(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1方向に延在する第1周縁、及び前記第1方向と異なる第2方向に沿って延在する第2周縁を含み、前記第1方向と前記第2方向を長方形の主要軸にして、表示領域と周辺領域に分れる表示板であって、
前記表示領域で前記第2方向に沿って延在する複数のゲート線、及び
前記第1周縁に沿って一列に配列されている複数のメインステージを含んで、前記複数のゲート線それぞれに、それぞれのゲート信号を出力するゲート駆動部を含み、
前記ゲート駆動部は、前記表示領域の前記ゲート線と接続していない一つ以上のダミーステージをさらに含み、
前記複数のメインステージのうちの一つ以上のメインステージは、前記第2周縁に沿って一列に配列されている前記一つ以上のダミーステージと接続し、
前記一つ以上のダミーステージそれぞれの前記第2方向の長さは前記第1方向の長さよりも長い、表示板。
前記一つ以上のダミーステージと接続していて、前記第2周縁に沿って位置して、前記一つ以上のダミーステージと隣接するダミーパターンをさらに含む、請求項2に記載の表示板。
前記複数の第1単位トランジスタのうちの一つのチャネル幅の方向は、前記複数の第2単位トランジスタのうちの一つのチャネル幅の方向と異なる、請求項5に記載の表示板。
前記複数の第1単位トランジスタのうちの一つのチャネル幅の長さは、前記複数の第2単位トランジスタのうちの一つのチャネル幅の長さと異なる、請求項8に記載の表示板。
前記複数の第1単位トランジスタのうちの一つのチャネル幅の長さは、前記複数の第2単位トランジスタのうちの一つのチャネル幅の長さより短い、請求項9に記載の表示板。
前記複数の第1単位トランジスタのうちの一つのチャネル幅の長さは、前記複数の第2単位トランジスタのうちの一つのチャネル幅の長さと異なる、請求項16に記載の表示板。
前記複数の第1単位トランジスタのうちの一つのチャネル幅の長さは、前記複数の第2単位トランジスタのうちの一つのチャネル幅の長さより短い、請求項17に記載の表示板。
前記第3周縁に沿って配列された前記複数のメインステージと接続している前記一つ以上のダミーステージの出力端子と接続しているダミーパターンをさらに含む、請求項22に記載の表示板。
前記一つ以上のダミーステージのうちの一つのダミーステージの前記第1方向の長さは、前記複数のメインステージのうちの一つのメインステージの前記第1方向の長さより短い、請求項1に記載の表示板。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は種々の異なる形態に実現でき、ここで説明する実施形態に限られない。
【0033】
図面において、種々の層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。明細書の全体にわたって類似する部分に対しては同一の図面符号を付けた。層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上」にあるという時、これは他の部分の「すぐ上」にある場合だけでなく、その中間に他の部分がある場合も含む。一方、ある部分が他の部分の「すぐ上」にあるという時には、中間に他の部分がないことを意味する。
【0035】
図1は、本発明の一実施形態による表示装置のブロック図であり、
図2は、本発明の一実施形態による表示装置の一画素に対する概略的な回路図であり、
図3A及び
図3Bは、本発明の一実施形態による表示装置が含む表示板一部の配置図であり、
図4は、本発明の一実施形態によるゲート駆動部のメインステージ及びダミーステージがそれぞれ含む一つの薄膜トランジスタの配置図である。
図5は、本発明の一実施形態による表示装置のブロック図である。
【0036】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態による表示装置は、表示板300、ゲート駆動部400、データ駆動部500、及び信号制御部600を含む。
【0037】
表示板300は、液晶表示装置(liquid crystal display、LCD)、有機発光表示装置(organic light emitting display、OLED)、及び電気湿潤装置(electrowetting display、EWD)など多様な平板表示装置(flat panel display、FPD)に含まれている表示板であってもよい。
【0038】
表示板300は、映像を表示する表示領域(display area)DAと、それ以外の領域である非表示領域(non−display area)とを含む。
【0039】
表示領域DAには、複数のゲート線G1−Gn、複数のデータ線D1−Dm、及び複数のゲート線G1−Gnと複数のデータ線D1−Dmに接続している複数の画素PXが位置する。
【0040】
ゲート線G1−Gnは、ゲート信号を伝達し、ほぼ行方向(第1方向D1という)に延在して、互いにほぼ平行であってもよい。データ線D1−Dmは、映像信号に対応するデータ電圧を伝達し、ほぼ列方向(第2方向D2という)に延在して、互いにほぼ平行であってもよい。
【0041】
複数の画素PXは、ほぼ行列状に配列されている。
図2を参照すれば、各画素PXは、当該ゲート線Gi及び当該データ線Djと接続したスイッチング素子Q、及びこれに接続した画素電極191を含んでもよい。スイッチング素子Qは、表示板300に集積されている薄膜トランジスタなどの三端子素子であってもよい。スイッチング素子Qは、ゲート線Giのゲート信号によってターンオンまたはターンオフされて、データ線Djからのデータ信号を選択的に画素電極191に伝達することができる。スイッチング素子Qは、一つ以上の薄膜トランジスタを含んでもよい。画素電極191に印加されたデータ電圧によって、画素PXは当該映像を表示することができる。
【0042】
本発明の他の実施形態によれば、一画素PXは、互いに異なるガンマ曲線による映像を表示できる複数の副画素、及び少なくとも一つのスイッチング素子を含んでもよい。複数の副画素には例えば異なる電圧が印加される。このとき、各副画素ごとにスイッチング素子が設けられてもよい。また、各副画素は容量結合により異なる電圧が印加されてもよい。
一画素PXが含む他の二つの副画素の面積は、互いに同一であってもよく、異なってもよい。
【0043】
本発明の他の実施形態によれば、表示領域DAは複数の小領域に分れてもよく、隣接する小領域の間には非表示領域の一部が存在してもよい。
【0044】
表示板300の非表示領域は、
図1に示したように、表示領域DAの周辺に位置する周辺領域PAを含む。周辺領域PAは、ベーゼル(bezel)などの遮光部材によって覆われてもよい。周辺領域PAは、表示領域DAを取り囲むか、または表示板300の周縁に位置してもよい。
【0045】
周辺領域PAの周縁、つまり、表示板300の周縁A1、A2、A3、A4は複数の周縁を含み、隣接する周縁A1、A2、A3、A4は互いに異なる方向に延在してもよい。例えば、隣接する周縁A1、A2、A3、A4は互いに直交して延在してもよい。さらに具体的に、
図1を参照すれば、表示板300の周縁のうちのデータ駆動部500が位置する方の周縁を第1周縁A1とし、第1周縁A1と対向して、ほぼ平行な周縁を第3周縁A3とし、第1周縁A1及び第3周縁A3を接続する両側の二つの周縁を第2周縁A2及び第4周縁A4という。
【0046】
周辺領域PAにはゲート駆動部400及び複数の制御信号線SLが位置する。データ駆動部500も、表示板300の周辺領域PAに集積されるか、または複数の駆動チップ形態で表示板300の周辺領域PAに装着されてもよい。また、周辺領域PAには表示領域DAのゲート線G1−Gn及びデータ線D1−Dmが延在して位置してもよい。
【0047】
