特許第6140594号(P6140594)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6140594
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】蓋付カップ容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/16 20060101AFI20170522BHJP
   B65D 51/22 20060101ALI20170522BHJP
   B65D 77/20 20060101ALI20170522BHJP
   B65D 77/40 20060101ALI20170522BHJP
   B65D 81/34 20060101ALI20170522BHJP
   B65D 17/42 20060101ALI20170522BHJP
【FI】
   B65D51/16 300
   B65D51/22
   B65D77/20 U
   B65D77/40
   B65D81/34 Z
   B65D17/42
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-247952(P2013-247952)
(22)【出願日】2013年11月29日
(65)【公開番号】特開2015-105119(P2015-105119A)
(43)【公開日】2015年6月8日
【審査請求日】2016年6月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】藤原 宏太郎
(72)【発明者】
【氏名】早川 茂
【審査官】 谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−052805(JP,A)
【文献】 特開2009−179346(JP,A)
【文献】 特開2008−207874(JP,A)
【文献】 実開平04−073321(JP,U)
【文献】 欧州特許出願公開第2612821(EP,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0294771(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 17/42
B65D 51/16,51/22
B65D 77/20,77/40
B65D 81/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部がシール材で密封された有底筒状のカップ体と、
前記カップ体に被着され、前記シール材を覆う天壁部を有する蓋体と、
前記天壁部に形成された第1貫通孔の上方又は該第1貫通孔内に配置され、前記シール材を破断して開封する開封部材と、を備える蓋付カップ容器であって、
前記開封部材には、前記第1貫通孔を通して前記シール材に向けて尖る穿刺体が配設され、
前記開封部材には、指挿入用の第2貫通孔が形成され、
前記穿刺体は、前記第2貫通孔を塞ぐように形成され、かつ該第2貫通孔内に離脱可能に配設されていることを特徴とする蓋付カップ容器。
【請求項2】
請求項1に記載の蓋付カップ容器であって、
前記第2貫通孔は、前記開封部材の一端部に配置されており、
前記穿刺体は、前記第2貫通孔の内周縁部に対して、カップ径方向のうち前記開封部材の一端部から他端部へ向かう方向であるカップ前方の端部でヒンジ連結され、前記他端部から前記一端部へ向かう方向であるカップ後方の端部で破断可能な弱化部を介して連結されていることを特徴とする蓋付カップ容器。
【請求項3】
請求項1に記載の蓋付カップ容器であって、
前記穿刺体は、前記第2貫通孔に離脱可能に嵌合していることを特徴とする蓋付カップ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋付カップ容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の蓋付カップ容器として、例えば下記特許文献1に示されるような、開口部がシール材で密封された有底筒状のカップ体と、前記カップ体に被着され、前記シール材を覆う天壁部を有する蓋体と、前記天壁部に形成された貫通孔の上方に配置され、前記シール材を破断して開封する開封部材と、を備えたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第2589151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の蓋付カップ容器では、カップ体に収容された内容物が加熱されたときに、カップ体の内圧が過度に高くなるおそれがあった