【文献】
浅井裕介,無線LANをめぐる最近の標準化動向について,第90回電波利用懇話会,2011年11月17日,65頁,インターネット<URL:http://www.arib.or.jp/osirase/seminar/no90konwakai.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
[0025] 新規のシステム、装置および方法のさまざまな態様が、添付図面を参照して以下により十分に説明される。しかしながら、本教示は、多くの異なる形態で具現化され得、本開示全体を通して提示される任意の特定の構成または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。そうではなく、これらの態様は、この開示を徹底的かつ完全なものとし、この開示により本開示の範囲が当業者に十分に伝わるように、提供されるものである。本書における教示に基づき、当業者は、ここに開示された新規のシステム、装置、および方法の任意の態様が、本発明の任意の他の態様と独立して実装されようと、それらと組み合わされて実装されようと、本開示の範囲は、それらの態様をカバーすることを意図されている、ということを理解すべきである。例えば、ここに説明される任意の数の態様を使用して、装置が実装され得、または、方法が実行され得る。さらに、本発明の範囲は、他の構造、機能、または、本書に説明される発明のさまざまな態様に追加された、またはそれ以外の構造および機能を使用して実行される、そのような装置または方法をカバーすることを意図されている。ここに開示された任意の態様が請求項の1つ以上の要素によって具現化され得ることが、理解されるべきである。
【0016】
[0026] 特定の態様がここに説明されるが、これらの態様の多くの変形および置換が、本開示の範囲内に含まれる。好ましい態様のいくつかの恩恵および利点が説明されるが、本開示の範囲は、特定の恩恵、使用、または目的に限定されることを意図されていない。そうではなく、本開示の態様は、異なる無線技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能であることが意図され、そのうちのいくつかは、図面および好ましい態様の下記の説明において、例として示される。詳細な説明および図面は、限定ではなく、単に開示を例示するものにすぎず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその同等物によって定義される。
【0017】
[0027] 一般的な無線ネットワーク技術は、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)のさまざまなタイプを含み得る。WLANは、広く使用されているネットワーキング・プロトコルを用いて、隣接したデバイスと相互接続するために使用され得る。ここに説明されるさまざまな態様は、無線プロトコルなどの任意の通信標準に適用し得る。例えば、ここに説明されるさまざまな態様は、サブ1GHz帯(sub-1GHz band)を使用する、IEEE802.11ahプロトコルの一部として使用され得る。802.11システムを説明する際に専門用語が使用され得るが、本開示は、802.11無線技術に限定されない。ここに説明されるシステムおよび方法は、LTE、UMTS、HRPDまたはCDMA(例えば、CDMA 1x)ベースのネットワークにおけるDNSクエリングのために、適用され得る。
【0018】
[0028] いくつかの態様では、例えば、802.11ahプロトコルにしたがって、サブ1GHz帯における無線信号が送信され得る。送信は、直交周波数分割多重方式(OFDM)、直接拡散方式(DSSS)通信、OFDMおよびDSSS通信の組み合わせ、またはその他のスキームを使用し得る。802.11ahプロトコルまたは他のサブGHzプロトコルの実装は、センサ、メータリング(metering)、および、スマート・グリッド・ネットワーク(smart grid networks)のために使用され得る。このようなプロトコルを実装する特定のデバイスの態様は、他の無線プロトコルを実装するデバイスより少ない電力を消費し得る。このようなデバイスは、例えば約1キロメートル、またはそれ以上の比較的長距離の範囲にわたって無線信号を送信するために、使用され得る。
【0019】
[0029] いくつかの実装では、WLANは、無線ネットワークにアクセスするコンポーネントであるさまざまなデバイスを含む。例えば、アクセス・ポイント(AP)およびクライアント(局またはSTAとも称される)の、2つのタイプのデバイスがあり得る。一般的には、APは、ハブ、またはWLANのための基地局としての機能を果たし、STAは、WLANのユーザとしての機能を果たす。例えば、STAは、ラップトップ・コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話などであり得る。一例では、STAは、インターネットへの、または他の広域ネットワークへの一般的な接続を得るために、WiFi(例えば、802.11ahのようなIEEE802.11プロトコル)搭載無線リンクを介して、APに接続する。また、いくつかの実装では、STAは、APとして使用され得る。
【0020】
[0030] また、アクセス・ポイント(AP)は、ノードB、無線ネットワーク・コントローラ(RNC)、eノードB(eNodeB)、基地局制御装置(BSC)、基地トランシーバ局(BTS)、基地局(BS)、トランシーバ機能(TF)、無線ルータ、無線トランシーバ、またはその他の用語を備え得るか、これらとして実装され得るか、または、これらとして周知であり得る。
【0021】
[0031] また、局(「STA」)は、アクセス端末(AT)、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、ユーザ機器、またはその他の用語を備え得るか、これらとして実装され得るか、または、これらとして周知であり得る。いくつかの実装において、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続能力を有するハンドヘルド・デバイス、または無線モデムに接続された何らかの他の適切な処理デバイスを備え得る。したがって、ここで教示される1つ以上の態様は、電話(例えば、セルラー電話またはスマートフォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、携帯通信デバイス、ヘッドセット、携帯コンピューティング・デバイス(例えば、携帯情報端末)、エンターテイメント・デバイス(例えば、音楽または映像デバイス、または衛星ラジオ)、ゲーム・デバイスまたはシステム、全地球測位システム・デバイス、または、無線媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスに組み込まれ得る。
【0022】
[0032] 上記のように、ここで説明される特定のデバイスは、例えば802.11ah標準を実装し得る。このようなデバイスは、STAとして使用されようと、APとして使用されようと、またはその他のデバイスとして使用されようと、スマート・メータリング(smart metering)のために、または、スマート・グリット・ネットワークにおいて、使用され得る。このようなデバイスは、センサ・アプリケーションを提供し得、または、ホーム・オートメーションにおいて使用され得る。それに代わって、または、それに加えて、デバイスは、例えば個人のヘルスケアのために、ヘルスケアのコンテクストで使用され得る。また、それらは、(例えば、ホットスポットとの使用のための)拡張範囲インターネット接続を可能にするための、または、マシン同士の通信を実装するための、監視のために使用され得る。
【0023】
[0033] デバイスがネットワークを使用し始める前に、デバイスは、ネットワークのためのアクセス・ポイントを識別する必要があり得る。デバイスは、信号を送信、または受信することによって、アクセス・ポイントを発見し得る。例えば、デバイスは、アクセス・ポイントからビーコン信号を受信することによって、そのアクセス・ポイントを発見し得る。あるいは、デバイスは、サービスに対する要求をブロードキャストすることによって、アクセス・ポイントを発見し得る。そして、アクセス・ポイントは、ブロードキャスト要求に応答し得る。いくつかの実装では、多くのデバイスは、ネットワークのためのアクセス・ポイントを識別しようと試み得る。各アクセス・ポイントは、デバイスに信号を送信すること、または、多くのデバイスから信号を受信することによって、このようなデバイスにサービスする必要があり得る。例えば、いくつかのデバイスが新しいネットワークの近くに移動してリンク・セット・アップのためのメッセージを送信するとき、結果として生じる衝突頻度は、リンク・セット・アップにおける遅延時間をもたらす可能性がある。
【0024】
[0034] さまざまな技術が、デバイスをネットワークにアクセスさせるためのリンク・セット・アップ時間を減じるために、用いられ得る。しかしながら、追加のシグナリングが、ネットワークにおける動作を実施するために、デバイスに必要とされ得る。例えば、デバイスがネットワーク上でサーバまたはノードと通信する前に、デバイスは、サーバまたはノードに関わるネットワーク・アドレスを取得する必要があり得る。ネットワーク・アドレスを取得するために使用されるシグナリングの1つのタイプは、ドメイン名システムクエリングを含む。ドメイン名解決に対する要求は、ネットワーク上で動作するサーバまたはノードに関わるドメイン名またはホスト名をインプットとして含み得る。ドメイン名解決応答に対する要求は、要求しているノードがノードまたはサーバと通信するために使用し得るネットワーク・アドレスを含み得る。
【0025】
[0035] ドメイン名解決に対する要求は、デバイスと関連したアプリケーションまたはデバイスによって送信され得る。一実施形態では、クエリが、関心のあるネットワーク・ロケーションに関わる名前を提供する。それに応じて、ネットワーク上の場所を識別する、IPアドレスのようなアドレスが、提供される。このクエリを完了するための時間を最小限にすることで、デバイスまたはデバイスに関連したアプリケーションが動作を開始するためにかかる時間を減じることができる。例えば、DNSシステムクエリの実施に関連した遅延時間があり得る。まず、DNSクエリが生成され、DNSサーバに送信されなければならない。DNSサーバがこのDNSクエリを受信すると、DNSサーバがこのクエリにどのように応答するかを決定するために1つ以上のデータベースまたは他のデータ構造を調査するので、追加の遅延時間が、もたらされ得る。DNSサーバが応答を生成し、そして前記応答がネットワークを介して、最初に要求した電子デバイスに返すように送信される間に、追加の遅延時間がもたらされ得る。したがって、無線通信システム内での高度なドメイン名システム(DNS)クエリングのための改良された方法およびシステムが、望ましい。
