(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
二次元バーコードリーダ及び暗証番号入力端末に接続されたカード決済端末及び店舗の店員の店員コードを入力させるための店員コード入力手段ならびに生体認証端末付き取付台とから構成された店舗側端末装置と、認証・カード番号提供センターのサーバと、携帯電話機とを通信ネットワークに接続し、前記認証・カード番号提供センターのサーバが生体認証端末の認証結果で前記携帯電話機にクレジットカード番号を送信する生体認証端末を用いたカード決済システムであって、
前記認証・カード番号提供センターは、
前記生体認証端末に付与した生体認証端末電話番号が設定された交換機を備え、
前記サーバは、
会員毎に、この会員の特定部位の生体特性情報及び前記会員の携帯電話機の携帯電話機電話番号を関連付け、これらをセンター側登録済生体特性情報とし、これに前記会員の携帯電話機のメールアドレスを関連付けた会員生体情報を記憶した第1の記憶手段と、
前記携帯電話機電話番号とクレジットカード番号と利用可能金額と利用可能期間と暗証番号とを含むカード会員情報を記憶した第2の記憶手段と、
(A).前記交換機が受信した着呼情報に含まれている前記携帯電話機電話番号を有する前記会員生体情報を前記第1の記憶手段から検索し、この会員生体情報に関連する前記センター側登録済生体特性情報に前記着呼情報を付加して前記生体認証端末に送信する手段と、
(B).前記生体認証端末から利用者の特定部位の生体情報の認証判定情報を受信する手段と、
(C).この認証判定情報に含まれている前記携帯電話機電話番号を有する前記カード会員情報を前記第2の記憶手段から検索する手段と、
(D).該検索されたカード会員情報のクレジットカード番号を二次元バーコードデータに変換する手段と、
(E).前記検索された会員生体情報に含まれている前記メールアドレスで前記二次元バーコードデータを前記携帯電話機に送信する手段と、
(F).前記カード決済端末からのカード決済要求情報を受信し、このカード決済要求情報に含まれている暗証番号と前記カード会員情報に含まれている暗証番号とが一致するかどうかを判断する手段と、
(G).この判断結果が一致を示している場合は、仮利用可能と判断して前記店員コードを入力させるためのメッセージを前記店舗側端末装置に送信する手段と、
(H).前記メッセージの送信後に、前記店舗側端末装置から前記店員コードを含む店員確認情報を受信する手段と、
(I).前記店員確認情報の受信に伴って、前記カード決済要求情報に含まれているカード番号、利用金額、利用日時と前記第2の記憶手段に記憶されている前記カード会員情報のクレジットカード番号と利用可能金額と利用可能期間とを比較して本認証し、このカード認証結果を前記カード決済端末に送信する手段とを備え、
前記店舗側端末装置の生体認証端末付き取付台は、
前面に前記生体認証端末を備え、後面に店員用の表示部を備え、さらに、
前記生体認証端末からの認証判定情報に含まれている認証結果、前記サーバからの前記メッセージ及び前記店員コード入力手段からの店員コードを前記表示部に表示する手段と、
前記店員コードに前記認証判定情報及び日時を付加し、これを前記店員確認情報として前記サーバに送信する手段と
を有することを特徴とする生体認証端末を用いたカード決済システム。
二次元バーコードリーダ及び暗証番号入力端末に接続されたカード決済端末及び店舗の店員の店員コードを入力させるための店員コード入力手段並びに生体認証端末付き取付台とから構成された店舗側端末装置と、携帯電話機とに通信ネットワークを介して接続される認証・カード番号提供センターのサーバであって、
前記認証・カード番号提供センターは、
生体認証端末に付与した生体認証端末電話番号が設定された交換機を備え、
前記サーバは、
会員毎に、この会員の特定部位の生体特性情報及び前記会員の携帯電話機の携帯電話機電話番号を関連付け、これらをセンター側登録済生体特性情報とし、これに前記会員の携帯電話機のメールアドレスを関連付けた会員生体情報を記憶した第1の記憶手段と、
前記携帯電話機電話番号とクレジットカード番号と利用可能金額と利用可能期間と暗証番号とを含むカード会員情報を記憶した第2の記憶手段と、
(A).前記交換機が受信した着呼情報に含まれている前記携帯電話機電話番号を有する前記会員生体情報を前記第1の記憶手段から検索し、この会員生体情報に関連する前記センター側登録済生体特性情報に前記着呼情報を付加して前記生体認証端末に送信する手段と、
(B).生体認証端末から利用者の特定部位の生体情報の認証判定情報を受信する手段と、
(C).この認証判定情報に含まれている前記携帯電話機電話番号を有する前記カード会員情報を前記第2の記憶手段から検索する手段と、
(D).該検索されたカード会員情報のクレジットカード番号を二次元バーコードデータに変換する手段と、
(E).前記検索された会員生体情報に含まれている前記メールアドレスで前記二次元バーコードデータを前記携帯電話機に送信する手段と、
(F).前記カード決済端末からのカード決済要求情報を受信し、このカード決済要求情報に含まれている暗証番号と前記カード会員情報に含まれている暗証番号とが一致するかどうかを判断する手段と、
(G).この判断結果が一致を示している場合は、仮利用可能と判断して前記店員コードを入力させるためのメッセージを前記店舗側端末装置に送信する手段と、
(H).前記メッセージの送信後に、前記店舗側端末装置から前記店員コードを含む店員確認情報を受信する手段と、
(I).前記店員確認情報の受信に伴って、前記カード決済要求情報に含まれているカード番号、利用金額、利用日時と前記第2の記憶手段に記憶されている前記カード会員情報のクレジットカード番号と利用可能金額と利用可能期間とを比較して本認証し、このカード認証結果を前記カード決済端末に送信する手段と
を有することを特徴とする認証・カード番号提供センターのサーバ。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本実施の形態では、生体情報は指紋、手のひらの静脈又は顔若しくは手の甲の静脈を認証する生体認証端末でもかまわない。なお、本実施の形態では手の甲の静脈を認証する生体認証端末を用いた例として説明する。
【0038】
図1は本実施の形態の生体認証端末を用いたカード決済システムの概略構成図である。
【0039】
図1に示すように、実施の形態の生体認証端末を用いたカード決済システムは、店舗Fi(Fi:Fa、Fb・・)に設けられた店舗側端末装置70と、認証サービスセンターQiのサーバ200とをインターネット網20(生体認証端末網ともいう)で接続する。
【0040】
また、携帯電話機30(30a、30b・・)に接続される携帯電話網40に接続する。さらにクレジット会社Pi(Pa、Pb・・)に接続されたクレジット会社用専用回線50に接続されたクレジット会社機構の配信サーバ80に接続して構成する。このクレジット会社機構の配信サーバ80は、複数のクレジット会社Piのサーバに接続され、後述するカード決済端末からの情報を該当のクレジット会社Piのサーバに配信し、クレジット会社Piのサーバからの情報を該当のカード決済端末に送信する。
【0041】
なお、認証サービスセンターQiは、地域毎に設けてもかまわない。
【0042】
また、クレジット会社Piは、各々がサーバ(図示せず)を備えている。クレジット会社用専用回線50と、クレジット会社の配信機構の配信サーバ80とを総称して本実施の形態ではクレジット専用回線網ともいう。
【0043】
また、インターネット網20、携帯電話網40、クレジット会社専用回線網を総称して通信ネットワークと称する。
【0044】
前述の認証サービスセンターQiのサーバ200は、クレジット会社Pi又はクレジット会社機構に設けてもよいし、これらをまとめて認証・カード番号提供センターのサーバとしてもかまわない。
【0045】
また、店舗Fiに設けられた店舗側端末装置70は、生体認証端末100と、カードリーダ10(クレジットカード認証端末ともいう)と、携帯型生体認証端末取付台35と、店員が携帯している店員カードTGiの店員コードtki(一次元バーコード)を読み取る一次元バーコードリーダ45等から構成されている。この店舗側端末装置70の構成について図を用いて後述する。
【0046】
さらに、生体認証端末100には、認証サービスセンターQiから割付けられた電話番号(以下生体認証端末電話番号Ai)が表示されている(ラベルで貼り付けてもよい)。
【0047】
一方、認証サービスセンターQiのサーバ200は、
図1に示すように、会員認証部208と、会員情報用データベース240と、生体認証情報送信部214と、履歴情報用テーブル246と、生体情報登録用データベース250と、生体認証端末100のIPアドレスを記憶した生体認証端末情報用データベース252と、生体認証結果受信部230と、課金処理部232と、回線接続切替部212と、カード番号要求部400と、カード番号転送部410と、メールサーバ420と、店員コード入力促進部415等を備えている。
【0048】
このような構成によって、生体認証端末を用いたカード決済システムは、携帯電話機によるクレジット決済モード及び携帯電話機によるクレジットサービス認証情報登録モードを可能にしている。
【0049】
携帯電話機によるクレジット決済モードは、携帯電話機30によって番号通知で、生体認証端末電話番号Aiで電話をかけると、認証サービスセンターQiのサーバ200の会員認証部208は、携帯電話機30の電話番号(以下携帯電話機電話番号Biという)が登録されている場合に会員と認証する。
【0050】
そして、会員であると認証された場合は、生体認証情報送信部214が生体認証端末情報用データベース252に保存されている生体認証端末100のIPアドレス宛で生体情報登録用データベース250の後述するセンター側登録済甲部取得関連情報RMjiに含まれているセンター側登録済甲認証用特性情報RHji(Ai、Biを含む)を生体認証端末100に送信する。
【0051】
一方、生体認証端末100側では、実際に取得した手の甲の端末側甲部取得関連情報TEjiに含まれている端末側取得甲認証特性情報TSjiとセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiとの比較で本人認証を行い、この結果を携帯型生体認証端末取付台35の裏側の液晶モニタに表示させて店舗側に本人かどうかを知らせる。
【0052】
そして、生体認証端末100がセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiに含まれている携帯電話機電話番号Bi、生体認証端末電話番号Ai及び認証結果Miを読み込み、認証結果Miと顔画像Gaiとを組み合わせた生体認証結果情報Njiを認証サービスセンターQiのサーバ200に送信する。
【0053】
認証サービスセンターQiのサーバ200の生体認証結果受信部23が生体認証端末100から生体認証結果情報Nji(Ai、Bi、STi、Gai)を受信して履歴情報用テーブル246に記憶する。
