特許第6139504号(P6139504)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6139504
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】駐車管理システムと方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/14 20060101AFI20170522BHJP
   G06Q 50/30 20120101ALI20170522BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20170522BHJP
【FI】
   G08G1/14 A
   G06Q50/30
   G06Q30/06 304
【請求項の数】17
【全頁数】43
(21)【出願番号】特願2014-501267(P2014-501267)
(86)(22)【出願日】2012年3月23日
(65)【公表番号】特表2014-516429(P2014-516429A)
(43)【公表日】2014年7月10日
(86)【国際出願番号】US2012030292
(87)【国際公開番号】WO2012129480
(87)【国際公開日】20120927
【審査請求日】2015年3月20日
(31)【優先権主張番号】13/071,128
(32)【優先日】2011年3月24日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/426,742
(32)【優先日】2012年3月22日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513236415
【氏名又は名称】プレミア パーキング リミテッド ライアビリティー カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Premier Parking LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】フォルツ,コンスタンス
【審査官】 高田 基史
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2010/0328104(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0270309(US,A1)
【文献】 特開2003−150726(JP,A)
【文献】 特開2007−317098(JP,A)
【文献】 特開2005−043958(JP,A)
【文献】 特開2004−078527(JP,A)
【文献】 特開2006−185269(JP,A)
【文献】 特開2009−282656(JP,A)
【文献】 特開2002−056420(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00−21/36
23/00−25/00
G08G 1/00−99/00
G06F 19/00
G06Q 10/00−10/10
30/00−30/08
50/00−50/20
50/26−99/00
G07B 11/00−17/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両駐車提示方法において、
格納手段が、駐車施設の駐車スペースに関する利用データをコンピュータシステムにより格納する工程と、
判断手段が、前記駐車スペースに関して格納された前記利用データに基づき前記駐車施設の前記駐車スペースが利用された時間量を前記コンピュータシステムにより判断する工程と、
判断手段が、前記駐車スペースに関する照会の数を前記コンピュータシステムにより判断する工程であって、前記照会の数は、前記駐車スペースに一致する検索要求の数と、前記駐車施設のマップを介して1またはそれ以上の顧客によりなされた前記駐車スペースの選択の数とを含む、工程と、
アクセス手段が、前記駐車スペースについて照会している第1の顧客に関する第1のユーザプロファイルに前記コンピュータシステムによりアクセスする工程と、
計算手段が、一組の定義された規則に従って、少なくとも前記時間量、前記駐車スペースについて照会している前記第1の顧客に関する前記第1のユーザプロファイル、および前記駐車スペースに関する照会の数、に基づき前記駐車スペースの価格を前記コンピュータシステムにより設定する工程と、
提示手段が、少なくとも前記ユーザプロファイル、前記時間量、および前記駐車スペースに関する照会の数に基づく前記価格で前記駐車スペースを前記コンピュータシステムにより前記第1のユーザプロファイルに関する前記第1の顧客に提示する工程と、を含むことを特徴とする車両駐車提示方法。
【請求項2】
請求項1に記載の車両駐車提示方法において、
前記コンピュータシステムにより前記駐車スペースへの関心度を判断する工程を更に含むとともに、前記一組の定義された規則に従って前記駐車スペースの価格を前記コンピュータシステムにより設定する工程は、追加的に、少なくとも前記駐車スペースへの前記関心度に基づくことを特徴とする車両駐車提示方法。
【請求項3】
請求項2に記載の車両駐車提示方法において、
前記関心度は前記駐車施設における駐車スペースのタイプについてのものであることを特徴とする車両駐車提示方法。
【請求項4】
請求項1に記載の車両駐車提示方法において、
前記駐車施設のマップを介し前記駐車スペースに関する前記第1の顧客からの照会を前記コンピュータシステムにより受信する工程を更に含むことを特徴とする車両駐車提示方法。
【請求項5】
請求項1に記載の車両駐車提示方法において、
要求された駐車スペースに関する前記第1の顧客からの照会を前記コンピュータシステムにより受信する工程と、
前記要求された駐車スペースが利用不可能であるということを前記コンピュータシステムにより判断する工程と、
前記要求された駐車スペースと前記駐車スペース間の共通特徴に基づき、提示する駐車スペースを前記コンピュータシステムにより選択する工程と、を更に含むことを特徴とする車両駐車提示方法。
【請求項6】
請求項1に記載の車両駐車提示方法において、
前記第1の顧客のユーザプロファイル内に存在する顧客分類に基づき複数の顧客から前記駐車スペースを提示すべき前記第1の顧客を前記コンピュータシステムにより選択する工程を更に含むことを特徴とする車両駐車提示方法。
【請求項7】
請求項1に記載の車両駐車提示方法において、
前記駐車スペースの前記提示に応じて前記第1の顧客から拒絶を前記コンピュータシステムにより受信する工程と、
第2の顧客を前記コンピュータシステムにより選択する工程であって、ここで前記第2の顧客は、前記第1の顧客の第1のユーザプロファイル内に存在する顧客分類より低い前記第2の顧客の第2のユーザプロファイル内の顧客分類に関連付けられている、工程と、
前記コンピュータシステムにより前記第2の顧客に前記駐車スペースを提示する工程において、前記価格は、前記第2の顧客の前記第2のユーザプロファイル内に存在する前記顧客分類に少なくとも部分的に基づくことを特徴とする工程と、を更に含むことを特徴とする車両駐車提示方法。
【請求項8】
請求項1に記載の車両駐車提示方法において、
前記一組の定義された規則に従って、少なくとも前記時間量に基づき前記駐車スペースの前記価格を前記コンピュータシステムにより設定する工程は更に、
前記一組の定義された規則に従って、前記駐車施設内の複数の駐車スペースの各駐車スペースが利用された対応する時間量に少なくとも部分的に基づき前記複数の駐車スペースの価格を前記コンピュータシステムにより設定する工程を含む、ことを特徴とする車両駐車提示方法。
【請求項9】
請求項1に記載の車両駐車提示方法において、
前記駐車施設への車両入場及びそれからの退場に基づき前記駐車スペースの利用を示す前記利用データを前記コンピュータシステムにより収集する工程を更に含むことを特徴とする車両駐車提示方法。
【請求項10】
車両駐車提示システムにおいて、
駐車施設の駐車スペースに関する利用データを格納する手段と、
前記駐車スペースに関して格納された前記利用データに基づき前記駐車施設の前記駐車スペースが利用された時間量を判断する手段と、
前記駐車スペースに関する照会の数を判断する手段であって、前記照会の数は、前記駐車スペースに一致する検索要求の数と、前記駐車施設のマップを介して1またはそれ以上の顧客によりなされた前記駐車スペースの選択の数とを含む、手段と、
前記駐車スペースについて照会している顧客に関するユーザプロファイルにアクセスする手段と、
一組の定義された規則に従って、少なくとも前記時間量、前記駐車スペースについて照会している顧客に関するユーザプロファイル、および前記駐車スペースに関する照会の数、に基づき前記駐車スペースの価格を計算する手段と、
少なくとも前記ユーザプロファイル、前記時間量、および前記駐車スペースに関する照会の数に基づく前記価格で前記駐車スペースを前記ユーザプロファイルに関する顧客に提示する手段と、を含むことを特徴とするシステム。
【請求項11】
請求項10に記載の車両駐車提示システムにおいて、
前記駐車スペースへの関心度を判断する手段を更に含み、前記一組の定義された規則に従って、前記駐車スペースへの前記関心度を追加的に用いて前記駐車スペースの価格を設定するよう構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項11に記載の車両駐車提示システムにおいて、
前記関心度は前記駐車施設における駐車スペースのタイプについてのものであることを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項10に記載の車両駐車提示システムにおいて、
前記顧客のユーザプロファイル内に存在する顧客分類に基づき、複数の顧客から前記駐車スペースを提示すべき顧客を選択する手段を更に含むことを特徴とするシステム。
【請求項14】
車両駐車提示システムにおいて、
プロセッサと、
前記プロセッサと通信可能に接続され前記プロセッサから読み出し可能なメモリであって、プロセッサ可読命令が格納されたメモリとを具え、前記プロセッサ可読命令が前記プロセッサにより実行されると、
格納手段が、駐車施設の駐車スペースに関する利用データを格納する工程と、
判断手段が、前記駐車スペースに関して格納された前記利用データに基づき前記駐車施設の前記駐車スペースが利用された時間量を判断する工程と、
判断手段が、前記駐車スペースに関する照会の数を判断する工程であって、前記照会の数は、前記駐車スペースに一致する検索要求の数と、前記駐車施設のマップを介して1またはそれ以上の顧客によりなされた前記駐車スペースの選択の数とを含む、工程と、
アクセス手段が、前記駐車スペースについて照会している顧客に関するユーザプロファイルにアクセスする工程と、
計算手段が、一組の定義された規則に従って、少なくとも前記時間量、前記駐車スペースについて照会している顧客に関するユーザプロファイル、および前記駐車スペースに関する照会の数、に基づき前記駐車スペースの価格を設定する工程と、
提示手段が、少なくとも前記ユーザプロファイル、前記時間量、および前記駐車スペースに関する照会の数に基づく前記価格で前記駐車スペースを前記ユーザプロファイルに関する顧客に提示する工程と、
を前記プロセッサに実行させることを特徴とするシステム。
【請求項15】
請求項14に記載の車両駐車提示システムにおいて、前記プロセッサ可読命令がさらに、前記プロセッサにより実行されると、
前記駐車スペースへの関心度を判断する工程を前記プロセッサに実行させ、前記プロセッサ可読命令は前記プロセッサに、前記一組の定義された規則に従って、前記駐車スペースへの前記関心度を追加的に用いて前記駐車スペースの価格を設定させるよう構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項16】
請求項15に記載の車両駐車提示システムにおいて、前記関心度は前記駐車施設における駐車スペースのタイプについてのものであることを特徴とするシステム。
【請求項17】
請求項14に記載の車両駐車提示システムにおいて、前記プロセッサ可読命令がさらに、前記プロセッサにより実行されると、
前記プロセッサに、前記一組の定義された規則に従って、前記駐車施設内の複数の駐車スペースの各駐車スペースが利用された対応する時間量に少なくとも部分的に基づき前記複数の駐車スペースの価格を設定させることを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本PCT出願は、2011年3月24日出願の米国特許出願第13/071,128号明細書、題名「駐車管理システムと方法」、代理人整理番号028706−000100US(93167−798904)と、2012年3月22日出願の米国特許出願第13/426,724号明細書、題名「駐車管理システムと方法」、代理人整理番号028706−000110US(93167−833119)からの優先権を主張する。上記出願の開示の全体を参照により本明細書に援用する。
【背景技術】
【0002】
車両を駐車することは、特に市街地では、時間がかかりかつ精神的に疲れ得る。次の2つのシナリオが典型的である。同じ駐車施設に頻繁に駐車される車両(例えば、駐車施設近くのオフィスビルで働く人により駐車される車両)と駐車施設にたまにまたは一回だけ駐車される車両(例えば、用事で行く、レストランに訪れる、または駐車施設近くのスポーツイベントに参加する人により駐車される車両)。これらのシナリオのそれぞれは様々な非効率性を生じ得る。車両を頻繁に駐車する人は、定期的(夜間、休暇、週末、休日など)に空のままとなるリース駐車スペースを有し得る。車両をたまに駐車する人は、利用可能駐車スペースを有する駐車施設を見出す及び/または許容可能な駐車料率の駐車施設を見出すのに苦労することがある。
【発明の概要】
【0003】
1つまたは複数の駐車施設を管理する様々な方法、システム、機器、装置について説明する。駐車施設管理方法はコンピュータシステムにより複数の駐車施設に関する情報を受信する工程を含み得る。各駐車施設に関する情報は駐車施設内の駐車スペースの数と駐車施設の場所を含み得る。本方法は車両識別子とユーザの識別とをコンピュータシステムにより受信する工程を含み得る。車両識別子はナンバープレート番号を含み得る。本方法は、車両識別子に関連付けられたユーザアカウント、車両、ユーザをコンピュータシステムにより生成する工程を含み得る。ユーザアカウントは、複数の駐車施設において車両により維持される駐車料金とユーザアカウントとを関連付けるように構成され得る。ユーザアカウントは、車両が車両識別子を使用することにより複数の駐車施設にアクセスすることを許可するように構成され得、複数の駐車施設において支払いをする必要が無い。
【0004】
本方法の実施形態は、コンピュータシステムにより複数の駐車施設の少なくとも1つの駐車施設の駐車利用情報を駐車施設管理コンピュータシステムへ送信する工程を含み得る。本方法は、コンピュータシステムにより、遠隔コンピュータシステムから、複数の駐車施設のうちの一駐車施設の選択を受信する工程を含み得る。選択はユーザアカウントに関連付けられ得る。本方法は、コンピュータシステムにより、駐車施設内の駐車スペースを、ユーザアカウントに関連付けられた車両に割り振る工程を含み得る。駐車施設へのアクセスは、ユーザアカウントに関連付けられた車両の駐車スペースを予約するように規制され得る。
【0005】
一方法の実施形態は、コンピュータシステムにより、遠隔コンピュータシステムから、駐車施設内の区域の選択を受信する工程を含み得、車両に駐車施設内の駐車スペースを割り振る工程は、駐車施設の区域内の駐車スペースを車両に割り振る工程を含む。本方法は、コンピュータシステムにより、ユーザアカウントに関連付けられたリース契約の指示を格納する工程を含み得る。リース契約は、ユーザアカウントに関連付けられた車両の複数の駐車施設の一駐車施設における駐車スペースの予約を必要とし得る。本方法は、コンピュータシステムにより、一定期間の駐車スペースへのアクセスを取得する要求を受け付ける工程を含み得る。本方法は更に、コンピュータシステムにより、当該期間の駐車スペースのユーザアカウントに関連付けられたユーザへの提示を、ユーザアカウントに関連付けられた携帯機器へ送信する工程を含む。本方法はまた、コンピュータシステムにより、提示への応答を携帯機器から受信する工程を含み得る。いくつかの実施形態では、本方法は、コンピュータシステムにより、複数の駐車施設のうちの多数の駐車施設内の多数の利用可能駐車スペースを特定する情報を遠隔コンピュータシステムへ送信する工程を含み得る。
【0006】
いくつかの実施形態では、駐車施設アクセス制御方法が提示される。本方法は、コンピュータシステムにより駐車施設の駐車施設アクセスシステムから車両識別子を受信する工程を含み得る。車両識別子はナンバープレート番号を含み得る。本方法は、車両識別子がユーザアカウントに関連付けられているかどうかをコンピュータシステムにより判断する工程を含み得る。本方法は、コンピュータシステムにより承認(authorization)を駐車施設アクセスシステムへ送信する工程を含み得る。承認は、車両が、駐車施設において支払いを要すること無く駐車施設にアクセスすることを許可し得る。本方法は、コンピュータシステムにより、駐車施設の利用に関する格納情報を更新する工程を含み得る。
【0007】
いくつかの実施形態では、駐車施設管理システムが提示される。本システムはコンピュータシステムを含み得る。コンピュータシステムは複数の駐車施設に関する情報を受信する工程を含み得、各駐車施設の情報は駐車スペースの数と場所を含む。コンピュータシステムは遠隔コンピュータシステムから車両識別子を受信し得る。車両識別子は車両を特定するのに十分と考えられる。コンピュータシステムは、ユーザ、車両識別子、車両に関連付けられたユーザアカウントを作成し得、ユーザアカウントは複数の駐車施設において維持される駐車料金とユーザアカウントとを関連付けるように構成され、駐車料金は車両により維持される。コンピュータシステムは、駐車施設の駐車施設アクセスシステムから車両識別子を受信し得る。コンピュータシステムは、車両識別子がユーザアカウントに関連付けられているかどうかを判断し得る。コンピュータシステムは駐車施設アクセスシステムへ承認を送信し得る。承認は、車両が駐車施設において支払いを要すること無く駐車施設へのアクセスを許可され得るということを示す。