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、カップ体に収容された内容物が加熱されたときに、カップ体の内圧が過度に高くなることを防止できる蓋付カップ容器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明は、開口部がシール材で密封された有底筒状のカップ体と、前記カップ体に被着され、前記シール材を覆う天壁部を有する蓋体と、前記天壁部に形成された第1貫通孔の上方又は該第1貫通孔内に配置され、前記シール材を破断して開封する開封部材と、を備える蓋付カップ容器であって、前記開封部材には、前記第1貫通孔を通して前記シール材に向けて尖る穿刺体が配設され、前記開封部材には、指挿入用の第2貫通孔が形成され、前記穿刺体は、前記第2貫通孔を塞ぐように形成され、かつ該第2貫通孔内に離脱可能に配設されていることを特徴とする。
【0007】
この蓋付カップ容器では、カップ体に収容された内容物が加熱され、カップ体の内圧が上昇するのに伴いシール材が上方に膨出したときに、第1貫通孔内に進入したシール材の部分に穿刺体の尖った箇所を当接させることで、前記シール材の部分を穿刺してシール材を開封することができる。これにより、カップ体内の内容物から発生した蒸気が逃がされ、カップ体の内圧を開放することができる。
【0008】
つまり本発明によれば、加熱時にカップ体の内圧上昇によってシール材が上方(容器外方)に膨らんだとしても、穿刺体によりシール材を穿刺して開封することが可能であるので、カップ体の内圧が過度に高くなることを防止できる。
【0009】
また穿刺体は、第2貫通孔を塞ぐように形成されており、かつ該第2貫通孔内に離脱可能に配設されているので、開封部材でシール材を開封するために第2貫通孔に指を挿入したときに、穿刺体は押下されて、第2貫通孔内からシール材に向けて離脱できる。これにより、穿刺体がより確実にシール材を穿刺可能であり、また第2貫通孔の内周縁部に指をかけ操作することで、開封部材によりシール材を容易に開封することができ、かつ、需要者が、この蓋付カップ容器が開封されたことがあるか否かを確実に視認することができる。
【0010】
また、本発明の蓋付カップ容器において、前記第2貫通孔は、前記開封部材の一端部に配置されており、前記穿刺体は、前記第2貫通孔の内周縁部に対して、カップ径方向のうち前記開封部材の一端部から他端部へ向かう方向であるカップ前方の端部でヒンジ連結され、前記他端部から前記一端部へ向かう方向であるカップ後方の端部で破断可能な弱化部を介して連結されていることとしてもよい。
【0011】
上記構成では、第2貫通孔内に指を挿入して穿刺体を押し下げることで、弱化部が破断されるとともに、該穿刺体がカップ前方の端部に位置するヒンジを中心に下方へ向けて回転移動して、シール材に確実に穿刺される。そして、このように穿刺体が下方移動することで、第2貫通孔の内周縁部のうちカップ後方の端部に対して指をかけやすくなり、該カップ後方の端部を引き上げる等の操作により、大きな力を必要とせず開封部材により容易にシール材を破ることができる。
【0012】
また、本発明の蓋付カップ容器において、前記穿刺体は、前記第2貫通孔に離脱可能に嵌合していることとしてもよい。
【0013】
上記構成では、第2貫通孔内に指を挿入して穿刺体を押し下げることで、第2貫通孔に対する穿刺体の嵌合状態が解除されるとともに、該穿刺体が下方移動してシール材に確実に穿刺される。この場合、穿刺体全体を第2貫通孔内から離脱させることが可能になり、該第2貫通孔の内周縁部に対して、より指をかけやすくすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の蓋付カップ容器によれば、カップ体に収容された内容物が加熱されたときに、カップ体の内圧が過度に高くなることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る蓋付カップ容器の蓋体を示す上面図である。
図2】本発明の一実施形態に係る蓋付カップ容器を示す縦断面図である。
図3】蓋付カップ容器の要部を示す縦断面図であり、穿刺体がシール材を穿刺してカップ体の内圧が解除された状態を表す拡大図である。
図4】蓋付カップ容器の要部を示す縦断面図であり、第2貫通孔に指を挿入して穿刺体が押し下げられた状態を表す拡大図である。
図5】蓋付カップ容器の開封部材を操作してシール材を開封し、該開封部材を係止片に係止した状態を表す上面図である。
図6】蓋付カップ容器の変形例を示す上面図である。
図7図6の蓋付カップ容器を示す縦断面図である。
図8図6の蓋付カップ容器を示す縦断面図である。
