特許第6141737号(P6141737)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6141737ストレッチチューニングを考慮して歌唱採点を行うカラオケ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6141737
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】ストレッチチューニングを考慮して歌唱採点を行うカラオケ装置
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20170529BHJP
   G10H 1/00 20060101ALI20170529BHJP
   G10L 25/51 20130101ALI20170529BHJP
【FI】
   G10K15/04 302D
   G10H1/00 102Z
   G10L25/51 100
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-204062(P2013-204062)
(22)【出願日】2013年9月30日
(65)【公開番号】特開2015-69053(P2015-69053A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2016年6月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】390004710
【氏名又は名称】株式会社第一興商
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】橘 聡
【審査官】 岩田 淳
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−107286(JP,A)
【文献】 特開平10−222167(JP,A)
【文献】 特開2005−284074(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10H 1/00−7/12
G10K 15/00−15/12
G10L 13/00−13/10
19/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケ演奏データによりカラオケ演奏音を生成するとともに、歌唱者の歌唱信号が入力されるカラオケ装置であって、
前記カラオケ演奏データにより自動演奏可能な電子楽器音源であって、複数のストレッチチューニング情報と、前記複数のストレッチチューニング情報のいずれかが設定された音色データを複数記憶する電子楽器音源を備え、
前記カラオケ演奏データは歌唱すべき音高情報を示すリファレンスデータと、前記自動演奏で使用される音色の情報と、を含み、
前記自動演奏で使用される音色に対応する音色データに設定されたストレッチチューニング情報を取得する取得手段と、
前記歌唱信号の所定タイミングの音高情報を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記歌唱信号の前記所定タイミングの音高情報を、前記リファレンスデータの当該所定タイミングの音高情報と比較し、この比較結果に基づいて歌唱を評価する採点手段とを備え、
前記採点手段は、前記歌唱信号の音高情報を前記リファレンスデータの音高情報と比較する際に、前記取得手段により取得した前記ストレッチチューニング情報に基づき前記比較結果を補正する補正手段を備えることを特徴とするカラオケ装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記音色のうち、所定の条件を満たす音色に対応する音色データに設定されたストレッチチューニング情報を取得することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項3】
前記所定の条件を満たす音色は、前記自動演奏で使用される音色のうち、その演奏データの音高範囲が前記リファレンスデータの音高範囲を一番多く含む音色であることを特徴とする請求項2に記載のカラオケ装置。
【請求項4】
カラオケ演奏データによりカラオケ演奏音を生成するとともに、歌唱者の歌唱信号が入力されるカラオケ装置であって、
前記カラオケ演奏データにより自動演奏可能な電子楽器音源であって、1または複数のストレッチチューニング情報と、前記1または複数のストレッチチューニング情報のいずれかが設定された音色データを複数記憶する電子楽器音源を備え、
前記カラオケ演奏データは歌唱すべき音高情報を示すリファレンスデータを含み、
前記電子楽器音源が記憶する前記1または複数のストレッチチューニング情報のうち所定のストレッチチューニング情報を取得する取得手段と、