信号制御部600は、データ駆動部500及びゲート駆動部400を制御する。
【0048】
信号制御部600は、外部のグラフィック制御器(図示せず)から入力映像信号及びその表示を制御する入力制御信号を受信する。入力制御信号の例としては、垂直同期信号VSync、水平同期信号HSync、メインクロック信号、データイネーブル信号などがある。信号制御部600は、入力映像信号と入力制御信号に基づいて入力映像信号を適切に処理してデジタル映像信号DATに変換し、ゲート制御信号CONT1及びデータ制御信号CONT2などを生成する。ゲート制御信号CONT1は、走査開始を指示する走査開始信号STV、ゲートオン電圧Vonの出力周期を制御する少なくとも一つのクロック信号、及び少なくとも一つの低電圧などを含む。データ制御信号CONT2は、一行の画素PXに対するデジタル映像信号DATの伝送開始を知らせる水平同期開始信号、ロッド信号、及びデータクロック信号などを含む。
【0049】
信号制御部600は、印刷回路基板(printed circuit board)の上に装着されてもよく、フレキシブル印刷回路膜などのフィルム(図示せず)によってデータ制御信号CONT2、ゲート制御信号CONT1、及びデジタル映像信号DATなどを表示板300に伝達することができる。
【0050】
データ駆動部500は、表示板300のデータ線D1−Dmと接続して、データ線D1−Dmにデータ電圧を伝達する。データ駆動部500は、信号制御部600からのデータ制御信号CONT2及び一つのデジタル映像信号DATを受信して、各デジタル映像信号DATに対応する階調電圧を選択することによって、デジタル映像信号DATをアナログデータ信号に変換した後、これを当該データ線D1−Dmに印加する。データ駆動部500は、複数のデータ駆動チップを含んでもよく、表示板300に表示領域DAの他の薄膜トランジスタと共に同一の工程で集積されてもよい。
【0051】
ゲート駆動部400は、データ駆動部500と接続した複数の制御信号線SLを通して、データ駆動部500からゲート制御信号CONT1などの制御信号の伝達を受けて、ゲートオン電圧及びゲートオフ電圧からなるゲート信号を生成し、ゲート線G1−Gnにゲート信号を印加する。ゲートオン電圧は、薄膜トランジスタをターンオンさせることができる電圧であり、ゲートオフ電圧は、薄膜トランジスタをターンオフさせることができる電圧である。
【0052】
複数の制御信号線SLは、ゲート駆動部400が位置する表示板300の周辺領域PAから第2方向D2に沿って延在しており、表示板300の第2周縁A2または第4周縁A4と第3周縁A3とが相接するコーナーで屈曲して、表示板300の第3周縁A3に沿ってさらに延在してもよい。なお、
図1では、制御信号線SLは、第1周縁A1においてデータ駆動部500と接続されており、第1周縁A1と第2周縁A2との隣接するコーナーで屈曲して第2周縁A2に沿って延在し、さらに、第2周縁A2と第3周縁A3とが隣接するコーナーにおいて屈曲して第3周縁A3に沿って延在する。
【0053】
ゲート駆動部400は、互いに従属的に接続して、順次に配列された複数のステージを含み、複数のステージは、ゲート線G1−Gnにそれぞれ接続している複数のメインステージST1−STn(nは、自然数)、及び一つ以上のダミーステージSTd1−STdp(pは、自然数)を含む。
【0054】
複数のメインステージST1−STnは、互いに従属的に接続しており、ゲート信号を生成してゲート線G1−Gnにゲート信号を順次に伝達することができる。各メインステージST1−STnは、それぞれのゲート線G1−Gnに接続して、ゲート信号を出力するゲート信号出力端子(図示せず)を有してもよい。
【0055】
複数のメインステージST1−STnは、表示領域DAの左側または右側、つまり、表示板300の第2周縁A2または第4周縁A4に沿って第2方向D2に一列に配列されている。
図1において、複数のメインステージST1−STnが、表示領域DAの左側に位置する第2周縁A2側の周辺領域PAに位置しているが、これに限定されず、表示領域DAの右側、上側、下側の周辺領域PAの少なくとも一箇所に位置してもよい。
【0056】
本発明の一実施形態によれば、各メインステージST1−STnは、前段のステージST1−STnまたは後段ステージST1−STnの出力端子と接続してもよい。前段のステージがない第1メインステージST1は、一つのフレームの開始を知らせる走査開始信号STVを受信してもよい。後段ステージがない最後のメインステージSTnは、後段ステージの出力端子に接続する代わりに他の信号を受信してもよい。
【0057】
各メインステージST1−STnは、複数の制御信号線SLを通してゲートオフ電圧に準ずる低電圧と接続する。また、各メインステージST1−STnは、複数の制御信号線SLを通してゲートオフ電圧より低い他の低電圧に接続してもよい。
【0058】
各メインステージST1−STnは、複数の制御信号線SLを通してクロック信号を受信する。クロック信号は、互いに異なる第1クロック信号CLK及び第2クロック信号CLKBを含んでもよく、奇数番目のメインステージST1、ST3は第1クロック信号CLKと接続し、偶数番目のメインステージST2、ST4は第2クロック信号CLKBと接続してもよい。第2クロック信号CLKBの位相は、第1クロック信号CLKの位相と反対であってもよい。
【0059】
ダミーステージSTd1−STdpは、表示領域DAのゲート線G1−Gnと接続していないステージであって、表示板300の周縁A1、A2、A3、A4のうちのメインステージST1−STnが位置する方の周縁と隣接する周縁に沿って配置される。ダミーステージSTd1−STdpは、表示領域DAのゲート線G1−Gnと接続しているメインステージST1−STnのうちの最後の少なくとも一つのメインステージST1−STnに入力される伝達信号を生成することができる。
【0060】
具体的に、ダミーステージSTd2−STdpは、表示領域DAの下側、つまり、表示板300の第3周縁A3側の周辺領域PAに位置してもよい。ダミーステージSTd2−STdpは、第3周縁A3に沿って第1方向D1に一列に配列されている。ダミーステージSTd2−STdpの個数は1つ以上であり、ゲート駆動部400の駆動方法及びゲート制御信号CONT1によってその個数を変更してもよい。
図1では、ダミーステージSTd2はメインステージSTnに接続され、ダミーステージSTd3−STdpはそれぞれ順次的に接続されている。
【0061】
ダミーステージSTd1−STdpは、最後のメインステージSTnなどメインステージST1−STnの一部、または前段のダミーステージSTd1−STdp及び後段のダミーステージSTd1−STdpの出力端子と接続している。ダミーステージSTd1−STdpは、メインステージST1−STnと同様に、制御信号線SLを通して伝達されるクロック信号、低電圧などのゲート制御信号CONT1を受信して、ダミーゲート信号を生成することができる。ダミーステージSTd1−STdpは、メインステージST1−STnのゲート信号出力端子に対応するダミーゲート信号出力端子を含んでもよく、ダミーゲート信号出力端子を通してダミーゲート信号を出力することができる。
【0062】
各メインステージST1−STn及び各ダミーステージSTd1−STdpは、表示板300の周辺領域PAに集積されている複数の薄膜トランジスタ、またはダイオードなどの能動素子、及びキャパシタなどの受動素子を含んでもよい。ゲート駆動部400が含む能動素子または受動素子は、表示領域DAの画素PXが含む薄膜トランジスタなどと同一の製造段階で形成してもよい。
【0063】
各メインステージST1−STnの回路と各ダミーステージSTd1−STdpの回路は実質的に同一であってもよい。各メインステージST1−STnが占める領域の大きさまたは形状は一定であってもよく、各ダミーステージSTd2−STdpが占める領域の大きさまたは形状も一定であってもよい。