図9図7の蓋付カップ容器の要部を示す縦断面図であり、穿刺体が押下された状態を表す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る蓋付カップ容器1について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の蓋付カップ容器1は、開口部3がシール材4で密封された有底筒状のカップ体2と、カップ体2に被着され、シール材4を覆う天壁部6を有する蓋体5と、蓋体5に被着され、該蓋体5を覆うオーバーキャップ7と、を備えている。
尚、蓋体5及びオーバーキャップ7は、カップ体2に被着され、シール材4を覆う蓋部材8として機能する。
【0017】
ここで、カップ体2及び蓋部材8(蓋体5及びオーバーキャップ7)の各中心軸線は、共通軸上に位置している。本明細書では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向(容器軸O方向)のうち、カップ体2の底部9側を下方(下側)といい、蓋部材8側を上方(上側)といい、容器軸Oに直交する方向をカップ径方向(又は単に径方向)といい、容器軸O回りに周回する方向をカップ周方向(又は単に周方向)という。また、カップ径方向のうち、後述する開封部材17の第2貫通孔32が配置される一端部から刃部19が配置される他端部へ向かう方向(図1及び図2における右方向)をカップ前方といい、開封部材17の刃部19が配置される他端部から第2貫通孔32が配置される一端部へ向かう方向(図1及び図2における左方向)をカップ後方という。また、カップ径方向のうち、カップ前方及びカップ後方に直交する方向をカップ幅方向(図1における上下方向)という。
【0018】
図2において、カップ体2は、底部9及び胴部10を有しており、横断面視が円形状をなす有底円筒状に形成されている。
カップ体2の胴部10は、開口部3から下方に向かうに従い漸次縮径している。また、胴部10の下端部には、カップ径方向の内側に向けて突出するとともに、カップ周方向に沿って延びる環状のスタック突起11が形成されている。スタック突起11は、胴部10の下端部において底部9よりも上方に離間して配置されている。スタック突起11が胴部10の内周面のうち該スタック突起11以外の部位からカップ径方向の内側に向けて突出する突出量は、図示の例では、胴部10の周壁の厚さと同等程度となっている。
【0019】
カップ体2の底部9は、円板状をなしており、胴部10の下端部内に配設されていて、該下端部の開口を塞いでいる。図示の例では、底部9は、胴部10の下端よりも若干上方に離間して配置されている。
特に図示していないが、内容物を充填する前のカップ体2を容器軸O方向に複数積み重ねて保管(スタック)する場合などにおいて、積み重なる複数のカップ体2のうち、下方に位置するカップ体2のスタック突起11には、上方に位置する別のカップ体2の胴部10の下端が、前記スタック突起11に対してその上方から当接するようになっている。このようなスタック突起11は、内容物を収容する前の、シール材4が貼着されていない状態のカップ体2を容器軸O方向に複数重ねて保管する場合などにおいて、これらカップ体2の胴部10同士が密着することを抑制して、これら胴部10同士の間に隙間を形成するとともに、これらカップ体2同士を容器軸O方向に離間させやすくする目的で設けられている。
【0020】
また、カップ体2の上端開口縁には、カップ径方向の外側に向かって突出するとともにカップ周方向に沿って延びる環状のフランジ部12が形成されている。そして、このフランジ部12の上面にシール材4が固着されており、開口部3を封止している。
シール材4は、例えば合成樹脂の単層或いは積層シート、又は金属薄膜層と合成樹脂層とが積層された積層シート等で形成されている。また、フランジ部12の上面にシール材4を固着する方法としては、例えば貼着、圧着、熱溶着、高周波溶着や接着等が挙げられる。
【0021】
図1及び図2に示されるように、蓋体5は、シール材4をその上方から覆うように形成された円板状の天壁部6と、天壁部6の外周縁部から垂下設された筒状の周壁部13と、周壁部13よりも小径とされ、天壁部6上に立設されたガイド筒部14と、を有している。
【0022】
周壁部13は、フランジ部12に対してその径方向外側から嵌合している。
また、ガイド筒部14の内径は、カップ体2の開口部3の内径に対して同等とされ、又は僅かに小さくされている。ガイド筒部14の上端開口縁は、天壁部6の後述する開封部材17及び係止片18よりも上方に位置している。ガイド筒部14のうち、カップ後方に位置する部分には、該ガイド筒部14を径方向に貫通して矩形状に切り欠かれるように切り欠き部15が形成されている。切り欠き部15には、後述するように開封部材17がカップ後方へ向けて開封操作された状態において、該開封部材17の連結部26が挿入されるようになっている。
【0023】
