(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1ボア部分の方向画定構造が、前記プランジャーチップの対応する平面と協働するようになっている平面を具備する、請求項1に記載のプランジャーチップレンチ。
前記戻り止め機構が、さらに、前記第2ボア内に受容された保持具を具備し、前記付勢要素及び係合部材が前記保持具内に配置される、請求項1に記載のプランジャーチップレンチ。
前記第1ボア部分が第1方向画定特徴部を具備し、前記プランジャーチップが第2方向画定特徴部を具備し、前記第1方向画定特徴部と前記第2方向画定特徴部とが、協働して、選択された位置において前記プランジャーチップを径方向に方向付ける、請求項10に記載のシステム。
前記第1方向画定特徴部が第1平面であり、前記第2方向画定特徴部が第2平面であり、前記第1平面と前記第2平面とが互いに接触して前記プランジャーチップを前記第2長手方向ボア内で整列させる、請求項11に記載のシステム。
前記拡大部分の外側寸法が、前記拡大部分と前記タブとの間に締まり嵌めが形成されるように、前記カートリッジホルダ上に形成されたタブ間で画定される寸法よりも大きい、請求項13に記載のシステム。
前記第2整列特徴部が、ギャップを画定すべく互いから横方向にオフセットしている一対の突出部を具備し、該一対の突出部によって画定される幅が、該一対の突出部と前記スロットとの間に締まり嵌めが形成されるように、前記スロットの幅よりも大きい、請求項10に記載のシステム。
前記プランジャーが第1結合構成要素を具備し、前記プランジャーチップが第2結合構成要素を具備し、前記第1結合構成要素と前記第2結合構成要素とが協働して前記プランジャーチップを前記プランジャーに解放可能に結合する、請求項10に記載のシステム。
前記プランジャーの端部が、ボアと、該ボアの内面に形成された環状溝とを具備し、前記プランジャーチップの嵌合端部が、互いから横方向にオフセットしている一対の突起と、該突起の各々の上に形成された突出部とを具備し、前記横方向にオフセットしている一対の突起が、前記プランジャーの端部内に形成された前記ボア内に受容されると、前記一対の突起上に形成された前記突出部が前記環状溝に受容される、請求項18に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、挿入カートリッジが設置された例示的なIOL注入装置の斜視図である。
【
図2】
図2は、例示的なIOL注入装置の作動機構の斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2の作動機構の部分切断図であり、その電気駆動システムを示す。
【
図4】
図4は、本開示のいくつかの実施に係る取外し可能なプランジャーチップを示す。
【
図5】
図5は、例示的なIOL注入装置の断面図である。
【
図6】
図6は、完全に格納された位置における作動器具を示す例示的なIOL注入装置の断面図である。
【
図7】
図7は、部分的に延長された位置における作動器具を示す例示的なIOL注入装置の断面図である。
【
図11】
図11は、例示的なIOL注入装置に結合された
図10の例示的なプランジャーチップレンチを示す。
【
図12】
図12は別の例示的なプランジャーチップレンチの図である。
【
図13】
図13は別の例示的なプランジャーチップレンチの図である。
【
図14】
図14は別の例示的なプランジャーチップレンチの図である。
【
図17】
図17は、
図16に示された線A−Aに沿ったプランジャーチップレンチの断面図である。
【
図18】
図18は、
図16に示された線B−Bに沿ったプランジャーチップレンチの断面図である。
【
図19】
図19は、
図12〜14に示された例示的なプランジャーチップレンチの正面図である。
【
図20】
図20は、例示的なIOL注入装置のノーズコーン(nosecone)の斜視図を示す。
【
図21】
図21は、例示的なIOL注入装置のノーズコーンの斜視図を示す。
【
図22】
図22は、
図22に示された例示的なノーズコーンのカートリッジマウント内に受容された
図12〜14の例示的なプランジャーチップレンチを示す。
【
図23】
図23は、プランジャーチップレンチが結合された別の例示的なIOL注入装置である。
【
図24A】
図24Aは、例示的なIOL注入装置のカートリッジマウントに取り付けられた挿入カートリッジを示す。
【
図24B】
図24Bは、
図Aの挿入カートリッジの断面図を示し、使い捨て可能なプランジャーチップと共に使用されうる例示的な留置特徴部(detention feature)を示す。
【
図25】
図25は、IOL注入装置のための例示的な制御回路の配線図である。
【
図26】
図26は、IOL注入装置を制御するための例示的な方法の工程フローチャートである。
【
図27】
図27は、例示的なIOL注入装置のプランジャーにプランジャーチップを設置するための例示的な方法の工程フローチャートである。
【
図28】
図28は、例示的なプランジャーと例示的なプランジャーチップとの嵌合端部の部分断面図である。
【
図29】
図29は、例示的なIOL注入装置の断面図であり、IOL注入装置のプランジャー上へのプランジャーチップの設置を示す。
【
図30】
図30は、例示的なIOL注入装置の断面図であり、IOL注入装置のプランジャー上へのプランジャーチップの設置を示す。
【
図31】
図31は、プランジャーチップの設置中の負の誤差位置における例示的なプランジャーを示す。
【
図32】
図32は、プランジャーチップの設置中の基準位置における例示的なプランジャーを示す。
【
図33】
図33は、プランジャーチップの設置中の正の誤差位置における例示的なプランジャーを示す。
【
図34】
図34は、例示的なプランジャーチップ設置処置中のプランジャーチップレンチ、プランジャーチップ及びプランジャーのそれぞれの位置を示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の一つ以上の実施の詳細が添付の図面及び以下の記載において説明される。他の特徴、目的及び利点が記載及び図面並びに特許請求の範囲から明らかであるだろう。本開示は、特に、眼内レンズ(IOL)注入装置のプランジャー上にプランジャーチップを結合する装置、システム及び方法を対象とする。
