(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6139643
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】装飾品装着用の眼鏡アタッチメント
(51)【国際特許分類】
G02C 11/00 20060101AFI20170522BHJP
G02C 11/02 20060101ALI20170522BHJP
【FI】
G02C11/00
G02C11/02
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-229131(P2015-229131)
(22)【出願日】2015年11月6日
(65)【公開番号】特開2017-90866(P2017-90866A)
(43)【公開日】2017年5月25日
【審査請求日】2016年9月5日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512264769
【氏名又は名称】高橋 順一
(72)【発明者】
【氏名】高橋 順一
【審査官】
藤岡 善行
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2008/0117381(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0248722(US,A1)
【文献】
米国特許第06568804(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C 11/00
G02C 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
翼状平部と支持部よりなり、該支持部は、翼状平部の中央部に設けられ、前記支持部に設けた挟持部を介して眼鏡の中央部のブリッジ部に取り付けとなる装飾品装着用の眼鏡アタッチメントであって、前記挟持部に設けた眼鏡ブリッジ保持部と対応する1つまたは複数の眼鏡ブリッジ装着溝を有して眼鏡のブリッジ部の上下方向の装着位置の調整ならびに搖動防止を可能にした装飾品装着用の眼鏡アタッチメント。
【請求項2】
翼状平部と支持部よりなり、該支持部は、翼状平部の両端部に設けられ、前記支持部に設けた挟持部を介して眼鏡の両端のテンプル部に取り付けとなる装飾品装着用の眼鏡アタッチメントであって、前記挟持部に設けた眼鏡テンプル保持部と対応する1つまたは複数の眼鏡テンプル装着溝を有して眼鏡のテンプル部の装着位置の調整ならびに搖動防止を可能にした装飾品装着用の眼鏡アタッチメント。
【請求項3】
前記翼状平部に装飾ならびに装飾品を備えた請求項1または2に記載の装飾品装着用の眼鏡アタッチメント。
【請求項4】
前記翼状平部に装飾品を着脱可能にした請求項3に記載の装飾品装着用の眼鏡アタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は眼鏡に容易に装着脱着ができる装飾品を飾り付ける翼状平部よりなる装飾品装着用の眼鏡アタッチメントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
眼鏡のデザインは男女別、年齢層別、用途別、機能別、TPO別によって大きく異なり、これらは眼鏡の仕様を決定する重要な要素である。つまり眼鏡は男女別、年齢層別、用途別、機能別、TPO別につくられている。
【0003】
現在流通している眼鏡は多種多様なデザインで企画製造されており、そのほとんどは眼鏡の一部または全部を加工装飾してできている。例えば、眼鏡フレームは多種多様なデザイン、カラー、多層構造そしてロゴマーク等が加工装飾されている。眼鏡を装飾するパターンは、(1)眼鏡全体を装飾する。(2)眼鏡の特定部分を装飾する。(3)眼鏡の特定部分を交換する。(4)眼鏡に装飾品を取り付ける、などがある。
