(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ワークピース処理モジュールの前記入力側及び出力側フィードアセンブリの少なくとも一方が、該ワークピース処理モジュールの1以上が動作不能な場合にワークピースを下流へとフィードするべく動作するよう前記システムが構成される
ことを特徴とする請求項14に記載のワークピース処理システム。
前記ワークピース処理モジュールの前記入力側及び出力側フィードアセンブリの少なくとも一方が、該ワークピース処理モジュールの1以上が動作不能な場合にワークピースを下流へとフィードするべく動作する
ことを特徴とする請求項35に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1〜4は、本発明の第1の実施の形態に係る、本実施の形態においてはスクリーン印刷システムであるワークピース−処理システムを示す。
【0021】
スクリーン印刷システムは、少なくとも1つのワークピース−処理モジュール3、本実施の形態においては複数のワークピース−処理モジュール3a、3b、3cを含む。ここでは、これらは平行に配置された印刷モジュールであり、各々が印刷媒体の堆積物をワークピースWへと印刷するべく独自に動作可能である。
【0022】
各印刷モジュール3a、3b、3cは、支持ユニット5を含む。支持ユニット5は、地面に置かれる、本実施の形態においては枠部材である下部基礎支持部材7と、下部支持部材7に取り付けられる、本実施の形態においては枠部材である上部支持部材9とを含む。
【0023】
本実施の形態においては、印刷モジュール3a、3b、3cの下部支持部材7は、単一の一体型構造体として提供される。別の実施の形態においては、印刷モジュール3a、3b、3cの下部支持部材7は、固定ボルトによって一緒に固定される等、一緒に固定された別個の構造体であってもよい。
【0024】
本実施の形態においては、印刷モジュール3a、3b、3cの上部支持部材9は、別個の構造体として提供される。
【0025】
各印刷モジュール3a、3b、3cは、上部支持部材9に搭載され、印刷媒体の堆積物を連続するワークピースWへと印刷するべく動作可能な、本実施の形態においては印刷ユニットである、ワークピース−処理ユニット11をさらに含む。
【0026】
印刷ユニット11は、印刷スクリーンPSを支持するスクリーン支持部材15と、印刷スクリーンPS上を移動して、下に支持されるワークピースWへと印刷スクリーンPSの開口パターンを通じて印刷媒体の堆積物を印刷する印刷ヘッド19と、印刷動作時に印刷ヘッド19を印刷スクリーンPS上で駆動する駆動機構21とを含む。
【0027】
本実施の形態においては、印刷ヘッド19はエンクローズド(enclosed)な印刷ヘッドであり、反対し合う各運動方向に印刷するべく印刷スクリーンPS上を往復駆動可能である。別の実施の形態においては、印刷ヘッド19はスキージ等のその他の適切な設計であってよく、1つの運動方向にのみ印刷するべく動作可能であってよい。
【0028】
図2及び3に詳しく示すように、各印刷モジュール3a、3b、3cは、ワークピースWを受け取り、それを印刷スクリーンPSの下に支持するワークピース
−支持アセンブリ22をさらに含む。
【0029】
ワークピース
−支持アセンブリ22は、ワークピースWを支持するワークピース
−支持ユニット23と、支持されたワークピースWを印刷スクリーンPSに対して整列させるアライメント機構24とを含む。
【0030】
ワークピース
−支持ユニット23は、垂直に移動可能で印刷ステーションを提供するワークピース
−支持部材25と、ワークピース
−支持部材25を昇降させるべく動作可能なリフト機構26とを含む。
【0031】
本実施の形態においては、ワークピース
−支持部材25は、ワークピース
−支持部材25にワークピースWを積み込むことができる第1の下降した積み込み位置と、印刷のためにワークピースWが印刷スクリーンPSの下の位置に設定される第2の上昇したワークピース−処理位置、ここでは印刷位置との間を移動することができる。本発明の印刷システムは、接触型及び非接触型の両方の印刷を可能にする。
【0032】
本実施の形態においては、ワークピース
−支持部材25は、ワークピース−処理テーブル27、ここでは印刷テーブルを、本実施の形態では、ワークピースWをそこへと保持するべく作用する、ここでは中央に位置付けられる真空部28を含むプラテンという形態で含む。
【0033】
本実施の形態においては、真空部28はパッドを含む。パッドは、ここでは焼結プレートであり、典型的には焼結セラミックプレートである。パッドは、平面的な上面を定めるべく印刷テーブル27の中に設定され、その下面へ真空源が印加されるとその上面で真空をもたらすものである。
【0034】
本実施の形態においては、ワークピース
−支持部材25は、印刷テーブル27を貫通して延びる、ここでは圧縮バネである弾性要素30によって下方に付勢される複数のワークピース
−支持要素29、ここでは直立支柱をさらに含む。
【0035】
本実施の形態においては、印刷テーブル27が下降した積み込み位置にあるときには、弾性要素30が圧縮され、ワークピース
−支持要素29が印刷テーブル27の上面上に突出して、ワークピースWを印刷テーブル27の上面から離間させてワークピース
−支持要素29上に受け止めるように、また、印刷テーブル27が上昇した印刷位置にあるときには、ワークピース
−支持要素29が印刷テーブル27の上面もしくは上面下に、ここでは印刷テーブル27の上面に同一平面的に位置し、それによってワークピースWの下面が印刷テーブル27の上面に完全に支持されるように、弾性要素30は各ストップ31に対して作用するべく構成される。