前記歌唱信号の所定タイミングの音高情報を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記歌唱信号の前記所定タイミングの音高情報を、前記リファレンスデータの当該所定タイミングの音高情報と比較し、この比較結果に基づいて歌唱を評価する採点手段とを備え、
前記採点手段は、前記歌唱信号の音高情報を前記リファレンスデータの音高情報と比較する際に、前記取得手段により取得した前記ストレッチチューニング情報に基づき前記比較結果を補正する補正手段を備えることを特徴とするカラオケ装置。
【請求項5】
前記所定のストレッチチューニング情報は、ピアノを模擬する音色に設定されたストレッチチューニング情報であることを特徴とする請求項4に記載のカラオケ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歌唱者のカラオケ歌唱によって生成された歌唱音声を採点する採点機能を有するカラオケ装置に関し、特にカラオケ伴奏の楽器音のピッチに合わせようとする歌唱に適した採点を行うものに関する。
【背景技術】
【0002】
歌唱者のカラオケ歌唱の巧拙を採点する採点機能を備えた装置が知られている。例えば、特許文献1には、MIDIデータに基づく歌唱メロディ情報(リファレンスデータ)と、歌唱者の歌のピッチ、レベル、タイミング情報の差を取り出すことで、メロディ情報に対する歌唱者の歌い方を評価するためのデータを検出するカラオケ採点装置が開示されている。
【0003】
ピアノなどの鍵盤楽器や弦楽器では、一般に低域の鍵盤ほど音高を低めに、高域の鍵盤ほど音高を高めに調律する。そして、特許文献2には、自然楽器の音を電子楽器で模擬する際に、低域の鍵盤ほど音高を低めに、高域の鍵盤ほど音高を高めに設定する技術(ストレッチチューニング)が開示されている。
【0004】
カラオケ装置では、楽曲データを使って電子楽器の音源を自動演奏させるが、この音源は複数の異なる楽器の音色を同時に発音させることができる。すなわち、ピアノと共に多数の自然楽器を模擬した音色が使用される。そして、アンサンブルに違和感が出ないよう、ほとんどの楽器音色には、特許文献2に開示されているようなストレッチチューニングが施されている。
【0005】
ここで、採点機能付のカラオケ装置には、例えば特許文献3に開示されているように、楽曲データに含まれるデチューン情報を読み出し、模範ピッチデータのピッチを修正するものもある。このカラオケ装置では、本来の音程よりややずらして歌う歌唱法や民族音楽について、音程を意図的にずらして味わいを醸し出すことで不当に評価が低くなる不具合を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−49183号公報
【特許文献2】特開2005−99578号公報
【特許文献3】特許4007298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1,2のように、カラオケ装置では、ストレッチチューニングが施された電子楽器の音源でカラオケ演奏を行っている。一方、歌唱採点に用いられるリファレンスデータはC4(ピアノの中央C)を6000centとしており、電子楽器の音源のようなストレッチチューニングは考慮されていないため、C5は7200cent、C6は8400centが正しい歌唱音高の基準とされる。
【0008】
一方、カラオケの歌唱者は、通常カラオケ演奏音(伴奏)を構成する楽音のチューニングに合わせて歌唱する。特に女性音声における高音域の場合、同じ音域でピアノなどの自然楽器やそれらを模擬する電子楽器音が鳴っているため、楽器音の音高に合わせて歌唱すると、ストレッチチューニングに従った音高となる。これにより、リファレンスデータの音高と差を生じ、不当に減点される可能性がある。
【0009】
このような不当減点の影響を低減すべく、特許文献3の技術を適用することが考えられる。しかしながら、当該技術における補正内容は、カラオケ楽曲に対して定められている。ここで、ストレッチチューニングの内容は、カラオケ装置に搭載されている電子楽器の音源によってばらつきがある。例えば、或る機種のピアノ用音源と他の機種のピアノ用音源との間で、ストレッチチューニングの内容は異なっていることが常である。
【0010】
そして、歌唱者は音源の音高にあわせて歌唱することから、特許文献3のデチューン情報を用いて補正を行ったとしても、音源毎のストレッチチューニングの違いについてまで補正することは困難であった。