこちら・・・」と、リンク先「www.aaa.com」と、カテゴリ「自動車」と、広告関連キーワード「新車、販売・・・」とを対応付けて記憶する。なお、「広告ID」、「広告主ID」、「タイトル」、「ディスクリプション」、「リンク先」、「カテゴリ」および「広告関連キーワード」は、広告主端末30から広告の入稿を受け付けるたびに、新たに登録される情報である。
【0024】
入札テーブル13bは、広告を表示する条件に関する情報を記憶する。例えば、入札テーブル13bは、入札を識別する識別子である「入札ID」と、入札対象の広告を識別する識別子である「広告ID」と、ワンクリックごとに課金される金額の基準となる入札金額を示す「入札価格」と、広告を表示した回数である「表示回数(Imps:インプレッション数)」と、広告バナーへのクリック回数である「クリック数」と、広告を表示した回数に対して何割がクリックされたかを示す「CTR(クリック数/Imps)」と、コンバージョン(商品購入や資料請求などの、コンテンツ上から獲得できる最終成果)に至った回数を示す「コンバージョン数」と、広告を配信した回数に対して何割がコンバージョンに至るかの割合を示す「CVR(Conversion Rate)」とを対応付けて記憶する。なお、広告テーブル13aと入札テーブル13bを一つのテーブルにしてもよい。
【0025】
図4の具体例を挙げて説明すると、入札テーブル13bは、入札ID「1」と、広告主ID「U001」と、入札単価「60円」と、表示回数「50」と、クリック数「10」と、CTR「2%」と、コンバージョン数「5」と、CVR「10%」とを対応付けて記憶する。なお、「入札ID」、「広告主ID」および「入札単価」については、広告主端末30から広告の入札の要求を受け付けるたびに、新たに登録される情報であり、「表示回数」、「クリック数」、「CTR」、「コンバージョン数」および「CVR」については、広告の配信を行うたびに値が更新される。
【0026】
広告主テーブル13cは、広告主に関する情報を記憶する。例えば、広告主テーブル13cは、
図5に例示するように、広告を入稿した会社の名称を示す「会社名」と、該会社の所在地を示す「会社の住所」とを対応付けて記憶する。
図5の具体例を挙げて説明すると、広告主テーブル13cは、会社名「××株式会社」と、会社の住所「東京都○○区」とを対応付けて記憶する。なお、「広告主ID」、「会社名」および「会社の住所」は、広告主が初めて広告の入札の要求を行う際に、新たに登録される情報である。
【0027】
制御部12は、受付部12a、取得部12b、抽出部12c、算出部12d、判定部12eおよび配信部12fを備えている。制御部12は、CPUやMPU等が記憶装置に予め記憶されているコンピュータプログラムに従って動作することにより実現される。
【0028】
受付部12aは、入札金額の設定および広告の入稿の設定等を広告主端末30から受け付ける。
【0029】
具体的には、受付部12aは、広告主端末30から広告の入札の要求を受け付けると、まず初期設定として、広告主基本情報の入力を受け付け、広告主テーブル13cに格納する。広告主基本情報とは、例えば、会社名や会社の住所などの形式的な情報である。なお、広告主基本情報について、過去に入力が行われて登録されている場合には、広告主基本情報の入力を省略してもよい。
【0030】
続いて、受付部12aは、広告に対する入札単価として、広告バナーへの一クリックごとに支払う金額である入札価格の金額を広告主端末30から受け付け、入札テーブル13bに格納する。
【0031】
例えば、広告主は、予算総額を¥10000と設定し、クリック料金として、¥100を入札した場合には、広告一クリックごとに、¥100をシステム運営側に支払うこととなり、広告が100回クリックされて支払い金額が予算金額の¥10000に達した時点で、広告の配信が停止する。
【0032】
続いて、受付部12aは、広告の入稿として、広告として表示されるタイトルおよびディスクリプションと、広告に関連するキーワードである広告関連キーワードと、コンテンツに表示される広告に設定されるリンク先のURLを受け付け、広告テーブル13aに格納する。例えば、広告主は、広告のタイトルとして、キャッチフレーズなどを入力し、ディスクリプションとして、商品やサービスの説明を入力する。また、広告主は、リンク先として、表示された広告がクリックされた場合に遷移させるウェブサイトのURLを入力する。なお、広告主が配信を希望する広告は、審査され、審査を通った場合にのみ、広告の配信が開始される。
【0033】
取得部12bは、コンテンツ提供装置20からコンテンツに対する広告配信の要求を受け付けると、提供者によってかかるコンテンツに設定された配信条件を取得する。第1の実施形態に係る取得部12bは、配信条件として広告とコンテンツとの関連度を取得する。例えば、取得部12bは、コンテンツ提供装置20からコンテンツに対する広告配信の要求を受け付けると、広告リクエストの際のリダイレクトのURLのパラメータから、広告枠ごとの関連度を取得する。つまり、コンテンツ提供装置20側では、広告枠ごとに、それぞれ関連度の指定を行うことができるので、提供者が希望する配信条件を満たす広告情報をコンテンツに表示させることができる。
【0034】
ここで、
図6を用いて、コンテンツに設定された配信条件について説明する。
図6は、広告枠ごとに異なる関連度の指定を行った場合の画面の一例である。
図6に例示するように、広告枠Aには、リダイレクトのURLのパラメータとして、関連度「90%」が設定されており、広告枠Bには、リダイレクトのURLのパラメータとして、関連度「70%」が設定されているものとする。つまり、一番ユーザの目に付きやすいページ上段の広告は関連度を高くして面のきれいさを目指し、ページ下段の広告は、広告関連度を低くして広くクリックを狙って収益UPを目指す。また、さらにスクロールしないと目にされないような広告には、広告関連度をさらに低くしてさらに広くクリックを狙って収益UPを目指すなど、広告枠ごとに様々な関連度の指定を行うことができる。
【0035】
抽出部12cは、コンテンツ提供装置20からコンテンツに対する広告配信の要求を受け付けると、該コンテンツに含まれるテキスト情報(例えば、HTMLデータ)から特徴語を抽出する。具体的には、抽出部12cは、コンテンツ提供装置20から広告の掲載を希望するウェブページのHTMLデータを受信すると、該HTMLデータからTF−IDFなどの既知の特徴抽出アルゴリズムにより、特徴語を抽出する。
【0036】
以下に、特徴語の抽出処理の一例について詳しく説明する。例えば、抽出部12cは、HTMLデータに含まれる単語を抜き出し、その単語毎に重み値を算出する。重み値は、ウェブコンテンツとその単語との関連度合いを示す値であり、関連度合い算出の基となる要素、例えば上述したように、ウェブコンテンツ内の単語の出現頻度、出現箇所、文字属性(書体データ)などに基づいて算出される。そのウェブコンテンツ内で出現頻度の高い単語は、直接的にそのウェブコンテンツを特徴付ける意味を持つ。ウェブコンテンツ内のタイトルを示す箇所や文書前半等に位置する単語は、要約的にそのウェブコンテンツを特徴付ける意味を持つ。また。文字属性(フォントサイズ、太文字、下線文字、色文字等)に着目すれば、ウェブコンテンツ作成者が何らかの意図を持ってその単語にフォントを付しているので、同様にそのウェブコンテンツを特徴付ける意味を持つと考えられるからである。
【0037】
また、重み値として、世間一般でその単語がどの程度使用されているかを考慮することもできる。単純にその単語を検索エンジンで検索した結果のヒット数に応じて重み値を大きくしてもよいし、一般名詞(普通名詞)より固有名詞の方が商品名等に関連性が高いといったように何かしら意味があるものとして同様に重み値を大きくしてもよい。
【0038】
このような重み付けに関し一例として、文章中の特徴的な単語を抽出するためのアルゴリズム(自然言語処理)であるTF‐IDFなどが知られている。コンテンツから得られる単語の出現頻度を表すTF値と、コーパスを検索した結果得られる出現頻度であるDF値(又は逆出現頻度であるIDF値)とからTF‐IDF値を求め、TF‐IDF値がある閾値以上のもののみを特徴語とすることにより特徴語の抽出を行う。なお、コーパスとは、多数の単語が含まれているデータベースのようなもので、各単語とその出現頻度(DF値)が格納されているものとする。多くのドキュメントに出現する一般的な単語は重要度を下げて、特定のドキュメントにしか出現しない単語の重要度を上げる役割がある。特徴語の抽出条件は、例えば、「TF‐IDF値がある閾値以上である単語すべて」、「TF‐IDF値がある閾値以上である単語のうち上位N件の単語」などとする。このように、どのような単語を特徴語として抽出するかは、弾力的に決定することが可能である。
【0039】
ここで、
図7の具体例を用いて、特徴語を抽出する処理を説明する。