【0054】
なお、顔画像Gaiは後述する顔画像用メモリ242に記憶される。
【0055】
次に、カード番号要求部400が、生体認証結果情報Njiに含まれている認証結果Miが利用許可を示している場合は、携帯電話機電話番号Biあてでクレジット会社名Cniを指定させるメッセージを送信させる。
【0056】
そして、このクレジット会社名Cniを読み込み、受付番号UBiを発行してこのクレジット会社のサーバからの携帯電話機電話番号Biに対応するクレジットカード番号情報Cji(カード番号Cki、携帯電話機電話番号Bi、受付番号UBiを含む)を送信させて携帯電話網40との回線を切断する。
【0057】
また、カード番号転送部410がこのクレジットカード番号情報Cji(Cki、Bi、UBi)のカード番号Ckiを二次元バーコードデータに変換し、これをメールサーバ420によって携帯電話機30に送信する。
【0058】
また、課金処理部232が一定期間(例えば20日)毎に後述するカード番号要求情報を参照して認証サービスを利用した携帯電話機30の会員のクレジット会社Piに利用料金を請求する。
【0059】
一方、店舗側端末装置70側では、二次元バーコードリーダ15で携帯電話機30の画面に表示された二次元バーコード(クレジットカード番号)を読み取りさせてカードリーダ10に出力する。
【0060】
そして、店員はカードリーダ10のキーボードを操作して、利用金額、支払い回数等(総称して利用情報ともいう)を入力させる。
【0061】
そして、暗証番号入力手段(図示せず)によって暗証番号が入力された場合は、図示しない送信ボタンが押されると、前述のカード番号Ckiと利用情報と暗証番号とを組みとしたカード決済要求情報CKjiをカードリーダ10からクレジット会社Piのサーバに送信する。
【0062】
一方、クレジット会社Piのサーバは、カード決済要求情報CKjiの暗証番号と、このカード決済要求情報CKjiに含まれている携帯電話機電話番号Biを有する予め記憶されているカード会員情報KKjiの暗証番号と比較して一致の有無を判定する。
【0063】
一致した場合は暗証番号の一致を認証サービスセンターQiのサーバ200に送信して店員コードtkiが入力されるまで本決済を待つ。
【0064】
認証サービスセンターQiのサーバ200の店員コード入力促進部415は、暗証番号の一致で仮利用許可と判断し、店舗側端末装置70に仮利用許可(暗証番号一致ともいう)を知らせる。
【0065】
店舗側端末装置70の携帯型生体認証端末取付台35は、仮利用許可を裏側の液晶モニタに表示させる。
【0066】
一方、店舗側端末装置70側では、クレジット会社Piが仮利用許可したことが認証サービスセンターQiから知らせられると、これを裏面の液晶モニタにメッセージで表示する。
【0067】
そして、一次元バーコードリーダ45から店員が携帯している店員カードTGiの店員コードtki(店員名ともいう)が出力されると、この店員コードtkiに受付番号UBi、生体認証端末電話番号Ai、携帯電話機電話番号Bi等を付加した店員確認情報TSCji(tki、Ai、Bi、UBi・・)をクレジット会社Pi及び認証サービスセンターQiのサーバ200に送信する。
【0068】
そして、カードリーダ10は、クレジット会社Piからのカード認証結果がカード利用可能を示している場合は、利用金額と利用日時と予め設定されている店舗名とを印字した明細書をプリンタから発行させる。
【0069】
つまり、クレジットカードがなくとも、携帯電話機30を用いさせて生体認証端末100で本人であることを店側に知らせて、かつクレジット会社でも暗証番号の一致を知らせている。このため店員は、安心して本人確認を意味する店員コードtkiを入力できる。
【0070】
また、店員コードtkiを入力しているので、誰が取り扱ったかを後日で確認ができるようになっている。
【0071】
さらに、本実施の形態のカード決済システムは、クレジットサービス認証情報登録モードを実行する。クレジットサービス認証情報登録モードは、携帯電話機によるクレジットサービスを受けるために、後述するセンター側登録済甲部取得関連情報RMjiを認証サービスセンターQiに登録するモードである。
【0072】
(各種情報の説明)
前述のセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiは、後述する指甲接続部分境界線情報ANi、静脈パターン特性データVPBCiを含んでいる。
【0073】
また、生体認証端末100で実際に手の甲及び後述する指甲接続部分Liの各々の画像から取得した甲部画像Hdi、ROI画像Hri、静脈パターンVPi、指甲接続部分画像LHi(以下総称して取得甲部関連画像TBGiという)から算出した指甲接続部分境界線情報ANiと、静脈パターン特性データVPBCiとを端末側取得甲認証特性情報TSjiと称する。
【0074】
また、この端末側取得甲認証特性情報TSjiと取得甲部関連画像TBGiとの組を端末側甲部取得関連情報TEjiと称する。
【0075】
つまり、甲部画像Hdi、ROI画像Hri、静脈パターンVPi、指甲接続部分画像LHiと、指甲接続部分境界線情報ANiと、静脈パターン特性データVPBCiとを総称して端末側甲部取得関連情報TEjiと称している。
【0076】
(店舗側端末装置70の構成)
上記の店舗側端末装置70について
図2を用いて以下に説明する。店舗側端末装置70は、
図2に示すように、携帯型生体認証端末取付台35と、生体認証端末100と、カードリーダ10と、一次元バーコードリーダ45と、二次元バーコードリーダ15と、図示しない暗証番号入力手段等を総称したものである。
【0077】
図2は店舗側端末装置70の斜視図である。
図2(a)は店舗側端末装置70の正面斜視図を示し、
図2(b)は店舗側端末装置70の背面図を示している。
【0078】
携帯型生体認証端末取付台35は、
図2(a)及び
図2(b)に示すように、底板35aの上に縦板35bを固定したT型構造にされている。そして、縦板35bの下部には開口部35cを形成している。
【0079】
前述の底板35aは、例えば30cm×30cmの正方形であり、縦板35bは高さが底板35aの上面から約50cm程度で横幅が30cmにされている。
【0080】
そして、縦板35bの下部には、縦板35bの中心軸から左右10cmで高さが18cm程度の開口部35cを形成している。また、縦板35bの上面には持ち運びを容易にするための取手35dが設けられている。
【0081】
さらに、縦板35bは、底板35aの手前から約10cmの位置に垂設され、後方を広くとっている。これは、手前側で生体認証端末100によって手の甲を認証させ、裏側において店員が店員コードtkiなどを取付台用キーパッド部35gで入力可能とするためである。
【0082】
また、
図2(b)に示すように、裏側には取付台用液晶モニタ35eと、取付台用キーパッド部35g等を備えている。
【0083】
(携帯型生体認証端末取付台35の構成)
図3は携帯型生体認証端末取付台35の概略構成図である。携帯型生体認証端末取付台35は、
図3に示すように、内部に店員コード読取部14と、店員確認情報通知部16と、本人通知部18等を備えている。これらはCPU、メモリ等からなるプロセッサで実行されるプログラムである。
【0084】
店員コード読取部14は、一次元バーコードリーダ45が読み込んだ店員カードTGiの店員コードtkiを内部に取り込んで本人通知部18に出力する。
【0085】
本人通知部18は、生体認証端末100からの認証判定情報NHji(Bi、Ai、Mi、・・)に含まれている認証結果Miを取り込んで、認証結果Miが利用許可を示している場合は、例えば「本人です」というメッセージを取付台用液晶モニタ35eに表示する。
【0086】
そして、店員確認情報通知部16から仮利用許可判定情報KEji(仮カード認証許可、Bi、UBi)を受け取ったことが知らせられると(フラグ)、取付台用液晶モニタ35eに仮カード認証OKのメッセージを表示する。
【0087】
そして、店員コード読取部14から店員コードtkiが入力すると、これを取付台用液晶モニタ35eに表示する。また、本人通知部18は、メモリ17に店員コードtkiと認証判定情報NHji(Ai、Bi、Mi)と仮カード認証OKのフラグを記憶する。
【0088】
このとき、図示しないタイマーカレンダの年月日、時刻(以下サービス利用時間Stiという)を表示すると共に、これをメモリ17に記憶する。
【0089】
店員確認情報通知部16は、本人通知部18が認証判定情報NHjiを受信した場合は、カードリーダ10及び二次元バーコードリーダ15を起動させる。
【0090】
そして、認証サービスセンターQiからインターネット網20によって仮利用許可判定情報KEji(仮カード認証許可、Bi、UBi)を受信し、これを受け取ったことを本人通知部18に知らせる。
【0091】
そして、取付台用キーパッド部35gから「本人確認」キー(例えばF1)が押されると、メモリ17の店員コードtkiと、サービス利用時間Stiと、認証判定情報NHji(Ai、Bi、Mi)と、仮カード認証OKのフラグとを一組にした店員確認情報TSCji(tki、Sti、Ai、Bi、Mi、仮カード認証OKのフラグ、UBi)をインターネット網20によって認証サービスセンターQiのサーバ200に送信する。
【0092】
なお、本人確認キーは必須ではない、単に店員コードtkiを一次元バーコードリーダ45が読み込んだときに店員が本人確認したと判断してもかまわない。
【0093】
(生体認証端末100の構成)
図4は生体認証端末100の斜視図である。
図5は生体認証端末100の正面図である。
図6は生体認証端末100の断面側面図である。
【0094】
図4、
図5、
図6に示すように生体認証端末100は、正面側が斜めになるように形成され、内部に斜めに空洞を設けた箱型形状にされている。
【0095】
正面には操作部105が設けられている。この操作部105は、液晶モニタ101と、キーパッド部102と、赤外線センサ部103(103a、103b・・・)等が箱106に接続されている。
【0096】
また、箱106の内部には
図6に示すように、長方形状の空洞部107が斜めに形成されている。この空洞部107の下部は開口されている。また、空洞部107の内面に赤外線を吸収する物質が塗布されている。
【0097】
そして、空洞部107の上部は赤外線フィルタ107aで仕切られている。この赤外線フィルタ107aの上側には、赤外照明器107ba、107bbと、可視光線及び赤外の帯域まで反応して手の甲を撮影するCCD内臓の甲撮影用デジタルカメラ107caと、可視光線及び赤外の帯域まで反応して指と甲との接続部分である指甲接続部分Liを撮影するCCD内臓の指部撮影用デジタルカメラ107cbとが設けられている。
【0098】
前述の指甲接続部分Liは、MP関節部(Metacacarp Phalangeal Joinnt)又は中手指節間関節部とも称され、本実施の形態では第2〜第4中骨手と第2〜第4基節骨との間のMP関節部である。
【0099】
