(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
プロセッサ及びメモリを備えるモバイル・コンピューティング・デバイスであって、前記メモリは、コンピュータ読み取り可能命令を含む少なくとも1つのモジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、
有線通信インタフェース及び無線通信インタフェースのうちの少なくとも1つを介して、少なくとも1つのターゲット・スクリーンとのペアリング接続を確立することであって、前記ターゲット・スクリーンは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスと一体化されていないスクリーンである、確立することと、
少なくとも前記ペアリング接続を介して、前記ターゲット・スクリーンに、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中のアプリケーションと、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中のオペレーティング・システム(OS)と、のうちの少なくとも1つにより生成されたビデオ情報を少なくとも送信することと、
を含むオペレーションを実行させ、
当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、一体型ディスプレイを有しておらず、
前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能マルチチャネル(MC)命令を含むマルチチャネル・ビデオ伝送モジュール(MVTM)を含み、
前記コンピュータ読み取り可能MC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、
前記ターゲット・スクリーンのディスプレイ・パフォーマンス特性をモニタリングすることと、
前記ターゲット・スクリーンのパフォーマンスが満足のいくものかどうかを判定するために、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性を予め定められたパフォーマンス閾値と比較することと、
前記ターゲット・スクリーンの前記パフォーマンスが満足のいくものである場合、変更することなく、前記ビデオ情報を前記ターゲット・スクリーンに送信するのを続けることと、
前記ターゲット・スクリーンの前記パフォーマンスが満足のいくものでない場合、さらなる伝送モードを用いて、前記ターゲット・スクリーンとの補助的接続を確立することであって、前記さらなる伝送モードは、前記ペアリング接続が確立されるときの第1の伝送モードとは異なる、確立することと、
前記ペアリング接続及び前記補助的接続を用いて、前記ビデオ情報を前記ターゲット・スクリーンに送信することと、
を含むオペレーションを実行させる、
モバイル・コンピューティング・デバイス。
前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ターゲット・スクリーンとのペアリング・セッション及び通信チャネルを少なくとも部分的に確立させることにより、前記ペアリング接続を確立させ、
前記通信チャネルは、一方向又は双方向である、
請求項3記載のモバイル・コンピューティング・デバイス。
前記ビデオ情報は、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記アプリケーションと、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記オペレーティング・システム(OS)と、のうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのフレームを含み、
前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能フレームスローワ(FT)命令を含むFTモジュールを含み、
前記コンピュータ読み取り可能FT命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、
前記フレームをキャプチャすることと、
前記フレームをパケットにカプセル化することと、
前記ペアリング接続を介して、前記パケットを前記ターゲット・スクリーンに送信することと、
を含むオペレーションを実行させる、
請求項1記載のモバイル・コンピューティング・デバイス。
前記ビデオ情報は、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記アプリケーションと、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記オペレーティング・システム(OS)と、のうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのフレームを含み、
前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能ストリームスローワ(ST)命令を含むSTモジュールを含み、
前記コンピュータ読み取り可能ST命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、
前記フレームをキャプチャすることと、
前記フレームをビデオに変換することと、
予め定められたビデオ伝送プロトコルと整合するように、前記ペアリング接続を介して、前記ビデオを含む信号を前記ターゲット・スクリーンに送信することと、
を含むオペレーションを実行させる、
請求項1記載のモバイル・コンピューティング・デバイス。
前記少なくとも1つのモジュールの前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、
少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンとのさらなるペアリング接続を確立させ、
前記ビデオ情報を、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンに送信させる、
請求項1記載のモバイル・コンピューティング・デバイス。
前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからペアリング・キーを受信したことに応答して、
前記ペアリング・キーを前記ディスプレイ上に表示することと、
前記ペアリング・キーが妥当であるかどうかを判定することと、
前記ペアリング・キーを少なくとも部分的に用いて、前記ペアリング接続を確立することと、
前記ペアリング・キーが妥当でない場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを終了することと、
前記ペアリング・キーが妥当である場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリング・セッション及び通信チャネルを少なくとも部分的に確立することにより、前記ペアリング接続を確立することと、
を含むオペレーションを実行させる、
請求項16記載のスクリーン。
前記ビデオ情報は、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーション及びオペレーティング・システムのうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのキャプチャされたフレームから生成されたビデオを含み、
前記ビデオは、あるビデオ・フォーマットで符号化され、
当該スクリーンは、前記メモリに記憶されたビデオ復号(VD)モジュールをさらに備え、
前記VDモジュールは、コンピュータ読み取り可能VD命令を含み、
前記コンピュータ読み取り可能VD命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、
前記メディア信号を受信したことに応答して、前記ビデオを復号して、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示すること
を含むオペレーションを実行させる、
請求項16記載のスクリーン。
前記ペアリング接続の確立が成功した場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスの能力を補完するための1以上のリソースであって、電力リソース、通信リソース、メモリ・リソース、処理リソース、入力デバイス、及びセンサのうちの少なくとも1つを含む1以上のリソースと、
前記メモリに記憶された少なくとも1つのモジュールであって、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、
前記ペアリング接続の確立に応答して、前記モバイル・コンピューティング・デバイスが、前記1以上のリソースに対する制御を行うことを可能にすること
を含むオペレーションを実行させる、少なくとも1つのモジュールと、
をさらに備える、
請求項16記載のスクリーン。
モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中のアプリケーションと、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中のオペレーティング・システムと、のうちの少なくとも1つにより生成されたビデオ情報を少なくとも含むビデオ信号を、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとターゲット・スクリーンとの間に確立されたペアリング接続を介して、前記ターゲット・スクリーンに送信するステップ
を含む方法であって、
前記ペアリング接続は、有線通信インタフェース及び無線通信インタフェースのうちの少なくとも1つを介して確立され、
前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、一体型ディスプレイを有しておらず、
前記ターゲット・スクリーンは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと一体化されておらず、
前記ビデオ信号は、前記ターゲット・スクリーンに、前記ビデオ情報を表示させるよう構成され、
当該方法は、
前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ターゲット・スクリーンのディスプレイ・パフォーマンス特性をモニタリングするステップと、
前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ターゲット・スクリーンのパフォーマンスが満足のいくものかどうかを判定するために、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性を予め定められたパフォーマンス閾値と比較するステップと、
前記ターゲット・スクリーンの前記パフォーマンスが満足のいくものである場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、変更することなく、前記ビデオ信号を送信するのを続けるステップと、
前記ターゲット・スクリーンの前記パフォーマンスが満足のいくものでない場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、さらなる伝送モードを用いて、前記ターゲット・スクリーンとの補助的接続を確立するステップであって、前記さらなる伝送モードは、前記ペアリング接続が確立されるときの第1の伝送モードとは異なる、ステップと、
前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ペアリング接続及び前記補助的接続を用いて、前記ビデオ信号を前記ターゲット・スクリーンに送信するステップと、
をさらに含む、
方法。
前記ビデオ情報は、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記アプリケーションと、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記オペレーティング・システムと、のうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのフレームを含み、
前記ビデオ情報を送信することは、
前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記フレームをキャプチャすることと、
前記フレームをパケットにカプセル化することと、
前記ビデオ信号を送信することであって、前記ビデオ信号は、前記パケットを含む、送信することと、
を含み、
前記ビデオ信号は、前記ターゲット・スクリーンに、前記パケットを処理させ、前記ビデオ情報を取得させるよう構成される、
請求項28記載の方法。
前記ビデオ情報は、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記アプリケーションと、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記オペレーティング・システムと、のうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのフレームを含み、
前記ビデオ情報を送信することは、
前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記フレームをキャプチャすることと、
前記フレームをビデオに変換することと、
予め定められたビデオ伝送プロトコルと整合するように、前記ビデオ信号を送信することであって、前記ビデオ信号は、前記ビデオを含む、送信することと、
を含む、
請求項28記載の方法。
前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ビデオ情報が、デジタル・ポインタを含むように、前記フレーム・バッファの、入力デバイスの出力に少なくとも部分的に基づく位置に前記デジタル・ポインタを挿入するステップ
をさらに含む、
請求項30記載の方法。
前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからのパブリック・ペアリング・リクエストの受信をモニタリングするステップであって、前記パブリック・ペアリング・リクエストは、前記ペアリング・リクエスト・メッセージを含む、ステップと、
前記スクリーンにより、前記パブリック・ペアリング・リクエストの受信に応答して、予め定められた時間期間の間、他のペアリング・リクエスト・メッセージ及びパブリック・ペアリング・リクエストを無視するステップと、
をさらに含む、
請求項41記載の方法。
前記ビデオ情報は、前記アプリケーション及び前記オペレーティング・システムのうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのフレームをカプセル化しているパケットを含み、
当該方法は、
前記スクリーンにより、前記メディア信号を受信したことに応答して、前記フレームを取得するために前記パケットを処理するステップと、
前記スクリーンにより、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示するステップと、
をさらに含む、
請求項41記載の方法。
前記スクリーンにより、前記アプリケーション及び前記オペレーティング・システムのうちの少なくとも1つのディスプレイ出力の1以上の予想パラメータの変化を伝達するメッセージの受信に応答して、前記ビデオ情報が、前記ディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化と整合するように前記ディスプレイ上に表示されるように、前記ビデオ情報及び前記ディスプレイのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの特性を変更するステップ
をさらに含む、
請求項41記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0003】
「1つの通信ネットワーク」及び「複数の通信ネットワーク」という用語は、データ信号を送信及び/又は受信するための1以上のシステム及び/又は方法を指すために、本明細書において同義に使用される。これらの用語は、短距離通信(short range communication)及び長距離通信を含む。
【0004】
「短距離通信」という用語は、互いと比較的近くにあるデバイスの間でデータ信号を無線で送信/受信するためのシステム及び方法を指すために、本明細書において使用される。短距離通信は、例えば、BLUETOOTH(登録商標)ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、近距離通信(near field communication)、無線周波数識別(RFID)、ZigBee(登録商標)ネットワーク、INTEL(登録商標) ワイヤレス・ディスプレイ(WiDi)接続、INTEL(登録商標) WiGig(wireless with gigabit capability)接続、ミリメートル波通信、超高周波数(UHF)通信、これらの組合せ、及び同様のものを用いる、デバイス間の通信を含む。したがって、短距離通信は、ルータ、セル・タワー、インターネット・サービス・プロバイダ、及び同様のもの等の介在ハードウェア/システムの必要なく、デバイス間の直接通信を可能にするものとして理解され得る。
【0005】
反対に、「長距離通信」という用語は、互いから相当距離が離れているデバイスの間でデータ信号を無線で送信/受信するためのシステム及び方法を指すために、本明細書において使用される。長距離通信は、例えば、WiFi(登録商標)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)(携帯電話ネットワーク(3G、4G等、及び同様のもの)を含むが、これに限定されない)、インターネット、全地球測位システム(GPS)、テレビジョン・ホワイトスペース・ネットワーク、これらの組合せ、及び同様のものを用いる、デバイス間の通信を含む。したがって、長距離通信は、ルータ、セル・タワー、テレビジョン・ホワイトスペース・タワー、インターネット・サービス・プロバイダ、これらの組合せ、及び同様のもの等の介在ハードウェア/システムの使用を介してデバイス間の通信を可能にするものとして理解され得る。
【0006】
本明細書における任意の実施形態において使用されるとき、「モジュール」という用語は、本開示と整合する1以上のオペレーションを実行する、あるいは本開示と整合する1以上のオペレーションを実行させるよう構成されるソフトウェア、ファームウェア、及び/又は回路を指し得る。ソフトウェアは、非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記録されたソフトウェア・パッケージ、コード、命令、命令セット、及び/又はデータとして具現化され得る。ファームウェアは、メモリ・デバイスにハードコードされる(例えば、不揮発性)コード、命令若しくは命令セット、及び/又はデータとして具現化され得る。本明細書における任意の実施形態において使用される「回路」は、例えば、単独で、あるいは任意の組合せで、ハードワイヤードの回路、1以上の別個の命令処理コアを備えるコンピュータ・プロセッサ等のプログラム可能な回路、状態機械回路、プログラム可能な回路により実行される命令を記憶するファームウェア及び/又はソフトウェアを含み得る。モジュールは、クライアント・デバイス又は認証デバイスの一部を形成する回路として、集合的又は個別的に具現化され得る。
【0007】
明瞭さ及び理解のしやすさのために、本開示は、メモリに記憶された1以上のモジュールを含むものとして、モバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンをしばしば説明する。ここで、1以上のモジュールは、関連デバイス(モバイル・コンピューティング・デバイス又はスクリーン)のプロセッサにより実行されたときに、そのデバイスに様々なオペレーションを実行させるコンピュータ読み取り可能命令を含む。このような説明は例示的なものであり、モバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンは、別の形で1以上のモジュールに関連して説明されるオペレーションを実行するよう構成されてもよいことを理解すべきである。例えば、本明細書で説明するモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンは、本明細書で特定される様々なモジュールに関連して説明されるオペレーション等の、本開示と整合する1以上のオペレーションを実行させるための、ハードウェアにより少なくとも部分的に実装されるロジックを含んでもよい。この点に関して、本明細書において使用される「ロジック」は、例えば、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、システム・オン・チップ(SoC)、状態機械回路、ハードワイヤードの回路素子、特定用途向け集積回路、これらの組合せ、及び同様のもの等を含むディスクリート回路及び/又はアナログ回路を含み得ることに留意されたい。
【0008】
携帯電話機、スマートフォン、タブレット・パーソナル・コンピュータ、及びラップトップ・パーソナル・コンピュータ等のモバイル・デバイスの使用が劇的に増加している。こうしたモバイル技術の広範囲に及ぶ採用に鑑みて、マイクロプロセッサの開発者は、高パフォーマンス及び低電力消費の両方を示すプロセッサの開発にますます注力するようになっている。そのような開発の1つの目標は、元となるデバイスのバッテリ寿命を維持しながら、あるいは元となるデバイスのバッテリ寿命をさらに延ばしながら、処理能力を増大させることである。いくつかの例において、プロセッサ・コンポーネントのサイズの縮小は、プロセッサ・パフォーマンスを向上させることができると同時に、電力消費を低減させることができることが示されている。今後何年かして、製造技術により、「デスクトップのような」演算性能を有するとともにモバイル・デバイスにおいて使用されるのに十分低い電力消費を伴うプロセッサの製造が可能になるであろうと予想される。
【0009】
ここ数年において、消費者の要望は、大型の一体型ディスプレイを有するが、ポケット又は小さなバッグに収めるのに十分薄いモバイル・デバイスを好む傾向にある。向上した製造技術により、デバイス製造業者は、そのようなデバイスの駆動電子機器をますます小型化することが可能となっている。これにより、ますます薄いデバイスの製造が可能となったが、現在のモバイル・デバイスの長さ寸法及び幅寸法は、しばしば、一体型ディスプレイの要件により制約される。駆動電子機器のさらなる小型化は、デバイス厚さのさらなる低減を可能にし得るが、モバイル・デバイスの長さ及び幅は、一体型ディスプレイの対応する寸法により決定付けられ得る。これは、モバイル・デバイスが全体として小型化され得る程度を制限し得る。
【0010】
本開示は、概して、ビデオ情報を、ローカルに存在するが一体型でない、このビデオ情報を表示するためのスクリーンに送信する、あるいは「投げる(throw)」能力を有する1以上のモバイル・コンピューティング・デバイスを含むモバイル・コンピューティング技術を対象とする。以下で詳細に説明するように、この能力は、モバイル・コンピューティング・デバイスにおける一体型ディスプレイの必要性をなくすことができ、新しくより小さなフォーム・ファクタへの道を開く。一体型スクリーンを有していない、且つ/あるいはディスプレイ情報を非一体型スクリーンに投げるモバイル・コンピューティング・デバイスとインタラクトするための技術についても説明する。モバイル・コンピューティング・デバイスはまた、先進的な通信及びネットワーク技術を含み得る。この先進的な通信及びネットワーク技術は、モバイル・コンピューティング・デバイスが、互いに及び他の互換デバイスにシームレスに接続して、例えば、インターネット等のワイド・エリア・ネットワーク又は別のデータ通信システムへの接続を確立することを可能にし得る。本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスを用いる様々なシステム及び方法についても説明する。
【0011】
前述したように、本明細書で説明するモバイル・コンピューティング・デバイスは、ビデオ情報を、ローカルに存在するが一体型でない、このビデオ情報を表示するためのスクリーンに送信する、あるいは「投げる」能力を有する。このコンセプトが、
図1において概括的に示されている。
図1において、モバイル・デバイス101は、ビデオ情報102をスクリーン103に送信するものとして示されている。図示されるように、ディスプレイ103は、デバイス101のローカルに存在する/デバイス101に近接する(例えば、デバイス101と同じ部屋又は環境内にある)が、デバイス101と一体化されていない。
【0012】
明瞭さ及び図示のしやすさのために、一体型ディスプレイを含まないフォーム・ファクタのモバイル・デバイス101が、
図1に示されている。この図示は例示的なものに過ぎず、モバイル・デバイス101は任意の適切なフォーム・ファクタを有してもよいことを理解すべきである。例えば、モバイル・デバイス101は、携帯電話機、電子リーダ、眼鏡(eyewear)、モバイル・ゲーム・コンソール、ネットブック・コンピュータ、ノートブック・コンピュータ、インターネット・デバイス、携帯情報端末、メディア・プレーヤ及び/又はメディア・レコーダ、スマートフォン、タブレット・パーソナル・コンピュータ、ウルトラモバイル・パーソナル・コンピュータ、ウェアラブル・コンピューティング・デバイス、並びにこれらの組合せ等の任意の数のモバイル電子デバイスと整合するフォーム・ファクタを有してよい。限定ではないが、デバイス101は、好ましくは、一体型ディスプレイを含まない、あるいは比較的小さな一体型ディスプレイを含むフォーム・ファクタである。もちろん、モバイル・デバイス101は、別のフォーム・ファクタであってもよく、任意の所望のサイズの一体型ディスプレイを備えてもよい。それでも、「モバイル・コンピューティング・デバイス」という用語は、当業者により理解されるような、かなりの時間期間の間1つの位置に設置又は維持される、あるいは設置又は維持されるよう設計されるコンピューティング・デバイス(例えば、デスクトップ・コンピュータ、ルータ、ネットワーク・サーバ等)を含まないものと理解すべきである。
【0013】
また、明瞭さ及び図示のしやすさのために、スクリーン103は、
図1において、コンピュータ・モニタの形態で示されている。この図示は例示的なものであり、スクリーン103は任意の適切な形態であってよく、独立したコンピューティング・システム等の別のデバイスの一部を形成してもよいことを理解すべきである。例えば、スクリーン103は、コンピューティング端末のディスプレイ、デスクトップ・コンピュータのディスプレイ、ラップトップ・コンピュータのディスプレイ、携帯電話機のディスプレイ、スマートフォンのディスプレイ、タブレット・パーソナル・コンピュータのディスプレイ、キオスクのディスプレイ、現金自動預け払い機のディスプレイ、乗り物(例えば、飛行機、自動車、自転車、オートバイ、列車等)のディスプレイ、医療機器(例えば、心電図のディスプレイ)、記録システム(例えば、医療記録システム)のディスプレイ、金融取引システムのディスプレイ、モバイル・ゲーム・コンソールのディスプレイ、プロジェクタ、テレビジョン、ウルトラモバイル・パーソナル・コンピュータのディスプレイ、ウェアラブル・ディスプレイ(例えば、眼鏡、腕時計バンド、ネックレス、又は同様のものの形態)、スマート・バッジ(smart badge)のディスプレイ、これらの組合せ、及び同様のものの形態であってよい。限定ではないが、スクリーン103は、好ましくは、デスクトップ・コンピュータ又はモバイル・コンピュータのためのディスプレイ、デスクトップ・コンピュータのディスプレイ、スマートフォン、ラップトップ・コンピュータ、又はタブレット・パーソナル・コンピュータ等のモバイル・デバイスのディスプレイ、キオスクのディスプレイ、パブリック・コンピュータ端末のディスプレイ、テレビジョン、又はこれらの組合せの形態である。
【0014】
いくつかの実施形態において、スクリーン103は、「ダム・スクリーン」の形態であり得る。本明細書で使用されるとき、「ダム・スクリーン」という用語は、無線で、あるいは有線接続を介してデータを受信することができるコンピュータ・モニタ又はテレビジョン・モニタとして動作する能力を有するディスプレイを指す。例えば、ダム・スクリーンは、(例えば、ネットワーク・パケットを受信及び復号し、ビデオ・データをアップスケールし、ビデオ・フォーマットを解釈するため等)特定の方法によりデータ(例えば、ビデオ・データ及び/又はオーディオ・データ)を処理する特定用途向け集積回路又は他の回路を含み得る。いくつかの実施形態において、本明細書で説明するダム・スクリーンは、低コスト及び/又は低集中計算オペレーション(low compute intensive operation)のために設計され得る。本開示と整合する「ダム・スクリーン」の非限定的な例は、汎用演算能力のないテレビジョン、独立したコンピュータ・モニタ(例えば、中央処理装置に接続されないモニタ)、(以下で説明する)ディスプレイ・ドック(display dock)、プロジェクタ、これらの組合せ、及び同様のものを含む。
【0015】
他の実施形態において、スクリーン103は、「スマート・スクリーン」の形態であり得る。本明細書で使用されるとき、「スマート・スクリーン」という用語は、コンピュータ・サブシステム(回路基板、共通電源等)と高度に一体化されるディスプレイ、又はビデオ・データを受信及び表示する以外のタスクを実行するようにユーザ又は製造業者によりプログラムされる能力を有するディスプレイを指す。使用することができるスマート・スクリーンの非限定的な例は、コンピュータ(例えば、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、電子リーダ、パーソナル・データ・アシスタント、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、キオスク等)に接続されるディスプレイ、及び自身の汎用プロセッサを含むディスプレイを含む。
【0016】
本開示は、独立したデバイスとしてスマート・スクリーン及びダム・スクリーンに頻繁に言及するが、そのようなスクリーンは、他の機械、回路、又は同様のものから独立している必要はない。実際、本明細書で説明するスマート・スクリーン及びダム・スクリーンは、別の機械的デバイス及び/又は電気的デバイスの全て又は一部を形成することができる。例えば、本明細書で説明するスマート・スクリーン及びダム・スクリーンは、飛行機、自動車、自転車、オートバイ、スノーモービル、医療機器、ヘッドアップ・ディスプレイ、制御インタフェース、電子ショッピング・ポータル、レストラン・メニュー、双眼鏡、眼鏡、調理ツール、記録システム、取引システム、上述したスマート・スクリーン、これらの組合せ、及び同様のものの一部を形成することができる。
【0017】
次に
図2を参照すると、
図2は、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスの例示的なアーキテクチャのブロック図を示している。図示されるように、デバイス101は、デバイス・プラットフォーム201を含む。限定ではないが、デバイス・プラットフォーム201は、デバイス101として使用するのに適したものとして上述したデバイス・フォーム・ファクタのうちの1以上と関連し得る。したがって、デバイス・プラットフォーム201は、携帯電話機のプラットフォーム、電子リーダのプラットフォーム、眼鏡のプラットフォーム、モバイル・ゲーム・コンソールのプラットフォーム、ネットブック・コンピュータのプラットフォーム、ノートブック・コンピュータのプラットフォーム、インターネット・デバイスのプラットフォーム、携帯情報端末のプラットフォーム、メディア・プレーヤ及び/若しくはメディア・レコーダのプラットフォーム、スマートフォンのプラットフォーム、タブレット・パーソナル・コンピュータのプラットフォーム、ウルトラモバイル・パーソナル・コンピュータのプラットフォーム、ウェアラブル・コンピューティング・デバイスのプラットフォーム、又はこれらの組合せであってよい。
【0018】
図2に示されるように、デバイス・プラットフォーム201は、プロセッサ202、メモリ203、無線通信インタフェース(WCOMMS)204、メディア・インタフェース回路205、センサ206、電源207、及びオプションの入力デバイス208を含み得る。
【0019】
プロセッサ202は、任意の適切なプロセッサであってよい。例えば、プロセッサ202は、シングルコア・プロセッサ又はマルチコア・プロセッサ、汎用プロセッサ、特定用途向け集積回路、これらの組合せ、及び同様のものであってよい。限定ではないが、プロセッサ202は、好ましくは、INTEL(登録商標) Corporation、NVIDIA(登録商標)、ARM(登録商標)、Advanced Micro Devices(AMD(登録商標))、SAMSUNG(登録商標)、又はAPPLE(登録商標)により販売されている1以上のプロセッサである。適切なプロセッサの非限定的な例は、INTEL(登録商標)により販売されているAtom、Nehalem、Ivy Bridge、及びSandy Bridgeというプロセッサの系列を含む。
【0020】
メモリ203は、半導体ファームウェア・メモリ、プログラム可能なメモリ、不揮発性メモリ、読み取り専用メモリ、電気的にプログラム可能なメモリ、ランダム・アクセス・メモリ、(例えば、NAND型メモリ構造又はNOR型メモリ構造を含み得る)フラッシュ・メモリ、磁気ディスク・メモリ、及び/又は光ディスク・メモリ等の任意の適切なタイプのメモリを含み得る。追加的又は代替的に、メモリ203は、他のタイプのコンピュータ読み取り可能メモリ及び/又は後に開発されるタイプのコンピュータ読み取り可能メモリを含んでもよい。メモリ203は、プロセッサ202と一体化されてもよいし、プロセッサ202と別個であってもよいし、これらの組合せであってもよい。後で説明するように、メモリ203は、コンピュータ読み取り可能命令を含む1以上のモジュールを記憶することができる。このコンピュータ読み取り可能命令は、プロセッサ202により実行されたときに、デバイス101に、本開示と整合する機能を実行させることができる。
【0021】
WCOMMS204は、デバイス101が1以上の通信ネットワークを介して信号を送受信することを可能にするハードウェア(例えば、回路)、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組合せを含み得る。例えば、WCOMMS204は、デバイス101が1以上の通信ネットワークを介して信号を送受信することを可能にする、1以上のアンテナ、送信機、受信機、トランシーバ、トランスポンダ、ネットワーク・インタフェース通信回路、及びこれらの組合せを含み得る。そのような通信ネットワークは、長距離通信ネットワーク、短距離通信ネットワーク、又はこれらの組合せを含む。したがって、WCOMMS204は、適切な無線通信プロトコルを用いる、WiFi(登録商標)、近距離通信、テレビジョン・ホワイトスペース、無線周波数識別(RFID)、セルラ・ネットワーク、BLUETOOTH(登録商標)、パーソナル・エリア・ネットワーク、ミリメートル波通信、超高周波数(UHF)を用いる(例えば、約300メガヘルツから約3000メガヘルツの範囲の周波数を用いる)通信、又はこれらの組合せを用いてデバイス101が通信することを可能にするハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得る。
【0022】
デバイス・プラットフォーム201は、メディア・インタフェース205をさらに含み得る。一般に、メディア・インタフェース205は、有線通信インタフェースを介したデバイス101へ/からの、データ、オーディオ情報、及び/又はビジュアル情報(ディスプレイ情報)を含む信号の通信を円滑にするよう構成され得る。したがって、例えば、メディア・インタフェース205は、高精細度マルチメディア・インタフェース(HDMI(登録商標))、デジタル・ビデオ・インタフェース(DVI)、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)インタフェース、これらの組合せ、及び同様のものを含み得る。限定ではないが、デバイス・プラットフォーム201は、好ましくは、HDMI(登録商標)インタフェース及びDVIインタフェース、並びに関連するコネクタを含む。代替的又は追加的に、メディア・インタフェース205は、スマート・スクリーン又はダム・スクリーンの対応するコネクタと結合することができる1以上のドッキング・ポートを含んでもよい。そのようなドッキング・ポートは、DVIポート、HDMI(登録商標)ポート、及び/若しくはUSBポート、又は別のタイプのドッキング・ポートを含み得る。
【0023】
後で詳細に説明するように、デバイス101は、WCOMMS204及びメディア・インタフェース205のうちの一方、又はこれらの組合せを用いて、ビデオ情報を含む信号(例えば、メディア信号、ビデオ信号等)を1以上のダム・スクリーン又はスマート・スクリーンに送信することができる。限定ではないが、デバイス101は、好ましくは、WCOMMS204を介してビデオ情報を無線で送信するよう構成される。
【0024】
デバイス・プラットフォーム201はまた、センサ206を含み得る。センサ206は、デバイス101のユーザ及び/又はデバイス101上で実行されるアプリケーションにとって関心のあり得るオブジェクト、信号、入力、又は他の情報を検出することができる任意のタイプのセンサを含み得る。センサ206として使用することができるセンサの非限定的な例は、カメラ等の光学センサ、全地球測位システム等の位置センサ、ジャイロスコープ及び/又はコンパス等の方位センサ、圧力センサ又はタッチ・スクリーン等の触覚センサ、加速度計等の動きセンサ、親指指紋センサ及び/又は網膜スキャナ等の生体センサ、これらの組合せ、及び同様のものを含む。いくつかの実施形態において、デバイス101は、前述したセンサのタイプの全てを含む。
【0025】
デバイス・プラットフォーム201はまた、電源207を含む。電源207は、デバイス101及びデバイス101のコンポーネントのための任意の適切な電源であってよい。電源207として使用することができる適切な電源の非限定的な例は、再充電不可能なバッテリ、ニッケルカドミウム・バッテリ、ニッケル水素バッテリ、リチウム・イオン・バッテリ、リチウム・イオン・ポリマー・バッテリ、及び鉛酸バッテリ等の再充電可能なバッテリ、燃料電池、後に開発される電源、ACコード電力又はDCコード電力、これらの組合せ、及び同様のものを含む。限定ではないが、電源207は、好ましくは、デバイス101及びデバイス101のコンポーネントが所望の時間期間の間特定の動作負荷で動作することを可能にするように、十分な電源供給を提供するよう構成される。
【0026】
電源207が、再充電可能なバッテリ等の再充電可能な電源として構成される場合、電源207は、任意の適切な機構を用いて再充電することができる。例えば、電源207は、有線接続(例えば、ACコード電力及び/又はDCコード電力)を用いてデバイス101を電源に差し込むことにより再充電することができる。代替的又は追加的に、電源207は、例えば、電磁誘導、電気力学誘導、静電気誘導、これらの組合せ、及び同様のものを用いて、無線で再充電されてもよい。代替的又は追加的に、電源207は、マイクロ波放射等の電磁放射、レーザ、これらの組合せ、及び同様のものを用いて、充電されてもよい。後者の例において、デバイス101は、ソースから電磁放射を受け取り、その放射を、再充電のために使用することができる電力に変換するよう構成されたレシーバを含み得る。デバイス・プラットフォーム201は、任意的に、1以上の入力デバイス208として
図2に示される1以上の入力デバイスを含んでもよい。そのような入力デバイスは、デバイス101と一体化されてもよいし、デバイス101に物理的に接続されてもよいし、且つ/あるいはデバイス101に無線で接続されてもよい。使用することができる例示的な入力デバイスは、ボタン、タッチ・パネル、入力デバイス(例えば、トラックボール、トラックパッド、キーボード等)、これらの組合せ、及び同様のものを含む。もちろん、そのような入力デバイスは例示的なものに過ぎず、任意の適切な入力デバイスが使用されてよい。限定ではないが、オプションの入力デバイス208は、好ましくは、1以上のボタンを含む。このコンセプトが
図1に示されており、
図1において、デバイス101は、3つのボタン108を含む。もちろん、
図1におけるボタンの数は例示的なものに過ぎず、任意の数のボタンが使用されてよい。
【0027】
デバイス101は、一体型ディスプレイを含む必要がないので、デバイス101は、一体型ディスプレイを含む現在のモバイル・デバイスよりも体積が小さいフォーム・ファクタを含む任意の適切なフォーム・ファクタで製造することができる。例えば、デバイス101は、人間の手の平均的な掌、腕時計バンド、眼鏡等の中に収まるようなサイズであってよい。いくつかの実施形態において、デバイス101は、シャツの襟及び/又は袖の中又は上、シャツのポケットの中又は上、ズボンのポケットの中又は上、これらの組合せ、及び同様のものといった、衣類の中又は上で身に着けられるようなサイズであり得る。
【0028】
本明細書で開示するダム・スクリーン及びスマート・スクリーンは、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスから受信した、例えば、1以上のメディア/ビデオ信号内のビデオ情報を表示するよう構成され得る。本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスからの、ビデオ情報を含む信号の受信を可能にする必要な接続と、そのような信号を解釈してそのような信号に含まれるビデオ情報を表示する能力と、を有するならば、任意の適切なスマート・スクリーン又はダム・スクリーンが使用されてよい。後で詳細に説明するように、そのような信号は、有線接続又は無線接続を介した伝送のためにフォーマット化され得る。したがって、適切な物理的能力及び/又は無線能力を有する任意のダム/スマート・スクリーンが使用され得る。
【0029】
次に
図3を参照すると、
図3は、本開示と整合するダム・スクリーンの例示的なアーキテクチャのブロック図を示している。図示されるように、ダム・スクリーン300は、ダム・スクリーン・プラットフォーム301を含む。ダム・スクリーン・プラットフォーム301は、任意の適切なダム・スクリーン・プラットフォームであってよく、例えば、上述した例示的なタイプのダム・スクリーンと整合するプラットフォームと関連し得る。例示のために、ダム・スクリーン300は、
図3において、独立したモニタ(例えば、テレビジョン)の形態で示されており、したがって、ダム・スクリーン・プラットフォーム301は、テレビジョン・プラットフォーム等の独立したモニタのプラットフォームであり得る。ダム・スクリーン・プラットフォーム301はまた、明瞭さ及び理解のしやすさのために、制限されたコンポーネントを有するものとして示されており、図示される構成は例示的なものであることを理解すべきである。実際、ダム・スクリーン・プラットフォーム301は、そのようなスクリーンにおいて通常見つけることができる他のコンポーネントを含み得る。
【0030】
ダム・スクリーン・プラットフォーム301は、ディスプレイ302、メディア・インタフェース303、及びオプションの無線通信インタフェースWCOMMS304を含む。ディスプレイ302は、電子インク・ディスプレイ、発光ダイオード・ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマ・ディスプレイ、蛍光体ディスプレイ、有機発光ディスプレイ、有機発光ダイオード・ディスプレイ、別のタイプのディスプレイ、又はこれらの組合せ等の任意の適切なタイプのディスプレイであってよい。
【0031】
一般に、メディア・インタフェース303は、モバイル・コンピューティング・デバイスとの有線接続を介した、モバイル・コンピューティング・デバイスからの、ダム・スクリーン300によるデータ、オーディオ情報、及び/又はビジュアル情報(ディスプレイ情報)の受信を円滑にするよう構成され得る。したがって、例えば、メディア・インタフェース303は、高精細度マルチメディア・インタフェース(HDMI(登録商標))、デジタル・ビデオ・インタフェース(DVI)、有線ユニバーサル・シリアル・バス(USB)インタフェース、これらの組合せ、及び同様のものを含み得る。限定ではないが、ダム・スクリーン・プラットフォーム301は、好ましくは、メディア・インタフェース303として、HDMI(登録商標)インタフェース及びDVIインタフェースの両方、並びに関連するコネクタを含む。代替的又は追加的に、メディア・インタフェース303は、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスの対応するコネクタと結合することができる1以上のドッキング・ポートを含んでもよい。そのようなドッキング・ポートは、DVIポート、HDMI(登録商標)ポート、USBポート、別のタイプのドッキング・ポート、及びこれらの組合せを含み得る。
【0032】
ダム・スクリーン・プラットフォーム301は、任意的に、WCOMMS304をさらに含んでもよい。WCOMMS304は、ダム・スクリーン300が1以上の通信ネットワークを介して信号を受信する(且つ任意的に送信する)ことを可能にするハードウェア(例えば、回路)、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組合せを含み得る。例えば、WCOMMS304は、ダム・スクリーン300が1以上の通信ネットワークを介してモバイル・コンピューティング・デバイスから信号を受信する(且つ任意的に送信する)ことを可能にする、1以上のアンテナ、送信機、受信機、トランシーバ、トランスポンダ、ネットワーク・インタフェース通信回路、及びこれらの組合せを含み得る。そのような通信ネットワークは、長距離通信ネットワーク、短距離通信ネットワーク、又はこれらの組合せを含む。したがって、WCOMMS304は、適切な通信プロトコルを用いる、WiFi(登録商標)、無線USB、近距離通信、テレビジョン・ホワイトスペース、無線周波数識別(RFID)、セルラ・ネットワーク、BLUETOOTH(登録商標)、パーソナル・エリア・ネットワーク、又はこれらの組合せを用いてスクリーン300がデバイス101からの通信を受信することを可能にするハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得る。
【0033】
後で詳細に説明するように、ダム・スクリーン300は、デバイス101等のモバイル・コンピューティング・プラットフォームから、メディア・インタフェース303、WCOMMS304、又はこれらの組合せを介して、ビデオ情報を受信するよう構成され得る。限定ではないが、ダム・スクリーンは、好ましくは、モバイル・コンピューティング・デバイスからWCOMMS304を介してビデオ情報を受信するよう構成される。
【0034】
ダム・スクリーン・プラットフォーム301は、任意的に、1以上の入力デバイス305をさらに含んでもよい。1以上の入力デバイス305がダム・スクリーン・プラットフォーム301に含まれる場合、1以上の入力デバイス305は、ダム・スクリーン300と有線通信又は無線通信することができる。1以上の入力デバイス305は、例えば、ディスプレイ302のタッチ・スクリーン・インタフェース、コンピュータ・マウス、キーボード、トラックボール、トラックパッド、又は、センサ、ボタン、若しくはスイッチ等の他の入力デバイスであってよい。後で詳細に説明するように、1以上の入力デバイス305がダム・スクリーン・プラットフォーム301に含まれる場合、1以上の入力デバイス305を使用して、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されダム・スクリーン300上に表示されるアプリケーションとインタラクトすることができる。そのような例において、ダム・スクリーン・プラットフォームは、(
図3におけるオプションのASIC306等の)特定用途向け集積回路、又は、1以上の入力デバイス305を用いてなされる入力(例えば、イベント)をモニタリングし、入力情報を、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスにレポートするよう構成される別のタイプのプロセッサを含み得る。
【0035】
ダム・スクリーン・プラットフォーム301は、任意的に、メモリ307を含んでもよい。メモリ307は、オプションのASIC306と一体化されてもよいし、オプションのASIC306と別個であってもよく、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスとともに使用するのに適したものとして前述したメモリのタイプ等の任意の適切なタイプのメモリであってよい。存在する場合、メモリ307は、実行されたときに、ダム・スクリーンに、本開示と整合するデバイス・ペアリング機能及び/又は入力モニタリング機能を実行させる1以上のソフトウェア/ファームウェア・モジュールを含み得る。例えば、メモリ307は、コンピュータ読み取り可能命令を含むデバイス・ペアリング・モジュール(「DPM」、図示せず)を含み得る。このコンピュータ読み取り可能命令は、ダム・スクリーン・プラットフォーム301の特定用途向けプロセッサにより実行されたときに、メディア・インタフェース303又はWCOMMS304により提供され得るような有線通信インタフェース又は無線通信インタフェースを介した、モバイル・コンピューティング・デバイスとダム・スクリーン300とのペアリングを生じさせる、あるいはそのようなペアリングを円滑にする。
【0036】
詳細には、メモリ307は、コンピュータ読み取り可能命令を含むデバイス・ペアリング・モジュール(「DPM」、図示せず)を含み得る。このコンピュータ読み取り可能命令は、特定用途向けプロセッサ306により実行されたときに、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスとダム・スクリーン300とのペアリングを生じさせ得る、あるいはそのようなペアリングを円滑にし得る。ダム・スクリーン300が、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングすると、ダム・スクリーン300は、モバイル・コンピューティング・デバイスから、例えば、メディア・インタフェース303又はWCOMMS304を介して、ビデオ情報及び他の情報を受信することができる。前者の場合、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信されるビデオ情報及び他の情報は、DVIビデオ、HDMI(登録商標)ビデオ、及び/又はUSBビデオのために適切にフォーマット化された信号(例えば、メディア/ビデオ信号)に含まれ得る。したがって、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信されるビデオ情報及び他の情報は、メディア・インタフェース303の適切なインタフェースを用いて、ダム・スクリーン300により、容易に表示され得る。
【0037】
後者の場合、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信されるビデオ情報及び他の情報は、無線接続を介してダム・スクリーン300に送信される1以上のパケットにカプセル化され得る。そのような例において、ダム・スクリーン・プラットフォーム301は、ASIC306(又は、別のタイプのプロセッサ)と、メモリ307に記憶されたビデオ復号モジュール(図示せず)と、を含み得る。ビデオ復号モジュールは、コンピュータ読み取り可能復号モジュール命令(例えば、JAVA(登録商標)又は他のコード)を含み得る。このコンピュータ読み取り可能復号モジュール命令は、ASIC306又は別のプロセッサにより実行されたときに、ダム・スクリーン300に、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信されるパケットに含まれるビデオ情報を取得させるために、そのようなパケットを復号させる。この復号モジュール命令は、さらに実行されたときに、ダム・スクリーン300に、このようにして取得されるビデオ情報を表示させることができる。
【0038】
メモリ307はまた、1以上の入力デバイス・モニタリング・モジュール(「IDMM」、図示せず)を記憶することができる。IDMMがメモリ307に含まれる場合、IDMMは、プロセッサ(例えば、ASIC306又は別のプロセッサ)により実行されたときに、本開示と整合する入力デバイスのモニタリングとオペレーションのレポートとを実行させるコンピュータ読み取り可能命令を含み得る。例えば、IDMMのこの命令は、実行されたときに、ダム・スクリーン300(例えば、ASIC306)に、マウス・クリック・オペレーション、マウス・クリック及びリリース・オペレーション、タッチ入力(1以上の入力デバイス305がタッチ・スクリーンを含む場合、スワイプ・オペレーション、動きオペレーション、これらの組合せ、及び同様のもの)等の、オプションの1以上の入力デバイス305に関連するイベントをモニタリングさせることができる。このようなイベントが検出されると、IDMMは、実行されたときに、プロセッサに、入力情報としてこのようなイベントを、例えば、メディア・インタフェース303(ダム・スクリーン300とモバイル・コンピューティング・デバイスとの間が有線通信リンクの場合)、ドッキング・インタフェース(図示せず)、ダム・スクリーン300とモバイル・コンピューティング・デバイスとの間の無線バックチャネル(図示せず)、又はこれらの組合せを介してモバイル・コンピューティング・デバイスにレポートさせることができる。
【0039】
ダム・スクリーン300により生成される入力情報レポートは、任意の適切なタイプの情報を含み得る。例えば、そのようなレポートは、マウス・クリック、マウス・クリック及びリリース中のマウス・ポインタの位置、タッチ・スクリーン上のタッチの位置、スワイプ・オペレーションの画素座標等の、イベントの位置及び/又はタイプを示す画素座標を含み得る。後で説明するように、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されるアプリケーションは、そのような情報を使用して、1以上のアプリケーションとともに適切なアクションを実行することができる。
【0040】
ダム・スクリーン・プラットフォーム301はまた、電源308を含み得る。電源308は、ダム・スクリーン300及びダム・スクリーン300のコンポーネントのための任意の適切な電源であってよい。電源308として使用することができる適切な電源の非限定的な例は、
図2の電源207に関連して上述した電源を含む。限定ではないが、電源308は、好ましくは、再充電可能なバッテリの形態である。再充電可能なバッテリは、電源への有線接続を用いて、あるいは無線充電技術により、再充電することができる。
【0041】
次に
図4を参照すると、
図4は、本開示と整合する例示的なスマート・スクリーンのブロック図を示している。図示されるように、スマート・スクリーン400は、スマート・スクリーン・プラットフォーム401を含む。スマート・スクリーン・プラットフォーム401は、任意の適切なプラットフォームであってよく、例えば、上述した例示的なタイプのスマート・スクリーンと整合するプラットフォームと関連し得る。例示のために、スマート・スクリーン400は、ラップトップ・コンピュータの形態で示されており、したがって、スマート・スクリーン・プラットフォーム401は、ラップトップ・コンピュータ・プラットフォームと関連し得る。スマート・スクリーン・プラットフォーム401は、明瞭さ及び理解のしやすさのために、制限されたコンポーネントを有するものとして示されており、スマート・スクリーン・プラットフォーム401は、そのようなスクリーンにおいて見つけることができる他のコンポーネントを含み得ることに留意されたい。
【0042】
図示されるように、スマート・スクリーン・プラットフォーム401は、ディスプレイ402、メディア・インタフェース403、WCOMMS404、及び入力デバイス405を含む。汎用プロセッサ406へのそれらの接続は別にして、そのようなコンポーネントの性質及び機能は、ディスプレイ302、メディア・インタフェース303、WCOMMS304、及びオプションの1以上の入力デバイス305に関して上述したものと同じである。したがって、簡潔さのために、そのようなコンポーネント及びそれらの機能の説明は繰り返さない。そのようなコンポーネントに加えて、スマート・スクリーン・プラットフォーム401は、汎用プロセッサ406及びメモリ407を含む。プロセッサ406は、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスと関連して使用するための上述したシングルコア・プロセッサ又はマルチコア・プロセッサ等の任意の適切なタイプの汎用プロセッサであってよい。同様に、メモリ407は、本開示のモバイル・コンピューティング・デバイスとともに使用するのに適したものとして前述したメモリのタイプ等の任意の適切なタイプのメモリであってよい。
【0043】
メモリ407は、プロセッサ406により実行されるオペレーティング・システム(OS、図示せず)及び1以上のソフトウェア/ファームウェア・モジュール(図示せず)等のソフトウェアを記憶することができる。例えば、メモリ407は、プロセッサ406により実行されたときに、スマート・スクリーン400に、本開示と整合するデバイス・ペアリング・オペレーションを実行させる1以上のソフトウェア・モジュールを記憶することができる。詳細には、メモリ407は、コンピュータ読み取り可能命令を含むデバイス・ペアリング・モジュール(「DPM」、図示せず)を含み得る。このコンピュータ読み取り可能命令は、汎用プロセッサ406により実行されたときに、メディア・インタフェース403及び/又はWCOMMS404等の有線通信インタフェース又は無線通信インタフェースを介した、モバイル・コンピューティング・デバイスとスマート・スクリーン400とのペアリングを生じさせ得る、あるいはそのようなペアリングを円滑にし得る。DPMの実行は、プロセッサ406により実行されるオペレーティング・システムのコンテキスト又は別のコンテキスト内で生じ得る。
【0044】
スマート・スクリーン400が、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングすると、スマート・スクリーン400は、モバイル・コンピューティング・デバイスから、例えば、メディア・インタフェース403又はWCOMMS404を介して、ビデオ情報及び他の情報を受信することができる。ビデオ情報及び他の情報は、適切にフォーマット化された信号に含まれ得る(例えば、有線伝送の場合)、あるいは、パケットにカプセル化され得る(無線伝送の場合)。これらはいずれも、プロセッサ406又はWCOMMS404等の、スマート・スクリーン400の1以上のコンポーネントによる受信時に、復号及び/又は解釈され得る。例えば、メモリ407は、ビデオ復号モジュール(図示せず)を記憶することができる。ビデオ復号モジュールは、コンピュータ読み取り可能復号命令(例えば、JAVA(登録商標)又は他のコード)を含み得る。このコンピュータ読み取り可能復号命令は、プロセッサ406又は別のプロセッサにより実行されたときに、スマート・スクリーン400に、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信されるパケットに含まれるビデオ情報及び/又は他の情報を取得させるために、そのようなパケットを復号させる。この復号命令は、さらに実行されたときに、スマート・スクリーン400に、このようにして取得されるビデオ情報を表示させることができる。
【0045】
メモリ407はまた、1以上の入力デバイス・モニタリング・モジュール(「IDMM」、図示せず)を記憶することができる。IDMMがメモリ407に含まれる場合、IDMMは、特定用途向けプロセッサ(例えば、プロセッサ406)又は別のプロセッサにより実行されたときに、本開示と整合する入力デバイスのモニタリングとオペレーションのレポートとを実行させるコンピュータ読み取り可能命令を含み得る。例えば、IDMMは、実行されたときに、スマート・スクリーン400(例えば、プロセッサ406)に、オプションの1以上の入力デバイス405に関連するイベントをモニタリングさせ、入力情報としてこのようなイベントをモバイル・コンピューティング・デバイスにレポートさせることができる。これらのコンポーネントの性質及び機能は、ダム・スクリーン300の対応するコンポーネントと大部分同じであり、簡潔さのために繰り返さない。
【0046】
スマート・スクリーン・プラットフォーム401はまた、電源408を含み得る。電源408は、スマート・スクリーン400及びスマート・スクリーン400のコンポーネントのための任意の適切な電源であってよい。電源408として使用することができる適切な電源の非限定的な例は、
図2の電源207に関連して上述した電源を含む。限定ではないが、電源408は、好ましくは、再充電可能なバッテリの形態である。再充電可能なバッテリは、電源への有線接続を用いて、あるいは無線充電技術により、再充電することができる。
【0047】
本明細書で説明したモバイル・デバイスは、有線通信プロトコル、無線通信プロトコル、又はこれらの組合せを用いる等、任意の適切な方法を用いて、ダム・スクリーン又はスマート・スクリーンとペアリングすることができる(すなわち、ペアリング接続を確立することができる)。有線ペアリングの場合、モバイル・コンピューティング・デバイス及びスマート/ダム・スクリーンのそれぞれのメディア・インタフェースは、適切なケーブル又はドッキング・インタフェースを介して、互いに接続することができる。例えば、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及びスマート/ダム・スクリーンはそれぞれ、HDMI(登録商標)インタフェース、DVIインタフェース、及び/又は有線USBインタフェース、並びに関連するポートを含み得る。この場合、モバイル・コンピューティング・デバイス及びスマート/ダム・スクリーンは、適切なケーブルを介して接続することができる。代替的又は追加的に、モバイル・コンピューティング・デバイスは、適切なドッキング・コネクタ又は無線ドッキング技術を介して、スマート/ダム・スクリーンとドッキングしてもよい。いずれの場合でも、その後、ビデオ情報及び他の情報が、モバイル・コンピューティング・デバイスとスマート/ダム・スクリーンとの間の結果として生じる物理的接続又は無線接続を介して、HDMI(登録商標)プロトコル、DVIプロトコル、有線USBプロトコル、及び/又は無線通信プロトコル等の適切なプロトコルを用いて、送信され得る。