【0036】
本実施の形態においては、印刷テーブル27は少なくとも1つの、ここでは複数のウィンドウ32を含み、これによって、支持されたワークピースWの縁部と、印刷スクリーンPSの下面における、しばしば基準(fiducials)と呼ばれるアライメントマークとへの視線が与えられる。
【0037】
本実施の形態においては、リフト機構26は、リードスクリュー33と、リードスクリュー33を回転させるアクチュエータ34とを含む。リードスクリュー33は、時計回り及び反時計回りの反対し合う方向にリードスクリュー33を回転させることにより印刷テーブル27の上昇又は下降のいずれかが生じるように、印刷テーブル27に螺合される。
【0038】
本実施の形態においては、アクチュエータ34は、駆動モータと、付随するギアボックスアセンブリとを含む。
【0039】
本実施の形態においては、アライメント機構24は、少なくとも1つの、本実施の形態においては複数のカメラユニット35と、アクチュエータユニット36とを含む。カメラユニット35は、印刷テーブル27の各ウィンドウ32を通して、支持されたワークピースWの縁部と、印刷スクリーンPSの下面のアライメントマークとを観察するべく構成される。アクチュエータユニット36は、カメラユニット35により取得された画像に応じて、印刷スクリーンPSに対する支持されたワークピースWの整列ずれがあればそれを修正するべく動作可能な複数のアクチュエータ、ここでは駆動モータを含む。
【0040】
本実施の形態においては、アクチュエータユニット36は、ワークピースWをX、Y、及びθ軸に位置決めする3つのアクチュエータを含む。その他の実施の形態においては、アクチュエータユニット36は、印刷スクリーンPSに対して支持されたワークピースWが整列することが可能となる任意の数及び配列のアクチュエータを含んでよい。
【0041】
本実施の形態においては、印刷スクリーンPSに対してワークピースWが整列することが達成されるようにするべく印刷スクリーンPSに対してワークピースWを移動させる。しかし、別の実施の形態においては、印刷スクリーンPSに対してワークピースWが整列することが達成されるようにするべくワークピースWに対して印刷スクリーンPSを移動させてもよい。
【0042】
各印刷モジュール3a、3b、3cは、ワークピースWを印刷ユニット11へと/から移送するべく動作可能な、上部支持部材9に取り付けられるフィードユニット37をさらに含む。
【0043】
フィードユニット37は、入力側及び出力側フィードアセンブリ38、39と、印刷域フィードアセンブリ40とを含む。入力側及び出力側フィードアセンブリ38、39は、本実施の形態においては、印刷ユニット11の互いに反対側に平行に配置され、印刷モジュール3a、3b、3cへと/からワークピースWを移送するべく動作可能である。印刷域フィードアセンブリ40は、入力側及び出力側フィードアセンブリ38、39を相互接続し、印刷のために入力側フィードアセンブリ38からワークピース
−支持ユニット23のワークピース
−支持部材25へと、印刷後にはワークピース
−支持ユニット23のワークピース
−支持部材25から出力側フィードアセンブリ39へと、ワークピースWを移送するべく動作可能である。
【0044】
本実施の形態においては、入力側及び出力側フィードアセンブリ38、39は、共通のフィード方向F1、F2にワークピースWをフィードするべく動作可能であるが、別の実施の形態においては、フィード方向F1、F2は、反対方向であってよい。
【0045】
図2に詳しく示すように、入力側フィードアセンブリ38は、個別に動作可能な第1、第2、第3のサブ−フィードアセンブリ38a、38b、38cを含む。以下により詳しく記載するように、入力側フィードアセンブリ38の主機能は、印刷域フィードアセンブリ40へと移送するべくワークピースWを保持し、また、いずれか下流の印刷モジュール3a、3b、3cへとワークピースWを移送することである。
【0046】
第1の積み込みサブ−フィードアセンブリ38aは、積み込みステーションを提供し、積み込みステーションからワークピースWを印刷ユニット11へと積み込むことができる。
【0047】
第2のアップラインバッファサブ−フィードアセンブリ38bは、積み込みサブ−フィードアセンブリ38aの上流にあり、積み込みサブ−フィードアセンブリ38aへと下流に移送するべくワークピースWを一時保管するアップラインバッファステーションを提供する。
【0048】
第3のダウンラインバッファサブ−フィードアセンブリ38cは、積み込みサブ−フィードアセンブリ38aの下流にあり、下流へと移送するべくワークピースWを一時保管するダウンラインバッファステーションを提供する。
【0049】
各サブ−フィードアセンブリ38a、38b、38cは、本実施の形態においてはベルトであり、ここでは歯付きベルトである、1対の駆動要素41、41と、本実施の形態においては駆動モータであるアクチュエータ45とを含む。1対の駆動要素41、41は、ワークピースWの互いに反対側の下端と係合するべく離間して平行に配置される。アクチュエータ45は、駆動要素41、41がアクチュエータ45によって共通に駆動されるように、本実施の形態ではプーリ配列47によって駆動要素41、41へと共通に結合される。
【0050】
本実施の形態においては、第1の積み込みサブ−フィードアセンブリ38aの内側駆動要素41は、ここではプーリの配列によって構成され、それにより、以下により詳しく記載するように、間に移動ビーム95を収容する第1及び第2の離間した駆動要素部を含む。
【0051】
