特許第6141773号(P6141773)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュアの特許一覧

特許6141773通信ネットワークにおける使用レベルの検出方法
<>
  • 特許6141773-通信ネットワークにおける使用レベルの検出方法 図000002
  • 特許6141773-通信ネットワークにおける使用レベルの検出方法 図000003
  • 特許6141773-通信ネットワークにおける使用レベルの検出方法 図000004
  • 特許6141773-通信ネットワークにおける使用レベルの検出方法 図000005
  • 特許6141773-通信ネットワークにおける使用レベルの検出方法 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6141773
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】通信ネットワークにおける使用レベルの検出方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/08 20090101AFI20170529BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20170529BHJP
【FI】
   H04W28/08
   H04W74/08
【請求項の数】21
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-553924(P2013-553924)
(86)(22)【出願日】2012年2月15日
(65)【公表番号】特表2014-509135(P2014-509135A)
(43)【公表日】2014年4月10日
(86)【国際出願番号】EP2012052620
(87)【国際公開番号】WO2012110566
(87)【国際公開日】20120823
【審査請求日】2013年8月15日
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2011/000231
(32)【優先日】2011年2月15日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】デカロー ギョーム
(72)【発明者】
【氏名】ヘ ジン
(72)【発明者】
【氏名】ヴィンマー マルクス
【審査官】 桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/023609(WO,A1)
【文献】 特表2009−544240(JP,A)
【文献】 特開2004−356888(JP,A)
【文献】 特開2010−273347(JP,A)
【文献】 特表2011−501603(JP,A)
【文献】 特表2010−541411(JP,A)
【文献】 特開平10−313480(JP,A)
【文献】 特開平07−038938(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/069310(WO,A1)
【文献】 Ericsson,AICH-based resource allocation signaling in Enhanced CELL_FACH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#51b R1-080410,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_51b/Docs/R1-080410.zip>,2008年 1月14日
【文献】 Nokia Siemens Networks,Fallback to R99 RACH[online], 3GPP TSG-RAN WG2#74 R2-113169,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_74/Docs/R2-113169.zip>,2011年 5月 9日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークにおける機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルの使用レベルを検出する段階と、
前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)の使用レベルが所定の閾値を下回っており、前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルの代わりにレガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を使用することができる場合に、システム情報内でフラグを設定する段階と、
前記ネットワークに対して前記システム情報を更新する段階と、
前記更新されたシステム情報内の前記フラグが設定されている場合に、前記ネットワーク内で前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルへのアクセスを制限することを要求する段階と、
を含み、
アクセスを制限する前記段階が、前記ユーザ装置においてランダムな数を選び出して、該ランダムな数が所定の閾値を下回っている場合に、前記ユーザ装置がレガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を使用する必要があるようになる段階を含む、方法。
【請求項2】