前述の指甲接続部分Liを
図7に示す。指甲接続部分Liは
図7に示すように、中指と薬指とをつなぐ第1の湾曲線Laaiと、中指と人差し指とをつなぐ第2の湾曲線Lbbiを含む領域である。
【0100】
さらに、
図4、
図5、
図6に示すように空洞部107の壁側となる側の下部に安定ハンドル108を備えている。安定ハンドル108は、水平棒108aに中指を挿入可能な幅で水平棒108aに設けられた2本の棒108bbとで構成されている。
【0101】
この2本の棒108bbは、湾曲又は斜めにされて空洞部107の下の筐体に取り付けられている。
【0102】
さらに、空洞部107の下部には手の甲でオンオフさせられる甲撮影用マイクロスイッチ109aが設けられている。また、安定ハンドル108は二本の棒108bbが押されると動くようにされ、この動きで指撮影用マイクロスイッチ109bがオン状態になる。二本の棒108bbとの間を挿入口108bと称する。
【0103】
また、空洞部107の下部の開口には覆い部材111が設けられ、さらに人体検出センサ107gが設けられている。
【0104】
さらに、操作部105の上部にCCD内臓の顔撮影用デジタルカメラ112が設けられている。
【0105】
前述の赤外線センサ部103は、
図8に示すように、人間の眉毛、鼻、唇を含む領域(以下顔判定用領域Agiという)を撮影させるものである。
【0106】
以下に生体認証端末100及び認証サービスセンターQiのサーバ200の構成を説明する。
【0107】
(生体認証端末の詳細構成)
次に、生体認証端末100の詳細な構成を、
図9を用いて説明する。
【0108】
図9に示すように、生体認証端末100はさらにプロセッサ120を備えている。プロセッサ120は人体検出センサが人体を感知した場合に起動状態になって液晶モニタ101を動作状態にする。
【0109】
プロセッサ120は、モード判定部121と、会員・電話サービス問合部122と、顔画像取得部123と、指甲接続部分画像取得部125と、駆動指示部128と、甲部・ROI画像取得部132と、一時記憶用メモリ133と、静脈パターン特性データ生成部135と、取付台用甲認証情報送出部136と、位置補正値算出部137と、静脈パターンマッチング部138と、認証結果送信部139とを備えている。
【0110】
なお、静脈パターン特性データ生成部135と、位置補正値算出部137と、静脈パターンマッチング部138とを総称して甲部認証部131と称する。
【0111】
さらに、プロセッサ120は、一時記憶用メモリ133と、電話認証用登録情報送信部140と、センター側登録済生体特性情報用メモリ141と、登録情報受信部142等に接続されている。
【0112】
一時記憶用メモリ133には、取得甲部関連画像TBGi(甲部画像Hdi、ROI画像Hri、静脈パターンVPi、指甲接続部分画像LHi)と、端末側取得甲認証特性情報TSji(指甲接続部分境界線情報ANi、静脈パターン特性データVPBCi)とからなる端末側甲部取得関連情報TEji等が記憶される。
【0113】
センター側登録済生体特性情報用メモリ141には、センター側登録済甲認証用特性情報RHjiが記憶される。
【0114】
モード判定部121は、人体検出センサ107gがオン状態になると各部を起動状態にして、液晶モニタ101に予め記憶されている生体認証端末電話番号Aiを表示すると共に、携帯電話機によるクレジット決済モードであることを表示する。また、「F1は携帯電話機によるクレジットサービス認証情報登録モード」と表示する。
【0115】
なお、人体検出センサ107gは必須ではない、他のファンクションキー(例えばF4)を動作用のキーとしてもかまわない。
【0116】
帯電話機によるクレジットサービス認証情報登録モードは、生体認証端末100のテンキー操作で携帯電話機電話番号Biを入力させて会員・電話サービス問合部122から電話認証時の登録可能かどうかの認証を受ける。
【0117】
そして、帯電話機によるクレジット決済モードのサービスを受けるための登録が可能とされた場合は、安定ハンドル108に手を挿入させて一時記憶用メモリ133に記憶される端末側甲部取得関連情報TEjiに携帯電話機電話番号Biを付加して認証サービスセンターQiの生体情報登録用データベース250にセンター側登録済甲部取得関連情報RMjiとして登録させる。
【0118】
また、帯電話機によるクレジット決済モードは、携帯電話機30によって生体認証端末電話番号Aiで電話をかけさせて、安定ハンドル108に手を挿入したときの端末側甲部取得関連情報TEjiから求めた端末側取得甲認証特性情報TSjiと、認証サービスセンターQiのセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiとを比較して認証する。
【0119】
そして、この生体認証結果情報Nji(Ai、Bi、Mi、Gai)を認証サービスセンターQiのサーバ200にインターネット網20によって送信すると共に、携帯型生体認証端末取付台35に認証判定情報NHji(Ai、Bi、Mi)出力して本人であることを店員に知らせる。
【0120】
会員・電話サービス問合部122は、クレジットサービス認証情報登録モードで動作する。
【0121】
会員・電話サービス問合部122は、クレジットサービス認証情報登録モードの場合は、キーパッド部102のテンキーで入力された携帯電話機電話番号Biを図示しないメモリに記憶する。
【0122】
そして、予め登録されている生体認証端末電話番号Aiと共に登録モードを示すフラグを含ませた電話クレジットサービス認証登録問合情報Kri(Ai、Bi、登録モードフラグ)を認証サービスセンターQiに送信して、電話クレジットサービス認証時の手の甲の登録可能かどうかの認証を受ける。
【0123】
顔画像取得部123は、クレジットサービス認証情報登録モード又は携帯電話機によるクレジット決済モードで動作する。
【0124】
顔画像取得部123は、赤外線センサ部103を駆動すると共に、顔撮影用デジタルカメラ112を撮影状態にして顔撮影用デジタルカメラ112からの顔画像Gaiを図示しないメモリに取り込む。
【0125】
そして、赤外線センサ部103からの各赤外線センサ103a・・・のスポット光を図示しないスポット光定義用メモリに定義してスポット光画像を生成し、このスポット光画像を顔画像Gai上に重ねる。
【0126】
また、スポット光画像が眉毛、眼、鼻、口の顔判定用領域Agiに存在する場合は、顔を捉えているとしてシャッタ信号を顔撮影用デジタルカメラ112に出力して撮影させる。この顔画像Gaiを一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0127】
指甲接続部分画像取得部125は、クレジットサービス認証情報登録モード又は携帯電話機によるクレジット決済モードで動作する。
【0128】
指甲接続部分画像取得部125は、指撮影用マイクロスイッチ109bのオンに伴って指部撮影用デジタルカメラ107cbにシャッタ信号を送出して
図10(a)に示す指甲接続部分Liの画像(以下指甲接続部分画像LHiという)を取得し、これを一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0129】
また、指甲接続部分画像取得部125は、
図10(b)に示すように、指甲接続部分画像LHiから中指と薬指との接続部分である第1の湾曲線画像LGaと、中指と人差し指との接続分である第2の湾曲線画像LGbとを抽出し、これらを線分で定義した第1の湾曲線Laai(Laa1、Laa2)、第2の湾曲線Lbbi(Lbb1、Lbb2)を得る。
【0130】
そして、
図10(b)に示すように、第1の湾曲線Laai(Laa1、Laa2)の両端のピクセル座標A、Bと、交点Cの各々のピクセル座標と、第1の湾曲線Laa1、Laa2とが成す開度θ1とを第1の湾曲線パラメータとして一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0131】
また、
図10(c)に示すように、第2の湾曲線Lbbi(Lbb1、Lbb2)の両端のピクセル座標A´、B´と、交点C´の各々のピクセル座標と、第2の湾曲線Lbb1、Lbb2とが成す開度θ2とを第2の湾曲線パラメータとして一時記憶用メモリ133に記憶する。これらの第1及び第2の湾曲線パラメータを総称して前述の指甲接続部分境界線情報ANiと称する。
【0132】
すなわち、安定ハンドル108における2本の棒108bb間の挿入口108bに挿入したときの中指と薬指との湾曲線の開度θ1と、中指と薬指との湾曲線が接する交点Cと、中指と人差し指との湾曲線の開度θ2と、中指と人差し指との湾曲線が接する交点C´とを定義している。
【0133】
駆動指示部128は、甲撮影用マイクロスイッチ109a又は指撮影用マイクロスイッチ109bがオンになったかどうかを監視し、安定ハンドル108の挿入口108bに中指が挿入されて指撮影用マイクロスイッチ109bがオンになった場合に、指甲接続部分画像取得部125、顔画像取得部123を起動させる。
【0134】
甲部・ROI画像取得部132は、クレジットサービス認証情報登録モード又は携帯電話機によるクレジット決済モードで動作する。
【0135】
甲部・ROI画像取得部132は、甲撮影用デジタルカメラ107caからの甲部画像Hdiを取得して一時記憶用メモリ133に記憶すると共に、この甲部画像Hdiから認証に必要な静脈パターンの部分(細い静脈パターンを含む)をROI画像Hriとして抽出して一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0136】
静脈パターン特性データ生成部135は、クレジットサービス認証情報登録モード又は携帯電話機によるクレジット決済モードで動作する。
【0137】
静脈パターン特性データ生成部135は、ROI画像Hriの太い大静脈パターンSPi及び細い細静脈パターンZPiを抽出して合成し、この静脈合成パターンGpiを2値化してノイズ除去した静脈パターンVPiを生成し一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0138】
また、静脈パターン特性データ生成部135は、静脈パターンVPiの各分岐点を求め、これらの分岐点を結んだ多角形を生成し、この多角形を前述の静脈パターン特性データVPBCiとして一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0139】
前述のROI画像Hri、静脈パターンVPi、静脈パターン特性データVPBCiを
図11に示す。
【0140】
図11(a)はROI画像Hri、
図11(b)は静脈パターンVPiと分岐点Vi(Vb1・・Vb6)とを示し、
図11(c)は多角形の静脈パターン特性データVPBCiを示している。この静脈パターン特性データVPBCiの生成については後述する。
【0141】
取付台用甲認証情報送出部136は、帯電話機によるクレジット決済モードで動作する。
【0142】
