(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6143227
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】生体用Co−Cr−Mo合金
(51)【国際特許分類】
C22C 19/07 20060101AFI20170529BHJP
B22F 1/00 20060101ALI20170529BHJP
B22F 3/105 20060101ALI20170529BHJP
B22F 3/10 20060101ALI20170529BHJP
B22F 3/16 20060101ALI20170529BHJP
A61L 27/00 20060101ALI20170529BHJP
A61K 6/04 20060101ALI20170529BHJP
【FI】
C22C19/07 A
B22F1/00 M
B22F3/105
B22F3/10 F
B22F3/16
A61L27/00 L
A61K6/04
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-539690(P2013-539690)
(86)(22)【出願日】2012年10月18日
(86)【国際出願番号】JP2012076999
(87)【国際公開番号】WO2013058339
(87)【国際公開日】20130425
【審査請求日】2015年10月9日
(31)【優先権主張番号】特願2011-231703(P2011-231703)
(32)【優先日】2011年10月21日
(33)【優先権主張国】JP
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成23年度 文部科学省 地域イノベーション戦略支援プログラムグローバル型「「いわて発」高付加価値コバルト合金によるイノベーションクラスターの形成」委託事業、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
(73)【特許権者】
【識別番号】504418084
【氏名又は名称】京セラメディカル株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】504179255
【氏名又は名称】国立大学法人 東京医科歯科大学
(74)【代理人】
【識別番号】100075409
【弁理士】
【氏名又は名称】植木 久一
(74)【代理人】
【識別番号】100129757
【弁理士】
【氏名又は名称】植木 久彦
(74)【代理人】
【識別番号】100115082
【弁理士】
【氏名又は名称】菅河 忠志
(74)【代理人】
【識別番号】100125243
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 浩彰
(74)【代理人】
【識別番号】100152607
【弁理士】
【氏名又は名称】水島 仁美
(72)【発明者】
【氏名】野村 直之
(72)【発明者】
【氏名】塙 隆夫
【審査官】
川口 由紀子
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2010/026996(WO,A1)
【文献】
特開2009−114477(JP,A)
【文献】
高市敦士,依田慶太,野村直之,外5名,レーザー積層造形法の歯科応用−Co-Cr-Mo合金を用いた造形物の組織と機械的特性−,日本歯科理工学会誌,日本,2010年 9月20日,Vol.29, No.5,Page 445
【文献】
蘇亜拉図,野村直之,高市敦士,外5名,レーザー積層造形法により作製した高クロム高窒素含有Co-Cr-Mo合金の組織と機械的特性,日本歯科理工学会誌,日本,2011年 9月25日,Vol.30, No.5,Page 292
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C22C 19/07
B22F 1/00
B22F 3/10
B22F 3/105
B22F 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
質量%で、
Cr:30%超、36%以下、
Mo:5〜8%、及び
N :0.34〜0.65%を含有し、残部はCo及び不可避的不純物であり、
積層造形によって製造され、
凝固組織がデンドライト組織であり、
該デンドライト組織の一次アームの枝間隔が5μm以下であり、
0.2%耐力が700MPa以上、引張強さが980MPa以上であることを特徴とする生体用Co−Cr−Mo合金。
【請求項2】
請求項1に記載の生体用Co−Cr−Mo合金を製造するために用いる粉末であって、
粒径が100μm以下であることを特徴とする生体用Co−Cr−Mo合金粉末。
【請求項3】
請求項2に記載のCo−Cr−Mo合金粉末を積層造形することを特徴とする生体用Co−Cr−Mo合金の製造方法。
【請求項4】