【0064】
本発明の一実施形態によれば、ダミーステージSTd2−STdpを、メインステージST1−STnの下側に第2方向D2に一列に配置せずに、メインステージST1−STnが位置する第2周縁A2または第4周縁A4の終端部分に隣接して接続された第3周縁A3に第1方向D1に沿って一列に配置している。これによって、表示板300の下側の周辺領域PAの大きさを小さくすることができる。
【0065】
図3A及び
図3Bを参照すれば、表示板300の下側の第3周縁A3と隣接した周辺領域PAは、検査パッド領域OS、ダミーステージ領域STdA、信号配線領域SLA、及び空白領域OAを含んでもよい。
【0066】
検査パッド領域OSは、表示領域DAのデータ線Djと接続している検査パッドPDが位置する領域であって、表示板300の製造工程中、検査パッド領域OSの検査パッドPDを通してデータ線Djに検査信号を入力することができる。検査パッド領域OSの第2方向D2の幅は、ほぼ0.3mm乃至ほぼ0.6mmであってもよいが、これに限定されることではない。また、検査パッド領域OSは省略してもよい。
【0067】
ダミーステージ領域STdAは、上述した複数のダミーステージSTd1−STdpが位置する領域である。ダミーステージ領域STdAは検査パッド領域OSの下側に位置してもよい。ダミーステージ領域STdAの第2方向D2の幅は、各ダミーステージSTd1−STdpが占める領域の第2方向D2の長さによって変更してもよい。ダミーステージ領域STdAの第2方向D2の幅は、ほぼ0.4mm乃至ほぼ0.7mmであってもよいが、これに限定されることではない。
【0068】
信号配線領域SLAは、複数の制御信号線SLが配置される領域であって、ダミーステージ領域STdAの下側に配置してもよい。しかし、複数の制御信号線SLの少なくとも一部は、ダミーステージ領域STdAの上側に配置してもよい。信号配線領域SLAの第2方向D2の幅は、ほぼ0.2mm乃至ほぼ0.4mmであってもよいが、これも限定されることではない。
【0069】
空白領域OAは、信号配線領域SLAと表示板300の第3周縁A3との間の領域であって、信号配線や電気素子が形成されていなくてもよい。空白領域OAの第2方向D2の幅は、複数の制御信号線SLが外部の影響によって損傷しないほど適切に決めてもよい。例えば、空白領域OAの第2方向D2の幅は、ほぼ0.4mm乃至ほぼ0.7mmであってもよい。
【0070】
図3A及び
図3Bを参照すれば、少なくとも一つのダミーステージSTd1−STdpは、コーナー配線CONOを通して最後のメインステージSTnなど少なくとも一つのメインステージST1−STnと接続して、出力信号を送受信することができる。コーナー配線CONOは、表示板300の第2周縁A2または第4周縁A4が第3周縁A3と接続するコーナーの周辺領域PAに位置する。コーナー配線CONOは、第1方向D1及び第2方向D2と斜角をなしてもよく、さらに具体的に第1方向D1と、0度より大きくて、90度より小さい角をなしてもよい。
【0071】
同様に、複数の制御信号線SLのうちの少なくとも一つの制御信号線も、表示板300の第2周縁A2または第4周縁A4が第3周縁A3と相接するコーナー周辺で、第1方向D1及び第2方向D2と斜角をなすコーナー部SLOを含んでもよい。コーナー部SLO以外の複数の制御信号線SLは、第1方向D1または第2方向D2に実質的に平行に延在する部分を含む。
【0072】
本発明の一実施形態によれば、表示板300の第2周縁A2または第4周縁A4が第3周縁A3と接続するコーナー周辺で、複数の制御信号線SLのコーナー部SLOとコーナー配線CONOが第1方向D1と斜角をなすので、表示板300のコーナーに余裕空間が生じうる。このような表示板300の余裕空間には、
図1及び
図3Aまたは
図3Bに示したように整列キーAKを形成することができる。整列キーAKは、制御信号線SLのコーナー部SLOの外側、つまり、コーナー部SLOと第1乃至第4周縁A1、A2、A3、A4の少なくとも一つの周縁の間に位置してもよい。整列キーAKは、表示板300の製造工程で信号配線、偏光板などの構成要素を基板上に整列するために使用してもよい。
【0073】
本発明の一実施形態によれば、複数の制御信号線SLは、表示板300の周縁とメインステージST1−STnまたはダミーステージSTd1−STdpの間に配置してもよい。しかし、これとは異なって複数の制御信号線SLのうちの少なくとも一部が、メインステージST1−STnまたはダミーステージSTd1−STdpと表示領域DAの間に配置してもよい。
【0074】
図3A及び
図3Bを参照すれば、一つのメインステージST1−STnが占める領域の形状は、一つのダミーステージSTd1−STdpが占める領域の形状と異なる。また、一つのメインステージST1−STnが占める領域の大きさは、一つのダミーステージSTd1−STdpが占める領域の大きさと異なってもよい。
【0075】
一つのメインステージST1−STnの第1方向D1の長さを第1長さL1とし、第2方向D2の長さを第2長さL2とし、一つのダミーステージSTd1−STdpの第1方向D1の長さを第3長さL3とし、第2方向D2の長さを第4長さL4とする時、第1長さL1及び第2長さL2の比は、第3長さL3及び第4長さL4の比と異なってもよい。第3長さL3は、第1長さL1及び第2長さL2より長くてもよい。例えば、第3周縁A3の長さと第2周縁A2の長さとの関係に応じて、ダミーステージSTd1−STdpの第3長さL3とメインステージST1−STnの第1長さL1及び第2長さL2とを調整しても良い。
【0076】
本発明の他の実施形態によれば、複数のメインステージST1−STnのうちの二つのメインステージST1−STnの面積または大きさが互いに異なってもよい。例えば、
図3Bに示したように、一つのメインステージST(n−1)の第1方向D1の第1長さL1は、他のメインステージSTnの第1方向D1の長さL1’と異なってもよく、一つのメインステージST(n−1)の第2方向D2の第2長さL2は、他のメインステージSTnの第2方向D2の長さL2’と異なってもよい。
【0077】
また、複数のダミーステージSTd1−STdpのうちの二つのダミーステージSTd1−STdpの面積または大きさが互いに異なってもよい。例えば、
図3Bに示したように、一つのダミーステージSTd1の第1方向D1の第3長さL3は、他のダミーステージSTd2の第1方向D1の長さL3’と異なってもよく、一つのダミーステージSTd1の第2方向D2の第4長さL4は、他のダミーステージSTd2の第2方向D2の長さL4’と異なってもよい。また、他の例を挙げれば、複数のダミーステージSTd1−STdpのうちの最後のダミーステージSTdpを除いた残りのダミーステージSTd1−STd(p−1)の面積または大きさは実質的に同一であってもよく、最後のダミーステージSTdpの面積または大きさは、残りのダミーステージSTd1−STd(p−1)の面積または大きさと異なってもよい。
【0078】
本発明の一実施形態において、ダミーステージSTd1−STdpをメインステージST1−STnと一列に配置せずに、表示板300の下部の第3周縁A3に沿って配置することによって、第3長さL3を長くすることができる余地が多くなる。したがって、ダミーステージSTd1−STdpの第4長さL4をさらに減らせて、第4長さL4を第1長さL1よりも小さくすることができる。そのために表示板300の第3周縁A3側の周辺領域PAの面積をさらに減らすことができる。
【0079】
