特許第6140846号(P6140846)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6140846オンラインとオフラインとが組合せられたミニサッカーゲームの支援システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6140846
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】オンラインとオフラインとが組合せられたミニサッカーゲームの支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20170522BHJP
【FI】
   G06Q50/10
【請求項の数】6
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-560537(P2015-560537)
(86)(22)【出願日】2014年3月7日
(65)【公表番号】特表2016-515248(P2016-515248A)
(43)【公表日】2016年5月26日
(86)【国際出願番号】CN2014073038
(87)【国際公開番号】WO2014135116
(87)【国際公開日】20140912
【審査請求日】2015年11月9日
(31)【優先権主張番号】201310074361.6
(32)【優先日】2013年3月8日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515247417
【氏名又は名称】劉暁燕
【氏名又は名称原語表記】LIU,Xiaoyan
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】劉暁燕
【審査官】 田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−310412(JP,A)
【文献】 特開2006−239456(JP,A)
【文献】 特開平08−299525(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンラインとオフラインとが組み合わせられたミニサッカーゲームの支援システムであって、前記ミニサッカーゲームは、競技場において参加選手が1人対1人、2人対2人、3人対3人、4人対4人、或いは5人対5人でゲームを行うことであり、
前記支援システムは少なくとも、
フレキシブル材からなる側壁を備え、随時構築、片付けることができる平面の前記競技場であって、かつ2つのゴールを有する試合用の前記競技場と、
前記競技場には、リアルタイムに試合データを記録する機能と、前記サッカー試合のデータ結果に対して統計処理を行う機能と、インターネットに接続してデータをアップロードする機能と、を有する端末デバイスと、
少なくとも記憶モジュール、無線伝送モジュール、およびダウンロードされて、編集されることが可能なアプリケーションプログラムを含み、前記無線伝送モジュールが前記記憶モジュールに接続し、前記無線伝送モジュールがインターネットによって前記端末デバイスに接続し、前記アプリケーションプログラムには少なくとも申込用装置を含む、少なくとも1つのサーバーと、
備えることを特徴とするオンラインとオフラインとが組み合わせられたミニサッカーゲームの支援システム
【請求項2】
前記競技場には申し込むための端末デバイスがさらに設けられることを特徴とする請求項1に記載のオンラインとオフラインとが組み合わせられたミニサッカーゲームの支援システム
【請求項3】
前記端末デバイスは前記アプリケーションプログラムをダウンロードして、かつ前記申込用装置における申し込み情報を編集し、その後にインターネットによって前記申し込み情報を前記サーバーに送信することを特徴とする請求項1又は2に記載のオンラインとオフラインとが組み合わせられたミニサッカーゲームの支援システム
【請求項4】
前記競技場はフレキシブル材を側壁とし、かつ円環状を呈する密閉領域であり、2つの前記ゴールがそれぞれ前記密閉領域の両端に位置することを特徴とする請求項1に記載のオンラインとオフラインとが組み合わせられたミニサッカーゲームの支援システム
【請求項5】