【0004】
なお、上部レンズメガネフレームに突起物を形成しその突起物にキャラクターを付ける方式(特許文献1参照)。眼鏡フレームまたは眼鏡レンズの周辺近傍に装着する装飾体で眼鏡のレンズ曲面に沿って装飾品をレンズに装着する方式(特許文献2参照)。眼鏡のフレームを構成する前枠又はテンプルに数字を模擬した装飾品を装着する方式(特許文献3参照)。メガネフレームのデザイン変更を容易にする方式(特許文献4参照)。眼鏡のテンプル特定部品を交換する方式(特許文献5参照)。眼鏡フレームのテンプル部に貴金属、宝石類の装飾品を装着する方式(特許文献6参照)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実願昭58−189272号公報
【特許文献2】特開平10−142563号公報
【特許文献3】実願2004−6901号公報
【特許文献4】特開2005−18000号公報
【特許文献5】特開2009−276696号公報
【特許文献6】実願2011−1850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在の眼鏡は、本来の視力矯正眼鏡に付加価値を付けたファション仕様の要素が多く採用され眼鏡全体に個性的なデザインが施され、特にフレーム部は丸形状、棒形状、平板形状、脚立形状、図柄状、多層構造、ロゴマーク付きなど多種多様にわたる。
【0007】
眼鏡は完成度の高いデザインの商品であり、後から眼鏡のデザインの一部もしくは全体を改修することには適していない。一部の眼鏡には、テンプルや眼鏡フレームのある部分に突起部などを設ける加工をして装飾品などを装着できるようしているが、突起部に装着する装飾品は専用の装飾品である。また特定部品を交換し眼鏡のデザインを変えることができるようにしているが、特定部品の装着には眼鏡のかけ具合の調整などの技術を必要とするため手軽に交換するのには適していない。
これらの後から装飾する装飾品に共通することは、該当眼鏡の専用品のため、他の眼鏡に適用できる汎用性は有しておらず、またほとんどの眼鏡は突起部を設けるなど特定部品を交換して使用する設計構造にはなっていない。
【0008】
一般的には、眼鏡を装飾する装飾品はテンプル部に着脱するチェーンや組み紐などの装飾品が多く、それらは主に中高年女性層向けが多く、お洒落に敏感な若い女性層向けの装飾品はあまりみられない。本発明は、以上の問題点を解決するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、装飾品装着用の眼鏡アタッチメントに係るもので、一枚または複数の翼状平部よりなり、その中央部あるいは両端部から下方に延伸する支持部に挟持部を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
さらに、翼状平部に装飾あるいは装飾品を備えたことを特徴とするものである。
【0011】
さらに、翼状平部に飾り付けた装飾品を着脱可能にしたことを特徴とするものである。
【0012】
さらに、中央部の挟持部に設けた眼鏡ブリッジ保持部に1つまたは複数の横溝の眼鏡ブリッジ装着溝を設け、眼鏡のブリッジ部を眼鏡ブリッジ装着溝に挿入して装着したとき眼鏡のブリッジ部の上下方向の装着位置の調整を可能にして、さらに眼鏡ブリッジ保持部は柔軟性能ならびに弾力性能を有する素材を用いることで眼鏡のブリッジ部の安定的な保持と搖動防止ならびに損耗防止を可能にすることを特徴とするものである。
【0013】
