(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記判別手段は、前記測定手段により測定されたタッチ操作のスライド量が、前記選択手段によって選択された機能に対応付けられている有効スライド量よりも短い場合であっても、そのタッチ操作のスライド方向に対して操作が可能な上限のスライド量であることを条件として、そのタッチ操作がスライド操作として有効であると判別する、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
前記判別手段は、前記タッチ操作部上のタッチ操作がそのタッチ操作部の端部に達した場合には、前記測定手段により測定されたスライド量に所定値を加算し、その加算値が前記選択手段によって選択された機能に対応付けられている有効スライド量に該当する場合を条件として、そのタッチ操作がスライド操作として有効であると判別する、
ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
前記判別手段は、前記測定手段により測定されたタッチ操作のスライド量が、0でない場合であっても、所定のスライド量以内であれば、そのタッチ操作をタップ操作として有効であると判別する、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器。
前記判別手段は、前記測定手段により測定されたタッチ操作のスライド量が、前記有効スライド量と前記所定のスライド量との間のスライド量が場合には、そのタッチ操作を無効であると判別する、
ことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、
図1〜
図7を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、電子機器として適用した撮像装置(デジタルカメラ)の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この撮像装置(デジタルカメラ)は、被写体を高精細に撮影可能な撮像機能、現在日時やタイマ時間を計時する計時機能、記録保存されている撮影済み画像(保存画像)を任意に読み出して再生する画像再生機能などを備えている。制御部1は、電源部(二次電池)2からの電力供給によって動作し、記憶部3内に格納されている各種のプログラムに応じてこの撮像装置の全体動作を制御するもので、この制御部1には図示しないCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。
【0010】
記憶部3は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているプログラムメモリ3Aと、フラグなどを一時記憶するワークメモリ3B、後述するセルフィーパッド判別テーブル3Cなどを有している。なお、記憶部3は、例えば、SDカード、USBメモリなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しないが、通信機能を介してネットワークに接続されている状態においては所定のサーバ装置側の記憶領域を含むものであってもよい。
【0011】
操作部4は、ハードキー4aとセルフィーパッド4bを有する構成で、ハードキー4aは、図示省略したが、電源オン/オフを行う電源キー、撮影が可能なモード(RECモード)と撮影済み画像(保存画像)を再生するモード(PLAYモード)などを切り替えるモード変更キー、各モードにセルフィーパッド4bによるタッチ操作を有効とする機能(“RECモード”に対応して“レリーズ”、“ズーム調整”、“画質調整”、“PLAYモード”に対応して“画像送り”、“拡大表示”)を選択する機能選択キー、撮影を指示するレリーズキー、望遠キー(ズーム調整キー)、広角キー(ズーム調整キー)、上下左右の矢印キーなど、各種のキーを備えたもので、制御部1は、このハードキー4aの操作に応じて、例えば、モード変更処理、撮影処理、ズーム調整処理などを行う。セルフィーパッド4bは、後で詳述するが、撮像装置を構成する筐体の側面に配設されたタッチ操作部であり、ユーザが筐体を手で握りながら指でタップやスライドなどのタッチ操作が可能なユーザインタフェイスである。
【0012】
撮像部5は、図示しないが、光学レンズからの被写体画像が撮像素子(CCDやCMOSなど)に結像されることにより被写体を高精細に撮影することが可能なもので、撮影レンズ、撮像素子、ストロボ、各種のセンサ、アナログ処理部、デジタル処理部を有している。この撮像部5によって撮影された画像は、制御部1によりその画像を圧縮してファイル化する画像圧縮処理が施された後、記憶部3の記録メディアに記録保存される。タッチ表示部6は、高精細液晶などの表示部上に透明のタッチ操作部が積層されたもので、各種のソフトウェアキー(アイコン、タッチキー)を割り当て配置してその機能名を表示したり、指などによるタッチ操作を感知してそのタッチ操作に応じた操作信号を入力したりする。タッチ表示部6の表示画面は、撮像された画像(ライブビュー画像)をリアルタイムに表示するモニタ画面(ライブビュー画面)となったり、撮影済み画像を再生する再生画面となったりする。なお、本実施形態においてはタッチ表示部6を使用したが、これに限らず、タッチ操作部が積層されない液晶のみからなる表示部などであってもよい。