図2において、天壁部6の外径は、フランジ部12の外径よりも僅かに大きくなっており、該天壁部6の下面には、シール材4が固着されている。天壁部6の下面にシール材4を固着する方法としては、例えば貼着、圧着、熱溶着、高周波溶着や接着等が挙げられる。天壁部6の外周縁部は、シール材4を間に挟んでフランジ部12上に載置されている。
【0024】
図1において、天壁部6は、シール材4が下面に固着される平板部16と、該平板部16に第1ヒンジ21回りに回動可能に連結され、刃部19の下面にのみシール材4が固着された開封部材17と、平板部16上に立設され、カップ後方へ向けて開封操作された状態の開封部材17及び平板部16の部分が係止される係止片18と、を備えている。
【0025】
天壁部6の平板部16には、開封部材17の外形形状に対応する形状をなして該平板部16を板厚方向に貫通する第1貫通孔31が形成されている。第1貫通孔31は、平板部16における容器軸Oを含む中央部(カップ径方向の中央部)からカップ前方へ向けた位置にわたって開口しており、前記中央部に位置する部分の形状が円形孔状とされ、該中央部からカップ前方へ向かう部分の形状が矩形孔状とされている。第1貫通孔31のうち、矩形孔状とされた部分の幅(カップ幅方向の長さ)は、円形孔状とされた前記中央部の幅よりも小さくなっている。
【0026】
また平板部16には、図1に示される上面視で、開封部材17の刃部19の先端形状に対応してカップ前方へ向けて凸となるV字状をなす前方溝部20と、前方溝部20のカップ幅方向の両端からカップ後方へ向けて延びるとともに、互いにカップ幅方向に離間して配置された一対の側方溝部23と、が形成されている。
またこの上面視で、前方溝部20は、刃部19の先端位置に対応するカップ幅方向の中央部からカップ幅方向の両側へ向かうに従いカップ後方へ向けて傾斜して延びており、カップ幅方向の両端部の形状は、カップ径方向の外側へ向けて凸となる曲線状(凸円弧状)をなしている。
【0027】
また一対の側方溝部23は、平板部16に開口する第1貫通孔31からカップ幅方向の両外側に離間して配置されており、図1に示される例では、一対の側方溝部23同士の間のカップ幅方向に沿う距離は、これら側方溝部23におけるカップ前方部分では一定とされ、カップ後方部分では、カップ後方に向かうに従い漸次大きくされている。また、前方溝部20及び一対の側方溝部23の各溝幅は、下方に向かうに従い漸次小さくされている(図2を参照)。
【0028】
また、図1に示される例では、これら前方溝部20及び一対の側方溝部23のうち、一対の側方溝部23に、溝幅方向に対向する内壁面同士を連結するとともに破断可能とされた弱化部24がそれぞれ形成されている。
尚、本実施形態では弱化部24が、側方溝部23内の一部にのみ形成されているが、これに限定されるものではなく、弱化部24が側方溝部23の延在方向に沿って互いに間隔をあけて複数形成されていたり、側方溝部23内の全域にわたって形成されていてもよいし、前方溝部20に形成されていてもよい。
また、側方溝部23に弱化部24が形成される代わりに、又はこれとともに、前方溝部20に、溝幅方向に対向する内壁面同士を連結するとともに破断可能とされた弱化部が形成されていてもよい。このように前方溝部20に弱化部を形成する場合においても、弱化部を前方溝部20の一部、複数個所、又は全域に形成してよい。
さらに、前記弱化部が設けられていなくてもよい。
【0029】
また、開封部材17は、天壁部6の平板部16に形成された第1貫通孔31の上方又は該第1貫通孔31内に配置され(少なくとも第1貫通孔31の上方及び第1貫通孔31内のいずれかに配置され)、シール材4を破断して開封するように構成される。図2において、本実施形態では開封部材17が、第1貫通孔31の上方に位置している。
【0030】
具体的に、本実施形態の開封部材17は、カップ径方向のうち、カップ幅方向に直交するカップ前後方向(カップ前方及びカップ後方に沿う方向)に延びており、該開封部材17のカップ後方の端部(一端部)には操作リング部25が設けられ、カップ前方の端部(他端部)には刃部19が設けられ、操作リング部25と刃部19との間には、これらを連結する連結部26が設けられている。また、開封部材17の板厚は、平板部16の板厚よりも大きくされている。
【0031】
図1に示される上面視で、操作リング部25は、円環状をなしている。また操作リング部25には、該操作リング部25を板厚方向に貫通する円形孔状の第2貫通孔32が形成されている。上述したように、操作リング部25は開封部材17におけるカップ後方の端部(一端部)に配置されており、よって第2貫通孔32も、開封部材17のカップ後方の端部(一端部)に配置される。
【0032】
具体的に図1において、操作リング部25の内周縁部のうち、カップ前方に位置する部分の形状は、カップ幅方向に延びる直線状をなしており、該カップ前方に位置する部分以外の部位は、凹曲線状(凹円弧状)をなしている。
