【実施例】
【0072】
以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0073】
[実施例1]
(1)マイオスタチンのプロドメインの活性阻害中心の同定
マイオスタチン前駆体のN末端に相当するプロドメインの、C末端成熟マイオスタチンへの阻害作用について、その活性阻害中心を同定するために、
図1で示すようにプロドメイン各領域と免疫グロブリンFc融合蛋白質発現プラスミドを構築した。
次に、
図2に示すように、マイオスタチンの細胞内エフェクターであるSmad2/3認識配列[(CAGA
)12]の下流にルシフェラーゼ遺伝子を組み込んだレポータープラスミドとプロドメイン−Fc融合蛋白質発現プラスミドをヒト腎芽細胞に共発現させた。培地へのリコンビナントマイオスタチン刺激によって転写阻害活性をアッセイした。
【0074】
プロドメイン−Fc融合蛋白質共発現によるマイオスタチン活性阻害中心の探索をした結果を
図3A及び
図3Bに示す。プロドメイン各領域(1〜8)のうち、110アミノ酸残基からなるProd−2は、262アミノ酸残基からなるプロドメイン全長(Prod−1)より高い阻害活性を示した。このProd−2から約70%の阻害活性を示すProd−7(29アミノ酸残基)を絞り込んだ。
【0075】
(2)合成ペプチド添加によるマイオスタチン活性阻害の検討
次に、Prod−7に相当するペプチド(Prod−7ペプチド)と、コントロールとして、Prod−7のアミノ酸逆配列のペプチド(Rev.Prod−7ペプチド)を化学合成してマイオスタチン活性を比較した。
図4で示すように、合成ペプチドの培地への添加は、最終1μMの濃度でマイオスタチン活性を80%阻害した。
【0076】
(3)種々の合成ペプチドのマイオスタチン活性阻害の比較
Prod−7ペプチドと、種々の合成ペプチド(合成方法は後述する各実施例に記載した)について、マイオスタチン阻害活性を測定した結果を
図5に示す。各々最終1μMの合成ペプチドを培地に添加した。ここで、ペプチド0は配列番号1で表されるペプチドであり、Prod−7ペプチドに対して、N末端の1残基、及びC末端の1残基を削った配列を有する。
図5で示すように、ペプチド1はProd−7ペプチドと、ほぼ同等のマイオスタチン阻害活性を示した。
【0077】
以下の配列番号を有するペプチドを実施例及び参考例において合成した。
mMPS:マウス由来マイオスタチンプロドメインの部分ペプチド
( )内は、プロドメインのN末端からの番号
hMPS:ヒト由来マイオスタチンプロドメインの部分ペプチド
mMPS(26-41)mut:α−へリックスを破壊した部分ペプチド
Human/mouse TGFβ3 precursor (30-53):mMPS(20-43)に相当するヒト/マウス由来TGFβ3部分ペプチド
【0078】
[実施例2]
ペプチド1の合成
AWRQNTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド1)
配列番号2を有するペプチド1を以下に示すFmoc固相ペプチド合成法により合成した。
Rinkアミド樹脂(0.47mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.047mmol)を固相合成用反応容器に量りとり、ジメチルホルムアミド(DMF)溶液中室温で2時間静置し樹脂を膨潤させた後、20%ピペリジン/DMF溶液(3mL)中室温で20分間反応させることで樹脂上の保護基Fmoc(9−フルオレニルメチオキシカルボニル)基を除去した。DMF(3mL)で10回樹脂を洗浄し、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)22mg(0.141mmol、3eq.)、N,N−ジイソプロピルカルボジイミド(DIPCD)0.023mL(0.141mmol、3eq.)存在下Fmoc−Leu−OH48mg(0.141mmol、3eq.)を室温で2時間DMF中反応させ樹脂上にアミノ酸を導入した。次のアミノ酸を縮合させるため、20%ピペリジン/DMF溶液(3mL)中20分間反応させることで樹脂上のFmoc基を除去した。以下、Fmoc−Leu−OHの場合と同様にして順次C末端側からFmoc−Arg(Pbf)−OH(91mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Leu−OH(48mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Lys(Boc)−OH(66mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Ser(tBu)−OH(91mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Leu−OH(48mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Ile−OH(48mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Gln(Trt)−OH(86mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Ile−OH(48mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Lys(Boc)−OH(66mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Ile−OH(48mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Ala−OH(44mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Glu(OtBu)−OH(60mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Ile−OH(48mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Arg(Pbf)−OH(91mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Ser(tBu)−OH(91mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Tyr(tBu)−OH(64mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Asn(Trt)−OH(84mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Gln(Trt)−OH(86mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Arg(Pbf)−OH(91mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Trp(Boc)−OH(74mg、0.141mmol、3eq.)、Fmoc−Ala−OH(44mg、0.141mmol、3eq.)を導入しペプチド鎖を伸長させた。20%ピペリジン/DMF溶液(3mL)中20分間反応させることでN末端のFmoc基を除去し、DMF(3mL、10回)、メタノール(3mL、5回)、クロロホルム(3mL、5回)の順に洗浄し樹脂を乾燥させた。側鎖保護基の除去及び脱樹脂のため、m−クレゾール(0.125mL)、チオアニソール(0.125mL)、1,2−エタンジチオール(0.050mL)存在下トリフルオロ酢酸(TFA)5.0mL中2時間反応させた。ガラスフィルター付きロートを用いてろ過することで樹脂を除去した後、ロータリーエバポレーターによりTFAを減圧留去し、ジエチルエーテル100mLを加えて粗精製ペプチドを析出させた。粗精製ペプチドを1M酢酸に溶解し、高速液体クロマトグラフィーを用いて精製することにより、白色固体を得た(15.3mg、0.0038mmol、8.1%)。
HRMS(ES+) calcd for (M
3++3H) 986.2442, found 986.2116.
