特許第6143181号(P6143181)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6143181撮像装置、及び動画撮影方法、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6143181
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】撮像装置、及び動画撮影方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20170529BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20170529BHJP
   H04N 5/91 20060101ALI20170529BHJP
【FI】
   H04N5/232 Z
   H04N5/225 F
   H04N5/91 N
   H04N5/91 Z
【請求項の数】16
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-140605(P2013-140605)
(22)【出願日】2013年7月4日
(65)【公開番号】特開2015-15573(P2015-15573A)
(43)【公開日】2015年1月22日
【審査請求日】2016年5月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096699
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
(74)【代理人】
【識別番号】100088100
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 千明
(72)【発明者】
【氏名】片貝 智
【審査官】 佐藤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−200195(JP,A)
【文献】 特開2006−033567(JP,A)
【文献】 特開2012−142721(JP,A)
【文献】 特表2012−527139(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
H04N 5/225
H04N 5/91
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作であって、時間的に連続する一連の動作を検出する検出手段と、
前記検出手段による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御手段と、
前記検出手段により前記動作が検出されている期間に対応する前記動画像内の開始位置及び終了位置を特定する特定手段と、
前記動画像に対し、前記特定手段により特定される当該動画像内の開始位置から終了位置までの期間を含む特定期間を対象として編集処理を行う編集手段と
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記編集手段は、前記動画像に対し、前記動作が検出されていた検出期間に、前記検出期間の直前の直前期間、又は前記検出期間の直後の直後期間の少なくともいずれかを加えた期間を前記特定期間として編集処理を行うことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作であって、時間的に連続する一連の動作を検出する検出手段と、
前記検出手段による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御手段と、
前記動画像に対し、前記検出手段により前記動作が検出されている検出期間を含む特定期間を対象として編集処理を行う編集手段と
を備え、
前記編集手段は、前記動画像に対し、前記動作が検出されている検出期間に、前記検出期間の直前の直前期間、又は前記検出期間の直後の直後期間の少なくともいずれかを加えた期間を前記特定期間として編集処理を行い、
前記検出手段は、前記被写体が前記動作に先行する準備動作を開始したと判断できる準備開始時点、又は前記被写体が前記動作の完了後に前記準備動作の開始直前の状態に復帰したと判断できる復帰時点の少なくともいずれかをさらに検出し、
前記編集手段は、前記準備開始時点から、前記検出手段により検出された前記動作の開始時点までの期間を前記直前期間とし、かつ前記動作の完了時点から、前記検出手段により検出された前記復帰時点までの期間を前記直後期間として、前記動画像に対し、前記動作が検出されている検出期間に、前記直前期間又は前記直後期間の少なくともいずれかを加えた期間を前記特定期間として編集処理を行う
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
前記直前期間及び前記直後期間は、それぞれが予め決められている時間であることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項5】
動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作であって、時間的に連続する一連の動作を検出する検出手段と、
前記検出手段による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御手段と、
前記検出手段により検出される前記動作に到るまでの準備動作の期間を特定する特定手段と、
前記動画像に対し、前記検出手段により前記動作が検出されている検出期間、及び前記特定手段により特定される準備動作の期間を対象として編集処理を行う編集手段と