そして、取付台用甲認証情報送出部136は、後述する認証結果送信部139からの生体認証結果情報Njiに含まれている認証判定情報NHji(Bi、Ai、Sti、Mi)を携帯型生体認証端末取付台35に出力する。
【0143】
位置補正値算出部137は、帯電話機によるクレジット決済モードの場合に動作する。位置補正値算出部137は、一時記憶用メモリ133に記憶された端末側甲部取得関連情報TEjiに含まれている端末側取得甲認証特性情報TSjiの指甲接続部分境界線情報ANiを読み込む。そして、センター側登録済生体特性情報用メモリ141のセンター側登録済甲認証用特性情報RHji(センター側登録されているANi、VPBCi)を読み込み、これらを比較して、安定ハンドル108の挿入口に中指を挿入したときの手の挿入角度のずれを補正する補正値tmbを算出する。
【0144】
この補正値tmbで補正した静脈パターン補正画像tbmVPiを生成して一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0145】
すなわち、安定ハンドル108における2本の棒108bb間の挿入口108bに挿入したときの認証サービスセンターQiに登録している基準とのずれを求めている。
【0146】
静脈パターンマッチング部138は、帯電話機による生体認証端末側クレジット決済モードで動作する。
【0147】
静脈パターンマッチング部138は、
図12(a)に示すように、静脈パターン補正画像tmaVPiの各分岐点(Vpa、Vpb・・・)を求め、これらの分岐点を結んだ多角形を静脈パターン特性データVPBCiとして生成し、さらに分岐点同士を重ねるための重み付け係数BPWFiを生成する。
【0148】
そして、センター側登録済生体特性情報用メモリ141に記憶されているセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiの静脈パターン特性データVPBCi(
図12(b)を参照)と、生成された重み付け係数BPWFiを用いてセンター側で登録されていた静脈パターン特性データVPBCi(
図12(b)を参照)を回転させて一致の有無を判定し(
図12(c)を参照)、この認証結果を認証結果送信部139に送出する。
【0149】
認証結果送信部139は、帯電話機による生体認証端末側クレジット決済モードで動作する。認証結果送信部139は、静脈パターンマッチング部138からの認証結果Miを液晶モニタ101及び携帯型生体認証端末取付台35に出力する。
【0150】
そして、認証サービスセンターQiに対して一時記憶用メモリ133に記憶されている携帯電話機電話番号Bi、生体認証端末電話番号Ai及び顔画像Gaiを読み込み、図示しないカレンダータイマーの年月日時刻をサービス利用時間Stiとし、これらを付加した生体認証結果情報Njiを認証サービスセンターQiに送信する。
【0151】
また、認証結果送信部139は、取付台用甲認証情報送出部136に生体認証結果情報Njiに含まれている認証判定情報NHji(携帯電話機電話番号Bi、生体認証端末電話番号Ai、サービス利用時間Sti、認証結果Mi)に出力する。
【0152】
そして、直ちにセンター側登録済生体特性情報用メモリ141のセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiを削除する。これによってセキュリティーが保たれる。
【0153】
電話認証用登録情報送信部140は、帯電話機によるクレジットサービス認証情報登録モードの場合に動作する。
【0154】
電話認証用登録情報送信部140は、一時記憶用メモリ133の端末側甲部取得関連情報TEjiに図示しないカレンダータイマーの年月日時間(以下登録時間ITiという)と生体認証端末電話番号Aiと携帯電話機電話番号Biと認証サービスセンターQiのIPアドレス等を付加したセンター登録用取得生体情報TZjiとして認証サービスセンターQiにインターネット網20によって送信する。
【0155】
登録情報受信部142は、帯電話機によるクレジット決済モードで動作する。認証サービスセンターQiからのセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiを受信し、これをセンター側登録済生体特性情報用メモリ141に登録する。
【0156】
(認証サービスセンターの詳細構成)
図13は認証サービスセンターQiの詳細構成図である。
【0157】
認証サービスセンターQiは、
図13に示すように交換機300と、サーバ200とを備えている。
【0158】
交換機300は、認証サービスセンターQiが管轄する生体認証端末100に割り付けている生体認証端末電話番号Ai(A1、A2・・・)を記憶している。
【0159】
サーバ200は、電話サーバ部205と、生体認証情報受信部207と、会員認証部208と、メッセージ送信部210と、回線接続切替部212と、生体認証情報送信部214と、甲部静脈特性データ検索部216と、履歴情報作成部220と、生体認証結果受信部230と、課金処理部232とを備えている。
【0160】
さらに、カード番号要求部400と、カード番号転送部410と、店員コード入力促進部415と、メールサーバ420と、カード番号要求情報作成部440等を備えている。
【0161】
また、会員情報用データベース240と、顔画像用メモリ242と、履歴情報用テーブル246と、生体情報登録用データベース250と、生体認証端末情報用データベース252と、課金情報用テーブル256と、カード番号要求用テーブル430等を備えている。
【0162】
(各データベース及びテーブルの説明)
前述の会員情報用データベース240、生体認証端末情報用データベース252、顔画像用メモリ242、課金情報用テーブル256について
図14を用いて説明する。
【0163】
図14(a)は会員情報用データベース240の会員情報Kiを示し、
図14(b)は生体認証端末情報用データベース252を示し、
図14(c)は顔画像用メモリ242を示し、
図14(d)は課金情報用テーブル256を示す。
【0164】
会員情報用データベース240には、
図14(a)に示すように、携帯電話機電話番号Bi
と、メールアドレスと、住所(国名、市町村名、丁、番地)と、口座番号と等からなる。なお、メールアドレス、住所、口座番号は、認証サービスセンターQiに書類(携帯電話機電話番号Biを記載)で届けてオペレータによって登録するのが好ましい。
【0165】
生体認証端末情報用データベース252には、
図14(b)に示すように、生体認証端末電話番号Aiと、生体認証端末100のIPアドレスDiと、生体認証端末の場所(国名、都道府県名、市町村名、丁名、番地、ビル名、階数、店舗名)と、店舗の店員コードtkiと生体認証端末取付台のIPアドレス(以下取付台アドレスという)等を関連付けて記憶している。
【0166】
顔画像用メモリ242には、
図14(c)に示すように、携帯電話機電話番号Biと、サービス利用時間Sti(年月日、時刻)と、登録時間
rTiと、利用した生体認証端末電話番号Aiと、利用時の顔画像Gaiと、顔画像登録番号Hui等が関連付けられて記憶される。
【0167】
課金情報用テーブル256は、
図14(d)に示すように、携帯電話機電話番号Biと、サービス利用時間Stiと、生体認証端末電話番号Aiと、課金日と、受付番号UBiと、課金料等が関連付けられて記憶される。
【0168】
図15は生体情報登録用データベース250を説明する説明図である。生体情報登録用データベース250には、
図15に示すように、携帯電話機電話番号Biと、静脈パターン特性データVPBCi(分岐点のピクセル座標、分岐角度、分岐点個数)と、静脈パターンを登録した生体認証端末100の生体認証端末電話番号Aiと、指甲接続部分画像LHiと、指甲接続部分境界線情報ANiと、甲部画像Hdiと、ROI画像Hriと、静脈パターンVPiと、登録時
間rTi(年月日、時刻)とが関連付けられて記憶されている。これらを総称してセンター側登録済甲部取得関連情報RSjiと称している。
【0169】
なお、センター側登録済甲部取得関連情報RSjiの内で、静脈パターン特性データVPBCiと、指甲接続部分境界線情報ANiとを総称してセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiと称している。
【0170】
図16は履歴情報用テーブル246を説明する説明図である。履歴情報用テーブル246には、
図16に示すように、携帯電話機電話番号Biの欄と、サービス利用時間Stiの欄と、生体認証端末電話番号Aiの欄と、認証結果Miの欄と、利用時の顔画像登録番号Huiの欄と、特性データの送信状況REiの欄と、取付台アドレス欄等からなる。
【0171】
カード番号要求用テーブル430は、
図17に示すように、カード番号要求フラグfyiの欄と、携帯電話機電話番号Biの欄と、指定クレジット会社
名Cniの欄と、
カード番号受信済フラグfjiの欄と、カード番号転送済フラグftiの欄と、受付番号UBiの欄と、サービス利用時間Stiの欄と、カード会社仮認証結果cfiの欄等からなる。
【0173】
(各部の説明)
電話サーバ部205は、交換機300からの着呼情報Tji(生体認証端末電話番号Ai、携帯電話機電話番号Bi)を入力し、この着呼情報Tjiを会員認証部208及びカード番号要求部400等に出力する。また、メッセージ送信部210からの音声メッセージを入力し、交換機300を介して携帯電話機30に送信する。
【0174】
さらに、電話サーバ部205は、携帯電話機によるクレジット決済モードにおいて、クレジット会社名Cniを指定したテンキー番号が携帯電話機30から送信された場合はこの着呼情報Tjiの携帯電話機電話番号Biと生体認証端末電話番号Ai並びにクレジット会社名Cniとを指定クレジット会社名情報CMji(Ai、Bi、Cni)としてカード番号要求部400に出力する。
【0175】
生体認証情報受信部207は、生体認証端末100から電話クレジットサービス認証登録問合情報Kri(Ai、Bi、登録モードフラグ)を受信する毎に、これを会員認証部208に出力して、電話クレジットサービスを受けるための手の甲の静脈パターンの登録が可能かどうかの判定を受け、この判定結果を生体認証端末100に送信する。
【0176】
また、生体認証情報受信部207は、登録が可能と判断された場合は、生体認証端末100からのセンター登録用取得生体情報TZji(端末側登録済甲部取得関連情報TMji、生体認証端末電話番号Ai、携帯電話機電話番号Bi、登録時間ITi等)を受信し、これをセンター側登録済甲部取得関連情報RSjiとして生体情報登録用データベース250に登録する。
【0177】
会員認証部208は、生体認証情報受信部207から電話クレジットサービス認証登録問合情報Kri(Ai、Bi、登録モードフラグ)を受け取った場合は、電話クレジットサービス認証登録問合情報Kriに含まれている携帯電話機電話番号Biを有するレコードを会員情報用データベース240から検索する。そして、このレコードに含まれている場合は、会員と認証する。
