(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
リソースデータ値とチャートのスケールに関連付けられているチャートデータ値とを比較し、前記リソースデータ値は前記チャートデータ値に対応していないと判断することにより、前記チャートがスケール変更されるべきことを確認することを更に含む、請求項1に記載の記憶媒体。
所定のポーリングレートによる前記データ値の変動に関するポーリングに基づいて、前記チャートがスケール変更されるべきことを確認し、前記ポーリングレートに基づいて前記スケールマークを再配置することを、前記処理は更に含む、請求項1に記載の記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。
【0011】
各図において、参照番号の左端の桁(番号)はその参照番号が最初に登場する図番号を示す。
【0012】
明細書及び図面における様々な要素に同一の参照番号が使用されている場合、それは同一又は類似の要素であることを示す。
<概要>
【0013】
チャートスケーリングの視覚的表現に関する技法が説明される。一実施形態において、チャートはリソースに関連するデータを表示するために使用される。そのようなリソース又は資源の具体例は、コンピュータハードウェアのリソース、ネットワークのリソース、金融資産、商品(例えば、製造された商品)等を含む。更に、適切な如何なるチャートが使用されてもよく、例えば線グラフ、ヒストグラム、棒グラフ、横線工程表等が使用されてもよい。一実施形態において、チャートは、チャートで表現される一群のデータ値に対応するスケールに関連付けられる。更に、チャートは、様々な異なるスケールでデータ値を表示するようにスケール変更されることが可能であり、例えばそのようなスケールは様々な一群のデータ値に対応している。
【0014】
少なくとも一実施形態において、チャートで表現されるスケールの視覚的な指標をもたらすスケールマークが提供される。チャートがスケール変更される場合、スケールマークは、スケールの変化を示すように再配置される。すなわち、スケールマークは、様々なチャートスケールを視覚的に示すように動的に再配置されることが可能である。
【0015】
1つ以上の実施形態に関する実現手段の概要はこのようなものである。次に、実施の形態が使用されてよい環境例を考察する。
<環境例>
【0016】
図1は本願で説明される技法を使用するように動作する実施形態の環境例100を示す。図示の環境100は、様々な形態で形成されてよいコンピュータ装置102を含む。例えば、コンピュータ装置102は、通常のコンピュータ(例えば、デスクトップパーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等)、移動局、娯楽用機器、テレビジョンに通信可能に結合されたセットトップボックス、無線電話機、ワイヤレスフォン、ネットブック、ゲームコンソール、携帯装置等として形成されてもよく、環境例については
図7を参照しながら再び説明される。
【0017】
すなわち、コンピュータ装置102は、相当な又はかなりのメモリやプロセッサリソースを備えた多資源装置(例えば、パーソナルコンピュータ、ゲームコンソール、スレート(slate)、タブレットフォームファクタ装置)から、限られたメモリ及び/又は処理リソースしか備えていない少資源装置(例えば、通常のセットトップボックス、携帯用ゲームコンソール)の広範囲に及ぶ。コンピュータ装置102は、以下に説明するような1つ以上の処理をコンピュータ装置102に実行させるソフトウェアを含む。
【0018】
コンピュータ装置102はアプリケーション104を含み、アプリケーション104はコンピュータ装置102により様々なタスクを実行するための機能を表す。アプリケーション104の具体例は、ワードプロセッサのアプリケーション、電子メールのアプリケーション、コンテンツ編集のアプリケーション等を含む。コンピュータ装置102の一部としてウェブブラウザ106が更に含まれており、ウェブブラウザ106はコンピュータ装置102によるウェブブラウジング及び/又は他のタスクを実行するための機能を表す。例えば、ウェブブラウザ106は、コンピュータ装置102が接続してよい1つ以上のネットワークを介してネットワークリソース(例えば、ウェブサイト)にアクセスするために使用されることが可能である。そのようなネットワークの具体例は、インターネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスネットワーク、無線網、公衆電話網、イントラネット等を含む。アプリケーション104及び/又はウェブブラウザ106は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせ等の適切な如何なるタイプのものにより実現されてもよい。
【0019】
コンピュータ装置102はリソース管理モジュール108を更に有し、リソース管理モジュール108は、コンピュータ装置の様々なリソースを管理する機能と、様々なリソースに影響を及ぼす機能をユーザが実行できるようにする機能とを表す。例えば、リソース管理モジュール108は、コンピュータ装置102の診断ツールの一部として使用されることが可能である。リソースの具体例は、ネットワークリソース(例えば、有線及び/又は無線のネットワーク接続の一部としてネットワークリソース)、メモリリソース、データストレージリソース、処理リソース(例えば、中央処理ユニット(CPU))等を含む。リソースは、アプリケーション(例えば、アプリケーション104及び/又はウェブブラウザ106)、ユーティリティ(例えば、システムユーティリティ)、サービスホスト、サービス(例えば、オペレーティングシステムサービス)、ビジュアルウィンドウ、タブ(例えば、ブラウザタブ)等を含んでもよい。
【0020】