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
前記特定手段は、前記検出手段により検出される前記動作から通常の姿勢に戻るまでの復帰動作の期間を、更に特定し、
前記編集手段は、前記動画像に対し、前記特定手段により特定される復帰動作の期間を、更に対象として編集処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
動画撮影に際して動画像を記録する間に、当該動画像内の所定の領域における所定の変化を検出する検出手段と、
前記検出手段による前記変化の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御手段と、
前記動画像に対し、前記検出手段により前記変化が検出されている検出期間である特定期間を対象として編集処理を行う編集手段と
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項8】
前記編集手段による編集処理は、前記動画像からの、前記特定期間の削除及びエフェクト処理の内の少なくとも何れかであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記撮影制御手段による撮影制御は、動画撮影の終了、動画撮影の一時停止、及び撮影条件の変更のうち少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項10】
動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作であって、時間的に連続する一連の動作を検出する検出手段と、
前記検出手段による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御手段と、
前記動画像に対し、前記検出手段により前記動作が検出されている検出期間を含む特定期間を対象として編集処理を行う編集手段と
を備え、
前記被写体の所定の動作には、前記検出手段による前記動作の検出に応じた前記撮影制御手段による撮影処理を禁止する状態への移行、又は撮影処理を禁止する状態から許可する状態への移行のうちの少なくともいずれかを示す動作が含まれることを特徴とする撮像装置。
【請求項11】
動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作であって、時間的に連続する一連の動作を検出する検出処理と、
前記検出処理による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御処理と、
前記検出処理により前記動作が検出されている期間に対応する前記動画像内の開始位置及び終了位置を特定する特定処理と、
前記動画像に対し、前記特定処理により特定される当該動画像内の開始位置から終了位置までの期間を含む特定期間を対象として編集処理を行う編集処理と
を含むことを特徴とする動画撮影方法。
【請求項12】
動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作であって、時間的に連続する一連の動作を検出する検出処理と、
前記検出処理による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御処理と、
前記検出処理により検出される前記動作に到るまでの準備動作の期間を特定する特定処理と、
前記動画像に対し、前記検出処理により前記動作が検出されている検出期間、及び前記特定処理により特定される準備動作の期間を対象として編集処理を行う編集処理と
を含むことを特徴とする動画撮影方法。
【請求項13】
動画撮影に際して動画像を記録する間に、当該動画像内の所定の領域における所定の変化を検出する検出処理と、
前記検出処理による前記変化の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御処理と、
前記動画像に対し、前記検出処理により前記変化が検出されている検出期間である特定期間を対象として編集処理を行う編集処理と
を含むことを特徴とする動画撮影方法。
【請求項14】
撮像装置が有するコンピュータに、
動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作であって、時間的に連続する一連の動作を検出する検出機能と、
前記検出機能による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御機能と、
前記検出機能により前記動作が検出されている期間に対応する前記動画像内の開始位置及び終了位置を特定する特定機能と、
前記動画像に対し、前記特定機能により特定される当該動画像内の開始位置から終了位置までの期間を含む特定期間を対象として編集処理を行う編集機能と
を実現させるためのプログラム。
【請求項15】
撮像装置が有するコンピュータに、
動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作であって、時間的に連続する一連の動作を検出する検出機能と、
前記検出機能による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御機能と、
前記検出機能により検出される前記動作に到るまでの準備動作の期間を特定する特定機能と、
前記動画像に対し、前記検出機能により前記動作が検出されている検出期間、及び前記特定機能により特定される準備動作の期間を対象として編集処理を行う編集機能と
を実現させるためのプログラム。
【請求項16】