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カラオケ伴奏の楽器音のピッチに合わせようとする歌唱に適した採点を行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述の目的を達成するため、本発明は、カラオケ演奏データによりカラオケ演奏音を生成するとともに、歌唱者の歌唱信号が入力されるカラオケ装置であって、前記カラオケ演奏データにより自動演奏可能な電子楽器音源であって、複数のストレッチチューニング情報と、前記複数のストレッチチューニング情報のいずれかが設定された音色データを複数記憶する電子楽器音源を備え、前記カラオケ演奏データは歌唱すべき音高情報を示すリファレンスデータと、前記自動演奏で使用される音色の情報と、を含み、前記自動演奏で使用される音色に対応する音色データに設定されたストレッチチューニング情報を取得する取得手段と、前記歌唱信号の所定タイミングの音高情報を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記歌唱信号の前記所定タイミングの音高情報を、前記リファレンスデータの当該所定タイミングの音高情報と比較し、この比較結果に基づいて歌唱を評価する採点手段とを備え、前記採点手段は、前記歌唱信号の音高情報を前記リファレンスデータの音高情報と比較する際に、前記取得手段により取得した前記ストレッチチューニング情報に基づき前記比較結果を補正する補正手段を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、歌唱信号の音高情報とリファレンスデータの音高情報の比較結果が楽器音色(音源)のストレッチチューニング情報で補正されるので、音源に設定されたストレッチチューニングを加味してカラオケ歌唱を採点することができる。これにより、ストレッチチューニングが施された楽器音色に合わせて歌唱しても、不当に減点される不具合を抑制でき、カラオケ伴奏の楽器音のピッチに合わせようとする歌唱に適した採点を行うことができる。
【0014】
前述のカラオケ装置において、前記取得手段は、前記音色のうち、所定の条件を満たす音色に対応する音色データに設定されたストレッチチューニング情報を取得することが好ましい。
【0015】
前述のカラオケ装置において、前記所定の条件を満たす音色は、前記自動演奏で使用される音色のうち、その演奏データの音高範囲が前記リファレンスデータの音高範囲を一番多く含む音色であることが好ましい。
【0016】
また、本発明は、カラオケ演奏データによりカラオケ演奏音を生成するとともに、歌唱者の歌唱信号が入力されるカラオケ装置であって、前記カラオケ演奏データにより自動演奏可能な電子楽器音源であって、1または複数のストレッチチューニング情報と、前記1または複数のストレッチチューニング情報のいずれかが設定された音色データを複数記憶する電子楽器音源を備え、前記カラオケ演奏データは歌唱すべき音高情報を示すリファレンスデータを含み、前記電子楽器音源が記憶する前記1または複数のストレッチチューニング情報のうち所定のストレッチチューニング情報を取得する取得手段と、前記歌唱信号の所定タイミングの音高情報を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記歌唱信号の前記所定タイミングの音高情報を、前記リファレンスデータの当該所定タイミングの音高情報と比較し、この比較結果に基づいて歌唱を評価する採点手段とを備え、前記採点手段は、前記歌唱信号の音高情報を前記リファレンスデータの音高情報と比較する際に、前記取得手段により取得した前記ストレッチチューニング情報に基づき前記比較結果を補正する補正手段を備えることを特徴とする。
【0017】
前述のカラオケ装置において、前記所定のストレッチチューニング情報は、ピアノを模擬する音色に設定されたストレッチチューニング情報であることが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、歌唱者のカラオケ歌唱によって生成された歌唱音声を採点するカラオケ装置において、カラオケ伴奏の楽器音のピッチに合わせようとする歌唱に適した採点が行える。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】通信カラオケシステムの概略構成を説明する図である。
図2】カラオケ装置の構成を説明するブロック図である。
図3】カラオケ本体の構成を説明するブロック図である。
図4】ストレッチチューニングデータを説明する概念図である。
図5】記憶されるストレッチチューニングデータの種類を説明する概念図である。
図6】カラオケ歌唱時の動作を説明するフローチャートである。
図7】区間採点処理を説明するフローチャートである。
図8】複数種類のストレッチチューニングデータの中から1つのデータを選択する処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について説明する。まず、通信カラオケシステムの構成について説明する。図1に示す通信カラオケシステムは、ホスト装置1とカラオケ装置2とを有している。そして、これらが伝送路3を介して通信可能に接続されている。カラオケ装置2は、例えばカラオケ店KBの各カラオケルームRMに設置されている。ホスト装置1は、サーバとして機能し、顧客情報などの各種情報を蓄積して管理する。カラオケ装置2は、カラオケ演奏、及び、カラオケ歌唱時の採点処理等を行うものである。
