(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、腎機能不全、血栓塞栓性障害、線維性障害および動脈硬化症の処置および/または予防方法に用いるための、請求項1〜3のいずれかに記載の式(I)の化合物。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の化合物は、式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物、式(I)に含まれる、以下に記載する化合物が既に塩、溶媒和物および塩の溶媒和物でなければ、式(I)に含まれる、以下に記載する式の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物、および実施例として以下に記載する式(I)に含まれる化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物である。
【0013】
本発明の好ましい塩は、本発明の化合物の生理学的に許容される塩である。それ自体は医薬的な適用に適当でないが、例えば、本発明の化合物の単離もしくは精製に用い得る塩もまた含まれる。
【0014】
本発明の化合物の生理学的に許容される塩としては、無機酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩が挙げられる。
【0015】
本発明の化合物の生理学的に許容される塩の好ましい例としては、慣用の塩基の塩、好ましい例としては、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩 (例えば、カルシウムおよびマグネシウム塩)およびアンモニアまたは1〜16個の炭素原子を有する有機アミン、好ましい例としては、例えばエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびN−メチルピペリジンから得られるアンモニウム塩が挙げられる。
【0016】
本発明において、溶媒和物は、固体状態または液体状態で、溶媒分子と協調して、錯体を形成する、本発明の化合物の形態をさす。水和物は、該協調が水とともにおこる、溶媒和物の特定の一形態である。本発明の好ましい溶媒和物は、水和物である。
【0017】
本発明の化合物は、その構造に依存して、異なる立体異性形態、すなわち、立体配置異性体の形態で、または場合によっては立体構造異性体(エナンチオマーおよび/またはジアステレオマー、アトロプ異性体の場合も含む)として存在し得る。したがって、本発明は、エナンチオマーおよびジアステレオマー、ならびにそのそれぞれの混合物を含む。立体異性的に均一な構成要素は、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのかかる混合物から、公知の方法により単離でき;このためには、クロマトグラフィー法、特にアキラルまたはキラル相についてのHPLCクロマトグラフィーの使用が好ましい。
【0018】
本発明の化合物が互変異性形態で存在し得る場合、本発明は全ての互変異性形態を含む。
【0019】
本発明はまた、本発明の化合物の全ての適当な同位体バリアントを含む。本明細書中において、本発明の化合物の同位体バリアントは、本発明の化合物中の少なくとも1つの原子が、原子番号が同じであるが、天然で通常または主に存在する原子質量とは異なる原子質量を有する他の原子に置きかえられている化合物をさすと理解される。本発明の化合物に取り込まれてよい同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素、例えば
2H (重水素)、
3H (トリチウム)、
13C、
14C、
15N、
17O、
18O、
32P、
33P、
33S、
34S、
35S、
36S、
18F、
36Cl、
82Br、
123I、
124I、
129Iおよび
131Iが挙げられる。本発明の化合物の特定の異性体バリアント、特に1つ以上の放射性同位体が取り込まれているものは、例えば、作用機序または体内における有効成分の分布を調べる上で有用であってよく;特に、
3Hまたは
14C同位体で標識した化合物は、調製および検出が比較的容易にできるため、この目的に適している。さらに、同位体、特に重水素の取り込みは、該化合物の代謝安定性の増大の結果として、例えば体内での半減期の延長または必要な有効量の低下といった特定の治療上の利点をもたらし得;したがって、本発明の化合物のかかる変更は、本発明の好ましい態様を構成している場合もある。本発明の化合物の同位体バリアントは、当業者に公知の方法、例えば以下に記載する方法および実施例に記載する方法により、個々の反応剤および/または出発化合物の相当する同位体の変更を用いて製造し得る。
【0020】
さらに、本発明は、本発明の化合物のプロドラッグも含む。本明細書中において、用語「プロドラッグ」は、それ自体は生物学的に活性であっても不活性であってもよいが、体内に留まっている間に、本発明の化合物に(例えば、代謝によりまたは加水分解により)変換される化合物をさす。
【0021】
本発明において、特にことわらない限り、置換基はそれぞれ以下のように定義する:
【0022】
本発明において、アルキルは、それぞれの場合に特定する数の炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖のアルキル基である。好ましい例としては以下が挙げられる: メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−エチルプロピル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチルおよび2−エチルブチル。
【0023】
本発明において、シクロアルキルまたは炭素環は、それぞれの場合に特定する数の炭素原子を有する単環式の飽和アルキル基である。好ましい例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルが挙げられる。
【0024】
本発明において、5〜7員の飽和または部分的に不飽和な炭素環は、それぞれの場合に特定する数の炭素原子を有する、飽和または部分的に不飽和な環状アルキル基である。好ましい例としては、以下が挙げられる: シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルおよびシクロヘプテニル。
【0025】
本発明において、アルカンジイルは、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖の二価のアルキル基である。好ましい例としては以下が挙げられる: メチレン、エタン−1,2−ジイル、エタン−1,1−ジイル、プロパン−1,3−ジイル、プロパン−1,1−ジイル、プロパン−1,2−ジイル、プロパン−2,2−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ブタン−1,2−ジイル、ブタン−1,3−ジイルおよびブタン−2,3−ジイル。好ましいのは: メチレン、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイルおよびブタン−1,4−ジイルである。
【0026】
本発明において、アルケニルは、2〜6個または2〜4個の炭素原子と二重結合とを有する直鎖または分枝鎖のアルケニル基である。好ましい例としては、以下が挙げられる: ビニル、アリル、イソプロペニルおよびn−ブタ−2−エン−1−イル。
【0027】
本発明において、アルキニルは、2〜4個の炭素原子と1つの三重結合とを有する、直鎖または分枝鎖のアルキニル基である。好ましい例としては、以下が挙げられる: エチニル、n−プロパ−1−イン−1−イル、n−プロパ−2−イン−1−イル、n−ブタ−2−イン−1−イルおよびn−ブタ−3−イン−1−イル。
【0028】
本発明において、アルコキシは、1〜6個または1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシ基である。例としては以下が挙げられる: メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、1−メチルプロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、イソペントキシ、1−エチルプロポキシ、1−メチルブトキシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシおよびn−ヘキソキシ。好ましいのは、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシ基である。好ましい例としては以下が挙げられる: メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、1−メチルプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシおよびtert−ブトキシ。
【0029】
本発明において、アルキルカルボニルは、1〜6個または1〜4個の炭素原子および、1位において結合するカルボニル基を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基である。好ましい例としては以下が挙げられる: メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、イソブチルカルボニルおよびtert−ブチルカルボニル。
【0030】
本発明において、アルコキシカルボニルは、1〜6個または1〜4個の炭素原子および酸素に結合したカルボニル基を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシ基である。好ましい例としては以下が挙げられる: メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニルおよびtert−ブトキシカルボニル。
【0031】
本発明において、モノアルキルアミノは、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基である。好ましい例としては以下が挙げられる: メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノおよびtert−ブチルアミノ。
【0032】
本発明において、ジアルキルアミノは、それぞれ1〜6個の炭素原子を有する、2つの同一または異なる、直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基である。好ましい例としては以下が挙げられる: N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノ。
【0033】
本発明において、5〜7員の飽和もしくは部分的に不飽和なヘテロ環は、合計で5〜7個の環原子を持ち、N、O、S、SOおよび/またはSO
2からなる群から1つの環ヘテロ原子を含む、飽和もしくは部分的に不飽和なヘテロ環である。例としては、以下が挙げられる: ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロピリジル。
【0034】
本発明において、ヘテロシクリルまたはヘテロ環は、合計で4〜7個の環原子を持ち、N、O、S、SOおよび/またはSO
2からなる群から1個または2個の環ヘテロ原子を含む飽和ヘテロ環である。例としては、以下が挙げられる: アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびジオキシドチオモルホリニル。好ましいのは、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニルおよびモルホリニルである。
【0035】
本発明において、5員または6員ヘテロアリールは、合計で5または6個の環原子を持ち、N、Oおよび/またはSからなる群から、最大3つまでの同一または異なる環ヘテロ原子を含み、環炭素原子または場合によっては環窒素原子を介して結合する、単環式芳香族ヘテロ環(ヘテロ芳香族)である。好ましい例としては、以下が挙げられる: フリル、ピロリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニルおよびトリアジニル。好ましいのは: ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルである。
【0036】
本発明において、8員または9員ヘテロアリールは、合計で8または9個の環原子を持ち、少なくとも2個の窒素原子を含み、N、Oおよび/またはSからなる群から最大2個までの同一または異なる環ヘテロ原子をさらに含む、二環式の芳香族性または部分的に不飽和なヘテロ環である。例としては以下が挙げられる: ジヒドロチエノピラゾリル、チエノピラゾリル、ピラゾロピラゾリル、イミダゾチアゾリル、テトラヒドロシクロペンタピラゾリル、ジヒドロシクロペンタピラゾリル、テトラヒドロインダゾリル、ジヒドロインダゾリル、インダゾリル、ピラゾロピリジニル、テトラヒドロピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、イミダゾピリジニルおよびイミダゾピリダジニル。
【0037】
本発明において、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素である。好ましいのは、フッ素および塩素である。
【0038】
本発明において、オキソ基は、二重結合を介して炭素原子に結合した酸素原子である。
【0039】
本発明において、チオキソ基は、二重結合を介して炭素原子に結合した硫黄原子である。
【0040】
QまたはR
3が存在し得る基の式において、記号
*、
**または♯♯で表す線の末端は、炭素原子またはCH
2の基を表さず、QまたはR
3が結合する個々の基への結合の一部である。
【0041】
本発明の化合物の基が置換されている場合、該基は、特にことわらない限り、一置換されていても多置換されていてもよい。本発明において、二度以上用いる基は全て、互いに独立して定義する。1、2または3個の同一または異なる置換基による置換が好ましい。
【0042】
本発明において、用語「処置」または「処置すること」は、疾患、症状、障害、傷害または健康上の問題または、該状態および/または該状態の症候の発達、過程または進行の阻害、減速、検査、軽減、減弱、制限、低下、抑制、忌避もしくは治癒を含む。本発明において、用語「治療」は、「処置」という用語と同義であると解釈される。
【0043】
本発明において、用語「予防(preventeion)」、「予防(prophylaxis)」または「防止」は同義で用い、疾患、症状、障害、傷害もしくは健康上の問題または該状態および/または該状態の症候の発達または進行を罹患する、経験する、患う、またはかかる危険性を回避するかまたは低下させることをさす。
【0044】
疾患、症状、障害、傷害、または健康上の問題の処置または予防は、部分的なものであっても完全なものであってもよい。
【0045】
本発明において、好ましいのは、環Qが、以下の式
【化3】
[式中、
*が−CH
2−R
2への結合部位を表し、
**がR
3への結合部位を表し、
環Q
1が、その結合する原子とともに、5〜7員の、飽和または部分的に不飽和な炭素環または5〜7員の飽和または部分的に不飽和なヘテロ環を形成し、
R
1がフッ素、塩素、メチル、ヒドロキシまたはオキソを表し、
R
1Aが水素またはメチルを表し、
nが数字の0、1または2を表し、
A
1、A
2、A
3およびA
4が互いに独立してそれぞれN、CHまたはCR
1を表し、ただし、
A
1、A
2、A
3およびA
4の基のうち3個以上がNを表すことはなく、
R
2が、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3−テトラフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニルまたはピリダジニルを表し、ここで、
フェニルは1〜3個のフッ素置換基により置換され、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニルおよびピリダジニルは1または2個のフッ素置換基により置換されていてよい。]
で表される基であり、
R
3が、以下の式
【化4】
[式中、
♯♯が環Qへの結合部位を表し、
LがCHまたはNを表し、
MがCR
4またはNを表し、ここで、
R
4が−R
5、−OR
6または−NR
7R
8を表し、ここで、
R
5が、水素、塩素、シアノ、(C
1−C
4)−アルキルまたは(C
2−C
4)−アルキニルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルおよび(C
2−C
4)−アルキニルはそれ自体、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、−(C=O)
p−OR
9および−C(=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0を表し、
R
9およびR
10がそれぞれ、互いに独立して水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともにアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
6が、(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、−(C=O)
p−OR
9、−(C=O)
p−NR
9R
10および−NR
9−(C=O)−R
10からなる群から互いに独立して選択された1〜3個の置換基により置換されていてよく、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、−(C=O)
p−OR
9および−(C=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、それぞれの場合において、
pが数字の0または1を表し、
R
9およびR
10が互いに独立してそれぞれ水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともにアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環は、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
7が水素、メチルまたはエチルを表し、
R
8が水素、(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルメチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、−(C=O)
p−OR
9、−(C=O)
p−NR
9R
10、−NR
9−(C=O)−R
10、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換され、ここで、
pが数字の0または1を表し、
R
9およびR
10が、それぞれ、互いに独立して水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基で置換されていてよく、
オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、オキソ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、−(C=O)
p−OR
9および−(C=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0または1を表し、
R
9およびR
10がそれぞれ互いに独立して水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともにアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環は、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよいか、または、
R
7およびR
8が、それらが結合する窒素原子とともにアゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ジヒドロピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピラゾリル、イミダゾリルまたはトリアゾリル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ジヒドロピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピラゾリル、イミダゾリルまたはトリアゾリル環は、フッ素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、メチル、エチル、1−ヒドロキシエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
1がO、SまたはNR
18を表し、ここで、
R
18が水素、トリフルオロメチルまたは(C
1−C
4)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
2がNを表し、
E
3がNまたはCR
19を表し、ここで、
R
19が水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルは、フッ素、シアノ、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシから互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mは、結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13は、−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、−C(=S)−NR
14R
15、−NR
14−(C=O)−OR
17、オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルまたはピラジニルを表し、ここで、
rが数字0または1を表し、
R
14およびR
15が、それぞれ互いに独立して、水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリルまたはピリジルを表し、ここで、
メチル、エチルおよびイソプロピルはさらに、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
R
17がメチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルを表し、
オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルがそれ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
4およびE
6が互いに独立してそれぞれNまたはCR
20を表し、ここで、
R
20が水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、シアノ、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、−C(=S)−NR
14R
15、−NR
14−(C=O)−OR
17、オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルまたはピラジニルを表し、ここで、
rが数字の0または1を表し、
R
14およびR
15がそれぞれ、互いに独立して、水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリルまたはピリジルを表し、ここで、
メチル、エチルおよびイソプロピルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
R
17がメチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルを表し、
オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
5がNR
21を表し、ここで、
R
21が水素または(C
1−C
4)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルがそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
G
1、G
2、G
3およびG
4が互いに独立して、それぞれNまたはCR
22を表し、ここで、
R
22が、水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、シアノ、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から違いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが、結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が、−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、−C(=S)−NR