【0048】
真のダム・スクリーン(すなわち、内在する処理能力を有さないスクリーン)の場合、このスクリーンは、有線接続を介してモバイル・コンピューティング・デバイスから受信したビデオ情報を表示するために、適切なメディア・インタフェース入力に合わせられ得る。反対に、何らかの特定用途向け処理能力を有するスマート・スクリーン又はダム・スクリーンは、メモリに記憶されるデバイス・ペアリング・モジュール(「DPM」)を含むメモリを含み得る。DPMは、スマート/ダム・スクリーンに、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信される信号のためのそのメディア・インタフェースをモニタリングさせるコンピュータ読み取り可能命令を含み得る。そのような信号を受信すると、このDPMモジュール命令は、実行されたときに、さらに、スマート/ダム・スクリーンに、そのような信号に含まれるビデオ情報をそのディスプレイ上に表示させることができる。
【0049】
本開示は、モバイル・コンピューティング・デバイスがスマート/ダム・スクリーンに物理的に接続され得るシステムを想定しているが、そのような接続は必須ではない。実際、限定ではないが、本開示のモバイル・デバイスは、好ましくは、スマート/ダム・スクリーンにビデオ情報を無線で送信するよう構成される。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ボタンのタッチ及び/又は近距離通信に応答して、WiDiディスプレイ又はMiracastディスプレイとペアリングするよう構成され得、ユーザがモバイル・コンピューティング・デバイスと視覚的にインタラクトすることを可能にする。そのような例において、モバイル・コンピューティング・デバイスとスマート/ダム・スクリーンとの無線ペアリングが必要とされ得る。
【0050】
この点に関して、モバイル・コンピューティング・デバイスとスマート/ダム・スクリーンとのペアリングは、任意の適切な無線ペアリング・プロトコルを用いて実行することができる。例えば、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及びスマート/ダム・スクリーンは、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)、これらの組合せ、及び同様のものを用いて互いとペアリングするよう構成され得る。このようなペアリングは、デバイス間の無線接続(例えば、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Intel(登録商標) ワイヤレス・ディスプレイ等)を介した通信のための1以上のソケットを確立又は使用し得る。デバイス間のペアリングは、モバイル・コンピューティング・デバイス、スマート/ダム・スクリーン、又はこれらの組合せにより開始され得る。
【0051】
モバイル・コンピューティング・デバイスにより開始されるペアリング方法の一例として、
図5A及び
図5Bを参照する。
図5Aに示されるように、デバイス101は、スクリーン103とのペアリングを開始することができる。デバイス101とスクリーン103とのペアリングは、
図5Bに示される例示的な方法を用いて生じ得る。
【0052】
図5Bに示されるように、モバイル・コンピューティング・デバイスにより開始されるペアリング方法は、ブロック501で始まり得る。ブロック501において、ペアリング・アプリケーションが、モバイル・コンピューティング・デバイス上で開始される。この点に関して、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ペアリング・モジュールを記憶したメモリを含み得る。ペアリング・モジュールは、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、本開示と整合するペアリング・オペレーションを実行させる命令を含む。ペアリング・モジュール命令の実行は、ボタン押下、音声コマンド、又は同様のもの等のユーザ入力に応答するものであり得る。代替的又は追加的に、ペアリング・モジュール命令の実行は、モバイル・デバイスによる、モバイル・デバイスを用いてなされた特定のジェスチャ又は動きの検出に応答するものであり得る(すなわち、ジャイロスコープのデータ及び/又は加速度計のデータの認識済みパターンに応答するものであり得る)。
【0053】
ペアリング・モジュールが開始されると、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ペアリングしようとしているスクリーン(以後、「ターゲット・スクリーン」)を特定する必要があり得る。より詳細には、モバイル・コンピューティング・デバイスは、
図5の方法に概括的に示されるように、ターゲット・スクリーンのインターネット・プロトコル(IP)アドレス等の、ターゲット・スクリーンの識別子を認識する必要があり得る。モバイル・コンピューティング・デバイスが、ターゲット・スクリーンの識別子をすでに認識している場合、方法はオプションのブロック502及びブロック503をスキップして、ブロック504に進み得る。しかしながら、モバイル・コンピューティング・デバイスが、ターゲット・スクリーンの識別子を認識していない場合、方法はブロック502及び/又はブロック503に進み得る。ブロック502及び/又はブロック503において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、以下で説明するように、モバイル・コンピューティング・デバイスが利用可能な通信モダリティを使用して、ターゲット・スクリーンからこの情報を取得することができる。
【0054】
オプションのブロック502に従って、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ターゲット・スクリーン自身から、ターゲット・スクリーンの識別子/IPアドレスを取得することができる。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイス及びターゲット・スクリーンが、RFID、BLUETOOTH(登録商標)、又はNFC等の互換短距離通信技術を含む場合、モバイル・コンピューティング・デバイスは、そのような技術を用いて、ターゲット・スクリーンのインターネット・プロトコル・アドレスを取得することができる。いくつかの実施形態において、ターゲット・スクリーンは、ターゲット・スクリーンのIPアドレスを記憶するRFIDタグを含み得る。そのような例において、RFID機能を含むモバイル・コンピューティング・デバイスは、RFIDタグからターゲット・スクリーンのIPアドレスを取得するために、ターゲット・スクリーンのRFIDタグに近接するように移動させることができる。
【0055】
代替的又は追加的に、ターゲット・スクリーンは、記憶されたデバイス・ペアリング・モジュール(DPM)とともに、BLUETOOTH(登録商標)機能又はNFC機能を有してもよい。DPMは、プロセッサにより実行されたときに、ターゲット・スクリーンに、モバイル・コンピューティング・デバイスからペアリング・リクエストを受信したことに応答して、BLUETOOTH(登録商標)又はNFCを用いてターゲット・スクリーンのIPアドレスを送信させる命令を含み得る。
【0056】
すなわち、モバイル・コンピューティング・デバイス自身は、コンピュータ読み取り可能命令を含むDPMを含み得、このコンピュータ読み取り可能命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、スクリーンのIPアドレスを求めるリクエストを、NFC、BLUETOOTH(登録商標)、又は他の短距離通信ネットワークを介してブロードキャストさせる。同様に、ターゲット・スクリーンは、命令を含むDPMを含み得、この命令は、実行されたときに、ターゲット・スクリーンに、スクリーンの識別子/IPアドレスのリクエストをモニタリングさせる。ターゲット・スクリーンが、スクリーンの識別子/IPアドレスを求めるリクエストを受信したとき(例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスが、スクリーンとの通信レンジに入ったとき)、スクリーンのDPMは、スクリーンに、適切な形態の通信を用いてスクリーンの識別子/IPアドレスをモバイル・コンピューティング・デバイスに送信させることができる。例えば、ターゲット・スクリーンが、モバイル・コンピューティング・デバイスから、NFC接続又はBLUETOOTH(登録商標)接続を介して、IPリクエストを受信したとき、ターゲット・スクリーンのDPM命令は、実行されたときに、必要に応じて、ターゲット・スクリーンに、NFC接続又はBLUETOOTH(登録商標)接続を介してターゲット・スクリーンのIPアドレスをモバイル・コンピューティング・デバイスに送信させることができる。
【0057】
本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスはまた、ターゲット・スクリーンの識別子/IPアドレスを認識しているサーバ等のサード・パーティ・システムから、ターゲット・スクリーンの識別子/IPアドレスを取得することを試みることができる。そのような例において、方法はオプションのブロック503に進み得る。ブロック503において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、(例えば、WiFi(登録商標)、ワイド・エリア・ネットワーク、又は別の通信ネットワークを介して)そのようなサーバと通信して、モバイル・コンピューティング・デバイスに近接する1以上のターゲット・スクリーンの識別子/IPアドレスをリクエストすることができる。
【0058】
モバイル・コンピューティング・デバイスが、ターゲット・スクリーンの識別子/IPアドレスを認識すると、方法はブロック504に進み得る。ブロック504において、モバイル・コンピューティング・デバイスとターゲット・スクリーンとの間で、通信チャネルが開始される。さらに、モバイル・コンピューティング・デバイスは、例えば、モバイル・デバイスに対するスクリーンの認証を容易にするために、あるいは別の目的のために、スクリーンとペアリング・キーを交換することができる。ペアリング・キーは、モバイル・コンピューティング・デバイスに固有であってもよいし、且つ/あるいは、モバイル・コンピューティング・デバイスのユーザにより指定されるキーであってもよい。いずれの場合でも、モバイル・コンピューティング・デバイスは、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、ペアリング・キーをスクリーンに送信させるペアリング命令を含むデバイス・ペアリング・モジュール(DPM)を含み得る。スクリーンが、モバイル・コンピューティング・デバイスからペアリング・キーを受信すると、方法はブロック505に進み得る。ブロック505において、ペアリング・キーがスクリーン上に表示される。ペアリング・キーの表示は、ターゲット・スクリーン上でのデバイス・ペアリング・モジュールの実行により生じ得る。
【0059】
次いで、方法はブロック506に進み得る。ブロック506において、ターゲット・スクリーン上に表示されたペアリング・キーが妥当であるかどうかに関する判定がなされ得る。ペアリング・キーの妥当性確認が失敗した場合、方法はブロック510に進み終了する。しかしながら、ペアリング・キーの妥当性確認が成功した場合、方法はブロック507に進み得る。ブロック507において、モバイル・コンピューティング・デバイスとターゲット・スクリーンとの間にペアリング・セッション及び通信チャネルを少なくとも部分的に確立することにより、ペアリング接続が確立される。ペアリング・セッション及び通信チャネルは、伝送制御プロトコル/ユーザ・データグラム・プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/UDP/IP)等の任意の適切な無線通信プロトコルを用いて確立することができる。それぞれのデバイスの能力に応じて、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間の通信チャネルは、一方向(モバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンへ)であってもよいし、双方向(モバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンへ、及びその逆)であってもよい。いくつかの実施形態において、ブロック507に従ってデバイス間で確立される通信チャネルは、双方向である。他の実施形態において、ブロック507に従って確立される通信チャネルは、一方向である。後者の場合、オプションの通信バックチャネルが、スクリーンとモバイル・コンピューティング・デバイスとの間に確立されてもよい。
【0060】
例えば、ビデオ情報及び他の情報が、リモート・モニタ・ソケット等の第1のソケットを用いてモバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンに送信されるように、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンは、ペアリングされ得る(すなわち、ペアリング接続を有し得る)。これは、モバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンへのビデオ情報及び他の情報の一方向通信を可能にし得る。さらなる実施形態において、ペアリング・プロトコルがまた、スマート/ダム・スクリーンからモバイル・コンピューティング・デバイスへの情報の通信を可能にするバックチャネルを確立してもよい。バックチャネルは、モバイル・コンピューティング・デバイスからペアリングされたスクリーンへのビデオ情報及び他の情報の伝送のために使用された同一のソケット又は別のソケットを用いて確立され得る。いくつかの実施形態において、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンは、リアルタイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)ソケットを用いてバックチャネル(及び、任意的にフォワード・チャネル)を確立するために、ペアリングされ得る。
【0061】
この点に関して、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンは、1以上のバックチャネル・モジュールを含み得る。1以上のバックチャネル・モジュールは、実行されたときに、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間のバックチャネルの確立をもたらすコンピュータ読み取り可能バックチャネル命令を含み得る。モバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンのそれぞれのプロセッサによるバックチャネル命令の実行は、そのようなデバイスに、通信バックチャネルとしての使用のための相互にサポートされるソケットについてネゴシエートさせることができる。前述したように、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンは、通信バックチャネルとしてのRTSPソケット又は別のソケットの使用をサポートするよう構成され得る。
【0062】
次いで、方法はブロック508に進み得る。ブロック508において、ペアリング・セッションが維持され得、モバイル・コンピューティング・デバイスは、終了イベントの発生をモニタリングし得る。より詳細には、モバイル・コンピューティング・デバイス上のデバイス・ペアリング・モジュール命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングされたスクリーンとの間のペアリング・セッション及び/又は1以上の通信チャネルを終了するイベントの発生をモニタリングさせることができる。そのような終了イベントの非限定的な例は、信号故障(signal failure)、セッション・タイムアウト/満了、モバイル・コンピューティング・デバイス又はスクリーン上で実行中のアプリケーションからの終了リクエストの受信、これらの組合せ、及び同様のものを含む。ブロック509において、終了イベントが検出されたかどうかに関する判定がなされ得る。終了イベントが検出されていない場合、方法はブロック508に戻り得、ブロック508において、セッション及び通信チャネルが、モバイル・コンピューティング・デバイスにより、さらに維持されモニタリングされる。しかしながら、終了イベントが検出された場合、方法はブロック510に進み終了し得る。
【0063】
さらなる例示的な実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとのペアリングは、モバイル・コンピューティング・デバイスによるパブリック接続(public connection)の開始で始まり得る。すなわち、モバイル・コンピューティング・デバイスは、例えば、適切なボタン・シーケンスを押すことにより、デバイスを用いて適切なジェスチャを行うことにより、あるいは別の方法により、パブリック・ドメイン(public domain)に置かれ得る。パブリック接続が開始されると、モバイル・コンピューティング・デバイスは、その無線通信インタフェースと、その利用可能な通信モダリティのうちのいずれか又は全てと、を用いて、パブリック接続リクエストをブロードキャストすることができる。例えば、パブリック接続リクエストは、モバイル・コンピューティング・デバイスから、NFC、BLUETOOTH(登録商標)、ZigBee(登録商標)ネットワーク、WiFi(登録商標)、これらの組合せ、及び同様のものを用いて、ブロードキャストされ得る。
【0064】
この方法において、本開示と整合するスクリーンは、モバイル・コンピューティング・デバイスからのパブリック接続リクエストを、継続的又は定期的にモニタリングすることができる。そのようなリクエストを検出するスクリーンは、接続スクリーンを表示することができる。さらに、パブリック接続リクエストを検出するスクリーンは、ある時間期間(以後、無視期間(ignore period))の間、他のパブリック接続リクエストを無視することができる。次いで、接続キーが、ターゲット・スクリーン、すなわち、モバイル・コンピューティング・デバイスのユーザがペアリングすることを望んでいるスクリーンに入力され得る。接続キーの入力は、キーボード、タッチ・スクリーン、又はこれらの組合せ等の、スクリーンと通信する入力デバイスを用いてなされ得る。代替的又は追加的に、接続キーの入力は、モバイル・コンピューティング・デバイス自体を用いて、例えば、(後で説明する)モバイル・コンピューティング・デバイスのジェスチャ認識機能及び/又は動き認識機能を用いてなされてもよい。いくつかの実施形態において、接続キーの入力は、無視期間が満了する前に必要とされ得る。無視期間が満了する前に、接続キーが入力されない場合、スクリーンとモバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングは失敗し得る。
【0065】
接続キーを受信するスクリーンは、スクリーンのメディア・インタフェース又は無線通信インタフェースを用いて、接続キーをモバイル・コンピューティング・デバイスに送信することができる。接続キーを送信するために使用される有線/無線通信の形態は、パブリック接続リクエストをスクリーンに配信した有線/無線通信の形態と関連し得る。スクリーンから接続キーを受信すると、モバイル・コンピューティング・デバイスは、モバイル・コンピューティング・デバイスのメモリに保持されている接続キーのコピーに対して、接続キーの妥当性を確認することができる。接続キーの妥当性確認が成功した場合、モバイル・コンピューティング・デバイスは、スクリーンとの接続の妥当性を確認して、その接続を維持することができる。しかしながら、接続キーの妥当性確認が失敗した場合、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ペアリング・プロセスを終了し得る。妥当性が確認された接続が、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間に確立されると、スクリーンは、モバイル・コンピューティング・デバイスとのその現存の接続が終了するまで、その後に受信されるパブリック接続リクエストを無視することができる。
【0066】
セキュリティの目的上又は別の理由により、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、複数の接続キーを記憶して、ペアリング・プロセス中にそれらのキーのうちの1つ又は組合せをスクリーンに提供するよう構成され得る。これは、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとのペアリングが公共の場で生じる場合のような、接続キーが不認可のサード・パーティによるスヌーピング(snooping)の危険性にさらされ得る例におけるセキュリティを高めることができる。方法はまた、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間の妥当性が確認されたペアリング接続の確立の前に、そのような接続の確立中に、あるいはそのような接続の確立の後に、モバイル・コンピューティング・デバイスのユーザのアイデンティティ(identity)を検証することをさらに含んでもよい。このユーザ検証は、例えば、ユーザ名及びパスワード・プロトコル、ジェスチャベースのプロトコル、これらの組合せ、及び同様のものを用いて、バイオメトリックに(biometrically)実行され得る。
【0067】
モバイル・コンピューティング・デバイスが、以前にペアリングした単一のスクリーンとペアリングすることになる例において、接続キーの交換及び/又はオプションのユーザ検証は、省略されてよく、デバイス及びスクリーンは、スクリーンによる、モバイル・コンピューティング・デバイスからのパブリック接続リクエストの受信時にペアリングすることができる。複数の既知のスクリーンが、モバイル電子デバイスのレンジ内に存在する場合、上述したように、それらデバイスのうちの1つへの接続が、別のデバイスへの接続から明確にされ得る(disambiguated)。代替的又は追加的に、モバイル・コンピューティング・デバイスは、複数の既知のスクリーンのうちの1つへの接続を担い、ボタン押下、ジェスチャ、これらの組合せ、及び同様のもの等の入力に応答して、その接続を別の既知のスクリーンに切り替える、あるいは変更するよう構成されてもよい。
【0068】
例えば、本明細書で説明する技術は、少なくとも1つのモバイル・コンピューティング・デバイスと少なくとも1つの非一体型スクリーンとを含む「キット」として製造され得る。そのような例において、キット内の1以上のモバイル・コンピューティング・デバイス及び1以上のスクリーンは、「工場でペアリングされた状態」で販売され得る。すなわち、キット内の1以上のスクリーンのためのペアリング情報が、キット内の1以上のモバイル・コンピューティング・デバイス上に予めロードされた状態で販売され得、その逆もまた同じである。そのような例において、上述したペアリング・オペレーション及び/又はユーザ検証オペレーションは、省略されてよく、キット内のデバイス及びスクリーンは、予めロードされたペアリング情報を用いて、互いとペアリングすることができる。
【0069】
次に
図6A及び
図6Bを参照すると、
図6A及び
図6Bは、本開示と整合する、スクリーンにより開始されるペアリング方法の非限定的な一例を示している。
図6Aに示されるように、スクリーン103は、モバイル・コンピューティング・デバイス101とのペアリングを開始することができる。デバイス101とスクリーン103とのペアリングは、
図6Bに示される例示的な方法を用いて生じ得る。
【0070】
図6Bに示されるように、スクリーンにより開始されるペアリング方法はブロック601で始まり得る。オプションのブロック602において、スクリーンは、利用可能なセンサを用いて、互換モバイル・コンピューティング・デバイスの存在をモニタリングすることができる。例えば、スクリーンは、スクリーンの無線通信インタフェースを使用して、互換モバイル・コンピューティング・デバイスからのブロードキャスト(これは、例えば、ペアリング・リクエスト、デバイスがペアリングのために利用可能であるというインジケータ等を含む)をモニタリングすることができる。いくつかの実施形態において、このモニタリング機能は、スクリーンによるデバイス・ペアリング・モジュール(DPM)の実行により円滑にされ得る。より詳細には、スクリーンのDPMは、実行されたときに、スクリーンに、例えば、スクリーンが利用可能な1以上のセンサ又は他のコンポーネントを用いて、互換モバイル・コンピューティング・デバイスの存在をモニタリングさせる命令を含み得る。
【0071】
次いで、方法はオプションのブロック603に進み得る。ブロック603において、互換モバイル・コンピューティング・デバイスが存在するかどうかに関する判定がなされ得る。互換モバイル・コンピューティング・デバイスが存在しない場合、方法は(
図6Bに示されるように)オプションのブロック602に戻り得るか、あるいは終了し得る(図示せず)。互換モバイル・コンピューティング・デバイスが存在する場合(ブロック602に従って実行されるモニタリング機能により判定される、あるいは互換モバイル・コンピューティング・デバイスの存在がすでに認識されている場合)、方法はブロック604に進み得る。ブロック604において、スクリーンは、モバイル・デバイスとのペアリングを開始する。この点に関して、スクリーンは、利用可能な短距離通信ネットワークを用いて、互換モバイル・コンピューティング・デバイスとの通信チャネル接続を開始することができる。例えば、スクリーンは、BLUETOOTH(登録商標)、NFC、ZigBee(登録商標)ネットワーク、WiFi(登録商標)ネットワーク、これらの組合せ、及び同様のものを介して、(例えば、スクリーンのIPアドレス、サポートされるビデオ・モード、サポートされるビデオ圧縮の形態、サポートされるパケット・フォーマット等を含む)ペアリング・リクエストをモバイル・コンピューティング・デバイスに送信することができる。ペアリング・リクエストを受信したことに応答して、互換モバイル・コンピューティング・デバイスは、第1のレベルの接続についてスクリーンとネゴシエートすることができる。
【0072】
スクリーンとモバイル・コンピューティング・デバイスとの間で、通信チャネル接続が開始されると、方法はブロック605に進み得る。ブロック605において、スクリーンとモバイル・コンピューティング・デバイスとの間に、信頼のルート(root of trust)が確立され得る。信頼のルートは、任意の適切な方法により確立され得る。例えば、スクリーン及びモバイル・コンピューティング・デバイスは、任意の適切な認証プロトコル(attestation protocol)を用いて、それらのアイデンティティ、実行環境等を互いに認証することにより、互いとの信頼のルートを確立することができる。そのようなプロトコルの非限定的な例として、エンハンスト・プライバシ識別(EPID:enhanced privacy identification)プロトコル、リモート認証(RAA:remote attestation)プロトコル、直接自律認証(DAA:direct autonomous attestation)プロトコル、これらの組合せ、及び同様のものが挙げられる。そのような例において、信頼のルートは、モバイル・コンピューティング・デバイスに対するスクリーンの認証が成功し、且つスクリーンに対するモバイル・コンピューティング・デバイスの認証が成功すると確立され得る。代替的又は追加的に、信頼のルートは、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間の以前の接続に基づいて確立されてもよく、その場合、認証は必要とされ得ない。
【0073】
次いで、方法はブロック606に進み得る。ブロック606において、信頼のルートの確立が成功したか、あるいは失敗したかに関する判定がなされ得る。信頼のルートの確立が失敗した場合、方法はブロック612に進み終了し得る。しかしながら、信頼のルートが無事に確立された場合、方法はブロック607に進み得る。
【0074】
ブロック606において、モバイル・コンピューティング・デバイス(又は、モバイル・コンピューティング・デバイスのユーザ)のアイデンティティが、スクリーンに対して検証され得る。このブロックに従って実行されるアイデンティティ検証オペレーションは、任意の適切なアイデンティティ検証プロトコルを用いて実行され得る。例えば、スクリーンは、ユーザ名及びパスワード・プロトコル、生体認証プロトコル、ジェスチャベースのプロトコル、これらの組合せ、及び同様のものを用いて、モバイル・コンピューティング・デバイス又はモバイル・コンピューティング・デバイスのユーザのアイデンティティを確認することができる。例えば、スクリーンは、認証されるユーザ名及びパスワードの組合せ(又は、生体情報)のデータベースに対して、入力されたユーザ名及びパスワード(又は、生体情報)の妥当性を検証することができる。代替的又は追加的に、スクリーンは、モバイル・コンピューティング・デバイスの動き(例えば、ジェスチャ)により生成される、入力されるジャイロスコープのデータ及び/又は加速度計のデータだけに基づいて、あるいはそのようなジャイロスコープのデータ及び/又は加速度計のデータと、例えば、1以上のボタン又は他の入力デバイスを用いてモバイル・デバイスになされる入力と、の組合せに基づいて、モバイル・デバイス及び/又はユーザのアイデンティティを検証してもよい。
【0075】
次いで、方法はブロック608に進み得る。ブロック608において、モバイル・デバイス及び/又はユーザのアイデンティティの検証が成功したかどうかに関する判定がなされ得る。検証が失敗した場合、方法はブロック612に進み終了し得る。検証が成功した場合、方法はブロック609に進み得る。ブロック609中に、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間のペアリング・セッション及び通信チャネルが確立され得る。この方法におけるペアリング・セッション及び通信チャネルの確立は、
図5Bに関連して上述したものと実質的に同じであり、簡潔さのために繰り返さない。ブロック610において、スクリーン及び/又はモバイル・コンピューティング・デバイスは、セッションを維持して、終了イベントをモニタリングすることができ、ブロック611において、終了イベントが発生したかどうかに関する判定がなされ得る。終了イベントが発生していない場合、方法はブロック611からブロック610に戻り得、セッションのモニタリングが続く。しかしながら、終了イベントが検出された場合、方法はブロック611からブロック612に進み得、セッションが終了し、方法は終了する。
【0076】
いくつかの状況において、複数の互換スクリーンがレンジ内にあるとき、モバイル・コンピューティング・デバイスを1つのスクリーンとペアリングすることが望ましい場合がある。このコンセプトが
図7Aに示されており、
図7Aにおいて、複数のスクリーン103
1、103
2、103
n(nは1から1000以上の範囲の0でない整数)が、デバイス101のレンジ内にあり、ペアリングのために利用可能である。そのような例において、デバイス101とスクリーン103
1、103
2、103
nのうちの1つとのペアリングは、デバイス101とデバイス101がペアリングすることになるスクリーンとの両方を用いて円滑にされ得る。
【0077】
理解され得るように、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、ディスプレイを含まなくてもよいので、複数のスクリーンがペアリングのために利用可能である状況において、セキュリティが、重要な考慮事項であり得る。詳細には、意図されないスクリーンとのペアリングは生じず、意図されるスクリーンとのペアリングのみが生じることを確実にすることが重要であり得る。本明細書で説明したモバイル電子デバイスは、ビデオ情報及び他の情報をペアリングされるスクリーンに送信することができるので、これは特に当てはまる。セキュリティは、バックチャネルがスクリーンとモバイル・コンピューティング・デバイスとの間に確立される状況において、特に、スクリーンが、バックチャネルを介して、モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースにアクセスできる、あるいはバックチャネルを介して、モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースを制御できる場合、さらに重要であり得る。
【0078】
このことを考慮して、
図7Bを参照すると、
図7Bは、本開示と整合する別の例示的なペアリング方法を示している。図示されるように、方法はブロック701で始まる。ブロック702において、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングされることになる第1のスクリーンが、ペアリング・モードにされ得る。ペアリング・モードは、第1のスクリーンと一体化されている、あるいは第1のスクリーンに接続されている入力デバイスを介してなされた入力の受信時に開始され得る。例えば、第1のスクリーンは、特定のボタンの押下、タッチ入力、スワイプ、動き、これらの組合せ、及び同様のものに応答してペアリング・モードに入るよう構成され得る。必須ではないが、第1のスクリーンは、第1のスクリーンがペアリング・モードにあることを示す視覚的インジケータを生成してもよい。例えば、第1のスクリーンは、第1のスクリーンがペアリング・モードにあることを示すために、光(例えば、発光ダイオード)を照らしてもよいし、そのスクリーン上に通知を提供してもよいし、振動してもよい、等である。
【0079】
第1のスクリーンが、ペアリング・モードにされると、方法はブロック703に進み得る。ブロック703において、第1のスクリーンは、レンジ内にある他のスクリーン(以後、「隣接スクリーン」)にロックダウン信号(lockdown signal)を送信することができる。一般に、ロックダウン信号は、隣接スクリーン(すなわち、第1のスクリーンの通信レンジ内にあるスクリーン)が任意のモバイル・コンピューティング・デバイスからのペアリング・リクエストを受け入れることを防止するよう構成され得る。
図7Aを参照すると、スクリーン103
2が、上述したペアリング・モードにされ得、スクリーン103
2は、有線通信インタフェース又は無線通信インタフェースを介して、ロックダウン信号をスクリーン103
1、103
nに送信することができる。ロックダウン信号に応答して、スクリーン103
1、103
nは、ロックダウン・モードに入り、例えば、特定の時間期間の間、あるいはスクリーン103
2からリリース信号(release signal)を受信するまで、いかなるペアリング・リクエストも無視し得る。同様に、スクリーン103
1、103
nは、ロックダウン・モードにある間、いかなるモバイル・コンピューティング・デバイスともペアリングを開始することを試みることができない。
【0080】
ロックダウン信号が送信されると、方法はブロック704に進み得る。ブロック704において、第1のスクリーンは、1つのモバイル・コンピューティング・デバイスからのペアリング信号の受信をモニタリングすることができる。この点に関して、ペアリング信号は、上述したように、任意の適切な有線通信ネットワーク又は無線通信ネットワークを用いて、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスにより送信され得る。いくつかの実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ボタン押下、ジェスチャ、又はこれらの組合せ等の入力に応答してペアリング信号を送信するよう構成され得る。いずれの場合でも、方法はブロック705に進み得る。ブロック705において、1つのペアリング信号が受信されたかどうかに関する判定が、第1のスクリーンによりなされ得る。1つのペアリング信号が受信されていない場合、又は複数のペアリング信号が同時に受信される場合、方法はブロック706に進み得る。ブロック706において、第1のスクリーンは、接続のための時間期間がタイムアウトしたかどうかを判定することができる。接続のための時間期間がタイムアウトした場合、方法はブロック711に進み終了する。そのような例において、第1のスクリーンは、光の照射、一連のオーディオ・キュー(例えば、ビープ音)、これらの組合せ、及び同様のもの等の、オーディオ・インジケータ及び/又は視覚的インジケータを用いて、接続の失敗を示すよう構成され得る。接続のための時間期間が満了していない場合、方法はブロック704に戻り得、ブロック704において、第1のスクリーンは、1つのモバイル・デバイスからのペアリング信号の受信をモニタリングするのを続けることができる。
【0081】
第1のスクリーンが、1つのモバイル・コンピューティング・デバイスから、1つのペアリング信号を受信すると、方法はブロック705からブロック707に進み得る。ブロック707において、第1のスクリーン及びモバイル・コンピューティング・デバイスは、
図6Bのブロック604〜ブロック608で説明した方法に従ってペアリングされ得、
図6Bのブロック609で説明したのと同じ方法により、ペアリング・セッション及び通信チャネルが確立され得る。次いで、方法はブロック709に進み得る。ブロック709において、第1のスクリーン及び/又はモバイル・コンピューティング・デバイスは、セッションを維持して、終了イベントの発生をモニタリングすることができる。ブロック710において、終了イベントが発生したかどうかに関する判定が、第1のスクリーン及び/又はモバイル・コンピューティング・デバイスによりなされ得る。終了イベントが発生した場合、方法はブロック711に進み得る。ブロック711において、セッション及び通信チャネルが終了し、方法は終了する。終了イベントが発生していない場合、方法はブロック709に戻り得、ブロック709において、第1のスクリーン及び/又はモバイル・コンピューティング・デバイスは、セッション及び通信チャネルを維持して、終了イベントの発生をモニタリングするのを続けることができる。
【0082】
本開示の別の態様は、モバイル・コンピューティング・デバイスからスマート/ダム・スクリーンにビデオ情報及び/又は他の情報を送信するためのシステム及び方法に関する。この点に関して、ペアリング中又はペアリング後に、モバイル・コンピューティング・デバイスが互いと通信することを可能にするために、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間に、通信チャネルが確立され得る。通信チャネルは、本開示のモバイル・コンピューティング・デバイス及び/又はスクリーン上のモジュールの実行により、円滑にされ得る。そのようなモジュールは、デバイス・ペアリング命令を含み得る。デバイス・ペアリング命令は、プロセッサにより実行されたときに、それぞれのデバイスに、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間の一方向通信及び/又は双方向通信に適した通信チャネルを含むペアリング接続を生成させる。例えば、デバイス・ペアリング命令は、一方のデバイス又は両方のデバイスにより実行されたときに、そのようなデバイスに、モバイル・コンピューティング・デバイスが物理的接続(例えば、USB接続)又はWiFi(登録商標)、BLUETOOTH(登録商標)、WiGig、ミリメートル波技術、超高周波数通信、これらの組合せ、及び同様のもの等の無線接続を介してビデオ情報及び他の情報をスクリーンに送信するためのソケットを確立するためのTCPソケット・プロトコルを使用させることができる。いくつかの実施形態において、デバイス・ペアリング命令はまた、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイス及び/又はスクリーンに、スクリーンからモバイル・コンピューティング・デバイスへの情報の伝送のためのバックチャネルを確立させることができる。そのようなチャネルの確立については上述しており、簡潔さのために繰り返さない。
【0083】
本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンはそれぞれ、多数の方法によりビデオ情報を送信及び受信するよう構成され得る。例えば、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンは、それらが、INTEL(登録商標) ワイヤレス・ディスプレイ(WiDi)技術及び/若しくはWiGig技術、無線USB、又は別の既存の無線ビデオ技術等の既存の無線ビデオ伝送技術と互換性があるように構成され得る。これら既存の技術のオペレーション及びハードウェア要件は、よく理解されているものであり、したがって、本明細書で詳細に説明しない。
【0084】
既存の無線ビデオ技術は、有用であり得るが、1以上の欠点に悩まされ得る。例えば、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンは、ビデオ情報が、Intel(登録商標) ワイヤレス・ディスプレイ(「WiDi」)技術を用いてモバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンに送信され得るように構成され得る。この技術は有用であるが、WiDiのいくつかの実装は、例えば、レイテンシを低減させるために、受信機(例えば、スクリーン)側での特定のハードウェアの使用に依存し得る。詳細には、WiDiの現在の実装は、スクリーン(受信機)側で特定のネットワーク・インタフェース及びビデオ・ハードウェアの使用を必要とし得るので、スクリーンにより受信されるビデオ情報は、スクリーンのネットワーク・インタフェースから直接取り出され、スクリーンのビデオ回路のビデオ・バッファに直接配され得る。したがって、モバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンは、WiDiをサポートするよう構成され得るが、この技術のハードウェア制限は、特に、ユーザが、モバイル・コンピューティング・デバイスを、WiDiをサポートするのに必要とされるハードウェアを有さないスクリーンとペアリングすることを望む場合、非常に制限的であり得る。
【0085】
さらに、WiDiのいくつかの実装は、概して、ビデオのソースからスクリーンへの一方向通信を可能にする。したがって、ビデオ情報及び他の情報が、モバイル・コンピューティング・デバイスからWiDi対応スクリーンに送信され得るが、既存のWiDiプロトコルは、スクリーンからモバイル・コンピューティング・デバイスへのデータの伝送を可能にし得ない。より詳細には、いくつかのWiDiプロトコルは、スクリーンに接続された入力デバイスからのデータが、スクリーンからモバイル・コンピューティング・デバイスに逆に送信されることを可能にし得ない。これらの理由及び他の理由のため、モバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンにディスプレイ情報(ビデオ情報)を送信するための他のオプションが望まれ得る。
【0086】
既存の無線ディスプレイ技術(特に、WiDi)に関する課題のうちの1以上に対処するために、本発明者らは、モバイル・コンピューティング・デバイスからペアリングされたスマート/ダム・スクリーンにディスプレイ情報を送信するための2つの新たな無線ディスプレイ・プロトコルを開発した。これらのプロトコルは、本明細書において、「フレームスローワ(framethrower)」及び「ストリームスローワ(streamthrower)」と呼ばれる。以下で詳細に説明するように、これらのプロトコルの両方は、ピア・ツー・ピア通信を用いて、モバイル・コンピューティング・デバイスから直接スクリーンにビデオ情報及び他の情報を送信する。したがって、これらは、ホスト(サーバ)からインターネット、エンタープライズ・ネットワーク、又は同様のもの等の介在IPネットワークを介してクライアントにディスプレイを送信する、仮想ネットワーク・コンピューティング(VNC)及び仮想ディスプレイ・コンピューティング(VDC)等の技術と著しく異なる。さらに、フレームスローワ・プロトコル及びストリームスローワ・プロトコルは、ピア・ツー・ピア通信を用いるので、これらは、VNC技術及び/又はVDC技術を用いるシステムにおいて経験され得るレイテンシの問題に悩まされ得ない。最後に、フレームスローワ・プロトコル及びストリームスローワ・プロトコルは、適切な処理能力を有する任意のスクリーンにより実行され得るので、他の無線ビデオ技術のハードウェア固有の要件により課せられ得る制限を低減させることができる、そのような制限を最小限にすることができる、あるいはそのような制限を取り除くことができる。
【0087】
したがって、本開示の一態様は、フレームスローワ・プロトコルを用いてビデオ情報をスマート/ダム・スクリーンに送信するよう構成されるモバイル・コンピューティング・デバイスに関する。そのようなデバイスは、概して、
図2に関して上述したデバイス101の要素のいずれか又は全てを含む。詳細には、そのようなデバイスは、概して、プロセッサ等の、ハードウェアにより少なくとも部分的に実装されるロジックと、メモリと、無線通信インタフェース(WCOMMS)と、メディア・インタフェースと、1以上のセンサと、電源と、オプションの1以上の入力デバイスと、を含む。プロセッサは、モバイル・コンピューティング・デバイスのメモリに記憶され得るオペレーティング・システムを実行することができる。メモリはまた、コンピュータ読み取り可能命令を含み得るフレームスローワ・モジュールを記憶することができる。このコンピュータ読み取り可能命令は、プロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、フレームスローワ・プロトコルを用いて、メディア(有線)インタフェース又は無線通信インタフェースを介してビデオ・データ及び/又は他のデータをペアリングされたスマート/ダム・スクリーンに送信させることができる。
【0088】
次に
図8を参照すると、
図8は、本開示と整合する例示的なフレームスローワ・プロトコルのフロー図を示している。説明の目的上、このプロトコルは、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサ上で実行されるオペレーティング・システムのコンテキスト内からそのプロセッサにより実行されているという想定の下で、
図8のこのプロトコルについて説明する。この方法は、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとのペアリングが成功した後に実行されるということも想定している。この説明は例示的なものに過ぎず、フレームスローワ・プロトコルは、ブート前コンテキスト(pre-boot context)等の別のコンテキスト内でモバイル・コンピューティング・デバイスにより実行されてもよいことを理解すべきである。
【0089】
図8に示されるように、フレームスローワ・プロトコルはブロック801で始まる。ブロック802において、フレームスローワ・モジュール命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、カーネル・レベルでそのフレーム・バッファをキャプチャさせることができる。フレーム・バッファは、モバイル・デバイス自身のものであってもよいし、モバイル・コンピューティング・デバイス上でのアプリケーション、モバイル・コンピューティング・デバイス上でのオペレーティング・システム、又はこれらの組合せの実行の結果であってもよい。
【0090】
いずれの場合も、フレームスローワ・モジュール命令は、カーネル・レベルで(例えば、グラフィックス・フレームの形態の)フレーム・バッファをキャプチャする1以上の特権OSオペレーションを含むものとして理解され得る。フレーム・バッファの少なくとも1つのフレームがキャプチャされると、方法はオプションのブロック803に進み得る。ブロック803において、キャプチャされたフレーム・バッファが圧縮され得る。
図9に関連して後で説明するように、フレーム・バッファが圧縮される程度は、プロセッサ負荷、圧縮時間、及びモバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングされたスマート/ダム・スクリーンとの間のペアリング接続における利用可能な帯域幅等の多数のファクタに基づいて変わり得る。
【0091】
いくつかの実施形態において、フレーム・バッファは、フレーム間圧縮(inter frame compression)、フレーム内圧縮(intra frame compression)、色空間圧縮、データ削減(data reduction)、又はこれらの組合せを用いて圧縮され得る。限定ではないが、フレーム・バッファは、好ましくは、フレーム内圧縮、すなわち、個々のフレームごとのデータが圧縮されるものを用いて圧縮される。いずれの場合でも、圧縮は、モバイル・コンピューティング・デバイスに含まれるソフトウェア又はハードウェア圧縮エンジンにより実行され得る。
【0092】
キャプチャされたフレーム・バッファの圧縮後、又はキャプチャされたフレーム・バッファが圧縮されない場合、方法はブロック804に進み得る。ブロック804において、キャプチャされたフレーム・バッファは、パケットにカプセル化され得る。この点に関して、フレームスローワ命令は、実行されたときに、キャプチャされたフレーム・バッファを(例えば、ソフトウェア・パイプライン又はハードウェア・パイプラインを介して)モバイル・コンピューティング・デバイスの無線通信インタフェースに伝送させることができ、そこで、ネットワーク・インタフェース・チップ/カード等の関連ハードウェアは、キャプチャされたフレーム・バッファをパケットにカプセル化することができる。例えば、無線通信インタフェース内のネットワーク・インタフェース・チップ/カードは、キャプチャされたフレーム・バッファを、本開示の日付より前の、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)により指定される802.11標準のうちのいずれか又は全て等の予め定められた伝送プロトコルを用いた無線伝送又は有線伝送に適したパケットにカプセル化することができる。
【0093】
任意の適切なパケット・フォーマットを使用して、フレーム・バッファをカプセル化することができる。本開示に従って使用することができる1つの例示的なパケット・フォーマットとして、インターネット・プロトコル(IP)パケット、TCPパケット、UDPパケット、RTSPパケット、これらの組合せ、及び同様のものが挙げられる。限定ではないが、フレーム・バッファは、好ましくは、IPパケットにカプセル化される。
【0094】
次いで、方法はブロック805に進み得る。ブロック805において、キャプチャされたフレーム・バッファの1以上のフレームをカプセル化しているパケットが、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングされたスマート/ダム・スクリーンに送信され得る。パケットの送信は、上述したように、モバイル・コンピューティング・デバイスとスマート/ダム・スクリーンとの間に確立された通信チャネル(例えば、TCPソケット)を介して生じ得る。限定ではないが、パケットの通信は、WiFi(登録商標)、NFC、WiGig、有線/無線USB、ミリメートル波通信、超高周波数通信、又はこれらの組合せ等の、例えば、1以上の無線ピア・ツー・ピア通信ネットワークといった無線ペアリング接続を介して、無線で生じる。
【0095】
モバイル・コンピューティング・デバイスが、キャプチャされたフレーム・バッファの1以上のフレームをカプセル化しているパケットをスマート/ダム・スクリーンに送信するのを開始すると、そのようなパケットの送信が、終了イベントの発生まで続き得る。したがって、方法はブロック806に進み得る。ブロック806において、フレームスローワ・モジュール命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、終了イベントの発生をモニタリングさせることができる。終了イベントの非限定的な例は、
図5A〜
図7Bに示したペアリング方法に関連して上述したものを含む。ブロック807において、終了イベントが発生したかどうかに関する判定がなされ得る。終了イベントが発生していない場合、方法はブロック802に戻り得、ブロック802において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、終了イベントの発生をモニタリングするのを続ける。終了イベントが発生すると、方法はブロック808に進み得る。ブロック808において、キャプチャされたフレーム・バッファをカプセル化しているパケットの送信が終了し、方法は終了する。
【0096】
上述したように、フレームスローワ・プロトコルは、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームをパケットにカプセル化してペアリングされたスマート/ダム・スクリーンに送信する前に、任意的に、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームを圧縮してもよい。圧縮は、制限された帯域幅がペアリングされたスマート/ダム・スクリーンへのビデオ情報の送信のために利用可能である状況において有用であるが、圧縮は、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサ上の処理負荷を増大させ得る。いくつかの例において、フレーム・バッファの圧縮によりプロセッサに課せられる負荷は、無線で送信されるディスプレイのパフォーマンスに影響を及ぼすほど大きなものであり得る。実際、プロセッサが、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームを十分迅速に圧縮できない場合、キャプチャされたフレーム・バッファの1以上のフレームの送信がスキップされ得る。代替的又は追加的に、スクリーンにより生成されるディスプレイは、所望の1秒当たりのフレーム数よりも少なく行われてもよい。同様に、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間の無線接続における帯域幅は、制限され得、これは、スクリーン及びモバイル・コンピューティング・デバイスのそれぞれの機能の能力にかかわらず、投げられたディスプレイ(thrown display)のパフォーマンスに影響を及ぼし得る。これらの問題のいずれも、望まれないユーザ経験及び/又は特定のタスクには不十分なディスプレイ・パフォーマンスをもたらし得る。
【0097】
前述の問題に対処するための1つのオプションとして、本開示のモバイル・コンピューティング・デバイスは、プロセッサ・パフォーマンス(例えば、負荷)、ディスプレイ・パフォーマンス(例えば、1秒当たりのフレーム数)、帯域幅維持、電力消費、これらの組合せ、及び同様のもの等の所望のパフォーマンス・メトリック(performance metric)を達成するために、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームに適用された圧縮のレベル及び/又はタイプを動的に調整するよう構成され得る。この点に関して、モバイル・コンピューティング・デバイスのメモリに記憶されたフレームスローワ・モジュールは、コンピュータ読み取り可能圧縮最適化命令を含む圧縮最適化コンポーネントを含み得る。このコンピュータ読み取り可能圧縮最適化命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、1以上のパフォーマンス・メトリックをモニタリングさせ、所望のパフォーマンス・レベルを達成するために、キャプチャされたフレーム・バッファに適用された圧縮の量及び/又はタイプを動的に調整させる。
【0098】
次に
図9を参照すると、
図9は、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームに適用された圧縮を動的に調整する圧縮最適化コンポーネントを含む例示的なフレームスローワ・プロトコルのフロー図を示している。図示されるように、方法はブロック901で始まる。ブロック902において、フレームスローワ・モジュール命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行されたときに、
図8のブロック802に関連して上述したように、モバイル・コンピューティング・デバイスに、カーネル・レベルでモバイル・コンピューティング・デバイスのフレーム・バッファをキャプチャさせることができる。
【0099】
ブロック903において、フレームスローワ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、指定された圧縮のタイプを用いて、指定された圧縮レベルで、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームを圧縮させることができる。初期の実行において、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームは、第1の圧縮タイプで初期(第1)の圧縮レベルで伸張又は圧縮され得る。フレームの圧縮は、
図8のブロック803に関して上述したのと同じ方法又は同様の方法で実行され得る。いくつかの実施形態において、各フレームに適用される初期のタイプ及び圧縮レベルは、モバイル・コンピューティング・デバイスと互換スマート/ダム・スクリーンとのペアリング中、例えば、上述したペアリング・プロトコルのうちの1つの実行中に決定され得る。これは、スマート/ダム・スクリーンが、所定のタイプの圧縮アルゴリズムのみにより圧縮されているデータを伸張できる例において重要であり得る。
【0100】
次いで、方法はブロック904及びブロック905に進み得る。ブロック904及びブロック905において、キャプチャされたフレーム・バッファの圧縮フレームが、パケットにカプセル化され、表示のためのペアリングされたスクリーンに送信される。これらのブロックに従って実行されるオペレーションは、
図8のブロック804及びブロック805に関連して上述したものと実質的に同じであり、したがって、繰り返さない。しかしながら、キャプチャされたフレーム・バッファの各フレームに適用される圧縮のタイプ及び圧縮レベルは、この方法において異なり得るので、圧縮最適化命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、ブロック904に従って生成された各パケットに対してそのようなパケットにカプセル化されたフレームに適用された圧縮のタイプ及び/又はレベルに関する情報を用いて注釈を付けさせることができる。この情報は、ペアリングされたスクリーンがモバイル・コンピューティング・デバイスから受信するパケットを適切に復号及び/又は伸張するために、ペアリングされたスクリーンにより使用され得る。
【0101】
ブロック906において、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームに適用された圧縮のタイプ及びレベルに対する1以上のパフォーマンス・メトリックがモニタリングされ得る。すなわち、(フレームスローワ命令と統合されている、あるいはフレームスローワ命令から切り離されている)圧縮最適化命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、ブロック903に従って適用された圧縮のタイプ及び/又はレベルに対する1以上のパフォーマンス・メトリックをモニタリングさせることができる。
【0102】
モニタリングすることができるパフォーマンス・メトリックのタイプ及び性質は、幅広く変わり得るものであり、モバイル・コンピューティング・デバイスに内在するメトリック及び/又は外在するメトリックを含み得る。モバイル・コンピューティング・デバイスに内在する適切なパフォーマンス・メトリックの非限定的な例は、プロセッサ負荷、フレームの圧縮を完了させるのに必要とされるプロセッサ・サイクル/時間、電力使用量、バッテリ・レベル、これらの組合せ、及び同様のものを含む。モバイル・コンピューティング・デバイスに外在する適切なパフォーマンス・メトリックの非限定的な例は、ディスプレイ・フレーム・レート、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングされたスクリーンとの間の通信チャネルの信号強度/帯域幅、これらの組合せ、及び同様のものを含む。
【0103】
ブロック907において、モニタリングされているパフォーマンス・メトリックが、1以上の予め設定されたパフォーマンス閾値の点で受け入れ可能かどうかに関する判定がなされ得る。この点に関して、圧縮最適化命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モニタリングされているパフォーマンス・メトリックのうちの1以上を、1以上の対応するパフォーマンス閾値と比較させることができる。パフォーマンス閾値は、(例えば、ユーザ・プリファレンスに基づいて)モバイル・コンピューティング・デバイスのユーザにより設定されてもよいし、受け入れ可能なパフォーマンスの特性(例えば、サービス品質)を規定するサービス・プロバイダ又は製造業者により予め設定されてもよい。
【0104】
モニタリングされているパフォーマンス・メトリックが、関連するパフォーマンス閾値を満たさない、あるいは超える場合、方法はブロック908に進み得る。ブロック908において、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームに適用された圧縮のタイプ及び/又はレベルが調整され得る。圧縮のタイプは、1つのタイプから別のタイプに変更され得、圧縮のタイプとともに適用された圧縮レベルは、特定されたパフォーマンス不足に対処するために、且つ/あるいはパフォーマンスの所望のバランスを実現するために、上方に(圧縮の増大)又は下方に調整され得る。
【0105】