図1は、IOLを眼の前嚢内に移植するための例示的なハンドヘルドのIOL注入装置10を示す。いくつかの実施では、装置に電力を提供するメインハウジング15内の一つ以上のバッテリー及び/又は装置の作動を制御する一つ以上のスイッチ又は他のユーザ入力装置が含まれてもよいが、描かれるように、IOL注入装置10はケーブル組立体12を含み、ケーブル組立体12は別個のユーザコンソール(図示せず)から電力を運び且つ/又は別個のユーザコンソールから信号を制御する。描かれたIOL注入装置10はカートリッジマウント18も含むことができ、カートリッジマウント18は、取り外し可能に取り付けられた挿入カートリッジ20を保持する。以下、更に詳細に説明されるように、いくつかの実施における挿入カートリッジ20は、折り畳まれていないIOLに適合し、且つ、プランジャーチップ25がハウジング15の本体から前方に挿入カートリッジ20を通って平行移動されるとレンズを折り畳み且つ移動させるようになっている使い捨て可能なポリマー構成要素である。いくつかの実施では、カートリッジマウント18は「ノーズコーン」を具備することができ、「ノーズコーン」は、IOLカートリッジに適合する特有の切り取り部(cutout)を含み、ハウジング15の内殻に圧入される。いくつかの実施では、ノーズコーンを金属から形成することができる。
【0017】
図2は、IOL注入装置10のような例示的なIOL注入装置の部分切断図を示し、装置のハウジングの主軸線に沿ってプランジャーチップを25直線的に平行移動させるための作動組立体30の内部の仕組みを示す。
図3及び
図4は
図2の組立体の詳細を提供し、
図5はIOL注入装置10の断面図を示す。
【0018】
示された実施では、作動組立体は、プランジャーチップ25に加えて、内部がネジ切りされたチューブ状カプラ35の内部で長手方向に平行移動するように構成されたプランジャー32と、電気駆動システム38とを含むことができる。
図3及び
図4に示されるように、電気駆動システム38は電気モータ42及びギアセット44を含むことができ、電気モータ42及びギアセット44は溶接物内に配置され且つチューブ状カプラ35を回転させるように構成され、チューブ状カプラ35はポリマー・カプラ・スリーブ48によって所定の位置に保持される。チューブ状カプラ35における内部のネジ部は、プランジャー32の後端部において、外部がネジ切りされた雄カプラ46と係合し、このことによって、駆動システム38の作動に応じて、チューブ状カプラ35内でプランジャー32及びプランジャーチップ25の直線的な平行移動が強いられる。チューブ状カプラ35の内部ネジ部及び/又は雄カプラ46のネジ部は摩擦を最小にすべく(エンデュラ(Endura)200TX、ブライコート(Brycoat)WS2、テフロン(登録商標)/FEP又はこれらの均等物のような乾燥フィルムコーティングでありうる)潤滑剤でコーティングされる。エラストマーから形成されうるOリング39が、チューブ状ハウジング15にシールを提供し、湿気及び/又は他の汚染物質がハウジング15の内部に到達することを妨げる。
【0019】
いくつかの実施では、電気駆動システム38は、ギアセット44に回転トルクを提供するためにブラシレスDCモータ42を含むことができ、順に、ギアセット44はプランジャー32を延長し又は格納すべくチューブ状カプラ35を回転させる。ギアセット44は、予め定められた減速比に従ってモータの角速度を減少させるのに有効である。例えば、いくつかの実施では、125:1のギア比が使用される。このことによって、駆動システム38からの利用可能なトルクが増大し、プランジャー32の直線的な動作が、IOL注入処置に適切な速度に落とされる。
【0020】
いくつかの実施では、プランジャーチップ25は、
図4に示されるようにプランジャー32から取り外し可能であってもよい。いくつかの実施では、プランジャーチップ25は、ある場合には「スナップ嵌合(snap-fit)」機構に従って、プランジャー32の前端部に付着する使い捨て可能なプラスチックスリーブを含むことができる。IOLと係合するプラスチックスリーブの端部は裸の金属プランジャーよりも弾性的であり且つ滑らかな表面仕上げを有することができ、このため、IOLが挿入カートリッジ20を通して眼内に押されるとき、IOLへの損傷が回避される。また、使い捨て可能なプラスチックスリーブの使用は使用の間のIOL注入装置10の再処理を容易にすることができる。
【0021】
図4は、いくつかの実施に従って、プランジャーチップ25のプランジャー32への結合において、プランジャーチップ25の端部26が、プランジャー32に形成された端部29内に形成されたスロット27内に受容されることを示す。
図28に示されるような他の実施では、プランジャーチップ25の端部160が、ギャップ164だけ隔てられた突起162を含んでもよい。加えて、アーチ形の突出部166が各突起162の外面上に形成されうる。プランジャー32の端部168が、その端部172内に形成された通路170と、通路170内に形成された環状溝173とを含むことができる。通路170は、通路170の第1部分174が第2部分176よりも小さな直径を有するように、段差が付けられうる。さらに、第1部分174の直径はアーチ形の突出部166の最外部の寸法よりも小さい。
【0022】
結合の間、プランジャーチップ25の端部160は通路170内に受容される。アーチ形の突出部166が通路170の第1部分174の内面と係合すると、突起162は互いに向かって曲げられる。アーチ形の突出部166が環状溝173に到達すると、アーチ形の突出部166は環状溝173に受容され、突起162は、これらの静止位置に跳ね返り、プランジャーチップ25をプランジャー32に連結する。
【0023】
図6〜9は、いくつかの実施に係る模範的なIOL注入装置の追加の詳細を提供する。
図6及び
図7は、それぞれ、完全に格納された位置と、部分的に延長された位置とにおけるプランジャー32を有するIOL注入装置10の長手方向の断面を示す。
図7に示される部分的に延長された位置では、プランジャーチップ25はちょうど挿入カートリッジ20内を通り始めている。
【0024】