【0079】
[実施例3]
ペプチド2の合成
NTRYSRIEAIKIQILSKLRLETA-NH
2(ペプチド2)
配列番号3を有するペプチド2をRinkアミド樹脂(0.47mmol/g、渡辺化学工業株式会社)50mg(0.024mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(16.1mg、0.0045mmol、19%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)543.9262,found 543.9313.
【0080】
[実施例4]
ペプチド3の合成
SRIEAIKIQILSKLRLETA-NH
2(ペプチド3)
配列番号4を有するペプチド3をRinkアミド樹脂(0.47mmol/g、渡辺化学工業株式会社)50mg(0.024mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(12.6mg、0.0044mmol、19%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)437.2657,found 437.2602.
【0081】
[実施例5]
ペプチド4の合成
NTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド4)
配列番号5を有するペプチド4はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.055mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(8.8mg、0.0029mmol、5.4%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
3++3H)805.4960,found 805.4984.
【0082】
[実施例6]
ペプチド11の合成
WRQNTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド11)
配列番号6を有するペプチド11はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.055mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(14.1mg、0.0040mmol、7.2%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)577.7485,found 577.7549.
【0083】
[実施例7]
ペプチド12の合成
AWRQNTRYSRIEAIKIEILSKLRL-NH
2(ペプチド12)
配列番号7を有するペプチド12はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.055mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(10.8mg、0.00264mmol、9.6%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
3++3H)986.2494,found 986.2457.
【0084】
[実施例8]
ペプチド13の合成
AWRQNTRYSRIEAIKIQILSKLR-NH
2(ペプチド13)
配列番号8を有するペプチド13はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.055mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(6.7mg、0.0018mmol、3.3%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)711.422,found 711.4211.
【0085】
[実施例9]
ペプチド14の合成
AWRQNTRYSRIEAIKIQILSKL-NH
2(ペプチド14)
配列番号9を有するペプチド14はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.055mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(9.5mg、0.0026mmol、4.7%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
3++3H)896.1930,found 896.1958.
【0086】
[実施例10]
ペプチド15の合成
WAQNTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド15)
配列番号10を有するペプチド15はTentaGel S RAM樹脂 (0.25mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.025mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(4.7mg、0.0016mmol、5.5%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)700.6677,found 700.6661.
【0087】
[実施例11]
ペプチド16の合成
WRANTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド16)
配列番号11を有するペプチド16はTentaGel S RAM樹脂 (0.25mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.025mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(4.7mg、0.0013mmol、5.3%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)566.3442,found 566.3473.
【0088】
[実施例12]
ペプチド17の合成
WRQATRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド17)
配列番号12を有するペプチド17はTentaGel S RAM樹脂 (0.25mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.025mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(4.8mg、0.0014mmol、6.2%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)711.1823,found 711.1854.
【0089】
[実施例13]
ペプチド18の合成
WRQNARYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド18)
配列番号13を有するペプチド18はTentaGel S RAM樹脂 (0.25mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.025mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(2.2mg、0.00062mmol、2.5%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)714.4311,found 714.4288.
【0090】
[実施例14]
ペプチド19の合成
WRQNTAYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド19)
配列番号14を有するペプチド19はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)80mg(0.044mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(4.6mg、0.0014mmol、3.1%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)702.9259,found 702.9250.
【0091】
[実施例15]
ペプチド20の合成
WRQNTRASRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド20)
配列番号15を有するペプチド20はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)80mg(0.044mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(16.6mg、0.0048mmol、10.8%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)698.9272,found 698.9250.
【0092】
[実施例16]
ペプチド21の合成
WRQNTRYARIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド21)
配列番号16を有するペプチド21はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)80mg(0.044mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(35.1mg、0.0099mmol、21.4%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)574.5496,found 574.5444.