また図2に示されるように、操作リング部25は、シール材4から上方に離間して配設されている。操作リング部25のうち、カップ前方に位置する部分には、該操作リング部25における連結部26との連結部分から下方へ向けて支持板27が垂下設されている。また操作リング部25のうち、カップ後方に位置する部分の板厚(図2における上下方向の厚さ)は、支持板27と当該カップ後方に位置する部分との間に位置する部位の板厚よりも大きくされている。
【0033】
また、図1に示される上面視において、刃部19は、三角形状をなしており、図示の例では二等辺三角形状をなしている。尚、刃部19の上面視形状は二等辺三角形状に限定されるものではないが、本実施形態においては説明の便宜上、図1の上面視において刃部19の外周を構成する三角形の3辺のうち、カップ前方に位置してV字状をなす一対の辺を「等辺」と呼び、カップ後方に位置してカップ幅方向に延びる辺を「底辺」と呼ぶ。
【0034】
刃部19の下面には、シール材4が固着されている。具体的には、刃部19の下面のうち、カップ幅方向の中央部かつカップ後方に位置する部分以外の、下面視でカップ前方へ向けて凸となるV字状領域(刃部19の下面のうち一対の等辺に対応する部分、及び底辺のカップ幅方向の両端部に対応する部分)に、シール材4が固着している(図6を参照)。
【0035】
また図1において、刃部19の底辺におけるカップ幅方向の両端部は、一対の第1ヒンジ21を介して平板部16に連結されている。これら第1ヒンジ21は、前方溝部20と側方溝部23の連結部分と、第1貫通孔31のカップ前方の端部との間に位置してカップ幅方向に沿ってそれぞれ延びているとともに、刃部19と平板部16とをカップ前後方向に連結している。
【0036】
連結部26は、操作リング部25と刃部19とをカップ前後方向に連結している。図1に示される例では、連結部26の幅(カップ幅方向に沿う長さ)は、操作リング部25及び刃部19の幅よりも小さくされている。また図2において、連結部26は刃部19からカップ後方に向かうに従い漸次上方へ向けて傾斜している。連結部26は、シール材4から上方に離間して配設されている。
【0037】
そして、図1及び図2に示されるように、開封部材17における操作リング部25に形成された指挿入用の第2貫通孔32に、第1貫通孔31を通してシール材4に向けて尖る穿刺体28が配設されている。穿刺体28は、第2貫通孔32を塞ぐように形成され、かつ該第2貫通孔32内に離脱可能に配設されている。
【0038】
穿刺体28は、円板状をなす本体部29と、該本体部29から下方のシール材4へ向けて突設された針部30と、を有している。
本実施形態では、穿刺体28の本体部29が、第2貫通孔32の内周縁部に対して、カップ径方向のうちカップ前方の端部でヒンジ連結され、カップ後方の端部で破断可能な弱化部33を介して連結されている。具体的に、本体部29のカップ前方の端部は、操作リング部25の内周縁部のうち支持板27の下端部に第2ヒンジ22を介して連結されており、本体部29のカップ後方の端部は、操作リング部25の内周縁部のうちカップ後方の端部における下端部に弱化部33を介して連結されている。
【0039】
図2に示される縦断面視で、本体部29は、第2ヒンジ22からカップ後方へ向かうに従い漸次上方へ向けて傾斜している。
また第2ヒンジ22は、カップ幅方向に沿って延びているとともに、操作リング部25の支持板27と、穿刺体28の本体部29とをカップ前後方向に連結している。
【0040】
また針部30は、本体部29における容器軸Oと弱化部33との間に配置されているとともに、該本体部29の下面から下方に向かうに従い先鋭とされた突起状をなして、シール材4へ向けて尖っている。このような針部30に対して、加熱等により膨らんだシール材4が当接(押圧)されることで、該シール材4に穿刺孔が形成され、カップ体2が開封されるようになっている。
【0041】
係止片18は、平板部16上に立設される係止本体34と、係止本体34の上端部からカップ幅方向の内側へ向けて突設される係止突起35と、を有している。本実施形態では、平板部16上における第1貫通孔31よりもカップ後方に係止片18が一対設けられており、これら係止片18はカップ幅方向に離間して配置されるとともに、互いの係止突起35同士を対向配置している。
【0042】
オーバーキャップ7は、例えば合成樹脂からなる薄肉の成形品であり、蓋体5における天壁部6の外周縁部、周壁部13及びガイド筒部14の形状に倣いながら、これらをカップ径方向の外側から覆うように形成された筒状の外装部36と、外装部36の上端部に接続された天板部37と、を備える有頂筒状に形成されている。
【0043】