撮像装置が有するコンピュータに、
動画撮影に際して動画像を記録する間に、当該動画像内の所定の領域における所定の変化を検出する検出機能と、
前記検出機能による前記変化の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御機能と、
前記動画像に対し、前記検出機能により前記変化が検出されている検出期間である特定期間を対象として編集処理を行う編集機能と
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデジタルカメラに用いて好適な、被写体の動作検出を含む動画撮影技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラ等の撮像装置に設けられる機能として、例えば被写体の動作を検出し、それをトリガとした撮影を可能とする遠隔撮影機能が知られている。しかし、係る機能を使用する場合には、被写体が動いた状態での撮影しか行うことができない。これを解決可能とする技術として、例えば下記特許文献1には、被写体の所定の動作を検出してから所定時間経過後に撮影を実行する技術が記載されている。
【0003】
係る技術は、静止画撮影に限らず、被写体の所定の動作を検出して動画撮影を自動的に開始させる場合についても有効である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−333420公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の技術は、動画撮影を開始させる際には有効であるが、予め決められている被写体の所定の動作を検出して動画撮影を終了、又は一時停止させる場合には問題がある。すなわち所定の動作を検出してから撮影を終了させると、係る所定の動作、つまり本来記録する必要のない被写体の動作までもが動画像内に記録されてしまう。
【0006】
そのため、記録した動画像の保存や使用に際しては、ユーザーが、動画像から被写体の所定の動作が写っている部分を削除する等の編集作業を余儀なくされる場合が生ずる。したがって、動画撮影時の利便性が向上する反面、記録した動画像の使い勝手が低下するという問題があった。
【0007】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、動画撮影時の利便性を向上させると同時に、撮影後における記録した動画像の使い勝手を向上させることができる撮像装置、及び撮影制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明の撮像装置にあっては、動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作であって、時間的に連続する一連の動作を検出する検出手段と、前記検出手段による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御手段と、前記検出手段により前記動作が検出されている期間に対応する前記動画像内の開始位置及び終了位置を特定する特定手段と、前記動画像に対し、前記特定手段により特定される当該動画像内の開始位置から終了位置までの期間を含む特定期間を対象として編集処理を行う編集手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、動画撮影時の利便性を向上させると同時に、撮影後における記録した動画像の使い勝手を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係るデジタルカメラのブロック図である。
図2】モーション検出を含む動画撮影処理を示すフローチャートである。
図3】動画撮影処理の内容を示した概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態は、動画撮影が可能であるとともに、動画撮影中に、被写体等による予め決められている所定の動作を検出することによって種々の撮影処理を自動的に行う機能を備えたデジタルカメラに関するものである。
【0012】
図1は、本発明の撮像装置として例示するデジタルカメラ1の電気的構成の概略を示したブロック図である。
【0013】
図1に示したように、デジタルカメラ1は、制御部2と、電源部3、レンズ部4、撮像部5、画像記憶部6、プログラム記憶部7、表示部8、操作部9の各部を備えている。
【0014】
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)、及びその周辺回路等や、RAM(Random Access memory)等の作業用の内部メモリを含み、デジタルカメラ1の各部を制御する。なお、制御部2には、現在の日付及び時刻をカウントする内部時計が含まれる。
【0015】
電源部3は、充電池、およびDC/DCコンバータなどで構成され、デジタルカメラ1の各部へ、各々の動作に必要な電力を供給する。
【0016】
レンズ部4は、フォーカス調整用、及びズーム用のレンズを含むレンズ群、及びレンズ群を駆動するモータと、絞り、及び絞りを開閉駆動して開度を調整するアクチュエータ等から構成される。
【0017】
撮像部5は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Meta1 0xide Semiconductor)型の撮像素子と、撮像素子から出力された撮像信号に対して所定のアナログ処理を行った後、デジタル信号に変換するAFE(Analog Front End)とから構成される。撮像部5は、デジタルカメラ1に撮影モードが設定されている間、レンズ部4のレンズ群を介して被写体を逐次撮像し、被写体の画像データを制御部2へ供給する。
