(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ実施例を結合して本発明を詳しく説明する。ここで、衝突しない限り、本願の実施例及び実施例中の特徴を組み合わせることができる。
【0020】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係わる可変グリッドラベルに基づくスペクトルリソース割当て方法を示すフローチャートである。
図1に示すように、当該方法は以下のステップを含む。
可変グリッドラベル情報を送信するための波長チャネルのマークを取得する(ステップS102)。
マークに応じて、可変グリッドラベル情報を載せるための各サブキャリアを分類する(ステップS104)。
本実施例において、上記マークは、各サブキャリアが位置する通路マークを表し、例えば、通路番号などである。
【0021】
上記マークに対応する波長チャネル内で、分類後のサブキャリア情報に基づいて上記波長チャネルの周波数範囲を確定する(ステップS106)。
【0022】
周波数範囲に基づいて、上記波長チャネルを除く他の波長チャネルにスペクトルリソースを割当て(ステップS108)、ここで、波長チャネルと他の波長チャネルは共に上記可変グリッドラベル情報の送信に用いられる。
【0023】
上記各処理ステップによって、波長チャネルのマークに応じて可変グリッドラベル情報を載せるための各サブキャリアを分類し、分類後のサブキャリア情報に基づいて当該波長チャネルの周波数範囲を確定し、また、他の波長チャネルにスペクトルリソースを割当てる技術手段を用いているので、可変グリッド通路サブキャリアが連続することで通路範囲を確定しにくい問題を始めから回避することができる。
【0024】
ステップS106において、波長チャネルの周波数範囲を確定する際、以下のような2種類の状況に分けることができる。
第1種類について、
上記マークに対応する波長チャネル内のサブキャリア周波数が非連続である場合、波長チャネル内の各サブキャリアの中心周波数と各サブキャリアの帯域幅に基づいて周波数範囲を確定する。
第2種類について、
上記マークに対応する波長チャネル内のサブキャリア周波数が連続する場合、波長チャネルの中心周波数と波長チャネルの帯域幅に基づいて周波数範囲を確定する。
【0025】
本実施例において、上記マークを取得する方式はさまざまで、例えば、ローカルに配置することができれば、前記可変グリッドラベル情報を送信するためのデータフレームから前記マークを取得する方式で取得することもでき、ここで、当該データフレームは上記マークを携帯する。
【0026】
本実施例において、上記データフレームのカプセル化プロセスは以下のとおりである:波長ラベル情報にそれぞれフレームヘッドとフレーム体を追加し、ここで、フレームヘッドはフレーム・アライメントオーバーヘッドと、フレームIDと、フレームの長さと、拡張フィールドと、を含み、フレーム体は波長ソースアドレスと、波長ターゲットアドレスと、通路番号と、サブキャリアが連続であるか否かと、通路中心周波数と、通路の帯域幅と、サブキャリア数量と、サブキャリアの中心周波数と、サブキャリア帯域幅と、拡張フィールドと、フレームチェックディジットとを含んでフレームにカプセル化され、ここで、各波長ラベル情報フレームは一つの通路(波長チャネル)の情報を携帯し、各通路は一つ又は複数のサブキャリアを含む可能性があって、且つサブキャリアが非連続である可能性もある。
【0027】
本実施例において、上記データフレームに、上記波長チャネルの名目上の中心周波数、各サブキャリアの中心周波数のスペクトルにおける位置マーク、帯域幅粒度数量の情報を携帯する。具体的な実施において、上記3種類の情報の応用プロセスは以下のようである。