【0178】
また、会員認証部208は、電話サーバ部205からの着呼情報Tjiが出力されたかどうかを監視している。
【0179】
そして、着呼情報Tjiが出力された場合は、電話クレジットサービスモードと判定して、この着呼情報Tjiに含まれている携帯電話機電話番号Biを有する会員情報Kiが会員情報用データベース240に存在するかどうかを判断し、存在する場合は会員と判定する。
【0180】
そして、電話クレジットサービス許可情報Uji(Ai、Bi、許可)を生体認証情報送信部214、履歴情報作成部220、メッセージ送信部210、回線接続切替部212等に出力する。
【0181】
この電話クレジットサービス許可情報Ujiには、受信した携帯電話機電話番号Bi、生体認証端末電話番号Aiを含ませて出力する。
【0182】
メッセージ送信部210は、電話クレジットサービス許可情報Uji(Ai、Bi、許可)が出力される毎に、電話サーバ部205に利用を許可するメッセージを出力する。また、利用不許可の場合は利用不許可にするメッセージを出力する。
【0183】
回線接続切替部212は、会員認証部208から電話クレジットサービス許可情報Ujiを受け取ってメッセージ送信部210がメッセージを送出し、かつクレジット会社名Cniを示すテンキーの番号を受信する。
【0184】
そして、センター側登録済甲認証用特性情報RHjiが送信された場合は、電話サーバ部205に対して携帯電話機30との回線を切断させるコマンドを出力する。
【0185】
生体認証情報送信部214は、生体認証情報送信部214は、会員認証部208から電話クレジットサービス許可情報Uji(Ai、Bi、許可)を受信した場合は、甲部静脈特性データ検索部216からセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiを受け取って、これを生体認証端末情報用データベース252のIPアドレス宛の生体認証端末100に送信する。
【0186】
甲部静脈特性データ検索部216は、会員認証部208から電話クレジットサービス許可情報Uji(Ai、Bi、許可)を受け取った場合は、この電話クレジットサービス許可情報Uji(Ai、Bi、許可)に含まれる携帯電話機電話番号Biのセンター側登録済甲部取得関連情報RSjiを生体認証端末情報用データベース252から読み込んで、このセンター側登録済甲部取得関連情報RSjiの中のセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiを生体認証情報送信部214に出力する。
【0187】
履歴情報作成部220は、電話クレジットサービス許可情報Ujiが出力される毎に、
図16に示す携帯電話機電話番号欄、サービス利用時間欄、生体認証端末電話番号欄、認証結果欄、生体認証端末IPアドレス欄、利用時の顔画像登録番号欄、特性データ送信状況欄、取付台アドレス欄等からなるレコードを履歴情報用テーブル246に生成する。そして、情報が入力した場合は該当の欄に記憶する。
【0188】
生体認証結果受信部230は、生体認証端末100から甲部静脈パターンの生体認証結果情報Nji(Mi、Gai、Ai、Bi、・・)を受信した場合は、この生体認証結果情報Njiに含まれている顔画像Gaiにサービス利用時間Stiと携帯電話機電話番号Biと生体認証端末電話番号Ai等を付加して顔画像用メモリ242に記憶すると共に、生体認証結果情報Njiに含まれている認証結果Miと携帯電話機電話番号Biとをカード番号要求部400に出力する。
【0189】
また、生体認証結果情報Njiに含まれている生体認証端末電話番号Aiと携帯電話機電話番号Biと認証結果Mi(OK)とサービス利用時間Stiとを履歴情報作成部220に出力して履歴情報用テーブル246に記憶させる。
【0190】
また、顔画像登録番号Huiを履歴情報作成部220に出力して履歴情報用テーブル246に記憶させる(
図16参照)。
【0191】
課金処理部232は、一定期間毎(例えば20日)に、カード番号要求用テーブル430を検索し、これらのレコードからカード番号転送済フラグ欄に転送済フラグが書き込まれているレコードを全て読み込む。そして、読み込んだレコードの受付番号UBiと、携帯電話機電話番号Biと、生体認証端末電話番号Aiと、サービス利用時間Stiとを課金情報用テーブル256に書き込む。
【0192】
そして、このレコードの携帯電話機電話番号Biの口座番号を会員認証部208によって出力させ、この口座情報宛に利用料金を専用回線により請求(生体認証端末の場所名と1回当たりの利用料金)する。
【0193】
カード番号要求部400は、電話サーバ部205から指定クレジット会社名情報CMji(Cni、Bi)を受信する毎に図示しない乱数発生器で乱数を発生させ、このユニークコードを受付番号UBiとし、かつ携帯電話機電話番号Biを有するレコードを履歴情報用テーブル246から検索する。
【0194】
そして、このレコードのサービス利用時間Stiと受付番号UBiと携帯電話機電話番号Biとをクレジットカード受付情報CUji(UBi、Bi、Sti)としてカード番号要求情報作成部440に出力する。
【0195】
そして、生体認証結果受信部230からの生体認証結果情報Nji(Bi、Ai、Gaiを含む)の認証結果Miが利用許可を示している場合に、この生体認証結果情報Njiに含まれている携帯電話機電話番号Biを有するレコードをカード番号要求情報作成部440によってカード番号要求用テーブル430から引き当てさせる。
【0196】
そして、このレコードのクレジット会社名Cniと携帯電話機電話番号Biと受付番号UBiとサービス利用時間Stiとをカード番号要求情報CYjiとしてクレジット会社機構の配信サーバ80を介して該当のクレジット会社Piに送信する。
【0197】
カード番号転送部410は、カード番号要求部400がカード番号要求情報CYji(Cni、Bi、UBi、Sti)をクレジット会社Piに送信した後に、クレジット会社Piからのカード番号Cki及び携帯電話機電話番号Bi並びに受付番号UBi(総称してクレジットカード番号情報Cji)を受信し、このクレジットカード番号情報Cji(Cki、Bi、UBi)のカード番号Ckiを二次元バーコードデータに変換する。
【0198】
そして、この携帯電話機電話番号Biに関連付けられているメールアドレスを会員認証部208から出力させて、このメールアドレスと二次元バーコードデータとをメールサーバ420に出力する。
【0199】
このとき、カード番号転送部410は、カード番号要求情報作成部440に対してカード番号受信済フラグ情報Fji(携帯電話機電話番号Bi、受付番号UBi、カード番号受信済フラグを含む)を出力する。
【0200】
メールサーバ420は、カード番号転送部410からの二次元バーコードデータをメールアドレス宛の携帯電話機30に送信する。そして、カード番号要求情報作成部440に二次元バーコードデータ(クレジットカード番号情報Cji)を携帯電話機30に転送したことを示すカード番号転送済フラグ情報Ftji(Bi、UBiを含む)を出力する。
【0201】
カード番号要求情報作成部440は、カード番号要求部400からのクレジットカード受付情報CUji(UBi、Bi、Sti)を受信する毎に、カード番号要求用テーブル430にカード番号要求フラグ欄、携帯電話機電話番号欄、指定クレジット会社名欄、カード番号受信済フラグ欄、カード番号転送済フラグ欄、受付番号欄、サービス利用時間欄、店員コード欄、カード会社仮認証結果欄等からなるレコードを生成する。
【0202】
そして、クレジットカード受付情報CUji(UBi、Bi、Sti)の受付番号UBiを受付欄に、携帯電話機電話番号Biを携帯電話機電話番号欄に記憶する。そして、カード番号要求部400からの指定クレジット会社名情報CMjiに含まれている携帯電話機電話番号Biを有するレコードをカード番号要求用テーブル430から検索し、このレコードの指定クレジット会社名欄に、指定クレジット会社名情報CMjiのクレジット会社名Cniを書き込む。
【0203】
また、カード番号要求情報作成部440は、カード番号要求部400からカード番号受信済フラグ情報Fjiを受信した場合は、このカード番号受信済フラグ情報Fjiに含まれている携帯電話機電話番号Bi、受付番号UBiを有するレコードをカード番号要求用テーブル430から引き当て、カード番号受信済フラグ欄にカード番号受信済フラグfjiを書き込む。
【0204】
さらに、カード番号要求情報作成部440はメールサーバ420からカード番号転送済フラグ情報Ftji(Bi、UBiを含む)を受信した場合は、このカード番号受信済フラグ情報Fjiに含まれている携帯電話機電話番号Bi、受付番号UBiを有するレコードをカード番号要求用テーブル430から引き当て、カード番号転送済フラグ欄にカード番号転送済フラグを書き込む。
【0205】
店員コード入力促進部415は、カード番号転送部410がクレジット会社Piからのカード番号Ckiを二次元バーコードデータにして携帯電話機30に送信した後に、カード番号Ckiに対してクレジット会社Piから暗証番号の一致の有無を知らせる一致有無情報KNji(Bi、cki、UBi、一致フラグ)が送信されたかどうかを判断する。
【0206】
一致有無情報KNjiが送信された場合は、この一致有無情報KNjiに一致フラグが含まれている場合は、仮利用許可と判断する。
【0207】
そして、この一致有無情報KNji(Bi、cki、UBi、一致)の受付番号UBi、携帯電話機電話番号Biを有する履歴情報用テーブル246のレコードに含まれている取付台アドレスを読み込み、このアドレス宛に仮利用許可判定情報KEji(仮カード認証許可、Bi、UBi)をインターネット網20で送信する。
【0208】
さらに、店員コード入力促進部415は、携帯型生体認証端末取付台35から店員確認情報TSCji(tki、Sti、Ai、Bi、Mi、仮カード認証OKのフラグ、UBi)をインターネット網20によって受信して、これをクレジット専用回線網によってクレジット会社Piに送信すると共に、カード番号要求用テーブル430に店員コードを書き込む。
【0209】
(全体動作説明)
上記のように構成された携帯端末を用いた認証システムについて
図18、
図19、
図20のシーケンス図を用いて以下に説明する。
【0210】
なお、センター側登録済甲部取得関連情報RSji(携帯電話機電話番号Bi、静脈パターン特性データVPBCi、生体認証端末電話番号Ai、指甲接続部分画像LHi、指甲接続部分境界線情報ANi、甲部画像Hdiと、ROI画像Hriと、静脈パターンVPiと、・・)は、既に認証サービスセンターQiのサーバ200に登録されているとして説明する。また、履歴情報の作成については説明を一部省略する。
【0211】
図18に示すように、例えば店舗で商品をクレジットカードで購入する会員は、生体認証端末100の店舗に設けられた生体認証端末100の液晶モニタ101に表示されている生体認証端末電話番号Aiあてに電話番号通知で電話をかける(d1)。
【0212】