【0018】
制御部2へ供給された画像データは、制御部2において画素毎のRGBデータに変換され、さらに輝度(Y)成分及び色差(UV)成分からなるYUVデータに変換された後、表示部8へ供給され、表示部8においてライブビュー画像として表示される。
【0019】
また、YUVデータに変換された画像データは、静止画撮影時には、制御部2においてJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式等で静止画データとして圧縮された後、種々の属性情報が付加された静止画ファイルとして画像記憶部6に記憶される。
【0020】
さらに、YUVデータに変換された画像データは、動画撮影時には、制御部2においてMPEG(Motion Picture Experts Group)方式等で動画データとして逐次圧縮されるとともに、種々の属性情報が付加された動画ファイルとして画像記憶部6に記憶される。
【0021】
画像記憶部6に静止画ファイルや動画ファイルとして記録された静止画データや動画データは、再生モードにおいて、必要に応じて制御部2に読み出されて伸張された後、表示部8において静止画像や動画像として再生(表示)される。
【0022】
画像記憶部6は、例えばデジタルカメラ1に内蔵されたフラッシュメモリや、デジタルカメラ1に着脱自在な各種のメモリカード、及びメモリカードへのデータの入出力を可能とするカードインターフェイスにより構成される。
【0023】
表示部8は、カラー液晶表示パネルと、制御部2から供給される画像データ等に応じてカラー液晶表示パネルを駆動する表示駆動回路とから構成される。表示部8は、撮影モードにおいては被写体画像をライブビュー表示し、再生モードにおいては静止画像や動画像を表示する。
【0024】
操作部9は、電源ボタンや、シャッター、動画撮影の開始及び停止を指示するためのRECボタン、記録画像の再生を指示するための再生ボタン、撮影モード(静止画撮影、動画撮影)の切換スイッチ、ズームレバー、各種機能の選択や設定に使用されるコントロールボタン等の複数の操作スイッチから構成される。操作部9における操作スイッチの操作状態は制御部2において随時監視される。
【0025】
プログラム記憶部7は、例えばフラッシュメモリ等の記憶データが随時書き換え可能な不揮発性メモリにより構成される。プログラム記憶部7には、制御部2にデジタルカメラ1の各部を制御させるための制御プログラム等が記憶されている。
【0026】
また、プログラム記憶部7には、制御部2に、AE(Auto Exposure)制御、AF(Auto Focus)制御や、AWB(Auto White Balance)制御等を行わせるためのプログラム、及びAE制御に際して使用されるシャッター速度、ISO感度、絞り値の組み合わせを示すプログラム線図を構成するデータ等の各種データも格納されている。
【0027】
さらに、プログラム記憶部7には、制御部2に、撮像部5によって撮像された画像に基づいて被写体となっている撮影者等による複数種類の指示動作(以下、モーションという。)を検出するモーション検出を含む後述する動画撮影処理を行わせるためのプログラムも記憶されている。
【0028】
ここで、デジタルカメラ1が動画撮影中に検出可能なモーションは、録画(撮影)の開始を指示する録画開始モーション、ズーム倍率の増減を指示するためのズームモーション(ズームアップ用、及びズームダウン用)と、録画の終了を指示する録画終了モーションである。また、モーション検出による動作指示機能を有効とするか無効とするかはユーザーが任意に設定することができる。
【0029】
そして、デジタルカメラ1においては、動画撮影中にズームモーション又は録画終了モーションを検出した際には、各モーションによって指示された上記動作に付随して、記録中、又は記録後の動画像に対し所定の編集処理が自動的に行われる。
【0030】
詳細については後述するが、デジタルカメラ1には、上記編集処理の内容として削除、マーキング、エフェクト処理の3種類が用意されており、ユーザーが必要に応じて設定することができる。なお、ユーザーによって設定された編集処理の内容は、デジタルカメラ1の他の動作に関する設定データと共にプログラム記憶部7に確保されている所定のエリアに記憶されている。
【0031】
次に、以上の構成からなるデジタルカメラ1の本発明に係る動作を、図2及び図3参照をしながら説明する。図2は、動画撮影時における制御部2の動画撮影処理の手順を示したフローチャート、図3は、動画撮影処理の内容を示した概念図である。
【0032】
図2に示したように制御部2は、ユーザーによる動画撮影モードの設定とともに処理を開始すると、図に示したように、直ちに撮像部5による所定のフレームレートでの撮像、及び表示部8によるライブビュー表示を開始する(ステップS1)。
【0033】
次に、制御部2は、モーション検出による動作指示機能がオン(有効)でなければ(ステップS2:NO)、引き続き、ユーザーによるRECボタンの操作の有無を確認する(ステップS3)。
【0034】
制御部2は、RECボタンの操作があるまで待機し(ステップS3:NO)、RECボタンの操作があったとき(ステップS3:YES)、例えば、その時点が動画像の記録を開始する以前であって動画像の記録中でなければ(ステップS4:NO)、直ちに動画像の記録を開始する(ステップS6)。
【0035】
その後、制御部2は、RECボタンの操作の有無を逐次確認し(ステップS3:NO)、再びRECボタンの操作があったときには(ステップS3:YES)、既に動画像の記録中であるため(ステップS4:YES)、その時点で直ちに動画像の記録を終了して(ステップS5)、動画撮影を完了する。