通路範囲の確定は2種類の状況に分けられる:一つは、通路が連続する場合、このような場合に、通路内の各サブキャリアの周波数は連続するものであるので、通路範囲と位置は通路の名目上の中心周波数と通路の帯域幅により確定され、通路の名目上の中心周波数の算出式は、193.1THz+n×0.00625THzであって、nは整数(負であってもよい)で、通路帯域幅の算出式は12.5 GHz × THzで、ここで、THzは正整数である。他の一つの状況は、通路が連続するものではなく、このような場合に、通路範囲と位置は、通路内の各サブキャリアの名目上の中心周波数と各サブキャリアの帯域幅により確定され、各サブキャリアの名目上の中心周波数と各サブキャリアの帯域幅の算出式は通路の名目上の中心周波数と通路の帯域幅の算出式と同じであって、ただ、n、THz(n、THzはいずれも帯域幅粒度数量を表す)の値は一致しなく、各サブキャリアの範囲を積算すると通路の範囲であって、各サブキャリアの名目上の中心周波数により通路の位置も確定される。
【0028】
本実施例において、可変グリッドラベルに基づくスペクトルリソース割当て装置も提供し、当該装置は、上記実施例及び好適な実施形態を実現するものであって、既に説明したことの説明は省略し、以下、当該装置が係わっているモジュールを説明する。以下で使用する用語「モジュール」は、所定の機能を実現できるソフト及び/又はハードウェアの組合せである。以下に説明する装置をソフトで実現することが好ましいが、ハードウェア又はソフトとハードウェアとの組合せで実現することも可能である。
図2は本発明の実施例1に係わる可変グリッドラベルに基づくスペクトルリソース割当て装置の構造を示すブロック図である。
図2に示すように、当該装置は、
分類モジュール22に接続されて、可変グリッドラベル情報を送信するための波長チャネルのマークを取得する取得モジュール20と、
確定モジュール24に接続されて、上記マークに応じて、可変グリッドラベル情報を載せるための各サブキャリアを分類する分類モジュール22と、
割当てモジュール26に接続されて、上記マークに対応する波長チャネルにおいて、分類後のサブキャリア情報に基づいて波長チャネルの周波数範囲を確定する確定モジュール24と、
周波数範囲に基づいて、上記波長チャネルを除く他の波長チャネルにスペクトルリソースを割当てる割当てモジュール26と、を備え、ここで、上記波長チャネルと他の波長チャネルは共に可変グリッドラベル情報の送信に用いられる。
上記各モジュールが実現する機能によっても、可変グリッド通路のサブキャリアが連続することで通路範囲を確定しにくい問題を解決できる。
【0029】
本実施例において、上記確定モジュール24は、マークに対応する波長チャネル内のサブキャリア周波数が非連続である場合、波長チャネル内の各サブキャリアの中心周波数と各サブキャリアの帯域幅に基づいて周波数範囲を確定する。本実施例において、上記確定モジュール24はさらに、上記マークに対応する波長チャネル内のサブキャリア周波数が連続する場合、波長チャネルの中心周波数と波長チャネルの帯域幅に基づいて周波数範囲を確定する。
【0030】
本実施例において、取得モジュール20は、可変グリッドラベル情報を送信するためのデータフレームからマークを取得し、ここで、データフレームにマークを携帯する。データフレームに、上記波長チャネルの名目上の中心周波数、各サブキャリアの中心周波数のスペクトルにおける位置マーク、帯域幅粒度数量の情報を携帯する際、上記取得モジュール22は上記マークを取得する。
【0031】
上記実施例を理解するため、以下、実施例2と関連する図を結合して、詳しく説明する。
(実施例2)
本実施例は、可変グリッドラベル情報の送信と受信の二つのプロセスで説明する。本実施例は、可変グリッド波長ラベルを定義する方案を提供することをその目的とし、波長分割多重システムにおけるFlex ROADMの実現を有効に支援し、可変グリッドサブキャリア情報の携帯を支援し、通路情報の携帯も支援し、可変グリッド通路のサブキャリアが非連続である問題を解決し、波長パスのモニターと自動発現を支援し、波長ラベルの受信エラーを即時に発現できる。
【0032】
送信側
図3に示すように、データフレームの構造は、フレームヘッドとフレーム体からなり、フレームヘッドの長さは固定されたもので、フレーム体の長さは可変であって、フレーム体の長さは実際のサブキャリアの数量に関連する。サブキャリアが非連続である場合、通路中心周波数と通路帯域幅を0に設定することができる。