各サブ−フィードアセンブリ38a、38b、38cは、入力側フィード方向F1を下流として配置された第1及び第2のセンサ53、55を含むセンサユニット51をさらに含む。ワークピースWの前縁部が第1の上流側センサ53によって検出されるまでは第1の移送速度でアクチュエータ45が駆動要素41、41を駆動し、ワークピースWの前縁部が第1のセンサ53によって検出されると、第2のより遅い速度でアクチュエータ45が駆動要素41、41を駆動するようにセンサ53、55は構成される。これによって、ワークピースWが正確に位置決めされる。ワークピースWの前縁部が第2の下流側センサ55によって検出されると、要求される位置にワークピースWを位置決めするべくアクチュエータ45を停止させる。
【0052】
出力側フィードアセンブリ39は、個別に動作可能な第1、第2、第3のサブ−フィードアセンブリ39a、39b、39cを含む。以下により詳しく記載するように、出力側フィードアセンブリ39の主機能は、印刷域フィードアセンブリ40からワークピースWを受け取り、それを下流へと移送することである。
【0053】
第1の積み出しサブ−フィードアセンブリ39aは、積み出しステーションを提供し、ワークピースWは、印刷ユニット11から積み出しステーションへと降ろされる。
【0054】
第2のアップラインバッファサブ−フィードアセンブリ39bは、積み出しサブ−フィードアセンブリ39aの上流にあり、下流へと移送するべくワークピースWを一時保管するアップラインバッファステーションを提供する。
【0055】
第3のダウンラインバッファサブ−フィードアセンブリ39cは、積み出しサブ−フィードアセンブリ39aの下流にあり、下流へと移送するべくワークピースWを一時保管するダウンラインバッファステーションを提供する。
【0056】
各サブ−フィードアセンブリ39a、39b、39cは、本実施の形態においてはベルトであり、ここでは歯付きベルトである、1対の駆動要素61、61と、本実施の形態においては駆動モータであるアクチュエータ65とを含む。1対の駆動要素61、61は、ワークピースWの互いに反対側の下端と係合するべく離間して平行に配置される。アクチュエータ65は、駆動要素61、61がアクチュエータ65によって共通に駆動されるように、本実施の形態ではプーリ配列67によって駆動要素61、61へと共通に結合される。
【0057】
本実施の形態においては、第1の積み出しサブ−フィードアセンブリ39aの内側駆動要素61は、ここではプーリの配列によって構成され、それにより、以下により詳しく記載するように、間に移動ビーム
135を収容する第1及び第2の離間した駆動要素部を含む。
【0058】
各サブ−フィードアセンブリ39a、39b、39cは、出力側フィード方向F2を下流として配置された第1及び第2のセンサ73、75を含むセンサユニット71をさらに含む。ワークピースWの前縁部が第1の上流側センサ73によって検出されるまでは第1の移送速度でアクチュエータ65が駆動要素61、61を駆動し、ワークピースWの前縁部が第1のセンサ73によって検出されると、第2のより遅い速度でアクチュエータ65が駆動要素61、61を駆動するようにセンサ73、75は構成される。これによって、ワークピースWが正確に位置決めされる。ワークピースWの前縁部が第2の下流側センサ75によって検出されると、要求される位置にワークピースWを位置決めするべくアクチュエータ65を停止させる。
【0059】
図2及び3に詳しく示すように、印刷域フィードアセンブリ40は、積み込みステーション38aに隣接して、本実施の形態においては内側に隣接して配置される入力側移送ステーション81と、積み込みステーション38aから入力側移送ステーション81へと、また入力側移送ステーション81から印刷ステーションへとワークピースWを移送するべく動作可能な入力側移送ユニット85とを含む。
【0060】
本実施の形態においては、入力側移送ステーション81は、四角形の形態に配列される、複数のワークピース
−支持要素87、ここでは4つの固定された直立支柱を含む。別の実施の形態においては、ワークピースWを支持する任意の数及び構成のワークピース
−支持要素87を使用してよい。
【0061】
本実施の形態においては、入力側移送ユニット85は、第1のワークピースWを積み込みステーション38aから入力側移送ステーション81へと、第2のワークピースWを入力側移送ステーション81から印刷ステーションへと移送するべく動作可能であり、本実施の形態においては、入力側移送ユニット85は、第1及び第2のワークピースWを同時に移送するよう構成される。
【0062】
本実施の形態においては、入力側移送ユニット85は、移動−ビームアセンブリであり、固定された主支持体91と、主支持体91に対して移動可能な移動体93と、移動体93を昇降させるリフト機構97と、移動支持体93を水平に移動させる
水平駆動機構101とを含む。移動体93は、水平な移動ビーム95を、本実施の形態においては移動体93の上面に含む。
【0063】
本実施の形態においては、移動体93は軸受により主支持体91上に支持され、これにより移動体93が主支持体91に対して垂直及び水平に摺動することが可能となる。
【0064】
本実施の形態においては、移動ビーム95は、ワークピースWをそこへと真空により保持することが可能な第1及び第2の真空部103、104を含む。
【0065】
本実施の形態においては、真空部103、104は、移動ビーム95の上面へと延伸する、真空源が当該上面に印加されると当該上面において真空をもたらす複数の開口部を含む。
【0066】
本実施の形態においては、リフト機構97は、カム105と、アクチュエータ107とを含むカム機構である。アクチュエータ107は、本実施の形態においては駆動モータであり、第1の下降した位置と、第2の上昇した位置との間でカム105を駆動するべく動作可能である。第1の下降した位置では、移動体93は第1の下降した位置に存在し、この位置では移動ビーム95はその上に置かれるワークピースWから離れている。第2の上昇した位置では、移動体93は第2の上昇した位置に存在し、この位置では移動ビーム95はその上に置かれるワークピースWを支持する。