このように、各メインステージST1−STnが占める領域の大きさ及び形状が、各ダミーステージSTd1−STdpが占める領域の大きさ及び形状と異なるので、各メインステージST1−STnが含む複数の薄膜トランジスタの配置は、各ダミーステージSTd1−STdpが含む複数の薄膜トランジスタの配置と異なる。ここで、配置というのは、複数の薄膜トランジスタの相互間の配置関係だけでなく、各対応する薄膜トランジスタが含む単位トランジスタの配置関係、またはチャネル幅の方向またはチャネル幅の長さも含む。
【0080】
また、各メインステージST1−STnが含む複数の薄膜トランジスタと、各ダミーステージSTd1−STdpが含む複数の薄膜トランジスタの配置のうち、互いに対応する薄膜トランジスタの形状、大きさまたは単位トランジスタの形状などの構造も互いに異なってもよい。ここで、互いに対応する薄膜トランジスタは同じ機能を行う薄膜トランジスタであってもよい。
【0081】
図4A及び
図4Bは、メインステージST1−STnのうちの一つのメインステージSTi、及びダミーステージSTd1−STdpのうちの一つのダミーステージSTdkの互いに対応する薄膜トランジスタTrfの形状を例として示す。
【0082】
メインステージSTi及びダミーステージSTdkに含まれている互いに対応する一つの薄膜トランジスタTrfは、複数の単位トランジスタ(Utr1、Utr2、...、Utr10、Utrd1、Utrd2、Utrd3)を含み、各単位トランジスタ(Utr1、Utr2、...、Utr10、Utrd1、Utrd2、Utrd3)は一つのチャネル領域を含む。メインステージSTiが含む一つの薄膜トランジスタTrfに含まれている複数の単位トランジスタ(Utr1、Utr2、...、Utr10)は、一つのソース電極173、一つのドレイン電極175、一つのゲート電極124、及び一つの半導体154を含んでもよい。同様に、ダミーステージSTdkが含む対応する薄膜トランジスタTrfに含まれている複数の単位トランジスタも、一つのソース電極173d、一つのドレイン電極175d、一つのゲート電極124d、及び一つの半導体154dを含んでもよい。ソース電極173、173dとドレイン電極175、175dは、それぞれ互いに交互に配置されて、噛み合っている複数の枝を含み、複数の単位トランジスタ(Utr1、Utr2、...、Utr10、Utrd1、Utrd2、Utrd3)を形成することができる。
【0083】
本発明の一実施形態によれば、メインステージSTiの一つの薄膜トランジスタTrfが含む単位トランジスタ(Utr1、Utr2、...、Utr10)の個数は、ダミーステージSTdkの対応する薄膜トランジスタTrfが含む単位トランジスタUtr1、Utr2、Utr3の個数と異なってもよい。
【0084】
また、メインステージSTiの一つの薄膜トランジスタTrfが含む単位トランジスタ(Utr1、Utr2、...、Utr10)それぞれの大きさは、ダミーステージSTdkが含む薄膜トランジスタTrfが含む単位トランジスタUtr1、Utr2、Utr3それぞれの大きさと異なってもよい。
【0085】
さらに具体的に、メインステージSTiの一つの薄膜トランジスタTrfが含む各単位トランジスタ(Utr1、Utr2、...、Utr10)のチャネル幅(channel width)の方向D2及びチャネル幅の長さUL1と、ダミーステージSTdkの各単位トランジスタ(Utr1、Utr2、Utr3)のチャネル幅の方向D1及びチャネル幅の長さUL2とが互いに異なってもよい。例えば、ダミーステージSTdkの各単位トランジスタUtr1、Utr2、Utr3のチャネル幅の方向の長さUL2がメインステージSTiの各単位トランジスタ(Utr1、Utr2、...、Utr10)のチャネル幅の方向の長さUL1より長くてもよい。
【0086】
ここで、メインステージSTiの単位トランジスタ(Utr1、Utr2、...、Utr10)のチャネル幅の方向の長さUL1は、
図3A及び
図3Bに示された第2方向D2の長さであってもよく、ダミーステージSTdkの単位トランジスタUtrd1、Utrd2、Utrd3のチャネル幅の方向の長さUL2は、
図3A及び
図3Bに示された第1方向D1の長さであってもよい。これによれば、メインステージSTiが含む薄膜トランジスタTrfの第2方向D2の長さUL1より、ダミーステージSTdkが含む薄膜トランジスタTrfの第1方向D1の長さUL2がさらに長くなる代わりに、ダミーステージSTdkの薄膜トランジスタTrfの第2方向D2の長さが、メインステージSTiの薄膜トランジスタTrfの第1方向D1の長さより短くなることができるので、表示板300の第3周縁A3側の周辺領域PAの大きさをさらに減らすことができる。
【0087】
図4に示された単位トランジスタ(Utr1、Utr2、...、Utr10、Utrd1、Utrd2、Utrd3)の個数は、図示したものに制限されない。
【0088】
次に、
図5を参照すれば、本発明の他の実施形態による表示装置は、上述した
図1乃至
図3に示した表示装置と大部分同一であるが、表示板300の左右の周辺領域PAに第1ゲート駆動部400a及び第2ゲート駆動部400bが配置されてもよい。第1ゲート駆動部400aは、複数の第1制御信号線SL1と接続して、ゲート制御信号CONT1などの制御信号を受信し、第2ゲート駆動部400bは、複数の第2制御信号線SL2と接続して、ゲート制御信号CONT1などの制御信号を受信する。
【0089】
第1ゲート駆動部400a及び第2ゲート駆動部400bそれぞれは、上述したゲート駆動部400と実質的に同一の構造及び特徴を有してもよい。第1ゲート駆動部400aは、表示板300の左側領域から第2方向D2に沿って一列に配列された複数のメインステージST1−STn、及び第1方向D1に沿って一列に配列された少なくとも一つのダミーステージSTd1−STdpを含み、第2ゲート駆動部400bは、表示板300の右側領域から第2方向D2に沿って一列に配列された複数のメインステージSTR1−STRn、及び第1方向D1に沿って一列に配列された少なくとも一つのダミーステージSTRd1−STRdpを含む。第1ゲート駆動部400aと第2ゲート駆動部400bの互いに対応するメインステージは、同じゲート線G1−Gnに接続して、ゲート信号を印加することができる。このように、表示板300の両側でゲート線G1−Gnにゲート信号を印加すれば、表示板300が大型化してもゲート信号の遅延による表示不良を防止することができる。
【0090】
本発明の他の実施形態によれば、
図5の第1ゲート駆動部400a及び第2ゲート駆動部400bにおいて、第1ゲート駆動部400aのメインステージST1−STnは、奇数番目ゲート線G1、G3・・・(G2n−1)に接続し、第2ゲート駆動部400bのメインステージSTR1−STRnは、偶数番目ゲート線G2、G4・・・(G2n)に接続してもよい。また、これと反対の接続関係に配置されてもよい。
【0091】
この以外に、
図1乃至
図4に示した実施形態の種々の特徴及び効果が、
図5に示した実施形態にも同一に適用できる。例えば、複数の第1制御信号線SL1及び第2制御信号線SL2は、それぞれ上述した複数の制御信号線SLと同一の特徴を有してもよい。また、表示板300の左側下段のコーナー周辺だけでなく、表示板300の右側下段のコーナー周辺にも整列キーAKを形成してよい。
【0092】
それでは、
図6を参照して、上述した
図1乃至
図5に示したゲート駆動部の具体的な構造の一例について説明する。
【0093】
図6は、本発明の一実施形態によるゲート駆動部のブロック図である。
【0094】