【0026】
[0036] ネットワーク・システムにおいて遅延時間を管理するための1つの方法は、並行して複数の動作を実施することである。例えば、複数のプロセスが連続的に実施される場合、これらプロセスのすべてを完了するために必要な時間は、少なくとも、各プロセスを個々に実施するために必要な時間の合計となる。複数のプロセスが並行して実施される場合、これらプロセスの全てを完了するために必要な時間は、最も長い時間がかかるプロセスを完了するために必要な時間と同じ長さに低減し得る。
【0027】
[0037] 開示された実施形態のいくつかは、無線通信ネットワーク上でサーバとの通信を確立するプロセスを、並行処理する。通信の確立に関連したいくつかのプロセスを並行して実施することによって、無線通信システム上で通信を確立することに関連した遅延時間は、連続的に処理された通信確立プロセスと比較すると、減じられ得る。1つの態様では、サーバとの通信を確立するプロセスは、サービス提供デバイスによってネットワーク・サービスを確立するプロセスと並行して、DNSシステムクエリプロセスを実施することによって、並行処理される。並行してこれらのプロセスを実施することによって、サーバとの通信を確立しようとする電子デバイスは、通信するサーバまたはノードに対するDNSクエリを実施する前に、無線通信サービスが確立されるまで待つ必要が無い。結果として、サーバまたはノードに対するDNSクエリを実施することに関連した遅延時間は、無線通信を確立することに関連した他の遅延時間と並行して経験され得、これによって、サーバとの通信を確立する全体のプロセスに対する影響を最小限にする。
【0028】
[0038]
図1は、例示的な無線通信システムを示す。無線通信システム100は、無線標準、例えば、802.11ah標準にしたがって、動作し得る。無線通信システム100は、AP104を含み得、これは、携帯電話106a、テレビ106b、コンピュータ106c、または別のアクセス・ポイント106d(106によって下記に個々にまたは集合的に識別される)のような、複数のSTAと通信する。
【0029】
[0039] さまざまなプロセスおよび方法が、AP104と複数のSTA106との間で、無線通信システム100における送信のために使用され得る。例えば、信号が、OFDM/OFDMA技術にしたがって、AP104と複数のSTA106との間で、送信および受信され得る。このような場合、無線通信システム100は、OFDM/OFDMAシステムと称され得る。あるいは、信号が、CDMA技術にしたがって、AP104と複数のSTA106との間で送信および受信され得る。このような場合、無線通信システム100は、CDMAシステムと称され得る。
【0030】
[0040] 複数のSTA106のうち1つ以上へのAP104からの送信を容易にする通信リンクは、ダウンリンク(DL)108と称され得、複数のSTA106のうち1つ以上からAP104への送信を容易にする通信リンクは、アップリンク(UL)110と称され得る。あるいは、ダウンリンク108は、順方向リンクまたは順方向チャネルと称され得、アップリンク110は、逆方向リンクまたは逆方向チャネルと称され得る。
【0031】
[0041] AP104は、基本サービス・エリア(BSA)102において無線通信カバレッジを提供し得る。AP104に接続され、通信のためにAP104を使用するように構成されている複数のSTA106を伴うAP104は、ベーシック・サービス・セット(BSS:basic service set)と称され得る。無線通信システム100が主要AP104を有しておらず、むしろ、複数のSTA106間のピアツーピア・ネットワークとして機能し得ることは、留意されるべきである。したがって、ここで説明されるAP104の機能は、複数のSTA106の1つ以上によって、代替として実施され得る。
【0032】
[0042]
図2は、
図1の無線通信システム内で用いられ得る、例示的な無線デバイスの機能ブロック図を示す。無線デバイス202は、ここで説明されるさまざまな方法を実装するように構成され得るデバイスの一例である。例えば、無線デバイス202は、複数のSTA106の1つまたはAP104を備え得る。
【0033】
[0043] 無線デバイス202は、無線デバイス202の動作を制御する1つ以上のプロセッサ・ユニット204を含み得る。前記1つ以上のプロセッサ・ユニット204は、中央処理装置(CPU:central processing unit)と集合的に称され得る。読取専用メモリ(ROM)とランダム・アクセス・メモリ(RAM)の両方を含み得るメモリ206は、プロセッサ・ユニット204に命令およびデータを提供する。また、メモリ206の一部分は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)を含み得る。プロセッサ・ユニット204は、メモリ206内に記憶されたプログラム命令に基づいて、論理および演算動作を実施するように構成され得る。メモリ206内の命令は、ここで説明される方法を実装するために実行可能であり得る。
【0034】
[0044] プロセッサ・ユニット204は、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、コントローラ、ステート・マシン、ゲーテッド・ロジック(gated logic)、離散ハードウェア・コンポーネント、専用のハードウェア有限ステート・マシン(dedicated hardware finite state machines)、または、計算または情報の他の操作を実施することができるその他任意の適切なエンティティの、任意の組み合わせによって、実装され得る。プロセッサ・ユニット204がDSPを備える実装では、DSPは、送信のためのパケット(例えば、データ・パケット)を生成するように構成され得る。いくつかの態様では、パケットは、物理層データ・ユニット(PPDU)を備え得る。
【0035】
[0045] また、無線デバイス202は、ソフトウェアを格納するためのマシン可読媒体を含み得る。処理ユニット204は、ソフトウェアを格納するための1つ以上のマシン可読媒体を備え得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と称される場合も、その他の名称で称される場合も、任意の種類の命令を意味するものとして広く解釈されるべきである。命令は、コードを(例えば、ソース・コード・フォーマット、バイナリ・コード・フォーマット、実行可能コード・フォーマット、またはその他任意の適切なコードのフォーマットで)含み得る。命令は、プロセッサ・ユニット204によって実行されるとき、無線デバイス202に、ここで説明されるさまざまな機能を実施させる。
【0036】
[0046] 無線デバイス202は、無線デバイス202とリモート・ロケーションとの間でのデータの送受信をそれぞれ可能にする、送信機210および/または受信機212を含み得る。送信機210および受信機212は、トランシーバ214に統合され得る。アンテナ216は、ハウジング208に取り付けられ、トランシーバ214に電気的に結合され得る。また、無線通信デバイス202は、(図示されていない)複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナを含み得る。
【0037】
[0047] 送信機210は、パケットおよび/または信号を無線で送信するように構成され得る。例えば、送信機210は、上記のように、プロセッサ・ユニット204によって生成される異なるタイプのパケットを送信するように構成され得る。パケットは、送信機201に利用可能とされる。例えば、プロセッサ・ユニット204は、メモリ206内にパケットを格納し得、前記送信機201は、パケットを取得するように構成され得る。送信機がパケットを取得すると、送信機201は、アンテナ216を介して、STA106無線デバイス202にパケットを送信する。
【0038】
[0048] STA106無線デバイス202におけるアンテナ216は、無線で送信されたパケット/信号を検出する。STA106受信機212は、検出されたパケット/信号を処理し、これらをプロセッサ・ユニット204に利用可能とするように構成され得る。例えば、STA106受信機212は、メモリ206にパケットを格納し得、プロセッサ・ユニット204は、パケットを取得するように構成され得る。
【0039】
[0049] また、無線デバイス202は、トランシーバ214によって受信された信号のレベルを検出し、および数値化しようと試みる際に使用され得る信号検出器218を含み得る。信号検出器218は、合計エネルギー、シンボルあたりのサブキャリアごとのエネルギー、電力スペクトル密度、および他の信号のような信号を検出し得る。また、無線デバイス202は、信号の処理に使用するためのデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)220を含み得る。DSP220は、送信のためのパケットを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、パケットは、物理層データ・ユニット(PPDU:physical layer data unit)を備え得る。
【0040】
[0050] 無線デバイス202は、いくつかの態様では、ユーザ・インターフェース222をさらに備え得る。ユーザ・インターフェース222は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカ、および/またはディスプレイを備え得る。ユーザ・インターフェース222は、無線デバイス202のユーザに情報を伝送し、および/または、ユーザからインプットを受信する任意のエレメント、またはコンポーネントを含み得る。また、無線デバイス202は、無線デバイス202に含まれる1つ以上のコンポーネントを囲んでいるハウジング208を含み得る。
【0041】
[0051] また、無線デバイス202は、アソシエーション要求プロセッサ400を含み得る。アソシエーション要求プロセッサ400は、無線ネットワークと無線デバイスとを関連付けるように信号を処理するように構成され得る。いくつかの実装では、信号は、アソシエーション要求、サービス要求、またはアタッチメント要求と称され得る。
【0042】