コンピュータ装置102の一部としてスケーリングモジュール110が更に含まれており、スケーリングモジュール110は、コンピュータ装置102により表示される図形要素のスケール調整の機能を表す。例えば、リソース管理モジュール108に関連するリソースユーザインタフェース(UI)112が考察される。図示されているように、リソースUI_112は、CPU利用度、メモリ利用度、ネットワーク利用度等のようなコンピュータ装置102の様々なリソースに関するステータス情報を表示している。
【0021】
リソースUI_112はリソースチャート114を含み、リソースチャート114はコンピュータ装置102に関連付けられている特定のリソースについてのデータを表示する。図示の特定の例では、リソースチャート114は、コンピュータ装置102の無線データ接続(ワイヤレスデータコネクション)に関するデータ転送レートを表示している。以下において詳細に説明されるように、スケーリングモジュール110は、スケールの視覚的な目安(indication)を与えるために、リソースチャート114の様々な図形要素を調整することが可能である。
【0022】
本願で説明される技法が使用される環境例を説明したので、次に、一実施形態による一形態を考察する。
<実施の形態による動作例>
【0023】
以下、1つ以上の実施形態によるチャートスケーリングの視覚的表現をもたらす一形態を説明する。以下の説明の部分において、
図1の環境例100を参照する場合がある。
【0024】
図2は全体的に200により示される例示的な状況を示す。状況はシナリオ、筋書き等と言及されてもよい。状況200の上側部分では、リソースUI_112がコンピュータ装置102のディスプレイ装置に表示されている。上述
したように、リソースUI_112はリソースチャート114を含み、リソースチャート114は、コンピュータ装置102に関連付けられている様々なリソースについてのデータを表示するように形成されている。例えば、リソースUI_112はリソース管理モジュール108により実現されることが可能である。リソースチャート114はデータライン202を含み、データラインは特定のリソースに関するデータ点をたどっている(データラインはデータ点の軌跡である)。この例の場合、データライン202は、コンピュータ装置102の無線データ接続に関するデータ転送レート(例えば、データの出力速度及び/又はデータの入力速度)を追跡している。
【0025】
例えば、データライン202のうちリソースチャート114の右側における部分は、現在のデータ転送レートを示す(時間ゼロ(0)における値)。データライン202は右側から左側の方に続いており、データライン202は過去のデータ転送レート(すなわち、時間的に先行する時点のデータ転送レート)を示す。データライン202はリソースチャート114の左端まで続き、左端では60秒(60Sec)前に生じたデータ転送レート(すなわち、時点0に対して60秒先行している時点でのデータ転送レート)を示す。この特定のデータ表示区間(すなわち、60秒間)は単なる一例として示されているに過ぎず、実施形態は、多種多様な時間的な期間にわたってリソースデータを追跡及び/又は表示できることが認められるべきである。
【0026】
リソースチャート114は特定の「スケール」の中でデータ値を表示するように形成され、その特定の「スケール」はリソースチャート114で表現されるデータの範囲(又はレンジ)を示す。この具体例の場合、リソースチャート114のスケールは、リソースチャートの底部における毎秒0(ゼロ)メガビットから始まり、リソースチャートの上部における500Mbpsに及んでいる。従って、リソースチャート114に関するこの具体例は、0Mbpsから500Mbpsまでのネットワークデータ転送レート値を表示することが可能である。後述するように、リソースチャート114のスケールは、様々な範囲に属する値を、視覚的に表現できるように調整されることが可能である。
【0027】
リソースチャート114の一部分としてスケールマーク204が更に含まれており、スケールマーク204は、リソースチャート114のスケールに関する視覚的な目安を提供する。例えば、リソースチャート114内でのスケールマーク204の位置は、リソースチャート114に含まれるデータ値のスケールを視覚的に表現することが可能である。この例の場合、スケールマーク204は0-500のスケールを示すように配置される又は位置付けられる。更に、スケールマーク204は、所与のスケールの中で200Mbpsの値に対応するように縦軸に整合している。リソースチャート114のスケールが異なるスケールに変わる場合、スケールマーク204の位置は、異なるスケールへの遷移を視覚的に表現するようにリソースチャート114の中で調整されることが可能である。
【0028】
リソースUI_112は様々なリソースの指標(indicia)を更に含んでおり、具体的には、CPUに関連するリソース指標206と、メモリリソースに関連するリソース指標208と、リソースチャート114により表現される無線リソースに関連するリソース指標210と、データストレージ(例えば、ディスク)のリソースに関連するリソース指標212とを含む。リソース指標210を太枠で囲むことにより、リソース指標210が、選択された状態にあることが示されている。一実施形態において、リソース指標が現在選択されていることの印は、そのリソース指標に関連するリソースが現在「着目」されていることを示し、例えばリソースチャート114がそのリソースについてのデータを現在表示していることを示す。
【0029】
リソース指標は、各自のリソースに関連するデータ値を示すサブチャート(sub-chart)を含む。例えば、リソース指標206は、CPU利用度に関する値を示すサブチャートを含み、例えばCPU処理容量全体のうちの割合(パーセンテージ)を示す。少なくとも一実施形態において、リソース指標の一部として含まれるサブチャートは、各自のリソースに関するリアルタイム値を示す。
【0030】
特定のリソース指標の一部として含まれるサブチャートは、個々のサブチャートのスケールの視覚的な目安を提供するスケールマークを含むことが可能である。例えば、リソース指標210はスケールマーク214を含み、スケールマーク214は、リソース指標210の一部として含まれるサブチャートで表示されるデータ値のスケールを示す。一実施形態において、リソース指標のサブチャートの一部として含まれるスケールマークは、本願で説明される様々な技法に従って実現及び管理されることが可能である。