【0067】
本実施の形態においては、カム105は、移動体93に取り付けられる1対のカムローラ109、109と、1対のカムローラ109、109のそれぞれに係合し、主支持体91に取り付けられ、アクチュエータ107によって第1及び第2の位置間を回転可能な1対のカム部材111、111とを含む。
【0068】
本実施の形態においては、駆動機構101はリニアモータであり、移動体93を、したがって移動ビーム95を、第1の外側位置と第2の内側位置との間で移動させるべく動作する。第1の外側位置では、移動ビーム95が積み込みステーション38aから入力側移送ステーション81へとまたがって延伸する。第2の内側位置では、移動ビーム95が入力側移送ステーション81から印刷ステーションへとまたがって延伸する。
【0069】
この構成では、移動ビーム95を、外側位置にあるときは、アクチュエータ107の操作により上昇させてワークピースWを積み込みステーション38a及び入力側移送ステーション81から持ち上げ、駆動機構101により内側位置へと水平に移動させてワークピースWをそれぞれ入力側移送ステーション81及び印刷ステーションの上方に位置付け、次にアクチュエータ107の操作により下降させてワークピースWを入力側移送ステーション81及び印刷ステーションへと降ろすことができる。
【0070】
別の実施の形態においては、入力側移送ユニット85はベルト−フィードアセンブリを含むことができる。移動−ビームアセンブリは、特に印刷動作において破損しやすい繊細なワークピースW、たとえば太陽電池や燃料電池に用いられる基板を支持する特段の利点を有する。
【0071】
図2及び3に詳しく示すように、印刷域フィードアセンブリ40は、積み出しステーション39aに隣接して、本実施の形態においては内側に隣接して配置される出力側移送ステーション121と、ワークピースWを印刷ステーションから出力側移送ステーション121へと、また出力側移送ステーション121から積み出しステーション39aへと移送するべく動作可能な出力側移送ユニット125とをさらに含む。
【0072】
本実施の形態においては、出力側移送ステーション121は、四角形の形態に配列される、複数のワークピース
−支持要素127、ここでは4つの固定された直立支柱を含む。別の実施の形態においては、ワークピースWを支持する任意の数及び構成のワークピース
−支持要素127を使用してよい。
【0073】
本実施の形態においては、出力側移送ユニット125は、第1のワークピースWを印刷ステーションから出力側移送ステーション121へと、第2のワークピースWを出力側移送ステーション121から積み出しステーション39aへと移送するべく動作可能であり、本実施の形態においては、出力側移送ユニット125は、第1及び第2のワークピースWを同時に移送するよう構成される。
【0074】
本実施の形態においては、出力側移送ユニット125は、移動−ビームアセンブリであり、固定された主支持体131と、主支持体131に対して移動可能な移動体133と、移動体133を昇降させるリフト機構137と、移動支持体133を水平に移動させる水平駆動機構141とを含む。移動体133は、水平な移動ビーム135を、本実施の形態においては移動体133の上面に含む。
【0075】
本実施の形態においては、移動体133は軸受により主支持体131上に支持され、これにより移動体133が主支持体131に対して垂直及び水平に摺動することが可能となる。
【0076】
本実施の形態においては、移動ビーム135は、ワークピースWをそこへと真空により保持することが可能な第1及び第2の真空部143、144を含む。
【0077】
本実施の形態においては、真空部143、144は、移動ビーム135の上面へと延伸する、真空源が当該上面に印加されると当該上面において真空をもたらす複数の開口部を含む。
【0078】
本実施の形態においては、リフト機構137は、カム145と、アクチュエータ147とを含むカム機構である。アクチュエータ147は、本実施の形態においては駆動モータであり、第1の下降した位置と、第2の上昇した位置との間でカム145を駆動するべく動作可能である。第1の下降した位置では、移動体133は第1の下降した位置に存在し、この位置では移動ビーム135はその上に置かれるワークピースWから離れている。第2の上昇した位置では、移動体133は第2の上昇した位置に存在し、この位置では移動ビーム135はその上に置かれるワークピースWを支持する。
【0079】
本実施の形態においては、カム145は、移動支持体133に取り付けられる1対のカムローラ149、149と、主支持体131に取り付けられ、1対のカムローラ149、149のそれぞれに係合し、アクチュエータ147によって第1及び第2の位置間を回転可能な1対のカム部材151、151とを含む。
【0080】
本実施の形態においては、駆動機構141はリニアモータであり、移動体133を、したがって移動ビーム135を、第1の内側位置と第2の外側位置との間で移動させるべく動作する。第1の内側位置では、移動ビーム135が印刷ステーションから出力側移送ステーション121へとまたがって延伸する。第2の外側位置では、移動ビーム135が出力側移送ステーション121から積み出しステーション39aへとまたがって延伸する。
【0081】