【0093】
[実施例17]
ペプチド22の合成
WRQNTRYSRIAAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド22)
配列番号17を有するペプチド22はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)80mg(0.044mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(27.7mg、0.0079mmol、17.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)566.1475,found 566.1432.
【0094】
[実施例18]
ペプチド23の合成
WRQNTRYSRIEAIAIQILSKLRL-NH
2(ペプチド23)
配列番号18を有するペプチド23はTentaGel S RAM樹脂 (0.25mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.025mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(14.0mg、0.0041mmol、16.9%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)707.6693,found 707.6689.
【0095】
[実施例19]
ペプチド24の合成
WRQNTRYSRIEAIKIAILSKLRL-NH
2(ペプチド24)
配列番号19を有するペプチド24はTentaGel S RAM樹脂 (0.25mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.025mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(19.2mg、0.0055mmol、22.7%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)566.3442,found 566.3425.
【0096】
[実施例20]
ペプチド25の合成
WRQNTRYSRIEAIKIQILAKLRL-NH
2(ペプチド25)
配列番号20を有するペプチド25はTentaGel S RAM樹脂 (0.25mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.025mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(7.9mg、0.0022mmol、11.1%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)574.5496,found 574.5496.
【0097】
[実施例21]
ペプチド26の合成
WRQNTRYSRIEAIKIQILSALRL-NH
2(ペプチド26)
配列番号21を有するペプチド26はTentaGel S RAM樹脂 (0.25mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.025mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(3.2mg、0.00094mmol、3.8%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
3++3H)943.2331,found 943.2232.
【0098】
[実施例22]
ペプチド27の合成
WRQNTRYSRIEAIKIQILSKARL-NH
2(ペプチド27)
配列番号22を有するペプチド27はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)81.5mg(0.045mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(18.1mg、0.0051mmol、11.4%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)711.4220,found 711.4183.
【0099】
[実施例23]
ペプチド28の合成
WRQNTRYSRIEAIKIQILSKLAL-NH
2(ペプチド28)
配列番号23を有するペプチド28はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)81.5mg(0.045mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(28.8mg、0.0085mmol、19.1%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)700.6677,found 700.6633.
【0100】
[実施例24]
ペプチド29の合成
WRQNTRYSRIEAIKIQILSKLRA-NH
2(ペプチド29)
配列番号24を有するペプチド29はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)81.5mg(0.045mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(31.2mg、0.0088mmol、19.7%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)569.3391,found 569.3355.
【0101】
[実施例25]
ペプチド30の合成
WRQNTRYSRIEAIKIQILSKLRA-NH
2(ペプチド30)
配列番号25を有するペプチド30はTentaGel S RAM樹脂 (0.25mmol/g、渡辺化学工業株式会社)55mg(0.014mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(6.0mg、0.0017mmol、12.3%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)717.9350,found 717.9410.
【0102】
[実施例26]
ペプチド31の合成
WRQNTRWSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド31)
配列番号26を有するペプチド31はTentaGel S RAM樹脂 (0.25mmol/g、渡辺化学工業株式会社)55mg(0.014mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(5.6mg、0.0016mmol、11.3%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)727.6877,found 727.6931.
【0103】
[実施例27]
ペプチド32の合成
WRQNTRYSRIEFIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド32)
配列番号27を有するペプチド32はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(18.2mg、0.005mmol、24.6%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)592.9548,found 592.9555.
【0104】
[実施例28]
ペプチド33の合成
WRQNTRYSRIEYIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド33)
配列番号28を有するペプチド33はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(16.0mg、0.0044mmol、21.5%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)596.1537,found 596.1620.
【0105】
[実施例29]
ペプチド34の合成
WRQNTRYSRIEWIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド34)
配列番号29を有するペプチド34はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(22.5mg、0.0061mmol、30.1%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)600.7570,found 600.7562.
【0106】
[実施例30]
ペプチド35の合成
WRQNTRYSRIEHIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド35)
配列番号30を有するペプチド35はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(13.8mg、0.0038mmol、18.7%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)590.9529,found 590.9570.
【0107】
[実施例31]
ペプチド36の合成
WRQNTRYSRIEXIKIQILSKLRL-NH
2、X=ホモフェニルアラニン(ペプチド36)
配列番号31を有するペプチド36はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(19.3mg、0.0053mmol、26.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)595.7579,found 595.7608.
【0108】
[実施例32]
ペプチド37の合成
WRQNTRYSRIXAIKIQILSKLRL-NH
2、X=α−アミノイソブタン酸(ペプチド37)
配列番号32を有するペプチド37はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(9.7mg、0.0028mmol、14.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)568.9506,found 568.9470.
【0109】
[実施例33]
ペプチド38の合成
WRQNTRYSRIEAIKIQILSXLRL-NH
2、X=α−アミノイソブタン酸(ペプチド38)
配列番号33を有するペプチド38はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(27.5mg、0.0081mmol、39.7%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++4H)711.1732,found 711.1719.