これによって携帯電話網40を介して認証サービスセンターQiの交換機300に発呼情報(生体認証端末電話番号Ai、携帯電話機電話番号Bi)が送信される(d2)。
【0213】
交換機300は、発呼情報に含まれている生体認証端末電話番号Aiが登録されている場合は、直ちに応答する(d3)。
【0214】
そして、交換機300は、受信した生体認証端末電話番号Aiに付加されている携帯電話機電話番号Biを着呼情報Tjiとして電話サーバ部205に出力する(d4)。
【0215】
電話サーバ部205は、着呼情報Tji(生体認証端末電話番号Ai及び携帯電話機電話番号Bi)を会員認証部208に送出する(d5)。
【0216】
会員認証部208は、電話サーバ部205からの着呼情報Tji(Ai及びBi)を受け取り、以下に説明する会員認証を行う(d6)。
【0217】
会員認証部208の処理について
図21のフローチャートを用いて説明する。但し、登録モードの処理については省略する。また、シーケンス図の説明を含めて説明する。
【0218】
図21は会員認証処理を説明するフローチャートである。
【0219】
会員認証部208は、電話サーバ部205が着呼情報Tji(Ai、Bi)を受信したかどうかを判断する(S1)。
【0220】
着呼情報Tjiを受信した場合は、電話クレジットサービスモードと判定し、この着呼情報Tjiを図示しないメモリに一時記憶する(S2)。
【0221】
そして、会員情報用データベース240に着呼情報Tjiの生体認証端末電話番号Ai及び携帯電話機電話番号Biを有する会員情報Kiが登録されているかどうかを判断する(S3)。
【0222】
次に、会員情報Kiが登録されている場合は会員と判断する(S4)。そして、会員と判断した場合は、電話クレジットサービス許可情報Uji(利用許可フラグ、Bi、Aiを含む)を各部に出力する(S6)。
【0223】
次に、メッセージ送信部210は、電話クレジットサービス許可情報Ujiが出力された場合は、クレジット会社を選択させるメッセージを電話サーバ部205により交換機300を介して携帯電話機30に送信する(S8:
図18のd8)。
【0224】
例えば、「会員と認証しました。クレジット会社名Cniを1〜9番の番号で選択してください。1番は○○クレジット会社、2番は△△クレジット会社・・・」というメッセージを送信する。
【0225】
次に、
図18のシーケンス図に戻って説明する。
【0226】
このメッセージを受けた携帯電話機30の所有者は、使用するクレジット会社名Cniの番号を選択し(
図18のd9)、この番号を携帯電話網で認証サービスセンターQiに送信する(d10)。このクレジット会社名Cni
の番号を電話サーバ部205が交換機300を介して受信し、前述の着呼情報Tjiに関連付けてメモリに一時記憶する(
図18のd11)。電話サーバ部205は、このメモリの情報を指定クレジット会社名情報CMji(Ai、Bi、Cni)としてカード番号要求部400に出力している。
【0227】
そして、
図21に示すように、終了かどうかを判断し、終了でない場合は処理をステップS1に戻す(S10)。
【0228】
また、ステップS3において、会員認証部208は会員として登録されていないと判定した場合は、電話認証サービス利用不許可情報NUjiをメッセージ送信部210に出力して処理をステップS8に移す(S9)。
【0229】
一
方、カード番号要求情報作成部440はカード番号要求部400からのクレジットカード受付情報CUji(UBi、Bi、Sti)を受信する毎に、カード番号要求用テーブル430に上記説明のカード番号要求情報
CYjiを作成する(
図18のd13)。
【0230】
次
に、甲部静脈特性データ検索部216は、会員の電話クレジットサービス許可情報Uji(Ai、Bi、許可)が会員認証部208から出力される毎に、この電話クレジットサービス許可情報Ujiに含まれている携帯電話機電話番号Biを有するセンター側登録済甲部取得関連情報RSjiを生体情報登録用データベース250から検索する(
図18のd14)。
【0231】
そして、このセンター側登録済甲部取得関連情報RSjiに含まれている静脈パターン特性データVPBCi及び指甲接続部分境界線情報ANiを抽出し、これをセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiとして生体認証情報送信部214に出力する(d16)。
【0232】
次に
、生体認証情報送信部214は、センター側登録済甲認証用特性情報RHji(指甲接続部分画像LHiと、指甲接続部分境界線情報ANi)を生体認証端末のIPアドレスDi宛にインターネット網20により送信する(
図18のd20)。
【0233】
このとき、履歴情報を生成している。つまり、履歴情報作成部220は生体認証情報送信部2の14が送信したセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiの携帯電話機電話番号Biを有するレコードを引き当て、
図16に示すように、このレコードの該当の欄に生体認証端末電話番号
Aiを記憶し、送信状況
Eiを記憶する。
【0234】
そして、回線接続切替部212は、携帯電話機30との接続を切断する((
図18のd21)。
【0235】
また、電話クレジットサービス許可情報Uji(Bi、UBi、許可)が出力された場合は、履歴情報作成部220が履歴情報を作成する。
【0236】
つまり、履歴情報作成部220は、電話クレジットサービス許可情報Ujiが出力される毎に、
図16に示す携帯電話機電話番号欄、利用受付時間欄、生体認証端末電話番号欄、認証結果欄、生体認証端末IPアドレス欄、利用時の顔画像登録番号欄、特性データ送信状況欄、取付台アドレス欄等からなるレコードを履歴情報用テーブル246に生成する。
【0237】
そして、電話クレジットサービス許可情報Uji(Bi、UBi、許可)に含まれている携帯電話機電話番号Biを携帯電話機電話番号欄に記憶し、かつ生体認証端末電話番号Aiを生体認証端末電話番号欄に記憶する。
【0238】
一方、生体認証端末100の登録情報受信部142は、
図18に示すように、認証サービスセンターQiからのセンター側登録済甲認証用特性情報RHji(ANi、VPBCi・・)を受信する。そして、これをセンター側登録済生体特性情報用メモリ141に登録して、生体認証端末100は以下に説明する甲部認証処理を行う(d23)。そして、生体認証端末100は、この生体認証結果情報Njiを認証サービスセンターQiに送信する(d2
6)。
【0239】
(生体認証端末の甲部認証処理)
図22は生体認証端末100に手の甲を撮影させるまでの過程を説明する説明図である。
【0240】
会員は、甲部認証を行わせるために、
図4に示すようにして手の中指を安定ハンドル108の挿入口108bに挿入して認証させる(
図22(a)、
図22(b)、
図22(c)を参照)。
【0241】
図22(a)に示すように、会員は安定ハンドル108における2本の棒108bb間の指挿入部に中指を挿入する。そして、
図22(b)に示すようにさらに挿入する。
【0242】
これによって安定ハンドル108は後ろに動くので指撮影用マイクロスイッチ109bがオン状態になる。
【0243】
図22(c)は安定ハンドル108の挿入部に中指を挿入して行く過程を示している。そして、
図22(c)の楕円線で囲んだ状態が中指をさらに押し込んだ状態である。そして、
図22(d)に示すように甲を上げて、甲撮影用マイクロスイッチ109aをオン状態にする。
【0244】
駆動指示部128は、指撮影用マイクロスイッチ109bがオンになった場合に指甲接続部分画像取得部125を起動させる。
図22(e)が手の甲を撮影したときの画像取得を示している。
【0245】
そして、
図23に示すフローチャートに従って甲部の認証処理を行う。
図23は生体認証端末100の動作を説明するフローチャートである。
【0246】
指甲接続部分画像取得部125は、指撮影用マイクロスイッチ109bのオンに伴って指部撮影用デジタルカメラ107cbにシャッタ信号を送出して指甲接続部分境界線情報ANiの算出を行う(S200)。
【0247】
指甲接続部分境界線情報ANiの算出は、
図10(a)に示す指甲接続部分画像LHiを取得し、これを一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0248】
そして、指甲接続部分画像取得部125は、
図10(b)に示すように、指甲接続部分画像LHiから第1の湾曲線Laai(中指と薬指)の画像である第1の湾曲線画像LGaと第2の湾曲線Lbbiの画像である第2の湾曲線画像LGbとを抽出する。これらの湾曲線画像に対して、スケルトン処理を施して、第1の湾曲線画像LGaを線分で定義した第1の湾曲線Laaiを求めると共に、第2の湾曲線画像LGbを線分で定義した第2の湾曲線Lbbiを求める。
【0249】
そして、
図10(b)に示すように、第1の湾曲線Laai(Laa1、Laa2)の両端のピクセル座標A、Bと、交点Cの各々のピクセル座標と、第1の境界線Laa1、Laa2とが成す開度θ1とを第1の湾曲領域パラメータとして一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0250】
また、
図10(c)に示すように、第2の湾曲線Lbbi(Lbb1、Lbb2)の両端のピクセル座標A´、B´と、交点C´の各々のピクセル座標と、第2の境界線Lbb1、Lbb2とが成す開度θ2とを第2の湾曲領域パラメータとして一時記憶用メモリ133に記憶する。これらの第1及び第2の湾曲領域パラメータが指甲接続部分境界線情報ANiである。
【0251】
次に、
図23に示すように、甲部・ROI画像取得部132が甲撮影用デジタルカメラ107caからの甲部画像Hdiを取得して一時記憶用メモリ133に記憶すると共に、この甲部画像Hdiから認証に必要な静脈パターンの部分(細い静脈パターンを含む)をROI領域と決定する(S201)。
【0252】
このROI領域の決定について説明を補充する。
【0253】
静脈パターンが集中的に分布するROI画像Hriを抽出するためには、正確なROI位置が必要である。ところで、レンズとカメラのモジュール装着位置の誤差により、ROI位置は、各カメラの画面毎に多少違って現れる。そこで、以下に記述するROI自動検出アルゴリズムによって、正確なROI位置を決定する。
【0254】
まず、ROI画像Hriの抽出過程では、手の甲のデジタル原画像(Hdi)を構成する全画素を、横軸に明度レベル(0から255)の濃淡値をとり、縦軸にその濃淡値を持つ画素数をとったヒストグラムを作成する。
【0255】
次に、P−タイル法を用いて、ヒストグラムから、ROI領域と背景の境界となる濃淡値のしきい値Tを算出する。静脈パターンが撮影されるROI領域は、撮影毎に位置がずれる可能性はあるが、撮影されたHdi全体の中で占める面積の比率は一定である。
【0256】
そこで、画像の中で対象物が占める面積の比率が判明している場合、ヒストグラムからその面積の比率のP%点をしきい値TとするP−タイル法を用いる。P−タイル法以外に、ヒストグラムの谷を検出するモード法を利用することも可能である。