前記端末デバイスは少なくとも前記サッカー試合に対する採点機能、計時機能、および撮像機能を有し、前記採点機能、計時機能が前記サッカー試合のデータ結果を記録することに用いられ、前記撮像機能が前記サッカー試合の試合ビデオを撮影することに用いられ、前記端末デバイスが前記インターネットによって前記データ結果・試合ビデオを前記サーバーにアップロードすることに用いられることを特徴とする請求項1に記載のオンラインとオフラインとが組み合わせられたミニサッカーゲームの支援システム
【請求項6】
前記データ結果は少なくとも前記サッカー試合の得点回数と、股抜き(nutmeg)回数と、ファウル回数と、を含むことを特徴とする請求項5に記載のオンラインとオフラインとが組み合わせられたミニサッカーゲームの支援システム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスポーツ分野に関し、具体的には、オンラインとオフラインとが組み合わせられたミニサッカーゲームの実現方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、サッカーは全世界の体育界において最も影響力のあるスポーツであり、世界一番人気な運動であるとも言われれる。かつ、サッカー項目は世界各国には広く普及されている。該運動は人類の各運動の特徴を有し、面白くて試合性が強く、参加する過程において身体素質を訓練して向上させると同時に、チームに参加することで人々の間の友情を培うことができる。
【0003】
しかしながら、経済発展の高度成長に伴って、多くの高いビルが我々の昔の運動場に代わり、ボールを蹴る空間がますます少なくなり、小さくなっている。競技場を見つけられない場合、サッカーをあきらめなければならないことがよく見られる。そのため、国内外の都市においてストリートサッカーという運動が登場しており、それが個人のスキルを見せるサッカーのプレイ方法である。ストリートサッカーは従来のサッカー試合に比べて、有効的に統一・組織化して、計画することができないため、参加者の募集、競技場の選択、試合規則などにおける問題がある。例えば、参加者は時間を統一する必要があり、一時的に緊急事態が発生すると、正常に試合することができない。競技場を借りる必要があり、予約する必要がある。ストリートサッカーのプレイ方法が異なり、規則を統一することができないため、人々がこの試合に正常に参加できなくて、プレイすることをあきらめる。現在、人々がサッカーによる面白さを楽しむことができる、オンラインとオフラインとが組み合わせられたサッカー試合は存在しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は上記従来技術の欠点に基づいて、オンラインとオフラインとが組み合わせられたミニサッカーゲームの実現方法を提供することである。該方法は予め端末デバイスによってサーバーに申し込み情報を提出し、或いは競技場現場の端末デバイスによって申し込みを行う方法を提供し、かつ競技場で試合する前に随時構築し、試合の終了後に簡単に片付けることができ、人々はサッカーによる面白さを楽しむことができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的の実現は下記技術手段によって完成する。
【0006】
オンラインとオフラインとが組み合わせられたミニサッカーゲームの実現方法であって、前記方法は少なくとも、
前記ミニサッカーゲームは、競技場において参加選手が1人対1人、2人対2人、3人対3人、4人対4人、或いは5人対5人でゲームを行うことであり、
平面の前記競技場であって、かつ2つのゴールを有する試合用の前記競技場を設置するステップと、
前記競技場には、リアルタイムに試合データを収録する機能と、前記サッカー試合のデータ結果に対して統計を行う機能と、インターネットに接続してデータをアップロードする機能と、を有する端末デバイスが設けられるステップと、
少なくとも記憶モジュールと、無線伝送モジュールと、身元識別モジュールと、ダウンロードして、編集されることが可能なアプリケーションプログラム又は身元識別情報と、を含み、前記無線伝送モジュールが前記身元識別モジュールおよび前記記憶モジュールに接続し、前記無線伝送モジュールがインターネットによって前記端末デバイス又は前記身元識別情報に接続し、前記アプリケーションプログラムには少なくとも1つの申込用装置を含み、前記アプリケーションプログラム又は前記身元識別情報がそれぞれ前記インターネットによって前記身元識別モジュールと接続を構成する、少なくとも1つのサーバーを備えるステップと、を含むことを特徴とする。
【0007】
前記競技場には前記アプリケーションプログラムを有する端末デバイス又はいくつかの前記身元識別情報が設けられている。
