(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記アプリケーションは、前記電子デバイスの前記ユーザー及び/又は前記遠隔監視サービスに前記電子デバイスの湿分への暴露についての情報を提供するように構成されている、請求項1に記載の湿分応答システム。
【発明の概要】
【0002】
[0002]電子デバイスが(例えば、水分がポートや継ぎ目又は割れ目の様な進入点を通っ
て電子デバイスに入ってきたりデバイスが高蒸気量の空気に曝されたりして)曝露される
湿分(例えば、液体、蒸気、など)を監視しているシステムは、電子デバイスの動作を改
変又は変化させるように構成されている。同様に、電子デバイスの湿分への曝露を監視す
るための方法では、電子デバイスの動作する方式を変化又は改変させる。電子デバイスの
湿分への曝露を監視するためのシステム及び方法に関する様々な態様が開示されている。
【0003】
[0003]1つの態様では、本開示は、湿分応答システムに関する。湿分応答システムは、
電子デバイス(例えば、携帯電話、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュ
ータ、別の携帯型の電子デバイス、など)が曝露される湿分量を監視するように構成され
ている。幾つかの実施形態では、湿分応答システムは、湿分センサ、制御要素、警告要素
、及びスイッチを含んでいる。制御要素、警告要素、スイッチ、これらの機構のための電
源、及び湿分応答システムの電気接続部並びに他の構成要素は、防水化(例えば耐水性被
覆で覆うなど)されていてもよい。湿分センサもまた耐水性とすることができる(例えば
、湿分センサの部分(即ち、湿分を検知するように構成されていない部品類)が耐水性被
覆で覆われるなどされていてもよい)。
【0004】
[0004]湿分センサは、湿分センサが置かれている環境又は湿分センサが関連付けられて
いる(又はその一部を成す)電子デバイスが置かれている環境の湿分量を監視することが
できる。湿分センサは、電子デバイス内に設置されていてもよいし、又は電子デバイスの
外部に露出していてもよい。
【0005】
[0005]制御要素は、湿分応答システムの他の構成要素の動作を制御するものである。制
御要素は湿分応答システム専用とされていてもよいし、又は制御要素は湿分応答システム
を一体に使用している電子デバイスの処理要素を備えていてもよい。
【0006】
[0006]制御要素の制御下に動作するものとされる警告要素は、電子デバイスの湿分への
曝露を指し示す少なくとも1つ又はそれ以上の信号を生成するように構成されている。幾
つかの実施形態では、警告要素は、電子デバイスを使用中の個人に、電子デバイスが周囲
湿分を上回る量の湿分に曝露されたことを通告するように構成されている。幾つかの実施
形態では、警告要素は、電子デバイスが周囲湿分を上回る量の湿分に曝露されたことを遠
隔監視サービスへ通告するように構成されている。
【0007】
[0007]湿分センサ又は制御要素の制御下に動作するものとされるスイッチは、平常位置
と湿分応答位置の間で動くように構成されている。スイッチが平常位置にある状態では、
電子デバイスは正常に動作することができ、即ち、スイッチは、パワーが電子デバイスの
電源からその主要な電子的構成要素(例えば、電子デバイスを意図通り機能するよう有効
にする電子的構成要素、など)へ流れるのを許容している。湿分応答位置では、スイッチ
は、電源から電子デバイスの回路機構の少なくとも一部(例えば、電子デバイスを意図通
り機能するよう有効にする電子的構成要素、など)へのパワーの伝達を停止させることに
なる。幾つかの実施形態では、スイッチがその湿分応答位置にあるとき、スイッチはパワ
ーが電源から湿分応答システムの残部へ伝達されるのを許容している。
【0008】
[0008]幾つかの実施形態では、スイッチの向きが変わると、電子デバイスの水分の影響
を受け易い構成要素の1つ又はそれ以上を検知された湿分への暴露から一時的にシールす
る機械的アクションが電気デバイス内で引き起こされる。
【0009】
[0009]別の態様によれば、既知の型式の携帯型電子デバイスの様な電子デバイスは、追
加的に、湿分センサを含むことができる。湿分センサは、電子デバイスの他の構成要素(
例えば、ハウジング、ディスプレイ、他のユーザーインターフェース構成要素、内部構成
要素、電源、など)に、電子デバイス又はその構成要素の1つ又はそれ以上の湿分への暴
露が監視されるやり方で関連付けられていてもよい。幾つかの実施形態では、湿分センサ