前記フラグを格納する段階を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記更新されたシステム情報内の前記フラグが設定されていない場合に前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルを選択する段階と、
前記更新されたシステム情報内の前記フラグが設定されている場合にレガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を選択する段階と、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記フラグが設定されている場合に、アクセスがユーザ装置の所定のクラスに制限される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルへのアクセスを制限することを要求する前記段階が、前記ユーザ装置のクラスを通知する段階を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
アクセスを制限する前記段階が、レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)上で無線リソース制御メッセージを伝送する段階と、前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネル上で他のデータを伝送する段階とを含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
アクセスを制限する前記段階が、データがチャネルの単一のメッセージフレームに適合する場合に、前記ユーザ装置が前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネル上でデータを伝送することを許可する段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
通信ネットワーク内で機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネル及びレガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を使用して通信するように構成されたネットワークノードであって、
前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルの使用レベルを検出するように構成された検出器と、
前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)の使用レベルが所定の閾値を下回っており、前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルの代わりにレガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を使用することができる場合に、システム情報内でフラグを設定するように構成されたプロセッサと、
前記ネットワークに対して前記システム情報を更新し、該更新されたシステム情報内のフラグが設定されている場合に、前記ネットワーク内で前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルへのアクセスを制限する要求を送信するように構成された伝送器と、
を備え
前記フラグが設定されている場合には、該フラグは、ユーザ装置が、ランダムな数を選び出した時に該ランダムな数が閾値を上回っている場合に前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルを使用することができ、前記ランダムな数が前記閾値と等しい又は下回っている場合に前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を使用する必要があるような前記閾値を示すよう構成されている、ネットワークノード。
【請求項9】
前記ネットワークノードが、制御ノードである、請求項に記載のネットワークノード。
【請求項10】
前記ネットワークノードが、アクセスノードである、請求項に記載のネットワークノード。
【請求項11】
前記フラグが設定されている場合には、該フラグは、前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)のみを使用できることを前記ユーザ装置に通知するように構成されている、請求項に記載のネットワークノード。
【請求項12】
前記フラグが設定されている場合には、該フラグは、前記ユーザ装置の制限されたクラスが前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)のみを使用できることを通知するように構成されている、請求項に記載のネットワークノード。
【請求項13】
前記伝送器が更に、前記ユーザ装置のクラスの通知を送信するように構成されている、請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項14】
前記フラグが設定されている場合には、該フラグは、前記ユーザ装置が前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)上で無線リソース制御メッセージを伝送すべきであり、前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネル上で他のデータを伝送することができることを示すように構成されている、請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項15】