外装部36の下端部は、蓋体5の周壁部13よりも下方に延びており、カップ径方向の内側に向けて突出した係止部38を介して周壁部13に対してアンダーカット嵌合されている。これによりオーバーキャップ7は、蓋体5に対して着脱自在に装着されている。ただし、蓋体5に対する外装部36の装着(固定)方法については、前記アンダーカット嵌合に限定されない。
【0044】
また、天板部37は、外装部36との連設部分である環状の外周縁部よりもカップ径方向の内側に位置するとともに、該外周縁部に対して一段下方に凹んだ上面視円形状の凹部39を有している。凹部39の内径は、カップ体2の胴部10(又は底部9)の下端の外径よりも大きくなっており、これにより凹部39上に、別の蓋付カップ容器1のカップ体2を載置可能である。
【0045】
次に、本実施形態の蓋付カップ容器1の使用について説明する。
例えば電子レンジ等を利用して蓋付カップ容器1を加熱し、カップ体2に収容された内容物を温めると、加熱により発生した蒸気によってカップ体2の内圧が上昇するとともに、これに伴ってシール材4が上方に向けて膨らみ始め、図3に示されるように、シール材4の膨出した部分が、穿刺体28の下面に当接する。穿刺体28の下面には針部30が突設されており、該針部30にシール材4の膨出した部分が接触することで、シール材4に穿刺孔が開口されて、カップ体2が開封される。これにより、カップ体2内の蒸気が穿刺孔から容器外部へ逃がされるので、該カップ体2の内圧が所定以上に大きくなることが抑制される。
尚、シール材4が膨らんだ際において、該シール材4の膨出した部分が穿刺体28の下面(の針部30)に必ずしも当接する必要はなく、この場合、後述する穿刺体28を押し込む操作によってシール材4が開封されることになる。
【0046】
次に、蓋付カップ容器1の開封部材17を操作して、シール材4に内容物を取り出すための開口部分(図5を参照)を形成する。本実施形態の蓋付カップ容器1においては、複数種類(具体的には3種類)の開封操作の中から、操作者が適宜操作を選択できるようになっている。
まず、複数種類の開封操作のすべてに共通する操作について説明する。図4に示されるように、操作リング部25の第2貫通孔32内に操作者が指を挿入して、穿刺体28をシール材4へ向けて押し下げ、該第2貫通孔32から穿刺体28を離脱させることで、操作リング部25を操作可能な状態とする。具体的には、穿刺体28を押し下げることにより、弱化部33が破断されるとともに、該穿刺体28は第2貫通孔32内から離脱し、第2ヒンジ22回りに回動してシール材4に確実に当接させられる。
従って、上述のようにシール材4が膨出したときに、該シール材4が穿刺体28の下面に当接しなかった場合でも、穿刺体28を押し下げる操作によって、該穿刺体28の下面の針部30がシール材4に確実に接触させられて、シール材4に穿刺孔が開口されるとともに、該シール材4が開封される。また、加圧状態とされたカップ体2のシール材4に穿刺体28を穿刺した場合でも、穿刺孔から容器外部へ噴出する蒸気が本体部29により遮られるため、蒸気の噴出による火傷等を防止できる。
尚、穿刺体28を押し込む操作によってシール材4が確実に開封されることから、例えばカップ体2の内容物を加熱する前に、当該押し込み操作を行っておいてもよい。
【0047】
そして、第1の開封操作では、操作リング部25に指をかけた状態から、該操作リング部25を第1ヒンジ21回りに、上方及びカップ前方へ向かうように回動させる。これにより、開封部材17において操作リング部25とは反対側の端部(他端部)に位置する刃部19が、第1ヒンジ21回りに回動しつつシール材4を前方溝部20に沿うように押し破って、刃部19に対応する形状(本実施形態では三角形孔状)の開口部分が形成される。尚、前方溝部20に弱化部を形成していた場合には、この操作により該弱化部は破断される。
第1の開封操作では、シール材4に小さい開口部分(内容物取り出し孔)を形成することができる。
【0048】
また、第2の開封操作では、上述した第1の開封操作の後、さらに操作リング部25をカップ後方(上方でもよい)へ向けて引っ張る(引き戻す)。これにより、一対の側方溝部23の弱化部24が破断されつつ、刃部19及び第1ヒンジ21のカップ後方に連なる平板部16の部分(平板部16のうち、側方溝部23と第1貫通孔31との間に形成された帯状の部分16a)が、これらの下面に固着するシール材4とともにめくり上げられて、前方溝部20及び一対の側方溝部23のカップ径方向の内側に対応する領域に、図5に示されるような略五角形状の開口部分が形成される。すなわちこの場合、シール材4は、前方溝部20及び一対の側方溝部23に沿うように引き裂かれることになる。
第2の開封操作では、シール材4に大きい開口部分を形成することができる。
【0049】