【0036】
一方、上記と異なり、処理開始当初においてモーション検出による動作指示機能がオン(有効)であった場合(ステップS2:YES)、制御部2は、直ちにモーション検出を開始する(ステップS7)。すなわち制御部2は、前述した録画開始モーション、ズームモーション、録画終了モーションの各モーションを検出するための動画像の解析を開始する。なお、処理開始当初において解析する動画像は記録対象ではない。
【0037】
ここで、本実施形態における各モーションは、人物の手等の予め決められている時間的に連続する一連の動作であり、より具体的な例としては、撮像される画像内に予め割り当てられている特定の領域における検出に適した一連の動作である。
【0038】
なお、特定の領域は、例えばモーション毎に割り当てられている絶対的な領域でもよいし、撮像される画像内の被写体の状況に応じて変化する相対的な領域でもよい。相対的な領域としては、例えば人物の顔部分を中心として所定数、及び所定形状に分割された複数領域である。
【0039】
したがって、ステップS7において制御部2は、各モーションに割り当てられている各領域について、撮像部5が撮像した相前後するフレームの画像から被写体の動きのある特徴部位を検出して、係る特徴部位の動きをフレーム毎に追跡すると同時に、その軌跡データとフレーム番号とを対応付け追跡データとして作業用の内部メモリ、又は画像記憶部6に確保した作業エリアに蓄積する処理を開始する。但し、蓄積する追跡データは、各モーション(一連の動作)の検出に必要とする直近の所定期間分(数フレーム分)である。
【0040】
以後、制御部2は、ライブビュー表示を行っている間、上記のように蓄積した動きのある特徴部位の軌跡データから、予め決められている各モーションの一連の動作があったか否かを逐次確認することにより、被写体となっている撮影者等による録画開始モーションの有無、ズームモーション(ズームアップ用及びズームダウン用)の有無、録画終了モーションの有無を逐次検出する(ステップS8,S11,S17)。
【0041】
そして、制御部2は、例えば録画開始モーションが検出できたとき(ステップS8:YES)、その時点が動画像の記録を開始する以前であって動画像の記録中でなければ(ステップS9:NO)、直ちに動画像の記録を開始する(ステップS10)。
【0042】
しかる後、制御部2は、いったんステップS2に戻り、モーション検出による動作指示機能がオンのままであれば(ステップS2:YES)、再びモーション検出を開始する(ステップS7)。なお、これ以降のモーション検出において解析対象とする動画像は記録中の動画像である。
【0043】
その後、制御部2は、再び録画開始モーションが検出できたときには(ステップS8:YES)、既に動画像の記録中であるため(ステップS9:NO)、そのままステップS2に戻り前述した処理を繰り返す。
【0044】
また、制御部2は、ズームモーションが検出できたときには(ステップS11:YES)、直ちに検出したモーションにより指示されたズーム処理を実行する(ステップS12)。係る処理に際して制御部2は、検出したズームモーションがズームアップ用のモーションであればレンズ部4を駆動してズームアップを行い、逆にズームダウン用のモーションであればレンズ部4を駆動してズームダウンを行う。
【0045】
しかる後、制御部2は、ズーム処理を行った時点が、動画像の記録中でなければ(ステップS13:NO)、そのままステップS2に戻り前述した処理を繰り返す。
【0046】
これに対し、制御部2は、ズーム処理を行った時点で、動画像を記録中であった場合には(ステップS13:YES)、まず、記録中の動画像において、今検出したズームモーションに対応する記録部分を特定する(ステップS14)。
【0047】
係る処理に際して制御部2は、記録部分を特定する情報として、ステップS7で開始した検出処理によって蓄積している追跡データから、今回検出したズームモーションにおける一連の動作の開始時点のフレームfaのフレーム番号、及び終了時点におけるフレームfbのフレーム番号を取得する(図3参照)。
【0048】
ここで、図3は、撮影画像の全期間、及びその期間における種々のタイミングでのフレーム位置等を便宜的に示した概念図である。同図の凡例に示したように黒塗りの四角で示した部分が、撮影画像の期間内でズームモーションが行われた期間である。
【0049】
さらに、制御部2は、記録中の動画像において、ズームモーションの検出前の動作部分、及び検出後の動作部分を特定する(ステップS15)。係る処理で特定する検出前の動作部分は、通常の姿勢からズームモーション開始に到るまでの準備動作に対応する部分であり、同図の凡例に丸印で示した部分、また検出後の動作部分は、ズームモーションの終了から通常の姿勢に戻るまでの復帰動作に対応する部分であり、同図の凡例にバツ印で示した部分である。
【0050】
ここで、検出前及び検出後の動作部分は、ズームモーションに対応する記録部分の前後に時間的に連続するため、それらを特定するには、実際には検出前の動作部分、つまり上記準備動作の開始時点のフレーム位置fcのフレーム番号、及び検出後の動作部分、つまり上記復帰動作の終了時点のフレーム位置fdのフレーム番号を取得すればよい。
【0051】
したがって、ステップS15に際して制御部2は、動画像の記録、つまり新たなフレーム画像を順次圧縮して記録する動作と並行して、例えば以下の手順により、準備動作の開始時点と復帰動作の終了時点とのフレーム番号を取得する。
【0052】