【0008】
前記端末デバイスは前記アプリケーションプログラムをダウンロードして前記申込用装置における申し込み情報を編集し、その後にインターネットによって前記申し込み情報を前記サーバーに送信する。
【0009】
前記競技場はフレキシブル材を側壁とし、かつ円環状を呈する密閉領域であり、2つの前記ゴールがそれぞれ前記密閉領域の両端に位置している。
【0010】
前記端末デバイスは少なくとも前記サッカー試合に対する採点機能、計時機能、撮像機能を有している。前記採点機能、計時機能は前記サッカー試合のデータ結果を記録することに用いられ、前記撮像機能が前記サッカー試合の試合ビデオを撮影することに用いられ、前記端末デバイスが前記インターネットによって前記データ結果・試合ビデオを前記サーバーにアップロードすることに用いられる。
【0011】
前記データ結果は少なくとも前記サッカー試合の得点回数、股抜き(nutmeg)回数、およびファウル回数を含む。
【0012】
前記アプリケーションプログラム又は前記身元識別情報は前記サッカー試合の参加者の個人情報を含む。
【0013】
前記身元識別情報は前記個人情報を含む二次元コード(QR code)又はあらかじめ前記記憶モジュールに記憶して前記個人情報に対応する個人番号である。
【0014】
本発明のメリットは、申し込み方式が簡単であり、多様であり、普及しやすいことである。競技場は大きな競技場サッカー試合用競技場を相似形に縮小されたものであり、大きな競技場の試合にマッチすることができ、競技場に対する制限要求が小さくなり、普及しやすい。参加者がオフライン(現実)で試合し、オンラインで試合結果を統計処理し、競技場、サッカー試合、ネットワークを相互に組み合わせた新型のサッカー試合である。
【0015】
このサッカー試合は無線、自由、スキル、音楽などを組み合わせたサッカープレイ方法であって、多くの人々の生活になじみやすく、多くの人に愛され、サッカー市場のポテンシャル(潜在力)を引き出し、多くの優れた予備選手を培うことができ、サッカー分野において多くの新しい人材を培う。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は本発明のフローチャートである。
図2図2は本発明のもう1つのフローチャートである。
図3図3は本発明の競技場の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、当業者が理解するために、図面に合わせて実施例によって本発明の特徴およびそのほかの関連特徴をさらに詳しく説明する。
【0018】
図1乃至3に示すように、図において表記1乃至3がそれぞれ競技場1、側壁2、およびゴール3である。
【0019】
実施例一:本実施例におけるミニサッカーゲームのオンラインとオフラインとの結合は、参加者がオンラインで申し込み、その後にオフラインで現場試合を行い、続いて試合結果をオンラインにアップロードして結果の統計処理および順位付けを行うことによって実現する。例えば、試合は参加者が競技場において一対一又は二対二の試合を行い、試合時間が3分間であり、得点すると、2点とカウントされ、股抜き(nutmeg)すると、1点とカウントされ、通常は、点数が多いと勝利する。しかし、参加者の一方が股抜き(nutmeg)して、かつボールが競技場の辺縁に当たる前にボールをコントロールすると、すぐ勝利するようにしてもよい。
【0020】
図1に示すように、上記ミニサッカーゲームの実現方法は具体的には以下のステップを含む。
【0021】
前記サッカーゲームの競技場を選択して構築する。図3に示すように、最も基本的な要求は画定された平地において競技場1を作成し、かつ競技場1には2つのゴール3が設けられる。コートの周囲を、止め板、スクリーン又はそのほかのフレキシブル材を側壁2として取り囲むことができると、効果がよりよくなる。このように、参加者が規定の領域において試合を行い、参加者のボールコントロールスキルを絶えず訓練し、他方、参加者が競技場の辺縁にぶつかって引き起こす衝撃を低下させ、身体傷害を避ける。
【0022】