14R
15、−NR
14−(C=O)−OR
17、オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルまたはピラジニルを表し、ここで、
rが数字の0または1を表し、
R
14およびR
15が、それぞれ、互いに独立して、水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリルまたはピリジルを表し、ここで、
メチル、エチルおよびイソプロピルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
R
17がメチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルを表し、
オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ただし、
G
1、G
2、G
3およびG
4の基の3個以上が窒素を表すことはなく、
G
1、G
2、G
3およびG
4の基の少なくとも1つがCHを表し、
UがC=O、C=SまたはSO
2を表し、
VがOまたはNR
24を表し、ここで、
R
24が、水素、トリジュウテロメチル、(C
1−C
6)−アルキル、(C
2−C
6)−アルケニル、(C
3−C
7)−シクロアルキル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニルまたはベンジルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニルおよびモルホリニルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニルおよびモルホリニルがそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、メチルおよびエチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
アゼチジニル、ピロリジニルおよびピペリジニルがそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ここで、
メチルおよびエチルはそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
ベンジルが、それ自体、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、メチルスルホニルおよびエチルスルホニル置換基の1または2個により置換されていてよく、
WがNまたはCR
25を表し、ここで、
R
25が水素またはオキソを表し、
R
23が水素、トリジュウテロメチル、(C
1−C
6)−アルキルまたは(C
2−C
6)−アルケニルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
25が水素またはオキソを表し、
R
27が水素、(C
1−C
3)−アルコキシカルボニルまたはアミノスルホニルを表し、ここで、
(C
1−C
3)−アルコキシカルボニルが、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から違いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
28が、水素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、(C
3−C
6)−シクロアルキルおよびフェニルを表し、ここで、
フェニルが、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
29が、水素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチルおよびフェニルを表し、ここで、
フェニルがフッ素、塩素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
30が水素または(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
31が水素または(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよい。]
で示される基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物である。
【0046】
本発明において、特に好ましいのは、
環Qが以下の式
【化5】
[式中、
*が−CH
2−R
2への結合部位を表し、
**がR
3への結合部位を表し、
R
1Aが水素またはメチルを表し、
R
1Bが水素またはフッ素を表し、
R
1Cが水素または塩素を表し、
A
1がNまたはCHを表す。]
で示される基を表し、
R
2が3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3−テトラフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−イル、フェニルまたはピリジルを表し、ここで、
フェニルが1〜3個のフッ素置換基により置換されており、
ピリジルが1個のフッ素置換基により置換されていてよく、
R
3が以下の式
【化6】
[式中、
♯♯が環Qへの結合部位を表し、
LがNを表し、
MがCR
4を表し、ここで、
R
4が−R
5、−OR
6または−NR
7R
8を表し、ここで、
R
5が水素または(C
1−C
4)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、それ自体、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、−(C=O)
p−OR
9および−C(=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0を表し、
R
9およびR
10が、それぞれ互いに独立して、水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
R
6が(C
1−C
6)−アルキルまたはピラゾリルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、−(C=O)
p−OR
9および−C(=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0または1を表し、
R
9およびR
10が、それぞれ互いに独立して水素またはメチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
ピラゾリルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、メチル、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
7が水素、メチルまたはエチルを表し、
R
8が水素、(C
1−C
6)−アルキル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、トリフルオロメトキシ、−(C=O)
p−OR
9、−(C=O)
p−NR
9R
10、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0または1を表し、
R
9およびR
10が、それぞれ互いに独立して水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、オキソ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチルおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
E
1がNR
18を表し、ここで、
R
18が水素を表し、
E
2がNを表し、
E
3がNまたはCR
19を表し、ここで、
R
19が、水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、フェニル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルまたはピリミジニルを表し、ここで、
rが数字の0または1を表し、
R
14およびR
15が、それぞれ互いに独立して、水素、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはフェニルを表し、ここで、
メチルおよびエチルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシおよびメトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
フェニル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびピリミジニルがそれぞれ、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチルおよびシクロブチルメチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
UがC(=O)を表し、
VがNR
24を表し、ここで、
R
24がトリジュウテロメチル、(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イルまたはピペリジン−4−イルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、オキセタニルおよびモルホリン−4−イルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
アゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イルおよびピペリジン−4−イルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
23が水素を表す。]
で示される基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物である。
【0047】
本発明において好ましいのは、
環Qが以下の式
【化7】
[式中、
*が−CH
2−R
2への結合部位を表し、
**がR
3への結合部位を表し、
R
1Cが水素またはフッ素を表し、
A
2がNまたはCHを表す。]
で示される基を表し、
R
2がシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニルまたはピリダジニルを表し、ここで、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニルおよびピリダジニルが、1または2個のフッ素置換基により置換されていてよく、
R
3が以下の式
【化8】
[式中、
♯♯が環Qへの結合部位を表し、
LがCHまたはNを表し、
MがCR
4またはNを表し、ここで、
R
4が−R
5、−OR
6または−NR
7R
8を表し、ここで、
R
5が、水素、塩素、シアノ、(C
1−C
4)−アルキルまたは(C
2−C
4)−アルキニルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルおよび(C
2−C
4)−アルキニルが、それ自体、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、−(C=O)
p−OR
9および−C(=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0を表し、
R
9およびR
10が、それぞれ互いに独立して、水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともにアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
6が、(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、−(C=O)
p−OR
9、−(C=O)
p−NR
9R
10および−NR
9−(C=O)−R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、−(C=O)
p−OR
9および−(C=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0または1を表し、
R
9およびR
10が互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともにアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
7が水素、メチルまたはエチルを表し、
R
8が水素、(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルがフッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルメチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、−(C=O)
p−OR
9、−(C=O)
p−NR
9R
10、−NR
9−(C=O)−R
10、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルから互いに独立して選択される1〜3個の置換基によって置換され、ここで、
pが数字の0または1を表し、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、オキソ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、−(C=O)
p−OR
9および−(C=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0または1を表し、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよいか、または、
R
7およびR
8が、それらが結合する窒素原子とともにアゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ジヒドロピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピラゾリル、イミダゾリルまたはトリアゾリル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ジヒドロピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピラゾリル、イミダゾリルまたはトリアゾリル環は、フッ素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、メチル、エチル、1−ヒドロキシエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
1がO、SまたはNR
18を表し、ここで、
R
18が水素、トリフルオロメチルまたは(C
1−C
4)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
2がNを表し、
E
3がNまたはCR
19を表し、ここで、
R
19が水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、シアノ、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが、結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、−C(=S)−NR
14R
15、−NR
14−(C=O)−OR
17、オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルまたはピラジニルを表し、ここで、
rが数字0または1を表し、
R
14およびR
15が、互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリルまたはピリジルを表し、ここで、
メチル、エチルおよびイソプロピルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
R
17が、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルを表し、
オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
4およびE
6が互いに独立して、それぞれNまたはCR
20を表し、ここで、
R
20が水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、シアノ、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、−C(=S)−NR
14R
15、−NR
14−(C=O)−OR
17、オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルまたはピラジニルを表し、ここで、
rが数字の0または1を表し、
R
14およびR
15が、互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリルまたはピリジルを表し、ここで、
メチル、エチルおよびイソプロピルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
R
17が、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルを表し、
オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
5がNR
21を表し、ここで、
R
21が水素または(C
1−C
4)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルがそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
G
1、G
2、G
3およびG
4が互いに独立して、それぞれNまたはCR
22を表し、ここで、
R
22が、水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、シアノ、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが、結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が、−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、−C(=S)−NR
14R
15、−NR
14−(C=O)−OR
17、オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルまたはピラジニルを表し、ここで、
rが数字の0または1を表し、
R
14およびR
15が、互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリルまたはピリジルを表し、ここで、
メチル、エチルおよびイソプロピルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
R
17が、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルを表し、
オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ただし、
G
1、G
2、G
3およびG
4の基の3個以上が窒素を表すことはなく、
G
1、G
2、G
3およびG
4の基の少なくとも1つがCHを表し、
UがC=O、C=SまたはSO
2を表し、
VがOまたはNR
24を表し、ここで、
R
24が、水素、トリジュウテロメチル、(C
1−C
6)−アルキル、(C
2−C
6)−アルケニル、(C
3−C
7)−シクロアルキル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニルまたはベンジルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニルおよびモルホリニルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニルおよびモルホリニルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、メチルおよびエチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
アゼチジニル、ピロリジニルおよびピペリジニルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、シクロプロピルおよびシクロブチルから互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ここで、
メチルおよびエチルがそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
ベンジルがそれ自体、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、メチルスルホニルおよびエチルスルホニル置換基の1または2個により置換されていてよく、
WがNまたはCR
25を表し、ここで、
R
25が水素またはオキソを表し、
R
23が水素、トリジュウテロメチル、(C
1−C
6)−アルキルまたは(C
2−C
6)−アルケニルを表し、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
25が水素またはオキソを表し、
R
27が水素、(C
1−C
3)−アルコキシカルボニルまたはアミノスルホニルを表し、ここで、
(C
1−C
3)−アルコキシカルボニルが、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
28が、水素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、(C
3−C
6)−シクロアルキルおよびフェニルを表し、ここで、
フェニルが、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
29が、水素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチルおよびフェニルを表し、ここで、
フェニルが、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
30が水素または(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
31が水素または(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルがフッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよい。]
で示される基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒泡物および塩の溶媒和物である。
【0048】
本発明において好ましいのは、
環Qが以下の式の基
【化9】
[式中、
*が−CH
2−R
2への結合部位を表し、
**がR
3への結合部位を表し、
R
1cが水素またはフッ素を表し、
A
2がNまたはCHを表す。]
で示される基を表し、
R
2がトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3−テトラフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニルまたはピリダジニルを表し、ここで、
フェニルが1〜3個のフッ素置換基により置換されており、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニルおよびピリダジニルが1または2個のフッ素置換基により置換されていてよく、
R
3が以下の式
【化10】
[式中、
♯♯が環Qへの結合部位を表し、
LがCHまたはNを表し、
MがCR
4またはNを表し、ここで、
R
4が、−R
5、−OR
6または−NR
7R
8を表し、ここで、
R
5がトリフルオロメチルまたは(C
1−C
4)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、それ自体、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、−(C=O)
p−OR
9および−C(=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0を表し、
R
9およびR
10が互いに独立して、それぞれメチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環がそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