図6に見られるように、雄カプラ46は、プランジャー32に適合すべく雄カプラ46の軸線に沿って孔が開けられ且つ「キー溝が設けられ(keyed)」、保持リング52で所定の位置に保持され、保持リング52は、プランジャー32の後端部において周方向の溝に挟まれ、ひいては雄カプラ46を所定の位置に繋止する。チューブ状カプラ35の反対側の端部において、ポリマー軸受スリーブ56によって所定の位置に保持された軸受組立体54が、ハウジングと同心の位置にチューブ状カプラ35を保持し、チューブ状カプラ35の滑らかな回転動作を促進する。エラストマージャケット(elastomer jacket)及び金属チャネルリングを具備する圧縮シール58が湿気の浸入を妨げるべくシールを提供する。二つの平らな面を有する断面を有するプランジャー32は方向付け挿入物60によってハウジングに対して回転することが妨げられ、方向付け挿入物60はピン62によって所定の位置に保持される。
【0025】
図8A及び
図8Bは、IOL注入装置10の異なる二つの実施の、
図7において「VIII」として示された区域に対応する断面図を提供する。これら図面の各々に見られるように、ギアボックス44から延在する駆動シャフト82が、駆動システム38の回転トルクをチューブ状カプラ35に伝達すべく、チューブ状カプラ35のキー溝が設けられた端板(endplate)84と係合する。チューブ状カプラ35はカプラ・スリーブ48並びにハウジング15の内殻86及び外殻88によって囲まれる。
図8Bに示される例では、チューブ状カプラ35の端板84は、駆動シャフト82によって占有されたスロットの部分を越える円弧の範囲を定めるようにスロットが作られる。このことによって、駆動シャフトは、逆方向のとき、回転の一部について自由に回転できるようになる。この特徴部は、いくつかの実施形態では電気モータの始動を促進することができ、さらに、いくつかの実施形態では「無負荷」状態についての監視回路を較正するのに使用されうる。以下、更に詳細に説明されるように、この較正は、故障検出において使用される一つ以上の閾値を確立するのに使用されうる。
【0026】
図9は、
図7において「IX」として示される区域に対応する、IOL注入装置10のいくつかの実施の断面図を提供する。上記のように、プランジャー32は円形ではない断面を有し、方向付け挿入物60によって所定の位置に保持され、順に、方向付け挿入物60は保持ピン62によってハウジングの内殻86及び外殻88内の位置に繋止される。このため、プランジャー32がハウジングに対して回転することが妨げられるので、
図6及び
図7に示されるように、電気駆動システム38によるチューブ状カプラ35の回転はIOL注入装置の軸線に沿ったプランジャー32の平行移動に変換される。
【0027】
上記に示されるように、いくつかの実施では、IOL注入装置はプランジャー組立体を含むことができる。プランジャー組立体は、プランジャー32及びプランジャーチップ25を含む二つ以上の部品を含むことができる。いくつかの実施形態では、プランジャーチップ25は、プランジャー32上にスナップ嵌合し且つ使用後に使い捨て可能である取り外し可能なプラスチックスリーブを具備することができる。いくつかの実施形態では、プランジャーチップレンチがプラスチック製のプランジャーチップ25をプランジャー32上に設置するのに使用されてもよい。
図10は、プランジャーチップ25が内側に保持された模範的なプランジャーチップレンチ90を示す。
図11は、カートリッジマウント18上に設置されたプランジャーチップレンチ90を示す。
【0028】
プランジャーチップレンチがIOL注入装置のプランジャー上にプランジャーチップを設置するのに使用されてもよい。
図10は、プランジャーチップ25が内側に保持された模範的なプランジャーチップレンチ90を示す。
図11は、カートリッジマウント18上に設置されたプランジャーチップレンチ90を示す。プランジャーチップレンチ90は挿入カートリッジ20と同じ態様でカートリッジマウント18上に繋止されうる。いくつかの実施形態では、プランジャーチップ25は、設置モードのユーザ作動に応じて、プランジャー32上に自動的に設置される。例えば、ユーザが装置又は付属のオペレータ・コンソール上で適切なボタン又は他の制御機器を押した後、プランジャー32は、プランジャー32をプランジャーチップ25に結合すべく、指定された速度で作動される。いくつかの実施では、プランジャー32はプランジャーチップ25とスナップ嵌合することができる。さらに、いくつかの実施では、プランジャーチップ25は単回使用のあとに使い捨て可能である。この作動に続いて、プランジャー32は指定された速度でその元の開始位置に格納されうる。格納によってプランジャーチップ25はプランジャーチップレンチ90から引っ込み、その後、プランジャーチップレンチ90は、取り外されて、装填されたIOL挿入カートリッジ20に置換されうる。以下、更に詳細に論じられるように、両方の作動が、回転電気モータ42によって生成された(「逆EMF」と呼ばれることが多い)逆起電力の監視に応じて、自動的に終了することができる。
【0029】
図12〜15はいくつかの実施に係る別の例示的なプランジャーチップレンチ100を示す。プランジャーチップレンチ100はプランジャーチップ25を眼内レンズ(IOL)注入装置に装填するように動作可能である。レンチ100はハウジング101を含み、ハウジング101は、把持部分102と、細長部分104と、細長部分104上に形成された整列特徴部105、106を画定する。以下、更に詳細に説明されるように、整列特徴部105、106は、IOL注入装置の端部に配置されたマウント構造内にレンチ100を方向付け且つ繋止するように動作可能である。
【0030】
いくつかの例では、ハウジング101はチタンから形成される。別の例では、ハウジング101はステンレス鋼から形成される。しかしながら、ハウジング101は他の材料から形成されてもよい。例えば、ハウジング101は他のタイプのスチールのような他の金属から形成されてもよい。さらに、ハウジング101は他の適切な任意の材料から形成されてもよい。また、プランジャーチップ25は、ステンレス鋼、チタン又は他の適切な材料から形成されてもよい。
【0031】
図15及び
図16に示されるように、レンチ100は、例示的なプランジャーチップ25のようなプランジャーチップを受容するためのボア108も含む。
図16は、
