特許第6140406号(P6140406)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6140406
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】ループ状灯具
(51)【国際特許分類】
   F21V 29/70 20150101AFI20170522BHJP
   F21V 29/56 20150101ALI20170522BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20170522BHJP
   F21V 7/04 20060101ALI20170522BHJP
   F21S 8/00 20060101ALI20170522BHJP
   F21Y 101/00 20160101ALN20170522BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20170522BHJP
   F21Y 103/00 20160101ALN20170522BHJP
   F21Y 111/00 20160101ALN20170522BHJP
【FI】
   F21V29/70
   F21V29/56
   F21V29/503
   F21V7/04 400
   F21S8/00
   F21Y101:00 100
   F21Y115:10
   F21Y103:00
   F21Y111:00
【請求項の数】5
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2012-188517(P2012-188517)
(22)【出願日】2012年8月29日
(65)【公開番号】特開2013-48093(P2013-48093A)
(43)【公開日】2013年3月7日
【審査請求日】2015年8月5日
(31)【優先権主張番号】13/219,791
(32)【優先日】2011年8月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】599075531
【氏名又は名称】楊 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】楊 泰和
【審査官】 安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61−183004(JP,U)
【文献】 特開2011−029181(JP,A)
【文献】 特開2006−236984(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 29/70
F21S 8/00
F21V 7/04
F21V 29/503
F21V 29/56
F21Y 101/00
F21Y 103/00
F21Y 111/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱伝導材料によって作られた中間環状体(201)、上層環状体(202)、及び下層環状体(203)の組み合わせによって流体流路を持つよう構成される流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)を有し前記流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)は内凹球面を持つ反射装置(103)と結合し、
前記流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)の発光装置側部(302)には前記流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)の内側または上側または上に向かう斜面側に2個以上の発光装置(110)が設置され、
前記反射装置(103)の頂部が球状体を形成し、球状体の内部に一体成型または別体とされ、かつ、研磨またはメッキされた内凹球状反射パーツ(104)を持ち、前記内凹球状反射パーツ(104)は前記反射装置(103)のボディシェルと前記流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)の頂部と周辺に結合し、
前記内凹球状反射パーツ(104)は前記発光装置(110)から来る光を最終投射方向に反射することを特徴とするループ状灯具。
【請求項2】
前記流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)は、
前記中間環状体(201)の上側であって前記上層環状体(202)との間に上層環状流路(205)を設け、前記中間環状体(201)の下側であって前記下層環状体(203)との間に下層環状流路(206)を設け、
前記上層環状流路(205)と前記下層環状流路(206)の周方向同位置の流路末端の上下間は貫孔(208)を通して連通しており
前記中間環状体(201)と前記上層環状体(202)との間、及び前記中間環状体(201)と前記下層環状体(203)との間に防漏パッド(204)が設けられ
前記上層環状流路(205)と前記下層環状流路(206)とは、時計回り方向と反時計回り方向の異なる方向に流れる流路を構成し、また別々に流体管継手(207)へ通じ、外部と連することによって、流体が前記流路内に流入または流出するものであることを特徴とする請求項1に記載のループ状灯具。
【請求項3】
固定環(112)を介して保護透光板(111)が前記流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)の下側に挟み付けられ、及び前記保護透光板(111)の両側に弾性パッド(113)が敷かれていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のループ状灯具。
