(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記マイクロ波アンテナの1つおよび前記アブレーション領域に隣接する組織の冷却を容易にするために前記マイクロ波アンテナに冷却流体を供給するよう構成される少なくとも1つの流体ポンプをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【背景技術】
【0002】
がんのような疾患の治療において、特定種類のがん細胞は高温で変性することが分かっている(その温度は健常細胞に通常有害となる温度よりもわずかに低い)。この種の治療は、一般に温熱療法として知られており、疾患細胞を加熱して41℃以上にしながら、隣接する健常細胞を不可逆な細胞破壊が発生しない温度以下に保つために、電磁放射線を利用する。組織を加熱するために電磁放射線を利用する処置は、組織アブレーションを含み得る。
【0003】
月経過多のために行われる処置等のマイクロ波アブレーション処置は、典型的には、組織を変性させるか殺して、対象組織を除去することにより行われる。電磁放射線療法を利用する多くの処置および多くの種類のデバイスが、当技術分野で知られている。このようなマイクロ波療法は、典型的には、組織、ならびに、前立腺、心臓および肝臓等の器官の治療に使用されている。
【0004】
一つの非侵襲的処置は、一般的に、マイクロ波エネルギーによる皮膚の下層組織(腫瘍等)の治療を含む。マイクロ波エネルギーは、非侵襲的に皮膚を貫通し下部組織に到達することができる。しかし、この非侵襲的処置は、健常組織を不必要に加熱する結果となり得る。このように、マイクロ波エネルギーの非侵襲的利用は、多大な制御を必要とする。
【0005】
現在、アブレーション領域サイズを監視するためのシステムと方法は数種類ある。特定の例において、
1種類以上のセンサ(または、他の適切な装置)は、マイクロ波アブレーション装置と、操作可能に接続されている。たとえば、モノポールアンテナ構成を含むマイクロ波アブレーション装置において、
細長いマイクロ波導体は、そのマイクロ波導体の一端に露出しているセンサと動作的に連携し得る。この種類のセンサは、誘電体スリーブに囲まれていることがある。
【0006】
典型的には、前述の種類のセンサは、マイクロ波アブレーション装置が非稼動状態のとき、すなわち、放射していないときに機能する(たとえば、電源の出力電力を制御するためのコントローラにフィードバックを提供する)ように構成されている。すなわち、前述のセンサはリアルタイムでは機能しない。典型的には、センサがコントローラおよび/または電源制御のために構成された他の装置にフィードバック(組織の温度、等)を提供しているとき、電源は、電源が切られているか、パルスが切られている。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の上記および他の態様、機能、および利点は、添付図面とともに下記の詳細な説明に照らせば、より明らかになるだろう。
【0012】
本開示によるシステムおよび方法の実施形態は、図面を参照して詳細に説明されており、図面において同様の参照番号は類似または同一の要素を指している。ここで使用されているように、および、従来通り、「遠位」という語はユーザからもっとも遠い部分を指し、「近位」という語はユーザにもっとも近い部分を指す。さらに、「上方」「下方」「前方」「後方」等の語は、図の向きまたは部品の方向を指し、単純に説明の便宜のために使用される。
【0013】
ここで
図1および
図2を参照するが、最初に
図1を参照すると、本開示の一実施形態におけるアブレーションサイズ監視システムは10となっている。マイクロ波アンテナ12は、ジェネレータ100と操作可能に結合し、可撓同軸ケーブル14経由でジェネレータ100と接続するコントローラ200を含む。この例において、ジェネレータ100は、約500MHzから約10GHzまでの操作可能な周波数のマイクロ波エネルギーを提供するよう構成される。マイクロ波アンテナ12は、フィードライン、すなわちシャフト18によって同軸ケーブル14に接続されマイクロ波アンテナ12の近位端から延びる放射部、すなわち放射部16(
図1および
図2)を含む。ケーブル14は、シャフト18の内部に操作可能に配置されて放射部16(
図1および
図2)と電気的に連絡する内部導体13を含む。マイクロ波アンテナ12は、接続ハブ22を通してケーブル14に接続する。接続ハブ22は、鞘、すなわちカニューレ28(