【0031】
状況200において、リソースチャート114は、リソースUI_112で現在「着目」しているリソースに対応している。少なくとも一実施形態において、リソースチャート114に関連付けられるリソースは、異なるリソースに関連するデータが表示されるように変更可能である。例えば、リソース指標206、208、212は、それらに関連するリソース(のデータ)が、現在着目されているリソースの代わりに、リソースチャート114に表示されて着目されるように選択されることが可能である。
【0032】
リソースUI_112にはレート制御部216が更に含まれており、レート制御部216はリソースUI_112に関するポーリングレートを設定できるように選択可能である。一実施形態において、スケーリングモジュール110は、リソースのデータ値について周期的にポーリングし(周期的に検査し)、例えばデータライン202の一部のようなデータ値を表示する際に適切なスケールが使用されているか否かを判断する。すなわち、「ポーリングレート」は、スケーリングモジュール110がそのようなポーリングを実行する頻度(どの程度頻繁に行うか)を示す。例えば、レート制御部216を選択させるために、グラフィカルユーザインタフェースを表示し、ユーザがポーリングレートを選択できるようにする。広範囲に及ぶ多種多様なポーリングレートが使用されてよく、例えば、二分の一秒毎、一秒毎、二秒毎、十秒毎等のようなレートが使用されてもよい。追加的又は代替的に、例えばリソース管理モジュール108及び/又はスケーリングモジュール110により、ポーリングレートは自動的に選択されることが可能である。
【0033】
状況200は下側部分に続き、リソースチャート114はデータ値の別の範囲(又はレンジ)にスケール変更される。例えば、リソースチャート114は0Mbpsないし11Mbpsのデータ値の範囲に対応するようにスケール変更される。スケールの変更は、関連するリソースのデータ値の変化を示すことが可能である。この例の場合、スケールの変更は、無線接続のデータ転送レートの低下に対応している。
【0034】
スケールの変更を示すため、スケールマーク204がリソースチャート114の中で再配置される(又は配置され直す、又は設定され直す)。この例の場合、スケールマーク204はリソースチャート114の上側又は上方に再配置されている。上述したように、リソースチャート114内でのスケールマーク204の相対的な位置は、リソースチャート114に含まれるデータ値のスケールを視覚的に表現することが可能である。例えば、リソースチャート114の上端とスケールマーク204との間の距離は、特定のスケールに関連付けることが可能である。少なくとも一実施形態において、短い距離は狭いスケールを示し、長い距離は広いスケールを示す。この実施形態は単なる一例を示しているに過ぎず、スケールマーク204は多種多様な配置アルゴリズム及び/又は基準に基づいて配置されることが可能である。
【0035】
図3は全体的に300で示される別の例示的な状況を示す。状況300の場合、リソースチャートの内容をより詳細に示すことができるように、リソースチャート114が示されており、リソースUI_112の他の部分は描かれていない。
【0036】
状況300の上側において、リソースチャート114は一群のスケールライン302とともに表示されている。一実施形態において、スケールライン302は、リソースチャート114により表現されることが可能な様々なデータ値に対応している。この例のスケールライン302は、リソースチャート114の右側に列挙されている具体的なレンジにより示されている実際のデータ転送レートの範囲に関連付けられている。例えば、リソースのデータ転送レートが何れかの特定のレンジに属する場合、リソースチャート114はその特定のレンジに対応するスケールに合わせてスケール変更されることが可能である。値のレンジ及びスケールの間の対応関係の一例を示すテーブルについては後述する。
【0037】
更に、スケールマーク304も図示されており、スケールマーク304はリソースチャート114の現在のスケールを示すために設けられている。図示されているように、スケールマーク304は、
図2を参照しながら上述したスケールマーク204とは視覚的に(見た目が)異なっている。このように、多種多様な形式及び形状のスケールマークが、本願の実施形態において使用可能である。
【0038】
データライン306は、その値の範囲内で生じる特定の装置(例えば、コンピュータ装置102)のデータ転送レートを示す。上述したように、スケールマーク304は、0-11Mbpsのデータ転送レートのスケールに対応するスケールライン上に設けられている。一実施形態において、チャート上のスケールマークに関連するデータ値は、チャート上のスケールマークの位置に比例又は対応させることが可能である。例えば、図示されているように、スケールマーク304は8Mbpsのデータ値に関するスケールラインの場所に設けられており、これは11Mbpsという現在スケールの中で約8/11に対応している。
【0039】
状況300では更に、装置のデータ転送レートが増加し、リソースチャート114がスケール変更される。例えば、データ転送レートは54.1-150Mbpsの範囲内に増える。状況300の中央の図に続き、中央の図ではリソースチャート114はスケール変更されており、スケールマーク304は、0-54Mbpsのスケールの場合のスケールラインである次のスケールラインまで1つ下がるように再配置されている。
【0040】