図15に示される断面図の部分詳細図を示す。いくつかの例では、ボア108は第1部分112及び第2部分114を含むことができる。
図17及び
図18は、それぞれ、
図16の線A−A及びB−Bに沿った断面図であり、それぞれ、ボア108の第1部分112及び第2部分114の形状の詳細を示す。
図17に示されるように、第1部分112は表面116を含むことができる。示される例では、表面116は、所望の方向にプランジャーチップ25を方向付けるべく、プランジャーチップ25上に含まれる平面(例えば平面120)と協働する平面である。示される例では、表面116は、第2部分114と比較して、ボア108の断面を減少させる。例示的なプランジャーチップレンチ100が、ボア108内でプランジャーチップ25を方向付けるべく平面116を含むように示されるが、本開示の範囲はこれに限定されない。むしろ、プランジャーチップレンチ100は、所望の方向にプランジャーチップ25を方向付けるように動作可能な任意の構造を含むことができる。
【0032】
図15及び
図16を再び参照すると、図示されるように、プランジャーチップレンチ100は戻り止め機構122を含むことができ、戻り止め機構122はプランジャーチップレンチ100内にプランジャーチップ25を解放可能に保持するように動作可能である。いくつかの例では、戻り止め機構122は、保持具124、係合部材126及び付勢要素128を含むことができ、付勢要素128は、保持具124内に配置され、係合部材126をボア108内に付勢するように動作可能である。いくつかの例では、係合部材126は球状部材である。いくつかの例では、付勢要素128はスプリングである。さらに、いくつかの例では、保持具124、係合部材126及び付勢要素128はステンレス鋼から形成される。しかしながら、戻り止め機構122及びこれらの構成要素は任意の適切な材料から形成されてもよい。
【0033】
いくつかの例では、戻り止め機構122はボア130
(第3ボア)内に受容される。いくつかの例では、戻り止め機構122は、保持具124の外面とボア130のネジ切りされた内面との間のネジ接続を介してボア130内に保持されうる。しかしながら、戻り止め機構122は任意の所望の態様でボア内に保持されてもよい。例えば、戻り止め機構122とボア130との間の締まり嵌めが利用されてもよい。いくつかの例では、接着剤、保持リング、又は戻り止め機構122を保持するその他の態様が使用されてもよい。さらに、例示的な戻り止め機構122が説明されるが、本開示はこれに限定されない。むしろ、プランジャーチップ25を解放可能に保持する任意の適切な態様が使用されうる。
【0034】
係合部材126は、プランジャーチップ25に形成された凹部132内に受容されうる。プランジャーチップ25をレンチのボア108内に挿入する間、プランジャーチップ25の外面134は係合部材126を保持具124内に移動させるべく係合部材126と接触する。係合部材126が、プランジャーチップ25に形成された凹部132と整列する位置に、プランジャーチップ25が一旦配設されると、付勢要素128は係合部材126を凹部132内に促し、プランジャーチップ25はボア108内で所望の位置に保持されるようになる。
【0035】
図12〜14及び
図19〜22を参照すると、レンチ100は整列特徴部105、106及び突出部136を含む。突出部136は、互いから横方向にオフセットしており、ギャップ138を形成する。
図22に示されるように、レンチ100は、ノーズコーン142の端部から延在するカートリッジマウント140内に受容される。ノーズコーン142は、IOL注入装置10のようなIOL注入装置の端部の一部に結合され又は端部の一部を形成することができる。カートリッジマウント140はタブ144及びタブ146を含むことができる。ホルダは、カートリッジマウント140の前縁150内に画定されたスロット148も含むことができる。
【0036】
プランジャーチップレンチ100はカートリッジマウント140内に受容されうる。例えば、プランジャーチップレンチ100は、ノーズコーン142の長手方向の軸線154に沿ってカートリッジマウント140の開口152を通してプランジャーチップレンチ100を摺動することによってカートリッジマウント140内に受容される。長手方向の軸線154はIOL注入装置の長手方向の軸線であってもよい。プランジャーチップレンチ100がカートリッジマウント140内に受容されると、タブ144は整列特徴部105に整列して整列特徴部105を抱持し、タブ146は整列特徴部106に整列して整列特徴部106を抱持する。いくつかの例では、整列特徴部105及び/又は整列特徴部106は、タブ144及び/又はタブ146によって画定される内部寸法よりもわずかに大きい寸法を有する。このため、レンチ100がカートリッジマウント140内に受容されると、整列特徴部105及び/又は整列特徴部106によって、タブ144及び/又はタブ146は曲がり又は然もなければ外側に広がるので、一つ以上の整列特徴部105、106と、関連するタブ144、146との間に締まり嵌めが生成される。
【0037】
整列特徴部105、106とタブ144、146とは協働してカートリッジマウント140内にレンチ100を整列させる。さらに、整列特徴部105、106及びタブ144、146は、協働して、カートリッジマウント140内でのレンチ100の、
図20に示される軸線155のような長手方向の軸線154に垂直な軸線回りの枢動を妨げ又は実質的に減少させる。
【0038】
突出部136はスロット148内に受容される。スロット148は、(
図19に示される)突出部136の幅156よりも小さい幅を有することができる。このため、突出部136がスロット148内に受容されると、締まり嵌めがもたらされる。さらに、ギャップ138の結果として、スロット148内の制限された空間によって、突出部136が互いに向かって曲がるようになる。突出部136及びスロット148は協働して長手方向の軸線154の周りでレンチ100をカートリッジマウント140に対して角度方向に整列させる。さらに、突出部136とスロット148との間の締まり嵌めによって作り出された抵抗によって、以下、より詳細に記載されるプランジャーチップ25のプランジャー32への設置の間、IOL注入装置によってレンチ100に適用される力に対抗する抵抗力が提供される。
【0039】