【0033】
フレームヘッドは、フレーム・アライメントオーバーヘッド、フレームID、フレーム長さ、拡張フィールドから構成されるが、これらに限定されることはない。
【0034】
フレーム・アライメントオーバーヘッドは、フレームの開始位置を定義するためのもので、例えば、光伝送ネットワーク(Optical Transport Network、OTNと略称)のフレーム・アライメントオーバーヘッドに一致する0xF6F6F6282828の文字シーケンスで表すことができれば、他の特別な文字シーケンスで表すこともでき、当該文字シーケンスが後続にて符号化されるフレームデータに出現されないように保証できるので、当該特別なシーケンスで波長ラベル情報フレームの開始を識別することができる。
【0035】
フレームIDは、データフレームの番号として、1、2、3…等の番号であってもよく、他の形式の番号からなってもよい。
【0036】
フレーム長さは、データフレーム体の長さを表し、データフレーム長さの位置決め及びデータフレームの各フィールドの長さの境界に用いられ、当該フィールドは選択可能である。
【0037】
拡張フィールドは、拡張に用いられるもので、拡張しない場合フィールドは選択可能である。
【0038】
フレーム体は、波長ソースアドレス、波長ターゲットアドレス、通路番号、サブキャリアが連続するか否か、通路中心周波数、通路帯域幅、通路サブキャリア数量、各サブキャリアの中心周波数、各サブキャリアの帯域幅、拡張フィールド、巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRCと略称)から構成されるが、これらのフィールドに限定されることはない。
【0039】
波長ソースアドレスは、波長のソースノードのアドレスを表し、IPアドレスであってもよく、1、2、3…のような番号であってもよく、媒体アクセス制御(Thzediuthz/Thzedia Access Control、THZACと略称)アドレスであってもよく、又は需要に応じて他のアドレス方式の組合せてあってもよい。
【0040】
波長ターゲットアドレスは、波長の送信目的のノードのアドレスを表し、IPアドレスであってもよく、1、2、3…のような番号であってもよく、THZAC(Thzediuthz/Thzedia Access Control)アドレスであってもよく、又は需要に応じて他のアドレス方式の組合せてあってもよい。
【0041】
通路番号は、各通路の番号を表し、1、2…iで表すことができ、また、他の方式で表すこともでき、通路番号によって各サブキャリアを通路番号に応じて分類することもでき、これにより、サブキャリアの周波数範囲が非連続である問題を解決できる。
【0042】
サブキャリアが連続するか否かは、現在の通路番号内のキャリアが連続するか否かを表し、1で連続するを表し、0で非連続を表すことができ、連続すると、通路中心周波数と通路帯域幅で通路範囲を表し、非連続であると、本通路内の各サブキャリアの中心周波数と各サブキャリアの帯域幅で通路範囲を表すしかできない。
【0043】
通路中心周波数と通路帯域幅は、サブキャリアが連続する時に有効で、サブキャリアが連続する時に、現在の通路の名目上の中心周波数を表し、算出式は193.1THz+n×0.00625THzで、nは整数(負であってもよい)であって、通路帯域幅は12.5 GHz × THzで、ここで、THzは正整数であって、サブキャリアが非連続である時、通路中心周波数と通路帯域幅を0に設定することができる。
【0044】
サブキャリア数量は、本通路内のサブキャリアの数量を表し、各通路に一つ又は複数のサブキャリア情報がある可能性があって、例えば、
図1に示す通路内のサブキャリア数量はiで、通路にi個のサブキャリアがあることを表し、それぞれサブキャリア1、サブキャリア2…サブキャリアiである。
【0045】