この構成では、移動ビーム135を、内側位置にあるときは、アクチュエータ147の操作により上昇させてワークピースWを印刷ステーション及び出力側移送ステーション121から持ち上げ、駆動機構141により外側位置へと水平に移動させてワークピースWをそれぞれ出力側移送ステーション121及び積み出しステーション39aの上方に位置付け、次にアクチュエータ147の操作により下降させてワークピースWを出力側移送ステーション121及び積み出しステーション39aへと降ろすことができる。
【0082】
各印刷モジュール3a、3b、3cは、印刷モジュール3a、3b、3cの動作を制御し、スクリーン印刷システムにおけるその他の印刷モジュール3a、3b、3cと連絡するコントローラ151をさらに含む。
【0083】
添付の図面の
図4(a)〜(g)を参照して、上記スクリーン印刷システムの動作を以下に記載する。
【0084】
スクリーン印刷システムの動作では、入力側及び出力側アセンブリ38、39が連続的かつ自動的に操作される。
【0085】
入力側移動ビーム95が下降した外側位置又は内側位置にあるとき、
図4(a)〜(c)及び4(e)〜(g)に示すように、入力側フィードアセンブリ38は、いずれか下流の印刷モジュール3a、3b、3cへのワークピースWの供給を維持するように、また
図4(d)に示すように印刷ステーションの積み込み周期の開始にあたりワークピースWが積み込みステーション38aに位置していることを確実にするように連続的に操作される。
【0086】
出力側移動ビーム135が下降した外側位置又は内側位置にあるとき、
図4(a)〜(d)並びに(f)及び(g)に示すように、出力側フィードアセンブリ39は、ワークピースWを下流へと移送するように、また
図4(e)に示すように印刷ステーションの積み出し周期の開始にあたり積み出しステーション39aが出力側移送ステーション121からワークピースWを受け取るべく空いた状態となっていることを確実にするように連続的に操作される。
【0087】
図4(a)は、印刷テーブル27がワークピースWを上昇した印刷位置で支持し、入力側及び出力側移送ユニット85、125の移動ビーム95、135がそれぞれ下降した外側位置にあってワークピースWから離れており、入力側移動ビーム95が積み込みステーション38a及び入力側移送ステーション81に位置し、出力側移動ビーム135が積み出しステーション39a及び出力側移送ステーション121に位置する構成を示す。
【0088】
この構成では、ワークピースWは完全に印刷テーブル27に支持され、印刷テーブル27の真空部28への真空の印加により印刷テーブル27へと保持される。
【0089】
印刷ユニット11による印刷の後、印刷テーブル27の真空部28から真空を除去し、
図4(b)に示すように、印刷テーブル27を下降した積み込み/積み出し位置へと下降させる。
【0090】
印刷テーブル27を下降した積み込み/積み出し位置に下降させるとき、各ワークピース
−支持要素29の弾性要素30がそれぞれストップ31に係合する。ストップ31は弾性要素30の付勢、ここでは圧縮を生じさせるべく作用し、弾性要素30によって印刷テーブル27の上面上へと
ワークピース−支持要素29が延伸し、印刷テーブル27の上面からワークピースWが離間する積み込み/積み出し位置においてワークピースWが
ワークピース−支持要素29上に支持される。
【0091】
図4(c)に示すように、次に出力側移送ユニット125を、本実施の形態においてはその水平駆動機構141を作動させることにより操作し、出力側移動ビーム135を内側へと水平に移動させて、印刷ステーション及び出力側移送ステーション121上にそれぞれ置かれたワークピースWの下に位置付ける。
【0092】
図4(d)に示すように、次に入力側及び出力側移動ビーム95、135をそれぞれ、本実施の形態においては各リフト機構97、137を操作することにより、ここでは同時に上昇した位置へと上昇させる。これは、入力側及び出力側移動ビームの上に置かれたワークピースWを、支持構造体、つまり積み込みステーション38a、入力側移送ステーション81、印刷ステーション、及び出力側移送ステーション121から持ち上げるように作用する。
【0093】
この構成では、移動ビーム95、135の真空部103、104、143、144に真空が印加され、ワークピースWがそこへと保持される。
【0094】
図4(e)に示すように、次に入力側及び出力側移送ユニット85、125を操作し、その移動ビーム95、135を、本実施の形態においては各水平駆動機構101、141の操作により水平に、ここでは同時に移動させる。出力側移動ビーム135は、印刷ステーション及び出力側移送ステーション121に置かれたワークピースWをそれぞれ出力側移送ステーション121及び積み出しステーション39aへと移動させるように外側へと移動し、入力側移動ビーム95は、入力側移送ステーション81及び積み込みステーション38aに置かれたワークピースWをそれぞれ印刷ステーション及び入力側移送ステーション81へと移動させるように内側へと移動する。
【0095】
この構成にあるとき、移動ビーム95、135の真空部103、104、143、144から真空は除去される。
【0096】
図4(f)に示すように、次に入力側及び出力側移動ビーム95、135をそれぞれ、本実施の形態においては各リフト機構97、137を操作することにより、ここでは同時に下降した位置へと下降させる。これは、支持されたワークピースWを、その下の支持構造体、つまり入力側移送ステーション81、印刷ステーション、出力側移送ステーション121、及び積み出しステーション39aへと下降させるように作用する。
【0097】
入力側及び出力側移動ビーム95、135を下降させた後、入力側移動ビーム95を、本実施の形態においては各水平駆動機構101の操作により外側へと水平に移動させ、
図4(g)に示すように入力側移動ビーム95を積み込みステーション38a及び入力側移送ステーション81に隣接させて位置付ける。