さらに、翼状板部の両端部から下方に延伸する挟持部に設けた眼鏡テンプル保持部に1つまたは複数の横溝の眼鏡テンプル装着溝を設け、眼鏡のテンプル部を眼鏡テンプル装着溝に挿入して装着したとき眼鏡のテンプル部の装着位置の調整を可能にして、さらに眼鏡テンプル保持部は柔軟性能ならびに弾力性能を有する素材を用いることで眼鏡のテンプル部の安定的な保持と搖動防止ならびに損耗防止を可能にすることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
一般的な眼鏡は、左右のリムを連結するブリッジ部が設けてある。そのブリッジ部に装着する眼鏡アタッチメントの中央部から下方へ延伸する支持部に設けてある挟持部を構成する板状クリップからなり、その内側は眼鏡ブリッジ保持部と眼鏡ブリッジ装着溝が設けてある。
【0015】
次に、フロントのリムの左右端に連結するテンプル部に装着する眼鏡アタッチメントは、翼状平部の両端部から下方に延伸する支持部に設けてある挟持部を構成する板状クリップからなり、その内側は眼鏡テンプル保持部と眼鏡テンプル装着溝が設けてある。
【0016】
眼鏡アタッチメントの翼状平部に着脱可能な装飾品、例えばキャラクターシール・ワッペン類、ビーズ類、宝飾石類、電気電子応用装飾品類などを選択し、好みの位置に飾り付ければオリジナルデザインで装飾された眼鏡アタッチメントになり、それを眼鏡のブリッジ部あるいはテンプル部に装着することで新しいファション眼鏡になる。
携帯電話やスマートホンなどの商品に、このように装飾品を飾り付けることを「デコレーションする」または「デコキャラする」という。
【0017】
眼鏡アタッチメントをブリッジ部に装着する手順は、挟持部を構成する板状クリップの挟持片の先端部を拡げて眼鏡ブリッジ装着溝に挿入して装着すれば、眼鏡アタッチメントは眼鏡のブリッジ部に安定的に保持固定される。
【0018】
眼鏡アタッチメントをテンプル部に装着する手順は、挟持部を構成する板状クリップの挟持片の先端部を拡げて眼鏡テンプル装着溝に挿入して装着すれば、眼鏡アタッチメントは眼鏡のテンプル部に安定的に保持固定される。
【0019】
複数の同じ形状や異なる形状の眼鏡アタッチメントの翼状平部に、好みの装飾品を選択して飾り付けTPOに合わせて着用している眼鏡のブリッジ部あるいはテンプル部に眼鏡アタッチメントをかけ替えて楽しむことができる。
また眼鏡のブリッジ部あるいはテンプル部から眼鏡アタッチメントを脱着すれば元の眼鏡の状態に戻る。
この方式の眼鏡アタッチメントは、特定眼鏡の専用装飾品でなく一般的な眼鏡に適用できる汎用性を備えている。
【0020】
幼児学童が、弱視・遠視・斜視等で眼科医から処方された「治療用眼鏡」をかけている姿を見かける。治療のための適切な処方の「治療用眼鏡」であるが、幼児学童にとっては物理的・精神的な負担になっていると思われる。特に精神的な負担は「眼鏡コンプレックス」として現れ、幼児学童は「治療用眼鏡」をかけることを拒否する行動となって現れて治療ができなくなる恐れがあるなど、その影響は大きく親の悩みとなる。
【0021】
「眼鏡コンプレックス」を解決する一つの方法として、眼鏡アタッチメントに自分の好きな可愛いキャラクターシール・ワッペン類、ビーズ類、宝飾石類、電気電子応用装飾品類などの装飾品を選択し飾り付けて(
図4参照)「治療用眼鏡」に装着すれば可愛いファション眼鏡(
図2図9参照)になる。
例えば、学校では「治療用眼鏡」をそのままの状態でかけて過ごし、授業が終わり校門を出たらポケットやカバンから装飾品で飾り付けた眼鏡アタッチメントを取り出し「治療用眼鏡」に装着すれば可愛いファション眼鏡なり「治療用眼鏡」をかけることが楽しみになる。
さらに、色々な装飾品で飾り付けた複数の眼鏡アタッチメントを所有し、TPOとその時の気分により使い分ければより楽しさを得られる。