【請求項4】
前記発光装置(110)をループ状の灯具の前記発光装置側部(302)に円形または多面形を呈するループ状に設置し、かつ各前記発光装置(110)の投光前記反射装置(103)に投射され、前記反射装置(103)に反射してから、投射したい領域に屈折し光源を形成することを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のループ状灯具。
【請求項5】
前記発光装置(110)は、
(1) LED
(2) ガス灯、
(3) 蛍光灯、
(4) 電球、
のうちの一種または複数種によって構成されることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のループ状灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内凹球面を通して逆方向に投射するループ状灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の灯具に多光源を用いるとき、よく不均一な輝度分布が生じ、照明の品質を悪くすることは、その欠点である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2011−521460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多光源を用いて均一な輝度分布を生じさせ、照明の品質を向上することの可能なループ状灯具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による内凹球面を通して逆方向に投射するループ状灯具は、一種の2個以上の発光装置(110)を灯具のループラジエーターの発光装置側部(102)に円形または多面形を呈するループ状に設置し、かつ各発光装置(110)の投光軸線は、ループラジエーター(101)の上方に設置された内凹球面を持つ反射装置(103)に投射され、内凹球面を持つ反射装置(103)の内凹球状反射パーツ(104)に反射された投射面は、照明光の最終投射方向と同じ軸性を持ち、発光装置(110)の光を通して内凹球面を持つ反射装置(103)に反射してから、投射したい領域に屈折し、比較的均一な光源を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の第1実施形態によるループラジエーター(101)を配置したループ状灯具の構造模式図を示す。
図2図1のA−A断面図を示す。
図3】本発明の第2実施形態による流路を持つ流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)を配置したループ状灯具の構造模式図を示す。
図4図3のB−B断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の複数の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に本発明の第1実施形態によるループラジエーター(101)を配置したループ状灯具の構造模式図を示す。
図2図1のA−A断面図を示す。
図1図2に示すように、その主な構造は下記の通りである。
【0008】
ループラジエーター(101)は、熱伝導材料によって作られたループ状放熱構造であり、内凹球面を持つ反射装置(103)と結合し、ループラジエーター(101)の発光装置側部(102)に2個以上の発光装置(110)が設置される。
【0009】
ループラジエーターの発光装置側部(102)には、ループラジエーター(101)の内側または上側または上に向かう斜面側に2個以上の発光装置(110)が設置される。発光装置(110)は、内凹球面を持つ反射装置(103)の内凹球状反射パーツ(104)に対して光を投射する。
【0010】
内凹球面を持つ反射装置(103)は、ループラジエーター(101)と結合し、内凹球面を持つ反射装置(103)の頂部が球状体を形成し、球状体の内部に一体成型かつ研磨またはメッキされた内凹球状反射パーツ(104)を持ち、または内凹球面を持つ反射装置(103)とは別体とした内凹球状反射パーツ(104)を内凹球面を持つ反射装置(103)の頂部の中に入れてもよく、良好な反射面を持ち、組み合わせことができる内凹球状反射パーツ(104)を作り、内凹球面を持つ反射装置(103)のボディシェルとループラジエーター(101)の頂部と周辺に結合し、ループ底部とループラジエーターを発光装置側部(102)の底部の間に設置することによって、固定環(112)を通して保護透光板(111)を挟み付け、及び保護透光板(111)の両側に弾性パッド(113)を敷く。
【0011】
内凹球状反射パーツ(104)は、内凹球面を持つ反射装置(103)の内部に一体成型かつ研磨またはメッキされたものであり、または内凹球面を持つ反射装置(103)とは別体とした内凹球状反射パーツ(104)を内凹球面を持つ反射装置(103)の頂部の中に入れてもよく、良好な反射面を持ち、組み合わせことができる内凹球状反射パーツ(104)によって構成され、内凹球状反射パーツ(104)は良好な光反射機能を持ち、発光装置(110)から来る光を最終投射方向に反射する。
【0012】
上述した各素子を組み合わせたループ状灯具の動作及び機能は、2個以上の発光装置(110)を灯具のループラジエーターの発光装置側部(102)に円形または多面形を呈するループ状に設置し、かつ各発光装置(110)の投光軸線は、灯具の予定された照明光の最終投射方向が90°より大きく、180°より小さい逆方向の軸線と、ループラジエーター(101)の内側または上側または上に向かう斜面側に設置された内凹球面を持つ反射装置(103)に投射され、内凹球面を持つ反射装置(103)の内凹球状反射パーツ(104)に反射した投射面は、照明光の最終投射方向と同じ軸性を持ち、発光装置(110)の光を通して内凹球面を持つ反射装置(103)に反射してから、投射したい領域に屈折し、比較的均一な光源を形成する。