【0021】
図2に示すように、カラオケ装置2は、カラオケ本体21と、スピーカ22と、モニタ23と、歌唱マイク24と、ビデオカメラ25と、リモコン装置26とを有している。
【0022】
カラオケ本体21は、利用者によって指定されたカラオケ楽曲の演奏制御、歌詞及び背景映像の表示制御、歌唱マイク24で生成されたマイク信号の処理、カラオケ歌唱の採点、伝送路3を介して行われる信号等の送受信といった、カラオケ歌唱に関する各種の制御を行う部分である。そして、スピーカ22からリモコン装置26の各部は、有線或いは無線でカラオケ本体21に接続されている。なお、このカラオケ本体21については、後で詳しく説明する。
【0023】
スピーカ22は、カラオケ本体21から出力される放音信号に基づいて音を出力する。例えば、歌唱者の音声とカラオケ演奏音の混合音を出力する。モニタ23は、カラオケ本体21からの映像信号に基づいて映像を画面に表示する。例えば、歌唱しているカラオケ楽曲の歌詞や背景映像を表示する。歌唱マイク24は、利用者(歌唱者)の歌唱音を集音し、マイク信号に変換してカラオケ本体21に入力させる。従って、歌唱マイク24とカラオケ本体21の組は、カラオケルームRMにおいて歌唱者が歌唱した歌唱音を収音する収音手段に相当する。そして、マイク信号はカラオケ本体21で適宜調整された後、カラオケ演奏音等と混合され、放音信号としてスピーカ22に入力される。
【0024】
ビデオカメラ25は、カラオケルームRMを撮影することで映像信号を生成する。生成された映像信号はカラオケ本体21に入力される。このビデオカメラ25は、例えば、カラオケ歌唱時の映像を録画する場合に用いられる。リモコン装置26は、カラオケ本体21との間で情報を送受信するための双方向通信可能な短距離無線通信部を備えており、カラオケ楽曲の予約時などに操作される。カラオケ楽曲の予約時において、リモコン装置26からは、演奏対象の楽曲を識別するための楽曲IDを含んだ操作信号が送信される。そして、カラオケ本体21は、選択されたカラオケ楽曲を待ち行列で管理する。
【0025】
また、このリモコン装置26は、カラオケルームRMを利用するルーム利用者を認証するとき等に用いられる。その際、ルーム利用者による操作に応じた操作情報をホスト装置1に対して送信する。この場合、ホスト装置1に対しては、操作信号が近隣のルーター装置及び伝送路3を介して送信される。
【0026】
次に、カラオケ本体21について詳細に説明する。図3に示すように、カラオケ本体21は、本体側制御部31と、本体側通信部32と、本体側記憶部33と、音源部34と、音響処理部35と、表示処理部36と、映像入力部37と、操作部38とを有している。そして、これらの各部がバスBSを介して通信可能な状態に接続されている。
【0027】
本体側制御部31は、カラオケ本体21における制御の中心となる部分であり、CPU31aやメモリ31bを有している。CPU31aは、メモリ31bに記憶された動作プログラムに従って各種の制御を実行する。例えば、操作部38からの操作を受け付ける操作入力処理やシーケンサとして動作するシーケンサ処理を行う。メモリ31bは、CPU31aに実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行時に各種情報を一時的に記憶したりする記憶素子である。そして、メモリ31bは、リモコン装置26で予約されたカラオケ楽曲を、待ち行列で記憶することも行っている。
【0028】
本体側通信部32は、ルーター装置RTを介してカラオケ本体21を伝送路3に接続するためのインタフェースを提供する。このため、本体側通信部32は、ルーター装置RTとの間で情報の送受信を行う。この本体側通信部32は、本体側制御部31によって動作が制御される。
【0029】
本体側記憶部33は、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、例えばハードディスクドライブによって構成されている。この本体側記憶部33には、例えば、楽曲データ記憶領域33a、及び、採点用プログラム記憶領域33bが設けられる。
【0030】
楽曲データ記憶領域33aには、リモコン装置26で指定されたカラオケ楽曲を演奏するための楽曲データが記憶される。楽曲データには、MIDIデータと歌詞データとリファレンスデータが含まれる。
【0031】
MIDIデータは、電子楽器の音源を自動演奏させるための自動演奏データ(カラオケ演奏データ)であり、時系列のノート情報によって構成される。ノート情報は、例えば発音や消音のタイミング、キーの押圧力、音の高さ、再生ピッチなどを制御する各種の命令によって構成される。本実施形態において、MIDIデータのセットアップデータには、演奏パート毎に使用する音色を設定するための情報が含まれている。
【0032】
