特許第6139554号(P6139554)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6139554
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】2パーツ型カメラモジュール
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/225 20060101AFI20170522BHJP
   G03B 17/02 20060101ALI20170522BHJP
   G03B 17/08 20060101ALI20170522BHJP
【FI】
   H04N5/225 D
   G03B17/02
   G03B17/08
【請求項の数】14
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-545950(P2014-545950)
(86)(22)【出願日】2012年11月29日
(65)【公表番号】特表2015-513339(P2015-513339A)
(43)【公表日】2015年5月7日
(86)【国際出願番号】US2012067096
(87)【国際公開番号】WO2013085796
(87)【国際公開日】20130613
【審査請求日】2015年9月25日
(31)【優先権主張番号】61/567,082
(32)【優先日】2011年12月5日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/436,470
(32)【優先日】2012年3月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508096965
【氏名又は名称】フレックストロニクス エーピー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100090022
【弁理士】
【氏名又は名称】長門 侃二
(72)【発明者】
【氏名】ウォレン, ゲイリー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ルーン, ダレン
(72)【発明者】
【氏名】スティーン, スティーブ
(72)【発明者】
【氏名】グリルズ, レジナルド シー.
【審査官】 佐藤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−350058(JP,A)
【文献】 特開2007−220511(JP,A)
【文献】 特開2009−265393(JP,A)
【文献】 特開2010−118888(JP,A)
【文献】 特開2007−022364(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/225
G03B 17/02
G03B 17/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの画像取込みデバイスを含む円形且つ統一的な第1モジュールと、
複数の取付け要素及びコネクタシュラウドを含む改造可能な円形の第2モジュールであって、前記コネクタシュラウドが前記第2モジュールの径方向の外面にて開口する、第2モジュールと
を具備し、
前記第1モジュール及び前記第2モジュールはスナップアセンブリを使用して相互に結合すべく構成され
前記第1モジュール及び前記第2モジュールは径方向にシールするOリングを使用し、環境に対してシールされている、円形のカメラモジュール。
【請求項2】
前記取付け要素及び前記コネクタシュラウドは、1つのデバイスに接続すべく改造されている、請求項1に記載の円形のカメラモジュール。
【請求項3】
前記第1モジュールは、レンズアセンブリと、レンズアセンブリホルダと、印刷回路基板(PCB)と、端子ブロックとを含む、請求項1に記載の円形のカメラモジュール。
【請求項4】
前記第1モジュールは可性を有した複数のスナップアームを含み、前記第2モジュールは対応する複数の突起を含む、請求項1に記載の円形のカメラモジュール。
【請求項5】
前記第2モジュールは内部ガスの蓄積を軽減する通気口を更に含む、請求項1に記載の円形のカメラモジュール。
【請求項6】
少なくとも1つの撮像素子を含み、多数のデバイスのために使用される円形のカメラ構成部と、
複数の取付けフランジ及びコネクタシュラウドを含む円形のコネクタ構成部と
を具備した円形のカメラ装置において
前記円形のカメラ構成部と前記円形のコネクタ構成部との間に位置付けられたOリングが環境に対して前記円形のカメラ装置を径方向にシールし、
前記円形のコネクタ構成部異なる複数のデバイスに応じて適合され、
前記コネクタシュラウドが前記円形のコネクタ構成部の径方向の外面にて開口する、円形のカメラ装置。
【請求項7】
前記円形のカメラ構成部及び前記円形のコネクタ構成部はスナップアセンブリ機構を使用して相互に結合すべく構成されている、請求項に記載の円形のカメラ装置。
【請求項8】
前記取付けフランジ及び前記コネクタシュラウドは、前記異なるデバイスに結合すべく改造されている、請求項に記載の円形のカメラ装置。
【請求項9】
前記円形のカメラ構成部は、レンズアセンブリと、レンズアセンブリホルダと、印刷回路基板(PCB)と、端子ブロックとを含む、請求項に記載の円形のカメラ装置。
【請求項10】