サブキャリアの中心周波数は、現在のサブキャリアの名目上の中心周波数を表し、算出式は193.1THz+n×0.00625THzで、nは整数であって、サブキャリアの帯域幅は12.5 GHz × THzで、ここで、THzは正整数である。
【0046】
拡張フィールドは、フレーム体の拡張に用いられ、例えば、拡張しないと当該フィールドを選択することができる。
【0047】
CRC巡回冗長検査は、データフレームに簡単な巡回冗長検査を行い、他のエラー検出/誤り訂正方法、例えば前方誤り訂正(Forward Error Correction、FECと略称)等を用いることもでき、検査しないと当該フィールドを選択することができる。
【0048】
図4に示すように、本実施例の波長ラベル伝送方法は以下のステップを含む。
波長ラベル情報フレームのカプセル化を行う(ステップS402)。
波長ラベルの送信端において、先ずフレーミングを行い、
図3に示すフォーマットに従ってデータフレームのフレームヘッドとフレーム体を生成し、規則に従ってデータフレームの各フィールドを生成する。
【0049】
先ず、フレームヘッドのフレーム・アライメントオーバーヘッド、フレームID、フレーム長さ、拡張フィールドを順に生成するが、これらのフィールドに限定されることはない。
【0050】
フレーム・アライメントオーバーヘッドは本実施例において0xF6F6F6282828の文字シーケンスで表されるが、他の特別な文字シーケンスで表すこともでき、当該文字シーケンスが後続の符号化されるフレームデータに出現されないので、当該特別なシーケンスで波長ラベル情報フレームの開始を識別することができる。
【0051】
フレームIDは本実施例において1、2、3…i等の番号で表されるが、他の形式の番号からなることもできる。
【0052】
フレーム長さは、フレーム体が生成される前にバイト長さを予め保留し、フレーム体を生成した後に、フレーム体の長さを統計してから、長さの値を充填すればよく、長さ単位はバイトで表すことができる。
拡張フィールドは、使用する前にそのバイト長さを予め保留すればよい。
【0053】
その後、フレーム体の波長ソースアドレス、波長ターゲットアドレス、通路番号、サブキャリアが連続するか否か、通路中心周波数と通路帯域幅を生成する。
【0054】
波長ソースアドレスは、波長のソースノードのアドレスを表し、本実施例において1、2、3…i等の番号で表されるが、IPアドレス又はTHZACアドレス、等であってもよい。
【0055】
波長ターゲットアドレスは、波長が到達するターゲットノードのアドレスを表し、本実施例において1、2、3…等の番号で表されるが、IPアドレス又はTHZACアドレス、等であってもよい。
【0056】
通路番号は、通路の番号を表し、本実施例において1、2、3…等の番号で表されるが、他の方式で表されてもよく、通路番号によって、各サブキャリアを通路番号に従って分類することができ、これにより、サブキャリアの周波数範囲が非連続である問題を解決できる。
【0057】
サブキャリアが連続するか否かは、現在の通路番号内のキャリアが連続するか否かを表し、本実施例において1で連続することを表し、0で非連続することを表すが、他の表示方法を用いることもでき、連続すると、通路中心周波数と通路帯域幅で通路範囲を表すことができ、非連続であると、本通路内の各サブキャリアの中心周波数と各サブキャリアの帯域幅で通路範囲を表すしかできない。
【0058】
通路中心周波数と通路帯域幅は、サブキャリアが連続する時に有効で、サブキャリアが連続する時に現在の通路の名目上の中心周波数を表し、算出式は193.1THz+n×0.00625THzで、nは整数(負であってもよい)であり、
通路帯域幅は、12.5 GHz × mで、ここで、mは正整数で、サブキャリアが非連続する時、通路中心周波数と通路帯域幅を0に設定することもできる。
【0059】
その後、通路サブキャリア数量、サブキャリア中心周波数、帯域幅、拡張フィールド等を生成する。
サブキャリア数量は、本通路内のサブキャリアの数量を表し、各通路内に一つ又は複数のサブキャリア情報が存在する可能がある。