【0008】
いくつかの実施形態では、本システムは更に、ナンバープレート認識システムとアクセス制御システムを含む駐車施設アクセスシステムを含む。駐車施設アクセスシステムはコンピュータシステムへ車両識別子を送信するように構成され得る。車両識別子はナンバープレート番号を含み得、コンピュータシステムは駐車施設アクセスシステムから遠く離れていてもよい。駐車施設アクセスシステムは、車両が駐車施設において支払いを要すること無く駐車施設を利用できることを示す承認を受信するように構成され得る。駐車施設アクセスシステムは、アクセス制御システムを介し、車両による駐車施設へのアクセスを許可するように構成され得る。
【0009】
本システムの実施形態は、コンピュータシステムからリアルタイム利用情報を受信し駐車施設内の駐車スペースの複数のリースに関するリース情報を提供するように構成された駐車施設管理コンピュータシステムを含み得る。本システムの実施形態は、ユーザアカウントに関連付けられた車両の駐車施設内の駐車スペースの割り振りを要求するように構成された遠隔コンピュータシステムを含み得る。本システムの実施形態は、駐車施設に位置するとともにコンピュータシステムに関連付けられた動的広告ディスプレイを含み得、動的広告ディスプレイは、ユーザが動的広告ディスプレイの近くいると予想される場合は車両の駐車特徴に基づき広告を表示するように構成される。本システムの実施形態は、ユーザによりリースされた駐車スペースに関する提示をコンピュータシステムから受信するとともに受信された提示に対する応答をコンピュータシステムへ送信するように構成された携帯機器を含み得る。本システムの実施形態は駐車施設への入口近くで見ることができる電子標識を含み得、電子標識はコンピュータシステムから受信されるような料率を表示するように構成される。
【0010】
いくつかの実施形態では、車両駐車提示方法が提示される。本方法は駐車施設の駐車スペースに関する利用データをコンピュータシステムにより格納する工程を含み得る。本方法はまた、駐車スペースに関して格納された利用データに基づき駐車施設の駐車スペースが利用された時間量をコンピュータシステムにより判断する工程を含み得る。本方法はまた、一組の定義された規則に従って、少なくとも時間量に基づき駐車スペースの価格をコンピュータシステムにより設定する工程を含み得る。本方法はまた、コンピュータシステムにより、少なくとも時間量に基づく価格で駐車スペースを顧客に提示する工程を含み得る。
【0011】
このような方法の実施形態は、以下の方法のうちの1つまたは複数を含み得る。本方法は、コンピュータシステムにより駐車スペースへの関心度を判断する工程を含み得、一組の定義された規則に従って駐車スペースの価格をコンピュータシステムにより設定する工程は追加的に、少なくとも駐車スペースへの関心度に基づく。本方法はまた、顧客から受信された駐車スペースに関する照会の数の指示をコンピュータシステムにより格納する工程を含み得、関心度を判断する工程は、照会の数に少なくとも部分的に基づく。関心度は駐車施設における駐車スペースのタイプに対するものであり得る。駐車スペースは駐車スペースのタイプのものであり得る。本方法はまた、駐車施設のマップを介し駐車スペースに関する顧客からの照会をコンピュータシステムにより受信する工程を含み得る。本方法はまた、要求された駐車スペースに関する顧客からの照会をコンピュータシステムにより受信する工程を含み得る。本方法はまた、要求された駐車スペースが利用不可能であるということをコンピュータシステムにより判断する工程を含み得る。本方法はまた、駐車スペースと要求された駐車スペースとの共通特徴に基づき、提示する駐車スペースを選択する工程を含み得る。本方法はまた、コンピュータシステムにより、顧客のユーザプロファイル内に存在する顧客分類に基づき複数の顧客から駐車スペースを提示すべき顧客を選択する工程を含み得る。
【0012】
このような方法の実施形態は、以下の方法1つまたは複数を含み得る。本方法はまた、コンピュータシステムにより、駐車スペースの提示に応じた顧客から拒絶を受信する工程を含み得る。本方法はまた、顧客の第1のユーザプロファイル内に存在する顧客分類より低い第2の顧客の第2のユーザプロファイル内の顧客分類に関連付けられた第2の顧客をコンピュータシステムにより選択する工程を含み得る。本方法はまた、コンピュータシステムにより第2の顧客に駐車スペースを提示する工程を含み得、その価格は、第2の顧客の第2のユーザプロファイル内に存在する顧客分類に少なくとも部分的に基づく。一組の定義された規則に従って、少なくとも時間量に基づき駐車スペースの価格をコンピュータシステムにより設定する工程は更に、一組の定義された規則に従って、複数の駐車スペースの各駐車スペースが利用された対応する時間量に少なくとも部分的に基づき駐車施設内の複数の駐車スペースの価格をコンピュータシステムにより設定する工程を含む。本方法は、駐車施設への車両の入場及びそれからの退場に基づき駐車スペースの利用を示す利用データをコンピュータシステムにより収集する工程を含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、車両駐車を提示するための、非一時的プロセッサ可読媒体上に常駐するコンピュータプログラム製品が提示される。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに駐車施設の駐車スペースに関する利用データを格納させるように構成されたプロセッサ可読命令を含み得る。コンピュータプログラム製品はまた、プロセッサに、駐車スペースに関して格納された利用データに基づき、駐車施設の駐車スペースが利用された時間量を判断させるように構成されたプロセッサ可読命令を含み得る。コンピュータプログラム製品はまた、一組の定義された規則に従って、プロセッサに少なくとも時間量に基づき駐車スペースの価格を計算させるように構成されたプロセッサ可読命令を含み得る。コンピュータプログラム製品はまた、プロセッサに駐車スペースを少なくとも時間量に基づいた価格で提示させるように構成されたプロセッサ可読命令を含み得る。
【0014】
このようなコンピュータプログラム製品の実施形態は、以下のプログラム製品の1つまたは複数を含み得る。コンピュータプログラム製品はまた、プロセッサに駐車スペースへの関心度を判断させるように構成されたプロセッサ可読命令を含み得、プロセッサ可読命令は、一組の定義された規則に従って、プロセッサに駐車スペースの価格を設定させ、上記駐車スペースの価格を設定するために駐車スペースへの関心度を追加的に利用するように構成される。コンピュータプログラム製品はまた、プロセッサに、顧客から受信された駐車スペースに関する照会の数の指示を格納させるように構成されたプロセッサ可読命令を含み得、関心度を判断する工程は、照会の数に少なくとも部分的に基づく。関心度は駐車施設における駐車スペースのタイプに対するものであり得る。駐車スペースは駐車スペースのタイプのものであり得る。コンピュータプログラム製品はまた、プロセッサに、顧客のユーザプロファイル内に存在する顧客分類に基づき複数の顧客から、駐車スペースを提示すべき顧客を選択させるように構成されたプロセッサ可読命令を含み得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、車両駐車提示システムが提示される。本システムはプロセッサを含み得る。本システムはまた、プロセッサに通信可能に結合されプロセッサにより読み取り可能であるとともにプロセッサ可読命令を格納したメモリを含み得る。プロセッサ可読命令は、プロセッサにより実行されると、プロセッサに駐車施設の駐車スペースに関する利用データを格納させる。プロセッサ可読命令は、プロセッサにより実行されると、駐車スペースに関して格納された利用データに基づいて、プロセッサに、駐車施設の駐車スペースが利用された時間量を判断させる。プロセッサ可読命令は、プロセッサにより実行されると、一組の定義された規則に従って、プロセッサに、少なくとも時間量に基づき駐車スペースの価格を設定させる。プロセッサ可読命令は、プロセッサにより実行されると、プロセッサに、少なくとも時間量に基づいた価格で駐車スペースを提示させる。
【0016】
このようなシステムの実施形態は、以下の1つまたは複数を含み得る。プロセッサ可読命令は更に、プロセッサにより実行されると、プロセッサに駐車スペースへの関心度を判断させるプロセッサ可読命令を含み得、プロセッサ可読命令は、一組の定義された規則に従って、プロセッサに駐車スペースの価格を設定させ、上記駐車スペースの価格を設定するために駐車スペースへの関心度を追加的に利用するように構成される。プロセッサ可読命令は更に、プロセッサにより実行されると、プロセッサに、顧客から受信された駐車スペースに関する照会の数の指示を格納させるプロセッサ可読命令を含み得、関心度を判断する工程は、照会の数に少なくとも部分的に基づく。関心度は駐車施設における駐車スペースのタイプに対するものであり得る。駐車スペースは駐車スペースのタイプのものであり得る。プロセッサ可読命令は更に、プロセッサにより実行されると、一組の定義された規則に従って、複数の駐車スペースの各駐車スペースが利用された対応する時間量に少なくとも部分的に基づき駐車施設内の複数の駐車スペースの価格をコンピュータシステムに設定させるプロセッサ可読命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の性質と利点の更なる理解は、以下の添付図面を参照することによりなされ得る。添付図面では、同様な構成要素または特徴は同じ参照ラベルを有し得る。更に、同じタイプの様々な構成要素は、ダッシュ線による参照ラベル及び同様な構成要素を区別する第2のラベルに従うことにより識別され得る。第1の参照ラベルだけが本明細書において使用される場合、その説明は、第2の参照ラベルにかかわりなく同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素の任意の1つに適用可能である。
【0018】
図1図1は、駐車管理システムの実施形態を示す。
図2図2は、駐車管理システムの別の実施形態を示す。
図3図3は、駐車施設管理ダッシュボードの実施形態を示す。
図4図4は、駐車システムグラフィックユーザインターフェースの実施形態を示す。
図5図5は、駐車システムグラフィックユーザインターフェースの別の実施形態を示す。
図6図6は、駐車システムグラフィックユーザインターフェースの別の実施形態を示す。
図7図7は、駐車システムグラフィックユーザインターフェースの実施形態を示す。
図8図8は、駐車施設アクセスシステムの実施形態を示す。
図9図9は、駐車管理システムのユーザアカウントを作成する方法の実施形態を示す。
図10図10は、駐車施設において支払いを要すること無く駐車施設の利用を許可する方法の実施形態を示す。
図11図11は、ユーザの駐車スペースを遠隔的に予約する方法の実施形態を示す。
図12図12は、待ち行列内のユーザに駐車スペースを取得する機会を提供する実施形態を示す。
図13図13は、顧客が一日利用またはリースの駐車スペース(または駐車スペースのタイプ)を選択できるようにするグラフィックユーザインターフェースの実施形態を示す。
図14図14は、車両駐車提示方法の実施形態を示す。
図15図15は、車両駐車提示方法の別の実施形態を示す。
図16図16は、コンピュータシステムの実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
駐車施設管理者(例えば、駐車施設を所有及び/または管理する人、会社、または他のエンティティ)などのエンティティ、駐車スペース賃借人、一日ユーザ、グループ賃借人が1つまたは複数の駐車施設内の駐車スペースの利用を管理できるようにするコンピュータ化駐車管理システムは、より効率的かつよりコスト効率の良い駐車施設管理を可能にし得る。駐車インベントリのリアルタイムまたは準リアルタイムアクセス可能性は、駐車スペースの利用率を増加し、通常であればアクセス可能でないまたは合理的料率で顧客により見出すのが困難な駐車スペースを閲覧し選択する能力を顧客に提供し得る。
【0020】
コンピュータ化駐車システムは、例えばウェブベースインターフェースを介し、駐車施設において通常行われる商取引を遠隔的に完全または部分的のいずれかで完了できるようにする。このような遠隔インターフェースの利用は、支払い、駐車スペース割り振り、及び/またはリースなどの機能を、より便利な場所及び/または時間で扱えるようにする。従って、駐車施設に入場及び/またはそれから退場するのに費やされる時間量は、駐車施設への入場またはそれからの退場のいずれかの時刻にユーザ(恐らく車両を操作している人)に支払いを要求しないことにより低減され得る。駐車施設への入場及びそれからの退場時間を早めることは車両がアイドリングに費やす時間長を低減し得る。更に、駐車施設に従業員を配置する必要性が低減または解消され得る。更に、チケットが一部またはすべてのユーザに発行される必要がなく、従って使用される紙及び/またはインクの量を低減し得る。「パスバック(Passback)」(多数の車両を駐車施設に入場させるワンアクセス装置(one access device)の利用)もまた、このようなコンピュータ化駐車システムを使用することにより低減され得る。
【0021】
コンピュータ化駐車システムの使用は、一日ユーザ(駐車施設を一回以上利用するが、駐車施設内に賃貸、リース、または所有された駐車スペースを有しない人)が、より効率的に駐車できるようにし得る。いくつかの実施形態では、例えばウェブインターフェースを介し、一日ユーザは駐車施設に物理的に到着する前に駐車施設に駐車スペースを予約することができる。従って、一日ユーザは、到着時に駐車スペースが一日ユーザの車両に利用可能であることを保証され得る。更に、一日ユーザは、場合によっては費用の調整を生じ得る駐車施設の特定領域内の駐車スペースを予約することを許可される。例えば、駐車施設の入口近くの予約駐車スペースは屋上駐車スペースより値段が高くなり得る。いくつかの実施形態では、一日ユーザは特定の駐車スペースを選択することを許可され得る。
【0022】
一日ユーザはまた、要求された地理的エリア内のコンピュータ化駐車管理システムを介し利用可能な複数の駐車施設のリスト及び/またはマップを提示され得る。リストまたはマップから、一日ユーザはどの駐車施設を利用したいかを選択し得る。駐車施設は変動する費用構造を有し得る。一日ユーザが、利用可能なスペースを持たない駐車施設を選択すれば、一日ユーザは、コンピュータ化駐車管理システムを介し管理される次に近い駐車施設に導かれ得る。
【0023】
更に、一日ユーザ(または賃借人)は、駐車スペース寸法に合致した車両を有し得る。例えば、ユーザが、車両は長い車両(例えば、拡張運転台ピックアップトラック)であると規定すれば、適切な駐車スペースを捜し出す際に車両の大きさが考慮され得る。従って、駐車スペース寸法、車庫クリアランス、及び/または車両の移動性(例えば、旋回半径)が、「どの駐車施設または駐車施設のどの部分がユーザの車両にアクセス可能か及び/または駐車施設内のどの駐車スペースが利用に適切であるか」を特定するために利用され得る。
【0024】
コンピュータ化駐車管理システムは、駐車施設管理者(本明細書では、「管理者」(例えば、駐車施設を所有及び/または管理する人、会社、または他のエンティティ)と呼ばれる)がより効率的に駐車施設を運営できるようにし得る。管理者は、駐車施設についてのリアルタイム利用情報を表示するダッシュボードを備え得る。ダッシュボードは、リース駐車スペース、一日ユーザの数、売り要因(sell factor)、回転要因(turn factor)、一日を通しての一日ユーザによる利用分布、駐車施設内に通常駐車される時間数に関する情報などの情報を閲覧する能力を管理者に提供し得る。ダッシュボード報告は、定期ダッシュボード報告の形態で管理者へ定期的に送信され得る。例えば、日にまたは週に一回電子メールを介し、管理者は、管理者に関連付けられた1つまたは複数の駐車施設の利用に関する情報を有するダッシュボード報告を受信し得る。
【0025】
更に、管理者は、ウェブインターフェースを介し一日ユーザに提示される及び/または駐車施設において電子的に表示される料率を操作することにより、駐車施設の料率を電子的に変更し得る。例えば、駐車施設近くのパレードなどの大きなイベントを見込んで、駐車料率を上げ得る。管理者はまた、駐車施設において広告を表示できるようにし得る。駐車施設のユーザに基づき、これらの広告は、特定ユーザが駐車施設に入場する及び/またはそれから退場する際に特定ユーザをターゲットとするように調整され得る。これらの広告はまた、駐車施設内に駐車するユーザの時刻、曜日、及び/または他の特徴に基づき得る。例えば、夜間または週末に施設内に駐車するユーザは、そのエリア内のレストランと映画館の広告を表示され得、一方、平日に日中駐車するユーザはビジネス指向サービスに向けられた広告を表示され得る。
【0026】
コンピュータ化駐車管理システムはまた、駐車施設管理者が駐車施設の利用率を増加し、従って可能性として利幅を増加できるようにする。例えば、駐車施設管理者は過剰売り要因(oversell factor)を採用することができる可能性がある。コンピュータ化駐車管理システムは、賃借人(駐車施設内の駐車スペースの権利をリース、賃貸、所有、またはそうでなければ保持する人)から駐車スペースを「リースバックする」能力を管理者に提供し得る。一例として、夜間スポーツイベントが駐車施設近くで発生していれば、日中そのエリアで働く職業人によりリースされる多くのスペースが通常は空のままとなり得る。コンピュータ化駐車管理システムは、これらの賃借人に一定期間の駐車スペースをリースバックするための提示(スポーツイベントの期間の金額など)を与える能力を管理者に提供し得る。従って、賃借人が提示を受諾すれば、賃借人は提示の対価を得、管理者はスポーツイベント中に別の駐車スペースを売る(恐らく、提示より高い金額で)能力を得ることになるであろう。別の例として、コンピュータ化駐車管理システムは、ネットワーク内のどの駐車施設が週のある日により高い過剰売り要因(「車庫満杯」状況)を有するかを追跡し得る。このような駐車施設は他の駐車施設と契約をし得、受け入れ施設にそれらの顧客の転送料金を請求することができる可能性がある。これは、過剰売り要因が、当該ビルまたはエリア内に計画されるエリアイベントまたはビジネス会議/トレーニングに起因し得る1日または2日間の平均出来高以上に基づくのではなく、駐車施設の過剰売り要因平均に基づくようにすることができる。駐車管理システムは、顧客が転送されれば、第2の駐車施設における顧客の来賓のための第1の駐車施設検証駐車特権を付与し得る。