[0052] 無線デバイス202がSTA106として実装されるとき、アソシエーション要求プロセッサ400は、無線デバイス202において実行するアプリケーションから1つ以上のドメイン名システムクエリを取得するように構成され得る。ドメイン名システムクエリは、説明されるように、アソシエーション要求に含まれ得る。いくつかの実装では、ドメイン名システムクエリは、アソシエーション要求の後に、ただし、ネットワークと無線デバイス202とのアソシエーションを完了する前に、送信され得る。
【0043】
[0053] 無線デバイス202は、AP104として実装されるとき、アソシエーション要求プロセッサ400は、デバイスとのアソシエーションを完了する前に、デバイスに関わるドメイン名システムクエリを処理するように構成され得る。AP104に含まれ得るアソシエーション要求プロセッサ400は、例えば
図4を参照して、以下にさらに詳細に説明される。
【0044】
[0054] 無線デバイス202のさまざまなコンポーネントは、バス・システム226によって互いに結合され得る。バス・システム226は、データ・バスのみならず、例えば、データ・バスに加えて、パワー・バス、制御信号バス、ステータス信号バスを含み得る。当業者であれば、無線デバイス202のコンポーネントが互いに結合され、何らかの他のメカニズムを使用して互いにインプットを受け付け、提供し得ることを、理解するだろう。
【0045】
[0055]
図2には複数の個別のコンポーネントが示されているが、当業者であれば、1つ以上のコンポーネントが組み合され、または一般的に実装され得ることを認識するだろう。例えば、プロセッサ・ユニット204は、プロセッサ・ユニット204に関して上記に説明された機能を実装するだけでなく、信号検出器218に関して上記に説明された機能も実装するために、使用され得る。さらに、
図2に示されたコンポーネントの各々は、複数の個別のエレメントを使用して実装され得る。
【0046】
[0056]
図3は、無線通信システムの例示的な実装を示す。
図3に示されている無線通信システム300は、鉄道の駅として認識され得る。無線通信システム300は、駅302を含む。駅302の屋根の上には、第1のアクセス・ポイント304がインストールされる。駅302の近くには、第2のアクセス・ポイント306がインストールされ得る。列車308が、乗客を運んで駅302に到着し得る。各乗客は、無線で通信するように構成されている1つ以上のデバイス106(STAs)を有し得る。
【0047】
[0057] STA106には、AP104と関連付けるためのさまざまな方法がある。1つの方法に従えば、STA106は、検出されたAP104に要求を送信する。いくつかの実装では、この要求は、プローブ要求と称され得る。他の方法に従えば、AP104は、AP104と関連付けるためにデバイスによって使用され得る情報を含む信号を送信し得る。いくつかの実装では、この信号は、ビーコン信号と称され得る。プローブ要求またはビーコン信号は、サービス・セット識別子(SSID)のような識別子、STA106および/またはAP104が通信することができるデータ転送速度を特定するインジケータ、認証(オーセンティケーション)チャレンジ値(例えば、aノンス(anonce))、または他の情報を含み得る。
【0048】
[0058] いくつかの実装では、STA106は、アソシエーション手順を開始し、関連付けられると、DNSクエリを送信する。アソシエーション手順およびDNS手順がこれらの実装で連続的に実施されるので、アソシエーションが完了するまでDNSクエリがSTA106において待ち行列に入れられると、DNSクエリの処理に遅れが生じ得る。いくつかの実装では、デバイスは、AP104にDNSクエリを送信し得、ここで、クエリは処理され、要求しているSTA106と再び関連付けられ得る。どちらの実装でも、アソシエーションの完了より前にサブミットされるクエリを管理するために必要とされ得る追加のリソースに加えて、遅延がもたらされ得る。
【0049】
[0059] いくつかの開示された実装では、STA106は、アソシエーション手順の一部として1つ以上のDNSクエリを含み得る。例えば、STA106は、1つ以上のDNSクエリを含むアソシエーション要求フレームにおいて情報エレメントを含み得る。DNSクエリは、ネットワーク・ロケーションへの完全なURL、ネットワーク・ロケーションのトップ・レベル・ドメイン名、またはネットワーク・ロケーションを識別する他の情報を含み得る。このような実装では、AP104は、アソシエーション手順が完了されると、DNSクエリを処理し始め得る。いくつかの実装では、DNSクエリは、少なくともいくつかのアソシエーション手順と並行して処理されるだろう。アソシエーション手順が完了されると、受信された任意のDNSクエリ結果が、アソシエーション応答信号に含まれ得る。例えば、AP104は、アソシエーション応答フレームの情報エレメントに、DNSクエリ応答を含むように構成され得る。
【0050】
[0060] 本開示のさまざまな態様を説明するときに、
図3の列車通信システムが使用され得る。しかしながら、本書に説明される方法およびシステムは、輸送の設定のみならず、さまざまな無線通信システムにおいて、適用可能であり、ここでは、高速初期リンク・セット・アップが望ましい。他の実装は、自動車の運転手がネットワークに接続することを可能にするように、交通信号APを含み、ストリート上のSTA(例えば、運転手、歩行者、サイクリスト)がネットワーク、図書館などに接続することを可能にするように、パーキング・メータAPを含み得る。
【0051】
[0061]
図4は、アソシエーション要求プロセッサの一例の、機能ブロック図を示す。一実施形態では、アソシエーション要求プロセッサ400は、
図2の無線デバイス202、または
図10のデバイス1000によって実装され得る。一実施形態では、アソシエーション要求プロセッサ400は、アクセス・ポイントによって実装され得る。アソシエーション要求プロセッサ400は、要求パーサー402を含む。要求パーサー402は、アソシエーション要求信号を得るように構成され得る。要求パーサー402は、アソシエーション要求から特定のエレメントを抽出するように構成されているいくつかのパーサーを含み得る。
【0052】
[0062]
図4に示されているように、認証パーサー404が含まれ得る。認証パーサー404は、アソシエーション要求に含まれる認証情報を識別するように構成され得る。識別は、アソシエーション要求内の認証フィールドについての既知のロケーションに基づき得る。識別は、アソシエーション要求内の認証情報の相対的なロケーションに基づいて得られ得る。抽出された認証情報は、認証プロセッサ412に提供され得る。認証プロセッサ412は、抽出された認証情報に基づく要求を認証するように構成され得る。認証プロセッサ412は、デバイスにおける情報を使用して情報をローカルに認証し得る。認証プロセッサ412は、認証決定のために、認証サーバに前記抽出された認証情報の一部または全部を送信し得る。例えば、認証プロセッサ412は、遠隔ダイヤルイン・ユーザ・サービス(RADIUS)、拡張可能認証プロトコル(EAP)、またはこれらと同等のものに、少なくとも部分的に基づいて、認証するように構成され得る。認証プロセッサ412は、応答ジェネレータ414に認証決定を提供し得る。
【0053】
[0063] 応答ジェネレータ414は、アソシエーション要求と関連した情報を取得し、応答信号を生成するように構成され得る。いくつかの実装では、応答信号は、アソシエーション応答信号であり得る。アソシエーション応答信号は、アソシエーション要求に関連したデータを含む1つ以上のエレメントを含み得る。応答ジェネレータ414は、認証決定に基づいた認証失敗または認証成功を示すインジケーションを含むように構成され得る。また、いくつかの実装では、前記応答ジェネレータ414は、認証決定プロセスがエラーに直面した場合にエラーを示すインジケーションを含むように、構成され得る。例えば、認証サーバが利用可能でない場合、最終決定が取得され得ない。このような場合、例えば、後での再試行を指示するようにエラー応答を提供することが望ましい。
【0054】
[0064] 要求パーサー402は、IPアドレス要求パーサー406を含み得る。IPアドレス要求パーサー406は、要求しているデバイスのために、IPアドレスに対する要求に関連した情報を抽出するように構成され得る。抽出は、アソシエーション要求内のIPアドレス要求に関わる既知のロケーションに基づき得る。識別は、アソシエーション要求内のIPアドレス要求の相対的なロケーションに基づいて得られ得る。IPアドレス要求パーサー406は、ANDゲート416にIPアドレス要求情報を提供するように構成され得る。また、ANDゲート416は、認証決定を受信し得る。認証決定が要求を肯定的に認証する場合、IPアドレス要求情報は、IPアドレス・プロセッサ418に提供され得る。いくつかの実装では、IPアドレス・プロセッサ406は、認証処理と並行してIPアドレスを識別するように構成され得る。このような場合、ANDゲート416は、省かれ得る。
【0055】
[0065] IPアドレス・プロセッサ422は、IPアドレスを取得するために、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)を介して通信するように構成され得る。通信は、抽出されたIPアドレス要求情報に基づき得る。受信されたIPアドレスは、応答ジェネレータ414に提供され得る。応答ジェネレータ414は、応答中に割り当てられたIPアドレスを指示する1つ以上のエレメントを含め得る。認証決定が、リクエスタが認証されていない、と決定した場合、応答ジェネレータ414は、応答中にIPアドレスを含めない。
【0056】
[0066] また、要求パーサー402は、ドメイン名システム(DNS)サーバ・パーサー408を含み得る。DNSサーバ・パーサー408は、要求しているデバイスのためにDNSサーバに関連した情報を抽出するように構成され得る。抽出は、アソシエーション要求内のDNSサーバ情報に関わる、既知のロケーションに基づき得る。識別は、アソシエーション要求内のDNSサーバ情報の相対的なロケーションに基づいて得られ得る。DNSサーバ・パーサー408は、ANDゲート420にDNSサーバ情報を提供するように構成され得る。また、ANDゲート420は、認証決定を受信し得る。認証決定が要求を肯定的に認証する場合、DNSサーバ情報は、DNSサーバ・アソシエーション・モジュール422に提供され得る。いくつかの実装では、DNSサーバ・アソシエーション・モジュール422は、認証処理と並行して動作するように構成され得る。このような場合、ANDゲート420は、省かれ得る。
【0057】