図2)と流体送達を行うよう接続された流体排出ポート24、および流体注入ポート26を含む。カニューレ28は、冷却流体30がポート24およびポート26からそれぞれ流管腔体32および流管腔体34(
図2)を経由してアンテナアセンブリ12の周りを循環するよう構成される。ポート24およびポート26は、順番に、供給ポンプ40と接続する。マイクロ波アンテナ12およびこれに伴う動作部品のより詳細な説明については、2009年3月10日に出願された同一出願人による米国特許出願番号12/401,268を参照する。
【0014】
引き続き
図1および
図2を参照すると、2個以上の隔置電極52および隔置電極54は、シャフト18の長手方向に沿って操作可能に配置される。さらに詳しくは、電極52および電極54は、シャフト18の遠位端19に近接して配置される。
図2に示す実施形態において、電極52は、一連の近位隔置電極52a〜52hおよび遠位電極54を含む。ここで定義されているように、一連の電極とは、2個以上の電極を意味する。ここでの目的において、一連の近位隔置電極52a〜52hは、近位電極52を指す。電極52および電極54の構成は、アブレーションサイトの物理空間サンプリングを可能にする。さらに詳しくは、ある特定の実施形態において、マイクロ波エネルギーをマイクロ波アンテナ12に送達する間、1個以上の近位電極52(近位電極52a、等)と遠位電極54との間のインピーダンスは、測定され、マイクロ波アンテナ12および/または近位電極52(近位電極52a、等)に伴う既知のインピーダンス値と比較される。マイクロ波アンテナ12が目的の組織サイトの組織に挿入されるとき、各近位電極52a〜52hおよび遠位電極54の構成は、電流が流れるための別々の閉ループ路、すなわち、電気回路を提供する。下記により詳細に説明するように、インピーダンスは各近位電極52a〜52hおよび遠位電極54の間で測定される。
【0015】
近位電極52a〜52hは、任意の適切な導電性材料または部分導電性材料から形成され得る。たとえば、近位電極52は、銅、銀、金等から形成され得る。各近位電極52a〜52hは、ここで説明される意図された目的に適切な方法で、シャフト18の外周面38に沿って動作可能に配置される。実施形態において、近位電極52a〜52hは、外周面38に沿って円周方向に広がってもよく、または、シャフト18の長手方向に部分的に沿って広がってもよい。例示された実施形態において、近位電極52a〜52hは、シャフト18の外周面38に沿って一般的な直線配列を形成する直線的な方法で、外周面38に部分的に沿って広がる。近位電極52a〜52hは、任意の適切な方法によって外周面38および/またはシャフト18に固定され得る。ある特定の実施形態において、近位電極52a〜52hは、接着用エポキシ樹脂(または、他の適切な接着剤)を介して外周面38に固定される。近位電極52a〜52hの各々は、アブレーション領域の制御モジュール232(AZCM)等、ジェネレータ100および/またはコントローラ200に付随する1つ以上のモジュールと動作的に連携する。この目的を達成するために、近位電極52a〜52hの一部は、近位電極52a〜52hおよびAZCM232に電気的インタフェースを提供する1つ以上の電気リード(明示されていない)に接続する。さらに、電気リードは、電流源(または、電流を生成するよう構成された他の適切な装置、電圧源、電源等)から近位電極52a〜52hへと電流を供給する電気的インタフェースを提供する。
【0016】
他の実施形態において、(
図2でもっとも明らかなように、)センサ53a〜53h等、1つ以上のセンサは、それぞれ1つまたは対応する近位電極52a〜52hと動作的に連携し得る。この例では、センサ53a〜53hは、近位電極52a〜52hに関するリアルタイム情報を提供するように構成され得る。さらに詳しくは、センサ53a〜53hは、1つ以上の電気的パラメータ(インピーダンス、電力、電圧、電流等)および/または近位電極52a〜52hに付随する他のパラメータに関するリアルタイム情報を提供するように構成され得る。さらに詳しくは、センサ53a〜53hは、たとえば、熱電対、サーミスタ、光ファイバ等、1種類以上の温度センサの形態であり得る。ある特定の実施形態において、センサ53a〜53hは、熱電対53a〜53hである。
【0017】