【0098】
次に、後続のワークピースWについて、この手順を同一の方法で繰り返すことができる。
【0099】
印刷モジュール3a、3b、3cのいずれかの入力側フィードアセンブリ38の積み込みステーション38a上にワークピースWがない場合でも、入力側移送ステーション81から印刷ステーションへとワークピースWを移送するべく入力側移送ユニット85を操作する。
【0100】
本実施の形態においては、入力側及び出力側移送ユニット85、125を同時に操作するが、別の実施の形態においては、独立して操作することができる。
【0101】
通常の操作では、各印刷モジュール3a、3b、3cは同期的に循環する。しかし、印刷モジュール3a、3b、3cのいずれかがワークピースWに印刷することが不可能な場合、印刷不実行の印刷モジュール3a、3b、3cの入力側及び出力側フィードアセンブリ38、39は依然として機能し、その他の印刷モジュール3a、3b、3cへと/から、依然としてワークピースWをフィードすることができる。
【0102】
この構成により、印刷モジュール3a、3b、3cの1以上が故障した場合、結果は処理能力がその分低下することだけにとどまる。なぜなら、本発明のスクリーン印刷システムにおいては、ラインの完全停止が必要とされず、機能する印刷モジュール3a、3b、3cの継続的操作が可能であり、ラインのアップタイムが全体として増加することになるからである。
【0103】
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るワークピース−処理システムを示す。
【0104】
本実施の形態のワークピース−処理システムは、上記の第1の実施の形態のものに非常に類似している。したがって、記載が不必要に重複することを回避するべく差異のみを詳細に記載し、類似の要素を類似の参照符号によって示すこととする。
【0105】
本実施の形態のワークピース−処理システムは、ワークピース−処理モジュール3a、3b、3cの少なくとも1つ、本実施の形態においては第1のワークピース−処理モジュール3aが、その他のワークピース−処理モジュール3b、3cとは異なるワークピース−処理機能を提供し、それにより異なるワークピース−処理モジュール3a、3b、3c間で負荷の分散が達成される点において上記のワークピース−処理システムとは異なる。
【0106】
本実施の形態においては、ワークピース−処理システムは、ボール−装着機を含み、第1のワークピース−処理モジュール3aは、上記の実施の形態でのように印刷モジュールを含み、当該印刷モジュールにおいてはワークピース−処理ユニット11は、印刷媒体の、ここではフラックスの堆積物をワークピースWへと印刷するべく動作可能な印刷ユニットを含み、第2及び第3のワークピース−処理モジュール3b、3cはそれぞれボール
−装着モジュールを含み、当該ボール
−装着モジュールにおいては、ワークピース−処理ユニット11は、WO−A−2000/054921に開示されるような、各ワークピースW上の印刷された堆積物の上にボール、ここでははんだボールを装着するべく動作可能なボール
−装着ユニットを含む。
【0107】
図示するように、ワークピースWは一方の、つまり第2のフィードアセンブリ39に沿って第1のワークピース−処理モジュール3aへとフィード(F
in)されてそこで印刷され、次に印刷されたワークピースWはワークピース−処理モジュール3a、3b、3cの他方の、つまり第1のフィードアセンブリ38の操作により選択的に第2及び第3のワークピース−処理モジュール3b、3cへとフィードされ、各ワークピースW上の印刷された堆積物の上にボールが装着され、その後、典型的にはボールを融解させてワークピースW上に接続バンプを形成するべくリフロー炉へと、第2及び第3のワークピース−処理モジュール3b、3cの一方の、つまり第2のフィードアセンブリ39により下流にフィード(F
out)される。
【0108】
この構成では、第1のワークピース−処理モジュール3aを印刷モジュールとして搭載することは、第2及び第3のワークピース−処理モジュール3b、3cをボール
−装着モジュールとして搭載することに対して、印刷機は通常2台以上のボール装着機と進行を合わせることができるという点において釣り合い、これによりワークピース−処理システムの処理能力が最大化される。
【0109】
本発明は、任意の種類及び任意の台数のワークピース−処理モジュール
3a、3b、3cに対しても適用され、たとえばワークピース−処理モジュール
3a、3b、3cをラインから休止させるとき等に、ワークピースWの処理経路を能動的に再設定することが可能であることは理解されよう。このワークピース経路の能動的再設定は、ワークピース−処理システムが各種ワークピース−処理モジュール
3a、3b、3cをそれぞれ複数含む場合に特に有効である。
【0110】
図6は、本発明の第3の実施の形態に係るワークピース−処理システムを示す。
【0111】
本実施の形態のワークピース−処理システムは、上記の第1の実施の形態のものに極めて類似している。したがって、記載が不必要に重複することを回避するべく差異のみを詳細に記載し、類似の要素を類似の参照符号によって示すこととする。
【0112】
本実施の形態のワークピース−処理システムは、フィードユニット37が第1及び第2の後方フィードアセンブリ39、39’を含み、それらが一緒に第1及び第2の出力側ラインを提供し、これにより、たとえば二重レーン生産のための第1及び第2のワークピースフィードF1
out、F2