図7は、特徴語を抽出する処理の一例を説明する図である。例えば、
図7に示すように、ウェブコンテンツの例として、タイトル「新車発売のニュース」、および、本文「平成24年10月1日にA社から新車発売の発表が〜」を含む場合に、該ウェブコンテンツのHTMLデータに含まれる単語を抜き出し、その単語毎にTF‐IDF値を算出する。そして、TF‐IDF値が高い上位5件の単語として、「自動車」、「新車」、「販売」、「セダン」、「ハイブリッド」を特徴語として抽出する。
【0040】
算出部12dは、抽出部12cにより抽出された特徴語と各広告の広告関連キーワードとをそれぞれ比較し、コンテンツに対する各広告情報の関連度を算出する。例えば、算出部12dは、抽出部12cにより抽出された特徴語と広告情報の広告関連キーワードとを比較し、特徴語の総数に対して、特徴語と広告関連キーワードが一致する数の割合を関連度として算出する。この関連度を算出する処理を、各広告情報に対して行って、コンテンツに対する各広告情報の関連度をそれぞれ求める。
【0041】
ここで、
図8を用いて、関連度の算出処理の一例を説明する。
図8に示すように、5つの特徴語である「自動車」、「新車」、「販売」、「セダン」、「ハイブリッド」と、5つの広告関連キーワードである「新車」、「販売」、「自動車」、「ハイブリッド」、「低燃費」とを比較する。この結果、特徴語の総数「5」に対して、4つの特徴語「自動車」、「新車」、「販売」、「ハイブリッド」が広告関連キーワードと一致しているので、関連度が「80%」となる。
【0042】
判定部12eは、取得部12bによって取得された配信条件を満たす広告情報であるか否かを判定する。例えば、判定部12eは、算出部12dによって算出された各広告情報の関連度が、取得部12bによって取得された関連度よりも大きいか否かそれぞれ判定する。上記の
図8の例を用いて説明すると、判定部12eは、算出された関連度が「80%」であって、且つ、広告枠Aの関連度が「90%」である場合には、算出された関連度「80%」が広告枠Aの関連度「90%」よりも低いと判定し、その広告を広告配信候補から除外する。また、判定部12eは、算出された関連度が「80%」であって、且つ、広告枠Bの関連度が「90%」である場合には、算出された関連度「80%」が広告枠Bの関連度「70%」よりも高いと判定し、その広告の情報を広告配信候補として取得する。
【0043】
配信部12fは、判定部12eによって配信条件を満たすと判定された広告情報をコンテンツに配信する。例えば、配信部12fは、算出部12dによって算出された関連度が取得部12bによって取得された関連度よりも大きいと判定された広告情報のうち、いずれかの広告情報を取得し、該広告情報をコンテンツ提供装置20に配信する。例えば、配信部12fは、算出部12dによって算出された関連度が取得部12bによって取得された関連度よりも大きいと判定された広告情報が複数ある場合には、各広告情報の入札額×クリック率(CTR(Click Through Rate))の値を比較し、入札額×クリック率の値が大きい広告情報を選択し、該広告情報をコンテンツ提供装置20に配信する。
【0044】
このように、広告枠に配信されるコンテンツマッチ広告の関連度をコンテンツ提供装置20側で指定できるようにした。このようにすることで、コンテンツ提供装置20側も各々の広告掲載戦略に応じて柔軟にサービス活用が可能となり、サービス活性化につながる。
【0045】
例えば、
図9に例示するように、「新車販売のニュース」のコンテンツにおいて、一番ユーザの目に付きやすいページ上段の広告枠には、関連度が高い「新車発売」の広告を表示して、面のきれいさを目指し、ページ下段の広告枠には、関連度がやや低い「外車専門店」の広告を表示する。
【0046】
〔1−3.広告配信装置による処理〕
次に、
図10および
図11を用いて、第1の実施形態に係る広告配信装置10による処理を説明する。
図10は、第1の実施形態に係る広告配信装置による入札受付処理を示すフローチャートである。
図11は、第1の実施形態に係る広告配信装置による広告配信処理を示すシーケンス図である。
【0047】
図10に示すように、広告配信装置10の受付部12aは、広告主端末30から広告の入札の要求を受け付けると(ステップS101肯定)、広告主端末30から入札を受け付ける(ステップS102)。具体的には、受付部12aは、広告に対する入札単価として、広告バナーへの一クリックごとに支払う金額であるクリック料金の金額を広告主端末30から受け付け、入札テーブル13bに格納する。
【0048】
例えば、広告主は、予算総額を¥10000と設定し、クリック料金として、¥100を入札した場合には、広告一クリックごとに、¥100をシステム運営側に支払うこととなり、広告が100回クリックされて支払い金額が予算金額の¥10000に達した時点で、広告の配信が停止する。
【0049】
続いて、受付部12aは、広告主端末30から広告の入稿を受け付ける(ステップS103)。具体的には、受付部12aは、広告の入稿として、広告として表示されるタイトルおよびディスクリプションと、表示された広告に設定されるリンク先のURLを受け付け、広告テーブル13aに格納する。例えば、広告主は、広告のタイトルとして、キャッチフレーズなどを入力し、ディスクリプションとして、商品やサービスの説明を入力する。また、広告主は、リンク先として、表示された広告がクリックされた場合に遷移させるウェブサイトのURLを入力する。
【0050】
次に、
図11を用いて、広告配信装置10による広告配信処理を説明する。
図11に示すように、ユーザ端末40は、ユーザの操作によりコンテンツ提供装置20が提供するコンテンツにアクセスする(ステップS201)。続いて、コンテンツ提供装置20は、ユーザからのコンテンツに対するアクセスを受け付けると、該コンテンツに関連する広告を広告配信装置10に要求するとともに、ウェブページのHTMLデータを広告配信装置10に送信する(ステップS202)。
【0051】
そして、広告配信装置10の取得部12bは、コンテンツ提供装置20から広告の掲載を希望するウェブページのHTMLデータを受信すると(ステップS203)、リダイレクトのURLのパラメータから配信条件として関連度を取得する(ステップS204)。続いて、広告配信装置10の抽出部12cは、ウェブページのHTMLデータからtf−idfなどの既知の特徴抽出アルゴリズムにより、特徴語を抽出する(ステップS205)。
【0052】
そして、広告配信装置10の算出部12dは、抽出部12cにより抽出された特徴語と各広告情報の広告関連キーワードとをそれぞれ比較し、コンテンツに対する各広告情報の関連度を算出する(ステップS206)。例えば、算出部12dは、抽出部12cにより抽出された特徴語と広告情報の広告関連キーワードとを比較し、特徴語の総数に対して、特徴語と広告関連キーワードが一致する数の割合を関連度として算出する。この関連度を算出する処理を、各広告情報に対して行って、コンテンツに対する各広告情報の関連度をそれぞれ求める。
【0053】
続いて、広告配信装置10の判定部12eは、算出部12dによって算出された各広告情報の関連度が、URLのパラメータから取得された関連度よりも大きいか否かそれぞれ判定し、算出された各広告情報の関連度がURLのパラメータから取得された関連度よりも大きいと判定された広告を広告配信候補として取得する(ステップS207)。
【0054】
その後、広告配信装置10の配信部12fは、算出された各広告情報の関連度がURLのパラメータから取得された関連度よりも大きいと判定された広告のうち、入札額およびクリック率に基づいて広告を選択する(ステップS208)。具体的には、配信部12fは、算出された各広告情報の関連度がURLのパラメータから取得された関連度よりも大きいと判定された広告情報が複数ある場合には、各広告情報の入札額×クリック率(CTR(Click Through Rate))の値を比較し、入札額×クリック率の値が最も大きい広告を選択する。そして、配信部12fは、選択した広告の情報をコンテンツ提供装置20に配信する(ステップ209)。
【0055】
そして、コンテンツ提供装置20は、広告配信装置10から広告の情報を受信すると、取得した広告情報をウェブページのHTMLデータに付加した後(ステップS210)、そのウェブページのHTMLデータをユーザ端末40A、40Bに送信する(ステップS211)。その後、ユーザ端末40は、ウェブページのHTMLデータなどを取得して、ウェブページをディスプレイに表示する(ステップS212)。
【0056】
〔1−4.第1の実施の形態の効果〕
上述してきたように、第1の実施形態に係る広告配信装置10は、取得部12bと、判定部12eと、配信部12fとを有する。取得部12bは、コンテンツに配信する広告情報の配信要求を受け付けると、コンテンツを提供する提供者によってかかるコンテンツに設定された広告情報の配信を許可する配信条件を取得する。判定部12eは、取得部12bによって取得された配信条件を満たす広告情報であるか否かを判定する。配信部12fは、判定部12eによって配信条件を満たすと判定された広告情報をコンテンツに配信する。