まず、ズームモーションの開始時点のフレームの画像と、その直前のフレームの画像との画像から被写体の動きのある特徴部位を検出し、係る特徴部位の動きを記録時とは逆順にフレーム毎に追跡する。そして、特徴部位の単位時間(所定のフレーム分)の動き量が予め決められている閾値以上になったときが準備動作の開始時点と判断し、その時点のフレーム番号を取得する。
【0053】
次に、ズームモーションの終了時点のフレーム、若しくは所定時間経過後(例えば1秒後)のフレームの画像と、その直後のフレームの画像との画像から被写体の動きのある特徴部位を検出し、係る特徴部位の動きをフレーム毎に追跡する。そして、特徴部位の単位時間(所定のフレーム分)の動き量が予め決められている閾値以上になったときが復帰動作の終了時点(復帰時点)と判断し、その時点のフレーム番号を取得する。
【0054】
しかる後、制御部2は、記録中の動画像における、先に特定したズームモーション対応する時間部分と、検出前の動作部分、及び検出後の動作部分とを含む時間部分、すなわち図3に示したフレーム位置fc〜fdの時間部分を対象として、所定の編集処理を実行する(ステップS16)。
【0055】
ここで制御部2が実行する編集処理は、予めユーザーにより設定されている内容の編集処理であり、前述したように削除、マーキング、エフェクト処理のいずれかである。
【0056】
そして、設定されている編集処理が削除であれば、制御部2は、記録中の動画像から処理対象の時間部分(fc〜fd)を削除する。
【0057】
また、制御部2は、設定されている編集処理がマーキングであれば、処理対象の時間部分の先頭のフレーム位置fcと末尾のフレーム位置fdのフレーム番号を、記録中の動画像の付加情報として、動画像のデータに付加させる。
【0058】
また、制御部2は、設定されている編集処理がエフェクト処理であれば、処理対象の時間部分(fc〜fd)に所定のエフェクト処理(図3で斜線)を施す。所定のエフェクト処理としては、例えば動画像部分に真っ黒にする、淡くする、輝度を下げる、モザイクをかける等の処理がある。
【0059】
その後、制御部2は、ステップS2にいったん戻って前述した処理を繰り返す。すなわち、制御部2は、再度ズームモーションが検出できたときには、上記と同様の処理を実行する。
【0060】
一方、制御部2は、録画終了モーションが検出できた場合(ステップS17:YES)、その時点が動画像の記録を開始する以前であって動画像の記録中でなければ(ステップS18:NO)、何もせずにそのままステップS2に戻り、前述した処理を繰り返す。
【0061】
これに対し、制御部2は、録画終了モーションが検出できた時点で動画像を記録中であった場合には(ステップS18:YES)、その時点で直ちに動画像の記録を終了する(ステップS19)。
【0062】
次に、制御部2は、まず、記録後の動画像において、今検出した録画終了モーションに対応する記録部分を特定し(ステップS20)、更に録画終了モーションの検出前の動作部分における記録部分を特定する(ステップS21)。
【0063】
なお、このときの制御部4による具体的な処理は、前述したステップS14,S15の処理と同様の手法によって、図3の凡例に斜め線で示した録画終了モーションに対応する記録部分を特定するフレーム位置と、図3の凡例に丸印で示した検出前の動作部分における記録部分を特定するフレーム位置とを取得する。
【0064】
但し、ここで取得するフレーム番号は、録画終了モーションの開始時点のフレーム位置feと、検出前の動作部分、つまり録画終了モーションに先行する準備動作の開始時点のフレーム位置ffとの2つの時点のフレーム番号である。
【0065】
しかる後、制御部2は、記録後の動画像における、特定した録画終了モーションに対応する時間部分と、検出前の動作部分に対応する時間部分とからなる時間部分を対象として、つまり準備動作の開始時点のフレーム位置ff以降の全ての時間部分を対象として所定の編集処理を実行する(ステップS22)。なお、ここでの編集処理は、前述したステップS16と同様である。そして、制御部2は動画撮影を終了する。
【0066】
以上のように本実施形態のデジタルカメラ1においては、モーション検出による動作指示機能が有効な状態では、動画撮影に際して被写体となっている撮影者等のユーザーは、画角内で予め決められた指示動作を行うことにより、録画の開始、ズーム倍率の調整、録画の終了を指示することができる。
【0067】
また、記録中又は記録後の動画像には、動画像の記録中に検出された撮影者等によるズームモーションや録画終了モーションといった本来不要な動作に対応する動画部分(特定期間)に対して削除やエフェクト処理、マーキングといった編集が自動的に行われる。つまり動画像の保存や使用時の利便性を考慮した適切な編集を自動的に行うことができる。
【0068】
そのため、撮影により取得した動画像の保存や使用に際しては、ユーザーが上記の本来不要な動作に対応する動画部分を自ら編集する必要がない。よって、モード検出機能により動画撮影時の利便性を向上させると同時に、撮影後における記録した動画像の使い勝手を向上させることができる。
【0069】
しかも、録画終了モーションが検出された際には、録画終了モーションに対応する動画部分に加え、そのための準備動作に対応する動画部分を含めた動画部分にも上記の編集が自動的に行われる。
【0070】
また、ズームモーションが検出された際には、ズームモーションに対応する動画部分に加え、そのための準備動作に対応する動画部分、及びユーザーが準備動作を開始する直前までの復帰動作に対応する動画部分を含めた動画部分にも上記の編集が自動的に行われる。
【0071】
つまり、動画像の保存や使用時の利便性を考慮したより適切な編集を自動的に行うことができる。よって、撮影後における記録した動画像の使い勝手をより向上させることができる。