さらに、設定される音色には、それぞれ複数種類の楽器音色用ストレッチチューニングデータのうちのいずれかが設定されている。複数のストレッチチューニングデータのそれぞれの特性や、各音色で設定されているストレッチチューニングデータの種類は、カラオケ本体21の音源部34の仕様として決定されている。したがって、それらの情報は後述する音源部34に記憶されており自動演奏による楽音生成時に読み出される。本実施形態においては、歌唱者がピッチを合わせようとする音色が選択され、選択された音色に設定されたストレッチチューニングの種類が採用され、採用された種類のストレッチチューニングデータが、歌唱者によるカラオケ歌唱を採点する際に用いられる。
【0033】
なお、歌唱採点用のストレッチチューニングデータとして、歌唱音域(音高範囲)を含む音域を奏でる楽器音色用のものを選択することが好ましい。例えば、ピアノ音やギター音を模擬した音色に用いられるストレッチチューニングデータを選択することが好ましい。
【0034】
ここで、音源部34について説明する。図3に示す音源部34は、MIDIデータに基づいてカラオケ演奏音信号を生成する部分であり、CPU34aと、メモリ34bと、波形メモリ34cとを有している。CPU34aは、メモリ34bに記憶された動作プログラムに従って各種の制御を実行する。メモリ34bは、CPU34aに実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行時に各種情報を一時的に記憶したりする記憶素子である。波形メモリ34cは、対象楽器が奏でた様々な音の波形データを読み出し可能に記憶する記憶素子である。この音源部34は、本体側制御部31がシーケンサ処理を行うと、MIDIデータに応じて波形データを加工し、加工後の楽音信号を音響処理部35に出力する。
【0035】
さらに、音源部34は音色メモリ34d及びストレッチチューニングデータメモリ(stdメモリ)34eを有している。音色メモリ34dには、電子楽器音源で楽音を生成するための音色データが複数記憶されており、各音色データには複数のストレッチチューニングデータのいずれかが設定されている。stdメモリ34eには、ストレッチチューニングデータが記憶される。このストレッチチューニングデータは、自然楽器の音を電子楽器で模擬する際に用いられるものであり、低域の鍵盤ほど音高を低めに、高域の鍵盤ほど音高を高めに設定するための補正値群によって構成されている。
【0036】
図4は、ストレッチチューニングデータを説明するための概念図であり、横軸が音名、縦軸が周波数である。A4(ピアノの中央「ド」の上にある「ラ」)が440Hzである場合、1オクターブ上のA5は理論上2倍の880Hzとなり、2オクターブ上のA6は理論上4倍の1760Hzとなる。同様に、1オクターブ下のA3は理論上1/2倍の220Hzとなり、2オクターブ下のA2は理論上1/4倍の110Hzとなる。
【0037】
しかしながら、自然楽器(特にピアノ)では、倍音成分を聴きながら楽器全体でより豊かな響きが得られるように調律する。その結果、同図に一点鎖線で示すように、高域の鍵盤ほど音高が理論値よりも高くなり、低域の鍵盤ほど音高が理論値よりも低くなる。ストレッチチューニングデータは、この調律結果を数値化したデータ(ストレッチカーブ)によって構成されている。
【0038】
図5に示すように、本実施形態では、ピアノ音色用のストレッチチューニングデータstd5をはじめ複数のストレッチチューニングデータstd0〜5が、stdメモリ34eに記憶されている。歌唱採点には、これらの複数のストレッチチューニングデータstd0〜5の中から選択された1つのデータが用いられる。この選択は、音源部34すなわち電子楽器音源に設定される音色情報に基づいて行われる。ピアノ用のストレッチチューニングデータstd5は、グランド・ピアノの調律を数値化したデータであり、その他のストレッチチューニングデータstd0〜4は、ピアノ用ストレッチチューニングデータよりもストレッチが小さい、つまり理論値からの乖離が小さいデータを数種類用意したものである。ピアノ以外の自然楽器を模擬する音色には、これらのストレッチが小さいものを設定することが多い。
【0039】
なお、ストレッチチューニングデータは、カラオケ演奏に用いられる楽器音色の全てに必要なものではない。この場合、ストレッチチューニングが不要な楽器音色については、ストレッチチューニングが設定されていない状態と等価なストレッチチューニングデータが設定されている。本実施形態では、ストレッチチューニングデータstd0が、これに該当する。これにより、ストレッチチューニングが必要な楽器音色と不要な楽器音色との間で処理を共通化でき、制御の簡素化が図られている。
【0040】
次に、本体側記憶部33に記憶された他のデータについて説明する。楽曲データ記憶領域33aに記憶された歌詞データは、カラオケ楽曲における歌詞テロップをモニタ23で表示させるためのデータである。なお、MIDIデータと歌詞データは、カラオケ装置2で演奏可能なカラオケ楽曲のそれぞれについて、楽曲IDに対応付けられた状態で記憶されている。
【0041】