【0060】
サブキャリア中心周波数は、現在のサブキャリアの名目上の中心周波数を表し、算出式は193.1THz+n×0.00625THzで、nは整数であり、
サブキャリア帯域幅は12.5 GHz × mで、ここで、mは正整数である。
【0061】
拡張フィールドは、使用する前にそのバイト長さを予め保留すれよばい。
フレーム体の生成を完了した後、フレーム体の長さを統計し、また、長さをフレームヘッドのフレーム長さフィールド内に書き込み、本願は当該生成方式に限定されることはない。
【0062】
波長ラベル情報フレームに符号化を行う(ステップS404)。
上記波長ラベル情報フレームのフレームヘッドを除くバイトであるフレーム体に、符号化規則に従って符号化を行い、データフレームに4B/5B符号化方式で符号化を行うことができれば、例えば8B/10B、スクランブル等の他の符号化方式を行うこともでき、復号化できる符号化方式であればよい。
【0063】
波長チャネルに基づいて変調周波数を確定する(ステップS406)。
上記波長ラベル情報フレームに対応する波長チャネルに基づいて、当該波長チャネルに対応する低周波ディザ変調周波数を確定し、デジタル周波数合成器で当該周波数を発生し、符号化後の波長ラベル情報フレーム信号を当該低周波ディザ変調周波数に変調することができ、変調の方式としては幅変調を選択することができ、例えば周波数変調等の他の変調方式を用いることもできる。
【0064】
波長ラベル情報フレーム信号を光チャネルにロードする(ステップS408)。
変調後の低周波ディザ信号で、例えば可変光減衰器のような波長ラベルローダーを制御して、適切な変調深さ(3%〜8%、経験によって設定するか、又は模擬方式で確定することもできる)で低周波ディザ信号を対応する波長チャネルにロードして送信する。
上記のステップは、波長ラベルの送信方法で、上記方法は各種の光通信システムの送信端に適用する。
【0065】
受信側
以下、可変グリッド波長ラベルの受信プロセスを説明する。
受信した光信号に、分光、光電変換、拡大、サンプリングを行う(ステップS410)。
波長ラベルの受信端において、受信した光信号に、カプラーによる分光を行って、その中の一部(例えば5%)の光信号を取り出して、PIN受信器に送信して光電変換を行ってから、拡大してサンプリング及びアナログ-デジタル変換を行う。
【0066】
変換後の光信号に周波数分析を行う(ステップS412)。
線形周波数変調Z(CZT、Z-transforthzation)変換又は高速フリエー変換(FFT、 Fast Fourier Transforthz)等の方法でサンプリング信号にスペクトル分析を行い、スペクトル分析の結果に基づいて、低周波ディザ周波数の周波数値及び携帯したビット情報を取得し、低周波ディザ周波数に対応する波長チャネル情報を回復する。
【0067】
解析したビット情報に復号化を行う(ステップS414)。
スペクトル分析を経て得られたビット情報からフレームヘッドに対応する特別なビットシーケンスを探し、例えばここでは0xF6F6F6282828であって、その後、フレームヘッドの後ろのフレームデータに復号化処理を施す。送信端が4B/5Bでデータの符号化を行っていると、対応する4B/5B復号化規則に従って復号化処理を行う。あるコードが4B/5B符号化テーブルにないと、エラーが発生したと判断し、当該データフレームを捨てて、復号化の失敗を報知する。復号化の時にエラーが発生しないと、復号化後のデータ組フレームにフレーミングを行う。
【0068】
波長ラベル情報フレームを回復する(ステップS416)。
復号化後の情報にフレーミングを行って検査する。送信端がCRC検査によって生成したフレーム検査バイトについて、ここではCRC検査規則に従ってフレームを検査し、フレーム内のデータがCRC検査に通過すると、フレームヘッドとフレーム体を生成する。
【0069】
先ず、フレームヘッドを生成して、順にフレーム・アライメントオーバーヘッド、フレームID、フレーム長さ、拡張フィールド等の情報を抽出する。