【0110】
[実施例34]
ペプチド39の合成
XRQNTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2、X=1−アダマンタン酢酸(ペプチド39)
配列番号34を有するペプチド39はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(4.2mg、0.0012mmol、5.8%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)575.7567,found 575.7684.
【0111】
[実施例35]
ペプチド40の合成
XRQNTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2、X=テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(ペプチド40)
配列番号35を有するペプチド40はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(3.1mg、0.00088mmol、4.3%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)572.3464,found 572.3454.
【0112】
[実施例36]
ペプチド41の合成
XRQNTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2、X=3−(2−フルオロフェニル)−プロピオン酸(ペプチド41)
配列番号36を有するペプチド41はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(6.5mg、0.0018mmol、9.1%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)570.5423,found 570.5367.
【0113】
[実施例37]
ペプチド42の合成
XRQNTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2、X=3−(3−フルオロフェニル)−プロピオン酸(ペプチド42)
配列番号37を有するペプチド42はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(4.4mg、0.0012mmol、6.1%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)570.5423,found 570.5423.
【0114】
[実施例38]
ペプチド43の合成
XRQNTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2、X=3−(4−フルオロフェニル)−プロピオン酸(ペプチド43)
配列番号38を有するペプチド43はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(6.5mg、0.0018mmol、9.1%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)570.5423,found 570.5455.
【0115】
[実施例39]
ペプチド44の合成
XRQNTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2、X=アセチル−L−トリプトファン(ペプチド44)
配列番号39を有するペプチド44はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(12.0mg、0.0033mmol、16.4%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)586.1506,found 586.1483.
【0116】
[実施例40]
ペプチド45の合成
WRTRYSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド45)
配列番号40を有するペプチド45はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(15.6mg、0.0047mmol、23.1%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)529.3282,found 529.3278.
【0117】
[実施例41]
ペプチド46の合成
WRTRYSRIEAIKIQILSKLRL-OH(ペプチド46)
配列番号41を有するペプチド46はWang樹脂(0.73mmol/g、渡辺化学工業株式会社)30mg(0.0219mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(10.4mg、0.0029mmol、13.2%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)577.9453,found 577.9456.
【0118】
[実施例42]
ペプチド47の合成
WRQNTRYSRIEAIKIQIISKIRI-NH
2(ペプチド47)
配列番号42を有するペプチド47はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(10.4mg、0.0020mmol、10.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)577.7485,found 577.7452.
【0119】
[実施例43]
WRQNTRYSRIEAIKIQIXSKXRX-NH
2、X=ノルロイシン(ペプチド48)
配列番号43を有するペプチド48はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(15.5mg、0.0043mmol、21.7%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)577.7485,found 577.7516.
【0120】
[実施例44]
WRQNTRYSRLEALKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド49)
配列番号44を有するペプチド49はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(15.0mg、0.0042mmol、21.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)577.7485,found 577.7452.
【0121】
[実施例45]
WRQNTRYSRIEAIKLQLLSKLRL-NH
2(ペプチド50)
配列番号45を有するペプチド50はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(19.3mg、0.0054mmol、27.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)577.7485,found 577.7500.
【0122】
[実施例46]
WRQNTRYSRXEAXKIQILSKLRL-NH
2、X=ノルロイシン(ペプチド51)
配列番号46を有するペプチド51はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(17.6mg、0.0049mmol、24.7%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)577.7485,found 577.7500.
【0123】
[実施例47]
WRQNTRYSRIEAXKXQILSKLRL-NH
2、X=ノルロイシン(ペプチド52)
配列番号47を有するペプチド52はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(20.9mg、0.0059mmol、29.3%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)577.7485,found 577.7520.
【0124】
[実施例48]
WRQNTRYSRIEAIKXQXLSKLRL-NH
2、X=ノルロイシン(ペプチド53)
配列番号48を有するペプチド53はRinkアミド樹脂(0.58mmol/g、渡辺化学工業株式会社)35mg(0.020mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(13.0mg、0.0036mmol、18.2%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
5++5H)577.7485,found 577.7421.
【0125】
[実施例49]
ペプチド0の合成
AWRQNTRYSRIEAIKIQILSKLRLETA-NH
2(ペプチド0)
配列番号1を有するペプチド0をRinkアミド樹脂(0.47mmol/g、渡辺化学工業株式会社)50mg(0.024mmol)を用いて実施例1と同様の手法により合成及び精製した(19.1mg、0.0048mmol、20.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
4++5H)652.1814,found 652.1826.