[0067] DNSサーバ・アソシエーション・モジュール422は、関連するSTAの識別子とともに(例えばAPのような)デバイスの記憶場所にDNSサーバ情報を記憶するように構成され得る。これは、各関連するデバイス(例えば、STA)が、異なるDNSサーバを要求することを可能にする。記憶されたDNSサーバ情報は、要求しているデバイス(例えばSTA)からの次のドメイン名クエリのためにサーバとして使用され得る。いくつかの実装では、DNSサーバ・アソシエーション・モジュール422は、要求されたDNSサーバが利用可能でない、と決定し得る。そのため、DNSサーバ・アソシエーション・モジュール422は、別のDNSサーバを識別し、要求しているデバイスと、この別のDNSサーバを関連付け得る。
【0058】
[0068] 要求されたDNSサーバが要求と関連付けされても、または別のDNSサーバが要求と関連付けされても、関連付けされたDNSサーバに関連した情報は、応答ジェネレータ514に提供され得る。応答ジェネレータ414は、応答中に関連付けされたDNSサーバに関連した情報を示す1つ以上のエレメントを含め得る。認証決定が、リクエスタが認証されていない、と決定した場合、応答ジェネレータ414は、応答中にDNSサーバに関連した情報を含めない。
【0059】
[0069] 応答パーサー402は、ドメイン名解決要求パーサー410を含み得る。ドメイン名解決要求パーサー410は、要求しているデバイス、および/または、これに関連したアプリケーションから、1つ以上のDNSクエリに関連した情報を抽出するように構成され得る。抽出は、アソシエーション要求内のDNSクエリに関わる既知のロケーションに基づき得る。識別は、アソシエーション要求内のドメイン名解決要求の相対的なロケーションに基づいて得られ得る。ドメイン名解決要求パーサー410は、ANDゲート424にドメイン名解決に関する要求を提供するように構成され得る。また、ANDゲート424は、認証決定を受信し得る。認証決定が要求を肯定的に認証する場合、ドメイン名解決要求は、DNSクエリ識別子426に提供され得る。いくつかの実装では、DNSクエリ識別子426は、認証処理と並行して動作するように構成され得る。このような場合、ANDゲート424は、省かれ得る。
【0060】
[0070] DNSクエリ識別子426は、ドメイン名解決要求に関連した個々のDNSクエリを識別するように構成され得る。DNSクエリ識別子426は、DNSクエリプロセッサ428に、各識別されたクエリを提供し得る。DNSクエリプロセッサ428は、DNSクエリを提供するデバイスに関連したDNSサーバに、各DNSクエリをサブミットするように構成され得る。いくつかの実装では、STA106に対するIPアドレスがまだ割り当てられていない場合に、DNSサーバがAP104によって選択され得る。DNSクエリプロセッサ428は、DNSキャッシュ430を維持するように構成され得る。DNSキャッシュ430は、名前、IPアドレス、およびドメイン名ルックアップが実施された時間を示すタイムスタンプを記憶し得る。タイムスタンプは、特定のエントリが期限切れとなり、DNSキャッシュ430から削除されるべき時を識別するために使用され得る。DNSキャッシュ430が、クエリされたロケーションに対するエントリを含む場合、キャッシュされた情報が使用され得る。DNSキャッシュ430がエントリを含まない場合、DNSクエリプロセッサ428は、DNS情報を得るために関連したDNSサーバと通信するように構成され得る。取得されると、DNS情報は、DNSキャッシュ内に記憶され得る。いくつかの実装では、各キャッシュ・エントリと、リクエスタを識別する値を関連付けることが望ましい。したがって、キャッシュ・エントリは、リクエスタによってのみ取得され得る。いくつかの実装では、キャッシュされた情報のソース(例えば、情報を提供するDNSサーバ)を関連付けることが、望ましい。このような実装では、キャッシュ・エントリが、同じDNSサーバに対する要求のためだけに取得され得る。他のキャッシングおよびキャッシュ管理技術が、本開示の範囲から逸脱することなく含まれ得る。
【0061】
[0071] DNSクエリプロセッサ428は、応答ジェネレータ414にDNSクエリ応答を提供し得る。応答ジェネレータ414は、応答中にDNSクエリ応答を示す1つ以上のエレメントを含め得る。認証決定が、リクエスタが認証されていない、と決定した場合、応答ジェネレータ414は、応答中にDNSクエリに関連した情報を含めない。
【0062】
[0072] 応答ジェネレータ414が認証決定、IPアドレス、およびDNSサーバを受信すると、応答が、要求しているデバイスへの送信のために生成され得る。いくつかの実装では、DNSクエリプロセッサ428は、応答ジェネレータ414が応答を生成するために用意される前に、アソシエーション要求中に提供される各ドメイン名解決要求に対する応答を受信しない。このような実装では、応答ジェネレータ414は、応答中に受信されるドメイン名解決要求に対する任意の応答を含めるように構成され得る。DNSクエリプロセッサ428は、DNSクエリ結果バッファ430に、次に受信される任意のDNSクエリ応答を記憶するように構成され得る。DNSクエリ結果バッファ430は、DNSクエリに対応するドメイン名解決を要求したデバイス、DNSクエリ結果、およびDNSクエリを識別するように構成され得る。アソシエーション応答が送信されたとき、DNSクエリ結果バッファ430は、APの別のエレメントによってアクセスされ得、要求しているSTAへの次の送信において、DNSクエリ結果に対応するドメイン名解決結果を含める。例えば、送信機は、DNSクエリ結果のためにSTAに信号を送信する前に、DNSクエリ結果バッファ430をチェックするように構成され得る。バッファリングされた結果(buffered result)が送信されると、結果は、DNSクエリ結果バッファ430から取り除かれ得る。
【0063】
[0073]
図5は、一例としてのアソシエーション要求ドメイン名解決要求に関するコール・フロー図を示す。このコール・フロー図は、無線通信ネットワークに関連付けされ得るいくつかのエンティティを含む。前記コール・フローは、AP104が信号510を送信するときに開始され得る。信号510は、
図5に示されているように、ビーコン信号である。信号510は、STAが無線通信ネットワークに関連付けするために使用し得る情報を含み得る。
【0064】
[0074] STA106は、信号510を受信し得る。受信された信号510に基づいて、STA106は、AP104と関連付けするように構成され得る。STA106は、AP104に、無線通信ネットワークとのアソシエーションを要求する信号512を送信するように構成され得る。信号512はアソシエーション要求信号であり得る。LTEを使用する実装では、メッセージ512は、アタッチ・リクエスト(Attach Request)であり得る。信号512は、認証情報、IPアドレス要求、DNSサーバ・アドレス、および1つ以上のドメイン名解決要求のうちの1つ以上を含み得る。
【0065】
[0075] いくつかの実装では、信号512は、レベル2−MACベーシス(level 2-MAC basis)を介して送信される。リンク層シグナリングは、ネットワークとの完全なアソシエーションおよび認証(オーセンティケーション)の前に、ドメイン名解決要求がサブミットされることを可能にする。LTEまたはUMTSベースのシステムでは、信号512は、NASを介して送信され得る。このようなシステムでは、パケット・ゲートウェイは、信号510を提供するように構成され得る。HRPD、またはcdma1xベースのシステムでは、信号512は、PPP/モバイル−IPを介して送信され得る。このようなシステムでは、ホーム・エージェント(HA)またはパケット・ステート・スイッチング・ノード(PDSN:packet state switching node)は、信号512をサービスするように構成され得る。
【0066】
[0076] AP104は、アソシエーション手順の一部として信号512を処理し得る。
【0067】
AP104は、認証信号514を生成し得る。認証信号514は、認証サーバ(AS)502に送信され得る。認証は、RADIUS、EAP、または他の適切な認証メカニズムを含み得る。AP104およびAS502は、認証が成功であるかどうかを決定するために、信号を交換し得る。図示されていないが、認証が成功でない場合、信号は、アソシエーション要求を拒否し、認証の失敗を示すインジケーションを含むSTA106に送信され得る。
【0068】
[0077] AP104は、STA106に関わるIPアドレスを取得するために、信号516をDHCPサーバ504と交換し得る。並行して、AP104は、また、DNSサーバ506と、アソシエーション要求512に含まれる1つ以上のドメイン名解決要求に対応するDNSクエリを含む信号518を交換し始め得る。IPアドレスがドメイン名解決要求をサブミットしているSTAに提供されていないので、APは、そのIPアドレスをDNSクエリにのために含め得る。このように、APは、アソシエーション手順が実施される間に、STAの代わりにDNS要求を生成する。信号516および信号518は
図5に順に示されているが、信号516および信号518は、互いに並行して、および、認証信号514と共に、送信され得る。いくつかの実装では、信号516および/または518は、認証プロセスの結果に基づいて送信され得る。
【0069】
[0078] AP104は、認証要求の結果を示すさらなる信号520を生成し得る。さらなる信号520は、認証成功を示すインジケーション、IPアドレス、DNSサーバ、および受信された任意のDNSクエリ応答に基づく任意のドメイン名解決要求に関わる結果を含み得る。LTEを使用する実施形態では、メッセージ520は、LTEアタッチ・アクセプト・メッセージ(LTE Attach Accept message)であり得る。さらなる他の実施形態では、STAが、関連付けされた状態より前にドメイン名解決に対する要求を送信するとき、STAは、STAからAPに送信されるアソシエーション要求メッセージにおいてDNSクエリを形成する「イーサネット・フレーム・フォーマット」をカプセル化し得る。イーサネット・フレームをフォーマットするとき、STAは、DNSクエリを生成する際に、自己のIPアドレスとして、デフォルトのIPアドレスを使用し得る。このデフォルトのIPアドレスは、イーサネット・フレームにおける送信元IPアドレス(source IP address)として、設定され得る。また、STAは、APから、「一時的なIPアドレス(temporary IP address)」を受信し得、これを、STAは、DNSクエリを形成するために使用し得る。この実施形態では、STAは、イーサネット・フレームの送信元IPアドレス・フィールドを、一時的なIPアドレスに設定する。
【0070】