一実施形態において、スケール変更処理は、現在のスケールレベルに到達するまで、1度に1スケールずつ増やすことが可能である。例えば、中間的なスケールレベルを飛び越えて現在のスケールレベルに1回の処理でジャンプするのではなく、スケール変更処理は、現在のスケールレベルに到達するまで、中間的なスケールの間を1段階ずつ徐々に進めることが可能である。一実施形態において、1段階ずつのスケール変更は、特定のポーリング期間の間に行うことが可能である。例えば、リソースチャート114が1秒につき1回ポーリング動作を行うように設定されている場合に、スケールが新たなスケールに到達するまで、1段階ずつのスケール変更の各々が、連続的なポーリング動作とともに毎秒実行されてもよい。しかしながら、後述するように、スケール変更の処理の際に、1つ以上の中間的なスケールレベルがスキップされるようにジャンプを行うことが可能である。
【0041】
状況300の中央の図に示されているように、データライン306はスケールの変更に応じて調整される。例えば、データライン306の一部として含まれる前のデータ点は、新たなスケールに基づくデータ点の位置に応じて調整されることが可能である。
【0042】
状況300の下側の図では、スケールマーク304が、0-150Mbpsの現在スケールレベルに対応する次の下のラインに再配置されている。このようにリソースチャート114は様々なスケールに応じてスケール変更されることが可能であり、スケールマーク304はそのようなスケール変更の視覚的な目安を提供するように動的に再配置されることが可能である。
【0043】
本願で説明されるように、スケール変更が複数の異なるスケールの間で行われる場合の代替例では、スケールマークは、現在のスケールに対応する場所まで、複数の個々のスケールを超えてジャンプすることが可能である。例えば、状況300の場合、スケールマーク304は、状況300の上側に示す図の位置から下側の図に示す位置まで、中央の図に示す位置を経ずに、ジャンプすることが可能である。このように、スケールマークの再配置により、大幅なスケール変更によるジャンプが表現される。
【0044】
以下の表は、レンジの値(値の範囲)と対応するスケールとの間の対応関係の一例を示す。
【表1】
【0045】
スケールの単位は:1秒当たりのキロバイト(Kbps)、1秒当たりのメガバイト(Mbps)、及び1秒当たりのギガバイト(Gbps)である。
【0046】
第1の列(値の範囲)は観測されることが可能な値の範囲又はレンジを示し、そのような値は、例えば、無線リソースに関して観測されることが可能な無線データ転送レートである。第2の列(スケール)は値の範囲に対応するスケールを示す。例えば、リソースのデータ値が、値の特定の範囲内で観測される場合、そのリソースに関連するリソースチャートは、対応するスケールにスケール変更されることが可能である。
【0047】
第3の列(スケールマーク)は、特定のスケールのスケールマークの位置に関連付けられるデータ値を示す。第4の列(位置)は、対応するスケールの視覚的な目安を提供するためにスケールマークが設けられるスケールライン(が何れのスケールラインであるか)を示す。一実施形態において、対応するスケールを示すようにスケールマークが設けられるべき「特定の場所」は、リソースチャート114の下端からのライン数又はライン番号を示してもよい。例えば、上記の表の場合、0-10Gbpsのスケールを示す場合には、リソースチャートの下から2番目のラインにスケールマークが設けられるべきである。
【0048】
上記の表は単なる一例を示しているに過ぎず、広範囲に及ぶ多種多様な値、スケール、スケールマーク及び位置が本願の実施形態で使用されてよい。
【0049】
一実施形態の例を説明したので、次に、一実施形態に関する手順の一例を考察する。
<手順の一例>
【0050】
以下の説明は、1つ以上の実施形態に関するチャートスケーリングの視覚的表示のための動作例に関連する。以下の説明において、
図1の環境例100及び上記の状況の例を参照する場合がある。
【0051】
図4は1つ以上の実施形態による方法のステップを示すフローチャートである。ステップ400はリソースのデータ値を表示するためのチャートを生成する。上述したように、広範囲に及ぶ様々なリソースのデータ値が、上記の技法に従って追跡されることが可能である。
【0052】
ステップ402は、チャートのスケールマークを配置し、そのチャートのスケールを視覚的に表現する。例えば、スケーリングモジュール110が、リソース管理モジュール108及び/又はその他の要素にリソースのデータ値を問い合わせることが可能である。データ値と予め指定された一群のデータ値とを関連付けることによって、スケールを選択することが可能である。予め指定された一群のデータ値の具体例については
図3に示されている。代替的又は追加的に、チャートのスケール変更に使用される一群のデータ値は「オンザフライ(on the fly)」のような処理中のデータであり、例えばリソースに関してデータ値の読み取りが行われているデータである。
【0053】
ステップ404は、リソースのデータ値の変動に基づいて、チャートを別のスケールにスケール変更する。例えば、スケーリングモジュール110は、リソースのデータ値が或るスケールから別のスケールに遷移したことを突き止める又は確認することが可能であり、かつその別のスケールに応じてチャートをスケール変更することが可能である。ステップ406は別のスケールに応じてスケールマークを配置し直す。上述したように、広範囲に及ぶ多種多様のスケールマーク及びスケールマーク位置が、実施の形態において使用されてよい。
【0054】
図5は1つ以上の実施形態に関する方法のステップを説明するためのフローチャートである。一実施形態において、本方法は、
図4に関連して説明した少なくともステップ404に関する処理の具体例を示す。
【0055】
ステップ500は、リソースデータ値をチャートのスケールと比較する。例えば、スケーリングモジュール110は、リソースのデータ値について、リソース管理モジュール108及び/又は他の要素を周期的にポーリングすることが可能である。上述したように、ポーリングレートは、ユーザが指定してもよいし、及び/又は例えばスケーリングモジュール110により自動的に指定されることも可能である。スケーリングモジュール110は、現在のリソースデータ値とチャートの現在のスケールとを比較する。
【0056】