【0070】
その後、フレーム体を生成して、順に波長ソースアドレス、波長ターゲットアドレス、通路番号、サブキャリアが連続するか否か、通路中心周波数、通路帯域幅、通路サブキャリア数量、各サブキャリアの中心周波数、各サブキャリアの帯域幅、拡張フィールド、CRC検査等のフィールド有効情報を抽出する。
【0071】
情報を抽出する際にアドレス遷移方式で、バイト順で抽出し、全てのフィールドのフレーミングを完成するまで、一つのフィールドを抽出するたびに対応するフレームフィールドを組成する。
そうでないと、CRC検査エラーを報知し、また、当該誤りフレームを捨てる。送信端でFEC検査を用いていると、受信端もFEC検査を行うことができる。
【0072】
図5に示すように、本実施例の波長ラベル伝送装置は、カプセル化ユニット50と、符号化ユニット52と、周波数生成ユニット54と、変調ユニット56と、ロードユニット58と、を備え、ここで、
カプセル化ユニット50は、符号化ユニット52に接続されて、波長ラベル情報を波長ラベル情報フレームにカプセル化する。
カプセル化ユニット52は、送信しようとする波長ラベル情報にフレームヘッドと検査を追加した後に一つの波長ラベル情報フレームを組成し、本実施例におけるフレーム検査はCRC検査であるが、例えばFEC等の他のエラー検出/誤り訂正方法を用いることもできる。波長ラベル情報フレームデータは、
波長追跡と波長パスの発現に必要な波長信号ソースアドレス情報を含む以外に、
通路番号、サブキャリア数量、サブキャリア中心周波数と帯域幅等の情報の携帯することで、可変グリッド光伝送通路内のサブキャリアが非連続することで通路範囲を確定しにくい問題を解決し、送信したいずれかのサブキャリアの中心周波数と帯域幅の取得問題を解決し、同時に、可変グリッドネットワークによる通路番号及びサブキャリアの位置決めが一層簡単で正確になる。
各通路内の各サブキャリアの中心周波数と帯域幅の情報を携帯したので、サブキャリアの情報の取得が一層便利である。
また、必要に応じて、受送信の時間情報、ネットワークリング情報等の対応する拡張情報を波長ラベル情報フレームのデータに追加することもできる。
【0073】
符号化ユニット52は、変調ユニット56に接続されて、前記波長ラベル情報に符号化を行う。
符号化ユニット52は、波長ラベル情報フレームのフレームヘッドを除く他のフレームのコンテンツに符号化を行い、本実施例においては4B/5B符号化を行っているが、データフレームに4B/5B符号化方式で符号化を行うこともでき、必要に応じて、例えば8B/10B、スクランブル等の符号化方式を用いることもでき、復号化できる符号化方式であればいずれもよい。本実施例においてフレームヘッドはOTNフレーム・アライメント方式0xF6F6F6282828を用いていて、当該シーケンスは4B5B符号化における不法コードであるので、符号化後のフレームデータに現れることがない。当該ステップは選択可能なもので、波長チャネル性能が優れていると、当該ステップを省略して直接に変調ユニット304によって波長単元ラベル情報フレームを対応する低周波ディザ周波数に変調することができる。
【0074】
周波数生成ユニット54は、変調ユニット56に接続されて、波長ラベル情報フレームの波長チャネルに対応する低周波ディザ周波数を生成する。周波数生成ユニット56はまず、波長信号の波長情報に基づいて対応する低周波ディザ周波数を確定した後、デジタル周波数合成器を制御して低周波数を生成する。
【0075】
変調ユニット56は、前記波長ラベル情報フレームを前記低周波ディザ周波数に変調し、符号化後の又は符号化していない波長ラベル情報フレーム信号を幅変調方式で低周波ディザ周波数に変調し、ここで、変調方式も周波数変調方式等の他の変調方式を用いることができる。
【0076】
ロードユニット58は、変調後の前記波長ラベル情報フレーム信号を前記波長チャネルにロードして送信し、変調後の信号を適切な変調深さで波長チャネル信号にロードし、変調深さの安定性を制御し、具体的には、ロードユニット58は変調信号によって可変光減衰器等の素子を制御して実現することができる。