【0027】
コンピュータ化駐車管理システムはまた、ビルテナントに効率的駐車機会を与え得る。テナント(例えば、駐車施設内の駐車スペースを頻繁に必要とする企業、会社または他のエンティティ)は、テナント近くの駐車施設内に駐車する来賓の駐車を検証し得る。通常、これは、駐車施設からの退場時に生成される必要のある検証のクーポン、スタンプまたは他の物的証拠を来賓に与えることを伴う。ビルテナントは、その代りに、コンピュータ化駐車管理システムに来賓の車両の車両識別子(ナンバープレート番号など)を提供し得る。駐車施設から退場しようとすると、来賓は駐車施設の駐車アクセスシステムとの更なる相互作用無しに退場を許可され得る。
【0028】
コンピュータ化駐車管理システムはまた、一群の駐車スペースをリースするグループテナントに効率的駐車管理機会を提供し得る。グループテナントは、例えばウェブインターフェースを介し、どのユーザ及び/または車両がテナントに関連付けられた駐車施設及び/または駐車スペースへのアクセスを許可されているかを管理し得る。例えば、契約が終了した従業員は、グループテナントによりウェブインターフェースを使用することにより駐車施設への入場を直ちに阻止され得る。
【0029】
コンピュータ化駐車管理システムはまた、利用可能駐車スペースの順番を待つための効率的インターフェースを潜在的テナントに提供し得る。駐車スペースがリース利用可能になると、コンピュータ化駐車管理システムは待ち行列内に存在する既に特定された潜在的賃借人に自動的に接触し得る。次に、スペースは、場合によってはテキストメッセージを介し交換された提示と応答とに基づき潜在的賃借人の1人に割り振られ得る。
【0030】
図1に、駐車管理システム100の実施形態を示す。駐車管理システム100は、駐車管理サーバ110、駐車施設アクセスシステム120、駐車施設管理コンピュータシステム130、遠隔コンピュータシステム140を含み得る。これらの構成要素のそれぞれは、図16のコンピュータシステム1600などのコンピュータシステムを含み得る。駐車管理システム100は1つまたは複数の駐車施設における駐車を管理するために使用され得る。
【0031】
駐車施設は、車両の駐車が許可された任意のタイプの駐車エリアであり得る。料金は、ある期間(1日当たり、時間当たり、または月当たりなど)に従って駐車施設の利用に対し支払われる必要があり得る。駐車施設へのアクセスは、料金を支払った車両、ファイル上に課金情報を有する車両、または料金を支払うと予想される車両だけが駐車施設への入場及び/またはそれからの退場を許可されるように制御され得る。駐車施設は駐車場(例えば、空港駐車場、オフィスビル内の駐車場、スタンドアロン駐車場)と表面区画及び/またはその組合せを含む。他の形態の駐車施設もまた可能であろう。
【0032】
駐車管理サーバ110は、1つまたは複数の駐車施設に位置する駐車施設アクセスシステム120と通信するコンピュータシステムを表し得る。駐車管理サーバ110は、これらの駐車施設のいくつかまたはすべてを所有及び/または管理する同じエンティティにより運営され得る。いくつかの実施形態では、駐車管理サーバ110は、課金、リース、駐車施設への一般的アクセスを処理する駐車施設所有者及び/または管理者と契約するエンティティなどの第三者エンティティにより運営される。
【0033】
駐車管理サーバ110は、駐車施設アクセスシステム120などの1つまたは複数の駐車施設アクセスシステムと通信し得る。駐車施設アクセスシステム120−1は一駐車施設に位置し得、一方、駐車施設アクセスシステム120−2は駐車施設アクセスシステム120−1から地理的に離れた別の駐車施設に位置する。従って、駐車施設アクセスシステム120−1と120−2は、同じ市内にあるまたはかなりの距離だけ離れた駐車施設(正反対の方角の海沿いにお互い位置する駐車施設など)に位置し得る。駐車施設アクセスシステム120−Nは、駐車管理サーバ110が様々な数の駐車施設アクセスシステムと通信し得るということを表す。3つの駐車施設アクセスシステム120が、図示された実施形態における駐車管理システム100の一部として例示されているが、他の実施形態では1、2、4またはそれ以上の駐車施設アクセスシステムが駐車管理サーバ110と通信し得るということを理解すべきである。
【0034】
駐車管理サーバ110は駐車施設アクセスシステム120のそれぞれと情報を交換し得る。車両が駐車施設に入場及び/またはそれから退場しようとすると、駐車施設アクセスシステム120−1などの関連駐車施設アクセスシステムは情報を駐車管理サーバ110へ送信し得る。駐車施設アクセスシステム120−1は、車両を特定するのに役立つ車両識別子を駐車管理サーバ110へ送信し得る。駐車管理サーバ110からの応答に基づき、駐車施設アクセスシステム120−1は、次のような動作を実行し得る。駐車施設への入場を許可する、駐車施設へのアクセスを拒絶する、駐車施設への入場の前に支払いを要求する、駐車施設からの退場の前に支払いを要求する、駐車施設において支払いがされること無く入場及び/または退場を許可する、及び/またはユーザに向けられた広告を表示する。
【0035】
車両が駐車施設アクセスシステム120−1に関連する駐車施設などの駐車施設に入場及び/またはそれから退場すると、様々な情報が駐車管理サーバ110において更新され得る。例えば、駐車管理サーバ110は、利用データベース150とユーザデータベース160など1つまたは複数のデータベースと通信し得る。利用データベース150は、駐車施設アクセスシステム120に関連する駐車施設の現在と過去の利用に関する情報を格納するために使用され得る。利用データベース150はまた、1つまたは複数の駐車施設に関するパターンと傾向に関する情報を格納し得る。車両が駐車施設アクセスシステム120−1に関連する駐車施設に入場及び/またはそれから退場すると、利用データベース150は車両による活動を反映するために更新され得る。ユーザデータベース160は、駐車管理サーバ110に口座を有するユーザに関する情報を格納するために使用され得る。ユーザが駐車施設にアクセスしようとすると、対応する駐車施設アクセスシステムが車両識別子を駐車管理サーバ110へ送信し得る。次に、駐車管理サーバ110は、車両識別子が、ユーザデータベース160内に記録を有するユーザに関連付けられた車両と一致するかどうかを判断し得る。その結果に基づき、駐車管理サーバ110は、ユーザとユーザの関連車両とを処理する仕方を示す命令により駐車施設アクセスシステムに応答し得る。
【0036】
車両識別子は車両を他の車両からを区別するのに十分な識別子かもしれない。1つの可能な車両識別子としてはナンバープレート番号が挙げられる。ナンバープレート番号は、ナンバープレートを発行した州(または他の政府機関)の名前など他のナンバープレート情報と併せて使用され得る。車両識別子としてナンバープレートを使用することは、いかなる追加のハードウェアも車両に設置される必要が無いという利点を有する。他の形態の車両識別子としてはRFIDを挙げることができる。RFIDの利用は、ユーザが車両にRFIDタグを設置することを必要とし得る。更に他の形態の車両識別子が使用され得、例えば駐車施設内に取り付けられた受信器を有する無線コンピュータプラットフォームが、車両上に存在するワイヤレスセンサから位置情報を受信し得る。このような構成は、駐車施設に入場しそれから退場する車両を判断するだけでなく、駐車施設内のどこに車両が駐車しどこを運転したかを判断するのに役立ち得る。例えば、センサの場所に基づき、車両がどの駐車スペース内にあるかが判断され得る。いくつかの実施形態では、車両の場所を判断するためにGPSが使用され得る。
【0037】
駐車管理サーバ110は駐車施設管理コンピュータシステム130と通信し得る。駐車施設管理コンピュータシステム130は1つまたは複数の駐車施設の管理者により操作され得る。1つの駐車施設管理コンピュータシステム130だけが駐車管理システム100の一部として例示されているが、1または複数の追加の駐車施設管理者コンピュータシステム(例えば、駐車管理サーバ110と通信する関連駐車施設アクセスシステムを有する各駐車施設の駐車施設管理者コンピュータシステム)が駐車管理サーバ110と通信し得るということを理解すべきである。ユーザは、駐車管理サーバ110と通信する多数の駐車施設への駐車アクセスを与えられ得る。例えば、ユーザは、多数の駐車施設を利用するための月料率を有し得る。例えば、地下鉄エリア全体にわたって多数の駐車施設を定期的に利用する販売幹部について考える。幹部は、駐車管理サーバ110と通信する多数の駐車施設内の駐車をカバーする月額料金を得ることができる可能性がある。このようなユーザは「ホーム」車庫を選択し得るが、駐車管理サーバ110に関連付けられた他の施設において好都合な料率を受け得る。
【0038】
駐車施設管理コンピュータシステム130は、駐車施設管理者コンピュータシステムに関連する駐車施設についての情報を表示するダッシュボードを駐車施設管理者に提示し得る。ダッシュボードは、駐車管理サーバ110から情報を受信する駐車施設管理コンピュータシステム130により実行されるソフトウェアアプリケーションであり得る。いくつかの実施形態では、ダッシュボードは、ウェブブラウザを介し駐車施設管理コンピュータシステム130によりアクセス可能なウェブベースアプリケーションである。ダッシュボードにより表示される情報は、リアルタイム(例えば、この1分または1時間以内)または準リアルタイム(例えば、この1日以内)であり得る。駐車施設管理コンピュータシステム130においてダッシュボードにより表示される情報は、駐車施設の利用、駐車スペースリースの状況、料金構成、一日ユーザによる利用などの情報を含み得る。駐車施設管理者は、特定日時にダッシュボード報告を受信することを選択し得る。これは、駐車施設管理者コンピュータシステムを介しアクセス可能な報告スケジューラを通し設定され得る。
【0039】
駐車施設管理コンピュータシステム130は、駐車管理サーバ110により格納されるような駐車施設の特徴を管理者が修正することを許可し得る。例えば、管理者は一日利用及び/またはリースで利用可能な駐車スペースの数を調整し得る。管理者はまた、駐車施設の料金構成を調整し得る。追加の駐車スペースが駐車施設に加えられる(例えば、物理的追加または駐車スペースラインの再塗装を介し)場合、駐車スペースの数が駐車管理サーバ110において調整され得る。このような追加スペースは、オートバイ、自転車、及び車両格納駐車エリア(例えば、RVの)を含み得る。駐車施設管理者は、駐車利用スペース可用性、リース差分、回転要因、過剰売り要因比率を測定及び/または計算するためにこの情報を使用し得る。
【0040】
駐車施設管理コンピュータシステム130はまた、管理者が、駐車施設管理コンピュータシステム130に関連付けられた駐車施設の様々なユーザ(駐車スペースの賃借人など)と接触することを許可し得る。駐車管理サーバ110は、ユーザデータベース160内に、Eメールアドレスと電話番号などユーザの様々な接触データを格納し得る。駐車施設がいくつかのリース駐車スペースを有すれば、駐車施設の管理者は一定期間のそれらの駐車スペースの少なくともいくつかの権利を時々再取得することを望むかもしれない。従って、駐車施設管理コンピュータシステム130を使用して、管理者は、駐車管理サーバ110が、駐車施設内にリース駐車スペースを有するユーザの何人かとまたはすべてと接触し、それらのリース駐車スペースの利用のための提示をそれらの賃借人に提示することを要求することができる可能性がある。例えば、提示は金額またはリース割引きを含み得る。
【0041】
管理者は、駐車スペースが通常使用されない期間の間の駐車スペースの権利を再取得しようとするかもしれない。例えば、駐車施設がオフィスビル内またはその近くに位置する場合、リース駐車スペースは通常、業務時間中だけ使用され得る。パレードまたはスポーツイベントなど特別のイベントが駐車施設のエリア内で業務時間外に発生する場合、管理者は、特別のイベントに参加する人にリース駐車スペースを転売できるように、リース駐車スペースの権利を要求することを望むかもしれない。このような構成では、管理者は、管理者が賃借人から駐車スペースを再取得するために使用したものより高い値で駐車スペースを転売しようとするかもしれない。
【0042】
駐車管理サーバ110はまた、遠隔コンピュータシステム140と通信し得る。駐車管理システム100は駐車管理サーバ110と通信する1つの遠隔コンピュータシステムを示しているが、多数の遠隔コンピュータシステムが駐車管理サーバ110と通信することができるということを理解すべきである。例えば、各ユーザは駐車管理サーバ110と通信するためにホームコンピュータシステムまたは他の電子装置を使用し得る。加えて、駐車管理サーバ110にまだ登録していない潜在的ユーザを含む一日ユーザは、遠隔コンピュータシステムを使用して、駐車管理サーバ110と通信し得る。
【0043】
遠隔コンピュータシステム140またはウェブベースアプリケーション(ウェブブラウザを介し実行され得る)によりローカルに実行されるアプリケーションは、ユーザが駐車管理サーバ110と相互作用できるようにし得る。賃借人であるユーザに関して、ユーザは彼らのリースを管理することができる可能性がある。例えば、駐車管理サーバ110と相互作用することにより、ユーザは支払いをする、ユーザのリースを更新する、及び/またはユーザのリースを終了することができる可能性がある。駐車スペースをリースバックするために駐車施設の管理者により提示がなされれば、ユーザは、彼らが駐車施設の管理者によりなされた提示を受諾するかどうかに関して遠隔コンピュータシステム140を介し応答することができる可能性がある。
【0044】
一日ユーザはまた、駐車管理サーバ110と通信するローカルにインストールされたアプリケーションまたはウェブブラウザを介し実行され得るウェブベースアプリケーションを使用することにより、遠隔コンピュータシステム140を介し駐車管理サーバ110と相互作用し得る。駐車管理サーバ110と相互作用したことがない人は、ユーザとして登録するために遠隔コンピュータシステム140を介し駐車管理サーバ110と通信し得る。これは、当該人が以下のような様々な情報を提供することを伴い得る。当該人の名前、当該人のアドレス、当該人に関連付けられた1つまたは複数の車両の識別子、及び/または課金情報(例えば、銀行口座番号、デビットカード番号、クレジットカード番号、蓄積型バリューカード(stored value card)番号、ギフトカード番号)。この情報は駐車管理サーバ110によりユーザデータベース160内に格納され得る。従って、当該人が駐車施設アクセスシステム120−1に関連する駐車施設などの駐車施設に入場するとき、駐車施設アクセスシステム120−1は当該人の車両の車両識別子を駐車管理サーバ110へ送信し得る。駐車管理サーバ110は、ユーザデータベース160を使用することにより、車両識別子がユーザに関連付けられていることを判断し得る。駐車施設アクセスシステム120−1に関連する駐車施設において当該人により発生された駐車料金は、駐車管理サーバ110により記憶された当該人のアカウントに請求され得る。
【0045】
加えて、遠隔コンピュータシステム140は、一日ユーザがその車両を駐車施設まで運転してくる前に駐車施設内の駐車スペースを予約するために一日ユーザにより使用され得る。従って、一日ユーザは、駐車施設に到着すると駐車スペースが一日ユーザの車両に利用可能になることを保証され得る。遠隔コンピュータシステム140は、一日ユーザが駐車したい一日ユーザにより示された領域内の駐車管理サーバ110に関連付けられた駐車施設のリスト及び/またはマップを表示し得る。遠隔コンピュータシステム140を使用して、一日ユーザは、車両を駐車したい駐車施設を選択し得る。次に、駐車管理サーバ110は一日ユーザの駐車スペースを予約し得る。従って、一日ユーザが選択した駐車施設に関連する駐車施設アクセスシステムは、一日ユーザの車両が駐車施設に入場するまで少なくとも1つの駐車スペースが空のままであるように駐車管理サーバ110により規制され得る。
【0046】
図2に、駐車管理システム200の別の実施形態を例示する。駐車管理システム200は、図1の駐車管理システム100を表し得る、または他の駐車管理システムを表し得る。駐車管理システム200は、駐車管理サーバ110、駐車施設アクセスシステム120、駐車施設管理コンピュータシステム130、遠隔コンピュータシステム140、利用データベース150、ユーザデータベース160、ネットワーク210、携帯機器220、グループテナントコンピュータシステム280を含み得る。
【0047】
駐車管理サーバ110は、1つまたは複数のネットワーク210を介し駐車施設アクセスシステム120、駐車施設管理コンピュータシステム130、遠隔コンピュータシステム140、携帯機器220、グループテナントコンピュータシステム280と通信し得る。ネットワーク210は、企業イントラネットなどの1つまたは複数の私設ネットワーク及び/またはインターネットなど1つまたは複数の公衆ネットワークを含み得る。更に、ネットワーク210は、携帯機器220と通信するためにセルラーネットワークなどの1つまたは複数の無線ネットワークを含み得る。利用データベース150とユーザデータベース160は、駐車管理サーバ110と直接通信するものとして駐車管理システム200内に示される。いくつかの実施形態では、利用データベース150とユーザデータベース160はまた、ネットワーク210を介し駐車管理サーバ110と通信し得るということを理解すべきである。