ステップ502は、リソースデータ値がチャートスケールに対応しているか否かを判断する。例えば、スケーリングモジュール110は、リソースデータ値が現在のチャートスケールに関連する一群のチャートデータ値の中に収まっているか否かを確認することが可能である。リソースのデータ値とチャートスケールとの間の対応関係の具体例については、上記の
図3に関する説明における表に示されている。
【0057】
スケーリングモジュール110は、リソースデータ値が、最高のチャートデータ値及び/又は最低のチャートデータ値に近い所定の範囲内にあるか否かを確認してもよい。例えば、スケーリングモジュールは、リソースデータ値が、最高のチャートデータ値及び/又は最低のチャートデータ値から所定のパーセンテージの範囲内にあるか否かを確認してもよい。
【0058】
リソースデータ値がチャートスケールに対応していた場合(イエスの場合)、本方法はステップ500に戻る。例えば、スケーリングモジュール110は、リソースデータ値が、チャートスケールに関連する一群のチャートデータ値の中に収まっていることを確認することが可能である。そして、本方法はリソースデータ値のポーリングに続き、リソースデータ値がチャートスケールに対応しているか否かを判断する。
【0059】
リソースデータ値がチャートスケールに対応していなかった場合(ノーの場合)、ステップ504は、チャートがスケール変更されるべきである旨の通知を提供する。例えば、スケーリングモジュール110は、リソースデータ値がチャートスケールに関連する一群のチャートデータ値の中に収まっていないことを確認することが可能である。代替的又は追加的に、スケーリングモジュール110は、リソースデータ値が最高のチャートデータ値及び/又は最低のチャートデータ値に近い所定の範囲内に収まっていることを確認することが可能である。
【0060】
例えば、チャートが0ないし10の範囲にわたる値に分散している状況(スケーリングされている状況)を考察する。リソースデータ値が0に近い所定の範囲内に収まっていた場合、例えば、0ないし0.5の範囲内に収まっていた場合、データライン及び/又は他のデータ値インジケータは、視覚的に確認することが困難であるかもしれない、なぜならデータ値インジケータはチャートの端に非常に接近しているからである。別の例として、リソースデータ値が10に近い所定の範囲内に収まっていた場合、例えば、9.5ないし10の範囲内に収まっていた場合も、データライン及び/又は他のデータ値インジケータは、視覚的に確認することが困難であるかもしれない。従って、そのような場合、スケーリングモジュール110は、リソースデータ値に対応するようにチャートがスケール変更されるべきである旨の通知を提供することが可能である。
【0061】
一実施形態において、リソースデータ値がチャートスケールに対応しているか否かを確認する処理の一部として、時間閾値を使用することが可能である。リソースデータ値が時間閾値を超えるチャートスケールの外側にあった場合、そのリソースデータ値はチャートスケールに対応していないとして取り扱うことが可能である。代替的又は追加的に、リソースデータ値が、最高チャートデータ値及び/又は最低チャートデータ値に近い所定範囲内に時間閾値以上存在する場合に、そのリソースデータ値はチャートスケールに対応していないと判断されることが可能である。
【0062】
例えば、60秒の期間にわたってリソースデータ値を表示するようにチャートが形成される例を考察する。そのチャートに関し、15秒の時間閾値が指定されていたとする。リソースデータ値が15秒より長くチャートスケールの外側にあった場合、リソースデータ値はチャートスケールに対応していないと判断されることが可能である。更に、リソースデータ値がチャートスケールの外側に逸脱しても15秒間の間にチャートスケールの範囲内に復帰した場合、リソースデータ値はチャートスケールに対応していると判断されることが可能である。
【0063】
図6は1つ以上の実施形態による方法のステップを説明するためのフローチャートである。一実施形態において、本方法は、
図4に関連して説明した少なくともステップ406に関する処理の具体例を示す。
【0064】
ステップ600は、スケールマークが別のスケールマーク位置に再配置されるべきであることを確認する又は突き止める。例えば、スケーリングモジュール110は、チャートがスケール変更中であること、及びスケール変更に応じてチャートのスケールマークが再配置されるべきであることを確認することが可能である。上述したように、チャートはリソースについてのデータ値を表示することが可能であり、リソースはデータ値の複数の異なるスケールに関連付けられ、異なるスケールは各自の一群のデータ値を含むことが可能である。従って、チャートは、様々なスケールマーク位置を使用して、チャートの様々なスケールを示すことが可能である。一実施形態において、スケールマーク位置は
図3を参照しながら上述したようなスケールラインに対応していてもよい。
【0065】
ステップ602は、別のスケールマーク位置が、現在のスケールマーク位置から1つより多い位置の分だけ隔たっているか否かを判断する。例えば、チャートのスケール変更が複数のスケールを含んでいる場合、現在のスケールマーク位置と、スケールマークが再配置されるべき新たなスケールマーク位置との間に、1つ以上の中間的なスケールマーク位置が存在するかもしれない。
【0066】
異なるスケールマーク位置が、現在のスケールマーク位置から位置1つ分以上隔たっていない場合(ノーの場合)、ステップ604は、スケールマークを別のスケールマーク位置に配置し直す。例えば、スケーリングモジュール110は、上述した例のようにポーリング動作に関連してスケーリングマークを再配置することが可能である。従って、一実施形態では、ポーリング動作が行われる場合に、スケールマークが現在のスケールに対応するスケールマークに対して再配置されることが可能であるように、スケールマークの再配置は、ポーリングレートに従って実行されるようになされることが可能である。
【0067】