[0079] イーサネット・フレームの宛先MACアドレスは、ゲートウェイのMACアドレスに、STAかAPのいずれかによって設定される。ゲートウェイIPアドレスは、STAかAPのいずれかにおいて記憶される構成情報から取得され得る。他の実施形態では、ビーコンまたはプローブ応答は、ゲートウェイのアドレスを含み得る。この態様では、STAは、対象MACアドレスを、ビーコンまたはプローブ応答に含まれるアドレスに設定する。APは、前記カプセル化されたイーサネット・フレームの対象MACアドレス・フィールドを、ゲートウェイの実際のMACアドレスに取り換えるだろう。
【0071】
[0080] 上記の実施形態においてメッセージ512を受信するとき、APは、要求512からイーサネット・フレームのカプセル化を解除し、ネットワークにイーサネット・フレームを送信する。イーサネット・フレームがゲートウェイによって受信されるとき、それが受信するイーサネット・パケットが、アソシエーションより前にSTAによって送信されているのか、それがアソシエーションの後であるのか、区別することができない。そして、ゲートウェイは、受信されたイーサネット・パケットからIPパケットを抽出し、DNSクエリ要求としてDNSサーバにIPパケットを転送する。ゲートウェイがDNSサーバからDNSクエリ応答を受信するとき、DNSクエリ応答は、ゲートウェイによって、STAのMACアドレスに設定されたイーサネット・フレームの宛先MACアドレスを有する、イーサネット・フレームにパッケージ化され、当該イーサネット・フレームをAPへ転送する。APが当該イーサネット・フレームを受信すると、APは、アソシエーション応答、または新しく定義された802.11フレームに当該イーサネット・フレームをカプセル化し、それをSTAに転送する。
【0072】
[0081] STA106は、DNSクエリ応答によって識別され得るサーバ508とデータ・トラフィック522を交換するために、更なる信号520に含まれる情報を使用し得る。したがって、STA106は、アソシエーションがサーバ508に関するDNS情報の受信を完了するまで待つ必要が無い。これは、STA106とサーバ508との間のデータ・トラフィック522の交換を促進させる。
【0073】
[0082] いくつかの態様では、他のイーサネット・フレーム・タイプは、メッセージ512にカプセル化され得る。例えば、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)メッセージとしてフォーマットされたイーサネット・フレームは、メッセージ512においてカプセル化され得る。同様に、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)メッセージとしてフォーマットされたイーサネット・フレームは、メッセージ520においてカプセル化され得る。メッセージ512および/または520は、任意のインターネット・プロトコル(IP)ベースのプロトコル・メッセージ(例えば、DHCP、DNS、ARP)をカプセル化し得る。
【0074】
[0083]
図6は、他の例としてのアソシエーション要求DNSクエリに関わるコール・フロー図を示す。コール・フロー図は、
図5に示されているコール・フローと同様に開始する。しかしながら、信号510に応答して、STA106は、第1の信号602を介してアソシエーション要求を送信し、アソシエーション要求への応答を受信する前に、1つ以上のドメイン名解決要求を含む第2の信号604を送信する。
図5とは異なって、第1の信号602は、ドメイン名解決要求を含まないことに注意されたい。コール・フローは、
図5に示されているように、認証シグナリング514、DHCPシグナリング516、およびDNSクエリシグナリング518によって、同様に続行する。
【0075】
[0084] AP104は、アソシエーション応答信号606を送信し得る。アソシエーション応答信号606は、アソシエーション情報(例えば、認証成功インジケータ、IPアドレス、およびDNSサーバ・アドレス)に加えて、ドメイン名解決要求を含み得る。応答信号606が送信されるときに1つ以上のドメイン名解決が未解決(pending)である場合、結果が、信号608を介して送信され得る。いくつかの実装では、応答信号606は、サーバ508に関わるドメイン名を含み得る。このような場合、STA106は、サーバとトラフィック522とを交換し始め得る。いくつかの実装では、前記STA106は、信号608においてサーバ508に関わるドメイン名を受信し得る。このような場合、STA106は、名前情報の受信時に、トラフィック522を交換し始め得る。どちらの場合でも、STA106は、ドメイン名解決要求を送信するアソシエーション・プロセスの完了まで待つより早く、ドメイン名情報を取得し得る。
【0076】
[0085]
図7は、無線通信システムを使用してサーバとの通信を確立することに関連した遅延時間を減じる方法に関わるプロセス・フロー図を示す。プロセスは、上記の
図2、または下記の
図8に示されているデバイスのような、ここで説明されるデバイスによって、全体的に、または部分的に、実施され得る。いくつかの実装では、プロセスは、STAにおいて実装され得る。
【0077】
[0086] プロセスは、ネットワーク・サービスに対する要求がサービス提供デバイスに電子デバイスから送信され得るブロック702において、開始する。いくつかの実装では、要求は、STAからAPに送信され得る。ブロック704では、ドメイン名解決に対する要求が、電子デバイスへのIPアドレスの割当て、電子デバイスの認証、および、電子デバイスとのリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に、サービス提供デバイスに、電子デバイスから送信され得る。一実施形態では、ドメイン名解決に対する要求は、ブロック702において送信されるネットワーク・サービスに対する要求と同じメッセージにおいて送信され得る。いくつかの態様では、ブロック702、および/または704において送信されるメッセージのどちらかが、イーサネット・フレームをカプセル化し得る。
図5に関して上述されたように、いくつかの態様では、ブロック704において送信されるドメイン名解決についての要求は、ドメイン名システムクエリとしてフォーマットされたイーサネット・フレームをカプセル化し得る。いくつかの態様では、イーサネット・フレームが、ドメイン名システムクエリとしてフォーマットされ得る。他の態様では、ブロック702またはブロック704のいずれかのメッセージ内でカプセル化されたイーサネット・フレームは、任意のIPベースのプロトコル・メッセージ(例えば、DHCP、DNS、ARP)としてフォーマットされ得る。ブロック706において、提供されたネットワーク・サービスを示す応答が、ドメイン名解決に対する要求が送信された後に受信される。送信された、および/または受信された信号は、
図5、または6のコール・フローにおいて示されている信号と同様であり得る。
【0078】
[0087]
図8は、無線通信装置に関わる機能ブロック図を示す。当業者であれば、無線通信装置は、
図8に示されている簡略化された無線通信装置より多くのコンポーネントを有し得ることを理解するだろう。図示されている無線通信装置800は、クレームの範囲内における実装のいくつかの顕著な特徴を説明するために役立つコンポーネントのみを含む。無線通信装置800は、アプリケーション回路802、送信回路804および受信回路806を含み得る。
【0079】
[0088] いくつかの実装では、アプリケーション回路802は、ネットワーク・サーバと通信するように構成され得る。アプリケーション回路802は、プログラマブル・チップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワーク・インターフェースのうちの1つ以上を含み得る。例えば、アプリケーション回路802は、1つ以上のプロセッサ・ユニット204を含み得る。いくつかの実装では、ネットワーク・サーバと通信するための手段は、アプリケーション回路802を含み得る。
【0080】
[0089] いくつかの実装では、前記送信回路804は、サービス提供デバイスに、ネットワーク・サービスに対する要求を送信し、および、電子デバイスへのIPアドレスの割当て、電子デバイスの認証、および電子デバイスとのリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に、ネットワーク・サーバにドメイン名クエリを送信するように構成され得る。送信回路804は、送信機、アンテナ、データ・ネットワーク・インターフェース、およびメモリのうちの1つ以上を含み得る。例えば、送信回路802は、
図2の送信機210を含み得る。いくつかの実装では、送信するための手段は、送信回路804を含み得る。一実施形態では、送信回路804は、ブロック702、または704に関して上記に説明された機能のうちの1つ以上を実施するように構成され得る。
【0081】
[0090] いくつかの実装では、受信回路806は、提供されたネットワーク・サービスを示すインジケーションを受信するように構成され得る。受信回路806は、受信機、アンテナ、信号プロセッサ、およびメモリのうちの1つ以上を含み得る。例えば、受信回路806は、
図2の受信機を含み得る。いくつかの実装では、受信するための手段は、受信回路806を含み得る。一実施形態では、受信回路806は、ブロック706に関して上記に説明された機能のうち1つ以上を実施するように構成され得る。
【0082】
[0091]
図9は、無線通信システムを使用したサーバとの通信を確立することに関連した遅延時間を減じる方法に関わるプロセス・フロー図を示す。図示されているプロセスは、上記の
図2、または下記の
図10に示されているデバイスのような、ここで説明されるデバイスによって、全体的に、または部分的に実施され得る。いくつかの実装では、プロセスは、APにおいて実装され得る。
【0083】
[0092] プロセスは、ネットワーク・サービスに対する要求がサービス提供デバイスにおいて電子デバイスから受信され得るブロック902において、開始する。ブロック904では、ドメイン名解決に関する要求は、電子デバイスへのIPアドレスの割当て、電子デバイスの認証、および電子デバイスとのリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に、サービス提供デバイスにおいて、電子デバイスから受信され得る。一実施形態では、ネットワーク・サービスに対する要求およびドメイン名解決に対する要求の両方を受信するデバイスは、少なくとも部分的に並行して、2つの要求を処理し得る。
図5に関して上述されたように、ドメイン名解決に対する受信された要求は、イーサネット・フレームをカプセル化し得る。いくつかの態様では、カプセル化されたイーサネット・フレームは、ドメイン名システムクエリとしてフォーマットされ得る。いくつかの他の態様では、イーサネット・フレームは、IPベースのプロトコル・メッセージ(例えば、DHCP、DNS、ARP)としてフォーマットされ得る。