サーバーを配備し、該サーバーがミニサッカーゲーム情報全体を記録する記憶ユニットとして、記憶機能、インターネット伝送機能、およびダウンロードして、編集されることが可能なアプリケーションプログラム(即ち、APP)又は身元識別情報を有している。該アプリケーションプログラムは、まずサッカー試合の申し込み機能を有することができ、参加者ごとの端末デバイス(例えば、携帯電話、タブレットPC、ノートパソコンなど)にダウンロードされる。インターネット伝送機能はインターネットの無線データ伝送によって参加者ごとに該アプリケーションプログラムによって編集された申し込み情報を受信してサーバー内部に記憶し、その結果、参加者のオンライン申し込みを実現する。該申し込み情報はさらに参加者ごとの個人情報を含み、参加者が個人番号を管理することで対応する個人情報を編集することができる。参加者がアプリケーションプログラムによって試合を申し込む必要がある時に、その個人番号でログインして対応する操作を行うことができる。身元識別情報は個人情報を含む二次元コードであっでもよい。参加者がその個人情報に対応する二次元コードを試合現場に持ち運んだ時に、試合現場において設けられた端末デバイスによって二次元コードをスキャンすることで、サーバーにおいて該参加者の個人情報(参加情報、審判情報、およびレベル情報などを含む)でログインして後続の試合、結果の処理作業を便利にする。使用者が身元識別情報をどのような競技場にも携帯することができ、競技場における二次元コードスキャンデバイスを利用して試合申し込み、結果処理などを行うことができ、参加者が競技場および対応する試合を自在に選択することを便利にする。
【0023】
サッカー試合の競技場1箇所ごとにおいて該サーバーと無線データ交換を構成する端末デバイスが設けられ、該端末デバイスが本実施例において前記サッカー試合のデータ結果に対して統計処理を行う機能を有し、それと同時にインターネットに接続してデータをアップロードする機能を有するデバイスを指す。該デバイスは審判デバイスに相当し、無線伝送機能や、採点機能、計時機能、撮像機能などの各種機能を有する端末デバイスである。審判は採点機能、計時機能を使用して競技場1箇所におけるサッカー試合情報を記録し、例えば、得点すると、2点とカウントされ、股抜き(nutmeg)すると、1点とカウントされる結果規則に従う。撮像機能が試合ビデオを撮影することに用いられ、無線伝送機能が採点、および採点することで得られた勝敗関係、試合ビデオを共にサーバーに伝送し、サーバーがデータを更新することを便利にする。また、無線伝送機能は試合ビデオをビデオウェブサイト、マイクロブログなどのそのほかのネットワーク媒体にアップロードし、ネットワークインタラクティブを実現することができる。
【0024】
実施例二:本実施例の実施例一との相違は、図2に示すように、競技場1箇所ごとに申し込むためのデバイスがさらに設けられ、申し込みデバイスが、即ち、申し込み機能を有する端末デバイスであり、該申し込み機能がサーバーにおけるAPPをダウンロードすることで実現することである。また、ここで申し込みデバイスを設置して参加者のオフライン申し込みを実現し、この運動を普及させる。
【0025】
上記実施例を具体的に実施する場合:
サーバーにおいてダウンロード可能なアプリケーションプログラムは申し込み、審判、撮像機能を一体に集約することができ、選手が申し込むと、自動的にマイクロブログを生成する。審判は端末デバイスにおけるキーをクリックするだけで試合を実行することができる。得点、股抜き(nutmeg)、ファウルなどの動作は明確な採点の統計処理を行われる。画面撮像はビデオウェブサイトにアップロードすることができ、使用が便利であり、人力、物力資源を最大限度に節約する。また、アプリケーションプログラムは参加人数、試合セッション、試合持続時間などのデータを統計処理することができる。個人の参加セッション、勝ち、引き分け、負けなどの情報を詳しく記録する。
【0026】
試合現場は競技場の以外に、参加者に対して視聴覚体験する装置を配備し、音響と大型スクリーンを設置することを含み、音響に音楽を放送し、大型スクリーンにはリアルタイムに競技場における試合情報を放送することで、オンラインとオフラインとが組み合わせられた、科学に組み合わせられたネットワークゲームを構成する。
【0027】
試合データが即時にネットワークにアップロードされ、ネットワークにおいて参加者の順位付けを表示する。参加者ごとに自分のページを有し、サーバーにおいてそのほかのユーザとソーシャル・ネットワークにおける繋がりの形成、予約対戦などを行うことができる。サーバーにおける参加者は試合成績に基づいて等級(レベル)付け、試合成績の向上に伴って等級が増加し、このようなゲーム方式を採用して成長を刺激し、試合競技場の増加、個人技術の向上に伴って、選手の等級がますます高くなり、青年を培う特別の楽しい運動方式を構成する。
図1
図2
図3