例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスは、プロアクティブなエアー管理(proactive air management)を実行するよう構成され得る。そのような実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、特定のフレーム圧縮技術及び/又はレベルを用いてフレームを圧縮するのに費やされるプロセッサ負荷/CPUサイクルとともに、ペアリングされたスクリーンとの確立された接続において利用可能な帯域幅をモニタリングするよう構成され得る。そのようなモニタリングを介して取得された情報を使用して、所望のレベルのディスプレイ・パフォーマンスを得るために、圧縮タイプ、ビデオ解像度、ビデオ・コンテンツ等といった様々なパラメータを動的に調整することができる。
【0106】
例えば、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスは、比較的低速のプロセッサを備えることがあるが、ペアリングされたスクリーンとの高帯域幅の接続を確立し得る。この場合、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームに初期に適用される圧縮のタイプ及びレベルは、予め定められたプロセッサ負荷閾値を超える負荷をプロセッサに課し得るが、デバイスとペアリングされたスクリーンとの間の接続において、何らかの帯域幅は利用可能なままである。補償するために、圧縮最適化命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームに適用された圧縮のレベルを低下させること、プロセッサ低集中型の圧縮(less processor intensive type of compression)に変更すること、投げられるビデオの解像度を変更すること、あるいは、別の形で投げられるビデオを変更すること、これらの組合せ、及び同様のことを行わせることができる。
【0107】
これらの変更のいずれも、プロセッサ上の負荷を、潜在的にプロセッサ負荷が予め定められたプロセッサ閾値内であるポイントまで低減させることができる。いくつかの実施形態において、そのような調整は、増大される帯域幅消費を生じさせ得る。というのは、圧縮のレベルを低下させること、及び/又は低集中型の圧縮タイプに調整することは、圧縮のより高いレベル及び/又は高集中型の圧縮タイプが使用される例と比較して、より大きなパケット及び/又は追加のパケットを送信する必要性をもたらし得るからである。
【0108】
別の例において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、比較的高速のプロセッサを含むことがあるが、ペアリングされたスクリーンとの比較的低い帯域幅の接続を確立し得る。そのような例において、初期の圧縮タイプ及びレベルにより課せられるプロセッサ負荷は、受け入れ可能なプロセッサ負荷閾値内であり得るが、十分なパケットを送信するのに必要とされる帯域幅が、通信チャネルにおいて利用可能でないことがある。この問題に対処するために、圧縮最適化命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、フレーム圧縮を増大させることができるプロセッサ高集中型の圧縮タイプに切り替えさせることができる、且つ/あるいは、キャプチャされたフレーム・バッファのフレームに適用された圧縮レベルを増大させることができる。そのような調整の一方又は双方は、通信チャネルを介して伝送されるデータ・パケットのサイズ及び/又は数を、潜在的に受け入れ可能な帯域幅閾値内にまで低減させることができる。いくつかの実施形態において、そのような調整は、増大されるプロセッサ負荷を生じさせ得る。というのは、圧縮のレベルを増大させること、及び/又は高集中型の圧縮タイプに調整することは、圧縮のより低いレベル及び/又は低集中型の圧縮タイプが使用される例と比較して、圧縮を実行するためのさらなるプロセッサ・サイクルの必要性をもたらし得るからである。
【0109】
ブロック908に従って圧縮のタイプ及び/又はレベルに対する調整がなされると、方法はブロック903に戻り得る。ブロック903において、調整されたタイプ及び/又はレベルの圧縮が、キャプチャされたフレーム・バッファのさらなるフレームに適用される。次いで、方法は、満足のいくパフォーマンス・レベルが達成されるまで、ブロック903〜ブロック907を繰り返し得る。
【0110】
満足のいくパフォーマンス・レベルが達成されると、方法はブロック909に進み得る。ブロック909において、フレームスローワ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、終了イベントをモニタリングさせることができる。終了イベントが検出されない場合、方法はブロック902にループバックして繰り返し得る。終了イベントが検出された場合、方法はブロック911に進み終了し得る。
【0111】
本開示の別の態様は、ストリームスローワ・プロトコルを用いてビデオ情報をスマート/ダム・スクリーンに送信するよう構成されるモバイル・コンピューティング・デバイスに関する。以下で説明するように、そのようなデバイスは、ビデオ・ストリーミング技術を用いて、有線接続又は無線接続を介してビデオ情報をペアリングされたスクリーンに送信することができる。これは、フレーム・バッファの個々のフレームがキャプチャされペアリングされたスクリーンに出力され得る、フレームスローワ・プロトコルを用いるデバイスとは対照的である。
【0112】
ストリームスローワ・プロトコルを用いるよう構成されたモバイル・コンピューティング・デバイスは、
図2に関して上述したデバイス101の要素のいずれか又は全てを含み得る。詳細には、そのようなデバイスは、プロセッサと、メモリと、無線通信インタフェース(WCOMMS)と、メディア・インタフェースと、1以上のセンサと、電源と、オプションの1以上の入力デバイスと、を含む。モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサは、メモリに記憶され得るオペレーティング・システムを実行することができる。さらに、ストリームスローワ・モジュールが、モバイル・コンピューティング・デバイスのメモリに記憶され得る。ストリームスローワ・モジュールは、コンピュータ読み取り可能ストリームスローワ命令を含み得る。このコンピュータ読み取り可能ストリームスローワ命令は、プロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、ストリームスローワ・プロトコルを用いて、メディア(有線)インタフェース又は無線通信インタフェースを介してビデオ・データ及び/又は他のデータをペアリングされたスマート/ダム・スクリーンに送信させることができる。さらに、モバイル・コンピューティング・デバイスは、オプションのビデオ圧縮エンジン(図示せず)を備えてもよい。このビデオ圧縮エンジンは、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組合せの形態であり得る。
【0113】
次に
図10を参照すると、
図10は、本開示と整合する例示的なストリームスローワ・プロトコルのフロー図を示している。説明の目的上、このプロトコルは、オペレーティング・システムのコンテキスト内からモバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行されているという想定の下で、
図10のこのプロトコルについて説明する。この方法は、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとのペアリングが成功した後に実行されるということも想定している。この説明は例示的なものに過ぎず、ストリームスローワ・プロトコルは、別のコンテキスト内でモバイル・コンピューティング・デバイスにより実行されてもよいことを理解すべきである。
【0114】
図10の実施形態において、ストリームスローワ・プロトコルはブロック1001で始まる。ブロック1002において、ストリームスローワ・モジュール命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、カーネル・レベルでモバイル・コンピューティング・デバイスのフレーム・バッファをキャプチャさせることができる。したがって、ストリームスローワ・モジュール命令は、カーネル・レベルでグラフィックス・フレームをキャプチャする1以上の特権OSオペレーションを含むものとして理解され得る。次いで、方法はブロック1003に進み得る。ブロック1003において、キャプチャされたフレーム・バッファが、ビデオに変換され得る。
【0115】
キャプチャされたフレーム・バッファのビデオへの変換は、所望のフォーマットのビデオ出力を生成するために、ソフトウェア、ハードウェア、又はこれらの組合せを用いて実行され得る。MPEG(moving picture experts group)フォーマット(例えば、MPEG−2、MPEG−4(MP4)等)、Apple(登録商標) QUICKTIME(登録商標)ファイル・フォーマット、フラッシュ・ビデオ・フォーマット、M4Vフォーマット、windows(登録商標) media video(WMV)フォーマット、html5ビデオ・フォーマット、これらの組合せ、及び同様のもの等の任意の適切なビデオ・フォーマットが使用され得るが、これらのいずれかに限定されるものではない。キャプチャされたフレーム・バッファの、そのようなフォーマットのうちの1以上への変換は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組合せにより実行され得る既知の変換プロトコルを用いて実現され得る。
【0116】
キャプチャされたフレーム・バッファがビデオに変換されると、方法はオプションのブロック1004に進み得る。ブロック1004において、ストリームスローワ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、ビデオを圧縮させることができる。この点に関して、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ブロック1003に従って生成されたビデオを圧縮するよう構成されたハードウェア圧縮エンジン(図示せず)及び/又はソフトウェア圧縮エンジン(図示せず)を含み得る。限定ではないが、本開示のモバイル・コンピューティング・デバイスは、好ましくは、この目的のためのハードウェア圧縮エンジンを含む。使用することができる適切な圧縮エンジンの非限定的な例は、H.264、赤緑青(RGB)からU’UV420へのもの、他の圧縮エンジン、これらの組合せ、及び同様のものを含む。
【0117】
ビデオが圧縮されると、あるいはビデオが圧縮されない場合、方法はブロック1005に進み得る。ブロック1005において、ストリームスローワ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、確立された通信チャネルを介してビデオをペアリングされたスクリーンに送信させることができる。すなわち、ストリームスローワ命令は、実行されたときに、ブロック1002及び任意的にブロック1003に従って生成されたビデオを、確立された有線接続又は無線接続を介してペアリングされたスマート/ダム・スクリーンに送信させることができる。ビデオの送信は、ビデオ・ストリーミング・プロトコル等の任意の適切なビデオ伝送プロトコルを用いて実現され得る。使用することができる適切なビデオ・ストリーミング・プロトコルの非限定的な例は、RTSP、他のビデオ・ストリーミング・プロトコル、これらの組合せ、及び同様のものを含む。
【0118】
ブロック1002に従って生成されるビデオのタイプ、(もしあれば)ブロック1003に従って適用される圧縮のタイプ、及び/又はビデオ・ストリーミング・プロトコルのタイプは、モバイル・コンピューティング・デバイス及びペアリングされたスクリーンの能力に基づいて選択され得る。この点に関して、モバイル・コンピューティング・デバイス及びペアリングされたスクリーンは、上述したペアリング・プロセスのうちのいずれかの間に、互換ビデオ・フォーマット、圧縮タイプ/レベル、及びストリーミング・プロトコルについてネゴシエートすることができる。
【0119】
スクリーンへのビデオ送信が開始すると、方法はブロック1006に進み得る。ブロック1006において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、終了イベントの発生をモニタリングすることができる。ブロック1007において、終了イベントが発生したかどうかに関する判定がなされる。終了イベントが発生していない場合、方法はブロック1002にループバックして繰り返し得る。終了イベントが発生すると、方法はブロック1008に進み得る。ブロック1008において、ビデオ情報のキャプチャ及び送信が終了し、方法は終了する。
【0120】
前述のことを考慮すると、本明細書で説明したスクリーンは、モバイル・コンピューティング・デバイスにより実行されるフレームスローワ・プロトコル及び/又はストリームスローワ・プロトコルを用いて生成されたビデオ情報を含む信号を受信し、そのような信号に含まれるビデオ情報を取得するためにそのような信号を復号し、そのような情報をディスプレイ上にレンダリング/表示させるよう構成され得る。この点に関して、本明細書で説明したスクリーンは、スクリーンのメモリに記憶されたビデオ復号モジュールを含み得る。ビデオ復号モジュールは、コンピュータ読み取り可能復号命令(例えば、JAVA(登録商標)又は他のコード)を含み得る。このコンピュータ読み取り可能復号命令は、スクリーンのプロセッサ又は特定用途向け集積回路により実行されたときに、スクリーンに、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信した、ビデオ情報及び他の情報を含む信号を復号させる。いくつかの実施形態において、復号命令は、スクリーンが、ビデオ情報を含むパケットを解釈及び/又は復号し、そのようなビデオ情報を伸張し、且つ/あるいはそのようなビデオ情報をスクリーン上に表示させることを可能にするよう構成される。したがって、復号命令は、ペアリングされたモバイル・コンピューティング・デバイスにより使用されるパケット・フォーマット、ビデオ・フォーマット、及び圧縮タイプ/量をサポートするよう構成され得る。
【0121】
モバイル・コンピューティング・デバイス・パフォーマンス、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間の通信リンクにおける利用可能な帯域幅、(もしあれば)スクリーンの処理能力、及びこれらの組合せを含む多数のファクタが、スクリーンに投げられるディスプレイのパフォーマンスに影響を及ぼし得る。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間の無線通信リンクは、制限された帯域幅を有し得る。そのような例において、通信リンクは、(サービス品質により規定され得るような)適切なユーザ経験をもたらすのに十分なレートで、モバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンにビデオ情報を伝達できないこともある。
【0122】
この問題に対処するために、モバイル・コンピューティング・デバイス及び/又はスクリーンは、複数の形態の無線通信をサポートするよう構成され得、投げられるディスプレイの所望のパフォーマンスを得るために、そのような形態の全て又は一部を利用することができる。より詳細には、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及び/又はスクリーンは、1以上のチャネルを介した複数の形態の通信をサポートすることができ、所望のレベルのディスプレイ・パフォーマンスを達成するために、そのような形態のいずれか又は全てを利用することができる。
【0123】
したがって、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンはそれぞれ、それぞれのメモリに記憶されたマルチチャネル・ビデオ伝送モジュール(MVTM:multichannel video transmission module)を含み得る。以下で説明するように、MVTMは、コンピュータ読み取り可能マルチチャネル命令を含み得る。このコンピュータ読み取り可能マルチチャネル命令は、モバイル・コンピューティング・デバイス及び/又はスクリーンにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイス及び/又はスクリーンに、複数の通信チャネルを介して、且つ/あるいは複数の異なる通信モードを用いて、ビデオ情報及び/又は他の情報を通信させる。
【0124】
次に
図11を参照すると、
図11は、1以上の通信チャネル/モードを用いて、モバイル・コンピューティング・デバイスからビデオ情報を送信する例示的な方法を示している。説明の目的上、モバイル・コンピューティング・デバイスは、互換スクリーンと無線でペアリングされており、上述したように、この方法の実行に先立って、1つの通信チャネルが確立されていることを想定している。
【0125】
図示されるように、方法はブロック1101で始まる。ブロック1102において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、確立された接続/チャネルを介して、ビデオ情報及び/又は他の情報をペアリングされたスクリーンに送信することができる。すなわち、モバイル・コンピューティング・デバイスは、確立された無線通信チャネルを介して、そのディスプレイをペアリングされたスクリーンに投げることができる。次いで、方法はブロック1103に進み得る。ブロック1103において、モバイル・コンピューティング・デバイス及び/又はスクリーンは、投げられたディスプレイのパフォーマンスをモニタリングして、そのパフォーマンスを予め確立されているディスプレイ・パフォーマンス要件と比較することができる。投げられたディスプレイのパフォーマンスのモニタリングは、任意の適切な方法で実行され得る。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスは、確立されたバックチャネルを介してペアリングされたスクリーンから受信されるディスプレイ・パフォーマンス(例えば、1秒当たりのフレーム数)のレポートをモニタリングすることができる。代替的又は追加的に、モバイル・コンピューティング・デバイスは、モバイル・コンピューティング・デバイスの無線通信インタフェースからペアリングされたスクリーンにビデオ・データが送信されるレート及び/又は速度をモニタリングして、そのレート及び/又は速度を予め確立されているレート/速度要件と比較してもよい。他のメトリックは、ドロップされたフレーム(dropped frames)の数、1秒当たりに表示されたフレームの数、フレーム・アップデート間の最大時間、これらの組合せ、及び同様のものを含み得る。同様に、スクリーンは、投げられたディスプレイがレンダリング/表示される1秒当たりのフレームの数、及び/又はモバイル・コンピューティング・デバイスからビデオ・データが受信される速度/レートをモニタリングするよう構成され得る。
【0126】
次いで、方法はブロック1104に進み得る。ブロック1104において、投げられたディスプレイのパフォーマンスが十分であるかどうかに関する判定がなされ得る。そのような判定は、モバイル・コンピューティング・デバイス及び/又はスクリーンによる、投げられたディスプレイのモニタリングされているパフォーマンスと、サービス品質により設定され得るような予め定められたパフォーマンス要件と、の比較に基づき得る。モニタリングされているパフォーマンスが十分であると判定された場合、方法はブロック1109に進み得る。ブロック1109において、ビデオ情報の送信を続けるかどうかに関する判定がなされ得る。ビデオ情報の送信を続ける場合、方法はブロック1102にループバックして繰り返し得る。ビデオ情報の送信を続けない場合、方法はブロック1110に進み終了し得る。
【0127】
投げられたディスプレイのパフォーマンスが十分でないと判定された場合、方法はブロック1105に進み得る。ブロック1105において、さらなる通信モードが利用可能でありサポートされているかどうかに関する判定が、モバイル・コンピューティング・デバイス及び/又はスクリーンによりなされ得る。さらなる通信モードが、モバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンにより、利用可能でなく、サポートされていない場合、方法はブロック1109及びおそらくはブロック1110に進み得る。しかしながら、さらなる通信モードが、モバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンにより、利用可能であり、サポートされている場合、方法はブロック1106に進み得る。ブロック1106において、1以上のさらなる通信モードのうちの1以上を用いて、補助的接続がデバイス間に確立される。
【0128】
例えば、モバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンはそれぞれ、WiFi(登録商標)及びNFCを介した通信をサポートし得る。そのような例において、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとのペアリングは、NFCのみを用いて、それらの間の初期接続を確立し得る。
図9に示した方法に従うと、スクリーン及び/又はモバイル・コンピューティング・デバイスは、NFC接続を用いてモバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンに投げられるディスプレイのパフォーマンスをモニタリングすることができる。(ブロック1104に従って)投げられたディスプレイのパフォーマンスが十分でないと判定された場合、モバイル・コンピューティング・デバイス及び/又はスクリーンは、ブロック1105に従って、WiFi(登録商標)通信が、モバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンの両方により、利用可能であり、サポートされていると判定することができる。次いで、ブロック1106に従って、モバイル・コンピューティング・デバイス及び/又はスクリーンは、補助的無線接続についてネゴシエートし、相互にサポートされているWiFi(登録商標)プロトコルを用いて互いとの補助的無線接続を確立することができる。
【0129】
次いで、方法はブロック1107に進み得る。ブロック1107において、補助的接続が確立されたかどうかに関する判定がなされ得る。補助的接続が確立されていない場合、方法はブロック1109に進み、ブロック1109からブロック1102又はブロック1110に進み得る。補助的接続が確立されている場合、方法はブロック1108に進み得る。ブロック1108において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、補助的接続を用いて、スクリーンへのビデオ情報の送信を補完することができる。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスは、初期接続の帯域幅を超える帯域幅、及び/又は、増大される安定性等、初期接続に対する他の利益を示す帯域幅を有する複合接続(composite connection)を得るために、初期接続(例えば、NFC)と補助的接続(例えば、WiFi(登録商標))との間で、ビデオ情報を含むパケットの送信を分割又は分配することができる。次いで、方法は、ビデオ情報の送信が終了するまで、ブロック1102にループバックして繰り返し得る。
【0130】
上述したように、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、有線接続又は無線接続を介してビデオを1以上のペアリングされたスクリーンに送信するよう構成され得る。いくつかの例において、プログラム(例えば、オペレーティング・システム及び/又はオペレーティング・システムのコンテキスト内で実行されるアプリケーション)が、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行され、そのようなプログラムの実行により生成されるディスプレイ出力が、表示のためにモバイル・コンピューティング・デバイスと一体化されていないペアリングされたスクリーンに送信されるように、この機能は利用され得る。
【0131】
例えば、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、Microsoft(登録商標) WINDOWS(登録商標)オペレーティング・システム、Google(登録商標) ANDROID(登録商標)オペレーティング・システム、Apple(登録商標) iOSオペレーティング・システム及び/又はOS X(登録商標)オペレーティング・システム、Linux(登録商標)オペレーティング・システム、別のオペレーティング・システム、又はこれらの組合せ等のオペレーティング・システムを実行するよう構成され得る。このようなオペレーティング・システムは、実行されたときに、オペレーティング・システム及びオペレーティング・システムの環境内から実行されるアプリケーションとのユーザ・インタラクションを円滑にするグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を生成する。従来のデバイスでは、GUIは、そのデバイスと一体化されているスクリーン、又は、有線接続によりそのデバイスに接続されているスクリーン上に表示され得る。
【0132】
従来のデバイスと同様、本開示のモバイル・コンピューティング・デバイスも、上述したオペレーティング・システム等のオペレーティング・システムを実行することができる。しかしながら、従来のデバイスとは異なり、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、一体型ディスプレイを有していないことがあり、上述したように、オペレーティング・システム又はアプリケーションの実行中に生成されたディスプレイ出力(例えば、GUI)を非一体型ディスプレイに送信する、あるいは「投げる」よう構成され得る。その結果が分散コンピューティング・システムであり得る。この分散コンピューティング・システムにおいて、オペレーティング・システム及びアプリケーションの処理及び実行は、モバイル・コンピューティング・デバイス上で生じるが、そのような処理及び実行から生じるビデオ出力は、例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間の無線接続を用いて、表示のための非一体型スクリーンに送信される。
【0133】
多くのスクリーン(例えば、ラップトップのディスプレイ、テレビジョン、スマートフォンのディスプレイ等)は、画像及びビデオを、所定の向き(横長/縦長)に、所定のアスペクト比(16:9、16:10、4:3等)で、最適に表示するよう構成される。結果として、モバイル・コンピューティング・デバイスから送信されるビデオ出力の向き及び/又はアスペクト比の管理が、特に、モバイル・コンピューティング・デバイスが、ペアリングされるスクリーンの向き及びアスペクト比とは異なる向きの、あるいは異なるアスペクト比のビデオ出力を生成できる場合、望まれ得る。
【0134】
モバイル・デバイス・オペレーティング・システム(例えば、ANDROID(登録商標)、Apple OS(登録商標)等)上での実行のために意図される多くのアプリケーションは、アプリケーションのビデオ出力が、元となるデバイスの向きの変化に応じて回転し得る、あるいは切り替わり得るように、コーディングされる。例えば、モバイル・デバイスが、縦長向きから横長向きに回転される場合、そのようなデバイス上で実行されるモバイル・オペレーティング・システムのコンテキスト内で実行されるアプリケーションは、それに従って要求されるビデオ出力向きを変化させるよう構成され得る。向きのこの変化は、オペレーティング・システムから受信される「スクリーン向きの変化」というアップデート・メッセージの受信を前提とし得る。もちろん、アプリケーションは、このようにコーディングされる必要はない。実際、いくつかのアプリケーションは、そのアプリケーションを実行しているデバイスが回転されたか否かにかかわらず、それらのビデオ出力が固定された向きを保つように、コーディングされ得る。
【0135】
前述のことを考慮して、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、異なる好ましい向き、スケール、及び/又はアスペクト比を有する様々な異なるスクリーンとペアリングすることができる。結果として、モバイル・コンピューティング・デバイスから送信されるビデオ出力は、ペアリングされたスクリーンの好ましい向き及びアスペクト比と整合しないように、向けられることもあるし、且つ/あるいはスケーリングされることもある。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスからのディスプレイ出力は、第1の向き(例えば、横長)を有し得るのに対し、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングされたスクリーンは、第1の向きとは異なる第2の向き(例えば、縦長)を有し得る。向きのこの違いは、モバイル・コンピューティング・デバイスからのビデオ出力を、ぎこちなく、あるいは不適切に、スクリーン上に表示させ得る。
【0136】
モバイル・コンピューティング・デバイスの向きかえ(reorientation)も、ビデオ出力の向きを切り替えさせ、したがって、ペアリングされたスクリーン上に表示されるビデオの向きを切り替えさせ得る。これは、特に、モバイル・コンピューティング・デバイスが静止した状態のままでない場合、問題であり得る。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスがユーザのポケットに収められている場合、(例えば、モバイル・コンピューティング・デバイス内の1以上のジャイロスコープによりレポートされる)モバイル・コンピューティング・デバイスの向きは、ユーザが動くとともに、繰り返し切り替わり得る。デバイスの向きかえごとに、デバイスからのディスプレイ出力の向きは変化し得る。向きのこの変化は、ペアリングされたスクリーンに変換され得る。すなわち、これは、ペアリングされたスクリーン上に表示されるビデオの向きを繰り返し変化させ、おそらくは不快なユーザ経験をもたらし得る。
【0137】
オペレーティング・システム内で実行されるいくつかのアプリケーションは、そのアプリケーションが実行されるデバイスの向きにかかわらず、特定の方向に向けられるビデオ出力を要求することがある。例えば、いくつかのアプリケーションは、そのアプリケーションを実行しているデバイスが縦長に向けられるか横長に向けられるかにかかわらず、横長向きを有するビデオ出力を要求するようコーディングされることがある。結果として、モバイル・コンピューティング・デバイスからペアリングされたスクリーンに送信されるビデオ情報は、その向きがペアリングされたスクリーンの好ましい向きと整合しなくても、要求された向きを有し得る。
【0138】
最後に、いくつかのアプリケーションは、1つのディスプレイ向きを考慮して元々設計されることがあるが、それらがあたかも反対向きであるかのようにコーディングされることがある。このような場合、ペアリングされたスクリーンから(例えば、以下で説明するバックチャネルを介して)モバイル・コンピューティング・デバイスに送信される入力デバイス情報(例えば、マウス座標及び/又はタッチ座標)は、コーディングされた向きとは反対であることがある。例えば、アプリケーションは、横長向きを考慮して設計されることがあるが、あたかも縦長向きで実行されるようにコーディングされることがある。そのような例において、モバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンに送信されるビデオ出力は、スクリーンにより、横長向きで表示されることがある。これは、スクリーンに、(例えば、スクリーンに接続された入力デバイスからの)受信した入力を、アプリケーションの設計された向きと整合しないように、モバイル・コンピューティング・デバイスにレポートさせ得る。
【0139】
例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスにより実行されるアプリケーションは、横長向きを考慮して設計されることがあるが、あたかも縦長向きで実行されるようにコーディングされることがある。そのような例において、モバイル・コンピューティング・デバイスからのビデオ出力が、ペアリングされたスクリーンに投げられ、横長向きで表示され得る。後で説明するように、スクリーンに接続された入力デバイスは、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されるアプリケーションとインタラクトするために使用され得る。このインタラクションは、スクリーンが、例えば、バックチャネルを介して、モバイル・コンピューティング・デバイスにイベント(例えば、マウス・クリック、スワイプ、タッチ等)をレポートすることにより、円滑にされ得る。この例において、スクリーンは、アプリケーションのコーディングされた向きを認識していないので、スクリーンは、コーディングされた向きと整合するように入力デバイスにより生成されたイベント(例えば、クリック、スワイプ等)に対応する画素/位置座標をレポートし得る。この例において、スクリーンは、コーディングされた縦長向きと反対であり得る横長向きと整合する画素/位置座標をレポートし得る。
【0140】
要するに、向きに関連する様々なファクタが、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されペアリングされたスクリーン上に表示されるアプリケーションのディスプレイに影響を及ぼし得る、且つ/あるいは、ペアリングされたスクリーンに接続された入力デバイスを用いたそのようなアプリケーションとのインタラクションに影響を及ぼし得る。本開示の一態様は、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスから送信されるビデオ出力の向きの管理を可能にすることにより、そのような問題の1以上に対処するためのシステム及び方法に関する。
【0141】
この点に関して、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、メモリに記憶された向き制御モジュールを含み得る。向き制御モジュールは、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイス上でのオペレーティング・システム及び/又はアプリケーションの実行により生成されるビデオ出力の向きの管理及び/又は制御を可能にする向き命令(orientation instructions)を含み得る。向きの管理は、モバイル・コンピューティング・デバイス上、ペアリングされたスクリーン上、又はこれらの組合せで生じ得る。
【0142】
いくつかの実施形態において、向き命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、オペレーティング・システムからオペレーティング・システムのコンテキスト内で実行されているアプリケーションに送信され得る「スクリーン向きの変化」通知を無効にさせる。すなわち、向き命令は、実行されたときに、オペレーティング・システムに、モバイル・コンピューティング・デバイスの物理的向きが変化し得るときでも、モバイル・コンピューティング・デバイスは固定された向きであるとアプリケーションにレポートさせることができる。スクリーン向きの変化通知の生成を無効にすることにより、オペレーティング・システムのコンテキスト内で実行されているアプリケーションは、オペレーティング・システムによりレポートされる固定された向きと整合する向きを有するビデオ出力を要求することができる。結果として、モバイル・コンピューティング・デバイスからペアリングされたスクリーンに投げられるビデオは、固定された向きを保つことができる。
【0143】
代替的又は追加的に、向き命令は、実行されたときに、スクリーン自身をどのように向けさせるか、且つ/あるいは、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーションの要求と整合し続けるようディスプレイをどのように構成するかをスクリーンに通知することにより、ペアリングされたスクリーン上に生成される画像の向きに対する自動制御を可能にしてもよい。この点に関して、次に
図12を参照すると、
図12は、本開示と整合する例示的な向き制御方法を示している。この方法の説明の目的上、モバイル・コンピューティング・デバイスは、互換スクリーンと以前にペアリングされており、モバイル・コンピューティング・デバイスは、そのディスプレイをスクリーンに投げており、そのディスプレイは、オペレーティング・システムのコンテキスト内からモバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーションのグラフィカル・ユーザ・インタフェースと関連すると想定している。
【0144】
図示されるように、
図12の方法はブロック1201で始まる。ブロック1202において、プロセッサにより実行された向き命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスに、そのディスプレイ出力の向き及び/又は他のパラメータ(解像度、スケール等)に関する、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーションの予想(expectations)をモニタリングさせることができる。理解され得るように、ディスプレイ向き及び/又は他のパラメータに関するアプリケーション予想は、オペレーティング・システムから受信されるスクリーン向きの変化通知に応じて変化し得る。
【0145】
次いで、方法はブロック1203に進み得る。ブロック1203において、そのディスプレイ出力の向き及び/又は他のパラメータに関するアプリケーション予想の変化が検出されたかどうかに関する判定がなされる。変化が検出されない場合、方法はブロック1202にループバックし得、ブロック1202において、向き命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、アプリケーション予想の変化をさらにモニタリングさせる。しかしながら、予想の変化が検出された場合、方法はブロック1206に進み得る。ブロック1206において、向き命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、予想の変化をペアリングされたスクリーンに送信させることができる。予想の変化は、任意の適切なメッセージ・フォーマットでスクリーンに送信され得る。例えば、予想の変化は、問題となっている予想の変化(例えば、向きの変化、スケールの変化、解像度の変化等)を規定するヘッダと、新たに予想された値を識別するデータ/ボディ部と、を有するメッセージ・フォーマットで送信され得る。
【0146】
このことを考慮して、ペアリングされたスクリーンは、コンピュータ読み取り可能向き命令を有する向き制御モジュールを含み得る。このコンピュータ読み取り可能向き命令は、プロセッサにより実行されたときに、スクリーンに、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーションの予想と整合し続けるように、投げられるディスプレイのパラメータを調整させる。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスからディスプレイ予想の変化を伝達する信号を受信したことに応答して、向き命令は、スクリーンのプロセッサにより実行されたときに、スクリーンに、投げられるディスプレイの特性が、その信号内で伝達される新たな予想と整合するように、投げられるディスプレイの特性を変化させることができる。いくつかの実施形態において、向き命令は、実行されたときに、スクリーンに、投げられたディスプレイがレンダリング/表示されている既存のウィンドウを終了させ、変更された予想に従って、投げられるディスプレイをレンダリング/表示する新たなウィンドウを開かせることができる。次いで、向き命令は、任意的に、実行されたときに、スクリーンに、メッセージをモバイル・コンピューティング・デバイスに送信させ、予想の変化及び/又は新たなウィンドウの生成の受信を確認させてもよい。
【0147】
図12に戻り、モバイル・コンピューティング・デバイスが、予想の変化情報を含む信号をペアリングされたスクリーンに送信すると、方法はオプションのブロック1207に進み得る。ブロック1207において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、スクリーンからのアクノレッジメント(受信確認)の受信をモニタリングすることができる。そのようなモニタリングが実行されているか否かにかかわらず、方法はブロック1208に進み得る。ブロック1208において、モバイル・コンピューティング・デバイスが、スクリーン向き及び投げられるディスプレイの外観(appearance)に影響を及ぼし得る他のファクタに関するアプリケーション予想の変化をモニタリングするのを続けるかどうかに関する判定がなされる。モニタリングを続ける場合、方法はブロック1202にループバックして繰り返し得る。モニタリングを続けない場合、方法はブロック1209に進み終了し得る。
【0148】
本開示の別の態様は、所定のコンテンツの復号を、モバイル・コンピューティング・デバイスから非一体型ディスプレイに選択的にオフロードするための技術に関する。この点に関して、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、ウェブ・ブラウジング、ワード・プロセッシング、及び同様のこと等であるがこれらに限定されない一般的コンピューティング・タスクを実行するために使用され得る。ウェブ・ブラウジングの場合、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスは、Google(登録商標) Chrome、Microsoft(登録商標) Internet Explore(登録商標)、Apple(登録商標) Safari、又は同様のもの等の1以上のウェブ・ブラウザを実行することができる。このようなウェブ・ブラウザのユーザ・インタフェースが、モバイル・コンピューティング・デバイスにより、非一体型ディスプレイに投げられ得る。本明細書においてどこかで説明したように、ユーザは、スクリーン又はモバイル・コンピューティング・デバイスに接続されたインタフェース・デバイスを用いて、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーション(この場合はウェブ・ブラウザ)とインタラクトすることができる。したがって、ユーザは、スクリーンに取り付けられた入力デバイスを用いて、ウェブ・アドレスを入力することができる。これは、モバイル・コンピューティング・デバイスに、そのアドレスと関連付けられたウェブ・ページにアクセスさせ、結果のディスプレイをスクリーンに投げさせることができる。
【0149】
前述のことを考慮して、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、いくつかの実施形態において、ワイド・エリア・ネットワークから受信した符号化ビデオ情報(例えば、ストリーミング・ビデオ)の復号を、ペアリングされた非一体型スクリーンにオフロードするよう構成され得る。この点に関して、モバイル・コンピューティング・デバイスは、コンピュータ読み取り可能オフロード命令を含むオフロード・モジュールを含み得る。このコンピュータ読み取り可能オフロード命令は、プロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、ワイド・エリア・ネットワークから受信した符号化ビデオ情報をペアリングされた非一体型スクリーンにルーティングさせることができる、あるいは、別の形でそのような符号化ビデオ情報をペアリングされた非一体型スクリーンに送信させることができる。
【0150】
符号化ビデオと関連付けられた情報(例えば、ウェブ・サイト上の符号化ビデオ周辺に現れる情報)は、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているウェブ・ブラウザ・アプリケーションにより処理され得る。次いで、モバイル・コンピューティング・デバイスは、その処理により生成された結果として生じるフレーム・バッファ出力をキャプチャして、そのフレーム・バッファ出力をペアリングされたスクリーンに投げることができる。
【0151】
ペアリングされたスクリーンは、コンピュータ読み取り可能復号命令を含む復号モジュールを含み得る。このコンピュータ読み取り可能復号命令は、実行されたときに、スクリーンに、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信した符号化ビデオ・データ(そのモバイル・コンピューティング・デバイスによりオフロードされた符号化ビデオを含む)を復号させる。これは、モバイル・コンピューティング・デバイス上の処理負荷を低減させることができ、これが、今度は、モバイル・コンピューティング・デバイスのバッテリ寿命を潜在的に増大させることができる。さらに、復号命令は、スクリーンのプロセッサにより実行されたときに、スクリーンに、受信したオフロードされたビデオ周辺の情報(例えば、関連するウェブ情報)をディスプレイ上に再生させ、表示される情報内の適切な位置で、復号したオフロードされたビデオをレンダリング/表示させることができる。このように、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング技術は、モバイル・コンピューティング・デバイスが、暗号化ビデオ・データ復号オペレーションをリモート・スクリーンにオフロードすることを可能にするとともに、ビデオ・データと、符号化ビデオ・フレーム周辺の関連情報(例えば、ウェブ情報)がウェブ・サイト上に現れるときのそのような関連情報と、に関して、潜在的にシームレスなユーザ経験を提供することを可能にし得る。
【0152】
本開示の別の態様は、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスにより実行されるアプリケーションを実行してそのようなアプリケーションとインタラクトするための技術に関する。より詳細には、本開示の態様は、一体型スクリーンを有していないモバイル・コンピューティング・デバイスにより実行されるアプリケーションを実行し、且つ/あるいはそのようなアプリケーションとインタラクトするためのシステム及び方法に関する。以下で詳細に説明するように、このようなシステム及び方法は、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスが互換スクリーンとペアリングされているとき、及び本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスが互換スクリーンとペアリングされていないときに、ユーザが、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されるアプリケーションを開始し、且つ/あるいはそのようなアプリケーションとインタラクトすることを可能にし得る。
【0153】
例えば、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、モバイル・コンピューティング・デバイスを用いてなされた動き又はジェスチャに応答して、アプリケーションの開始/アプリケーションとのインタラクションを可能にするよう構成され得る。そのような実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、モバイル・コンピューティング・デバイスの動きに応答して検出可能な出力を生成するよう構成された1以上のセンサを含み得る。そのようなセンサの非限定的な例は、ジャイロスコープ、加速度計、これらの組合せ、及び同様のものを含む。そのようなセンサは、モバイル・コンピューティング・デバイスを用いてなされた動きの1以上の特徴を示す出力を生成することができる。例えば、そのようなセンサは、モバイル・コンピューティング・デバイスの速度、加速度、傾き、動きの方向、又はこれらの組合せを示す出力を生成することができる。
【0154】
本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、プロセッサ等のロジックと、モバイル・コンピューティング・デバイス内のセンサからの出力(データ)をモニタリングして、そのようなデータを、所定のセンサ・データを1以上のジェスチャと関連付けているジェスチャ・データベースと比較するよう構成されるジェスチャ・モジュールを含むメモリと、をさらに含み得る。ジェスチャ・データベースは、1以上のジェスチャを、1以上のアプリケーション、及び/又は特定のアプリケーション内で取られ得る1以上のアクションとさらに関連付けることができる。したがって、ジェスチャ・モジュールは、センサ・データ及び/又は入力デバイス・データを監視し、そのようなデータを関連するアクションと関連付け、モバイル・コンピューティング・デバイスによりそのようなアクションを実行させるために、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行され得るインテリジェント・エージェントとして理解され得る。
【0155】
より詳細には、ジェスチャ・モジュールは、コンピュータ読み取り可能ジェスチャ命令を含み得る。このコンピュータ読み取り可能ジェスチャ命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、本開示と整合する、センサ・データ・モニタリング・オペレーション、ジェスチャ関連付けオペレーション、及びアプリケーション実行/インタラクション・オペレーションを実行させる。詳細には、このジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、センサ・データをモニタリングさせ、センサ・データをジェスチャ・データベース内のジェスチャと関連付けさせ、関連付けられたジェスチャと関連付けられた1以上のアクション(例えば、アプリケーションの開始/アプリケーションとのインタラクション)を実行させることができる。
【0156】
次に
図13を参照すると、
図13は、本開示と整合する、ジェスチャ命令を含むジェスチャ・モジュールのオペレーションの一例を示している。図示されるように、方法はブロック1301で始まる。ブロック1302において、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、加速度計、ジャイロスコープ、又はこれらの組合せ等の1以上のセンサにより生成されたセンサ・データをモニタリングさせることができる。次いで、方法はブロック1303に進み得る。ブロック1303において、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モニタリングされているセンサ・データをジェスチャ・データベースと比較させることができる。ブロック1304において、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モニタリングされているセンサ・データがジェスチャ・データベースに含まれる1以上のジェスチャに対応するかどうかを判定させることができる。
【0157】
モニタリングされているセンサ・データが、ジェスチャ・データベース内のジェスチャと関連しない場合、方法はブロック1305に進み得る。ブロック1305において、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、センサ・データのモニタリングを続けるかどうかを判定させる。この判定の結果は、いくつかの実施形態において、ジェスチャに対応するセンサ・データの受信のための予め定められたタイム・フレームが満了したかどうかを前提とし得る。いずれの場合でも、モニタリングを続けない場合、方法はブロック1308に進み終了し得る。しかしながら、モニタリングを続ける場合、方法はブロック1302に戻り繰り返し得る。
【0158】
モニタリングされているセンサ・データが、ジェスチャ・データベース内のジェスチャと関連する場合、方法はブロック1304からブロック1306に進み得る。ブロック1306において、ジェスチャ命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスに、ジェスチャと関連付けられたアクションを実行させることができる。アクションの性質は、様々な状況的ファクタ(contextual factors)及び他のパラメータに依存し得る。そのような状況的ファクタ及び他のパラメータとして、(もしあれば)どのアプリケーションがモバイル・コンピューティング・デバイス上で現在実行されているか、デフォルト・アクションが制御するかどうか、モバイル・コンピューティング・デバイスを用いてなされるジェスチャの特徴(例えば、比較的大きな動き/ジェスチャを示すセンサ・データは、1つのタイプのアクションと関連付けられ得るのに対し、比較的小さな動きを示すセンサ・データは、別のアクションと関連付けられ得る)、これらの組合せ、及び同様のもの等があるが、これらに限定されるものではない。同様に、ジェスチャ・データベース内のジェスチャは、アプリケーションの開始(アプリケーションが実行中でない場合)とともに、アプリケーション内の特定のアクション(アプリケーションが実行中である場合)と関連付けられ得る。したがって、例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスの左方向への動きを示すジェスチャは、第1のアプリケーションが実行中でない場合、第1のアプリケーションを開始することができる。しかしながら、第1のアプリケーションが実行中である場合、モバイル・コンピューティング・デバイスの同じ左方向への動きは、例えば、オーディオ・コントロール、ソーシャル・メディア・アップデート等といった、第1のアプリケーション内の特定のアクションと関連付けられ得る。
【0159】
ブロック1302に戻ると、ジェスチャ命令はまた、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モバイル・コンピューティング・デバイスに接続された1以上の入力デバイスを介してなされた入力をさらにモニタリングさせることができる。例えば、(例えば、加速度計、ジャイロスコープ等からの)センサ・データをモニタリングすることに加えて、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに接続された1以上のボタン又は他の入力デバイスを用いてなされた入力をモニタリングすることができる。次いで、ブロック1303に従って、そのような入力とモニタリングされているセンサ・データとの組合せが、モバイル・コンピューティング・デバイスにより、ジェスチャ・データベースと比較され得る。そのような例において、ジェスチャ・データベースは、関連付けられたアクションに対する修飾子(modifier)としての1以上の入力を含み得るので、特定の動きと関連付けられ得るアクションの数を増やすことができる。例えば、ジェスチャ・データベースは、モバイル・コンピューティング・デバイスの左方向への動きを、例えば、第1のアプリケーションの実行又は第1のアプリケーション内での第1のアクションの実行等といった第1のアクションと関連付けることができる。ジェスチャ・データベースは、同じ左方向への動きとボタン押下(又は、入力デバイスから受け取った他の入力)との組合せを、例えば、第2のアプリケーションの実行、第1のアプリケーション内での第2のアクションの実行等といった第2のアクションと関連付けることができる。
【0160】
ジェスチャ(又は、ジェスチャと入力との組合せ)と関連付けられたアクションが実行されると、方法はブロック1307に進み得る。ブロック1307において、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、センサ/入力デバイスのモニタリングを続けるかどうかに関する判定を行わせる。モニタリングを続ける場合、方法はブロック1302にループバックして繰り返し得る。しかしながら、モニタリングを続けない場合、方法はブロック1308に進み終了し得る。
【0161】
上述したように、本開示のモバイル・コンピューティング・デバイスは、モバイル・コンピューティング・デバイスが一体型ディスプレイを含まない場合でも、ユーザが、モバイル・コンピューティング・デバイス上のアプリケーションを開始し、且つ/あるいはそのようなアプリケーションとインタラクトすることを可能にし得る。
図13及び前述の説明は、ジェスチャベースのプロトコルを用いたアプリケーションの開始及び/又はアプリケーションとのインタラクションにフォーカスしているが、ジェスチャの使用は必須ではない。実際、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、アプリケーションの開始及び/又はアプリケーション内でのアクションの実行が、モバイル・コンピューティング・デバイスに接続された入力デバイス(例えば、ボタン、タッチパッド等)及び/又は非動きセンサ(例えば、マイクロフォン、カメラ等)を介してなされる1以上の入力と関連付けられ得るように構成され得る。このような方法の性質及びオペレーションは、ジェスチャ・データベースが、特定の入力(例えば、ボタン押下、タッチパッド押下、音声情報、画像情報等)をアプリケーションの開始及び/又はアプリケーションとのインタラクション等の1以上のアクションと関連付ける入力データベースにより置換及び/又は拡張され得ることを除いて、
図13で説明したものと同様であり得る。
【0162】
図13の方法と整合する非限定的なユース・ケースとして、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、オペレーティング・システム(例えば、ANDROID(登録商標)、IOS等)を実行するよう構成されるプロセッサと、1以上のソーシャル・メディア・アプリケーションと、1以上のジェスチャ・モジュールと、を含み得、これらはそれぞれ、モバイル・コンピューティング・デバイスのメモリに記憶され得る。さらに、モバイル・コンピューティング・デバイスは、1以上のセンサ(例えば、ジャイロスコープ、加速度計等)と、1以上の無線ネットワークを用いた短距離通信又は長距離通信が可能な無線通信インタフェースと、を含み得る。ジェスチャ・モジュールは、センサ及び/又は入力デバイスを1以上のジェスチャと関連付け、そのようなジェスチャを1以上のアクションと関連付けることができる。そのようなアクションは、例えば、ソーシャル・メディア・アプリケーションの開始と、ソーシャル・メディア・アプリケーション内でのステータス・アップデートの自動実行と、を含み得る。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスの左方向への動きを示すセンサ・データは、ジェスチャ・データベースにおいて、左方向へのジェスチャと関連付けられ得、これが、今度は、ソーシャル・メディア・アプリケーションの開始と関連付けられ得る。同様に、モバイル・コンピューティング・デバイスの右方向への動きを示すセンサ・データは、ジェスチャ・データベースにおいて、右方向のジェスチャと関連付けられ得、これが、今度は、ソーシャル・メディア・アプリケーション内からの自動ステータス・アップデートの実行と関連付けられ得る。
【0163】
動作中、モバイル・コンピューティング・デバイスのユーザは、任意的に、1以上のボタンを押下することと併せて、且つ/あるいは別の入力デバイス及び/又は非動きセンサからの入力と併せて、モバイル・コンピューティング・デバイスを用いて左方向への動きを行うことにより、ソーシャル・メディア・アプリケーションの実行を開始することができる。そのような例において、ジェスチャ・モジュール内のジェスチャ命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスに、左方向への動きと関連付けられたセンサ・データを検出させ、そのようなデータをジェスチャ・データベース内の左方向へのジェスチャと関連付けさせることができる。ジェスチャ命令は、実行されたときに、さらに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、左方向へのジェスチャと関連付けられたアクション(この場合は、ソーシャル・メディア・アプリケーションの実行)を実行させることができる。
【0164】
次いで、ユーザは、任意的に、ボタン押下(又は、他の入力デバイス要素)と併せて、モバイル・コンピューティング・デバイスを用いて右方向への動きを行うことにより、モバイル・コンピューティング・デバイスに、ソーシャル・メディア・アプリケーション内のユーザのステータスを自動的にアップデートさせることができる。ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、右方向への動きと関連付けられたセンサ・データを検出させ、そのようなデータをジェスチャ・データベース内の右方向へのジェスチャと関連付けさせることができる。さらに、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、ジェスチャ・データベース内の右方向へのジェスチャと関連付けられたアクション(この場合は、ソーシャル・メディア・アプリケーション内のユーザのステータスの自動アップデート)を実行させることができる。
【0165】
別の非限定的なユース・ケースにおいて、ジェスチャ・モジュールは、センサ入力及び/又は入力デバイス入力を、アルファベットと数字とを組み合わせた文字と関連付けることができ、これらの文字が、ペアリングされたスクリーンに出力され得る。これは、例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスのユーザが、モバイル・コンピューティング・デバイス又はモバイル・コンピューティング・デバイスに接続された入力デバイスを保持しながら、空中で「書く」ことができる興味深い機会を可能にし、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ユーザの書く動きを、ペアリングされたスクリーン上での表示のためのアルファベットと数字とを組み合わせた文字に変換することができる。
【0166】
