特許第6139918号(P6139918)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6139918
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】レーザ加工機
(51)【国際特許分類】
   B23K 26/064 20140101AFI20170522BHJP
   B23K 26/00 20140101ALI20170522BHJP
   B23K 26/08 20140101ALI20170522BHJP
   B23P 23/04 20060101ALN20170522BHJP
【FI】
   B23K26/064 A
   B23K26/00 M
   B23K26/08 D
   !B23P23/04
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-43815(P2013-43815)
(22)【出願日】2013年3月6日
(65)【公開番号】特開2014-172046(P2014-172046A)
(43)【公開日】2014年9月22日
【審査請求日】2015年12月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】390014672
【氏名又は名称】株式会社アマダホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】山泉 洋平
(72)【発明者】
【氏名】平澤 泰介
【審査官】 青木 正博
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−071468(JP,A)
【文献】 特開2000−033490(JP,A)
【文献】 特開2005−334921(JP,A)
【文献】 特開平04−127988(JP,A)
【文献】 特開平07−185865(JP,A)
【文献】 特開2005−059099(JP,A)
【文献】 特開2005−081409(JP,A)
【文献】 特開2004−141979(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0200552(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0064870(US,A1)
【文献】 特開平06−339785(JP,A)
【文献】 特開2007−098418(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 26/00−26/70
B23P 23/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークテーブル上に載置された板状のワークのレーザ加工を行うレーザ加工ヘッドを前記ワークテーブルの上方に備え、前記レーザ加工ヘッドに対して前記ワークをX,Y軸方向へ相対的に移動位置決め自在なワーク移動位置決め装置を備えたレーザ加工機であって、前記ワークのY軸方向の端縁をクランプ自在な複数のワーククランプを備えたキャリッジを、前記ワーク移動位置決め装置にX軸方向へ移動自在に備え、前記レーザ加工ヘッドに対して着脱交換自在な複数のノズルを着脱可能に備えたノズルホルダユニットを、前記キャリッジのX軸方向の端部に備えていることを特徴とするレーザ加工機。
【請求項2】
請求項1に記載のレーザ加工機において、前記ノズルホルダユニットに備えられた複数のノズルの上方を覆い自在な開閉カバーを備えていることを特徴とするレーザ加工機。
【請求項3】
請求項2に記載のレーザ加工機において、前記ノズルホルダユニットに備えられたノズルの有無を検出するためのセンサを前記開閉カバーに備えていることを特徴とするレーザ加工機。
【請求項4】