【0126】
[実施例50]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド1のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド1のマイオスタチン阻害活性評価は以下の手法により実施した。その結果を
図6に示す。さらに、ペプチド1の濃度依存的なマイオスタチン阻害能を評価した結果を
図7に示す。ペプチド1は30μMの濃度において顕著なマイオスタチン阻害活性を有し、4.1μMのIC
50値を示した。
(1)細胞培養
ヒト肝がん由来HepG2細胞は、非必須アミノ酸(WAKO)、Penicillin/Streptomycin(WAKO)が添加された10%FBS DMEM(Nakalai tesque)培地を用いて、37℃、5%CO
2インキュベータで培養した。
(2)in vitroレポーターアッセイ
24ウェル白色透明プレート(BDファルコン)にHepG2細胞を1ウェルたり7.5x10
4cells(500μL DMEM+10%FBS)播種し、24時間培養した。翌日1ウェルあたり0.05μg(CAGA)12−lucレポータープラスミド、及びインターナルコントロールとして0.01μg β−ガラクトシダーゼ発現プラスミド(pCH110、Pharmacia)をPEI(Polyscience,Inc.)の最終濃度が23μg/mLになるよう混合し、細胞培養液に添加した。この細胞を37℃、24時間培養したのち、細胞培養液をDMEM+0.1%FBSに交換して16時間培養した。ペプチド1はストック溶液として3mMになるようDMSOを用いて懸濁させ、−30℃で保存した。細胞に添加する1時間前にDMEM+0.1%FBS培地で最終濃度30μM(あるいは10μM、3μM、1μM)、マイオスタチン10ng/mLになるよう懸濁して37℃で1時間インキュベーションを行った後、細胞に添加して8時間刺激を行った。ポジティブコントロールとして用いたSmad−2リン酸化阻害剤SB−431542(Wako)はストック溶液として5mMになるようDMSOを用いて懸濁させ、−30℃で保存した。細胞に添加する1時間前にDMEM+0.1%FBS培地で最終濃度5μM、マイオスタチン10ng/mLになるよう懸濁して37℃で1時間インキュベーションを行った後、細胞に添加して8時間刺激を行った。刺激後アスピレーターで培養液を取り除き、細胞を1xPBSで洗浄したのち、1ウェルあたり100μLのLysis buffer(25mM Tris−phosphate(pH7.8)、2mM DTT、2mM CDTA、10%グリセロール、1%triton x−100)を加えて細胞を溶解した。溶解液を13000 rpmで10分間遠心し、上清30μLとルシフェラーゼ・アッセイ試薬(Promega)25μLを白色96wellプレート内で混合し、発光をCentro XS
3 LB 960(Berthold)で検出してレポーターアッセイを行った。さらに上清50μLとβ−gal基質(200mMリン酸Buffer、2mMMgCl
2、100mM 2−ME、1.33mg/mL ONPG)50μLを白色透明96ウェルプレート(BDファルコン)で混合させ、37℃で1時間インキュベーションしたのち、420nmの吸光度をSunrise REMOTE(Wako)にて検出し、インターナルコントロールとした。
【0127】
[実施例51]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド2のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド2のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図6に示す。またさらに、ペプチド2の濃度依存的なマイオスタチン阻害能を評価した結果を
図8に示す。ペプチド2は30μMの濃度において比較的高いマイオスタチン阻害活性を有し、10μMの濃度においても若干の阻害活性を示した。
【0128】
[実施例52]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド3のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド3のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図6に示す。さらに、ペプチド3の濃度依存的なマイオスタチン阻害能を評価した結果を
図9に示す。ペプチド3は30μMの濃度において50%程度のマイオスタチン阻害活性を示した。
【0129】
[実施例53]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド4のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド4のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図10に示す。ペプチド4は30μMの濃度において阻害活性を示した。
【0130】
[実施例54]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド13および14のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド13および14のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図15に示す。ペプチド13および14は30μMの濃度において阻害活性を示した。
【0131】
[実施例55]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド15〜22のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド15〜22のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図16に示す。ペプチド15〜22は30μMの濃度において阻害活性を示した。
【0132】
[実施例56]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド23〜29のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド23〜29のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図17に示す。ペプチド23〜29は30μMの濃度において阻害活性を示した。
【0133】
