(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6143012
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】動的エモーティコンを用いるインスタントメッセージングサービスを提供する方法及びその方法を実行する移動端末
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20130101AFI20170529BHJP
G06F 3/0484 20130101ALI20170529BHJP
G06F 3/0488 20130101ALI20170529BHJP
H03M 11/04 20060101ALI20170529BHJP
G06F 3/023 20060101ALI20170529BHJP
【FI】
G06F3/0481 170
G06F3/0484 120
G06F3/0488 160
G06F3/023 310L
【請求項の数】8
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-226138(P2014-226138)
(22)【出願日】2014年11月6日
(62)【分割の表示】特願2012-243676(P2012-243676)の分割
【原出願日】2012年11月5日
(65)【公開番号】特開2015-46187(P2015-46187A)
(43)【公開日】2015年3月12日
【審査請求日】2015年11月4日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0114424
(32)【優先日】2011年11月4日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515146578
【氏名又は名称】株式会社カカオ
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100170346
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 望
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】パク チャンホ
(72)【発明者】
【氏名】イム ユジン
(72)【発明者】
【氏名】キム ミンヤン
(72)【発明者】
【氏名】リュウ チョルムン
(72)【発明者】
【氏名】キム チョルユ
(72)【発明者】
【氏名】ジ ジョヒュン
【審査官】
酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2010/059306(WO,A2)
【文献】
特開2009−216591(JP,A)
【文献】
特開2011−076233(JP,A)
【文献】
特開2010−160564(JP,A)
【文献】
特開2004−234614(JP,A)
【文献】
特開平11−164175(JP,A)
【文献】
特表2012−509641(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0481
G06F 3/0484
G06F 3/0488
G06F 3/023
H03M 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インスタントメッセージングサービスのための端末の動作方法において、
チャットウィンドウに動的エモーティコンの入力を活性化するアイコンを表示するステップと、
前記アイコンが選択された場合に、複数の動的エモーティコンそれぞれのイメージを含むエモーティコン選択ウィンドウを表示するステップと、
前記エモーティコン選択ウィンドウに表示された動的エモーティコンに対するイメージが選択されると、前記選択されたイメージに対応する動的エモーティコンが再生される動的エモーティコンのプレビューウィンドウを表示するステップと、を含み、
前記プレビューウィンドウは、前記チャットウィンドウにオーバーレイされて表示され、
前記動的エモーティコンは、前記アイコンが選択されて前記プレビューウィンドウがオーバーレイされて表示された場合に、自動的に再生が開始され、
前記動的エモーティコンの再生時間が経過すると、自動的に前記動的エモーティコンの再生が終了する
端末の動作方法。
【請求項2】
前記動的エモーティコンのプレビューウィンドウを表示するステップは、
前記プレビューウィンドウを前記チャットウィンドウのメッセージ入力ウィンドウの周辺に表示する、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項3】
前記動的エモーティコンのプレビューウィンドウを表示するステップは、
