特許第6140525号(P6140525)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6140525
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】オプション取付装置
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/00 20060101AFI20170522BHJP
   A47B 17/00 20060101ALI20170522BHJP
【FI】
   A47B13/00 Z
   A47B17/00 A
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-108689(P2013-108689)
(22)【出願日】2013年5月23日
(65)【公開番号】特開2014-226352(P2014-226352A)
(43)【公開日】2014年12月8日
【審査請求日】2016年1月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000125990
【氏名又は名称】株式会社くろがね工作所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 隆幸
【審査官】 蔵野 いづみ
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭60−091038(JP,U)
【文献】 実開平02−042531(JP,U)
【文献】 特開2011−050520(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 1/00−41/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板の左右端部側下面の少なくとも一方に連結された袖キャビネットの前面側上端部に、袖キャビネットとほぼ同幅の化粧部材を設け、化粧部材の左右方向の所定位置に所定数の連結用凹部が形成され、連結凹部には凹部閉塞部材が前方から着脱自在に装着可能で、凹部閉塞部材が装着されていない状態で、前方からオプション取付金具が連結凹部に嵌入可能で、オプション取付金具は化粧部材の下方側から天板と連結されている事を特徴とするオプション取付装置。
【請求項2】
化粧部材は、前端面が天板前端面より後方に位置し、天板前端部下面と袖キャビネット上端前面部間に形成された化粧部材取付空間に前方から嵌入可能で、下方側から袖キャビネットに連結され、袖キャビネットと化粧部材の連結箇所を前方から隠蔽する隠蔽突部が、前端面に下方に突出して形成されている事を特徴とする請求項1に記載のオプション取付装置。
【請求項3】
天板は前端部下面が後方に向かって下方に傾斜する天板傾斜面を有し、化粧部材は上面が前方に向かって下方に傾斜する化粧部材傾斜面を有し、天板傾斜面と化粧部材傾斜面間に作業用空間を形成したことを特徴とする請求項2に記載のオプション取付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デスクパネル等のオプション部材の取付装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、対向者、あるいは隣接者の視線を遮蔽し、執務の集中度を向上させるため、デスク間に対向者用としてフロントパネル、隣接者用としてサイドパネルパネルが机間に配設されている。
一般的に、天板の側端部側に配設されるサイドパネルは、天板後端部に配設されるフロントパネルの左右端部側に後端部が係止し、天板の側端面に位置する天板側面エッジの前端部側に形成された取付凹部に連結されて上方に突出する連結金具に、前端部が連結されていた。
そして、サイドパネルを配設しないときは、天板側面エッジの一部と外形が等しい着脱自在な凹部カバーを取付凹部に設けていた。(例えば特許文献1)
【0003】
この場合、左右方向に複数台の机が並設された状態で、サイドパネルをあとから配設するには、各机をそれぞれ側方に移動させて、連結金具を取付凹部に連結する必要があり、作業性が非常に悪かった。またサイドパネルを配設しない場合は、左右の机の凹部カバーが天板上面に重複して露呈し、見栄えも好ましくなかった。
一方、サイドパネルの前端側を、天板の正面側からクランプ方式で連結された連結金具に連結する方向も提供されている。(例えば特許文献2)、
しかしながら、上記クランプ方式を採用する場合は、天板下方に取付用空間が存在することが必要であり、いわゆる、天板の左右端部側下面の少なくとも一方、あるいは両側に袖キャビネットが連結された机(一般的に、片袖机あるいは両袖机と呼ばれるもの。)では、袖キャビネットが位置する箇所にサイドパネルを配設する事は困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公昭平7−6818号公報
【特許文献2】特許第5041358号公報(図6