リファレンスデータは、歌唱者によるカラオケ歌唱を採点する際に用いられるものであり、ヴォーカルの音高を表す時系列の音高情報によって構成されている。このリファレンスデータは、例えばMIDIデータに基づいて作成されている。そして、作成時点では再生される音源の種類が不明であるため、音高に対する補正はなされていない。このリファレンスデータもまた、楽曲IDに対応付けられた状態で記憶されている。
【0042】
採点用プログラム記憶領域33bには採点用プログラムが記憶されている。この採点用プログラムは、採点モードの設定に伴って本体側制御部31に読み出され、適宜実行される。採点プログラムの実行により、カラオケ装置2では採点処理が行われる。その際、歌唱者の歌唱音に対応する歌唱信号とリファレンスデータとが比較される。例えば、同じタイミングにおける歌唱信号の音高情報とリファレンスデータの音高情報とが時系列で順次比較され、音高の差分情報が取得される。そして、音高の差が小さいほど高い採点値が付与される。なお、この採点用プログラムを実行した本体側制御部31は、歌唱者の歌唱を評価する採点手段に相当する。
【0043】
次に、音響処理部35から操作部38までの各部について説明する。音響処理部35は、カラオケ演奏音信号の処理、及び、歌唱マイク24で生成されたマイク信号の処理を行う部分である。例えば、カラオケ楽曲の演奏制御において、音響処理部35は、音源部34から出力された楽音信号をアナログ変換し、カラオケ演奏音信号を生成する。また、歌唱マイク24からのマイク信号が入力されると、適宜調整を施して歌唱信号を生成する。この歌唱信号は、カラオケ演奏音信号と混合され、放音信号としてスピーカ22に出力される。また、カラオケ歌唱を録音する場合、音響処理部35は、生成した歌唱信号をデジタルの歌唱録音データに変換して本体側記憶部33に記憶させる。さらに、音響処理部35は、生成した歌唱信号を所定のサンプリングレートでサンプリングし、図示しないバッファメモリに記憶する。
【0044】
表示処理部36は、カラオケ演奏時における背景映像の表示等の制御を行う。カラオケ演奏時において、表示処理部36には背景映像データが入力されており、この背景映像データのデコードが行われる。そして、表示処理部36は、デコードで生成された背景映像の映像信号に歌詞テロップを合成し、合成後の映像信号をモニタ23に出力する。その際、表示処理部36は、本体側制御部31でのシーケンサ処理で出力される歌詞データに基づき、歌詞テロップを合成する。また、シーケンサ処理で出力される色換え命令に従って、歌詞テロップの表示色を変更する。その結果、モニタ23には、背景映像に歌詞テロップが重ねられた映像が表示され、かつ、カラオケ楽曲の進行にあわせて歌詞テロップの表示色が変更される。
【0045】
映像入力部37は、ビデオカメラ25からの映像信号を取り込む部分であり、例えばインタフェース回路によって構成されている。カラオケ歌唱の映像撮影時において、ビデオカメラ25からは歌唱中の利用者等を撮影した映像信号が出力される。そして、映像入力部37は、入力された映像信号を表示処理部36に出力する。これにより、モニタ23には、歌唱者の映像が表示される。また、カラオケ歌唱時の歌唱映像を録画する場合、映像入力部37は、入力された映像信号をデジタルの映像録画データに変換して本体側記憶部33に記憶させる。
【0046】
操作部38は、パネルスイッチやリモコン受信回路などからなっており、パネルスイッチやリモコン装置26の操作に応じた操作信号を本体側制御部31に対して出力する。本体側制御部31は、操作入力処理を行うことで操作信号を検出し、対応する処理を実行する。なお、パネルスイッチやリモコン装置26は、操作を選択するための種々のキースイッチ(図示せず)を備えている。
【0047】
次に、上記構成を有する通信カラオケシステムの動作について説明する。このカラオケシステムは、カラオケ採点に関する処理に特徴を有している。このため、カラオケ歌唱の処理を中心に説明を行う。
【0048】
このカラオケ装置2では、順番の到来により、待ち行列で管理されていたカラオケ楽曲が演奏される。例えば、本体側制御部31がシーケンサ処理を行うことで、楽曲データ記憶領域33aに記憶されたMIDIデータ等が読み出され、カラオケ演奏音がスピーカから放音される。また、歌唱マイク24を通じて、歌唱者の歌唱音がマイク信号としてカラオケ本体21に入力され、歌唱信号が生成される。あわせて、歌唱者の歌唱音がカラオケ演奏音と混合されてスピーカから放音される。
【0049】
また、カラオケルームRMの利用者がリモコン装置26を操作して歌唱採点を選択すると、カラオケ本体21の本体側制御部31は、採点プログラムを実行して採点モードに移行する。そして、カラオケ本体21(本体側制御部31)は取得手段として機能し、カラオケ演奏音を構成する複数種類の楽器音色の中から1つの楽器音色について、ストレッチチューニングデータを取得する。また、カラオケ本体21(本体側制御部31及び音響処理部35)は検出手段として機能し、歌唱信号における所定タイミングの音高情報を検出する。