遠位電極54は、銅、銀、金等の任意の適切な導電性材料または部分導電性材料から形成され得る。遠位電極54は、任意の適切な構成を有してもよい。図示するように、遠位電極54は、シャフト18の遠位先端21に操作可能に配置されていることが示されている。図に示した実施形態では、遠位電極54は、組織を指す導電性先端を示す。この例において、遠位電極54は、目的組織サイトの組織へのマイクロ波アンテナ12の挿入を容易にしている。代替的に、遠位電極54は、比較的鈍い構成を有してもよい。電気リード(明示されていない)は、遠位電極54から電流源へ帰る戻り電流のための電気的インタフェースを提供する。特定の実施形態において、遠位電極54は、AZCM232等、ジェネレータ100および/またはコントローラ200に付随する1つ以上のモジュールと動作的に連携し得る。この例において、電気リードは、遠位電極54とAZCM232のために電気的インタフェースを提供し得る。
【0018】
特定の実施形態において、センサ55等、1つ以上のセンサは、遠位電極54と動作的に連携し得(たとえば、
図2)、遠位電極54の適切な動作に関する情報をAZCM232に提供し得る。センサ55は、たとえば、熱電対等、上記ですでに説明した1種類以上の温度センサのような、任意の適切な種類のセンサであり得る。
【0019】
適切な厚さを有し、かつ、適切な誘電材料から作られた誘電性鞘60は、マイクロ波アンテナ12の長手方向に沿って動作可能に配置され、近位電極52a〜52hおよび遠位電極54を、近位電極52a〜52hから遠位電極54に電流が流れることを可能にするような方法で実質的に包む。誘電性鞘60は、任意の適切な素材から作られ得、任意の適切な添付方法によってマイクロ波アンテナ12に添付され得る。例示された実施形態において、誘電性鞘60は、たとえばパリレンのような蒸着誘電材料であり、マイクロ波アンテナ12に適用される。マイクロ波アンテナ12を誘電性鞘60で実質的に包むことは、電極52a〜52hおよび組織への/からのRF電流を可能にする容量性インピーダンスをもたらす。さらに詳しくは、マイクロ波エネルギーをジェネレータ100からマイクロ波アンテナ12に伝送する間で、かつ、近位電極52a〜52hおよび遠位電極54が目的組織サイトに隣接する組織内に配置されたとき、近位電極52a〜52hから遠位電極54へ、電流が流れる。誘電性鞘60は、近位電極52a〜52hおよび/または遠位電極54において電流密度「I」に焦点を合わせるよう構成され、その結果、
図2でもっとも明らかなように近位電極52a〜52hにおいて、包括的および/またはより正確なインピーダンス測定を提供する。特定の実施形態において、誘電性鞘60は、近位電極52a〜52hおよび遠位電極54を完全に包み得る。この例において、誘電性鞘60は、電流が近位電極52a〜52hから誘電性鞘60を通って遠位電極54へと通過するのを可能にする厚さを含む。ある特定の実施形態において、誘電性鞘60の誘電材料の厚さは、約0.0001インチから約0.001インチの間の範囲である。
【0020】
上記のように、近位電極52a〜52h(および、いくつかの例では、遠位電極54)は、AZCM232を含むジェネレータ100および/またはコントローラ200と動作的に連携する。さらに詳しくは、近位電極52a〜52hおよび遠位電極54は、ジェネレータ100および/またはコントローラ200と、近位電極52a〜52hおよび遠位電極54からマイクロ波アンテナ12の近位端へと広がりジェネレータ100と接続する1つ以上の適切な導電性媒体(ワイヤ、すなわちケーブル56等)を介して接続する(たとえば、
図2を参照のこと)。図に示した実施形態では、ワイヤ56は、ケーブル14内に動作可能に配置される。ワイヤ56は、すでに説明した1つ以上のリードを介して、近位電極52a〜52hおよび遠位電極54と電気的に接続する。ワイヤ56、近位電極52a〜52hおよび遠位電極54の構成は、電極52および遠位電極54が目的組織サイトに隣接する組織内に配置されたとき、閉ループ電流路を形成する。図に示した実施形態では、ワイヤ56はシャフト18の外周面38に沿って延び、誘電性鞘60によって包まれる。代替的に、ワイヤ56は、シャフト18内部で、および、シャフト18に沿って延び得る。
【0021】
図3について、ジェネレータ100の概略ブロック図が示されている。ジェネレータ100は、1つ以上のモジュール(AZCM232、等)を含むコントローラ200、電源137、マイクロ波出力段138を含む。この例において、ジェネレータ100は、マイクロ波エネルギーの伝達に関連して説明される。電源137がDC電力をマイクロ波出力段138に供給すると、マイクロ波出力段はDC電力をマイクロ波エネルギーに変換し、マイクロ波エネルギーをマイクロ波アンテナ12の放射部16に伝達する(