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、全体として安価に製作でき、作業性に優れ、見栄えを損なうことがなく、片袖机あるいは両袖机に取付可能なデスクパネル等のオプション部材取付装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、天板の左右端部側下面の少なくとも一方に連結された袖キャビネットの前面側上端部に、袖キャビネットとほぼ同幅の化粧部材を設け、化粧部材の左右方向の所定位置に所定数の連結用凹部が形成され、連結凹部には凹部閉塞部材が前方から着脱自在に装着可能で、凹部閉塞部材が装着されていない状態で、前方からオプション取付金具が連結凹部に嵌入可能で、オプション取付金具は化粧部材の下方側から天板と連結されているものである。
【0007】
次ぎに本発明が第2の手段として構成したところは、第1の手段に加え、化粧部材は、前端面が天板前端面より後方に位置し、天板前端部下面と袖キャビネット上端前面部間に形成された化粧部材取付空間に前方から嵌入可能で、下方側から袖キャビネットに連結され、袖キャビネットと化粧部材の連結箇所を前方から隠蔽する隠蔽突部が、前端面に下方に突出して形成されているものである。
【0008】
次ぎに本発明が第3の手段として構成したところは、第2の手段に加え、天板は前端部下面が後方に向かって下方に傾斜する天板傾斜面を有し、化粧部材は上面が前方に向かって下方に傾斜する化粧部材傾斜面を有し、天板傾斜面と化粧部材傾斜面間に作業用空間を形成したものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の第1の手段として構成したところによると、袖キャビネットの前面側上端部に設けた化粧部材に連結用凹部を形成し、連結凹部に前方からオプション取付金具が嵌入可能で、オプション取付金具は化粧部材の下方側から天板と連結可能に構成されているので、多数の机が既に並設された状態であっても、机を一切移動させることなくサイドパネル等のオプション部材を配設することができ、作業効率が非常に良い。
さらに、化粧部材は袖キャビネットとほぼ同幅で、左右方向の所定位置に所定数の連結用凹部が形成されているので、天板の左右端部側にサイドパネルを設ける以外にも、袖キャビネットが位置する箇所の天板の上方に、左右一対のオプション取付金具を利用して、棚、あるいはトレー台を取り付けることも可能である。
又、連結凹部には凹部閉塞部材が前方から着脱自在に装着可能であるから、サイドパネルを配設しない状態であっても、化粧部材の見栄えが低下することなく。天板上面での作業に影響を与えたり、天板の見栄えを低下させることもない。
さらに、オプション取付金具は、化粧部材の連結凹部に嵌入しているが、天板と連結される構成であるから、化粧部材が連結強度に影響を与えることはない。
【0010】
本発明の第2の手段として構成したところによると、化粧部材は、袖キャビネットと化粧部材の連結箇所を前方から隠蔽する隠蔽突部が、前端面に下方に突出して形成されているので、化粧部材の連結箇所が露呈せず見栄えを低下させることはない。
又、化粧部材は、前端面が天板前端面より後方に位置し、化粧部材取付空間に前方から嵌入可能で、下方側から袖キャビネットに連結されるので、化粧部材が万一損傷しても、机全体を移動させる必要がなく簡単に取り替えることが可能である。
【0011】
本発明の第3の手段として構成したところによると、前側が大きく開放する作業用空間を形成したので、オプション取付金具を連結凹部に嵌入する作業、転結凹部に凹部閉塞部材を装着する作業、あるいは凹部閉塞部材を連結凹部から取り外す作業が容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明を具備した片袖机の正面図である。
図2図1のE部拡大図である。
図3】化粧部材の右半分の正面図である。
図4】化粧部材の右半分の平面図である。
図5】化粧部材の右側面図である。
図6図3のA−A線拡大断面図である。
図7図3のB−B線拡大断面図である。
図8図3のC−C線拡大断面図である。
図9図3のD−D線拡大断面図である。
図10】凹部閉塞部材の正面図である。
図11】凹部閉塞部材の底面図である。
図12】凹部閉塞部材の左側面図である。
図13図10のF−F線断面図である。
図14図10のG−G線断面図である。
図15】オプション取付金具の正面図である。
図16】オプション取付金具の右側面図である。
図17】オプション取付金具の平面図である。
図18】凹部閉塞部材を装着した状態の本発明の要部断面図である。
図19】凹部閉塞部材を取り外した状態の本発明の要部断面図である。
図20】天板にオプション取付金具を連結した状態の要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