6が、(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、おこで、
(C
1−C
6)−アルキルが、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、(C
1−C
4)−アルコキシ、−(C=O)−OR
9、−(C=O)−NR
9R
10および−NR
9−(C=O)−R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、−(C=O)
p−OR
9および−(C=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、このとき、それぞれの場合において、
pが数字の0または1を表し、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
7が水素、メチルまたはエチルを表し、
R
8が(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルメチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、(C
1−C
4)−アルコキシ、−(C=O)−OR
9、−(C=O)−NR
9R
10、−NR
9−(C=O)−R
10、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されており、ここで、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、オキソ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、オキソ、−(C=O)
p−OR
9および−(C=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0または1を表し、
R
9およびR
10が互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよいか、または、
R
7およびR
8が、それらが結合する窒素原子とともにアゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ジヒドロピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピラゾリル、イミダゾリルまたはトリアゾリル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ジヒドロピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピラゾリル、イミダゾリルまたはトリアゾリル環が、フッ素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、メチル、エチル、1−ヒドロキシエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
1がO、SまたはNR
18を表し、ここで、
R
18が水素、トリフルオロメチルまたは(C
1−C
4)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
2がNを表し、
E
3がNまたはCR
19を表し、ここで、
R
19が、水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、シアノ、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが、結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が、−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、−C(=S)−NR
14R
15、−NR
14−(C=O)−OR
17、オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルまたはピラジニルを表し、ここで、
rが数字の0または1を表し、
R
14およびR
15が、互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリルまたはピリジルを表し、ここで、
メチル、エチルおよびイソプロピルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
R
17がメチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルを表し、
オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
4およびE
6が互いに独立して、それぞれNまたはCR
20を表し、ここで、
R
20が水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、シアノ、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが、結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、−C(=S)−NR
14R
15、−NR
14−(C=O)−OR
17、オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルまたはピラジニルを表し、ここで、
rが数字の0または1を表し、
R
14およびR
15が、互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリルまたはピリジルを表し、ここで、
メチル、エチルおよびイソプロピルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
R
17が、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルを表し、
オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
E
5がNR
21を表し、ここで、
R
21が水素または(C
1−C
4)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
G
1、G
2、G
3およびG
4が、互いに独立して、それぞれNまたはCR
22を表し、ここで、
R
22が水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、シアノ、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、−C(=S)−NR
14R
15、−NR
14−(C=O)−OR
17、オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルまたはピラジニルを表し、ここで、
rが数字の0または1を表し、
R
14およびR
15が、互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリルまたはピリジルを表し、ここで、
メチル、エチルおよびイソプロピルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ヒドロキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
R
17がメチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルを表し、
オキサジアゾロニル、オキサジアゾールチオニル、フェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニルおよびピラジニルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ただし、
G
1、G
2、G
3およびG
4の基の3つ以上が窒素を表すことはなく、
G
1、G
2、G
3およびG
4の基の少なくとも1つがCHを表し、
UがC=O、C=SまたはSO
2を表し、
VがOまたはNR
24を表し、ここで、
R
24が、水素、トリジュウテロメチル、(C
1−C
6)−アルキル、(C
2−C
6)−アルケニル、(C
3−C
7)−シクロアルキル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニルまたはベンジルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニルおよびモルホリニルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニルおよびモルホリニルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、メチルおよびエチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
アゼチジニル、ピロリジニルおよびピペリジニルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
メチルおよびエチルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
ベンジルが、それ自体、1または2個のフッ素、塩素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、メチルスルホニルおよびエチルスルホニル置換基により置換されていてよく、
WがNまたはCR
25を表し、ここで、
R
25が、水素またはオキソを表し、
R
23が、水素、トリジュウテロメチル、(C
1−C
6)−アルキルまたは(C
2−C
6)−アルケニルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
25が水素またはオキソを表し、
R
27が水素、(C
1−C
3)−アルコキシカルボニルまたはアミノスルホニルを表し、ここで、
(C
1−C
3)−アルコキシカルボニルが、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
28が水素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、(C
3−C
6)−シクロアルキルおよびフェニルを表し、ここで、
フェニルが、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
29が、水素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチルおよびフェニルを表し、ここで、
フェニルが、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
30が水素または(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
31が、水素または(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよい。]
で示される基を表す、
以下の化合物:
2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−8−メチル−9H−プリン、
2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−8−メチル−9H−プリン−6−アミン、
N−ブチル−2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−8−メチル−9H−プリン−6−アミン
以外の式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物である。
【0049】
本発明において、好ましいのは、
環Qが、以下の式
【化11】
[式中、
*が−CH
2−R
2への結合部位を表し、
**がR
3への結合部位を表し、
R
1Cが水素、フッ素またはメチルを表し、
A
2がCHを表す。]
で示される基を表し、
R
2がピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
ピリジルおよびピリミジニルは、1個のフッ素置換基によって置換されていてよく、
R
3が、以下の式
【化12】
[式中、
♯♯が、環Qへの結合部位を表し、
LがNを表し、
MがCR
4を表し、ここで、
R
4が−R
5、−OR
6または−NR
7R
8を表し、ここで、
R
5が水素、トリフルオロメチルまたは(C
1−C
4)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルがそれ自体、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、−(C=O)
p−OR
9および−C(=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0を表し、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
R
6が(C
1−C
6)−アルキルまたはピラゾリルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、−(C=O)
p−OR
9および−C(=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0または1を表し、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ、水素またはメチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
ピラゾリルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、メチル、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
7が、水素、メチルまたはエチルを表し、
R
8が、水素、(C
1−C
6)−アルキル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、トリフルオロメトキシ、−(C=O)
p−OR
9、−(C=O)
p−NR
9R
10、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字0または1を表し、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、オキソ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチルおよびトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
E
1がNR
18を表し、ここで、
R
18が水素を表し、
E
2がNを表し、
E
3がNまたはCR
19を表し、ここで、
R
19が、水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、フェニル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルまたはピリミジニルを表し、ここで、
rが数字0または1を表し、
R
14およびR
15が、互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはフェニルを表し、ここで、
メチルおよびエチルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシおよびメトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
フェニル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびピリミジニルが、それぞれ、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチルおよびシクロブチルメチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
UがC(=O)を表し、
VがNR
24を表し、ここで、
R
24がトリジュウテロメチル、(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イルまたはピペリジン−4−イルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、オキセタニルおよびモルホリン−4−イルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
アゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イルおよびピペリジン−4−イルがそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
23が水素を表す。]
で示される基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物である。
【0050】
本発明において好ましいのは、
環Qが、以下の式
【化13】
[式中、
*が−CH
2−R
2への結合部位を表し、
**がR
3への結合部位を表し、
R
1cが水素またはフッ素を表し、
A
2がCHを表す。]
で示される基を表し、
R
2が3−フルオロピリド−2−イルを表し、
R
3が以下の式
【化14】
[式中、
♯♯が環Qへの結合部位を表し、
LがNを表し、
MがCR
4を表し、ここで、
R
4が−R
5または−NR
7R
8を表し、ここで、
R
5が水素を表し、
R
7が水素を表し、
R
8が水素または(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、−(C=O)
p−OR
9および−C(=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されており、ここで、
pが数字の0を表し、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
E
1がNR
18を表し、ここで、
R
18が水素を表し、
E
2がNを表し、
E
3がCR
19を表し、ここで、
R
19が水素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが結合を表し、
R
13が−(C=O)
r−OR
14または−(C=O)
r−NR
14R
15を表し、ここで、
rが数字の0を表し、
R
14およびR
15が、互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
UがC(=O)を表し、
VがNR
24を表し、ここで、
R
24が(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチルおよびヒドロキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
R
23が水素を表す。]
で示される基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物である。
【0051】
本発明において好ましいのは、
環Qが以下の式
【化15】
[式中、
*が−CH
2−R
2への結合部位を表し、
**がR
3への結合部位を表し、
R
1Cが水素またはフッ素を表し、
A
2がCHを表す。]
で示される基を表し、
R
2が3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3−テトラフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−イル、フェニル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
フェニルが1〜3個のフッ素置換基によって置換されており、
ピリジルおよびピリミジニルが1個のフッ素置換基により置換されていてよく、
R
3が以下の式
【化16】
[式中、
♯♯が環Qへの結合部位を表し、
LがNを表し、
MがCR
4を表し、ここで、
R
4が−R
5、−OR
6または−NR
7R
8を表し、ここで、
R
5がトリフルオロメチルまたは(C
1−C
4)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルがそれ自体、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、−(C=O)
p−OR
9および−C(=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0を表し、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれメチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
6が(C
1−C
6)−アルキルまたはピラゾリルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、(C
1−C
4)−アルコキシ、−(C=O)−OR
9および−(C=O)−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
ピラゾリルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、メチル、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
R
7が水素、メチルまたはエチルを表し、
R
8が(C
1−C
6)−アルキル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、トリフルオロメトキシ、(C
1−C
4)−アルコキシ、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、オキソ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、トリフルオロメトキシおよびオキソからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
E
1がNR
18を表し、ここで、
R
18が水素を表し、
E
2がNを表し、
E
3がNまたはCR
19を表し、ここで、
R
19が水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が、−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、フェニル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルまたはピリミジニルを表し、ここで、
rが数字の0または1を表し、
R
14およびR
15が、互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはフェニルを表し、ここで、
メチルおよびエチルは、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシおよびメトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
フェニル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびピリミジニルは、それぞれ、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチルおよびシクロブチルメチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
UがC(=O)を表し、
VがNR
24を表し、ここで、
R
24が、トリジュウテロメチル、(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イルまたはピペリジン−4−イルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルがそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、オキセタニルおよびモルホリン−4−イルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
アゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イルおよびピペリジン−4−イルが、それ自体、フッ素、トリフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
23が水素を表す。]
で示される基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物である。
【0052】
本発明において、また好ましいのは、
R
3が以下の式
【化17】
[式中、
♯♯が環Qへの結合部位を表し、
LがNを表し、
MがCR
4を表し、ここで、
R
4が−R
5または−NR
7R
8を表し、ここで、
R
5が水素を表し、
R
7が水素を表し、
R