以来「眼鏡コンプレックス」から解放され「治療用眼鏡」をかけることが楽しくなり治療もすすみ、親も悩みから解放される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図2】装飾品を飾り付けた眼鏡アタッチメントを装着した眼鏡の正面図
【
図3】縦・横矩形孔や円・円弧形孔を設けた眼鏡アタッチメントの正面図
【
図4】装飾品を飾り付けた眼鏡アタッチメントの正面図
【
図5】眼鏡アタッチメントの中央部の支持部ならびに挟持部の断面図(切断線B−B参照)
【
図6】眼鏡アタッチメントの挟持部に設けた眼鏡ブリッジ保持部にある眼鏡ブリッジ装着溝に眼鏡のブリッジ部を装着した状態の断面図(切断線A−A参照)
【
図7】翼状平部に設けた縦・横矩形孔、円・円弧形孔にねじ留め式装飾品を装着した断面図
【
図8】翼状平部の両端部に支持部を設けた眼鏡アタッチメントの斜視図
【
図9】翼状平部の両端部に支持部を設けた眼鏡アタッチメントを眼鏡テンプル保持部にある眼鏡テンプル装着溝に眼鏡のテンプル部を装着した正面図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の眼鏡アタッチメント(1)の実施の形態を説明する。
眼鏡アタッチメント1(1A)は、中央部から左右に伸びる翼状平部2(2A)と、その中央部から下方に延伸する支持部3(3A)に板状クリップの挟持部4(4A)を設けてあるか、または中央部から左右に伸びる翼状平部2(2B)の両端部から下方に延伸する支持部3(3B)に板状クリップの挟持部4(4B)が設けてある。
【0024】
眼鏡アタッチメント(1)の翼状平部(2)の一つは最初から装飾ならびに装飾品(40)を備える、一つは翼状平部(2)が電子部品の液晶パネル等からなる、一つは無装飾で後から装飾品(40)例えばキャラクターシール・ワッペン類、ビーズ類、宝飾石類、電気電子応用装飾品類などを飾り付けるもので、装飾品(40)を飾り付けるための仕様から翼状になっているが、例えばトンボや蝶の羽根などの形状に似せてもよく、左右非対称形状でもよく、特に形状、大きさ、素材を限定するものでない。
【0025】
眼鏡アタッチメント(1)の翼状平部(2)に、キャラクターシール・ワッペン類、ビーズ類、宝飾石類、電気電子応用装飾品類などの装飾品(40)を飾り付ける方法は、接着剤、テープ、磁石などを用たり、またピン留め式やねじ留め式の装飾品(40)を用いて装着することも可能である。
【0026】
さらに、翼状平部(2)に装飾品(40)の取り付ける方法として縦・横矩形孔(11)や円・円弧形孔(12)を穿設しピンやねじ(
図7参照)を介して摺動不能に装着され、装着したピン留め式やねじ留め式の装飾品(40)の装着位置を適宜変更するものであってもよい。
なお、縦・横矩形孔(11)や円・円弧形孔(12)の数、位置、大きさ、方向には特に制限はない。
【0027】
眼鏡アタッチント(1A)(
図1参照)は、翼状平部(2A)の中央部から下方に延伸する支持部(3A)からなり、板状クリップの挟持部(4A)と眼鏡ブリッジ保持部(6)(
図5参照)ならびに眼鏡ブリッジ装着溝(7)からなる。挟持部(4A)を構成する板状クリップの内側には眼鏡ブリッジ保持部(6)が設けてあり、その上下方向の任意の位置に1つあるいは複数の横溝の眼鏡ブリッジ装着溝(7)が設けてある。
【0028】
眼鏡アタッチメント(1B)(
図8参照)は、中央部から左右に伸びる翼状平部(2B)の両端部から下方に延伸する支持部(3B)からなり、板状クリップの挟持部(4B)と眼鏡テンプル保持部(8)(
図8参照)ならびに眼鏡テンプル装着溝(9)からなる。挟持部(4B)を構成する板状クリップの内側には眼鏡テンプル保持部(8)が設けてあり、その上下方向の任意の位置に1つあるいは複数の横溝の眼鏡テンプル装着溝(9)が設けてある。
【0029】