前記円形のカメラ構成部は第1スナップ嵌合要素を含み、前記円形のコネクタ構成部は対応のスナップ嵌合要素を含む、請求項に記載の円形のカメラ装置。
【請求項11】
前記円形のコネクタ構成部は内部ガスの蓄積を軽減する通気口を更に具備する、請求項8に記載の円形のカメラ装置。
【請求項12】
多数のデバイスに統一的に接続すべく構成された円形のカメラモジュールと、
相方となる交換可能なエンドキャップ構成部であって、複数の異なるデバイスに適合されたエンドキャップ構成部
を具備した撮像システムにおいて
前記円形のカメラモジュールと前記交換可能なエンドキャップ構成部との間に位置付けられ、外部の汚染に対して前記撮像システムを径方向にシールするOリングを更に具備し、
前記交換可能なエンドキャップ構成部が異なるデバイスとの接続のために改造されている複数の取付け要素及びコネクタシュラウドを含み、
前記コネクタシュラウドが前記交換可能なエンドキャップ構成部の径方向の外面にて開口する、撮像システム。
【請求項13】
前記円形のカメラモジュール及び前記相方となる交換可能なエンドキャップ構成部はスナップアセンブリ機構を使用して互いに結合すべく構成されている、請求項12に記載の撮像システム。
【請求項14】
前記円形のカメラモジュールは、レンズアセンブリと、レンズアセンブリホルダと、印刷回路基板(PCB)と、端子ブロックとを含む、請求項1に記載の撮像システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本発明は、2012年3月30日付け提出の米国特許出願番号13/436,470及び2011年12月5日提出の米国仮出願番号61/567,082の優先権を主張し、これら出願の内容が本発明に参照して組み込まれることを明らかにする。
本発明は、カメラモジュールのパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラモジュールは多様な適用分野及び産業にて使用可能である。この結果、カメラモジュールには多様性があり、カメラモジュールはその1つの適用分野及び/又はその産業に対して特有である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これらカメラモジュールは統一性や、交換の可能性が無い。これらカメラモジュールの大部分は複数の金属パーツを有し、螺子や糊を使用した複雑な組立機構を有する。
再使用可能なパーツ及びデザインを使用したカメラモジュールの製造は多くの適用分野にて使用可能となり、安価で且つ有効な解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ここでは、2パーツ型カメラモジュールが記載される。第1パーツはレンズアセンブリ、レンズアセンブリホルダ、画像取込みデバイスを備えた印刷回路基板(PCB)及び端子ブロックを含む。第2パーツは複数の取り付け要素、コネクタシュラウド、エンドキャップ及び1つのOリングを含む。第1パーツ及び第2パーツはスナップアセンブリを使用して相互に結合すべく構成されている。第1パーツは全ての装置に適用される統一的なものであり、第2パーツは各装置に適用するために改造可能及び/又は交換可能である。
より詳細な理解は、添付図面とともに一例としての以下の記載から得られる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】組立済みの2パーツ型カメラモジュールの実施形態を示す。
図2】部分的に組立済みの2パーツ型カメラモジュールの実施形態を示す。
図3】2パーツ型カメラモジュールにおける実施形態の分解図である。
図4】2パーツ型カメラモジュールにおける実施形態の断面図である。
図5】ゴア通気口を備えた組立済みの2パーツ型カメラモジュールにおける実施形態の他の断面図である。
図6】2パーツ型カメラモジュールの締結プロセスの一例を示す図である。
図7】端子ブロックの実施形態を示す正面図である。
図8】端子ブロックの実施形態を示す背面図である。
図9】エンドキャップの実施形態をその内側底及び端子ブロックの実施形態をその底にてそれぞれ示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
カメラモジュールパッケージにおける実施形態の図及び記載において、明確な理解に適切である要素を図示するために簡略され、一方、明瞭さを目的として一般的な電子パッケージに見られる多くの他の要素が省略されていることを理解すべきである。当業者は、カメラモジュールパッケージを具体化するうえで、他の要素及び/又は工程が所望され及び/又は要求されることを認識している。しかしながら、このような他の要素及び工程は公知であり、また、カメラモジュールパッケージの理解をより容易にするものでもないから、ここでは他の要素及び工程の説明を提示していない。
【0007】
ここに記載の非限定の実施形態はカメラモジュールに関する。ここに記載及び/又は図示された実施形態及び変形の形態は単に一例として提示され、発明の範囲及び趣旨を限定するものではない。カメラモジュールは、自動車分野や他の環境露出分野を含む多数の適用分野にて使用可能である。適切なパーツは例えば熱可塑成形技術を含んだ公知の製造方法を使用して得ることができる。
【0008】
図1は、組立済みの円形をなした2パーツ型カメラモジュール100を示す。カメラモジュール100は、統一カメラパーツ105と、交換可能なエンドキャップパーツ110とを含む。カメラパーツ105はレンズアセンブリ115と、レンズアセンブリホルダ118とを含む。エンドキャップパーツ110は複数の取付けフランジ120と、コネクタシュラウド125とを含む。