図6を参照すれば、本発明の一実施形態によるゲート駆動部400、400a、400bは互いに従属的に接続しており、順次にゲート信号(Gout1、...、Gout(i)、Gout(i+1)、Gout(i+2)、...、Gout(n))を出力する複数のステージ(ST1、...、STi、ST(i+1)、ST(i+2)、...)と、これらステージ(ST1、...、STi、ST(i+1)、ST(i+2)、...)に入力される各種ゲート制御信号CLK、CLKB、VSS1、VSS2、STVを伝達する複数の制御信号線SLとを含む。ここで説明される複数のステージ(ST1、...、STi、ST(i+1)、ST(i+2)、...)は、上述したダミーステージSTd1−STdp、STRd1−STRdpも含む。
【0095】
ここで、各制御信号線SLは、その制御信号線SLが伝達する制御信号CLK、CLKB、VSS1、VSS2、STVと同一の記号で表わすことにする。
【0096】
複数の制御信号線SLは、例えば、第1クロック信号CLKを伝達する第1クロック信号線CLK、第1クロック信号CLKと異なるクロック信号である第2クロック信号CLKBを伝達する第2クロック信号線CLKB、第1低電圧VSS1及び第2低電圧VSS2をそれぞれ伝達する第1低電圧線VSS1及び第2低電圧線VSS2、そして走査開始信号STVを伝達する走査開始信号線STVなどを含んでもよい。
【0097】
各ステージ(ST1、...、STi、ST(i+1)、ST(i+2)、...)は、クロック端子CK、第1低電圧入力端子VS1、第2低電圧入力端子VS2、第1出力端子OUT1、第2出力端子OUT2、第1信号入力端子IN1、第2信号入力端子IN2、及び第3信号入力端子IN3を含む。
【0098】
各ステージ(ST1、...、STi、ST(i+1)、ST(i+2)、...)のクロック端子CKには、第1クロック信号CLK及び第2クロック信号CLKBのうちの一つが入力されてもよい。例えば、奇数番目ステージ(ST1、ST3、...)のクロック端子CKには第1クロック信号CLKが印加され、偶数番目ステージ(ST2、ST4、...)のクロック端子CKには第2クロック信号CLKBが印加されてもよい。
【0099】
第1低電圧入力端子VS1と第2低電圧入力端子VS2には、それぞれ互いに異なる大きさの低電圧である第1低電圧VSS1と第2低電圧VSS2が入力される。本発明の一実施形態によれば、第2低電圧VSS2は第1低電圧VSS1より低くてもよい。第1低電圧VSS1及び第2低電圧VSS2の値は場合によって変化してもよく、約−5V以下であってもよい。
【0100】
第1出力端子OUT1は、各ステージ(ST1、...、STi、ST(i+1)、ST(i+2)、...)が生成したゲート信号(Gout1、...、Gout(i)、Gout(i+1)、Gout(i+2)、...)を出力し、第2出力端子OUT2は、各ステージ(ST1、...、STi、ST(i+1)、ST(i+2)、...)が生成した伝達信号(Cout1、...、Cout(i)、Cout(i+1)、Cout(i+2)、...)を出力する。
【0101】
第1信号入力端子(IN1)は、前段のステージのゲート信号(Gout1、...、Gout(i)、Gout(i+1)、Gout(i+2)、...)を受信してもよい。前段のステージがない第1メインステージST1の場合、第1信号入力端子IN1に走査開始信号STVが入力されてもよい。
【0102】
第2信号入力端子IN2には後段ステージの伝達信号(Cout1、...、Cout(i)、Cout(i+1)、Cout(i+2)、...)、特に、直ちに次の段のステージの伝達信号(Cout1、...、Cout(i)、Cout(i+1)、Cout(i+2)、...)が入力されてもよい。
【0103】
第3信号入力端子IN3には、後段ステージの伝達信号(Cout1、...、Cout(i)、Cout(i+1)、Cout(i+2)、...)、特に、次の次の段のステージの伝達信号(Cout1、...、Cout(i)、Cout(i+1)、Cout(i+2)、...)が入力されてもよい。
【0104】
図6に示されたステージ(ST(i+2)が、本発明の一実施形態によるメインステージST1−STnの最後のステージSTnである場合、最後のステージST(i+2)の第2信号入力端子IN2、及びその前のステージST(i+1)の第3信号入力端子IN3に入力される伝達信号を生成する第1ダミーステージSTd1が必要である。また、本実施形態において、最後のステージST(i+2)の第3信号入力端子IN3に入力される伝達信号を生成する第2のダミーステージSTd2がさらに必要であってもよい。
【0105】
それでは、
図7を参照して、上述した
図6に示したゲート駆動部の各ステージの具体的な構造について説明する。
【0106】
図7は、本発明の一実施形態によるゲート駆動部の一つのステージの回路図である。
【0107】
本発明の一実施形態によるゲート駆動部の一つのステージは、上述したメインステージST1−STnのうちの一つであって、i番目ステージSTiと表わす。上述したダミーステージSTd1−STdpも、本実施形態によるメインステージSTiの構造と同一の構造を有してもよい。
【0108】
本発明の一実施形態によるステージSTiは、上述したクロック端子CK、第1低電圧入力端子VS1、第2低電圧入力端子VS2、第1出力端子OUT1、第2出力端子OUT2、第1信号入力端子IN1、第2信号入力端子IN2、及び第3信号入力端子IN3と共に、複数の薄膜トランジスタ(Tr1、...、Tr13、Tr15、Tr16、Tr17)を含む。
【0109】
薄膜トランジスタTr1−Tr17は、機能によって入力部451、インバータ部453、伝達信号部455、プルアップ部457、及びプルダウン部459に分類することができる。
【0110】
入力部451は、第1信号入力端子IN1と接続して、前段のステージのゲート信号Gout(i−1)[但し、最初のメインステージの場合、走査開始信号STV]を受信する。前段のステージのゲート信号Gout(i−1)がゲートオン電圧になれば、入力端と出力端を互いに接続してゲートオン電圧をそのまま出力し、前段のステージのゲート信号Gout(i−1)がゲートオフ電圧になれば、入力端と出力端を分離させる。本発明の一実施形態によれば、入力部451は第4薄膜トランジスタTr4を含む。第4薄膜トランジスタTr4の入力端子及び制御端子は、第1信号入力端子IN1に共通接続(ダイオード接続)されており、出力端子は接続点Q1と接続する。
【0111】
インバータ部453は、クロック端子CK及び接続点Q2、Q4と接続しており、ゲート信号Gout(i)と反対位相の信号を出力する。換言すれば、インバータ部453の出力と接続する接続点Q2における信号の位相は、第1出力端子OUT1に接続した接続点Q3における信号の位相と反対である。そのため、インバータ部453の出力信号または接続点Q2における信号をインバータ信号ともいう。本発明の一実施形態によれば、インバータ部453は、第7薄膜トランジスタTr7及び第12薄膜トランジスタTr12を含んでもよい。第12薄膜トランジスタTr12の制御端子と入力端子はクロック端子CKと共通接続し、出力端子は接続点Q4と接続する。第7薄膜トランジスタTr7の制御端子は接続点Q4と接続し、入力端子はクロック端子CKと接続し、出力端子は接続点Q2と接続する。第7薄膜トランジスタTr7の入力端子と制御端子の間、及び制御端子と出力端子の間に、それぞれ寄生キャパシタ(図示せず)が形成されていてもよい。クロック端子CKからのクロック信号(CLK/CLKB)がハイ(high)であれば、第12薄膜トランジスタTr12がターンオンされて、第7薄膜トランジスタTr7もターンオンし、そのために接続点Q2の電圧がハイとなる。クロック端子CKからのクロック信号(CLK/CLKB)がロー(Low)であれば、第12薄膜トランジスタTr12がターンオフされて、接続点Q4の電圧によって第7薄膜トランジスタTr7の動作が変化する。接続点Q4の電圧がハイとなれば、第7薄膜トランジスタTr7はターンオンされて低い電圧を接続点Q2に伝達し、接続点Q4の電圧がローであれば、第7薄膜トランジスタTr7がターンオフされる。