出力50W以上のレーザーを照射するとともに、面方向のスキャンピッチを0.1mm以上として積層造形する請求項3に記載の生体用Co−Cr−Mo合金の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は生体用のCo合金に関し、特に耐力及び引張強さ等の機械的特性に優れたCo−Cr−Mo合金に関する。
【背景技術】
【0002】
Co−Cr−Mo合金は、生体用の材料として世界中で広く使用されており、例えばASTM F75規格のCo−28%Cr−6%Mo合金(鋳造材)などが知られている。しかし、ASTM F75規格材は、鋳造ままで凝固欠陥や偏析を十分に抑制することが難しく、強度及び延性に改善の余地があった。
【0003】
こうしたASTM F75規格材の問題点を克服するため、例えば特許文献1では、前記規格材に比べてCrと窒素の含有量を高めたCo−Cr−Mo合金の鋳造材を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−114477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した特許文献1によれば、質量%でCr:30%超、36%以下、Mo:5〜8%及びN:0.20〜0.65%を含有するCo鋳造合金は、従来のASTM F75規格材に比べて降伏強度、引張強さ、及び伸びを向上できた旨が記載されている。
【0006】
特許文献1では、金型鋳造によりCo−Cr−Mo系合金のインゴットを作製し、その機械的特性を測定している。しかし、本発明者らの検討によれば、生体材料において最も実用的に用いられる砂型鋳造によって特許文献1のCo−Cr−Mo系合金を作製した場合に、必ずしも引用文献1に開示の機械的特性を実現できないと考えられた。ここで、特に高強度化の観点からは、一般的に熱間圧延や熱間鍛造などの熱間加工を行うことが有効であるが、特許文献1に記載の組成のCo−Cr−Mo合金は熱間加工性が悪く、熱間加工による高強度化は困難であり、降伏強度及び引張強さ等に優れたCo−Cr−Mo合金を得ることは困難であった。
【0007】
そこで、本発明は、降伏強度(0.2%耐力)及び引張強さ等の機械的特性に優れるCo−Cr−Mo合金を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成した本発明は、質量%で、Cr:30%超、36%以下、Mo:5〜8%、及びN:0.20〜0.65%を含有し、残部はCo及び不可避的不純物であり、積層造形によって製造されたことを特徴とする生体用Co−Cr−Mo合金である。
【0009】
本発明の生体用Co−Cr−Mo合金は、凝固組織がデンドライト組織であり、該デンドライト組織の一次アームの枝間隔が5μm以下であることが好ましい。また、本発明の生体用Co−Cr−Mo合金は、例えば0.2%耐力が700MPa以上であり、引張強さが980MPa以上である。
【0010】
本発明には、上記生体用Co−Cr−Mo合金を製造するために用いる粉末も包含され、この粉末は、粒径が100μm以下であるところに要旨を有している。
【0011】
本発明は、上記記載の化学組成を有するCo−Cr−Mo合金粉末を積層造形することを特徴とする生体用Co−Cr−Mo合金の製造方法も包含する。
【0012】
本発明の製造方法において、出力50W以上のレーザーを照射するとともに、面方向のスキャンピッチを0.1mm以上として積層造形することが好ましい。なお、面方向のスキャンピッチとは、レーザーの照射間隔を意味している。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、高Cr及び高NのCo−Cr−Mo合金を、積層造形によって製造しているため、0.2%耐力、引張強さ、及び伸びに優れるCo−Cr−Mo合金を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、面方向のスキャンピッチと0.2%耐力の関係を表したグラフである。
【
図2】
図2は、レーザーの出力と、引張強さ及び伸びの関係を表したグラフである。
【
図3】
図3は、後記する実施例で製造したCo合金の組織を観察した光学顕微鏡写真である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明者らは、降伏強度及び引張強さ等の機械的特性に優れるCo−Cr−Mo合金を提供すべく検討を重ねた結果、特許文献1に記載の組成のCo−Cr−Mo合金を粉末とし、該粉末を積層造形すれば、0.2%耐力、引張強さ、及び伸びに優れるCo−Cr−Mo合金が得られることを見出し、本発明を完成した。以下、本発明の合金組成および積層造形について順に説明する。
【0016】
本発明のCo−Cr−Mo合金は、質量%でCr:30%超、36%以下、Mo:5〜8%、及びN:0.20〜0.65%を含有している。
【0017】