【0013】
図2及び
図3は、タッチ表示部6とセルフィーパッド(タッチ操作部)4bとの位置関係を示すための撮像装置の外観図である。
図2(1)は、撮像装置の正面図、(2)は、その一側面図ある。撮像装置を構成する筐体11は、薄型矩形の表示ブロック11aと、この表示ブロック11aの周囲を囲む矩形枠状のフレームブロック11bと、表示ブロック11aとフレームブロック11bとを連結するレンズブロック11cを有する構成で、表示ブロック11aの一端中央部(図示の例では上端中央部)とレンズブロック11cの一端中央部(図示の例では下端中央部)とは、横回転用のヒンジ部(図示省略)を介して横方向に回転可能に取り付けられている。
【0014】
フレームブロック11bの両端部内側(図示の例では左右側上部内側)とレンズブロック11cの両端部(図示の例では左右側部)とは、縦回転用のヒンジ部(図示省略)を介して縦方向に回転可能に取り付けられている。表示ブロック11aにはその中央部分にタッチ表示部6が配設され、また、その一側部(図示の例では左側部)には、セルフィーパッド4bが配設されている。レンズブロック11cの中央部には、撮像部5を構成する撮影レンズ5aが配設されている。このように表示ブロック11a側のタッチ表示部6とセルフィーパッド4bとはそれぞれ異なる位置に配設されている。なお、表示ブロック11aとレンズブロック11cを一体化して本体ブロックとし、フレームブロック11bの両端部内側(図示の例では左右側上部内側)と本体ブロックの両端部(図示の例では左右側部)とが、縦回転用のヒンジ部(図示省略)を介して縦方向に回転可能に取り付けられるようにしてもよい。
【0015】
セルフィーパッド4bは、複数枚(本実施形態では15枚)の小片状のタッチパネルTを縦一列に配列した構成のタッチ操作部であり、15点スイッチとして使用可能であると共に、曲面にも使用可能な構成となっている。なお、図中、セルフィーパッド4bに沿って便宜上付加した「1」〜「15」の数字は、縦一列に配列された各タッチパネルTを識別するための接点番号を示している。筐体11をユーザが手で握りながら指(例えば、親指や人差し指)でセルフィーパッド4b上をタッチ操作すると、そのタッチ操作に応じた操作検出信号は、制御部1に与えられる。制御部1は、セルフィーパッド4bからの操作検出信号を基に、セルフィーパッド4b上でどのようなタッチ操作が行われたか、つまり、指でたたくタップ操作が行われたのか、指を移動するスライド操作が行われたのかを判別し、タップ操作であれば、そのタップの連続操作回数を計数し、スライド操作であれば、そのスライド量及びスライド方向を測定するようにしている。
【0016】
このセルフィーパッド4bは、タッチ操作によって実行対象として選択されている機能(例えば、レリーズ、ズーム調整、画像送りなど)毎に固有の処理の実行を指示することが可能なもので、制御部1は、セルフィーパッド4b上でタッチ操作が行われると、1回のタップ操作(シングルタップ操作)、2回のタップ操作(ダブルタップ操作)、スライド操作を判別し、そのタッチ操作に応じた処理を実行するようにしている。この場合、制御部1は、タッチ操作のスライド量及びスライド方向を測定して、その測定結果に基づいてセルフィーパッド判別テーブル3Cを参照し、実行対象として選択されている機能(選択機能)に対してそのタッチ操作がスライド操作として有効であるか否かを判別し、有効なスライド操作であれば、その選択機能(例えば、レリーズ、ズーム調整、画像送りなど)を制御(機能に対する処理を実行)するようにしている。
【0017】
更に、制御部1は、タッチ操作がダブルタップ操作であると判別すると、ダブルタップ操作が行われる毎に、セルフィーパッド4b上で実行対象として選択されている機能に固有の処理の実行を指示するための操作を無効とする状態(セルフィーパッド制限状態)と、その固有の処理を指示するための操作を有効とする状態(セルフィーパッド制限解除状態)とを切り替えるようにしている。このセルフィーパッド制限状態は、セルフィーパッド4b上で有効なスライド操作が行われても、その操作を無効として固有の処理(例えば、レリーズ、ズーム調整、画像送りなど)の実行を制限する状態であり、この制限状態ではセルフィーパッド4b上でのダブルタップ操作のみが有効となる。セルフィーパッド制限解除状態は、この固有の処理の制限を解除して、レリーズ、ズーム調整、画像送りなどの実行を指示するスライド操作を含む、全てのタッチ操作を有効とする状態である。
なお、本実施形態では、シングルタップ操作は、誤操作を防止するため機能毎に固有の処理を割り当ててはいないが、シングルタップ操作に対しても処理を割り当てるようにしてもよい。
【0018】
図2は、表示ブロック11aがフレームブロック11b内に収まっている状態(閉じられている状態)を示し、