outが提供され、ワークピース−処理モジュール3a、3b、3cの出力側移送ユニット125がそれぞれ、印刷ステーションから出力側移送ステーション121へと、出力側移送ステーション121から第1の内側後方フィードアセンブリ39の積み出しステーション39aへと、第1の内側後方フィードアセンブリ39の積み出しステーション39aから第2の外側後方フィードアセンブリ39’の積み出しステーション39a’へとワークピースWを移送するべく修正される点において、上記の第1の実施の形態のものと相違する。
【0113】
本実施の形態においては、ワークピース−処理モジュール3a、3b、3cの出力側移送ユニット125は、その第1及び第2の後方フィードアセンブリ39、39’へと、第1及び第2のワークピースフィードF1
out、F2
outの要求に基づいて、ワークピースWを選択的に供給するよう操作される。
【0114】
本実施の形態においては、第1及び第2のワークピース−処理モジュール3a、3bの出力側移送ユニット125は、その第2の外側後方フィードアセンブリ39’へとワークピースWを供給するよう操作され、第3のワークピース−処理モジュール3cは、その第1の内側後方フィードアセンブリ39へとワークピースWを供給するよう操作される。
【0115】
本実施の形態のワークピース−処理システムは、フィードユニット37が2つの入力側ワークピースフィードF1
in、F2
inを備える点においても上記の第1の実施の形態のものと相違する。本実施の形態においては、各入力側ワークピースフィードF1
in、F2
inのワークピースWが異なるものであるが、別の実施の形態においては同一のものであってよい。
【0116】
本実施の形態においては、各ワークピース−処理モジュール3a、3b、3cには別々の入力側ワークピースフィードF1
in、F2
inが供給される。
【0117】
本実施の形態においては、入力側ワークピースフィードF1
in、F2
inはそれぞれ、第3のワークピース−処理モジュール3cと、第1及び第2のワークピース−処理モジュール3a、3bとに供給される。第1の入力側ワークピースフィードF1
inは、第3のワークピース−処理モジュール3cの前方フィードアセンブリ38へと供給され、第2の入力側ワークピースフィードF2
inは、第1のワークピース−処理モジュール3aの前方フィードアセンブリ38と第2のワークピース−処理モジュール3bの前方フィードアセンブリ38へと、第1及び第2のワークピース−処理モジュール3a、3bの前方フィードアセンブリ38の選択的操作により供給される。
【0118】
1つの実施の形態においては、ワークピース−処理モジュール3a、3b、3cは、ワークピースWに対して異なる動作、たとえば異なる印刷動作を提供することができる。
【0119】
本実施の形態においては、第1及び第2のワークピース−処理モジュール3a、3bは、ワークピースWに対して同一の動作、ここでは同一の印刷動作を提供し、第3のワークピース−処理モジュール3cは第1及び第2のワークピース−処理モジュール3a、3bとは異なる印刷動作を提供する。
【0120】
図7は、本発明の第4の実施の形態に係るワークピース−処理システムを示す。
【0121】
本実施の形態のワークピース−処理システムは、上記の第1の実施の形態のものと極めて類似している。したがって記載が不必要に重複することを回避するべく差異のみを詳細に記載し、類似の要素を類似の参照符号によって示すこととする。
【0122】
本実施の形態のワークピース−処理システムは、各ワークピース−処理モジュール3a、3b、3cのフィードユニット37の前方フィードアセンブリ38が別個のカセットフィード機構201を含む点において上記の第1の実施の形態のものと相違する。
【0123】
カセットフィード機構201は、複数のワークピースWを保持するカセット203を含み、そこからワークピースWを個別に取り外すことができる。本実施の形態においては、カセット203は、ワークピースWを積み重ねる複数の個別スロットを有する。
【0124】
本実施の形態においては、カセット203は、カセット203の水平方向位置を固定し、カセット203の垂直方向の運動のみを与えるべく作用するリニア軸受204により支持される。
【0125】
カセットフィード機構201は、本実施の形態ではエレベータープラットフォームである駆動ユニット205をさらに含む。駆動ユニット205は、カセット203を所定の位置間で垂直に移動させるべく動作し、それにより、入力側移送ステーション81により下流へと移送されるワークピースWを一時保管するアップラインバッファステーションがカセット203により提供されるようにする。入力側移送ステーション81は、カセット203から一時保管されたワークピースWを引き出すべく動作する。本実施の形態においては、動作時、カセット203を最大高さまで上昇させ、その後、ワークピースWのうち後続の1つが入力側移送ステーション81へと提示されるように連続的に下降させる。
【0126】
本実施の形態においては、駆動ユニット205は、カセット203に結合されるリードスクリュー207と、アクチュエータ209とを含む。アクチュエータ209は、ここではモータ及び付随するギアボックスアセンブリであり、リードスクリュー207を駆動してカセット203を所定の位置間で移動させ、ワークピースWが連続的に入力側移送ステーション81へと一時保管されるようにするべく動作する。
【0127】
本実施の形態においては、ワークピース−処理モジュール3a、3b、3cの後方フィードアセンブリ39により、単一の、共通出力側ワークピースフィードF
outが提供される。
【0128】
図8及び9は、本発明の第5の実施の形態に係るワークピース−処理システムを示す。
【0129】
本実施の形態のワークピース−処理システムは、上記の第1の実施の形態のものと極めて類似している。したがって記載が不必要に重複することを回避するべく差異のみを詳細に記載し、類似の要素を類似の参照符号によって示すこととする。