【0257】
そして、しきい値T以上を濃淡値とする画素を抽出して、ROI領域を決定する。
【0258】
次に、
図23に示すように、このROI領域の画像をROI領域のエッジを強調するために、ソーベルフィルタ処理を行って、ROI画像Hri(
図11(a)参照)として抽出して(S202)、一時記憶用メモリ133に記憶する(S203)。
【0259】
なお、ROI画像Hriは、手の甲の画像から静脈パターンが集中的に分布する注目領域(ROI:Region Of Interest)である。
【0260】
次に、静脈パターン特性データ生成部135は、ROI画像Hriの太い大静脈パターンSPi及び細い細静脈パターンZPiを抽出して合成し、この静脈合成パターンGpiを2値化してノイズ除去した静脈パターンVPiを得て(
図11(b)参照)、一時記憶用メモリ133に記憶する(S204)。
【0261】
次に、静脈パターン特性データ生成部135は、静脈パターンVPiの各分岐点Viを求め、これらの分岐点を結んだ多角形を生成し、この多角形を静脈パターン特性データVPBCiとして(
図11(c)参照)、一時記憶用メモリ133に記憶する(S205)。なお、静脈パターン特性データVPBCiは、分岐角度、分岐個数、分岐点のピクセル座標を含んでいる。
【0262】
次に、位置補正値算出部137は一次補正と二次補正とを行う(S206)。
【0263】
一次補正は、一時記憶用メモリ133に記憶された指甲接続部分境界線情報ANiと認証サービスセンターQiから送信されたセンター側登録済生体特性情報用メモリ141のセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiに含まれている指甲接続部分境界線情報ANiとを読み込む。位置補正は
図24を用いて説明する。
【0264】
そして、
図24(a)に示すように、指甲接続部分境界線情報ANiに含まれている第1の湾曲線パラメータ(薬指と中指)の交点Cと、第2の湾曲領域パラメータ(人差し指と中指)の交点C´を結ぶ第1の直線r1を求めると共に、
図24(b)に示すように指甲接続部分境界線情報ANiに含まれている第1の登録済湾曲線パラメータの交点Cと、第2の登録済湾曲線パラメータの交点C´を結ぶ第2の直線r2を求める。
【0265】
そして、
図25(c)に示すように、この第2の直線r2と第1の直線r1との相対角度を求め、これを第1の補正角度maiとして一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0266】
そして、
図24(d)に示すようにして二次補正を行う。この二次補正は、端末側甲部取得関連情報TEjiに含まれている端末側取得甲認証特性情報TSjiの第1の湾曲領域パラメータに含まれている開度θ1と、センター側登録済甲認証用特性情報RHjiに含まれている第1の登録済湾曲領域パラメータに含まれている開度θ1´との相対的角度を第2の相対的角度として求める。
【0267】
さらに、第2の湾曲領域パラメータに含まれている開度θ2と第2の登録済湾曲領域パラメータに含まれている開度θ2´との相対的角度を第3の相対的角度として求め、この第2の相対角度と第3の相対角度との差を第2の補正角度θwaとして一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0268】
そして、第1の補正角度maiで静脈パターンVPiの静脈パターン特性データVPBCiを補正して、さらにこれを第2の補正角度θwaで補正した静脈パターン補正画像(mVPi)を生成して一時記憶用メモリ133に記憶する。
【0269】
次に、静脈パターンマッチング部138がマッチング処理を行う(S207)。
【0270】
マッチング処理は、静脈パターンマッチング部138が
図12に示すように静脈パターン補正画像(mVPi)の各分岐点(Vpa、Vpb・・・)を求め、これらの分岐点を結んだ多角形を静脈パターン特性データVPBCiとして生成し、さらに分岐点同士を重ねるための重み付け係数BPWFiを生成する。
【0271】
そして、この多角形の静脈パターン特性データVPBCiと、センター側登録済生体特性情報用メモリ141に記憶されている静脈パターン特性データVPBCiと重み付け係数BPWFiを用いて一致の有無を判定(認証結果Mi)として認証結果送信部139に出力する(S208)。
【0272】
認証結果送信部139は、静脈パターンマッチング部138からの認証結果Miを液晶モニタ101及び携帯型生体認証端末取付台35に出力する(S209)。
【0273】
次に、認証結果送信部139は、
図23に示すように、直ちにセンター側登録済生体特性情報用メモリ141のセンター側登録済甲認証用特性情報RHjiを削除する(S210)。
【0274】
次に、認証結果送信部139は認証サービスセンターQiに対して、一時記憶用メモリ133に記憶されている携帯電話機電話番号Bi、生体認証端末電話番号Ai及び顔画像Gaiを読み込み、図示しないカレンダータイマーの年月日時刻(サービス利用時間Sti)を付加した生体認証結果情報Nji(認証結果Mi、顔画像Gai、生体認証端末電話番号Ai、携帯電話機電話番号Bi、・・)を送信する(S211)。
【0275】
次に、
図19のシーケンス図に戻って説明する。
【0276】
図19に示すように、認証結果送信部139は、生体認証結果情報Njiに含まれている認証判定情報NHji(携帯電話機電話番号Bi、生体認証端末電話番号Ai、サービス利用時間Sti、認証結果Mi)を携帯型生体認証端末取付台35に出力する(d28)。
【0277】
携帯型生体認証端末取付台35の本人通知部18は、生体認証結果情報Njiに含まれている認証判定情報NHjiの認証結果Miが利用許可を示している場合は、取付台用液晶モニタ35eに「本人です」と表示する(d29)。
【0278】
そして、店員確認情報通知部16が二次元バーコードリーダ15及びカードリーダ10を起動する(d29a、d29b、d29c)。
【0279】
一方、認証サービスセンターQiのサーバ200の生体認証結果受信部230は、生体認証端末100から甲部静脈パターンの生体認証結果情報Nji(認証結果Mi、顔画像Gai、生体認証端末電話番号Ai、携帯電話機電話番号Bi、・・)を受信した場合は、この生体認証結果情報Njiに含まれている顔画像Gaiを顔画像用メモリ242に記憶(顔画像登録番号Hui付き)する(d27)。
【0280】
このとき、生体認証結果受信部230は生体認証結果情報Njiに含まれているサービス利用時間Sti、生体認証端末電話番号Ai、携帯電話機電話番号Bi等を付加して記憶する。
【0281】
また、生体認証結果情報Njiに含まれている生体認証端末電話番号Aiと認証結果Mi(OK)とサービス利用時間Stiと生体認証端末電話番号Aiとを履歴情報作成部220に出力して履歴情報用テーブル246に記憶させる。また、顔画像登録番号Huiを履歴情報作成部220に出力して履歴情報用テーブル246に記憶させる(
図16参照)。
【0282】
次に、認証サービスセンターQiのサーバ200のカード番号要求情報作成部440が生体認証結果受信部230からの生体認証結果情報Nji(Bi、Mi、Gai、Aiを含む)の認証結果Miが利用許可を示している場合に、この認証結果Miをカード番号要求情報作成部440によって、カード番号要求用テーブル430に記憶する。
【0283】
そして、認証サービスセンターQiのサーバ200のカード番号要求部400は、
図19に示すように、生体認証結果受信部230からの生体認証結果情報Nji(Bi、Ai、Gaiを含む)の認証結果Miが利用許可を示している場合に、この生体認証結果情報Njiに含まれている携帯電話機電話番号Biを有するレコードをカード番号要求情報作成部440によってカード番号要求用テーブル430から引き当てさせる。そして、このレコードのクレジット会社名Cniと携帯電話機電話番号Biと受付番号UBiとサービス利用時間Stiとをカード番号要求情報CYjiとしてクレジット会社機構の配信サーバ80を介して該当のクレジット会社Piのサーバに送信する(d30)。これをカード番号要求処理ともいう。
【0284】
クレジット会社Piのサーバは、カード番号要求情報CYji(Cni、Bi、UBi,Sti)を受信し、このカード番号要求情報CYjiに含まれている携帯電話機電話番号を有するカード会員情報KKjiをメモリ(図示せず)から検索する(d31)。そして、このカード会員情報KKjiのクレジットカード番号に受信したカード番号要求情報CYjiに含まれている携帯電話機電話番号Biと受付番号UBiとを付加したクレジットカード番号情報Cjiをクレジット専用回線網によって認証サービスセンターQiのサーバ200に送信する(d32)。
【0285】
前述のメモリに記憶されているカード会員情報KKjiは、携帯電話機電話番号Biと、クレジットカード番号と、暗証番号と、利用可能金額と、利用可能期間等からなる。
【0286】
認証サービスセンターQiのサーバ200のカード番号転送部410は、クレジットカード番号情報Cji(カード番号Cki、携帯電話機電話番号Bi、受付番号UBi)を受信し、このクレジットカード番号情報Cjiのカード番号Ckiを二次元バーコードデータに変換する(d35)。
【0287】
そして、カード番号転送部410はこの携帯電話機電話番号Biに関連付けられているメールアドレスを会員認証部208から出力させて、このメールアドレスと二次元バーコードデータとをメールサーバ420に出力する。メールサーバ420は、カード番号転送部410からの二次元バーコードデータをメールアドレス宛の携帯電話機30に送信する(d36)。これをカード番号転送処理ともいう。
【0288】
このカード番号要求処理、カード番号転送処理について後述する。
【0289】
一方、
図19に示すように、利用者は携帯電話機30の画面に表示されている二次元バーコードを二次元バーコードリーダ15にかざす(d40)。この二次元バーコードを二次元バーコードリーダ15が読み込み、解読してカードリーダ10に出力する(d41)。カードリーダ10はこの二次元バーコードの解読結果であるカード番号Ckiをメモリに一時記憶する。
【0290】
また、店員は、カードリーダ10のキーボードを操作して利用金額、支払い回数などを入力する(d43)。これらは、メモリに一時記憶される。
【0291】
そして、利用者は暗証番号入力手段(キーボード端末)を操作してカード決済を受けるための暗証番号を入力する(d44)。この暗証番号は暗証番号入力手段によってカードリーダ10に出力される(d45)。
【0292】
次に、カードリーダ10は、
図19に示すように、利用金額、支払い回数、暗証番号、カード番号Cki、端末コード等をカード決済要求情報CKjiとしてクレジット専用回線網を介してクレジット会社Piに送信する(d48)。
【0293】