[実施例57]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド30およびペプチド31のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド30およびペプチド31のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図18に示す。両ペプチドは10μMの濃度において阻害活性を示した。
【0134】
[実施例58]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド32〜36のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド32〜36のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図19に示す。ペプチド32〜36は10μMの濃度において阻害活性を示した。
【0135】
[実施例59]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド37およびペプチド38のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド37およびペプチド38のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図20に示す。両ペプチドは10μMの濃度において阻害活性を示した。
【0136】
[実施例60]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド39〜44のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド39〜44のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図21に示す。両ペプチドは10μMの濃度において阻害活性を示した。
【0137】
[実施例61]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド45のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド45のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図22に示す。ペプチド45は10μMの濃度において阻害活性を示した。
【0138】
[実施例62]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド46のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド46のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図23に示す。ペプチド46は30μMの濃度において阻害活性を示した。
【0139】
[実施例63]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド47〜53のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド47〜53のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図24に示す。ペプチド47〜53は10μMの濃度において阻害活性を示した。
【0140】
[実施例64]
ウエスタンブロットによるペプチド1のマイオスタチンシグナル阻害活性評価
ペプチド1のマイオスタチンシグナル阻害活性評価を以下の手法により実施した。その結果を
図11に示す。ペプチド1は30μMの濃度において顕著にSmad−2のリン酸化を抑制したことから、高いマイオスタチンシグナル阻害活性を有することが明らかとなった。
(1)細胞培養
実施例50と同様の手法でHepG2細胞を培養した。
(2)ウエスタンブロット
12ウェル白色透明プレート(BDファルコン)にHepG2細胞を1ウェルたり1.5x10
5cells播種し24時間培養した。翌日細胞培養液をDMEM+0.1%FBSに交換して16時間培養した。ペプチド1は細胞に添加する1時間前にDMEM+0.1%FBS培地で最終濃度30μM、マイオスタチン10ng/mLになるよう混合して37℃で1時間インキュベーションを行った後、細胞に添加して1時間刺激した。SB−431542(Wako)は細胞に添加する1時間前にDMEM+0.1%FBS培地で最終濃度5μM、マイオスタチン10ng/mLになるよう懸濁して37℃で1時間インキュベーションを行った後、細胞に添加して1時間刺激をした。刺激後アスピレーターで培養液を取り除き、1xPBSで洗浄したのち、1ウェルあたり200μLのLysis buffer(10mM Tris−phosphate(pH7.4)、150mM NaCl、1mM EDTA、1% NP−40、40mM NaF、20mMピロリン酸ナトリウム、2mMオルトバナジウム酸ナトリウム、1mM PMSF、5μg/mL leupeptin、20units/mL aprotinin)を加えて細胞を溶解した。溶解液を13000 rpm、4℃で10分間遠心し、上清と等量の2x Sample Buffer(125mM Tris、4%SDS、20%グリセロール、200mg/mLブロモフェノールブルー、10% 2−ME)とを混合させ、98℃、5分加熱したのち、40μLを用いて8%アクリルアミドゲルにアプライしてSDS−pageを行った。分子量の大きさで分離させたゲルをPVDF膜(BD bioscience)に転写し、ウエスタンブロット解析を行った。抗体は、自家製ウサギリン酸化Smad2抗体(x2000)、マウス抗Smooth muscle actin抗体(Shigma)(x4000)、anti−Rabbit IgG−HRP(Amersham)(x10000)、anti−mouse IgG−HRP(Amersham)(x10000)を用い、HRPの発色はSuperSignal West Dura Extended Duration Substrate(Piece)を利用して、ImageQuant LAS4000(GEヘルスケア)にて検出した。
【0141】
[実施例65]
ウエスタンブロットによるペプチド2のマイオスタチンシグナル阻害活性評価
ペプチド2のマイオスタチンシグナル阻害活性は実施例64と同様の手法により評価した。その結果を
図11に示す。ペプチド2は30μMの濃度において明らかにSmad−2のリン酸化を抑制した。
【0142】
[実施例66]
ウエスタンブロットによるペプチド3のマイオスタチンシグナル阻害活性評価
ペプチド3のマイオスタチンシグナル阻害活性は実施例64と同様の手法により評価した。その結果を
図11に示す。ペプチド3は30μMの濃度においてSmad−2のリン酸化抑制活性を示した。
【0143】
[実施例67]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド1のTGF−β3阻害活性評価