は、湿分応答システムの一部を成していてもよく、更に、スイッチを、そしてまた幾つか
の実施形態では専用の制御要素を、含んでいてもよい。
【0010】
[0010]別の態様では、本発明は、電子デバイスの周囲湿分を上回るレベルの湿分への曝
露に応答するための方法を含んでいる。その様な方法は、電子デバイスが曝露されている
湿分量を監視する段階を含んでいる。監視する段階は、継続的に起こっていてもよいし、
周期的に起こっていてもよい。湿分量が既定の周囲湿分閾値を超えた場合、電子デバイス
の通常動作モードが終了され、電子デバイスの湿分応答モードが開始されることになる。
【0011】
[0011]電子デバイスがその通常動作モードを抜けると、電源(例えばバッテリーなど)
から電子デバイスの1つ又はそれ以上の構成要素へのパワーの供給は停止されることにな
る。これらの構成要素へのパワー供給停止は、それらを被害(例えば水分によって引き起
こされる短絡による被害、など)から保護することになる。幾つかの実施形態では、電子
デバイスのこの湿分応答モードは、電子デバイスの完全シャットダウンを含んでいる。他
の実施形態では、電子デバイスの湿分応答モードは、電子デバイスの特定の構成要素(例
えば、耐水性にされている構成要素、湿分への曝露時にも失陥し難い構成要素、など)が
動作し続けることになる安全モードを備えている。幾つかの実施形態では、安全モードで
のデバイスの動作は、湿分応答システムが動作を継続できるようにしながらも、電子デバ
イスの他の構成要素(即ち、湿分応答システムに携わっていない構成要素)全てをシャッ
トダウンさせる。
【0012】
[0012]電子デバイスが安全モード又は湿分応答モードに入ると、電子デバイス又は電子
デバイスと関連付けられている湿分応答システムは通告を生成する。限定するわけではな
いが、通告には、ユーザーが知覚できる警告、遠隔監視サービスへの信号の生成及び伝送
、又はこれらのサービスの組合せ、が含まれる。
【0013】
[0013]電子デバイスが湿分応答モードに入っていても湿分監視が継続する実施形態では
、電子デバイスが曝露されている湿分量がひとたび受容可能レベルに下がったら、電子デ
バイスは完全動作を再開するよう有効にされることになる。その様な実施形態では、検知
された湿分量が既定のリセット閾値へ又はそれより下へ下がったら、電子デバイスの湿分
応答モードを抜け、電子デバイスの通常動作モードが再開される。
【0014】
[0014]周囲湿分を上回る量の湿分の検知に応えて立ち上げられるか又は実行されるプロ
グラム又はアプリケーション(即ち「app」)も開示されている。その様なプログラム
又はアプリケーションは、電子デバイスの湿分への曝露に関連のある機能を遂行すること
ができる。非限定的な例として、電子デバイスの暴露の際に実行されるか又は立ち上げら
れるプログラム又はアプリケーションは、ユーザーに、電子デバイスの湿分への曝露につ
いての情報を提供していてもよい。その様な情報には、限定するわけではないが、電子デ
バイスが曝露された湿分量に関する情報、電子デバイスの湿分への過去の曝露に関する情
報、及び/又は診断的な情報、が含まれる。別の非限定的な例として、電子デバイスの既
定周囲湿分閾値を超える量の湿分への曝露の際に立ち上げられるプログラム又はアプリケ
ーションは、ユーザーに、電子デバイスの防水化要素に関する情報(例えば、耐水性被覆
が電子デバイスの構成要素に塗工された直近の時期、など)を提供していてもよい。
【0015】
[0015]当業者には、次の詳細な説明、添付図面、及び付随の特許請求の範囲の考察を通
して、本発明の他の態様並びに様々な態様の特徴及び利点が自明となろう。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0019]
図1を参照すると、湿分応答システム10の或る実施形態が示されている。電子
デバイス(例えば、携帯電話、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ
、など、の様な携帯型電子デバイス)と共に使用されるように構成されている湿分応答シ
ステム10は、電子デバイスが曝露されている湿分量を監視するように構成されている。
図1によって示されている実施形態では、湿分応答システム10は、湿分センサ12と、
制御要素14と、警告要素16と、スイッチ18を含んでいる。
【0018】
[0020]湿分センサ12は、それが置かれている環境の湿分量を監視することができる。