図3は、この閉じられた状態から表示ブロック11a、レンズブロック11cに対してフレームブロック11bを縦方向に回転させて開いた状態で、タッチ表示部6と撮影レンズ5aとが同じ向きとなる所謂自分撮り用のスタイルに変化させた状態を示した図である。この状態から表示ブロック11aを横方向に180°回転させて、タッチ表示部6と撮影レンズ5aとが反対側の向きとなる通常の撮影スタイルに変化させることもできる。図示のタッチ表示部6の表示内容は、撮像部5によって撮像された画像(ライブビュー画像)がリアルタイムに表示されている状態を示し、このライブビュー画面(モニタ画面)には、ライブビュー画像に対して施される画像処理の種類を指示する各種のアイコンA〜Dが配列表示されている。
【0019】
図4は、セルフィーパッド判別テーブル3Cを説明するための図である。
セルフィーパッド判別テーブル3Cは、セルフィーパッド4b上のスライド操作に応じて実行される処理を特定するためのテーブルで、「モード」、「機能」、「タップ判定」、「スライド判定」、「実行する処理」、「選択機能」の各項目を有している。このセルフィーパッド判別テーブル3Cの内容、例えば、「タップ判定」や「スライド判定」などは、ユーザ操作によって任意に変更可能となっている。「モード」は、撮像装置の動作モードを記憶する項目で、図示の例は“RECモード(撮影モード)”、“PLAYモード(再生モード)”を記憶した場合である。「機能」は、動作モード(RECモード、PLAYモード)別にセルフィーパッド4b上のスライド操作によって実行可能な各種の機能を記憶する項目で、図示の例は“RECモード”に対応して“レリーズ”、“ズーム調整”、“画質調整”の機能を記憶し、“PLAYモード”に対応して“画像送り”、“拡大表示”の機能を記憶した場合を示している。
【0020】
「タップ判定」は、セルフィーパッド4b上で行われたタッチ操作がタップ操作として有効とするための基準値を記憶する項目で、図示の例は、“タッチ操作の開始接点から解除接点の範囲(スライド量:移動量)が2POINT(ポイント)以内”をその判定基準値として記憶した場合を示している。セルフィーパッド4bは、
図2に示したように縦一列に配列した15枚のタッチパネルTによって15点スイッチを構成するもので、1つのタッチパネルTを1POINT(1接点:1ポイント)としている。
なお、タッチ操作のスライド量(移動量)は、タッチ操作の開始接点と解除接点との差により測定され、タッチ操作が継続している間の軌跡は考慮しない。これは、「スライド判定」の場合も同様である。
【0021】
制御部1は、タッチ操作のスライド量(移動量)が“2POINT以内”であれば、タップ操作として有効であると判別する。つまり、意図せずタッチ位置がスライドした(移動した)場合であってもそのスライド量(移動量)が短ければ、その操作をタップ操作と見做すようにしている。そして、制御部1は、スライド量(移動量)が2POINT以内のタッチ操作が続けて2回判別されると、ダブルタップ操作が行われたと見做すようにしている。
【0022】
「スライド判定」は、実行対象として選択されている実行対象の機能に応じて、セルフィーパッド4b上で行われたタッチ操作がその機能に対してスライド操作として有効であるか否かを判別するための基準値を記憶する項目で、「有効スライド量」と「有効スライド方向」の項目に分かれている。「有効スライド量」は、そのスライド操作のスライド量に基づいてそのスライド操作が有効であるか否かを判別するための基準値であり、複数の機能の各々に対応付けて記憶されている。
【0023】
すなわち、図示の例においては、RECモード”の各機能に対応する「有効スライド量」として、“レリーズ”に対応して“開始接点から5POINT以上”が記憶され、“ズーム調整”に対応して“開始接点から4POINT以上”が記憶され、“画質調整”に対応して“開始接点から3POINT以上”が記憶されている場合を示している。また、“PLAYモード”の各機能に対応する「有効スライド量」として、“画像送り”及び“拡大表示”に対応して“開始接点から4POINT以上”が記憶されている場合を示している。
【0024】
制御部1は、任意の機能が実行対象として選択されている状態において、セルフィーパッド4b上でタッチ操作が行われると、そのスライド量を測定し、その測定したスライド量が選択機能に対応付けられている「有効スライド量」に該当するか否かに基づいて、そのスライド操作が有効であるか否かを判別するようにしている。複数の機能の各々に対応付けられている「有効スライド量」は、その機能の重要度に応じて異なるもので、例えば、重要度の高い機能ほど、その「有効スライド量」が長くなるようにしている。図示の例は、“画質調整”よりも“ズーム調整”の方が機能の重要度が高く、更に“ズーム調整”より“レリーズ”の方が機能の重要度が高いので、それぞれの「有効スライド量」を“3POINT以上”“4POINT以上”“5POINT以上”とした場合である。
【0025】