【0077】
本実施例において、各波長チャネルにそれぞれ、前記波長ラベル情報フレームを載せた低周波ディザ周波数を設ける必要がある。
図5に示す上記装置は主に、光ネットワークの送信端に用いられる。
図5に示す波長ラベル伝送装置中の各処理ユニットの機能は上述した波長ラベル伝送方法における関連する内容を参照すると理解できる。
図5に示す波長ラベル伝送装置の各処理ユニットの機能は、プロセッサーで執行されるプログラムによって実現できれば、具体的なロジック回路(例えば、プロセッサー)によっても実現できる。
【0078】
図6は、本発明の実施例に係わる他の波長ラベル伝送装置の構成を示す図で、
図6に示すように、本実施例に係わる波長ラベル伝送装置は、分光ユニット60と、処理ユニット62と、スペクトル解析ユニット64と、復号化ユニット66と、フレーミングユニット68と、を備え、ここで、
分光ユニット60は、処理ユニット62に接続されて、受信した光信号に分光を行い、分光ユニット60は光ファイバカプラーからなり、5%の光出力を抽出して波長ラベルの検知及び受信に用いる。
【0079】
処理ユニット62は、スペクトル解析ユニット64に接続されて、その中の一パスの光信号(例えば、全光信号の5%)に光電変換及びアナログ-デジタル変換を行う。
処理ユニット62は、光電変換を実現できるPIN管、アンプ、アナログーデジタル変換器(ADC)等を含む。その中の一パスの光信号を取り出して、光電変換を行うようにPIN管に伝送し、その後、増幅し(アンプによって増幅する)、サンプリングとアナログ-デジタル変換を行う(具体的には、アナログーデジタル変換器によってアナログ-デジタル変換を行う)。
【0080】
スペクトル解析ユニット64は、処理ユニット62中のADCの出力信号を読み出して、線形周波数変調Z変換によってスペクトル分析を行って、信号に存在している低周波ディザ周波数の周波数値と周波数信号の幅情報を取得し、低周波ディザ周波数の周波数に対応する波長情報とその上のコードストリーム情報を回復する。
【0081】
復号化ユニット66は、フレーミングユニット68に接続され
て、前記ビット情報を復号する。復号化ユニット66が符号化を行う時、先ず、コードストリーム信号からフレームヘッドを探し、本実施例でフレームヘッドは0xF6F6F6282828であって、その後、フレームヘッドの後ろのフレームデータに4B/5B復号化を行う。復号化を行う際、1コードが4B/5Bの符号化テーブルに含まれていないと、即ち、誤りが発生した場合、当該フレームデータを捨てて、復号化のエラーを報知する。
本実施例において、復号化ユニット66は技術案を実現するに必要な技術的特徴ではなく、送信側にて波長ラベル情報フレームに符号化を行っていない場合、復調したビット情報に復号化を行う必要はない。
【0082】
フレーミングユニット68は、前記ビット情報のフレーミングによって波長ラベル情報フレームを得て、前記波長ラベル情報フレームから波長ラベル情報を取得する。フレーミングユニット68は、復号化中にエラーが発生していない場合、当該復号化後のデータにフレーミングを行い、4B/5B復号化後のデータで1フレームを構成し、また、CRC検査を行い、エラーがあると、CRC検査エラーを報知する。エラーが発生していないと、フレームデータ中の波長ソースアドレス、波長ターゲットアドレス、通路番号、サブキャリアが連続するか否か、通路中心周波数、通路帯域幅、通路サブキャリア数量、各サブキャリア中心周波数、各サブキャリア帯域幅、サブキャリア数量、フレーム長さ、拡張フィールド等を抽出する。
【0083】
波長ソースアドレスは、波長信号のソースアドレスの識別及び他の応用に用いられる。
波長ターゲットアドレスは、波長信号のターゲットアドレスの識別及び他の応用に用いられる。
通路番号は、各通路の番号を記録し、通路番号によって、対応するサブキャリアを把握できる。
通路サブキャリア数量は、通路内のサブキャリアの数量を表し、各通路に一つ又は複数のサブキャリア情報がある可能性がある。