前記フラグが設定されている場合には、データがチャネルの単一のメッセージフレームに適合する場合に前記ユーザ装置が前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネル上で前記データを伝送できることを示すように構成されている、請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項16】
機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネル及びレガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を使用して通信するように構成されたユーザ装置であって、該ユーザ装置は、
フラグが設定されている場合に、前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)の使用レベルが所定の閾値を下回っており、前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルの代わりにレガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を使用することができることを示すフラグを含むシステム情報を受信するように構成された受信機と、
前記フラグの設定について認知するように前記システム情報を更新するように構成されたプロセッサ、
とを備え、前記受信器が更に、前記更新されたシステム情報内の前記フラグが設定されている場合に、前記ユーザ装置による前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルへのアクセスを制限する要求を受信するように構成され、
前記フラグが設定されている場合には、該フラグは、ユーザ装置が、ランダムな数を選び出した時に該ランダムな数が閾値を上回っている場合に前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルを使用することができ、前記ランダムな数が前記閾値と等しい又は下回っている場合に前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を使用する必要があるような前記閾値を示すよう構成されているユーザ装置。
【請求項17】
前記フラグが更に、設定されている場合には前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)の使用レベルが所定の閾値を下回っていることを示す、請求項16に記載のユーザ装置。
【請求項18】
前記フラグが設定されていない場合に前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルを選択し、前記フラグが設定されている場合に前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を選択するように構成されたスイッチを更に備える、請求項16に記載のユーザ装置。
【請求項19】
前記フラグを格納するように構成されたメモリを更に備える、請求項16に記載のユーザ装置。
【請求項20】
前記スイッチが、サービスの開始時に前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネル又は前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を選択するように構成されている、請求項16に記載のユーザ装置。
【請求項21】
機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネル及びレガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)の使用を構成する段階と、
設定されている場合に、前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)の使用レベルが所定の閾値を下回っており、前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルの代わりにレガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を使用することを指示するフラグを含むシステム情報を受信する段階と、
前記フラグの前記設定について認知するために前記システム情報を更新する段階と、を含み、
前記更新されたシステム情報内の前記フラグが設定されている場合に、前記ユーザ装置による前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルへのアクセスを制限することの要求を受信する段階、を更に含み、
前記フラグが設定されている場合には、該フラグは、ユーザ装置が、ランダムな数を選び出した時に該ランダムな数が閾値を上回っている場合に前記機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルを使用することができ、前記ランダムな数が前記閾値と等しい又は下回っている場合に前記レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)を使用する必要があるような前記閾値を示すよう構成されている、ユーザ装置のための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して通信ネットワークにおける使用レベルを検出することに関する。