いくつかの実施形態において、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、例えば、ユーザ入力(例えば、ジェスチャ、ボタン押下、音声コマンド等)に応答して、且つ/あるいは予め定められたタイム・フレームの満了後に、セキュア・モードに入るよう構成され得る。セキュア・モードにおいて、モバイル・コンピューティング・デバイス内のリソースへのアクセスは、潜在的ユーザのアイデンティティが検証されるまで防止され得る。ユーザ・アイデンティティの検証は、パスワード認証プロトコル、生体認証プロトコル(モバイル・コンピューティング・デバイスが適切なセンサを備えており、適切な生体テンプレート(biometric template)へのアクセスを有する例において)、これらの組合せ、及び同様のもの等の任意の適切な認証プロトコルを用いて実行され得る。
【0167】
パスワード認証及び/又は生体認証の代替として、あるいはパスワード認証及び/又は生体認証に加えて、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ユーザのアイデンティティを検証するために、ジェスチャベースの認証プロトコルを実行するよう構成されてもよい。一般に、ジェスチャベースのプロトコルは、(単独で、あるいは入力デバイス・データとの組合せで)センサ・データをモニタリングし、そのデータを、所定のセンサ入力をモバイル・コンピューティング・デバイスの認証ユーザと関連付けているセキュリティ・データベースと比較する。例えば、セキュリティ・データベースは、(任意的に1以上のボタン押下又は入力デバイスからの別の入力と組み合わせた)第1の動きを、第1の認証ユーザと関連付けることができ、(任意的に1以上のボタン押下又は入力デバイスからの別の入力と組み合わせた)第2の動きを、第2の認証ユーザと関連付けることができる、等である。モバイル・コンピューティング・デバイスにより検出されたセンサ・データ及び/又は入力デバイス・データが、認証ユーザと関連付けられている場合、モバイル・コンピューティング・デバイスは、アンロック状態に入ることができる。アンロック状態において、ユーザは、モバイル・コンピューティング・デバイス内のリソースへのアクセスを許可される。しかしながら、検出されたセンサ・データ及び/又は入力デバイス・データが、認証ユーザと関連付けられていない場合、モバイル・コンピューティング・デバイス内のリソースへのアクセスが拒否され得る。
【0168】
ジェスチャベースの認証プロトコルの実行は、上述したジェスチャ・モジュール又はモバイル・コンピューティング・デバイスのメモリに記憶された別のモジュールにより円滑にされ得る。例えば、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モバイル・コンピューティング・デバイスがセキュア状態にあるとき、本開示と整合するジェスチャベースの認証オペレーションを実行させることができる。
【0169】
次に
図14を参照すると、
図14は、モバイル・コンピューティング・デバイスがセキュア状態にあるときにジェスチャ命令の実行により実行され得る、あるいは生じ得るジェスチャベースの認証オペレーションの一例を示している。図示されるように、方法はブロック1401で始まる。ブロック1402において、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、(モバイル・コンピューティング・デバイスの動きと関連付けられた、あるいは別の形の)センサ・データと、任意的に、ユーザ入力に応答して1以上の入力デバイス(例えば、ボタン)により生成されたデータと、をモニタリングさせることができる。
【0170】
次いで、方法はブロック1403に進み得る。ブロック1403において、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、検出されたセンサ・データ及び/又は入力デバイス・データを、モバイル・コンピューティング・デバイスのメモリに記憶されたセキュリティ・データベースと比較させることができる。前述したように、セキュリティ・データベースは、センサ・データ及び/又は入力デバイス・データを、モバイル・コンピューティング・デバイスの1人以上の認証ユーザと関連付けることができる。いくつかの実施形態において、セキュリティ・データベースは、モバイル・コンピューティング・デバイス上の他のデータベースから独立して保持される独立したデータベースであり得る。例えば、セキュリティ・データベースは、モバイル・コンピューティング・デバイス内の保護された環境内のメモリに記憶され得る。
【0171】
「保護された環境」という用語は、モバイル・コンピューティング・デバイス及び/又は非一体型スクリーン内の実行環境を指すために、本明細書において使用され、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの組合せを介した認証デバイスの他のコンポーネントから隔離されている、あるいはそのようなコンポーネントから保護する処理リソース及びメモリを含む。
【0172】
メモリ・エンクレーブ技術(memory enclave technology)は、本開示のモバイル・コンピューティング・デバイス及び非一体型スクリーンにおいて使用することができる保護された環境の一例である。概して、メモリ・エンクレーブは、コンピューティング・デバイス(この場合は、認証デバイス)の従来のリング境界により課せられるアクセス・ポリシとは異なるアクセス・ポリシを有する少なくとも1つのメモリ・ページから構成され得る。メモリ・エンクレーブ内の1以上のメモリ・ページは、リード/ライト・コントロールと関連付けられ得る。このリード/ライト・コントロールは、リード/ライト・コントロールが、システム管理モード又は関連プロセッサの仮想マシン・モニタ等の所定の動作モード又は特権「リング」に対する排他性を有するように構成され得る。したがって、認証デバイスのセキュア・エンクレーブに記憶される情報及び認証デバイスのセキュア・エンクレーブ内で行われるオペレーションは、モバイル・コンピューティング・デバイス及び/又は非一体型スクリーンの他の情報、オペレーション、及びコンポーネントから隔離され得る。本開示のいくつかの実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、1以上の暗号化されたセキュリティ・データベース又は暗号化されていないセキュリティ・データベースを一時的に記憶するよう構成される1以上のメモリ・エンクレーブを含む。
【0173】
本開示のモバイル・コンピューティング・デバイス及び/又は非一体型スクリーンにおいて使用することができる保護された環境の別の例は、トラステッド実行環境(TEE:trusted execution environment)である。概して、TEEは、オペレーティング・システムとともに動作することができ、セキュア・サービスをそのオペレーティング・システムに提供することができるセキュア環境である。TEE及びTEEの実装に関するさらなる情報は、GlobalPlatformにより発行された、TEEクライアント・アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)仕様 v1.0、TEE内部API仕様 v1.0、及びTEEシステム・アーキテクチャ v1.0において見つけることができる。いくつかの実施形態において、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及び/又は非一体型スクリーンは、仮想化技術、uCode拡張メモリ・ページ保護、メモリ・ページ保護としてのCPUキャッシュ、及びセキュリティ・コプロセッサ技術のうちの1以上を用いて提供されたTEEを含む。そのような技術の非限定的な例は、INTEL(登録商標) VT−x仮想化技術、INTEL(登録商標) VT−d仮想化技術、INTEL(登録商標) トラステッド実行技術(TXT)、Xeon ISA(internet security and acceleration)の「RAMとしてのキャッシュ」、集中型セキュリティ・エンジン(CSE:converged security engine)技術、集中型セキュリティ及び管理(CSME:converged security and manageability engine)技術、セキュリティ・コプロセッサ、管理エンジン、トラステッド・プラットフォーム・モジュール、プラットフォーム・トラスト技術、ARM(登録商標) TRUSTZONE(登録商標)技術、これらの組合せ、及び同様のものを含む。これらの技術の各々の性質、利点、及び制限は、良く理解されており、したがって、本明細書で説明しない。
【0174】
いくつかの実施形態において、セキュリティ・データベースは、上述したジェスチャ・データベースと一体化され得る。後者の例において、ジェスチャ命令による他のオペレーションに対するジェスチャベースのセキュリティ・オペレーションのパフォーマンスは、モバイル・コンピューティング・デバイスがセキュア・モードにあるか、あるいはセキュア・モードにないか等の関連する状況的ファクタを条件とし得る。
【0175】
いずれの場合でも、方法はブロック1404に進み得る。ブロック1404において、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、検出されたセンサ・データ及び/又は入力デバイス・データが、セキュリティ・データベース内の認証ユーザと関連するかどうかを判定させる。検出されたデータが認証ユーザに対応しない場合、方法はブロック1405に進み得る。ブロック1405において、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、センサ・データ及び/又は入力デバイス・データをモニタリングするのを続けるべきかどうかを判定させることができる。モニタリングを続ける場合、方法はブロック1402にループバックして繰り返し得る。モニタリングを終了する場合、方法はブロック1407に進み終了し得る。いくつかの実施形態において、ブロック1405に従ってなされる判定は、予め定められた時間期間が満了したか否かを条件とし得る。
【0176】
ブロック1404に戻って、検出されたセンサ・データ及び/又は入力デバイス・データが認証ユーザに対応する場合、方法はブロック1406に進み得る。ブロック1406において、ジェスチャ命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、アンロック状態に入らせることができる。アンロック状態において、モバイル・コンピューティング・デバイス内のリソースへのアクセスが許可され得る。次いで、方法はブロック1407に進み終了し得る。
【0177】
本開示の別の態様は、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されるアプリケーションとのユーザ・インタラクションを円滑にするための技術に関する。ここで、アプリケーションのビデオ出力は、モバイル・コンピューティング・デバイスにより、表示のための非一体型スクリーンに投げられる。以下で説明するように、そのような技術は、モバイル・コンピューティング・デバイスにより生成されるユーザ・インタフェース要素(例えば、デジタル・ポインタ)とのインタラクション、モバイル・コンピューティング・デバイスに接続された入力デバイスとのインタラクション、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングされたスクリーンに接続された入力デバイスとのインタラクション、及びこれらの組合せを可能にするシステム及び方法を含む。
【0178】
いくつかの実施形態において、本開示のモバイル・コンピューティング・デバイスは、ローカルのペアリングされたスクリーン又はリモートのペアリングされたスクリーン上にデジタル・ポインタ(例えば、カーソル)を生成させるよう構成され得る。モバイル・コンピューティング・デバイスは、さらに、任意の適切な方法でデジタル・ポインタに対する制御を可能にするよう構成され得る。例えば、デジタル・ポインタの動き、及びデジタル・ポインタを用いたイベント(例えば、クリック、ドラッグ、スワイプ等)の実行は、モバイル・コンピューティング・デバイスを用いてなされた動きに応答して実行され得る。要するに、モバイル・コンピューティング・デバイスは、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行され非一体型スクリーン上に表示されるアプリケーションとのユーザ・インタラクションを可能にするために、且つ/あるいはそのようなユーザ・インタラクションを円滑にするために、モバイルベースのプロトコル及び/又はジェスチャベースのプロトコルを実行してデジタル・ポインタに対する制御を可能にするよう構成され得る。
【0179】
この点に関して、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、モバイル・コンピューティング・デバイスのメモリに記憶された入力デバイス・モジュールを含み得る。入力デバイス・モジュールは、モバイル・コンピューティング・デバイスにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、マウス・カーソル等のデジタル・ポインタを非一体型スクリーン上に生成させる入力デバイス命令を含み得る。例えば、入力デバイス・モジュールは、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モバイル・コンピューティング・デバイスにより実行されているオペレーティング・システム又は他のアプリケーションのビデオ出力にデジタル・ポインタを挿入させることができる。結果として、デジタル・ポインタのディスプレイが、オペレーティング・システム及び/又はアプリケーションと関連付けられたディスプレイとともに、非一体型スクリーンに投げられ得る。
【0180】
いくつかの実施形態において、入力デバイス命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーション及び/又はOSのフレーム・バッファにデジタル・ポインタを挿入させることができる。結果として、例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスが、アプリケーション及び/又はオペレーティング・システムと関連付けられたディスプレイを非一体型スクリーンに投げるために、フレームスローワ・プロトコル及び/又はストリームスローワ・プロトコルを実行するときに、デジタル・ポインタが、フレーム・バッファとともにキャプチャされ得る。モバイル・コンピューティング・デバイス(又は、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているOS及び/若しくはアプリケーション)は、デジタル・ポインタの位置を認識し得るので、この制御方法は、モバイル・コンピューティング・デバイスが、例えば、確立されたバックチャネルを介して、(以下で説明する)入力デバイス・レポートを逆にモバイル・コンピューティング・デバイスに提供する能力をほとんど有さない、あるいは全く有さないダム・スクリーンとペアリングされるときに使用するのに特に適したものであり得る。
【0181】
入力デバイス命令は、実行されたときに、さらに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、デジタル・ポインタの位置をアップデートさせるために、且つ/あるいはアクションを実行させるために、センサ・データ、及び/又はモバイル・コンピューティング・デバイスに接続された1以上の入力デバイス(例えば、ボタン)を用いてなされた入力をモニタリングさせることができる。例えば、入力デバイス命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モバイル・コンピューティング・デバイスの動きと関連付けられたセンサ(加速度計、ジャイロスコープ等)又はモバイル・コンピューティング・デバイスに接続された入力デバイスを用いてなされた入力をモニタリングさせることができる。入力デバイス命令は、さらに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、そのようなデータを、加速度、速度、及び傾き等であるがこれらに限定されない、デジタル・ポインタの動きに関連するファクタと関連付けさせることができる。入力デバイス命令は、さらに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、そのようなファクタを2次元スクリーン面座標(例えば、水平画素座標及び/又は垂直画素座標)に変換させることができる。この2次元スクリーン面座標は、投げられるディスプレイの寸法及び/又は解像度により、束縛され得る、あるいは規定され得る。入力デバイス命令はまた、モバイル・コンピューティング・デバイスに、センサ・データ及び/又は入力デバイス・データの検出された変化に応答して2次元スクリーン座標をアップデートさせ、それに従ってデジタル・ポインタを移動させることができる。
【0182】
入力デバイス命令はまた、モバイル・コンピューティング・デバイスに、所定の動き及び/又は入力(対応するデータにより表される)を、左/右クリック、左/右ダブル・クリック、ドラッグ、スワイプ、これらの組合せ、及び同様のもの等の1以上の入力デバイス・アクションと関連付けさせることができる。このように、入力デバイス命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスを用いてなされる動き及び/又は入力を、コンピュータ・マウスの従来のオペレーションをシミュレートするアクションに変換することができ、潜在的に慣れ親しんだユーザ経験をもたらすことができる。
【0183】
次に
図15を参照すると、
図15は、本開示と整合する、入力デバイス・モジュール内の入力デバイス命令の実行により実行され得る、あるいは生じ得る例示的なオペレーションを示している。図示されるように、方法はブロック1501で始まる。ブロック1502において、入力デバイス命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、上述したように、デジタル・ポインタの動きに関連するファクタと関連付けられ得るデータのために、モバイル・コンピューティング・デバイスに接続された1以上のセンサ及び/又は入力デバイス(例えば、ボタン、タッチ・パッド等)をモニタリングさせることができる。ブロック1503において、入力デバイス命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスに、そのデータを、様々なタイプのクリック、ドラッグ、スワイプ等とともに、デジタル・ポインタ・イベント、位置(例えば、2次元ディスプレイ上の座標)、左の動き、右の動き、上の動き、下の動き、及び/又は斜めの動きに翻訳(すなわち、変換)させることができる。ブロック1504において、入力デバイス命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、デジタル・ポインタ・イベントをモバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーション/OSにレポートさせることができる。これは、アプリケーション/OSに、デジタル・ポインタの画像が投げられるディスプレイ内の適切な位置に現れるように、デジタル・ポインタの画像をそのフレーム・バッファ出力内に挿入させることができる。
【0184】
ブロック1505に従って、入力デバイス命令は、実行されたときに、アプリケーション/OSに、ブロック1504に従ってレポートされたデジタル・ポインタ・イベントの結果を実行させることができる。この点に関して、アプリケーション/OSは、アプリケーション及び/又はOS内での対応するアクションをもたらすように、入力デバイス命令によりレポートされたデジタル・ポインタ・イベントの結果を実行するよう構成され得る。
【0185】
例えば、入力デバイス命令は、デジタル・ポインタの動きと関連する入力デバイス・イベントをOS/アプリケーションにレポートすることができる。そのようなレポートは、アプリケーション/OSに、デジタル・ポインタが投げられるディスプレイ内で正しい方向に動いて見えるように、デジタル・ポインタをそのフレーム・バッファの適切な1以上の位置に挿入させるよう構成され得る。入力デバイス命令が、ダブル・クリック等の入力デバイス・イベントの発生をアプリケーション/OSにレポートする場合、そのようなレポートは、アプリケーション/OSに、デジタル・ポインタの状況的位置の観点で、そのイベントと整合するオペレーションを実行させるよう構成され得る。例えば、デジタル・ポインタが、アプリケーションにリンクされている、オペレーティング・システムのアイコン・ショートカットの上にあり、入力デバイス命令が、ダブル・クリック・イベントをOSにレポートするとき、OSは、アイコン・ショートカット上でのダブル・クリック・オペレーションを実行することができる。これは、モバイル・コンピューティング・デバイスによる、ショートカットにリンクされているアプリケーションの実行をもたらし得る。
【0186】
次いで、方法はブロック1506に進み得る。ブロック1506において、入力デバイス命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、センサ・データ/入力デバイス・データのモニタリングを続けるかどうかに関する判定を行わせることができる。モニタリングを続ける場合、方法はブロック1502にループバックして繰り返し得る。モニタリングを終了する場合、方法はブロック1507に進み終了し得る。
【0187】
本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスはまた、モバイル・コンピューティング・デバイスに有線接続又は無線接続されている1以上の入力デバイスを介したオペレーティング・システム及び/又はアプリケーションとのユーザ・インタラクションを可能にするよう構成され得る。このコンセプトが
図16Aに示されている。
図16Aにおいて、入力デバイス1601は、モバイル・コンピューティング・デバイス101に接続されており、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、そのディスプレイを非一体型スクリーン103に投げている。適切な入力デバイスの非限定的な例として、無線コンピュータ・マウス及び有線コンピュータ・マウス、キーボード、トラックパッド、タッチ・スクリーン、トラックボール、これらの組合せ、及び同様のものが挙げられる。限定ではないが、入力デバイスは、好ましくは、BLUETOOTH(登録商標)、近距離通信、WiFi(登録商標)、無線周波数通信、赤外線通信、又はこれらの組合せ等の無線通信プロトコルを用いて、モバイル・コンピューティング・デバイスに無線で接続される。そのような通信モード及びプロトコルは、当分野において良く理解されており、したがって、本明細書において詳細に説明しない。
【0188】
入力デバイスを用いたアプリケーション/OSとのインタラクションは、モニタリングされているセンサ・データの変換を必要とし得ないことを除いて、
図15に関連して上述したのとほとんど同じ形で生じ得る。例えば、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、入力デバイス命令を含む入力デバイス・モジュールを含み得る。この入力デバイス命令は、プロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、本開示と整合する入力デバイス・オペレーションを実行させる。この点に関して、
図16Bを参照すると、
図16Bは、本開示と整合する、モバイル・コンピューティング・デバイスに接続された入力デバイスを用いて、OS/アプリケーションとインタラクトする例示的な方法を示している。
【0189】
図示されるように、方法はブロック1602で始まる。ブロック1603において、入力デバイス命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モバイル・コンピューティング・デバイスに接続された入力デバイスから受信される入力デバイス・イベントをモニタリングさせることができる。例えば、入力デバイス命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、
図16Aにおける入力デバイス1601から受信される入力デバイス要素をモニタリングさせることができる。入力デバイス・イベントは、入力デバイスの動き、左/右クリック、左/右ダブル・クリック、タッチ、スワイプ、ドラッグ、これらの組合せ、及び同様のものを含むが、これらに限定されるものではない。
【0190】
次いで、方法はブロック1604に進み得る。ブロック1604において、入力デバイス命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスに、検出された入力デバイス・イベントを実行されているOS及び/又はアプリケーションにレポートさせることができる。例えば、入力デバイス命令は、入力デバイス・イベントに関連する情報を、そのような情報にアクセスするOS及び/又はアプリケーションに対して利用可能にさせることができる。いくつかの実施形態において、入力デバイス命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスに、検出されたイベントを、カーソル位置(例えば、2次元スクリーンと関連する画素座標)、動き(すなわち、画素座標の変化)、及びクリック、ドラッグ等のインタラクション・イベント等のデジタル・ポインタの動き及び/又はオペレーションに関連し得るファクタに変換させることができる。次いで、入力デバイス・イベントから得られたファクタが、OS/アプリケーションにレポートされ得、OS/アプリケーションは、そのようなファクタを用いて、デジタル・ポインタを関連するフレーム・バッファに挿入することができる。
【0191】
次いで、方法はブロック1605に進み得る。ブロック1605において、入力デバイス命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスに、入力デバイス・イベントの結果を実行させることができる。例えば、入力デバイス・イベントが、接続された入力デバイスの動きを示す場合、入力デバイス命令は、OS/アプリケーションに、デジタル・ポインタが接続された入力デバイスの動きと整合するよう動くように、デジタル・ポインタを適切な位置に挿入させ、その位置をアップデートさせることができる。同様に、入力デバイス命令が、ダブル・クリック等の入力デバイス・イベントの発生をアプリケーション/OSにレポートする場合、そのようなレポートは、アプリケーション/OSに、デジタル・ポインタの状況的位置の観点で、そのダブル・クリック・イベントと整合するオペレーションを実行させるよう構成され得る。例えば、デジタル・ポインタが、アプリケーションにリンクされている、オペレーティング・システムのアイコン・ショートカットの上にあり、入力デバイス命令が、ダブル・クリック・イベントをOSにレポートするとき、OSは、アイコン・ショートカット上でのダブル・クリック・オペレーションを実行することができる。
【0192】
ブロック1606において、入力デバイス命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、接続された入力デバイスからの入力デバイス・イベントをモニタリングするのを続けるかどうかに関する判定を行わせることができる。モニタリングを続ける場合、方法はブロック1603にループバックして繰り返し得る。しかしながら、モニタリングを続けない場合、方法はブロック1607に進み終了し得る。
【0193】
本開示の別の態様は、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングされている非一体型スクリーンに接続された1以上の入力デバイスを用いて、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されるオペレーティング・システム及び/又はアプリケーションとのインタラクションを可能にするための技術に関する。以下で詳細に説明するように、非一体型スクリーン(例えば、スマート/ダム・スクリーン)は、そのスクリーンに有線接続又は無線接続されている入力デバイスにより生成された入力デバイス・イベントをモニタリングするよう構成され得る。スクリーンのサイズ及び解像度と、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているOS/アプリケーションの予想(例えば、投げられるディスプレイのサイズ/解像度により反映される)と、の間の差異を補償するために検出されたイベントを任意的に調整した後、スクリーンは、検出された入力デバイス・イベントをモバイル・コンピューティング・デバイスにレポートすることができる。入力デバイス・イベントの通信は、上述したように、非一体型スクリーンとモバイル・コンピューティング・デバイスとの間に確立されたバックチャネルを介して生じ得る。モバイル・コンピューティング・デバイスは、(例えば、バックチャネルを介して)そのようなレポートを受信し、レポートに含まれる情報を、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているOS/アプリケーションに利用可能にするよう構成され得る。OS/アプリケーションは、そのような情報を使用して、検出されたイベントと関連する1以上のオペレーションを実行することができる。
【0194】
このコンセプトの非限定的な例示として、次に
図17Aを参照すると、
図17Aにおいて、モバイル・コンピューティング・デバイス101が、非一体型スクリーン103とペアリングされているものとして示されている。スクリーン103及びモバイル・コンピューティング・デバイス101は、前述したペアリング・プロトコルのうちのいずれかを含む任意の適切な方法でペアリングすることができる。この例において、モバイル・コンピューティング・デバイス101及びスクリーン103は、それらの間の通信が双方向であるようにペアリングされているものとして示されている。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、フォワード・チャネル(例えば、ソケット)を介してビデオ情報をスクリーン103に送信することができる。スクリーン103は、上述したように、ビデオ情報を受信して、ビデオ情報をそのディスプレイ上にレンダリング/表示することができる。同様に、スクリーン103は、ペアリング・プロセス中に確立されたバックチャネルを介して、情報をモバイル・コンピューティング・デバイス101に送信することができる。
【0195】
図17Aにさらに示されるように、スクリーン103は、入力デバイス1701に有線接続又は無線接続され得る。入力デバイス1701は、上述したもの等の任意の適切な入力デバイスであってよい。例示及び説明のしやすさのために、入力デバイス1701は、
図17Aにおいて、コンピュータ・マウスとして示されている。
【0196】
ユーザが、入力デバイス1701を用いてOS及び/又はアプリケーションとインタラクトすることを可能にするために、スクリーン103は、入力デバイス・モジュールを記憶したメモリとともに、入力デバイス・モジュール内のコンピュータ読み取り可能入力デバイス命令を実行するのに十分な処理能力(汎用プロセッサ又は特定用途向けプロセッサの形態)を含むスマート・スクリーン又はダム・スクリーンとして構成され得る。さらに、スクリーン103は、スクリーン103が、スクリーン103とモバイル・コンピューティング・デバイス101との間に確立された通信チャネル(フォワード・チャネル及びバックチャネル)を介してデータ信号を送受信することを可能にする有線/無線通信能力を有することができる。入力デバイス命令は、プロセッサにより実行されたときに、スクリーン103に、本開示と整合する入力デバイスのモニタリングとオペレーションのレポートとを実行させることができる。いくつかの実施形態において、入力デバイス・モジュールは、JAVA(登録商標)又は別のコンピュータ・プログラミング言語とすることができるコンピュータ読み取り可能コードを含み得る、あるいはそのようなコンピュータ読み取り可能コードの形態であり得る。本開示は、適切な入力デバイス・モジュールがスクリーンに予め提供されている実施形態を想定しているが、そのような予めの提供は必須ではない。実際、いくつかの実施形態において、入力デバイス・モジュールは、モバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンに送信され得る。例えば、入力デバイス・モジュールは、モバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンがペアリングされている間に、あるいはモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンがペアリングされた後に、モバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンに送信され得る。
【0197】
次に
図17Bを参照すると、
図17Bは、非一体型スクリーンにより、入力デバイス・イベントを検出してレポートする例示的な方法を示している。このような方法は、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングされている非一体型スクリーンのプロセッサによる入力デバイス命令の実行により実行され得る、あるいは生じ得る例示的なオペレーションとみなされ得る。
【0198】
図示されるように、方法はブロック1702で始まる。ブロック1703において、入力デバイス命令は、スクリーンのプロセッサにより実行されたときに、スクリーンに、スクリーンに接続された1以上の入力デバイスにより生成された入力デバイス・イベントをモニタリングさせることができる。入力デバイス・イベントのタイプ及び性質は、スクリーンに接続された1以上の入力デバイスのタイプに依存し得る。例えば、スクリーンに接続された1以上の入力デバイスがコンピュータ・マウスを含む場合、そのような入力デバイス・イベントは、マウスの動き、左/右クリック、ダブル・クリック、スワイプ、ドラッグ、これらの組合せ、及び同様のものにより生成されるイベントを含み得る。代替的又は追加的に、スクリーンがタッチ・スクリーンを含む場合、入力デバイス・イベントは、シングル・タッチ又はマルチタッチ、スワイプ、ドラッグ、これらの組合せ、及び同様のものと関連し得る。同様に、入力デバイスがキーボードである場合、入力デバイス・イベントは、1以上のキー押下と関連し得る。
【0199】
スクリーンによる入力デバイス・イベントのモニタリングは、任意の適切な間隔で一回、あるいは継続的に生じ得る。例えば、入力デバイス命令は、実行されたときに、スクリーンに、5秒ごとに約一回、2.5秒ごとに約一回、1秒ごとに約一回、0.5秒ごとに約一回、0.1秒ごとに約一回等といった予め定められた間隔でデバイス入力イベントをモニタリングさせることができる。もちろん、この間隔は、スクリーンの能力と継続的又は周期的アップデートの必要性とに応じて、長くなってもよいし、短くなってもよい。
【0200】
入力デバイス・イベントのモニタリングは、スクリーン上のイベントの位置の判定を含み得る。スクリーンに接続された入力デバイスが、例えば、マウスである例において、入力デバイス命令は、スクリーンに、イベントが発生したときのスクリーンのディスプレイ上のデジタル・ポインタの画素座標を判定させることができる。イベントが、例えば、マウス・クリックである場合、入力デバイス命令は、スクリーンに、マウス・クリックが検出されたときのスクリーンのディスプレイ上のデジタル・ポインタの画素座標を判定させることができる。クリック及びドラッグ・オペレーション、クリック、ホールド、及びリリース・オペレーション、これらの組合せ、及び同様のもの等のより複雑なイベントでは、画素座標の範囲が判定され得る。例えば、入力デバイス命令は、実行されたときに、スクリーンに、イベントの開始(例えば、最初のクリック及びホールド)に対応する、スクリーンのディスプレイ上のデジタル・ポインタの画素座標と、イベントの終了(例えば、リリース)時の、デジタル・ポインタの画素座標と、をモニタリングさせることができる。
【0201】
同様に、スクリーンに接続された入力デバイスがタッチ・スクリーンである場合、入力デバイス命令は、実行されたときに、スクリーンに、タッチ・スクリーン上でなされる1以上のタッチの画素座標を判定させることができる。例えば、入力デバイス命令は、スクリーンに、タッチ・イベントと関連する、スクリーンのディスプレイ上の画素座標を判定させることができる。(シングル・タッチ等の)比較的単純なタッチ・イベントでは、入力デバイス命令は、スクリーンに、スクリーンのディスプレイ上のシングル・タッチの画素座標を判定させることができる。(例えば、マルチタッチ、スワイプ、ピンチ、ドラッグ等の)比較的複雑なタッチ・イベントでは、入力デバイス命令は、スクリーンに、そのイベントに対応する一連の画素座標を判定させることができる。例えば、スワイプの場合、入力デバイス命令は、スクリーンに、スワイプの開始時及びスワイプの終了時の画素座標と、任意的にスワイプの開始から終了の間の画素座標と、を判定させることができる。
【0202】
いずれの場合でも、次いで、方法はオプションのブロック1704に進み得る。ブロック1704において、入力デバイス命令は、実行されたときに、スクリーンに、スクリーンのディスプレイのサイズ及び/又は解像度と、モバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンに投げられるディスプレイのサイズ及び/又は解像度と、の差異を補償させるために、入力デバイス・イベントと関連付けられた画素座標を調整させることができる。すなわち、入力デバイス命令は、スクリーンに、それらがモバイル・コンピューティング・デバイスから投げられるディスプレイの本来の(native)解像度と整合するように、判定された画素座標を調整させるために、スカラ・デバイス(scalar device)又は他の数学的デバイス(mathematical device)を適用させることができる。
【0203】
例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスは、640画素×480画素の解像度を有するディスプレイをスクリーンに投げることがある。スクリーンは、投げられるディスプレイの2倍の解像度、すなわち、1280画素×960画素のディスプレイを含むことがある。いくつかの実施形態において、投げられるディスプレイは、スクリーンのディスプレイの完全な領域を充足させるために、スクリーンにより拡大され得る。次いで、スクリーンは、上述したように、入力デバイス・イベントをモニタリングし、そのようなイベントと関連付けられた画素座標を記録することができる。しかしながら、スクリーンの解像度は、投げられたディスプレイの本来の解像度の2倍であるので、判定された画素座標は、投げられたディスプレイの対応する画素座標の値の2倍であり得る。これを補償するために、スクリーンは、それらが投げられたディスプレイの本来の解像度にスケーリングされるように、判定された画素座標を2で除算し得る。
【0204】
判定された画素座標が調整されると、あるいは調整が行われない場合、方法はブロック1705に進み得る。このブロックに従って、入力デバイス命令は、実行されたときに、スクリーンに、バックチャネルを介して、入力デバイス情報を含むデータ信号をモバイル・コンピューティング・デバイスに送信させることができる。一般に、このデータ信号は、入力デバイス・イベント及び関連情報をモバイル・コンピューティング・デバイスにレポートするよう構成される。モバイル・コンピューティング・デバイスは、そのような信号を受信し、そのような信号に含まれる情報を、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているOS及び/又はアプリケーションに提供するよう構成され得る。
【0205】
いくつかの実施形態において、入力デバイス命令は、実行されたときに、スクリーンに、検出された入力デバイス・イベントに関連する情報をパケット化させ、データ信号においてそのようなパケットをバックチャネルを介してモバイル・コンピューティング・デバイスに送信させることができる。パケットは、スクリーンにより検出された入力デバイス・イベントに関連する情報を含み得る。例えば、データ信号に含まれるパケットは、信号のオリジン(origin)、すなわち、当該のスクリーンを識別するヘッダを含み得る。パケットは、コマンド識別子をさらに含み得る。コマンド識別子は、入力デバイスのタイプのアイデンティティ(例えば、マウス、タッチ・スクリーン、キーボード等)、検出された入力デバイス・イベントの性質(例えば、クリック、タッチ、スワイプ、キー押下等)、他の関連情報、又はこれらの組合せを含み得る。パケットはまた、レポートされている入力デバイス・イベントの性質及びタイプに応じて異なり得るコンテンツを有するペイロード部を含み得る。
【0206】
検出された入力デバイス・イベントが、スクリーンに接続されたマウス又はタッチ・スクリーンより生成された例において、パケットのペイロード部は、ブロック1704に従っておそらくは調整された、スクリーンにより生成されたカーソルの開始画素座標、終了画素座標、又は他の画素座標に関連する情報を含み得る。入力デバイス・イベントが、スクリーンに接続されたキーボードからのキー押下である例において、パケットのペイロード部は、押下されたキーのアイデンティティを含み得る。
【0207】
前述したように、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、上述したもの等のデータ信号を、スクリーンから受信するよう構成され得る。そのような例において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、入力デバイス・モジュール命令を有する入力デバイス・モジュールを含み得る。この入力デバイス・モジュール命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、受信されたデータ信号に含まれるパケットを復号させる。より詳細には、この入力デバイス命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、入力デバイス・イベントのタイプ及び位置(例えば、おそらくは、スクリーンにより、投げられたディスプレイの本来の解像度に元に戻された(normalized)、入力デバイス・イベントの画素座標)を判定させるために、受信されたデータ信号内のパケットを解析させることができる。
【0208】
次いで、得られた情報が、上述したように、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているOS及び/又はアプリケーションに提供され得る。OS及び/又はアプリケーションは、通常の入力デバイス・データ、すなわち、モバイル・コンピューティング・デバイスに接続された入力デバイスから従来のように取得され得るデータとして、このように提供された入力デバイス情報を取り扱うことができる。すなわち、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているOS及び/又はアプリケーションは、検出された入力デバイス・イベントと関連する結果を生成するために、スクリーンにより提供された入力デバイス・イベント情報を利用することができる。
【0209】
図17Bに戻って、スクリーンが、入力デバイス・イベントを含むデータ信号をモバイル・コンピューティング・デバイスに送信すると、方法はブロック1706に進み得る。このブロックに従って、入力デバイス命令は、スクリーンのプロセッサにより実行されたときに、スクリーンに、入力デバイス・イベントのモニタリングを続けるかどうかに関する判定を行わせることができる。このようなモニタリングを続ける場合、方法はブロック1703にループバックして繰り返し得る。しかしながら、このようなモニタリングを繰り返さない場合、方法はブロック1707に進み終了し得る。
【0210】
前述のことから理解され得るように、スクリーンと一体化された入力デバイス及び/又はスクリーンに接続された入力デバイスを使用して、スクリーンとペアリングされたモバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されるリソースとインタラクトすることができる、且つ/あるいはそのようなリソースを制御することができる。いくつかの実施形態において、スクリーンとペアリングされた入力デバイスを使用して、コマンド、テキスト入力を入力することができ、入力デバイス・オペレーションを実行することができる。そのようなコマンド、入力、及びオペレーションは、上述したように、スクリーンにより、確立されたバックチャネルを介してモバイル・コンピューティング・デバイスに伝送され得る。そのようなコマンド、入力、及びオペレーションを受信すると、モバイル・コンピューティング・デバイスは、そのようなコマンド、入力、及びオペレーションの結果を実行するよう構成され得る。この機能を利用して、ユーザが、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングされた非一体型スクリーンを介してモバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースを制御できる、且つ/あるいはそのようなリソースにアクセスできる、いくつかの興味深いユース・ケースを可能にすることができる。
【0211】
1つの例示的なユース・ケースとして、モバイル・コンピューティング・デバイスは、写真共有アプリケーションを有するメモリを含み得る。写真共有アプリケーションは、モバイル・コンピューティング・デバイスに記憶された、あるいはモバイル・コンピューティング・デバイスがアクセス可能な(例えば、クラウド/インターネット・ストレージに記憶された)写真及び任意的に他のメディアにアクセスすることができる。写真共有アプリケーションは、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、このアプリケーションのグラフィカル・ユーザ・インタフェースに対応するビデオをフレーム・バッファに出力させる命令を含み得る。モバイル・コンピューティング・デバイスは、(前述したように、)フレーム・バッファをキャプチャし、例えば、有線接続又は無線接続を介して、そのフレーム・バッファを非一体型スクリーンに送信するよう構成され得る。これは、グラフィカル・ユーザ・インタフェースを非一体型スクリーン上に表示させ得る。次いで、スクリーンに接続された入力デバイスを使用して、グラフィカル・ユーザ・インタフェースとインタラクトすることができる。このようなインタラクションが、スクリーンにより、入力デバイス・イベントとして記録され、バックチャネルを介してモバイル・コンピューティング・デバイスにレポートされ得る。モバイル・コンピューティング・デバイスは、そのようなイベントを写真共有アプリケーションに利用可能にすることができ、写真共有アプリケーションは、そのようなイベントを用いて、適切なアクションを実行することができる。このように、非一体型スクリーンのユーザは、非一体型スクリーンに接続されている入力デバイスを用いて、写真共有アプリケーションにアクセスすることができる、且つ/あるいは写真共有アプリケーションを制御することができる。
【0212】
前に説明したように、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、非一体型スクリーンとペアリングし、ペアリング・プロセス中にスクリーンとの間に確立されたデータ・チャネルを介して、ビデオ情報をペアリングされたスクリーンに送信するよう構成され得る。明瞭さ及び理解のしやすさのために、モバイル・コンピューティング・デバイスが1つの非一体型スクリーンとペアリングするという想定の下で、このコンセプトについて説明した。このような実施形態は有用であるが、本開示の技術は、1つのモバイル・コンピューティング・デバイスが複数の非一体型スクリーンと同時にペアリングすることを可能にし得る。複数のスクリーンの各々とのペアリングは、モバイル・コンピューティング・デバイスが異なる非一体型スクリーンからの複数の接続を受け入れることを可能にするように必要に応じて修正される、上述したペアリング・プロトコルのうちのいずれかを用いて生じ得る。このように、モバイル・コンピューティング・デバイスは、第1のスクリーン、第2のスクリーン、及び第3のスクリーンと同時にペアリングして、そのビデオ情報を、表示のためのそれらスクリーンに投げることができる。
【0213】
そのようなスクリーンの性質及び能力は、同じであってもよいし、異なってもよい。例えば、第1のスクリーンは、テレビジョン(例えば、ダム・スクリーン)であり得、第2のスクリーンは、モバイル通信デバイス(例えば、スマートフォンのディスプレイ、携帯電話機のディスプレイ等)であり得、第3のスクリーンは、デスクトップ・コンピュータ・モニタであり得る。代替的に、第1のスクリーン、第2のスクリーン、及び第3のスクリーンは、同じであってもよい。例えば、第1のスクリーン、第2のスクリーン、及び第3のスクリーンはそれぞれ、デスクトップ・コンピュータ・ディスプレイであってもよい。もちろん、同時にペアリングされるスクリーンの数は、3に限定されるものではなく、任意の適切な数であってよい。同様に、モバイル・コンピューティング・デバイスと同時にペアリングすることができるスクリーンのタイプの性質も、限定されるものではない。実際、モバイル・コンピューティング・デバイスは、前述したもの等の任意の適切なタイプの非一体型スクリーンとペアリングするよう構成され得る。
【0214】
複数のスクリーンがモバイル・コンピューティング・デバイスと同時にペアリングされる実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、任意的に、モバイル・コンピューティング・デバイスのリソースに対する制御を、ペアリングされた複数のスクリーンのうちの1以上に割り当てるよう構成されてもよい。
図18Aを参照すると、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、スクリーン103
1、スクリーン103
2、及びスクリーン103
nの3つのスクリーンと同時にペアリングされ得る。いくつかの実施形態において、スクリーン103
1、スクリーン103
2、及びスクリーン103
nの各々は、例えば、1以上の入力デバイスを用いて、モバイル・コンピューティング・デバイス101上のリソースにアクセスでき得る、且つ/あるいはそのようなリソースを制御でき得る。代替的又は追加的に、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、モバイル・コンピューティング・デバイスのリソースに対する制御及び/又はそのようなリソースへのアクセスを、スクリーン103
1、スクリーン103
2、及びスクリーン103
nのサブセット(例えば、これらのうちの1以上)に制限してもよい。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、スクリーン103
1がモバイル・コンピューティング・デバイスのリソースにアクセスしそのようなリソースを制御することを許可し得るが、スクリーン103
2、スクリーン103
nに対してはそのようなアクセス及び/又は制御を拒否し得る。
【0215】
この点に関して、モバイル・コンピューティング・デバイスは、アクセス制御モジュールを記憶したメモリを含み得る。アクセス制御モジュールは、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、本開示と整合するアクセス管理オペレーションを実行させるアクセス命令を含む。前述の説明と整合するように、アクセス管理オペレーションは、モバイル・コンピューティング・デバイス内のリソースに対するアクセス及び/又は制御を1以上のペアリングされたスクリーンに割り当てること、及び/又はモバイル・コンピューティング・デバイス内のリソースに対するアクセス及び/又は制御を1以上のペアリングされたスクリーンに制限することを含み得る。例えば、アクセス命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングされている非一体型スクリーンの全て若しくは一部にアクセス・トークンを送信させるか、又はそのような非一体型スクリーンのいずれにもアクセス・トークンを送信させないようにすることができる、あるいはそのような非一体型スクリーンの全て若しくは一部にアクセス・トークンを割り当てさせるか、又はそのような非一体型スクリーンのいずれにもアクセス・トークンを割り当てさせないようにすることができる。いくつかの実施形態において、ペアリングされたスクリーンへのアクセス・トークンの割り当ては、モバイル・コンピューティング・デバイスを用いて/介してなされたジェスチャ又は他の入力に応答して開始され得る。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ユーザが、特定のペアリングされたスクリーンに対してジェスチャを行うことにより、当該のスクリーンにアクセス・トークンを割り当てることができるように構成され得る。
【0216】
アクセス・トークンは、ペアリングされたスクリーンに与えられるアクセスの程度を指定するよう構成され得る。例えば、アクセス・トークンは、特定のアプリケーション(例えば、上述した写真共有アプリケーション)と関連付けられたリソースに対する制限のないアクセスを提供するとともに、スクリーンのアクセスをモバイル・コンピューティング・デバイスの所定のシステム・リソース(例えば、システム重要リソース、OS設定等)に制限するよう構成され得る。アクセス・トークンの性質及び構成は、スクリーン間で異なり得るものであり、これにより、モバイル・コンピューティング・デバイスは、同時にペアリングされるスクリーンがモバイル・コンピューティング・デバイスのリソースにアクセスできる、且つ/あるいはそのようなリソースを制御できる程度を個別に制御することが可能になる。
【0217】
次に
図18Bを参照すると、
図18Bは、モバイル・コンピューティング・デバイスを複数の非一体型スクリーンとペアリングし、1以上の制御トークンを用いて、モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースへのアクセス及び/又はそのようなリソースの制御を管理する非限定的な方法を示している。図示されるように、方法はブロック1801で始まる。ブロック1802において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ブロードキャスト・ペアリング・モードにされ得る。このモードでは、モバイル・コンピューティング・デバイスは、複数の非一体型スクリーンとのペアリングのために利用可能であり得る。次いで、方法はブロック1803に進み得る。ブロック1803において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、複数の非一体型スクリーンとペアリングされる。モバイル・コンピューティング・デバイスと各スクリーンとのペアリングは、
図5A〜
図7Bに関連して上述したペアリング方法を含む任意の適切なペアリング方法を用いて実行され得る。したがって、簡潔さのために、各スクリーンをモバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングするプロセスの詳細な説明は繰り返さない。
【0218】
モバイル・コンピューティング・デバイスが、複数の非一体型スクリーンとペアリングされると、方法はブロック1804に進み得る。ブロック1804において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、そのディスプレイをペアリングされたスクリーンに送信する、あるいは「投げる」ことができる。モバイル・コンピューティング・デバイスから各スクリーンへのビデオの送信は、モバイル・コンピューティング・デバイスから1つのスクリーンへのディスプレイの送信に関連して上述した方法を含む任意の適切な方法を用いて生じ得る。したがって、簡潔さのために、ブロック1804に従ってモバイル・コンピューティング・デバイスがディスプレイを各スクリーンに送信する方法は、詳細に説明しない。
【0219】
次いで、方法はブロック1805に進み得る。ブロック1805において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、1以上の制御トークンをペアリングされたスクリーンの全て又は一部に送信することができる、あるいは1以上の制御トークンをペアリングされたスクリーンのいずれにも送信しないようにすることができる。前述したように、1以上の制御トークンは、ペアリングされたスクリーンが有する、モバイル・コンピューティング・デバイス内のリソースに対するアクセス及び/又は制御を制限又は指定するよう構成され得る。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスは、制御トークンを第1のペアリングされたスクリーンに送信し得るが、制御トークンを第2のペアリングされたスクリーンに送信し得ない。そのような例において、第1のペアリングされたスクリーンは、制御トークンにより指定された程度において、モバイル・コンピューティング・デバイス内のリソースにアクセスすることができる、且つ/あるいはそのようなリソースを制御することができる。第2のペアリングされたスクリーンは、制御トークンを有していないので、モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースへのアクセス及び/又はそのようなリソースの制御を拒否され得る。理解され得るように、これは、第1のペアリングされたスクリーンのユーザが、モバイル・コンピューティング・デバイス上のアプリケーション及び他のリソースを制御することを可能にし、したがって、モバイル・コンピューティング・デバイスから第2のスクリーン(及び、第1のスクリーン)に投げられるビデオのコンテンツを制御することを可能にし得る。
【0220】
モバイル・コンピューティング・デバイスが、1以上の制御トークンを送信すると、方法はブロック1806に進み得る。ブロック1806において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、制御トークンを有するペアリングされたスクリーンからの入力/制御信号の受信をモニタリングする。いくつかの実施形態において、入力/制御信号は、上述したもの等の、ペアリングされたスクリーンからの入力デバイス・イベント・レポートを含むデータ信号の形態であり得る。もちろん、入力/制御信号は、入力デバイス・イベント・レポートを含むデータ信号と関連している必要はなく、任意の適切な形で構成されてよい。例えば、入力/制御信号は、モバイル・コンピューティング・デバイス上での指定されたオペレーションの実行を指示する1以上のコマンドを含んでよい。
【0221】
次いで、方法はブロック1807に進み得る。ブロック1807において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されている適切なアプリケーション及び/又はOS内で、入力/制御信号の結果を実行することができる。例えば、入力/制御信号が、アプリケーションを開くことを指示する場合、その入力/制御信号を発したスクリーンが、モバイル・コンピューティング・デバイス上の関連リソースへの十分なアクセス/そのような関連リソースに対する十分な制御を許可されているならば、モバイル・コンピューティング・デバイスは、そのアプリケーションを開くことができる。
【0222】
ブロック1808において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、1以上のペアリングされたスクリーンからの入力/制御信号のモニタリングを続けるかどうかに関する判定を行うよう構成され得る。そのようなモニタリングを続ける場合、方法はブロック1809に進み得る。ブロック1809において、モバイル・コンピューティング・デバイスが、1以上のペアリングされたスクリーンに関する、モバイル・コンピューティング・デバイスのリソースに対する制御を移行又は変更するかどうかに関する判定がなされる。制御を移行又は変更しない場合、方法はブロック1806に進み繰り返し得る。しかしながら、制御の移行/変更が生じる場合、方法はブロック1805に戻り得、ブロック1805において、以前の制御トークンが無効にされ得、1以上の(おそらくはアップデートされた)制御トークンが、ペアリングされたスクリーンの全て又は一部に伝送され得るか、あるいはペアリングされたスクリーンのうちのいずれにも伝送され得ない。ブロック1808に戻って、入力/制御信号のモニタリングを続けない場合、方法はブロック1801に進み終了し得る。
【0223】
前述の説明は、モバイル・コンピューティング・デバイスが、1以上の非一体型スクリーンと無線でペアリングし、そのビデオ出力を、表示のための1以上のペアリングされたスクリーンに送信する(「投げる」)ことができる技術に大部分フォーカスしている。このことを考慮すると、本開示の別の態様は、一体化されたコンピューティング・システムを形成するために、モバイル・コンピューティング・デバイスが、非一体型スクリーンと物理的且つ可逆的にドッキングすることができる技術に関する。このコンセプトが
図19A及び
図19Bに示されており、
図19A及び
図19Bは、異なる能力及び/又は機能を有する一体化されたコンピューティング・システムを形成するために、異なる非一体型スクリーンと交換可能にドッキングすることができるモバイル・コンピューティング・デバイスを含む例示的なシステムを示している。例えば、
図19Aの実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、スクリーン103等の非一体型スクリーンの対応するドッキング・コネクタと結合することができるドッキング・コネクタを含み得る。この場合、スクリーン103は、タブレット・パーソナル・コンピュータのディスプレイと整合し得るような、比較的大型の平らなディスプレイの形態である。モバイル・デバイス101のドッキング・コネクタは、モバイル・デバイス101が他のフォーム・ファクタの非一体型スクリーンとドッキングすることも可能にし得る。
図19Bに示されるように、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、非一体型スクリーン103’とドッキングすることができ、非一体型スクリーン103’は、この場合、携帯電話機及び/又はスマートフォンのスクリーンと整合し得るような、比較的小型のスクリーンの形態である。もちろん、