翼状平部(2A)の中央部に設けた支持部(3A)に板状クリップの挟持部(4A)を取り付ける方法は圧着法、ねじ留法、ピン留法、接着法等でおこない、板状クリップの内側に取り付ける眼鏡ブリッジ保持部(6)を取り付ける方法は圧着法、ねじ留法、ピン留法、接着法等でおこなう。
眼鏡ブリッジ保持部(6)の素材は、柔軟性能ならびに弾力性能を有し眼鏡ブリッジ装着溝(7)に装着した眼鏡(20)のブリッジ部(21)の搖動防止ならびに損耗防止の機能がある。
【0030】
翼状平部(2B)の左右の両端部に設けた支持部(3B)に板状クリップの挟持部(4B)を取り付ける方法は、中央部の支持部(3A)の取り付けのときと同様に圧着法、ねじ留法、ピン留法、接着法等でおこない、板状クリップの内側に取り付けた眼鏡テンプル保持部(8)を取り付ける方法は、中央部の眼鏡ブリッジ保持部(6)の取り付けのときと同様に圧着法、ねじ留法、ピン留法、接着法等でおこなう。
眼鏡テンプル保持部(8)の素材は、柔軟性能ならびに弾力性能を有し眼鏡テンプル装着溝(9)に装着した眼鏡(20)のテンプル部(24)の搖動防止ならびに損耗防止の機能がある。
なお、板状クリップの挟持部(4B)を支持部(3B)に取り付ける位置は、支持部(3B)の内側(顔に接する側)の位置あるか、あるいは左右とも外側向き位置にするかの制限はない。
【0031】
翼状平部(2B)の両端部に設ける一体化した支持部(3B)と挟持部(4B)を翼状平部(2B)に取り付けは(
図8参照)、挟持部(4B)を内側(顔に接する側)あるいは外側に向け、側面を翼状平部(2B)に垂直方向に向けて眼鏡(20)の両端部に設けたテンプル部(24)に対応位置に固着する。
【0032】
眼鏡(20)の左右のリム(23)を連結するブリッジ部(21)は、横状や略円弧状からなるため、眼鏡ブリッジ装着溝(7)の溝も横状で対応し、略円弧状には柔軟性能、弾力性能を有する素材で対応が可能で、さらに搖動防止の機能があるため眼鏡アタッチメント(1A)とブリッジ部(21)ならびに眼鏡(20)も安定的に保持固定される。
さらに眼鏡ブリッジ装着溝(7)を複数設けることで、上下方向の装着位置の調整と装着位置の決定に機能する。なお、眼鏡ブリッジ装着溝(7)の溝の形状は、特に横状に限定するものではない。
【0033】
左右のリム(23)を連結するブリッジ幅は、標準的な日本人の顔から子供用ブリッジ幅から大人用ブリッジ幅の略段階を設けてあり、眼鏡アタッチメント(1A)は、これに対応するため板状クリップの横幅、上端から下端の長さも子供用幅から大人用幅することにより対応が可能である。
眼鏡(20)のブリッジ部(21)の形状と大きさは多種類あり、それらすべての種類に適応することは、制約のある眼鏡アタッチメント(1A)では不可能であるが、眼鏡ブリッジ装着溝(7)の溝の位置、大きさ、幅、深さに数種類の略規格を設けた構造にすることで対応可能にしている。
【0034】
翼状平部(2B)の左右の両端部に設ける支持部(3B)は、眼鏡(20)の左右のリム(23)の外側両端部に設けてあるテンプル部(24)に対応する位置に設けてある。
眼鏡(20)の横幅は子供用幅から大人用幅よりなり、左右の両端部に設けた支持部(3B)の取り付け位置も子供用幅から大人用幅に対応する位置に設けてある。
【0035】
眼鏡(20)のテンプル部の形状、大きさは多種類あり、それらすべての種類に適応することは制約のある眼鏡アタッチメント(1B)では不可能であるが、眼鏡テンプル装着溝(9)の位置、大きさ、幅、深さに数種類の略規格を設けた構造にすることで対応が可能である。
なお、この実施形態の説明では、眼鏡テンプル装着溝(9)に装着する眼鏡(20)のテンプル部(24)は、特別な装飾ならびに装飾品(40)を設けていない平板形状と条件設定をしている。
【0036】