【0050】
さらに、カラオケ本体21(本体側制御部31)は採点手段としても機能し、歌唱信号の所定タイミングの音高情報をリファレンスデータの当該所定タイミングの音高情報と比較し、この比較結果に基づいて歌唱を評価する。その際、カラオケ本体21(本体側制御部31)は補正手段としても機能し、歌唱信号の音高情報をリファレンスデータの音高情報と比較する際、取得したストレッチチューニングデータに基づき比較結果を補正する。
【0051】
このような構成とすることにより、楽器音色のストレッチチューニングデータによって比較結果が補正されるので、音源に設定されたストレッチチューニングを加味してカラオケ歌唱を採点することができる。その結果、ストレッチチューニングデータが設定された楽器音のピッチにあわせて歌唱しても、不当に減点される不具合を抑制できる。
【0052】
以下、上記の制御について詳細に説明する。ここで、図6は、カラオケ歌唱時の動作を説明するフローチャートである。また、図7は、区間採点処理を説明するフローチャートである。
【0053】
まず、カラオケルームRMの利用者(歌唱者)はログイン処理を行う(S1)。このログイン処理では、リモコン装置26に対する操作により、利用者IDやパスワードが入力される。利用者IDやパスワードはホスト装置1に送信される。そして、ホスト装置1は、受信した利用者IDやパスワードに基づき認証処理を行う。
【0054】
次に、カラオケ本体21は、予約操作の有無を判断する(S2)。この楽曲の予約において、利用者は、リモコン装置26を操作し、歌唱を行うカラオケ楽曲を選択して予約する。予約操作が行われると、選択されたカラオケ楽曲が待ち行列で管理される(S3)。一方、予約操作がなされていない場合には、ステップS6へ移行する。
【0055】
予約されたカラオケ楽曲が待ち行列で管理されると、カラオケ本体21は、予約されたカラオケ楽曲のMIDIデータを参照し(S4)、カラオケ楽曲で使用される複数の音色の中から一つの音色を選択し、この音色に設定されたストレッチチューニングデータを選択する(S5)。より具体的には、リファレンスデータの音高範囲と、演奏される各音色の音高範囲を比較し、リファレンスデータの音高範囲を一番多く含む音色に設定されたストレッチチューニングデータを採点に用いる。図8に示す例では、ピアノ音色用の演奏データの音高範囲が、リファレンスデータの音高範囲を一番多く内包している。このため、ピアノ音色に設定されたストレッチチューニングデータを、採点用のストレッチチューニングデータとして用いる。各音色の演奏データの音高範囲は、MIDIデータのノートデータから容易に知ることができる。このように所定の条件を満たす音色に設定されたストレッチチューニングデータが歌唱採点用として選択される。
【0056】
また、選択された音色に設定されたストレッチチューニングデータの種類は、音源部34の音色メモリ34dに記憶されている、当該音色に対応する音色データから容易に知ることができる。あるいは各音色と各音色に設定されたストレッチチューニングデータの種類(番号)との対照テーブルを、あらかじめ音源部34のメモリ34bまたは本体側制御部31のメモリ31bに記憶しておき、これを参照するような構成にしても良い。
【0057】
次にカラオケ本体21は、演奏中のカラオケ楽曲の有無を確認する(S6)。そして、カラオケ楽曲が演奏中であれば、ステップS2に戻って新たな予約の有無を確認する。一方、演奏中のカラオケ楽曲がない場合には、ステップS7に移行する。そして、このステップS7では、最先に予約されたカラオケ楽曲(待ち行列の最初に位置するカラオケ楽曲)について演奏を行う。そして、カラオケ楽曲の歌唱期間に亘って歌唱音のサンプリングが行われる(S8)。例えば、音響処理部35は、生成した歌唱信号を所定のサンプリングレートでサンプリングし、サンプリングタイミングの情報と共にバッファメモリ(図示せず)に記憶する。
【0058】
また、カラオケ本体21は、カラオケ楽曲が演奏されている期間中において採点区間が終了したか否かを監視しており(S9)、採点区間が終了すると、当該採点区間の歌唱に対する採点処理(区間採点処理)を行う(S10)。
【0059】
この区間採点処理では、例えば図7(a)に示すように、カラオケ本体21は、まずリファレンスデータの音高情報を歌唱採点用のストレッチチューニングデータで補正する(S21)。次に、補正後のリファレンスデータの音高情報とサンプリングで得られた歌唱信号(歌唱音)の音高情報とを比較して差分情報を取得する(S22)。対象区間に亘って差分情報を取得したならば、この差分情報を用いて区間得点を算出する(S23)。
【0060】
また、図7(b)に示すように、先にリファレンスデータの音高情報とリファレンスデータの音高情報とを比較して差分情報を取得し(S24)、その後、差分情報を歌唱採点用のストレッチチューニングデータで補正し(S25)、補正後の差分情報を用いて区間得点を算出してもよい(S26)。