【0072】
さらには、ユーザーが上記準備動作を開始したと判断できる準備開始時点や、ユーザーが上記準備動作の開始直前の状態に復帰したと判断できる復帰時点を記録中の動画像や記録終了後の動画像に基づいて検出するため、本来不要な動画部分をより正確に特定することができる。よって、撮影後における記録した動画像の使い勝手をより一層向上させることができる。
【0073】
また、ズームモーション及び録画終了モーションが検出された際に自動的に行われる編集処理として削除、マーキング、エフェクト処理の複数の編集処理を、例えば記録した動画像の用途に応じて使い分けることができるため、これによっても使い勝手をより一層向上させることができる。
【0074】
特に、編集処理として削除が用意されているため、各モーションが撮影された不要な部分を正確に、かつ事前に一括して削除することができる。
【0075】
また、編集処理としてマーキングが用意されているため、各モーションが撮影された不要な部分に対する編集後からでも容易に編集することができる。例えば記録した動画像の用途が未定の場合には都合がよく、撮影後の動画像を見て背景に必要な風景などが映っていないかを確認した上で削除が行える。或いは、撮影後の動画像のマスターとして全ての撮影動画像は残しておいて、配信用にアップする際に自動削除するといったことも可能となる。
【0076】
また、編集処理としてエフェクト処理が用意されているため、例えば撮影動画像全体の時間は変えたくないが、各モーションが撮影された不要な部分を目立ちにくくした場合には、都合がよい。
【0077】
一方、モーションによって指示可能な撮影制御として、単なる動画撮影の開始、終了だけでなく、ズーム倍率の調整が可能であるため、モード検出機能によって動画撮影時の利便性をより向上させることができる。
【0078】
なお、動画撮影時の利便性を考慮すれば、モーションによって指示可能な撮影制御には、ズーム倍率の調整以外の撮影条件の変更に関する処理、例えば絞り、シャッタスピード等の変更等を含めることが望ましい。また、モーションによって指示可能な動画撮影中の撮影制御として、動画像の記録の一時停止、及びその再開を含めることが望ましい。
【0079】
また、モーションによって指示可能な撮影制御には、撮影に直接係る処理の制御に限らず、モーション検出そのものの開始及び停止を含めることが望ましい。
【0080】
また、本実施形態においては、モーション及び前述した準備動作等の検出を、記録中や記録後の動画像を解析することにより行う構成であるため、それをセンサ等の特別なハードウェア構成を必要とすることなく低コストで行うことができる。
【0081】
一方、本発明の実施に際しては、本実施形態で示したものに限らず以下のようにすることもできる。
【0082】
例えば本実施形態においては、特定のモーションの検出に応じた編集処理の内容が、記録中の動画像における処理対象の時間部分の削除である場合、時間部分の削除を逐次行う場合について説明した。しかし、例えば編集処理の内容が削除である場合であっても、処理対象の時間部分を示すマークキングのみを行い、その時間部分の削除を動画像の記録終了時に一括して削除するようにしてもよい。
【0083】
また、通常の姿勢からモーション開始に到るまでの準備動作を開始したと判断できる準備開始時点については、モーション開始を検出した時点から予め決められている時間を遡った時点としてもよい。同様に、モーション終了後に、モーションの準備動作を開始したときの通常の姿勢に復帰したと判断できる復帰時点については、モーション終了を検出した時点から予め決められている時間を経過した時点としてもよい。その場合には、処理負担が大きい画像解析処理を行うことなく、軽い処理で準備開始時点、及び復帰時点を検出することができる。
【0084】
また、モーション及び、その前後の動作の検出は、指示動作を行う被写体の特定部位に装着され、当該部位の挙動を検出するセンサ手段によって取得された当該部位の挙動を示す情報に基づいて、行う構成としてもよい。その場合には、処理負担が大きい画像解析処理を行わずにモーション検出を行うことができる。
【0085】
また、本実施形態においては、動作指示機能として、人物の手等における予め決められている時間的に連続する一連の動作を動作指示として検出し、所定の撮影制御を行うものについて説明した。
【0086】
しかし、本発明は、動作指示機能として、例えば画角内(画像内)の所定領域における急激な輝度及び/又は色の変化を検出し、所定の撮影制御を行うものにも適用することができる。その場合においては、検出対象の所定領域において、輝度及び/又は色が急激に変化したと判断できるに足る時間内の被写体の動き、すなわち時間的に連続する被写体の一連の動作が、本発明の動作指示に相当することとなる。
【0087】
そして、その場合には、例えば撮影者等が自分の手を画角内の任意の位置から、時間的に連続する一連の動作で検出対象の上記所定領域まで移動させる動作が、前記指示動作に先行する準備動作となる。
【0088】
また、本実施形態においては、撮影者等による予め決められている指示動作を検出することによって種々の撮影処理を自動的に行う処理を説明したが、撮影者等が意図的に行う指示動作に限らず、被写体の所定の動作として、赤ちゃんが泣いていると判断できる動作を検出したり、ゴルフスイングを連続して行っているような場合に、スイングとスイングの間のクラブを戻す動作を検出したりして、種々の撮影処理を行うようにしてもよい。
【0089】
以上、本発明の実施形態、及びその変形例について説明したが、これらは本発明の作用効果が得られる範囲内であれば適宜変更が可能であり、変更後の実施形態も特許請求の範囲に記載された発明、及びその発明と均等の発明の範囲に含まれる。以下に、本出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作を検出する検出手段と、