請求項1,2又は3に記載のレーザ加工機において、前記ノズルホルダユニットは、ノズルの脱落を防止するためのノズル脱落防止手段を備えていることを特徴とするレーザ加工機。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のレーザ加工機において、前記ワークのパンチング加工を行うためのパンチ金型を備えたパンチ金型ホルダ及び前記パンチ金型と協働するダイ金型を備えたダイ金型ホルダを備え、前記パンチ金型、ダイ金型によるパンチング加工位置に対してX軸方向に変倚した位置に前記レーザ加工ヘッドを備え、前記ノズルホルダユニットは、前記レーザ加工ヘッドの前記変倚側において前記キャリッジのX軸方向の端部に備えられていることを特徴とするレーザ加工機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークテーブル上に載置された板状のワークのレーザ加工を行うためのレーザ加工ヘッドを前記ワークテーブルの上方に備え、前記レーザ加工ヘッドに対して前記ワークをX,Y軸方向へ相対的に移動位置決め自在なワーク移動位置決め装置に係り、さらに詳細には、ワークのY軸方向の端縁をクランプ自在な複数のクランプを備えてX軸方向へ移動自在なキャリッジのX軸方向の端部に、前記レーザ加工ヘッドに対して着脱交換する複数のノズルを備えたノズルホルダユニットを備えている構成のレーザ加工機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レーザ加工機においては、レーザ加工ヘッドに対してノズルを自動的に着脱交換を行うことが行われている(例えば特許文献1,2,3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4−309487号公報
【特許文献2】特開平7−185865号公報
【特許文献3】特開2008−105073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1,2に記載の構成において、レーザ加工ヘッドに対してノズルを交換するには、交換すべきノズルを交換位置へ移動するための新たな構成が必要であり、構成が複雑化するという問題がある。引用文献3に記載の構成においては、ワークを支持するベッドの端部領域に交換すべき複数のノズルを配置した構成であり、交換機構が比較的簡単な構成である。しかし、従来の大きなワークと同サイズのワークを加工しようとする場合、前記ベッドをより大きくしなければならないと共に、レーザ加工ヘッドを交換すべきノズルの位置までより大きく移動しなければならないという問題がある。換言すれば、ベッドを従来の寸法に維持する場合には、加工可能なワークのサイズは小さくなるものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、ワークテーブル上に載置された板状のワークのレーザ加工を行うレーザ加工ヘッドを前記ワークテーブルの上方に備え、前記レーザ加工ヘッドに対して前記ワークをX,Y軸方向へ相対的に移動位置決め自在なワーク移動位置決め装置を備えたレーザ加工機であって、前記ワークのY軸方向の端縁をクランプ自在な複数のワーククランプを備えたキャリッジを、前記ワーク移動位置決め装置にX軸方向へ移動自在に備え、前記レーザ加工ヘッドに対して着脱交換自在な複数のノズルを着脱可能に備えたノズルホルダユニットを、前記キャリッジのX軸方向の端部に備えていることを特徴とするものである。
【0006】
また、前記レーザ加工機において、前記ノズルホルダユニットに備えられた複数のノズルの上方を覆い自在な開閉カバーを備えていることを特徴とするものである。
【0007】
また、前記レーザ加工機において、前記ノズルホルダユニットに備えられたノズルの有無を検出するためのセンサを前記開閉カバーに備えていることを特徴とするものである。
【0008】
また、前記レーザ加工機において、前記ノズルホルダユニットは、ノズルの脱落を防止するためのノズル脱落防止手段を備えていることを特徴とするものである。
【0009】
また、前記レーザ加工機において、前記ワークのパンチング加工を行うためのパンチ金型を備えたパンチ金型ホルダ及び前記パンチ金型と協働するダイ金型を備えたダイ金型ホルダを備え、前記パンチ金型、ダイ金型によるパンチング加工位置に対してX軸方向に変倚した位置に前記レーザ加工ヘッドを備え、前記ノズルホルダユニットは、前記レーザ加工ヘッドの前記変倚側において前記キャリッジのX軸方向の端部に備えられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、レーザ加工ヘッドに対してワークをX,Y軸方向へ相対的に移動位置決め自在なワーク移動位置決め装置におけるワークキャリッジの端部に、交換すべきノズルを備えたノズルホルダユニットを備えているものであるから、レーザ加工ヘッドに対してノズルを交換すべき構成の簡素化、省スペース化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係るレーザ加工機の主要部の構成を概念的、概略的に示した斜視説明図である。
図2図1に示した主要部の一部を拡大した拡大斜視図である。