また図5において、このように開口部分を形成した後は、さらに操作リング部25をカップ後方へ向けて移動させ、平板部16のうち側方溝部23と第1貫通孔31との間に形成された帯状の部分16aを一対の係止片18の係止本体34同士の間に挿入し、刃部19においてカップ前方を向く一対の等辺を係止片18に対してカップ後方から当接させ、開封部材17の連結部26をガイド筒部14の切り欠き部15内に挿入することで、開封操作後の開封部材17等を前記開口部分から離れた位置で固定でき、内容物を取り出しやすくすることができる。
【0050】
また、第3の開封操作では、上述した第1の開封操作を行うことなく、操作リング部25をカップ後方(上方でもよい)へ向けて引っ張ることにより、シール材4に上述した略五角形状の開口部分を形成する。すなわちこの場合も、上記第2の開封操作と同様に、シール材4は、前方溝部20及び一対の側方溝部23に沿うように引き裂かれることになる。
第3の開封操作によっても、シール材4に大きい開口部分を形成することができる。またこの場合も、上述した第2の開封操作と同様に、開封操作後の開封部材17等を前記開口部分から離れた位置で固定することができる。
【0051】
以上説明した本実施形態の蓋付カップ容器1では、カップ体2に収容された内容物が加熱され、カップ体2の内圧が上昇するのに伴いシール材4が上方に膨出したときに、第1貫通孔31内に進入したシール材4の部分に穿刺体28の尖った箇所(針部30)を当接させることで、前記シール材4の部分を穿刺してシール材4を開封することができる。これにより、カップ体2内の内容物から発生した蒸気が逃がされ、カップ体2の内圧を開放することができる。
【0052】
つまり本実施形態によれば、加熱時にカップ体2の内圧上昇によってシール材4が上方(容器外方)に膨らんだとしても、穿刺体28によりシール材4を穿刺して開封することが可能であるので、カップ体2の内圧が過度に高くなることを防止できる。
【0053】
また穿刺体28は、第2貫通孔32を塞ぐように形成されており、かつ該第2貫通孔32内に離脱可能に配設されているので、開封部材17でシール材4を開封するために第2貫通孔32に指を挿入したときに、穿刺体28は押下されて、第2貫通孔32内からシール材4に向けて離脱できる。これにより、穿刺体28がより確実にシール材4を穿刺可能であり、また第2貫通孔32の内周縁部に指をかけ操作することで、開封部材17によりシール材4を容易に開封することができ、かつ、需要者が、この蓋付カップ容器1が開封されたことがあるか否かを確実に視認することができる。
【0054】
また本実施形態では、第2貫通孔32が、開封部材17におけるカップ後方の端部に配置されており、穿刺体28は、第2貫通孔32の内周縁部に対して、カップ前方の端部でヒンジ連結され、カップ後方の端部で破断可能な弱化部33を介して連結されているので、下記の効果が得られる。
すなわち上記構成では、第2貫通孔32内に指を挿入して穿刺体28を押し下げることで、弱化部33が破断されるとともに、該穿刺体28がカップ前方の端部に位置する第2ヒンジ22を中心に下方へ向けて回転移動して、シール材4に確実に穿刺される。そして、このように穿刺体28が下方移動することで、第2貫通孔32の内周縁部のうちカップ後方の端部に対して指をかけやすくなり、該カップ後方の端部を引き上げる等の操作により、大きな力を必要とせず開封部材17により容易にシール材4を破ることができる。
【0055】
また、穿刺体28のカップ前方の端部と、操作リング部25の内周縁部とを連結する第2ヒンジ22が、該操作リング部25におけるカップ前方の端部から垂下設される支持板27の下端部に設けられており、この第2ヒンジ22は、シール材4に接近配置されている。このような第2ヒンジ22を中心に穿刺体28が回動させられることで、該穿刺体28の針部30が、より確実にシール材4に穿刺されるようになっている。
【0056】
また、穿刺体28のカップ後方の端部と、操作リング部25の内周縁部とを連結する弱化部33が、第2ヒンジ22よりも上方に位置しているとともに、シール材4から離間して配置されていることから、穿刺体28を押し下げて第2貫通孔32内から離脱させたときに、この穿刺体28がシール材4に対して強く当たることが防止される。
さらに、第2ヒンジ22がシール材4に接近配置されていることで、押し下げられた穿刺体28がシール材4に当たった場合でも、穿刺体28の下面全体で面当たりしやすくなり力が分散されるので、穿刺体28の押し下げ操作によりシール材4が大きく破かれるようなことが防止される。
【0057】
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0058】
例えば、前述の実施形態では、穿刺体28が、第2貫通孔32の内周縁部に対して、カップ前方の端部でヒンジ連結され、カップ後方の端部で破断可能な弱化部33を介して連結されているとしたが、これに限定されるものではない。