【0130】
本実施の形態のワークピース−処理システムは、ワークピース−処理システムが、ワークピースWとしてのウェハに、本実施の形態においては太陽電池ウェハに対して、ホルト−メルト(holt−melt)印刷を行うべく構成される点において上記の第1の実施の形態のものと相違する。
【0131】
本実施の形態においては、第1及び第2のワークピース−処理モジュール3a、3bの、印刷ユニットとしてのワークピース−処理ユニット11は、ウェハに対してホルト−メルト印刷を行うべく構成される。具体的には、第1及び第2のワークピース−処理モジュール3a、3bのそれぞれにおいて、印刷スクリーンPSと、ここではスキージである印刷ヘッド19と、印刷テーブル27とを、ここでは60〜100Cの温度に加熱する。
【0132】
本実施の形態のワークピース−処理システムは、ワークピースWの下面及び上面の両方に印刷を提供するべくワークピースWを反転させる反転装置301を含む点において、上記の第1の実施の形態のものとさらに相違する。
【0133】
本実施の形態においては、反転装置301は、隣接し合うワークピース−処理モジュール3a、3b、3cのフィードアセンブリ38、39の一方の間に、ここでは、第1及び第2のワークピース−処理モジュール3a、3bの後方フィードアセンブリ39の間に設置される。ワークピース−処理モジュール3a、3b、3cが連続して構成されるこの構成により、従来の印刷機と類似の大きさの設置面積を有する印刷機を用いてウェハのホット−メルト(hot−melt)印刷が有利に提供される。しかし、反転装置301を別の態様で設置することができることは理解されよう。
【0134】
本実施の形態においては、反転装置301は、回転要素303としてフリッパを、ここでは、ワークピースWを中に受け取るための少なくとも1対の逆方向性のスロット305を有するホイールの形態で含む。スロット305が、第1のワークピース−処理モジュール3aの後方フィードアセンブリ39のダウンラインバッファサブ−フィードアセンブリ39cに位置するとき、第1のワークピース−処理モジュール3aの後方フィードアセンブリ39の操作によりワークピースWをその中に受け取り、また、回転要素303の回転により、スロット305が、第2のワークピース−処理モジュール3bの後方フィードアセンブリ39のアップラインバッファサブ−フィードアセンブリ39bに位置するとき、第2のワークピース−処理モジュール3bの後方フィードアセンブリ39の操作により、反転した向きでフィードされるようにワークピースWを提示するよう回転要素303は構成される。
【0135】
本実施の形態においては、回転要素303に少なくとも1対の逆方向性のスロット305を設けることにより、第1及び第2のワークピース−処理モジュール3a、3bのフィードアセンブリ39は同時に2つのワークピースWに対して動作することができる。
【0136】
本実施の形態においては、回転要素303は、複数対の逆方向性のスロット305を含み、これによりワークピースWを回転要素303に一時保管することが可能となる。
【0137】
本実施の形態においては、太陽電池印刷機としてのワークピース−処理システムは、太陽電池に対するコンタクトフィンガーの印刷を提供する。
【0138】
第1の工程では、入力側ワークピースフィードF
inを、第1の融点を有する銀ペーストを用いてワークピースWの上面に純銀の収集器アレイを印刷するべく動作する第1のワークピース−処理モジュール3aの前方フィードアセンブリ38へと、ここでは言及した範囲の上端へ向けてフィードする。
【0139】
印刷されたワークピースWを、次に、第1のワークピース−処理モジュール3aの後方フィードアセンブリ39へと移送する。このときまでに、印刷は十分に乾燥してハンドリングが可能となっている。
【0140】
第1の印刷されたワークピースWを、本実施の形態では回転要素303のスロット305に設置される反転装置301へと後方フィードアセンブリ39によって移送し、回転要素303を回転させて、ワークピースWを、第2のワークピース−処理モジュール3bの後方フィードアセンブリ39へと、反転した向きで提示する。
【0141】
次に、銀ペーストの融点よりも低い第2の融点を有する銀−アルミニウム化合物を用いてワークピースWの他方の下面にバスバーを印刷するべく動作する第2のワークピース−処理モジュール3bにより、第1の印刷及び反転されたワークピースWへと印刷する。
【0142】
第2の印刷されたワークピースWを、第2及び第3のワークピース−処理モジュール3b、3cの前方フィードアセンブリ38により、第3のワークピース−処理モジュール3cへと移送する。
【0143】
次に、アルミニウム化合物を用いてワークピースWの他方の下面にバックサイドフィールド(back side field)を印刷するべく動作する第3のワークピース−処理モジュール3cにより、第2の印刷されたワークピースWへと印刷する。
【0144】
次に、ここでは出力側ワークピースフィードF
outの中の第3のワークピース−処理モジュール3cの後方フィードアセンブリ39により、第3の印刷されたワークピースWを下流へと、焼成炉へ向けて直接に移送する。
【0145】
最後に、本発明をその好適な実施の形態において記載してきたが、添付の特許請求の範囲に定義される発明の範囲から逸脱することなく多くの異なる点において変更することが可能であることは理解されよう。
【0146】
たとえば、印刷モジュール
3a、3b、3cに関連して例示されたが、本発明は、ボール
−装着モジュール及びピック−アンド−プレースモジュールを含むいかなるワークピース−処理モジュールに関連する用途をも有する。