【0048】
図2に、駐車施設アクセスシステム120の様々な構成要素を例示する。駐車施設アクセスシステム120−1は、ナンバープレート認識(LPR:license plate recognition)システム230−1、アクセス制御システム240−1、電子標識250−1、動的広告260−1、コンピュータシステム270−1を含む。LPRシステム230−1は、駐車施設アクセスシステム120−1が位置する駐車施設に入場及び/またはそれから退場する車輌のナンバープレート番号及び/または州を検出し得る。従って、ナンバープレート番号は駐車施設アクセスシステム120−1により車両識別子として使用され得る。
【0049】
アクセス制御システム240−1は、駐車施設への不正な入場及び/またはそれからの退場を防止し得る。例えば、アクセス制御システム240−1は、駐車施設への入場及び/またはそれからの退場を阻止し、駐車施設に対するアクセスが許可される(駐車管理サーバ110などにより)と、動かされるゲートを含み得る。いくつかの実施形態では、アクセス制御システム240−1は、駐車施設に対するアクセスを制限する引き込み式スパイクストリップ(retractable spike strip)または他の物理的装置であり得る。いくつかの実施形態では、駐車施設への入場及び/またはそれからの退場を防止するためにいかなる物理的装置も使用されない。アクセス制御システム240−1はまた、駐車施設において人から支払いを徴収し得る。例えば、アクセス制御システム240−1は、商取引カード(クレジットカード、デビットカード、蓄積型バリューカードなど)を読み取る及び/または現金を受け取ることができる支払いステーションを含み得る。このような支払いステーションは駐車施設の出口に位置し得る。駐車施設における支払い(例えば、支払いステーションを使用することによる)は、駐車管理サーバ110にアカウントを作成していない人により要求され得る。アカウントを生成していない人は、非ネットワークユーザに指定された車庫の区域内の駐車スペースに導かれ得る。例えば、アカウントを生成していない人がその車両で5階まで進むことになるということを電子標識が示し得る。駐車施設内の1つまたは複数のセンサが、当該人の車両が配置されたことを判断し、関係データを駐車管理サーバへ送信し得る。LPRシステムは、当該人の車両ナンバープレートに関する情報を依然として検出し格納し得る。当該人は、駐車施設を離れる前にアカウントを設定するように導かれ得る。例えば、標識は、当該人がアカウントを生成するために携帯機器から使用するためのリンクを提供し得る。いくつかの実施形態では、駐車管理サーバ110が車両の車両識別子を認識しなければ、駐車管理サーバ110は、ユーザデータベース160内に存在するユーザアカウントへ駐車料金を請求できない可能性がある。従って、支払いは、アカウントを生成していない人の車両駐車施設への入場またはそれからの退場の前にアクセス制御システム240−1に対してなされる必要があるかもしれない。
【0050】
アクセス制御システム240−1は、車両の特徴に基づき車両が駐車施設に入場することを防止し得る。例えば、車両の大きさ、重量、製造元、モデル、及び/または年(関連ユーザアカウント内に検出または注記される)がいくつかの条件を満足しなければ、車両は駐車施設へのアクセスを拒絶され得る。例えば、いくつかの大きなモデルのトラックは駐車施設内の駐車スペースのいくつかまたはすべてに適合できないかもしれない、または駐車施設の寸法により駐車施設内のいくつかの曲がり角を通行できないかもしれない。いくつかの実施形態では、車両の特徴に基づき、ユーザは駐車のために駐車施設の特定区域へ運転するように導かれ得る。
【0051】
潜在的ユーザに対する駐車施設における駐車料率を表示するために電子標識250−1が使用され得る。例えば、駐車施設管理コンピュータシステム130を使用する管理者は、駐車施設管理コンピュータシステム130に関連付けられた駐車施設において駐車料率が一定期間上げられるという指示を駐車管理サーバ110へ与え得る。従って、電子標識250−1により駐車施設において表示される料率は新しい料率を反映するために調整され得る。特別のイベント中など駐車施設の近くに駐車する高い需要が予想されるときは駐車施設において電子標識を介し価格を動的に変更する能力が特に有用であり得る。電子標識250−1は、駐車施設管理コンピュータサーバからの情報更新を反映し得る。このような情報としては、駐車料率、緊急変更、広告、車庫状況(例えば、空いているまたは満杯)、LEED認証、方向発見法(way finding directions)が挙げられ得る。
【0052】
動的広告260−1は、駐車施設に入場及び/またはそれから退場するユーザの特徴、時刻、曜日、時節など様々な要因に基づき広告を表示する電子標識250−1と同様な電子表示装置であり得る。一例として、駐車施設アクセスシステム120−1が位置する駐車施設に賃借人が入場してくれば、近くのコピーショップなどのエリアで働く誰かに通常向けられる広告が賃借人に表示され得る。近くのレストランの広告など異なる広告が、夜間に駐車施設に到着する一日ユーザへ表示され得る。更に、ユーザが遠隔コンピュータシステム140を介すなどして駐車管理サーバ110に個人的情報をすでに提供していれば、この情報は、ユーザが駐車施設内及びその周囲に存在すると予想されるときに(例えばユーザがユーザの車両で駐車施設に入場及び/またはそれから退場するときに)広告をユーザ向けに特に仕立てるために使用され得る。効果的であり得る広告の1つの特定様式は、企業体がユーザの駐車料金の代金(の一部またはすべて)を支払ったということを示すために企業体が動的広告260−1を使用することかもしれない。従って、ユーザは企業体に請求される関連駐車料金により駐車施設から退場し得る。
【0053】
コンピュータシステム270−1は、駐車施設アクセスシステム120−1の様々な他の構成要素と通信し得る。例えば、コンピュータシステム270−1はLPRシステム230−1からナンバープレート番号を受信し得る。コンピュータシステム270−1は駐車管理サーバ110と通信し得る。駐車管理サーバ110との通信に基づき、コンピュータシステム270−1は、駐車施設への車両の入場及び/またはそれからの退場を可能にするようにアクセス制御システム240−1に指示し得る。コンピュータシステム270−1はまた、車両が入場または退場することを許可する前に支払いが徴収されるということをアクセス制御システム240−1に指示し得る。ユーザは、ユーザのアカウント駐車施設アクセス状況(例えば、受諾または拒絶された)を閲覧するために駐車管理ネットワークにアクセスし得る。
【0054】
駐車施設アクセスシステム120−2は、駐車施設アクセスシステム120−1と同様な少なくともいくつかの構成要素を含み得る。しかし、LPRシステム230−1を有するのではなく、駐車施設アクセスシステム120−2はRFIDシステム230−2を有する。RFIDシステム230−2は、ナンバープレート番号を利用するのではなく、車両識別子としてRFIDタグを使用し得る。従って、車両内に存在するRFIDタグに関連付けられた識別子が、駐車管理サーバ110によりユーザデータベース160などデータベース内に格納され得る。駐車施設アクセスシステム120−2の駐車施設における車両を特定するためのRFIDタグが存在しなければ、支払いは駐車施設アクセスシステム120−2の駐車施設への入場及び/またはそれからの退場が許可される前にアクセス制御システム240−2に対してなされる必要があり得る。駐車施設アクセスシステム120−1がLPRシステム230−1だけを有し、駐車施設アクセスシステム120−2が駐車場管理システム200内のRFIDシステム230−2だけを有するとして例示されているが、いくつかの実施形態では、LPRシステムとRFIDシステムの両方が同じ駐車施設アクセスシステム内に存在し得る。
【0055】
携帯機器220などの携帯機器は、賃借人または一日ユーザなどのユーザにより操作され得、駐車管理サーバ110と通信し得る。携帯機器220は携帯電話であり得る。例えば、駐車管理サーバ110は、ユーザデータベース160内にユーザに関する電話番号を格納し得る。駐車管理サーバ110が賃借人または一日ユーザと通信する必要があるとき、メッセージが、賃借人または一日ユーザに関連付けられた携帯機器へ送信され得る。例えば、管理者が駐車施設管理コンピュータシステム130を介し、1つまたは複数のリース駐車スペースを一時的に再取得する提示をすれば、駐車管理サーバ110は賃借人の携帯機器へ1つまたは複数のメッセージ(テキストメッセージなど)を送信し得る。メッセージは、管理者によりなされた提示の詳細を含み得る。その携帯機器から、賃借人は提示を受諾または拒絶のいずれかの応答をすることができる可能性がある。提示が拒絶されれば、駐車管理サーバ110は、管理者により望まれる駐車スペースの数を再取得しようとする際に、追加の賃借人と接触し得る。
【0056】
一日ユーザが、遠隔コンピュータシステム140または携帯機器220のいずれかを介し、駐車施設における駐車スペースが予約されることを要求すれば、その駐車施設に関する情報が、一日ユーザに関連付けられた携帯機器へ送信され得る。例えば、駐車施設への方向及び/または気象通報が携帯機器へ送信され得る。施設と車庫のデジタルマッピングは、顧客を指定駐車スペースへ連れて行く駐車施設への/からの方向(開始点と終点)と共に車庫内の回り角毎の指示を閲覧するための手段を顧客に与え得る。駐車施設の内部のマップもまた携帯機器へ送信され得る。ユーザが駐車施設と共に特定の駐車スペースまたは区域を選択することを許可されていれば、マップは駐車スペースまたは区域の場所と、駐車施設の入口から駐車スペースまたは区域へ到着する方法とを表示し得る。加えて、駐車施設のエリア内の様々なレストランまたは商店の提示の様式などの広告が、一日ユーザの携帯機器へ送信され得る。
【0057】
携帯機器220はまた、ユーザのアカウントへの請求に関するメッセージを受信するために利用され得る。ユーザは数か月後ユーザの明細書を見、口座明細書上に規定された場所に駐車したかどうかを忘れているかもしれない。従って、口座から支払われる一部またはすべての駐車施設料金の「領収書」が利用され得る。例えば、駐車施設から去った後、ユーザは、「XYZ場所での駐車を感謝します。駐車料金は10.00ドルであり、あなたの口座に請求されます。」と記載するテキストまたは電子メール確認を受信し得る。ユーザが遠隔コンピュータシステムからそのアカウントにログインするとき、支払われる料金の注意喚起がまた表示され得る。これは、駐車場料金に関する紛争を減らすのを助け得る。
【0058】
携帯機器220だけが図2に例示されているが、駐車管理サーバ110は他の多くの携帯機器と通信し得るということを理解すべきである。例えば、ユーザデータベース160内に存在するユーザの何人かまたはすべてに関し、駐車管理サーバ110は各ユーザに関連する携帯機器と定期的に通信し得る。
【0059】
携帯機器220と遠隔コンピュータシステム140はまた、他の通信を受信するために使用され得る。例えば、駐車警報(例えば、駐車施設閉鎖、工事通知、セキュリティ変更、注意喚起、リース期間の変更)がユーザへ送信され得る。
【0060】
加えて、ユーザは、駐車施設内の速度などの違反について通知され得る。罰金はユーザのユーザアカウントに対し課され得る。いくつかの実施形態では、駐車管理サーバは、駐車施設規則違反の罰金を自動的に課すことができる。同様に、ユーザは、駐車施設内の事件(例えば、車両事故)を駐車施設の管理者へ報告するために携帯機器220及び/または遠隔コンピュータシステム140を使用し得る。携帯機器220はまた、ユーザの車両が駐車される駐車施設の係員から情報を受信するために使用され得る。例えば、車両がライトを点灯したままであるということに係員が気付けば、係員は、車両識別子(例えば、ナンバープレート番号)を利用して車両を特定し、車両がライトを点灯しているということを示すことができる可能性がある。駐車管理サーバは、ユーザアカウント及び/または車両識別子に関連付けられた携帯機器を判断し、ユーザの車両についてユーザに通知するためにテキストメッセージ、電子メール、音声メッセージ、または他の指示をユーザに送信し得る。このような構成は、ユーザの個人情報(例えば、携帯機器の電話番号)が係員に明らかにされることを必要としないかもしれない。むしろ、駐車管理サーバが、係員により特定された車両に関連付けられたユーザと接触するために使用すべき適切な携帯機器の電話番号を判断する。
【0061】
駐車管理サーバ110はまた、グループテナントコンピュータシステム280などの1つまたは複数のグループテナントコンピュータシステムと通信し得る。グループテナントコンピュータシステム280は、駐車施設内の一群の駐車スペースに対する権利(リースなど)を有するローカルビル占有者(または他のエンティティ)により利用され得る。駐車スペースの個々のユーザではなく、グループテナントが、駐車スペースを利用するための駐車施設管理者への支払いに責任があり得る。例えば、グループテナントは、駐車施設の近くに事務所を有する企業であってその従業員のための多くの駐車スペースを取得した企業であり得る。グループテナントコンピュータシステム280は、グループテナントがグループテナントコンピュータシステム280上にローカルにインストールされたソフトウェアアプリケーションまたはウェブベースアプリケーション(ウェブブラウザを介し実行され得る)を介し駐車管理サーバ110と相互作用することを許可し得る。
【0062】
グループテナントコンピュータシステム280を利用して、グループテナントはそのリース駐車スペースを要望通りに割り振ることができる可能性がある。例えば、グループテナントは、例えば各従業員にアカウント情報を提供させ、車両識別子及び/または従業員のユーザ名を提供させることにより、その駐車スペースを特定の従業員に割り振ることができる可能性がある。また、グループテナントは、その駐車スペースに関するリースの代金を支払い、追加の駐車スペースを取得し、及び/または駐車スペースのリースを終了させることができる可能性がある。加えて、グループテナントコンピュータシステム280を介し、グループテナントは、グループテナントが一群の駐車スペースを有する駐車施設内にまたは駐車管理サーバ110と通信する任意の他の駐車施設内に駐車された来賓の駐車を検証することができる可能性がある。例えば、グループテナントが来賓の駐車を検証したければ、グループテナントは、グループテナントコンピュータシステム280を介し、来賓の車両のナンバープレート番号など来賓の車両の車両識別子を提供し得る。来賓と来賓の車両が駐車施設に入場及び/またはそれから退場すると、来賓からの支払いは必要なく、駐車施設アクセスシステムのアクセス制御システムはグループテナントが来賓の駐車を検証したので来賓の車両を通行止めしなくてよい。
【0063】
グループテナントコンピュータシステム280だけが図2に例示されているが、駐車管理サーバ110は他の多くのグループテナントコンピュータシステムと通信し得るということを理解すべきである。例えば、駐車施設内にリースされた一群の駐車スペースを有するまたは来賓の駐車を検証する能力を望むグループテナント毎に、駐車管理サーバ110は、関連テナントコンピュータシステムと少なくとも定期的に通信し得る。更に、駐車を検証するためには、会社、企業、人、または他のエンティティは一群の駐車スペースをリースする必要が無いかもしれない。むしろ、エンティティは、エンティティが他の車両の駐車を検証しこのような関連駐車料金の代金を支払えるようにする駐車管理サーバ110にアカウントを有し得る。
【0064】
図3に、駐車施設管理者ダッシュボード300の実施形態を例示する。このような駐車施設管理者ダッシュボードは、図1図2の駐車施設管理コンピュータシステム130などの駐車施設管理コンピュータシステムを介し、駐車施設の所有者及び/または管理者に提示され得る。駐車施設管理者ダッシュボード300はリアルタイムまたは準リアルタイムのいずれかで提示され得る。
【0065】
駐車施設管理者ダッシュボード300は、様々な駐車施設及び関連ビル統計を管理者及び/または駐車施設の所有者へ提示し得る。駐車施設がスタンドアロン駐車施設であれば、関連ビル統計は提供されなくてもよい。図示された駐車施設管理者ダッシュボード300の実施形態では、駐車施設は、オフィスビルの一部(またはオフィスビルに関連する部分)である(例えば、オフィスビルより下の階にある)。駐車施設管理者ダッシュボード300の領域310には、ビルの合計平方フィートと賃貸可能平方フィート(RSF:rentable square feet)当たりの駐車施設内の駐車スペースの数との表示が提供される。
【0066】
駐車施設管理者ダッシュボード300の領域320には、駐車施設の利用(例えば、駐車施設内に駐車されている車両の数)を詳述する月次報告が提示され得る。この月次報告は、駐車施設内の利用可能な様々なタイプの駐車スペースに従って利用を分類し得る。例えば、駐車スペースは、屋上スペース(例えば、車両が覆われない、駐車施設の屋根上)、地上スペース(例えば、地上駐車区画内の)、予約スペース(例えば、特定の人物またはエンティティに割り当てられた番号付きスペース)、非予約スペース(例えば、特定の人物またはエンティティに割り当てられていない駐車スペース)を含む様々な区域に従って分解され得る。この月次報告は、車庫内の利用可能駐車スペースの数と毎月駐車人(例えば、賃借人)にリース、賃貸、またはそうでなければ割り当てられた駐車スペースの数との差異を提供し得る。過剰売り要因、空いているリース利用可能駐車スペースの数、賃借人により利用される駐車スペースの割合に関する情報も表示され得る。
【0067】
駐車施設管理者ダッシュボード300の領域330には、リース終了日に関する様々な情報が提供され得る。リースが終了したときの四半期毎及び年毎内訳が提供され得る。また、年毎または複数年期間毎に分解されたリース終了日の予測が提供され得る。
【0068】