【0009】
取付けフランジ120及びコネクタシュラウド125は適用分野に応じて改造可能である。例えば、コネクタシュラウド125は外部コネクタ130を受入れるべく改造可能である。円形のデザインは多様な方向付けを許容し、例えば多様な自動車のプラットホームのための統一的な取付けを提供する。
【0010】
図2は部分的に組立済みの2パーツ型カメラモジュール200を示す。カメラモジュール200はカメラパーツ205と、エンドキャップパーツ210とを含む。カメラパーツ205はレンズアセンブリ(図示しない)と、レンズアセンブリホルダ208と、印刷回路基板(PCB)208上に実装されたカメラ、即ち、画像取込みチップ又はデバイスとを含む。画像検出マイクロチップを備えたPCB215はレンズアセンブリホルダ208に熱活性化糊を介在させて載置されている。
【0011】
その位置決めはコンピュータ数値制御(CNC)機械によってなされ、これにより、PCB215はレンズアセンブリ(図示しない)に対して正確に位置決めされる。この位置決めを保持するため、この後、前記糊が硬化される。PCB215の片面には端子ブロック220が位置決めされ、この端子ブロック220はPCB1215に移動可能に接続されている。エンドキャップパーツ210はエンドキャップ222と、複数の取付け要素225と、上述したようなコネクタシュラウド230とを含む。
【0012】
また、エンドキャップパーツ210は通気口235を含むことができ、この通気口235は圧力を逃がすために使用される。コネクタシュラウド230及び複数の取付け要素225は特別な取付けやコネクタ環境を考慮して相違するものとなる。外部コネクタ240はコネクタシュラウ230を介して端子ブロック22に接続する。エンドキャップパーツ210は異なるコネクタ及び取付け要素のために変更又は適合可能である。
【0013】
図3は2パーツ型カメラモジュール300の分解図を示し、このカメラモジュール300は統一モジュール305と、交換可能なモジュール310とを含む。統一モジュール305は、レンズアセンブリホルダ320にねじ込まれたレンズアセンブリ315と、印刷回路基板(PCB)325と、端子ブロック330とを含む。レンズアセンブリ315の焦点合わせは、レンズアセンブリホルダ320へのねじ込みを進退させることによって成し遂げられる。
【0014】
PCB325は画像取込みデバイス33を含む。交換可能なモジュール310は複数の取付け要素340を備えたエンドキャップ335と、コネクタシュラウド345とを含む。統一モジュール305と交換可能なモジュール310との間にはOリング350が位置付けられ、このOリング350は2パーツ型カメラモジュール300が組立て状態にあるとき、水密シールを提供する。Oリング350は軸方向シールとは対照的な径方向シールを提供する。コネクタ355が示され、このコネクタ355はコネクタシュラウド345を介して端子ブロック330に接続する。
【0015】
径方向シールの利点は、そのOリングのシール機能が圧縮に関してエンドキャップ335及びレンズアセンブルホルダ320双方の断固として円形の形状に依存する。軸方向シールはレンズアセンブリホルダ320に対するエンドキャップ335の取付けによって発生される圧縮に依存する。この場合、その取付けは可撓性を有した複数のスナップアーム370及び複数の突起375によって容易であり、これらスナップアーム370及び突起375は4箇所の取付け点を提供する。このことは、アタッチメント無しで、レンズアセンブリホルダ320の曲げがスナップアーム370の領域にて許容され、これら領域の位置にてシールに抗する圧力の低減が図られる。
【0016】
特に、径方向のOリングシールを使用する利点は、モジュールの2つの半体を保持するスナップアーム370に対し、Oリングによって引き起こされるストレスが無いことである。軸方向のOリングシールが使用されたなら、スナップアーム370は一定のストレスを受けることになる。何故なら、Oリングはモジュールの2つの半体を離す方向に押そうとするから、時間の経過に伴い、スナップアーム370に変形を引き起こし、これにより、シールの健全性が損なわれることになる。
【0017】
軸方向シールの場合、2つの半体を一緒に結合するには強固で高価な接続方法の使用が必要となる。例えば、ここでの接続には互いに近接した間隔にて配置された多数の螺子が使用される(このような螺子が使用されても、時間の経過に伴い、プラスチックは螺子間の領域に曲げや変形を受けがちとなってシールの健全性が低減するので、シールは螺子の近傍にて満足できるに過ぎない)。
【0018】
他方、径方向のOリングシールを備えていれば、Oリング350はパーツの構造的形状に基づいてシール空間を作る2つの管状の面の間に取り込まれ、2つのモジュール半体を一緒に結合するのに使用される方法に依存しない。ストレスはシール面の全域に亘って同一であり、Oリング350から離れるような変形や曲げを受ける弱い領域は存在しない。このことは、径方向のOリングシールが使用されたとき、構造上の健全性がより大幅に改善され、パーツがシールの健全性を維持することを意味する。
【0019】