【0057】
これにより、第1の実施形態に係る広告配信装置10は、提供者が設定した配信条件を満たす広告を配信することができるので、コンテンツを提供する側の希望する広告を配信することができる。
【0058】
また、第1の実施形態に係る広告配信装置10において、算出部12dは、コンテンツと広告情報との関連度を算出する。取得部12bは、配信条件としてコンテンツと広告情報との関連度に関する条件を取得する。判定部12eは、算出手段によって算出された関連度が取得部12bによって取得された関連度に関する条件を満たすか否かを判定する。配信部12fは、判定部12eによって配信条件を満たすと判定された場合に、広告情報をコンテンツに配信する。
【0059】
これにより、第1の実施形態に係る広告配信装置10は、提供者が設定した関連度を満たす広告を配信することができるので、コンテンツとの間の統一感を損なわずに広告を配信することができる。
【0060】
また、第1の実施の形態によれば、広告配信装置10は、広告情報が付加されるコンテンツに含まれるテキスト情報から特徴語を抽出し、抽出された特徴語と、記憶された広告情報に対応する広告関連キーワードとを比較して、関連度を算出する。このため、広告配信装置10では、適切に関連度を算出し、広告主によって指定された関連度を用いて配信する広告情報を適切に選択することが可能である。
【0061】
このように、広告枠に配信されるコンテンツマッチ広告の関連度をコンテンツ提供装置20側で指定できるようにすることで、例えば、スパム広告などのユーザ目線できれいとはいえない広告を表示させないようにして、コンテンツとしての価値が損なわれることを防止することができる一方で、広告とコンテンツとの統一感を考慮せずに、配信する広告を増やして、広告による収益が上がることもできる。この結果、コンテンツ提供装置20側も各々の広告掲載戦略に応じて柔軟にサービス活用が可能となり、サービス活性化につながる。
【0062】
また、第1の実施の形態によれば、広告配信装置10は、コンテンツに含まれる広告枠ごとにそれぞれ設定された関連度を取得するので、コンテンツ提供装置20側で広告枠ごとに関連度を設定させることができる。
【0063】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態で説明した広告配信装置10は、関連度に基づいて広告情報をコンテンツに配信する。第2の実施形態では、広告配信装置100が、複数の配信条件に基づいて広告情報をコンテンツに配信する処理について説明する。なお、広告配信システムの構成は、
図1に示した例と同様であるので、以下では説明を省略する。
【0064】
〔2−1.広告配信処理〕
まず、
図12を用いて、第2の実施形態に係る表示処理の一例について説明する。
図12は、第2の実施形態に係る広告配信処理の一例を示す図である。
図12では、提供者によってコンテンツに複数の配信条件が設定されている場合の広告配信処理例を示す。
【0065】
図12に示すように、コンテンツW1に含まれる広告枠Cには、広告情報をコンテンツW1に配信する配信条件として、関連度「90%」及びeCPM(effective Cost Per Mill)「120」が設定されている。ここで、eCPMは、広告情報の価値を示す指標である。例えば、eCPMは、広告情報がコンテンツに1000回表示された場合に提供者が当該広告情報を入稿した広告主から得る収益である。すなわち、
図12の例では、コンテンツW1に含まれる広告枠Cには、広告枠Cに1000回表示された場合に収益「120」(例えば、単位は日本円)得られる広告情報であることが配信条件として設定されている。
【0066】
そして、第2の実施形態に係る広告配信装置100は、広告情報の配信要求を受け付けると、コンテンツW1に設定されている配信条件を取得する。具体的には、広告配信装置100は、コンテンツW1から関連度「90%」の配信条件とeCPM「120」の配信条件とを取得する。
【0067】
そして、広告配信装置100は、コンテンツW1から取得された関連度「90%」の配信条件とeCPM「120」の配信条件とを満たす広告情報であるか否かを判定する。ここで、広告配信装置100は、広告情報C1が関連度「90%」の配信条件とeCPM「120」の配信条件を満たすと判定したものとする。この場合、広告配信装置100は、広告情報C1をコンテンツW1に配信する。これにより、コンテンツW1に含まれる広告枠Cには、広告情報C1が表示される。
【0068】
このように、第2の実施形態に係る広告配信装置100は、コンテンツに設定された複数の配信条件を満たす広告情報を配信する。これにより、広告配信装置100は、提供者に対して広告情報の配信条件を詳細に設定させることができるので、提供者が望む広告情報を配信することができる。また、広告配信装置100は、広告情報が配信されることにより提供者が得る収益の配信条件を満たす広告情報を配信するので、提供者が望む収益が得られる広告情報を配信することができる。
【0069】
〔2−2.広告配信装置の構成〕
図13を用いて、第2の実施形態に係る広告配信装置100の構成について説明する。
図13は、第2の実施形態に係る広告配信装置100の構成例を示す図である。
図13に示すように、広告配信装置100は、広告配信装置10と比較して機能の異なる広告テーブル23aと、取得部22bと、判定部22eと、配信部22fとをさらに有する。
【0070】
広告テーブル23aは、広告に関する情報を記憶する。
図14は、広告テーブルの一例を示す図である。
図14に例示するように、広告テーブル23aは、広告テーブル13aと比較して、広告がコンテンツに配信されることで提供者が当該広告を入稿した広告主から得る収益を示す「eCPM」をさらに対応付けて記憶する。
【0071】
図14の具体例を挙げて説明すると、広告テーブル23aは、広告ID「1」と、広告主ID「U001」と、タイトル「新車発売」と、ディスクリプション「新車をお探しの方はこちら・・・」と、リンク先「www.aaa.com」と、カテゴリ「自動車」と、広告関連キーワード「新車、販売・・・」と、eCPM「120」とを対応付けて記憶する。
【0072】
(取得部22bについて)
取得部22bは、広告情報の配信を許可する配信条件として複数の配信条件を取得する。例えば、取得部22bは、複数の配信条件として、コンテンツと広告情報との関連度に関する条件と、広告情報がコンテンツに配信されることで提供者が当該広告情報を入稿した広告主から得る収益に関する条件とを取得する。なお、提供者が得る収益に関する条件は、例えば、広告情報のeCPMに基づいて設定される。
図12の例では、取得部22bは、コンテンツW1から関連度に関する条件として関連度「90%」を取得する。また、取得部22bは、コンテンツW1から収益に関する条件としてeCPM「120」を取得する。
【0073】
(判定部22eについて)
判定部22eは、取得部22bによって取得された複数の配信条件を満たす広告情報を判定する。例えば、判定部22eは、広告テーブル23aを参照して、コンテンツと広告情報との関連度に関する条件と提供者が得る収益に関する条件とを満たす広告情報であるか否かを判定する。
図12及び
図14の例では、判定部22eは、広告ID「1」の広告情報C1を関連度「90%」の配信条件およびeCPM「120」の配信条件を満たす広告情報と判定する。
【0074】
(配信部22fについて)
配信部22fは、判定部22eによって複数の配信条件を満たすと判定された広告情報をコンテンツに配信する。なお、配信部22fは、複数の配信条件を満たす広告情報が複数ある場合には、例えば、CVRが高い広告情報を優先して配信する。
【0075】
〔2−3.広告配信装置による処理〕
次に、
図16を用いて、第2の実施形態に係る広告配信装置100による処理を説明する。
【0076】
図16は、第2の実施形態に係る広告配信装置による広告配信処理を示すシーケンス図である。
図16に示すように、ユーザ端末40は、ユーザの操作によりコンテンツ提供装置20が提供するコンテンツにアクセスする(ステップS301)。続いて、コンテンツ提供装置20は、ユーザからのコンテンツに対するアクセスを受け付けると、該コンテンツに関連する広告を広告配信装置100に要求するとともに、ウェブページのHTMLデータを広告配信装置100に送信する(ステップS302)。
【0077】
そして、広告配信装置100の取得部22bは、コンテンツ提供装置20から広告の掲載を希望するウェブページのHTMLデータを受信すると(ステップS303)、リダイレクトのURLのパラメータから提供者によって該コンテンツに設定された広告情報の配信を許可する複数の配信条件を取得する(ステップS304)。続いて、広告配信装置100の判定部22eは、取得部22bによって取得された複数の配信条件を満たす広告情報であるか否かを判定する(ステップS305)。