前記検出手段による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御手段と、
前記動画像に対し、前記検出手段により検出された前記動作に対応する特定期間を対象として編集処理を行う編集手段と
を備えたことを特徴とする撮像装置。
[請求項2]
前記編集手段は、前記動画像に対し、前記動作を検出している検出期間に、前記検出期間の直前の直前期間、又は前記検出期間の直後の直後期間の少なくともいずれか一方を加えた期間を前記特定期間として編集処理を行うことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
[請求項3]
前記検出手段は、前記被写体が前記動作に先行する準備動作を開始したと判断できる準備開始時点、又は前記被写体が前記動作の完了後に前記準備動作の開始直前の状態に復帰したと判断できる復帰時点の少なくともいずれか一方をさらに検出し、
前記編集手段は、前記準備開始時点から、前記検出手段により検出された前記動作の開始時点までの期間を前記直前期間とし、かつ前記動作の完了時点から、前記検出手段により検出された前記復帰時点までの期間を前記直後期間として、前記動画像に対し、前記動作を検出している検出期間に、前記直前期間又は前記直後期間の少なくともいずれか一方を加えた期間を前記特定期間として編集処理を行う
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
[請求項4]
前記直前期間及び前記直後期間は、それぞれが予め決められている時間であることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
[請求項5]
前記編集手段による編集処理は、前記動画像からの、前記特定期間の削除であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項6]
前記編集手段による編集処理は、前記動画像に、前記特定期間の開始位置と終了位置とを示す範囲情報を付加する処理であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項7]
使用者よる特定の操作に応じ、記録終了後の前記動画像から、前記動画像に付加されている範囲情報により示される特定期間を削除する削除手段を備えたことを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
[請求項8]
前記編集手段による編集処理は、前記特定期間に対するエフェクト処理であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項9]
前記撮影制御手段による撮影制御は、動画撮影の終了、又は一時停止のいずれか一方であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項10]
前記撮影制御手段による撮影制御は、撮影条件の変更であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項11]
前記被写体の所定の動作には、前記検出手段による前記動作の検出に応じた前記撮影制御手段による撮影処理を禁止する状態への移行を示す動作が含まれることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項12]
前記被写体の所定の動作には、前記検出手段による前記動作の検出に応じた前記撮影制御手段による撮影処理を禁止する状態から許可する状態への移行を示す動作が含まれることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項13]
前記検出手段は、前記動画像を解析することによって、前記被写体の所定の動作を検出することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項14]
前記検出手段は、被写体の所定の部位に装着され当該部位の挙動を検出するセンサ手段によって取得された当該部位の挙動を示す情報に基づいて、前記被写体の所定の動作の終了状態を検出することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項15]
動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作を検出する検出工程と、
前記検出工程による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御工程と、
前記動画像に対し、前記検出工程により検出された前記動作に対応する特定期間を対象として編集処理を行う編集工程と
を含むことを特徴とする動画撮影方法。
[請求項16]
撮像装置が有するコンピュータに、
動画撮影に際して動画像を記録する間に、被写体の所定の動作を検出する検出手順と、
前記検出手順による前記動作の検出に応じて所定の撮影制御を行う撮影制御手順と、
前記動画像に対し、前記検出手順により検出された前記動作に対応する特定期間を対象として編集処理を行う編集手順と
を実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0090】
1 デジタルカメラ
2 制御部
3 電源部
4 レンズ部
5 撮像部
6 画像記憶部
7 プログラム記憶部
8 表示部
9 操作部
fa〜ff フレーム位置
図1
図2
図3