前記チャットウィンドウに動的エモーティコンのプレビューウィンドウをオーバーレイして表示する、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項4】
前記動的エモーティコンをチャットメッセージとして送信するステップをさらに含み、
前記動的エモーティコンを受信した端末は前記動的エモーティコンを再生する、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項5】
前記送信するステップは、前記プレビューウィンドウが表示された後に前記チャットウィンドウのメッセージ入力ウィンドウを介してメッセージ送信要求があった場合、前記動的エモーティコンをチャットメッセージとして送信する、請求項4に記載の端末の動作方法。
【請求項6】
前記チャットウィンドウのメッセージ入力ウィンドウにユーザのタッチがあった場合に、前記メッセージ入力ウィンドウの位置を上方に移動させ、当該メッセージ入力ウィンドウの下方に仮想キーボードを表示するステップをさらに含み、
前記エモーティコン選択ウィンドウを表示するステップは、前記チャットウィンドウに前記仮想キーボードが表示されている間に前記アイコンが選択された場合に、当該仮想キーボードが表示された位置に前記エモーティコン選択ウィンドウを表示する、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項7】
前記プレビューウィンドウは、チャットウィンドウが見られるよう半透明な形態で表示される、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項8】
端末において、
チャットウィンドウに動的エモーティコンの入力を活性化するアイコンを表示し、前記アイコンが選択された場合に、複数の動的エモーティコンそれぞれのイメージを含むエモーティコン選択ウィンドウを表示し、前記エモーティコン選択ウィンドウに表示された動的エモーティコンに対するイメージが選択された場合に、前記選択されたイメージに対応する動的エモーティコンが再生される動的エモーティコンのプレビューウィンドウを表示するプロセッサを含み、
前記プレビューウィンドウは、前記チャットウィンドウにオーバーレイされて表示され、
前記動的エモーティコンは、前記アイコンが選択されて前記プレビューウィンドウがオーバーレイされて表示された場合に、自動的に再生が開始され、
前記動的エモーティコンの再生時間が経過すると、自動的に前記動的エモーティコンの再生が終了する、端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はユーザにエモーティコンを提供し、そのエモーティコンの含まれたメッセージを作成できるようにする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、移動端末の普及率が急速に増加するにつれて携帯端末は現代人の生活必需品となっている。このような移動端末は、固有の音声通話サービスだけではなく、各種のデータ送信サービスと様々な付加サービスも提供できるようになっており、機能上、マルチメディア通信機器に変わりつつある。
【0003】
ユーザは、移動端末で提供するインスタントメッセージングサービスによって友だちとチャットを行うことができる。従来におけるインスタントメッセージングサービスは、ユーザに様々な形態のチャットメッセージを作成できる機能を提供する。特に、ユーザは、従来のインスタントメッセージングサービスが提供するメッセージ作成機能によって、テキスト、写真及び動画などの含まれたチャットメッセージを作成することができる。ユーザは自身のチャットメッセージに、自身の意思表現を直観的に表現するためのエモーティコンも挿入可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、移動端末の限定された大きさの画面内で、ユーザに動的エモーティコンのサムネイルイメージを見せるエモーティコン選択ウィンドウと、ユーザが選択するサムネイルイメージに対応する動的エモーティコンを再生するプレビューウィンドウとを、効率的な手続と画面構成で表示することのできる動的エモーティコンを用いるインスタントメッセージングサービスを提供する方法及びその方法が実行される移動端末を提供することにある。
【0005】
また、本発明の目的は、ユーザがチャットメッセージにおいて作成しようとする動的エモーティコンをチャットウィンドウ上に半透明にオーバーレイされた領域に自動再生させることのできる動的エモーティコンを用いるインスタントメッセージングサービスを提供する方法及びその方法が実行される移動端末を提供することにある。
【0006】