【0078】
その後、広告配信装置10の配信部22fは、配信条件を満たすと判定された広告情報のうち、CVRに基づいて広告情報を選択する(ステップS306)。具体的には、配信部22fは、複数の配信条件を満たすと判定された広告情報が複数ある場合には、各広告情報のCVRが最も大きい広告を選択する。そして、配信部22fは、選択した広告の情報をコンテンツ提供装置20に配信する(ステップ307)。
【0079】
そして、コンテンツ提供装置20は、広告配信装置100から広告の情報を受信すると、取得した広告情報をウェブページのHTMLデータに付加した後(ステップS308)、そのウェブページのHTMLデータをユーザ端末40A、40Bに送信する(ステップS309)。その後、ユーザ端末40は、ウェブページのHTMLデータなどを取得して、ウェブページをディスプレイに表示する(ステップS310)。
【0080】
〔2−4.第2の実施の形態の効果〕
上述してきたように、広告配信装置100は、取得部22bと、判定部22eと、配信部22fとを有する。取得部22bは、提供者によってコンテンツに設定された複数の配信条件を取得する。判定部22eは、取得部12bによって取得された複数の配信条件を満たす広告情報であるか否かを判定する。配信部22fは、判定部12eによって複数の配信条件を満たすと判定された広告情報をコンテンツに配信する。
【0081】
これにより、広告配信装置100は、提供者によって設定された複数の配信条件を満たす広告情報をコンテンツに配信することができるので、提供者の希望に合った広告情報を配信することができる。
【0082】
また、広告配信装置100の取得部22bは、配信条件として前記広告情報が配信されることで提供者が得る収益に関する条件を取得する。判定部22eは、取得部22bによって取得された提供者が得る収益に関する条件を満たす広告情報であるか否かを判定する。
【0083】
これにより、広告配信装置100は、広告情報がコンテンツに配信されることで提供者が得る収益の配信条件を取得することができるので、提供者が希望する収益の配信条件を満たす広告情報を配信することができる。
【0084】
〔2−5.変形例〕
上述した第2の実施形態に係る広告配信システムは、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、広告配信システムの他の実施形態について説明する。
【0085】
〔2−5−1.広告配信装置が配信条件を保持〕
上述してきた広告配信装置100は、配信条件を記憶してもよい。具体的には、広告配信装置100は、
図13に示すように、コンテンツに関する情報を記憶するコンテンツテーブル23dをさらに備える。例えば、コンテンツテーブル23dは、コンテンツごとに、提供者によってコンテンツに設定された配信条件を記憶する。
【0086】
図16は、コンテンツテーブルの一例を示す図である。
図16に例示するように、コンテンツテーブル23dは、広告を識別する識別子である「コンテンツID」と、コンテンツを提供する提供者の識別子である「提供者ID」と、かかるコンテンツに含まれる広告枠を示す「広告枠」と、コンテンツに設定された関連度の条件を示す「関連度」と、コンテンツに設定されたeCPMの条件を示す「eCPM」とを対応付けて記憶する。なお、「関連度」および「eCPM」には、広告配信装置100によってコンテンツから取得された関連度の条件およびeCPMの条件が記憶される。
【0087】
図16の具体例を挙げて説明すると、コンテンツテーブル23dは、コンテンツID「1」と、提供者ID「P001」と、広告枠「広告枠C」と、関連度「90%」と、eCPM「120」とを対応付けて記憶する。
【0088】
なお、広告配信装置100は、配信条件をコンテンツテーブル23dに保持する場合には、まず、ユーザ端末40からコンテンツIDを受信する。そして、広告配信装置100は、受信したコンテンツIDに対応する配信条件をコンテンツテーブル23dから取得する。
【0089】
〔2−5−2.配信条件の設定〕
上述してきた配信条件は、コンテンツに配信条件を設定するための設定画面によってコンテンツに設定されてもよい。具体的には、広告配信装置100は、コンテンツに配信条件を設定するための設定画面を提供者によって利用される利用端末に提供する。このとき、広告配信装置100は、利用者端末から配信条件の設定対象となるコンテンツを受け付け、受け付けたコンテンツに配信条件を設定するための設定画面を利用者端末に提供する。そして、広告配信装置100は、上述したコンテンツテーブル23dを保持しない場合には、設定画面に設定された配信条件をコンテンツ提供装置20に送信する。また、広告配信装置100は、上述したコンテンツテーブル23dを保持する場合には、設定画面に設定された配信条件をコンテンツテーブル23dに格納する。
【0090】
また、例えば、広告配信装置100は、コンテンツに設定される複数の配信条件が互いに関連する条件である場合に、一方の配信条件が設定されると他方の配信条件を動的に設定する設定画面を利用端末に提供する。ここで、関連度に関する条件と収益に関する条件とは、相互に関連する配信条件であるものとする。この場合、広告配信装置100は、関連度に関する条件と収益に関する条件とを設定するための設定画面を利用端末に提供する。
【0091】
図17は、設定画面の一例を示す図である。
図17に示すように、設定画面には、関連度に関する条件と収益に関する条件とを設定するスライドバーが表示される。これにより、提供者は、設定画面に表示されたスライドバーを操作して関連度に関する条件と収益に関する条件とをコンテンツに設定する。
【0092】
ここで、関連度及び収益は、関連度が高くなるほど収益が低くなる連動する関係にあるものとする。関連度の条件を高くするほど条件を満たす広告情報が少なくなるので、配信される広告情報の収益が相対的に低くなると考えられるからである。この場合、広告配信装置100は、関連度に関する条件を高く設定すると収益に関する条件を動的に低く設定する設定画面を利用端末に提供する。なお、収益に関する条件は、例えば、関連度に関する条件との間の過去の実績の傾向に基づいて動的に低く設定される。
図17では、関連度に関する条件として関連度「60%」を設定する操作がされると、収益に関する条件は、1ヶ月当たりの収益「4000万円」に自動的に設定される例である。これにより、コンテンツには、関連度「60%」及び収益「4000万円」の配信条件が設定される。
【0093】
なお、相互に連動する配信条件は、関連度に関する条件と収益に関する条件に限らず、その他の各種の配信条件であってもよい。例えば、相互に連動する配信条件は、広告情報がターゲットとするデモグラフィック属性に関する条件とサイコグラフィック属性に関する条件であってもよい。この場合、デモグラフィック属性に関する条件を高く設定する操作がされるとサイコグラフィック属性に関する条件を動的に低く設定される。例えば、性別や年齢に関する条件を狭く設定する操作がされると、趣味や価値観に関する条件を動的に広く設定される。
【0094】
また、相互に連動する配信条件は、一方の配信条件が高くなるほど他方の配信条件が低くなる関係に限らず、一方の配信条件が高くなるほど他方の配信条件も高くなる関係であってもよい。この場合、広告配信装置100は、一方の配信条件を高く設定すると他方の配信条件を動的に高く設定する設定画面を利用端末に提供する。
【0095】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、コンテンツに配信条件を設定するための設定画面を提供者によって利用される利用端末に提供する。また、広告配信装置100は、一方の配信条件を高く設定すると他方の配信条件を動的に高く設定する設定画面を利用端末に提供する。また、広告配信装置100は、一方の配信条件を高く設定すると他方の配信条件を動的に低く設定する設定画面を利用端末に提供する。
【0096】
これにより、広告配信装置100は、提供者に連動具合を踏まえて配信条件を設定させることができるので、提供者が希望する広告情報の配信条件の設定を容易にさせることができる。
【0097】
〔2−5−3.配信条件の関連情報を提示〕
上述してきた広告配信装置100は、配信条件を設定するとかかる配信条件に関連する関連情報を提示する設定画面を利用端末に提供してもよい。
【0098】
ここでは、CTRは、関連度に関連する情報であるものとする。具体的には、CTRは、関連度と比例して高くなる傾向にある値であって、関連度に基づいて予測される値であるものとする。コンテンツを閲覧しているユーザは、関連度の高い広告情報に興味を抱く可能性が高いので、広告情報をクリックする可能性が高いと考えられるからである。例えば、CTRの予測値は、関連度との間の過去の実績の傾向に基づいて算出される。この場合、コンテンツ提供装置20は、関連度に関する条件の設定と、配信条件として設定された関連度に基づいてCTRを提示する設定画面を利用端末に提供する。