天板の左右端部側下面の少なくとも一方に連結された袖キャビネットの前面側上端部に、袖キャビネットとほぼ同幅の化粧部材を設け、化粧部材の左右方向の所定位置に所定数の連結用凹部が形成され、連結凹部には凹部閉塞部材が前方から着脱自在に装着可能で、凹部閉塞部材が装着されていない状態で、前方からオプション取付金具が連結凹部に嵌入可能で、オプション取付金具は化粧部材の下方側から天板と連結され、化粧部材は、前端面が天板前端面より後方に位置し、天板前端部下面と袖キャビネット上端前面部間に形成された化粧部材取付空間に前方から嵌入可能で、下方側から袖キャビネットに連結され、袖キャビネットと化粧部材の連結箇所を前方から隠蔽する隠蔽突部が、前端面に下方に突出して形成され、天板は前端部下面が後方に向かって下方に傾斜する天板傾斜面を有し、化粧部材は上面が前方に向かって下方に傾斜する化粧部材傾斜面を有し、天板傾斜面と化粧部材傾斜面間に作業用空間を形成したものである。
【実施例】
【0014】
以下、実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1および図2において、符号100は片袖机を示し、片袖机100は左右に所定間隔を有して配設された脚体11と、袖キャビネット2と、脚体11と袖キャビネット2の上面に連結された天板5と、脚体11と袖キャビネット2の後端部間に配設された幕板4と、天板5の下面で、脚体11と袖キャビネット2の上端部間に配設されたセンター引出50等より構成されている。
【0015】
袖キャビネット2は 図18下面にアジャスターを有するキャビネット本体21と、キャビネット本体21の上下方向に配設された、上段引出22、中段引出23、下段引出24と、上段引出22の上方位置し、キャビネット本体21と一体的に設けられた前端がキャビネット本体21のやや前方に突出する化粧部材取付突片31(図18図19図20に示す。)に連結された化粧部材3を有している。そして、化粧部材3の左右端部には、凹部閉塞部材8,8が着脱自在に設けられている。
【0016】
天板5は(図18図19図20に示す。)、上面板51の前端部下面に配設された前縁補強材52と、前縁補強材52の内側に配設された前補強材53と、前縁補強材52の前面に設けられた前飾縁54等より構成されている。
そして、前縁補強材52は、上面板51の前端部下面に固着される上面固着片521と、上面固着片521の前端から垂下し、前面に前記前飾縁54が固着される前飾固着片522と、前飾固着片52の下端から後方に向かって下方に傾斜する天板傾斜面523と、天板傾斜面523の後端から水平状態で後方に突出し、前補強材53の前端下面に固着される水平突片524より構成されている。
【0017】
前記化粧部材取付突片31は、前記前縁補強材52の水平突片534の所定寸法下方に位置して、水平突片534の下方に化粧部材取付空間300(図20に示す。)を形成する連結用突片311と、連結用突片311の後端から上方に横向きL字形に連設され、キャビネット本体21の上端部前端側で、キャビネット本体21と一体化されるキャビネット本体固着部312より構成されている。
そして、連結用突片311には、前記化粧部材3が連結される所定数の化粧部材連結孔313・・・(図18図19に示す。尚実施例では、左右方向中央部と左右端部の3箇所に設けられている。)と、化粧部材連結孔313の左右両側に、オプション取付金具6(図3に仮想線で示す。)を連結するための操作孔314、314(図20に示す。)が形成されている。
【0018】
前記化粧部材3は、左右方向中央部で、左右対称形に形成されているので、右半部についてのみ図示(図3から図8)し説明する。
化粧部材3は、左右方向に水平に形成された上面部31と、上面部31前端から前方下方に傾斜する化粧部材傾斜面32と、化粧部材傾斜面32の前端で下方に突出する隠蔽突部33と、化粧部材傾斜面32と隠蔽突部33の左右の端面側の開口部分を閉塞する側壁部34と、側壁部34の後端縁から、内側方向に連設され、化粧部材傾斜面33と隠蔽突部34の左右の端部側後方の開口部分を閉塞する平面視横向きL字方の側端部後端閉塞部35と、上面部31の後端部から下方に突出して連設され、化粧部材傾斜面33の後方の開口部分を閉塞する後面閉塞部36と、上面部31の左右の端部側に設けられた連結凹部7より合成樹脂材にて一体に形成されている。
尚、符号37は補強用リブを示し、符号38は、前記連結用突片311に設けられた左右方向中央部の化粧部材連結孔313に対応して形成され、連結ネジ30・・・(図18に示す。)と螺合する連結用筒部を示している。
【0019】
連結凹部7は、化粧部材3の上面部31の左右の端部側で、化粧部材傾斜面32と上面部31との左右の端部側の一部を切り欠いた左右同一に形成されているので、右側についてのみ説明する。
連結凹部7は、化粧部材傾斜面32の切り欠かれた部分の側端面後方と上面部31の側端面下方を閉塞する凹部左側壁71と、凹部左側壁71から所定寸法外側に離間し、側端部後端閉塞部35の内側で後方に突出すると共に、切り欠かれた化粧部材傾斜面32の他方側の側端面後方を閉塞する凹部右側壁72と、凹部左右側壁71、72の下端部間を閉塞し、化粧部材傾斜面32の切り欠かれた部分の上端面に連設された凹部底壁74より構成されている。
【0020】