このため、整列特徴部105、106、タブ144、146、突出部136及びスロット148は協働してレンチ100をカートリッジマウント140内で整列させ且つ保持する。さらに、これら特徴部は、プランジャーチップ25をIOL注入装置のプランジャー32に設置する間、協働してレンチ100をカートリッジマウント140内に保持する。
【0040】
図23は、いくつかの実施に係る例示的なIOL注入装置158に結合された例示的なプランジャーチップレンチ100を示す。IOL注入装置158はIOL注入装置10と同様である。さらに、IOL注入装置は、手動注入器、自動注入器又は半自動注入装置であってもよい。以下の記載には、本開示の範囲内の例示的なIOL注入装置が記載される。
【0041】
使い捨て可能なプランジャーチップ25が使用されるいくつかの実施では、プランジャーチップ25及び挿入カートリッジ20には特徴部が設けられ、プランジャーチップ25は使用後プランジャー32から自動的に取り外される。これら実施形態のいくつかでは、例えば、プランジャーチップ25には、プランジャーチップ25の端部が挿入カートリッジ20を完全に通過すると、挿入カートリッジ20上の対応する留め金(catch)と係合するように設計された一つ以上の「歯」又は他の突出部が設けられる。一旦係合すると、斯かる留置機構は、使い捨て可能なスリーブがプランジャーからスリーブ自体を押し出すようにプランジャーチップ25の後方移動に十分な抵抗を提供する。プランジャー32が完全に格納されると、挿入カートリッジ20及びプランジャーチップ25はユニットとしてIOL注入器から取り外されて廃棄されることができる。
【0042】
図24A及び
図24Bは、上述されたような例示的な留置機構を示す。
図24Aは、挿入カートリッジ20内に完全に挿入された例示的なプランジャーチップ25の平面図を提供し、
図24Bは、プランジャーチップ25上に形成されうる例示的な留置機構140を示す。留置機構140はプランジャーチップ25及び挿入カートリッジ20上に嵌合留置特徴部を含むことができる。
図24Bの例示的な実施では、プランジャーチップ25からの突出部が、プランジャーチップ25がその完全に延長された位置にあるとき、挿入カートリッジ20の下側リップと係合する。
【0043】
図25は、いくつかの実施に係る、IOL注入装置の作動を制御するための模範的な制御回路200を示す。描かれた制御回路200は、ホール効果センサ202を含む三相ブラシレスDCモータ42のためのものである。
図25には示されないが、いくつかの実施形態のモータ42は中性の基準点を提供することができ、当業者は、中性端子の存在が、逆起電力の測定を単純化するが、絶対に必須というわけではないことを理解するだろう。いずれにしても、当業者は、
図25の回路が、ブラシモータを含む異なるタイプのモータに容易に適合されうることを理解するだろう。特に、当業者は、ホール効果センサのフィードバックを使用することなくブラシレスDCモータを制御するための技術が公知であることを理解するだろう。
【0044】
制御回路200は、モータ42を整流するためにパルス幅変調(PWM)された制御信号を生成する制御プロセッサ204だけでなく、固定子巻線の入力A、B及びCに適用されるアナログ駆動信号へデジタル制御信号を変換するための駆動回路206も含むことができる。制御回路200は、いくつかの実施では、さらに、モータの回転子の入力A、B及びCから逆起電力信号を検出するためのサンプリング回路208を含み、サンプリング回路210は、制御プロセッサ204によって使用されるデジタル信号へモータ入力における電圧を変換するアナログ・デジタル変換器を含むことができる。いくつかの実施では、サンプリング回路208は、制御プロセッサ204によって生成されたPWM制御信号に同期されるので、与えられた回転子の入力についての逆起電力は、その入力についての駆動が変動するときにのみサンプリングされる。しかしながら、当業者は、他の実施では、モータ入力がデューティサイクル全体に亘ってサンプリングされ、逆起電力信号が制御プロセッサ204におけるデジタル処理によって分離されてもよいことを理解するだろう。当業者は、いくつかの実施ではサンプリング回路208が各モータ入力信号についてローパス・フィルタを含んでもよいことを理解するだろうが、斯かるローパス・フィルタによってもたらされる遅延が、モータが高速で作動しているときに考慮されるべきであることが理解されるであろう。
【0045】
描かれた例示的な実施では、制御プロセッサ204はホール効果センサ202から信号を入手し、これらセンサ出力は、モータの回転位置を指示し、従来技術に従ってPWM信号のタイミングを制御すべく制御プロセッサ204によって使用されうる。代替的に逆起電力信号のゼロ交差が検出されてもよく、ゼロ交差時間が、モータに印加される電流を制御するPWM信号を同期させるのに使用される。また、逆起電力信号を使用してセンサレスのブラシレスモータを始動し且つ制御するための技術は公知である。斯かるいくつかの技術が、例えば、2003年9月、バージニア州ブラックスバーグのバージニア工科大学のJianwen Shaoによる」(http://scholar.lib.vt.edu/theses/available/etd-09152003-171904/unrestricted/T.pdfにおいて入手可能な)「センサレスのブラシレスDC(BLDC)モータ駆動のための直接的な逆起電力検出方法」というタイトルの修士論文に記載されている。
【0046】
また、いくつかの実施では、逆起電力は監視されてIOL注入装置の作動における故障を検出するのに使用されてもよい。例えば、眼内レンズの形状、及び挿入カートリッジ内に注入された粘弾性物質の体積によって、適切に装填されたカートリッジが、プランジャーに対する特有且つ固有の粘性抵抗を有し、ひいてはモータへの既知の負荷を提供する。装填されたカートリッジと比較すると、空のカートリッジは、全く異なる負荷特性も有する。DCモータにおけるトルクと速度との間の関係によって、与えられた駆動レベルについて、負荷の増加はモータ速度の減少に反映される。逆に、負荷の減少はモータ速度の増加に反映される。モータの逆起電力がモータの回転速度に正比例するので、モータの速度ひいては適用される負荷を決定すべく、逆起電力のレベルを監視することができる。与えられた例において、監視された逆起電力レベルを予め定められた閾値と比較することによって、制御プロセッサ204はモータが期待された速度で作動しているかどうか検出することができる。このため、制御プロセッサは作動における故障を検出して(例えば停止することによって)自動応答し且つ/又はユーザにフィードバックを提供することができる。