より詳細には、本発明は、ネットワーク内の負荷分散に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの高速パケットアクセス(HSPA)エボリューション機能は、3GPPリリース7以降3GPPにおいて導入され、送信シグナリングデータレートを向上しながら、シグナリング遅延を低減する。リリース7における改良型CELL_FACHは、ダウンリンクに関して導入され、モバイルステーション(移動局)又はユーザ装置(UE)が、CELL_FACH状態において高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)をサポートすることを可能にし、これによりUEは、非CELL_DCH状態においてHS−DSCH上で共通及び専用のチャネルデータを受信することができる。CELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンクは、アップリンクに関して3GPPリリース8において導入されて、UEが、CELL_FACH(及びCELL_PCH)状態においてE−DCHをサポートできるようになり、すなわち、UEは、RACHの代わりにE−DCH上でデータを送信することができる。
【0003】
現在では、多くのモバイルステーションが、改良型CELL_FACH並びにCELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンク機能をサポートしている。改良型CELL_FACH/CELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンク機能がネットワーク内でイネーブルにされて、ネットワークにアクセスするモバイルステーションによってサポートされている場合には、IDLEモード又は非CELL_DCH状態にあるモバイルステーションは、サービスを開始する時にCELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンクを使用して、レガシー3GPPリリース99アクセス(RACH)の代わりにネットワークにアクセスする。
【0004】
しかしながら、多くのモバイルステーションが、CELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンクを使用してネットワークにアクセスする場合に、過負荷が発生する可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
従って、本発明は、通信ネットワークにおける第1の無線リソースの使用レベルを検出する段階と、第1の無線リソースの使用レベルが所定の閾値を上回っている場合に、システム情報においてフラグを設定する段階と、該システム情報をネットワークに対して更新する段階と、を含む方法を提供する。システム情報が更新されると、ネットワークは、フラグの設定について、すなわちフラグがシステム情報において設定されているかどうかを認知する。
【0006】
「フラグ」とは、システム情報に取り込まれる1若しくはそれ以上のビット、又はビットストリームを意味している。フラグが設定されている場合、すなわち、システム情報が、このような特定の1又はそれ以上のビットを含む場合、ネットワークは、第1の無線リソースが所定のレベルを上回っていることを通知される。この事例において、ネットワークは、加入者ステーションが該第1の無線リソースを使用しないこと、又は第1の無線リソースの使用を制限することを要求することができる。このことは、ネットワーク内で無線リソースを効率的に負荷分散する利点をもたらし、無線リソースの効率をより高めることができる。更に、フラグは格納され、又は読み込まれて1つの変数内に格納することができる。
【0007】
フラグが設定されている場合、このことはまた、第2の無線リソースの使用レベルが所定の閾値を下回っており、第2の無線リソースが、第1の無線リソースの代わりに効率的に使用できるようになっていることを示している。1つの実施形態において、設定されるフラグに関する条件は、第1の無線リソースの使用レベルが、所定の閾値と等しいか又は上回っており、第2の無線リソースの使用レベルが、(ネットワーク運用事業者によって設定されている閾値と共に)別の所定の閾値と等しいか又は下回っているとすることができる。
【0008】
好ましくは、更新されたシステム情報内のフラグが設定されていない場合には、第1の無線リソースが選択され、更新されたシステム情報内のフラグが設定されている場合には、第2の無線リソースが選択される。このことは、第1の無線リソースの使用レベルが、設定されている若しくは構成されている所定のレベルに達している又は超えていることをフラグが示している場合には、第2の無線リソースを代わりに使用できるので、第1の無線リソースの過負荷を回避するという利点をもたらす。
【0009】
更に、加入者ステーションによる第1の無線リソースへのアクセスは、更新されたシステム情報内のフラグが設定されている場合に制限することができる。このようにして、ネットワーク内の加入者ステーションは、使用レベルが所定のレベルに達している場合に、第1の無線リソースの更なる過負荷を回避ことができる。
【0010】
加入者ステーションによる第1の無線リソースへのアクセスは、幾つかの異なる手段を使用して制限することができる。
【0011】
例えば、アクセスは、フラグが設定されている場合に、加入者ステーションの所定のクラスに制限することができる。この事例においては、第1の無線リソースへのアクセスが制限されている加入者ステーションのクラスについての通知を送ることができる。
【0012】