【0084】
[0093] ブロック906では、提供されるネットワーク・サービスを示す応答が、ドメイン名解決に対する要求を受信した後に、送信され得る。一実施形態では、応答は、ブロック904でドメイン名解決に対する要求を受信した後に、送信され得る。送信および/または受信された信号は、
図5または6のコール・フロー図において示されている信号と同様であり得る。
【0085】
[0094]
図10は、他の無線通信装置に関わる機能ブロック図を示す。当業者であれば、無線通信装置は、
図10に示されている簡略化された無線通信装置より多くのコンポーネントを有し得ることを理解するだろう。図示されている無線通信装置1000は、クレームの範囲内における実装のいくつかの顕著な特徴を説明するために役立つコンポーネントのみを含む。無線通信装置1000は、サービス要求回路1002、ドメイン名解決回路1004、および送信回路1006を含み得る。
【0086】
[0095] いくつかの実装では、サービス要求回路1002は、電子デバイスからネットワーク・サービスに対する要求を受信するように構成され得る。サービス要求回路1002は、受信機、アンテナ、プログラマブル・チップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワーク・インターフェースのうちの1つ以上を含み得る。例えば、一実施形態では、サービス要求回路は、
図2の受信機212を含み得る。いくつかの実装では、ネットワーク・サービスに対する要求を受信するための手段は、サービス要求回路1002を含み得る。一実施形態では、サービス要求回路1002は、ブロック902に関して上述された機能の1つ以上を実施するように構成され得る。
【0087】
[0096] いくつかの実装では、ドメイン名解決回路1004は、電子デバイスへのIPアドレスの割当て、電子デバイスの認証、および電子デバイスとリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に、電子デバイスからドメイン名解決に対する要求を受信するように構成され得る。ドメイン名解決回路1004は、受信機、アンテナ、プロセッサ、クエリエクストラクタ(query extractor)、メモリ、およびネットワーク・インターフェースのうち1つ以上を含み得る。例えば、ドメイン名解決回路は、
図2の受信機212を含み得る。いくつかの実装では、ドメイン名解決要求を受信するための手段は、ドメイン名解決回路1004を含み得る。一実施形態では、ドメイン名解決回路1004は、ブロック904に関して上述された機能の1つ以上を実施するように構成され得る。
【0088】
[0097] いくつかの実装では、送信回路1006は、提供されたネットワーク・サービスを示す応答を送信するように構成され得る。送信回路1006は、送信機、アンテナ、データ・ネットワーク・インターフェース、およびメモリのうちの1つ以上を含み得る。例えば、送信回路1006は、
図2の送信機210を含み得る。いくつかの実装では、送信するための手段は、送信回路1006を含み得る。一実施形態では、送信回路1006は、ブロック906に関して上述された機能の1つ以上を実施するように構成され得る。
【0089】
[0098] 本書において使用される場合、「決定すること」という用語は、幅広い動作を含む。例えば、「決定すること」は、計算すること、コンピュータ処理すること、処理すること、得ること、調査すること、ルックアップすること(例えば、テーブル、データベース、または別のデータ構造をルックアップすること)、アサートにすること、等を含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリ内のデータにアクセスすること)、等を含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること、等を含み得る。さらに、ここで使用されているような「チャンネル幅」は、特定の態様において帯域幅を含み得、また帯域幅とも称され得る。
【0090】
[0099] 本書において使用される場合、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」というフレーズは、単一の要素を含む、それらの項目の任意の組み合わせに言及するものである。例として、「a、b、またはcのうち少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−cおよびa−b−cを含むことが、意図される。
【0091】
[0100] さらに、上述された方法のさまざまな動作は、それらの動作を実施することができる任意の適切な手段、例えば、さまざまなハードウェアおよび/またはソフトウェアの、(1つ以上の)コンポーネント、回路、および/または(1つ以上の)モジュールによって実施され得る。一般的に、図面に示した任意の動作は、それらの動作を実施することができる対応する機能的手段によって実施され得る。
【0092】
[0101] 本開示に関連して説明された、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、ここで説明された機能を実施するように設計された、汎用プロセッサ、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ・シグナル(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェア・コンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせを用いて、実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、その代わりに、プロセッサは、商業的に利用可能な任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステート・マシン(state machine)であり得る。また、プロセッサは、コンピューティング・デバイスの組み合わせ、例えば、DSPと、DSPコアと結合された1つ以上のマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、1つのマイクロプロセッサとの組み合わせ、またはその他任意のそのような構成として、実装され得る。
【0093】
[0102] 1つ以上の態様において、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令群あるいはコードとして、コンピュータ可読媒体に記憶、または送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータ・プログラムの伝達を容易にする任意の媒体を含む通信媒体とコンピュータ記憶媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または、データ構造または命令の形式で所望のプログラム・コードを記憶または搬送するために使用可能であり、かつコンピュータによってアクセスされることができるその他任意の媒体を備えることができる。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体と適切には称される。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または同軸ケーブル、ファイバ光ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波のような無線技術を使用している他の遠隔ソースから送信された場合、同軸ケーブル、ファイバ光ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のような無線技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)とディスク(disc)は、ここで使用される場合、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)・ディスク(disk)、およびブルーレイ(登録商標)・ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生するのに対し、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。かくして、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、有形的表現媒体(tangible media))を備え得る。さらに、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(例えば、信号)を備え得る。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
【0094】
[0103] 本書において開示される方法は、説明された方法を達成するための1つまたは複数のステップまたは動作を備える。方法のステップおよび/または動作は、請求項の範囲から逸脱せずに、互いに置き換えられ得る。すなわち、ステップまたは動作の特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用は、本願の特許請求の範囲から逸脱せずに変更され得る。
【0095】
[0104] 説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つ以上の命令群として、コンピュータ可読媒体に記憶され得る。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、または、データ構造または命令の形式で所望のプログラム・コードを記憶または搬送するために使用されることができ、かつコンピュータによってアクセスされることができるその他任意の媒体を備えることができる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、ここで使用される場合、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー・ディスク(disk)、およびブルーレイ・ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生するのに対し、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。
【0096】