図2参照)。図に示した実施形態では、DC電力の一部は、以下でより詳細に説明されるAZCM232に向けられる。コントローラ200は、近位電極52a〜52hによって生成されたインピーダンス応答等の検出アナログ応答を処理し、マイクロプロセッサ235を介してジェネレータ100および/または供給ポンプ40へ送られる制御信号を判定するための、アナログ回路および/または論理回路を含む。さらに詳しくは、コントローラ200は、アブレーション領域に隣接する近位電極52a〜52hおよび/またはマイクロ波アンテナ12に付随するインピーダンスを示す1つ以上の信号、すなわち、近位電極52a〜52hによって測定および/または生成されたインピーダンスの結果としてAZCM232によって生成された信号を受け入れる。AZCM232等、コントローラ200の1つ以上のモジュールは、近位電極52a〜52hによって生成されたインピーダンスの監視および/または分析を行い、インピーダンスの閾値を満たすかどうかを判定する。インピーダンスの閾値を満たした場合、AZCM232、マイクロプロセッサ235および/またはコントローラ200は、マイクロ波出力段138および/または電源137を適宜調整するよう、ジェネレータ100に指示する。さらに、コントローラ200は、マイクロ波アンテナ12および/または周辺組織への冷却流体の量を調整するよう、供給ポンプに信号を送る。
【0022】
コントローラ200は、揮発性メモリ(RAM、等)および/または不揮発性メモリ(フラッシュ媒体、ディスク媒体、等)であり得るメモリ236を有するマイクロプロセッサ235を含む。図に示した実施形態では、マイクロプロセッサ235は、電源137および/またはマイクロ波出力段138と動作的に連携し、開ループ制御方式および/または閉ループ制御方式により、マイクロプロセッサ235によるジェネレータ100の出力制御を可能にする。マイクロプロセッサ235は、AZCM232によって受信されたデータを処理するため、および、ジェネレータ100および/または供給ポンプ40に制御信号を出力するために、ソフトウェア命令を適宜実行することができる。コントローラ200によって実行されるソフトウェア命令は、メモリ236に格納される。
【0023】
本開示において、マイクロ波アンテナ12は、たとえば、球形(
図4A)、半球型、楕円体(アブレーション領域が「A−2」で表されている
図4B)等、任意の適切な構成を有するアブレーション領域「A」を作成するように構成される。ある特定の実施形態では、マイクロ波アンテナ12は、球形のアブレーション領域「A」を作成するように構成される(
図4A)。本開示の理解を容易にするために、アブレーション領域「A」は、アブレーション領域「A」の中心から測った半径がr1〜r8である複数の同心円のアブレーション領域を有すると定義されており、それらの半径をまとめて半径rと呼ぶ。
【0024】
図5Aおよび
図5Bについて、遠位電極54と組み合わされている近位電極52a〜52hは、アブレーション領域「A」(
図4Aおよび
図5Aの位置Jのマイクロ波)の包括的な監視を提供するよう構成される。さらに詳しくは、経時的に近位電極52に付随するインピーダンスZを統合する概念は、死や壊死等の組織損傷を示すために使用され得る。与えられたマイクロ波アンテナ12に対して、近位電極52a〜52hの各々は、それに付随する既定のインピーダンス閾値Zを有する。電極52a等の対応する電極52a〜52hおよびr1等の対応する半径rに付随する既定のインピーダンス閾値Zは、適切な方法によって決定され得る。たとえば、既定のインピーダンス閾値Zは、既知の実験的テストデータ、方程式モデル、関数、およびグラフ、またはこれらの組み合わせによって決定され得る。
【0025】
ある特定の実施形態において、本開示の制御アルゴリズムは、半径「r」を有するアブレーション領域「A」を作成するために、特定の半径における既知の(または、場合によっては、予測値の)インピーダンス閾値Zを使用する。すなわち、特定半径に対応した近位電極52a〜52hに付随するインピーダンスZは、1つ以上の参照テーブル「D」にコンパイルされ、マイクロプロセッサ235および/またはAZCM232(