一方、クレジット会社Piのサーバは、カード決済要求情報CKjiを受信し、このカード決済要求情報CKjiに含まれているカード番号Ckiを有するカード会員情報KKjiを検索し、この検索したカード会員情報KKjiに含まれている暗証番号とカード決済要求情報CKjiの暗証番号とが一致するかどうか判定する仮カード認証処理を行う(d49)。
【0294】
そして、クレジット会社Piのサーバは、この一致の有無を知らせる一致有無情報KNji(UBi,Bi含む)を認証サービスセンターQiに送信する(d52)。
【0295】
認証サービスセンターQiの店員コード入力促進部415は、クレジット会社Piから暗証番号の一致の有無を知らせる一致有無情報KNji(Bi、cki、UBi、一致フラグ)が送信されると、一致フラグが含まれているかどうかを判断し、含まれている場合は仮利用許可と判断する。また、一致フラグが含まれていない場合は、利用不可と判断する。そして、この判断結果を仮利用許可判定情報KEjiとして携帯型生体認証端末取付台35にインターネット網20を介して送信する(d53)。
【0296】
このとき、一致有無情報KNji(Bi、cki、UBi、利用不可フラグ又は利用許可フラグ)の受付番号UBi、携帯電話機電話番号Biを有する履歴情報用テーブル246のレコードに含まれている取付台アドレスを読み込み、このアドレス宛に送信する。
【0297】
携帯型生体認証端末取付台35の本人通知部18は、認証サービスセンターQiからの一致有無情報KNji(Bi、cki、UBi、利用不可フラグ又は利用許可フラグ)を受信し、利用許可フラグが含まれている場合は、仮認証OKを取付台用液晶モニタ35eに表示し、利用不可フラグの場合は利用不可を表示する(d55)。
【0298】
一方、店員は、取付台用液晶モニタ35eに仮認証OKが表示された場合は、携帯している店員カードTGiの店員コードtkiである一次元バーコード(二次元バーコードでもかまわない)を一次元バーコードリーダ45で読み取りさせる(d57)。
【0299】
この店員コードtkiを一次元バーコードリーダ45が携帯型生体認証端末取付台35に出力する(d58)。なお、この店員コードtkiは本人通知部18によって取付台用液晶モニタ35eに表示される。そして、店員は、取付台用液晶モニタ35eの表示を確認して、ファンクションキーの確認キー(例えばF6)を押す(d59)。
【0300】
この確認に伴って、店員コードtkiと生体認証端末電話番号Aiと確認フラグとがメモリ17に記憶される。
【0301】
そして、店員確認情報通知部16が確認キーの入力に伴ってメモリ17の店員コードtkiと、生体認証端末電話番号Aiと、サービス利用時間Sti(年月日、時刻、曜日)とを店員確認情報TSCjiとして認証サービスセンターQiに送信する(d61)。
【0302】
認証サービスセンターQiの店員コード入力促進部415は、携帯型生体認証端末取付台35から店員確認情報TSCji(店員コードtki、認証判定情報NHji(Bi、Ai、OK)、Sti)をインターネット網20によって受信して、これをクレジット会社Piに送信すると共に、カード番号要求用テーブル430に店員コードを書き込むと共に、この店員確認情報TSCjiをクレジット専用回線網によってクレジット会社Piに送信する(d62)。
【0303】
クレジット会社Piのサーバは、店員確認情報TSCjiを受信して、本認証を行い(d63)、この結果をカードリーダ10に送信する(d64)。本認証は、クレジット決済情報KCjiに含まれているカード番号に関連付けられている使用期間、利用限度額等を判定する。
【0304】
カードリーダ10は、クレジット会社からの本認証の結果が利用許可を示している場合は、利用金額、年月日、店舗名、支払い回数等を印字した明細書を発行する(d65)。
【0305】
次に、
図20に示すように、認証サービスセンターQiのサーバ200の課金処理部232は、カード番号要求用テーブル430に一定期間(例えば20日)が経過したかどうかを判断する(d72)。
【0306】
一定時間経過した場合は、カード番号転送済フラグが書き込まれているレコードを全て読み込んで、利用料金をクレジット会社に請求する(d73)。
【0307】
次に、クレジット会社は、ユーザの口座に料金を所定日に請求する(d74)。
【0308】
(カード番号要求処理、カード番号転送処理の説明)
本説明では、カード番号要求用テーブル430には、既に受付番号UBi、カード番号受信済フラグ、携帯電話機電話番号Bi、カード番号要求フラグが書き込まれているとする。また、認証結果Miは利用許可を示しているとする。
【0309】
図25はカード番号要求処理、カード番号転送処理を説明するフローチャートである。但し、シーケンス図の説明を含めて説明する。
【0310】
認証サービスセンターQiのサーバ200のカード番号要求部400は、カード番号要求用テーブル430にカード番号要求フラグfyiが設定されているレコードfriがあるかどうかを判定する(S31)。
【0311】
ステップS31において、カード番号要求フラグfyiが設定されているレコードfriがあると判定したときは、このレコードfriに認証結果Miがあるかどうかを判定する(S33)。
【0312】
ステップS33において、認証結果Miがあると判断したときは、利用許可(認証OK)を示しているかどうかを判断する(S35)。
【0313】
ステップS35において、認証OKと判断した場合は、カード番号要求部400は、カード番号要求用テーブル430のレコードfriの携帯電話機電話番号Biとクレジット会社名Cniとサービス利用時間Sti等をカード番号要求情報CYjiとしてクレジット会社機構の配信サーバ80を介して該当のクレジット会社に送信する(S37)。
【0314】
クレジット会社のサーバ(図示せず)は、メモリに会員のクレジット番号と暗証番号と住所情報、口座情報に携帯電話機電話番号Bi等を関連付けて記憶しており、認証サービスセンターQiからカード番号要求情報CYji(Bi、UBiを含む)を受け取った場合に、その携帯電話機電話番号Biに関連付けられているカード番号にカード番号要求情報CYjiの携帯電話機電話番号Bi、受付番号UBiを付加したクレジットカード番号情報Cjiとして認証サービスセンターQiに送信する。
【0315】
そして、カード番号転送部410は、
図25に示すように、クレジット会社からクレジットカード番号情報Cjiを受信したかどうかを判定する(S39)。
【0316】
ステップS39において、クレジットカード番号情報Cjiを受信した場合は、このクレジットカード番号情報Cjiに含まれているカード番号Ckiを二次元バーコードデータに変換する(S41)。
【0317】
そして、この携帯電話機電話番号Biに関連付けられているメールアドレスを会員認証部208から出力させて、このメールアドレスと二次元バーコードデータとをメールサーバ420に出力する(S43)。このとき、カード番号転送部410は、カード番号要求情報作成部440にカード番号受信済フラグ情報Fji(携帯電話機電話番号Bi、受付番号UBiを含む)を出力する。
【0318】
次に、メールサーバ420を起動して二次元バーコード化されたカード番号Ckiを携帯電話機30に転送する(S45)。このとき、例えば2分後に二次元バーコードデータを削除するコマンドを含ませて送信するのが好ましい。
【0319】
次に、メールサーバ420は、カード番号転送済フラグをカード番号要求情報作成部440によってカード番号要求用テーブル430に書き込みさせる(S47)。
【0320】
また、ステップS39でクレジットカード番号情報Cjiを受信できない場合は、メールサーバ420を起動して、カード番号Ckiを受信できないメッセージを送信させて処理を終了する(S49)。
【0321】
前述の携帯型生体認証端末取付台35の処理を以下のフローチャートを用いて説明を補充する。
【0322】
図26は携帯型生体認証端末取付台35の処理を説明するフローチャートである。
【0323】
携帯型生体認証端末取付台35の本人通知部18は、認証判定情報NHji(Bi、OK)の受信かどうかを監視する(S51)。
【0324】
ステップS10において、認証判定情報NHji(Bi、OK)の受信と判断した場合は、認証判定情報NHjiに含まれている認証結果MiがOKを示しているかどうかを判断する(S52)。
【0325】
ステップS52において、認証結果がOKを示している場合は、これをメモリ17に一時記憶する(S53)。
【0326】
そして、取付台用液晶モニタ35eに「本人です」と表示する(S54)。
【0327】
次に、本人通知部18は、認証サービスセンターQiから仮認証OKを受信したかどうかを判断する(S55)。
【0328】
ステップS55において、仮認証OKを受信した場合は、取付台用液晶モニタ35eにクレジット会社側が仮認証OKとしたことをメッセージ表示する(S56)。これによって、店員は安心して店員側で本人認証したこと知らせるための店員コードを入力できる。
【0329】
そして、本人通知部18は、取付台用液晶モニタ35eに「店員に確認キーを押してください」、「一次元バーコードリーダ45で店員コードtkiを入力してください」というメッセージを表示する(S57)。
【0330】
次に、店員コード読取部14は、一次元バーコードリーダ45から店員コードtkiが入力したかどうかを判定する(S58)。
【0331】
次に、ステップS18において、店員コードtkiが入力した場合は、店員コード読取部14がこの店員コードtkiを取付台用液晶モニタ35eに表示する(S59)。
【0332】
一方、店員確認情報通知部16は、店員コードtkiが表示されたことを本人通知部18から受けて、取付台用キーパッド部35gから確認キーが入力したかどうかを判定する(S60)。ステップS60において、確認キーが押されたと判断した場合は、二次元バーコードリーダ、カードリーダ10を起動させる(S61)。
【0333】
そして、店員確認情報通知部16は、二次元バーコードリーダで読み込んだクレジットカード番号情報Cji(カード番号、Bi、Ai、UBiを含む)並びにメモリ17の店員コードtki、確認を組み込んだ店員確認情報TSCjiをインターネット網20によって認証サービスセンターQiに送信する(S62)。
【0334】
また、ステップS55において、認証サービスセンターQiから仮認証NGを受信した場合は、利用不可を35eに表示して処理を終える(S63)。
【0335】
なお、上記実施の形態の認証サービスセンターQiで用いるサーバ200の各部は、各々複数のサーバで分散させたクラウド形システムとしてもかまわない。
【0336】
上記の図面と発明の詳細説明は、単に、本発明の例示的なものであり、これは、単に本発明を説明するために使用されるものであり、意味限定や特許請求範囲に記載された、本発明の範囲を制限する意図の下で使用されるものではない。従って、本技術分野の通常の知識をもつ者であれば、これらから多様な変形及び均等な他の実施例が可能である点が理解できるであろう。従って、本発明の真の技術的な保護範囲は、添付された特許請求範囲の技術的発想から断定されるべきであろう。