8が水素または(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルがフッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、−(C=O)
p−OR
9および−C(=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換され、ここで、
pが数字の0を表し、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
E
1がNR
18を表し、ここで、
R
18が水素を表し、
E
2がNを表し、
E
3がCR
19を表し、ここで、
R
19が水素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが結合を表し、
R
13が−(C=O)
r−OR
14または−(C=O)
r−NR
14R
15を表し、ここで、
rが数字の0を表し、
R
14およびR
15が、互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
UがC(=O)を表し、
VがNR
24を表し、ここで、
R
24が(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルがそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチルおよびヒドロキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
R
23が水素を表す。]
で示される基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物である。
【0053】
本発明において、また好ましいのは、
環Qが以下の式
【化18】
[式中、
*が−CH
2−R
2への結合部位を表し、
**がR
3への結合部位を表し、
R
1Cが水素またはフッ素を表し、
A
2がCHを表す。]
で表される基を示す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物である。
【0054】
本発明においてまた好ましいのは、
R
2が3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3−テトラフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−イル、フェニル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
フェニルが、1〜3個のフッ素置換基により置換されており、
ピリジルおよびピリミジニルが1個のフッ素置換基により置換されていてよく、
R
3が以下の式
【化19】
[式中、
♯♯が環Qへの結合部位を表し、
LがNを表し、
MがCR
4を表し、ここで、
R
4が−R
5、−OR
6または−NR
7R
8を表し、ここで、
R
5がトリフルオロメチルまたは(C
1−C
4)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルがそれ自体、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、−(C=O)
p−OR
9および−C(=O)
p−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、ここで、
pが数字の0を表し、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれメチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表すか、または、
R
9およびR
10が、それらがそれぞれ結合する原子とともに、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル環を形成し、ここで、
該ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニル環が、それら自体が、フッ素、トリフルオロメチル、メチル、エチル、ヒドロキシ、オキソ、メトキシ、エトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
6が(C
1−C
6)−アルキルまたはピラゾリルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、(C
1−C
4)−アルコキシ、−(C=O)−OR
9および−(C=O)−NR
9R
10からなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
R
9およびR
10が、互いに独立して、それぞれ、水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、
ピラゾリルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、メチル、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
R
7が水素、メチルまたはエチルを表し、
R
8が(C
1−C
6)−アルキル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルまたはピリミジニルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルが、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、トリフルオロメトキシ、(C
1−C
4)−アルコキシ、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、ここで、
テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、フェニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルが、それ自体、フッ素、塩素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、オキソ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシおよびエトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジルおよびピリミジニルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、トリフルオロメトキシおよびオキソからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
E
1がNR
18を表し、ここで、
R
18が水素を表し、
E
2がNを表し、
E
3がNまたはCR
19を表し、ここで、
R
19が水素、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルが、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが結合、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、
R
13が−(C=O)
r−OR
14、−(C=O)
r−NR
14R
15、フェニル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルまたはピリミジニルを表し、ここで、
rが数字0または1を表し、
R
14およびR
15が互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはフェニルを表し、ここで、
メチルおよびエチルが、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシおよびメトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
フェニル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびピリミジニルがそれぞれ、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチルおよびシクロブチルメチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
UがC(=O)を表し、
VがNR
24を表し、ここで、
R
24がトリジュウテロメチル、(C
1−C
6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イルまたはピペリジン−4−イルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルがそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、オキセタニルおよびモルホリン−4−イルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
アゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イルおよびピペリジン−4−イルがそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基により置換されていてよく、
R
23が水素を表す。]
で示される基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物である。
【0055】
本発明において、好ましいのは、
R
2が3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3−テトラフルオロプロパ−1−イル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−イル、2−フルオロフェニルまたは3−フルオロピリド−2−イルであり、
R
3が以下の式
【化20】
[式中、
♯♯が環Qへの結合部位を表し、
LがNを表し、
MがCR
4を表し、ここで、
R
4が−NR
7R
8を表し、ここで、
R
7が水素またはメチルを表し、
R
8が(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルがトリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、トリフルオロメトキシおよび(C
1−C
4)−アルコキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
E
1がNR
18を表し、ここで、
R
18が水素を表し、
E
2がNを表し、
E
3がCR
19を表し、ここで、
R
19が水素、トリフルオロメチル、(C
1−C
4)−アルキルまたは式−M−R
13の基を表し、ここで、
(C
1−C
4)−アルキルがフッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピルおよびシクロブチルからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
Mが結合であり、
R
13が−(C=O)
r−OR
14または−(C=O)
r−NR
14R
15を表し、ここで、
rが数字の0を表し、
R
14およびR
15が互いに独立して、それぞれ水素、メチル、エチル、シクロプロピルまたはシクロブチルを表し、ここで、
メチルおよびエチルは、フッ素、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシおよびメトキシからなる群から互いに独立して選択される1または2個の置換基によりさらに置換されていてよく、
UがC(=O)を表し、
VがNR
24を表し、ここで、
R
24が(C
1−C
6)−アルキルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキルがそれ自体、フッ素、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチルおよびヒドロキシからなる群から互いに独立して選択される1〜3個の置換基により置換されていてよく、
R
23が水素を表す。]
で示される基を表す、
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに塩の溶媒和物である。
【0056】
特定の基の組み合わせまたは好ましい基の組み合わせにおける個々の基の定義は、特定の基の特定の組合せとは独立したものであり、所望により、他の組合せの基の定義と置きかえられるものである。
【0057】
特に好ましいのは、上述の好ましい範囲の2つ以上の組合せである。
【0058】
本発明はさらに、本発明の式(I)の化合物の製造方法であって、
[A]
式(II)
【化21】
[式中、
R
2は上述の意味であり;
環Q
Aは、式
【化22】
(式中、
*は−CH
2−R
2への結合部位を表し、
**はR
3への結合部位を表し、
環Q
1は、結合する原子とともに、5〜7員の飽和または部分的に不飽和な炭素環または5〜7員の飽和または部分的に不飽和なヘテロ環を形成し、
R
1はフッ素、塩素、メチル、ヒドロキシまたはオキソを表し、
nは数字の0、1または2を表し、
A
1、A
2、A
3およびA
4は互いに独立して、それぞれN、CHまたはCR
1を表し、ただし、
A
1、A
2、A
3およびA
4基の3つ以上がNを表すことはない。]
の化合物を、不活性溶媒中で、適当な塩基の存在下にて、式(III−1)または(III−2)
【化23】
[式中、G
1、G
2、G
3、G
4、E
1、E
2およびE
3はそれぞれ上述と同じ意味である。]
の化合物と反応させて、式(I−A−1)または(I−A−2)
【化24】
[式中、n、R
1、R
2、G
1、G
2、G
3、G
4、E
1、E
2、E
3およびQ
Aはそれぞれ、上述と同じ意味である。]
の化合物を得るか、または、
[B]
式(I−B−1)または(I−B−2)
【化25】
[式中、n、P
1、P
2、R
1、R
2およびQはそれぞれ上述と同じ意味である。]
の化合物を、不活性溶媒中で、適当な亜硝酸塩と反応させて、式(I−I−3)または(I−I−4)
【化26】
[式中、n、P
1、P
2、R
1、R
2およびQはそれぞれ上述と同じ意味である。]
の化合物を得るか、または、
[C]
式(I−B−1)または(I−B−2)の化合物を、不活性溶媒中にて、式(IV−1)または(IV−2)
【化27】
[式中、
n、P
1、P
2、R
1、R
2およびQはそれぞれ上述と同じ意味であり、
X
2は臭素、ヨウ素または塩素を表す。]
の化合物に変換し、次いで、これを不活性溶媒中で、場合によって適当な塩基の存在下にて、式(V)
【化28】
[式中、
R
4が−OR
6または−NR
7R
8を表し、ここで、
R
6、R
7およびR
8はそれぞれ上述と同じ意味である。]
の化合物と反応させて、式(I−C−1)または(I−C−2)
【化29】
[式中、n、P
1、P
2、R
1、R
2、R
4AおよびQはそれぞれ上述と同じ意味である。]
の化合物を得るか、または、
[D]
式(VI)
【化30】
[式中、
n、Q、R
1およびR
2はそれぞれ上述と同じ意味であり、
T
1は(C
1−C
4)−アルキルを表す。]
の化合物を、不活性溶媒中で、適当な塩基の存在下にて、式(VII)
【化31】
[式中、
R
24Aはトリジュウテロメチル、(C
1−C
6)−アルキル、(C
2−C
6)−アルケニル、(C
3−C
7)−シクロアルキル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニルまたはベンジルを表し、ここで、
(C
1−C
6)−アルキル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニルおよびベンジルは上述の範囲内で置換されていてもよく、
X
1は適当な脱離基、例えば、ハロゲン、特に塩素または臭素、メシレートまたはトシレートを表す。]
の化合物と反応させて、式(VIII)
【化32】
[式中、n、Q、R
1、R
2およびR
24Aはそれぞれ上述と同じ意味である。]
を得、次いで、これを不活性溶媒中で、適当な塩基の存在下にて環状化し、
式(I−D)
【化33】
[式中、n、Q、R
1、R
2およびR
24Aはそれぞれ上述と同じ意味である。]
の化合物を得、存在する任意の保護基を当業者には公知の方法により脱離させ、生じた式(I)の化合物を、場合によっては適当な(i)溶媒および/または(ii)酸または塩基の存在下にて、その溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換してよいことを特徴とする、製造方法を提供する。
【0059】
工程段階(II)+(III−1)→(I−A−1)または(II)+(III−2)→(I−A−2)のための不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素および炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油フラクションまたは他の溶媒、例えばアセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド (DMSO)、N,N’−ジメチルプロピレン尿素(DMPU)、N−メチルピロリドン (NMP)、スルホランまたはピリジンである。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。DMFを用いるのが好ましい。
【0060】
工程段階(II)+(III−1)→(I−A−1)または(II)+(III−2)→(I−A−2)のための適当な塩基は、慣用の無機または有機塩基である。好ましくは、これらとしてはアルカリ金属アルコキシド、例えばナトリウムまたはカリウムメトキシド、ナトリウムまたはカリウムエトキシドまたはナトリウムまたはカリウム tert−ブトキシド、アルカリ金属水素化物、例えば水素化ナトリウムまたは水素化カリウムまたはアミド、例えばナトリウムアミド、リチウムまたはカリウム ビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジイソプロピルアミドが挙げられる。カリウム tert−ブトキシドを用いるのが好ましい。
【0061】
工程段階(II)+(III−1)→(I−A−1)または(II)+(III−2)→(I−A−2)は、一般的に、+100℃〜+200℃、好ましくは+140℃〜+180℃の範囲の温度にて、好ましくはマイクロ波中にて行う。該変換は、大気圧、高圧または減圧下にて行ってよい(例えば、0.5〜5bar)。
【0062】
変換(I−B−1)または(I−B−2)→(I−B−3)または(I−B−4)のための適当な亜硝酸塩は、例えば、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸イソペンチルまたは亜硝酸tert−ブチルである。
【0063】
変換(I−B−1)または(I−B−2)→(I−B−3)または(I−B−4)のための不活性溶媒は、例えばエーテル、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコール ジメチルエーテルまたは他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド (DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N’−ジメチルプロピレン尿素 (DMPU)、N−メチルピロリドン (NMP)、ピリジンまたはアセトニトリルである。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。好ましいのは、テトラヒドロフランまたはDMFである。
【0064】
反応(I−B−1)または(I−B−2)→(I−B−3)または(I−B−4)は、一般的に0℃〜+120℃、好ましくは+40℃〜+80℃の範囲の温度で行う。該変換は、大気圧、高圧または減圧下にて行ってよい(例えば、0.5〜5bar)。該反応は一般的に大気圧下で行う。
【0065】
工程段階(I−B−1)→(IV−1)または(I−B−2)→(IV−2)は、溶媒を用いてまたは用いずに行う。適当な溶媒は、反応条件下で不活性である全ての有機溶媒である。好ましい溶媒はジメトキシエタンである。
【0066】
反応(I−B−1)→(IV−1)または(I−B−2)→(IV−2)は、一般的に+20℃〜+100℃、好ましくは+50℃〜+100℃の範囲の温度で行い、マイクロ波中で行ってもよい。該変換は、大気圧、高圧または減圧下で行ってよい(例えば0.5〜5bar)。該反応は一般的に大気圧下で行う。
【0067】
工程段階(I−B−1)→(IV−1)または(I−B−2)→(IV−2)は、一般的に、式(I−B−1)または(I−B−2)の化合物1mol当量に基づいて、10〜30molのモル比の亜硝酸イソペンチルおよび10〜30molのモル比のヨウ素を用いて行う。
【0068】
変換(I−B−1)→(IV−1)または(I−B−2)→(IV−2)のための適当なハロゲン供給源は、例えば、ジヨードメタン、ヨウ化セシウム、ヨウ素およびヨウ化銅(I)の混合物または臭化銅(II)およびまた、塩化ホスホリルである。
【0069】
工程段階(I−B−1)→(I−B−3)または(I−B−2)→(I−B−4)のための不活性溶媒は、アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノールまたは1,2−エタンジオール、エーテル例えば、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルまたは他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド (DMF)、ジメチルスルホキシド (DMSO)、N,N’−ジメチルプロピレン尿素 (DMPU)、N−メチルピロリドン (NMP)、ピリジン、アセトニトリルまたは水である。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。好ましいのはDMFである。
【0070】
還元(I−B−1)→(I−B−3)または(I−B−2)→(I−B−4)は、水素を、遷移金属触媒、例えばパラジウム (10% 活性炭素上)、ラネーニッケルまたは水酸化パラジウムと組み合わせて用いて行う。
【0071】
反応(I−B−1)→(I−B−3)または(I−B−2)→(I−B−4)は、一般的に、+20℃〜+50℃の範囲の温度にて行う。該変換は、大気圧下または高圧下(例えば、0.5〜5bar)の範囲にて行い得る。該反応は、一般的に大気圧下にて行う。
【0072】
工程段階(IV−1)または(IV−2)+(V)→(I−C−1)または(I−C−2)に用いるための不活性溶媒は、例えばエーテル、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油フラクション、または他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド (DMF)、ジメチルスルホキシド (DMSO)、N,N’−ジメチルプロピレン尿素 (DMPU)、N−メチルピロリドン (NMP)、ピリジン、アセトニトリルまたはスルホランである。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。好ましいのはNMPである。
【0073】
R
4A=−OR
6の場合、反応(IV−1)または(IV−2)+(V)→(I−C−1)または(I−C−2)は、好ましくは溶媒の非存在下にて行う。
【0074】
R
4A=−OR
6の場合、反応(IV−1)または(IV−2)+(V)→(I−C−1)または(I−C−2)は、適当な銅触媒、例えばヨウ化銅(I)の存在下にて、3,4,7,8−テトラメチル−1,10−フェナントロリンを添加して、適当な塩基、例えばアルカリ土類金属炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムまたは炭酸セシウム、好ましくは炭酸セシウムの存在下にて行う。
【0075】
あるいは、R
4A=−OR
6の場合には、式(I−C−1)または(I−C−2)の化合物の製造は、式(IX−1)または(IX−2)
【化34】
[式中、n、L、Q、P
1、P
2、R
1およびR
2はそれぞれ上に定義するとおりである。]
の化合物から出発して、光延条件 [参照: a) Hughes, D. L. “The Mitsunobu Reaction,”Organic Reactions; John Wiley & Sons, Ltd, 1992, vol. 42, p. 335. b) Hughes, D. L. Org. Prep. Proceed. Int. 1996, 28, 127.]にて行い得る。
【0076】
