【実施例】
【0014】
以下、実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1および
図2において、符号100は片袖机を示し、片袖机100は左右に所定間隔を有して配設された脚体11と、袖キャビネット2と、脚体11と袖キャビネット2の上面に連結された天板5と、脚体11と袖キャビネット2の後端部間に配設された幕板4と、天板5の下面で、脚体11と袖キャビネット2の上端部間に配設されたセンター引出50等より構成されている。
【0015】
袖キャビネット2は
図18下面にアジャスターを有するキャビネット本体21と、キャビネット本体21の上下方向に配設された、上段引出22、中段引出23、下段引出24と、上段引出22の上方位置し、キャビネット本体21と一体的に設けられた前端がキャビネット本体21のやや前方に突出する化粧部材取付突片31(
図18、
図19、
図20に示す。)に連結された化粧部材3を有している。そして、化粧部材3の左右端部には、凹部閉塞部材8,8が着脱自在に設けられている。
【0016】
天板5は(
図18、
図19、
図20に示す。)、上面板51の前端部下面に配設された前縁補強材52と、前縁補強材52の内側に配設された前補強材53と、前縁補強材52の前面に設けられた前飾縁54等より構成されている。
そして、前縁補強材52は、上面板51の前端部下面に固着される上面固着片521と、上面固着片521の前端から垂下し、前面に前記前飾縁54が固着される前飾固着片522と、前飾固着片52の下端から後方に向かって下方に傾斜する天板傾斜面523と、天板傾斜面523の後端から水平状態で後方に突出し、前補強材53の前端下面に固着される水平突片524より構成されている。
【0017】
前記化粧部材取付突片31は、前記前縁補強材52の水平突片534の所定寸法下方に位置して、水平突片534の下方に化粧部材取付空間300(
図20に示す。)を形成する連結用突片311と、連結用突片311の後端から上方に横向きL字形に連設され、キャビネット本体21の上端部前端側で、キャビネット本体21と一体化されるキャビネット本体固着部312より構成されている。
そして、連結用突片311には、前記化粧部材3が連結される所定数の化粧部材連結孔313・・・(
図18、
図19に示す。尚実施例では、左右方向中央部と左右端部の3箇所に設けられている。)と、化粧部材連結孔313の左右両側に、オプション取付金具6(
図3に仮想線で示す。)を連結するための操作孔314、314(
図20に示す。)が形成されている。
【0018】
前記化粧部材3は、左右方向中央部で、左右対称形に形成されているので、右半部についてのみ図示(
図3から
図8)し説明する。
化粧部材3は、左右方向に水平に形成された上面部31と、上面部31前端から前方下方に傾斜する化粧部材傾斜面32と、化粧部材傾斜面32の前端で下方に突出する隠蔽突部33と、化粧部材傾斜面32と隠蔽突部33の左右の端面側の開口部分を閉塞する側壁部34と、側壁部34の後端縁から、内側方向に連設され、化粧部材傾斜面33と隠蔽突部34の左右の端部側後方の開口部分を閉塞する平面視横向きL字方の側端部後端閉塞部35と、上面部31の後端部から下方に突出して連設され、化粧部材傾斜面33の後方の開口部分を閉塞する後面閉塞部36と、上面部31の左右の端部側に設けられた連結凹部7より合成樹脂材にて一体に形成されている。
尚、符号37は補強用リブを示し、符号38は、前記連結用突片311に設けられた左右方向中央部の化粧部材連結孔313に対応して形成され、連結ネジ30・・・(
図18に示す。)と螺合する連結用筒部を示している。
【0019】
連結凹部7は、化粧部材3の上面部31の左右の端部側で、化粧部材傾斜面32と上面部31との左右の端部側の一部を切り欠いた左右同一に形成されているので、右側についてのみ説明する。
連結凹部7は、化粧部材傾斜面32の切り欠かれた部分の側端面後方と上面部31の側端面下方を閉塞する凹部左側壁71と、凹部左側壁71から所定寸法外側に離間し、側端部後端閉塞部35の内側で後方に突出すると共に、切り欠かれた化粧部材傾斜面32の他方側の側端面後方を閉塞する凹部右側壁72と、凹部左右側壁71、72の下端部間を閉塞し、化粧部材傾斜面32の切り欠かれた部分の上端面に連設された凹部底壁74より構成されている。
【0020】