また、本発明の目的は、ユーザのメッセージ作成が効率的に行われるように、メッセージ入力ウィンドウの下段で、ユーザのタッチジェスチャに応答して仮想キーボードまたはエモーティコン選択ウィンドウを選択的にオーバーレイすることのできる動的エモーティコンを用いるインスタントメッセージングサービスを提供する方法及びその方法が実行される移動端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスを提供するための移動端末の動作方法は、複数の動的エモーティコン及び前記複数の動的エモーティコンのサムネイルイメージを格納するステップと、チャットメッセージを含むチャットウィンドウ及びメッセージ入力ウィンドウを表示するステップと、ユーザのタッチジェスチャに応答して、仮想キーボードを表示するか、または、前記サムネイルイメージを含むエモーティコン選択ウィンドウを表示するステップと、前記エモーティコン選択ウィンドウが表示された場合、前記サムネイルイメージのうち前記ユーザによって選択されたサムネイルイメージを識別するステップと、前記チャットウィンドウ上に前記選択されたサムネイルイメージの動的エモーティコンを見せるためのプレビューウィンドウをオーバーレイするステップとを含む。
【0008】
ここで、前記チャットウィンドウ上に前記選択されたサムネイルイメージの動的エモーティコンを見せるためのプレビューウィンドウをオーバーレイするステップは、前記メッセージ入力ウィンドウの上段にプレビューウィンドウをオーバーレイするステップであってもよい。
【0009】
また、前記プレビューウィンドウで前記選択されたサムネイルイメージに対応する動的エモーティコンを再生するステップをさらに含んでもよい。
【0010】
また、前記プレビューウィンドウは、半透明な色のバックグラウンド領域を含んでもよい。
【0011】
また、前記バックグラウンド領域を介して前記チャットウィンドウの一部が透過されてもよい。
【0012】
また、前記チャットメッセージを含むチャットウィンドウ及びメッセージ入力ウィンドウを表示するステップは、前記チャットウィンドウ上の下段に前記メッセージ入力ウィンドウをオーバーレイしてもよい。
【0013】
また、前記ユーザのタッチジェスチャに応答して、仮想キーボードを表示するか、または前記サムネイルイメージを含むエモーティコン選択ウィンドウを表示するステップは、前記メッセージ入力ウィンドウでキーボード入力に関連するユーザのタッチジェスチャが発生した場合に、前記メッセージ入力ウィンドウの位置を前記チャットウィンドウの中段に移動させ、前記メッセージ入力ウィンドウの下段の前記チャットウィンドウ上に前記仮想キーボードをオーバーレイしてもよい。
【0014】
また、前記ユーザのタッチジェスチャに応答して、仮想キーボードを表示するか、または、前記サムネイルイメージを含むエモーティコン選択ウィンドウを表示するステップは、前記メッセージ入力ウィンドウでエモーティコンの入力に関連するユーザのタッチジェスチャが発生した場合、前記メッセージ入力ウィンドウの位置を前記チャットウィンドウの中段に移動させるか、または中段に保持させ、前記メッセージ入力ウィンドウの下段の前記チャットウィンドウ上に前記エモーティコン選択ウィンドウをオーバーレイしてもよい。
【0015】
また、前記メッセージ入力ウィンドウは、前記メッセージ入力ウィンドウでキーボード入力に関連するユーザのタッチジェスチャが発生した場合、前記エモーティコンの入力を活性化するボタンを表示し、前記メッセージ入力ウィンドウでエモーティコンの入力に関連するユーザのタッチジェスチャが発生した場合、前記キーボード入力を活性化するボタンを表示してもよい。
【0016】
また、前記複数の動的エモーティコン及び前記複数の動的エモーティコンのサムネイルイメージを格納するステップは、前記複数の動的エモーティコンの識別情報をさらに格納し、前記メッセージ入力ウィンドウで送信に関連する前記ユーザのタッチジェスチャが識別される場合、前記プレビューウィンドウの動的エモーティコンに対応する識別情報の含まれたチャットメッセージを生成するステップをさらに含んでもよい。
【0017】
本発明の他の実施形態に係るンスタントメッセージングサービスを提供するための移動端末は、複数の動的エモーティコン及び前記複数の動的エモーティコンのサムネイルイメージを格納するメモリと、チャットメッセージを含むチャットウィンドウ及びメッセージ入力ウィンドウを表示するチャットウィンドウ処理部と、ユーザのタッチジェスチャに応答して仮想キーボードを表示するか、または、前記サムネイルイメージを含むエモーティコン選択ウィンドウを表示する入力処理部と、前記エモーティコン選択ウィンドウが表示された場合、前記サムネイルイメージのうち前記ユーザによって選択されたサムネイルイメージを識別し、前記チャットウィンドウ上に前記選択されたサムネイルイメージを含むプレビューウィンドウをオーバーレイする動的エモーティコン処理部とを備える。
【0018】