図19A及び
図19Bにおけるスクリーン103及びスクリーン103’のフォーム・ファクタは、例示的なものに過ぎず、スクリーン103及びスクリーン103’は、上述したものを含む任意の適切なフォーム・ファクタを有してよい。
【0224】
モバイル・コンピューティング・デバイスと、ドッキングされた非一体型スクリーンと、のペアリングは、上述した無線ペアリング・プロトコル及び有線ペアリング・プロトコルを含む任意の適切な方法を用いて生じ得る。限定ではないが、モバイル・コンピューティング・デバイスは、好ましくは、有線ペアリング・プロトコルを用いて、ドッキングされた非一体型スクリーンとペアリングする。
【0225】
いくつかの実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイスとドッキングするよう構成される非一体型スクリーンは、ペアリングが成功すると、1以上のさらなるリソースをモバイル・コンピューティング・デバイスに提供することができる。例えば、ドッキングされた非一体型スクリーンは、1以上の電源(例えば、バッテリ)を含み得る。この1以上の電源を使用して、モバイル・コンピューティング・デバイスの内蔵電源を補完することができ、再充電することなくモバイル・コンピューティング・デバイスを使用できる時間を潜在的に延ばすことができる。同様に、ドッキングされた非一体型スクリーンは、モバイル・コンピューティング・デバイスのオペレーションを拡張又は補完するために利用することができる、通信デバイス、メモリ・デバイス、処理デバイス、入力デバイス、他のリソース等を含み得る。例えば、
図19Bの場合、スクリーン103’は、モバイル・コンピューティング・デバイス101には含まれないセルラ無線機を含み得る。そのような例において、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、スクリーン103’とドッキングするとき、セルラ無線機を制御することができる。これは、モバイル・コンピューティング・デバイス101が、スクリーン103’内のセルラ無線機を用いて、セルラ・ネットワークを介して通信することを可能にし得る。スクリーン内のさらなるリソース及びコンポーネントの性質及びタイプは、スクリーンのフォーム・ファクタ及びその意図される目的に依存し得る。例えば、スクリーンが自動車に含まれる場合、スクリーンは、GPS、カメラ、及び他のセンサを含み得る、あるいはこれらに接続され得る。これらGPS、カメラ、及び他のセンサは、GPSナビゲーション・オペレーション、駐車カメラ・オペレーション、運転手認証オペレーション、これらの組合せ、及び同様のもの等の所望の機能を実行するように、ドッキングされたモバイル・コンピューティング・デバイスにより制御され得る。
【0226】
本開示の別の態様は、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリング又はドッキングすることができる非一体型スクリーンによりデータの保持を制御するための技術に関する。理解され得るように、モバイル・コンピューティング・デバイスは、相当の量のビデオ情報及び/又は他の情報を、ペアリング及び/又はドッキングした非一体型スクリーンに送信することがある。したがって、非一体型スクリーンが、モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングをやめた後、非一体型スクリーンによるそのようなデータ及び情報の保持に関するセキュリティの問題が生じ得る。実際、モバイル・コンピューティング・デバイスから非一体型スクリーンに送信されるビデオ情報及び他の情報の全て又は一部が、メモリ又は他のリソース内に残り得る。同様に、モバイル・コンピューティング・デバイスが、(例えば、ペアリングを可能にするために、あるいは別の目的のために)1以上のアプリケーションをスクリーンに伝送する場合、非一体型スクリーンが、モバイル・コンピューティング・デバイスともはやペアリングされなくなった後も、そのようなアプリケーションは、非一体型スクリーン上に残り得る。結果として、そのようなアプリケーション及びデータは、マルウェア、ハッカー、又は非一体型スクリーンを標的とする別の不認可のサード・パーティにより取得されやすいものであり得る。
【0227】
この問題に対処するために、本明細書で説明した非一体型スクリーンは、終了イベントが発生すると、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信した情報を削除するよう構成され得る。終了イベントの非限定的な例は、モバイル・コンピューティング・デバイスとスクリーンとの間の接続の終了、スクリーンによる終了信号の受信、指定された時間期間の満了、予め定められた閾値を超える通信レイテンシ(介入者攻撃、クローニング攻撃)、これらの組合せ、及び同様のものを含む。
【0228】
本明細書で説明した非一体型スクリーンはまた、セキュア・メモリ・エンクレーブ、トラステッド実行環境、又はこれらの組合せ等の保護された環境に、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信したアプリケーション及び他の情報を記憶又は保持するよう構成され得る。保護された環境は、コンピュータ読み取り可能一時記憶命令を含む一時記憶モジュールをさらに記憶することができる。このコンピュータ読み取り可能一時記憶命令は、プロセッサにより実行されたときに、スクリーンに、終了イベントが発生すると、例えば、非一体型スクリーン内のセキュア環境内のメモリ及び/又は非一体型スクリーン内の他の位置から、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信したアプリケーション及び他の情報を削除させる。
【0229】
例えば、本明細書で説明した非一体型スクリーンは、上述したように、モバイル・コンピューティング・デバイスとペアリングすることができる。モバイル・コンピューティング・デバイスとの通信チャネルが確立されると、スクリーンは、モバイル・コンピューティング・デバイスからのビデオ情報及び他の情報(例えば、アプリケーション)の受信のために通信チャネルをモニタリングすることができる。モバイル・コンピューティング・デバイスから受信した情報は、ビデオ・バッファ、データ・ストア、別のタイプのメモリ、これらの組合せ、及び同様のもの等のスクリーンのメモリに記憶され得る。そのようなメモリは、スクリーン上に保持される保護された環境内にあり得る、あるいは別の位置にあり得る。いずれの場合でも、その後に、スクリーンは、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信したビデオ情報を表示することができる、且つ/あるいはモバイル・コンピューティング・デバイスから受信したアプリケーションを実行することができる。
【0230】
同時に、スクリーンのプロセッサは、ディスプレイに記憶された一時記憶モジュール内の一時記憶命令を実行することができる。一時記憶命令は、実行されたときに、スクリーンに、上述したもの等の終了イベントの発生をモニタリングさせることができる。終了イベントが発生すると、一時記憶命令は、実行されたときに、スクリーンに、ビデオ情報、アプリケーション、及び/又は他の情報を含む、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信したいずれかの情報又は全ての情報を削除させることができる。
【0231】
本明細書で説明したスクリーンは、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信したビデオ情報及び他の情報を、暗号化された形態又は暗号化されていない形態で記憶することができる。前者の場合、本明細書で説明したスクリーンは、メモリに記憶され得る暗号化モジュールを含む。暗号化モジュールは、スクリーンのメモリに予め提供されていてもよいし、例えば、ペアリング・プロトコルの一部として、モバイル・コンピューティング・デバイスからスクリーンにプッシュされてもよい。いずれの場合でも、暗号化モジュールは、スクリーンのプロセッサにより実行されたときに、スクリーンに、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信したビデオ情報及び他の情報並びにアプリケーションを暗号化させるコンピュータ読み取り可能命令を含み得る。いくつかの実施形態において、この暗号化命令はまた、実行されたときに、スクリーンに、例えば、スクリーンのディスプレイ上に画像をレンダリング/表示するために暗号化されたビデオ情報及び他の情報の使用が必要とされるまで、そのような情報を暗号化された状態で保持させることができる。そのような情報が必要とされるとき、暗号化命令は、実行されたときに、スクリーンに、暗号化された情報を復号させることができる。いくつかの実施形態において、そのような情報は、そのような情報を求めるアクションを実行する必要がある限り、復号された状態であり続け得る。そのようなアクションが終了すると、あるいは別のときに、暗号化命令は、実行されたときに、スクリーンに、そのような情報を再暗号化させることができる。代替的又は追加的に、スクリーン上の一時記憶命令は、実行されたときに、スクリーンに、スクリーンによりもはや使用されていない復号された情報を削除させてもよい。
【0232】
上述したように、本開示のモバイル・コンピューティング・デバイスは、自身のディスプレイ出力を1以上の非一体型スクリーンに送信するよう構成され得る。この機能に加えて、いくつかの実施形態におけるモバイル・コンピューティング・デバイスはまた、先進的なネットワーク接続を含むよう構成され得る。例えば、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、短距離通信の1以上の形態、長距離通信の1以上の形態、これらの組合せ、及び同様のものを用いて通信できるように構成され得る。この点に関して、
図2を再度参照すると、
図2において、WCOMMSが、WiFi(登録商標)、NFC、RFID、BLUETOOTH(登録商標)、セルラ・ネットワーク、TVホワイトスペース・ネットワーク、又はこれらの組合せを介して通信可能なハードウェア及び/又はソフトウェアを含むものとして示されている。もちろん、通信のこれらの形態は、例示的なものに過ぎず、WCOMMS204は、図示した通信形態の組合せを含む必要はない。実際、WCOMMS204は、モバイル・コンピューティング・デバイス101が、任意の所望の通信モード又は通信モードの組合せを用いて通信することを可能にするよう構成され得る。
【0233】
いくつかの実施形態において、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、上述し
図2に示したもの等の異なる通信モードのうちの1つ又はこれらの組合せを用いて、ワイド・エリア・ネットワーク(例えば、インターネット)と通信することができ得る。モバイル・コンピューティング・デバイスが、ワイド・エリア・ネットワークへのアクセス・ポイントの通信レンジ内に存在する例において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、通信の適切なモードを用いて、アクセス・ポイントと直接通信することができる。しかしながら、ワイド・エリア・ネットワークへのアクセス・ポイントが、通信レンジ内に存在しない場合、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、ワイド・エリア・ネットワークとの通信を確立することを試みるために、レンジ内にある他のデバイスと通信するよう構成され得る。すなわち、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、モバイル・コンピューティング・デバイスが、1以上の介在デバイスを介してワイド・エリア・ネットワークに/からデータ信号を送信/受信することを可能にするメッシュ・ネットワークを確立及び/又はサポートすることを試みることができる。
【0234】
例えば、第1のモバイル・コンピューティング・デバイスは、WiFi(登録商標)通信及びNFCを介した通信が可能であり得、第1のモバイル・コンピューティング・デバイスは、インターネット等のワイド・エリア・ネットワークと通信することを試みるために、これらを用いることができる。しかしながら、ワイド・エリア・ネットワークへのアクセス・ポイントが、通信レンジ内に存在しない場合、第1のモバイル・コンピューティング・デバイスは、レンジ内にある他のデバイスと通信するよう構成され得、第1のモバイル・コンピューティング・デバイスは、他のデバイスを利用して、ワイド・エリア・ネットワークへの通信経路を確立することができる。例えば、第1のモバイル・コンピューティング・デバイスは、データ信号を、通信レンジ内にある第2のモバイル・コンピューティング・デバイスに送信することができる。第2のモバイル・コンピューティング・デバイスは、第1のモバイル・コンピューティング・デバイスと実質的に同じであってもよいし、異なってもよい。いずれの場合でも、第2のモバイル・コンピューティング・デバイスは、他のモバイル・コンピューティング・デバイスから受信したデータ信号を、例えば、ワイド・エリア・ネットワーク(ワイド・エリア・ネットワークが第2のモバイル・コンピューティング・デバイスの通信レンジ内に存在する場合)又はレンジ内にある他のモバイル・コンピューティング・デバイスにリレーするよう構成され得る。このプロセスは、第1のモバイル・コンピューティング・デバイスから送信されたデータ信号がワイド・エリア・ネットワークへのアクセス・ポイントに到達するまで続き得る。例えば、第1のモバイル・コンピューティング・デバイスが、ワイド・エリア・ネットワークのアクセス・ポイントの通信レンジ外にあり続ける場合、ワイド・エリア・ネットワークからのデータ信号も、第1のモバイル・コンピューティング・デバイスに同様にリレーされ得る。
【0235】
前述のコンセプトが、
図20に概括的に示されている。
図20は、本開示と整合する、1以上のモバイル・コンピューティング・デバイスを含む例示的なメッシュ・ネットワークを示している。図示されるように、
図20は、モバイル・コンピューティング・デバイス101
1を含む。図示される実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイス101
1は、セルラ・ネットワーク等の長距離通信ネットワークを用いてワイド・エリア・ネットワーク2002(例えば、インターネット)と通信することができる無線通信回路を含む。
【0236】
さらに図示されるように、図示されるメッシュ・ネットワークは、モバイル・コンピューティング・デバイス101
2を含む。図示される実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイス101
2は、レンジ外に存在する、セルラ・ネットワーク接続を有していない、あるいは(以下で説明するように)セルラ・ネットワークの使用を制限又は回避するよう構成されているために、セルラ・ネットワーク2001と通信することができない。しかしながら、モバイル・コンピューティング・デバイス101
2は、他の通信モードを利用して、ワイド・エリア・ネットワーク2002と通信することができる。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイス101
2は、データ信号をモバイル・コンピューティング・デバイス101
3に送信することができる。モバイル・コンピューティング・デバイス101
3は、図示される実施形態において、ワイド・エリア・ネットワーク2002と直接通信することができ得ないので、モバイル・コンピューティング・デバイス101
3は、モバイル・コンピューティング・デバイス101
2から受信したデータ信号を、レンジ内にある他のデバイス/ネットワーク(この場合、モバイル・コンピューティング・デバイス101
n)にリレーし得る。モバイル・コンピューティング・デバイス101
nは、モバイル・コンピューティング・デバイス101
3から受信したデータ信号を、その通信レンジ内にある他のデバイス/ネットワーク(この場合、WiFi(登録商標)/テレビジョン・ホワイトスペース(TVWS)ネットワーク2003)に転送し得る。WiFi(登録商標)/TVWSネットワークも、ワイド・エリア・ネットワーク2002と直接通信することができ得ないので、WiFi(登録商標)/TVWSネットワークは、モバイル・コンピューティング・デバイス101
nから受信したデータ信号を、レンジ内にある他のデバイス/ネットワーク(この場合、WiFi(登録商標)/TVWSバックホール・ネットワーク2004)にリレーし得る。図示される実施形態において、TVWSバックホール2004は、ワイド・エリア・ネットワーク2002と直接通信することができ、したがって、WiFi(登録商標)/TVWSネットワーク2003から受信したデータ信号をワイド・エリア・ネットワーク2002に転送することができる。このように、デバイス101
2は、メッシュ・ネットワーク内の他のデバイスを利用して、データ信号を、ワイド・エリア・ネットワーク2002に/から送信/受信することができる。
【0237】
図20の実施形態は、モバイル・コンピューティング・デバイス101
4をさらに含む。モバイル・コンピューティング・デバイス101
4は、上述したように、1以上の非一体型スクリーン103
1〜103
nとペアリングすることができる。1以上の非一体型スクリーンを介してなされる入力が、例えば、確立されたバックチャネルを介してモバイル・コンピューティング・デバイス101
4に送信され得る。このような入力は、モバイル・コンピューティング・デバイス101
4に、ワイド・エリア・ネットワーク2002と通信させることを試みさせることがある。図示される実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイス101
4は、通信レンジ外に存在する、必要な接続を有していない、あるいは(以下で説明する理由のために)ワイド・エリア・ネットワークとの直接通信を回避するよう構成されているために、ワイド・エリア・ネットワーク2002と直接通信することができない。しかしながら、モバイル・コンピューティング・デバイス101
2と同様に、モバイル・コンピューティング・デバイス101
4は、メッシュ・ネットワークを使用して、ワイド・エリア・ネットワーク2002と通信することができる。この場合、モバイル・コンピューティング・デバイス101
4は、データ信号を、家2006のWiFi(登録商標)/TVWSネットワーク2005を介してWiFi(登録商標)/TVWSバックホール2004にリレーし、最終的にワイド・エリア・ネットワーク2002にリレーすることができる。同様に、モバイル・コンピューティング・デバイス101
4は、メッシュ・ネットワークの同じ要素又は他の要素を介してルーティングされるデータ信号を、ワイド・エリア・ネットワーク2002から受信するよう構成され得る。
【0238】
メッシュ・ネットワークに関する1つの課題はサービス品質である。すなわち、メッシュ・ネットワークに対する信頼性の高い接続及び帯域幅(すなわち、サービス品質)を維持しながらユーザ・コストを低く保つことは困難であり得る。本開示の一態様は、メッシュ・ネットワークの使用を奨励するためのシステム及び方法に関する。そのようなシステム及び方法の1つの特徴は、メッシュ・ネットワーク内の各デバイス上に存在し得るネットワーク管理モジュールの使用である。ネットワーク管理モジュールは、ネットワーク管理(NM)命令を含み得る。NM命令は、メッシュ・ネットワーク内のデバイスにより実行されたときに、そのデバイスに、メッシュ・ネットワークを介してそのデバイスによりリレーされるデータの量をモニタリングさせる。NM命令はまた、実行されたときに、データの相対量(relative amount)を、帯域幅クレジット(bandwidth credit)、通貨(currency)、又は、ネットワーク帯域幅をメッシュ・ネットワークの他のユーザに提供するための別のインセンティブ(incentive)等の報酬(reward)と関連付けさせることができる。そのような報酬は、接続、サービス品質ニーズのための帯域幅予約、又は別の商品若しくはサービスを購入するために、ユーザにより利用され得る。
【0239】
利用可能な通信オプション/チャネルの数が増えるにつれ、人々が、通信のそれら様々な形態の費用、能力、及びコストに対する自身のニーズを主体的に管理することがますます重要になりつつある。例えば、セルラ・ネットワークを介した通信は、特に、ユーザが、割り当てられた時間(minute)及び/又はデータ・プールを超えて使用した場合、高価であり得る。そのような例において、ユーザが、より高価な形態(潜在的により高機能な形態)の通信よりも、より低価な形態(潜在的により低機能な形態)の通信を使用することが望ましいことであり得る。例えば、ユーザは、セルラ・ネットワークを介した通信等の比較的高価な形態の通信の代わりに、メッシュ・ネットワーク、WiFi(登録商標)、及び/又は所定のアクションのための他の比較的低価な形態の通信を優先的に使用することが望ましいと感じているであろう。
【0240】
前述のことを考慮して、本開示の別の態様は、本明細書で説明したもの、並びに、携帯電話機、スマートフォン、タブレットPC、これらの組合せ、及び同様のもの等の他のモバイル・デバイスを含むモバイル・コンピューティング・デバイスにより使用される通信の形態を管理するための技術に関する。前述したように、そのようなデバイスは、WiFi(登録商標)、NFC、セルラ、テレビジョン・ホワイトスペース、これらの組合せ、及び同様のものを含むがこれらに限定されない通信の様々な形態を可能にする無線通信インタフェースを備えることができる。以下で説明するように、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、所望の目標を達成するために、データ信号を通信するのに使用される通信の形態を管理するよう構成され得る。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスは、データ信号を通信するコストを制限するために、且つ/あるいはデータ信号の受信を容易にするために(例えば、緊急メッセージ又は緊急的状況の場合)、通信形態を管理するよう構成され得る。
【0241】
この点に関して、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、モバイル・コンピューティング・デバイスのメモリに記憶された通信管理モジュール(CMM)を含み得る。CMMは、プロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、本開示と整合する通信管理オペレーションを実行させるコンピュータ読み取り可能通信管理(CM)命令を含み得る。例えば、CM命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モバイル・コンピューティング・デバイスが利用可能な1以上の通信モードを用いてデータ信号を送信させることができる。通信モードのタイプの選択は、通信のタイプ、通信の緊急性、ユーザの位置、1以上のセンサを有するモバイル・コンピューティング・デバイスにより検出された状況情報(contextual information)、サービス品質要件、これらの組合せ、及び同様のもの等の様々なファクタに基づき得る。
【0242】
例えば、データ信号を送信するリクエストに応答して、CM命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、そのようなファクタを分析させ、緊急レベルをデータ信号に割り当てさせることができる。モバイル・コンピューティング・デバイスにより分析されたファクタが、データ信号が緊急でない(例えば、第1の緊急性閾値を下回る)ことを示唆する場合、CM命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、WiFi(登録商標)、NFC、別の形態の短距離通信、これらの組合せ、及び同様のもの等の、1以上の比較的低価な通信モードを用いてデータ信号を送信させることができる。モバイル・コンピューティング・デバイスが、データ信号の緊急性がいくらか緊急である(例えば、第1の緊急性閾値を超える)と判定した場合、CM命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、TVホワイトスペース・ネットワーク、1バイトごとの支払いのセルラ・ネットワーク(pay the byte cellular network)、サテライト通信、これらの組合せ、及び同様のもの等の、比較的より高価であり得る1以上の通信モードを用いてデータ信号を送信させることができる。モバイル・コンピューティング・デバイスが、データ信号の緊急性が非常に高い(例えば、第2の緊急性閾値を超える)と判定した場合、CM命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、コストにかかわらず、モバイル・コンピューティング・デバイスが利用可能な全ての通信モードを用いてデータ信号を送信させることができる。
【0243】
同様に、CM命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーションの帯域幅要件をモニタリングさせ、そのような要件を、モバイル・コンピューティング・デバイスが利用可能な様々な通信モードで利用可能であり得る/得られ得る帯域幅と比較させることができる。この比較に基づいて、CM命令は、実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、アプリケーションの帯域幅要件を満たし得る(あるいは、満たすことが可能な)通信モードを使用させることができる。この点に関して、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、例えば、ビデオ及び他のデータ・ストリームのための、アプリケーション又は別のエンティティにより指定され得るサービス品質を維持するよう構成され得る。
【0244】
現在の電子メール、情報ストリーム、ソーシャル・ストリーム、写真、音楽、映画等について、人々は、大量の(例えば、数ギガバイト又はさらに数テラバイトの)個人データを求め得る。多くの例において、このデータの全て又は一部が、大容量ストレージ、又は個人のモバイル・デバイス上に保持されない他のメモリに保持され得る。例えば、人々は、数ギガバイトの写真、アプリケーション等を、自身のモバイル・デバイス以外のシステムに記憶することができる。モバイル・デバイス上でそのような情報へのアクセスを可能にするために、Box、Dropbox(登録商標)、iCloud(登録商標)、及び同様のもの等のサービスが開発されており、そのようなサービスは、一般に、「クラウド内での」データ・ファイルの中央集約を提供するよう機能する。これら既存のサービスは有用であるが、これら既存のサービスが提供するユーザ経験は限定的であり得る。例えば、多くの既存のサービスは、所定のデジタル・データ・タイプを無視又は隔離する、あるいは、ポータブル・デバイス上でどのデータをキャッシュすべきかを選択することをユーザに強いる。結果として、所望のデータが所望のモバイル・デバイスに記憶されることを確実にするために、ユーザ介入が必要とされ得る。これは、特に、ユーザが、データ分散を制御するための機構にすぐにアクセスできない場合、不便であり得る。
【0245】
いくつかの実施形態において、本開示のモバイル・コンピューティング・デバイスは、ユーザの個人データ、ファイル、ストリーム、及び他のデジタル・コンテンツの所定の部分を、フォブ(fob)のローカルにあるメモリにインテリジェントにキャッシュするとともに、リモート位置に記憶された他のデータへのネットワーク・アクセスを提供するよう構成され得る。以下で説明するように、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ヒューリスティックス(例えば、機械学習)及び/又は状況情報を用いて、どの情報をモバイル・コンピューティング・デバイスのローカル・メモリにキャッシュするかを決定することができる。これは、デバイスが、ユーザが望むデータをモバイル・コンピューティング・デバイスにインテリジェントにキャッシュすることを可能にし得るとともに、ユーザ・インタラクションの必要性を低減させる、最小限にする、あるいは取り除くことさえ可能にし得る。
【0246】
この点に関して、
図21を参照すると、
図21は、本開示と整合する例示的なインテリジェント・キャッシング・システムを示している。図示されるように、インテリジェント・キャッシング・システム2100は、モバイル・コンピューティング・デバイス101及びサーバ2101を含む。例示の目的上、
図21において、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、非一体型スクリーンとペアリングされているものとして示されているが、本明細書で説明するインテリジェント・キャッシング・オペレーションは、モバイル・コンピューティング・デバイス101をスクリーン103とペアリングすることなく実行されてもよい。
【0247】
サーバ2101は、1以上の有線通信リンク又は無線通信リンクを介してデータ・トランスミッション(data transmission)を送受信するよう構成されるリモート・コンピューティング・システムであり得る。詳細には、サーバ2101は、例えば、モバイル・コンピューティング・デバイス101又は別のソースから、ユーザ・データを受信し、そのようなデータを、メモリ2105等の、サーバ2101のメモリに記憶するよう構成され得る。この点に関して、ユーザ・データは、ネットワーク2103等の1以上のネットワークを介して、あるいは、モバイル・コンピューティング・デバイスとの直接接続等の別の手段を介して、サーバ2101に/から送信され得る。このコンセプトが
図21に示されており、
図21において、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、ネットワーク2103を介してサーバ2101と双方向通信するものとして示されている。
【0248】
ネットワーク2103は、データを搬送する任意のネットワークであってよい。本開示に従ったネットワーク2103として用いることができる適切なネットワークの非限定的な例として、インターネット、プライベート・ネットワーク、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)、公衆交換電話網(PTSN)、統合デジタル・サービス通信網(ISDN)、デジタル加入者リンク・ネットワーク(DSL)、無線データ・ネットワーク(例えば、セルラ電話ネットワーク)、これらの組合せ、及びデータを搬送できる他のネットワークが挙げられる。いくつかの非限定的な実施形態において、ネットワーク2103は、インターネット、少なくとも1つの無線ネットワーク、及び少なくとも1つのセルラ電話ネットワークのうちの少なくとも1つを含む。
【0249】
サーバ2101は、単一のサーバ・マシン又は複数のサーバ・マシンの形態であり得る。複数のサーバ・マシンは、同一位置にあってもよいし、地理的に分散されてもよい。前述したように、サーバ2101は、モバイル・コンピューティング・デバイス101等の1以上のソースからユーザ・データを受信するよう動作することができる。
【0250】
サーバ2101は、ユーザ・データを、例えば、1以上のファイルとして、メモリ2105に記憶することができる。メモリ2105は、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンに関して上述したメモリのタイプ等の任意の適切なタイプのメモリであってよい。いくつかの実施形態において、メモリ2105は、磁気記録メモリ、不揮発性(フラッシュ)メモリ、又はこれらの組合せの形態である。
【0251】
モバイル・コンピューティング・デバイス101及びサーバ2102はそれぞれ、キャッシュ管理命令(CMI)を記憶した1以上のコンピュータ読み取り可能媒体の形態のキャッシュ管理モジュール(CMM)を含み得る。CMIは、プロセッサ(例えば、プロセッサ2104)により実行されたときに、そのプロセッサに、本開示と整合するインテリジェント・キャッシング・オペレーションを実行させることができる。CMM及び関連する命令は、サーバ2101のローカル又は外部にある、メモリ2105等のメモリに記憶され得る。このコンセプトが
図21に示されており、
図21において、メモリ2105は、CMM2106を含むものとして示されている。
【0252】
いくつかの実施形態において、CMIは、プロセッサ2104により実行されたときに、サーバ2101に、1以上のモバイル・デバイス又は他の電子デバイスによりネットワーク・ストレージ106に記憶された設定情報の配布(例えば、ダウンロード)を容易にさせることができる。CMIは、実行されたときに、サーバに、ユーザ情報を、例えば、ユーザ・データ・ファイルとして、メモリ2105に記憶させることができる。CMI命令はまた、実行されたときに、サーバ2101に、そのファイルを、モバイル・コンピューティング・デバイス101のユーザに対応するユーザ・プロファイル(図示せず)と関連付けさせることができる。いくつかの実施形態において、ネットワーク・サーバ105は、特定のユーザ・プロファイルと関連する1以上のソースからアップロードされたユーザ情報を、データベースに投入することができる。
【0253】
いくつかの実施形態において、CMI命令は、実行されたときに、サーバ2101に、ユーザ・プロファイルと関連する、メモリ2105に記憶されたユーザ・データの全て又は一部をモバイル・コンピューティング・デバイス101に送信又は「プッシュ」させることができる。いくつかの例において、データ・プッシュ・オペレーションの実行は、ユーザ・プロファイル内の情報に依存し得る、あるいはそのような情報に左右され得る。例えば、ユーザ・プロファイルは、ユーザのデータ・プリファレンス、使用パターン、使用(employment)、個人アクティビティ、他の状況情報、これらの組合せ、及び同様のものに関する情報を記憶することができる。CMI命令は、実行されたときに、サーバ2101に、モバイル・コンピューティング・デバイス101(例えば、モバイル・コンピューティング・デバイス101の1以上のセンサ)から受信した状況情報をモニタリングさせ、モバイル・コンピューティング・デバイス101にプッシュする、メモリ2105に記憶されたデータのタイプ及び性質を判定させるために、そのような情報を(単独で、あるいはユーザ・プロファイル内の情報と組み合わせて)使用させることができる。
【0254】
このように、サーバ2101は、例えば、ヒューリスティックス、機械学習、又は同様のものを用いて、メモリ2105内のどのデータをモバイル・コンピューティング・デバイス101にプッシュするかをインテリジェントに決定することができる。これはまた、サーバ2101が、モバイル・コンピューティング・デバイス101のユーザのセキュア・デジタル・ペルソナ(secure digital persona)のためのキャッシング・エージェントとして機能することを可能にし得る。詳細には、ユーザ個人データに加えて、サーバ2101は、ユーザ・アカウント、モバイル機器識別子、これらの組合せ、及び同様のものに関する情報を記憶することができる。結果として、モバイル・コンピューティング・デバイス101をなくした場合、サーバ2101を使用して、ユーザのデータ及びアカウント情報を新たなデバイスに復旧させることができる。同様に、サーバ2101は、リモート削除オペレーションを開始するよう構成され得る。すなわち、モバイル・コンピューティング・デバイス101をなくした場合、サーバ2101は、例えば、ネットワーク2103を介して、モバイル・コンピューティング・デバイス101にリモート削除信号を送信するよう構成され得る。リモート削除信号を受信したことに応答して、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、モバイル・コンピューティング・デバイス101のメモリから、ユーザ・データ及び任意的に他のデータを削除することができる。
【0255】
近年、小売業者、サービス・プロバイダ、及び他のエンティティは、大量のユーザ・データ(以後、「ビッグ・データ」)の集約に関与するようになってきている。ビッグ・データは、消費者の購入パターンを予測するため、特定の個人の購入習慣を突き止めるため、あるいは、さらには特定の個人の位置を経時的に追跡するためといった様々な目的のために、そのようなエンティティにより使用され得る。この情報の大部分又は全ては、消費者の個人的なプライベート情報であると考えられ得る。したがって、こうした情報へのアクセスに対する制御が望まれ得る。
【0256】
サード・パーティがコンピュータ上でのユーザのアクティビティを追跡することをユーザが防止するのを支援するために、いくつかのサービスが開発されている。一例として、ユーザは、1以上のプロキシ・サービスを用いることにより、インターネット上でのユーザのアクティビティを匿名化することを試みることができる。一般に、プロキシ・サービスは、ユーザが、プロキシ・サーバ・ポータルにログインすることを要求する。これは、ユーザ又はサード・パーティにより操作され得る。ユーザのコンピュータからインターネットへのクエリが、プロキシ・サーバ・ポータルを介してルーティングされるが、プロキシ・サーバ・ポータルは、そのクエリを、1以上のプロキシ・サーバを介して、最終的にその意図される宛先にルーティングする。そのようなルーティングの進行中に、クエリのユーザとの関連付けが低減され、あるいは取り除かれ、プロキシ・サーバとの関連付けに置き換わる。結果として、クエリを受信するパーティは、クエリを、クエリを生成したユーザと関連付けることができ得ない。
【0257】
既存のプロキシ・サービスは、ユーザを効果的に匿名化することができるが、プロキシ・サーバは、電子商取引小売業者等の商用エンティティにより、しばしば信頼されない。結果として、(例えば、購入を行うための、あるいは別の目的のための)プロキシ・サーバから商用ウェブ・サイトへの通信は、無視又は拒否され得る。したがって、既存のプロキシ・サービスは、ビッグ・データに対する制御を保ちながら、ユーザが、オンライン・ショッピング等の所望のアクティビティを行うことを可能にすることができないことがある。
【0258】
前述のことを考慮して、本開示の別の態様は、信頼できるプロキシ・オペレーションが、モバイル・コンピューティング・デバイスとプロキシ・サーバとサービス・プロバイダとの間で生じることを可能にするための技術に関する。以下で説明するように、プロキシ・サーバは、モバイル・コンピューティング・デバイス及びサービス・プロバイダの両方により信頼され得る。結果として、サービス・プロバイダは、プロキシ・サーバを介してルーティングされる匿名の問合せが、従来の(すなわち、ユーザを識別可能な)クエリであるかのように、そのような匿名の問合せがサービス・プロバイダに到達するのを可能にしし、そのような問合せに応じて動作することができる。
【0259】
この点に関して、
図22を参照すると、
図22は、本開示と整合する例示的なプロキシ・システムを示している。図示されるように、プロキシ・システム2200は、モバイル・コンピューティング・デバイス101、サーバ2102、及びサービス・プロバイダ2201を含む。モバイル・コンピューティング・デバイス101、サーバ2102、及びサービス・プロバイダ2201は、互いと直接通信又は間接通信することができる。例えば、これらのコンポーネントは、
図22に示されるネットワーク2103を介して、互いと一方向通信又は双方向通信することができる。サービス・プロバイダ2201は、商用ウェブ・サイト又は非商用ウェブ・サイト、リモート・リソース、これらの組合せ、及び同様のもの等の任意のタイプのサービス・プロバイダであってよい。
【0260】
サーバ2102は、モバイル・コンピューティング・デバイス101から、サービス・プロバイダ2201上のリソースを対象とするクエリを受信し、そのようなクエリを匿名化し、そのようなクエリをサービス・プロバイダ2201にルーティングするよう動作することができる。例えば、サービス・プロバイダ2201は、ウェブを通じて販売用の製品を提供する電子商取引ウェブ・サイトであり得る。そのような例において、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、サービス・プロバイダ2201を対象とするクエリを、サーバ2102に送信することができる。クエリは、例えば、サービス・プロバイダにより販売用に提供されているアイテムを購入するリクエストを含み得る。サーバ2102は、そのようなクエリを受信したことに応答して、例えば、クエリから識別情報(identifying indicia)(例えば、モバイル・コンピューティング・デバイス101のIPアドレス)を取り除き、そのような情報を対応するサーバ2102の情報で置き換えることにより、クエリを匿名化することができる。次いで、サーバ2102は、匿名化されたクエリをサービス・プロバイダ2201に送信することができる。
【0261】
匿名化されたクエリの送信の前に、匿名化されたクエリの送信中に、あるいは匿名化されたクエリの送信の後に、サーバ2102は、例えば、1以上の認証プロトコルを用いて、サービス・プロバイダ2201に対してサーバ2102のアイデンティティを認証させることができる。そのようなプロトコルの非限定的な例は、直接自律認証(DAA)、エンハンスト・プライバシ識別(EPID)、リモート認証、これらの組合せ、及び同様のものを含む。サーバ2102は、適切なプライベート・キーにより署名された認証信号をサービス・プロバイダ2201に送信することにより、そのような認証を実行することができる。サービス・プロバイダ2201は、対応するパブリック・キーを用いて、プライベート・キーの信ぴょう性を検証することができる。認証が成功した場合、サービス・プロバイダ2201とサーバ2102との間に、信頼のルートが確立され得る。信頼のルートが確立されると、サービス・プロバイダ2201は、上述した匿名のクエリ等の、サーバ2102からの受信される匿名化されたトランスミッションを信頼するよう構成され得る。
【0262】
上述した購入の例に戻り、サービス・プロバイダ2201との信頼のルートを確立すると、サーバ2102は、モバイル・コンピューティング・デバイス101からの匿名化されたクエリをサービス・プロバイダ2201に送信することができる。サーバ2102との信頼のルートを確立したサービス・プロバイダ2201は、匿名化されたクエリを従来のクエリとして取り扱うよう構成され得る。すなわち、サービス・プロバイダ2201は、クエリを処理して(service)、リプライ(reply)をサーバ2102に戻すようルーティングすることができる。次いで、サーバ2102は、リプライをモバイル・コンピューティング・デバイス101に戻すようルーティングすることができる。リプライをモバイル・コンピューティング・デバイス101に送信する前に、サーバ2102は、リプライに対して1以上のオペレーションを実行するよう構成され得る。例えば、サーバ2102は、リプライをモバイル・コンピューティング・デバイス101に送信する前に、マルウェア、ウイルス、他の悪意のあるコード、これらの組合せ、及び同様のもののために、リプライを解析することができる。
【0263】
図22に示されるように、サーバ2102は、メモリ2105又は別のメモリに記憶されたプロキシ・モジュール(PM)2202を含み得る。PM2202は、プロセッサ(例えば、プロセッサ2104)により実行されたときに、サーバ2102に、本開示と整合するプロキシ・オペレーション(及び任意的に認証オペレーション)を実行させるコンピュータ読み取り可能プロキシ命令(PI)を含み得る。そのようなオペレーションは、概して、上述したサーバ2102のオペレーションと整合するものであり、したがって、繰り返さない。サービス・プロバイダ2201は、同様に、コンピュータ読み取り可能命令を含むプロキシ・モジュールを含み得る。このコンピュータ読み取り可能命令は、実行されたときに、サービス・プロバイダ2201に、サービス・プロバイダ2201が信頼のルートを確立したプロキシ・サーバからのプロキシ命令を受け入れさせる。
【0264】
いくつかの実施形態において、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、ネットワーク2103等のネットワークを介して配信された通信を、サーバ2102又は別の信頼できるプロキシ・サーバにルーティングするよう構成され得る。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイス101は、プロキシ・サーバのデータベースと、プロキシ・ブラウジング・モジュールと、をモバイル・コンピューティング・デバイス101のメモリに含み得る。プロキシ・ブラウジング・モジュールは、コンピュータ読み取り可能プロキシ・ブラウジング命令(PBI)を含み得る。このコンピュータ読み取り可能PBIは、プロセッサにより実行されたときに、モバイル・コンピューティング・デバイスに、1以上のサービス・プロバイダを対象とする通信を、サーバ2102等の、データベース内の信頼できるプロキシ・サーバを介してルーティングさせる。
【0265】
説明の目的上、
図21及び
図22に示したシステムを、モバイル・コンピューティング・デバイス、すなわち、モバイル・コンピューティング・デバイス101との関連で説明した。そのようなシステムにおけるモバイル・コンピューティング・デバイス101の使用は例示的なものに過ぎず、そのようなシステムは、任意の適切なモバイル・デバイス又は他の電子デバイスを用いて実行されてもよいことを理解すべきである。
【0266】
本明細書で説明した技術の別の非限定的なユース・ケースは、車、列車、飛行機、又は他の自動車等の乗り物内で本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイス及びスクリーンを使用することを伴う。このコンテキストにおいて、本開示と整合するスクリーンは、乗り物と一体化され得、モバイル・コンピューティング・デバイスは、上述したように、有線インタフェース、無線インタフェース、又はこれらの組合せを介して、スクリーンとのペアリング接続を確立するよう構成され得る。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスは、乗り物内に配置されスクリーンに接続されるドッキング・コネクタと少なくとも部分的にドッキングすることにより、スクリーンとのペアリング接続を確立するよう構成され得る。代替的又は追加的に、モバイル・コンピューティング・デバイスは、スクリーンとのペアリング接続を無線で確立してもよい。そのような例において、ナビゲーション・アプリケーション、オーディオ・ストリーミング・アプリケーション等の有用なアプリケーションが、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行され得、それぞれのメディア出力が、スクリーンに投げられる。
【0267】
本明細書で説明した技術の別の非限定的なユース・ケースは、ヘルスケアのコンテキストにおいて、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスを使用することを伴う。そのようなコンテキストにおいて、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ユーザの医療レコードを記憶するメモリを含んでもよいし、(リモート位置に記憶され得る)そのようなレコードにアクセスしてもよい。いずれの場合でも、ユーザの医療レコードを伝送すること、又は自身の医療レコードへのアクセスを許可することを望むユーザは、モバイル・コンピューティング・デバイスを介して、ユーザの医療レコード及び他の情報のディスプレイを、医師のコンピューティング・デバイス等の非一体型スクリーンに「投げる」ことができる。含まれる情報の秘密度(sensitivity)に起因して、医師のコンピューティング・デバイス上での医療レコードのディスプレイは、医師のコンピューティング・デバイスとの信頼のルートを確立することを条件とし得る。いずれの場合でも、医療レコードのディスプレイが「投げられる」と、医師又は非一体型スクリーンの他のユーザは、スクリーンを介してレコードを見ることができる、且つ/あるいはスクリーンを介してレコードをアップデートすることができる。アップデートは、モバイル・コンピューティング・デバイスに記憶される、あるいはリモート位置(例えば、リモート・サーバ)に記憶されているレコードのコピーに保存され得る。医師がレコードを見るのを終えると、モバイル・コンピューティング・デバイスは、終了信号を送信することができ、この終了信号は、非一体型スクリーン(すなわち、医師のコンピューティング・デバイス)に、非一体型スクリーンに記憶されたユーザの医療レコードの全てのコピーを削除させる。
【0268】
本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、他の医療のコンテキストにおける興味深いユース・ケースも可能にし得る。例えば、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスは、患者のアイデンティフィケーション(identification)、バイタル・サイン、薬剤送達、患者の動き、患者の訪問者、医師の回診の長さ等をモニタリングするよう構成されたセンサを備え、そのような情報を(例えば、オーディオの形態及び/又は視覚的な形態で)非一体型スクリーンに「投げる」ことができる。
【0269】
本明細書で説明した技術の別の非限定的なユース・ケースは、金融サービスのコンテキストにおいて、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスを使用することを伴う。このコンテキストにおいて、モバイル・コンピューティング・デバイスは、金融取引のためのコンピューティング・プラットフォームとして使用することができる。例えば、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、金融取引における使用のために、銀行の顧客に配給され得る。モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されるバンキング・アプリケーションは、1以上の保護された環境に記憶され得、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行される仮想マシンにおいて等、耐マルウェアという形で実行され得る。そのようなアプリケーションからのメディア出力(オーディオ、ビデオ等)が、モバイル・コンピューティング・デバイスにより、非一体型スクリーン(例えば、現金自動預け払い機)に投げられ得る。これにより、ユーザは、例えば、金融取引を実行するために、そのようなアプリケーションとインタラクトすることが可能となる。ユーザが、アプリケーション/取引を終えるときに、モバイル・コンピューティング・デバイスは、終了信号をスクリーンに送信することができ、この終了信号は、スクリーンに、アプリケーション及び/又はユーザ入力に関連してスクリーンに記憶された情報を削除させる。これは、高度にセキュアな金融取引を可能にし得、ユーザの金融レコード又はアクティビティの痕跡は、スクリーン上に残され得ない。
【0270】
本明細書で説明した技術の別の非限定的なユース・ケースは、1以上のサービス及び/又は共有リソースへのアクセスを管理するために、モバイル・コンピューティング・デバイスを使用することを伴う。このユース・ケースは、化粧室、レストラン、自動販売機、及び同様の場所等において、多くの人が制限されたリソースに同時にアクセスすることを望み得る場合、特に興味深いものであり得る。このコンテキストにおいて、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスを使用して、サービス又は共有リソースにリモートで登録することができる。登録は、ジェスチャ、入力デバイスの出力、センサ・データ等に応答して、モバイル・コンピューティング・デバイスによりトリガされ得る。登録は、サービス/共有リソースのためのキュー(queue)を管理するサード・パーティ・システム(例えば、サーバ)に信号を送信することを伴い得る。次いで、モバイル・コンピューティング・デバイスは、例えば、サード・パーティ・システムからの1以上の信号に応答して、サービス/リソースを使用するユーザの順番がきたときをユーザに通知することができる。同様に、モバイル・コンピューティング・デバイスを使用して、ユーザをサービス/共有リソースの位置に向かわせることができる。
【0271】
本明細書で説明した技術の別の非限定的なユース・ケースは、バス、列車、シャトル(shuttle)、及び同様の場所上等、公共の場又は公共交通機関でモバイル・コンピューティング・デバイスを使用することを伴う。そのような例において、本開示と整合するモバイル・コンピューティング・デバイスは、ユーザの位置、目的地、及び旅程(itinerary)のうちの1以上を認識している。このことを考慮して、モバイル・コンピューティング・デバイスは、入力(例えば、ジェスチャ、センサ入力等)に応答して、目的地に対するユーザの位置を追跡することができる。ユーザが目的地に到着したことを検出すると、モバイル・コンピューティング・デバイスは、ユーザに通知することができる。例えば、モバイル・コンピューティング・デバイスは、アラートを含むビデオ情報を、ユーザの眼鏡、ユーザにより装着された時計、又は別の非一体型スクリーン等の非一体型スクリーンに投げることにより、ユーザに通知することができる。
【0272】
本明細書で説明した技術の別の非限定的なユース・ケースは、キオスクとともにモバイル・コンピューティング・デバイスを使用することを伴う。そのような例において、キオスクは、モバイル・コンピューティング・デバイスがペアリングすることができる非一体型スクリーンであり得る。これは、ユーザが休暇中である例において、特に有用であり得る。そのような例において、キオスクは、ユーザにとって興味のある場所(例えば、観光名所)に設けられ得る。そのような例におけるモバイル・コンピューティング・デバイスは、仮想観光アプリケーション(virtual tour application)を記憶することができる。キオスクとペアリングすると、モバイル・コンピューティング・デバイスは、仮想観光アプリケーションを実行して、そのオーディオ/ビジュアル出力をキオスクに投げることができる。理解され得るように、これは、ユーザが、キオスク及びモバイル・コンピューティング・デバイスを介して観光名所の仮想ツアーを受け取って、そのような仮想ツアーとインタラクトすることを可能にし得る。同様に、キオスクが空港内にある場合、モバイル・コンピューティング・デバイスは、航空旅行管理アプリケーションを含み得る。キオスクとペアリングすると、モバイル・コンピューティング・デバイスは、航空旅行管理アプリケーションを実行して、そのオーディオ/ビジュアル出力をキオスクに投げることができる。これは、ユーザが、キオスクを介して、航空旅行サービス(例えば、搭乗券の発行、ゲートの指示、フライト出発のリマインダ、ゲートへのユーザの推定到着時刻の通知等)を得ることを可能にし得る。
【0273】
本明細書で説明した技術の別の非限定的なユース・ケースは、エンタープライズのコンテキストにおいて、本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスを使用することを伴う。多くの例において、従業員は、パーソナル・コンピューティング機器及び他の電子機器を自身の職場に持ち込んで、仕事を行う際にそのような機器を使用したいと望んでいる。特に、従業員の仕事が、秘密度又は機密性の高い性質のものであり、従業員の機器が、マルウェア等の脅威に対して不完全にセキュアにされている場合、これはセキュリティの問題を生じさせる。本明細書で説明したモバイル・コンピューティング・デバイスは、従業員に提供される機器を非一体型スクリーンとして使用することにより、この問題の全て又は一部に対処することができ得る。
【0274】
より詳細には、モバイル・コンピューティング・デバイスは、上記で一般的に説明したように、従業員に提供される機器(例えば、タブレット、モニタ等)とのペアリング接続を確立するよう構成され得る。次いで、モバイル・コンピューティング・デバイスは、エンタープライズ・アプリケーションを実行して、そのオーディオ/ビジュアル出力(及びおそらくは他のデータ)を従業員の機器に「投げる」ことができる。いくらか後の時点において、モバイル・コンピューティング・デバイスは、終了信号を従業員の機器に送信することができる。この終了信号は、従業員の機器に、モバイル・コンピューティング・デバイスから受信したデータ及び他の情報を削除させるよう構成される。エンタープライズ・アプリケーションは、モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行され、その実行に関連する情報の全て又は一部は、従業員の機器から削除されるので、エンタープライズ・リソースのセキュリティは向上し得る。
【0275】
さらにエンタープライズのコンテキストにおいて、モバイル・コンピューティング・デバイスは、従業員位置及び通信サービスを可能にするセンサ及び他のリソースを備えることができる。この点に関して、モバイル・コンピューティング・デバイスは、グローバル・ポジショニング・センサ、電話機能、及び/又はメッセージング・サービスを備えることができ、これらを使用して、従業員を探すことができる、且つ/あるいは従業員に連絡することができる。同様に、モバイル・コンピューティング・デバイスは、例えば、ミーティング、プレゼンテーション、又は同様のものに関するデータ及び他の情報を、他の従業員に投げる(配信する)よう構成され得る。
【0276】
例
以下の例は、さらなる実施形態に関する。本開示の以下の例は、以下で提供されるように、システム、デバイス、方法、実行されたときに機械に前記方法に基づく動作を実行させる命令を記憶しているコンピュータ読み取り可能記憶媒体、及び/又は前記方法に基づく動作を実行する手段等の主題を含み得る。
【0277】
例1:この例に従うと、プロセッサ及びメモリを含むモバイル・コンピューティング・デバイスが提供される。前記メモリは、コンピュータ読み取り可能命令を含む少なくとも1つのモジュールを含む。前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、有線通信インタフェース及び無線通信インタフェースのうちの少なくとも1つを介して、少なくとも1つのターゲット・スクリーンとのペアリング接続を確立することであって、前記ターゲット・スクリーンは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスと一体化されていないスクリーンである、確立することと、少なくとも前記ペアリング接続を介して、前記ターゲット・スクリーンに、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中のアプリケーションと、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中のオペレーティング・システム(OS)と、のうちの少なくとも1つにより生成されたビデオ情報を少なくとも送信することと、を含むオペレーションを実行させ、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、一体型ディスプレイを有していない。
【0278】
例2:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ターゲット・スクリーンは、ダム・スクリーン及びスマート・スクリーンのうちの少なくとも1つである。
【0279】
例3:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、携帯電話機、電子リーダ、眼鏡、モバイル・ゲーム・コンソール、ネットブック・コンピュータ、ノートブック・コンピュータ、インターネット・デバイス、携帯情報端末、ポータブル・メディア・プレーヤ、ポータブル・メディア・レコーダ、スマートフォン、タブレット・パーソナル・コンピュータ、ウルトラモバイル・パーソナル・コンピュータ、及びウェアラブル・コンピューティング・デバイスのうちの1つである。
【0280】
例4:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記ターゲット・スクリーンとドッキングするよう構成される。
【0281】
例5:この例は、例4の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記ターゲット・スクリーンの対応するコネクタと結合するよう構成された少なくとも1つのドッキング・コネクタを含む。
【0282】
例6:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、有線メディア・インタフェースを含み、前記ペアリング接続は、前記有線メディア・インタフェースを用いて確立され、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記ペアリング接続を介して、前記ターゲット・スクリーンに、ビデオ情報を少なくとも送信するよう構成される。
【0283】
例7:この例は、例6の特徴のいずれか又は全てを含み、前記有線メディア・インタフェースは、高精細度マルチメディア・インタフェース、デジタル・ビデオ・インタフェース、ユニバーサル・シリアル・バス・インタフェース、及びこれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む。
【0284】
例8:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、少なくとも1つのセンサをさらに含む。
【0285】
例9:この例は、例8の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのセンサは、光学センサ、位置センサ、方位センサ、触覚センサ、動きセンサ、生体センサ、及びこれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む。
【0286】
例10:この例は、例9の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのセンサは、前記光学センサ、前記位置センサ、前記方位センサ、前記触覚センサ、前記動きセンサ、及び前記生体センサのうちの少なくとも2つを含む。