図3)からアクセス可能なメモリ236等のメモリに格納される。AZCM232は、近位電極52a〜52hから情報を受信し、情報および情報源の情報(特定の近位電極52が情報を提供している、等)をコントローラ200および/またはマイクロプロセッサ235に提供する制御回路を含む。さらに詳しくは、AZCM232は近位電極52a等の近位電極52のインピーダンスZを監視し、近位電極52aが既定インピーダンスZに達したことに応答して、ジェネレータ100からの電気手術出力電源が調整され得るように、命令信号を発生する(
図5A位置Fのマイクロ波アンテナ12を参照)。
【0026】
AZCM232は、任意の既知の方法によって、近位電極52a〜52hにおけるインピーダンスZを監視するように構成され得る。たとえば、ある特定の実施形態において、AZCM232は、1つ以上の方程式(V=I×Z)を利用して、特定の電極52a〜52hのインピーダンスを算出する。この例では、電圧Vおよび電流Iは既知であり、AZCM232はインピーダンスZを算出する。代替的に、または、それとの組み合わせで、1つのセンサまたは複数のセンサ53a〜53hは、各電極52a〜52hでの温度測定を提供し得る。各近位電極52a〜52hのインピーダンスが算出および/または決定されると、AZCM232、マイクロプロセッサ235および/またはコントローラ200は、1つ以上の参照テーブル「D」にアクセスし、インピーダンス閾値Zが満たされていることを確認し、続いて、マイクロ波アンテナ12に送達されるマイクロ波エネルギー量を調整するようジェネレータ100に命令する。
図5Bの対応する図表示Fを参照されたい。イベントの組み合わせは、たとえば、3cm×1cmにほぼ等しいアブレーション領域等、r3にほぼ等しい半径を有するアブレーション領域「A」を提供するだろう。この例において、アブレーション領域「A」は、球形よりも楕円形であることに注意すべきである。実施形態において、1つ以上の制御アルゴリズムは、電極52aおよび電極52b間で測定されたインピーダンス等、慎重に測定された半径間のインピーダンスを算出するために、電極52a〜52hに付随する半径の補間に利用され得る。さらに詳しくは、さまざまな(および、一般に知られている)補間技術は、電極52a〜52hに沿って適合する曲線にを介して利用され得る。
【0027】
特定の例において、1つ以上のデータ参照テーブルは、ジェネレータ100および/またはコントローラ200の製造処理中にメモリに格納され得、または、プログラミング中にダウロードされ得る。これは、ジェネレータ100が単一種類のマイクロ波アンテナとともに使用されるよう構成される場合に特に有用である。代替的に、1つ以上のデータ参照テーブルは、システム10を使用する前にメモリ236にダウンロードされ得る。これは、ジェネレータ100がさまざまなアブレーション処置を行うために構成された複数種類のマイクロ波アンテナとともに使用されるよう構成される場合に特に有用である。
【0028】
ある特定の実施形態において、データ参照テーブル「D」は、マイクロ波アンテナ12に付随するメモリ格納デバイス73に格納され得る。さらに詳しくは、データ参照テーブル「D」は、マイクロ波アンテナ12に動作可能に付随するメモリ格納デバイス73に格納され得、マイクロプロセッサ23および/またはメモリ236へのダウンロード、読み込み、および格納が行われ、実質的に、上記で説明した方法でアクセスと利用が行われる。これにより、特定のマイクロ波アンテナのためにジェネレータ100および/またはコントローラ200を再プログラミングするステップは廃棄される。さらに詳しくは、メモリ格納装置73は、たとえば、ハブ22の上またはハブ22に近接して配置される等(
図1)、マイクロ波アンテナ12上に動作可能に配置される。この例では、ユーザがマイクロ波アンテナ12をジェネレータ100に接続するとき、メモリ格納装置に含まれる情報は、ジェネレータ100中への読み込み、ダウンロード、格納が自動的に行われ、将来の使用のためにアクセスされる。さらに、メモリ格納装置73は、マイクロ波アンテナ12に関する情報を含む。たとえばマイクロ波アンテナの種類、マイクロ波アンテナが治療するよう構成された組織の種類、所望のアブレーション領域の種類等のような情報は、マイクロ波アンテナ12に付随する格納装置73中に格納され得る。
【0029】