【0047】
例えば、カートリッジ内に所要の粘弾性物質よりも少ない粘弾性物質を含有する装填カートリッジは、期待されたレベルよりも高い逆起電力をもたらし、この場合、制御プロセッサ204はユーザに通知することができる。逆に、逆起電力の値が期待されたレベルよりも小さいとき、カートリッジの閉塞が示唆される。また、装置の作動を停止することができ、適切な通知がユーザに提供される。当然のことながら、「通常の」作動は逆起電力レベルの範囲内に含まれるだろう。このため、別個の二つの閾値が、プランジャーの前方への平行移動に対する過度の抵抗を検出し且つプランジャーの平行移動に対する不十分な抵抗を検出するのに使用されうる。(いくつかの実施形態では、全く異なる閾値をプランジャーの逆方向の平行移動に適用してもよい。)これら二つの閾値間の差が通常の作動の範囲を画定する。
【0048】
上述されたように、逆起電力レベルの大きさは、モータの速度に正比例し、モータの速度を直接監視するのに使用され、ひいては、負荷、すなわちプランジャーの平行移動に対する抵抗を間接的に監視するのに使用されうる。代替的に、与えられた時間間隔で逆起電力のゼロ公差をカウントすることによって、逆起電力を使用してモータの速度を監視してもよい。このアプローチでは、モータと直線的な平行移動との間の(結合機構のギアボックス及びネジによって画定された)固定された関係によって、モータの回転が効率的にカウントしされ、与えられた時間間隔におけるモータの回転数が速度に正比例する。この概算された速度は、上述されたものと同じ態様で、作動における故障を検出すべく、予め定められた閾値と比較されうる。
【0049】
いくつかの実施では、逆起電力の正方向の(positive-going)ゼロ公差点及び負方向の(negative-going)のゼロ公差点をカウントすることが、プランジャーの長手方向の位置を常に追跡することができるという追加の利点を提供する。累積された正味のゼロ交差点の総数がプランジャーの直線的な平行移動と正比例するので、装置内のプランジャーの長手方向の位置は、較正された基準点のみを考慮して、常に決定されうる。この較正された基準点はいくつかの実施形態では製造時に又は他の実施形態では使用時に定義されうる。例えば、ユーザは、プランジャーを完全に格納し、その後、較正ボタンを押すように指示され、プランジャーについての「ゼロ」位置を設定する。代替的に、上述の方法の一方を使用してプランジャーの格納後の「ハードストップ(hard stop)」を自動的に検出することができ、ひいてはプランジャーの「ゼロ」位置が示される。
【0050】
プランジャーの長手方向の位置を監視するこれら実施では、追跡された位置情報が、与えられた時間における逆起電力レベルと共に使用されて、一つ以上の故障状態を検出することができる。例えば、プランジャーは特定の範囲の既知の横方向の位置のみに亘って挿入カートリッジと係合するだろう。然もなければ、例えばプランジャーの先端がカートリッジに近付くにつれて、プランジャーは小さい抵抗で移動することが期待される。故障を検出するのに使用される閾値又は複数の閾値は、より正確な且つ/又はより有益な故障検出を提供すべく、プランジャーの横方向の位置に応じて変化してもよい。例えば、プランジャーの動作に対する不十分な抵抗を検出するための閾値は、プランジャーの自由な移動が期待される横方向の位置の範囲について、ゼロ抵抗に相当するレベルに設定される。同じ範囲に亘って、過度の抵抗を検出するための閾値は、プランジャーが挿入カートリッジと係合し始めるときに期待される抵抗よりも幾分低い抵抗レベルに相当するレベルに設定されうる。プランジャーがカートリッジと完全に係合する横方向の位置について、両方の閾値は、より高い抵抗レベルに相当するように調整されうる。
【0051】
同様に、閾値レベルはプランジャーの移動の方向によって変化し且つ/又は二つ以上の作動モード間で変化してもよい。例えば、いくつかの実施では、上述されたように、取り外し可能なプランジャーチップの設置について、別個の作動モードが定義されてもよい。この設置モードでは、故障検出の閾値は、プランジャー組立体のプッシュロッドがプランジャーチップと係合するときに期待される抵抗と、プランジャーチップがプランジャーチップレンチから引き出されるときに期待される後方への抵抗とを考慮すべく、通常の作動モードとは全く異なるものであってもよい。
【0052】
いくつかの実施では、上述された一つ以上の閾値は例えば工場較正によって予め定められ且つメモリ内に保存され又は制御プロセッサ204が利用可能である。(このメモリが、プログラムメモリ、工場で定められたパラメータを保存する別個のメモリ、又はこれらの均等物を含むことができ、且つ、ROM、PROM、EEPROM、フラッシュメモリ等を含む任意のいくつかの従来タイプのメモリを含むことができることを当業者は理解するだろう。)いくつかの実施では、作動中に使用される閾値は、モータの始動時に定められる「無負荷の」逆起電力レベル又は対応する「無負荷の」回転速度に対して調整されうる。簡潔に論じられたように、このことは、IOL注入器の駆動システムが、プランジャーと係合していない間、各逆方向のとき、短い間隔を有するように、IOL注入器の駆動システムを設計することによって促進されうる。一つの設計アプローチが
図8Bに示されて上述された。斯かる実施では、逆起電力又は速度についての「無負荷」レベルが測定されて基準レベルを確立するのに使用されうる。この基準レベルは、より正確な作動閾値を得るべく、保存された閾値レベルをスケーリングし且つ/又は変換するのに使用されうる。
【0053】
前述を考慮すると、
図26の工程フローチャートが、任意の上述された機械的な形態及びこれらの変形に係る眼内レンズ注入装置を制御するための方法の模範的な実施を示すことを当業者は理解するだろう。この特定の工程フローが限定することを意図することなく、本開示の範囲内に含まれるこの方法の多数の変形が前述を考慮して明らかであることを当業者は理解するであろう。さらに、当業者は、