【0287】
例11:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、電源をさらに含む。
【0288】
例12:この例は、例11の特徴のいずれか又は全てを含み、前記電源は、バッテリを含む。
【0289】
例13:この例は、例12の特徴のいずれか又は全てを含み、前記バッテリは、ACコード電力、DCコード電力、無線充電技術、及びこれらの組合せのうちの少なくとも1つにより再充電可能である。
【0290】
例14:この例は、例13の特徴のいずれか又は全てを含み、前記バッテリは、無線充電技術により再充電可能であり、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、電磁放射を受け取って前記電磁放射を電力に変換するためのレシーバをさらに含む。
【0291】
例15:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、少なくとも1つの入力デバイスをさらに含む。
【0292】
例16:この例は、例15の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つの入力デバイスは、ボタン、タッチ・パネル、トラックボール、トラックパッド、キーボード、マウス、及び動きセンサのうちの少なくとも1つを含む。
【0293】
例17:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、無線通信インタフェースを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、入力デバイス・モジュールを含み、前記入力デバイス・モジュールは、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記無線通信インタフェースを介して、少なくとも1つの入力デバイスと無線でペアリングさせるコンピュータ読み取り可能命令を含む。
【0294】
例18:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、無線通信インタフェース及び有線通信インタフェースの両方を含む。
【0295】
例19:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能ペアリング命令を含むデバイス・ペアリング・モジュールをさらに含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、前記プロセッサに前記ターゲット・スクリーンのアイデンティティを判定させることを含むペアリング・オペレーションを少なくとも実行することにより、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ペアリング接続を確立される。
【0296】
例20:この例は、例19の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、前記プロセッサに、前記ターゲット・スクリーンのインターネット・プロトコル・アドレスを少なくとも部分的に識別させることにより、前記ターゲット・スクリーンの前記アイデンティティを判定させる。
【0297】
例21:この例は、例20の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・オペレーションは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、リクエスト・メッセージを前記ターゲット・スクリーンに送信させることであって、前記リクエスト・メッセージは、前記ターゲット・スクリーンに、識別子を当該モバイル・コンピューティング・デバイスに送信させるよう構成される、送信させることと、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、少なくとも前記識別子から、前記ターゲット・スクリーンの前記アイデンティティを判定させることと、をさらに含む。
【0298】
例22:この例は、例20の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、有線通信インタフェースを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記有線通信インタフェースを少なくとも部分的に用いて、前記ターゲット・スクリーンの前記アイデンティティを判定させる。
【0299】
例23:この例は、例20の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、少なくとも短距離通信が可能な無線通信インタフェースを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記短距離通信を少なくとも部分的に用いて、前記ターゲット・スクリーンの前記アイデンティティを判定させる。
【0300】
例24:この例は、例23の特徴のいずれか又は全てを含み、前記短距離通信は、近距離通信及びbluetooth(登録商標)通信のうちの少なくとも1つを含む。
【0301】
例25:この例は、例21の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ターゲット・スクリーンは、無線周波数識別子(RFID)に前記識別子を記憶し、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、RFID通信デバイスを少なくとも含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、前記プロセッサに、前記RFID通信デバイスによる前記識別子の受信をモニタリングさせ、少なくとも部分的に前記識別子から、前記ターゲット・スクリーンの前記アイデンティティを判定させる。
【0302】
例26:この例は、例21の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、前記プロセッサに、前記識別子を受信したことに応答して、前記識別子を前記メモリに記憶することを含むオペレーションを実行させる。
【0303】
例27:この例は、例20の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、リクエスト・メッセージを、前記ターゲット・スクリーンを認識しているサード・パーティ・システムに少なくとも部分的に送信させることであって、前記リクエスト・メッセージは、前記サード・パーティ・システムに、前記ターゲット・スクリーンの前記アイデンティティを当該モバイル・コンピューティング・デバイスに送信させるよう構成される、送信させることにより、前記ターゲット・スクリーンの前記アイデンティティを判定させる。
【0304】
例28:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ターゲット・スクリーンは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに近接している。
【0305】
例29:この例は、例20の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・オペレーションは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、ペアリング・キーを前記ターゲット・スクリーンと交換させることをさらに含む。
【0306】
例30:この例は、例29の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・キーは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに固有である。
【0307】
例31:この例は、例29の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ターゲット・スクリーンとのペアリング・セッション及び通信チャネルを少なくとも部分的に確立させることにより、前記ペアリング接続を確立させる。
【0308】
例32:この例は、例31の特徴のいずれか又は全てを含み、前記通信チャネルは、双方向である。
【0309】
例33:この例は、例31の特徴のいずれか又は全てを含み、前記通信チャネルは、一方向である。
【0310】
例34:この例は、例31の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、無線通信プロトコルを用いて、前記ペアリング・セッション及び前記通信チャネルを確立させる。
【0311】
例35:この例は、例34の特徴のいずれか又は全てを含み、前記無線通信プロトコルは、伝送制御プロトコル(TCP)及びユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)のうちの少なくとも1つを含む。
【0312】
例36:この例は、例33の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・オペレーションは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ターゲット・スクリーンとの通信バックチャネルを確立させることをさらに含む。
【0313】
例37:この例は、例31の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスの第1のソケットを少なくとも用いて、前記通信チャネルを確立させる。
【0314】
例38:この例は、例37の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1のソケットは、リアルタイム・ストリーミング・プロトコル・ソケットである。
【0315】
例39:この例は、例36の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリは、コンピュータ読み取り可能バックチャネル命令を含むバックチャネル・モジュールをさらに含み、前記コンピュータ読み取り可能バックチャネル命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、相互にサポートされるソケットについて前記ターゲット・スクリーンと少なくとも部分的にネゴシエートさせることにより、前記通信バックチャネルを確立させる。
【0316】
例40:この例は、例19の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・オペレーションは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、終了イベントをモニタリングさせることと、前記終了イベントが検出されない場合、前記ペアリング接続を維持することと、前記終了イベントの検出に応答して、前記ペアリング接続を終了することと、をさらに含む。
【0317】
例41:この例は、例19の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・オペレーションは、前記プロセッサに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスをパブリック・ドメインに置かせることをさらに含む。
【0318】
例42:この例は、例19の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・オペレーションは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、パブリック接続リクエストをブロードキャストさせることをさらに含む。
【0319】
例43:この例は、例42の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、少なくとも1つの入力に応答して、前記パブリック接続リクエストのブロードキャストを開始するよう構成される。
【0320】
例44:この例は、例43の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つの入力は、ボタン押下及びジェスチャのうちの少なくとも1つを含む。
【0321】
例45:この例は、例42の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・オペレーションは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ターゲット・スクリーンからの接続キーの受信をモニタリングさせることをさらに含む。
【0322】
例46:この例は、例45の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・オペレーションは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記接続キーを受信したことに応答して、前記接続キーの信ぴょう性を検証させ、前記接続キーの前記信ぴょう性の検証が失敗した場合、前記ペアリング・オペレーションを終了させることをさらに含む。
【0323】
例47:この例は、例19の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、有線通信インタフェースを含み、前記ペアリング・オペレーションは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記有線通信インタフェースを介して前記ペアリング接続を確立させることをさらに含む。
【0324】
例48:この例は、例19の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、無線通信インタフェースを含み、前記ペアリング・オペレーションは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記無線通信インタフェースを介して前記ペアリング接続を確立させることをさらに含む。
【0325】
例49:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング接続は、当該モバイル・コンピューティング・デバイスと前記ターゲット・スクリーンとの間のピア・ツー・ピア接続である。
【0326】
例50:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記アプリケーションと、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記オペレーティング・システム(OS)と、のうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのフレームを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能フレームスローワ(FT)命令を含むFTモジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能FT命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記フレームをキャプチャすることと、前記フレームをパケットにカプセル化することと、前記ペアリング接続を介して、前記パケットを前記ターゲット・スクリーンに送信することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0327】
例51:この例は、例50の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能FT命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記フレームを前記パケットにカプセル化させる前に、前記フレームを圧縮させる。
【0328】
例52:この例は、例51の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能FT命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、フレーム間圧縮、フレーム内圧縮、色空間圧縮、及びデータ削減のうちの少なくとも1つを用いて、前記フレームを圧縮させる。
【0329】
例53:この例は、例51の特徴のいずれか又は全てを含み、前記フレームを圧縮するよう構成されたハードウェア圧縮エンジンをさらに含む。
【0330】
例54:この例は、例50の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能FT命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、終了イベントをモニタリングさせ、前記終了イベントが検出されない場合、前記パケットを前記ターゲット・スクリーンに送信するのを続けさせ、前記終了イベントの検出に応答して、前記ターゲット・スクリーンへの前記パケットの送信を終了させる。
【0331】
例55:この例は、例51の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能FT命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、少なくとも1つのモニタリングされるパフォーマンス・メトリックをモニタリングさせ、前記少なくとも1つのモニタリングされるパフォーマンス・メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記フレームに適用された圧縮のレベル及びタイプのうちの少なくとも1つを動的に調整させる。
【0332】
例56:この例は、例55の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモニタリングされるパフォーマンス・メトリックは、プロセッサ・パフォーマンス、プロセッサ負荷、前記ターゲット・スクリーンのパフォーマンス、前記ペアリング接続の帯域幅消費、当該モバイル・コンピューティング・デバイスの電力消費、前記ターゲット・スクリーンの電力消費、及び当該モバイル・コンピューティング・デバイスのバッテリ・レベルのうちの少なくとも1つを含む。
【0333】
例57:この例は、例55の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能FT命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記フレームに適用された圧縮の前記タイプ及び前記レベルのうちの少なくとも1つを示す情報を用いて、前記パケットの各パケットに注釈を付けさせる。
【0334】
例58:この例は、例55の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能FT命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記のモニタリングされているパフォーマンス・メトリックを予め定められたパフォーマンス閾値と比較させ、前記のモニタリングされているパフォーマンス・メトリックが、前記予め定められたパフォーマンス閾値を満たすか、あるいは超えるかに少なくとも部分的に基づいて、前記フレームに適用された圧縮の前記タイプ及び前記レベルのうちの少なくとも1つを動的に調整又は維持させる。
【0335】
例59:この例は、例55の特徴のいずれか又は全てを含み、前記のモニタリングされているパフォーマンス・メトリックは、前記ペアリング接続の帯域幅使用及び当該モバイル・コンピューティング・デバイスの前記プロセッサに課せられる負荷を含み、前記コンピュータ読み取り可能FT命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ペアリング接続の前記帯域幅使用と当該モバイル・コンピューティング・デバイスの前記プロセッサに課せられる前記負荷との間の所望のバランスを達成するために、前記フレームに適用された圧縮の前記タイプ及び前記レベルのうちの少なくとも1つを動的に調整させる。
【0336】
例60:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記アプリケーションと、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記オペレーティング・システム(OS)と、のうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのフレームを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能ストリームスローワ(ST)命令を含むSTモジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能ST命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記フレームをキャプチャすることと、前記フレームをビデオに変換することと、予め定められたビデオ伝送プロトコルと整合するように、前記ペアリング接続を介して、前記ビデオを含む信号を前記ターゲット・スクリーンに送信することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0337】
例61:この例は、例60の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ST命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、予め定められたビデオ変換プロトコルを用いて、前記フレームをビデオに変換させる。
【0338】
例62:この例は、例60の特徴のいずれか又は全てを含み、前記予め定められたビデオ伝送プロトコルは、ビデオ・ストリーミング・プロトコルである。
【0339】
例63:この例は、例62の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ・ストリーミング・プロトコルは、リアルタイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)である。
【0340】
例64:この例は、例60の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ST命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記信号を前記ターゲット・スクリーンに送信させる前に、前記ビデオを圧縮させる。
【0341】
例65:この例は、例64の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオを圧縮するよう構成されたハードウェア圧縮エンジンをさらに含む。
【0342】
例66:この例は、例60の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ST命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、終了イベントをモニタリングさせ、前記終了イベントが検出されない場合、前記ビデオを含む前記信号を前記ターゲット・スクリーンに送信するのを続けさせ、前記終了イベントの検出に応答して、前記ターゲット・スクリーンへの前記ビデオを含む前記信号の送信を終了させる。
【0343】
例67:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能マルチチャネル(MC)命令を含むマルチチャネル・ビデオ伝送(MVT)モジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能MC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ターゲット・スクリーンのディスプレイ・パフォーマンス特性をモニタリングすることと、前記ターゲット・スクリーンのパフォーマンスが満足のいくものかどうかを判定するために、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性を予め定められたパフォーマンス閾値と比較することと、前記ターゲット・スクリーンの前記パフォーマンスが満足のいくものである場合、変更することなく、前記ビデオ情報を前記ターゲット・スクリーンに送信するのを続けることと、前記ターゲット・スクリーンの前記パフォーマンスが満足のいくものでない場合、さらなる伝送モードを用いて、前記ターゲット・スクリーンとの補助的接続を確立することであって、前記さらなる伝送モードは、前記ペアリング接続が確立されるときの第1の伝送モードとは異なる、確立することと、前記ペアリング接続及び前記補助的接続を用いて、前記ビデオ情報を前記ターゲット・スクリーンに送信することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0344】
例68:この例は、例67の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性は、前記ターゲット・スクリーンにより表示される、前記ビデオ情報の1秒当たりのフレームの数、前記ターゲット・スクリーンによりドロップされる、前記ビデオ情報のフレームの数、及び前記ターゲット・スクリーンのフレーム・アップデート間の時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0345】
例69:この例は、例67の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、短距離通信モードであり、前記さらなる伝送モードは、長距離通信モードである。
【0346】
例70:この例は、例67の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスと前記ターゲット・スクリーンとの間の無線接続を含み、前記さらなる伝送モードは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスと前記ターゲット・スクリーンとの間の有線接続を含む。
【0347】
例71:この例は、例67の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、第1のタイプの無線通信を含み、前記さらなる伝送モードは、前記第1のタイプの無線通信とは異なる第2のタイプの無線通信を含む。
【0348】
例72:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、第1の向きを有し、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、第2の向きを有し、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能向き制御(OC)命令を含むOCモジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能OC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記第2の向きに対する前記第1の向きを管理させる。
【0349】
例73:この例は、例72の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能OC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記オペレーティング・システムに前記第2の向きが固定されていると前記アプリケーションに少なくとも部分的にレポートさせることにより、前記第1の向きを管理させる。
【0350】
例74:この例は、例72の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、前記アプリケーションにより少なくとも部分的に生成され、前記コンピュータ読み取り可能OC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、前記アプリケーションに、前記ビデオ情報が前記第2の向きと整合することを要求させる。
【0351】
例75:この例は、例72の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、前記アプリケーションにより少なくとも部分的に生成され、前記コンピュータ読み取り可能OC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、少なくとも部分的に、前記アプリケーションのディスプレイ出力の1以上の予想パラメータの変化をモニタリングさせ、前記1以上の予想パラメータの変化の検出に応答して、前記アプリケーションの予想ディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化を伝達するメッセージを前記ターゲット・スクリーンに送信させることにより、前記第1の向きを管理させる。
【0352】
例76:この例は、例75の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッセージは、前記アプリケーションのディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化を規定するヘッダを含む。
【0353】
例77:この例は、例76の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッセージは、前記1以上の予想パラメータの新たに予想された値を規定するボディ部をさらに含む。
【0354】
例78:この例は、例75の特徴のいずれか又は全てを含み、前記アプリケーションのディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータは、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想された向き、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想されたスケール、及び、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想された解像度のうちの少なくとも1つを含む。
【0355】
例79:この例は、例77の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッセージは、さらに、前記ターゲット・スクリーンに、前記ビデオ情報が表示されている既存のウィンドウを終了させ、前記アプリケーションのディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化と整合する前記ビデオ情報を表示するための新たなウィンドウを開かせるよう構成される。
【0356】
例80:この例は、例75の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能OC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ターゲット・スクリーンからの、前記1以上の予想パラメータの前記変化の受信を確認するアクノレッジメント・メッセージの受信をモニタリングさせる。
【0357】
例81:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能オフロード(OL)命令を含むOLモジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能OL命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、符号化情報の受信に応答して、前記符号化情報を、復号のために前記ターゲット・スクリーンにルーティングすることを含むオペレーションを実行させる。
【0358】
例82:この例は、例81の特徴のいずれか又は全てを含み、前記符号化情報は、符号化ビデオを含む。
【0359】
例83:この例は、例81の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能OL命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、フレーム・バッファ出力を生成させるために、前記符号化情報と関連付けられた情報を処理させる。
【0360】
例84:この例は、例83の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリは、前記メモリに記憶されたフレームスローワ(FT)モジュールをさらに含み、前記FTモジュールは、コンピュータ読み取り可能FT命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能FT命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記フレーム・バッファ出力のフレームをキャプチャすることと、前記フレームをパケットにカプセル化することと、前記パケットを前記ターゲット・スクリーンに送信することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0361】
例85:この例は、例83の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリは、前記メモリに記憶されたストリームスローワ(ST)モジュールをさらに含み、前記STモジュールは、コンピュータ読み取り可能ST命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能ST命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記フレーム・バッファ出力のフレームをキャプチャすることと、前記フレームをビデオに変換することと、予め定められたビデオ伝送プロトコルと整合するように、前記ペアリング接続を介して、前記ビデオを前記ターゲット・スクリーンに送信することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0362】
例86:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、1以上の入力デバイス出力を1以上のアクションと関連付ける第1のデータベースをさらに含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能ジェスチャ命令を含むジェスチャ・モジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能ジェスチャ命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、検出された入力デバイス出力を判定するために、少なくとも1つの入力デバイスからの入力デバイス出力の受信をモニタリングすることと、前記検出された入力デバイス出力を、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と比較することと、前記検出された入力デバイス出力が、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と一致又は関連する場合、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と関連する前記1以上のアクションを実行することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0363】
例87:この例は、例86の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つの入力デバイスは、マウス、キーボード、トラックボール、トラックパッド、及び動きセンサのうちの少なくとも1つを含む。
【0364】
例88:この例は、例86の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ジェスチャ命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、前記プロセッサに、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と関連する検出される入力デバイス出力が検出されない場合、予め定められた時間期間が満了したかどうかを判定することと、前記予め定められた時間期間が満了していない場合、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と関連する検出された入力デバイス出力をモニタリングするのを続けることと、前記予め定められた時間期間が満了した場合、前記検出された入力デバイス出力をモニタリングするのを終了することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0365】
例89:この例は、例86の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1のデータベースは、前記第1のデータベース内の少なくとも1つの入力デバイス出力と関連付けられた前記1以上のアクションを修飾する(modify)少なくとも1つの状況的修飾子(contextual modifier)をさらに含み、前記コンピュータ読み取り可能ジェスチャ命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、検出された入力デバイス出力が、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と一致又は関連する場合、前記少なくとも1つの状況的修飾子が存在するかどうかを判定させ、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力及び前記状況的修飾子と整合するアクションを実行させる。
【0366】
例90:この例は、例89の特徴のいずれか又は全てを含み、前記状況的修飾子は、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されるアプリケーションのステータス、前記検出された入力デバイス出力の重大さ(magnitude)、前記少なくとも1つの入力デバイスによりレポートされた入力アクション、およびこれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む。
【0367】
例91:この例は、例90の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つの入力デバイスは、ボタン及び動きセンサを含み、前記入力アクションは、前記ボタンの押下を含み、前記状況的修飾子は、前記入力アクションと、前記動きセンサからの出力と、の組合せを含む。
【0368】
例92:この例は、例86の特徴のいずれか又は全てを含み、前記アプリケーションは、ソーシャル・メディア・アプリケーションを含み、前記第1のデータベースは、第1の入力デバイス出力を前記ソーシャル・メディア・アプリケーションの実行の開始と関連付け、第2の入力デバイス出力を前記ソーシャル・メディア・アプリケーション内でのアクションの実行と関連付け、前記コンピュータ読み取り可能ジェスチャ命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記検出された入力デバイス出力が、前記第1の入力デバイス出力と一致又は関連する場合、前記ソーシャル・メディア・アプリケーションを実行させ、前記検出された入力デバイス出力が、前記第2の入力デバイス出力と一致又は関連する場合、前記ソーシャル・メディア・アプリケーション内で前記アクションを実行させる。
【0369】
例93:この例は、例86の特徴のいずれか又は全てを含み、1以上の入力デバイス出力を、当該モバイル・コンピューティング・デバイスの1人以上の認証ユーザと関連付けるセキュリティ・データベースをさらに含み、前記コンピュータ読み取り可能ジェスチャ命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記検出された入力デバイス出力を、前記セキュリティ・データベース内の入力デバイス出力と比較することと、前記検出された入力デバイス出力が、前記セキュリティ・データベース内の入力デバイス出力と一致又は関連する場合、当該モバイル・コンピューティング・デバイスへのアクセスを許可することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0370】
例94:この例は、例93の特徴のいずれか又は全てを含み、保護された環境をさらに含み、前記セキュリティ・データベースは、前記保護された環境に記憶される。
【0371】
例95:この例は、例94の特徴のいずれか又は全てを含み、前記保護された環境は、メモリ・エンクレーブ及びトラステッド実行環境のうちの少なくとも1つを含む。
【0372】
例96:この例は、例93の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1のデータベースは、前記セキュリティ・データベースを含む。
【0373】
例97:この例は、例96の特徴のいずれか又は全てを含み、保護された環境をさらに含み、前記第1のデータベースは、前記保護された環境に記憶される。
【0374】
例98:この例は、例50の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリは、前記メモリに記憶された入力デバイス(ID)モジュールをさらに含み、前記IDモジュールは、コンピュータ読み取り可能ID命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能ID命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記フレーム・バッファの、入力デバイスの出力に少なくとも部分的に基づく位置に、デジタル・ポインタを挿入させ、前記ビデオ情報は、前記デジタル・ポインタを含む。
【0375】
例99:この例は、例98の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ID命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記入力デバイスの前記出力の検出された変化に少なくとも部分的に基づいて、前記デジタル・ポインタの前記位置を変えることを含むオペレーションを実行させる。
【0376】
例100:この例は、例99の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ID命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記入力デバイスの前記出力を2次元スクリーン面座標に変換することと、前記フレーム・バッファの、前記2次元スクリーン面座標に少なくとも部分的に基づく位置に、前記デジタル・ポインタを挿入することと、前記2次元スクリーン面座標の検出された変化に少なくとも部分的に基づいて、前記デジタル・ポインタの前記位置を変えることと、を含むオペレーションを実行させる。
【0377】
例101:この例は、例98の特徴のいずれか又は全てを含み、少なくとも1つの入力デバイスは、マウス、キーボード、トラックボール、トラックパッド、及び動きセンサのうちの少なくとも1つを含む。
【0378】
例102:この例は、例98の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ID命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、検出された入力デバイス・イベントのための前記入力デバイスの前記出力をモニタリングすることと、前記アプリケーション、前記オペレーティング・システム、又はこれらの組合せに、前記検出された入力デバイス・イベントと整合するアクションを実行させるために、前記検出された入力デバイス・イベントを前記アプリケーション及び前記オペレーティング・システムのうちの少なくとも1つにレポートすることと、を含むオペレーションを実行させる。
【0379】
例103:この例は、例102の特徴のいずれか又は全てを含み、前記アプリケーションは、少なくとも1つのソーシャル・メディア・アプリケーションを含む。
【0380】
例104:この例は、例102の特徴のいずれか又は全てを含み、前記検出された入力デバイス・イベントは、少なくとも1つの入力デバイスの動き、前記少なくとも1つの入力デバイスを用いたジェスチャ、前記少なくとも1つの入力デバイスを用いたドラッグ、及び前記少なくとも1つの入力デバイス上のボタンの押下のうちの少なくとも1つを含む。
【0381】
例105:この例は、例98の特徴のいずれか又は全てを含み、前記入力デバイスは、有線接続、無線接続、又はこれらの組合せを介して、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに接続される。
【0382】
例106:この例は、例98の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ID命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ターゲット・スクリーンからの前記入力デバイスの前記出力の受信をモニタリングさせ、前記フレーム・バッファの、前記入力デバイスの前記出力に少なくとも部分的に基づく位置に、デジタル・ポインタを挿入させる。
【0383】
例107:この例は、例106の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング接続は、双方向であり、前記コンピュータ読み取り可能ID命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、少なくとも前記ペアリング接続を介して、前記入力デバイスの前記出力の受信をモニタリングさせる。
【0384】
例108:この例は、例106の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ID命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスと前記ターゲット・スクリーンとの間に確立されたバックチャネルを少なくとも介した、前記入力デバイスの前記出力の受信をモニタリングさせ、前記バックチャネルは、前記ペアリング接続と異なる。
【0385】
例109:この例は、例106の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ID命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記入力デバイスの前記出力に対応する画素座標を、前記オペレーティング・システム及び前記アプリケーションのうちの少なくとも1つの本来の解像度にスケーリングさせる。
【0386】
例110:この例は、例106の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ID命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ターゲット・スクリーンからのデータ信号の受信をモニタリングすることであって、前記データ信号は、前記入力デバイスの前記出力が符号化されているパケットを含む、モニタリングすることと、前記データ信号の受信に応答して、前記入力デバイスの前記出力を取得するために、前記パケットを復号することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0387】
例111:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモジュールの前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンとのさらなるペアリング接続を確立させ、前記ビデオ情報を前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンに送信させる。
【0388】
例112:この例は、例111の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能アクセス制御(AC)命令を含むACモジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能AC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンが当該モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースにアクセスする程度、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンが当該モバイル・コンピューティング・デバイスを制御する程度、又はこれらの組合せを制限させる。
【0389】
例113:この例は、例112の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能AC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースへのアクセス、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに対する制御、又はこれらの組合せを、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの少なくとも1つに対して制限させる。
【0390】
例114:この例は、例112の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能AC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、アクセス制御トークンを、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上に送信させ、前記アクセス制御トークンは、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースへのアクセスの指定された程度、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに対する制御の指定された程度、又はこれらの組合せを可能にするよう構成される。
【0391】
例115:この例は、例114の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能ジェスチャ命令を含むジェスチャ・モジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能ジェスチャ命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスを用いてなされたジェスチャに応答して、前記アクセス制御トークンを送信させる。
【0392】
例116:この例は、例113の特徴のいずれか又は全てを含み、前記アクセス制御トークンは、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンに送信される前記ビデオ情報のコンテンツを制御するよう構成される。
【0393】
例117:この例は、例111の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能AC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上からの信号の受信をモニタリングすることであって、前記信号は、少なくとも1つのオペレーションの実行を指定する、モニタリングすることと、前記信号の受信に応答して、前記少なくとも1つのオペレーションを実行することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0394】
例118:この例は、例114の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能AC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記アクセス制御トークンを、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上に発することと、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上からの信号の受信をモニタリングすることであって、前記信号は、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行される少なくとも1つのオペレーションを指定する、モニタリングすることと、前記信号の受信に応答して、前記信号が、前記アクセス制御トークンを有していないターゲット・スクリーンから受信された場合、前記オペレーションを無視することと、前記信号の受信に応答して、前記信号が、前記アクセス制御トークンを有するターゲット・スクリーンから受信された場合、前記オペレーションを実行することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0395】
例119:この例は、例118の特徴のいずれか又は全てを含み、前記オペレーションは、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースに関わるものであり、前記コンピュータ読み取り可能AC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記オペレーションを実行する前に、前記アクセス制御トークンを有するターゲット・スクリーンが、前記オペレーションを実行する前記リソースへの十分なアクセス又は前記オペレーションを実行する前記リソースに対する十分な制御を許可されているかどうかを判定することを含むオペレーションを実行させる。
【0396】
例120:この例は、例114の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能AC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上に発せられたアクセス制御トークンを変更すること、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上に発せられたアクセス制御トークンを無効にすること、又はこれらに組合せにより、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースへのアクセスの前記指定された程度、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに対する制御の前記指定された程度、又はこれらの組合せを変更することを含むオペレーションを実行させる。
【0397】
例121:この例は、例4の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのターゲット・スクリーンは、複数のターゲット・スクリーンを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記複数のターゲット・スクリーンの各々と交換可能にドッキングするよう構成される。
【0398】
例122:この例は、例121の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記複数のターゲット・スクリーンの各々の対応するコネクタと結合するよう構成された少なくとも1つのドッキング・コネクタを含む。
【0399】
例123:この例は、例121の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記複数のターゲット・スクリーンの各々のドッキング凹部内で受け入れ可能に嵌合されるよう構成される。
【0400】
例124:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記プロセッサにより実行される少なくとも1つのアプリケーションは、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記ビデオ情報を生成させる。
【0401】
例125:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ターゲット・スクリーンは、1以上のリソースを含み、前記少なくとも1つのモジュールの前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記1以上のリソースに対する制御を行わせる。
【0402】
例126:この例は、例125の特徴のいずれか又は全てを含み、前記1以上のリソースは、補助電源、入力デバイス、センサ、及びセルラ無線機のうちの少なくとも1つを含む。
【0403】
例127:この例は、例125の特徴のいずれか又は全てを含み、前記1以上のリソースは、カメラ、グローバル・ポジショニング・センサ、生体スキャナからなる群から選択される少なくとも1つのセンサを含む。
【0404】
例128:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモジュールの前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、ワイド・エリア・ネットワークへの直接有線接続又は直接無線接続を確立することを試みることと、前記ワイド・エリア・ネットワークへの直接接続を実現できない場合、データ信号を、メッシュ・ネットワークの1以上の要素に送信することであって、前記データ信号は、前記1以上の要素に、前記データ信号を前記ワイド・エリア・ネットワークの少なくとも1つのさらなる要素を介してルーティングさせることにより、あるいは直接、前記データ信号を前記ワイド・エリア・ネットワークにルーティングさせるよう構成される、送信することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0405】
例129:この例は、例128の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッシュ・ネットワークの前記1以上の要素は、さらなるモバイル・コンピューティング・デバイス、ターゲット・スクリーン、WiFi(登録商標)ネットワーク、及びテレビジョン・ホワイトスペース・ネットワークのうちの少なくとも1つを含む。
【0406】
例130:この例は、例128の特徴のいずれか又は全てを含み、当該モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記ワイド・エリア・ネットワークから、前記メッシュ・ネットワークの前記1以上の要素のうちの1以上を介して、あるいは直接、データ信号を受信するよう構成される。
【0407】
例131:この例は、例128の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモジュールの前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記メッシュ・ネットワークの前記1以上の要素との通信チャネルを確立させる。
【0408】
例132:この例は、例128の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能ネットワーク管理(NM)命令を含むNMモジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能NM命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記メッシュ・ネットワークを介して当該モバイル・コンピューティング・デバイスにより送信されたデータの量、及び前記メッシュ・ネットワークを介して当該モバイル・コンピューティング・デバイスにより受信されたデータの量のうちの少なくとも1つをモニタリングすることと、前記メッシュ・ネットワークを介して当該モバイル・コンピューティング・デバイスにより送信された前記データの量、前記メッシュ・ネットワークを介して当該モバイル・コンピューティング・デバイスにより受信された前記データの量、又はこれらの組合せを、報酬と関連付けることと、を含むオペレーションを実行させる。
【0409】
例133:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、複数の通信モードをサポートする複数の無線通信インタフェースをさらに含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能通信管理(CM)命令を含むCMモジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能CM命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、データ信号を送信するリクエストを受信したことに応答して、前記リクエストを分析して、緊急性レベルを前記データ信号に割り当てることと、前記緊急性レベルに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信モードのうちの1以上を選択することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0410】
例134:この例は、例133の特徴のいずれか又は全てを含み、前記複数の通信モードは、比較的高価な通信モード及び比較的低価な通信モードを含み、前記コンピュータ読み取り可能CM命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記緊急性レベルと予め定められた緊急性閾値との比較に少なくとも部分的に基づいて、前記データ信号の伝送のために、前記比較的高価な通信モード又は前記比較的低価な通信モードを選択することを含むオペレーションを実行させる。
【0411】
例135:この例は、例134の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能CM命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記緊急性レベルが、前記予め定められた緊急性閾値を満たす、あるいは超える場合、前記データ信号の伝送のために、前記比較的高価な通信モードを選択することと、前記緊急性レベルが、前記予め定められた緊急性閾値以下の場合、前記データ信号の伝送のために、前記比較的低価な通信モードを選択することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0412】