Crは、耐食性を確保するために必須の元素であり、本発明ではCr量を30%(質量%の意味。以下、化学組成について同じ)超とすることによって、さらに機械的特性の向上及びN固溶量を増加できる。Cr量は、好ましくは31%以上であり、より好ましくは32%以上である。一方、Cr量が過剰になると却って引張強さや伸びなどの機械的性質が劣化する。そこで、本発明ではCr量を36%以下と定めた。Cr量は好ましくは35%以下であり、より好ましくは34%以下である。
【0018】
Moは、耐食性及び耐磨耗性の向上に有効な元素である。そこで、Mo量を5%以上と定めた。Mo量は好ましくは6%以上である。一方、Mo量が過剰になると加工性の劣化を招く。そこで、Mo量は8%以下と定めた。Mo量は好ましくは7%以下である。
【0019】
Nは、安定したγ相を形成し、延性を向上する作用を有する元素である。また、Nは、0.2%耐力を向上する作用も有している元素である。そこで、本発明ではN量を0.20%以上と定めた。N量は、好ましくは0.25%以上であり、より好ましくは0.30%以上である。一方、N量が過剰になるとCr
2Nが析出し、機械的性質が劣化する。そこで、N量を0.65%以下と定めた。N量は好ましくは0.60%以下であり、より好ましくは0.55%以下である。
【0020】
本発明のCo合金の組成は上述の通りであり、残部は実質的にCoである。Coは耐食性、耐摩耗性を有する元素である。但し、原材料、資材、製造設備等の状況によって持ち込まれる不可避不純物が本発明のCo合金中に含まれることは当然に許容される。さらに本発明では、必要に応じてC:0.2%以下、Ni:1.00%以下、Si:1.00%以下及びMn:1.00%以下よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有していても良い。
【0021】
本発明のCo合金は、積層造形によって製造されていることを特徴とする。積層造形によって製造されるCo合金は、微細な凝固組織を呈しており、通常、該凝固組織がデンドライト組織であり、デンドライト組織の一次アームの枝間隔は例えば5μm以下であり、好ましくは1.5μm以下である。該枝間隔の下限は通常0.5μm程度である。
【0022】
次に積層造形について説明する。積層造形は、例えば特許第4054075号公報などに記載されており、材料粉末を層状に敷き詰め、レーザービームなどの電磁放射線、又は電子ビームなどの粒子放射線を照射することによって、材料粉末を溶融後に凝固させ、成形体を製造する方法である。本発明では、上記した組成のCo合金を積層造形しているため、0.2%耐力及び引張強さ、さらに伸びに優れたCo合金を提供できる。また、積層造形によれば、放射線の照射パターンを精密に制御することができるため、複雑形状も成形可能である。
【0023】
本発明者らの検討によれば、Co合金の機械的特性(0.2%耐力、引張強さ及び伸び)は、積層造形の条件と相関関係があり、面方向のスキャンピッチを大きくすることによって、特に0.2%耐力をより向上でき、また放射線の出力を大きくすることによって、特に引張強さ及び伸びをより向上できる。具体的には、面方向のスキャンピッチを0.1mm以上とすることが好ましく、より好ましくは0.2mm以上、さらに好ましくは0.3mm以上である。面方向のスキャンピッチの上限は、気孔を形成させないため、例えば0.5mm以下である。また放射線の出力は50W以上が好ましく、より好ましくは100W以上、更に好ましくは150W以上である。放射線の出力の上限は、放射線を出力する装置によるが、例えば400W以下である。
【0024】
積層造形におけるその他の製造条件は適宜設定可能であるが、例えば放射線の照射径(例えば円の半径)を0.1〜1mm程度、放射線源と材料粉末との距離を100〜10000mm程度、積層厚さ(粉末の一層分の厚み)を0.01〜0.1mm程度とすれば良い。また積層造形の際の雰囲気は特に限定されないが、アルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
【0025】
積層造形に用いる材料粉末は、アトマイズ法(水アトマイズ法又はガスアトマイズ法)、回転電極法、ボールミル法などによって調製可能である。前記方法によって調製された粉末は、必要に応じて篩い分けなどを行い、粒径100μm以下(好ましくは70μm以下、より好ましくは50μm以下)とすることが好ましい。なお、前記材料粉末の粒径は、通常5μmを下回らない。本明細書において粒径とは最大径を意味している。
【0026】
積層造形における放射線の種類は特に限定されないが、本発明では電磁放射線の中のレーザーを用いている。レーザーの種類としては、YAGレーザー、エキシマレーザー、半導体レーザー、CO
2レーザーなどが挙げられる。
【0027】
上記した組成のCo合金を積層造形することによって製造した本発明のCo合金は0.2%耐力、引張強さ及び伸びなどの機械的特性に優れている。0.2%耐力は例えば700MPa以上(好ましくは730MPa以上、より好ましくは760MPa以上)であり、引張強さは例えば980MPa以上(好ましくは1000MPa以上、より好ましくは1020MPa以上)である。また、伸び(全伸び)は例えば8.0%以上(好ましくは10.0%以上、より好ましくは15.0%以上)である。