「スライド判定」の「有効スライド方向」は、セルフィーパッド4b上でスライド操作が行われた場合にその方向、つまり、セルフィーパッド4bの長手方向の一端を上、他端を下とすると、上から下に向かって操作されたのか、下から上に向かって操作されたのかによってそのスライド操作が有効か否かを判別するための基準値であり、複数の機能の各々に対応付けて記憶されているが、1つの機能に複数の処理が含まれる場合には、処理毎に対応付けて記憶されている。
【0026】
すなわち、図示の例においては、RECモード”の各機能に対応する「有効スライド方向」として、“レリーズ”に対応して“双方向”、つまり、“上から下”及び“下から上”のいずれの方向でもよいことを示す“双方向”が記憶され、“ズーム調整”及び“画質調整”に対応して“上から下”と“下から上“の2方向が記憶されている場合を示している。また、“PLAYモード”の“画像送り”に対応して“上から下”と“下から上“の2方向が記憶され、“拡大表示”に対応して“上から下”と“下から上“の2方向が記憶されている場合を示している。制御部1は、任意の機能が実行対象として選択されている場合にセルフィーパッド4b上でスライド操作が行われると、そのスライド方向を測定し、その測定したスライド方向が選択機能に対応する「有効スライド方向」に該当するか否かに基づいて、そのスライド操作が有効であるか否かを判別するようにしている。
【0027】
「実行する処理」は、モード別及び機能別に実行な処理を示す項目で、「機能」と「実行する処理」とは1対1の関係となる場合に限らず、1つの機能に複数の処理を含む場合には1対N(処理数)の関係となる。例えば、“RECモード”の“レリーズ”の場合、「機能」と「実行する処理」とは1対1の関係にあるが、その他の“ズーム調整”、“画質調整”、“画像送り”“拡大表示”の場合には1対2の関係となっている。そして、各「実行する処理」には「有効スライド量」、「有効スライド方向」に対応付けられているが、1つの機能に複数の処理を含む場合には「実行する処理」毎に異なる「有効スライド方向」が対応付けられている。
【0028】
図示の例においては、RECモード”の各機能に対応する「実行する処理」として、“レリーズ”、“双方向”に対応して“セルフタイマ撮影指示”が記憶され、“ズーム調整”、“下から上”に対して“望遠方向へのズーム調整”、“上から下”に対応して“広角方向へのズーム調整”を記憶し、“画質調整”、“下から上”に対応して“1つ前の画像処理を選択”、“上から下”に対応して“次の画像処理を選択”が記憶されている場合を示している。また、“PLAYモード”の各機能に対応する「実行する処理」として、“画像送り”、“下から上”に対応して“1つ前の画像に表示切り替え”、“上から下”に対応して“次の画像に表示切り替え”が記憶され、“拡大表示”、“下から上”に対応して“表示中の画像を拡大表示に切り替え”、“上から下”に対応して“表示中の画像を通常表示に切り替え”が記憶されている場合を示している。
【0029】
「選択機能」は、モード別にどの「機能」が実行対象として選択されているかを示す項目で、図中、丸印は、現在選択されている実行対象の機能を示している。すなわち、“PLAYモード”では「機能」の“画像処理”が実行対象として選択されていることを示し、“PLAYモード”では「機能」の“拡大表示”が実行対象として選択されていることを示し、どの機能を実行対象として選択するかは、ユーザ操作(セルフィーパッド4b上でのタップ操作など)によってモード別に任意に設定することができる。
【0030】
次に、本実施形態における撮像装置の動作概念を
図5に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、このフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体の他に、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0031】
図5は、電源投入に応じて実行開始される撮像装置の動作概要(本実施形態の特徴的な動作)を説明するためのフローチャートである。
まず、制御部1は、セルフィーパッド4b上でタッチ操作が行われたかを調べる(ステップA1)。セルフィーパッド4b上でタッチ操作が行われなかった場合には(ステップA1でNO)、その他の操作が行われたかを調べる(ステップA2)。
【0032】
ここで、セルフィーパッド4b以外の操作が行われた場合、つまり、ハードキー4aが操作されたり、タッチ表示部6がタッチ操作されたりすると(ステップA2でYES)、その操作に応じた処理に移り(ステップA3)、例えば、電源キー、レリーズキー、ズーム調整キーなどの操作が行われた場合には、電源オン/オフ処理、撮影処理、ズーム調整処理の他、RECモード”と“PLAYモード”、各モードにセルフィーパッド4bに対するタッチ操作を有効とする機能を切り替える処理を行う。
【0033】
いま、セルフィーパッド制限解除状態においてタッチ操作が行われると(ステップA1でYES)、制御部1は、最初にタッチしたセルフィーパッド4b上の位置を開始接点として取得(ステップA4)した後、そのタッチが解除されるまで待機する(ステップA5)。そして、タッチ操作が解除されると(ステップA5でYES)、そのときのタッチ位置を解除接点として取得する(ステップA6)。そして、この取得した開始接点から解除接点までの範囲(差)をスライド量(接点数:ポイント数)として算出(測定)する(ステップA7)。