ここで、光延反応は、トリフェニルホスフィンまたはトリ−n−ブチルホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(DPPE)、ジフェニル(2−ピリジル)ホスフィン(Ph2P−Py)、(p−ジメチルアミノフェニル)ジフェニルホスフィン (DAP−DP)、トリス(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン (トリス−DAP)および適当なアゾジカルボン酸ジアルキル、例えばアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)、アゾジカルボン酸 ジ−tert−ブチル、N,N,N’N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド (TMAD)、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADDP)または4,7−ジメチル−3,5,7−ヘキサヒドロ−1,2,4,7−テトラゾシン−3,8−ジオン (DHTD)を用いて行う。トリフェニルホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)または適当なアゾジカルボキサミド、例えばN,N,N’,N’−テトラメチルジアゼン−1,2−ジカルボキサミドを用いるのが好ましい。
【0077】
光延反応(IV−1)または(IV−2)+(V)→(I−C−1)または(I−C−2)のための不活性溶媒としては、例えばエーテル、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ハロ炭化水素、例えばジクロロメタン、ジクロロエタンまたは他の溶媒、例えばアセトニトリル、DMFまたはNMPが挙げられる。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。THFを用いるのが好ましい。
【0078】
光延反応(IV−1)または(IV−2)+(V)→(I−C−1)または(I−C−2)は、一般的に−78℃〜+180℃、好ましくは0℃〜+50℃の範囲の温度で行い、マイクロ波中で行ってもよい。変換は、大気圧、高圧または減圧下で行ってよい(例えば、0.5〜5bar)。
【0079】
R
4A=−NR
7R
8の場合、R
7およびR
8が、それらが結合する窒素原子とともに5または6員ヘテロアリールを形成し、これが、上述の意味の範囲内で置換されてもよい場合、該変換(IV−1)または(IV−2)+(V)→(I−C−1)または(I−C−2)は、適当な銅触媒、例えば酸化銅(I)の存在下にて、2−ヒドロキシベンズアルデヒドオキシムを添加して、ならびに適当な塩基、例えばアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムまたは炭酸セシウム、好ましくは炭酸セシウムの存在下で行う。
【0080】
反応(IV−1)または(IV−2)+(V)→(I−C−1)または(I−C−2)は、一般的に、+20℃〜+200℃、好ましくは+150℃〜+200℃の範囲の温度にて、好ましくはマイクロ波中にて行う。該変換は、大気圧、高圧または減圧下で行ってよい(例えば0.5〜5bar)。
【0081】
環状化(VIII)→(I−D)用の適当な不活性溶媒は、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油フラクションまたは他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド (DMF)、ジメチルスルホキシド (DMSO)、N,N’−ジメチルプロピレン尿素 (DMPU)、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン (NMP)、ピリジン、アセトニトリルまたはスルホランである。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。好ましいのはテトラヒドロフランである。
【0082】
環状化(VIII)→(I−D)用の適当な塩基は、慣用の無機または有機塩基である。これらは、好ましくはアルカリ金属の水酸化物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムまたは炭酸セシウム、アルカリ金属のアルコキシド、例えばナトリウムメトキシドもしくはカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドもしくはカリウムエトキシドまたはナトリウムもしくはカリウム tert−ブトキシド、アルカリ金属の水素化物、例えば水素化ナトリウムまたは水素化カリウム、アミド、例えばナトリウムアミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはカリウム ビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウム ジイソプロピルアミドまたは有機アミン、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン (DBN)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン (DBU)または1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン (DABCO(登録商標))。ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドを用いるのが好ましい。
【0083】
反応(VIII)→(I−D)は、一般的に−10℃〜+80℃、好ましくは+10℃〜+30℃の範囲の温度で行う。該変換は、大気圧、高圧または減圧下 (例えば0.5〜5bar)にて行い得る。該反応は、一般的には大気圧下にて行う。
【0084】
反応(VI)+(VII)→(VIII)に用いるための不活性溶媒は、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油フラクションまたは他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド (DMF)、ジメチルスルホキシド (DMSO)、N,N’−ジメチルプロピレン尿素 (DMPU)、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン(NMP)、ピリジン、アセトニトリルまたはスルホランである。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。好ましいのはテトラヒドロフランである。
【0085】
反応(VI)+(VII)→(VIII)の適当な塩基は、慣用の無機または有機塩基である。これらには、好ましくはアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムまたは炭酸セシウム、アルカリ金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシドまたはカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたはカリウムエトキシドまたはナトリウムもしくはカリウム tert−ブトキシド、アルカリ金属水素化物、例えば水素化ナトリウムまたは水素化カリウム、アミド、例えばナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウム ジイソプロピルアミドまたは有機アミン、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン (DBN)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン (DBU)または1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン (DABCO(登録商標))。水素化ナトリウムを用いるのが好ましい。
【0086】
反応(VI)+(VII)→(VIII)は一般的に、−10℃〜+80℃、好ましくは+10℃〜+30℃の範囲の温度にて行う。該変換は、大気圧、高圧下または減圧下にて行ってよい(例えば0.5〜5bar)。該反応は、一般的に大気圧下で行う。
【0087】
変換(I−B−1)または(I−B−2)→(I−B−3)または(I−B−4)の適当な亜硝酸塩は、例えば亜硝酸ナトリウム、亜硝酸イソペンチルまたは亜硝酸tert−ブチルである。
【0088】
変換(I−B−1)または(I−B−2)→(I−B−3)または(I−B−4)の不活性溶媒は例えば、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルまたは他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド (DMF)、ジメチルスルホキシド (DMSO)、N,N’−ジメチルプロピレン尿素(DMPU)、N−メチルピロリドン (NMP)、ピリジンまたはアセトニトリルである。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。好ましいのはテトラヒドロフランまたはDMFである。
【0089】
反応(I−B−1)または(I−B−2)→(I−B−3)または(I−B−4)は、一般的に0℃〜+120℃、好ましくは+40℃〜+80℃の範囲で行う。該変換は大気圧下、高圧下または減圧下で行ってよい(例えば、0.5〜5bar)。該反応は一般的に大気圧下にて行う。
【0090】
工程段階(I−B−1)→(IV−1)または(I−B−2)→(IV−2)は溶媒を用いてまたは用いずに行う。適当な溶媒は、反応条件下にて不活性である全ての有機溶媒である。好ましい溶媒は、ジメトキシエタンである。
【0091】
反応(I−B−1)→(IV−1)または(I−B−2)→(IV−2)は、一般的に+20℃〜+100℃、好ましくは+50℃〜+100℃の範囲の温度で行い、マイクロ波中で行ってもよい。該変換は、大気圧下、高圧下または減圧下にて行ってよい(例えば、0.5〜5barの範囲)。該反応は一般的に大気圧下にて行う。
【0092】
工程反応(I−B−1)→(IV−1)または(I−B−2)→(IV−2)は、一般的に、式(I−B−1)または(I−B−2)の化合物1mol当量に基づいて、亜硝酸イソペンチル10〜30molおよびヨウ素10〜30molのモル比で行う。
【0093】
変換(I−B−1)→(IV−1)または(I−B−2)→(IV−2)の適当なヨウ素供給源の例としては、ジヨードメタンまたはヨウ化セシウム、ヨウ素およびヨウ化銅(I)の混合物が挙げられる。
【0094】
工程反応(I−B−1)→(I−B−3)または(I−B−2)→(I−B−4)の不活性溶媒は、アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノールまたは1,2−エタンジオール、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルまたは他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド (DMF)、ジメチルスルホキシド (DMSO)、N,N’−ジメチルプロピレン尿素 (DMPU)、N−メチルピロリドン (NMP)、ピリジン、アセトニトリルまたは水である。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。好ましいのはDMFである。
【0095】
還元反応(I−B−1)→(I−B−3)または(I−B−2)→(I−B−4)は、遷移金属触媒、例えばパラジウム (10% 活性炭素上)、ラネーニッケルまたは水酸化パラジウムと組み合わせて水素を用いて行う。
【0096】
反応(I−B−1)→(I−B−3)または(I−B−2)→(I−B−4)は、一般的に+20℃〜+50℃の範囲の温度にて行う。該変換は、大気圧下または高圧下(例えば、0.5〜5bar)にて行ってよい。該反応は一般的に大気圧下にて行う。
【0097】
上述の製造工程は、以下の合成スキームにて例示する(スキーム1および2):
スキーム1:
【化35】
[カリウム tert−ブトキシド、DMF、マイクロ波、160℃]。
【0098】
スキーム2:
【化36】
[a): 3,3,3−トリフルオロプロピル−1−アミン ヒドロクロリド、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、NMP、マイクロ波、150℃]。
【0099】
式(III−1)、(III−2)、(V)および(VII)の化合物は、市販されているか、文献から公知であるかまたは文献に記載されている方法と同様に製造し得る。
【0100】
式(II)、(I−B−1)、(I−B−2)、(IV−1)、(IV−2)および(VI)の化合物は、文献から公知であるか、文献から公知の方法または本発明の実験セクションに記載の方法により同様に製造し得る。
【0101】
本発明の化合物は、可溶型グアニル酸シクラーゼの強力な刺激剤であり、有用な薬理学的な性質を示し、例えば、その生体内の性質および/または薬物動態学的な性質および/または代謝プロファイルについて、改善された治療プロファイルを示す。したがって、本発明の化合物はヒトおよび動物における疾患の処置および/または予防に適当である。
【0102】
本発明の化合物は、血管弛緩および血小板凝集の阻害をもたらし、血圧の低下および冠血管の血流の上昇を引き起こす。これらの効果は、可溶型グアニル酸シクラーゼを直接刺激することならびにcGMPの細胞内の上昇により媒介される。さらに、本発明の化合物は、cGMPレベルを上昇させる物質、例えばEDRF (内皮由来弛緩因子)、NO供与体、プロトポルフィリンIX、アラキドン酸またはフェニルヒドラジン誘導体の作用を増強させる。
【0103】
本発明の化合物は、心血管障害、肺障害、血栓塞栓性障害および線維性障害の処置および/または予防に適当である。
【0104】
したがって、本発明の化合物は、心血管障害、例えば高血圧、急性および慢性心不全、冠血管心疾患、安定および不安定狭心症、末梢および心血管障害、不整脈、心房性および心室性不整脈ならびに異常症状、例えば房室ブロック 第I〜第III度 (ABブロック第I〜第III度)、上室性頻脈性不整脈、心房細動、心房粗動、心室細動、心室粗動、心室性頻脈性不整脈、多形性心室頻拍、心房性および心室性期外収縮、房室接合部期外収縮、洞不全症候群、失神、房室結節性リエントリ性頻拍、ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群、急性冠症候群(ACS)、自己免疫性心障害 (心膜炎、心内膜炎、弁膜炎、大動脈炎、心筋症)、ショック、例えば心原性ショック、敗血症性ショックおよびアナフィラキシーショック、動脈瘤、ボクサー心筋症 (心室性期外収縮(PVC))の処置および/または予防のための、血栓塞栓性障害および虚血、例えば心筋虚血、心筋梗塞、卒中、心肥大、一過性および虚血性発作、子癇前症、炎症性心血管障害、冠動脈および末梢動脈の攣縮、浮腫形成、例えば、肺浮腫、脳浮腫、腎性浮腫または、心不全、末梢循環障害、再灌流障害、動脈性および静脈性血栓症、ミクロアルブミン尿症、心筋不全、内皮機能不全により引き起こされる浮腫の処置および/または予防のための、再狭窄、例えば、血栓溶解治療、経皮的血管形成術(PTA)、経皮経管冠動脈形成術(PTCA)、心臓移植およびバイパス手術後の再狭窄、およびまた微小血管障害および大血管障害(脈管炎)、フィブリノーゲンおよび低密度リポ蛋白質(LDL) のレベルの上昇およびプラスミノーゲンアクティベーター阻害剤 1 (PAI−1)の濃度の上昇を予防するための、およびまた、勃起不全および女性性機能不全の処置および/または予防のための医薬に使用し得る。
【0105】
本発明において、心不全という用語はまた、より特異的な、または関連する型の疾患、例えば以下の疾患を含む:急性非代償性心不全、右心不全、左心不全、全体的心不全、虚血性心筋症、拡張型心筋症、肥大型心筋症、特発性心筋症、先天性心臓血管、心臓弁の欠陥、心臓弁の欠陥に伴う心不全、僧帽弁狭窄、僧帽弁閉鎖不全、大動脈弁狭窄、大動脈弁閉鎖不全、三尖弁狭窄、三尖弁閉鎖不全、肺動脈弁狭窄、肺動脈弁閉鎖不全、混合性の心臓弁の欠陥、心筋炎症 (心筋炎)、慢性心筋炎、急性心筋炎、ウイルス性心筋炎、糖尿病性心不全、アルコール性心筋症、心貯蔵障害ならびに拡張期および収縮期心不全。
【0106】
さらに、本発明の化合物は、動脈硬化症、脂質代謝障害、低リポ蛋白血症、脂質異常症、高トリグリセリド血症、高脂血症、高コレステロール血症、無βリポ蛋白血症、シトステロール血症、黄色腫症、タンジール病、脂肪症、肥満および、複合型高脂血症およびメタボリック症候群の処置および/または予防に使用し得る。
【0107】
本発明の化合物はさらに、原発性および続発性のレイノー現象、微小循環障害、跛行、末梢性および自律神経性ニューロパシー、糖尿病性細小血管症、糖尿病性網膜症、四肢の糖尿病性潰瘍、壊疽、クレスト症候群、エリテマトーデス、爪真菌症、リウマチ性障害の処置および/または予防ならびに創傷治癒の促進に使用し得る。
【0108】
本発明の化合物はさらに、泌尿器障害、例えば以下の障害の処置に適当である:良性前立腺症候群 (BPS)、良性前立腺肥大症(BPH)、良性前立腺拡大 (BPE)、膀胱下尿道閉塞(BOO)、下部尿路症状(LUTS、ネコ泌尿器症候群 (FUS)を含む)、泌尿生殖器系の障害、例えば神経原性過活動膀胱(OAB) および (IC)、失禁 (UI)例えば、混合性尿失禁、切迫性尿失禁、ストレス性尿失禁または横溢性尿失禁(MUI、UUI、SUI、OUI)、骨盤痛、男性および女性の泌尿生殖器系の良性および悪性障害。
【0109】
本発明の化合物はさらに、腎臓障害、特に急性および慢性腎機能不全および急性および慢性腎不全の処置および/または予防に適当である。本発明において、腎機能不全という語は、その急性および慢性両方の徴候ならびにその原因となるまたは関連のある腎臓疾患、例えば以下を含む:腎血流量の低下、透析低血圧、閉塞性尿路疾患、糸球体症、糸球体腎炎、急性糸球体腎炎、糸球体硬化症、尿細管間質疾患、腎障害、例えば原発性および先天性腎疾患、腎炎、免疫学的腎疾患、例えば腎臓移植片拒絶および免疫複合体誘導性腎疾患、毒性物質により誘導される腎症、コントラスト剤により誘導される腎症、糖尿病性および非糖尿病性腎症、腎盂腎炎、腎嚢胞、腎硬化症、高血圧性腎硬化症ならびに、例えば、クレアチニンおよび/または水の排出の異常な低下、尿素、窒素、カリウムおよび/またはクレアチニンの血液濃度の異常な上昇、腎臓酵素、例えばグルタミル合成酵素の活性の変化、尿モル浸透圧濃度または尿体積の変化、微量アルブミン尿、顕性アルブミン尿、糸球体および細動脈上の病変の増加、尿細管の拡張、高リン血症および/または透析の必要性により診断的に特徴づけられる、ネフローゼ症候群。本発明はまた、腎機能不全の後遺症、例えば肺浮腫、心不全、尿毒症、貧血、電解質異常 (例えば、高カリウム血症、低ナトリウム血症)および骨および炭水化物代謝の障害の処置および/予防のための本発明の化合物の使用を含む。
【0110】
さらに、本発明の化合物はまた、以下の処置および/または予防に適当である: 喘息性障害、肺動脈高血圧症 (PAH) および他の形態の肺高血圧 (PH)、例えば左心疾患、HIV、鎌状赤血球貧血、血栓塞栓症 (CTEPH)、サルコイドーシス、COPDまたは肺線維症−関連肺高血圧、慢性閉塞性肺疾患 (COPD)、急性呼吸促迫症候群 (ARDS)、急性肺傷害(ALI)、α1アンチトリプシン欠損症(AATD)、肺線維症、肺気腫 (例えば、煙草の煙により誘発される肺気腫) および嚢胞性線維症 (CF)。
【0111】
本発明に記載する化合物はまた、NO/cGMP系の妨害を特徴とする中枢神経系障害の制御に有効な化合物である。それらは、特に、認知障害後の知覚、集中、学習または記憶の改善、例えば、特に状況/疾患/症候群に関連して発症するような認知障害、例えば軽度認知障害、年齢に関連する学習および記憶の障害、年齢に関連する記憶の喪失、血管性認知症、頭蓋脳損傷、卒中、卒中後に起こる認知症(卒中後認知症)、外傷後頭蓋脳損傷、一般的な集中力障害、学習および記憶に問題のある子供における集中力障害、アルツハイマー病、レヴィー小体認知症、前頭葉変性を伴う認知症、例えばピック症候群、パーキンソン病、進行性核麻痺、大脳皮質基底核変性症を伴う認知症、筋萎縮性側索硬化症 (ALS)、ハンチントン病、脱髄、多発性硬化症、視床変性、クロイツフェルト・ヤコブ認知症、HIV認知症、認知症を伴う統合失調症またはコルサコフ精神病。それらはまた、中枢神経系障害、例えば不安、緊張および抑鬱状態、CNS関連性の性機能不全および睡眠障害の処置および/または予防ならびに病理学的な食物、刺激物質および常習性物質の摂取障害の制御にも適当である。
【0112】
さらに、本発明の化合物は、脳血流の制御に適当であり、そのため、片頭痛の制御の有効な薬剤である。それらはまた、脳梗塞 (脳卒中)の後遺症、例えば卒中、脳虚血および頭蓋脳損傷の予防および制御に適当である。本発明の化合物はまた、疼痛状態および耳鳴りの制御に使用し得る。
【0113】
さらに、本発明の化合物は、抗炎症作用を有し、そのため、敗血症 (SIRS)、多臓器不全(MODS、MOF)、腎臓の炎症性障害、慢性小腸炎症(IBD、クローン病、UC)、膵炎、腹膜炎、リウマチ障害、炎症性皮膚疾患および炎症性眼疾患の処置および/または予防のための抗炎症剤として使用し得る。
【0114】
さらに、本発明の化合物は、自己免疫疾患の処置および/または予防に使用し得る。
【0115】
本発明の化合物はさらに、内臓、例えば肺、心臓、腎臓、骨髄および特に肝臓の線維性障害およびまた皮膚学的線維症および線維化眼障害の処置および/または予防に適当である。本発明において、線維性障害という語は、特に以下の用語を含む: 肝線維症、肝臓の硬変、肺線維症、心内膜心筋線維症、腎症、糸球体腎炎、間質性腎線維症、糖尿病から生じる線維化障害、骨髄線維症および同様の線維化障害、強皮症、モルフェア、ケロイド、肥厚性瘢痕 (外科的手法の後にも見られる)、母斑、糖尿病性網膜症、増殖性硝子体網膜症および結合組織の障害 (例えばサルコイドーシス)。
【0116】
本発明の化合物はさらに、術後瘢痕、例えば緑内障手術の結果としての術後瘢痕の制御に適当である。
【0117】
本発明の化合物はまた、加齢および角質化皮膚用に美容的に使用し得る。
【0118】
さらに、本発明の化合物は、肝炎、腫瘍、骨粗鬆症、緑内障および胃不全麻痺の処置および/または予防に適当である。
【0119】
本発明はさらに、障害、特に上述の障害の処置および/予防のための本発明の化合物の使用を提供する。
【0120】
本発明はさらに、心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、腎機能不全、血管塞栓性障害、線維性障害および動脈硬化症の処置および/または予防のための本発明の化合物の使用を提供する。
【0121】
本発明はさらに、心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、腎機能不全、血管塞栓性障害、線維性障害および動脈硬化症の処置および/または予防方法で用いるための本発明の化合物を提供する。
【0122】
本発明はさらに、障害、特に上述の障害の処置および/または予防のための医薬を製造するための本発明の化合物の使用を提供する。
【0123】
本発明はさらに、心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、腎機能不全、血管塞栓性障害、線維性障害および動脈硬化症の処置および/または予防のための医薬の製造のための本発明の化合物の使用を提供する。
【0124】
本発明はさらに、有効量の少なくとも一つの本発明の化合物を用いた、障害、特に上述の障害の処置および/または予防方法を提供する。
【0125】
本発明はさらに、有効量の少なくとも一つの本発明の化合物を用いた、心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、腎機能不全、血管塞栓性障害、線維性障害および動脈硬化症の処置および/または予防方法を提供する。
【0126】
本発明の化合物は、単独で、または必要であれば、他の有効化合物と組み合わせて用いてよい。本発明はさらに、少なくとも一つの本発明の化合物と一つ以上のさらなる有効化合物とを含む、特に上述した障害の処置および/または予防のための医薬を提供する。適当な有効化合物の組合せの好ましい例として、以下が挙げられる:
有機硝酸塩およびNO供与体、例えば、ニトロプルシドナトリウム、ニトログリセリン、イソソルビドモノニトラート、硝酸イソソルビド、モルシドミンまたはSIN−1および吸入NO;
環状グアノシン一リン酸(cGMP)の分解を阻害する化合物、例えば、ホスホジエステラーゼ(PDE) 1、2および/または5阻害剤、特にPDE5阻害剤、例えばシルデナフィル、バルデナフィルおよびタダラフィル;
抗血栓性活性を有する薬剤、好ましい例としては、血小板凝集阻害剤、抗凝血剤または線維素溶解促進性物質の群の薬剤;
血圧を低下させる有効化合物、好ましい例としては、カルシウムアンタゴニスト、アンギオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、エンドセリンアンタゴニスト、レニン阻害剤、α受容体遮断薬、β受容体遮断薬、鉱質コルチコイド受容体アンタゴニストおよび利尿剤の群の化合物; および/または