そして、凹部左右側壁71、72の高さ方向略中央部に対向して内側方向に突出し、前後方向に延びる案内突条75、75が形成され、凹部底壁74の前端部には下方に傾斜する案内段部761が形成され、案内段部761の後側に位置して、左右方向に係止凹溝76が形成され、凹部底壁74の後部左右方向中央部には、連結用突片311の化粧部材連結孔313に対応して連結用螺孔筒部77が設けられ、連結用螺孔筒部77の左右側に連結用突片311の操作孔314、314に対応して、挿通孔78、78が形成されている。
【0021】
連結凹部7に着脱自在に取り付けられる凹部閉塞部材8(
図10から
図14)は、化粧部材傾斜面32の切り欠かれた部分と、上面部31の切り欠かれた部分の外形に沿って形成された外形閉塞部81と、凹部底壁74の上面に位置するよう外形閉塞部81の前端下部から後方に向かって連設された閉塞底部82と、外形閉塞部81と閉塞底部82との左右側端間を閉塞する左右閉塞側部83、83と、後端が開口し内部を空洞とした変移用空洞部840より、合成樹脂材にて一体に形成されている。
【0022】
そして、閉塞左右側部83、83には、前記連結凹部7の案内突条75、75に対応して後端が開口するスライド案内溝831、831が形成され、閉塞底部82の左右端部側底面には前後方向に渡って、連結凹部7に凹部閉塞部材8を嵌着した状態で凹部底壁74の上面に接触する接触突条821、821が形成され、閉塞底部82の左右方向中央部には、前端が外形閉塞部81の前端からやや前方に突出し、外形閉塞部81の前端下方に操作用間隙820を有する係脱操作片84が変移用切欠き部822、822を介して形成され、閉塞底部82の左右方向中央部には後端が開口する前記連結凹部7の連結用螺孔筒部77をさけるための逃がし用きり欠き823が前後方向にわたって形成されている。
さらに、係脱操作片84の前端側下面には前記連結凹部7の係止凹溝76に係脱自在な係止突起841が下方に突出して形成されている。
【0023】
凹部閉塞部材8は上記の如く形成され、連結用螺孔筒部77が、逃がし用きり欠き823の前端部側に位置するよう、天板傾斜面523と化粧部材傾斜面32間に形成される作業用空間600(
図18に示す。〕を介して、連結凹部7の前方から嵌入して、スライド案内溝831、831の後端の開口に連結凹部7の案内突条75、75を嵌入させて、後方にスライドさせると、係止突起841が、凹部底壁74の前端部に接触して、操作用間隙820を狭めるように係脱操作片84を一旦持ち上げ、さらに、嵌入されると、係止突起841は係止凹溝76に係止し、凹部閉塞部材8は連結凹部7に装着される。
このとき、係脱操作片84の前端部は化粧部材3の化粧部材傾斜面32より前方に突出した状態となる。そして、凹部閉塞部材8を連結凹部7から取り出すときは、この突出した箇所を指先、あるいは、案内段部761に差し込まれたマイナスドライバーで係脱操作片84の前端を持ち上げ、係止突起841を係止凹溝76から逸脱させた状態で凹部閉塞部材8が抜き出される。
【0024】
オプション取付金具6(
図15から
図17に示す。)は、前記連結凹部7に前方から嵌入される嵌入連結部61と、嵌入連結部61の前端から、天板5の天板傾斜面523、前飾縁54に沿って形成された前面連設部62と、前面連設部62の上端から上面板51に沿って形成された、下面に緩衝材631を有する上面連設部63と、上面連設部63の側端から上方に突出し、側方からサイドパネル等が連結される側方連設部64より構成されている。
そして、嵌入連結部61の左右方向中央部には、凹部閉塞部材8の逃がし用切り欠き823と同様に切り欠き部611が形成され、切り欠き部611の両側には、操作孔314、314、挿通孔78、78に対応して連結用螺孔65、65が形成されている。
そして、連結用螺孔65には、内部を六角形の空洞とし、連結用螺孔65に螺合する締め付けネジ66・・・が取り付けられている。
【0025】
そして、凹部閉塞部材8が取り外された連結凹部7に前方より、オプション取付金具6の嵌入連結部61を嵌入し、少なくとも、上段引出22、中段引出23等を抜き出したキャビネット本体21の前面開口部分より、操作孔314、挿通孔78を通して六角レンチ等にて、連結用螺孔65に螺合させた締め付けネジ66を回動させ、頭部(上端面)を天板5の水平突片524の下面に押し付けることで、オプション取付金具6を下方に引き下げ、天板5の上面板51に緩衝材631を介して上面連設部63を圧接させて、オプション取付金具6を天板5に連結させる。
オプション取付金具6を取り外すときは、締め付けネ66ジを上記とは逆向きに回動させて、上面板51と上面連設部63の圧接状態を解除し、連結凹部7より嵌入連結部61前方に抜き出す。