図3】ノズルホルダの分解斜視説明図である。
図4】ノズルホルダユニットの一部を分解した斜視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明するに、レーザ加工機は、既によく知られているように、所定位置に上下動可能に備えたレーザ加工ヘッドに対して板状のワークをX,Y軸方向に移動位置決めする構成や、レーザ加工ヘッドをY軸方向(又はX軸方向)の一方向へ往復動自在に備え、ワークをX軸方向(又はY軸方向)へ移動位置決めする構成がある。また、レーザ加工機には、ワークテーブル上のワークに対してレーザ加工ヘッドをX,Y,Z軸方向へ相対的に移動自在に備えた構成がある。さらに、レーザ加工機には、板状のワークにパンチング加工を行うためのパンチプレスとレーザ加工機とを複合化した構成のパンチ・レーザ複合加工機がある。
【0013】
上述のように、レーザ加工機には種々の構成があるが、本発明は、パンチ・レーザ複合加工機に実施した場合について例示し説明する。しかし、本発明に係るレーザ加工機は、パンチ・レーザ複合加工機のみに限るものではなく、前述した種々の形式のレーザ加工機に適用可能なものである。
【0014】
さて、図1を参照するに、本発明の実施形態に係るレーザ加工機1は、板状のワーク(図示省略)にパンチング加工を行う機能と、レーザ加工を行う機能とを備えた構成である。この種の加工機は、いわゆるパンチ・レーザ複合加工機としてよく知られているので(例えば特開2005−81409号公報参照)、全体的構成について簡単に説明する。
【0015】
前記レーザ加工機1は、板状のワークをX,Y軸方向へ移動自在に支持するワークテーブル3を備えており、このワークテーブル3のY軸方向の一側には、ワークにパンチング加工を行うためのパンチング金型(図示省略)及びダイ金型(図示省略)の複数の金型を備えたパンチ金型ホルダ及びダイ金型ホルダの1例としてのタレット装置5が備えられている。また、前記レーザ加工機1における上部フレーム7には、前記ワークにレーザ加工を行うためのレーザ加工ヘッド9が上下動可能かつY軸方向へ移動位置決め自在に備えられている。なお、ワークにパンチング加工を行うパンチング加工位置と、ワークにレーザ加工を行うレーザ加工位置は、既によく知られているように、X軸方向に偏倚して備えられている。
【0016】
さらに、前記レーザ加工機1には、前記パンチング加工位置及びレーザ加工位置に対してワークをX,Y軸方向へ相対的に移動位置決め自在なワーク移動位置決め装置11が備えられている。上記ワーク移動位置決め装置11には、周知のように、X軸方向に長いキャリッジベース13がY軸方向へ移動位置決め自在に備えられている。そして、前記キャリッジベース13には、ワークのY軸方向の端縁部をクランプ自在な複数のワーククランプ(図示省略)を備えたキャリッジ15がX軸方向へ移動位置決め自在に備えられている。
【0017】
上記構成により、前記ワーククランプによってワークをクランプした状態において、キャリッジベース13をY軸方向に移動位置決めすると共に、キャリッジ15をX軸方向へ移動位置決めすることにより、前記パンチング加工位置及びレーザ加工位置に対してワークをX,Y軸方向へ相対的に移動位置決めすることができるものである。前記構成において、前記パンチング加工位置に対してレーザ加工位置がX軸方向に変倚した側に相当する前記キャリッジ15のX軸方向の一端部は、前記レーザ加工位置をX軸方向に越えて、前記パンチング加工位置に対してY軸方向に対応する位置まで移動自在である。
【0018】
すなわち、前記キャリッジ15の前記一端部は、前記レーザ加工位置に対してY軸方向に対応する位置をX軸方向に横切り自在な構成である。また、前記キャリッジ15のX軸方向の他端部は、前記パンチング加工位置に対してY軸方向に対応する位置をX軸方向に横切って、前記レーザ加工位置にY軸方向に対応する位置まで移動自在である。
【0019】
既に理解されるように、前記キャリッジ15におけるX軸方向の一端部は、レーザ加工位置をX軸方向に越えてパンチング加工位置に対応する位置まで移動可能である。そして、前記キャリッジ15の他端部は、前記パンチング加工位置をX軸方向の逆方向に越えて、前記レーザ加工位置に対応する位置まで移動可能である。そこで、本実施形態においては、前記キャリッジ15のX軸方向の一端部が前記パンチング加工位置に対してY軸方向にほぼ対応する位置に移動したときに、前記レーザ加工ヘッド9に対してノズルの着脱交換を行うべく、図1に示すように、前記キャリッジ15の前記一端部にノズルホルダユニット17を備えた構成である。