脂質代謝を変化させる有効化合物、好ましい例としては、甲状腺受容体アゴニスト、コレステロール合成阻害剤、好ましい例としては、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤またはスクアレン合成阻害剤、ACAT阻害剤、CETP阻害剤、MTP阻害剤、PPAR−α、PPARγおよび/またはPPARδアゴニスト、コレステロール吸収阻害剤、リパーゼ阻害剤、高分子胆汁酸吸着剤、胆汁酸再吸収阻害剤およびリポ蛋白質(a) アンタゴニストの群の化合物。
【0127】
抗血栓薬は、好ましくは、血小板凝集阻害剤、抗凝血剤または線維素溶解促進性物質の群の化合物をさすと理解される。
【0128】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、血小板凝集阻害剤、好ましい例としてはアスピリン、クロピドグレル、チクロピジンまたはジピリダモールと組み合わせて投与される。
【0129】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、トロンビン阻害剤、好ましい例としてはキシメラガトラン、ダビガトラン、メラガトラン、ビバリルジンまたはクレキサンと組み合わせて投与される。
【0130】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、GPIIb/IIIaアンタゴニスト、好ましい例としてはチロフィバンまたはアブシキシマブと組み合わせて投与される。
【0131】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、第Xa因子阻害剤、好ましい例としてはリバロキサバン (BAY 59−7939)、DU−176b、アピキサバン、オタミキサバン、フィデキサバン、ラザキサバン、フォンダパリヌクス、イドラパリヌクス、PMD−3112、YM−150、KFA−1982、EMD−503982、MCM−17、MLN−1021、DX 9065a、DPC 906、JTV 803、SSR−126512またはSSR−128428と組み合わせて投与される。
【0132】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、ヘパリンまたは低分子量 (LMW) ヘパリン誘導体と組み合わせて投与される。
【0133】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、ビタミンKアンタゴニスト、好ましい例としてはクマリンと組み合わせて投与される。
【0134】
降圧薬は好ましくは、カルシウムアンタゴニスト、アンギオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、エンドセリンアンタゴニスト、レニン阻害剤、α受容体遮断薬、β受容体遮断薬、鉱質コルチコイド受容体アンタゴニストおよび利尿剤の群の化合物をさすと理解される。
【0135】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、カルシウムアンタゴニスト、好ましい例としてはニフェジピン、アムロジピン、ベラパミルまたはジルチアゼムと組み合わせて投与される。
【0136】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、α−1−受容体遮断薬、好ましい例としてはプラゾシンと組み合わせて投与される。
【0137】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、β受容体遮断薬、好ましい例としてはプロプラノロール、アテノロール、チモロール、ピンドロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ブプラノロール、メチプラノロール、ナドロール、メピンドロール、カラザロール、ソタロール、メトプロロール、ベタキソロール、セリプロロール、ビソプロロール、カルテオロール、エスモロール、ラベタロール、カルベジロール、アダプロロール、ランジオロール、ネビボロール、エパノロールまたはブシンドロールと組み合わせて投与される。
【0138】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、アンギオテンシンAIIアンタゴニスト、好ましい例としてはロサルタン、カンデサルタン、バルサルタン、テルミサルタンまたはエムブサルタンと組み合わせて投与される。
【0139】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、ACE阻害剤、好ましい例としてはエナラプリル、カプトプリル、リシノプリル、ラミプリル、デラプリル、フォシノプリル、キノプリル(quinopril)、ペリンドプリルまたはトランドプリルと組み合わせて投与される。
【0140】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、エンドセリンアンタゴニスト、好ましい例としてはボセンタン、ダルセンタン、アンブリセンタンまたはシタクスセンタンと組み合わせて投与される。
【0141】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、レニン阻害剤、好ましい例としてはアリスキレン、SPP−600またはSPP−800と組み合わせて投与される。
【0142】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト、好ましい例としてはスピロノラクトンまたはエプレレノンと組み合わせて投与される。
【0143】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、ループ利尿薬、例えばフロセミド、トラセミド、ブメタニドおよびピレタニド、カリウム保持性利尿薬、例えばアミロライドおよびトリアムテレン、アルデストロンアンタゴニスト、例えばスピロノラクトン、カンレノ酸カリウムおよびエプレレノンおよびまたチアジド系利尿薬、例えばヒドロクロロチアジド、クロルタリドン、キシパミドおよびインダパミドと組み合わせて投与される。
【0144】
脂質代謝調節剤は好ましくは、以下からなる群の化合物をさすと理解される: CETP阻害剤、甲状腺受容体アゴニスト、コレステロール合成阻害剤、例えばHMG−CoAレダクターゼ阻害剤またはスクアレン合成阻害剤、ACAT阻害剤、MTP阻害剤、PPARα、PPARγおよび/またはPPARδアゴニスト、コレステロール吸収阻害剤、高分子胆汁酸吸着剤、胆汁酸再吸収阻害剤、リパーゼ阻害剤およびリポ蛋白質 (a) アンタゴニスト。
【0145】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、CETP阻害剤、好ましい例としては、ダルセトラピブ、BAY 60−5521、アナセトラピブまたはCETPワクチン (CETi−1)と組み合わせて投与される。
【0146】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、甲状腺受容体アゴニスト、好ましい例としてはD−チロキシン、3,5,3'−トリヨードチロニン (T3)、CGS 23425またはアキシチローム(CGS 26214)と組み合わせて投与される。
【0147】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、スタチンのクラスのHMG−CoAレダクターゼ阻害剤、好ましい例としては、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、ロスバスタチンまたはピタバスタチンと組み合わせて投与される。
【0148】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、スクアレン合成阻害剤、好ましい例としてはBMS−188494またはTAK−475と組み合わせて投与される。
【0149】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、ACAT阻害剤、好ましい例としてはアバシミベ、メリナミド、パクチミベ、エフルシミベまたはSMP−797と組み合わせて投与される。
【0150】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、MTP阻害剤、好ましい例としてはインプリタピド、BMS−201038、R−103757またはJTT−130と組み合わせて投与される。
【0151】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、PPARγアゴニスト、好ましい例としてはピオグリタゾンまたはロシグリタゾンと組み合わせて投与される。
【0152】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、PPARδアゴニスト、好ましい例としてはGW 501516またはBAY 68−5042と組み合わせて投与される。
【0153】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、コレステロール吸収阻害剤、好ましい例としてはエゼチミブ、チクェシドまたはパマクエシドと組み合わせて投与される。
【0154】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、リパーゼ阻害剤、好ましい例としてはオーリスタットと組み合わせて投与される。
【0155】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、高分子胆汁酸吸着剤、好ましい例としてはコレスチラミン、コレスチポール、コレソルバム、コレスタゲルまたはコレスチミドと組み合わせて投与される。
【0156】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、胆汁酸再吸収阻害剤、好ましい例としてはASBT (= IBAT) 阻害剤、例えばAZD−7806、S−8921、AK−105、BARI−1741、SC−435またはSC−635と組み合わせて投与される。
【0157】
本発明の好ましい態様において、本発明の化合物は、リポ蛋白質(a) アンタゴニスト、好ましい例としてはゲムカベンカルシウム(CI−1027)またはニコチン酸と組み合わせて投与される。
【0158】
本発明はさらに、少なくとも一つの本発明の化合物を、典型的に一つ以上の不活性、非毒性の薬学的に適当な賦形剤とともに含む、上述の目的のために用いるための、医薬を提供する。
【0159】
本発明の化合物は、全身および/または局所的に作用し得る。この目的のために、本発明の化合物は、適当な方法、例えば、経口、非経口、肺、経鼻、舌下、頬側、経直腸、皮膚、経皮、結膜または経耳経路で、またはインプラントもしくはステントとして投与し得る。
【0160】
本発明の化合物は、これらの投与経路に適当な投与形態で投与し得る。
【0161】
先行技術にしたがって、機能する投与形態は、本発明の化合物を急速に、および/または調節された方法で放出し、本発明の化合物を結晶形および/または非結晶形および/または溶解した形態にて含み、経口投与に適当な投与形態、例えば錠剤 (非被覆または被覆錠剤、例えば腸溶コーティングまたは遅れて溶解するコーティングまた不溶性であって、本発明の化合物の放出を制御するコーティング)、錠剤またはフィルム/オブラート、フィルム/凍結乾燥物または口腔内で急速に分解するカプセル(例えば硬または軟ゼラチンカプセル)、糖衣錠剤、顆粒、ペレット、粉末剤、乳剤、懸濁液、エアロゾルまたは液剤である。
【0162】
非経口投与は、吸収工程を回避しても (例えば静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内)、吸収工程を含んでいてもよい(例えば、筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)。非経口投与用の適当な投与形態としては、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥物または無菌粉末剤の形態での注入および点滴製剤が挙げられる。
【0163】
他の投与経路については、適当な例は、吸入可能な医薬形態(例えばパウダー吸入器、ネブライザー)、点鼻剤、液剤またはスプレー剤、錠剤、フィルム/オブラートまたは舌、舌下または頬側投与のためのカプセル剤、坐剤、耳または眼製剤、膣カプセル剤、水性懸濁剤 (ローション剤、振盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏剤、クリーム剤、経皮治療システム (例えばパッチ)、乳液、ペースト剤、フォーム剤、散剤、インプラントまたはステントである。
【0164】
好ましいのは、経口もしくは、非経口投与、特に好ましいのは経口投与である。
【0165】
本発明の化合物は、上述の投与形態に変換し得る。これは、不活性の、非毒性の薬学的に適当な賦形剤と混合することにより、それ自体公知の方法によって行ってよい。これらの賦形剤には、担体(例えば微結晶性セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば、液体ポリエチレングリコール)、乳化剤および分散または湿潤剤(例えば硫酸ドデシルナトリウム、オレイン酸ポリオキシソルビタン)、結合剤 (例えばポリビニルピロリドン)、合成および天然ポリマー (例えば、アルブミン)、安定化剤 (例えば抗酸化剤、例えばアスコルビン酸)、色素(例えば無機色素、例えば酸化鉄)および風味剤および/または矯味薬が含まれる。
【0166】
一般的に、非経口投与の場合、効果的な結果を達成するには、体重の約0.001〜1mg/kg、好ましくは約0.01〜0.5mg/kgを投与することが有利であることがわかっている。経口投与の場合は、用量は体重あたり約0.001〜2mg/kg、好ましくは約0.001〜1mg/kgである。
【0167】
それにもかかわらず、適当な場合には、特に体重、投与経路、有効化合物に対する個々の応答、製剤の性質および投与を行う時間または期間によって、上述の量から外れることが必要な場合もある。例えば、上述の最小量よりも少ない量で十分な場合もあり、上限の量を超える必要がある場合もある。大量を投与する場合には、1日に複数回の個々の投与に分割する方がよい場合もある。
【0168】
以下の実施例は、発明を例示するためのものである。本発明は実施例に限定されるものではない。
【0169】
以下の試験および実験中に表す%は、とくにことわらない限り重量%であり;部は重量部である。液体/液体溶液についての、溶媒比、希釈比および濃縮指数は、それぞれ体積に基づく。
【実施例】
【0170】
A. 実施例
【表1】
【0171】
HPLCおよびLC/MS方法:
方法1 (LC−MS):
機器: Waters ACQUITY SQD UPLC System; カラム: Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ 50 x 1mm; 移動相 A:水1 l + 99% 濃度ギ酸0.25ml、移動相 B:アセトニトリル1 l + 99%濃度ギ酸0.25 ml; 勾配: 0.0分 90% A → 1.2分 5% A→2.0分 5% A; オーブン: 50℃; 流速: 0.40 ml/分; UV検出: 210〜400nm。
【0172】
方法2 (LC−MS):
機器: Waters ACQUITY SQD UPLC System; カラム: Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8 μ 30 x 2 mm; 移動相 A: 水1 l+ 99%濃度ギ酸0.25 ml、移動相 B:アセトニトリル1 l + 99%濃度ギ酸0.25 ml; 勾配: 0.0分90% A→1.2分 5%A→2.0分 5% A; オーブン: 50℃; 流速: 0.60 ml/分; UV 検出: 208〜400 nm。
【0173】
方法3 (LC−MS):
機器: Waters UPLC Acquityを備えたMicromass QuattroPremier; カラム: Thermo Hypersil GOLD 1.9μ、50 mm x 1 mm; 移動相 A: 水1 l + 50%濃度ギ酸0.5 ml、移動相 B:アセトニトリル1 l + 50%濃度ギ酸0.5ml; 勾配: 0.0分 90% A→0.1分 90%A→1.5分 10% A→2.2分 10% A; 流速: 0.33ml/分; オーブン: 50℃; UV検出: 210 nm。
【0174】
一般的手法
一般的手法1:
スターラーマグネットを含むマイクロ波容器中で、実施例2A (100mg、0.369mmol) 1.0当量を適当なアミノニトリル1.0当量およびカリウム tert−ブトキシド1.0当量とともにジメチルホルムアミド (2.5ml)中に溶解させ、容器を閉めて、マイクロ波照射下で160℃にて2時間加熱した。これに続けて反応解析を行った。変換が完了していない場合、カリウム tert−ブトキシド 0.5当量をさらに添加し、該混合物をマイクロ波照射下で変換が完了するまで160℃にて再び加熱した。該反応混合物を分取用HPLC (移動相: 0.05%ギ酸を含むアセトニトリル/水、勾配)により精製した。
【0175】
一般的手法2:
スターラーマグネットを含むマイクロ波容器中で、実施例2A (100mg、0.32mmol) 1.0当量を適当なアミノニトリル1.0当量およびカリウム tert−ブトキシド1.0当量とともにジメチルホルムアミド (2ml)に溶解させ、容器を密閉し、マイクロ波照射下で160℃にて2時間加熱した。これに続けて、反応解析を行った。必要であれば(実施例参照)、さらに反応剤を添加し、該混合物をマイクロ波照射下で再び加熱した。該反応混合物を分取用HPLC (移動相: 0.01%ギ酸を含むアセトニトリル/水、勾配)により精製した。
【0176】
出発物質および中間体:
実施例1A
5−フルオロ−1−[(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化37】
5−フルオロ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン (国際公開第2011/147809号、実施例1、第42頁に記載) 6.291g (23.921mmol) および炭酸セシウム8.573g (26.313mmol)を最初にDMF (10 ml)中に入れた後、DMF (20ml) 中に溶解させた2−(ブロモメチル)−3−フルオロピリジン 5.00g (26.313mmol)を滴加した。該混合物を室温にて一晩撹拌した。その後、該混合物を冷却し、水 200mlに注いだ。沈殿を吸引濾去し、高圧下にて一晩乾燥させた。これにより、表題化合物6.28g (理論値の70%)を得た。
LC−MS (方法3): R
t = 2.17分
MS (ESIpos): m/z = 373 (M+H)
+
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ = 5.88 (s, 2H), 7.42−7.46 (m, 1H), 7.77 (dd, 1H), 7.93 (dd, 1H), 8.27 (d, 1H), 8.67 (t, 1H).
【0177】
実施例2A
5−フルオロ−1−[(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボニトリル
【化38】
実施例1A 6.280g (16.876mmol) およびシアン化銅(I) 1.663g (18.564mmol) を最初にDMSO (100ml)中に入れ、150℃にて3時間撹拌した。冷却後、該反応混合物をセライトに通して濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄した。濾液を飽和塩化アンモニウム水溶液および濃水性アンモニア(3:1 v/v)で4回抽出し、有機相を分離した。その後、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、濾過して、減圧下で濃縮した。これにより、表題化合物3.97g (理論値の86%) を得た。
LC−MS (方法1): R
t = 0.92分
MS (ESIpos): m/z = 272 (M+H)
+
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ= 6.04 (s, 2H), 7.44−7.48 (m, 1H), 7.61 (t, 1H), 8.26 (d, 1H), 8.52 (dd, 1H), 8.83 (dd, 1H).
【0178】
実施例3A
メチル{4,6−ジアミノ−2−[5−フルオロ−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−5−イル}(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバメート
【化39】
この化合物の合成は、国際公開第2011/147809号、実施例3、第44頁に記載されている。
【0179】
実施例4A
6−アミノ−2−[5−フルオロ−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−7−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,9−ジヒドロ−8H−プリン−8−オン
【化40】
アルゴン雰囲気下で、実施例3Aからの化合物5.005g (6.458mmol) を、テトラヒドロフラン355mlに溶解させ、0℃に冷却し、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドのテトラヒドロフラン中1N溶液16.145ml (16.145mmol)を滴加した。該混合物を0℃にて2時間、次いで、室温にて一晩撹拌した。1N 塩酸16.145ml (16.145mmol)を添加し、該混合物を回転エバポレーター上で濃縮した。残渣を酢酸エチル中に溶解させ、有機相を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、回転エバポレーター上で濃縮した。これにより、表題化合物6.13g HPLC 61%により精製)を得た。残渣500mgを分取HPLC (移動相: メタノール/水、勾配 30:70→90:10)により精製した。これにより、表題化合物93mg (理論値の36%)を得た。
LC−MS (方法1): R
t = 1.01分; MS (EIpos): m/z = 477 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 4.91 (q, 2H), 5.80 (s, 2H), 7.01 (s br, 2H), 7.13−7.18 (m, 1H), 7.21−7.26 (m, 2H), 7.34−7.40 (m, 1H), 8.70 (dd, 1H), 8.87 (dd, 1H), 11.96 (s, 1H).
【0180】
実施例5A
2−[5−フルオロ−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−6−ヨード−7−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,9−ジヒドロ−8H−プリン−8−オン
【化41】
実施例4Aからの化合物4.650g (5.954mmol) をジヨードメタン12mlに入れ、亜硝酸イソペンチル12.76ml (95.270mmol) を添加した。該反応混合物を85℃にて16時間加熱し、冷却後、回転エバポレーター上で濃縮した。これにより、粗製生成物5g (純度54%)を得た。残渣1.2gを分取用HPLC (移動相: 0.05% ギ酸を含むアセトニトリル/水、勾配 40:60→95:5)により精製した。これにより、表題化合物128mg (理論値の15%)を得た。
LC−MS (方法1): R
t = 1.23分; MS (EIpos): m/z = 588 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 4.95 (q, 2H), 5.86 (s, 2H), 7.14−7.18 (m, 1H), 7.21−7.27 (m, 2H), 7.35−7.41 (m, 1H), 8.47 (dd, 1H), 8.76 (dd, 1H), 12.79 (s, 1H).
【0181】
実施例6A
6−クロロ−2−[5−フルオロ−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−7−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,9−ジヒドロ−8H−プリン−8−オン
【化42】
塩化ホスホリル4ml中の実施例5Aからの化合物262mg (0.446mmol) を85℃にて2時間加熱した。その後、該反応液を温水に注ぎ、1時間撹拌した。固体が形成し、これを濾去して少量の水で洗浄した。高圧下にて乾燥させた後、これにより表題化合物198mgを得た (理論値の89%)。
LC−MS (方法1): R
t = 1.29分; MS (EIpos): m/z = 496 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 4.86 (q, 2H), 5.86 (s, 2H), 7.15−7.19 (m, 1H), 7.21−7.30 (m, 2H), 7.35−7.41 (m, 1H), 8.49 (dd, 1H), 8.77 (dd, 1H), 12.95 (s, 1H).