図1に示す実施例において、ジェネレータ100は流体供給ポンプ40に操作可能に結合されていることが示されている。供給ポンプ40は、次に、供給タンク44に操作可能に結合されている。マイクロプロセッサ235は、たとえば、ジェネレータ100上に操作可能に配置され供給ポンプ40からマイクロ波アンテナ12への冷却流体30の出力を開ループ制御方式および/または閉ループ制御方式のいずれかによりマイクロプロセッサ235が制御することを可能にするポート140等、1つ以上の適切な種類のインタフェースを介して、供給ポンプ40と動作的に連携する。コントローラ200は、供給タンク44からマイクロ波アンテナ12への冷却流体30の出力を制御するために、供給ポンプ40に信号を送る。このように、冷却流体30は、マイクロ波アンテナ12へ行き、そして、供給ポンプ40へ戻り自動的に循環する。特定の実施形態において、臨床医は、冷却流体30がマイクロ波アンテナ12から周辺組織中および/またはその近隣に放出されるよう、手動で供給ポンプ40を制御し得る。
【0030】
ここで、システム10の操作を説明する。図示のため、近位電極52a〜52hは個別のアノードとしてみなされ得、遠位電極54はカソードとしてみなされ得る。近位電極52a〜52hの各々は、実験的テストデータ等、任意の前述の方法によって事前に決定された既定のインピーダンス閾値Zを含む。最初は、マイクロ波アンテナ12は、ジェネレータ100に接続されている。ある特定の実施形態において、AZCM232等、ジェネレータ100および/またはコントローラ200に付随する1つ以上のモジュールは、アンテナ12に付随する格納装置73から、マイクロ波アンテナの種類、治療する組織の種類、データ参照テーブル等のデータの読み込みおよび/またはダウンロードを行う。本例において、AZCMモジュール232は、マイクロ波アンテナ12が、それぞれ特定のアブレーション領域「A」に対応する既定のインピーダンス閾値Zを有する8つの近位電極52a〜52hを有するものと認識する。ある特定の実施形態において、ジェネレータ100は、一般的な球形構成を有する5cm×5cmに等しいアブレーション領域等、所望のアブレーション領域サイズを入力するようユーザに促す。
図4Aおよび
図5Aの位置Jのマイクロ波アンテナ12を参照されたい。ユーザが所望のアブレーション領域サイズ情報を入力すると、AZCM232は、所望のアブレーション領域サイズを、近位電極52h等、特定の電極52a〜52hと整合させる。AZCM232は、その特定の近位電極のために、Zアブレーション等、インピーダンス閾値Zを設定する。その後、ジェネレータ100は作動され、組織のアブレーションが行われ得るように、マイクロ波エネルギーをマイクロ波アンテナ12の放射部16に供給する。
【0031】
AZCM232は、近位電極52a〜52hの各々に、DC電流(または、いくつかの例では、たとえば、KHzまたは低MHz周波数スペクトルのRF信号)を伝送する。マイクロ波アンテナ12を組織「T」中に挿入する前、複数の近位電極52a〜52hの各々に付随するインピーダンスZは、たとえば無限大等、比較的高い。これは、近位電極52a〜52hと遠位電極54との間に開回路が存在するためである。次に、近位電極52a〜52hを含むマイクロ波アンテナ12は、目的の組織サイトに近接した組織内に配置され得る(
図5Aおよび5Bの位置Eのマイクロ波アンテナ12、および、位置Eに対応するグラフをそれぞれ参照されたい)。複数の近位電極52a〜52hのそれぞれに付随するインピーダンスZは、たとえば非ゼロ等、比較的低い。これは、未処理の組織は有限または極小のインピーダンスを有するためである。組織アブレーションの間、AZCM232は近位電極52a〜52hのインピーダンスZを監視する。組織アブレーションの間に、電極52h等、特定の近位電極52a〜52hにおいて、既定のインピーダンス閾値に達し(半径r8に対応するインピーダンスのZ等)AZCM232によって検出された場合、AZCM232はジェネレータ100にマイクロ波エネルギーを適宜調整するよう指示する。前述のイベント順において、近位電極52a〜52h、遠位電極54およびAZCM232は、隣接組織への損傷を最小限または無に抑えながら適切な大きさの均一なアブレーション領域が形成されるようアブレーション領域へのマイクロ波エネルギー量をリアルタイムで制御するよう機能する。
【0032】
アブレーション処置中の任意の時点において、ユーザは以前に入力したアブレーション領域サイズ情報を調整し得ることに注意すべきである。さらに詳しくは、マイクロ波アブレーション処置の経過中に、たとえば、本来のアブレーション領域サイズが大き過ぎるまたは小さすぎる等、本来のアブレーション領域サイズを調整する必要があるとユーザが判断する場合、ユーザは、新しいアブレーション領域サイズを単純に入力し得、AZCM232は自動的に調整する。たとえば、上記の例の間、ユーザがアブレーション領域サイズを4cm×4cmに調整すると決定する場合、(