【0034】
そして、セルフィーパッド判別テーブル3Cを参照し、実行対象として選択されている機能に対応付けられている「タップ判定」と、算出したスライド量とを比較することによって、算出したスライド量は、「タップ判定」の値に該当しているかを調べる(ステップA8)。この場合、「タップ判定」の「有効スライド量」として、
図4の例では“2PT以内”が記憶されているので、タッチ操作のスライド量が“2PT以内”であれば(ステップA8でYES)、そのタッチ操作をタップ操作(シングルタップ操作)と見做して、そのタッチ操作をシングルタップ操作として有効と判別する。
【0035】
この場合、セルフィーパッド判別テーブル3Cにはシングルタップ操作に応じた処理は設定されていないので、次のステップA9のタップ操作に応じた処理では、シングルタップ操作の操作回数を計数し、所定時間内に2回のタップ操作(ダブルタップ操作)が行われたかを判別する処理を行うが、最初は1回目のタップ操作であるため、そのまま上述のステップA1に戻り、続けて、ステップA1からA8の処理を行う。そして、続くタッチ操作もタップ操作であれば(ステップA8でYES)、上述のタップ操作に応じた処理(ステップA9)では、タップ操作の操作回数からダブルタップ操作が行われたものと判断して、上述のセルフィーパッド制限解除状態と、セルフィーパッド制限状態とを切り替える処理を行う。その後、上述のステップA1に戻る。
【0036】
一方、算出したスライド量が「タップ判定」の“2PT以内”でなければ(ステップA8でNO)、制御部1は、セルフィーパッド制限解除状態に切り替えられているかを調べる(ステップA10)。ここで、セルフィーパッド制限解除状態であれば(ステップA10でYES)、開始接点から解除接点への方向をスライド方向として特定(測定)する(ステップA11)。続けて、タッチ操作がスライド操作として有効であるか調べるために、解除接点はセルフィーパッド4bの端部(上端又は下端)であるかを調べ(ステップA12)、解除接点が端部でなければ(ステップA12でNO)、スライド操作に応じた機能別処理(ステップA14)に移るが、スライド操作の解除接点がセルフィーパッド4bの端部であれば(ステップA12でYES)、算出したスライド量に1PT(ポイント)を加算してそのスライド量を更新する処理(ステップA13)を行った後、スライド操作に応じた機能別処理(ステップA14)に移る。一方、セルフィーパッド制限解除状態でなければ(ステップA10でNO)、スライド量によらずスライド操作は有効でないため、上述のステップA1に戻る。
【0037】
ここで、スライド操作の解除接点がセルフィーパッド4bの端部に達したということは、スライド方向に対してスライド操作が可能な上限値に達していることを意味し、その上限値を超える長さのスライド操作を行ったつもりのユーザに対し、実際に算出されたスライド量はそれよりも短くなるため、制御部1は、算出したスライド量に“1PT”を加算することによってその値を更新するようにしている。なお、一般にユーザはセルフィーパッド4bの配置位置やそのサイズ又は感触などからスライド操作中にその端部(上端又は下端)の位置を感覚的に知ることができる場合が多く、端部から大きくはみ出すことは少ない、ということを想定してその加算値を“1PT”としている。
【0038】
図6は、スライド操作に応じた処理(
図5のステップA14)を詳述するためのフローチャートである。なお、
図6は、セルフィーパッド判別テーブル3Cの内容を体系化したもので、以下、
図7(1)〜(5)の各種の機能に対応する表示例を参照して、このスライド操作に応じた処理を簡単かつ具体的に説明するものとする。
まず、制御部1は、“RECモード”において(ステップB1でYES)、ライブビュー画像をモニタ画面(タッチ表示部6)に表示させる。
図7(1)は、この場合の表示例を示し、モニタ画面にはセルフィーパッド制限解除状態を識別する「PAD」のマークMKと共に、ライブビュー画像LVが表示される。この場合、実行対象として選択されている「機能」が“レリーズ”で、かつ算出したスライド量が「有効スライド量」の“5PT以上”であれば(ステップB2でYES)、そのスライド操作は“レリーズ”に対して有効であると判断してセルフタイマ撮影指示を行う(ステップB3)。
【0039】
また、実行対象の機能として“ズーム調整”が選択されている場合には、
図7(2)に示すように、拡大/縮小をスケール表示するズームバーZBがライブビュー画像LVと共にモニタ画面に表示される。このように選択機能が“ズーム調整”の場合において、算出したスライド量が「有効スライド量」の“4PT以上”であり(ステップB4でYES)、かつ「有効スライド方向」が“下から上”であれば(ステップB5でYES)、望遠方向へのズーム調整処理(ステップB6)を行うが、“上から下”であれば(ステップB5でNO)、広角方向へのズーム調整処理を行う(ステップB7)。
【0040】