【0099】
図18は、設定画面の一例を示す図である。
図18に示すように、設定画面には、関連度に関する条件を設定するスライドバーと関連情報であるCTRが表示される。
図18の例では、配信条件として関連度「60%」が設定される操作がされると、かかる配信条件を満たす広告情報のCTR「0.6%」を提示する設定画面の例である。これにより、提供者は、設定画面に表示されたスライドバーを操作して関連度に関する条件を設定しつつ、かかる関連度に関連するCTRを把握することができる。
【0100】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、配信条件を設定すると配信条件に関連する関連情報を提示する設定画面を前記利用端末に提供する。
【0101】
これにより、広告配信装置100は、提供者に関連情報を踏まえて配信条件を設定させることができるので、提供者が希望する広告情報の配信条件の設定を容易にさせることができる。
【0102】
なお、配信条件は、設定画面に提示された関連情報を用いて設定されてもよい。例えば、
図18の例では、設定画面に表示されるグラフの関連度及びCTRの交点にカーソルを重ねてクリックした状態で設定したい値まで交点を移動することで配信条件が設定されてもよい。
【0103】
〔2−5−4.おまかせモード〕
上述してきた広告配信装置100は、コンピュータが算出する最適な配信条件に自動的に設定することができる設定画面を提供してもよい。具体的には、広告配信装置100は、コンピュータが算出する最適な配信条件に自動的に設定する「おまかせモード」のチェックボックスを表示した設定画面を提供する。
【0104】
具体的には、広告配信装置100は、提供者によって「おまかせモード」が設定された場合には、現時点での収益の累計に基づいて関連度を動的に設定する。例えば、広告配信装置100は、現時点での収益の累計が目標額と比較して低いほど関連度を自動的に低く設定する。目標額と比較して低い収益しか確保できていない場合には、一般的に、提供者は、コンテンツとの統一感を下げても収益を確保したいと考えられるからである。一方、広告配信装置100は、現時点での収益の累計が目標額と比較して高いほど関連度を自動的に高く設定する。目標額と比較して高い収益を既に確保できている場合には、一般的に、提供者は、コンテンツとの統一感を損なわない広告情報を表示したいと考えられるからである。これにより、広告配信装置100は、提供者の設定作業を削減させることができるので、ユーザビリティを高めることができる。
【0105】
〔2−5−5.広告プレビューの表示〕
上述してきた広告配信装置100は、設定画面に配信条件が設定された際に、設定された配信条件を満たす広告情報を抽出し、抽出された広告情報を設定画面に出力してもよい。
【0106】
この点について
図19を用いて説明する。
図19は、プレビュー画面の一例を示す図である。例えば、広告配信装置100は、まず、設定画面に設定された配信条件を満たす広告情報を抽出する。ここで、広告配信装置100は、配信条件を満たす広告として広告情報C1〜C3を抽出したものとする。
【0107】
この場合、広告配信装置100は、抽出された広告情報C1〜C3を設定画面に出力する。例えば、広告配信装置100は、配信が想定される広告として広告情報C1〜C3が一覧に表示された広告プレビューを利用端末に出力する。これにより、利用端末は、例えば、広告配信装置100から出力された広告プレビューを設定画面に表示する。
【0108】
例えば、利用端末は、
図19に示すように、広告情報C1〜C3が表示された広告プレビューを配信が想定される広告として設定画面に表示する。これにより、提供者は、配信条件を設定する際に、配信が想定される広告を確認した上で配信条件を設定することができる。
【0109】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、設定画面に配信条件が設定された際に、設定された配信条件を満たす広告情報を抽出し、抽出された広告情報を設定画面に出力する。これにより、広告配信装置100は、配信条件を満たす広告情報を提供者に事前に把握させることができるので、提供者が配信を希望する広告情報の配信条件設定を容易にさせることができる。なお、配信条件は、複数の条件であってもよいし、単数の条件であってもよい。
【0110】
なお、上述してきた設定画面は、広告配信装置100に限らず、コンテンツ提供装置20が提供してもよい。この場合、例えば、コンテンツ提供装置20は、コンテンツに配信条件を設定するための設定画面を提供者によって利用される利用端末に提供する。そして、提供者は、利用端末に表示された設定画面を用いて配信条件をコンテンツに設定する。そして、コンテンツ提供装置20は、設定画面に設定された配信条件を保持する。なお、コンテンツ提供装置20は、
図16に示したようなコンテンツテーブル23dを保持し、設定画面に設定された配信条件をコンテンツテーブル23dに格納してもよい。
【0111】
〔2−5−6.広告情報の多様性〕
上述してきた提供者によってコンテンツに設定される配信条件は、広告情報の多様性に関する条件が設定されてもよい。具体的には、広告情報の多様性に関する条件は、コンテンツに配信される複数の広告情報の多様性の度合いを示す多様度が設定される。例えば、多様度が高いほど異なるカテゴリの組み合わせとなる複数の広告情報がコンテンツに配信される。一方、多様度が低いほど同じカテゴリの組み合わせとなる複数の広告情報がコンテンツに配信される。
【0112】
この点について
図20を用いて説明する。
図20は、コンテンツの表示画面例を示す図である。広告配信装置100は、まず、配信条件としてコンテンツ内に表示される複数の広告情報の多様性に関する条件を取得する。例えば、広告配信装置100は、多様性に関する条件として多様度「50%」を取得する。
【0113】
そして、広告配信装置100は、取得部22bによって取得された取得された多様性に関する条件を満たす広告情報の組み合わせであるか否かを判定する。具体的には、広告配信装置100は、多様度が「50%」となる広告情報の組み合わせであるか否かを判定する。例えば、広告配信装置100は、カテゴリ「自動車」の広告情報C1とカテゴリ「スポーツ」の広告情報C3との組み合わせを、多様度「50%」を満たす広告情報の組み合わせとして判定する。広告情報C1及び広告情報C3の組み合わせは、異なるカテゴリの広告情報の割合が50%になる組み合わせだからである。
【0114】
この場合、広告配信装置100は、判定部22eによって多様性に関する条件を満たすと判定された組み合わせの複数の広告情報である広告情報C1及び広告情報C3をコンテンツに配信する。
【0115】
そして、利用端末は、広告配信装置100から配信された多様性のある複数の広告情報が表示されたコンテンツを表示する。例えば、利用端末は、
図20に示すように、カテゴリ「自動車」の広告情報C1とカテゴリ「スポーツ」の広告情報C3とをコンテンツに表示する。これにより、広告配信装置100は、コンテンツに表示される広告情報のバリエーションを豊富にすることができる。
【0116】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、配信条件としてコンテンツ内に表示される複数の広告情報の多様性に関する条件を取得する。また、広告配信装置100は、取得部22bによって取得された多様性に関する条件を満たす広告情報の組み合わせであるか否かを判定する。また、広告配信装置100は、判定部22eによって多様性に関する条件を満たすと判定された組み合わせの複数の広告情報をコンテンツに配信する。
【0117】
これにより、広告配信装置100は、コンテンツに表示される広告情報のバリエーションを豊富にすることができるので、広告効果を高めることができる。
【0118】
なお、広告情報の多様性に関する条件は、1つのコンテンツにおいて設定されるに限らず、例えば、コンテンツに含まれる複数の広告枠同士の間で設定されてもよい。
【0119】
〔2−5−7.各種の配信条件〕
上述してきた提供者によってコンテンツに設定される配信条件は、関連度に関する条件や収益に関する条件に限らず、各種の条件が設定されてもよい。以下、いくつか例を挙げて各種の配信条件を説明する。
【0120】
(ターゲティングに関する条件)
例えば、提供者によってコンテンツに設定される配信条件は、ターゲティングに関する条件が設定されてもよい。この点について
図21を用いて説明する。
図21は、広告テーブルの一例を示す図である。
図21に示すように、例えば、広告配信装置100は、広告情報を識別する「広告ID」と、かかる広告情報がターゲットとする対象である「ターゲティング対象」とを対応付けて広告テーブル23aに記憶する。