図4図1中のA-A線に沿う2パーツ型カメラモジュールの断面図を示す。2パーツ型カメラモジュール400はカメラ構成部405と、コネクタ構成部410とを含む。カメラ構成部405はレンズアセンブリホルダ420に位置付けられたレンズアセンブリ415と、PCB425と、端子ブロック430とを含む。端子ブロック430は複数の端子ピン433と、PCB425に移動可能に取付けられた複数の端子脚437とを有する。
【0020】
コネクタ構成部410はエンドキャップ440と、コネクタシュラウド445とを含む。Oリング450はカメラ構成部405とコネクタ構成部410とをシールして接続する。Oリングシール450は高い品質にて無ストレスの水密シールを提供し、典型的な軸方向シールと比較したとき、より信頼性の高い径方向シールである。外部コネクタ455はコネクタシュラウド445を介して端子ピン433に接続する。
【0021】
図5図2中、B-B線に沿う2パーツ型カメラモジュールの断面図を示す。2パーツ型カメラモジュール500はカメラ構成部505と、コネクタ構成部510とを含む。カメラ構成部505はレンズアセンブリホルダ520に位置付けられたレンズアセンブリ515と、PCB525と、端子ブロック530とを含む。
【0022】
コネクタ構成部510はエンドキャップ540と、コネクタシュラウド545と、ゴア(gore)通気口548とを含む。ゴア通気口548は2パーツ型カメラモジュール500内での圧力上昇を排除する。例えば、ゴア通気口は空気を通過させるものの、液体を通過させないために使用される。Oリング550はカメラ構成部505とコネクタ構成部510とをシールして接続する。Oリングシール550は高品質な無ストレスの水密シールを提供し、典型的な軸方向シールと比較して、より信頼性のある径方向シールである。外部コネクタ555はコネクタシュラウド545を介して端子ブロック530に接続する。
【0023】
図6は2パーツ型カメラモジュールにおける締結プロセス600の一例を示す。2パーツ型カメラモジュール605はカメラサブモジュール610と、エンドキャップサブモジュール615とを含む。カメラサブモジュール610は可撓性を有した複数のスナップアーム620を含み、エンドキャップサブモジュール615は複数の突起625を含む。可撓性を有したスナップアーム620と突起625とは互いに嵌め合わされ、カメラサブモジュール610とエンドキャップサブモジュール615を一緒に結合する。スナップアセンブリ機構は糊や螺子アセンブリに対比して簡単な組立を許容する。他のスナップアセンブリもまた使用可能である。
【0024】
図7及び図8は端子ブロック及びPCBをそれぞれ示す。図7はPCB705に取付けられた端子ブロック700の一例を示す正面図である。端子ブロック700は、コネクタ(図示しない)に接続する複数の端子ピン710と、PCB705に対して最小にして面接触する複数の足部とを有する。図8はPCB805に取付けられた端子ブロック800の背面を示す。端子ブロック800は複数の端子脚810を有し、これら端子脚810はPCB805に移動可能に接続している。例えば、端子脚810はPCB805に半田付けされるか、他の同様な手段が使用可能である。
【0025】
端子ブロック700又は800は端子脚810及び足部715を使用して、位置合わせのためにPCB705又は805の面内にて浮動、即ち、移動する。このことは、端子脚810がPCB705又は805に半田付けされた後、端子ブロックの僅かな移動(エンドキャップでのコネクタシュラウドに対する端子ピンの位置決めに十分である)を可能にする。端子脚810は端子に好適した金属又は他の材料からなる。また、可撓性を有した長い端子脚810はその移動中、半田結合部に最少のストレスのみを加えるに過ぎない。
【0026】
図9はエンドキャップ900の内側底及び端子ブロック906の底を示す。エンドキャップ900は外部コネクタ及び/又はコネクタシュラウド(何れも図示せず)に対して端子ブロック905を位置決めする。端子ブロック905は複数の位置決めリブ915を有し、これら位置決めリブ915は複数のエンドキャップ位置決めポケット920内に案内される。
【0027】
端子ブロックの構成に関しての上述の特徴の結果、位置決めリブ915はPCB上にて端子ブロックの本体を僅かな量だけ移動させる。また、位置決めリブ915は、端子ブロックに加わるコネクタの挿入力及びその取外し力に抗し、エンドキャップ900内での端子ブロック905の安定さを確保する。
或る部材は、重量及びコストを低減するため、プラスチック又は他の軽量且つ成形可能な材料から構成可能である。しかしながら、この例に限定されるものでもない。レンズ胴等の部材は金属又は他の材料からなる。
【0028】
上述したように方法は、特別な機能を実施する特別な要素に限定されず、そして、提示された方法の幾つかの工程は図示された順序にて必ずしも実施される必要はない。例えば、幾つかの場合、2つ以上の方法の工程は異なる順序又は同時に実施可能である。付け加えて、上述の方法の幾つかの工程は(明確に随意的であると述べていないが)随意的であり、それ故、省略可能である。このような省略や他の変形は、特に前述のカメラモジュールパッケージに係る説明を考慮すれば、容易に明らかであり、本発明の最大の範囲内に含まれるものと考えられる。
【0029】
複数の特徴や要素は特別な組合せにおいて記載されているが、各特徴又は要素は他の特徴や要素無しでも、又は、他の特徴や要素の有無を問わず種々の組み合わせでは単独でも使用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9