図26の処理フローが、制御プロセッサ204内の又は制御プロセッサ204に関連付けられたプログラムメモリ内に保存されたソフトウェア又はファームウェア内に実装され、例えば、メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、フラッシュメモリ、磁気メモリ装置、光学メモリ装置、又はこれらの均等物を含む様々な従来タイプのメモリの一つ以上を具備することを理解するだろう。
【0054】
いずれにしても、
図26に示された工程フローは非作動状態のIOL注入装置から始める。ブロック210に示されるように、装置は、プランジャー組立体の作動が開始すべきであることを指示するユーザ入力をチェックする。このユーザ入力は、任意の従来の多数のユーザ入力装置、例えば、IOL注入装置にケーブルによって接続されたオペレータ・コンソールにおけるキーパッド若しくはタッチスクリーン、ケーブルによって若しくはコンソールを介してIOL注入装置に電気的に接続された足踏みスイッチ、又はIOL注入装置自体の本体上の一つ以上のスイッチ若しくはボタンに源を発する。いずれにしても、ブロック220に示されるように、プランジャー組立体を動かすべきであることを指示するユーザ入力に応じて、指示された方向におけるプランジャーの平行移動を制御回路が開始する。
【0055】
プランジャーが動かされると、ブロック230に示されるように、上述された任意の技術に従って電気モータからの逆起電力が監視される。いくつかの実施では、逆起電力レベルの大きさが監視されて予め定められた一つ以上の閾値と比較される。他の実施では、逆起電力のゼロ交差が、プランジャーの速度の目安を獲得し且つ予め定められた一つ以上の閾値と比較されるべく、予め定められた時間間隔で検出され且つカウントされる。ブロック240に示されるように故障状態が検出されると、ブロック260において示されるようにプランジャーの移動は即座に一時停止される。上述されたように、検出された故障状態は、予め定められた閾値レベルと比較したプランジャーの前方への移動又は後方への移動に対する過度の抵抗、又は予め定められた閾値レベルと比較したプランジャーの前方への移動又は後方への移動に対する不十分な抵抗に対応しうる。これらのどの場合でも、前述されたように、故障検出のための閾値レベルはプランジャーの追跡された長手方向の位置に従って変化してもよい。さらに、作動閾値レベルは、「無負荷」状態の間に定められた基準抵抗又は基準作動速度に従って調整されてもよい。
【0056】
いくつかの実施では、検出された故障に応じたプランジャーの移動の停止は、故障を指示するユーザへの警告と同時に生じ又は警告が後に続く。いくつかの場合、特定のタイプの故障(例えば「塞がれたカートリッジ」、「空のカートリッジ」、又はこれらの均等物)を特定するメッセージがオペレータ・コンソール上のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを介してユーザに提供されてもよい。ブロック240において故障状態が検出されなければ、その後、ブロック250に示されるようにユーザ入力の状態がチェックされる。プランジャーの移動が停止されるべきであることをユーザ入力が指示する場合、その後、ブロック260に示されるようにモータの動作が停止されてプランジャーの平行移動が停止される。然もなければ、ブロック220に示されるようにプランジャーの平行移動が続き、前述の作動は、故障が発生し又はユーザ入力がプランジャー組立体の移動が停止されるべきであることを指示するまで繰り返される。
【0057】
上述の
図26の工程フローでは、プランジャーの平行移動が、一旦開始されると、ユーザ入力が停止を指示し又は故障状態が検出されるまで続くことが仮定された。プランジャーの動作が機械的な停止によって一方の端部又は両方の端部で制限されうることを当業者は理解するだろう。いくつかの実施形態では、これら機械的な停止は、上述されたものと同じ故障検出機構によって、すなわち逆起電力レベル及び/又はモータの速度を監視することによって検出されうる。代替的に、いくつかの実施形態では、上述されたようにプランジャーの長手方向の位置を追跡して、プランジャーが機械的な停止に到達する前にプランジャーの移動を自動的に停止することによって、プランジャーが機械的な停止に到達することが妨げられる。
【0058】
上記のように、モータ42の逆起電力の利用はプランジャーチップ25のようなプランジャーチップをプランジャー32のようなプランジャー上に設置するのにも使用されうる。
図27は、プランジャーチップをプランジャー上に設置するための例示的な方法300を示す例示的なフローチャートである。310においてユーザがIOL注入装置10又はIOL注入装置158のようなIOL注入装置に入力を提供する。ユーザ入力は、任意の適切な入力装置、例えばIOL注入装置にケーブルによって接続されたオペレータ・コンソールにおけるキーパッド若しくはタッチスクリーン、ケーブルによって若しくはコンソールを介してIOL注入装置に結合された足踏みスイッチ、又はIOL注入装置自体の本体上の一つ以上のスイッチ若しくはボタンによって提供されうる。320において、(例えば
図29に示されるように)プランジャーが初期位置からプランジャーチップに向かって平行移動される。プランジャーチップはプランジャーチップレンチ90又はプランジャーチップレンチ100のようなプランジャーチップレンチ内に提供されうる。上記に説明されたように、プランジャーチップレンチはプランジャーチップをIOL注入装置に対して整列させ且つ繋止するように動作可能である。いくつかの例では、340において、上述されたように故障状態の存在を検出すべくIOL注入装置のモータの逆起電力が監視される。故障状態が検出されると、350においてプランジャーの移動が停止され且つ/又は警告指示がユーザに提供される。故障が検出されなければ、プランジャーの移動が続けられる。設置処置の間ずっと又は設置処置の間に一回以上、逆起電力が監視されうる。
【0059】
360において、プランジャーがプランジャーチップと係合する位置(「係合位置」)に到達したかについての判定が行われる。プランジャーの位置は、上述された一つ以上の方法を使用して決定されうる。例えば、プランジャーの位置は、プランジャーの長手方向の位置を決定すべく逆起電力の正方向のゼロ交差点及び/又は負方向のゼロ交差点をカウントすることによって決定される。係合位置が到達されていない場合、330において、係合位置が到達されるまで又は任意には故障が検出されるまで、逆起電力の監視が続く。係合位置が到達されると、370において(例えば