[0105] したがって、特定の態様は、本書に提示された動作を実施するためのコンピュータ・プログラム製品を備え得る。例えば、そのようなコンピュータ・プログラム製品は、記憶された(および/またはコード化された)命令を有するコンピュータ可読媒体を備え得、それらの命令は、本書に説明された動作を実施するために1つ以上のプロセッサによって実行可能である。特定の実施形態では、コンピュータ・プログラム製品は、パッケージ材料を含み得る。
【0097】
[0106] また、ソフトウェアまたは命令群は、送信媒体によって送信され得る。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または他のリモート・ソースから、同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波のような無線技術を使用して送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のような無線技術は、送信媒体の定義に含まれる。
【0098】
[0107] さらに、本書に説明された方法および技術を実施するためのモジュールおよび/または他の適切な手段が、ダウンロードされることができ、および/または、そうでなければ、ユーザ端末および/または基地局によって、規定通りに取得されることができることが、理解されるべきである。例えば、そのようなデバイスは、本書に説明された方法を実施するための手段の伝送を容易にするために、サーバに結合されることができる。あるいは、本書に説明されたさまざまな方法は、記憶手段(例えば、RAM、ROM、コンパクト・ディスク(CD)またはフロッピー(登録商標)・ディスクのような物理記憶媒体、等)を介して提供されることができるので、ユーザ端末および/または基地局は、記憶手段をデバイスに結合または提供するときに、さまざまな方法を得ることができる。さらに、本書に説明された方法および技術をデバイスに提供するためのその他任意の適切な技術が利用されることができる。
【0099】
[0108] 特許請求の範囲は、上記に示されたまさにその構成およびコンポーネントに限定されないことが理解されるべきである。さまざまな変更、交換、および変形が、本願の特許請求の範囲から逸脱せずに、上述された方法および装置の構成、動作、および詳細に対してなされ得る。
【0100】
[0109] 上記は、本開示の態様に関するものであるが、本開示の他の態様およびさらなる態様が、その基本的な範囲から逸脱せずに考案されることができ、その範囲は、下記の請求項によって決定される。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 無線通信システムを使用してサーバとの通信を確立することに関連した遅延時間を減じる方法であって、
サービス提供デバイスに、電子デバイスから、ネットワーク・サービスに対する要求を送信することと、
前記電子デバイスへのIPアドレスの割当て、前記電子デバイスの認証、および前記電子デバイスとのリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に、前記サービス提供デバイスに、前記電子デバイスから、前記サーバについてのドメイン名解決に対する要求を送信することと、
提供される前記ネットワーク・サービスを示す応答を前記電子デバイスにおいて受信することと、ドメイン名システムクエリは、前記応答を受信するより前に送信される、
を備える、方法。
[2] 前記電子デバイスへのIPアドレスの割当より前に、前記サーバを識別する信号を受信することをさらに備える、[1]に記載の方法。
[3] 受信された前記識別する信号に少なくとも部分的に基づいて、前記サーバに、前記電子デバイスから信号を送信することをさらに備える、[2]に記載の方法。
[4] 前記サーバを識別する信号は、前記サーバに関連したIPアドレスを含む、[2]に記載の方法。
[5] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記ネットワーク・サービスに対する要求とともに送信される、[1]に記載の方法。
[6] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記ネットワーク・サービスに対する要求の後に送信される、[1]に記載の方法。
[7] 前記ネットワーク・サービスに対する要求は、認証情報、前記電子デバイスに関連したアドレス情報、および、ドメイン名システム・サーバに関連したアドレス情報のうちの少なくとも1つを含む、[1]に記載の方法。
[8] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記サーバに関連したドメイン名を含み、前記サーバは、前記無線通信システムと結合される、[1]に記載の方法。
[9] 前記ネットワーク・サービスに対する要求は、アソシエーション要求を備える、[1]に記載の方法。
[10] 前記ネットワーク・サービスを示す前記応答は、アソシエーション応答を備える、[1]に記載の方法。
[11] 前記ドメイン名解決に対する要求に、イーサネット・フレームをカプセル化することをさらに備える、[1]に記載の方法。
[12] 前記イーサネット・フレームは、ドメイン名システムクエリとしてフォーマットされる、[11]に記載の方法。
[13] 前記イーサネット・フレームは、動的ホスト構成プロトコル・メッセージとしてフォーマットされる、[11]に記載の方法。
[14] 前記イーサネット・フレームにおける宛先アドレスをゲートウェイ・アドレスに設定することをさらに備える、[11]に記載の方法。
[15] 前記ドメイン名解決に対する要求は、アソシエーション要求フレームを備える、[1]に記載の方法。
[16] 無線通信システムを使用してサーバとの通信を確立することに関連した遅延時間を減じるための装置であって、
ネットワーク・サーバと通信するように構成されているアプリケーションと、
サービス提供デバイスに、ネットワーク・サービスに対する要求を送信するように構成された送信機と、前記送信機は、前記装置へのIPアドレスの割当て、前記装置の認証、および前記装置とのリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に、前記サーバについてのドメイン名解決に対する要求を送信するようにさらに構成され、
提供される前記ネットワーク・サービスを示すインジケーションを受信するように構成された受信機と、前記ドメイン名解決に対する要求は、提供された前記ネットワーク・サービスの前記インジケーションを受信する前に送信される、
を備える、装置。
[17] 前記受信機は、IPアドレスが前記装置に割り当てられる前に、前記サーバのアドレスを識別する信号を受信するように構成される、[16]に記載の装置。
[18] 前記送信機は、前記サーバを識別する信号に少なくとも部分的に基づいて前記サーバと前記アプリケーションとの間の通信を送信するように構成される、[17]に記載の装置。
[19] 前記サーバを識別する信号は、前記サーバに関連したIPアドレスを含む、[17]に記載の装置。
[20] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記ネットワーク・サービスに対する要求とともに送信される、[16]に記載の装置。
[21] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記ネットワーク・サービスに対する要求の後に送信される、[16]に記載の装置。
[22] 前記ネットワーク・サービスに対する要求は、認証情報、電子デバイスに関連したアドレス情報、および、ドメイン名システム・サーバに関連したアドレス情報のうちの少なくとも1つを含む、[16]に記載の装置。
[23] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記無線通信システムと結合されるサーバに関連したドメイン名を含む、[16]に記載の装置。
[24] 前記ネットワーク・サービスに対する要求は、アソシエーション要求を備える、[16]に記載の装置。
[25] 前記ネットワーク・サービスを示す応答は、アソシエーション応答を備える、[16]に記載の装置。
[26] 前記送信機は、前記ドメイン名解決に対する要求にイーサネット・フレームをカプセル化するようにさらに構成されている、[16]に記載の装置。
[27] 前記送信機は、ドメイン名システムクエリとして前記イーサネット・フレームをフォーマットするようにさらに構成されている、[26]に記載の装置。
[28] 前記送信機は、動的ホスト構成プロトコル・メッセージとして前記イーサネット・フレームをフォーマットするようにさらに構成されている、[26]に記載の装置。
[29] 前記ドメイン名解決に対する要求は、アソシエーション要求フレームを備える、[16]に記載の装置。
[30] 前記イーサネット・フレームにおける宛先アドレスをゲートウェイ・アドレスに設定することをさらに備える、[26]に記載の装置。
[31] 無線通信システムを使用してサーバとの通信を確立することに関連した遅延時間を減じるための装置であって、
ネットワーク・サーバと通信するための手段と、
サービス提供デバイスに、ネットワーク・サービスに対する要求を送信するための手段と、
電子デバイスへのIPアドレスの割当て、前記電子デバイスの認証、および前記電子デバイスとのリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に、前記サーバに関わるドメイン名解決に対する要求を送信するための手段と、
提供されるネットワーク・サービスを示すインジケーションを受信するための手段と、前記ドメイン名解決に対する要求は、前記提供されたネットワーク・サービスを示すインジケーションを受信する前に送信される、
を備える、装置。
[32] 前記受信するための手段は、アプリケーションを備え、ここで、前記送信するための手段は、送信機を備え、および、前記受信するための手段は、受信機を備える、[31]に記載の装置。
[33] 装置のプロセッサによって実行可能な命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は前記装置に、無線通信システムを使用してサーバとの通信を確立することに関連した遅延時間を減じる方法を実施させ、前記方法は、
サービス提供デバイスに、電子デバイスから、ネットワーク・サービスに対する要求を送信することと、
前記電子デバイスへのIPアドレスの割当て、前記電子デバイスの認証、および前記装置とのリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に、サービス提供デバイスに、前記装置から、前記サーバについてのドメイン名解決に対する要求を送信することと、