挟持部(4)は、板状クリッリップに限定するものではなく、一般的なワニグチクリップのように物を挟む弾性性能を備えたものであってもよい。また形状記憶材を用いて板状クリップ状にしてもよい。
【0037】
図3は、装飾品(40)を飾り付けていない眼鏡アタッチメント(1A)の参考図で、
図4は
図1図2図3とは異なる形状の眼鏡アタッチメント(1A)からなり、その翼状平部(2A)に選択した装飾品(40)を飾り付けた参考図である。
このように、例えば携帯電話やスマートホンなどの商品にキャラクターシール・ワッペン類、ビーズ類、宝飾石類、電気電子応用装飾品類などの装飾品(40)を飾り付けることを「デコレーションする」または「デコキャラする」という。
【0038】
眼鏡着用者は、キャラクターシール・ワッペン類、ビーズ類、宝飾石類、電気電子応用装飾品類などの装飾品(40)を選択して飾り付けたオリジナルデザインの眼鏡アタッチメント(1)を、着用している眼鏡(20)のブリッジ部(21)か、あるいはテンプル部(24)に装着して顔にかけると、上部はオリジナルデザインで飾り付けた眼鏡アタッチメント(1)となり、眼鏡(20)と一体化した新しいファッション眼鏡(
図2図9参照)になる。
【0039】
中央部に支持部(3A)を設けた眼鏡アタッチメント(1A)を眼鏡(20)に装着する手順は、挟持部(4A)の挟持片(5A)の先端部を拡げ眼鏡ブリッジ装着溝(7)に眼鏡(20)のブリッジ部(21)を挿入して装着する(
図6参照)と眼鏡(20)と眼鏡アタッチメント(1A)は安定的に保持固定される。
眼鏡(20)と眼鏡アタッチメント(1A)の形状と装着位置の関係で、翼状平部(2A)の両方または片方の下端の一部が眼鏡(20)のリム(23)あるいはレンズ(22)の上部に重なることがある。
【0040】
両端部に支持部(3B)を設けた眼鏡アタッチメント(1B)を眼鏡(20)に装着する手順は、挟持部(4B)の挟持片(5B)の先端部を拡げ眼鏡テンプル装着溝(9)に眼鏡(20)のテンプル部(24)を挿入して装着すると眼鏡(20)と眼鏡アタッチメント(1B)は安定的に保持固定される。眼鏡(20)と眼鏡アタッチメント(1B)の形状と装着位置の関係で、翼状平部(2B)の両方または片方の下端の一部が眼鏡(20)のリム(23)あるいはレンズ(22)の上部に重なることがある。
なお、眼鏡テンプル装着溝(9)に眼鏡(20)のテンプル部(24)が挿入して装着された状態は、眼鏡ブリッジ装着溝(7)に眼鏡(20)ブリッジ部(21)が挿入して装着された状態(
図6参照)と略同状態でありその断面図は省略している。
【0041】
中央部に支持部(3A)を設けた眼鏡アタッチメント(1A)を脱着する手順は、挟持部(4A)の挟持片(5A)の先端部を拡げ、眼鏡ブリッジ装着溝(7)から眼鏡(20)のブリッジ部(21)を脱着すれば、眼鏡(20)と眼鏡アタッチメント(1A)は完全に分離して元の眼鏡(20)の状態に戻る。
【0042】
両端部に支持部(3B)を設けた眼鏡アタッチメント(1B)を脱着する手順は、挟持部(4B)の挟持片(5B)の先端部を拡げ、眼鏡テンプル装着溝(9)から眼鏡(20)のテンプル部(24)を脱着すれば、眼鏡(20)と眼鏡アタッチメント(1B)は完全に分離して元の眼鏡(20)の状態に戻る。
【符号の説明】
【0043】
1(1A.1B).眼鏡アタッチメント
2(2A.2B).翼状平部
3(3A.3B).支持部
4(4A.4B).挟持部
5(5A.5B).挟持片
6.眼鏡ブリッジ保持部
7.眼鏡ブリッジ装着溝
8.眼鏡テンプル保持部
9.眼鏡テンプル装着溝
11.縦・横矩形孔
12.円・円弧形孔
20.眼鏡
21.ブリッジ部
22.レンズ
23.リム
24.テンプル部
25.鼻パット
30.ねじ留め式装飾品
31.ねじ部
32.ねじ留め部
40.装飾品