【0182】
実施例7A
2−(2−フルオロフェニル)−N−[(6−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロピリダジン−3−イル)メチル]アセトアミド
【化43】
メチル 5−アミノ−4−オキソペンタノエート ヒドロクロリド 200.00g (1.101mol) を最初にエタノール (3500ml)に入れ、ヒドラジン水和物64.28ml (1.321mol) を添加した後、該混合物を還流下にて45分間加熱した。冷却後、トリエチルアミン (152ml) を添加し、該混合物を蒸発乾固させた。水 (500ml)を残渣に添加し、該混合物を濃縮した。その後、エタノール(500ml)を添加し、該混合物を濃縮した後、トルエン (500ml) を2回添加し、各場合に蒸発乾固させた。残渣(140g) をアセトニトリル (500ml) に溶解させ、0℃にて(2−フルオロフェニル)アセチルクロライド (製造: Journal of Organic Chemistry; 22; 1957; 879)、307.85g (1.784mol)およびトリエチルアミン304.86ml (2.202mol)のアセトニトリル (1500ml) 中の溶液および分子ふるいにゆっくりと添加した。該混合物を20℃にて3日間撹拌した。その後、該混合物を濾過し、tert−ブチルメチルエーテルで洗浄した後乾燥させた。これにより、標的化合物458gを得た (理論値の90%)。
LC−MS (方法1): R
t = 0.57分; MS (EIpos): m/z = 264 [M+H]
+.
【0183】
実施例8A
2−(2−フルオロフェニル)−N−[(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)メチル]アセトアミド
【化44】
実施例7Aで得た化合物458g (1.740mol)を最初に酢酸 (2250ml)中に入れ、該混合物を50℃に加温した。この温度にて、臭素98.16ml (1.914mol) を、激しく撹拌しながら滴加し、その後、撹拌を50℃にて3時間続けた。冷却後、該反応混合物を濃縮乾固させた。残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液 (4800ml)とともに撹拌した。その後、該混合物を濾過し、沈殿を少量の水で洗浄した。該濾液を酢酸エチルで2回抽出した。有機相を併せ、乾燥させて濃縮した。これにより、標的化合物117gを得た (理論値の25%)。
LC−MS (方法1): R
t = 0.56分; MS (EIpos): m/z = 262 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 3.54 (s, 2H), 4.16 (d, 2H), 6.86 (d, 1H), 7.12−7.16 (m, 2H), 7.27−7.35 (m, 3H), 8.62 (t, 1H), 12.88 (s, 1H).
【0184】
実施例9A
2−クロロ−7−(2−フルオロベンジル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン
【化45】
実施例8Aで得た化合物65.00g (248.79mmol)を最初にスルホラン (780ml)に入れ、オキシ塩化リン185.52ml (1.990mol) を添加し、該混合物を100℃に3時間加熱した。その後、過剰のオキシ塩化リンを高圧下で留去し、該残渣を酢酸エチルに溶解させて、飽和重炭酸ナトリウム水溶液に添加した。該混合物を水で希釈した後、酢酸エチルで抽出した。該有機相を併せて、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相: ジクロロメタン/メタノール 20:1→5:1 (v/v))で精製した後、水で洗浄し、シリカゲルクロマトグラフィー(移動相: ジクロロメタン/メタノール 100:1 v/v)により精製した。これにより、標的化合物23.6 gを得た (理論値の36%)。
LC−MS (方法1): R
t = 1.00分; MS (EIpos): m/z = 262 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 4.40 (s, 2H), 6.84 (d, 1H), 7.10−7.33 (m, 4H), 7.55 (s, 1H), 8.19 (d, 1H).
【0185】
実施例10A
7−(2−フルオロベンジル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン
【化46】
パラジウム−炭素 (5%) 2.004gをアルゴン下で入れた後、酢酸エチル(750ml)中の実施例9Aで得た化合物20.04g (76.58mmol) を添加した。その後、トリエチルアミン 21.348ml (153.159mmol) を添加し、該反応混合物を標準水素圧下、20℃にて16時間水素化した。その後、上述の触媒を同量添加し、該反応混合物を標準水素圧下、20℃にてさらに一晩水素化した。その後、該混合物をセライトに通して濾過し、濾過ケーキをエタノールで洗浄し、濾液を高圧下で濃縮させて乾燥させた。これにより、標的化合物22.79gを得た (理論値の約100%、トリエチルアミンが混入)。
LC−MS (方法1): R
t = 0.77分; MS (EIpos): m/z = 228 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 4.44 (s, 2H), 6.70 (dd, 1H), 7.08−7.31 (m, 4H), 7.45 (s, 1H), 8.09 (dd, 1H), 8.28 (dd, 1H).
【0186】
実施例11A
5−ブロモ−7−(2−フルオロベンジル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン
【化47】
実施例10Aで得た化合物22.46g (98.837mmol) を最初にジクロロメタン (400ml)中に入れ、N−ブロモスクシンイミド 17.591g (98.837mmol) を添加した。その後、該混合物を20℃にて10分間撹拌した。その後、水を該反応混合物に添加し、相を分離し、有機相を水で洗浄した。水相をジクロロメタンで2回抽出し、併せた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過して濃縮した。これにより、標的化合物22.78 gを得た (理論値の75%)。
LC−MS (方法1): R
t = 1.05分; MS (EIpos): m/z = 306, 308 [M+H, 臭素パターン]
+。
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 4.45 (s, 2H), 6.81 (dd, 1H), 7.12−7.34 (m, 4H), 7.94 (dd, 1H), 8.28 (dd, 1H).
【0187】
実施例12A
7−(2−フルオロベンジル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−5−カルボニトリル
【化48】
実施例11Aで得た化合物1.00g (3.266mmol)を最初に無水DMSO (25ml)に入れ、シアン化銅(I) 1.170g (13.066mmol) を撹拌しながら添加し、該混合物を170℃にて3.5時間撹拌した。該混合物をセライトに通して濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルおよびテトラヒドロフランで洗浄した。その後、濾過ケーキを飽和塩化アンモニウム水溶液/水性アンモニア(33%) (3:1、v/v)の混合物で4回抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄した。相を分離し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。該残渣を超音波浴中にてエタノールで処理した後、水を添加した。形成した沈殿を濾去し、エタノールで洗浄し、その後、高圧下で乾燥させた。これにより、標的化合物586mgを得た(理論値の71%)。
LC−MS (方法1): R
t = 0.95分; MS (EIpos): m/z = 253 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 4.49 (s, 2H), 7.13−7.35 (m, 5H), 8.40 (d, 1H), 8.61 (d, 1H).
【0188】
実施例13A
5−フルオロ−3−ヨード−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化49】
5−フルオロ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン 5.0g (19.010mmol) を最初にDMF (100ml)に入れた後、1,1,1,2,2−ペンタフルオロ−4−ヨードブタン20.83 g (76.042mmol) および炭酸セシウム14.86g (45.65mmol)およびヨウ化カリウム0.63g (3.802mmol) を添加した。該混合物を140℃にて一晩撹拌した。その後、該混合物を冷却し、5−フルオロ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン200mgを用いて同様に行った前の実験と組み合わせた。固体を吸引濾去し、DMFで洗浄した後、濾液を高圧下にて濃縮した。該残渣を分取用HPLC (メタノール:水 勾配)により精製した。これにより、表題化合物4.34g (理論値の52%)を得た。
LC−MS (方法2): R
t = 1.30分
MS (ESIpos): m/z = 410 (M+H)
+
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ = 2.84−3.00 (m, 2H), 4.79 (t, 2H), 7.93 (dd, 1H), 8.71 (dd, 1H).
【0189】
実施例14A
5−フルオロ−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボニトリル
【化50】
実施例13A 4.34g (10.609mmol) およびシアン化銅(I) 1.045g (11.670mmol)の懸濁液を、最初にDMSO (30ml) 中に入れ、150℃にて2時間撹拌した。冷却後、該混合物をセライトに通して濾過し、該濾過ケーキを酢酸エチルおよびTHFで洗浄した後、該濾液を飽和塩化アンモニウムおよび濃アンモニアの水溶液(3:1 v/v)で4回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下にて濃縮した。
収量: 3.19 g (理論値の97%)
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ = 2.94−3.09 (m, 2H), 4.93 (t, 2H), 8.54 (dd, 1H), 8.88 (dd, 1H).
【0190】
実施例:
実施例1
6−{5−フルオロ−1−[(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化51】
一般的手法1にしたがって、実施例2A 100mg (0.369mmol) を5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルと反応させた。
収量: 14mg (理論値の10%)
LC−MS (方法1): R
t = 0.71分; MS (EIpos): m/z = 394 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = メチル基, 3H、高確率でDMSOシグナル下, 5.96 (s, 2H), 7.42−7.46(m, 1H), 7.76 (t, 1H), 8.28 (d, 1H), 8.67 (s br, 1H), 8.90 (dd, 1H), 12.97 (s br, 1H).
【0191】
実施例2
N
3,N
3−ジエチル−6−{5−フルオロ−1−[(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3,4−ジアミン
【化52】
一般的手法1にしたがって、実施例2A 100mg (0.369mmol) を5−アミノ−3−(ジエチルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルと反応させた。
収量: 37mg (理論値の22%)
LC−MS (方法1): R
t = 0.93分; MS (EIpos): m/z = 451 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 1.04 (t, 6H), 3.22 (q, 4H), 5.96 (s, 2H), 7.42−7.46(m, 1H), 7.75−7.80 (m, 1H), 8.27−8.29 (m, 1H), 8.66 (dd, 1H), 8.90 (dd, 1H), 12.55 (s br, 1H).
【0192】
実施例3
2−{5−フルオロ−1−[(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
【化53】
一般的手法1にしたがって、実施例2A 100mg (0.369mmol) を2−アミノピリジンカルボニトリルと反応させた。
収量: 19mg (理論値の13%)
LC−MS (方法1): R
t = 0.71分; MS (EIpos): m/z = 391 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 6.01 (s, 2H), 7.43−7.47 (m, 1H), 7.52 (dd, 1H), (7.76−7.81 (m, 1H), 8.28−8.30 (m, 1H), 8.33 (s br, 2H), 8.67−8.70 (m, 2H), 8.90 (dd, 1H), 9.01 (dd, 1H).
【0193】
実施例4
6−{5−フルオロ−1−[(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化54】
一般的手法1にしたがって、実施例2A 100mg (0.369mmol) を5−アミノ−3−メトキシ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルと反応させた。
収量: 18mg (理論値の12%)
LC−MS (方法1): R
t = 0.79分; MS (EIpos): m/z = 410 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 3.98 (s, 3H), 5.96 (s, 2H), 7.42−7.46 (m, 1H), 7.75−7.80 (m, 1H), 8.27−8.29 (m, 1H), 8.66 (dd, 1H), 8.88 (dd, 1H), 12.41 (s br, 1H).
【0194】
実施例5
6−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−[5−フルオロ−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−7−(2,2,2−トリフルオロエチル)−7,9−ジヒドロ−8H−プリン−8−オン
【化55】
スターラーマグネットを含むマイクロ波容器中で、実施例6A 90mg (0.182mmol) を NMP2mlに溶解させ、アミノメチルシクロプロパン (0.5ml) を添加した後、該混合物をマイクロ波照射下で150℃にて3時間加熱した。該反応混合物を、分取用HPLC (移動相: 0.05%ギ酸を含むアセトニトリル/水、勾配)により精製した。
収量: 18mg (理論値の18%)
LC−MS (方法1): R
t = 1.26分; MS (EIpos): m/z = 531 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 0.32−0.35 (m, 2H), 0.43−0.48 (m, 2H), 1.23−1.28 (m, 1H), 3.51 (dd, 2H), 4.96 (q, 2H), 5.82 (s, 2H), 6.91 (t, 1H), 7.13−7.17 (m, 1H), 7.20−7.27 (m, 2H), 7.35−7.40 (m, 1H), 8.57 (dd, 1H), 8.72 (dd, 1H), 11.99 (s, 1H).
【0195】
実施例6
2−[5−フルオロ−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−7−(2,2,2−トリフルオロエチル)−6−[(3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ]−7,9−ジヒドロ−8H−プリン−8−オン
【化56】
スターラーマグネットを含むマイクロ波容器中で、実施例6A 90mg (0.182mmol)を、NMP 2mlに溶解させ、3,3,3−トリフルオロプロピル−1−アミン ヒドロクロリド 122mg (0.817mmol) およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン 0.164ml (0.944mmol)を添加した後、該混合物をマイクロ波照射下で150℃にて3時間加熱した。該反応混合物を、分取用HPLC (移動相: 0.05%ギ酸を含むアセトニトリル/水、勾配)により精製した。出発物質を未だ含む54mgを単離した。次に、スターラーマグネットを含むマイクロ波容器中で、この混合物44mgをNMP 1mlに溶解させ、3,3,3−トリフルオロプロピル−1−アミン ヒドロクロリド 60mg (0.405mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン 81μl (0.468mmol) を添加した後、該混合物をマイクロ波照射下で150℃にて6時間加熱した。該反応混合物を分取用HPLC (移動相: 0.05%ギ酸を含むアセトニトリル/水、勾配)により精製した。
収量: 34mg (理論値の33%)
LC−MS (方法1): R
t = 1.22分; MS (EIpos): m/z = 573 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = 2.65−2.72 (m, 2H), 3.85−3.90 (q, 2H), 4.90−4.97 (q, 2H), 5.82 (s, 2H), 6.97 (t, 1H), 7.16 (t, 1H), 7.20−7.29 (m, 2H), 7.34−7.40 (m, 1H), 8.46 (dd, 1H), 8.72 (dd, 1H), 12.09 (s, 1H).
【0196】
実施例7
6−[7−(2−フルオロベンジル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−5−イル]−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化57】
一般的手法1にしたがって、実施例12A 100mg (0.369mmol) を5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルと、200℃にて反応させた。
収量: 19 mg (理論値の13%)
LC−MS (方法1): R
t = 0.77分; MS (EIpos): m/z = 375 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm] = メチル基, 3H 高確率でDMSOシグナル下, 4.50 (s, 2H), 6.95 (dd, 1H), 7.12−7.23 (m, 2H), 7.29−7.34 (m, 2H), 8.41 (dd, 1H), 9.11 (dd, 1H), 12.80 (s br, 1H).
【0197】
実施例8
6−[5−フルオロ−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化58】
一般的手法2にしたがって、実施例14A、5−フルオロ−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボニトリル、200mg (0.65mmol)を5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルと反応させた。
収量: 6.6mg (理論値の2%)
LC−MS (方法1): R
t = 0.92分; MS (EIpos): m/z = 431 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm]= 2.57 (s, 3H), 2.90 − 3.12 (m, 2H), 4.88 (t, 2H), 7.50 (br. s, 2H), 8.68 − 8.74 (m, 1H), 8.94 (dd, 1H), 13.03 (br. s, 1H).