図30に示されるように)プランジャーの移動が停止される。380においてプランジャー及び結合されたプランジャーチップが初期位置に戻される。
【0060】
所定の量の位置誤差が、逆起電力を使用してプランジャーの長手方向の位置を決定することに関連付けられうる。例えば、プランジャーの指定された位置について、すなわちIOL注入装置の長手方向の軸線に沿ったプランジャーの位置について、正の位置誤差及び負の位置誤差が存在し、正の位置誤差では、プランジャーの実際の位置が指定された位置を越えており(「正の誤差位置」)、負の位置誤差では、プランジャーの実際の位置が指定された位置に達していない(「負の誤差位置」)。
図31〜33は、指定された位置に対するプランジャー32の位置を示す。
図31では、プランジャー32は指定された基準位置に位置する。すなわち、プランジャー32は指定された位置を得られた。
図32は正の誤差位置におけるプランジャー32を示し、
図33は負の誤差位置におけるプランジャー32を示す。
【0061】
プランジャーチップの設置の間、どのような位置誤差がプランジャーによって経験されるかに拘わらず、プランジャーチップがプランジャーに結合されることを確実にすべく、プランジャーレンチはカートリッジマウント140のようなカートリッジマウント内に位置付けられて、プランジャーチップの端部は、プランジャーが正の誤差位置、負の誤差位置又は間の任意の位置に到達しようと到達しまいと、プランジャーによって係合されるように配設される。
図34は、プランジャーチップ25の端部300が負の誤差位置まで延在するようなIOL注入装置に対する位置におけるプランジャーチップレンチ90又はプランジャーチップレンチ100のようなプランジャーチップレンチを示す概略図を示す。このため、プランジャーが達する位置、例えば負の誤差位置、正の誤差位置、又はこれらの間の任意の位置に関係なく、プランジャー32はプランジャーチップと常に係合して二つを互いに結合するだろう。プランジャー32が負の誤差位置を越えて正の誤差位置又は間の任意の位置まで延在する場合、プランジャー32によってプランジャーチップ及びプランジャーチップレンチ90、100は矢印310の方向に所定の量だけ移動される。
【0062】
例えば、いくつかの例では、プランジャーチップ25の端部300が負の誤差位置に配設され且つプランジャー32が負の誤差位置を超えて延在するとき、プランジャーチップレンチ100の突出部136は、カートリッジマウント140内のスロット148と協働して、カートリッジマウント140に対するプランジャーチップレンチ100の所定の量の移動を可能とするのに十分な弾性を提供し且つプランジャー32に対するプランジャーチップ25の適切な方向も維持しつつ、プランジャー32によってプランジャーチップ25に適用される力に対する抵抗を提供する。
【0063】
代替的に、他の実施では、逆起電力は、プランジャー32がプランジャーチップ25と係合すると、プランジャー32とプランジャーチップ25との間の係合を指示する値に到達する。制御回路200のような制御回路は、この逆起電力を検出して係合が発生したことを判定するように動作可能である。その後、IOL注入器装置はプランジャーの延長を停止してプランジャーを初期位置に引き出すことができる。
【0064】
本明細書において多くの態様が記載されたが、いくつかの実施には全ての特徴が含まれ、一方、他の実施にはいくつかの特徴が含まれ且つ他の特徴が省略されていることが理解されるべきである。すなわち、様々な実施には、本明細書に記載された特徴のうちの一つ、いくつか又は全てが含まれうる。さらに、多数の実施が記載されてきた。それにも拘わらず、本開示の思想及び範囲を逸脱することなく、様々な修正が行われうることが理解されるだろう。したがって、他の実施が以下の特許請求の範囲に含まれる。
また、本発明の第1の態様は、プランジャーチップをIOL注入装置のプランジャーに結合する方法であって、
プランジャーチップを前記プランジャーと一直線上に配設するステップと、
前記プランジャーを初期位置から前記プランジャーチップに向かって係合位置まで延長するステップと、
前記プランジャーと前記プランジャーチップとを互いに結合するステップと、
前記プランジャー及びプランジャーチップを前記初期位置に格納するステップと
を含む、方法である。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様において、さらに、プランジャーチップレンチ内に前記プランジャーチップを解放可能に保持するステップを含み、
前記プランジャーチップを前記プランジャーと一直線上に配設するステップが、前記プランジャーチップが前記プランジャーに対して整列され且つ該プランジャーに対して所望の方向に位置するように、前記プランジャーチップレンチを前記IOL注入装置のマウントに結合することを含む、方法である。
また、本発明の第3の態様は、第1の態様において、前記プランジャーを初期位置から前記プランジャーチップに向かって係合位置まで延長するステップが、前記プランジャーを前記初期位置から前記係合位置まで延長すべく前記IOL注入装置のモータを作動することを含み、
当該方法は、さらに、
前記モータの逆起電力(EMF)を利用して前記プランジャーの位置を検出するステップであって、前記逆起電力によって検出される前記プランジャーの位置が、負の位置誤差に対応する負の誤差位置と、正の位置誤差に対応する正の誤差位置との範囲内である、ステップを含む、方法である。
また、本発明の第4の態様は、第3の態様において、プランジャーチップを前記プランジャーと一直線上に配設するステップが、前記プランジャーが、前記初期位置から前記係合位置まで延長されるとき、前記負の誤差位置と前記正の誤差位置との間の全範囲内で前記プランジャーチップと接触するように、前記負の位置誤差に対応する位置に前記プランジャーチップの端部を配設することを含む、方法である。
また、本発明の第5の態様は、第4の態様において、さらに、故障状態を検出すべく前記逆起電力を監視するステップを含む、方法である。