提供されるネットワーク・サービスを示す応答を前記電子デバイスにおいて受信することと、前記ドメイン名解決に対する要求は、前記応答を受信する前に送信される、
を備える、コンピュータ可読記憶媒体。
[34] 無線通信システムを使用してサーバとの通信を確立することに関連した遅延時間を減じる方法であって、
サービス提供デバイスにおいて、電子デバイスから、ネットワーク・サービスに対する要求を受信することと、
前記電子デバイスへのIPアドレスの割当て、前記電子デバイスの認証、および前記電子デバイスとのリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に、前記サービス提供デバイスにおいて、前記電子デバイスから、前記サーバについてのドメイン名解決に対する要求を受信することと、
提供された前記ネットワーク・サービスを示す応答を前記電子デバイスに送信することと、前記ドメイン名解決に対する要求は、前記応答を送信する前に受信される、
を備える、方法。
[35] 前記ドメイン名解決に対する要求に少なくとも部分的に基づいて前記サーバを識別する情報を取得することをさらに備える、[34]に記載の方法。
[36] DNSサーバにDNSクエリを送信すること、前記DNSクエリは、前記サービス提供デバイスの送信元アドレスを示す、をさらに備える、[35]に記載の方法。
[37] 前記サービス提供デバイスは、アクセス・ポイントである、[36]に記載の方法。
[38] 前記電子デバイスに、取得された前記情報を含む信号を送信することをさらに備える、[35]に記載の方法。
[39] 前記サーバを識別する情報を取得することは、ドメイン名システム・サーバにドメイン名システムクエリを送信することと、前記ドメイン名システム・サーバからサーバを識別する情報を受信することとを備える、[35]に記載の方法。
[40] サーバを識別する情報を取得することは、前記サービス提供デバイスと関連したキャッシュ中の情報を識別することを備える、[35]に記載の方法。
[41] 前記サーバを識別する情報は、IPアドレスを備える、[35]に記載の方法。
[42] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記ネットワーク・サービスに対する要求とともに受信される、[34]に記載の方法。
[43] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記ネットワーク・サービスに対する要求の後に受信される、[34]に記載の方法。
[44] 前記ネットワーク・サービスに対する要求は、認証情報、前記電子デバイスに関連したアドレス情報、および、ドメイン名システム・サーバに関連したアドレス情報のうちの少なくとも1つを含む、[34]に記載の方法。
[45] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記サーバに関連したドメイン名を含み、ここで、前記サーバは、前記無線通信システムと結合される、[34]に記載の方法。
[46] 前記ネットワーク・サービスに対する要求は、アソシエーション要求を備える、[34]に記載の方法。
[47] 前記ネットワーク・サービスを示す前記応答は、アソシエーション応答を備える、[34]に記載の方法。
[48] 前記ドメイン名解決に対する要求は、カプセル化されたイーサネット・フレームを含む、[34]に記載の方法。
[49] 前記ドメイン名解決に対する要求は、アソシエーション要求を備える、[30]に記載の方法。
[50] 前記カプセル化されたイーサネット・フレームは、ドメイン名サービスクエリとしてフォーマットされる、[48]に記載の方法。
[51] 前記カプセル化されたイーサネット・フレームは、動的ホスト構成プロトコル・メッセージとしてフォーマットされる、[48]に記載の方法。
[52] 前記ドメイン名解決に対する要求への応答を送信することをさらに備える、[48]に記載の方法。
[53] 前記ドメイン名解決に対する要求への前記応答は、アソシエーション応答を備える、[52]に記載の方法。
[54] 前記ドメイン名解決に対する要求への前記応答は、カプセル化されたイーサネット・フレームを備える、[52]に記載の方法。
[55] 前記イーサネット・フレームは、DNSクエリ応答としてフォーマットされる、[54]に記載の方法。
[56] 無線通信システムを使用してサーバとの通信を確立することに関連した遅延時間を減じるための装置であって、
電子デバイスからネットワーク・サービスに対する要求を受信することと、前記電子デバイスから、前記サーバについてのドメイン名解決に対する要求を受信することとを行うように構成された受信機と、前記ドメイン名解決に対する要求は、前記電子デバイスへのIPアドレスの割当て、前記電子デバイスの認証、および前記電子デバイスとのリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に受信される、
提供される前記ネットワーク・サービスを示す応答を前記電子デバイスに送信するように構成された送信機と、前記ドメイン名解決に対する要求は、前記応答を送信する前に受信される、を備える、装置。
[57] 前記ドメイン名解決に対する要求に少なくとも部分的に基づいて前記サーバを識別する情報を取得するように構成されたプロセッサをさらに備える、[56]に記載の装置。
[58] 前記ドメイン名解決に対する要求に基づいてドメイン名情報を識別するように構成されたドメイン名解決回路をさらに備え、ここで、前記送信機は、前記ドメイン名情報を含む信号を送信するようにさらに構成される、[56]に記載の装置。
[59] 前記サーバを識別する情報を取得することは、ドメイン名システム・サーバにドメイン名解決に対する要求を送信することと、前記ドメイン名システム・サーバから前記情報を受信することとを備える、[57]に記載の装置。
[60] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記装置のIPアドレスと同等の送信元IPアドレスを示す、[59]に記載の装置。
[61] 前記サーバを識別する情報を取得することは、サービス提供デバイスと関連したキャッシュ中の情報を識別することを備える、[59]に記載の装置。
[62] 前記ドメイン名情報は、IPアドレスを備える、[58]に記載の装置。
[63] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記ネットワーク・サービスに対する要求とともに受信される、[57]に記載の装置。
[64] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記ネットワーク・サービスに対する要求の後に受信される、[57]に記載の装置。
[65] 前記ネットワーク・サービスに対する要求は、認証情報、前記電子デバイスに関連したアドレス情報、および、ドメイン名システムに関連したアドレス情報のうちの少なくとも1つを含む、[57]に記載の装置。
[66] 前記ドメイン名解決に対する要求は、前記サーバに関連したドメイン名を含み、ここで、前記サーバは、前記無線通信システムと結合される、[57]に記載の装置。
[67] 前記ネットワーク・サービスに対する要求は、アソシエーション要求を備える、[57]に記載の装置。
[68] 前記ネットワーク・サービスを示す前記応答は、アソシエーション応答を備える、[57]に記載の装置。
[69] 前記ドメイン名解決に対する要求は、カプセル化されたイーサネット・フレームを含む、[57]に記載の装置。
[70] 前記ドメイン名解決に対する要求は、アソシエーション要求を備える、[56]に記載の装置。
[71] 前記カプセル化されたイーサネット・フレームは、ドメイン名サービスクエリとしてフォーマットされる、[69]に記載の装置。
[72] 前記カプセル化されたイーサネット・フレームは、動的ホスト構成プロトコル・メッセージとしてフォーマットされる、[69]に記載の装置。
[73] 前記送信機は、前記ドメイン名解決に対する要求への応答を送信するようにさらに構成される、[56]に記載の装置。
[74] 前記ドメイン名解決に対する要求への前記応答は、アソシエーション応答を備える、[73]に記載の装置。
[75] 前記ドメイン名解決に対する要求への前記応答は、カプセル化されたイーサネット・フレームを備える、[73]に記載の装置。
[76] 前記送信機は、DNSクエリ応答として前記イーサネット・フレームをフォーマットするようにさらに構成されている、[75]に記載の装置。
[77] 無線通信システムを使用してサーバとの通信を確立することに関連した遅延時間を減じるための装置であって、
電子デバイスからネットワーク・サービスに対する要求を受信するための手段と、
前記電子デバイスへのIPアドレスの割当て、前記電子デバイスの認証、および前記電子デバイスとのリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に、前記電子デバイスから、前記サーバについてのドメイン名解決に対する要求を受信するための手段と、
提供される前記ネットワーク・サービスを示す応答を前記ネットワーク・デバイスに送信するための手段と、前記ドメイン名解決に対する要求は、前記応答を送信する前に受信される、
を備える、装置。
[78] 前記要求を受信するための手段は、受信機を備え、前記ドメイン名解決に対する要求を受信するための手段は、受信機およびプロセッサを備え、前記送信するための手段は、送信機を備える、[77]に記載の装置。
[79] DNSサーバにDNSクエリを送信するための手段をさらに備え、前記DNSクエリは、サービス提供デバイスの送信元アドレスを示す、[77]に記載の装置。
[80] 装置のプロセッサによって実行可能な命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は前記装置に、無線通信システムを使用してサーバとの通信を確立することに関連した遅延時間を減じる方法を実施させ、前記方法は、
サービス提供デバイスにおいて、電子デバイスから、ネットワーク・サービスに対する要求を受信することと、
前記電子デバイスへのIPアドレスの割当て、前記電子デバイスの認証、および前記電子デバイスとのリンク層のアソシエーションのうちの少なくとも1つより前に、前記サービス提供デバイスにおいて、前記電子デバイスから、前記サーバについてのドメイン名解決に対する要求を受信することと、
提供される前記ネットワーク・サービスを示す応答を前記電子デバイスに送信することと、前記ドメイン名解決に対する要求は、前記応答を送信する前に受信される、
を備える、コンピュータ可読記憶媒体。