サブキャリアが連続するか否かのフィールドは、通路内のサブキャリアが連続するか否かを表す。
通路中心周波数と通路帯域幅は、サブキャリアが連続する場合に通路の名目上の中心周波数と帯域幅の値を得る。
通路のサブキャリア数量から通路内のサブキャリアの数量を得る。
サブキャリアの中心周波数から各通路の各サブキャリアの中心周波数を得る。
サブキャリアの帯域幅から各通路の各サブキャリアの帯域幅を得る。
【0084】
最終的に、受信端が、波長ラベルに含まれた波長情報、アドレス情報、可変グリッド情報等の他の情報を回復する。
【0085】
図6に示す波長ラベル伝送装置は主に光ネットワークの受信端に用いられる。
図6に示す波長ラベル伝送装置中の各処理ユニットの機能は上述した波長ラベル伝送方法の関連内容を参照すると理解できる。
図6に示す波長ラベル伝送装置の各処理ユニットの機能をプロセッサーで執行されるプログラムによって実現できれば、具体的なロジック回路によっても実現できる。
【0086】
図7に示すように、固定グリッドネットワークにおいて、レートの異なるサービスを載せた波長の隣り合う通路間の間隔は50 GHzに固定されていて、同時に、各波長に固定された50 GHzの光スペクトル帯域幅のリソースが割当てられる。一方、可変グリッドの光ネットワークの場合、実際状況に応じて、高速のサービスに多くのスペクトル帯域幅リソースを割当て、低いサービスに少ないが充分である光スペクトルリソースを割当てることによって、ネットワークの帯域幅の利用率が大幅に増加され、その一つの通路のスペクトル幅は12.5G、25G、50G、100GHz等であることができ、同時に、例えば
図7中の通路3のように各通路のサブキャリア数量が非連続である可能性もあるので、可変グリッドネットワークにおいて、連続するサブキャリアの通路について、通路中心周波数と帯域幅で通路範囲を示すことができるが、非連続のサブキャリアの通路については、通路中心周波数と通路帯域幅で通路のキャリア情報を確定することができず、この時、サブキャリアの中心周波数とサブキャリアの帯域幅に基づいてキャリア情報を確定する方式で通路のキャリア情報を確定する。
【0087】
上記実施例にて説明したように、本発明の実施例によると以下の効果を実現することができる。
少ない低周波ディザ変調周波数で波長ラベル信号の変調を完成し、且つ波長ラベルに携帯したデータフレームによって波長信号ソースアドレス、サブキャリアが位置する通路番号、通路中心周波数、通路帯域幅、サブキャリア数量、サブキャリア中心周波数、帯域幅等の情報を伝送することによって、可変グリッド光伝送通路内のサブキャリアが非連続することで通路範囲を確定しにくい問題を解決できる。
【0088】
他の実施例において、上記実施例及び好適な実施形態に記載の技術案を実行するためのソフトウェアを提供する。
また、他の実施例において、上記ソフトウェアが格納された記憶媒体を提供し、当該記憶媒体は光ディスク、フロッピー、ハードディスク、書き込み・消去可能なメモリ等を含むが、これらに限定されることはない。
【0089】
当業者にとって、上記の本発明の各ブロック又は各ステップは共通の計算装置によって実現することができ、単独の計算装置に集中させることができれば、複数の計算装置から構成されるネットワークに分布させることもでき、さらに計算装置が実行可能なプログラムのコードによって実現することもできるので、それらを記憶装置に記憶させて計算装置によって実行することができ、又は夫々集積回路ブロックに製作し、又はそれらにおける複数のブロック又はステップを単独の集積回路ブロックに製作して実現することができることは明らかなことである。このように、本発明は如何なる特定のハードウェアとソフトウェアの結合にも限定されない。
【0090】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば本発明に様々な修正や変形が可能である。本発明の精神や原則内での如何なる修正、置換、改良なども本発明の保護範囲内に含まれる。