ここで、前記選択されたサムネイルイメージに対応する動的エモーティコンは、前記プレビューウィンドウで再生されてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、ユーザは、移動端末の限定された画面内で効率的な画面構成によって複数の動的エモーティコンのサムネイルイメージを介して動的エモーティコンを容易に選択することができ、プレビューすることが可能である。
【0020】
特に、ユーザは、自身が選択した動的エモーティコンをチャットウィンドウ上に半透明にオーバーレイされた領域で自動再生したものを見て、その動的エモーティコンの含まれたチャットメッセージを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態に係るインスタントメッセージングサービス提供方法を説明するための図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るインスタントメッセージングサービス提供方法を実行できる移動端末の構成を示す図である。
【
図7】本発明の他の実施形態に係るインスタントメッセージングサービス提供方法を実行する移動端末の動作方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を添付する図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係るインスタントメッセージングサービス提供方法を説明するための図であり、
図2は、前記のインスタントメッセージングサービス提供方法を実行できる移動端末の構成を示す図である。
【0024】
図1を参照すると、インスタントメッセージングサービス提供方法は、ユーザのタッチジェスチャに基づいて、テキスト101、エモーティコン102、動画103、写真104及び動的エモーティコン105のうち少なくとも1つを含むチャットメッセージを作成する。
【0025】
特に、動的エモーティコンの含まれたチャットメッセージには、複数の動的エモーティコンのうちユーザによって選択された動的エモーティコンが挿入される。
【0026】
そのために、移動端末はユーザに動的エモーティコンのサムネイルイメージをリスト化して提供してから、そのリストからユーザによって選択されるサムネイルイメージの動的エモーティコンをチャットメッセージに挿入する。ここで、移動端末はチャットメッセージにその動的エモーティコンを直接挿入してもよく、実施形態によっては、その動的エモーティコンの識別情報を挿入してもよい。
【0027】
移動端末は限定された画面の大きさを有するため、ユーザのタッチジェスチャに応じて動的エモーティコンの挿入されたチャットメッセージを作成する手続を効率的な画面構成によって行う必要がある。移動端末は、
図2に示す構成を含んでもよい。
【0028】
図2を参照すると、移動端末200は、メモリ201、チャットウィンドウ処理部202、入力処理部203及び動的エモーティコン処理部204を備える。
【0029】
メモリ201は、複数の動的エモーティコン及びその複数の動的エモーティコンのサムネイルイメージを格納する。
【0030】
チャットウィンドウ処理部202は、チャットメッセージを含むチャットウィンドウ及びメッセージ入力ウィンドウを表示する。
【0031】
入力処理部203は、ユーザのタッチジェスチャに応答して、仮想キーボードを表示するか、または、サムネイルイメージを含むエモーティコン選択ウィンドウを表示する。
【0032】
動的エモーティコン処理部204は、そのエモーティコン選択ウィンドウが表示された場合、サムネイルイメージのうちユーザによって選択されたサムネイルイメージを識別し、メッセージ入力ウィンドウの上段のチャットウィンドウ上にそのサムネイルイメージの含まれたプレビューウィンドウをオーバーレイする。
【0033】
特に、チャットウィンドウ処理部202は、チャットウィンドウの下段でチャットウィンドウ上にメッセージ入力ウィンドウをオーバーレイしてもよく、入力処理部203は、そのメッセージ入力ウィンドウで発生するユーザのタッチジェスチャに応答して、仮想キーボードを表示するか、または、サムネイルイメージの含まれたエモーティコン選択ウィンドウを表示してもよい。
【0034】
チャットウィンドウ処理部202は、
図3に示す画面を表示してもよい。
【0035】
図3を参照すると、チャットウィンドウ処理部202は、まず、チャットウィンドウ300を表示し、そのチャットウィンドウ300の上の下段にメッセージ入力ウィンドウ310をオーバーレイしてもよい。ここで、メッセージ入力ウィンドウ310は、移動端末の内部コンテンツを挿入することのできるボタン311、キーボード入力を活性化するボタン312、メッセージを作成するためのメッセージボックス313及び送信ボタン314を含む。
【0036】
メッセージ入力ウィンドウ310で、ユーザのタッチジェスチャがボタン311について発生した場合、入力処理部203は自身の内部コンテンツ(例えば、動画、写真及び位置情報など)を読み出してチャットメッセージ上で作成を行う。