図21に示すように、広告配信装置100は、「ターゲティング対象」として、例えば、「性別」を記憶する。
【0121】
図21の具体例を挙げて説明すると、広告配信装置100は、広告ID「4」と、広告主ID「U004」と、ターゲティング対象の性別「男」とを対応付けて記憶する。なお、「広告ID」、「広告主ID」、「性別」は、広告主端末30から広告の入稿を受け付けるたびに、登録される情報である。
【0122】
ここで、広告配信装置100は、コンテンツに配信する広告情報の配信要求を受け付けると、コンテンツを提供する提供者によってかかるコンテンツに設定された広告情報の配信を許可する配信条件としてターゲティング対象に関する条件を取得する。
【0123】
例えば、広告配信装置100は、ターゲティング対象に関する条件として性別「男」の配信条件を取得したものとする。この場合、広告配信装置100は、ターゲティング対象が性別「男」である配信条件を満たす広告情報を判定する。
図21の例では、広告配信装置100は、ターゲティング対象が性別「男」である広告ID「4」の広告情報をコンテンツに配信する。
【0124】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、配信条件としてターゲティングに関する条件を取得する。これにより、広告配信装置100は、コンテンツの提供者によって設定されたターゲティングに関する条件を満たす広告情報を配信するので、例えば、コンテンツが対象としているユーザの傾向に合った広告情報をコンテンツに配信することができる。
【0125】
(広告主の従業員数に関する条件)
また、提供者によってコンテンツに設定される配信条件は、広告主の従業員数に関する条件が設定されてもよい。この場合、広告配信装置100は、例えば、広告情報を識別する「広告ID」と、かかる広告情報を入稿した広告主の企業が有する「従業員数」とを対応付けて
図5に示す広告主テーブル13cに記憶する。そして、広告配信装置100は、広告主の従業員数に関する条件を取得した場合には、かかる広告主の従業員数に関する条件を満たす広告情報をコンテンツに配信する。
【0126】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、広告主の従業員数に関する条件を取得する。これにより、広告配信装置100は、コンテンツの提供者によって設定された広告主の従業員数に関する条件を満たす広告情報を配信するので、例えば、知名度や社会的な信用が高い広告主が入稿した広告情報などといったコンテンツの提供者が望む広告情報を配信することができる。
【0127】
(広告主の資本金に関する条件)
また、提供者によってコンテンツに設定される配信条件は、広告主の資本金に関する条件が設定されてもよい。この場合、広告配信装置100は、例えば、広告情報を識別する「広告ID」と、かかる広告情報を入稿した広告主の企業が有する「資本金」とを対応付けて広告主テーブル13cに記憶する。そして、広告配信装置100は、広告主の資本金に関する条件を取得した場合には、かかる広告主の資本金に関する条件を満たす広告情報をコンテンツに配信する。
【0128】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、広告主の従業員数に関する条件を取得する。これにより、広告配信装置100は、コンテンツの提供者によって設定された広告主の資本金に関する条件を満たす広告情報を配信するので、例えば、財政が安定している広告主が入稿した広告情報などといったコンテンツの提供者が望む広告情報を配信することができる。
【0129】
(広告情報のデザインに関する条件)
また、提供者によってコンテンツに設定される配信条件は、広告情報のデザインに関する条件が設定されてもよい。この場合、広告配信装置100は、
図21に示すように、広告情報を識別する「広告ID」と、かかる広告情報のデザインの特徴を示す「色合い」とを対応付けて広告テーブル23aに記憶する。ここで、「色合い」には、例えば、広告情報を構成する主な色が記憶される。
図21の具体例を挙げて説明すると、広告配信装置100は、広告ID「4」と、広告主ID「U004」と、かかる広告情報の色合い「青」とを対応付けて記憶する。なお、広告配信装置100は、「色合い」に限らず、例えば、広告情報のデザインの趣旨など広告情報のデザインの各種の特徴を示す情報を記憶してもよい。そして、広告配信装置100は、広告情報のデザインに関する条件を取得した場合には、かかる広告情報のデザインに関する条件を満たす広告情報をコンテンツに配信する。
【0130】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、広告情報のデザインに関する条件を取得する。これにより、広告配信装置100は、コンテンツの提供者によって設定された広告情報のデザインに関する条件を満たす広告情報を配信するので、例えば、コンテンツのデザインとの調和を乱さない広告情報を配信することができる。
【0131】
(広告情報の音声に関する条件)
また、提供者によってコンテンツに設定される配信条件は、広告情報の音声に関する条件が設定されてもよい。この場合、広告配信装置100は、
図21に示すように、広告情報を識別する「広告ID」と、かかる広告情報に含まれる音声に関する情報を示す「音声」とを対応付けて広告テーブル23aに記憶する。ここで、「音声」には、例えば、広告情報に含まれる音声の有無が記憶される。なお、広告配信装置100は、広告情報に含まれる音声の有無に限らず、例えば、広告情報に含まれる音声のカテゴリなど音声の特徴を示す各種の情報を記憶してもよい。そして、広告配信装置100は、広告情報の音声に関する条件を取得した場合には、かかる広告情報の音声に関する条件を満たす広告情報をコンテンツに配信する。
【0132】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、広告情報の音声に関する条件を取得する。これにより、広告配信装置100は、コンテンツの提供者によって設定された広告情報の音声に関する条件を満たす広告情報を配信するので、例えば、音声が含まれるコンテンツとの調和を乱さない広告情報やコンテンツと合ったカテゴリの音声を含む広告情報を配信することができる。
【0133】
(他のコンテンツに関する条件)
また、上提供者によってコンテンツに設定される配信条件は、コンテンツと関連する他のコンテンツに関する条件が設定されてもよい。ここで、他のコンテンツは、例えば、ユーザがコンテンツを閲覧したセッションと同一のセッションで過去に閲覧されたコンテンツ群を示す。例えば、広告配信装置100は、コンテンツと関連する他のコンテンツに関する条件としてキーワードを取得した場合には、
図3に示す広告テーブル13aの「広告関連キーワード」を参照して、条件として取得したキーワードを含む広告情報をコンテンツに配信する。
【0134】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、コンテンツと関連する他のコンテンツに関する条件を取得する。これにより、広告配信装置100は、コンテンツの提供者によって設定された同一のセッションで閲覧した他のコンテンツに関する条件を満たす広告情報を配信するので、例えば、広告効果の高い広告情報を配信することができる。
【0135】
〔2−5−8.キーワードと広告枠との間の距離〕
上述してきた提供者によってコンテンツに設定される配信条件は、キーワードと広告枠との間の距離に関する条件が設定されてもよい。例えば、キーワードと広告枠との間の距離に関する条件は、広告枠から所定の距離内にあるキーワードの重みを高くする条件が設定される。この場合、広告配信装置100は、広告枠から所定の距離内にあるキーワードを含む広告情報を優先してコンテンツに配信する。
【0136】
また、広告配信装置100は、判定部22eによって配信条件を満たすと判定された広告情報のうち、入札価格が高い広告情報ほどかかる広告情報に関するキーワードであってコンテンツに記載されているキーワードの位置との間の距離が近い位置にある広告枠に配信してもよい。
【0137】
この点について
図22を用いて説明する。
図22は、コンテンツの表示画面例を示す図である。
図22に示すように、コンテンツW1は、広告枠F1及び広告枠F2を有する。また、
図22に示すように、広告枠F1は、広告枠F2と比較して、コンテンツに記載されているキーワード「自動車」の位置との間の距離が近い位置にある。すなわち、広告枠F1とコンテンツに記載されているキーワード「自動車」の位置との間の距離L1は、広告枠F2とコンテンツに記載されているキーワード「自動車」の位置との間の距離L2より短いものとする。
【0138】