【0061】
そして、何れの区間採点処理を採ったとしても、楽器音色のストレッチチューニングデータを用いて、リファレンスデータの音高情報が直接的(図7(a))に、或いは、間接的(図7(b))に補正されることから、ストレッチチューニングデータが設定された楽器音色にあわせて歌唱をしても不当に減点されることはない。
【0062】
図6に示すように、区間採点処理が終了したならば、カラオケ本体21は、カラオケ楽曲の演奏が終了したか否かを判定する(S11)。ここで、終了していない場合には、ステップS7に移行して次の採点区間に対する一連の処理を繰り返し行う。一方、カラオケ楽曲の演奏が終了した場合には、採点結果を報知する(S12)。ここでは、区間採点処理で得られた区間採点の結果を総合して報知する。採点結果を報知したならば、待ち行列で管理されているカラオケ楽曲の有無を判定する(S13)。
【0063】
そして、待ち行列にカラオケ楽曲がある場合にはステップS6に移行する。この場合、ステップS6で演奏中のカラオケ楽曲は無いと判定され、待ち行列における最先のカラオケ楽曲に対し、ステップS7以降の処理が行われる。一方、待ち行列にカラオケ楽曲がない場合にはステップS2に移行する。この場合、次のカラオケ楽曲が予約されるまで、ステップS2とステップS6の処理が繰り返しなされる。すなわち、カラオケ楽曲の予約を待機する待機状態になる。そして、次のカラオケ楽曲が予約されることにより、ステップS3に移行し、前述した一連の処理が行われる。
【0064】
このように、本実施形態のカラオケ装置2では、ストレッチチューニングデータが設定された楽器音色にあわせて歌唱を行っても不当に減点されることを防止できる。そして、ピアノ音などの、歌唱の音高範囲をカバーする楽器音色に設定されたストレッチチューニングデータを用いることで、採点を適切に行うことができる。
【0065】
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。例えば、次のように構成してもよい。
【0066】
前述の実施形態では、カラオケ楽曲で使用される複数の音色の中から所定の条件を満たす音色を選択する際に、リファレンスデータとの間で演奏データの音高範囲を比較したが、所定の条件はこれに限定されるものではない。例えば、歌唱区間において発音頻度が一番高い音色や、あるいは歌唱区間において設定音量が一番大きい音色など、演奏上の支配性の強さを条件として音色を選択し、その音色に設定されたストレッチチューニングデータを採用してもよい。あるいは、ピアノ音色に設定されたストレッチチューニングデータに一番近いストレッチチューニングデータが設定されていることを、所定の条件とすることもできる。
【0067】
さらに、前述の実施形態や上記変形例では、採点に使用するストレッチチューニングデータに関し、演奏するカラオケ楽曲毎に複数のストレッチチューニングデータの中から所定の条件を満たすものを選択したが、この構成に限定されるものではない。例えば、常に同じストレッチチューニングデータを用いて歌唱採点を補正してもよい。この場合にはストレッチチューニングデータを選択する処理が省略できるので、カラオケ伴奏の楽器音のピッチに合わせようとする歌唱に適した採点を行うことができるという効果に加え、構成がシンプルになり処理負荷が軽くなるという効果がある。より具体的には、電子楽器音源ではピアノを模擬する音色が全ての音色の中心になっていることが多く、常にピアノ音色に設定されたストレッチチューニングデータを用いて歌唱採点を補正すればよい。
【0068】
また、前述の実施形態では、ストレッチチューニングデータを音源部34のstdメモリ34eに記憶させていたが、この構成に限定されるものではない。例えば、ストレッチチューニングデータをMIDIデータのセットアップデータに含ませてもよい。或いは、リファレンスデータにストレッチチューニングを織り込んでもよい。或いは、ストレッチチューニング選択情報をMIDIデータのセットアップデータに含ませてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1…ホスト装置,2…カラオケ装置,3…伝送路,21…カラオケ本体,22…スピーカ,23…モニタ,24…歌唱マイク,25…ビデオカメラ,26…リモコン装置,31…本体側制御部,31a…CPU,31b…メモリ,32…本体側通信部,33…本体側記憶部,33a…楽曲データ記憶領域,33b…採点用プログラム記憶領域,34…音源部,34a…CPU,34b…メモリ,34c…波形メモリ,34d…音色メモリ,34e…ストレッチチューニングデータメモリ(stdメモリ),35…音響処理部,36…表示処理部,37…映像入力部,38…操作部,KB…カラオケ店,RM…カラオケルーム,BS…バス,RT…ルーター装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8