【0037】
メッセージ入力ウィンドウ310で、ユーザのタッチジェスチャがキーボード入力を活性化するボタン312について発生した場合、入力処理部203は仮想キーボードを表示する。
【0038】
特に、入力処理部203は、メッセージ入力ウィンドウ310の位置をチャットウィンドウ300の中段に移動させ、メッセージ入力ウィンドウ310の下側でチャットウィンドウ300上に仮想キーボードをオーバーレイしてもよい。これによって、入力処理部203は
図4に示す画面を表示する。
【0039】
図4を参照すると、入力処理部203は、チャットウィンドウ400上にオーバーレイされたメッセージ入力ウィンドウ410をチャットウィンドウ400の中段に移動させた後、メッセージ入力ウィンドウ410の下段のチャットウィンドウ400上に仮想キーボード420をオーバーレイしてもよい。
【0040】
ユーザは、仮想キーボード420をタッチすることによって、メッセージボックス413でチャットメッセージを作成する。
【0041】
ここで、入力処理部203は仮想キーボード420をオーバーレイしながら、メッセージ入力ウィンドウ410で既存のキーボード入力を活性化するボタン(すなわち、312)を表示していた位置にエモーティコンの入力を活性化するボタン412を表示してもよい。すなわち、メッセージ入力ウィンドウ410は、キーボード入力を活性化するボタン312についてユーザのタッチジェスチャが発生することによって、エモーティコンの入力を活性化するボタン412を表示してもよい。
【0042】
ユーザがエモーティコンの入力を活性化するボタン412について、タッチジェスチャを発生させた場合、入力処理部203はメッセージ入力ウィンドウ410の位置をチャットウィンドウ400の中段に保持させ、メッセージ入力ウィンドウ410の下側のチャットウィンドウ400上にエモーティコン選択ウィンドウをオーバーレイしてもよい。この場合、入力処理部203は
図5に示す画面を表示する。
【0043】
図5を参照すると、入力処理部203は、メッセージ入力ウィンドウ510の位置をチャットウィンドウ500の中段に保持させ、メッセージ入力ウィンドウ510の下側のチャットウィンドウ500上にエモーティコン選択ウィンドウ520をオーバーレイする。
【0044】
さらに、入力処理部203はメッセージ入力ウィンドウ510で、エモーティコンの入力を活性化するボタン412に代えてキーボード入力を活性化するボタン512を表示する。すなわち、メッセージ入力ウィンドウ510は、エモーティコンの入力を活性化するボタン312についてユーザのタッチジェスチャが発生することによって、キーボード入力を活性化するボタン512を表示してもよい。
【0045】
入力処理部203は、チャットウィンドウ500上にエモーティコン選択ウィンドウ520をオーバーレイした後、複数の動的エモーティコンのサムネイルイメージのリストを表示する。これにより、ユーザはそのリストから1つのサムネイルイメージを選択してタッチしてもよい。
【0046】
動的エモーティコン処理部204は、サムネイルイメージのうちユーザによって選択されたサムネイルイメージを識別し、メッセージ入力ウィンドウ510の上段のチャットウィンドウ500上にそのサムネイルイメージを含むプレビューウィンドウ530をオーバーレイしてもよい。
【0047】
特に、プレビューウィンドウ530は、半透明な色のバックグラウンド領域を含んでもよく、そのバックグラウンド領域を介してチャットウィンドウ500の一部が透過される。また、動的エモーティコン処理部204は、プレビューウィンドウ530でユーザによって選択されたサムネイルイメージに対応する動的エモーティコンを自動再生させてもよい。ここで、再生される動的エモーティコンは、個々の再生時間を有するため、その再生時間が経過すれば、自動再生が終了される。
【0048】
これによって、ユーザは移動端末の限定された画面空間でチャットウィンドウ上にオーバーレイされたプレビューウィンドウを介して自身が選択した動的エモーティコンを見ることができる。さらに、チャットウィンドウの一部がそのプレビューウィンドウの下側に透過されるため、ユーザは、チャットウィンドウのチャットメッセージとプレビューウィンドウの動的エモーティコンを同時に確認することができる。
【0049】
その後、メッセージ入力ウィンドウ510において、送信ボタン514でユーザのタッチジェスチャが識別される場合、移動端末はプレビューウィンドウ530で再生した動的エモーティコンを用いてチャットメッセージを送信してもよい。そして、移動端末は
図6に示す画面を表示する。
【0050】
図6を参照すると、チャットウィンドウ600は、ユーザ及びそのユーザの友だち間のチャットメッセージを確認することによって、特に、動的エモーティコンの挿入されたチャットメッセージ610が友だちに送信されていることを示す。
【0051】