図5Aおよび5Bの位置Iのマイクロ波アンテナを参照されたい)AZCM232は、近位電極52eが既定のインピーダンス閾値Zに達するまで近位電極52eを監視する。
【0033】
図5について、アブレーションが行われる組織を監視するための方法400が示されている。ステップ402で、ジェネレータ100からのマイクロ波エネルギーは組織アブレーションサイトに隣接するマイクロ波アンテナ12に伝送される。ステップ404で、アブレーションサイトにおける1つ以上の電極のインピーダンスが監視される。ステップ406で、マイクロ波アンテナに沿った1つ以上の電極において既定の電極インピーダンスに到達すると、検出信号が発せられる。ステップ408で、ジェネレータ200からマイクロ波アンテナへのマイクロ波エネルギー量は調整され得る。
【0034】
上記から、および、さまざまな図を参照して、本開示の範囲から逸脱することなく本開示に一定の修正がさらに行われ得ることは、当業者に理解されよう。たとえば、システム10は、AZCM232を含む1つ以上のコントローラ200を含むかそれらと動作的に連携するRFジェネレータ等のRF電気手術電源に接続するよう適合され得る。
【0035】
ここで、電極50は一連の近位電極52a〜52hおよびシャフト18の遠位先端21に配置されている遠位電極54を含むように説明されているが、遠位電極54が、たとえば一連の近位電極52a〜52hに隣接して置かれる等、シャフト18に沿って任意の位置に配置され得ることは本開示の範囲内である。または、他の実施形態において、遠位電極54は利用されないこともあり得る。この例において、一連の近位電極52a〜52hは、遠位電極54に関連して上記に説明される方法で機能するように構成され得る。
【0036】
特定の実施形態において、遠位電極54に結合するリードワイヤ56を利用しないことは、有用であると判明し得る。この例において、内部コンダクタ13がリードワイヤ56の代わりとなり、遠位電極54に動作可能に結合する。たとえば、
図7を参照されたい。さらに詳しくは、1種類以上のDCブロック58は、マイクロ波アンテナ12に動作可能に付随する。さらに詳しくは、
図8に概略的に示されるように、DCブロック58は、ジェネレータ100内に動作可能に配置され、内部コンダクタ13と電気的に連絡する。DCブロック58は、遠位電極54に存在する直流(DC)周波数と放射部16によって発せられるマイクロ波信号との干渉を防ぎ、および/または制限する。DCブロック58は、当技術分野の従来の方法で構成され得る。さらに詳しくは、DCブロック58は、同軸導体14の内部導体13と直列、同軸導体14の外部導体(明示されていない)と直列、または同軸導体14の内部導体13および外部導体の両方と直列に構成される、1つ以上のコンデンサ「C」を含み得る。DCブロック58は、ノッチ・フィルターとして機能するよう構成され、KHz周波数帯のインピーダンス測定信号等、インピーダンス測定信号を許可するように設計され得る。
図7に示す実施形態において、リードワイヤ56は、上記で説明した方法で複数の電極52a〜52hに接続する。リードワイヤ56は、遠位電極54および/または複数の電極52a〜52hへAZCM232から伝送される個々のRF信号に対応するような寸法に形成される。
【0037】
AZCM232は、RFインピーダンス測定信号を近位電極52a〜52hおよび/または遠位電極54に伝送するよう構成される。
図8に示された実施形態において、AZCM232は、約3KHzから約300MHzの範囲のRFインピーダンス測定信号を近位電極52a〜52hおよび遠位電極54に伝送するよう構成される。
【0038】
マイクロ波アンテナ12と動作的に連携するDCブロック58を備えたジェネレータ100を含むシステム10の動作は、実質的に、DCブロック58を備えないジェネレータ100の動作と同様であり、そのため、ここでは説明しない。
【0039】
本開示のいくつかの実施形態は、ここにおいて図で示され、および/または、説明されてきたが、本開示はこれに限定されるものではなく、本開示は、当技術分野で許される程度に広く、仕様は同様に読まれるものとする。したがって、上記の説明は限定として解釈されるべきではなく、単に特定の実施形態の例示として解釈されるべきである。当業者は、ここに添付の特許請求の範囲の範囲と趣旨の範囲内で他の変更を想定するであろう。