別のスケールマーク位置が下内のスケールマーク位置から位置1つ分以上隔たっている場合(イエスの場合)、ステップ606は、ポーリングレートがポーリングレート閾値を超えているか否かを確認する。上述したように、スケーリング変更をどの程度の頻度で行うかを示すために、様々なポーリングレートを指定することが可能である。例えば、チャートのスケール変更やスケールマークの再配置の処理等のような如何なる具体的な処理が実行されるかを決定するのに使用されるポーリングレート閾値を指定することが可能である。一実施形態において、ポーリングレート閾値は、ユーザにより予め指定されることが可能であり、及び/又は例えばスケーリングモジュール110により自動的に指定されることも可能である。
【0068】
ポーリングレートがポーリングレート閾値を超えていない場合(ノーの場合)、ステップ608は、スケールマークが別のスケールマーク位置に到達するまで、スケールマークを1つ以上の中間的なスケールマーク位置に再配置する。例えば、スケールマークが別のスケールマーク位置に到達するまで、スケールマークは、連続的なポーリング動作とともに、1つ以上の中間的なスケールマーク位置に合わせて連続的に再配置されることが可能である。
【0069】
ポーリングレートがポーリングレート閾値を超える場合(イエスの場合)、ステップ604はスケールマークを別のスケールマーク位置に再配置する。例えば、スケールマークは、1つ以上の中間的なスケールマーク位置を飛び越えて別のスケールマーク位置まで一度に変更されることが可能である。1つ以上の中間的なスケールマーク位置の間で再配置を徐々に行わずに、スケールマークは現在の位置から別の位置へ(一気に)再配置されることが可能である。一実施形態において、そのような再配置は単独のポーリング動作に関連して行うことが可能である。
【0070】
動作例を説明したので、次に、1つ上の実施形態に関するシステム及び装置の具体例を説明する。
<システム及び装置の具体例>
【0071】
図7は全体的に700で示されるシステム例を示し、システムは、本願で説明される様々な技法を実現する1つ以上のコンピュータシステム及び/又は装置を表す例示的なコンピュータ装置702を含む。例えば、
図1を参照しながら上述したクライアント装置102はコンピュータ装置702として実現されることが可能である。コンピュータ装置702は、例えば、サービスプロバイダのサーバ、クライアントに関連する装置(例えば、クライアント装置)、オンチップシステム、及び/又はその他の適切なコンピュータ装置又はコンピュータシステムであってもよい。
【0072】
図示されているような例示的なコンピュータ装置702は、処理システム704と、1つ以上のコンピュータ可読媒体(コンピュータにより読み取ることが可能な媒体)706と、1つ以上の入力/出力(I/O)インタフェース708とを含み、それらは互いに通信可能に結合されている。図示されてはいないが、コンピュータ装置702は、様々な要素を互いに結合するシステムバス又は他のデータ及びコマンド転送システムを含んでいてもよい。システムバスは、様々なバス構造のうちの何れか又はそれらの組み合わせを含むことが可能であり、例えば、メモリバス、メモリコントローラ、ペリフェラルバス、ユニバーサルシリアルバス、及び/又はプロセッサ又はローカルバス(様々なバスアーキテクチャのうちの任意のものを使用してよい)を含むことが可能である。制御ラインやデータライン等のような他の様々な具体例も本願で想定されている。
【0073】
処理システム704は、ハードウェアを利用して1つ以上の処理を実行する機能部を表す。従って、処理システム704は、プロセッサとして形成されてもよいハードウェア要素710や、機能ブロック等を含んでよいように説明されている。これは、1つ上の半導体を利用して形成される特定用途向け集積回路又はその他の論理装置のようなハードウェアによる実現手段を含んでよい。ハードウェア要素710は、それを形成する材料や、そこで使用される処理手段によっては限定されない。例えば、プロセッサは半導体(1つ以上)及び/又はトランジスタ(例えば、電子集積回路(IC))により形成されていてもよい。そのような場合、プロセッサにより実行可能な命令(プロセッサ実行可能命令)は電子的に実行可能な命令であってもよい。
【0074】
コンピュータ可読媒体706は、メモリ/ストレージ712を含むように示されている。メモリ/ストレージ712は、1つ以上のコンピュータ可読媒体に関連するメモリ/ストレージ容量部を示す。メモリ/ストレージ712は、揮発性媒体(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))及び/又は不揮発性媒体(例えば、リードオンリメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気ディスク等)を含んでもよい。メモリ/ストレージ712は、固定された媒体(例えば、RAM、ROM、備え付けのハードドライブ等)だけでなく、取り外し可能な媒体(例えば、フラッシュメモリ、着脱可能なハードドライブ、光ディスク等)をも含んでよい。コンピュータ可読媒体706は以下で言及されるように様々な他の方式で形成されていてもよい。
【0075】
入力/出力インタフェース708は、ユーザがコマンド及び情報をコンピュータ装置702に入力できるようにし、かつ上方をユーザに提示できるようにする機能部、及び/又は様々な入力/出力装置を用いる他の要素又は装置を表す。入力装置の具体例は、キーパッド、カーソル制御装置(例えば、マウス)、マイクロフォン(例えば、音声認識及び/又は喋られた入力信号のためのマイクロフォン)、スキャナ、接触感知方式の機能部(例えば、物理的な接触を検出するように形成される容量センサ又はその他のセンサ)、カメラ(例えば、赤外線周波数のような不可視波長又は可視波長を利用して、ジェスチャのような接触を含まない動きを検出する)等を含む。出力装置の具体例は、ディスプレイ装置(例えば、モニタ又はプロジェクタ)、スピーカ、プリンタ、ネットワークカード、触覚応答装置(tactile response device)等を含む。従って、コンピュータ装置702はユーザとのやり取りを可能にするために後述するように様々な方式で形成されてもよい。