【0112】
伝達信号部455は、クロック端子CK、接続点Q1、及び第2出力端子OUT2と接続しており、第2出力端子OUT2を通じて伝達信号Cout(i)を出力する。一実施形態によれば、伝達信号部455は第15薄膜トランジスタTr15を含んでもよい。第15薄膜トランジスタTr15の入力端子にはクロック端子CKが接続し、制御端子は接続点Q1に接続し、出力端子は第2出力端子OUT2及び接続点Q3と接続する。接続点Q1の電圧がハイであれば、クロック端子CKからのクロック信号(CLK/CLKB)が第2出力端子OUT2に出力され、接続点Q1の電圧がローであれば、接続点Q3の電圧が第2出力端子OUT2に出力される。第15薄膜トランジスタTr15の制御端子と出力端子の間には寄生キャパシタ(図示せず)が形成されていてもよい。
【0113】
プルアップ部457は、クロック端子CK、接続点Q1、及び第1出力端子OUT1と接続しており、第1出力端子OUT1を通じてゲート信号Gout(i)を出力する。一実施形態によれば、プルアップ部457は第1薄膜トランジスタTr1及びキャパシタC1を含む。第1薄膜トランジスタTr1の制御端子は接続点Q1に接続し、入力端子はクロック端子CKと接続し、出力端子は第1出力端子OUT1と接続する。キャパシタC1は第1薄膜トランジスタTr1の制御端子と出力端子の間に接続している。接続点Q1の電圧がハイであれば、クロック端子CKからのクロック信号(CLK/CLKB)が第1出力端子OUT1に出力される。接続点Q1の電圧がローに下りれば、第1薄膜トランジスタTr1はターンオフされ、他のところから受けた低い電圧が第1出力端子OUT1に出力される。
【0114】
プルダウン部459は、接続点Q1、Q2、伝達信号Cout(i)、またはゲート信号Gout(i)の電位を低くして、安定的にゲート信号Gout(i)と伝達信号Cout(i)が出力されるようにする。プルダウン部459は、第2薄膜トランジスタTr2、第3薄膜トランジスタTr3、第5薄膜トランジスタTr5、第6薄膜トランジスタTr6、第8薄膜トランジスタTr8乃至第11薄膜トランジスタTr11、第13薄膜トランジスタTr13、第16薄膜トランジスタTr16、及び第17薄膜トランジスタTr17を含む。
【0115】
接続点Q1をプルダウンさせる回路について説明する。第6薄膜トランジスタTr6、第9薄膜トランジスタTr9、第10薄膜トランジスタTr10、及び第16薄膜トランジスタTr16は、接続点Q1をプルダウンさせる。
【0116】
第6薄膜トランジスタTr6は、次の次の段のステージの伝達信号Cout(i+2)によってターンオンされて、接続点Q1の電圧を第2低電圧VSS2に低くする。第6薄膜トランジスタTr6の制御端子は第3信号入力端子IN3と接続し、出力端子は第2低電圧入力端子VS2と接続し、入力端子は接続点Q1と接続する。最後のメインステージSTnの場合、第3信号入力端子IN3を通じて次の次の段のステージの伝達信号(Cout(i+2)を受信するために、少なくとも二つのダミーステージSTd1−SPdpがさらに必要である。
【0117】
第9薄膜トランジスタTr9及び第16薄膜トランジスタTr16は、次の段のステージの伝達信号Cout(i+1)によってターンオンされて接続点Q1をプルダウンさせ、例えば、第2低電圧VSS2に低くする。第9薄膜トランジスタTr9の制御端子は第2信号入力端子IN2と接続し、第1入出力端子は接続点Q1と接続し、第2入出力端子は第16薄膜トランジスタTr16と接続する。第16薄膜トランジスタTr16の制御端子及び出力端子が、第9薄膜トランジスタTr9の第2入出力端子と共通接続(ダイオード接続)し、入力端子は第2低電圧入力端子VS2と接続する。
【0118】
第10薄膜トランジスタTr10は、接続点Q2の信号がハイの時に接続点Q1の電圧を第2低電圧VSS2に低くする。第10薄膜トランジスタTr10の制御端子は接続点Q2と接続し、入力端子は第2低電圧入力端子VS2と接続し、出力端子は接続点Q1と接続する。
【0119】
次に、接続点Q2をプルダウンさせる回路について説明する。接続点Q2をプルダウンさせる薄膜トランジスタは、第5薄膜トランジスタTr5、第8薄膜トランジスタTr8、及び第13薄膜トランジスタTr13である。
【0120】
第5薄膜トランジスタTr5は、前段のステージのゲート信号Gout(i−1)によって接続点Q2の電圧を第2低電圧VSS2に低くする。第5薄膜トランジスタTr5の制御端子は第1信号入力端子IN1と接続しており、入力端子は第2低電圧入力端子VS2と接続し、出力端子は接続点Q2と接続する。
【0121】
第8薄膜トランジスタTr8及び第13薄膜トランジスタTr13は、接続点Q3の電圧または伝達信号Cout(i)によって接続点Q2の電圧を第1低電圧VSS1に低くする。第8薄膜トランジスタTr8の制御端子は第2出力端子OUT2または接続点Q3と接続し、入力端子は第1低電圧入力端子VS1と接続し、出力端子は接続点Q2と接続する。第13薄膜トランジスタTr13の制御端子は第2出力端子OUT2または接続点Q3と接続し、入力端子は第1低電圧入力端子VS1と接続し、出力端子は接続点Q4と接続する。第13薄膜トランジスタTr13は、接続点Q3の電圧または伝達信号Cout(i)によって接続点Q4の電位を第1低電圧VSS1に低くして、第7薄膜トランジスタTr7をターンオフさせる。このことによって接続点Q2に入るクロック信号CLK/CLKB)を遮断して、接続点Q2の電圧が第8薄膜トランジスタTr8を通じて入る第1低電圧VSS1に維持されるようにする。
【0122】
次に、伝達信号Cout(i)の電圧を下げる回路について説明する。伝達信号Cout(i)の電圧を下げる薄膜トランジスタは、第11薄膜トランジスタTr11及び第17薄膜トランジスタTr17である。
【0123】
第11薄膜トランジスタTr11は、接続点Q2の電圧がハイの場合に伝達信号Cout(i)の電圧を第2低電圧VSS2に低くする。第11薄膜トランジスタTr11の制御端子は接続点Q2と接続し、入力端子は第2低電圧入力端子VS2と接続し、出力端子は第2出力端子OUT2と接続する。
【0124】
第17薄膜トランジスタTr17は、次の段のステージの伝達信号Cout(i+1)によって第2出力端子OUT2の電圧を第2低電圧VSS2に低くする。第17薄膜トランジスタTr17は、第11薄膜トランジスタTr11の動作を補助する。第17薄膜トランジスタTr17の制御端子は第2信号入力端子IN2と接続し、入力端子は第2低電圧入力端子VS2と接続し、出力端子は第2出力端子OUT2と接続する。
【0125】
次に、ゲート信号Gout(i)の電圧を安定化させる回路について説明する。ゲート信号Gout(i)の電圧を下げる薄膜トランジスタは、第2薄膜トランジスタTr2及び第3薄膜トランジスタTr3である。
【0126】
第2薄膜トランジスタTr2は、次の段のステージの伝達信号Cout(i+1)によって本段のゲート信号Gout(i)を第1低電圧VSS1に変換する。第2薄膜トランジスタTr2の制御端子は第2信号入力端子IN2と接続し、入力端子は第1低電圧入力端子VS1と接続し、出力端子は第1出力端子OUT1と接続する。本発明の他の実施形態によれば、第2薄膜トランジスタTr2の入力端子は第2低電圧入力端子VS2と接続してもよい。
【0127】
第3薄膜トランジスタTr3は、接続点Q2の電圧がハイの場合に本段のゲート信号Gout(i)を第1低電圧VSS1に変換する。第3薄膜トランジスタTr3の制御端子は接続点Q2と接続し、入力端子は第1低電圧入力端子VS1と接続し、出力端子は第1出力端子OUT1と接続する。
【0128】