そして、凹部左右側壁71、72の高さ方向略中央部に対向して内側方向に突出し、前後方向に延びる案内突条75、75が形成され、凹部底壁74の前端部には下方に傾斜する案内段部761が形成され、案内段部761の後側に位置して、左右方向に係止凹溝76が形成され、凹部底壁74の後部左右方向中央部には、連結用突片311の化粧部材連結孔313に対応して連結用螺孔筒部77が設けられ、連結用螺孔筒部77の左右側に連結用突片311の操作孔314、314に対応して、挿通孔78、78が形成されている。
【0021】
連結凹部7に着脱自在に取り付けられる凹部閉塞部材8(図10から図14)は、化粧部材傾斜面32の切り欠かれた部分と、上面部31の切り欠かれた部分の外形に沿って形成された外形閉塞部81と、凹部底壁74の上面に位置するよう外形閉塞部81の前端下部から後方に向かって連設された閉塞底部82と、外形閉塞部81と閉塞底部82との左右側端間を閉塞する左右閉塞側部83、83と、後端が開口し内部を空洞とした変移用空洞部840より、合成樹脂材にて一体に形成されている。
【0022】
そして、閉塞左右側部83、83には、前記連結凹部7の案内突条75、75に対応して後端が開口するスライド案内溝831、831が形成され、閉塞底部82の左右端部側底面には前後方向に渡って、連結凹部7に凹部閉塞部材8を嵌着した状態で凹部底壁74の上面に接触する接触突条821、821が形成され、閉塞底部82の左右方向中央部には、前端が外形閉塞部81の前端からやや前方に突出し、外形閉塞部81の前端下方に操作用間隙820を有する係脱操作片84が変移用切欠き部822、822を介して形成され、閉塞底部82の左右方向中央部には後端が開口する前記連結凹部7の連結用螺孔筒部77をさけるための逃がし用きり欠き823が前後方向にわたって形成されている。
さらに、係脱操作片84の前端側下面には前記連結凹部7の係止凹溝76に係脱自在な係止突起841が下方に突出して形成されている。
【0023】
凹部閉塞部材8は上記の如く形成され、連結用螺孔筒部77が、逃がし用きり欠き823の前端部側に位置するよう、天板傾斜面523と化粧部材傾斜面32間に形成される作業用空間600(図18に示す。〕を介して、連結凹部7の前方から嵌入して、スライド案内溝831、831の後端の開口に連結凹部7の案内突条75、75を嵌入させて、後方にスライドさせると、係止突起841が、凹部底壁74の前端部に接触して、操作用間隙820を狭めるように係脱操作片84を一旦持ち上げ、さらに、嵌入されると、係止突起841は係止凹溝76に係止し、凹部閉塞部材8は連結凹部7に装着される。
このとき、係脱操作片84の前端部は化粧部材3の化粧部材傾斜面32より前方に突出した状態となる。そして、凹部閉塞部材8を連結凹部7から取り出すときは、この突出した箇所を指先、あるいは、案内段部761に差し込まれたマイナスドライバーで係脱操作片84の前端を持ち上げ、係止突起841を係止凹溝76から逸脱させた状態で凹部閉塞部材8が抜き出される。
【0024】
オプション取付金具6(図15から図17に示す。)は、前記連結凹部7に前方から嵌入される嵌入連結部61と、嵌入連結部61の前端から、天板5の天板傾斜面523、前飾縁54に沿って形成された前面連設部62と、前面連設部62の上端から上面板51に沿って形成された、下面に緩衝材631を有する上面連設部63と、上面連設部63の側端から上方に突出し、側方からサイドパネル等が連結される側方連設部64より構成されている。
そして、嵌入連結部61の左右方向中央部には、凹部閉塞部材8の逃がし用切り欠き823と同様に切り欠き部611が形成され、切り欠き部611の両側には、操作孔314、314、挿通孔78、78に対応して連結用螺孔65、65が形成されている。
そして、連結用螺孔65には、内部を六角形の空洞とし、連結用螺孔65に螺合する締め付けネジ66・・・が取り付けられている。
【0025】
そして、凹部閉塞部材8が取り外された連結凹部7に前方より、オプション取付金具6の嵌入連結部61を嵌入し、少なくとも、上段引出22、中段引出23等を抜き出したキャビネット本体21の前面開口部分より、操作孔314、挿通孔78を通して六角レンチ等にて、連結用螺孔65に螺合させた締め付けネジ66を回動させ、頭部(上端面)を天板5の水平突片524の下面に押し付けることで、オプション取付金具6を下方に引き下げ、天板5の上面板51に緩衝材631を介して上面連設部63を圧接させて、オプション取付金具6を天板5に連結させる。
オプション取付金具6を取り外すときは、締め付けネ66ジを上記とは逆向きに回動させて、上面板51と上面連設部63の圧接状態を解除し、連結凹部7より嵌入連結部61前方に抜き出す。
【産業上の利用可能性】
【0026】
以上のように、本発明は、片袖机、両袖机のデスクパネルの取付装置に関し、袖キャビネットが位置する机の上面にも連結金具を設けることができるので、パネルの取り付けだけでなく、棚部等を天板上に構成することもでき、広く利用することができる。
【符号の説明】
【0027】
2 袖キャビネット
3 化粧部材
32 化粧部材傾斜面
33 隠蔽突部
300 化粧部材取付空間
5 天板
523 天板傾斜面
6 オプション取付金具
600 作業用空間
7 連結用凹部
8 凹部閉塞部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20