【0020】
前記ノズルホルダユニット17は、ボルトなどのごとき複数の取付具(図示省略)を介して前記キャリッジ15の前記一端部に着脱可能に取付けたベースブラケット19(図2参照)を備えており、このベースブラケット19には断面形状がほぼL字形状の支持ブラケット21が溶接等によって一体的に備えられている。上記支持ブラケット21はX軸方向に長く形成してあり、この支持ブラケット21における水平支持部21Aには、前記レーザ加工ヘッド9に対して着脱交換するノズル23を着脱交換自在に備えた複数のノズルホルダ25がX軸方向に適宜間隔に備えられている。
【0021】
前記ノズルホルダ25は、図3に示すように、ボルトなどのごとき複数の固定具27によって前記支持ブラケット21の水平支持部21A上に固定したホルダブロック29を備えている。このホルダブロック29の中央部には、前記ノズル23の下部が進入可能な穴31が形成してあり、この穴31の周囲には凹部33が形成してある。そして、上記凹部33の底部に形成した複数の小穴35内にはコイルスプリングなどのごとき弾性部材37がそれぞれ弾装してあり、この各弾性部材37にはボールなどのごとき支持部材39がそれぞれ支持されている。
【0022】
前記各支持部材39の上部は、前記弾性部材37の作用によって、前記凹部33の底部から常に上方に突出した状態にあり、上記各支持部材39には、ノズル23を着脱可能に係合するノズル係合穴41を中央部に備えたホルダプレート43がY軸方向へ移動可能に支持されている。なお、前記ホルダプレート43は、前記凹部33内においてX軸方向への移動は規制された状態にある。
【0023】
前記ホルダブロック29の上面には、前記ホルダプレート43における前記ノズル係合穴41からのノズル23の抜け出しを防止するためのノズル脱落防止手段の1例としてのノズル押えプレート45が複数のボルト等のごとき固定具47によって固定してある。そして、前記ノズル押えプレート45には、前記ホルダプレート43のノズル係合穴41に対してノズル23を着脱する大径の着脱穴部49Aと、ノズル23に形成した周溝又は突出部等のごとき係止部(図示省略)を係止して前記ノズル係合穴41からのノズル23の脱出を防止する小径のノズル係止穴部49Bとを連接して備えている。
【0024】
上記構成により、ノズル押えプレート45における着脱穴部49Aを通してノズル23をホルダプレート45のノズル係合穴41に係合(嵌合)する。そして、ノズル23をノズル係止穴部49Bの位置へ移動することにより、ノズル23に備えた例えば周溝等の係止部を前記ノズル係止穴部49Bの内周縁に係止することができる。したがって、ノズル23がノズルホルダ25から抜け出すことを防止することができるものである。なお、前述とは逆に、ノズル係止穴49Bの部分から着脱穴部49Aの位置へノズル23を移動することにより前記ノズルホルダ25からノズル23を上方向に取り出すことができるものである。
【0025】
図2に示すように、前記支持ブラケット21における水平支持部21Aの内端部側には、前記水平支持部21Aに支持された複数のノズル23の上方を覆い自在な開閉カバー51が垂直な枢軸(図示省略)を介して水平に回動自在に備えられている。そして、前記開閉カバー51の開閉を行うために、前記ベースブラケット19と開閉カバー51との間には、例えば流体シリンダ等のごとき適宜の開閉用アクチュエータ53が備えられている。
【0026】
より詳細には、図4に示すように、前記開閉カバー51には、前記開閉用アクチュエータ53によって水平に揺動(回動)される回転ベース55が備えられている。この回動ベース55には、前記各ノズルホルダ25に対応して複数の開口部57がそれぞれ備えられている。そして、各開口部57には、各ノズルホルダ25に保持された各ノズル23の上方を覆うべく開閉カバー51を閉動作するとき、各ノズル23の上部に接触して上下方向に揺動される揺動部材59が水平な枢軸(図示省略)を介して上下に揺動可能に備えられている。また、前記各開口部57に近接した位置には、前記各揺動部材59の上下方向への揺動を検知して前記ノズル23の有無を検出するための近接センサなどの適宜のセンサ61が備えられている。
【0027】
上記構成により、図2,3に示すように、開閉カバー51を開いた状態から閉動作するときに、各ノズルホルダ25に保持されているノズル23の上端部に各揺動部材59が接触すると、各揺動部材59は上方向に揺動する。そして、各揺動部材59の上方向の揺動が各センサ61によって検知されて、各揺動部材59に対応した位置におけるのズル23の有無が検出されるものである。換言すれば、レーザ加工ヘッド9に対してノズル23の着脱交換を行うときの空のノズルホルダ25及び交換すべきノズル23を備えたノズルホルダ25を検知することができるものである。