次に、
図8を参照して、本発明の一実施形態による表示装置のゲート駆動部が含むメインステージ及びダミーステージの構造について説明する。
【0129】
図8は、本発明の一実施形態によるゲート駆動部のメインステージ及びダミーステージの概略的な構造を示した平面図である。
【0130】
図8を参照すれば、本発明の一実施形態による複数のメインステージST1−STnのうちの一つのメインステージSTi、及び少なくとも一つのダミーステージSTd1−STdpのうちの一つのダミーステージSTdkは、互いに同一の回路構造を有してもよいが、そのうちに含まれているの種々の薄膜トランジスタの配置は互いに異なってもよい。例えば、
図8の(a)は、上述した
図7に示した実施形態によるステージの構造を有するダミーステージSTdkの概略的な構造を示す。また、
図8の(b)は、上述した
図7に示した実施形態によるステージの構造を有するメインステージSTiの概略的な構造を示す。
図8の(a)においては、図示の便宜のために一部薄膜トランジスタTr1、Tr3−Tr13、Tr17の配置だけを示しており、
図8の(b)でも一部の薄膜トランジスタTr1、Tr3−Tr13、Tr16、Tr17の配置だけを示す。
【0131】
上述した通り、ゲート線Giと接続したメインステージST1−STnそれぞれの形状または大きさが、ダミーステージSTd1−STdpそれぞれの形状または大きさと異なり、そのために
図8に示したようにダミーステージSTdk及びメインステージSTiが含む複数の薄膜トランジスタTr1−Tr17の配置は互いに異なってもよい。
【0132】
本発明の一実施形態による一つのダミーステージSTdkの第1方向D1の第3長さL3は、一つのメインステージSTiの第1方向D1の第1長さL1より長くてもよい。一つのダミーステージSTdkの第2方向D2の第4長さL4は、一つのメインステージSTiの第2方向D2の第2長さL2より短くてもよい。また、一つのメインステージSTiの面積は一つのダミーステージSTdkの面積と異なってもよい。
【0133】
次に、
図9を参照して、本発明の一実施形態による表示装置について説明する。
【0134】
図9は、本発明の実施形態による表示板の概略的なブロック図である。
【0135】
図9を参照すれば、一実施形態による表示装置の表示板300は、上述した種々の実施形態と同一であるが、ゲート駆動部400が周辺領域PAに位置する第1部分410と、表示領域DAに位置する第2部分420とを含んでもよい。第1部分410と第2部分420とは互いに電気的に接続しており、第1部分410と第2部分420のうちの少なくとも一つは画素PXと電気的に接続する。第2部分420は、隣接する画素PXの間に配置されてもよい。
【0136】
本発明の一実施形態によれば、第1部分410と第2部分420はそれぞれ一つ以上の能動素子を含んでもよい。本発明の他の実施形態によれば、一つの能動素子が第1部分410と第2部分420に分れて含まれてもよい。言い換えると、ゲート駆動部400に属する一つの能動素子の一部は表示領域DAに配置し、それ以外の部分は周辺領域PAに配置してもよい。本発明の他の実施形態によれば、第2部分420は少なくとも一つの受動素子(passive element)、例えば、キャパシタ(capacitor)を含んでもよい。
【0137】
図9において、ゲート駆動部400の第1部分410は表示領域DAの左側に位置しているが、これに限られない。例えば、第1部分410は表示領域DAの右側、上側、下側のいずれか一方に配置してもよい。第1部分410は、表示領域DAの上下左右のうちの二ケ所以上の位置に配置してもよい。
【0138】
このように、ゲート駆動部400の少なくとも一部を表示領域DAに配置すれば、周辺領域PAの面積をさらに減らすことができる。
【0139】
次に、
図9に示した実施形態による表示装置の一例について、
図10を参照して説明する。
【0140】
図10は、本発明の一実施形態によるゲート駆動部の一つのステージの回路図である。
【0141】
図10を参照すれば、本発明の一実施形態による表示装置は液晶表示装置であって、表示板300は、表示領域DAと、その周辺の周辺領域PAとを含む。
【0142】
表示領域DAには、複数の画素PX、ゲート線Gi、及びデータ線Djを配置する。
【0143】
各画素PXは、第1スイッチング素子Qa、第2スイッチング素子Qb、及び第3スイッチング素子Qcと、第1液晶キャパシタClca及び第2液晶キャパシタClcbを含む。第1スイッチング素子Qa、第2スイッチング素子Qb、及び第3スイッチング素子Qcは、薄膜トランジスタなどの三端子素子であってもよい。第1スイッチング素子Qa及び第2スイッチング素子Qbの制御端子はゲート線Giに接続し、入力端子はデータ線Djと接続し、第1スイッチング素子Qaの出力端子は第1液晶キャパシタClcaに接続し、第2スイッチング素子Qbの出力端子は第2液晶キャパシタClcbに接続する。第3スイッチング素子Qcの制御端子はゲート線Giと接続し、入力端子は基準電圧Vrefと接続し、出力端子は第2液晶キャパシタClcbの出力端子と接続する。第1液晶キャパシタClcaは、第1スイッチング素子Qaと共通電圧Vcomの間に接続する。第2液晶キャパシタClcbの一端子は、第2スイッチング素子Qb及び第3スイッチング素子Qcと接続し、他側の端子は共通電圧Vcomと接続する。
【0144】
本実施形態によるゲート駆動部400が含む一つのステージSTiは、ゲート線Giと接続しているメインステージであって、上述した
図7に示した実施形態と実質的に同一の構造を有する。但し、
図10において、ゲート信号Gout(i)を出力する第1出力端子OUT1は別に図示せず、当該地点がゲート線Giと直ちに接続するようにした。
【0145】
本実施形態において、ステージSTiの第2薄膜トランジスタTr2は表示領域DAに配置し、他の薄膜トランジスタ(Tr1、Tr3、...、Tr17)は周辺領域PAに配置してもよい。本発明の一実施形態によれば、第2薄膜トランジスタTr2は画素PXの下側に配置してもよい。第2薄膜トランジスタTr2のチャネル幅Wとチャネル長さLの比(W/L)は、第1スイッチング素子Qa、第2スイッチング素子Qb、及び第3スイッチング素子Qcより大きくてもよい。
【0146】
ステージSTiに接続したゲート線Giに印加されるゲート信号がゲートオン電圧になれば、これに接続した第1スイッチング素子Qa、第2スイッチング素子Qb、及び第3スイッチング素子Qcがターンオンされる。これによってデータ線Djに印加されたデータ電圧は、ターンオンされた第1スイッチング素子Qa及び第2スイッチング素子Qbを通じて、それぞれ第1液晶キャパシタClca及び第2液晶キャパシタClcbに印加される。この時、第1スイッチング素子Qaの出力端子電圧はデータ電圧と同一であるが、第2スイッチング素子Qbの出力端子電圧はデータ電圧と異なる。これは、直列に接続した第2スイッチング素子Qbと第3スイッチング素子Qcが、データ電圧と基準電圧Vrefの間に接続して抵抗として作用し、データ電圧を分圧するためである。したがって、第2液晶キャパシタClcbに印加される電圧は、第1液晶キャパシタClcaに印加される電圧よりさらに小さくなる。そのために、第1液晶キャパシタClcaに充電された電圧と第2液晶キャパシタClcbに充電された電圧は互いに異なる。第1液晶キャパシタClcaに充電された電圧と第2液晶キャパシタClcbに充電された電圧が互いに異なるため、第1液晶キャパシタClcaに該当する第1副画素PXaと第2液晶キャパシタClcbに該当する第2副画素PXbにおける液晶分子が傾く角度が異なるようになり、そのために二つの副画素PXa、PXbの輝度が異なる。したがって、このように作動した画素PXを有する液晶表示装置は、側面視認性が向上する。