ここで、図6図9に示されるものは、前述の実施形態で説明した蓋付カップ容器1の変形例であり、この変形例において穿刺体40は、第2貫通孔32に離脱可能に嵌合している。
【0059】
図6図8に示されるように、この変形例では、操作リング部25の内径は、該操作リング部25の上側部分に比べて下側部分が大きくされており、穿刺体40は、操作リング部25の下側部分内に嵌合しているとともに、下方に向けて離脱可能とされている。
また図8において、操作リング部25の下側部分には、下方に向けて複数(図示の例では一対)の支持突起41が垂下設されており、これら支持突起41において径方向内側へ向けて突出する突起部42が、穿刺体40に対してその下方から係止されている。
【0060】
また穿刺体40は、円板状をなす本体部43と、該本体部43から下方のシール材4へ向けて突設されたパイプ針部44と、を有している。
本体部43は、第2貫通孔32の内周縁部(操作リング部25の下側部分)に嵌合されており、該本体部43の外周縁部には、その上方から操作リング部25の上側部分が当接され、その下方から突起部42が係止されている。また、パイプ針部44は、本体部43を上下方向に貫通しており、該パイプ針部44においてシール材4側を向く下端は、先鋭形状とされて、シール材4に接近配置されている。
【0061】
このように構成された変形例では、第2貫通孔32内に指を挿入して穿刺体40を押し下げることで、第2貫通孔32に対する穿刺体40の嵌合状態が解除されるとともに、図9に示されるように穿刺体40が下方移動して、シール材4に確実に穿刺される。この場合、穿刺体40全体を第2貫通孔32内から離脱させることが可能になり、該第2貫通孔32の内周縁部に対して、より指をかけやすくすることができる。
尚、穿刺体40のパイプ針部44は、本体部43を上下方向に貫通しているので、該パイプ針部44がシール材4に穿刺された際に、カップ体2内の蒸気はパイプ針部44内を通して容器外部に開放される。つまりこの変形例では、パイプ針部44内にカップ体2の蒸気を逃がす流路が形成されているので、カップ体2の高められた内圧をより確実に低めることができる。尚、パイプ針部44は、本体部43を貫通することなく、該本体部43に垂下設されていてもよい。
【0062】
また上記変形例では、カップ体2にスタック突起11を設ける代わりに、図7及び図8に示されるように、胴部10に大径部45を設けている。大径部45は、フランジ部12の下方に連設されており、上下方向に沿う全域にわたって直径が略一定とされている。このような大径部45が形成されることで、内容物を充填する前のカップ体2を容器軸O方向に複数積み重ねて保管(スタック)する場合などにおいて、積み重なる複数のカップ体2のうち、下方に位置するカップ体2のフランジ部12には、上方に位置する別のカップ体2の胴部10の大径部45が、前記フランジ部12に対してその上方から当接するようになっている。このような大径部45は、内容物を収容する前の、シール材4が貼着されていない状態のカップ体2を容器軸O方向に複数重ねて保管する場合などにおいて、これらカップ体2の胴部10同士が密着することを抑制して、これら胴部10同士の間に隙間を形成するとともに、これらカップ体2同士を容器軸O方向に離間させやすくする目的で設けられている。
またこの変形例では、底部9は胴部10の下端に連結されており、該底部9の中央部には、上方に向けて凹む凹状部分が形成されている。
【0063】
また、穿刺体28、40及びその尖った箇所(針部30、パイプ針部44)の形状は、上述したものに限定されない。
また、前述の実施形態では、天壁部6の下面にシール材4が固着されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、本発明による作用効果は、シール材4が天壁部6の下面に固着されていなくても得られるものであり、この場合、開封部材17を第1ヒンジ21回りに回動させることで(上述の第1の開封操作により)、シール材4に開口部分を形成することができる。
【0064】
また、前述の実施形態では、蓋体5及びオーバーキャップ7の2部品で蓋部材8が構成されるとしたが、蓋部材8は蓋体5のみで構成されていてもよい。すなわち、オーバーキャップ7は設けられていなくてもよい。
【0065】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 蓋付カップ容器
2 カップ体
3 開口部
4 シール材
5 蓋体
6 天壁部
17 開封部材
22 第2ヒンジ
28、40 穿刺体
31 第1貫通孔
32 第2貫通孔
33 弱化部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9