例136:この例は、例134の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能CM命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記緊急性レベルが、前記予め定められた緊急性閾値を満たす、あるいは超える場合、前記データ信号の伝送のために、前記比較的高価な通信モード及び前記比較的低価な通信モードを選択することを含むオペレーションを実行させる。
【0413】
例137:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、複数の通信モードをサポートする複数の無線通信インタフェースをさらに含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能通信管理(CM)命令を含むCMモジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能CM命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、当該モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されるアプリケーションによりデータ信号を送信するリクエストを受信したことに応答して、前記アプリケーションの帯域幅要件と、前記複数の通信モードのうちの1以上を介する、当該モバイル・コンピューティング・デバイスが利用可能な帯域幅と、の比較に少なくとも部分的に基づいて、前記データ信号の伝送のために、前記複数の通信モードのうちの1以上を選択することを含むオペレーションを実行させる。
【0414】
例138:この例は、例137の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能CM命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、予め定められたサービス品質の維持に少なくとも部分的に基づいて、前記データ信号の伝送のために、前記複数の通信モードのうちの1以上を選択することを含むオペレーションを実行させる。
【0415】
例139:この例は、例1の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能キャッシュ管理(CM)命令を含むCMモジュールを含み、前記コンピュータ読み取り可能CM命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該モバイル・コンピューティング・デバイスに、データ信号を少なくとも1つのサーバに送信することであって、前記データ信号は、状況情報を含み、前記サーバに、前記状況情報に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのプッシュ・オペレーションにおいて当該モバイル・コンピューティング・デバイスにプッシュするデータのタイプ及び性質のうちの少なくとも1つを判定させるよう構成される、送信することを含むオペレーションを実行させる。
【0416】
例140:この例に従うと、ディスプレイ、プロセッサ、及び、デバイス・ペアリング・モジュールを記憶したメモリを含むスクリーンが提供される。前記デバイス・ペアリング・モジュールは、コンピュータ読み取り可能ペアリング命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、識別子メッセージをモバイル・コンピューティング・デバイスに送信することであって、前記識別子メッセージは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスに、当該スクリーンを識別させるよう構成される、送信することと、有線通信インタフェース及び無線通信インタフェースのうちの少なくとも1つを介して、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリング接続を確立することと、前記ペアリング接続を介した、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからの、ビデオ情報を少なくとも含むメディア信号の受信に応答して、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0417】
例141:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記プロセッサは、特定用途向け集積回路、汎用プロセッサ、及びこれらの組合せからなる群から選択される。
【0418】
例142:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからのペアリング・リクエスト・メッセージの受信をモニタリングすることと、前記ペアリング・リクエスト・メッセージに応答して、前記識別子メッセージを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信し、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの前記ペアリング接続を確立することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0419】
例143:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、当該スクリーンは、さらに、前記モバイル・コンピューティング・デバイスから、前記ペアリング接続を介して、パケットを受信するよう構成され、前記パケットは、符号化ビデオ情報を含む。
【0420】
例144:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリに記憶されたビデオ復号(VD)モジュールをさらに含み、前記VDモジュールは、コンピュータ読み取り可能VD命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能VD命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、パケットの受信に応答して、前記パケットに含まれる前記ビデオ情報を取得するために、前記パケットを復号することを含むオペレーションを実行させる。
【0421】
例145:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリに記憶された入力デバイス・モニタリング(IDM)モジュールをさらに含み、前記IDMモジュールは、コンピュータ読み取り可能IDM命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能IDM命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、入力デバイスからの出力信号の受信に応答して、入力デバイス・イベントのための前記出力信号をモニタリングすることと、入力デバイス・イベントの検出に応答して、前記ペアリング接続を介して、前記入力デバイス・イベントを前記モバイル・コンピューティング・デバイスにレポートすることと、を含むオペレーションを実行させる。
【0422】
例146:この例は、例145の特徴のいずれか又は全てを含み、前記出力信号は、前記入力デバイスとの有線接続、前記入力デバイスとの無線接続、又はこれらの組合せを介して、当該スクリーンにより受信される。
【0423】
例147:この例は、例145の特徴のいずれか又は全てを含み、前記入力デバイス・イベントは、マウス・クリック、マウス・リリース、タッチ入力、スワイプ・オペレーション、及び動きオペレーションのうちの少なくとも1つを含む。
【0424】
例148:この例は、例145の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能IDM命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、入力デバイス・レポートを含むレポート信号を前記モバイル・コンピューティング・デバイスに少なくとも部分的に送信させることにより、前記入力デバイス・イベントを前記モバイル・コンピューティング・デバイスにレポートさせ、前記入力デバイス・レポートは、前記入力デバイス・イベントを識別する。
【0425】
例149:この例は、例148の特徴のいずれか又は全てを含み、前記有線通信インタフェースは、メディア・インタフェースを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記メディア・インタフェースを少なくとも部分的に用いて、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの前記ペアリング接続を確立させ、前記コンピュータ読み取り可能IDM命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記ペアリング接続を少なくとも部分的に介して、前記レポート信号を送信させる。
【0426】
例150:この例は、例148の特徴のいずれか又は全てを含み、前記入力デバイス・レポートは、前記入力デバイス・イベントの位置を示す画素座標、及び前記入力デバイス・イベントのタイプを示す画素座標のうちの少なくとも1つを含む。
【0427】
例151:この例は、例148の特徴のいずれか又は全てを含み、前記入力デバイス・レポートは、マウス・クリック・オペレーション中のマウス・ポインタの位置、マウス・クリック及びリリース・オペレーション中のマウス・ポインタの位置、タッチ・スクリーン上のタッチの位置、及びスワイプ・オペレーションの画素座標のうちの少なくとも1つを示す。
【0428】
例152:この例は、例148の特徴のいずれか又は全てを含み、無線通信インタフェースと、前記メモリに記憶されたバックチャネル(BC)モジュールと、をさらに含み、前記BCモジュールは、コンピュータ読み取り可能BC命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能BC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記無線通信インタフェースと前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの間に、無線バックチャネルを確立することと、前記無線バックチャネルを介して、前記レポート信号を前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0429】
例153:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、当該スクリーンは、ダム・スクリーン及びスマート・スクリーンからなる群から選択される。
【0430】
例154:この例は、例153の特徴のいずれか又は全てを含み、当該スクリーンは、ダム・スクリーンであり、テレビジョン、コンピュータ・モニタ、ディスプレイ・ドック、及びプロジェクタからなる群から選択される。
【0431】
例155:この例は、例153の特徴のいずれか又は全てを含み、当該スクリーンは、スマート・スクリーンであり、ラップトップ・コンピュータのディスプレイ、デスクトップ・コンピュータに接続されるディスプレイ、電子リーダのディスプレイ、タブレット・パーソナル・コンピュータのディスプレイ、パーソナル・データ・アシスタントのディスプレイ、スマートフォンのディスプレイ、及び携帯電話機のディスプレイからなる群から選択される。
【0432】
例156:この例は、例153の特徴のいずれか又は全てを含み、当該スクリーンは、自動車、飛行機、自転車、オートバイ、スノーモービル、列車、医療機器、ヘッドアップ・ディスプレイ、制御インタフェース、電子ショッピング・ポータル、キオスク、レストラン・メニュー、双眼鏡、眼鏡、調理ツール、オーディオ機器、医療記録システム、金融取引システム、バッジ、及び衣類のうちの少なくとも1つの一部を形成する。
【0433】
例157:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記有線通信インタフェースは、メディア・インタフェースを含み、前記メディア・インタフェースは、デジタル・ビデオ・インタフェース(DVI)、高精細度マルチメディア・インタフェース(HDMI(登録商標))、及びユニバーサル・シリアル・バス(・インタフェース)のうちの少なくとも1つを含む。
【0434】
例158:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記有線通信インタフェースは、メディア・インタフェースを含み、前記メディア・インタフェースは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスの対応するコネクタと結合するよう構成されたドッキング・コネクタを含む。
【0435】
例159:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと物理的に結合するよう構成されたスクリーン・ボディをさらに含む。
【0436】
例160:この例は、例159の特徴のいずれか又は全てを含み、前記有線通信インタフェースは、メディア・インタフェースを含み、前記メディア・インタフェースは、少なくとも1つのドッキング・コネクタを含み、前記少なくとも1つのドッキング・コネクタは、前記スクリーン・ボディ及び前記モバイル・コンピューティング・デバイスが物理的に結合されるとき、前記モバイル・コンピューティング・デバイスの対応するコネクタと結合するよう構成される。
【0437】
例161:この例は、例159の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーン・ボディは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスを受け入れ可能に嵌合する凹部を含む。
【0438】
例162:この例は、例160の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーン・ボディは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスを受け入れ可能に嵌合する凹部を含み、前記ドッキング・コネクタは、前記凹部内に配置される。
【0439】
例163:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、無線通信インタフェースをさらに含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記無線通信インタフェースを少なくとも部分的に用いて前記ペアリング接続を確立させる。
【0440】
例164:この例は、例163の特徴のいずれか又は全てを含み、前記無線通信インタフェースは、短距離通信を用いて通信するよう構成される。
【0441】
例165:この例は、例164の特徴のいずれか又は全てを含み、前記無線通信インタフェースは、近距離通信を用いて通信するよう構成される。
【0442】
例166:この例は、例164の特徴のいずれか又は全てを含み、前記無線通信インタフェースが、前記モバイル・コンピューティング・デバイスの対応する無線通信インタフェースと近接するように、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと物理的に結合するよう構成されたスクリーン・ボディをさらに含む。
【0443】
例167:この例は、例166の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーン・ボディは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスを受け入れ可能に嵌合するよう構成された凹部を含み、前記無線通信インタフェースは、前記凹部内に、あるいは前記凹部に近接して配置される。
【0444】
例168:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記識別子メッセージは、当該スクリーンのインターネット・プロトコル・アドレスを含む。
【0445】
例169:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからペアリング・キーを受信したことに応答して、前記ペアリング・キーを少なくとも部分的に用いて前記ペアリング接続を確立することを含むオペレーションを実行させる。
【0446】
例170:この例は、例169の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記ペアリング・キーを前記ディスプレイ上に表示させる。
【0447】
例171:この例は、例169の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記ペアリング・キーが妥当であるかどうかを判定することと、前記ペアリング・キーが妥当でない場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを終了することと、前記ペアリング・キーが妥当である場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリング・セッション及び通信チャネルを少なくとも部分的に確立することにより、前記ペアリング接続を確立することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0448】
例172:この例は、例171の特徴のいずれか又は全てを含み、前記通信チャネルは、双方向である。
【0449】
例173:この例は、例171の特徴のいずれか又は全てを含み、前記通信チャネルは、一方向である。
【0450】
例174:この例は、例171の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記ペアリング・キーが妥当である場合、無線通信プロトコルを用いて前記ペアリング接続を確立させる。
【0451】
例175:この例は、例174の特徴のいずれか又は全てを含み、前記無線通信プロトコルは、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)、及びインターネット・プロトコルのうちの少なくとも1つを含む。
【0452】
例176:この例は、例171の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリに記憶されたバックチャネル(BC)モジュールをさらに含み、前記BCモジュールは、コンピュータ読み取り可能BC命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能BC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記無線通信インタフェースと前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの間に、無線バックチャネルを確立することを含むオペレーションを実行させる。
【0453】
例177:この例は、例176の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能BC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記無線バックチャネルにおいて使用するための相互にサポートされるソケットについて前記モバイル・コンピューティング・デバイスと少なくとも部分的にネゴシエートさせることにより、前記無線バックチャネルを確立させる。
【0454】
例178:この例は、例177の特徴のいずれか又は全てを含み、前記相互にサポートされるソケットは、リアルタイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)ソケットである。
【0455】
例179:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからのパブリック・ペアリング・リクエストの受信をモニタリングすることであって、前記パブリック・ペアリング・リクエストは、ペアリング・リクエスト・メッセージを含む、モニタリングすることと、前記パブリック・ペアリング・リクエストの受信に応答して、予め定められた時間期間の間、他のペアリング・リクエスト・メッセージ及びパブリック・ペアリング・リクエストを無視することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0456】
例180:この例は、例179の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記パブリック・ペアリング・リクエストの受信に応答して、接続キーの受信をモニタリングすることを含むオペレーションを実行させる。
【0457】
例181:この例は、例180の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記接続キーが予め定められた時間期間内に受信されない場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを終了することと、予め定められた時間期間内での前記接続キーの受信に応答して、前記接続キーを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0458】
例182:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング接続は、当該スクリーンと前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの間のピア・ツー・ピア接続である。
【0459】
例183:この例は、例179の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリに記憶された接続キーをさらに含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記パブリック・ペアリング・リクエストの受信に応答して、前記接続キーを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信することを含むオペレーションを実行させる。
【0460】
例184:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記ペアリング接続を確立する前に、前記モバイル・コンピューティング・デバイスのユーザのアイデンティティを検証することを含むオペレーションを実行させる。
【0461】
例185:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、ペアリング・リクエスト・メッセージを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信することにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを開始することを含むオペレーションを実行させる。
【0462】
例186:この例は、例185の特徴のいずれか又は全てを含み、センサ及び無線通信インタフェースをさらに含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、互換モバイル・コンピューティング・デバイスの存在を検出するために、前記センサ及び前記無線通信インタフェースのうちの少なくとも1つの出力をモニタリングすることと、互換モバイル・コンピューティング・デバイスの検出に応答して、前記ペアリング・リクエスト・メッセージを前記互換モバイル・コンピューティング・デバイスに少なくとも部分的に送信することにより、前記互換モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを開始することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0463】
例187:この例は、例185の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・リクエスト・メッセージは、当該スクリーンの識別子と、当該スクリーンによりサポートされる通信モードの説明と、を含む。
【0464】
例188:この例は、例185の特徴のいずれか又は全てを含み、無線通信インタフェースをさらに含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記無線通信インタフェース及び短距離通信プロトコルを用いて前記ペアリング・リクエスト・メッセージを送信させる。
【0465】
例189:この例は、例185の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記ペアリング接続を確立する前に、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの第1のレベルの接続を確立することと、前記第1のレベルの接続を介して、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの信頼のルートを確立することを試みることと、前記信頼のルートが、予め定められた時間期間内に確立されない場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを終了することと、前記信頼のルートが、予め定められた時間期間内に確立された場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの前記ペアリング接続を確立するのを続けることと、を含むオペレーションを実行させる。
【0466】
例190:この例は、例189の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記ペアリング接続を確立する前に、前記モバイル・コンピューティング・デバイスのユーザのアイデンティティを検証することと、前記ユーザの前記アイデンティティが、予め定められた時間期間内に検証されなかった場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを終了することと、前記ユーザの前記アイデンティティが、前記予め定められた時間期間内に検証された場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの前記ペアリング接続を確立するのを続けることと、を含むオペレーションを実行させる。
【0467】
例191:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、当該スクリーンをペアリング・モードにすることと、ロックダウン信号を送信することであって、前記ロックダウン信号は、当該スクリーンに近接する少なくとも1つの第2のスクリーンに、前記第2のスクリーンが、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングのために利用可能でなくなるロックダウン状態に入らせるよう構成される、送信することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0468】
例192:この例は、例191の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからのペアリング・リクエスト・メッセージの受信、当該スクリーンになされた入力の受信、又はこれらの組合せに応答して、当該スクリーンを前記ペアリング・モードにさせる。
【0469】
例193:この例は、例191の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記少なくとも1つの第2のスクリーンを前記ロックダウン状態から解放するよう構成されたリリース信号を送信することを含むオペレーションを実行させる。
【0470】
例194:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能ペアリング命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、当該スクリーンをペアリング・モードにすることと、指定された時間期間内での異なるモバイル・コンピューティング・デバイスからの複数のペアリング・リクエスト・メッセージの受信に応答して、前記複数のペアリング・リクエスト・メッセージを無視することと、指定された時間期間内での1つのモバイル・コンピューティング・デバイスからの1つのペアリング・リクエスト・メッセージの受信に応答して、前記識別子メッセージを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0471】
例195:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーション及びオペレーティング・システムのうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのフレームをカプセル化しているパケットを含み、前記メモリは、前記メモリに記憶されたビデオ復号(VD)モジュールを有し、前記VDモジュールは、コンピュータ読み取り可能VD命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能VD命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記メディア信号を受信したことに応答して、前記フレームを取得するために前記パケットを処理して、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示することを含むオペレーションを実行させる。
【0472】
例196:この例は、例195の特徴のいずれか又は全てを含み、前記フレームは、圧縮されており、前記コンピュータ読み取り可能VD命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示する前に、前記フレームを伸張することを含むオペレーションを実行させる。
【0473】
例197:この例は、例196の特徴のいずれか又は全てを含み、前記パケットは、前記フレームに適用された圧縮のタイプ及びレベルのうちの少なくとも1つを識別するヘッダを含み、前記コンピュータ読み取り可能VD命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記フレームを伸張する前に、圧縮の前記タイプ及び前記レベルのうちの少なくとも1つを判定するために、前記ヘッダを調べることを含むオペレーションを実行させる。
【0474】
例198:この例は、例195の特徴のいずれか又は全てを含み、前記フレームは、暗号化されたフレームであり、前記コンピュータ読み取り可能VD命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記フレームを取得するために前記暗号化されたフレームを復号することを含むオペレーションを実行させる。
【0475】
例199:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーション及びオペレーティング・システムのうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのキャプチャされたフレームから生成されたビデオを含み、前記ビデオは、あるビデオ・フォーマットで符号化され、前記メモリは、前記メモリに記憶されたビデオ復号(VD)モジュールを有し、前記VDモジュールは、コンピュータ読み取り可能VD命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能VD命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記メディア信号を受信したことに応答して、前記ビデオを復号して、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示することを含むオペレーションを実行させる。
【0476】
例200:この例は、例199の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオは、圧縮されており、前記コンピュータ読み取り可能VD命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示する前に、前記ビデオを伸張することを含むオペレーションを実行させる。
【0477】
例201:この例は、例199の特徴のいずれか又は全てを含み、当該スクリーンは、リアルタイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)に従って前記メディア信号を受信するよう構成される。
【0478】
例202:この例は、例199の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオは、暗号化されたビデオであり、前記コンピュータ読み取り可能VD命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記ビデオを取得するために前記暗号化されたビデオを復号することを含むオペレーションを実行させる。
【0479】
例203:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリに記憶されたマルチチャネル・ビデオ伝送(MC)モジュールをさらに含み、前記MCモジュールは、コンピュータ読み取り可能MC命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能MC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、当該スクリーン上での前記ビデオ情報のディスプレイのディスプレイ・パフォーマンス特性をモニタリングすることと、レポートを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信することであって、前記レポートは、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性を含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスに、当該スクリーンのパフォーマンスが満足のいくものかどうかを判定させるために、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性を予め定められたパフォーマンス閾値と比較させるよう構成される、送信することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0480】
例204:この例は、例203の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能MC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、当該スクリーンの前記パフォーマンスが満足のいくものでない場合、さらなる伝送モードを用いて、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの補助的接続を確立することであって、前記さらなる伝送モードは、前記ペアリング接続が確立されるときの第1の伝送モードとは異なる、確立することと、前記ペアリング接続及び前記補助的接続を介したビデオ情報の受信に応答して、前記ビデオ情報を表示することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0481】
例205:この例は、例203の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性は、前記ディスプレイにより表示される、前記ビデオ情報の1秒当たりのフレームの数、前記ディスプレイによりドロップされる、前記ビデオ情報のフレームの数、前記ディスプレイのフレーム・アップデート間の時間、及びビデオ情報が前記モバイル・コンピューティング・デバイスから受信される速度のうちの少なくとも1つを含む。
【0482】
例206:この例は、例204の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、短距離通信モードであり、前記さらなる伝送モードは、長距離通信モードである。
【0483】
例207:この例は、例204の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと当該スクリーンとの間の無線接続を含み、前記さらなる伝送モードは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと当該スクリーンとの間の有線接続を含む。
【0484】
例208:この例は、例204の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、第1のタイプの無線通信を含み、前記さらなる伝送モードは、前記第1のタイプの無線通信とは異なる第2のタイプの無線通信を含む。
【0485】
例209:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリに記憶された向き制御(OC)モジュールをさらに含み、前記OCモジュールは、コンピュータ読み取り可能OC命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能OC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーション及びオペレーティング・システムのうちの少なくとも1つのディスプレイ出力の1以上の予想パラメータの変化を伝達するメッセージの受信に応答して、前記ビデオ情報が、前記ディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化と整合するように前記ディスプレイ上に表示されるように、前記ビデオ情報及び前記ディスプレイのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの特性を変更することを含むオペレーションを実行させる。
【0486】
例210:この例は、例209の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッセージは、前記ディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化を規定するヘッダを含み、前記コンピュータ読み取り可能OC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記ディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化を判定するために、前記ヘッダを調べることを含むオペレーションを実行させる。
【0487】
例211:この例は、例210の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッセージは、前記1以上の予想パラメータの新たに予想された値を規定するボディ部をさらに含み、前記コンピュータ読み取り可能OC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記1以上の予想パラメータの前記新たに予想された値を判定するために、前記メッセージの前記ボディを調べることと、前記ビデオ情報が、前記1以上の予想パラメータの前記新たに予想された値と整合するように前記ディスプレイ上に表示されるように、前記ビデオ情報及び前記ディスプレイのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの特性を変更することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0488】
例212:この例は、例209の特徴のいずれか又は全てを含み、前記アプリケーションのディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータは、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想された向き、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想されたスケール、及び、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想された解像度のうちの少なくとも1つを含む。
【0489】
例213:この例は、例209の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能OC命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記メッセージに応答して、前記ビデオ情報が表示されている既存のウィンドウを終了して、前記1以上の予想パラメータの前記変化と整合する前記ビデオ情報を表示するための新たなウィンドウを開くことを含むオペレーションを実行させる。
【0490】
例214:この例は、例213の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング接続の確立が成功した場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスの能力を補完するための1以上のリソースと、前記メモリに記憶された少なくとも1つのモジュールと、をさらに含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記ペアリング接続の確立に応答して、前記モバイル・コンピューティング・デバイスが、前記1以上のリソースに対する制御を行うことを可能にすることを含むオペレーションを実行させる。
【0491】
例215:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリに記憶された少なくとも1つのモジュールをさらに含み、前記少なくとも1つのモジュールは、コンピュータ読み取り可能命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからの終了信号の受信と、予め定められた時間期間の満了と、前記ペアリング接続を終了する終了イベントの検出と、予め定められたレイテンシ閾値を超える通信レイテンシの検出と、のうちの少なくとも1つに応答して、前記ペアリング接続を介して受信した前記ビデオ情報及び他の情報の少なくとも一部を、前記メモリから削除することを含むオペレーションを実行させる。
【0492】
例216:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、保護された環境と、前記メモリに記憶された、コンピュータ読み取り可能命令を含む少なくとも1つのモジュールと、をさらに含み、当該スクリーンは、前記ペアリング接続を介して受信した前記ビデオ情報、アプリケーション、及び他の情報を、前記保護された環境に記憶するよう構成され、前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからの終了信号の受信と、予め定められた時間期間の満了と、前記ペアリング接続を終了する終了イベントの検出と、予め定められたレイテンシ閾値を超える通信レイテンシの検出と、のうちの少なくとも1つに応答して、前記ペアリング接続を介して受信した前記ビデオ情報及び前記他の情報の少なくとも一部を、前記保護された環境から削除することを含むオペレーションを実行させる。
【0493】
例217:この例は、例140の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メモリに記憶された暗号化モジュールをさらに含み、前記暗号化モジュールは、コンピュータ読み取り可能暗号化命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能暗号化命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、当該スクリーンに、暗号化されたビデオ・データを生成するためにビデオ・データを暗号化することと、前記ビデオ・データが、前記ディスプレイ上に表示されるようになるまで、前記暗号化されたビデオ・データを前記メモリに記憶することと、前記ビデオ・データが、前記ディスプレイ上に表示されるときに、前記暗号化されたビデオ・データを復号して、前記ビデオ・データを前記ディスプレイ上に表示することと、を含むオペレーションを実行させる。
【0494】
例218:この例は、例217の特徴のいずれか又は全てを含み、前記コンピュータ読み取り可能暗号化命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、さらに、当該スクリーンに、前記ビデオ・データが、前記ディスプレイ上に表示された後、再暗号化されたビデオ・データを生成するために前記ビデオ・データを再暗号化して、前記再暗号化されたビデオ・データを前記メモリに記憶することを含むさらなるオペレーションを実行させる。
【0495】
例219:この例に従うと、方法が提供される。当該方法は、モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中のアプリケーションと、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中のオペレーティング・システムと、のうちの少なくとも1つにより生成されたビデオ情報を少なくとも含むビデオ信号を、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとターゲット・スクリーンとの間に確立されたペアリング接続を介して、前記ターゲット・スクリーンに送信するステップを含み、前記ペアリング接続は、有線通信インタフェース及び無線通信インタフェースのうちの少なくとも1つを介して確立され、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、一体型ディスプレイを有しておらず、前記ターゲット・スクリーンは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと一体化されておらず、前記ビデオ信号は、前記ターゲット・スクリーンに、前記ビデオ情報を表示させるよう構成される。
【0496】
例220:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ターゲット・スクリーンは、ダム・スクリーン及びスマート・スクリーンのうちの少なくとも1つである。
【0497】
例221:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、携帯電話機、電子リーダ、眼鏡、モバイル・ゲーム・コンソール、ネットブック・コンピュータ、ノートブック・コンピュータ、インターネット・デバイス、携帯情報端末、ポータブル・メディア・プレーヤ、ポータブル・メディア・レコーダ、スマートフォン、タブレット・パーソナル・コンピュータ、ウルトラモバイル・パーソナル・コンピュータ、及びウェアラブル・コンピューティング・デバイスのうちの1つである。
【0498】
例222:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング接続は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスを前記ターゲット・スクリーンと少なくとも部分的にドッキングすることにより確立される。
【0499】
例223:この例は、例222の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、第1のドッキング・コネクタを含み、前記ターゲット・スクリーンは、第2のドッキング・コネクタを含み、前記ドッキングすることは、前記第1のドッキング・コネクタを前記第2のドッキング・コネクタと結合することを含む。
【0500】
例224:この例は、例223の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第2のドッキング・コネクタは、スクリーン・ボディの凹部内にあり、前記凹部は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスを受け入れ可能に嵌合するよう構成される。
【0501】
例225:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、有線メディア・インタフェースを含み、当該方法は、前記有線メディア・インタフェースを少なくとも部分的に用いて前記ペアリング接続を確立するステップをさらに含む。
【0502】
例226:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記アプリケーションと、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記オペレーティング・システムと、のうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのフレームを含み、前記ビデオ情報を送信することは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記フレームをキャプチャすることと、前記フレームをパケットにカプセル化することと、前記ビデオ信号を送信することであって、前記ビデオ信号は、前記パケットを含む、送信することと、を含み、前記ビデオ信号は、前記ターゲット・スクリーンに、前記パケットを処理させ、前記ビデオ情報を取得させるよう構成される。
【0503】
例227:この例は、例226の特徴のいずれか又は全てを含み、前記フレームを前記パケットにカプセル化する前に、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記フレームを圧縮するステップをさらに含む。
【0504】
例228:この例は、例226の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、ハードウェア圧縮エンジンを含み、前記カプセル化することは、前記ハードウェア圧縮エンジンを用いて実行される。
【0505】
例229:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、終了イベントの検出に応答して、前記ビデオ信号の送信を終了するステップをさらに含む。
【0506】
例230:この例は、例227の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、少なくとも1つのモニタリングされるパフォーマンス・メトリックをモニタリングするステップと、前記少なくとも1つのモニタリングされるパフォーマンス・メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記フレームに適用された圧縮のレベル及びタイプのうちの少なくとも1つを動的に調整するステップと、をさらに含む。
【0507】
例231:この例は、例230の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つのモニタリングされるパフォーマンス・メトリックは、モバイル・コンピューティング・デバイス・プロセッサ・パフォーマンス、モバイル・コンピューティング・デバイス・プロセッサ負荷、前記ターゲット・スクリーンのパフォーマンス、前記ペアリング接続の帯域幅消費、前記モバイル・コンピューティング・デバイスの電力消費、前記ターゲット・スクリーンの電力消費、及び前記モバイル・コンピューティング・デバイスのバッテリ・レベルのうちの少なくとも1つを含む。
【0508】
例232:この例は、例230の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記フレームに適用された圧縮の前記タイプ及び前記レベルのうちの少なくとも1つを示す情報を用いて、前記パケットの各パケットに注釈を付けるステップをさらに含む。
【0509】
例233:この例は、例230の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記のモニタリングされているパフォーマンス・メトリックを予め定められたパフォーマンス閾値と比較するステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記のモニタリングされているパフォーマンス・メトリックが、前記予め定められたパフォーマンス閾値を満たすか、あるいは超えるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、前記フレームに適用された前記レベル及び前記タイプのうちの少なくとも1つを動的に調整又は維持するステップと、をさらに含む。
【0510】
例234:この例は、例230の特徴のいずれか又は全てを含み、前記のモニタリングされているパフォーマンス・メトリックは、前記ペアリング接続の帯域幅使用及び前記モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサに課せられる負荷を含み、当該方法は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ペアリング接続の前記帯域幅使用と前記モバイル・コンピューティング・デバイスの前記プロセッサに課せられる前記負荷との間の所望のバランスを達成するために、前記フレームに適用された圧縮の前記タイプ及び前記レベルのうちの少なくとも1つを動的に調整するステップをさらに含む。
【0511】
例235:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記アプリケーションと、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行中の前記オペレーティング・システムと、のうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのフレームを含み、前記ビデオ情報を送信することは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記フレームをキャプチャすることと、前記フレームをビデオに変換することと、予め定められたビデオ伝送プロトコルと整合するように、前記ビデオ信号を送信することであって、前記ビデオ信号は、前記ビデオを含む、送信することと、を含む。
【0512】
例236:この例は、例235の特徴のいずれか又は全てを含み、前記フレームをビデオに変換することは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、予め定められたビデオ変換プロトコルを用いて実行される。
【0513】
例237:この例は、例235の特徴のいずれか又は全てを含み、前記予め定められたビデオ伝送プロトコルは、ビデオ・ストリーミング・プロトコルである。
【0514】
例238:この例は、例237の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ・ストリーミング・プロトコルは、リアルタイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)である。
【0515】
例239:この例は、例235の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ビデオ信号を送信する前に、前記ビデオを圧縮するステップをさらに含む。
【0516】
例240:この例は、例239の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、ハードウェア圧縮エンジンを含み、当該方法は、前記ハードウェア圧縮エンジンを用いて前記圧縮を実行するステップをさらに含む。
【0517】
例241:この例は、例235の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、終了イベントの検出に応答して、前記モバイル・コンピューティング・デバイスによる前記ビデオ信号の送信を終了するステップをさらに含む。
【0518】
例242:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ターゲット・スクリーンのディスプレイ・パフォーマンス特性をモニタリングするステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ターゲット・スクリーンのパフォーマンスが満足のいくものかどうかを判定するために、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性を予め定められたパフォーマンス閾値と比較するステップと、前記ターゲット・スクリーンの前記パフォーマンスが満足のいくものである場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、変更することなく、前記ビデオ信号を送信するのを続けるステップと、前記ターゲット・スクリーンの前記パフォーマンスが満足のいくものでない場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、さらなる伝送モードを用いて、前記ターゲット・スクリーンとの補助的接続を確立するステップであって、前記さらなる伝送モードは、前記ペアリング接続が確立されるときの第1の伝送モードとは異なる、ステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ペアリング接続及び前記補助的接続を用いて、前記ビデオ信号を前記ターゲット・スクリーンに送信するステップと、をさらに含む。
【0519】
例243:この例は、例242の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性は、前記ターゲット・スクリーンにより表示される、前記ビデオ情報の1秒当たりのフレームの数、前記ターゲット・スクリーンによりドロップされる、前記ビデオ情報のフレームの数、及び前記ターゲット・スクリーンのフレーム・アップデート間の時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0520】
例244:この例は、例242の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、短距離通信モードであり、前記さらなる伝送モードは、長距離通信モードである。
【0521】
例245:この例は、例242の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと前記ターゲット・スクリーンとの間の無線接続を含み、前記さらなる伝送モードは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと前記ターゲット・スクリーンとの間の有線接続を含む。
【0522】
例246:この例は、例242の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、第1のタイプの無線通信を含み、前記さらなる伝送モードは、前記第1のタイプの無線通信とは異なる第2のタイプの無線通信を含む。
【0523】
例247:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、第1の向きを有し、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、第2の向きを有し、当該方法は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記第2の向きに対する前記第1の向きを管理するステップをさらに含む。
【0524】
例248:この例は、例247の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記オペレーティング・システムに、前記第2の向きが固定されていると前記アプリケーションに少なくとも部分的にレポートさせることにより、前記第1の向きを管理する。
【0525】
例249:この例は、例247の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記アプリケーションに、前記ビデオ情報が前記第2の向きと整合することを少なくとも部分的に要求させることにより、前記第1の向きを管理する。
【0526】
例250:この例は、例247の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、前記アプリケーションにより少なくとも部分的に生成され、当該方法は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記アプリケーションのディスプレイ出力の1以上の予想パラメータの変化をモニタリングするステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記1以上の予想パラメータの変化の検出に応答して、前記アプリケーションの予想ディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化を伝達するメッセージを、前記ターゲット・スクリーンに送信するステップと、をさらに含む。
【0527】
例251:この例は、例250の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッセージは、前記アプリケーションのディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化を規定するヘッダを含む。
【0528】
例252:この例は、例251の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッセージは、前記1以上の予想パラメータの新たに予想された値を規定するボディ部をさらに含む。
【0529】
例253:この例は、例250の特徴のいずれか又は全てを含み、前記アプリケーションのディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータは、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想された向き、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想されたスケール、及び、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想された解像度のうちの少なくとも1つを含む。