【0147】
図7乃至
図10に示した実施形態による表示装置のゲート駆動部400は、二つ以上のダミーステージSTd1、STd2を必要とすることがある。また、ゲート駆動部400の駆動方式によってダミーステージSTd1−STdpの数は変化してもよい。例えば、二行以上の隣接する画素行の充電時間を重ねて画素PXを先充電(プリチャージ)する駆動方式の場合、二対以上のクロック信号を必要とすることがあり、この場合、四つ以上のダミーステージを必要とすることがある。
【0148】
次に、
図11、
図12及び
図13を参照して、本発明の一実施形態による表示装置について説明する。
【0149】
図11は、本発明の一実施形態による表示装置が含む表示板の配置図であり、
図12は、本発明の一実施形態による表示装置が含む表示板の一部の配置図であり、
図13は、本発明の一実施形態による表示装置が含む表示板の配置図である。
【0150】
本実施形態による表示装置は、上述した種々の実施形態による表示装置と大部分同一である。
【0151】
図11を参照すれば、本発明の一実施形態による表示装置は、表示板300の第3周縁A3側の周辺領域PAに位置して、各ダミーステージSTd1−STdpと接続しているダミーパターンDumpをさらに含む。ダミーパターンDumpは、最後のダミーステージSTdpと隣接してもよい。
【0152】
各ダミーステージSTd1−STdpは、各ダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)を通じてダミーパターンDumpと接続してもよい。さらに具体的に、各ダミーステージSTd1−STdpは、上述したようにダミーゲート信号を出力する第1出力端子を含み、各第1出力端子は、ダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)を通じてダミーパターンDumpと接続する。
【0153】
図12は、ダミーステージSTd1−STdpが6個である一例を示す。
図12を参照すれば、ダミーパターンDumpは、各ダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)と接続した複数のダミーキャパシタCd及び複数のダミー薄膜トランジスタTrdなどの電気素子を含み、ダミーキャパシタCd及びダミー薄膜トランジスタTrdと接続した第1ダミー配線5及び第2のダミー配線7をさらに含んでもよい。
【0154】
各ダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)は、ダミーキャパシタCdの一つの端子を形成する拡張部8を含む。
【0155】
第1ダミー配線5は、ダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)と平行に延在してもよく、それぞれのダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)の下に配置してもよい。第1ダミー配線5は複数の拡張部6を含んでもよい。ダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)と第1ダミー配線5は同一層に形成された共通薄膜を含んでもよい。
【0156】
第2ダミー配線7は、ダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)及び第1ダミー配線5と異なる層に配置してもよい。第2ダミー配線7は第1ダミー配線5の拡張部6に向かって延在した部分、各拡張部6と重なる複数の入出力電極10、及びダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)の各拡張部8と重なってダミーキャパシタCdを形成する拡張部11を含む。入出力電極10は、第1ダミー配線5の各拡張部6の上で島状電極9と対向する。島状電極9は、コンタクトホールCntで接続部材13を通じてダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)の拡張部8と電気的に接続してもよい。
【0157】
一つの第1ダミー配線5の拡張部6及びこれと重なる入出力電極10と島状電極9は、共に一つのダミー薄膜トランジスタTrdを形成することができる。例えば、島状電極9と入出力電極10とは同一層に形成されており、ソース電極及びドレイン電極となり得、また、拡張部6がゲート電極となり得る。また、拡張部6の共通薄膜が半導体薄膜となり得、これによりダミー薄膜トランジスタTrdが形成され得る。各ダミー薄膜トランジスタTrdは互いに接続しており、それぞれのチャネル領域を含む複数の単位薄膜トランジスタを含んでもよい。
【0158】
このようにダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)がダミーパターンDumpの複数のダミー薄膜トランジスタTrd及びダミーキャパシタCdと接続すれば、ダミーステージSTd1−STdpの伝達信号またはゲート信号のような出力信号がメインステージST1−STnの出力信号と実質的に同等な負荷(ロード:Load)を有することができるので、メインステージST1−STnが正常に動作することができる。ダミーパターンDumpによって、ダミーステージSTd1−STdpの伝達信号またはゲート信号のような出力信号が調整され、ダミーステージSTd1−STdpからの信号を受けたメインステージST1−STnは正常に動作可能である。このためにダミーステージSTd1−STdpの出力信号に適切な抵抗が加われるように、ダミーパターンDumpが含む複数のダミー薄膜トランジスタTrd及びダミーキャパシタCdの個数、大きさ、及び密度などを適切に調節してもよい。
【0159】
図13を参照すれば、本実施形態による表示装置は、上述した
図5に示した実施形態による表示装置と大部分同一であるが、表示板300の第3周縁A3側の周辺領域PAに位置する第1ダミーパターンDump1及び第2のダミーパターンDump2をさらに含む。第1ダミーパターンDump1は、第1ゲート駆動部400aの各ダミーステージSTd1−STdpと接続しており、第2のダミーパターンDump2は、第2ゲート駆動部400bの各ダミーステージSTRd1−STRdpと接続している。各ダミーステージSTd1−STdpのダミーゲート信号を出力する第1出力端子は、各ダミーゲート線(Gd1、Gd2、...、Gdp)を通じて第1ダミーパターンDump1と接続してもよく、各ダミーステージSTRd1−STRdpのダミーゲート信号を出力する第1出力端子は、各ダミーゲート線(GRd1、GRd2、...、GRdp)を通じて第2ダミーパターンDump2と接続してもよい。
【0160】
第1ダミーパターンDump1は最後のダミーステージSTdpと隣接し、第2のダミーパターンDump2は最後のダミーステージSTRdpと隣接してもよい。第1ダミーパターンDump1及び第2のダミーパターンDump2は、表示板300の第3周縁A3の周辺領域PAで互いに隣接してもよい。
【0161】
図13に示した実施形態によるダミーステージSTd1−STdp及び第1ダミーパターンDump1と、ダミーステージSTRd1−STRdp及び第2ダミーパターンDump2は、上述した
図12に示した実施形態と実質的に同一の構造を有してもよい。
【0162】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されることではなく、請求範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の種々の変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属するものである。