ペプチド1のTGF−β3阻害活性評価は以下の手法により実施した。その結果を
図12に示す。
ペプチド1は30μMの濃度においてTGF−β3を全く阻害しなかった。故に、ペプチド1のマイオスタチン阻害は選択的なものであると考えられる。
(1)細胞培養
実施例50と同様の手法でHepG2細胞を培養した。
(2)in vitroレポーターアッセイ
24ウェル白色透明プレート(BDファルコン)にHepG2細胞を1ウェルたり7.5x10
4 cells(500μL DMEM+10%FBS)播種し、24時間培養した。翌日1ウェルあたり0.05μg(CAGA)12−lucレポータープラスミド、及びインターナルコントロールとして0.01μg β−ガラクトシダーゼ発現プラスミド(pCH110、Pharmacia)をPEI(Polyscience,Inc.)の最終濃度が23μg/mLになるよう混合し、細胞培養液に添加した。この細胞を37℃、24時間培養したのち、細胞培養液をDMEM+0.1%FBSに交換して16時間培養した。ペプチド1はストック溶液として3mMになるようDMSOを用いて懸濁させ、−30℃で保存した。細胞に添加する1時間前にDMEM+0.1%FBS培地で最終濃度30μM、TGF−β3 5ng/mLになるよう懸濁して37℃で1時間インキュベーションを行った後、細胞に添加して8時間刺激を行った。ポジティブコントロールとして用いたSmad−2リン酸化阻害剤SB−431542(Wako)はストック溶液として5mMになるようDMSOを用いて懸濁させ、−30℃で保存した。細胞に添加する1時間前にDMEM+0.1%FBS培地で最終濃度5μM、TGF−β3 5ng/mLになるよう懸濁して37℃で1時間インキュベーションを行った後、細胞に添加して8時間刺激を行った。刺激後アスピレーターで培養液を取り除き、細胞を1xPBSで洗浄したのち、1ウェルあたり100μLのLysis buffer(25mM Tris−phosphate(pH7.8)、2mM DTT、2mM CDTA、10%グリセロール、1%triton x−100)を加えて細胞を溶解した。溶解液を13000rpmで10分間遠心し、上清30μLとルシフェラーゼ・アッセイ試薬(Promega)25μLを白色96wellプレート内で混合し、発光をCentro XS
3 LB960(Berthold)で検出してレポーターアッセイを行った。さらに上清50μLとβ−gal基質(200mMリン酸Buffer、2mM MgCl
2、100mM 2−ME、1.33mg/mL ONPG)50μLを白色透明96ウェルプレート(BDファルコン)で混合させ、37℃で1時間インキュベーションしたのち、420nmの吸光度をSunrise REMOTE(Wako)にて検出し、インターナルコントロールとした。
【0144】
[実施例68]
ペプチド1のC2C12筋芽細胞に及ぼす影響(in vitro評価)
ペプチド1の筋芽細胞におけるマイオスタチン阻害効果を検証するため以下の手法により評価を行った。
60mmディッシュ(BDファルコン)にC2C12細胞を2.0x10
5 cellsで播種し培養した。5%ウシ血清、5%ウマ血清にペプチド1が最終濃度30μM、マイオスタチン10ng/mLになるよう混合して37℃で24時培養した後、細胞を回収し、Total RNAを調整してcDNAを作製した。作製したcDNAと筋特異的遺伝子(MyogenineおよびMylpF)のプライマーをPCRにかけ遺伝子を増幅した(95℃、5min;95℃、30sec;62℃、45sec;72℃、1min;72℃、5minを30cycles)。
アガロース電気泳動を行い、目的のバンドを観察した結果を、
図25に示す。ペプチド1は陽性対照と同様にしてマイオスタチンを有意に阻害した。
【0145】
[実施例69]
ペプチド1の野生型マウス大腿部筋に及ぼす影響(in vivo評価)
ペプチド1のin vivoにおける筋量増大効果を検証するため以下の手法により評価を行った。
ペプチド1を生理食塩水に0.6mMになるよう懸濁した。麻酔下にある4週齢C57/BL6雄マウスの右鼠蹊部に、50μLずつ筋肉内投与した。2週間後、再度ペプチド1を投与し、さらに4週間後、マウスをSacrificeして筋肉の剖検をおこなった。摘出した筋組織は、ホルマリンで一晩固定した。その後PBSで3回30分洗浄したのち70%EtOH/PBSで一晩浸透後、パラフィンブロックを作製した。3μm薄切切片を作製し、Hematoxilin, Eosin染色、または免疫染色を行った。Hematoxilin, Eosin染色において、3枚の切片画像から核の数をカウントすることで、一視野の平均細胞数を統計学的に解析した。胚性ミオシン重鎖の免疫染色は、121℃20分オートクレーブにて抗原の賦活化し、PBS洗浄5分を3回、ブロッキング(Blocking Reagent (perkinelmer) )室温30分、1次抗体(MF20、200倍希釈、O/N),PBS洗浄5分を3回、2次抗体(HRP conjugated anti rabbit, 200倍希釈)、PBS洗浄5分を3回、DAB発色の手順で行った。対比染色にはHematoxilinを用いた。
この結果を
図13(外観)、26(HE染色)、27(細胞数の統計学的解析)、28(免疫染色)に示す。ペプチド1はそのマイオスタチン阻害活性に基づいて統計学的に有意にマウス大腿部筋の筋量を増大させ、明らかな胚性ミオシン重鎖免疫染色シグナルの増加がみられた。
【0146】
[参考例1]
ペプチド5の合成
AWRQNTRYSRIEAIKIQILSK-NH
2(ペプチド5)
配列番号49を有するペプチド5はRinkアミド樹脂(0.47mmol/g、渡辺化学工業株式会社)50mg(0.024mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(13.1mg、0.0037mmol、16%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
2++2H)1287.2435,found 1287.2073.
【0147】
[参考例2]
ペプチド6の合成
SRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド6)
配列番号50を有するペプチド6はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.055mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(26.1mg、0.011mmol、20%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
3++3H)627.4110,found 627.4123.