また、実行対象の機能として“画質調整”が選択されている場合には、
図7(3)に示すように、画質を指示する各種のアイコンA〜D及び「PAD」マークMKがライブビュー画像LVと共にモニタ画面に表示される。このように選択機能が“画質調整”の場合において、算出したスライド量が「有効スライド量」の“3PT以上”であり(ステップB8でYES)、かつ「有効スライド方向」が“下から上”であれば(ステップB9でYES)、1つ前の画像処理を選択(ステップB10)するが、“上から下”であれば(ステップB9でNO)、次の画像処理を選択する(ステップB11)。
【0041】
なお、“RECモード”では、実行対象として選択されている「機能」が“レリーズ”で、かつ算出したスライド量が「有効スライド量」の“(2PTより大きく)5PT未満”、あるいは、実行対象として選択されている「機能」が“ズーム調整”で、算出したスライド量が「有効スライド量」の“(2PTより大きく)4PT未満”のように、いずれにも該当しない場合には、タップ操作としてもスライド操作としても有効とは見做さず何も処理を実行しない。
【0042】
一方、制御部1は、“PLAYモード”において(ステップB12でNO)、撮影済み画像(保存画像)を読み出して再生画面(タッチ表示部6)に表示させる。いま、実行対象として選択されている「機能」が“画像送り”が選択されている場合には、
図7(4)に示すように、「PAD」マークMKと共に撮影済み画像SVがタッチ表示部6の再生画面に表示される。このように選択機能が“画像送り”の場合において、算出したスライド量が「有効スライド量」の“4PT以上”であり(ステップB12でYES)、かつ「有効スライド方向」が“下から上”であれば(ステップB13でYES)、1つ前の画像に表示を切り替え(ステップB14)を行うが、“上から下”であれば(ステップB13でNO)、次の画像に表示を切り替える(ステップB15)。
【0043】
また、“PLAYモード”において(ステップB12でNO)、実行対象として選択されている「機能」が“拡大表示”が選択されている場合には、
図7(5)に示すように、撮影済み画像SVを拡大した画像と共に、撮影済み画像のどの部分を拡大したかを案内する拡大箇所ウインドウWDが表示される。このように選択機能が“拡大表示”の場合において、算出したスライド量が「有効スライド量」の“4PT以上”であり(ステップB16でYES)、かつ「有効スライド方向」が“下から上”であれば(ステップB17でYES)、表示中の画像を拡大表示に切り替え(ステップB18)を行うが、“上から下”であれば(ステップB17でNO)、表示中の画像を通常表示に切り替える(ステップB19)。なお、“PLAYモード”では、「有効スライド量」は“(2PTより大きく)4PT未満”のように、いずれにも該当しない場合には、タップ操作としてもスライド操作としても有効とは見做さず何も処理を実行しない。
【0044】
以上のように、本実施形態において制御部1は、セルフィーパッド4b上でタッチ操作が行われた場合にそのタッチ操作のスライド量を測定し、複数の機能の中から選択されている機能と、測定したスライド量に応じて、そのタッチ操作がスライド操作として有効であるか否かを判別し、スライド操作として有効であれば、その選択機能を制御するようにしたので、実行対象として選択されている機能に応じて適切なタッチ操作の制御を行い、タッチ操作の操作性を向上させることが可能となる。
【0045】
制御部1は、測定したスライド量が実行対象として選択されている機能に対応する「有効スライド量」に該当するか否かに基づいてそのタッチ操作がスライド操作として有効であるか否かを判別するようにしたので、機能毎に適切な「有効スライド量」を対応付けておけば、タッチ操作の操作性を向上させることが可能となる。
【0046】
有効スライド量は、それに対応付けられている機能の重要度に応じて異なるようにしたので、例えば、重要度の高い機能ほど、その有効スライド量を長くするようにすれば、誤操作を軽減し、タッチ操作の操作性を向上させることが可能となる。
【0047】
制御部1は、セルフィーパッド判別テーブル3Cにスライド操作が有効であるか否かを示す情報として、複数の機能の各々に「有効スライド方向」が更に対応付けられている場合に、測定したスライド方向が実行対象として選択されている機能に対応する「有効スライド方向」に該当するか否かに基づいてそのスライド操作が有効であるか否かを、更に判別するようにしたので、機能毎に適切な「有効スライド方向」を対応付けておけば、タッチ操作の操作性を向上させることが可能となる。
【0048】
制御部1は、1つの機能に含まれる複数の処理に対応して異なる方向が「有効スライド方向」として対応付けられている場合に、その機能の複数の処理に対応付けられている「有効スライド方向」のいずれかに測定したスライド方向が該当するか否かに基づいて、そのタッチ操作がスライド操作として有効であるか否かを判別するようにしたので、1つの機能に含まれる複数の処理を対するスライド方向毎に制御することができる。
【0049】