ここで、広告配信装置100は、判定部22eによって配信条件を満たすと判定された広告情報のうち、入札価格が相対的に高い広告情報をかかる広告情報に関するキーワードであってコンテンツに記載されているキーワードの位置との間の距離が近い位置にある広告枠に配信する。例えば、広告配信装置100は、配信条件を満たす広告情報として、広告情報に関するキーワードが「自動車」である広告情報C1及び広告情報C2を判定したものとする。また、広告情報C1は、広告情報C2より入札価格が高いものとする。この場合、広告配信装置100は、広告情報C1を広告枠F1に配信する。また、広告配信装置100は、広告情報C2を広告枠F2に配信する。
【0139】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、配信条件を満たすと判定された広告情報のうち、入札価格が高い広告情報ほどかかる広告情報に関するキーワードであってコンテンツに記載されているキーワードの位置との間の距離が近い位置にある広告枠に配信する。これにより、広告配信装置100は、入札価格が高い広告情報を目立つポジションに配信することができるので、広告効果を高めることができる。
【0140】
〔2−5−9.広告枠の数を調整〕
上述してきた広告配信装置100は、判定部22eによって配信条件を満たすと判定された広告情報の数に応じてコンテンツに含まれる広告枠の数を調整してもよい。例えば、広告配信装置100は、
図13に示すように、調整部23hをさらに備える。そして、調整部23hは、配信条件を満たす広告情報が少ないほど広告枠の数を減らす調整を行う。
【0141】
この点について
図23を用いて説明する。
図23は、コンテンツの表示画面例を示す図である。
図23に示すように、コンテンツW2は、検索ウィンドウSW1に入力された検索キーワードの検索結果を表示するウェブページである。
【0142】
そして、広告配信装置100は、配信条件として、検索ウィンドウSW1に入力された検索キーワードを含む広告情報を判定する。ここで、広告配信装置100は、検索キーワードを含むと判定された広告情報の数に応じてコンテンツW2に含まれる広告枠の数を調整する。具体的には、広告配信装置100は、検索キーワードを含むと判定された広告情報の数が相対的に多い場合には、コンテンツW2の上部の位置に広告枠の数を多く調整する。
【0143】
例えば、広告配信装置100は、
図23の左側に示すように、配信条件を満たす広告情報が相対的に多い検索キーワード「車」の場合には、コンテンツW2の上部に広告枠X1〜X3を配置するように調整する。一方、広告配信装置100は、コンテンツW2の下部に広告枠Y1を配置するように調整する。配信条件を満たす広告情報が相対的に多い場合には、コンテンツの目立つ位置に多くの広告情報を表示した方が広告効果を高くすることができるからである。
【0144】
また、例えば、広告配信装置100は、
図23の右側に示すように、配信条件を満たす広告情報が相対的に少ない検索キーワード「政党」の場合には、コンテンツW2の上部に広告枠X1を配置するように調整する。一方、広告配信装置100は、コンテンツW2の下部に広告枠Y1〜Y3を配置するように調整する。配信条件を満たす広告情報が少ない場合には、コンテンツの目立たない位置に関連性の低い広告情報を多く表示した方がコンテンツのスペースを有効に活用できるからである。
【0145】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、配信条件を満たすと判定された広告情報の数に応じてコンテンツに含まれる広告枠の数を調整する。これにより、広告配信装置100は、配信条件を満たす広告情報が多い場合に、コンテンツの目立つ位置に多くの広告情報を配信することができるので、広告効果を高めることができる。
【0146】
なお、配信条件を満たす広告情報の数に応じて行う広告枠の数の調整は、例えば、配信条件として設定することができる。
【0147】
〔2−5−10.離脱率〕
上述してきた広告配信装置100は、コンテンツの離脱率に応じてコンテンツに含まれる広告枠の数を調整してもよい。ここで、離脱率とは、ユーザが閲覧しているコンテンツとは別のコンテンツに遷移する確率を示す。例えば、広告配信装置100は、離脱率が高いほど広告枠の数を多くする。
【0148】
この点について
図24を用いて説明する。
図24は、コンテンツの表示画面例を示す図である。
図24に示すように、コンテンツW3は、ニュースを表示するウェブページである。
図24の左側に示すように、コンテンツW3は、検索キーワードである「野球」に関するニュースの一覧を表示する。ここで、コンテンツW3は、閲覧者が一覧に記載されたニュースの見出しのリンクからニュースの詳細が記載された同一サイトのページへ遷移する可能性が高いので、離脱率が低いと考えられる。このため、広告配信装置100は、広告枠の数を0に調整する。離脱率が低いため広告情報がクリックされる可能性も低いので、コンテンツW3の記事を読ませるためである。
【0149】
一方、
図24の右側に示すように、コンテンツW3は、野球ニュースの詳細記事を表示する。ここで、コンテンツW3は、閲覧者が目的のニュースを閲読したことにより他サイトへ遷移する可能性が高いので、離脱率が高いと考えられる。このため、広告配信装置100は、
図24の右側に示すように、広告枠の数を増やす。離脱率が高いので、広告枠に表示された広告がクリックされる可能性も高いためである。例えば、広告配信装置100は、コンテンツW3の位置P1に、広告枠F3を表示させるように調整する。
【0150】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、コンテンツの離脱率に応じてコンテンツに含まれる広告枠の数を調整する。これにより、広告配信装置100は、離脱率が高い場合に、多くの広告情報を配信することができるので、広告効果を高めることができる。
【0151】
〔2−5−11.動画コンテンツ〕
上述してきた広告配信装置100は、動画コンテンツに設定された広告情報の配信を許可する配信条件を取得し、配信条件を満たすと判定された広告情報を動画コンテンツに配信してもよい。
【0152】
例えば、アニメーションの動画コンテンツに、広告情報の配信を許可する配信条件としてアルコール以外のカテゴリであることが設定されているものとする。この場合、広告配信装置100は、まず、かかるアニメーションの動画コンテンツからアルコール以外のカテゴリという配信条件を取得する。そして、広告配信装置100は、アルコール以外のカテゴリの広告情報を判定する。その後、広告配信装置100は、カテゴリがアルコール以外と判定された広告情報を、アニメーションの動画コンテンツに配信する。
【0153】
このように、実施形態に係る広告配信装置100は、動画コンテンツに設定された広告情報の配信を許可する配信条件を取得し、配信条件を満たすと判定された広告情報を動画コンテンツに配信する。これにより、広告配信装置100は、動画コンテンツにおいても提供者が希望する広告情報を配信することができる。
【0154】
〔3.その他〕
また、上記実施形態では、広告配信システムに、広告配信装置10とコンテンツ提供装置20とが含まれる例を示したが、広告配信装置10とコンテンツ提供装置20とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、
図2に示した広告配信装置10は、例えば、
ユーザ端末40からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告テーブル13aから抽出した広告とともに、広告取得命令を含まないウェブページをユーザ端末40に配信する。
【0155】
また、上記実施形態では、広告やコンテンツのリンク領域を選択するユーザ操作を「クリック」と表記したが、かかるユーザ操作は、マウスを用いたクリック操作に限られない。例えば、上述してきた「クリック」は、指によって広告等をタップする操作や、視線によって広告等を選択する操作であってもよい。
【0156】
また、上記実施形態では、コンテンツとしてウェブページに広告が重ねて表示される例を示したが、広告と重ねて表示されるコンテンツは、ウェブページに限られない。例えば、携帯電話ゲーム等の画面に広告表示領域が含まれる場合、上述してきた広告は、ゲーム画面等と重ねて表示されてもよい。
【0157】
また、上記実施形態では、広告を例に挙げて説明したが、ウェブページに表示されるコンテンツは、広告目的のコンテンツに限られない。例えば、上述してきた広告は、天気情報や震災情報などを通知するためのコンテンツであってもよい。
【0158】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0159】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、
図2に示した受付部12a及び取得部12bは統合されてもよい。
【0160】