【0028】
以上のごとき構成において、ワーク移動位置決め装置11におけるキャリッジ15に備えたワーククランプによってワークのY軸方向の端縁部をクランプし、ワークをX,Y軸方向に移動位置決めして、パンチング加工、レーザ加工を行うときには、ノズルホルダ17に保持された複数のノズル23の上方は開閉カバー51によって覆われた状態にある。したがって、パンチング加工時にオイルミストが使用されるような場合や、レーザ加工時におけるスパッタ等の飛散からノズル23を保護することができるものである。
【0029】
そして、前記レーザ加工ヘッド9に対してノズル23の着脱交換を行う場合には、前記ワーク移動位置決め装置11におけるキャリッジ15をX軸方向に移動し、当該キャリッジ15の一端部に備えたノズルホルダユニット17を、レーザ加工ヘッド9に対してY軸方向に対応した位置に位置決めすると共に、開閉カバー51を開動作する。前記レーザ加工ヘッド9にノズル23を備えている場合には、レーザ加工ヘッド9を、空のノズルホルダ25へ相対的に移動位置決めする。
【0030】
そして、レーザ加工ヘッド9に備えていたノズル23を、空のノズルホルダ25におけるノズル押えプレート45の着脱穴部49Aを経てホルダプレート43のノズル係合穴41に係合する。その後、レーザ加工ヘッド9をノズル押えプレート45のノズル係止穴部49Bの方向へ相対的に僅かに移動し、ノズル23がホルダプレート43から着脱しないように係止し、レーザ加工ヘッド9を上昇してノズル23を取り外す。
【0031】
その後、レーザ加工ヘッド9を、交換すべきノズル23を保持したノズルホルダ25の上方位置へ相対的に移動し、レーザ加工ヘッド9を下降して当該ノズル23をレーザ加工ヘッド9に装着する。そして、レーザ加工ヘッド9を、ノズルホルダ25のノズル係止穴部49B側から着脱穴部49A側へ相対的に移動し、レーザ加工ヘッド9を上昇することにより、レーザ加工ヘッド9に対して、別個のノズル23の装着が行われるものである。
【0032】
前述のごとく、レーザ加工ヘッド9に対してノズル9の着脱交換を行う際、ノズル係止穴41を備えたホルダプレート43は、複数の弾性部材37及びボール等のごとき支持部材39によってY軸方向へ移動自在に支持されているので、レーザ加工ヘッド9の上下動時における衝撃を吸収緩和することができると共に、ノズルプレート45における着脱穴部49Aとノズル係止穴部49Bとの間のY軸方向へのノズル23の移動を円滑に行うことができるものである。
【0033】
また、前記構成においては、パンチング加工位置に対するレーザ加工位置のX軸方向の変倚側においてキャリッジ15の端部にノズルホルダユニット17を備えた構成であるから、従来のワーク移動位置決め装置11の構成をそのまま利用して容易に実施し得るものである。すなわち、従来のレーザ加工機に対してノズルホルダユニット17を後付け的に取付けて実施可能なものである。そして、前記ノズルホルダユニット17は、キャリッジ15の端部に備えられていることにより、パンチング加工時にパンチング金型と干渉するようなことがないものである。
【0034】
ところで、キャリッジ15に備えられているワーククランプの装着面と同一面に前記ノズルホルダユニット17を備えることも可能である。この場合、ワーククランプにクランプされているワークとノズルホルダユニット17との干渉を回避するために、ワーククランプの突出長を大きくする必要があるものであって、省スペース化を図る上において望ましいものではない。また、ワーククランプとノズルホルダユニット17との干渉を回避するために、ワーククランプの装着位置の自由度が制限されるなどの問題があり、望ましいものではないものである。
【符号の説明】
【0035】
1 レーザ加工機
3 ワークテーブル
9 レーザ加工ヘッド
11 ワーク移動位置決め装置
13 キャリッジベース
15 キャリッジ
17 ノズルホルダユニット
19 ベースブラケット
21 支持ブラケット
21A 水平支持部
23 ノズル
25 ノズルホルダ
29 ホルダブロック
41 ノズル係合穴
43 ホルダプレート
45 ノズル押えプレート
49A 着脱穴部
49B ノズル係止穴部
51 開閉カバー
55 回動ベース
57 開口部
59 揺動部材
61 センサ
図1
図2
図3
図4