代替として、又はこれに加えて、アクセスは、加入者ステーションにおいてランダムな数を選び出すことによって制限することができる。ランダムな数が所定の閾値を下回っている場合に、加入者ステーションは、第1の無線リソースを使用することができないが、代わりに第2の無線リソースを使用することができる。
【0013】
或いは、アクセスは、特定の無線リソース制御メッセージ(例えば接続要求)又は特定の無線リソース制御メッセージのセットを第2の無線リソース上で伝送し、他のユーザデータを第1の無線リソース上で伝送することによって、第1の無線リソースに制限することができる。
【0014】
第1の無線リソースへのアクセスはまた、データがチャネルの単一のメッセージフレームに適合する場合にのみ、加入者ステーションが第1の無線リソース上でデータを伝送することを許可することによって制限することができる。データが、単一のメッセージフレームよりも大きい場合には、加入者ステーションは、代わりに第2の無線リソース上でデータを伝送することができる。
【0015】
例えば、フラグが設定されている場合には、例えば、RRC接続要求又はセル更新に関する各RRCメッセージが、(PRACH/FACHメッセージ部分に完全に適合する場合に)レガシーのリリース99共通チャネルアクセスを使用して伝送する必要があり、一方、他のあらゆるユーザデータは、共通E−DCHを使用してアクセスして伝送する必要があることをUEに通知することができる。
【0016】
更に、本発明は、通信ネットワーク内で第1の無線リソース及び第2の無線リソースを使用して通信するように構成されたネットワークノードを提供する。ネットワークノードは、第1の無線リソースの使用レベルを検出するための検出器を含む。使用レベルが、所定のレベルを超過している場合にシステム情報内でフラグを設定するためのプロセッサが提供され、伝送器は、システム情報をネットワークに対して更新するように構成された。このことは、第1の無線リソースが過負荷となっているかどうかを容易に検出することができ、これに応じて第1の無線リソースと第2の無線リソースとの間の負荷分散を調整できるという利点をもたらす。このようにして、より高い無線リソース効率を達成することができる。例えば、第1の無線リソースは、CELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンクに関して使用されるチャネルとすることができ、第2の無線リソースは、3GPPリリース99ランダムアクセスチャネルとすることができる。CELL_FACH及びCELL_PCH状態の機能改良型アップリンクに割り当てられているリソースが過負荷になっている場合には、代わりにリリース99ランダムアクセスチャネルを効率的に使用することができる。
【0017】
1つの実施形態において、プロセッサは、第1の無線リソースの使用レベルが所定の閾値を上回っており、第2の無線リソースの使用レベルが所定の閾値を下回っている場合にのみフラグを設定する。
【0018】
ネットワークノードは、制御ノード(例えば、無線ネットワーク制御装置(RNC))、又はアクセスノード(例えば、基地局若しくはノードB)とすることができる。ネットワークノードがRNCである事例において、RNCは、例えば、1つのセル内又は共通Iubリソース上でCELL_FACH及びCELL_PCH状態の機能改良型アップリンクによって使用される共通チャネルの過負荷を検出し、次いで、これに応じてシステム情報内で1又は複数のフラグを設定することができる。或いは、ネットワークノードがノードBである場合には、ノードBは、その制御(例えば、SIB7)下のブロードキャストリソースに対して1又は複数のフラグを独立して設定することができる。
【0019】
1つの実施形態において、フラグが設定されている場合には、該フラグは、第2の無線リソースのみを使用できることを加入者ステーションに通知するように構成された。このようにして、フラグが設定され、第1の無線リソースの使用レベルが所定のレベルに達していることを加入者ステーションに通知する場合には、加入者ステーションは、第2の無線リソースに切り替えることができる。このことは、第1の無線リソースの過負荷を回避すると共に、ネットワーク内での各無線リソースとの間の負荷分散をより効率的にするという利点をもたらす。
【0020】
別の実施形態において、フラグが設定されている場合には、該フラグは、加入者ステーションの制限されたクラスが第2の無線リソースのみを使用できることを通知するように構成された。このため、加入者ステーションのクラスの通知は、フラグが設定されたときにフラグと組み合わせてネットワークノードから送信することができ、伝送器は更に、加入者ステーションの制限されたクラスの通知を送信するように構成することができる。加入者ステーション又はユーザ装置(UE)クラスは、例えば、UEアクセスクラス、UEアクセスサービスクラス、M2M通信のみをサポートしているUE、ユーザクラスとすることができる。
【0021】
フラグは、閾値を示すように構成することができる。加入者ステーションがランダムな数を選び出し、ランダムな数が閾値を上回っている場合には、第1の無線リソースを使用することができ、ランダムな数が閾値と等しいか又は下回っている場合には、第2の無線リソースを使用する必要がある。
【0022】
更なる実施形態において、フラグが設定されている場合には、該フラグは、加入者ステーションが特定の無線リソース制御メッセージ(例えば接続要求)又は特定の無線リソース制御メッセージのセットを第2の無線リソース上で伝送すべきであり、ユーザデータを第1の無線リソース上で伝送することができることを通知するように構成することができる。更に、複数のフラグは、システム情報内で設定することができる。例えば、各RRC制御メッセージに関して1つのフラグが存在することができ、該フラグが設定されている場合に、第2の無線リソース、例えばリリース99共通チャネルアクセスを使用すべきであることを示す。この事例において、RRC接続要求メッセージに関して1つのフラグが存在し、CELL UPDATEメッセージに関して1つのフラグが存在する。