【0076】
ソフトウェア、ハードウェア要素又はプログラムモジュールに関する一般的な観点から様々な技法が本願において説明されている。概してそのようなモジュールは、ルーチン、プログラム、オブジェクト、エレメント、コンポーネント、データ構造等を含み、それらは特定のタスクを実行し、或いは特定のアブストラクトデータタイプを実行する。「モジュール」、「機能」及び「コンポーネント」等のような本願で使用されている用語は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア又はそれらの組み合わせを一般的に表現している。本願で説明される技法の特徴は、プラットフォームには依存せず(プラットフォーム非依存性であり)、これは本技法が様々なプロセッサを有する様々な市販のコンピュータプラットフォームで使用されてよいことを意味する。
【0077】
説明されるモジュール及び技法の実現手段は、コンピュータ可読媒体に保存されてもよいし、何らかの形式のコンピュータ可読媒体により伝送されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ装置702によりアクセスされる様々な媒体を含んでよい。非限定的な例示として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータにより読み取ることが可能な記憶媒体(コンピュータ可読記憶媒体又はコンピュータ可読ストレージ媒体)及びコンピュータにより読み取ることが可能な信号媒体(コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読伝送媒体)を含んでよい。
【0078】
「コンピュータ可読ストレージ媒体」は、単なる信号の伝送、搬送波又は信号とは異なり、上方を永続的に及び/又は過渡的ではない形式で保存できる媒体及び/又は装置を示す。従ってコンピュータ可読ストレージ媒体は、信号伝送媒体を含まない。コンピュータ可読ストレージ媒体は、揮発性及び不揮発性の媒体、取り外し可能及び取り外し可能でない媒体及び/又はストレージ装置等のようなハードウェアを含み、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、論理要素/回路又はその他のデータ等のような情報の保存に適した方式又は技法で実現されていてもよい。コンピュータ可読ストレージ媒体の具体例は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又はその他のメモリ技術、CD-ROM、ディジタル多用途ディスク(DVD)又はその他の光ストレージ、ハードディスク、磁気カセット、磁気テープ、辞意ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージ装置、又はその他のストレージ装置、有形媒体、製品(所望の情報を保存するのに適しており、コンピュータによりアクセスされてよい製品)等を含んでよいが、これらに限定されない。
【0079】
「コンピュータ可読信号媒体」は、例えばネットワークを介して、コンピュータ装置702のハードウェアに命令を送信するように機能する信号伝送媒体を示す。信号媒体は、一般に、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は変調データ信号の他のデータ(例えば、搬送波、データ信号又は他の伝送手段)等を利用してもよい。信号媒体は任意の情報配信媒体を含んでもよい。「変調されたデータ信号」という用語は、信号に情報をエンコードする何らかの方式で設定又は変更された1つ以上の特性を有する信号を意味する。非限定的な具体例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接的な配線接続等のような有線媒体と、音響、無線周波数(RF)、赤外線及びその他の無線手段のような無線媒体とを含む。
【0080】
上述したように、ハードウェア要素710及びコンピュータ可読媒体706は、命令、モジュール、プログラマブルデバイス論理部及び/又は固定(プログラマブルでない)デバイス論理部を表し、ハードウェア形式で実現される論理部は一実施形態では本願で説明される少なくとも何らかの形態を利用するように実施される。ハードウェア要素は、集積回路、オンチップシステム、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コンプレックスプログラマブル論理装置(CPLD)、及びシリコン又はその他のハードウェア装置におけるその他の実現手段のコンポーネントを含んでもよい。この点に関し、ハードウェア要素は、そのハードウェア要素により具現化される論理部、モジュール及び/又は命令により規定されるタスクを実行する処理装置だけでなく、例えば上述したコンピュータ可読記憶媒体のような実行用命令を保存するのに使用されるハードウェア装置として動作してもよい。
【0081】
本願で説明される様々な技法及びモジュールを実施するために、上記の実施形態の組み合わせが利用されてもよい。従って、ソフトウェア、ハードウェア、プログラムモジュール及び他のプログラムモジュールは、何らかの形式のコンピュータ可読ストレージ媒体及び/又は1つ以上のハードウェア要素710により実現される1つ以上の命令及び/又は論理部として実現されてもよい。コンピュータ装置702は、ソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールに対応する特定の命令及び/又は機能を実現するように形成されてもよい。従って、コンピュータ装置702によりソフトウェアとして実行可能なモジュールの実現手段は、少なくとも部分的にハードウェアにより実現され、例えば処理システムのハードウェア要素710及び/又はコンピュータ可読ストレージ媒体を利用することにより実現されてよい。本願で説明される技法、モジュール及び具体例を実現するための命令及び/又は機能は1つ以上の製品(例えば、1つ以上のコンピュータ装置702及び/又は処理システム704)により実行可能/処理可能である。