【0530】
例254:この例は、例250の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッセージは、さらに、前記ターゲット・スクリーンに、前記ビデオ情報が表示されている既存のウィンドウを終了させ、前記アプリケーションのディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化と整合する前記ビデオ情報を表示するための新たなウィンドウを開かせるよう構成される。
【0531】
例255:この例は、例250の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ターゲット・スクリーンからの、前記1以上の予想パラメータの前記変化の受信を確認するアクノレッジメント・メッセージの受信をモニタリングするステップをさらに含む。
【0532】
例256:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、符号化情報を受信したことに応答して、前記符号化情報を、復号のために前記ターゲット・スクリーンにルーティングするステップをさらに含む。
【0533】
例257:この例は、例256の特徴のいずれか又は全てを含み、前記符号化情報は、符号化ビデオを含む。
【0534】
例258:この例は、例256の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、フレーム・バッファ出力を生成するために、前記符号化情報と関連付けられた情報を処理するステップをさらに含む。
【0535】
例259:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、1以上の入力デバイス出力を1以上のアクションと関連付ける第1のデータベースを含み、当該方法は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、検出された入力デバイス出力を判定するために、少なくとも1つの入力デバイスからの入力デバイス出力の受信をモニタリングするステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記検出された入力デバイス出力を、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と比較するステップと、前記検出された入力デバイス出力が、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と一致又は関連する場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と関連する前記1以上のアクションを実行するステップと、をさらに含む。
【0536】
例260:この例は、例259の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つの入力デバイスは、マウス、キーボード、トラックボール、トラックパッド、及び動きセンサのうちの少なくとも1つを含む。
【0537】
例261:この例は、例259の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と関連する検出される入力デバイス出力が検出されない場合、予め定められた時間期間が満了したかどうかを判定するステップと、前記予め定められた時間期間が満了していない場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と関連する検出された入力デバイス出力をモニタリングするのを続けるステップと、前記予め定められた時間期間が満了した場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記検出された入力デバイス出力をモニタリングするのを終了するステップと、をさらに含む。
【0538】
例262:この例は、例259の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1のデータベースは、前記第1のデータベース内の少なくとも1つの入力デバイス出力と関連付けられた前記1以上のアクションを修飾する少なくとも1つの状況的修飾子をさらに含み、当該方法は、検出された入力デバイス出力が、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力と一致又は関連する場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記少なくとも1つの状況的修飾子が存在するかどうかを判定するステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記第1のデータベース内の入力デバイス出力及び前記状況的修飾子と整合するアクションを実行するステップと、をさらに含む。
【0539】
例263:この例は、例262の特徴のいずれか又は全てを含み、前記状況的修飾子は、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されるアプリケーションのステータス、前記検出された入力デバイス出力の重大さ、前記少なくとも1つの入力デバイスによりレポートされた入力アクション、およびこれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む。
【0540】
例264:この例は、例263の特徴のいずれか又は全てを含み、前記少なくとも1つの入力デバイスは、ボタン及び動きセンサを含み、前記入力アクションは、前記ボタンの押下を含み、前記状況的修飾子は、前記入力アクションと、前記動きセンサからの出力と、の組合せを含む。
【0541】
例265:この例は、例259の特徴のいずれか又は全てを含み、前記アプリケーションは、ソーシャル・メディア・アプリケーションを含み、前記第1のデータベースは、第1の入力デバイス出力を前記ソーシャル・メディア・アプリケーションの実行の開始と関連付け、第2の入力デバイス出力を前記ソーシャル・メディア・アプリケーション内でのアクションの実行と関連付け、当該方法は、前記検出された入力デバイス出力が、前記第1の入力デバイス出力と一致又は関連する場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ソーシャル・メディア・アプリケーションを実行するステップと、前記検出された入力デバイス出力が、前記第2の入力デバイス出力と一致又は関連する場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ソーシャル・メディア・アプリケーション内で前記アクションを実行するステップと、をさらに含む。
【0542】
例266:この例は、例259の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、1以上の入力デバイス出力を、前記モバイル・コンピューティング・デバイスの1人以上の認証ユーザと関連付けるセキュリティ・データベースをさらに含み、当該方法は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記検出された入力デバイス出力を、前記セキュリティ・データベース内の入力デバイス出力と比較するステップと、前記検出された入力デバイス出力が、前記セキュリティ・データベース内の入力デバイス出力と一致又は関連する場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスへのアクセスを許可するステップと、をさらに含む。
【0543】
例267:この例は、例266の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、保護された環境を含み、前記セキュリティ・データベースは、前記保護された環境に記憶される。
【0544】
例268:この例は、例226の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ビデオ情報が、デジタル・ポインタを含むように、前記フレーム・バッファの、入力デバイスの出力に少なくとも部分的に基づく位置に、前記デジタル・ポインタを挿入するステップをさらに含む。
【0545】
例269:この例は、例268の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記入力デバイスの前記出力の検出された変化に少なくとも部分的に基づいて、前記デジタル・ポインタの前記位置を変えるステップをさらに含む。
【0546】
例270:この例は、例269の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記入力デバイスの前記出力を2次元スクリーン面座標に変換するステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記フレーム・バッファの、前記2次元スクリーン面座標に少なくとも部分的に基づく位置に、前記デジタル・ポインタを挿入するステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記2次元スクリーン面座標の検出された変化に少なくとも部分的に基づいて、前記デジタル・ポインタの前記位置を変えるステップと、をさらに含む。
【0547】
例271:この例は、例268の特徴のいずれか又は全てを含み、少なくとも1つの入力デバイスは、マウス、キーボード、トラックボール、トラックパッド、及び動きセンサのうちの少なくとも1つを含む。
【0548】
例272:この例は、例268の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、検出された入力デバイス・イベントのための前記入力デバイスの前記出力をモニタリングするステップと、前記アプリケーション、前記オペレーティング・システム、又はこれらの組合せに、前記検出された入力デバイス・イベントと整合するアクションを実行させるために、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記検出された入力デバイス・イベントを前記アプリケーション及び前記オペレーティング・システムのうちの少なくとも1つにレポートするステップと、をさらに含む。
【0549】
例273:この例は、例272の特徴のいずれか又は全てを含み、前記アプリケーションは、少なくとも1つのソーシャル・メディア・アプリケーションを含む。
【0550】
例274:この例は、例272の特徴のいずれか又は全てを含み、前記検出された入力デバイス・イベントは、少なくとも1つの入力デバイスの動き、前記少なくとも1つの入力デバイスを用いたジェスチャ、前記少なくとも1つの入力デバイスを用いたドラッグ、及び前記少なくとも1つの入力デバイス上のボタンの押下のうちの少なくとも1つを含む。
【0551】
例275:この例は、例268の特徴のいずれか又は全てを含み、前記入力デバイスは、有線接続、無線接続、又はこれらの組合せを介して、前記モバイル・コンピューティング・デバイスに接続される。
【0552】
例276:この例は、例268の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ターゲット・スクリーンからの前記入力デバイスの前記出力の受信をモニタリングするステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記フレーム・バッファの、前記入力デバイスの前記出力に少なくとも部分的に基づく位置に、デジタル・ポインタを挿入するステップと、をさらに含む。
【0553】
例277:この例は、例276の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング接続は、双方向であり、当該方法は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、少なくとも前記ペアリング接続を介した、前記入力デバイスの前記出力の受信をモニタリングするステップをさらに含む。
【0554】
例278:この例は、例276の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと前記ターゲット・スクリーンとの間に確立されたバックチャネルを少なくとも介した、前記入力デバイスの前記出力の受信をモニタリングするステップをさらに含み、前記バックチャネルは、前記ペアリング接続と異なる。
【0555】
例279:この例は、例276の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記入力デバイスの前記出力に対応する画素座標を、前記オペレーティング・システム及び前記アプリケーションのうちの少なくとも1つの本来の解像度にスケーリングするステップをさらに含む。
【0556】
例280:この例は、例276の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ターゲット・スクリーンからの、前記入力デバイスの前記出力が符号化されているパケットを含むデータ信号の受信に応答して、前記入力デバイスの前記出力を取得するために前記パケットを復号するステップをさらに含む。
【0557】
例281:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンとのさらなるペアリング接続を確立するステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ビデオ信号を前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンに送信するステップと、をさらに含む。
【0558】
例282:この例は、例281の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンが前記モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースにアクセスする程度、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンが前記モバイル・コンピューティング・デバイスを制御する程度、又はこれらの組合せを制限するステップをさらに含む。
【0559】
例283:この例は、例282の特徴のいずれか又は全てを含み、アクセスを制限することは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、アクセス制御トークンを、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上に送信することを含み、前記アクセス制御トークンは、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースへのアクセスの指定された程度、前記モバイル・コンピューティング・デバイスに対する制御の指定された程度、又はこれらの組合せを可能にするよう構成される。
【0560】
例284:この例は、例283の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスを用いてなされたジェスチャに応答して、前記アクセス制御トークンを送信する。
【0561】
例285:この例は、例282の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上からの信号の受信をモニタリングするステップであって、前記信号は、少なくとも1つのオペレーションの実行を指定する、ステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記信号の受信に応答して、前記少なくとも1つのオペレーションを実行するステップと、をさらに含む。
【0562】
例286:この例は、例283の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記アクセス制御トークンを、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上に発するステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上からの信号の受信をモニタリングするステップであって、前記信号は、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行される少なくとも1つのオペレーションを指定する、ステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記信号の受信に応答して、前記信号が、前記アクセス制御トークンを有していないターゲット・スクリーンから受信された場合、前記オペレーションを無視するステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記信号の受信に応答して、前記信号が、前記アクセス制御トークンを有するターゲット・スクリーンから受信された場合、前記オペレーションを実行するステップと、をさらに含む。
【0563】
例287:この例は、例286の特徴のいずれか又は全てを含み、前記オペレーションは、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースに関わるものであり、当該方法は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記オペレーションを実行する前に、前記アクセス制御トークンを有するターゲット・スクリーンが、前記オペレーションを実行する前記リソースへの十分なアクセス又は前記オペレーションを実行する前記リソースに対する十分な制御を許可されているかどうかを判定するステップをさらに含む。
【0564】
例288:この例は、例283の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上に発せられたアクセス制御トークンを変更すること、前記ターゲット・スクリーン及び前記少なくとも1つのさらなる非一体型ターゲット・スクリーンのうちの1以上に発せられたアクセス制御トークンを無効にすること、又はこれらに組合せにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上のリソースへのアクセスの前記指定された程度、前記モバイル・コンピューティング・デバイスに対する制御の前記指定された程度、又はこれらの組合せを変更するステップをさらに含む。
【0565】
例289:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ターゲット・スクリーンは、複数のターゲット・スクリーンを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記複数のターゲット・スクリーンの各々と交換可能にドッキングするよう構成され、前記ペアリング接続を確立することは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスを、前記複数のターゲット・スクリーンのうちの少なくとも1つとドッキングすることを含む。
【0566】
例290:この例は、例289の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記複数のターゲット・スクリーンの各々の対応するコネクタと結合するよう構成された少なくとも1つのドッキング・コネクタを含む。
【0567】
例291:この例は、例289の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記複数のターゲット・スクリーンの各々のドッキング凹部内で受け入れ可能に嵌合されるよう構成される。
【0568】
例292:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ターゲット・スクリーンは、1以上のリソースを含み、当該方法は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記1以上のリソースに対する制御を行うステップをさらに含む。
【0569】
例293:この例は、例292の特徴のいずれか又は全てを含み、前記1以上のリソースは、補助電源、入力デバイス、センサ、及びセルラ無線機のうちの少なくとも1つを含む。
【0570】
例294:この例は、例292の特徴のいずれか又は全てを含み、前記1以上のリソースは、カメラ、グローバル・ポジショニング・センサ、生体スキャナからなる群から選択される少なくとも1つのセンサを含む。
【0571】
例295:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、ワイド・エリア・ネットワークへの直接有線接続又は直接無線接続を確立することを試みるステップと、前記ワイド・エリア・ネットワークへの直接接続を実現できない場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、データ信号を、メッシュ・ネットワークの1以上の要素に送信するステップであって、前記データ信号は、前記1以上の要素に、前記データ信号を前記ワイド・エリア・ネットワークの少なくとも1つのさらなる要素を介してルーティングさせることにより、あるいは直接、前記データ信号を前記ワイド・エリア・ネットワークにルーティングさせるよう構成される、ステップと、をさらに含む。
【0572】
例296:この例は、例295の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッシュ・ネットワークの前記1以上の要素は、さらなるモバイル・コンピューティング・デバイス、ターゲット・スクリーン、WiFi(登録商標)ネットワーク、及びテレビジョン・ホワイトスペース・ネットワークのうちの少なくとも1つを含む。
【0573】
例297:この例は、例295の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、前記ワイド・エリア・ネットワークから、前記メッシュ・ネットワークの前記1以上の要素のうちの1以上を介して、あるいは直接、データ信号を受信するよう構成される。
【0574】
例298:この例は、例295の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記メッシュ・ネットワークの前記1以上の要素との通信チャネルを確立するステップをさらに含む。
【0575】
例299:この例は、例295の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記メッシュ・ネットワークを介して前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより送信されたデータの量、及び前記メッシュ・ネットワークを介して前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより受信されたデータの量のうちの少なくとも1つをモニタリングするステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記メッシュ・ネットワークを介して前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより送信された前記データの量、前記メッシュ・ネットワークを介して前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより受信された前記データの量、又はこれらの組合せを、報酬と関連付けるステップと、をさらに含む。
【0576】
例300:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、複数の通信モードをサポートする複数の無線通信インタフェースを含み、当該方法は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、データ信号を送信するリクエストを受信したことに応答して、前記リクエストを分析して、緊急性レベルを前記データ信号に割り当てるステップと、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記緊急性レベルに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信モードのうちの1以上を選択するステップと、をさらに含む。
【0577】
例301:この例は、例300の特徴のいずれか又は全てを含み、前記複数の通信モードは、比較的高価な通信モード及び比較的低価な通信モードを含み、当該方法は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記緊急性レベルと予め定められた緊急性閾値との比較に少なくとも部分的に基づいて、前記データ信号の伝送のために、前記比較的高価な通信モード又は前記比較的低価な通信モードを選択するステップをさらに含む。
【0578】
例302:この例は、例301の特徴のいずれか又は全てを含み、前記緊急性レベルが、前記予め定められた緊急性閾値を満たす、あるいは超える場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記データ信号の伝送のために、前記比較的高価な通信モードを選択するステップと、前記緊急性レベルが、前記予め定められた緊急性閾値以下の場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記データ信号の伝送のために、前記比較的低価な通信モードを選択するステップと、をさらに含む。
【0579】
例303:この例は、例301の特徴のいずれか又は全てを含み、前記緊急性レベルが、前記予め定められた緊急性閾値を満たす、あるいは超える場合、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記データ信号の伝送のために、前記比較的高価な通信モード及び前記比較的低価な通信モードを選択するステップをさらに含む。
【0580】
例304:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、複数の通信モードをサポートする複数の無線通信インタフェースを含み、当該方法は、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されるアプリケーションによりデータ信号を送信するリクエストを受信したことに応答して、前記アプリケーションの帯域幅要件と、前記複数の通信モードのうちの1以上を介する、前記モバイル・コンピューティング・デバイスが利用可能な帯域幅と、の比較に少なくとも部分的に基づいて、前記データ信号の伝送のために、前記複数の通信モードのうちの1以上を選択するステップをさらに含む。
【0581】
例305:この例は、例304の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、予め定められたサービス品質の維持に少なくとも部分的に基づいて、前記データ信号の伝送のために、前記複数の通信モードのうちの1以上を選択するステップをさらに含む。
【0582】
例306:この例は、例219の特徴のいずれか又は全てを含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスにより、状況情報を含むデータ信号を少なくとも1つのサーバに送信するステップであって、前記データ信号は、前記サーバに、前記状況情報に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのプッシュ・オペレーションにおいて前記モバイル・コンピューティング・デバイスにプッシュするデータのタイプ及び性質のうちの少なくとも1つを判定させるよう構成される、ステップをさらに含む。
【0583】
例307:この例に従うと、コンピュータ読み取り可能命令を含む少なくとも1つのコンピュータ読み取り媒体が提供される。前記コンピュータ読み取り可能命令は、モバイル・コンピューティング・デバイスのプロセッサにより実行されたときに、前記モバイル・コンピューティング・デバイスに、例219〜例306のいずれか1つの方法を実行させる。
【0584】
例308:この例に従うと、方法が提供される。当該方法は、ディスプレイを含むスクリーンにより、識別子メッセージを送信するステップであって、前記識別子メッセージは、モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記スクリーンを識別させるよう構成される、ステップと、前記スクリーンにより、有線インタフェース及び無線インタフェースのうちの少なくとも1つを介して、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリング接続を確立するステップと、前記スクリーンにより、前記ペアリング接続を介して、ビデオ情報を含むメディア信号を受信したことに応答して、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示するステップと、を含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスは、一体型ディスプレイを有しておらず、前記ビデオ情報は、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているアプリケーションと、前記モバイル・コンピューティング・デバイス上で実行されているオペレーティング・システムと、のうちの少なくとも1つにより生成される。
【0585】
例309:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、特定用途向け集積回路、汎用プロセッサ、及びこれらの組合せからなる群から選択されるプロセッサを含む。
【0586】
例310:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからのペアリング・リクエスト・メッセージの受信をモニタリングするステップと、前記スクリーンにより、前記ペアリング・リクエスト・メッセージに応答して、前記識別子メッセージを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信し、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの前記ペアリング接続を確立するステップと、をさらに含む。
【0587】
例311:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メディア信号は、前記ビデオ情報を符号化しているパケットを含み、当該方法は、前記スクリーンにより、前記パケットに含まれる前記ビデオ情報を取得するために、前記パケットを復号するステップをさらに含む。
【0588】
例312:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、入力デバイスからの出力信号の受信に応答して、入力デバイス・イベントのための前記出力信号をモニタリングするステップと、前記スクリーンにより、入力デバイス・イベントの検出に応答して、前記ペアリング接続を介して、前記入力デバイス・イベントを前記モバイル・コンピューティング・デバイスにレポートするステップと、をさらに含む。
【0589】
例313:この例は、例312の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、前記入力デバイスとの有線接続、前記入力デバイスとの無線接続、又はこれらの組合せを介して、前記出力信号を受信するよう構成される。
【0590】
例314:この例は、例312の特徴のいずれか又は全てを含み、前記入力デバイス・イベントは、マウス・クリック、マウス・リリース、タッチ入力、スワイプ・オペレーション、及び動きオペレーションのうちの少なくとも1つを含む。
【0591】
例315:この例は、例312の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、入力デバイス・レポートを含むレポート信号を少なくとも部分的に送信することにより、前記入力デバイス・イベントを前記モバイル・コンピューティング・デバイスにレポートするステップであって、前記入力デバイス・レポートは、前記入力デバイス・イベントを識別する、ステップをさらに含む。
【0592】
例316:この例は、例315の特徴のいずれか又は全てを含み、前記有線インタフェースは、メディア・インタフェースを含み、当該方法は、前記スクリーンにより、前記メディア・インタフェースを少なくとも部分的に用いて、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの前記ペアリング接続を確立するステップと、前記スクリーンにより、前記ペアリング接続を少なくとも部分的に介して、前記レポート信号を送信するステップと、をさらに含む。
【0593】
例317:この例は、例315の特徴のいずれか又は全てを含み、前記入力デバイス・レポートは、前記入力デバイス・イベントの位置を示す画素座標、及び前記入力デバイス・イベントのタイプを示す画素座標のうちの少なくとも1つを含む。
【0594】
例318:この例は、例315の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、無線通信インタフェースを含み、当該方法は、前記スクリーンにより、前記無線通信インタフェースと前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの間に、無線バックチャネルを確立するステップと、前記スクリーンにより、前記無線バックチャネルを介して、前記レポート信号を前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信するステップと、をさらに含む。
【0595】
例319:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、ダム・スクリーン及びスマート・スクリーンからなる群から選択される。
【0596】
例320:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、テレビジョン、コンピュータ・モニタ、ディスプレイ・ドック、及びプロジェクタからなる群から選択されるダム・スクリーンである。
【0597】
例321:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、ラップトップ・コンピュータのディスプレイ、デスクトップ・コンピュータに接続されるディスプレイ、電子リーダのディスプレイ、タブレット・パーソナル・コンピュータのディスプレイ、パーソナル・データ・アシスタントのディスプレイ、スマートフォンのディスプレイ、及び携帯電話機のディスプレイからなる群から選択されるスマート・スクリーンである。
【0598】
例322:この例は、例319の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、自動車、飛行機、自転車、オートバイ、スノーモービル、列車、医療機器、ヘッドアップ・ディスプレイ、制御インタフェース、電子ショッピング・ポータル、キオスク、レストラン・メニュー、双眼鏡、眼鏡、調理ツール、オーディオ機器、医療記録システム、金融取引システム、バッジ、及び衣類のうちの少なくとも1つの一部を形成する。
【0599】
例323:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記有線通信インタフェースは、メディア・インタフェースを含み、前記メディア・インタフェースは、デジタル・ビデオ・インタフェース(DVI)、高精細度マルチメディア・インタフェース(HDMI(登録商標))、及びユニバーサル・シリアル・バス(・インタフェース)のうちの少なくとも1つを含む。
【0600】
例324:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記有線通信インタフェースは、メディア・インタフェースを含み、前記メディア・インタフェースは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスの対応するコネクタと結合するよう構成されたドッキング・コネクタを含む。
【0601】
例325:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと物理的に結合するよう構成されたスクリーン・ボディをさらに含む。
【0602】
例326:この例は、例325の特徴のいずれか又は全てを含み、前記有線通信インタフェースは、メディア・インタフェースを含み、前記メディア・インタフェースは、少なくとも1つのドッキング・コネクタを含み、前記少なくとも1つのドッキング・コネクタは、前記スクリーン・ボディ及び前記モバイル・コンピューティング・デバイスが物理的に結合されるとき、前記モバイル・コンピューティング・デバイスの対応するコネクタと結合するよう構成される。
【0603】
例327:この例は、例325の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーン・ボディは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスを受け入れ可能に嵌合する凹部を含む。
【0604】
例328:この例は、例326の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーン・ボディは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスを受け入れ可能に嵌合する凹部を含み、前記ドッキング・コネクタは、前記凹部内に配置される。
【0605】
例329:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記無線通信インタフェースを少なくとも部分的に用いて、前記ペアリング接続を確立ステップをさらに含む。
【0606】
例330:この例は、例329の特徴のいずれか又は全てを含み、前記無線通信インタフェースは、短距離通信を用いて通信するよう構成される。
【0607】
例331:この例は、例330の特徴のいずれか又は全てを含み、前記短距離通信は、近距離通信を含む。
【0608】
例332:この例は、例330の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、前記無線通信インタフェースが、前記モバイル・コンピューティング・デバイスの対応する無線通信インタフェースと近接するように、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと物理的に結合するよう構成されたスクリーン・ボディを含む。
【0609】
例333:この例は、例332の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーン・ボディは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスを受け入れ可能に嵌合するよう構成された凹部を含み、前記無線通信インタフェースは、前記凹部内に、あるいは前記凹部に近接して配置される。
【0610】
例334:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記識別子メッセージは、前記スクリーンのインターネット・プロトコル・アドレスを含む。
【0611】
例335:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、前記スクリーンの識別子を記憶している無線周波数識別子(RFID)タグをさらに含み、前記識別子メッセージは、前記識別子を含み、当該方法は、前記RFIDタグを少なくとも部分的に用いて前記識別子メッセージを送信するステップを含む。
【0612】
例336:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからペアリング・キーを受信したことに応答して、前記ペアリング・キーを少なくとも部分的に用いて、前記ペアリング接続を確立するステップをさらに含む。
【0613】
例337:この例は、例336の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスから前記ペアリング・キーを受信したことに応答して、前記ペアリング・キーを前記ディスプレイ上に表示するステップをさらに含む。
【0614】
例338:この例は、例336の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記ペアリング・キーが妥当であるかどうかを判定するステップと、前記ペアリング・キーが妥当でない場合、前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを終了するステップと、前記ペアリング・キーが妥当である場合、前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリング・セッション及び通信チャネルを少なくとも部分的に確立することにより、前記ペアリング接続を確立するステップと、をさらに含む。
【0615】
例339:この例は、例338の特徴のいずれか又は全てを含み、前記通信チャネルは、双方向である。
【0616】
例340:この例は、例338の特徴のいずれか又は全てを含み、前記通信チャネルは、一方向である。
【0617】
例341:この例は、例338の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・キーが妥当である場合、前記スクリーンにより、無線通信プロトコルを用いて前記ペアリング接続を確立するステップをさらに含む。
【0618】
例342:この例は、例341の特徴のいずれか又は全てを含み、前記無線通信プロトコルは、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)、及びインターネット・プロトコルのうちの少なくとも1つを含む。
【0619】
例343:この例は、例338の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記無線通信インタフェースと前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの間に、無線バックチャネルを確立するステップをさらに含む。
【0620】
例344:この例は、例343の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記無線バックチャネルにおいて使用するための相互にサポートされるソケットについて前記モバイル・コンピューティング・デバイスと少なくとも部分的にネゴシエートすることにより、前記無線バックチャネルを確立するステップをさらに含む。
【0621】
例345:この例は、例344の特徴のいずれか又は全てを含み、前記相互にサポートされるソケットは、リアルタイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)ソケットである。
【0622】
例346:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからのパブリック・ペアリング・リクエストの受信をモニタリングするステップであって、前記パブリック・ペアリング・リクエストは、ペアリング・リクエスト・メッセージを含む、ステップと、前記スクリーンにより、前記パブリック・ペアリング・リクエストの受信に応答して、予め定められた時間期間の間、他のペアリング・リクエスト・メッセージ及びパブリック・ペアリング・リクエストを無視するステップと、をさらに含む。
【0623】
例347:この例は、例346の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記パブリック・ペアリング・リクエストの受信に応答して、接続キーの受信をモニタリングするステップをさらに含む。
【0624】
例348:この例は、例347の特徴のいずれか又は全てを含み、前記接続キーが予め定められた時間期間内に受信されない場合、前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを終了するステップと、前記スクリーンにより、予め定められた時間期間内での前記接続キーの受信に応答して、前記接続キーを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信するステップと、をさらに含む。
【0625】
例349:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング接続は、前記スクリーンと前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの間のピア・ツー・ピア接続である。
【0626】
例350:この例は、例346の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、メモリを含み、前記メモリは、接続キーを記憶しており、当該方法は、前記スクリーンにより、前記パブリック・ペアリング・リクエストの受信に応答して、前記接続キーを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信するステップをさらに含む。
【0627】
例351:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記ペアリング接続を確立する前に、前記モバイル・コンピューティング・デバイスのユーザのアイデンティティを検証するステップをさらに含む。
【0628】
例352:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、ペアリング・リクエスト・メッセージを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信することにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを開始するステップをさらに含む。
【0629】
例353:この例は、例352の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、センサ及び前記無線通信インタフェースを含み、当該方法は、前記スクリーンにより、互換モバイル・コンピューティング・デバイスの存在を検出するために、前記センサ及び前記無線通信インタフェースのうちの少なくとも1つの出力をモニタリングするステップと、前記スクリーンにより、互換モバイル・コンピューティング・デバイスの検出に応答して、前記ペアリング・リクエスト・メッセージを前記互換モバイル・コンピューティング・デバイスに少なくとも部分的に送信することにより、前記互換モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを開始するステップと、をさらに含む。
【0630】
例354:この例は、例352の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ペアリング・リクエスト・メッセージは、前記スクリーンの識別子と、前記スクリーンによりサポートされる通信モードの説明と、を含む。
【0631】
例355:この例は、例352の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、前記無線通信インタフェースを含み、当該方法は、前記スクリーンにより、前記無線通信インタフェース及び短距離通信プロトコルを用いて、前記ペアリング・リクエスト・メッセージを送信するステップをさらに含む。
【0632】
例356:この例は、例352の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記ペアリング接続を確立する前に、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの第1のレベルの接続を確立するステップと、前記スクリーンにより、前記第1のレベルの接続を介して、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの信頼のルートを確立することを試みるステップと、前記信頼のルートが、予め定められた時間期間内に確立されない場合、前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを終了するステップと、前記信頼のルートが、予め定められた時間期間内に確立された場合、前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの前記ペアリング接続を確立するのを続けるステップと、をさらに含む。
【0633】
例357:この例は、例356の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記ペアリング接続を確立する前に、前記モバイル・コンピューティング・デバイスのユーザのアイデンティティを検証するステップと、前記ユーザの前記アイデンティティが、予め定められた時間期間内に検証されなかった場合、前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングを終了するステップと、前記ユーザの前記アイデンティティが、前記予め定められた時間期間内に検証された場合、前記スクリーンにより、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの前記ペアリング接続を確立するのを続けるステップと、をさらに含む。
【0634】
例358:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記スクリーンをペアリング・モードにするステップと、前記スクリーンにより、ロックダウン信号を送信するステップであって、前記ロックダウン信号は、前記スクリーンに近接する少なくとも1つの第2のスクリーンに、前記第2のスクリーンが、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとのペアリングのために利用可能でなくなるロックダウン状態に入らせるよう構成される、ステップと、をさらに含む。
【0635】
例359:この例は、例358の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンを前記ペアリング・モードにすることは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスからのペアリング・リクエスト・メッセージの受信、前記スクリーンになされた入力の受信、又はこれらの組合せに応答するものである。
【0636】
例360:この例は、例358の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記少なくとも1つの第2のスクリーンを前記ロックダウン状態から解放するよう構成されたリリース信号を送信するステップをさらに含む。
【0637】
例361:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記スクリーンをペアリング・モードにするステップと、前記スクリーンにより、指定された時間期間内での異なるモバイル・コンピューティング・デバイスからの複数のペアリング・リクエスト・メッセージの受信に応答して、前記複数のペアリング・リクエスト・メッセージを無視するステップと、前記スクリーンにより、指定された時間期間内での1つのモバイル・コンピューティング・デバイスからの1つのペアリング・リクエスト・メッセージの受信に応答して、前記識別子メッセージを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信するステップと、をさらに含む。
【0638】
例362:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、前記アプリケーション及び前記オペレーティング・システムのうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのフレームをカプセル化しているパケットを含み、当該方法は、前記スクリーンにより、前記メディア信号を受信したことに応答して、前記フレームを取得するために前記パケットを処理するステップと、前記スクリーンにより、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示するステップと、をさらに含む。
【0639】
例363:この例は、例362の特徴のいずれか又は全てを含み、前記フレームは、圧縮されており、当該方法は、前記スクリーンにより、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示する前に、前記フレームを伸張するステップをさらに含む。
【0640】
例364:この例は、例363の特徴のいずれか又は全てを含み、前記パケットは、前記フレームに適用された圧縮のタイプ及びレベルのうちの少なくとも1つを識別するヘッダを含み、当該方法は、前記スクリーンにより、前記フレームを伸張する前に、圧縮の前記タイプ及び前記レベルのうちの少なくとも1つを判定するために、前記ヘッダを調べるステップをさらに含む。
【0641】
例365:この例は、例362の特徴のいずれか又は全てを含み、前記フレームは、暗号化されたフレームであり、当該方法は、前記スクリーンにより、前記フレームを取得するために前記暗号化されたフレームを復号するステップをさらに含む。
【0642】
例366:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオ情報は、前記アプリケーション及び前記オペレーティング・システムのうちの少なくとも1つのフレーム・バッファのキャプチャされたフレームから生成されたビデオを含み、前記ビデオは、あるビデオ・フォーマットで符号化され、当該方法は、前記スクリーンにより、前記メディア信号を受信したことに応答して、前記ビデオを復号して、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示するステップをさらに含む。
【0643】
例367:この例は、例366の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオは、圧縮されており、当該方法は、前記スクリーンにより、前記ビデオ情報を前記ディスプレイ上に表示する前に、前記ビデオを伸張するステップをさらに含む。
【0644】
例368:この例は、例366の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンは、リアルタイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)に従って前記メディア信号を受信するよう構成される。
【0645】
例369:この例は、例366の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ビデオは、暗号化されたビデオであり、当該方法は、前記スクリーンにより、前記ビデオを取得するために前記暗号化されたビデオを復号するステップをさらに含む。
【0646】
例370:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記スクリーン上での前記ビデオ情報のディスプレイのディスプレイ・パフォーマンス特性をモニタリングするステップと、前記スクリーンにより、レポートを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信するステップであって、前記レポートは、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性を含み、前記モバイル・コンピューティング・デバイスに、前記スクリーンのパフォーマンスが満足のいくものかどうかを判定させるために、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性を予め定められたパフォーマンス閾値と比較させるよう構成される、ステップと、をさらに含む。
【0647】
例371:この例は、例370の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンの前記パフォーマンスが満足のいくものでない場合、前記スクリーンにより、さらなる伝送モードを用いて、前記モバイル・コンピューティング・デバイスとの補助的接続を確立するステップであって、前記さらなる伝送モードは、前記ペアリング接続が確立されるときの第1の伝送モードとは異なる、ステップと、前記スクリーンにより、前記ペアリング接続及び前記補助的接続を介したビデオ情報の受信に応答して、前記ビデオ情報を表示するステップと、をさらに含む。
【0648】
例372:この例は、例370の特徴のいずれか又は全てを含み、前記ディスプレイ・パフォーマンス特性は、前記ディスプレイにより表示される、前記ビデオ情報の1秒当たりのフレームの数、前記ディスプレイによりドロップされる、前記ビデオ情報のフレームの数、前記ディスプレイのフレーム・アップデート間の時間、及びビデオ情報が前記モバイル・コンピューティング・デバイスから受信される速度のうちの少なくとも1つを含む。
【0649】
例373:この例は、例371の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、短距離通信モードであり、前記さらなる伝送モードは、長距離通信モードである。
【0650】
例374:この例は、例371の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと前記スクリーンとの間の無線接続を含み、前記さらなる伝送モードは、前記モバイル・コンピューティング・デバイスと前記スクリーンとの間の有線接続を含む。
【0651】
例375:この例は、例371の特徴のいずれか又は全てを含み、前記第1の伝送モードは、第1のタイプの無線通信を含み、前記さらなる伝送モードは、前記第1のタイプの無線通信とは異なる第2のタイプの無線通信を含む。
【0652】
例376:この例は、例308の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記アプリケーション及び前記オペレーティング・システムのうちの少なくとも1つのディスプレイ出力の1以上の予想パラメータの変化を伝達するメッセージの受信に応答して、前記ビデオ情報が、前記ディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化と整合するように前記ディスプレイ上に表示されるように、前記ビデオ情報及び前記ディスプレイのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの特性を変更するステップをさらに含む。
【0653】
例377:この例は、例376の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッセージは、前記ディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化を規定するヘッダを含み、当該方法は、前記スクリーンにより、前記ディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータの前記変化を判定するために、前記ヘッダを調べるステップをさらに含む。
【0654】
例378:この例は、例377の特徴のいずれか又は全てを含み、前記メッセージは、前記1以上の予想パラメータの新たに予想された値を規定するボディ部をさらに含み、当該方法は、前記スクリーンにより、前記1以上の予想パラメータの前記新たに予想された値を判定するために、前記メッセージの前記ボディを調べるステップと、前記スクリーンにより、前記ビデオ情報が、前記1以上の予想パラメータの前記新たに予想された値と整合するように前記ディスプレイ上に表示されるように、前記ビデオ情報及び前記ディスプレイのうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの特性を変更するステップと、をさらに含む。
【0655】
例379:この例は、例376の特徴のいずれか又は全てを含み、前記アプリケーションのディスプレイ出力の前記1以上の予想パラメータは、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想された向き、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想されたスケール、及び、前記ディスプレイ出力の、前記アプリケーションにより予想された解像度のうちの少なくとも1つを含む。
【0656】
例380:この例は、例376の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記メッセージに応答して、前記ビデオ情報が表示されている既存のウィンドウを終了して、前記1以上の予想パラメータの前記変化と整合する前記ビデオ情報を表示するための新たなウィンドウを開くステップをさらに含む。
【0657】
例381:この例は、例376の特徴のいずれか又は全てを含み、前記スクリーンにより、前記メッセージの受信に応答して、アクノレッジメント・メッセージを前記モバイル・コンピューティング・デバイスに送信するステップであって、前記アクノレッジメント・メッセージは、前記1以上の予想パラメータの前記変化の受信を確認するよう構成される、ステップをさらに含む。
【0658】
例382:この例に従うと、コンピュータ読み取り可能命令を記憶した少なくとも1つのコンピュータ読み取り媒体が提供される。前記コンピュータ読み取り可能命令は、スクリーンのプロセッサにより実行されたときに、前記スクリーンに、例308〜例381のいずれか1つの方法を実行させる。
【0659】
本明細書及び添付の図面において使用されている用語及び表現は、限定の用語ではなく説明の用語として使用されており、そのような用語及び表現の使用において、図示及び説明されている特徴(又は、その一部)の均等物を除外する意図はなく、様々な変更が、本開示の範囲内で可能であることを認識されたい。したがって、本開示は、全てのそのような均等物をカバーするものと解釈すべきである。