〔4.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る広告配信装置10は、例えば
図25に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、広告配信装置10を例に挙げて説明する。
図25は、広告配信装置10の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0161】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0162】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50(
図1に示したネットワーク50に対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信網50を介して他の機器へ送信する。
【0163】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0164】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0165】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部12の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部13内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0166】
〔5.効果〕
上述してきたように、第1の実施形態に係る広告配信装置10は、取得部12bと、判定部12eと、配信部12fとを有する。取得部12bは、コンテンツに配信する広告情報の配信要求を受け付けると、コンテンツを提供する提供者によって該コンテンツに設定された広告情報の配信を許可する配信条件を取得する。判定部12eは、取得部12bによって取得された配信条件を満たす広告情報であるか否かを判定する。配信部12fは、判定部12eによって配信条件を満たすと判定された広告情報をコンテンツに配信する。
【0167】
これにより、第1の実施形態に係る広告配信装置10は、提供者が設定した配信条件を満たす広告を配信することができるので、コンテンツを提供する側の希望する広告を配信することができる。
【0168】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、取得部22bは、配信条件として広告情報が配信されることで提供者が得る収益に関する条件を取得する。判定部22eは、取得部22bによって取得された提供者が得る収益に関する条件を満たす広告情報であるか否かを判定する。
【0169】
これにより、第2の実施形態に係る広告配信装置100は、提供者が設定した収益の配信条件を満たす広告を配信することができるので、提供者が希望する収益が得られるように広告を配信することができる。
【0170】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、取得部22bは、提供者によってコンテンツに設定された複数の配信条件を取得する。判定部22eは、取得部22bによって取得された複数の配信条件を満たす広告情報であるか否かを判定する。配信部22fは、判定部22eによって複数の配信条件を満たすと判定された広告情報をコンテンツに配信する。
【0171】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、提供者が設定した複数の配信条件を満たす広告を配信することができるので、コンテンツを提供する側の希望をより高い精度で満たす広告を配信することができる。
【0172】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、提供部22gは、コンテンツに配信条件を設定するための設定画面を提供者によって利用される利用端末に提供するする。
【0173】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、取得部22bは、コンテンツに配信条件を設定するための設定画面を提供者によって利用される利用端末に提供する提供部22gを備えるコンテンツ提供装置によって提供されるコンテンツに、提供者によって設定画面を用いて設定された配信条件を取得する。
【0174】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、提供部22gは、コンテンツに設定される複数の配信条件が互いに関連する条件である場合に、一方の配信条件が設定されると他方の配信条件を動的に設定する設定画面を利用端末に提供する。
【0175】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、提供部22gは、一方の配信条件を高く設定すると他方の配信条件を動的に高く設定する設定画面を前記利用端末に提供する。
【0176】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、提供部22gは、一方の配信条件を高く設定すると他方の配信条件を動的に低く設定する設定画面を前記利用端末に提供する。
【0177】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、提供部22gは、配信条件を設定すると配信条件に関連する関連情報を提示する設定画面を利用端末に提供する。
【0178】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、判定部22eは、設定画面に配信条件が設定された際に、設定された配信条件を満たす広告情報を抽出する。提供部22gは、判定部22eによって抽出された広告情報を設定画面に出力する。
【0179】
これにより、第2の実施形態に係る広告配信装置100は、提供者による配信条件の設定を容易にさせることができる。
【0180】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、取得部22bは、配信条件としてコンテンツ内に表示される複数の広告情報の多様性に関する条件を取得する。判定部22eは、取得部22bによって取得された多様性に関する条件を満たす広告情報の組み合わせであるか否かを判定する。配信部22fは、判定部22eによって多様性に関する条件を満たすと判定された組み合わせの複数の広告情報をコンテンツに配信する。
【0181】
これにより、第2の実施形態に係る広告配信装置100は、バリエーションに富んだ組み合わせの広告情報を配信することができる。
【0182】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、取得部22bは、配信条件としてターゲティングに関する条件、広告主の従業員数に関する条件、広告主の資本金に関する条件、広告情報のデザインに関する条件、広告情報の音声に関する条件、または、コンテンツと関連する他のコンテンツに関する条件を取得する。
【0183】
これにより、第2の実施形態に係る広告配信装置100は、コンテンツを提供する側の希望をより高い精度で満たす広告を配信することができる。
【0184】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、配信部22fは、判定部22eによって配信条件を満たすと判定された広告情報のうち、入札価格が高い広告情報ほど該広告情報に関するキーワードであってコンテンツに記載されているキーワードの位置との間の距離が近い位置にある広告枠に配信する。
【0185】
これにより、第2の実施形態に係る広告配信装置100は、広告情報がクリックされることによって提供者が得る収益を高めることができる。
【0186】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、調整部22hは、判定部22eによって配信条件を満たすと判定された広告情報の数に応じてコンテンツに含まれる広告枠の数を調整する。
【0187】
これにより、第2の実施形態に係る広告配信装置100は、広告情報がクリックされることによって提供者が得る収益を高めることができる。
【0188】
また、第2の実施形態に係る広告配信装置100において、取得部22bは、動画コンテンツに設定された広告情報の配信を許可する配信条件を取得する。配信部22fは、判定部22eによって配信条件を満たすと判定された広告情報を動画コンテンツに配信する。
【0189】
これにより、第2の実施形態に係る広告配信装置100は、コンテンツが動画コンテンツの場合でも提供する側の希望する広告を配信することができる。
【0190】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。