【0082】
図7に示されているように、システム700の具体例は、パーソナルコンピュータ(PC)、テレビジョン装置、及び/又はモバイル装置でアプリケ
ーションを動作させる際に、シームレスなユーザ体感をもたらすユビキタス環境を実現できる。アプリケーションを利用する、ビデオゲームを行う、及びビデオを鑑賞する等の一方で、ある装置から別の装置に遷移する場合に、3つ全ての環境で普遍的なユーザ体感をもたらすように実質的に同様にサービス及びアプリケーションが動作する。
【0083】
システム例700では、複数の装置が中央コンピュータ装置を介して相互に接続される。中央コンピュータ装置は、複数の装置に対してローカル的であってもよいし、或いは複数の装置からリモート的な場所にあってもよい。一実施形態において、中央コンピュータ装置は、ネットワーク、インターネット、又はその他のデータ通信リンクを介して複数の装置に接続される1つ以上のサーバコンピュータのクラウドであってもよい。
【0084】
一実施形態において、この相互接続アーキテクチャは、普遍的なシームレスな体感を複数の装置のユーザにもたらすように、機能を複数の装置に分散させることを可能にする。複数の装置の各々は各自別々の物理的条件及び能力を有し、中央コンピュータ装置はプラットフォームを利用して装置に対する関わり方を分配し(the delivery of an experience)、装置固有の要請と全ての装置に共通する要請に応じる。一実施形態において、ターゲット装置のクラスが形成され、経験(experience)は装置の一般的なクラスに特化される。装置のクラスは、物理的な特徴、利用形式、その他の装置の共通する特徴により規定されてよい。
【0085】
様々な実施形態において、コンピュータ装置702は、コンピュータ714、モバイル716及びテレビジョン718等が利用する様々な形態(又はコンフィギュレーション)で利用可能である。これらの形態の各々は、様々な構造及び機能を一般に有する装置を含み、コンピュータ装置702は様々な装置のクラスの内の1つ以上に従って形成されてもよい。例えば、コンピュータ装置702は、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、マルチスクリーンコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブック等を含むコンピュータ714の装置クラスとして実現されてもよい。
【0086】
コンピュータ装置702は、モバイルフォン、移動電話、ポータブル音楽プレーヤ、ポータブルゲーム装置、タブレットコンピュータ、マルチスクリーンコンピュータ等のようなモバイル装置を含むモバイル716の装置クラスとして実現されてもよい。コンピュータ装置702は、たまたま視聴する環境にある一般的には大型のスクリーンを有する又はそれに接続される装置を含むテレビジョン718の装置クラスとして実現されてもよい。これらの装置はテレビジョン、セットトップボックス、ゲームコンソール等を含む。
【0087】
本願で説明される技法は、コンピュータ装置702の様々な形態により実現されてよく、本願で説明された形態の特定の具体例には限定されない。例えば、クライアント装置102及び/又はスケーリングモジュール110に関して説明された機能は、上述したようなプラットフォーム722による「クラウド」720を介した分散システムを利用することで全体的又は部分的に実現されてもよい。
【0088】
クラウド720はリソース724のためのプラットフォームを含む及び/又は表現する。プラットフォーム722はハードウェアの基礎的機能(例えば、サーバ)及びクラウド720のソフトウェアリソースを抽象化する。リソース724は、コンピュータの処理がコンピュータ装置702からリモート的であるサーバで実行される場合に使用可能なアプリケーション及び/又はデータを含んでよい。リソース724は、インターネットを介して及び/又は加入者ネットワーク(例えば、セルラ又はWi-Fiネットワーク)を介して提供さえるサービスを含むことも可能である。
【0089】
プラットフォーム722は、コンピュータ装置702を他のコンピュータ装置に接続するための機能及びリソースを抽象化してもよい。プラットフォーム722は、リソースのスケーリングを抽象化し、プラットフォーム722を介して使用されるリソース724について適用される要請に応じたスケールレベルを提供するように機能する。従って、相互に接続される装置の実施形態において、本願で説明される機能の実現手段は、システム700の中で分散されていてもよい。例えば、その機能は、コンピュータ装置702で部分的に実現されるだけでなく、クラウド720の機能を抽象化するプラットフォーム722を介することによっても実現されてよい。
【0090】
このように、本願で説明された技法を実行するように実現される様々な方法が説明されている。方法の実施形態は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせによって実現されてもよい。方法は一群のブロックとして図示され、1つ上の装置により実行される処理を指定しており、個々のブロックによる処理を実行する場合には必ずしも図示の順序に限定されない。更に、1つ以上の実施形態に関し、特定の方法に関連して説明された処理は、別の方法の処理と組み合わせられてもよいし及び/又は置換されてもよい。方法の実施形態は環境100に関して上述した様々な要素の間のやり取りを通じて実施されることが可能である。
<まとめ>
【0091】
以上、チャートスケーリングの視覚的表現のための技法が説明された。実施形態は構造的な特徴及び/又は方法的な処理に特化した言葉で説明されているが、添付の特許請求の範囲で規定される内容は、説明された具体的な特徴や処理に必ずしも限定されないことが、理解されるべきである。むしろそのような具体的な特徴や処理は請求される内容を実現する際の一形態として開示されているに過ぎない。