湿分センサ12は、電子デバイスと一体に組み立てられるように構成されていてもよい。
本開示の教示を組み入れた湿分応答システム10では、湿分センサ12の様々な実施形態
が使用できるであろう。非限定的な例として、湿分センサは、スイス、ステファのセンシ
リオンAG(Sensirion AG)社から市販されている(例えば、センシリオン
型番SHT21デジタル湿度センサ、など)の様なデジタル湿度センサを備えていてもよ
い。
【0019】
[0021]湿分センサ12は、湿分応答システム10の制御要素14と通信することができ
る。制御要素14は、湿分センサ12からの信号を処理し、特定の条件(例えば、湿分量
が既定の周囲湿分閾値を超えている、湿分量が既定のリセット閾値にある、又は湿分量が
既定のリセット閾値を下回る、など)を指し示す信号を検知すると、湿分応答システム1
0の他の構成要素の動作を制御するコマンドを実行するように構成されていてもよい。制
御要素14は専用の処理要素(例えば、ファームウェアを内蔵したマイクロコントローラ
、など)を備えていてもよいし、制御要素14は湿分応答システム10が関連付けられて
いる電子デバイスのプロセッサを備えていてもよい。
【0020】
[0022]制御要素14の制御下に動作する湿分応答システム10の構成要素の1つは警告
要素16である。警告要素16は、電子デバイスのユーザーに電子デバイスの湿分への曝
露について注意喚起するように構成されている単純なユーザー知覚警報を備えることがで
きる。その様な実施形態では、警告要素16は、可視警報、可聴警報、振動警報、又は類
似のもの、を備えることができる。幾つかの実施形態では、警告要素16は、ディスプレ
イ又はモニタ(例えば、湿分応答システム10が関連付けられているか又は湿分応答シス
テム10がその一部を成している電子デバイスのディスプレイ又はモニタ、など)を備え
ていて、当該ディスプレイ又はモニタが警告を表示していてもよい。警告要素16がディ
スプレイ又はモニタを備えている実施形態では、ディスプレイ又はモニタは、制御要素が
湿分センサ12による周囲湿分を上回る量の湿分の検知に応えてプログラム又はアプリケ
ーション即ち「app」を実行する間の当該制御要素14相手のユーザーインターフェー
スを提供していてもよい(例えば、画像を表示する、入力を受信する(ディスプレイ又は
モニタがタッチ感受性の場合)、など)。制御要素14が周囲湿分を上回る量の湿分の検
知に応えてプログラム又はアプリケーションを立ち上げる実施形態では、警告要素16は
電子デバイスの湿分への曝露に関連のある情報を表示していてもよい。非限定的な例とし
て、電子デバイスの暴露時に実行されるか又は立ち上げられるプログラム又はアプリケー
ションは、ユーザーに、電子デバイスの湿分への曝露についての情報を提供していてもよ
い。その様な情報には、限定するわけではないが、電子デバイスが曝露された湿分量に関
する情報、電子デバイスの湿分への過去の曝露に関する情報、及び/又は診断的な情報が
含まれる。別の例として、電子デバイスの既定周囲湿分閾値を超える量の湿分への曝露時
に立ち上がるプログラム又はアプリケーションは、ユーザーに、電子デバイスの防水性に
関する情報(例えば、耐水性被覆が電子デバイスの構成要素に塗工された直近の時期、な
ど)を提供していてもよい。別の例では、制御要素14は、ユーザーに、湿分応答システ
ム10が関連付けられている電子デバイスへの湿分関連の被害をどうやって最小限に食い
止めるかに関する指示、例えば湿分応答システム10が関連付けられている特定の電子デ
バイスから湿分を除去する又は当該デバイスを乾かすためのプロトコルに関する指示、を
提供するプログラム又はアプリケーションを実行してもよい。制御要素14が警告要素1
6をしてユーザーに提供させる情報の他の例には、限定するわけではないが、保証情報、
修理情報、電子デバイスの湿分への曝露による潜在的な被害の影響を軽減することに関連
のある告知、及び他の湿分関連情報が含まれる。
【0021】
[0023]警告要素16は、無線通信要素を備えていてもよく、信号を遠隔監視サービスへ
伝送するように構成されていてもよい。限定するわけではないが、その様な警告要素16
は、湿分応答システム10が関連付けられている電子デバイスの無線通信要素(例えば、
セルラー送信器、ブルートゥース送信器、又は類似のもの、などの様な、ラジオ周波数(
RF)通信構成要素)を備えていてもよいし、又は警告要素16は専用の無線通信システ
ムを備えていてもよい。何れの実施形態でも、制御要素14の制御下に、警告要素16は