チャットメッセージ610は、その動的エモーティコンが実際に挿入されてもよいが、その動的エモーティコンの識別情報が代替に挿入されてもよい。すなわち、動的エモーティコンの識別情報がチャットメッセージに挿入されれば、受信側の移動端末はそのチャットメッセージに挿入された識別情報に基づいて予め格納された動的エモーティコンのうち、その識別情報に関連する動的エモーティコンを読み出して再生することができる。
【0052】
他の実施形態として、受信側の移動端末は、予め格納された動的エモーティコンがないか足りない場合があり得る。この場合、受信側の移動端末は、そのチャットメッセージに挿入された識別情報の動的エモーティコンを通信網を介して接続されたメッセージサーバ(図示せず)からリアルタイムに提供されてもよい。
【0053】
図7は、本発明の他の実施形態に係るインスタントメッセージングサービス提供方法を実行する移動端末の動作方法を示す図である。
【0054】
図7を参照すると、移動端末は、複数の動的エモーティコン及び前記複数の動的エモーティコンのサムネイルイメージをメモリに格納する(S700)。
【0055】
移動端末は、チャットメッセージを含むチャットウィンドウ及びメッセージ入力ウィンドウを表示する(S701)。特に、移動端末は、チャットウィンドウを先に表示した後、そのチャットウィンドウの下段でチャットウィンドウ上にメッセージ入力ウィンドウをオーバーレイする。ここで、メッセージ入力ウィンドウは、キーボード入力を活性化させるボタンまたはエモーティコンの入力を活性化させるボタンのうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0056】
移動端末は、ユーザのタッチジェスチャに基づいて、メッセージ入力ウィンドウで、キーボード入力に関連するタッチが発生したか否かを判断する(S702)。
【0057】
ステップS702の判断の結果、キーボード入力に関連するタッチが発生した場合、移動端末は、メッセージ入力ウィンドウの位置をチャットウィンドウの中段に移動させながら、メッセージ入力ウィンドウの下段のチャットウィンドウ上に仮想キーボードをオーバーレイする(S703)。
【0058】
続いて移動端末は、エモーティコンの入力に関連するタッチが発生したか否かを判断する(S704)。
【0059】
ステップS704の判断の結果、エモーティコンの入力に関連するタッチが発生した場合、移動端末は、メッセージ入力ウィンドウの位置をチャットウィンドウの中段に移動させるか、あるいは中段に保持させ、メッセージ入力ウィンドウの下段のチャットウィンドウ上にエモーティコン選択ウィンドウをオーバーレイする(S705)。
【0060】
移動端末は、そのエモーティコン選択ウィンドウに複数のサムネイルイメージを表示し、ユーザによって選択されるサムネイルイメージを識別する(S706)。
【0061】
ステップS706の識別の結果、ユーザによって選択された1つのサムネイルイメージが識別された場合、移動端末は、メッセージ入力ウィンドウ上段のチャットウィンドウ上に半透明な色のバックグラウンド領域の含まれたプレビューウィンドウをオーバーレイする(S707)。
【0062】
移動端末は、ステップS706において識別されたサムネイルイメージの動的エモーティコンを自動再生する(S708)。すなわち、ユーザによって選択されたサムネイルの動的エモーティコンは、メッセージ入力ウィンドウ上段のチャットウィンドウ上で、半透明な色でチャットウィンドウの一部が透過されたバックグラウンド領域で再生される。したがって、ユーザは、メッセージ入力ウィンドウの上段でチャットウィンドウをベースとした自動再生される動的エモーティコンを、チャットメッセージ上に作成する前に予め確認でき、必要に応じて、その動的エモーティコンをチャットメッセージ上に作成することができる。
【0063】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などの単独または組み合わせたものを含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コード(machine code)だけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コード(higher level code)を含む。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアのレイヤで動作するように構成されてもよい。
【0064】
以上のように本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
【0065】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定して定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。