【0198】
実施例9
N3,N3−ジエチル−6−{5−フルオロ−1−[(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3,4−ジアミン
【化59】
一般的手法2にしたがって、実施例14A、5−フルオロ−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボニトリル100mg (0.32mmol)を、5−アミノ−3−(ジエチルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルと反応させた。その後、該混合物をさらに2時間200℃にて加熱し、最後にマイクロ波照射下で160℃にて10時間加熱した。
収量: 5.2mg (理論値の3%)
LC−MS (方法1): R
t = 1.09分; MS (EIpos): m/z = 488 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz; DMSO−d
6): δ [ppm]= 1.05 (t, 6H), 2.86 − 3.13 (m, 3H), 3.22 (q, 4H), 4.88 (t, 2H), 7.22 (br. s, 2H), 8.70 (dd, 1H), 8.95 (dd, 1H), 12.61 (s, 1H).
【0199】
実施例10
2−[5−フルオロ−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
【化60】
一般的手法2にしたがって、実施例14A、5−フルオロ−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボニトリル200mg (0.65mmol) を、2−アミノピリジンカルボニトリルと反応させた。その後、該混合物をマイクロ波照射下で180℃にてさらに3時間加熱した。最後に、2−アミノピリジンカルボニトリル 80mg (0.67mmol) およびカリウム tert−ブトキシド73mg (0.65mmol) をさらに添加し、該混合物をマイクロ波照射下で180℃にて3時間加熱した。
収量: 6.6mg (理論値の2%)
LC−MS (方法1): R
t = 0.89分; MS (EIpos): m/z = 428 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6): δ [ppm]= 2.94 − 3.12 (m, 2H), 4.93 (t, 2H), 7.50 − 7.59 (m, 1H), 8.37 (br. s., 1H), 8.70 (d, 1H), 8.75 (br. s., 1H), 8.91 (dd, 1H), 9.04 (br. s., 1H).
【0200】
B. 薬理学的有効性の評価
本発明の化合物の薬理学的な効果は、以下のアッセイに示される:
B−1. 試験管内における血管弛緩効果
ウサギを、首への打撃により気絶させ、失血させた。大動脈を取り、付着している組織から外し、幅1.5mmの輪状に分割した。かかる輪をそれぞれ37℃の、カルボゲンでガス処理した以下の組成を有するクレブス‐ヘンゼライト液を含む5mlの浴槽中で初張力下においた: (単位はそれぞれmM) 塩化ナトリウム: 119; 塩化カリウム: 4.8; 塩化カルシウム二水和物: 1; 硫酸マグネシウム七水和物: 1.4; リン酸二水素カリウム: 1.2; 重炭酸ナトリウム: 25; グルコース: 10。収縮力を、Statham UC2細胞を用いて測定し、A/D transducers (DAS−1802 HC, Keithley Instruments Munich)を用いて増幅させてデジタル化し、リニアレコーダーに並行して記録する。収縮を起こすために、槽中に、フェニレフリンを濃度を増加させながら累積的に添加する。対照のサイクルを数回行った後、調べる物質をそれぞれのさらなる試験において、それぞれの場合について量を増加させながら添加し、達成された収縮の程度を、その直前の場合の収縮の程度と比較する。これを用いて対照の振幅の値を50%低下させるのに必要な濃度を算出する(IC
50値)。標準の投与体積は5μlである; 槽液中のDMSO含有量は0.1%に相当する。
【0201】
B−2. 組み換えグアニル酸シクラーゼレポーター細胞株に対する効果
本発明の化合物の細胞性活性を、F. Wunder et al., Anal. Biochem. 339, 104−112 (2005)に記載の、組み換えグアニル酸シクラーゼレポーター細胞株を用いて測定する。
【0202】
本発明の化合物についての代表的な値(MEC =最小有効濃度)を、以下の表(表2)に示す:
【表2】
【0203】
B−3. 意識下の、自然発症的に高血圧なラットにおける血圧のラジオテレメトリー測定
DATA SCIENCES INTERNATIONAL DSI, USAより市販されているテレメトリーシステムを、以下に記載する意識下のラットの血圧測定に用いる。
該システムは3つの主要な構成要素からなる:
− 埋め込み可能な送信機 (Physiotel(登録商標) テレメトリ−送信機)
− 受信機 (Physiotel(登録商標)受信機) および、それがマルチプレクサー(DSI Data Exchange Matrix)を介して連結している、
− データ取得コンピューター。
【0204】
該テレメトリーシステムにより、通常の居住空間における意識下の動物の血圧、心拍数および体の動きを連続的に記録することが可能である。
【0205】
動物材料
調査は、自然発症的に高血圧の、体重>200gの成体のメスラット(SHR Okamoto)を用いて行う。Okamoto Kyoto School of MedicineによるSHR/NCrl(1963)は、重度の高血圧のオスの Wistar Kyotoラットとわずかに高血圧のメスのラットの交雑種であり、F13にてU.S. National Institutes of Healthに譲渡された。
送信機を埋め込んだ後、該実験動物を3型Makrolonケージに一匹ずつ収容する。該実験動物は標準的な餌および水に自由に近づくことができる。
【0206】
実験室中の昼/夜リズムを、午前6:00および午後7:00の室内の点灯により変化させる。
【0207】
送信機埋め込み
使用する遠隔送信機TA11 PA−C40は、最初に実験に用いる少なくとも14日前に、無菌条件下にて外科的に埋め込む。このようにして器具を装着した動物は、創部が治癒し、挿入物が定着した後は、繰り返し使用し得る。
【0208】
埋め込み手術のために、絶食した動物をペントバルビタール (Nembutal, Sanofi: 50 mg/kg 腹腔内) を用いて麻酔をかけ、腹部の広い領域を剪毛して消毒する。腹腔を白線に沿って開いた後、液体を満たした該システムの測定カテーテルを下行大動脈中に、分枝の上で頭側方向に挿入し、組織接着剤 (VetBonD TM, 3M)で固定する。送信機の収容は、腹腔内にて腹壁筋に固定し、創部を層化させて閉じる。
【0209】
感染症の予防のために、抗生物質 (Tardomyocel COMP, Bayer, 1 ml/kg 皮下) を術後に投与する。
【0210】
物質および溶液
特にことわらない限り、調べる物質は、それぞれの場合について、各群の動物(n=6)に胃管栄養法により投与する。試験物質は、体重あたり5ml/kgの体積の投与に適当であるように、適当な溶媒の混合物に溶解させるか、または0.5%濃度のチロースに懸濁する。
溶媒処理した動物群を対照として用いる。
【0211】
試験手法
テレメトリー測定ユニットは、24匹の動物に設置する。核実験は、実験番号の下で記録を行う(年、月、日)。
該システム中の生存している機器を装着した各ラットに別々に受信アンテナ(1010 Receiver, DSI)を割り当てた。
【0212】
埋め込んだ送信機は、組み込まれた磁気スイッチを用いて外部で活性化させることができる。送信機は、実験の準備期間の間に、送信に切り替える。放出されたシグナルは、データ取得システム(Dataquest TM A.R.T. WINDOWS用, DSI)により、オンラインで検出され、適宜処理される。データはそれぞれの場合において、この目的のために作成した、実験番号を付したファイルに保存する。
【0213】
標準的な手法において、それぞれの場合について、以下を10秒間測定する:
− 収縮期血圧 (SBP)
− 拡張期血圧 (DBP)
− 平均動脈圧 (MAP)
− 心拍数(HR)
− 活動度 (ACT)。
【0214】
測定値の獲得は、5分間間隔でコンピューター制御下にて繰り返す。絶対値で取得した源データを、この期間に測定した大気圧の図表を用いて補正し(Ambient Pressure Reference Monitor; APR−1)、個々のデータとして保存する。さらなる技術的な詳細は、製造企業(DSI)の詳細な文書に示されている。
【0215】
特にことわらない限り、試験物質は、実験日の午前9:00に投与する。投与後、上述のパラメーターを24時間測定する。
【0216】
評価
試験終了後、取得した個々のデータを、解析ソフトウェア(DATAQUEST TM A.R.T. TM ANALYSIS)を用いて分類する。ブランクの値を、投与の2時間前に想定し、そのため、選択したデータセットは、実験日の午前7:00から次の日の午前9:00までの期間を含む。
【0217】
データを、平均(15分平均)の測定によって、事前に設定可能な期間について平滑化し、テキストファイルとして保存媒体に移す。この方法により、事前に分類し、圧縮した測定値はExcelテンプレートに移され、表にされる。実験のそれぞれの日について、取得したデータは、実験の番号を付した専用ファイルに保存する。結果および試験プロトコルは、番号によって分類した紙形態でファイルされる。
【0218】
文献
Klaus Witte, Kai Hu, Johanna Swiatek, Claudia Mussig, Georg Ertl and Bjorn Lemmer: Experimental heart failure in rats: effects on cardiovascular circadian rhythms and on myocardial β−adrenaline signaling. Cardiovasc Res 47 (2): 203−405, 2000; Kozo Okamoto: Spontaneous hypertension in rats. Int Rev Exp Pathol 7: 227-270, 1969; Maarten van den Buuse: Circadian Rhythms of Blood Pressure, Heart Rate, and Locomotor Activity in Spontaneously Hypertensive Rats as Measured With Radio-Telemetry. Physiology & Behavior 55(4): 783-787, 1994
【0219】
B−4. 静脈内および経口投与後の薬物動態学的パラメーターの測定
本発明の化合物の薬物動態学的パラメーターを、オスCD−1マウス、オスWistarラットおよびメスのビーグルにおいて測定する。マウスおよびラットの場合、種特異的な血漿/DMSO製剤を用いて静脈内投与を行い、イヌの場合は水/PEG400/エタノール製剤を用いる。全ての種において、溶解させた物質の経口投与は、水/PEG400/エタノール製剤をベースとして胃管栄養法により行った。ラットからの血液の除去は、物質の投与の前に予めシリコンカテーテルを右外頚静脈に挿入することにより単純化する。係る操作はイソフルラン麻酔および鎮痛剤(アトロピン/リマダイル(3/1) 0.1ml、皮下)の投与実験の少なくとも1日前に行う。血液は、(一般的に10より多いタイムポイントで) 物質投与から少なくとも24時間、最大72時間までの最終タイムポイントを含む時間ウインドウの範囲内で採取する。血液をヘパリン処理したチューブに移す。その後、血漿を遠心分離により得;必要な場合には、さらなる処理を行うまで−20℃にて保存してよい。
【0220】
内部標準 (化学的に関連していない物質であってもよい)を本発明の化合物の試料、較正試料および修飾因子に添加し、次いで、過剰のアセトニトリルを用いて蛋白質沈殿化を行う。LC条件に合わせた緩衝化溶液を添加した後にボルテックスにかけ、1000gにて遠心分離を行う。上清をC18逆相カラムおよび可変的な移動相混合物を用いたLC−MS/MSにより解析する。物質を、特定の選択したイオンのモニター実験から抽出したイオンクロマトグラムからのピークの高さまたは面積から定量する。
【0221】
測定した血漿濃度/時間のプロットを用いて、検証薬物動態学的算出プログラムを用いて薬物動態学的パラメーター、例えばAUC、C
max、t
1/2 (終末相半減期)、MRT (平均滞留時間)およびCL (排出能)を算出する。
【0222】
物質の定量を血漿中で行うため、薬物動態学的パラメーターを同様に調整することができるように、血液/血漿の分配を決定することが必要である。この目的のために、規定した量の物質を、調べている生物種の、ヘパリン処理した全血液中で、ロッキングローラーミキサー中で20分間インキュベートする。1000gにて遠心分離を行った後、血漿濃度を LC−MS/MSを上述の通り用いて) 測定し、c
血液/c
血漿値の比を算出することにより決定する。
【0223】
B−5. 代謝試験
本発明の化合物の代謝プロファイルを測定し、実質的に完全な肝細胞相Iおよび相IIの代謝についての情報および代謝に関連する酵素についての情報を得て比較するために、組み換えヒトシトクロームP450 (CYP) 酵素、肝臓ミクロソームまたは様々な動物細胞種(例えばラット、イヌ)由来およびまたヒト起源の初代培養の新鮮な肝細胞とともにインキュベートする。
【0224】
本発明の化合物を、約0.1〜10μMの濃度でインキュベートした。この目的のために、アセトニトリル中の0.01〜1mMの濃度の本発明の化合物のストック溶液を調製した後、1:100の希釈でインキュベーション混合物中にピペットを用いて入れた。肝臓ミクロソームおよび組み換え酵素は、37℃にて、50mM リン酸カリウム緩衝液(pH7.4)中で、1 mM NADP
+、10mM グルコース−6−ホスフェートおよびグルコース−6−ホスフェート デヒドロゲナーゼ1ユニットからなるNADPH産生系とともにまたは含まずにインキュベーションした。初代培養の肝細胞は、Williams E培地中に懸濁し、同様に37℃にてインキュベーションした。0〜4時間インキュベーションした後、該インキュベーション混合物を、アセトニトリルを用いて停止し (最終濃度約30%)、蛋白質を約15 000 x gにて遠心分離した。このように停止した試料を直接解析するかまたは解析を行うまで−20℃にて貯蔵した。
【0225】
紫外線および質量分析検出を備えた高速液体クロマトグラフィー(HPLC−UV−MS/MS)を用いて解析を行う。この目的のために、インキュベーション試料の上清を適当なC18逆相カラムおよびアセトニトリルと10mMギ酸アンモニウム水溶液または0.05%ギ酸の可変移動相混合物を用いてクロマトグラフィーにかける。質量分析データと組み合わせたUVクロマトグラムを、代謝物の同定、構造の解明および定量的評価ならびに、インキュベーション混合物中の本発明の化合物の代謝還元の定量に用いる。
【0226】
C. 医薬組成物の実施例
本発明の化合物は、以下のように医薬製剤に変換し得る:
錠剤:
組成:
本発明の化合物100mg、ラクトース(一水和物) 50mg、トウモロコシデンプン(天然)50mg、ポリビニルピロリドン (PVP25) 10mg (BASF, Ludwigshafen, Germany)およびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg、直径8 mm、曲率半径12 mm。
【0227】
製造:
本発明の化合物、ラクトースおよびデンプンの混合物を、PVPの5% 水溶液 (w/w) を用いて造粒する。該顆粒を乾燥させ、ステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を、慣用的なタブレット成形機を用いて圧力をかける(錠剤の大きさについては上述を参照)。プレスに用いる押圧の基準値は15kNである。
【0228】
経口投与し得る懸濁剤:
組成:
本発明の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、Rhodigel(登録商標) (キサンタンガム、FMC, Pennsylvania, USA) 400mgおよび水99g。
本発明の化合物の単回用量100mgは、経口懸濁剤10mlに相当する。
製造:
Rhodigelをエタノール中に懸濁し、本発明の化合物を該懸濁液に添加する。撹拌しながら水を添加する。該混合物をRhodigelの膨張が完了するまで約6時間撹拌する。
【0229】
経口投与し得る液剤:
組成:
本発明の化合物500mg、ポリソルベート2.5gおよびポリエチレングリコール 400 97g。本発明の化合物の単回用量100mgは、経口液剤20gに相当する。
製造:
本発明の化合物をポリエチレングリコールとポリソルベートの混合物に撹拌しながら懸濁する。懸濁操作は、本発明の化合物の溶解が完了するまで続ける。
【0230】
静注液剤:
本発明の化合物を、生理学的に許容される溶媒(例えば、等張食塩水、グルコース溶液 5%および/またはPEG 400溶液 30%)中で、飽和溶解度より低い濃度にて溶解する。該溶液を滅菌濾過に付し、無菌の発熱性物質除去注入容器に分注する。