、電子デバイスの周囲湿分を上回る量の湿分への曝露に関する情報の適した受け手を識別
し、当該情報をその意図される受け手に伝送することであろう。
【0022】
[0024]スイッチ18は、同様に制御要素14からの信号に従って動作していてもよい。
代わりに、スイッチ18は、直接に湿分センサ12からの信号によって制御されていても
よい。何れの場合も、スイッチ18は、電源20(例えばバッテリーなど)から湿分応答
システム10が関連付けられているか又は湿分応答システム10がその一部を成す電子デ
バイスの湿分の影響を受け易い構成要素(例えば電子的構成要素など)へのパワーの伝達
を制限することになる。幾つかの実施形態では、制御要素14は、スイッチ18の向きを
、ひいては電子デバイス及び/又は湿分応答システム10の部分に対しパワーを停止させ
ることを、確定するように構成(プログラムされる、など)されていてもよい。
【0023】
[0025]スイッチ18は、平常位置又は向きと、少なくとも1つの湿分応答位置又は向き
と、を有していてもよい。スイッチ18が平常位置にあるときは、電子デバイスは正常に
動作することができ、即ち、スイッチは、パワーが電子デバイスの電源からその主要な電
子的構成要素(例えば、電子デバイスを意図通り機能するよう有効にする電子的構成要素
、など)へ流れるのを許容している。湿分応答位置では、スイッチ18は、電源20から
電子デバイスの回路機構の少なくとも一部(例えば、電子デバイスを意図通り機能するよ
う有効にする電子的構成要素、など)へのパワーの伝達を停止させることになる。幾つか
の実施形態では、スイッチ18が湿分応答位置にあるとき、スイッチはパワーが電源20
から湿分応答システム10の残部へ伝達されるのを許容している。
【0024】
[0026]制御要素14、警告要素16、スイッチ18、電源20、及び湿分応答システム
10の電気接続部並びに他の構成要素は、防水化(例えば耐水性被覆22で覆うなど)さ
れていてもよい。湿分センサ12もまた耐水性とすることができる(例えば、湿分センサ
の部分(即ち、湿分を検知するように構成されていない部品類)が耐水性被覆で覆われる
などされていてもよい)。
【0025】
[0027]
図2は、電子デバイスの或る実施形態であって、ハウジング32、ディスプレイ
34、及びデバイスの主要な電子的構成要素(例えば、電子デバイスを意図通り機能する
よう有効にする電子的構成要素、など)と共に湿分センサ12を含んでいる電子デバイス
30を描いている。
図2に描かれている様な幾つかの実施形態では、湿分センサ12は、
図1に示されている様な湿分制御システム10の一部を成している。
【0026】
[0028]電子デバイス30は、携帯型電子デバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン
、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、など)を備えていてもよい
。ハウジング32とディスプレイ34は、電子デバイス30の外部の少なくとも一部を画
定している。湿分センサ12は、幾つかの実施形態では、電子デバイス30の外部へ設置
されているか又は少なくとも外部に露出している。他の実施形態では、湿分センサ12は
、電子デバイスの内部内に、湿分制御システム10(
図1)の他の構成要素がある場合に
はそれら他の構成要素、電子デバイス30の主要な電子的構成要素、及びパワーを電子デ
バイス30の様々な電子的構成要素に提供する電源20、と共に設置されている。限定す
るわけではないが、電子デバイスの主要な電子的構成要素は、処理要素36(例えばマイ
クロプロセッサなど)、無線通信システム38(少なくとも1つのアンテナを含んでいて
もよい)、及び他の電子的構成要素40を含んでいてもよい。図示の実施形態では、スイ
ッチ18は、電源20と主要な電子的構成要素の間で、電源20と湿分応答システム10
の湿分センサ12及び何らかの他の構成要素との間に配置されている。
【0027】
[0029]幾つかの実施形態では、電子デバイス30は、更に、1つ又はそれ以上の耐水性
被覆22を含んでいてもよい。耐水性被覆22は、電子デバイス30の外部の全部又は一
部を覆っていてもよいし、電子デバイス30内の内側に閉じ込められている表面(例えば
、構成要素の表面又は構成要素と電子デバイス30の内部との組合せによる表面、など)
の全部又は一部を覆っていてもよいし、又は外側表面と内側表面の両方を覆っていてもよ
い。
【0028】