【0023】
或いは及び/又はこれに追加して、フラグが設定されている場合には、該フラグは、データがチャネルの単一のメッセージフレームに適合する場合に、加入者ステーションが第1の無線リソース上でデータを伝送できることを通知するように構成することができる。或いは、データは、第1の無線リソースの代わりに第2の無線リソース上で伝送することができる。
【0024】
本発明は、第1の無線リソース及び第2の無線リソースを使用して通信するように構成された加入者ステーションを提供する。加入者ステーションは、フラグが設定されている場合に、第1の無線リソースの使用レベルが所定の閾値を超えていることを示すフラグを含むシステム情報を受信するように構成された受信機を含む。プロセッサは、フラグの設定について認知するようにシステム情報を更新するよう構成された。例えば、非CELL_DCH状態にある加入者ステーションは、1又は複数のフラグの設定について認知するようにシステム情報を更新しなければならないようにすることができる。このようにして、加入者ステーションは、第1の無線リソースの使用レベルが所定のレベルに達しているかどうかを認知し、これに応じて、各無線リソースとの間で効率的な負荷分散を実行することができる。
【0025】
好ましくは、フラグが設定されていない場合に第1の無線リソースを選択するように構成され、フラグが設定されている場合に第2の無線リソースを選択するように構成されたスイッチが提供される。該スイッチは、例えば単一のセル更新のシグナリングを含むアクティビティ又はサービスの開始時に第1又は第2の無線リソースを選択するように構成することができる。このようにして、加入者ステーションは、第1の無線リソースの使用レベルが所定のレベルに達している場合に第2の無線リソースを使用することができ、無線リソース過負荷の回避とネットワークリソースの効率的な負荷分散という利点をもたらす。
【0026】
加入者ステーションはまた、フラグを格納するように構成されたメモリを含むことができる。更に、加入者ステーションは、1つの変数においてフラグを読み取って格納するように構成することができる。
【0027】
本発明の更なる態様において、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、ソフトウェアコード部分を備えたプログラムを含み、該ソフトウェアコード部分は、プロセッサ上で実行された時に、通信ネットワークにおける第1の無線リソースの使用レベルを検出する段階と、第1の無線リソースの使用レベルが所定の閾値を上回っている場合に、システム情報内でフラグを設定する段階と、システム情報をネットワークに対して更新する段階とを実行するように適切に配置される。
【0028】
コンピュータプログラム製品は、ソフトウェアコード部分を格納したコンピュータ読み取り可能媒体を含むことができ、及び/又は、プログラムは、プロセッサのメモリに直接ロード可能である。プロセッサは、ネットワークノード、例えばRNC又はノードB内で提供することができる。
【0029】
次に、本発明を具体的な実施形態及び添付図面を例証として参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の実施形態による通信ネットワークの簡易概略図である。
図2】本発明の実施形態によるネットワークノードの簡易概略図である。
図3】本発明の実施形態による加入者ステーションの簡易概略図である。
図4】本発明の実施形態による方法を例示するメッセージフロー図である。
図5】本発明の実施形態による方法を例示するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)部分を示している。以下の事例においては、UTRANネットワークを説明し例示する。しかしながら、本発明の実施形態は、如何なる無線通信ネットワーク、例えばLTEネットワークにも適用することができる。
【0032】
ネットワークは、Iubインタフェース上で無線ネットワーク制御装置(RNC)R1によって制御されるノードB NB1を含む。RNC R1は、図2に示され、伝送器Tを含む伝送/受信ユニットを含む。更に、RNC R1は、共通E−DCH及びRACH無線リソースの使用レベルを検出するための検出器D、及び検出した共通E−DCH及びRACH使用レベルがネットワークによって設定された特定のレベルを超える場合にシステム情報内でフラグを設定するためのプロセッサを含む。
【0033】
加入者ステーション又はユーザ装置(UE)1は、ノードB NB1を経由してネットワークにアクセスすることができる。UE1は、アップリンク内のCELL_FACH及びCELL_PCH状態の機能改良型アップリンク、並びにレガシー(3GPPリリース99)のRACH伝送において定められる高速ランダムアクセスチャネルを使用することができる。UE1が、アップリンクデータ伝送に関してCELL_FACH及びCELL_PCH状態の機能改良型アップリンクを使用する場合には、これは、UE1がCELL_FACH状態において数百バイトのデータを容易に伝送することができるという恩恵をもたらす。CELL_DCH状態を経由してこのようなデータを送信するには、約100から200msを要する可能性があるCELL_FACH状態からの状態遷移が発生することになるので、著しく長い時間がかかる可能性がある。更に、状態遷移に関するシグナリングオーバヘッドは、データがCELL_FACH状態において送信することができる場合には回避される。更に、数百バイトのデータの複数要素を送信することは、PRACH/TACH上の容量がかなり制限されているので、レガシーのRACHではかなり非効率である。結果として、データは、小さいパケットに分割して伝送する必要がある。従って、複数ランダムアクセスしてユーザデータを伝送することは、レガシーのチャネルを使用するとかなり時間がかかる可能性がある。