駐車施設管理者ダッシュボード300の領域340には、駐車施設内の様々な駐車スペースカテゴリのリアルタイム及び/または準リアルタイム情報が提供され得る。例えば、領域340を参照すると、障害者、予約、非予約、相乗り、大型車両指定、訪問者駐車エリア、オートバイの駐車スペースカテゴリに分解されている。各カテゴリ内の利用可能スペースの総数が表示され得、「実際」は占有されたまたはそうでなければ利用不能な駐車スペースの数を表し得る。車庫内に存在するスペースの総数と各カテゴリ内の実際のスペースとの差異も表示される。また、スペースのカテゴリ毎の状況が表示される。このスペースは、各カテゴリ内のスペースのおよそいくつが満たされるかを示し得る。また、領域340には、アメリカ障害者法(ADA:Americans with Disabilities Act)要件を示す表示。駐車施設内の駐車スペースの総数に基づき、必要な障害者駐車区画の数が特定され得る。
【0069】
駐車施設管理者ダッシュボード300の領域350には、賃借人と一日ユーザによる駐車施設利用に関する情報が提示され得る。例えば、商取引の数は、価値、時間増分、時間増分当たり商取引の数、1日当たりの平均発行商取引の数、なされた商取引の総数、収益を生じた商取引の数、収益を生じなかった商取引の数、開始された商取引の数、徴収された商取引の数、及び署名された商取引と収集された商取引の数との差異に従って分解され得る。加えて、一日ユーザ、賃借人、検証されたユーザ(例えば、テナントにより検証されたユーザ、または駐車を購うことができるクーポンを有するユーザ)から稼いだ金額に関する情報もまた領域350に提示され得る。
【0070】
駐車施設管理者ダッシュボード300の領域360には、ビル占有に関する情報が表示され得る。駐車施設管理者ダッシュボード300の実施形態では、空の平方フィート/室の量及びその関連駐車比が表示される。従って、図示された実施形態では、空の約700平方フィート毎に、駐車スペースがそれぞれの室に関連付けられる。
【0071】
駐車施設管理者ダッシュボード300の領域370には、リースと駐車比に関する情報が表示され得る。駐車施設管理者ダッシュボード300のこの領域は、ビルの合計平方フィート、ビルの空の平方フィート、ビルの占有平方フィート、ビルの占有率に関する情報を含み得る。賃貸可能700平方フィート当たり一駐車スペースを想定すると、空のリース駐車スペース内のビルの占有1平方フィート当たりの駐車スペースがまた表示される。ビルリース駐車スペースの総数が表示され得る。更に、非テナントの個々の駐車人(例えば、ビルテナントに関連しないスペースをリースする人)の総数、テナントの個々の駐車人(例えば、ビル内のリース、賃貸、または所有されたスペースに関連するスペースをリースする人)の総数、個々の駐車人の契約の総数(例えば、テナント及び非テナントの個々の駐車人の総数)が表示され得る。
【0072】
駐車施設管理者ダッシュボード300の領域380には、リースに関する情報が表示され得る。この領域では、一群の駐車スペースをリースする各テナントが列記され得る。各テナントに関連付けられるのは以下のカテゴリ、即ち室番号、室の平方フィート数、非予約駐車スペースの数、予約駐車スペースの数、屋上駐車スペースの数、及びテナントに割り振られた駐車スペースの総数の情報であり得る。加えて、各テナントに関連付けられるのはまた、以下の情報、即ち繰り返された駐車スペースの実際の数、非予約駐車スペースの実際の数、リース料金構成、リース対駐車スペース比、リース更新継続情報、予約駐車スペースの実際の数、屋上駐車スペースの実際の数、実際の駐車スペースの総数であり得る。更に、前月比の非予約駐車スペースの数、予約駐車スペースの数、屋上駐車スペースの数、リース割り振りに関する駐車スペースの総数が、テナント毎に表示され得る。また表示されるのは、駐車スペースのカテゴリ毎のリース割り振り下の駐車スペースの数であり得る。リース毎の終了日もまたテナント毎に列記され得る。最後に、様々なコメントと注記がテナントの一部またはすべてに対して列記され得る。
【0073】
駐車施設管理者ダッシュボード300は、駐車施設の管理者にとって役立ち得る様々な情報を表示する。駐車施設管理者ダッシュボード300は、所有者がこのような情報を修正できるようにし得る。駐車施設管理者ダッシュボード300に表示された情報は限定するように意図されていないということを理解すべきである。同様な情報が異なるフォーマットで表示され得る。いくつかの実施形態では、より少ない情報または追加情報もまた駐車施設管理者ダッシュボード300を介し表示され得る。いくつかの実施形態では、管理者が駐車施設管理者ダッシュボード300の提示を修正することを許可され得る。
【0074】
図4に、駐車システムグラフィックユーザインターフェース400の実施形態を例示する。駐車システムグラフィックユーザインターフェース400は、駐車管理サーバ110と相互作用したい人に提示され得る。駐車システムグラフィックユーザインターフェース400は、図1図2の遠隔コンピュータシステム140などの遠隔コンピュータシステム及び/または図2の携帯機器220などの携帯機器を介しユーザに提示され得る。グラフィックユーザインターフェース400は、領域410内の駐車管理サーバ110と相互作用したい人の名前とアドレスを収集し得る。加えて、ナンバープレート認識技術を利用する駐車施設に駐車するためには、ユーザの車両のナンバープレート番号と州が領域420内に収集され得る。ユーザがそのアカウントに関連する複数の車両を有したい場合、ユーザには追加のナンバープレート番号を提示する機会が提示され得る。ユーザにより提供される必要があり得る追加の車両情報としてはユーザの車両または車両群の製造元、モデル、年、色を挙げることができる。
【0075】
課金情報もまた、領域430内の駐車システムグラフィックユーザインターフェース400を介しユーザから収集され得る。ユーザは、銀行口座情報、デビットカード情報、クレジットカード情報、小切手口座情報、蓄積型バリューアカウント情報、及び/またはギフトカード情報を提供する能力を有し得る。図4の実施形態では、ユーザはクレジットカード情報を提供することを選択した。従って、ユーザが駐車管理サーバ110に関連付けられた駐車施設を利用し始めると、駐車料金は、ユーザにより提供されたクレジットカード番号に関連付けられたクレジットカード口座に請求され得る。追加の課金情報は、雇用者コンタクト情報、Eメールアドレス、携帯電話番号、及び/または別の電話番号を含み得る。領域440を介し、ユーザはまた、ユーザが後でユーザのアカウントにログインすることができるようにユーザ名とパスワードを生成し得る。
【0076】
ユーザに関する他の情報もまた領域450を介し収集され得る。例えば、車両を特定するためにRFIDタグを利用する駐車施設が利用されることになれば、ユーザはユーザの車両内に存在するRFIDタグに関連付けられた識別子を提供し得る。ユーザはまた、駐車施設及び/またはユーザが駐車しようとする地理的エリアに関する情報などの様々な通知をユーザが受信したいかどうかを規定することができる可能性がある。ユーザはまた、ユーザが洗車、車両詳細、サービス修理、路傍緊急サービスなどの様々なアメニティに適合されるかどうかを規定することができる可能性がある。ユーザはまた、好ましい地理的エリアを提供するように(州、市、及び/または駐車施設を規定することを含み得る)促され得る。ユーザはまた、非予約、予約、屋上、地上、障害者などの駐車のタイプの好みを規定し得る。ユーザはまた、1つまたは複数の駐車施設との関連性を有するビルテナントにユーザが関係すれば(例えば、その従業員)、追加情報を提供するように促され得る。そうならば、ユーザには駐車施設の1つまたは複数の優先駐車料率が与えられ得る。ユーザは、ユーザの運転免許証番号、ユーザの運転免許証有効期限、運転免許証を発行した州を提供する必要があるかもしれない。
【0077】
駐車施設を選択する際にユーザを支援するために利用され得る他の情報もまた領域450を介し収集され得る。ユーザの車両により必要とされるクリアランスの量に関する次の情報即ち、ユーザが駐車したくなりそうなのは週のいつか(例えば、平日だけ、週末だけ)、ユーザが駐車したくなりそうなのは一日の何時か(例えば、昼間、夜間)、駐車係サービスが望まれるか、セルフ駐車が望まれるか、及び/またはなんらかの障害者サービス(例えば、バンがアクセス可能な駐車スペース、エレベータ)が必要かどうかが収集され得る。
【0078】
グラフィックユーザインターフェースは、ユーザ(またはまだ登録していない人)がギフトカードを購入する及び/または他のユーザからオンラインギフトカードを受け取ることを許可し得る。その金額は差出人と受取人のアカウント間で転送され得る。非口座名義人に関しては、ギフトカードは任意の小売店において購入され、駐車管理サーバに関連付けられた駐車施設の任意のものに駐車したい人に与えられ得る。商店ギフトカードは、アカウントを設定するために駐車ネットワークシステムにアクセスすることにより、及び/または現在のユーザがグラフィックユーザインターフェース400を介しギフトカード識別番号を入力することにより、のいずれかにより購入と引き換える方法に関する指示を有し得る。ギフトカードの金額はユーザの請求アカウント概要に反映され得る。
【0079】
図4の駐車システムグラフィックユーザインターフェース400の図示の実施形態は単に一例である。情報がユーザから収集されるフォーマットは変わり得る。同様な情報を収集するために複数のグラフィックユーザインターフェースが利用され得る。いくつかの実施形態では、追加のまたはより少ない情報がユーザ及びユーザとして登録した人から収集される。
【0080】
図5に、駐車システムグラフィックユーザインターフェース500の別の実施形態を例示する。駐車スペースを遠隔的に予約するために、駐車システムグラフィックユーザインターフェース500が一日ユーザにより利用され得る。例えば、駐車システムグラフィックユーザインターフェース500は、一日ユーザが駐車施設に到着するとその車両の駐車スペースが予約されるということが一日ユーザに保証されるように、一日ユーザを介し遠隔コンピュータシステムまたは携帯機器からアクセスされ得る。駐車システムグラフィックユーザインターフェース500は、ユーザが領域520内の駐車施設を選択できるようにし得る。各駐車施設に関連付けられるのは、料率(時間毎、1日当たり、または他の期間当たり)であり得る。加えて、ユーザは、予約駐車スペース、屋内駐車スペース、屋上駐車スペース、地上駐車スペースなどのユーザが望む駐車施設内の区域(領域530内の)を規定することができる可能性がある。ユーザにより予約される駐車スペースのタイプは、駐車施設に駐車することに関連する料率の変化をもたらす。いくつかの実施形態では、一部またはすべての駐車施設はユーザが特定の駐車スペースを選択することを許可し得る。例えば、マップボタン520を選択することで、関連駐車施設のマップ527を表示し得る。次に、一日ユーザは、予約したい駐車場を選択し得る。利用不可能な駐車スペース(例えば、既に占有されているまたは既に予約されている駐車スペース)は、マップ上にそのように示され得る。
【0081】
ユーザはまた、駐車しようとする日と時間範囲(領域510内の)を入力するように要求され得る。選択された駐車施設に入力される日時範囲などの情報を場合によっては含むユーザの特徴に基づき、1つまたは複数の広告(領域540内の)がユーザに表示され得る。これらの広告はユーザの特徴に基づきユーザに向けられ有る。当業者が理解するように、駐車システムグラフィックユーザインターフェース500の様々な領域は再構成され得る。更に、駐車施設内の駐車スペースを予約するために、より多いまたは少ない情報がユーザから要求され得る。
【0082】
図5の駐車システムグラフィックユーザインターフェース500の図示の実施形態は単に一例である。情報がユーザから収集され、ユーザに提示されるフォーマットは変わり得る。同様な情報を収集及び/または提示するために複数のグラフィックユーザインターフェースが利用され得る。いくつかの実施形態では、追加のまたはより少ない情報が駐車を予約するユーザから提示及び/または収集される。
【0083】
図6に、駐車システムグラフィックユーザインターフェース600の実施形態を例示する。駐車システムグラフィックユーザインターフェース600は、駐車管理サーバを介し駐車施設からリースされた1つまたは複数の駐車スペースのグループをテナントなどのエンティティが管理することを許可し得る。例えば、駐車システムグラフィックユーザインターフェース600はグループテナントコンピュータシステム280などのテナントコンピュータシステムによりユーザに提示され、図1図2の駐車管理サーバ110などの駐車管理サーバと通信し得る。
【0084】
領域610では、グループテナント(または駐車施設内の車両を有する人の駐車の代金を支払うことを望む他のエンティティ)が駐車を検証することができる可能性がある。これは、駐車管理サーバと通信する駐車施設内に駐車する来賓に対し使用され得る。車両の車両識別子、または来賓が駐車管理サーバにより設定したユーザ名を入力することなどにより車両の駐車を検証することにより、テナントは、駐車施設内の車両により発生されるいかなる駐車料金も請求され得る。領域630では、グループテナント(または他のエンティティ)が車両の駐車スペースを予約することを望めば、テナントは、ナンバープレート番号などの車両識別子またはユーザ名を入力して駐車スペースを予約することを許可され得る。従って、駐車管理サーバは、スペースがテナントにより提供された車両識別子(とユーザ名)に関連付けられた車両に予約されるように、駐車施設へのアクセスを規制し得る。
【0085】
加えて、領域640では、駐車施設内の駐車スペースに関する情報がグループテナントに提供され得る。例えば、グループテナントに予約されたスペースの数が表示され得る。現在占有されていないこれらの駐車スペースの数が表示され得る。更に、駐車施設内の利用可能な駐車スペースの総数が表示され得る。いくつかの実施形態では、利用可能な駐車スペース及び/またはグループテナントに割り振られた駐車スペースを示し得る駐車施設のマップが表示され得る。
【0086】
更に、グループテナントに関連付けられた様々な人(例えば、従業員、ベンダー)がグループテナントの駐車スペースにアクセスすれば、これらの人によるアクセスはグループ者インターフェース(group party interface)を介し規制され得る。例えば、ユーザ名及び/または車両識別子のいずれかを追加または消去することにより、グループテナントは、そのグループ駐車スペースへのアクセスを制御することができる可能性がある。グループテナントに向けられる1つまたは複数の広告620が駐車システムグラフィックユーザインターフェース600により表示され得る。
【0087】
図6の駐車システムグラフィックユーザインターフェース600の図示の実施形態は単に一例である。情報がユーザから収集され、ユーザに提示されるフォーマットは変わり得る。同様な情報を収集及び/または提示するために複数のグラフィックユーザインターフェースが利用され得る。いくつかの実施形態では、追加のまたはより少ない情報がグループテナントに提示される及び/またはグループテナントから収集される。
【0088】
図7に、駐車システムグラフィックユーザインターフェース700の実施形態を例示する。駐車システムグラフィックユーザインターフェース700は、管理者が駐車施設内の駐車スペースに対する権利を再取得できるようにし得る。駐車施設管理コンピュータシステム130を利用する管理者は、駐車システムグラフィックユーザインターフェース700を使用することにより駐車管理サーバ110と通信し得る。領域710では、管理者は、駐車スペースが再取得されることが望まれる日または複数の日を規定し得る。管理者はまた、管理者が駐車スペースを再取得することを望む時間範囲を規定し得る。領域720では、管理者は、管理者が再取得することを望む駐車スペースの数を規定し得る。領域730では、管理者は、賃借人の駐車スペースの一時的利用を賃借人に提示するための金額(または、他の考慮点)を規定し得る。管理者はまた、提示を受ける特定の賃借人を選択する任意選択肢を有し得る。領域740では、駐車施設の管理者に向けられた1つまたは複数の広告が表示され得る。
【0089】
管理者が駐車管理サーバに提示を提出すると、駐車管理サーバは管理者により望まれるスペースの数が得られるまで賃借人と接触し得る。例えば、27個のスペースが管理者により望まれれば、提示は27人の賃借人に当初提出され得る。提示を最初に受ける賃借人は駐車管理サーバにより選択され得る。例えば、賃借人は、賃借人がこのような提示を受けるか否かを選択する任意選択肢を有し得る。15人の賃借人が提示に関心が無いと返答する、または賃借人からの応答無しに一定期間が経過すれば、15人の追加の賃借人が提示を提示され得る。いくつかの実施形態では、提示はすべての賃借人に提示される。しかし、提示は、最初に応答する賃借人(この例では、27人の賃借人)だけにより受諾され得る。
【0090】
図7の駐車システムグラフィックユーザインターフェース700の図示の実施形態は単に一例である。情報が管理者から収集され管理者に提示されるフォーマットは変わり得る。同様な情報を収集及び/または提示するために複数のグラフィックユーザインターフェースが利用され得る。いくつかの実施形態では、追加のまたはより少ない情報が、駐車スペースを再取得する管理者に提示及び/またはそれから収集される。上記例は個人から駐車スペースを再取得することについて詳述したが、管理者はまたグループテナントから権利を再取得することができる可能性がある。
【0091】