【0013】
(第2実施形態)
本発明の内凹球面を通して逆方向に投射するループ状灯を更に一歩進め、内部に流路を持つ内流体冷却式構造にすることができる。
図3に本発明に流路を持つ流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)を配置したループ状灯具の構造模式図を示す。
図4図3のB−B断面図を示す。
図3図4に示すように、その主な構造は下記の通りである。
【0014】
流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)は、熱伝導材料によって作られた多層ループ体を組み合わせることによって、流体流路を持つ流体冷却式ループラジエーターアセンブリを構成し、内凹球面を持つ反射装置(103)と結合し、流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)の発光装置側部(302)に、2個以上の発光装置(110)を設置する。その中の中間環状体(201)の上側に上層環状流路(205)を設け、下側に下層環状流路(206)を設け、上層環状流路(205)と下層環状流路(206)の同位角の流路末端との間を上下層環状流路の貫孔(208)を通して連通する。
中間環状体(201)の上側に上層環状体(202)を設け、両者の間に防漏パッド(204)を敷く。
中間環状体(201)の上側に下層環状体(203)を設け、両者の間に防漏パッド(204)を敷く。
【0015】
中間環状体(201)、上層環状体(202)、下層環状体(203)をきつく締付けることによって、時計回り方向と反時計回り方向の流路を構成し、また別々に流体管継手(207)へ通じ、外部と連接することによって、流体が流入と流出する。
【0016】
上述した流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)は、熱伝導材料を一体加工によって構成し、かつ防漏パッド(204)を設置しないものであってもよい。
【0017】
流体冷却式ループラジエーターアセンブリの発光装置側部(302)には、流体冷却式ループラジエーターアセンブリ(200)の内側または上側または上に向かう斜面側に2個以上の発光装置(110)が設置される。発光装置(110)は、内凹球面を持つ反射装置(103)の内凹球状反射パーツ(104)に対して光を投射する。
【0018】
内凹球面を持つ反射装置(103)は、流体冷却式ループラジエーター(200)と結合し、内凹球面を持つ反射装置(103)の頂部が球状体を形成し、球状体の内部に一体成型かつ研磨またはメッキされた内凹球状反射パーツ(104)を持ち、または内凹球面を持つ反射装置(103)とは別体とした内凹球状反射パーツ(104)を内凹球面を持つ反射装置(103)の頂部の中に入れてもよく、良好な反射面を持ち、組み合わせことができる内凹球状反射パーツ(104)を作り、内凹球面を持つ反射装置(103)のボディシェルと流体冷却式ループラジエーター(200)の頂部と周辺に結合し、ループ底部とループラジエーターを発光装置側部(102)の底部の間に設置することによって、固定環(112)を通して保護透光板(111)を挟み付け、及び保護透光板(111)の両側に弾性パッド(113)を敷く。
【0019】
内凹球状反射パーツ(104)は、内凹球面を持つ反射装置(103)の内部に一体成型かつ研磨またはメッキされたものであり、または内凹球面を持つ反射装置(103)とは別体とした内凹球状反射パーツ(104)を内凹球面を持つ反射装置(103)の頂部の中に入れてもよく、良好な反射面を持ち、組み合わせことができる内凹球状反射パーツ(104)によって構成され、内凹球状反射パーツ(104)は良好な光反射機能を持ち、発光装置(110)から来る光を最終投射方向に反射する。
【0020】
上述した各素子を組み合わせたループ状灯具の動作及び機能は、2個以上の発光装置(110)を灯具の流体冷却式ループラジエーターの発光装置側部(302)に円形または多面形を呈するループ状に設置し、かつ各発光装置(110)の投光軸線は、灯具の予定された照明光の最終投射方向が90°より大きく、180°より小さい逆方向の軸線と、流体冷却式ループラジエーター(200)の内側または上側または上に向かう斜面側に設置された内凹球面を持つ反射装置(103)に投射され、内凹球面を持つ反射装置(103)の内凹球状反射パーツ(104)に反射した投射面は、照明光の最終投射方向とは同じ軸性を持ち、発光装置(110)の光を通して内凹球面を持つ反射装置(103)に反射してから、投射したい領域に屈折し、比較的均一な光源を形成する。
【0021】
本項の内凹球面を通して逆方向に投射するループ状灯具の発光装置(110)は、下記の一種または一種以上によって構成されることを含む。
(1) 直流発光二極体LED。
(2) 交流発光二極体AC LED。
(3) ガス灯。
(4) 蛍光灯。
(5) 電球。
【符号の説明】
【0022】
101:ループラジエーター
102:ループラジエーターの発光装置側部
103:内凹球面を持つ反射装置
104:内凹球状反射パーツ
110:発光装置
111:保護透光板
112:固定環
113:弾性パッド
200:流体冷却式ループラジエーターアセンブリ
201:中間環状体
202:上層環状体
203:下層環状体
204:防漏パッド
205:上層環状流路
206:下層環状流路
207:流体管継手
208:上下層環状流路の貫孔
302:流体冷却式ループラジエーターアセンブリの発光装置側部
図1
図2
図3
図4