【0028】
また、本発明のCo合金の組織は、通常、デンドライト組織であり、該組織が異方性を有する影響で、前記機械的特性はCo合金の方向(積層方向に対する方向)によって異なっている。具体的には、0.2%耐力及び引張強さについては積層方向に垂直な方向でより高い値を示し、伸びについては積層方向に平行な方向でより高い値を示す。従って、生体用材料の用途に応じて、該材料の使用時に主に負荷が掛かる方向と積層方向を適切に調整して製造することが好ましい。具体的には、0.2%耐力及び引張強さが主に要求される用途では、生体用材料使用時の負荷方向と積層方向が垂直となるように積層造形して本発明のCo合金を製造すればよく、また伸びが主に要求される用途では、生体用材料使用時の負荷方向と積層方向が平行となるように積層造形して本発明のCo合金を製造すれば良い。
【0029】
本願は、2011年10月21日に出願された日本国特許出願第2011−231703号に基づく優先権の利益を主張するものである。2011年10月21日に出願された日本国特許出願第2011−231703号の明細書の全内容が、本願に参考のため援用される。
【実施例】
【0030】
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、前記、後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
【0031】
表1に記載の化学組成のCo合金溶湯を調製し、水アトマイズ法によってCo合金粉末を作製し、その後篩い分けして粒径45μm以下のCo合金粉末を作製した。
【0032】
前記粉末を、表1に記載のレーザー出力及びスキャンピッチ(面方向)で、レーザー積層造形装置(EOSINT M250 xtended)によって、歯科鋳造用コバルトクロム合金 JIS T6115に準拠してダンベル型引張試験片形状のCo合金を作製した(試験No.1〜7、9、及び11〜15)。試験No.1〜5、9、及び11〜14については、引張試験方向と積層方向が平行となるように積層造形し、試験No.6、7、及び15については、引張試験方向と積層方向が垂直となるように積層造形した。積層造形はアルゴン雰囲気下で行い、レーザーの照射径は0.4mm(400micron)であり、積層厚さ0.05mmであった。
【0033】
各試験片について、JIS T6115に準拠して0.2%耐力、引張強さ、伸び(全伸び)を測定した。各試験No.につき、試験数はいずれも3とした。
【0034】
なお、比較のため、本発明の組成を満足するCo−33質量%Cr−5質量%Mo−0.34質量%Nを室温砂型を使用した遠心鋳造法により製造した試料(試験No.8)及びASTM F75規格材であるCo−29質量%Cr−6質量%Moを室温砂型を使用した遠心鋳造法により製造した試料(試験No.10)の結果も合わせて表1に示した。表1では、遠心鋳造法で製造したことを示すためにレーザー出力の欄に、As−Castと表記した。
【0035】
【表1】
【0036】
表1より、本発明のCo合金である試験No.1〜7、11〜15はいずれも0.2%耐力、引張強さ及び伸びの機械的特性に優れていた。また、これら試験結果よりスキャンピッチ及び放射線の出力が、機械的特性に与える影響が明らかとなった。
図1は、面方向のスキャンピッチと0.2%耐力の関係を示したグラフであり、
図2は放射線の出力(本実施例ではレーザー出力)と、引張強さ及び伸びの関係を示したグラフである。
図1、2によればスキャンピッチが大きくなるにつれて0.2%耐力が向上し、レーザー出力が大きくなるにつれて引張強さ及び伸びが向上することが分かる。
【0037】
また、試験No.3と6を比較すると、引張方向が積層方向に対して平行である場合は伸びに優れていることが分かり、引張方向が積層方向に対して垂直である場合には0.2%耐力及び引張強さに優れていることが分かる。同様の傾向が、試験No.4と7、または試験No.13と15を比較しても読み取れる。
【0038】
さらに、試験No.3について、光学顕微鏡によって観察した組織写真を
図3に示す。
図3(a)は積層方向に対して垂直な断面の組織写真であり、
図3(b)は積層方向に対して平行な断面の組織写真である。
図3によれば、微細なデンドライト組織が形成されていることが分かる。
【0039】
また、試験No.3について、ある基準の長さLを、デンドライト界面が横切った数nを測定し、L/(n−1)の計算によってデンドライト組織の一次アームの枝間隔を求めたところ、1.5μmであった。試験No.1、2、4〜7、11〜15のデンドライト組織の一次アームの枝間隔は、いずれも5μm以下であったが、本発明の対象外である試験No.8及び10では、遠心鋳造法によって製造しているため、デンドライト組織の一次アームの枝間隔が5μmを超えていた。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明のCo−Cr−Mo合金は、例えば歯科用、整形外科用などの生体用材料として好適に使用できる。