[0030]本発明は、更に、電子デバイス30のここで「周囲湿分閾値を上回る」と呼称さ
れている周囲湿分を上回るレベルの湿分への暴露(例えば、相対湿度95%又はそれより
大きい様な既定の安全でないレベル又は湿分、液体の形態をしている水分への曝露、など
)に応答するための方法を含んでいる。その様な方法は、電子デバイスが曝露されている
湿分量を(例えば湿分センサ12などを用いて)監視する段階を含んでいる。監視する段
階は、継続的に起こっていてもよいし、周期的に起こっていてもよい。検知された湿分量
(例えば湿分センサ12などによる)が既定の周囲湿分閾値を超えている場合、電子デバ
イス30の通常動作モードが終了され、電子デバイス30の湿分応答モードが開始される
ことになる。
【0029】
[0031]電子デバイス30がその通常動作モードを抜けると、電源20から電子デバイス
30の1つ又はそれ以上の電子的構成要素へのパワーの供給は停止されることになる。幾
つかの実施形態では、電子デバイス30のこの湿分応答モードは、電子デバイス30の完
全シャットダウンを含んでいることもある。他の実施形態では、電子デバイス30の湿分
応答モードは、電子デバイス30の特定の構成要素(例えば、耐水性にされている主要な
電子的構成要素、湿分への曝露時にも失陥し難い構成要素、など)が動作し続けることに
なる安全モードを備えていてもよい。幾つかの実施形態では、安全モードでのデバイスの
動作は、湿分センサ12又は湿分応答システム10の他の構成要素がある場合にはそれら
他の構成要素が動作を継続できるようにしながらも、一方で、電源20から湿分応答シス
テムに携わっていない主要な電子的構成要素へのパワーの伝達は何れも停止されることに
なる。
【0030】
[0032]電子デバイス30が安全モード又は湿分応答モードに入ると、電子デバイス30
又は電子デバイス30と関連付けられている湿分応答システム10は通告を生成する。通
告には、ユーザーが知覚できる警告、遠隔監視サービスへの信号の生成及び伝送、又はこ
れらのサービスの組合せ、が含まれる。ユーザーが知覚できる警告は、電子デバイス上の
物理的な表示(例えば、見えるもの、音、動き、など)によって提供されてもよい。代わ
りに、警告は(例えば、テキストメッセージ、Eメール、インスタントメッセージ、電話
の呼び出し、又は何れかの他の適した形態の自動式電子通信として)、ユーザー又は監視
サービスへ遠隔伝送されてもよい。その様な警告は、或る特定の電子デバイスが湿分に曝
露されたことを指し示すだけであってもよいし、又は警告は、電子デバイスが湿分に曝露
された時刻、電子デバイスが曝露された湿分の種類、暴露の程度、暴露の持続時間、暴露
時の電子デバイスの地理的場所についての情報、保証情報、電子デバイスのユーザー及び
/又は所有者のための連絡先情報、過去における電子デバイスの湿分への何らかの曝露に
関する情報、及び電子デバイスの湿分への曝露に関する他の関連情報、の様な他の情報を
含んでいてもよい。受け手側は、その様な情報を用いて、電子デバイスのユーザーを支援
すること、受信された情報を記録すること、及び/又はユーザーを追跡するようにリマイ
ンダをスケジュールすることができる。
【0031】
[0033]電子デバイス30が湿分応答モードに入っていても湿分監視が継続する実施形態
では、電子デバイス30は、ひとたび湿分の受容可能レベル(例えば、既定のリセット閾
値、など)が検知されたら、完全動作を再開することを許容されることになる。その様な
実施形態では、検知された湿分量が既定のリセット閾値へ又はそれより下へ下がると、電
子デバイス30の湿分応答モードを抜け、電子デバイス30の通常動作モードが再開され
る。
【0032】
[0034]以上の説明には多数の詳細事項が含まれているが、それらは、本発明或いは付随
の特許請求の範囲の何れについてもその範囲を限定するものではなく、本発明及び特許請
求の範囲による範囲の内に入る幾つかの特定の実施形態に関する情報を提供しているにす
ぎないと解釈されるべきである。異なった実施形態による特徴を組み合わせて採用するこ
ともできるであろう。更には、本発明の実施形態で、本発明及び特許請求の範囲による範
囲の内に属する他の実施形態を考案することもできるであろう。故に、本発明の範囲は、
付随の特許請求の範囲及びそれらの法的等価物によってのみ示され、限定される。ここに
開示されている本発明への追加、削除、及び変更で、特許請求の範囲の意味及び範囲の内
に入るあらゆる追加、削除、及び修正は、特許請求の範囲によって包含されるものとする
。