【0034】
CELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンクをサポートしているUE1はまた、(セル変更又は周期的更新を含む)CELL_UPDATE、RRC CONNECTION REQUEST、他のような制御シグナリングに関するCELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンクを使用する。これらの制御メッセージは、一般に単一のPRACH/RACH伝送のメッセージ部分内で伝送できる程小さいものである。この事例において、ユーザデータの伝送は、リリース99ランダムアクセス、又はCELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンクを使用してほとんど同様に高速で行うことができる。
【0035】
UE1は、図3により詳細に示され、受信機Rを含む伝送ユニットを有する。UE1はまた、UE1を異なる無線リソース間で、すなわちCELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンクとレガシーのランダムアクセス(RACH)無線リソースとの間で切り替えることを可能にするプロセッサP及びスイッチSを含む。メモリMは、ネットワークによってUE1に対して更新されたシステム情報を格納するように構成された。
【0036】
1又は複数のフラグがRNC R1によってシステム情報(BCCH)に取り込まれ、負荷分散の理由によりユーザ及び/又は制御データ伝送に関してCELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンク手続き及び/又は3GPPリリース99共通チャネルアクセス(RACH)を使用することをネットワークがUE1に対して要求することを、CELL_FACH及びCELL_PCH状態の改良型アップリンクが利用可能なUE1に対して通知する。
【0037】
ネットワーク作動中の無線リソースの負荷分散が、図4のメッセージフロー図及び図5のフロー図に示されている。
【0038】
ステップS1において、CELL_FACH及びCELL_PCH状態の機能改良型アップリンクに割り当てられたリソース上の過負荷が存在する場合には、RNC R1は、共通E−DCHチャネルの使用レベルがネットワークによって設定される所定の閾値を超える場合に、1つのセル内又は共通のIubリソース上の共通E−DCHチャネルの過負荷を検出する。このような過負荷が、RNC R1によって検出された場合、ステップS2において、RNC R1は、システム情報内で1又は複数のフラグを設定する。フラグは、複数の値を取ることができるビットストリームであり、RNC R1は、システム情報内で特定の値を有するビット又はビットシーケンスを含むことによって、システム情報(BCCH)内で1又は複数のフラグを設定する。ステップS3において、システム情報は、RNC R1からネットワークに送信され、UE1は、1つの変数内のフラグを読み取って格納し、システム情報を更新する。非CELL_DCH状態にあるUEは、システム情報を更新し、従って1又は複数のフラグの設定について認知するようにしなければならない。フラグが設定されているか否か(ステップS4)に応じて、UE1は、リリース99共通チャネルを選択し、又はCELL_FACH及びCELL_PCH状態の機能改良型アップリンクを使用してアクセスする。例えば、フラグがステップS4において設定されている場合には、UE1は、サービスを開始してRRC接続要求及びCELL UPDATEメッセージを送信する時に、リリース99RACHを選択する(ステップS5)。フラグが設定されていない場合には、UE1は、サービスを開始する時に、CELL_FACH及びCELL_PCH状態の機能改良型アップリンクを選択する(ステップS6)。
【0039】
1つの実施形態において、フラグが設定されている場合に、UE1は、リリース99共通チャネルアクセスネットワークのみを使用するように制限し、フラグが設定されていない場合に、UE1は、CELL_FACH及びCELL_PCH状態の機能改良型アップリンクで与えられる共通チャネルアクセスネットワークのみを使用するように制限する。
【0040】
1つの実施形態において、RNC R1は、UEクラス通知を送信する。UEクラス通知と組み合わせてフラグが設定されている場合には、リリース99共通チャネルアクセスのみを使用するようにUEのクラスを制限する。UEクラスの実施例としては、UEアクセスクラス、UEサービスアクセスクラス、M2M通信のみをサポートしているUE、ユーザクラスがある。
【0041】
1つの実施形態において、フラグが設定されている場合には、該フラグは閾値を示す。UE1は、ランダムな数を選び出し、このランダムに選び出した数が閾値を下回っている場合には、UE1は、リリース99共通チャネルを使用してネットワークにアクセスする必要がある。ランダムに選び出した数が、閾値と等しいか又は上回っている場合には、UE1は、CELL_FACH及びCELL_PCH状態の機能改良型アップリンクの共通チャネルを使用してネットワークにアクセスする。
【0042】