図8に、駐車施設アクセスシステム800の実施形態を例示する。駐車施設アクセスシステム800は図2の駐車施設アクセスシステム120−1を表し得る。駐車施設アクセスシステム800は、アクセス制御システム810、電子標識/動的広告820、LPRカメラ830を含み得る。アクセス制御システム810はゲート810−1、ゲート810−2、支払いステーション810−3を含み得る。車両が入場ゲート810−1に乗り付けると、LPRシステムのカメラ830−1が車両のナンバープレート番号を検出し得る。駐車管理サーバにより解析される車両のナンバープレート番号に基づき、駐車施設へのアクセスが付与され得るかまたは付与され得ない。駐車施設アクセスシステム800では、駐車施設の料率を表示する電子標識と動的広告ディスプレイが組み合わせられる。電子標識/動的広告820は、広告、料金情報、及び/またはユーザがその車両を駐車しようとする駐車エリアへの方向を表示し得る。駐車施設からの退場時に、出口ゲート810−2は、支払いステーション810−3を使用して支払いがなされるまで、または退場しようとする車両のナンバープレート番号をカメラ830−2が検出し、支払いステーション810−3により支払いが受け取られることなく車両の退場を許可する承認を駐車管理サーバから受信するまで、車両による退場を妨げ得る。
【0092】
既に説明された様々なシステム及びグラフィックユーザインターフェースは様々な方法を行うために使用され得る。図9に、駐車管理システムのユーザアカウントを生成する方法900の実施形態を例示する。方法900は図1の駐車管理システム100または図2の駐車管理システム200などの駐車管理システムを使用して行われ得る。他の形態の駐車管理システムもまた方法900を行うために使用され得る。
【0093】
段階910において、図1図2の駐車管理サーバ110などの駐車管理サーバは1つまたは複数の駐車施設についての情報を受信し得る。1つまたは複数の駐車施設に関する情報は、駐車管理サーバにより図1図2の駐車施設管理コンピュータシステム130などの駐車施設管理コンピュータシステムから受信され得る。各駐車施設に関する受信された情報は、駐車管理サーバが駐車施設へのアクセスを制御するのに十分な情報を含み得る。例えば、駐車施設内の駐車スペースの数に関する情報が受信され得る。駐車管理サーバにより受信され得る追加情報は、駐車施設の場所(例えば、住所)、駐車施設内の利用可能な様々なタイプの駐車スペースの数(例えば、屋上スペースの数、予約スペースの数、非予約スペースの数)、駐車施設内の駐車スペースに関するリース情報、駐車施設の地図などを含み得る。
【0094】
段階920において、ユーザ情報は駐車管理サーバにより受信され得る。受信されたユーザ情報は新しいユーザのアカウントを設定するのに十分であろう。受信され得る情報の例としては、コンタクト情報(ユーザの名前、住所、市、州、ジップコード、Eメールアドレス、携帯電話番号、別の電話番号、社名、ユーザが駐車施設に関連するビル内のテナントに関連付けられているかどうか、ユーザがビルアクセス装置を有するかどうかの指示、ビルアクセス装置に関連付けられた識別子、運転免許証番号、運転免許証有効期限、運転免許証を発行した州を含む)、車両情報(ユーザが登録することを望む車両の数、登録される車両毎のナンバープレート番号、製造元、モデル、年、色を含む)、課金情報(会社コンタクト情報、請求先、市、州、ジップコード、Eメールアドレス、携帯電話番号、別の電話番号を含む)、望まれる駐車アクセスのタイプ(駐車施設の区域、及び駐車スペースの数を含む)、アカウントのタイプ(個人またはグループなど)が挙げられる。いくつかの実施形態では、この情報の一部だけが必要である及び/または受信される。追加情報がまた受信され得る。例えば、駐車スペースをリースするユーザは、一日ユーザとなるために登録される一日ユーザより多くの情報を提供することを必要とし得る。
【0095】
段階930において、ユーザアカウントは段階920において受信された情報に基づき生成され得る。このユーザアカウントは、駐車管理サーバに関連付けられた駐車施設として発生された料金を適切なユーザアカウントへ関連付ける役目を果し得る。従って、車両が駐車管理サーバに関連付けられた駐車施設に入場する及び/またはそれから退場すれば、駐車管理サーバは車両に関連付けられたユーザアカウントを特定するためにナンバープレート番号などの車両の識別子を使用するように構成され得る。関連ユーザアカウントが捜し出されれば、駐車施設における支払いは必要ではないかもしれない。むしろ、ユーザのアカウントには車両により発生された駐車料金が請求され得る。駐車管理サーバは複数の駐車施設における駐車アクセス制御システムと通信し得るので、ユーザアカウントには様々なエンティティにより所有される駐車施設における駐車が請求され得る。従って、駐車管理サーバにアカウントを有することで、ユーザが、全国的な(または世界中の)様々なエンティティにより所有される多くの駐車施設に車両を駐車できるようにし得る。更に、ナンバープレート番号が車両識別子として使用されれば、RFIDタグまたはステッカー(バーコードまたは他の機械可読コードを表示し得る)などの追加のハードウェアが、駐車施設を使用する車両に設置される必要が無いかもしれない。
【0096】
段階940において、駐車管理サーバに関連付けられた駐車施設に車両が入場する及び/またはそれから退場すると、車両の運転者からの入力無しにアクセスが許可され得る。例えば、車両のナンバープレート番号は入退場時にナンバープレート認識システムにより取得され、駐車管理サーバへ送信され得る。駐車料金は、車両が駐車施設から退場すると、車両識別子に関連付けられたユーザアカウントに請求され得る。駐車施設から退場すると、ユーザアカウントに請求される駐車料金の金額が発生した車両の運転者に表示するために電子標識が使用され得る。
【0097】
図10に、駐車施設において支払いを要すること無く駐車施設の利用を許可する方法の実施形態を示す。方法1000は図1の駐車管理システム100または図2の駐車管理システム200などの駐車管理システムを使用して行われ得る。他の形態の駐車管理システムもまた方法1000を行うために使用され得る。
【0098】
段階1010において、車両識別子は駐車管理サーバにより駐車施設アクセスシステムから受信され得る。これは、車両が駐車施設に入場及び/またはそれから退場しようとすると発生し得る。駐車施設アクセスシステムがナンバープレート認識を利用する場合、車両識別子はナンバープレート番号であり得る。図2の駐車管理システム200を参照すると、車両が駐車施設アクセスシステム120−1の駐車施設にあれば、LPRシステム230−1が車両のナンバープレート番号を捕捉し得る。ナンバープレート番号はコンピュータシステム270−1へ転送される。コンピュータシステム270−1はナンバープレート番号を駐車管理サーバ110へ転送し得る。他の実施形態では、車両識別子はRFIDタグに関連付けられ得る。
【0099】
段階1020において、駐車管理サーバは、段階1010において受信された車両識別子がユーザアカウントに関連付けられているかどうかを判断し得る。これは、受信された車両識別子がユーザアカウントに関連付けられた記録された車両識別子に一致するかどうかを判断するために駐車管理サーバがユーザデータベースを検索することを含み得る。そうでなければ、段階1025において、車両識別子に関連付けられた車両の駐車が例えばグループテナントにより検証されたかどうかが判断され得る。そうでなければ、支払いは、段階1030において、駐車施設においてなされる必要があり得る。駐車施設における支払いは、図8の支払いステーション810−3などの支払いステーションにおいて人が現金またはクレジット商取引のいずれかを行うことを必要とし得る。車両識別子に関連付けられたユーザアカウントが無くても、LPRシステムは車両が駐車施設内で費やした時間量を追跡するために使用され得る。従って、駐車施設に入場する際にいかなるチケットまたはカードも車両の運転者へ発行される必要が無いかもしれない。同様に、駐車施設の退場の際に支払いステーションに対していかなるチケットも車両の運転者により生成される必要が無いかもしれない。むしろ、支払いステーションは、駐車施設内の車両により費やされた時間量を示し、関連駐車料金の支払いを要求し得る。
【0100】
車両識別子が段階1020においてユーザアカウントに関連付けられていると判断される、または車両識別子に関連付けられた車両の駐車が段階1025において有効であると判断されれば、方法1000は段階1040に進み得る。段階1040において、駐車管理サーバは、駐車施設において支払いを要すること無くアクセス(入退場)が許可されたということを示す承認を駐車施設へ送信し得る。例えば、駐車管理サーバは、駐車施設への車両入場及び/またはそれからの退場をアクセス制御システムに許可するように指示する指示を駐車施設の駐車施設アクセスシステムへ送信し得る。これは1または複数のゲートを揚げることを含み得る。
【0101】
段階1050において、例えば動的広告ディスプレイを介した広告が、駐車施設への入場及び/またはそれからの退場時に車両の運転者に提示され得る。車両がユーザアカウントと関連付けられていれば、表示される1つまたは複数の広告はユーザアカウントの特徴に向けられ得る。車両の運転者について情報がほとんど知られていなければ(例えば車両の運転者がユーザアカウントに関連付けられていなければ)、広告は、時刻、曜日、天候などの車両の運転者の外の特徴に基づき得る。
【0102】
段階1060において、車両が駐車施設から退場しそうになると、ユーザアカウント(存在すれば)が更新され得る。これは、駐車施設において発生された駐車料金を反映するためにユーザアカウントを修正することを含み得る。これはまたユーザアカウント内に記録された請求アカウントに駐車料金を請求することを含み得る。駐車料金に関する情報は、後で、ユーザが以前に請求された駐車料金を再検討のために想起できるように、ユーザアカウントに格納され関連付けられ得る。加えて、段階1060において、駐車施設の利用情報が更新され得る。従って、図3の駐車施設管理者ダッシュボード300などの駐車施設管理コンピュータシステムを介し表示される情報が更新され得る。
【0103】
図11は、遠隔コンピュータシステムまたは携帯電話などの携帯機器などからユーザの駐車スペースを遠隔的に予約する方法の実施形態を例示する。方法1100は図1の駐車管理システム100または図2の駐車管理システム200などの駐車管理システムを使用して行われ得る。他の形態の駐車管理システムがまた方法1100を行うために使用され得る。駐車スペースを予約することを望むユーザは、駐車スペースを予約しようとする駐車施設の一日ユーザであり得る。いくつかの実施形態では、賃借人は、賃借人が駐車スペースのリース契約を保持する駐車施設において特定の駐車スペースを遠隔的に予約することを許可され得る。
【0104】
段階1110において、ログイン情報がユーザから受信され得る。従って、ユーザは、駐車管理サーバにユーザアカウントを既に設定していたかもしれない。ログイン情報はユーザ名とパスワードを含み得る。いくつかの実施形態では、ログインのための別の情報がユーザにより提示される。ある人がユーザアカウントを有しなければ、図9の方法900などの方法が当該人のためのユーザアカウントを生成するために使用され得る。
【0105】
段階1120において、ユーザにより提供されるログイン情報が正しいと仮定すると、ユーザはそのアカウントへのアクセスを許可され得る。図5の駐車システムグラフィックユーザインターフェース500などのグラフィックユーザインターフェースがユーザに提示され得る。ユーザは、ユーザが駐車することを望むエリア及び/または特定の駐車施設の選択を提供し得る。ユーザはまた、駐車施設に入場及び/またはそれから退場することを意図する日及び/または時刻を提供し得る。駐車スペースが予約期間の一部の間使用されなければ、ユーザは関連駐車料金を請求され得るかまたは請求され得ない。
【0106】
段階1130において、駐車サーバシステムは、ユーザにより要求された駐車施設(またはそのエリア内の駐車施設)が要求された日及び/または時刻に利用可能なスペースを有するかどうかを判断し得る。そうでなければ、本方法は段階1140に進み得る。段階1140において、ユーザは、駐車管理サーバと通信状態にありユーザにより要求されたエリアまたは駐車施設に近い別の駐車施設が提示され得る。段階1150において、ユーザは、駐車管理サーバにより提示された施設のリストまたは地図から別の駐車施設を選択し得る。段階1130に戻り、当該駐車施設または当該エリア内の駐車施設がユーザにより選択され、利用可能な駐車スペースを有すれば、方法1100は段階1160に進み得る。
【0107】
段階1160において、ユーザから駐車施設内の区域の選択が受信され得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、駐車施設内の区域を選択する機会を有し得ない。ユーザが駐車施設内の区域を選択する機会を提示されれば、ユーザは、屋上駐車、地上駐車、未予約駐車、及び/または予約駐車などの区域を選択する機会を有し得る。各タイプの駐車スペースの価格は変わり得る。いくつかの実施形態では、ユーザは特定の駐車場を選択し得る。駐車場または駐車区域を選択するために、駐車施設の地図がユーザに提示され得る。
【0108】
段階1170において、駐車施設(と選択された区域)内の駐車スペースがユーザに割り振られ得る。従って、ユーザは、駐車施設に到着すると当該施設及び要求された区域内の駐車スペースが利用可能であるということが保証され得る。段階1170において、駐車施設利用情報がまた更新され得る。駐車スペースがユーザに割り振られたので、駐車施設へのアクセスは、ユーザから受信された日時範囲の間スペースが利用可能に保持されるように、駐車管理サーバにより規制され得る(段階1180において)。このような規制は、駐車スペースが空にもかかわらず(スペースがユーザのために予約されているので)他の車両が駐車施設へアクセスすることを拒否することを含み得る。例えば、車両は、揚げられていないアクセス制御システムのゲートにより拒否され得る。
【0109】
しかし、ユーザの車両が到着すると、ユーザの車両の車両識別子がユーザのユーザアカウントを特定するために使用され得る。ユーザアカウントは、駐車施設内のスペースがユーザのために予約されているということを反映し得る。ユーザとユーザの車両が駐車施設に入場しようする日時範囲が少なくともほぼ一致すれば、ユーザとユーザの車両は、遠隔的に予約されたスペースがユーザによりアクセスされ使用されるように駐車施設へのアクセを許可され得る。電子標識は、ユーザが進むべき駐車施設の駐車スペース番号、階、または区域を示し得る。
【0110】
図12に、待ち行列内のユーザに駐車スペースを取得する機会を提供する実施形態を示す。方法1200は図1の駐車管理システム100または図2の駐車管理システム200などの駐車管理システムを使用して行われ得る。他の形態の駐車管理システムがまた方法1200を行うために使用され得る。
【0111】
いくつかの駐車施設は、リース駐車スペースの高い需要を有すると予想され得る。従って、リース駐車スペースの要求の数がリース可能駐車スペースの数を越え得る。従って、駐車スペースが利用可能になると潜在的賃借人が駐車管理サーバにより接触されるように待ち行列を維持することが有益かもしれない。
【0112】
段階1210において、駐車管理サーバは、駐車スペースがリース可能であるという指示を受信し得る。これは、前の賃借人(個人またはグループテナントなど)が終了したまたはリースを更新しなかった、または、駐車施設の管理者がリースのために追加の駐車スペースを割り振った(例えば、一日ユーザに割り振られる駐車スペースの数を低減することにより)場合に、発生し得る。
【0113】
段階1220において、待ち行列内のユーザが特定され得る。既に、ユーザは、図4の駐車システムグラフィックユーザインターフェース400を使用することなどにより駐車スペースをリースしようとすることにより、待ち行列に自身を追加していたかもしれない。待ち行列に入るためにユーザにより提供される情報は、ユーザの名前、ユーザが駐車スペースをリースしたいであろう日、テキストメッセージを受信する電話番号を含み得る。待ち行列に最も長くいたユーザが特定され得る。
【0114】
段階1230において、メッセージがユーザに送信され得る。メッセージは、電子メール、テキストメッセージ(携帯機器への)または電話呼び出しなどの形態であってもよいし、または携帯機器、コンピュータシステム、または電話を介しユーザにより受信され得る。ユーザは、駐車スペースをリースすることを依然として望むという肯定で応答するための一定の時間を有し得る。例えば、ユーザは、別のユーザが接触される前に応答するための48時間が許容され得る。
【0115】
段階1240において、ユーザが駐車スペースを望むということを示せば、本方法は、ユーザによる駐車スペースのリース契約を完了するために段階1250に進む。ユーザの署名を必要とし得るリースの契約条件がユーザに送信され得る。ユーザが駐車スペースを望まなければ、待ち行列は段階1260において更新され得る(段階1240において応答したユーザを排除することにより、または待ち行列の後ろにユーザを移動させることなどにより)。方法1200は、待ち行列内の次のユーザを特定するために段階1220に戻り得る。方法1200は、ユーザが駐車スペースのリース契約を受諾するまで繰り返し得る。
【0116】
通常、駐車施設内の価格はかなり固定的である。駐車施設は昼間料率(例えば、午前7時から午後6時まで)、夜間料率、及び/または週末料率を請求し得る。このような期間の価格は市場料率調査と空きスペースカウントとに基づき判断され得る。次に、駐車施設管理者は、利益を最大化しようとして、料率を上げ下げ調整することを手作業で判断し得る。リース用駐車の価格決めをする方法を判断するために同様な戦略が採用され得る。
【0117】
対照的に、駐車管理システムは、需要と顧客関心度に応じて価格が著しくより可変的となるようにし得る。従来の調査と利用可能駐車スペースカウントとに依存するのではなく、価格は、複数の要因(駐車スペースのタイプ(または特定の駐車スペース)の利用履歴、駐車スペースのタイプ(または特定の駐車スペース)への顧客関心、及び/または特定の顧客の特徴(顧客に関連付けられたユーザプロファイル内の属性として格納され得る)を含み得る)に基づき、駐車施設内の駐車スペースのタイプ及び/または特定の駐車スペースに対して変更することができる。
【0118】