制御部1は、有効スライド量よりも測定したスライド量が短い場合であっても、スライド方向に対してタッチ操作が可能な上限のスライド量であることを条件にそのタッチ操作がスライド操作として有効であると判別するようにしたので、測定したスライド量が有効スライド量よりも足りなくてもその理由がセルフィーパッド4b上の問題であれば、そのタッチ操作がスライド操作として有効とすることができる。
【0050】
制御部1は、セルフィーパッド4bの端部に達するタッチ操作が行われた場合には、測定したスライド量に所定値を加算し、その加算値が有効スライド量に該当する場合を条件として、そのタッチ操作がスライド操作として有効と判別するようにしたので、セルフィーパッド4bの端部に達したことによって、測定したスライド量が有効スライド量よりも足りない場合には、それに合った対処法でタッチ操作がスライド操作として有効であるか否かを判別することができる。
【0051】
制御部1は、測定したタッチ操作のスライド量が0(ゼロ)でなくても、所定のスライド量(例えば、2PT)以内であれば、そのタッチ操作をタップ操作として有効と判別するようにしたので、タッチ操作中に意図せずスライド(移動)してしまったとてもタップ操作に応じた処理が可能となる。
【0052】
制御部1は、測定したスライド操作のスライド量が有効スライド量(例えば、4PT)と所定のスライド量(例えば、2PT)との間の3PTであれば、そのスライド操作を無効と判別するようにしたので、誤操作を軽減し、タッチ操作の操作性を向上させることが可能となる。
【0053】
制御部1は、タッチ操作がスライド操作として有効であると判別された場合に、実行対象として選択されている機能に固有の処理を実行するようにしたので、選択されている機能に応じて、タッチ操作の操作性を向上させることが可能となる。
【0054】
なお、上述した実施形態においては、「有効スライド方向」として、“レリーズ” “双方向”を記憶するようにしているが、“上から下”又は“下から上”のいずれの一方の方向のみを記憶してもよい。この場合、タッチ操作が有効スライド量に該当したとしても記憶されているのとは他の方向である場合は無効となる。
【0055】
上述した実施形態においては、操作部4のハードキー4aの機能変更キーにより、“RECモード”における、“レリーズ”、“ズーム調整”、“画質調整”の選択、及び“PLAYモード”における “画像送り”、“拡大表示”の選択を行うようにしたが、このモード別の機能の選択は、タッチ表示部6を使用して選択するようにしてもよい。
【0056】
上述した実施形態においては、セルフィーパッド4bの端部に達するスライド操作が行われた場合は、測定したスライド量に所定値を加算し、その加算値が有効スライド量に該当する場合を条件として、そのスライド操作を有効と判別するようにしたが、測定したスライド量に所定値を加算せずに、有効スライド量の方を“1PT”減算してそのスライド操作が有効か否かを判別するようにしてもよい。
【0057】
また、上述した実施形態においては、
図4のセルフィーパッド判別テーブルに示したように、全ての機能に対応付けて「タップ判定」、「スライド判定」を記憶するようにしたが、所定の機能に限って「タップ判定」、「スライド判定」を記憶するようにしてもよい。また、所定の機能に限って「タップ判定」、「スライド判定」のいずれか一方を記憶するようにしてもよく、
図4のセルフィーパッド判別テーブルに限らないことは勿論である。
【0058】
上述した実施形態においては、セルフィーパッド4bを筐体11の一側部に配設したが、ユーザが通常の操作時に視覚的に捕らえることが困難な位置として、例えば、筐体11の背面部など他の位置に配設するようにしてもよい。
【0059】
また、上述した実施形態においては、15枚の小片状のタッチパネルTを縦一列に配列してセルフィーパッド4bを構成したが、そのタッチパネルTの数は任意であると共に、2つのセルフィーパッド4bを並列して配置したり、上下に間隔を空けて配置したり、十字状に配置したりしてもよい。更にタッチパネルTを直線的に配列する場合に限らず、例えば、筐体の形状に応じて曲線的に配列するようにしてもよい。
【0060】
上述した各実施形態においては、電子機器として撮像装置(デジタルカメラ)に適用した場合を例示したが、パーソナルコンピュータ、PDA(個人向け携帯型情報通信機器)、タブレット端末、スマートフォンなどの携帯電話機、電子ゲーム、音楽プレイヤーなどに適用してもよい。
【0061】
また、上述した実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【0062】
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
タッチ操作部を備える電子機器であって、
複数の機能のいずれかを実行対象の機能として選択する選択手段と、
前記タッチ操作部上でタッチ操作が行われた場合にそのタッチ操作のスライド量を測定する測定手段と、