1つの実施形態において、フラグが設定されている場合には、セル更新に関する各RRCメッセージ又はRRCメッセージの選択したグループ(例えばRRC接続要求の)は、PRACH/RACHメッセージ部分に完全に適合する場合に、レガシーのリリース99共通チャネルアクセスを使用して伝送する必要があり、一方、他のあらゆるデータは、CELL_FACH及びCELL_PCH状態の機能改良型アップリンクの共通チャネルを使用して伝送する必要があることをUE1に示す。
【0043】
代替形態として、フラグはまた、リリース99共通チャネルアクセスが使用すべき各RRC制御メッセージに関して存在することができる。言い換えると、RRC接続要求メッセージに関して1つのフラグが存在し、CELL UPDATEメッセージに関して別のフラグが存在する。このことは、負荷分散に関してより細分性をもたらすことができる。
【0044】
1つの実施形態において、フラグがシステム情報内の1つの1ビット又はそれ以上のように設定されている場合には、フラグは、データが1つのRACHメッセージフレームに適合する程に小さい限り、UEがどのようなデータも送信できることを示す。
【0045】
フラグの設定の意味に関する上記の代替形態は、単独で、又は互いに組み合わせて用いることができる。
【0046】
本明細書で上記に説明した本発明の目的において、以下の点に留意されたい。
ソフトウェアコード部分として実行することができ、(例えば、デバイス、装置、及び/又はそのモジュールの事例として、或いは装置、及び/又はそのモジュールを含むエンティティの事例として)ネットワーク制御要素又は端末においてプロセッサを使用して実行される方法段階は、ソフトウェアコードに依存せず、本方法の段階によって定められる機能が確保される限り既知の又は今後開発されるプログラミング言語を使用して具現化することができる。
概して、あらゆる方法の段階は、実行される機能に関して実施形態及びその修正形態の概念を変えることなく、ソフトウェアとして又はハードウェアによって実行されるのに適している。
上記で定められた装置又はその何れかのモジュール(例えば、上述のような実施形態による装置の機能を実行するデバイス)におけるハードウェア構成要素として実行することができる方法の段階、及び/又はデバイス、ユニット、或いは手段は、ハードウェアに依存せず、MOS(金属酸化膜半導体)、CMOS(相補型MOS)、BiMOS(バイポーラMOS)、BiCMOS(バイポーラCMOS)、ECL(エミッタ結合論理)、TTL(トランジスタトランジスタ論理)、その他のような既知の若しくは今後開発されるハードウェア技術、又はこれらの何れかを組み合わせたものを使用して、例えば、ASIC(特定用途集積回路)構成要素、FPGA(フィールドプログラム可能ゲートアレイ)構成要素、CPLD(コンプレックスプログラム可能論理デバイス)構成要素、又はDSP(デジタルシグナルプロセッサ)構成要素を使用して実行することができる。
デバイス、ユニット、又は手段(例えば、上記の装置及びネットワークデバイス、又はそれぞれのユニット/手段のうちの何れか1つ)は、別個のデバイス、ユニット、又は手段として実行することができるが、このことは、デバイス、ユニット、又は手段の機能が確保される限り、システム全体にわたって分散型形態で実行されることを除外するものではない。
装置は、半導体チップ、チップセット、又はこのようなチップ又はチップセットを備える(ハードウェア)モジュールによって表すことができるが、このことは、装置又はモジュールの機能が、ハードウェアで実行されるのではなく、プロセッサ上で実行/動作するための実行可能ソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品のような(ソフトウェア)モジュール内のソフトウェアとして実行される可能性を除外するものではない。
デバイスは、例えば、機能的に互いに連携するか、又は互いに機能的に独立しているが同じデバイスハウジング内にあるかにかかわらず、装置として又は1つよりも多い装置の集合体とみなすことができる。
概して、上記の態様によるそれぞれの機能ブロック又は要素は、それぞれの部品の上述の機能を実行するようにのみ適合されている場合には、ハードウェア及び/又はソフトウェアそれぞれにおいてあらゆる既知の手段によって実行できる点に留意すべきである。言及された方法段階は、別個の機能ブロックにおいて又は別個のデバイスによって実現することができ、或いは、方法の段階の1又はそれ以上は、単一の機能ブロックにおいて又は単一のデバイスによって実現することができる。
【0047】
概して、あらゆる方法段階は、本発明の概念を変更することなく、ソフトウェアとして又はハードウェアによって実行されるのに適している。デバイス及び手段は、個別のデバイスとして実行することができるが、これは、デバイスの機能が確保される限り、システム全体にわたって分散型形態で実行されることを除外するものではない。このような及び類似の基本的性質は、当業者には周知とみなされるはずである。
【0048】
本明細書で記載される「ユーザ装置(UE)」、「加入者ステーション」、及び「モバイルステーション」という用語は、携帯電話、ポータブルコンピュータ、モバイルブロードバンドアダプタ、デバイスをモバイルネットワークに接続することを可能にするためのUSBスティック、他を含む、如何なるモバイル又はステーショナリデバイスをも指すことができる。
【0049】
本発明は、特定の実施形態を参照して上記で説明したが、このような実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば、特許請求の範囲として本発明の範疇にある別の代替形態を想起するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5