駐車施設の収益性は、駐車施設から収集される利用データに、ユーザから収集される関心データに、及び駐車場を購入するユーザの特徴に価格を適合させる(一日ベース、リースベース、またはその両方ベースのいずれかで)ことにより著しく改善され得る。更に、駐車施設の収益性が改善され得る一方で、顧客はまた、次のように優れた商品を提供され得る。割増し価格を喜んで払う顧客については、非常に好ましい駐車スペースが得られるかもしれない、そしてお金を節約したい顧客については、過去において活用度の低い及び/または不便な駐車スペースがより低価格で利用可能にされ得る。
【0119】
駐車施設内の駐車スペースのタイプ及び/または特定の駐車スペースの実際の価格は、人ユーザにより能動的に設定される必要無く図1図2の駐車管理サーバ110などのコンピュータシステムにより判断され得る。むしろ、駐車施設の管理者は、例えば駐車施設管理コンピュータシステム130を介し、どのように駐車施設内の駐車スペースのタイプ及び/または特定の駐車スペースの価格が計算されるかを規定する一組の規則を定義し得る。
【0120】
駐車スペースのタイプ及び/または特定の駐車スペースの価格を決定するために使用され得る第1のタイプの情報は履歴利用データである。例えば図1の利用データベース150に格納されるこのような利用データは、どのように駐車施設、駐車施設内の駐車スペースのタイプ(例えば、屋上の、予約された、低い階)、及び/または特定の駐車スペースが一定期間(駐車施設の昨年内またはこれまでの期間)にわたって利用されてきたかを示し得る。
【0121】
利用データは複数の方法で収集され得る。施設利用データは駐車施設への入場とそれからの退場に基づき得る。駐車スペースのタイプ及び/または特定の駐車スペースの利用は図1の遠隔コンピュータシステム140などの遠隔コンピュータシステムを利用する顧客によるリース及び/または一日利用購入に基づき得る。例えば、駐車施設に到着する前に屋上駐車スペースを賃貸した顧客の数が、屋上駐車スペースへの関心度を判断するために利用され得る。更に、ユーザが屋上駐車スペースについて照会するが賃貸またはリースしなくても、これは屋上駐車への関心を依然として示し得る。顧客が、RFID装置、ナンバープレート番号、または顧客の車両を特定する他の方法に基づき、駐車スペースをリースすれば、いつ顧客のリース駐車スペースが使用中である(例えば、自身の車両により占有される)かを判断し得る。このような構成は、特定の駐車スペースが顧客に予約されているかまたは駐車スペースのタイプが顧客に予約されているかにかかわらず効果的かもしれない。いつ車両が駐車施設に入場及びそれから退場するかに基づき、顧客のリースの利用が判断され得る。一例として、ユーザが屋上駐車スペースをリースすれば、顧客の車両が駐車施設を入場するとき屋上駐車スペースの利用が想定され得る。
【0122】
特定の駐車スペースの利用データが収集され得る。いくつかの駐車施設では、特定の駐車スペースが使用中または空であるか否かを検知するセンサが存在し得る。例えば、圧力センサまたは磁気センサが使用され得る。顧客が特定の予約駐車スペースを有する場合、顧客の駐車施設への入場及びそれからの退場に基づきいつこの駐車スペースが使用中であるかが判断され得る(このような実施形態では、特定の駐車スペース内の車両を検出するセンサは必要ないかもしれない)。
【0123】
その方法にかわらず、及びどんなタイプの利用及び関心データが収集されるかにかわらず、収集されたデータは、利用データが駐車施設、駐車施設内の駐車スペースのタイプ、及び/または駐車施設内の特定の駐車スペースの現在の利用を正確に反映するように頻繁に更新され得る。従って、駐車施設の利用データは、駐車施設管理者からの入力を要すること無く連続的に(例えば、リアルタイムまたは準リアルタイムで)または定期的に(例えば、一日一回、週一回)更新され得る。このような利用データは、駐車管理サーバ110により(例えば、駐車施設アクセスシステム120からのデータを使用することにより)1つまたは複数の駐車施設に対して収集され、利用データベース150の一部として格納され得る。更に、特定ユーザに関するデータが、ユーザデータベース160に格納されたユーザプロファイルを更新するために使用され得る。
【0124】
駐車スペースのタイプ及び/または特定の駐車スペースの価格を決定するために使用され得る第2のタイプの情報が顧客(ユーザ)関心である。顧客関心は、どれぐらい頻繁に(他の駐車スペースと比較して)顧客が特定の駐車スペースまたは駐車スペースのタイプについて照会及び/または購入したかを指し得る。顧客が特定の駐車スペースまたは駐車スペースのタイプを一日賃貸しているまたは長い期間リースしていれば、顧客は(遠隔コンピュータシステムなどから)特定の駐車場の費用及び/または可用性に関して照会し得る。例えば、事務所入口近くの一階の駐車スペースは、事務所入口から離れたところに位置する駐車スペースよりはるかに望ましいかもしれない。どれくらい頻繁に顧客が特定の駐車スペースまたは駐車スペースのタイプについて照会するか(駐車スペースは利用可能かまたは購入されるか否か)を追跡することにより、駐車スペースへの関心度を測定することができ、価格はそれに応じて調整され得る。
【0125】
図13に、一日利用またはリースのための駐車スペース(または駐車スペースのタイプ)を顧客が選択できるようにするユーザインターフェース1300の実施形態を例示する。(従って、ユーザインターフェース1300は図5の駐車システムグラフィックユーザインターフェース500の代替実施形態であり得る)。ユーザが駐車スペースを賃貸する(例えば、一日などの短期間)またはリースする(例えば、一か月または一年間)ことを望む場合、ユーザインターフェース1300が顧客に提示され得る。図1を参照すると、ユーザインターフェース1300は、駐車管理サーバ110に由来する情報に基づき遠隔コンピュータシステム140上に提示され得る。ユーザインターフェース1300などのユーザインターフェースは、特定タイプの駐車スペースを検索する及び/または特定の駐車スペースを選択する機会をユーザに提供し得る。
【0126】
検索基準1310は、ユーザが駐車検索のための判定基準を規定できるようにし得る。例えば、顧客が駐車施設(自身の事務所近くの駐車施設など)を既に念頭に置いていれば、「地理的エリア」フィールドが駐車施設の特定位置を規定するために使用され得る。
【0127】
次のような追加検索基準が顧客により提供され得る。車両タイプ(例えば、オートバイ、小型車、特大SUV)、区域配置(例えば、一階、屋上)、駐車スペース大きさ(例えば、少なくとも10フィート幅)、毎日の継続時間(例えば、スペースは午前9時から午後6時まで必要である)、毎週の継続時間(例えば、月曜日〜木曜日)、毎月の継続時間(例えば、月の各週、月の第1週だけ)、リース割り振り(例えば、多くの駐車スペースの権利を有する企業テナント)、階段/エレベータ/出口への近接度(例えば、50フィート以下)、縦列(例えば、車両の一方が他方により封鎖される2台のための駐車スペース)、駐車係(例えば、あなたの代わりに駐車する人)。追加のまたは異なる検索カテゴリがまた可能かもしれない。
【0128】
顧客は、入力インターフェース1320を介し検索基準を入力し検索基準を提出することを許可され得る。顧客の判定基準に一致する利用可能駐車スペースが戻され得る。ユーザにより提出される検索基準は、ユーザの判定基準と一致する駐車スペースのタイプへの顧客関心を判断するために使用され得る。例えば、顧客が縦列駐車を検索していれば、これはこのタイプの駐車が望ましいという指示であり得る。
【0129】
いくつかの実施形態では、検索基準は、どの駐車スペースが顧客の提出した検索基準を満たすかを駐車施設の地図1330上でハイライトするために使用され得る。ハイライトされた駐車スペースの中から、顧客は一日利用またはリースについての照会に対する特定の駐車スペースを選択することが許可され得る。駐車施設の地図1330上にハイライトされた駐車スペースのすべてが利用可能であり得るまたは利用可能であり得ない。どの駐車スペースを顧客が選択するかについての関心データを収集することができるためには、現在利用可能でない駐車スペースをハイライトすることは役立つかもしれない。顧客が現在利用不可能な駐車スペース(または駐車スペースのタイプ)を選択すれば、選択された駐車スペースと特徴を共有し利用可能な同様な駐車スペースがユーザに提示され得る。
【0130】
いくつかの実施形態では、顧客が検索基準を入力するのではなく、顧客は駐車施設の地図1330から所望の駐車スペースを選択し得る。図13を参照すると、顧客は、特定の所望の駐車スペースを選択するためにカーソル1340を使用し得る。特定の駐車スペースについてのこのような照会は特定の駐車スペース及び/または同じタイプの駐車スペースについての関心度を判断するために使用され得る。顧客が利用不可能な特定の駐車スペースを選択すれば、同様な特徴を有する別の駐車スペースがその代りに推奨され得る。このような代替駐車スペースは、最初に選択された駐車スペースにできるだけ近いとよい。
【0131】
駐車スペース詳細ウィンドウ1350が顧客に表示され得る。このウィンドウは、駐車施設の地図1330を介し、または検索基準1310を介し行われた検索を介し、または顧客に対してなされた推奨により、顧客により選択された駐車スペースなどの駐車スペースのタイプまたは特定の駐車スペースに関する詳細を提供し得る。駐車スペース詳細ウィンドウは、場所(例えば、住所、施設ID(例えば、駐車施設の名前または識別子)、駐車スペース識別子、階(例えば、駐車施設のどの階)、説明、寸法など駐車スペースの様々な特徴(または属性)を顧客へ示し得る。駐車スペースの写真1360が顧客へ提示され得る。
【0132】
ユーザインターフェース1300を介し顧客により提供されるいくつかまたはすべての情報は駐車施設、駐車スペースのタイプ、及び/または特定の駐車スペースへの関心度を判断するために使用され得る。関心データ170のデータベースは例えば駐車管理サーバ110により維持され得る。顧客がユーザインターフェース1300へ入力を供給するときは常に、この入力情報は関心データベース170内にログ記録され得る。従って、入場は特定の駐車スペース、駐車スペースのタイプ、及び/または駐車施設の関心データベース170内に維持され得る。顧客が検索基準を提出した時の関心情報が維持され得る。このような情報は、検索基準のいくつかまたはすべてに一致する駐車スペースへの関心を示し得る。関心情報は、顧客が駐車施設、特定の駐車スペース、及び/または駐車スペースのタイプを選択すると収集され得る。このような情報は、駐車スペースが利用可能かどうかまたは顧客により購入されたかどうかと無関係であってよい。
【0133】
ユーザインターフェース1300は単に例示的実施形態であるということを理解すべきである。ユーザインターフェースの他の実施形態が再構成され得、より多いまたは少ない情報を提示し得、より多いまたは少ないユーザ対話処理を許可し得る。
【0134】
図14に、車両駐車提示方法1400の実施形態を例示する。方法1400は図1の駐車管理システム100または図2の駐車管理システム200などの駐車管理システムを使用して行われ得る。他の形態の駐車管理システムがまた方法1400を行うために使用され得る。コンピュータシステムなどのコンピュータ化装置が方法1400を行うために使用され得る。方法1400は駐車施設の特定の駐車スペースに向けられているが、方法1400は通常、駐車施設全体に、駐車スペースのタイプ(単一の駐車施設においてまたは複数の駐車施設全体にわたってのいずれかにおける)、及び/または駐車施設内に存在する個人駐車スペースのいくつかまたはすべてに適用され得るということを理解すべきである。
【0135】
工程1410において、駐車場などの駐車施設の特定の駐車スペースが占有された時間量が判断される。この時間は利用データとして追跡され得る。特定の駐車スペースが占有された時間量は、特定の駐車スペースがその中に車両を駐車しているかどうかを検知するセンサ測定に基づき得る。特定の駐車スペースが占有された時間量はまた、顧客が例えば図13のユーザインターフェース1300を介し特定の駐車スペースを予約した時間量に基づき得る。駐車スペースがリース駐車スペースであれば、駐車スペースをリースした顧客による駐車施設への入場及びそれからの退場が、駐車スペースが占有されたまたは空かどうかを判断するために使用され得る。
【0136】
工程1420において、駐車スペースへの関心度が判断され得る。駐車スペースへの関心度は、駐車スペースまたは駐車スペースの駐車のタイプを含む顧客(ユーザ)行為(特定顧客または複数顧客のいずれか)に基づき判断され得る。駐車スペース内の1または複数の顧客により表された関心度に関する情報を含むデータベースまたは他のデータ記憶配置が維持され得る。関心度は、(例えば、図13の検索基準1310を介し)なされた駐車スペースに一致する検索要求の数、及び/または(例えば、図13の駐車施設の地図1330を介し)なされた特定の駐車スペースの選択の数などの情報に基づき得る。このようなデータは、どれくらい頻繁に駐車スペースが照会されただけか、どれくらい頻繁に駐車スペースが照会され購入されたかを示し得る。関心度はまた、賃貸またはリースされたときに車両が駐車スペース内に留まりがちな継続時間を織り込み得る。
【0137】
工程1430において、駐車施設の特定の駐車スペースが占有される時間量と工程1420において判断された駐車スペースへの関心度とに少なくとも部分的に基づき価格が計算され駐車スペースに設定され得る。加えて、駐車施設の管理者により場合により定義される一組の規則が、どのように工程1410の時間量と工程1420の関心度とが駐車スペースの価格に影響するかを規定し得る。例えば、表1は、工程1430により使用され得る一組の例示的な規則を定義する。
【0138】
表1の規則は単に例示目的のためだけである。より多くの、より少ない、及び/または異なる規則が他の実施形態では使用され得るということを理解すべきである。工程1430では、このような規則が、工程1410と工程1420において判断されたデータと併せて使用され得る。最高価格は、駐車施設管理者が特定の駐車スペース、施設の任意の駐車スペース、または駐車スペースのタイプのいずれかに現在請求したい最高額を指し得、最低価格は、駐車施設管理者が現在請求したい最小金額を指し得、最大頻度は、どれくらい頻繁に駐車場管理システムが駐車スペースの価格を変更することを許容されているかを指し得、重み付け数は、関心データに対する利用データの相対的重要度を判断し得、価格が近隣のスペースに合致する必要があるか無いかは、駐車施設が同様な価格の駐車スペースのグループをまとめて維持するように役立ち得、最後に最大時間は、顧客が決定された料率で滞在できるように設定され得る。
【0139】
工程1440において、リースまたは一日賃貸(または他の期間)の駐車スペースが工程1430において設定された価格で顧客に提示され得る。駐車スペースは、図13のユーザインターフェース1300などのユーザインターフェースを介し顧客に提示され得る。顧客は、提示を介し、価格を受諾しそして駐車スペースを使用する権利を保持することを許可され得る、または提示を拒否し得る。拒否されれば、代替駐車スペースが(場合によっては異なる価格で)ユーザに提示され得る。例えば、駐車スペースが高価であれば、顧客は廉価な(しかし、利用及び関心データによると恐らく余り望ましくない)駐車スペースを多分受諾すると考えられる。ユーザインターフェース1300の他に、駐車スペースの提示は駐車施設に入場するとなされ得る(例えばゲートが揚げられ運転者が駐車施設への入場を許可される前に)。
【0140】
図15は、車両駐車提示方法1500の実施形態を示す。方法1500は図1の駐車管理システム100または図2の駐車管理システム200などの駐車管理システムを使用して行われ得る。他の形態の駐車管理システムがまた方法1500を行うために使用され得る。コンピュータシステムなどのコンピュータ化装置が方法1500を行うために使用され得る。方法1500は駐車施設の特定の駐車スペースに向けられる一方、方法1500は通常、駐車施設全体に、駐車スペースのタイプ(単一の駐車施設においてまたは複数の駐車施設全体にわたってのいずれかにおける)及び/または駐車施設内に存在する個人駐車スペースのいくつかまたはすべてに適用され得ることを理解すべきである。
【0141】
工程1510において、要求(賃貸またはリースを生じる)と照会(必ずしも賃貸またはリースを生じない)が追跡され格納され得る。この情報は、個々の駐車スペース、駐車スペース(駐車施設内の及び/または複数の駐車施設全体にわたる)のタイプ、及び/または駐車施設に格納され得る。この情報は駐車スペースへの関心度を判断するために使用され得る。この情報は、ユーザが駐車スペースを遠隔的に賃貸、リース、検索、または照会するときにユーザインターフェース1300を介し収集され得る。
【0142】
工程1515で、個人駐車スペースの利用データ、駐車スペース(駐車施設内の及び/または複数の駐車施設全体にわたる)のタイプ、及び/または駐車施設が追跡され格納され得る。この情報は、賃貸またはリースされた(例えば、図13のユーザインターフェース1300を介し)駐車スペースと駐車スペースが賃貸またはリースされた時間量とに基づき得る。駐車施設に入場及びそれから退場する車輌の追跡(車両を運転する顧客がどの駐車スペースまたはどのタイプの駐車スペースを賃貸またはリースしたかに相互参照され得る)及び/または特定の駐車スペースの占有を追跡するセンサもまた利用データを判断する際に使用され得る。
【0143】
工程1520で、駐車場などの駐車施設の特定の駐車スペースが占有される時間量が判断され得る。この判断は工程1515で追跡されたデータに基づき得る。この時間は利用データと呼ぶことがある。利用データは、1日、1週間、1ヵ月、1年などの期間の平均であり得る。工程1525において、駐車スペースへの関心度は工程1510で追跡されたデータを使用して判断され得る。関心データは、駐車施設管理者が定義した比率に従って、要求に対する照会に重みを付けをし得る。駐車スペース内の1つまたは複数の顧客により表された関心度に関する情報を含むデータベースまたは他のデータ記憶配置が維持され得る。関心度はまた、賃貸またはリースされたときに車両が駐車スペース内に留まりがちな継続時間を織り込み得る。