前記選択手段によって選択されている機能と、前記測定手段により測定されたタッチ操作のスライド量に応じて、そのタッチ操作がスライド操作として有効であるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により有効なスライド操作であると判別された場合に、前記選択手段によって選択されている機能を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子機器において、
前記判別手段は、前記測定手段により測定されたタッチ操作のスライド量が前記選択手段によって選択された機能に対応付けられている有効スライド量に該当するか否かに基づいて、そのタッチ操作がスライド操作として有効であるか否かを判別する、
ことを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電子機器において、
前記有効スライド量は、それに対応付けられている機能の重要度に応じて異なる、
ことを特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器において、
前記測定手段は、前記タッチ操作部上でタッチ操作が行われた場合にそのタッチ操作のスライド方向を、更に測定し、
前記判別手段は、前記測定手段により測定されたタッチ操作のスライド方向が前記選択手段によって選択された機能に対応付けられている有効スライド方向に該当するか否かに基づいてそのタッチ操作が、スライド操作として有効であるか否かを、更に判別する、
ことを特徴とする。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子機器において、
前記判別手段は、前記選択機能の複数の処理に対応付けられている有効スライド方向のいずれかに前記測定手段により測定されたタッチ操作のスライド方向が該当するか否かに基づいてそのタッチ操作がスライド操作として有効であるか否かを判別する、
ことを特徴とする。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の電子機器において、
前記判別手段は、前記測定手段により測定されたタッチ操作のスライド量が、前記選択手段によって選択された機能に対応付けられている有効スライド量よりも短い場合であっても、そのタッチ操作のスライド方向に対して操作が可能な上限のスライド量であることを条件として、そのタッチ操作がスライド操作として有効であると判別する、
ことを特徴とする。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の電子機器において、
前記判別手段は、前記タッチ操作部上のタッチ操作がそのタッチ操作部の端部に達した場合には、前記測定手段により測定されたスライド量に所定値を加算し、その加算値が前記選択手段によって選択された機能に対応付けられている有効スライド量に該当する場合を条件として、そのタッチ操作がスライド操作として有効であると判別する、
ことを特徴とする。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器において、
前記判別手段は、前記測定手段により測定されたタッチ操作のスライド量が、0でない場合であっても、所定のスライド量以内であれば、そのタッチ操作をタップ操作として有効であると判別する、
ことを特徴とする。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の電子機器において、
前記判別手段は、前記測定手段により測定されたタッチ操作のスライド量が、前記有効スライド量と前記所定のスライド量との間のスライド量が場合には、そのタッチ操作を無効であると判別する、
ことを特徴とする。
(請求項10)
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電子機器において、
前記制御手段は、前記判別手段により有効なスライド操作であると判別された場合に、前記選択手段によって選択されている機能に固有の処理を実行する制御を行う、
ことを特徴とする。
(請求項11)
請求項11に記載の発明は、
タッチ操作部を備える電子機器におけるタッチ操作制御方法であって、
複数の機能のいずれかを実行対象の機能として選択する処理と、
前記タッチ操作部上でスタッチ操作が行われた場合にそのタッチ操作のスライド量を測定する処理と、
前記選択されている機能と、前記測定されたタッチ操作のスライド量に応じて、そのタッチ操作がスライド操作として有効であるか否かを判別する処理と、
前記タッチ操作がスライド操作として有効であると判別された場合に、前記選択されている機能を制御する処理と、
を含むことを特徴とする。
(請求項12)
請求項12に記載の発明は、
タッチ操作部を備える電子機器のコンピュータに対して、
複数の機能のいずれかを実行対象の機能として選択する機能と、
前記タッチ操作部上でタッチ操作が行われた場合にそのタッチ操作のスライド量を測定する機能と、
前記選択されている機能と、前記測定されたタッチ操作のスライド量に応じて、そのタッチ操作がスライド操作として有効であるか否かを判別する機能と、
前記タッチ操作がスライド操作として有効であると判別された場合に、前記選択されている機能を制御する機能と、
を実現させるためのプログラムである。