【0148】
[参考例3]
ペプチド7の合成
TWRQNTKSSRIEAIKIQILSKLRL-NH
2(ペプチド7)
配列番号51を有するペプチド7はRinkアミド樹脂(0.55mmol/g、渡辺化学工業株式会社)100mg(0.055mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(21.4mg、0.0060mmol、11%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
3++3H)961.2457,found 961.2437.
【0149】
[参考例4]
ペプチド8の合成
RYSRIEAIKIQILSKL-NH
2(ペプチド8)
配列番号52を有するペプチド8はRinkアミド樹脂(0.47mmol/g、渡辺化学工業株式会社)50mg(0.024mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(12.9mg、0.0049mmol、21%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
2++2H)966.0903,found 966.0923.
【0150】
[参考例5]
ペプチド9の合成
RYSRIEAIKAQAASKA-NH
2(ペプチド9)
配列番号53を有するペプチド9はRinkアミド樹脂(0.47mmol/g、渡辺化学工業株式会社)50mg(0.024mmol)を用いて実施例2と同様の手法により合成及び精製した(9.3mg、0.0038mmol、16%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
3++3H)588.0002,found 588.0001.
【0151】
[参考例6]
ペプチド10の合成
LDFGHIKKKRVEAIRGQILSKLRL-NH
2(ペプチド10)
配列番号54を有するペプチド10は実施例2と同様の手法により合成及び精製した(13.3mg、0.0037mmol、6.7%)。
HRMS(ES+)calcd for(M
2++2H)1409.3749,found 1409.3763.
【0152】
[参考例7]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド5のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド5のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図6に示す。ペプチド5は30μMの濃度において阻害活性を示さなかった。
【0153】
[参考例8]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド6のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド6のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図10に示す。ペプチド6は30μMの濃度において阻害活性を示さなかった。
【0154】
[参考例9]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド7のマイオスタチン阻害活性評価
ペプチド7のマイオスタチン阻害活性は実施例50と同様の手法により評価した。その結果を
図10に示す。ペプチド7は30μMの濃度において阻害活性を示さなかった。
【0155】
[参考例10]
ウエスタンブロットによるペプチド8のマイオスタチンシグナル阻害活性評価
ペプチド8のマイオスタチンシグナル阻害活性は実施例64と同様の手法により評価した。その結果を
図11に示す。ペプチド8は30μMの濃度においてSmad−2のリン酸化を全く抑制しなかった。
【0156】
[参考例11]
ペプチド9の野生型マウス大腿部筋に及ぼす影響(in vivo評価)
ペプチド9のin vivoにおける筋量増大効果を検証するため実施例69と同様の手法により評価を行った。その結果を
図13に示す。ネガティブコントロールとして用いたペプチド9は野生型マウス大腿部筋量に影響を及ぼさない。
【0157】
[参考例12]
In vitroレポーターアッセイによるペプチド10のTGF−β3阻害活性評価
ペプチド10のTGF−β3阻害活性は実施例67と同様の手法により評価した。その結果を
図14に示す。ペプチド10は30μMの濃度において阻害活性を示さなかった。
【0158】
上記の通り、実施例のペプチド1、2、3及び4は参考例のペプチド5〜10に対して、マイオスタチンによるレポーター活性を強く抑制し、ペプチド1〜3については用量依存的にレポーター活性を抑制することが示された(
図6〜10)。また、30μMにおけるペプチド11および12の阻害率は、ペプチド1が同条件で 92.4%であったのに対し、それぞれ89.2%および94.7%と、顕著な阻害活性を示した。
なお、ペプチド7は、ヒト由来マイオスタチンプロドメインの部分ペプチドhMPS(20-43)の配列を有し、この配列のプロドメイン中の存在位置は、ペプチド1の配列のマウス由来マイオスタチンのプロドメイン中における存在位置と同じであるにもかかわらず、マイオスタチン阻害活性を示さなかった。
また、
図12で示すとおり、ペプチド1はTGF−β3によるレポーター活性を阻害しない。このことから、本発明のペプチドはマイオスタチンの活性を選択的に阻害することが示唆される。
更に、ペプチド1の野生型マウス大腿部筋でのin vivo評価の結果から、ペプチド1はそのマイオスタチン阻害活性に基づいてマウス大腿部筋の筋量を増大させることが示された。
【0159】
また、配列番号40で表されるペプチド45は、マイオスタチンによるレポーター活性を強く抑制することが示された(
図22)。更に、配列番号40で表されるペプチドの置換体は、配列番号6で表されるペプチド11と同等のマイオスタチン阻害活性を示した。
【0160】
このように、本発明のペプチドを含む治療薬は、マイオスタチンに対して選択的で高い阻害活性を有し、筋肉の過形成、筋肉重量増加を可能とするものである。