【0144】
工程1540において、要求は、遠隔コンピュータシステムを介し顧客に提示される図13のユーザインターフェース1300を介するなどしてユーザから受信され得る。要求は、図1の駐車管理サーバ110により遠隔コンピュータシステム140などの遠隔コンピュータシステムから受信され得る。ユーザの識別子が含まれ得る。ユーザがユーザアカウント(またはユーザプロファイル)を有すれば、ユーザアカウントがアクセスされ得る。ユーザプロファイルはユーザについての詳細を維持し得る。例えば、ユーザプロファイル(ユーザアカウントまたはユーザについて格納された他のデータの一部であり得る)は、ユーザ、ユーザの車両、ユーザの優先順位を特定するのに十分な情報を含み得る。
【0145】
駐車施設管理者は、何人かの顧客に他の顧客に対する優先権を与えることを望むかもしれない。一例として、駐車施設がオフィスビルに付随されていれば、駐車施設管理者は、オフィステナントに駐車スペース(及び/または駐車スペースのタイプ)の第一選択権または特定の予約駐車スペースへのアクセス権を与えることを望むかもしれない。別の例として、駐車施設管理者は、いくつかの特に重要な顧客を満足させるためにユーザのプロファイル内の優先順位を上げ得、駐車施設がオフィスビルに付随されていれば、居住する会社のCEOと業務執行社員は駐車スペースの第一選択権及び/またはいくつかの予約駐車スペースへのアクセス権を与えられ得る。駐車施設管理者は複数の優先順位を構成し、所望により顧客を順序付けることができる可能性がある。表2に、ユーザのプロファイル(ユーザアカウントの一部であり得る)の例を示す。
【0146】
表2は、ユーザプロファイル内に存在し得るデータの例示的選択を含む。ユーザの優先順位は、どの駐車スペースを賃貸及び/またはリースすることが許されているか、駐車スペースがユーザに提示される順序、及び/または駐車スペースの価格を判断するために使用され得る。価格に関し、上級幹部レベルの顧客には、彼らがより多くの自由に使える資金を有し、高い価格に同意する可能性が高いことが予想されるので、管理従業員より高い価格が見積もられ得る。その逆もまた正しく、高位の顧客には、彼らを駐車施設に満足させ続け付属オフィスビルを占有し続けさせるためにより低価格が見積もられ得る。
【0147】
工程1550において、その要求が受け付けられたユーザのユーザプロファイルは、どの駐車場が賃貸またはリースに利用可能かを判断するために使用される。これは、ビルテナント及び/または高位(または低位)顧客に予約される特定の駐車場へのアクセスを含み得る。工程1555において、駐車スペースの価格は、駐車施設の特定の駐車スペースが占有された時間量、工程1520と工程1525でそれぞれ判断された駐車スペースへの関心度、及びユーザのプロファイルに少なくとも部分的に基づき計算され設定され得る。加えて、方法1400に関連して説明された表1と同様な一組の規則が、どのように時間量と関心度が駐車スペースの価格に影響するかを規定し得る。駐車施設管理者により設定された規則は、どのようにユーザの優先順位及び/またはアクセス順位が価格に影響するかを判断し得る。従って、計算された価格は、ユーザの優先順位及び/またはアクセス順位に少なくとも部分的に基づき得る。
【0148】
工程1540においてユーザから要求を受け付けるのではなく、工程1545において駐車スペースはユーザの優先順位に少なくとも部分的に基づき特定のユーザに提示され得る。従って、利用可能になれば、所望の駐車スペースは高優先順位及び/またはアクセス順位を有するユーザに最初に提示され得る。このようなユーザは、駐車スペースを賃貸またはリースしたいということを示したユーザであり得る。駐車スペースが提示された最初のユーザは電子メール、テキスト、電話などを介し接触され得、駐車スペースを賃貸またはリースする機会を提示され得る。各ユーザに提示される価格は各ユーザのプロファイルに基づき変わり得る。駐車のためのユーザの照会と要求が価格に影響を与え得る。例えば、ユーザが特定の駐車スペースについて何回か照会したならば、このユーザは駐車スペースに関心を持っていると想定され得る。加えて、ユーザが駐車施設をまれに使用することが知られていれば、より低価格が見積もられ得る(駐車スペースは夕方または週末に再リースまたは賃貸され得るので)。逆に、駐車スペースがユーザにより非常に頻繁に使用されると予想されれば、工程1555で高い価格が計算され得る。
【0149】
工程1560において、リースまたは一日賃貸(または他の期間)の駐車スペースが、工程1555において設定された価格で顧客に提示され得る。駐車スペースは、図13のユーザインターフェース1300などのユーザインターフェースを介し顧客に提示され得る。顧客は、提示を介し、価格を受諾しそして駐車スペースを使用する権利を保持することを許可され得る、または提示を拒否し得る。拒否されれば、代替駐車スペースが(場合によっては異なる価格で)ユーザに提示され得る。例えば、駐車スペースが高価であれば、顧客は廉価な(しかし、利用及び関心データによると恐らく余り望ましくない)駐車スペースを多分受諾すると考えられる。ユーザインターフェース1300の他に、駐車スペースの提示は駐車施設に入場するとなされ得る(例えば、ゲートが揚げられ運転者が駐車施設への入場を許可される前に)。
【0150】
駐車スペースを別のユーザに提示する場合、駐車スペースを望むユーザの優先順位が、誰に駐車スペースを次に提示されるかを判断するために使用され得る。従って、所望の駐車スペースは高優先順位(及び/またはアクセス順位)を有するユーザに最初に提示され得る。ユーザが他のユーザよりも前に駐車スペースを提示されれば、その価格は、駐車スペースを賃貸またはリースするための先の機会が許可されるという機会を反映するために上げられ得る。
【0151】
図16に、コンピュータシステムの実施形態を示す。図16に示すようなコンピュータシステムは前述のコンピュータ化装置の一部として組み込み得る。例えば、コンピュータシステム1600は、本出願で論述した携帯機器及び/または遠隔コンピュータシステムの構成要素の一部を表すことができる。図16は、本明細書に記載されるように様々な他の実施形態により提供される方法を行うことができるコンピュータシステム1600であって及び/または駐車管理サーバ、駐車施設管理コンピュータシステム、携帯機器、遠隔コンピュータシステム、テナントコンピュータシステム、及び/または駐車施設アクセスシステムのコンピュータシステムとして機能することができるコンピュータシステム1600の一実施形態の概略図を提供する。図16はそのうちの任意またはすべてのものが必要に応じて利用され得る様々な構成要素の一般的例示だけを与えるように意図されているということに注意すべきである。従って、図16は、どのようにして個々のシステム要素が比較的分離されたやり方または比較的より一体化されたやり方で実装され得るかを広範に示す。
【0152】
バス1605を介し電気的に接続することができる(またはそうでなければ、必要に応じて通信状態であり得る)ハードウェア要素を含むコンピュータシステム1600が示される。ハードウェア要素は、限定するものではないが1つまたは複数の汎用プロセッサ、及び/または1つまたは複数の専用プロセッサ(デジタル信号処理チップ、グラフィック高速化プロセッサ、及び/または同様なものなど)、限定するものではないがマウス、キーボード及び/または同様なものを含むことができる1つまたは複数の入力装置1615、限定するものではないが表示装置、プリンタ、及び/または同様なものを含むことができる1つまたは複数の出力装置1620を含む1つまたは複数のプロセッサ1610を含み得る。
【0153】
コンピュータシステム1600は更に、限定するものではないがローカルアクセス可能及び/またはネットワークアクセス可能記憶装置を含むことができる及び/または限定するものではないがディスクドライブ、ドライブアレイ、光記憶装置、プログラム可能、フラッシュ更新可能及び/または同種のものであり得るランダムアクセスメモリ(RAM)及び/または読み取り専用メモリ(ROM)などの固体記憶装置を含むことができる1つまたは複数の非一時的記憶装置1625を含み得る(及び/またはそれと通信し得る)。このような記憶装置は、限定するものではないが様々なファイルシステム、データベース構造、及び/または同様なもの含む任意の適切なデータ記憶装置を実現するように構成され得る。
【0154】
コンピュータシステム1600はまた、限定するものではないがモデム、ネットワークカード(無線または有線)、赤外線通信装置、無線通信装置、及び/またはチップセット(Bluetooth(商標)装置、802.11装置、WiFi装置、WiMax装置、移動体通信施設など)、及び/または同種のものを含むことができる通信サブシステム1630を含み得る。通信サブシステム1630は、ネットワーク(一例を挙げると、以下に述べられるネットワークなど)、他のコンピュータシステム、及び/または本明細書に記載の任意の他の装置とデータが交換されるようにし得る。多くの実施形態では、コンピュータシステム1600は更に、RAMまたはROM装置を含むことができる上に説明したような作業メモリ1635を含むことになる。
【0155】
コンピュータシステム1600はまた、作業メモリ1635内に現在位置するものとして示されたソフトウェア要素を含むことができる。このソフトウェア要素は、オペレーティングシステム1640、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、及び/または1つまたは複数のアプリケーションプログラム1645などの他のコードを含む。この他のコードは、様々な実施形態により提供されるコンピュータプログラムを含み得る及び/または方法を実施するように及び/または本明細書に記載されるように他の実施形態により提供されるシステムを構成するように設計され得る。単に一例として、上に論述された方法に関して説明された1つまたは複数の手順は、コード及び/またはコンピュータ(及び/またはコンピュータ内のプロセッサ)により実行可能な命令として実装される得、次に、一態様では、このようなコード及び/または命令は、上記方法に従って1つまたは複数の操作を行うように汎用コンピュータ(または他の装置)を構成する及び/または汎用コンピュータ(または他の装置)を適応させるために使用することができる。
【0156】
これらの命令及び/またはコードの一組は、上述の記憶装置1625など非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に格納され得る。いくつかのケースでは、記憶媒体はコンピュータシステム1600などのコンピュータシステム内に組み込まれるかもしれない。他の実施形態では、記憶媒体は、汎用コンピュータをプログラムし、構成し、及び/またはその上に格納された指示/コードにより汎用コンピュータを適応させるために使用することができるように、コンピュータシステムから離されている(例えば、コンパクトディスクなどの取り外し可能媒体)及び/またはインストールパッケージ内に提供されるかもしれない。これらの命令は、コンピュータシステム1600により実行可能であり、及び/またはコンパイルされる及び/またはコンピュータシステム1600上に(例えば、多種多様な一般的に入手可能なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/圧縮解除ユーティリィティなどのうちの任意のものを使用することにより)インストールされると実行可能コードの形態を取るソースコードの形態及び/またはインストール可能コードの形態を取るかもしれない。
【0157】
多くの変形が特定要件に従ってなされ得ることは当業者に明白となる。例えば、特注ハードウェアがまた使用されるかもしれなく、及び/または特定の要素はハードウェア、ソフトウェア(アプレットなどの高移植性ソフトウェアを含む)またはその両方で実現されるかもしれない。更に、ネットワーク入出力装置などの他の計算装置への接続が採用され得る。
【0158】
上述のように、一態様では、いくつかの実施形態は、本発明の様々な実施形態に従って方法を行うためにコンピュータシステム(コンピュータシステム1600など)を採用し得る。一組の実施形態によると、このような方法の手順の一部またはすべては、作業メモリ1635内に含まれる1つまたは複数の命令(オペレーティングシステム1640及び/またはアプリケーションプログラム1645などの他のコードに組み込まれるかもしれない)の1つまたは複数のシーケンスをプロセッサ1610が実行することに応答してコンピュータシステム1600により行われる。このような命令は、1つまたは複数の記憶装置1625などの別のコンピュータ可読媒体から作業メモリ1635内に読み込まれ得る。単に一例として、作業メモリ1635内に含まれる命令のシーケンスの実行により、プロセッサ1610に本明細書に記載の方法の1つまたは複数の手順を行わせるかもしれない。
【0159】
用語「機械可読媒体」と「コンピュータ可読媒体」は、本明細書で使用されるように、機械を特定のやり方で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピュータシステム1600を使用して実施される一実施形態では、様々なコンピュータ可読媒体は、プロセッサ1610に実行するための指示/コードを提供することに関与するかもしれない、及び/またはこのような指示/コードを格納する及び/または運ぶために使用されるかもしれない。多くの実施形態では、コンピュータ可読媒体は物理的及び/または有形の記憶媒体である。このような媒体は不揮発性媒体または揮発性媒体の形態を取り得る。不揮発性媒体は、例えば記憶装置1625などの光学的及び/または磁気的ディスクを含む。揮発性媒体は、限定するものではないが、作業メモリ1635などのダイナミックメモリを含んでいる。
【0160】
物理的及び/または有形のコンピュータ可読媒体の共通形態は非一時的なものであり、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、または任意の他の磁気媒体、CD−ROM、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、任意の他の孔パターンの物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、以下で説明する搬送波、またはコンピュータが命令/コード読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0161】
様々な形態のコンピュータ可読媒体が、1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを、実行のためにプロセッサ1610へ運ぶことに関与し得る。単に一例として、命令は、遠隔コンピュータの磁気ディスク及び/または光ディスク上に当初運ばれ得る。遠隔コンピュータは命令をそのダイナミックメモリ内にロードし、コンピュータシステム1600により受信及び/または実行される命令を伝送媒体上で送信するかもしれない。
【0162】
通信サブシステム1630(及び/またはその構成要素)が通常、信号を受信することになり、次にバス1605が信号(及び/または信号により運ばれるデータ、命令など)を作業メモリ1635へ運ぶかもしれなく、プロセッサ1605が作業メモリ1635から命令を取り出し実行する。作業メモリ1635により受信された命令は、プロセッサ1610による実行の前後のいずれかに記憶装置1625上に任意選択的に格納され得る。
【0163】
上記方法、システム、装置は例示である。様々な構成は、必要に応じて様々な手順または部品を省略、置換、追加し得る。例えば、代替構成では、本方法は記載されたものと異なる順序で行われ得、及び/または様々な工程が追加、省略、及び/または組み合わせられ得る。また、いくつかの構成に関して説明された特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様と要素が同様なやり方で組み合わせられ得る。また、技術は進化し、従って要素の多くは例証であって、本開示または特許請求の範囲を制限しない。
【0164】
例示的構成を完全に理解するために、特定の詳細が明細書において説明された。しかし、構成はこれらの特定の詳細無しに実行され得る。例えば、周知の回路、処理、アルゴリズム、構造、及び技術は、構成をあいまいにするのを回避するために不必要な詳細無しに示された。本明細書は例示的構成だけを提供しており、特許請求の範囲、応用性、または構成を制限しない。むしろ、構成の上記説明は、記載された技術の実施を可能にする説明を当業者に提供する。本開示の精神から逸脱すること無く、様々な変更が要素の機能と配置においてなされ得る。
【0165】
また、構成は、流れ図またはブロック図として描写される処理として説明され得る。動作のそれぞれは操作を逐次処理として説明し得るが、操作の多くは並列にまたは同時に行われ得る。加えて、操作の順序は再配置され得る。処理は、図に含まれない追加工程を有し得る。更に、本方法の例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその任意の組合せにより実施され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実施されると、必要なタスクを行うプログラムコードまたはコードセグメントは記憶媒体などの非一時的コンピュータ可読媒体に格納され得る。プロセッサは説明されたタスクを実行し得る。
【0166】
いくつかの例示的構成について説明したが、様々な変更、代替構造、及び等価物が本開示の精神から逸脱すること無く使用され得る。例えば、上記要素は大きなシステムの部品であり得、ここでは他の規則が本発明の適用に優先するまたはそうでなければ本発明の適用を変更し得る。また、多くの工程は、上記要素が考慮される前、考慮される間、または考慮された後に着手され得る。従って、上記説明は特許請求の範囲を制限しない。
図1
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